JP2973778B2 - 磁性塗料の製造方法 - Google Patents

磁性塗料の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,磁気記録媒体におい
て,表面平滑性で且つ高出力化に対応しうる磁性塗料組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にビデオテ−プ,デジタルオ−ディ
オテ−プ,コンピュ−タ−テ−プ等の磁気記録媒体に
は,磁気ヘッドの目詰まりを防止する目的でセルフクリ
−ニング機構が付与されており,通常磁性粉に対して1
〜10%の研磨材が添加されている。この研磨材として
は,高硬度で一次粒子径0.05〜1μ程度の非磁性微
粉体が適当であり,一般的にはα,γ−アルミナ,酸化
クロム等が使用されている。近年,記録密度の増加に伴
い,記録波長は短くなる傾向にある。
【0003】一般的に磁気記録媒体において,磁性面と
磁気ヘッドとの間隔が広がるとスペーシングロスと呼ば
れる再生信号のロスを生じる。このスペ−シングロスは
前述の間隔に比例し,記録波長に反比例することが知ら
れている。従って短波長記録になるほどこの間隔の影響
が大きくなることから磁性層表面の平滑化が必要となっ
てきている。この様な磁性面の平滑化に伴い,研磨剤に
要求される品質として,粒子の微細化及び高純度化が望
まれている。磁性層の平滑化を得るためには,磁性層に
含まれる粒子を高分散し微粒子化する必要があるが,研
磨材粒子はその粒子の硬度が大きいことから,難分散性
であり,長時間の分散を要し生産性が非常に悪い。
【0004】また,分散に伴い,サンドミルのベッセル
及びディスクを磨耗するばかりでなく,メディアである
ビ−スをも磨耗し,磁性塗料中にFe,Cr,Na,C
a,Mg,Zr等の不純物が混入し,磁性層に対し悪影
響を与える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
る為,磁気記録媒体の磁性層に要求される微細かつ高純
度な研磨材粒子を得ることを目的に検討を加えた結果,
以下の磁気記録媒体の製法を発明するに到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は,磁性粉,バイ
ンダ−及び研磨材を含む磁性塗料の製造方法に関するも
のである。まず,研磨材粉末及びバインダ−をロ−ルミ
ルにて混練分散して固形チップを作成する。ついで,こ
の研磨材チップを磁性粉,バインダ−,カ−ボンブラッ
ク等と混合分散し,磁性塗料を製造することにより,上
記問題点を解決できることを見出したものである。研磨
材粉末としては,α−Al2 3 ,γ−Al2 3 ,C
2 3 ,TiO 2 ,SiC,SiO2 ,α−Fe2
3 等の0.05〜1μの粒子径をもつ高硬度非磁性微粉
末が適している。
【0007】また,平均粒子径がこの範囲にあるものを
2種以上混合使用しても差し支え無い。研磨材の使用量
は,一般に強磁性粉末100重量部に対して,0.1〜
30重量部,好ましくは1〜20重量部である。本発明
の磁性層に使用されるバインダ−としては,従来磁気記
録媒体に使用される公知のものの中から,例えばポリウ
レタンエラストマ−,繊維素系樹脂(例えばニトロセル
ロ−ス,セルロ−スアセテ−トブチレ−ト),塩化ビニ
ル,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,塩化ビニリデン
共重合体,エポキシ樹脂,ポリアミド樹脂,アクリル酸
エステル樹脂,メタクリル酸樹脂,ポリエステル樹脂,
ウレタン樹脂または,これらの樹脂の混合物などがあ
る。これらのバインダ−の使用量は,一般に強磁性粉末
100重量部に対して,10〜50重量部である。
【0008】研磨材粉末をチップ化することによる利点
としては以下の2点が上げられる。第1には,2本ロ−
ル等のロ−ルミルが有する高せん断力による分散は、ア
ルミナ等の高硬度を有する研磨材粉に対しても有効であ
り,粉体の強固な二次凝集体を充分に目的とする粒子径
まで微細化することが可能となる。これにより粗粒子が
減少する為,磁性粉の配向性を阻害すること無く,角型
比,飽和磁束密度等の低下を防ぐことが出来,また,磁
性層に研磨材を添加することによる表面平滑性の低下を
抑えることによりスペ−シングロスを最小限に留めるこ
とが出来る。第2には,固形チップ化による予備分散に
よりメディアによる分散時間を短くすることが可能とな
る。
【0009】これにより,研磨材粉をサンドミルのよう
なメディアによる衝撃型分散機を用いて分散した場合に
避けることの出来ない,分散機本体を形成するベッセ
ル,ディスク,メディアの磨耗を最小限にすることが出
来る。よって分散機本体及びガラスビ−ズ,ジルコニア
ビ−ズ,アルミナビ−ズ等のメディアが研磨材により磨
耗され塗料中に混入する量を最小限に抑えることが可能
となり,磁性塗料の生産性の向上及び不純物分を減少さ
せることによる電磁変換特性の劣化防止及び塩素イオン
に代表される陰イオンとのイオン結合による磁性層表面
での塩析発生を防止することが出来る。
【0010】本発明で述べている研磨材の固形チップ化
方法としては,研磨材粉末100重量部部に対して,バ
インダ−5〜70重量部を添加,予備混合後,ロ−ルミ
ル分散を行い固形チップ化する。ロ−ルミルとしては2
本ロ−ルミルが好ましい。この際,チップには溶剤分と
して30重量%以下,望ましくは2〜15重量%以下の
溶剤が残留する方が後の溶解性,経時安定性にとって好
ましい。本発明による,研磨材チップと磁性粉,バイン
ダ−との混合方法については研磨材,チップ,磁性粉,
バインタ−を溶剤中で混合,分散してもよいが好ましく
は,研磨材チップを溶剤にディゾルバ−等を使用して溶
解した後,メディアで分散して得た研磨材ペ−ストを,
研磨材を除く組成で調整した磁性塗料に添加混合する方
が良い。
【0011】この際,研磨材ペ−ストにおけるチップと
溶剤の比率は,3/1〜1/3である。メディアによる
分散は通常のサンドミルもしくは,耐磨耗性を考慮しセ
ラミック製及びプラスチックを内張したものを使用する
方が好ましい。メディア径は1〜3mm程度で,ジルコ
ニアビ−ズ,アルミナビ−ズ,ガラスビ−ズが好まし
い。また,研磨材粉のチップ化またはチップを溶解分散
する際に,公知の顔料分散剤を使用することにより,そ
の効果を一層発揮させることが可能である。
【0012】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。例中,
「部」「%」は,それぞれ「重量部」「重量%」であ
る。 実施例1〜4 チップ化工程 下記の組成の混合物を2本ロ−ルミルを用いて,20回
処理し,冷却後粉砕して研磨材チップを得た。 研磨材(表1に示す無機化合物) 100部 塩化ビニル(MR−110,日本ゼオン(株)) 10部 ウレタン樹脂(ニッポラン2301,日本ポリウレタン(株)) 30部 シクロヘキサノン 5部 ペ−スト化工程 得られたチップを溶剤中で溶解,セラミック製サンドミ
ルを使用し分散し,研磨材ペ−ストを得た。尚,メディ
アにはジルコニアビ−ズを用いた。ペ−スト組成は以下
の通りとした。
【0013】 研磨材チップ 100部 シクロヘキサノン 20部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 磁性テ−プ製造工程 次に,下記組成物をサンドミルで分散し,研磨材ペ−ス
トを添加,ディゾルバ−で攪拌し磁性塗料とした。
【0014】 強磁性粉末(Hc=820Oe) 100部 塩化ビニル(MR−110,日本ゼオン(株) 10部 ウレタン樹脂(ニッポラン2301,日本ポリウレタン(株)) 5部 カ−ボンブラック(導電性カ−ボン) 2部 シクロヘキサノン 40部 トルエン 80部 メチルエチルケトン 80部 研磨材ペ−スト 12部 得られた磁性塗料にイソシアネ−ト化合物(コロネ−ト
L,日本ポリウレタン(株))を3部,ミリスチン酸1
部,n−ブチルステアレ−ト1部を加え,10μm厚の
ポリエチレンテレフタレ−ト支持体上に塗布,配向,カ
レンダ−処理による鏡面加工を行い3μm厚の磁性塗膜
を作成した。
【0015】比較例1〜4 実施例1〜4の磁性塗料の製造方法において,実施例1
〜4に対応する研磨材粉末を使用し予め2本ロ−ルによ
る処理せずに分散,塗料化し磁気テ−プを作成した。評
価結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明により,磁気記録媒体の磁性層に
要求される微細かつ高純度な研磨材粒子を得ることを目
的に検討を加えた結果,以下の磁気記録媒体の製法を発
明するに到った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/708 C09D 5/23 G11B 5/702 G11B 5/842

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粉,バインダ−,研磨材を含む磁性
    塗料において,予め研磨材をバインダ−と伴に混練分散
    したチップを用いることを特徴とする磁性塗料の製造方
    法。
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