JP2973991B2 - 小物品の加工方法 - Google Patents

小物品の加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水晶、レンズ、金
属、電気、電子部品あるいは装備品等の物品を仮固定し
て所望の形状に機械加工する方法に係り、特に仮固定す
る際に使用される接着剤の硬化物の吸水性による膨潤性
が大きく、かつ水に対する溶解度が大きく、このため、
機械加工後の小物品を仮固定から取り外す際に水中に浸
漬するのみで容易に取り外すことができ、しかも、硬化
前の接着剤の粘度調整が容易に行える仮固定用接着剤組
成物及びそれを用いた小物品の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水晶振動子に前段階における種水晶、電
気・電子部品として用いられるフェライトコアあるいは
プリンターヘッドのコア、装備品として用いられるガラ
ス、宝石あるいは貝殻等、レンズ、金属等の各種物品は
粗形状の材料を接着剤により所望の手段で仮固定の後、
切断、切削あるいは研磨等の機械加工を施すことにより
製造される。例えば、水晶振動子を製造する際には通
常、ホットメルト接着剤を用いてまず、種水晶をガラス
板等に接着、仮固定するが、この際、仮固定後の水晶片
への切断時の破損防止のために、種水晶全体をモールド
する形で接着仮固定し、得られた仮固定物を所望の形状
に切断加工した後加熱して、各水晶片を仮固定から開放
することにより製造される。また、プリンターヘッドの
コアを製造する際には、研磨工程が入るが、研磨の際に
発生するバリを防止するためにホットメルト接着剤でヘ
ッド内を充填し、研磨後加熱してホットメルト接着剤を
除去、洗浄して製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のホッ
トメルト接着剤では、接着の際に約150℃の加熱状態
で接着作業を行わなければならず、また、機械加工後の
小片を仮固定からは外す際に加熱を必要とし、その後さ
らにアルカリ剤ないしは有機溶剤等による洗浄を必要と
する。したがって、仮固定の取り外し操作が厄介である
のみならず、作業環境が悪化し、さらに加熱による小片
の欠損が生じる。
【0004】また、水晶の切断、レンズ、装飾品等を研
磨加工する際に、シアノアクリレート系の瞬間接着剤で
仮固定することもあるが、これら仮固定される物品には
反っているものもあり、仮固定される台へ接着する際、
物品と台との隙間が大きい場合はにはシアノアクリレー
ト系の接着剤では流れ出してしまい、隙間を充填するこ
とはできない。また、プリンターヘッドの場合も同様に
接着剤を充填する隙間が大きいためシアノアクリレート
系の瞬間接着剤は適さない。さらにシアノアクリレート
系の瞬間接着剤も仮固定から物品を取り外す際に、熱を
かけて衝撃を加える等の処理が必要であり、加工物の破
損が生じる。
【0005】そこで、本発明の目的は接着硬化物の吸水
性が大きいことから硬化物の膨潤性が大きく被着体から
の剥がれ性がよいこと。または、硬化物自体の水への溶
解性が高いこと、これらのことにより機械加工後の小物
品を仮固定から取り外す際に水中に浸漬するのみで容易
に取り外し得ることはもちろん、硬化前の接着剤の粘度
調整が容易であって、粘度を任意に調整することにより
小物品の形状に応じてその隙間を充填し得、前述の公知
技術の欠点を改良した小物品の加工方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明の請求項1によれば、 (A)N−ビニル−2−ピロリドン、N,N−ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N−エチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリル
アミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、
N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、N−ビニルオキサゾリドン、N−
ビニルスクシンイミド、N−ビニル−N−メチルホルム
アミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、ter
t−ブチル(メタ)アクリルアミドスルホン酸、(メ
タ)アクリロイルモルホリン、アミノ(メタ)アクリレ
ート、アミノ(メタ)アクリレート類の4級塩及び(メ
タ)アクリルアミド類の4級塩から選択される一種また
は複数種の化合物 (B)分子内に重合可能なエチレン性二重結合を有せ
ず、かつ、N−ビニル−2−ピロリドンの単独重合体、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドの単独重合
体、N−ビニル−2−ピロリドンとN,N−ジメチル
(メタ)アクリルアミドとの共重合体から選択される、
水溶性もしくは吸水による膨潤性を有する一種または複
数種の高分子物質 (C)重合開始剤 (イ)上記(A)〜(C)からなる仮固定用接着剤組成
物を用いて粗形状小物品を接着仮固定し、(ロ)次い
で、この仮固定された小物品を所望の形状に機械加工
し、(ハ)その後、該機械加工された小物品を水に浸漬
して前記仮固定用接着剤組成物の硬化物を溶解もしくは
吸水により膨潤させて小物品を仮固定から取り外すこと
により、また、請求項2によれば、前記仮固定用接着剤
組成物にさらに(D)シリカ系無機充填剤を用いること
により、前記の課題を解決した。
【0007】次に、本発明に使用される仮固定用樹脂組
成物を構成する(A)〜(C)及びその他の各成分につ
いて詳述する。
【0008】本発明に使用される成分(A)としては、
N−ビニル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N−メチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N−エチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)
アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−
エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニ
ルスクシンイミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミ
ド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、tert−
ブチル(メタ)アクリルアミドスルホン酸、(メタ)ア
クリロイルモルホリン、アミノ(メタ)アクリレート、
アミノ(メタ)アクリレート類の4級塩及び(メタ)ア
クリルアミド類の4級塩から選択される一種または複数
種の化合物が使用できる。
【0009】次に、本発明に使用される成分(B)とし
ては、分子内にエチレン性二重結合を有せず、かつ、N
−ビニル−2−ピロリドンの単独重合体、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミドの単独重合体、N−ビニル
−2−ピロリドンとN,N−ジメチル(メタ)アクリル
アミドとの共重合体から選択される、水溶性もしくは吸
水による膨潤性を有する一種または複数種の高分子物質
が上げられる。これらの成分(B)は、前記成分(A)
に溶解することが好ましいが、全くあるいは部分的に不
溶で成分(A)中に分散していてもよい。尚、成分
(B)は吸水による膨潤性と水溶性の両方の性質を有す
る物質であってもよく、いずれか単独の性質のものでも
よい。
【0010】さらに、前記成分(C)としては例えば光
り重合開始剤、レドックス系重合開始剤等であり、前記
光重合開始剤として具体的には、例えば、ベンゾフェノ
ン、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、ミヒラーズケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン
ゾインプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、
テトラメチルチウラムスルフィド、チオキサントン、ク
ロロチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチ
ルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、メチル
ベンゾイルフォーメート、ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン等が上げられ、また、前述の光重合開始剤
と併せて必要に応じて、増感剤を用いることもできる。
【0011】前記レドックス系重合開始剤は有機過酸化
物と還元剤を含むレドックス系触媒で、例えば、メチル
エチルケトンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノン
パーオキサイド等のケトンパーオキサイドと、ナフテン
酸コバルト、ナフテン酸銅等の金属石鹸との組み合わ
せ、または、オクタノイルパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド等のジアシルパーオキサイドと、N,N
−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジ
ン等の3級アミンとの組み合わせ、または、クメンハイ
ドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロ
パーオキサイド等のハイドロパーオキサイドとチオ尿
素、エチレンチオ尿素、アセチルチオ尿素等の有機チオ
尿素との組み合わせ等が上げられる。尚、成分(C)は
光重合開始剤とレドックス系重合開始剤の併用も可能で
ある。
【0012】前記成分(A)及び(B)の配合比率は任
意であるが、粘度を高める場合には成分(B)を多く配
合し、低める場合には成分(B)を少なく配合し、成分
(B)の配合量を変化させることにより所望の粘度に調
整される。例えば、隙間の大きな箇所への使用の場合、
すなわち、後述の実施例1のように反ったものへの適用
には高粘度に調整する。また、成分(C)の配合量は任
意であるが、成分(A)に対して、A:C=100:1
〜10(重量部)の配合比率が適当である。
【0013】本発明は前記成分(A)、(B)及び
(C)に加えて、さらに無機充填剤(D)を含むことを
必須とする。すなわち、本発明は成分(D)を加えるこ
とにより、接着剤組成物の粘度の調整が一層容易とな
り、また、接着剤組成物への揺変性の付与が可能にな
り、接着剤を取り扱う際の作業性を向上することができ
る。このような無機充填剤としては、シリカ系充填剤等
のような水に分散する充填剤が好ましく、より好ましく
は充填剤粒子表面の水酸基が残留している充填剤が好適
であるが、特に限定はされない。この充填剤(D)の添
加量は接着剤総量に対して重量で0.1〜20%であ
る。
【0014】本発明は前記成分(A)〜(C)または
(A)〜(D)に対して、さらに50℃から200℃程
度で分解する発泡剤(E)を含むことにより、接着硬化
後の水、特に沸騰水における被着体の剥離性が向上し、
数分で取り外しが可能になる。このような発泡剤とし
て、例えば、アゾビスイソブチルニトリル(AIB
N)、p−トルエンスルホニルヒドラジド(TSH)、
ベンゼンスルホニルヒドラジド(BSH)、4,4’−
オキシピスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBS
H)、アゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニトロソ
ペンタエチレンテトラミン(DPT)等が上げられ、さ
らに50℃から200℃程度で気化する水及び/または
有機溶剤が上げられる。この発泡剤(D)の添加量は接
着剤総量に対して、重量で0.001%から10%、好
ましくは0.1%から5%である。
【0015】さらに、本発明は必要に応じて重合禁止
剤、例えばハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、カテコール、ベンゾキノン、2,6−ジ−t
ert−ブチル−p−クレゾール等を併用するとができ
る。
【0016】
【作用】前述の本発明組成物の成分(A)、(B)、
(C)及び(D)において、成分(B)の配合によって
組成物の粘度調整が可能となり、粘度を高めるときには
成分(B)を多く配合し、これにより隙間の大きなもの
への適用が可能となり、また、粘度を低めるときには成
分(B)を少なくし、これによって隙間の小さなものへ
の適用が可能となるとともに、成分(D)無機充填剤の
添加により組成物中の粘度調整が一層容易となり、また
接着剤組成物に揺変性が付与されることとなる。
【0017】また、成分(E)発泡剤を含むことによ
り、接着硬化後の水、特に沸騰水に浸漬すると発泡し、
被着体の剥離性が向上して数分で取り外しが可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下実施例を用いて詳述する。 実施例1 N−ビニル−2−ピロリドン50部、平均分
子量約40,000のポリビニルピロリドン(PVP
K−30 GAF社製)50部、ベンゾインエチルエー
テルを2部添加し、溶解させて本発明の接着剤組成物を
得た。粘度は25℃で約40,000cpであった。こ
の接着剤を用いて反った種水晶とガラス板とを接着、仮
固定し、また種水晶を覆うようにモールドした。接着剤
を硬化させるために、波長300〜400nmの紫外線
を(紫外線照度180mW/cm)を2分間照射し
た。硬化後、種水晶とガラス板との隙間は接着剤で充填
されていた。この接着体への機械加工を施し、厚さ0.
4mmの小片に切断した。加工後、沸騰水中に浸漬する
と約30分で接着硬化物は溶解除去され、水晶の薄片を
得ることができた。
【0019】実施例2 N−ビニル−2−ピロリドン5
0部、平均分子量約40,000のポリビニルピロリド
ン(PVP K−30 GAF社製)50部、ベンゾイ
ンエチルエーテルを2部添加し、さらにベンゼンスルホ
ニルヒドラジド2部を添加し、溶解させて本発明の接着
剤組成物を得た。この接着剤を用いて反った水晶とガラ
ス板とを接着し、仮固定し、また種水晶を覆うようにモ
ールドした。接着剤を硬化させるために、波長300〜
400nmの紫外線を(紫外線照度180mW/c
)を2分間照射した。硬化後、種水晶とガラス板と
の隙間は接着剤で充填されていた。この接着体への機械
加工を施し、厚さ0.4mmの小片に切断した。加工
後、沸騰水中に浸漬すると約5分ないし10分で接着剤
硬化物は溶解除去され、水晶の薄片を得ることができ
た。
【0020】実施例3 N−ビニル−2−ピロリドン5
0部、N,N−ジメチルアクリルアミド70部の混合溶
液に平均分子量約40,000のポリビニルピロリドン
(PVP K−30 GAF社製)50部、ベンゾイン
エチルエーテルを4部添加し完全に溶解させ、さらにシ
リカ系充填剤(アエロジル200 日本アエロジル社
製)を12部添加し充分に分散させ、揺変性を有する本
発明の接着剤組成物を得た。粘度は25℃で約60,0
00cpであった。この接着剤をプリンターヘッドコア
内に充填し、前記接着剤を硬化させるために、波長30
0〜400nmの紫外線を(紫外線照度180mW/c
)を2分間照射した。次いで、前記紫外線硬化性樹
脂を硬化した後、研磨加工を行った。加工後、沸騰水中
に浸漬すると約10分で接着剤硬化物は剥離し、ヘッド
はバリもなく研磨され、同時に洗浄も行われていた。
【0021】比較例 反りのある種水晶とガラス板とを
融点80℃のロジン系ホットメルト接着剤を用いて15
0℃の加熱状態で接着し、溶融したホットメルト接着剤
をこの上から流して、モールドされた種水晶を仮固定物
を作成した。これの機械加工を行い、厚さ0.4mmの
小片に加工した。水晶片の取り外しには、150℃の加
熱炉中で15分を要した。また、水晶片に付着した接着
剤を洗い流すために、80℃の5%水酸化ナトリウム温
水溶液中に2時間浸漬し、さらに水による洗浄に10分
間を要した。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明における仮固定用
接着剤の硬化物は、吸水による膨潤性または水に対する
溶解性が大きいため、機械加工後の物品を仮固定から取
り外す際に、水中、好ましくは沸騰水中に浸漬するだけ
で、被着体からの前記硬化物の剥離や除去が容易に行え
る。そのため、小物品が傷つくことなく取り出せるた
め、不良品の発生を押さえることができ、量産性を高め
ることができる。
【0023】また、成分(B)あるいはさらに成分
(D)を含むために、接着剤組成物の粘度の調整及び揺
変性を付与することができ、低粘度の接着剤では流れ出
してしまうような隙間への充填や、接着剤自身による肉
盛も可能となり、接着剤を取り扱う際の作業性を向上さ
せることができる。さらに、公知技術のように接着の際
に加熱の必要がない。このようなことから、作業が簡素
化されるのみならず、作業環境も良好であり、かつ部品
を取り外す際に欠損やバリが生じることがない。
【0024】さらに、詳しく説明すれば本発明の成分
(A)〜(D)を含む接着剤組成物を用いて、例えばプ
リンターヘッドコア等の物品の研磨加工を行った場合
は、接着剤組成物の粘度が高く、また、揺変性を有する
ため、バリの発生する部分(空間)に接着剤の硬化物が
流出することなく充填されているので、研磨によって生
じたバリがこの硬化物に埋没するようにして捕捉され
る。このため、研磨加工後のヘッドコアを水中に浸漬し
て接着剤の硬化物を溶解除去することにより、前記した
バリも一緒に除去されるので、ヘッドコア内部に研磨カ
スが残留することがなく、かつ、バリの発生も押さえら
れる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)N−ビニル−2−ピロリドン、
    N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
    N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
    N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−エ
    チルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
    シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
    ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノ
    キシプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル
    (メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)
    アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリル
    アミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−メチ
    ロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
    ノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルオキサ
    ゾリドン、N−ビニルスクシンイミド、N−ビニル−N
    −メチルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルアセト
    アミド、tert−ブチル(メタ)アクリルアミドスル
    ホン酸、(メタ)アクリロイルモルホリン、アミノ(メ
    タ)アクリレート、アミノ(メタ)アクリレート類の4
    級塩及び(メタ)アクリルアミド類の4級塩から選択さ
    れる一種または複数種の化合物 (B)分子内に重合可能なエチレン性二重結合を有せ
    ず、かつ、N−ビニル−2−ピロリドンの単独重合体、
    N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドの単独重合
    体、N−ビニル−2−ピロリドンとN,N−ジメチル
    (メタ)アクリルアミドとの共重合体から選択される、
    水溶性もしくは吸水による膨潤性を有する一種または複
    数種の高分子物質 (C)重合開始剤 (イ)上記(A)〜(C)からなる仮固定用接着剤組成
    物を用いて粗形状小物品を接着仮固定し、(ロ)次い
    で、この仮固定された小物品を所望の形状に機械加工
    し、(ハ)その後、該機械加工された小物品を水に浸漬
    して前記仮固定用接着剤組成物の硬化物を溶解もしくは
    吸水により膨潤させて小物品を仮固定から取り外すこと
    を特徴とする小物品の加工方法。
  2. 【請求項2】 前記仮固定用接着剤が、さらに(D)シ
    リカ系無機充填剤を含む請求項1記載の小物品の加工方
    法。
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