JP2974179B2 - 多室型空気調和機 - Google Patents

多室型空気調和機

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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B2313/00Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
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    • F25B2313/0231Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with simultaneous cooling and heating

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多室型空気調和機に関
し、各室を各々自在に冷房暖房可能な冷暖同時運転技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビル空調において個別空調が進展
しており、負荷の異なる複数の部屋に対し各室毎に室内
機を設置し、これを1台の室外機に接続するという、特
開平1−212870号公報において知られるような多
室型空気調和機による個別空調化が進められてきてい
る。
【0003】以下、図面を参考に従来の技術について、
説明する。図9、図10において、1は多室型空気調和
機の室外機で、能力可変圧縮機2,四方弁3,室外側熱
交換器4,室外側電動膨張弁5、室外ファン6を設置し
ている。7は室内機で、室外機1に4台並列に接続さ
れ、それぞれ室内側電動膨張弁8,室内側熱交換器9、
室内ファン10が設置されている。11は圧力センサー
で、四方弁3と室内側熱交換器9の間の室外機内配管に
設けられている。12はインバータで圧力センサー11
の検知圧力により能力可変圧縮機2の周波数を制御す
る。
【0004】以上のように構成された多室型空気調和機
の動作について説明する。まず冷房運転では、能力可変
圧縮機2から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁3を
通り、室外側熱交換器4に流入し、凝縮液化し室外側電
動膨張弁5を介して、それぞれの室内機7に配管により
分配され室内側電動膨張弁8で減圧され、室外側熱交換
器9で蒸発気化し、再び四方弁3を介して能力可変圧縮
機2に帰る。
【0005】また暖房運転では、能力可変圧縮機2から
吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁3を介し各室内機
に分配される。冷媒は、室内側熱交換器9で凝縮液化
し、室内側電動膨張弁8を介して、室外側電動膨張弁5
で減圧され、室外側熱交換器4で蒸発気化し、四方弁3
を介して、能力可変圧縮機2にもどる。
【0006】このとき、能力可変圧縮機2の能力は圧力
センサー11が、その時の空調負荷に応じて変化する検
出圧力(冷房時は蒸発圧力,暖房時は凝縮圧力)によ
り、あらかじめ決められた所定の圧力となるようインバ
ータ12が、能力可変圧縮機2の周波数を増減すること
により行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、例えば1台の室内機を冷房運転に設定
すると、他の3台についても同一モードである冷房運転
しかできず、冬季のような低外気温時に3台は暖房運転
を行い、熱負荷の大きい1室は冷房運転を行うという、
暖房と冷房の同時運転のニーズには対応できないという
課題を有していた。
【0008】そこで本発明は、上記従来の課題を解決す
るもので、各室内機の冷房、暖房に必要な凝縮、蒸発能
力に室外側熱交換器の能力を制御し、冷房暖房の同時運
転を可能とするものである。
【0009】またさらに、冷房暖房の同時運転の快適性
を高めるものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の多室型空気調和機は、能力可変圧縮機、三方
切替機構、第1の室外側熱交換器、第2の室外側熱交換
器、第1の室外側電動膨張弁、第2の室外側電動膨張
弁、第1の室外側二方弁、第2の室外側二方弁、室外フ
ァンを設置した室外機と、室内側電動膨張弁、室内側熱
交換器を設置した複数の室内機と、高圧ガス弁と低圧ガ
ス弁を設置した複数の分岐ユニットからなり、前記分岐
ユニットは高圧ガス管、低圧ガス管、液管により、室外
機に対し並列に接続し、各分岐ユニットと室内機はガス
管と液管により接続する。
【0011】前記能力可変圧縮機の吐出管と吸入管は、
並列に接続した第1及び第2の室外側熱交換器と三方切
替機構により選択可能に連通するように接続し、第2の
室外側熱交換器と三方切替機構の間に第1の二方弁を設
置し、前記第1の二方弁と第2の室外側熱交換器の間の
配管と前記能力可変圧縮機の吐出管を接続するバイパス
管の途中に第2の二方弁を設け、前記第1、第2の室外
側熱交換器の他端にはそれぞれ、第1、第2の電動膨張
弁を接続し、前記第1、第2の室外側電動膨張弁の他端
を合流接続して液管とし、前記液管を分岐ユニットを経
由して室内機に接続し、前記能力可変圧縮機の吐出管と
吸入管は、それぞれ高圧ガス管と低圧ガス管に接続する
という構成を備えたものである。
【0012】さらに、能力可変圧縮機の吐出管と吸入管
にそれぞれ設けた吐出圧力検知手段と吸入圧力検知手段
と、能力可変圧縮機の駆動電源周波数を変化するインバ
ータと、第1の室外側電動膨張弁と第2の室外電動膨張
弁をそれぞれ駆動する第1の室外電動膨張弁駆動手段と
第2の室外電動膨張弁駆動手段と、室外ファンを駆動す
る室外ファン駆動手段と、前記吐出圧力検知手段と吸入
圧力制御手段の検知圧力によりインバータ、第1、第2
の室外側電動膨張弁と室外ファン駆動手段へ制御指令を
行う圧力制御手段を設けるという構成を備えたものであ
る。
【0013】
【作用】上記した構成により本発明の多室型空気調和機
は、室内機毎の冷房暖房運転を可能とし、室内機での冷
暖房の比率が近接し、サイクルに必要とする室外機側熱
交換器の蒸発、凝縮能力が小さくなった場合にも、第2
の室外側熱交換器を第1の二方弁を閉路する事により休
止し、第1の室外側電動膨張弁開度を絞っていくことに
より、熱交換能力を小さくでき、常に最適な状態での運
転を可能とし、更に室内の熱負荷が減少して、能力可変
圧縮機の最低能力を下回り、サイクルの動作点が最適点
からずれる場合には第2の二方弁を開路し、三方切替機
構により第1の熱交換器を吸入管に連通する事で、第2
の熱交換器を凝縮器、第1の熱交換器を蒸発器として動
作させることにより、冷凍サイクルを最適点で動作させ
ることを可能とし、快適性、信頼性を高めるものであ
る。
【0014】さらに、他の本発明の多室型空気調和機
は、能力可変圧縮機の吐出圧力及び吸入圧力を所定の圧
力に制御するために、冷房主体運転時には能力可変圧縮
機運転周波数により吸入圧力、第1及び第2の室外側電
動膨張弁の開度、室外ファンの回転数により吐出圧力を
制御し、暖房主体運転時には能力可変圧縮機運転周波数
により吐出圧力、第1及び第2の室外側電動膨張弁の開
度、室外ファンの回転数により吸入圧力を制御する事に
より、各室内機の冷房暖房能力を最適に制御し快適性を
高めるものである。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1から図6を参考
に説明する。
【0016】20は室外機で能力可変圧縮機21、四方
弁22、第1の室外側熱交換器23、第1の室外側電動
膨張弁24、第2の室外側熱交換器25、第2の室外側
電動膨張弁26、第1の二方弁27、第2の二方弁2
8、室外ファン29を設置している。
【0017】能力可変圧縮機21の吐出管30、吸入管
31はそれぞれ四方弁22の第1路22a、第3路22
cに接続される。四方弁22は三方切替機構として機能
させるため、四路のうち第4路22dを封止して用いて
いる。また、第1路22aと第3路22cは切り替えに
より、どちらか一方が第2路22bと連通する。
【0018】第2路22bは、第1の分岐管32により
分岐し第1の室外側熱交換器23と第2の室外側熱交換
器25に接続される。分岐管32と第2の室外側熱交換
器25の間には、第1の二方弁27が設置され冷媒流路
を開閉する。さらに、第1の二方弁と第2の室外側熱交
換器の間の配管33と吐出管30の間にはバイパス管3
4、第2の二方弁28が設置される。
【0019】第1及び第2の室外側熱交換器23,25
はそれぞれ第1及び第2の室外側電動膨張弁24,26
を介して第2の分岐管35に接続される。分岐管35は
液管36に接続される。また、吐出管30は高圧ガス管
37に、吸入管31は低圧ガス管38に接続される。
【0020】40は分岐ユニットで、高圧ガス弁41、
低圧ガス弁42が設置される。分岐ユニット40は、高
圧ガス配管43、低圧ガス配管44、液配管45によ
り、複数(例えば4台)が並列に接続される。高圧ガス
弁41は高圧ガス配管43に、低圧ガス弁42は低圧ガ
ス配管44に接続される。高圧ガス弁41及び低圧ガス
弁42は集合管46に接続される。
【0021】50は室内機であり、室内側電動膨張弁5
1、室内側熱交換器52、室内ファン53が設置され
る。室内機50は、分岐ユニット40に接続される。
【0022】分岐ユニット40の集合管46から室内側
電動膨張弁51、室内側熱交換器52、液配管45と順
次接続される。
【0023】次に上記構成の動作について冷房運転時よ
り説明する。能力可変圧縮機21で圧縮された高温高圧
の冷媒ガスは、吐出管30より、四方弁22、第1の分
岐管32で分岐され第1の室外側熱交換器23、第2の
室外側熱交換器25にそれぞれ流入する。このとき、第
1の二方弁27は開路、第2の二方弁28は閉路してい
る。
【0024】ここで凝縮液化した液冷媒は、第1の室外
側電動膨張弁24、第2の室外側電動膨張弁26を経て
第2の分岐管35で集合し液管36から室外機20を出
て液配管45により各分岐ユニット40へ分配される。
【0025】液冷媒は、各分岐ユニット40を経由し、
各室内機50へ達し、ここで室内側電動膨張弁51で膨
張し、室内側熱交換器52で蒸発する。
【0026】蒸発気化した冷媒ガスは、再び分岐ユニッ
ト40へ戻る。この時、高圧ガス弁41は閉路、低圧ガ
ス弁42は開路されており、冷媒は低圧ガス弁42を通
り、低圧ガス配管44を流れ、各分岐ユニット40から
流出してきた冷媒ガスとともに室外機20に還り、冷媒
ガスは、低圧ガス管38を経由し、吸入管31から能力
可変圧縮機21に吸入される。
【0027】暖房運転時は、四方弁22が第1、第2の
室外側熱交換器23,25と吸入管31と連通するよう
に切り替えられる。このため、冷媒は吐出管30から高
圧ガス管37を経由し高圧ガス配管43から各分岐ユニ
ット40に分配される。このとき、第1の二方弁27は
開路、第2の二方弁28は閉路している。
【0028】この時、高圧ガス弁41は開路、低圧ガス
弁42は閉路されており、これにより、冷媒ガスは高圧
ガス弁41を経由して、室内機50に到達する。室内機
50では、冷媒は、室内側熱交換器52で凝縮液化し、
室内側電動膨張弁51を経由して、分岐ユニット50を
経由して、液配管45により各室内機50で凝縮液化し
た液冷媒とともに室外機20へ還る。
【0029】室外機20では、液管36を流れ第2の分
岐管35で分流された液冷媒が、第1、第2の室外側電
動膨張弁24,26により膨張し、第1、第2の室外側
熱交換器23,25で蒸発気化し、第1の分岐管32で
集合した後、四方弁22を経て、吸入管31から能力可
変圧縮機21へと還る。
【0030】次に冷房主体の冷房暖房同時運転時の動作
について説明する。この時、分岐ユニット40及び室内
機50は4台接続され、それぞれに添え字a,b,c,
dを添付するとし、室内機50aを暖房、他の3台を冷
房運転するものとして説明する。
【0031】室内機50aを暖房運転する場合、分岐ユ
ニット40a内の高圧ガス弁41aは開路、低圧ガス弁
42aは閉路され、他の分岐ユニット40b,40c,
40dの高圧ガス弁41b,41c,41dは閉路、低
圧ガス弁42b,42c,42dは開路されている。
【0032】また四方弁22は、冷房運転時と同じ開路
に切り替えられている。このとき、第1の二方弁27は
開路、第2の二方弁28は閉路している。
【0033】能力可変圧縮機21で圧縮された高温高圧
の冷媒ガスは、吐出管30より、冷房室内機50b,5
0c,50dに至る冷媒は、四方弁22、第1の分岐管
32で分岐され第1の室外側熱交換器23、第2の室外
側熱交換器25にそれぞれ流入し、ここで凝縮液化した
液冷媒は、第1の室外側電動膨張弁24、第2の室外側
電動膨張弁26を経て第2の分岐管35で集合し液管3
6から室外機20を出て液配管45に流入する。
【0034】一方、暖房室内機50aに至る冷媒は、吐
出管30から高圧ガス管37を経由し高圧ガス配管43
から分岐ユニット40aに分配される。この時、高圧ガ
ス弁41aは開路、低圧ガス弁42aは閉路されてお
り、これにより、冷媒ガスは高圧ガス弁41aを経由し
て、室内機50aに到達する。室内機50aでは、冷媒
は、室内側熱交換器52aで凝縮液化し、室内側電動膨
張弁51aを経て液配管45に流入する。
【0035】この時、第1、第2の室外側熱交換器2
3,25と室内側熱交換器52aは、ともに凝縮器とし
て、冷凍サイクル上並列に接続されている。
【0036】このように、室外機20、室内機50aで
凝縮された冷媒は、分岐ユニット40b,40c,40
dを経由して、室内機50b,50c,50dで蒸発液
化し、蒸発した冷媒ガスは、分岐ユニット40b,40
c,40dを経由して、室外機20に還る。
【0037】室内の冷房負荷が減少し、冷媒の蒸発量に
対して、凝縮量が過剰になった場合は、これを検知し、
第2の室外側電動膨張弁26が絞られ、冷媒の凝縮量を
減少させる。さらに、冷媒凝縮量が過剰な場合には、第
2の室外側電動膨張弁26を全閉とするとともに、第1
の二方弁27を閉路する。これにより、第2の室外側熱
交換器25は休止状態となり、さらに、凝縮量が過剰な
場合には、第1の電動膨張弁24を絞ることにより、凝
縮量を調整する。
【0038】暖房主体の冷房暖房同時運転時について説
明する。室内機50aを冷房、他の3台を暖房運転する
ものとして説明する。
【0039】室内機50aを冷房運転する場合、分岐ユ
ニット40a内の高圧ガス弁41aは閉路、低圧ガス弁
42aは開路され、他の分岐ユニット40b,40c,
40dの高圧ガス弁41b,41c,41dは開路、低
圧ガス弁42b,42c,42dは閉路されている。
【0040】また四方弁22は、暖房運転時と同じ回路
に切り替えられている。このとき、第1の二方弁27は
開路、第2の二方弁28は閉路している。暖房室内機5
0b、50c,50dに至る冷媒は、吐出管30から高
圧ガス管37を経由し高圧ガス配管43から分岐ユニッ
ト40aに分配される。この時、高圧ガス弁41aは開
路、低圧ガス弁42aは閉路されており、これにより、
冷媒ガスは高圧ガス弁41aを経由して、室内機50
b、50c,50dに到達する。室内機50b、50
c,50dでは、冷媒は、室内側熱交換器52b,50
c,50dで凝縮液化し、室内側電動膨張弁51b,5
0c,50dを経て液配管45に流入する。
【0041】この液化した冷媒の一部は、分岐ユニット
40aから室内機50aへ流れ、室内側電動膨張弁51
aで減圧膨張し室内側熱交換器52aで蒸発気化する。
気化した冷媒は分岐ユニット40a内の低圧ガス弁42
aを通り、低圧ガス配管44を流れ室外機20へ帰り、
低圧ガス管38から吸入管31により能力可変圧縮機2
1へ吸入される。
【0042】暖房室内機50b、50c,50dで凝縮
した液冷媒の残りは、分岐ユニット40b、40c,4
0dを経由し液配管45により室外機20へ帰る。液冷
媒は液管36から第2の分岐管35で分流され、第1、
第2の室外側電動膨張弁24、26で減圧膨張され、第
1、第2の室外側熱交換器23、25で蒸発気化し四方
弁22を経由して、吸入管31により能力可変圧縮機2
1へ吸入される。
【0043】この時、第1、第2の室外側熱交換器2
3,25と室内側熱交換器52aは、ともに蒸発器とし
て、冷凍サイクル上並列に接続されている。
【0044】室内の暖房負荷が減少し、冷媒の凝縮量に
対して、蒸発量量が過剰になった場合は、これを検知
し、第2の室外側電動膨張弁26が絞られ、冷媒の蒸発
量を減少させる。さらに、冷媒蒸発量が過剰な場合に
は、第2の室外側電動膨張弁26を全閉とするととも
に、第1の二方弁27を閉路する。これにより、第2の
室外側熱交換器25は休止状態となり、さらに、蒸発量
が過剰な場合には、第1の電動膨張弁24を絞ることに
より、蒸発量を調整する。
【0045】次に、圧縮機最低運転能力を下回る空調負
荷、たとえば能力可変圧縮機21の能力制御範囲の下限
値が5kW、冷房負荷が3kW、暖房負荷が2kWで運
転するような場合について、説明する。
【0046】室内機50aが冷房運転モード、室内機5
0bが暖房運転モードで運転しており、それぞれの空調
空間での必要冷房、暖房能力が、能力可変圧縮機21の
最低運転能力よりも小さい場合、暖房運転時と同様、四
方弁22が第1の室外側熱交換器23と吸入管31と連
通するように切り替えられる。このとき、第1の二方弁
27は閉路、第2の二方弁28を開路とするため、第2
の室外側熱交換器25は、能力可変圧縮機21の吐出管
30と連通し、凝縮器として動作し、第1の室外側熱交
換器23は蒸発器として動作する。
【0047】このため、冷媒は吐出管30から高圧ガス
管37を経由し高圧ガス配管43から分岐ユニット40
bに分配され、さらに室内機50bで凝縮液化し分岐ユ
ニット40bを経て液配管45で分岐し一部は分岐ユニ
ット40aへ、残りは、液配管45により室外機20に
達し、第2の分岐管35に戻る回路と、吐出管30から
第2の二方弁28を経由し、第2の室外側熱交換器25
において冷媒が凝縮され、第2の室外側電動膨張弁26
を通り同様に第2の分岐管35に達する回路を流れる。
【0048】ここで合流した液冷媒は、第1の室外側電
動膨張弁24で、減圧され第1の室外側熱交換器23で
蒸発気化し、分岐管32から四方弁22へ流れる。
【0049】一方、液配管45で分岐し分岐ユニット4
0aへ分流した液冷媒は、室内機50aで蒸発気化し、
分岐ユニット40aを経由して、低圧ガス配管44によ
り室外機20に帰る。ここで、第1の室外側熱交換器2
3からの冷媒と合流し、吸入管31から能力可変圧縮機
21に吸入される。
【0050】このとき、第1、第2の室外側電動膨張弁
24、26は、能力可変圧縮機21の最低能力と、室内
機50a、50bの必要とする冷房、暖房能力との能力
差に相当する蒸発、凝縮能力となるに必要な第1、第2
の室外側熱交換器23、25の冷媒流量となるように、
開度が設定される。すなわち、前述した例で述べると冷
房能力が3kW、暖房能力が2kW、能力可変圧縮機2
1の最低能力が5kWのため、第1、第2の室外側熱交
換器23、25へは凝縮能力3kW、蒸発能力2kWに
なるよう第1、第2の室外側電動膨張弁24、26の開
度が設定される。
【0051】次に、本発明の第2の実施例を図7、図8
を参考に説明する。なお、第1の実施例と同じ構成につ
いては、詳細な説明を省略し、同符号を付す。
【0052】61は吐出圧力検知手段で、能力可変圧縮
機21の吐出管30に設置される。62は吸入圧力検知
手段で、能力可変圧縮機21の吸入管31に設置され
る。63はインバータで、能力可変圧縮機21の駆動電
源周波数を変化する事により、能力を変化させる。
【0053】64は圧力制御手段、65は第1の室外側
電動膨張弁駆動手段、66は第2の室外側電動膨張弁駆
動手段、71は室外ファン駆動手段である。67は室外
機制御手段、68a、68b、68c、68dは分岐ユ
ニット制御手段、69a、69b、69c、69dは室
内機制御手段、70a、70b、70c、70dは各室
内機50a、50b、50c、50dの運転状態を使用
者が操作するリモコンである。
【0054】室外機制御手段67は、前記各室内機制御
手段68a、68b、68c、68dと接続される。ま
た、各室内機制御手段68a、68b、68c、68d
はそれぞれ対応する分岐ユニット制御手段69a、69
b、69c、69dとリモコン70a、70b、70
c、70dと接続される。また圧力制御手段64は、室
外機制御手段67、室外ファン駆動手段70、第1、第
2の電動膨張弁駆動手段65、66、吸入圧力検知手段
61、吐出圧力検知手段62と接続される。
【0055】次に、動作について説明する。各室内機制
御手段69a、69b、69c、69dは、リモコン7
0a、70b、70c、70dが操作され、運転状態が
確定された後、冷房、暖房、停止の状態を室外機制御手
段67に伝送する。室外機制御手段67は、冷房暖房の
比率を計算する事により、室外機20が冷房主体、また
は暖房主体のどちらで動作するかを判断する。
【0056】これより、冷房主体運転の場合について説
明する。圧力制御手段64は、室外機制御手段67より
の冷房主体運転である事を伝送により判断すると、イン
バータ63に運転司令を出し、インバータ63は所定の
起動運転周波数(例えば60Hz)により、能力可変圧
縮機21を起動する。吐出圧力検知手段61、吸入圧力
検知手段62は、能力可変圧縮機21の吐出、吸入圧力
を検知し、所定の制御インターバル(例えば10秒)ご
とに圧力制御手段64に入力する。
【0057】冷房主体運転時、圧力制御手段64は、そ
のときの運転条件に最適な吐出吸入圧力を目標値とし、
吸入圧力に対してはインバータ63の出力周波数、吐出
圧力に対しては、第1、第2の室外側電動膨張弁24、
26の弁開度をそれぞれ第1、第2の室外電動膨張弁駆
動手段65、66により制御する。
【0058】ここで、室内機50a、50b、50cが
冷房運転、室内機50dが暖房運転しているとする。こ
のとき、冷凍サイクル上の凝縮器は、実施例1で説明の
通り、室内側熱交換器52dと、第1、第2の室外側熱
交換器23、25が並列となる。このため、凝縮圧力即
ち吐出圧力は、室内側熱交換器52dと、第1、第2の
室外側熱交換器23、25の合計凝縮能力により、決定
される。室内機50dの暖房負荷減少により、室内機制
御手段69dが室内側電動膨張弁51dの弁開度を減
じ、室内側熱交換器52dの凝縮能力が小さくなると合
計凝縮能力も小さくなり、このため、吐出圧力が上昇す
る。
【0059】この吐出圧力の上昇を吐出圧力検知手段6
1が検知し(step1)、圧力制御手段64は、第
1、第2の室外側電動膨張弁24、26の弁開度をそれ
ぞれ第1、第2の室外電動膨張弁駆動手段65、66に
より開弁する事により、第1、第2の室外側熱交換器2
3、25への冷媒循環量を増加する事により、凝縮能力
を増し、吐出圧力を変化前の所定の吐出圧力とし、冷凍
サイクルの運転を継続する(step2,step
4)。
【0060】室内機50dでの負荷上昇の時も同様に、
吐出圧力の下降を検知し(step1)、圧力制御手段
64は、第1、第2の室外側電動膨張弁24、26の弁
開度をそれぞれ第1、第2の室外電動膨張弁駆動手段6
5、66により閉弁する事により、第1、第2の室外側
熱交換器23、25への冷媒循環量を減少する事によ
り、凝縮能力を減らし、吐出圧力を変化前の所定の吐出
圧力とし、冷凍サイクルの運転を継続する(step
2,step4)。
【0061】前記制御によって、第1、第2の室外側電
動膨張弁24、26の開度が上限値、あるいは下限値に
なり、所定の吐出圧力に吐出圧力が一致しない場合、圧
力制御手段64は室外ファン駆動手段70に司令を出
し、第1、第2の室外側電動膨張弁24、26の開度が
上限値の場合には、室外ファン29の回転数を所定の回
転数だけ上昇し、風量を増す事により、第1、第2の室
外側熱交換器23、25の凝縮能力を増加し、反対に第
1、第2の室外側電動膨張弁24、26の開度が下限値
の場合には、室外ファン29の回転数を所定の回転数だ
け減少し、風量を減らす事により、第1、第2の室外側
熱交換器23、25の凝縮能力を減少させる(step
3)。
【0062】一方、冷房運転中の室内機50a、50
b、50cの冷房負荷変動に対しては、各室内機制御手
段69a、69b、69cが各室内側電動膨張弁52
a、52b、52cを負荷に応じて、開閉する。この結
果、全体の冷房能力が大きくなり、能力可変圧縮機21
の出力よりも大きくなると、吸入圧力は上昇、反対に小
さくなると下降する。この吸入圧力の変化を、吸入圧力
検知手段62が検知し(step1)、圧力制御手段6
4は、インバータ63に司令し、目標吸入圧力に対し吸
入圧力が上昇した場合は周波数を上昇、下降した場合は
周波数を下降する事により、吸入圧力を目標吸入圧力に
制御する(step2,step4)。
【0063】次に、暖房主体運転時の制御について説明
する。圧力制御手段64は、室外機制御手段67よりの
暖房主体運転である事を伝送により判断すると、インバ
ータ63に運転司令を出し、インバータ63は所定の起
動運転周波数(例えば60Hz)により、能力可変圧縮
機21を起動する。吐出圧力検知手段61、吸入圧力検
知手段62は、能力可変圧縮機21の吐出、吸入圧力を
検知し(step1)、所定の制御インターバル(例え
ば10秒)ごとに圧力制御手段64に入力する。
【0064】暖房主体運転時、圧力制御手段64は、そ
のときの運転条件に最適な吐出吸入圧力を目標値とし、
吐出圧力に対してはインバータ63の出力周波数、吸入
圧力に対しては第1、第2の室外側電動膨張弁24、2
6の弁開度をそれぞれ第1、第2の室外電動膨張弁駆動
手段65、66により制御する(step2,step
4)。
【0065】ここで、室内機50a、50b、50cが
暖房運転、室内機50dが冷房運転しているとする。こ
のとき、冷凍サイクル上の蒸発器は、実施例1で説明の
通り、室内側熱交換器52dと、第1、第2の室外側熱
交換器23、25が並列となる。このため、蒸発圧力即
ち吸入圧力は、室内側熱交換器52dと、第1、第2の
室外側熱交換器23、25の合計蒸発能力により、決定
される。室内機50dの冷房負荷減少により、室内機制
御手段69dが室内側電動膨張弁51dの弁開度を減
じ、室内側熱交換器52dの蒸発能力が小さくなると合
計蒸発能力も小さくなり、このため、吸入圧力が下降す
る。
【0066】この吸入圧力の下降を吸入圧力検知手段6
2が検知し(step1)、圧力制御手段64は、第
1、第2の室外側電動膨張弁24、26の弁開度をそれ
ぞれ第1、第2の室外電動膨張弁駆動手段65、66に
より開弁し、第1、第2の室外側熱交換器23、25へ
の冷媒循環量を増加する事により、蒸発能力を増し、吸
入圧力を変化前の所定の吸入圧力とし、冷凍サイクルの
運転を継続する(step2,step4)。
【0067】室内機50dでの負荷上昇の時も同様に、
吸入圧力の上昇を検知し(step1)、圧力制御手段
64は、第1、第2の室外側電動膨張弁24、26の弁
開度をそれぞれ第1、第2の室外電動膨張弁駆動手段6
5、66により閉弁する事により、第1、第2の室外側
熱交換器23、25への冷媒循環量を減少する事によ
り、蒸発能力を減らし、蒸発圧力を変化前の所定の蒸発
圧力とし、冷凍サイクルの運転を継続する(step
2,step4)。
【0068】前記制御によって、第1、第2の室外側電
動膨張弁24、26の開度が上限値、あるいは下限値に
なり、所定の蒸発圧力に蒸発圧力が一致しない場合、圧
力制御手段64は室外ファン駆動手段70に司令を出
し、第1、第2の室外側電動膨張弁24、26の開度が
上限値の場合には、室外ファン29の回転数を所定の回
転数だけ上昇し、風量を増す事により、第1、第2の室
外側熱交換器23、25の蒸発能力を増加し、反対に第
1、第2の室外側電動膨張弁24、26の開度が下限値
の場合には、室外ファン29の回転数を所定の回転数だ
け減少し、風量を減らす事により、第1、第2の室外側
熱交換器23、25の蒸発能力を減少させる(step
3)。
【0069】一方、暖房運転中の室内機50a、50
b、50cの暖房負荷変動に対しては、各室内機制御手
段69a、69b、69cが各室内側電動膨張弁52
a、52b、52cを負荷に応じて、開閉する。この結
果、全体の暖房能力が大きくなり、能力可変圧縮機21
の出力よりも大きくなると、吐出圧力は下降、反対に小
さくなると上昇する。この吐出圧力の変化を、吸入圧力
検知手段62が検知し(step1)、圧力制御手段6
4は、インバータ63に司令し、目標吐出圧力に対し吐
出圧力が下降した場合は周波数を上昇、上昇した場合は
周波数を下降する事により、吐出圧力を目標吐出圧力に
制御する(step2,step4)。
【0070】以上のように、第1の本実施例では、室外
機と複数設置した室内機を高圧ガス配管、低圧ガス配
管、液配管をそれぞれ分岐ユニットを介し接続し、第
1、第2の室外側熱交換器を四方弁、第1の二方弁、第
2の二方弁を操作する事により、凝縮器/凝縮器、蒸発
器/蒸発器、蒸発器/凝縮器と切り替え選択し動作させ
るので、各室内機で自由に冷房暖房運転を可能とし、更
に冷暖房負荷が小さく、能力可変圧縮機の能力可変範囲
の下限を下回るような場合に於いても、安定した運転を
継続する事が可能となる。
【0071】更に第2の実施例に於いては、冷房負荷、
暖房負荷をそれぞれ吸入圧力、吐出圧力により検知し、
主体となる空調負荷を能力可変圧縮機で、従となる空調
負荷を第1、第2の室外側電動膨張弁で制御を行うの
で、常に室内機の空調負荷を検知し、きめ細かな能力制
御が可能となるものである。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明の多室型空気調和機
は、能力可変圧縮機、三方切替機構、第1の室外側熱交
換器、第2の室外側熱交換器、第1の室外側電動膨張
弁、第2の室外側電動膨張弁、第1の室外側二方弁、第
2の室外側二方弁、室外ファンを設置した室外機と、室
内側電動膨張弁、室内側熱交換器を設置した複数の室内
機と、高圧ガス弁と低圧ガス弁を設置した複数の分岐ユ
ニットからなり、前記分岐ユニットは高圧ガス管、低圧
ガス管、液管により、室外機に対し並列に接続し、各分
岐ユニットと室内機はガス管と液管により接続する。
【0073】前記能力可変圧縮機の吐出管と吸入管は、
並列に接続した第1及び第2の室外側熱交換器と三方切
替機構により選択可能に連通するように接続し、第2の
室外側熱交換器と三方切替機構の間に第1の二方弁を設
置し、前記第1の二方弁と第2の室外側熱交換器の間の
配管と前記能力可変圧縮機の吐出管を接続するバイパス
管の途中に第2の二方弁を設け、前記第1、第2の室外
側熱交換器の他端にはそれぞれ、第1、第2の電動膨張
弁を接続し、前記第1、第2の室外側電動膨張弁の他端
を合流接続して液管とし、前記液管を接続し分岐ユニッ
トを経由して室内機に接続し、前記能力可変圧縮機の吐
出管と吸入管は、それぞれ高圧ガス管と低圧ガス管に接
続したという構成を有しているので、各室で要求される
空調状態により、冷房、暖房を自由に設定選択でき、冷
房と暖房の同時運転が可能となる。
【0074】また、能力可変圧縮機の能力制御範囲の下
限である最低能力を下回るような空調負荷の場合でも室
内機の能力を適当な能力で運転可能であるため、空調設
計の自由度の増大および、きめ細かな空調が実現でき快
適性の面で多大な効果を有する。
【0075】さらに、能力可変圧縮機の吐出管と吸入管
にそれぞれ設けた吐出圧力検知手段と吸入圧力検知手段
と、能力可変圧縮機の駆動電源周波数を変化するインバ
ータと、第1の室外側電動膨張弁と第2の室外電動膨張
弁をそれぞれ駆動する第1の室外電動膨張弁駆動手段と
第2の室外電動膨張弁駆動手段と、室外ファンを駆動す
る室外ファン駆動手段と、前記吐出圧力検知手段と吸入
圧力制御手段の検知圧力によりインバータ、第1、第2
の室外側電動膨張弁と室外ファン駆動手段へ制御指令を
行う圧力制御手段を設けるという構成を有しているの
で、吐出圧力と吸入圧力により負荷を検知し、どのよう
な空調負荷に於いても各室の冷暖房負荷に最適な冷暖房
運転制御が可能となるため、常に最適な冷凍サイクル条
件で運転可能となるため、各種運転条件下で快適な空調
空間を実現でき快適性の面で多大な効果を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である多室型空気調和機
の冷凍サイクル図
【図2】同実施例の多室型空気調和機の冷房運転時の冷
媒循環状態を示す冷凍サイクル図
【図3】同実施例の多室型空気調和機の暖房運転時の冷
媒循環状態を示す冷凍サイクル図
【図4】同実施例の多室型空気調和機の冷房主体冷暖同
時運転時の冷媒循環状態を示す冷凍サイクル図
【図5】同実施例の多室型空気調和機の暖房主体冷暖同
時運転時の冷媒循環状態を示す冷凍サイクル図
【図6】同実施例の多室型空気調和機の空調負荷が小さ
いときの冷房主体冷暖同時運転時の冷媒循環状態を示す
冷凍サイクル図
【図7】第2の実施例の多室型空気調和機の制御ブロッ
ク図
【図8】同実施例の運転制御のフローチャート
【図9】従来の多室型空気調和機の冷凍サイクル図
【図10】従来の多室型空気調和機の制御ブロック図
【符号の説明】
20 室外機 21 能力可変圧縮機 22 四方弁 23 第1の室外側熱交換器 24 第1の室外側電動膨張弁 25 第2の室外側熱交換器 26 第2の室外側電動膨張弁 27 第1の二方弁 28 第2の二方弁 29 室外ファン 30 吐出管 31 吸入管 36 液管 37 高圧ガス管 38 低圧ガス管 40a,40b,40c,40d 分岐ユニット 41a,41b,41c,41d 高圧ガス弁 42a,42b,42c,42d 低圧ガス弁 50a,50b,50c,50d 室内機 51a,51b,51c,51d 室内側電動膨張弁 52a,52b,52c,52d 室内側熱交換器 61 吐出圧力検知手段 62 吸入圧力検知手段 63 インバータ 64 圧力制御手段 65 第1の室外側電動膨張弁駆動手段 66 第2の室外側電動膨張弁駆動手段 67 室外機制御手段 68a,68b,68c,68d 分岐ユニット制御手
段 69a,69b,69c,69d 室内機制御手段 71 室外ファン駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02 102 F25B 13/00 104 F25B 29/00 361

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能力可変圧縮機、三方切替機構、第1の
    室外側熱交換器、第2の室外側熱交換器、第1の室外側
    電動膨張弁、第2の室外側電動膨張弁、第1の室外側二
    方弁、第2の室外側二方弁、室外ファンを設置した室外
    機と、室内側電動膨張弁、室内側熱交換器を設置した複
    数の室内機と、高圧ガス弁と低圧ガス弁を設置した複数
    の分岐ユニットからなり、前記分岐ユニットは高圧ガス
    管、低圧ガス管、液管により、室外機に対し並列に接続
    し、各分岐ユニットと室内機はガス管と液管により接続
    し、前記能力可変圧縮機の吐出管と吸入管は、並列に接
    続した第1及び第2の室外側熱交換器と三方切替機構に
    より選択可能に連通するように接続し、第2の室外側熱
    交換器と三方切替機構の間に第1の二方弁を設置し、前
    記第1の二方弁と第2の室外側熱交換器の間の配管と前
    記能力可変圧縮機の吐出管を接続するバイパス管の途中
    に第2の二方弁を設け、前記第1、第2の室外側熱交換
    器の他端にはそれぞれ、第1、第2の電動膨張弁を接続
    し、前記第1、第2の室外側電動膨張弁の他端を合流接
    続して液管とし、前記液管を分岐ユニットを経由して室
    内機に接続し、前記能力可変圧縮機の吐出管と吸入管
    は、それぞれ高圧ガス管と低圧ガス管に接続した多室型
    空気調和機。
  2. 【請求項2】 能力可変圧縮機の吐出管と吸入管にそれ
    ぞれ設けた吐出圧力検知手段と吸入圧力検知手段と、能
    力可変圧縮機の駆動電源周波数を変化するインバータ
    と、第1の室外側電動膨張弁と第2の室外電動膨張弁を
    それぞれ駆動する第1の室外電動膨張弁駆動手段と第2
    の室外電動膨張弁駆動手段と、室外ファンを駆動する室
    外ファン駆動手段と、前記吐出圧力検知手段と吸入圧力
    制御手段の検知圧力によりインバータ、第1、第2の室
    外側電動膨張弁駆動手段と室外ファン駆動手段へ制御指
    令を行う圧力制御手段を設けた請求項1記載の多室型空
    気調和機。
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