JP2972227B2 - プラズマ処理方法及び装置 - Google Patents
プラズマ処理方法及び装置Info
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- JP2972227B2 JP2972227B2 JP1132637A JP13263789A JP2972227B2 JP 2972227 B2 JP2972227 B2 JP 2972227B2 JP 1132637 A JP1132637 A JP 1132637A JP 13263789 A JP13263789 A JP 13263789A JP 2972227 B2 JP2972227 B2 JP 2972227B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプラズマ処理方法及び装置に係り、特に半導
体素子基板等の試料をプラズマの生成された処理室でエ
ッチング処理、成膜処理するのに好適なプラズマ処理方
法及び装置に関するものである。
体素子基板等の試料をプラズマの生成された処理室でエ
ッチング処理、成膜処理するのに好適なプラズマ処理方
法及び装置に関するものである。
半導体素子基板等の試料をマイクロ波プラズマを利用
してエッチング処理する技術としては、例えば、特開昭
56−13480号公報等に記載のような、マイクロ波電界と
磁界との相乗作用によりエッチングガスをプラズマ化
し、該プラズマを利用して試料をエッチング処理する技
術や、例えば、特開昭57−133636号公報等に記載のよう
な、マイクロ波電界と磁界との相乗作用により成膜用ガ
スをプラズマ化し、該プラズマを利用して試料を成膜処
理する技術や、また、例えば、特公昭56−5574号公報等
に記載のような、マイクロ波電界によりエッチングガス
をプラズマ化し、該プラズマを利用して試料をエッチン
グ処理する技術や、例えば、特開昭62−218575号公報等
に記載のような、マイクロ波電界により成膜用ガスをプ
ラズマ化し、該プラズマを利用して試料を成膜処理する
技術等が知られている。
してエッチング処理する技術としては、例えば、特開昭
56−13480号公報等に記載のような、マイクロ波電界と
磁界との相乗作用によりエッチングガスをプラズマ化
し、該プラズマを利用して試料をエッチング処理する技
術や、例えば、特開昭57−133636号公報等に記載のよう
な、マイクロ波電界と磁界との相乗作用により成膜用ガ
スをプラズマ化し、該プラズマを利用して試料を成膜処
理する技術や、また、例えば、特公昭56−5574号公報等
に記載のような、マイクロ波電界によりエッチングガス
をプラズマ化し、該プラズマを利用して試料をエッチン
グ処理する技術や、例えば、特開昭62−218575号公報等
に記載のような、マイクロ波電界により成膜用ガスをプ
ラズマ化し、該プラズマを利用して試料を成膜処理する
技術等が知られている。
尚、マイクロ波源には、通常、マグネトロン(磁電
管)が用いられ、その駆動装置の出力としては、直流若
しくは商用周波数を平滑化した高圧が用いられている。
管)が用いられ、その駆動装置の出力としては、直流若
しくは商用周波数を平滑化した高圧が用いられている。
マイクロ波プラズマを利用した試料の処理において
は、処理速度の向上が強く望まれているが、しかし、上
記従来の技術は、この要求に十分応え得るものとはなっ
ていない。
は、処理速度の向上が強く望まれているが、しかし、上
記従来の技術は、この要求に十分応え得るものとはなっ
ていない。
本発明の目的は、高速でかつ低ダメージのエッチング
処理を行うことのできるプラズマ処理方法及び装置を提
供することにある。
処理を行うことのできるプラズマ処理方法及び装置を提
供することにある。
本発明の目的は、処理室と、該処理室内を減圧排気す
る手段と、処理室内に処理ガスを導入する手段と、パル
ス放電及び定常放電を発生させ処理室内の処理ガスをプ
ラズマ化する手段と、処理室内で試料を保持する手段
と、試料のプラズマ処理状況に基づき放電の発生を切り
替える手段とを具備した装置とし、プラズマを生じさせ
る電界の強さをパルス的に発生させ該パルスによる強い
放電を発生させるモードと、プラズマを生じさせる電界
の強さを一定にして放電させるモード若しくは強い放電
を発生させるパルスの幅よりも幅の広いパルスにより放
電を発生させるモードとを、試料の処理中に切り替え、
モードの異なるプラズマによって試料を処理する方法と
することにより、達成される。
る手段と、処理室内に処理ガスを導入する手段と、パル
ス放電及び定常放電を発生させ処理室内の処理ガスをプ
ラズマ化する手段と、処理室内で試料を保持する手段
と、試料のプラズマ処理状況に基づき放電の発生を切り
替える手段とを具備した装置とし、プラズマを生じさせ
る電界の強さをパルス的に発生させ該パルスによる強い
放電を発生させるモードと、プラズマを生じさせる電界
の強さを一定にして放電させるモード若しくは強い放電
を発生させるパルスの幅よりも幅の広いパルスにより放
電を発生させるモードとを、試料の処理中に切り替え、
モードの異なるプラズマによって試料を処理する方法と
することにより、達成される。
試料のプラズマ処理速度を向上させる方策としては、
プラズマの電子温度を高めること並びにプラズマ密度を
増大させることの二方策に集約される。
プラズマの電子温度を高めること並びにプラズマ密度を
増大させることの二方策に集約される。
その内、プラズマの電子温度は、処理室内の処理ガス
の圧力を低下させたり、また、処理室の径を小さくする
ことで高めることができる。然し乍ら、処理室内の処理
ガスの圧力を低下させればプラズマ密度が低下し、ある
圧力以下では、プラズマ処理速度も低下するようにな
る。また、処理室の径は、処理される試料の大きさによ
り限定を受け、従って、処理室の径を十分に小さくする
ことはできない。
の圧力を低下させたり、また、処理室の径を小さくする
ことで高めることができる。然し乍ら、処理室内の処理
ガスの圧力を低下させればプラズマ密度が低下し、ある
圧力以下では、プラズマ処理速度も低下するようにな
る。また、処理室の径は、処理される試料の大きさによ
り限定を受け、従って、処理室の径を十分に小さくする
ことはできない。
ところで、処理室内の処理ガスの圧力の低下や処理室
の小径化は、プラズマの壁での損失を増加させることに
対応している。従って、パルス放電を発生せしめ、放電
休止期間における壁での損失の増加を強制的に行わせれ
ば、次にパルス放電を生じさせたときには、最初にプラ
ズマを生じさせるときの放電開始時点と同様に大きなエ
ネルギを必要とする。すなわち、放電開始時は放電の電
子温度が高い状態でないとプラズマが発生せず、このた
め、放電開始時の放電の電子温度は定常の放電時よりも
上昇している。この状態は、プラズマ中の電子や荷電粒
子に多くのエネルギが与えられた状態であり、これによ
りプラズマ密度が高いものとなっているので、プラズマ
による試料の処理速度が向上する。
の小径化は、プラズマの壁での損失を増加させることに
対応している。従って、パルス放電を発生せしめ、放電
休止期間における壁での損失の増加を強制的に行わせれ
ば、次にパルス放電を生じさせたときには、最初にプラ
ズマを生じさせるときの放電開始時点と同様に大きなエ
ネルギを必要とする。すなわち、放電開始時は放電の電
子温度が高い状態でないとプラズマが発生せず、このた
め、放電開始時の放電の電子温度は定常の放電時よりも
上昇している。この状態は、プラズマ中の電子や荷電粒
子に多くのエネルギが与えられた状態であり、これによ
りプラズマ密度が高いものとなっているので、プラズマ
による試料の処理速度が向上する。
また、電子温度が高い状態ではプラズマ処理速度が大
きいが、試料へのダメージも増加する。一方、放電開始
以後の定常放電時には、放電を維持するためのエネルギ
は放電開始時点のような大きなエネルギは必要ない。こ
のため、放電の電子温度は低い状態で放電を維持する。
したがって、電子温度が低い場合には試料へのダメージ
を抑えることができる。よって、パルス放電と通常放電
を併用することにより、高速でかつ定ダメージのエッチ
ング処理が行える。
きいが、試料へのダメージも増加する。一方、放電開始
以後の定常放電時には、放電を維持するためのエネルギ
は放電開始時点のような大きなエネルギは必要ない。こ
のため、放電の電子温度は低い状態で放電を維持する。
したがって、電子温度が低い場合には試料へのダメージ
を抑えることができる。よって、パルス放電と通常放電
を併用することにより、高速でかつ定ダメージのエッチ
ング処理が行える。
以下、本発明の一実施例を第1図、第2図により説明
する。
する。
第1図は、いわゆる有磁場型のマイクロ波プラズマエ
ッチング装置の構成図で、マイクロ波源1、マイクロ波
源駆動装置2、導波管3〜5、真空封止用石英チャンバ
6、磁場発生用コイル7、コイル駆動装置8、試料台
9、バイアス電源10、試料11、真空容器12、ガス導入配
管13、ガス導入バルブ14、排気用配管15等を備えてい
る。
ッチング装置の構成図で、マイクロ波源1、マイクロ波
源駆動装置2、導波管3〜5、真空封止用石英チャンバ
6、磁場発生用コイル7、コイル駆動装置8、試料台
9、バイアス電源10、試料11、真空容器12、ガス導入配
管13、ガス導入バルブ14、排気用配管15等を備えてい
る。
第1図で、マイクロ波発生源1としてマグネトロン管
(磁電管)を用いた時に、マイクロ波源駆動装置2の出
力高圧電流I、高圧電圧E、バイアス電源10の出力電力
PB、コイル駆動装置8の出力電流ICを第2図に示す。
(磁電管)を用いた時に、マイクロ波源駆動装置2の出
力高圧電流I、高圧電圧E、バイアス電源10の出力電力
PB、コイル駆動装置8の出力電流ICを第2図に示す。
試料11としてSiO2を用い、ガスとしてCnFmもしくはCn
HlFm(l、n、mは整数)を用いてエッチングを行なう
場合で、マグネトロン管の周波数が2.45GHz、バイアス
電源10の周波数が2MHzで、コイル7の電流は、試料台9
に設置された試料11の付近に電子サイクロトロン共鳴を
生じるように設定する。また、ガス圧力としては、0.01
Pa〜10Paの比較的低圧領域が好ましい。
HlFm(l、n、mは整数)を用いてエッチングを行なう
場合で、マグネトロン管の周波数が2.45GHz、バイアス
電源10の周波数が2MHzで、コイル7の電流は、試料台9
に設置された試料11の付近に電子サイクロトロン共鳴を
生じるように設定する。また、ガス圧力としては、0.01
Pa〜10Paの比較的低圧領域が好ましい。
試料11のエッチング期間を、例えば、2つに分け、前
半(数十秒)はパルス放電を用いた高電子温度のエッチ
ング(モード1)を行ない、後半(数秒〜20秒)は通常
の低ダメージエッチング(モード2)を行なう。
半(数十秒)はパルス放電を用いた高電子温度のエッチ
ング(モード1)を行ない、後半(数秒〜20秒)は通常
の低ダメージエッチング(モード2)を行なう。
モード1において、パルス電流の半値幅TW=10μs、
パルス周期TR=30μsで電流パルス制御を行なう。電流
パルスのパルス間の期間の電流ILは0の場合が効果大で
あるが、一方、放電が不安定となる場合がある。この場
合には、(IL/IH)0.1以下の小電流を流すことにより
放電を安定することができる。また、この時のマグネト
ロン管に加える電圧Eは、余り変化しない(EH/EL0.
7)。バイアス電源10の出力はモード1では大きく、モ
ード2では小さく設定する。
パルス周期TR=30μsで電流パルス制御を行なう。電流
パルスのパルス間の期間の電流ILは0の場合が効果大で
あるが、一方、放電が不安定となる場合がある。この場
合には、(IL/IH)0.1以下の小電流を流すことにより
放電を安定することができる。また、この時のマグネト
ロン管に加える電圧Eは、余り変化しない(EH/EL0.
7)。バイアス電源10の出力はモード1では大きく、モ
ード2では小さく設定する。
コイル7に加える電流は、全処理期間中一定でも良い
が、第2図でICに示すように、モード1でマグネトロン
管に加える電流が大なる期間にほぼ対応して大きくし、
マグネトロン管に加える電流が小なる期間にほぼ対応し
て小さくすることにより、エッチング処理速度の向上が
図れる。
が、第2図でICに示すように、モード1でマグネトロン
管に加える電流が大なる期間にほぼ対応して大きくし、
マグネトロン管に加える電流が小なる期間にほぼ対応し
て小さくすることにより、エッチング処理速度の向上が
図れる。
本実施例によれば、パルス放電の使用により、電子温
度を上昇させることでエッチング処理速度を向上でき、
かつ、定常放電の処理を併用することで、高速で、か
つ、低ダメージのエッチング処理ができる。
度を上昇させることでエッチング処理速度を向上でき、
かつ、定常放電の処理を併用することで、高速で、か
つ、低ダメージのエッチング処理ができる。
つまり、弱い放電若しくは放電がない状態で強い放電
を開始させると、その開始時点に放電に大きな量のエネ
ルギが供給され、放電の電子温度が上昇する。所定時間
後、放電を弱い状態若しくはない状態に戻すと、強い放
電により生じた電子、荷電粒子等は、容器の壁での再結
合等によって減衰する。このため、再度、強い放電を開
始する場合、放電の開始のために大きなエネルギが供給
されて放電の電子温度が上昇する。このように、パルス
放電により放電の電子温度を上昇させることにより、電
子、荷電粒子に多くのエネルギが与えられるため、エッ
チング処理速度を向上させることができる。また、パル
ス放電を用いると、試料へのダメージは増加する傾向に
ある。そこで、まず、パルス放電により高速のエッチン
グ処理を行なった後に、通常の定常放電による低速で低
ダメージのエッチング処理を短時間行なうことにより、
高速で、かつ、低ダメージのエッチング処理を行なうこ
とができる。
を開始させると、その開始時点に放電に大きな量のエネ
ルギが供給され、放電の電子温度が上昇する。所定時間
後、放電を弱い状態若しくはない状態に戻すと、強い放
電により生じた電子、荷電粒子等は、容器の壁での再結
合等によって減衰する。このため、再度、強い放電を開
始する場合、放電の開始のために大きなエネルギが供給
されて放電の電子温度が上昇する。このように、パルス
放電により放電の電子温度を上昇させることにより、電
子、荷電粒子に多くのエネルギが与えられるため、エッ
チング処理速度を向上させることができる。また、パル
ス放電を用いると、試料へのダメージは増加する傾向に
ある。そこで、まず、パルス放電により高速のエッチン
グ処理を行なった後に、通常の定常放電による低速で低
ダメージのエッチング処理を短時間行なうことにより、
高速で、かつ、低ダメージのエッチング処理を行なうこ
とができる。
パルス電流の半値幅TWとしては、100μs以下が効果
が大きく、1ms程度までパルス放電による上記効果は認
められる。また、パルス幅の小さい方は、数十ns程度ま
で効果があると考えられるが、しかし、使用した連続波
のマグネトロン管内にフィルタを有していたため、この
場合、TW=1μs程度以下の騒動は困難であった。ま
た、パルスデューティ(TW/TR×100)(%)としては1
%〜50%が好ましい。また、上記一実施例では、2つの
モードの場合について示したが、このモード数を増した
り、モードの移行をパルスデューティを徐々に変えて滑
らかに行なうこともできることは勿論のことである。
が大きく、1ms程度までパルス放電による上記効果は認
められる。また、パルス幅の小さい方は、数十ns程度ま
で効果があると考えられるが、しかし、使用した連続波
のマグネトロン管内にフィルタを有していたため、この
場合、TW=1μs程度以下の騒動は困難であった。ま
た、パルスデューティ(TW/TR×100)(%)としては1
%〜50%が好ましい。また、上記一実施例では、2つの
モードの場合について示したが、このモード数を増した
り、モードの移行をパルスデューティを徐々に変えて滑
らかに行なうこともできることは勿論のことである。
また、放電休止期間中に電子サイクロトロン共鳴用磁
場を減少させれば、磁場による電子への拘束力が少なく
なり、この期間中における損失を増加させることができ
るので、電子温度の向上のためには好都合である。
場を減少させれば、磁場による電子への拘束力が少なく
なり、この期間中における損失を増加させることができ
るので、電子温度の向上のためには好都合である。
また、試料台に加えるバイアス電源は、パルス放電期
間中若しくは放電休止後、所定時間内のイオンのみを加
速するように印加すれば、高エネルギを有するイオンの
みが試料に到達するようになるので、エッチング処理速
度を向上させることができる。
間中若しくは放電休止後、所定時間内のイオンのみを加
速するように印加すれば、高エネルギを有するイオンの
みが試料に到達するようになるので、エッチング処理速
度を向上させることができる。
また、上記一実施例の装置構成で、ガスとして例え
ば、Ar、SiH4、O2の混合ガスを用い、0.001Pa〜10Paの
ガス圧で処理することにより、高速、低ダメージのSiO2
膜の堆積を行なうことができる。
ば、Ar、SiH4、O2の混合ガスを用い、0.001Pa〜10Paの
ガス圧で処理することにより、高速、低ダメージのSiO2
膜の堆積を行なうことができる。
第3図は、磁場コイルを用いない場合の適用例であ
る。真空封止用石英チャンバ6と試料載置台9との間に
穴付金属板17を設置し、真空封止用石英チャンバ6と穴
付金属板17との間の空間で放電が生じ、非荷電粒子は試
料例の空間に移動しうるが、荷電粒子は穴付金属板17に
より阻止される。このため、試料11は、非荷電粒子によ
りプラズマ処理される。ガスとしてO2+CF4混合ガスを
用い、ガス圧として1Pa〜100Paにし、第2図の方法を用
いることにより、高速で低ダメージのアッシング処理が
できる。
る。真空封止用石英チャンバ6と試料載置台9との間に
穴付金属板17を設置し、真空封止用石英チャンバ6と穴
付金属板17との間の空間で放電が生じ、非荷電粒子は試
料例の空間に移動しうるが、荷電粒子は穴付金属板17に
より阻止される。このため、試料11は、非荷電粒子によ
りプラズマ処理される。ガスとしてO2+CF4混合ガスを
用い、ガス圧として1Pa〜100Paにし、第2図の方法を用
いることにより、高速で低ダメージのアッシング処理が
できる。
なお、SiO2のエッチングのようにイオンによるプラズ
マ処理が必要な場合には、穴付金属板17はない方が好ま
しい。
マ処理が必要な場合には、穴付金属板17はない方が好ま
しい。
また、プラズマ処理の試料内での均一性を向上させる
ためには、金属性、高誘電体もしくは高磁性体を回転さ
せたり変動させたりする撹拌器21をマイクロ波電磁界の
存在する部分に用いると効果がある。
ためには、金属性、高誘電体もしくは高磁性体を回転さ
せたり変動させたりする撹拌器21をマイクロ波電磁界の
存在する部分に用いると効果がある。
第4図は、第2図におけるモード1からモード2への
移行する構成の実施例を示す。
移行する構成の実施例を示す。
マイクロ波電磁界は透過しないが、光が透過する金網
の窓18を設け、分光機能を有する光検知部19により光電
変換をし、信号処理部20により処理の終了を判別し、マ
イクロ波駆動装置2にモード1からモード2の切換を行
なうモード切換信号22ならびにモード2の終了を行なう
終了信号23を出力する。信号処理部20中にはパルス周期
TRで変動する信号を平滑する部分を内蔵している。マイ
クロ波電磁界を経由して光を取り出す方法としては上に
述べた金網の窓を用いる方法の他に、マイクロ波による
損失の少ない材料(例えば石英)からなる光ファイバー
を用いることもできる。
の窓18を設け、分光機能を有する光検知部19により光電
変換をし、信号処理部20により処理の終了を判別し、マ
イクロ波駆動装置2にモード1からモード2の切換を行
なうモード切換信号22ならびにモード2の終了を行なう
終了信号23を出力する。信号処理部20中にはパルス周期
TRで変動する信号を平滑する部分を内蔵している。マイ
クロ波電磁界を経由して光を取り出す方法としては上に
述べた金網の窓を用いる方法の他に、マイクロ波による
損失の少ない材料(例えば石英)からなる光ファイバー
を用いることもできる。
モードの切換や終了は、光の変化によって行なう他
に、放電開始時点からの時間によって行なうこともでき
る。
に、放電開始時点からの時間によって行なうこともでき
る。
第5図はパルス性電流を発生させるためのマイクロ波
源駆動装置の一実施例を示す。高圧(3〜4.5KV)で遅
い変化を制御する高圧直流電源部2−1と、パルスを発
生するパルス電源部2−2の縦続接続で構成される。高
圧直流電源部2−1の出力電流は高圧コンデンサ2−15
に蓄積され、高圧コンデンサ2−15の電圧に、パルス電
源部2−2のパルスが重量される。パルス電源部2−2
の出力が、高圧直流電源部2−1との間で影響を及ぼさ
ないように高周波阻止コイル2−12、2−13、2−14を
設けている。パルス電源部2−2、高圧コンデンサ2−
5、および高周波阻止コイル2−12、2−13、2−14は
マイクロ波源1の近くに設置するのが好ましい。
源駆動装置の一実施例を示す。高圧(3〜4.5KV)で遅
い変化を制御する高圧直流電源部2−1と、パルスを発
生するパルス電源部2−2の縦続接続で構成される。高
圧直流電源部2−1の出力電流は高圧コンデンサ2−15
に蓄積され、高圧コンデンサ2−15の電圧に、パルス電
源部2−2のパルスが重量される。パルス電源部2−2
の出力が、高圧直流電源部2−1との間で影響を及ぼさ
ないように高周波阻止コイル2−12、2−13、2−14を
設けている。パルス電源部2−2、高圧コンデンサ2−
5、および高周波阻止コイル2−12、2−13、2−14は
マイクロ波源1の近くに設置するのが好ましい。
電流検出用抵抗2−3からの信号を、低電流部/平均
電流検知回路2−4を介して、低電流部/平均電流設定
値との差を誤差増幅器2−5によって増幅し、高圧電流
電源部2−1に入力する。
電流検知回路2−4を介して、低電流部/平均電流設定
値との差を誤差増幅器2−5によって増幅し、高圧電流
電源部2−1に入力する。
一方、電流検出用抵抗2−3からの信号を、ピーク検
出器2−6を介して、ピーク電流設定値との差を誤差増
幅器2−7によって増幅し、パルス源2−8の振幅を制
御し、モード切換器2−10を介して、パルス電源部2−
2に入力する。パルス電源部2−2では、トランジスタ
により電流パルスを発生させ、高周波昇圧トランスによ
り昇圧して出力する。なお、低電流部/平均電流検知回
路2−4は、パルス放電モード(第2図のモード1)で
は、第2図のIL部分の電流を検知し保持する動作をし、
定常放電モード(第2図のモード2)では、低域通過フ
ィルタの動作を行なう。また、定常放電モードではモー
ド切換器2−10は、アース側に切り換えられる。また、
終了信号が入力されると、切換器2−16、2−17はアー
ス側に切り換えられる。ヒータ用電源2−11はマイクロ
波発生源1のヒータ電流を供給する電源である。
出器2−6を介して、ピーク電流設定値との差を誤差増
幅器2−7によって増幅し、パルス源2−8の振幅を制
御し、モード切換器2−10を介して、パルス電源部2−
2に入力する。パルス電源部2−2では、トランジスタ
により電流パルスを発生させ、高周波昇圧トランスによ
り昇圧して出力する。なお、低電流部/平均電流検知回
路2−4は、パルス放電モード(第2図のモード1)で
は、第2図のIL部分の電流を検知し保持する動作をし、
定常放電モード(第2図のモード2)では、低域通過フ
ィルタの動作を行なう。また、定常放電モードではモー
ド切換器2−10は、アース側に切り換えられる。また、
終了信号が入力されると、切換器2−16、2−17はアー
ス側に切り換えられる。ヒータ用電源2−11はマイクロ
波発生源1のヒータ電流を供給する電源である。
第6図はパルス性電流を発生させるためのマイクロ波
源駆動装置の他の実施例及び第7図はその主要部の波形
を示す。パルス繰返しが10KHz程度以上の2つのパルス
信号源2−28、2−29をもとに、可変低圧直流電源2−
20、コイル2−21、パルス駆動用トランジスタ2−23、
コンデンサ2−24、昇圧トランス2−22により高圧の電
圧パルスとし、高圧コンデンサ2−25、高圧ダイオー
ド、2−26、2−27により、倍電圧、整流を行なってマ
イクロ波源1に印加する。マイクロ波源1のアノードヒ
ータ間の電圧E、電流Iは第7図に示す。モード1で
は、パルスデューティTW1/TR1が小さいパルス源2−29
により、幅の狭いパルス電流を発生させ、マイクロ波源
1に加える。低ダメージ用のモード2ではパルスデュー
ティTW2/TR2の大きいパルス源2−28を用いて幅の広い
パルス電流を発生させマイクロ波源1に加える。
源駆動装置の他の実施例及び第7図はその主要部の波形
を示す。パルス繰返しが10KHz程度以上の2つのパルス
信号源2−28、2−29をもとに、可変低圧直流電源2−
20、コイル2−21、パルス駆動用トランジスタ2−23、
コンデンサ2−24、昇圧トランス2−22により高圧の電
圧パルスとし、高圧コンデンサ2−25、高圧ダイオー
ド、2−26、2−27により、倍電圧、整流を行なってマ
イクロ波源1に印加する。マイクロ波源1のアノードヒ
ータ間の電圧E、電流Iは第7図に示す。モード1で
は、パルスデューティTW1/TR1が小さいパルス源2−29
により、幅の狭いパルス電流を発生させ、マイクロ波源
1に加える。低ダメージ用のモード2ではパルスデュー
ティTW2/TR2の大きいパルス源2−28を用いて幅の広い
パルス電流を発生させマイクロ波源1に加える。
モード1では、電流検出抵抗2−3からの信号をピー
ク検出器を介して、ピーク電流設定値との差を誤差増幅
器2−7によって増幅し、可変低圧直流電源2−20の電
圧を制御する。
ク検出器を介して、ピーク電流設定値との差を誤差増幅
器2−7によって増幅し、可変低圧直流電源2−20の電
圧を制御する。
モード2では電流検出抵抗からの信号を平均電流検出
器2−30を介して、平均電流設定値との差を誤差増幅器
2−5によって増幅し、可変低圧直流電源2−20の電圧
を制御する。
器2−30を介して、平均電流設定値との差を誤差増幅器
2−5によって増幅し、可変低圧直流電源2−20の電圧
を制御する。
以上、いくつかの実施例について述べたが、本発明は
これらの例に限定されるものではない。
これらの例に限定されるものではない。
マイクロ波によるプラズマが生成される処理室内で試
料をプラズマ処理する装置であれば同様に適用可能であ
る。
料をプラズマ処理する装置であれば同様に適用可能であ
る。
本発明は、パルス状のマイクロ波電力を周期的に発生
させ、種々のガスに加えてプラズマを生起せしめること
により、電子温度の高いプラズマを発生する部分を有す
るものであり、上記マイクロ波電力の周期は1ms以下、
パルスのデューティは、50%以下に限定される。
させ、種々のガスに加えてプラズマを生起せしめること
により、電子温度の高いプラズマを発生する部分を有す
るものであり、上記マイクロ波電力の周期は1ms以下、
パルスのデューティは、50%以下に限定される。
本発明によれば、パルス放電の使用により電子温度の
上昇が図られて、プラズマ処理を高速に行うことができ
るという効果がある。
上昇が図られて、プラズマ処理を高速に行うことができ
るという効果がある。
また、本発明によれば、パルス放電と定常放電とを併
用することにより、高速でかつ低ダメージのエッチング
処理を行うことができるという効果がある。
用することにより、高速でかつ低ダメージのエッチング
処理を行うことができるという効果がある。
第1図は、本発明の一実施例の有磁場型のマイクロ波プ
ラズマエッチング装置の構成図、第2図は、第1図の装
置でのマイクロ波源駆動装置の出力高圧電流、高圧電
圧、バイアス電源の出力電力、コイル駆動装置の出力電
流の波形模式図、第3図は、本発明の他の実施例の無磁
場型のマイクロ波プラズマ処理装置の構成図、第4図
は、第2図におけるモード移行構成の一実施例の構成
図、第5図は、マイクロ波源駆動装置の一実施例の回路
構成図、第6図は、同じく他の実施例の回路構成図、第
7図は、第6図のマイクロ波源駆動装置の主要部の波形
模式図である。 1……マイクロ波源、2……マイクロ波源駆動装置、8
……コイル駆動装置、10……バイアス電源
ラズマエッチング装置の構成図、第2図は、第1図の装
置でのマイクロ波源駆動装置の出力高圧電流、高圧電
圧、バイアス電源の出力電力、コイル駆動装置の出力電
流の波形模式図、第3図は、本発明の他の実施例の無磁
場型のマイクロ波プラズマ処理装置の構成図、第4図
は、第2図におけるモード移行構成の一実施例の構成
図、第5図は、マイクロ波源駆動装置の一実施例の回路
構成図、第6図は、同じく他の実施例の回路構成図、第
7図は、第6図のマイクロ波源駆動装置の主要部の波形
模式図である。 1……マイクロ波源、2……マイクロ波源駆動装置、8
……コイル駆動装置、10……バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−80539(JP,A) 特開 昭63−65623(JP,A) 特開 平1−236629(JP,A) 特開 昭64−73620(JP,A) 特開 昭39−171491(JP,A) 特開 昭64−15967(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00 H01L 21/205 H01L 21/31
Claims (2)
- 【請求項1】プラズマを生じさせる電界の強さをパルス
的に発生させ該パルスによる強い放電を発生させるモー
ドと、前記プラズマを生じさせる電界の強さを一定にし
て放電させるモード若しくは前記強い放電を発生させる
パルスの幅よりも幅の広いパルスにより放電を発生させ
るモードとを、試料の処理中に切り替え、前記モードの
異なるプラズマによって前記試料を処理することを特徴
とするプラズマ処理方法。 - 【請求項2】処理室と、該処理室内を減圧排気する手段
と、前記処理室内に処理ガスを導入する手段と、パルス
放電及び定常放電を発生させ前記処理室内の処理ガスを
プラズマ化する手段と、前記処理室内で試料を保持する
手段と、前記試料のプラズマ処理状況に基づき前記放電
の発生を切り替える手段とを具備したことを特徴とする
プラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1132637A JP2972227B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | プラズマ処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1132637A JP2972227B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | プラズマ処理方法及び装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11151127A Division JP3063761B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | プラズマ処理方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02312227A JPH02312227A (ja) | 1990-12-27 |
JP2972227B2 true JP2972227B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=15085986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1132637A Expired - Fee Related JP2972227B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | プラズマ処理方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2972227B2 (ja) |
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JP2584389B2 (ja) * | 1992-06-10 | 1997-02-26 | 栄電子工業 株式会社 | Ecrプラズマエッチング加工方法 |
JP2590393B2 (ja) * | 1992-06-10 | 1997-03-12 | 栄電子工業 株式会社 | Ecrプラズマエッチング加工方法 |
JP2584396B2 (ja) * | 1992-10-08 | 1997-02-26 | 栄電子工業 株式会社 | Ecrプラズマ処理方法 |
JPH0758024A (ja) * | 1993-08-11 | 1995-03-03 | Nec Corp | アモルファスシリコン膜の形成方法 |
JP3042450B2 (ja) * | 1997-06-24 | 2000-05-15 | 日本電気株式会社 | プラズマ処理方法 |
US6589437B1 (en) * | 1999-03-05 | 2003-07-08 | Applied Materials, Inc. | Active species control with time-modulated plasma |
US6566272B2 (en) | 1999-07-23 | 2003-05-20 | Applied Materials Inc. | Method for providing pulsed plasma during a portion of a semiconductor wafer process |
JP6035606B2 (ja) | 2013-04-09 | 2016-11-30 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 |
KR101953596B1 (ko) | 2016-09-28 | 2019-03-04 | 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 | 플라스마 처리 장치 및 플라스마 처리 방법 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6365623A (ja) * | 1986-09-05 | 1988-03-24 | Mitsubishi Electric Corp | プラズマ処理装置 |
JPS6380539A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-11 | Sumitomo Metal Ind Ltd | プラズマ装置 |
JPH0766918B2 (ja) * | 1987-11-25 | 1995-07-19 | 富士電機株式会社 | プラズマ処理装置 |
-
1989
- 1989-05-29 JP JP1132637A patent/JP2972227B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02312227A (ja) | 1990-12-27 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |