JP2971886B2 - ヒトb‐リンパ栄養性ウイルスの免疫学的に活性なタンパク質の発現 - Google Patents

ヒトb‐リンパ栄養性ウイルスの免疫学的に活性なタンパク質の発現

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    • C12N2710/16522New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Description

【発明の詳細な説明】 背景 ヒトB−リンパ栄養性ウイルス(HBLV)が、ある種の
リンパ増殖性の病気をもつ幾人かの患者から最近分離さ
れた。S.Z.サラフジン(Salahuddin)ら、サイエンス
(Science)、234、596(1986);S.F.ジョセフス(Jpse
phs)サイエンス(Science)、234、601(1986)。電子
顕微鏡を使用する形態学的研究は、ヘルペスウイルスの
族における分類されたHBLVを有する。しかしながら、培
養した細胞中のウイルスの生物学的研究は、それを他の
既知の形質転換性ヒトおよび霊長類ウイルスと区別す
る、多くの特徴を有する。HLBVは厳格な向性を有し、そ
して新しく分離された細胞のみを感染する。それは細胞
病理学の性質を有し、そして毒素遺伝子リンパ球を感染
後約2週以内に殺す。さらに、免疫化学的研究により、
種々の既知のヘルペスウイルス、例えば、エプステイン
・バール・ウイルス(EBV)およびヒトサイトメガロウ
イルス(CHMV)はHBLVの交差反応性をほとんどもたな
い。
HBLVゲノムは、大きさが60×106ダルトンより大きいD
NAの二重らせんから成る。DNAの複製は、感染した細胞
の核内で起こる。ヴィリオンのDNAは、162のカプソメア
から構成されている二十面体のキャプシド内に含有され
ている。HBLVの構造および由来の研究は、慢性的に感染
したHBLVを産生する細胞系に欠乏したため困難であっ
た。少量のHBLVヴィリオン粒子は、感染したコア血球培
養の上澄み液から精製された。精製したウイルスから分
離されたDNAを、Hind IIIで消化し、そしてバクテリア
のプラスミド中にクローニングした。1つのこのような
クローン、pZVH14と表示する、は部分的に特性決定され
た。参照、ジョセフス(Joseps)ら、supra。
HBLVの発見および病気におけるこのウイルスの関与の
可能性により、このウイルスの存在を検出することがで
きる試験の要求が発生した。疑い無く、HBLVは血液製品
を通して伝播されうる。このウイルスの伝播を防止する
ために、血液製品をスクリーニングして、血液製品がHB
LVに感染した供与体から得られたかどうかを決定するこ
とができることが重要である。
血液中のウイルスに対する抗体の存在は、ウイルスに
対する暴露のインジケーターである。HBLVに対する抗体
についての免疫化学的試験は、全ウイルスの使用に基づ
くか、あるいは抗体の検出のための抗原として分離され
たウイルス成分の使用に基づく。しかしながら、ウイル
スの増殖のための適合性の宿主細胞系は開発されていな
いので、試験において使用する試薬を供給するための大
量のウイルスの産生は困難であることがある。
発明の説明 本発明は、HBLVに対する抗体と免疫学的に反応性性で
ある、分離された、組み換え体HBLVタンパク質、および
前記タンパク質を使用するHBLVに対する抗体を検出する
免疫化学的アッセイに関する。本発明は、血清HBLV感染
個体における抗HBLV抗体と反応するタンパク質をエンコ
ードする、HBLVゲノムのある種のオープンリーディング
フレーム領域の発見に基づく。免疫反応性の組み換え体
HBLVタンパク質は、原核生物または真核生物の発現系に
おいてHBLVゲノムのクローニングしたDNAセグメントに
より発現されて、HBLV検出のためのイムノアッセイにお
いて使用する量のタンパク質を提供することができる。
タンパク質は、種々のフォーマットのアッセイにおいて
使用して、生物学的流体、例えば、血液および血液成分
中のHBLVに対する抗体を検出することができる。
免疫反応性のHBLVタンパク質をエンコードするDNA配
列は、ショットガンクローニング技術により同定され、
ここでHBLVゲノムの断片を融合した遺伝子としてE.coli
中に不規則にクローニングし、そいてβ−ガラクトシダ
ーゼ融合タンパク質として発現した。この方法で発生し
た少なくとも2つのクローンは、患者の血清と免疫反応
性のタンパク質を産生した。クローンのHBLV DNAセグ
メントを配列決定し、この融合タンパク質のHBLV誘導部
分はHBLVゲノムのオープンリーディングフレームのセグ
メント(ORF3と表示する)によりエンコードされること
が決定された。こうして、このHBLVゲノムの領域は免疫
反応性のHBLVタンパク質をエンコードすることが決定さ
れた。
ここで使用するクローニング/発現のプロトコル(後
に詳述する)は、免疫性タンパク質をエンコードするか
も知れない、HBLVゲノムの追加のオープンリーディング
フレーム領域を同定するために使用することができる。
HBLVに対する抗体の検出に本発明のHBLVタンパク質を
使用する免疫化学的アッセイは、免疫測定(immnometri
c)アッセイおよび抗原サンドイッチアッセイを包含す
る、いくつかの形態を取ることができる。アッセイの好
ましい型は、固相免疫測定(二重抗体)アッセイであ
る。精製した組み換え体HBLVタンパク質は、これを固相
に取り付けて、抗原免疫吸着体を形成することによって
固定化する。この免疫吸着体を使用して生物学的流体の
試料中の抗HBLV抗体を吸着する。吸着された抗HBLV抗体
は抗(ヒトIgG)抗体で検出し、この抗(ヒトIgG)抗体
は放射性同位元素で、酵素で、蛍光測定的にまたは他の
方法で標識する。この第2抗体は、一般にヒトIgGに対
して向けられ、免疫吸着体に吸着された抗HBLV抗体に結
合し、そして検出可能なシグナルを発生し、このシグナ
ルは試料中の抗HBLV抗体の存在の指示として評価するこ
とができる。
本発明の組み換え体HBLVタンパク質は、宿主動物また
は個体への投与のための免疫原として使用することがで
きる。一般に、免疫原組成物は、免疫反応性のHBLVタン
パク質および生理学的に許容されうるベヒクルからな
る。免疫原組成物は、HBLVに対するモノクローナル抗体
またはポリクローナル抗体の産生のために動物を免疫化
するために使用することができる。さらに、免疫原組成
物は個体においてHBLVに対する免疫応答を刺激するため
に使用することができる。
図面の簡単な説明 第1(a)図は、発現ベクターpMLB1111およびHBLV
DNAの挿入部位を示す。
第1(b)図は、pMLB1111のポリリンカー領域のため
のヌクレオチドおよびアミノ酸配列を示す。
第2図は、HBLVサブゲノムのDNAのオープンリーディ
グフレーム(ORF)領域を示す。
第3図は、クローンpHBLV6のHBLV誘導インサートのDN
A配列を示す。
第4図は、HBLV−ガラクトシダーゼ融合タンパク質の
SDSポリアクリルアミドゲルの分析およびウェスタン・
ブロットを示す。
発明の詳細な説明 組み合わせクローニング/発現のプロトコルを使用し
て、HBLVに対する抗体と反応性であるタンパク質をエン
コードするHBLV遺伝子を同定した。プロトコルは、「挿
入活性化」の原理に基づいた。参照、例えば、ベルマン
(berman)ら、米国特許第4,503,142号。発現ベクター
を使用し、これは遺伝子のN末端領域にフレームシフト
の突然変異(ポリリンカーDNA断片の挿入から生ずる)
を有するLacZを含有した。オープンリーディングフレー
ムDNAセグメントのこの領域中への挿入は、正しいリー
ディングフレームを回復させ、そしてβ−ガラクトシダ
ーゼを活性化することができる。これが起こるとき、融
合タンパク質が発現され、このタンパク質は機能的β−
ガラクトシダーゼC末端領域に結合した挿入DNAにより
エンコードされるタンパク質から構成されている。こう
して、融合タンパク質としてHBLV DNAを発現するクロ
ーンは、β−ガラクトシダーゼ活性を有し、そしてこの
表現型に基づいて同定することができる。次いで、発現
されたタンパク質は、例えば、ウェスタン・ブロット技
術により、HBLV抗体との免疫反応性について検査するこ
とができる。
この手順を使用して、免疫性タンパク質をエンコード
するHBLVゲノムDNAのDNA配列を同定することができる。
クローニングしたHBLVゲノムの9KBのHind IIIサブゲノ
ム断片は、国立癌研究所(National Cancer Institut
e)のロバート・ガロ(Robert Gallo)博士から得た
(pZVH14)。2つの方法を使用して、9kbのHBLV DNAサ
ブゲノム断片からランダムDNAサブ断片を発生させた:
1)DNase Ba131使用して、誘導されたサブゲノムDNAを
ほぼ1000の塩基対の領域に消化し、そして(2)HBLVサ
ブゲノムDNAを超音波処理により約300bp〜1000bp断片に
剪断した。これらのDNA断片を発現ベクターのpMB1111中
に挿入し、そしてHBLV DNA配列をβ−ガラクトシダー
ゼに融合したタンパク質としてE.coli中で発現させた。
次いで、HBLVに対する抗体を含有するHBLVで感染した患
者からの血清を使用して、免疫反応性融合タンパク質に
ついてスクリーニングした。2つの発現プラスミド(pH
BLV5およびpHBLV6)を分離し、これらはウェスタン・ブ
ロット分析において患者の血清と組み換えエクターした
融合タンパク質を特定した。発現プラスミドにおいて発
現されたHBLV DNA配列は、HBLVゲノム上のORF3と表示
する単一のオープンリーディングフレーム内でマッピン
グされた。
上に記載しかつ下の実施例においてさらに詳述する方
法を使用して、免疫学的活性なタンパク質をエンコード
するHBLVゲノムの他の配列を同定することができる。
診断および治療の技術において使用するための免疫反
応性のHBLVタンパク質は、いくつかの異なる方法により
調製することができる。1つについて、免疫性タンパク
質をエンコードするHBLV DNA配列を原核生物または真
核生物の系において発現させるすることができる。発現
のためのHBLV配列はゲノムHBLV DNAから得ることがで
きる。
好ましい免疫反応性のHBLVタンパク質は、第2図に示
すHBLVゲノムの9KBのHind IIIサブゲノム断片のオープ
ンリーディングフレーム領域(ORF3)によりエンコード
される。第3図に記載するアミノ酸配列(およびDNA配
列)をもつORF3によりエンコードされるHBLVタンパク質
は好ましい。(この毒素プラスミドはpHBLV6により融合
タンパク質として発現される。前述のように、この配列
によりエンコードされるタンパク質は、HBLVに暴露され
た患者の血清中の抗体と免疫反応性である。
第3図に示すDNAは、ゲノムHBLV DNAから得ることが
できるか、あるいは後述するようにして合成することが
できる。
ORF3によりエンコードされるHBLVタンパク質は、HBLV
抗原の天然に産出する形態の一部分である。こうして、
その抗原をエンコードする遺伝子全体は、多分、第3図
において同定した配列を包含するか、あるいはそれとオ
ーバーラップする。この遺伝子をクローニングすること
ができ、そして産生物はHBLV患者の血清と同等である
か、あるいはそれよりも優れる反応性を示すことができ
る。さらに、ポリペプチドの解読領域を包含するHBLV
DNAまたはこの領域とオーバーラップするもののセグメ
ント、およびヌクレオチドの欠失、挿入または置換によ
り修飾されるDNAセグメントは、また、免疫学的性質を
示すHBLVタンパク質またはポリペプチドを生ずることが
できる:すべてのこのような「免疫学的同等体」は本発
明により包含される。
HBLVの増殖のための細胞系は入手可能ではないが、十
分なゲノムHBLV DNAは、次の文献に記載されているよ
うにして調製することができる:S.F.ら、サイエンス(S
cience)、234、601(1986)、その教示をここに引用に
よって加える。ゲノムDNAはサブクローニングすること
ができ、例えば、これはジョセプス(Johseps)、supr
a、によりなされた。所望のHBLV配列はゲノムDNAから切
除し(一般に制限酵素の消化により)、そして適当なク
ローニングベヒクル、例えば、pUCまたはpEMBL中にクロ
ーニングすることができる。調製をHBLV DNAから調製
して、所望の挿入を含有するクローンをその場で同定す
ることができる。例えば、HBLVゲノムORF3領域のための
プローブは、第3図に記載するDNA配列に基づいて調製
することができる。必要に応じて、免疫性タンパク質を
エンコードする配列はサブクローニングして、不必要な
あるいは望ましくない配列を除去し、そして制限部位を
末端に付加して、発現ベクター中へのクローニングを促
進することができる。次いで、HBLV配列を発現ベクタ
ー、好ましくは特定の宿主において高いレベルでエンコ
ードされたタンパク質を発現することができるもの、の
中に挿入して、HBLV配列を含有する組み換え発現ベクタ
ーを形成することができる。形質転換された宿主細胞を
適当な培地中で培養し、次いで発現されたHBLVタンパク
質を宿主細胞から分離する。
ゲノム(またはクローニングしたサブゲノム)DNAか
らHBLV DNAセグメントをの分離する代わりに、HBLV D
NAセグメント解読抗原領域を化学的に合成することがで
きる。いくつかの技術を利用して、所望のヌクレオチド
酢酸ナトリウムのDNAを合成することができる。参照。
例えば、マッテウチ(Matteucci)ら、ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティー(J.Am.Che
m.Soc.)、(1981)103:3185;アルバラド−ウルビナ(A
lvarad−Urbina)ら、サイエンス(Science)、(198
1)214:270。DNAセグメントを合成する好ましい技術
は、β−シアノエチルホスホルアミダイト化学である。
参照、例えば、シンハ(Sinha)、N.D.ら、核酸の研究
(Nucleic Acids Research)、13、4539(1984)。第
3図は、好ましいタンパク質の配列の情報を提供する。
合成したDNAは適合し、そして発現ベクター中に挿入
し、そしてこれを使用してベクター適合性宿主細胞を形
質転換し、そして前述したようにエンコードされた遺伝
子産生物の発現を提供することができる。
免疫反応性のHBLVタンパク質の発現のための発現系
は、原核生物または真核生物であることができる。述べ
たように、好ましい系はタンパク質を高いレベルで発現
することができる系である。タンパク質は真核生物細胞
中で誘発性プロモーターの制御下に発現することができ
る。プロモーター/細胞系のいくつかの例は、次のとお
りである: 1)SV40プロモーター/CHO細胞、 2)メタロチオニンプロモーター/ウシ、乳頭腫ウイル
ス/ネズミC127細胞、および 3)アデノウイルス後期(late)プロモーター/COS−細
胞。さらに、組み換え体ワクシニアウイルスを使用し
て、タンパク質を発現することができる(ならびに後述
するように生きているワクチンを提供することができ
る)。HBLVタンパク質を発現する他のモードはこの分野
において知られている。
宿主細胞系において異質タンパク質として発現すると
き、いくつかの精製工程のいずれをも使用して、組み換
え体HBLVタンパク質を精製することができる。参照、例
えば、オスロン(Oslon)、米国特許第4,518,526号。さ
らに、親和性精製技術を後述するように使用することが
できる。イムノアッセイにおいて使用するために、HBLV
タンパク質を実質的に免疫学的純度に精製しなくてはな
らない、すなわち、調製物はヒト血清中で他の抗体と反
応しうる宿主細胞の汚染物質実質的に含有すべきではな
い。このような汚染物質は、アッセイの精度を減ずるで
あろう、誤った陽性の結果を生じうる。
HBLVゲノムの同定した抗原領域によりエンコードされ
るHBLVタンパク質は、新しく化学的に合成することがで
きる。例えば、指摘したように、クローンpHBLV6により
発現されたタンパク質のアミノ酸配列は第2図に示す;
タンパク質はメリフィールド(Merrifield)の固相手順
により合成することができる。提供される配列の情報に
基づいて、より小さい免疫学的に活性なペプチドを合成
することができる。このようなペプチドの化学的合成
は、より簡単でありかつコストがかからない。
HBLV血清と免疫学的には反応性のHBLVタンパク質また
はポリペプチド(例えば、ORF3によりエンコードされる
タンパク質)は、免疫原性ウイルスのタンパク質であ
る、こうして、ポリクローナル抗体またはモノクローナ
ル抗体をこれらの組み換え体HBLVタンパク質に対して調
製することができる。これらの抗体を使用してタンパク
質を精製することができる(例えば、免疫親和性精製に
より)。さらに、抗体は生物学的流体中のHBLVの直接の
検出のための化学的イムノアッセイにおいて使用するこ
とができる(後述するHBLVに対する抗体の検出と反対
に)。HBLVタンパク質に対するモノクローナル抗体は、
標準の体細胞のハイブリダイゼーション技術により産生
することができる(KohlerおよびMilstein、ネイチャー
(Nature)、256:495(1957))。ポリクローナル抗体
は従来の技術により産生することができる。本発明の免
疫反応性のHBLVタンパク質からなる、HBLVに対する抗体
の産生を刺激するための免疫原組成物は後述する。
生物学的流体中のウイルスに対する抗体を検出するた
めにHBLVタンパク質を使用するイムノアッセイは、種々
の形態を取ることができる。好ましい型は固相免疫測定
アッセイである。この型のアッセイにおいて、精製した
組み換え対HBLVタンパク質は固相上に固定化して、抗原
−免疫吸着体を形成する。免疫吸着体を試験すべき試料
とインキュベーションする。インキュベーションの期間
および条件はは、抗原−抗体複合体の形成に適当なもの
である。次いで、免疫吸着体を試料から分離し、そして
標識した抗(ヒトIgG)抗体を使用して、免疫着体に結
合したヒト抗HBLV−III抗体を検出する。免疫吸着体と
関連する標識の量を、陽性および陰性の対照と比較し
て、抗HBLV−III抗体の存在を評価する。
免疫吸着体は、固相に精製したHBLVタンパク質を吸着
または結合することによって調製することができる。種
々の固相、例えば、ガラス、ポリスチレン、ポリプロピ
レン、デキストランまたは他の材料のビーズを使用する
ことができる。他の適当な固相は、これらの材料から形
成するか、あるいはそれらで被覆した管またはマイクロ
ウェルを包含する。組み換え体HBLVタンパク質は、技
術、例えば、アミドまたはエステルの結合をを経る共有
結合または吸着により、固相へ共有結合または非共有結
合することができる。タンパク質を固相に固定した後、
固相は動物タンパク質、例えば、3%の魚ゼラチンで後
被覆することができる。これは遮断タンパク質を提供
し、このタンパク質は試験すべき試料中のタンパク質が
免疫吸着体表面に非特異的に吸着するのを減少する。
免疫吸着体は、試験した液状試験中の抗ヒト抗体を不
溶性化する機能をする。抗ヒト抗体についの血液スクリ
ーニングにおいて、免疫吸着体を血液血清または血漿と
インキュベーションする。インキュベーション前に、血
漿または血清を正常な動物血漿または血清で希釈する。
希釈剤の血漿または血清は、抗(ヒトIgG)抗体の源で
ある同一動物種から誘導される。好ましい抗(ヒトIg
G)抗体はヤギ抗(ヒトIgG)抗体である。こうして、好
ましいフォーマットにおいて、希釈剤はヤギ血清または
血漿であろう。ヒト血漿および血清のための最適な希釈
倍数は約10〜11倍である。
インキュベーションの条件、例えば、pHおよび温度、
およびインキュベーションの期間は臨界的ではない。こ
れらのパラメーターは日常の実験により最適化すること
ができる。一般に、インキュベーションはpH7〜8の緩
衝液中で約45℃において1〜2時間実施するであろう。
インキュベーション後、免疫吸着体および試料を分離
する。分離は普通の技術、例えば、沈降および遠心によ
り達成することができる。免疫吸着体を洗浄して、試料
から妨害性物質を除去することができる。
免疫吸着体へ結合したヒト抗体を評価するために、免
疫吸着体を標識した抗(ヒトIgG)抗体(トレーサー)
とインキュベーションする。免疫グロブリン、免疫吸着
体は、抗(ヒトIgG)抗体源として働く動物種の血清ま
たは血漿の少量(約1%)を含有する、標識した抗(ヒ
トIgG)抗体の溶液とインキュベーション。抗(ヒトIg
G)抗体は動物源から得ることができる。しかしなが
ら、ヤギ抗(ヒトIgG)抗体はヒトIgGのFc断片に対する
抗体、例えば、ヤギ抗(ヒトIgG)Fc抗体であることが
できる。
抗(ヒトIgG)抗体または抗(ヒトIgG)Fc抗体は、放
射性物質、例えば、125I、光学的標識、例えば、蛍光性
物質、または酵素、例えば、ペルオキシダーゼで標識す
ることができる。抗ヒト抗体は、また、ビオチニル化
し、そしてアビジンで標識し、免疫吸着体へのその結合
を検出するために使用することができる。
標識した抗体とのインキュベーション後、免疫吸着体
を溶液から分離し、そして免疫吸着体と関連する標識を
評価する。標識の選択に依存して、標識は、標識が放射
性ガンマカウンターエミターである場合、ガンマカウン
ターで、あるいは標識が蛍光性物質である場合、フルオ
リメーターで検出することができる。酵素の標識の場合
において、検出は酵素のための発色性基質を使用して比
色的に実施することができる。例えば、酵素、セイヨウ
ワサビペルオキシダーゼを発色性基質の−フェニレンジ
アミン2HClと組み合わせて使用することができる。
免疫吸着体と関連する標識の量は、陽性および陰性の
対照と比較して、抗HBLV抗体の存在を決定する。対照は
一般に試験すべき試料と同時に展開する。陽性の対照は
HBLVタンパク質に対する抗体を含有する試料である;陰
性の対照はHBLVタンパク質に対する抗体を含有しない、
感染しない個体からの血清である。
便宜上および標準化のために、アッセイの実施のため
の試薬はアッセイキットとして組み立てることができ
る。抗HBLV抗体について血液をスクリーニングするため
のキットは、例えば、次の構成成分を含むことができる
(別の容器中に): a)免疫吸着体、例えば、組み換え体HBLVタンパク質
(好ましくは、第3図に示すようなORF3によりエンコー
ドされるタンパク質)で被覆したポリスチレンビーズ、 b)抗(ヒトIgG)抗体、例えば、約1%のヤギ血清ま
たは血漿を含有する緩衝化した水溶液中の、ヤギ抗(ヒ
トIgG)抗体、 c)血清または血漿のための希釈剤、例えば、清浄なヤ
ギ血清または血漿、 d)陽性の対照、すなわち、HBLVに対する抗体を含有す
る血清、および e)陰性の対照、例えば、HBLVに対する抗体を含有しな
い、健康な個体からプールした血清。
標識が酵素である場合、キットの追加の要素は酵素の
ための基質であることができる。
抗HBLV−III抗体についてのアッセイの他の型は、抗
原サンドイッチアッセイである。この型のアッセイにお
いて、標識HBLV組み換え体タンパク質を抗(ヒトIgG)
抗体の代わりに使用して、免疫吸着体に結合した抗HBLV
抗体を検出する。このアッセイは原理的には抗体分子の
二価性に基づく。抗体の結合部位で、固相に付加された
抗原に結合する;第2は標識した抗原に利用されうる。
アッセイ手順はイムノアッセイについて前述のものと本
質的に同一であるが、ただし試料のインキュベーション
後、免疫吸着体を標識したコアポリペプチドの溶液とイ
ンキュベーションする。HBLVタンパク質は放射性同位元
素、酵素などとこの型のアッセイのために標識すること
ができる。
第3のフォーマットにおいて、抗原−抗体相互作用を
妨害しないで、IgG分子のFcセグメントと結合する、バ
クテリアタンパク質、例えば、プロテインAを標識とし
たトレサーとして使用して、免疫吸着体に吸着した抗体
を検出することができる。プロテインAは放射性同位元
素、酵素または他の検出可能な種で容易に標識すること
ができる。
HBLVタンパク質に対する抗体の検出のために組み換え
体HBLVタンパク質を使用する免疫化学的アッセイは、こ
の目的に全ウイルス(または崩壊したウイルス)使用す
るものより幾つくかの点を有する。1つについて、組み
換え体タンパク質に基づくアッセイは、大量の感染性ウ
イルスを増殖すること、および細胞の培養およびウイル
スの産生に関連する固有の変動性についての考慮を軽減
するであろう。他の宿主系としてE.coli中のウイルス抗
原の効率よい発現は、アッセイ試薬の大規模産生の安全
な手段を提供する。さらに、このアッセイは、試験を実
施する病院、クリニックおよび血液銀行において技術者
によりHLBVの感染の実際のまたは予測される危険を軽減
する助けをするであろう。前述のように、全ウイルスに
基づくアッセイのための試薬(例えば、全ウイルス抗原
免疫吸着体)は、崩壊された、不活性化したウイルスで
作ってさえ、生きているウイルスとの汚染の危険を表
す。例えば、生きているウイルスの汚染の可能な源はウ
イルス分離プロセスからの残留する細胞の破片であるこ
とがある。広範な予防手段を払って汚染の危険を減少す
ることができるが、それを完全に排除することは不可能
である。有意には、危険は、最小であるが、試験試薬を
取り扱う人による実際の危険より、大きいことがあり得
る。
本発明のHBLVタンパク質は、個体におけるHBLVに対す
る体液および/または細胞の免疫応答の刺激において活
性であることがある。この目的で、免疫化量の免疫反応
性のHBLVタンパク質(好ましくはHBLVゲノムの9KBのHin
d IIIサブゲノム断片のORF3によりエンコードされるタ
ンパク質、およびことに第2図に記載する配列を有する
タンパク質)および生理学的に許容されうるベヒクル
(例えば、緩衝液)からなる、免疫原組成物を調製する
ことができる。さらに、免疫原組成物は少量の組成物の
有効性を増強する補助物質、例えば、水酸化アルミニウ
ムを含有することができる。免疫原は非経口的に、注射
により、例えば、皮下的にまたは筋肉内に投与すること
ができる。
あるいは、HBLVタンパク質を発現するHBLV/ワシニア
ウイルスの組み換え体を形成することができる。例え
ば、第3図のORF3配列をワクシニアウイルスと組み換え
てHBLVに対する生きているワクチンを形成することがで
きる。参照、米国特許第4,603,112号(Paoletti et a
l.)。
次の実施例によって、本発明をさらに説明する。
例示 方法 1、HBLV DNA断片を含有する発現ベクターの構成 9kbのHind III HBLV DNA断片を、pZVH14から、制限
エンドヌクレアーゼHind IIIにより切除し、そして低融
点のアガロースゲルから回収した。L.H.グオ(Guo)お
よびR.ウー(Wu)、メソッズ・イン・エンジモロジー
(Methozds in Enzymology)、100、60(1983)から
回収した。このHBLV DNAの断片は2つの方法により発
生させた:(i)9kbのHBLV DNAを制限エンドヌクレア
ーゼEcoR Iで消化し、そしてエキソヌクレアーゼBa131
で20ミリモルのトリス−HCl(pH7.5)、600ミリモルのN
aCl、12.5ミリモルのMgCl、および1ミリモルのEDTAの
存在下に2、4または6分間処理した;(ii)9kbの断
片をT4 DNAリガーゼで結合して、非常に大きい長さの
直線または円形の断片を形成し、次いで100ミリモルの
のトリス−HCl(pH7.5)、10ミリモルのEDTAの存在下に
超音波処理した。これらの不規則に剪断したDNA断片を
低分子のアガロースゲル上で電気泳動させ、そして長さ
が300〜1000bpの断片をゲルから回収した。参照、L.H.
グオ(Guo)およびR.ウ(Wu)。次いで、上の2つの方
法により調製したHBLV断片を、Nru I開裂pMLB1111にT4
DNAリガーゼで結合し、そしてE.coli MC1061の形質
転換に使用した。Lac+クローンをマクコンキー(McConk
ey)寒天平板上でスクリーニングし、そしてそれ以上の
研究のために取り上げた。
2、HBLVサブゲノムDNA上のオープンリーディングフレ
ームのマッピング SDS−PAGEゲル上で雑種タンパク質のバンドを精製す
るLac+クローンのDNAインサートを、次の文献に記載さ
れているコロニーハイブリダイゼーション法を使用して
マッピングした:M.ブルンステイン(Grunstein)および
D.ホグネス(Hogness)、プロシーディングス・オブ・
ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Proc.N
atl.Acad.Sci.)USA、72、3961(1975)。プローブは次
のようにして調製した:pZVH14から誘導した9kbのHind I
IIからを制限エンドヌクレアーゼEcoR IまたはBamH Iま
たは両者で消化し、次いで[α−32P]dATPでクレノー
断片を使用して充填した。[α−32P]標識されたDNA断
片を電気泳動により0.1%のアガロースゲル上で分離し
た。個々の[α−32P]標識したDNA断片を含有するアガ
ロースゲルの部分をゲルから切断し、そして特異的32p
標識DNAプローブは、200μのTE緩衝液(10ミリモルの
トリス−HCl(pH7.5)、1ミリモルのEDTA)をゲル片に
添加し、そして100℃において10分間沸騰させてDNA変性
することによって得た。ハイブリダイゼーションは67℃
において、1.5×SSPE(100ミリモルのNaCl、10ミリモル
のリン酸ナトリウム(pH7.0)、10ミリモルのEDTA)、
1%のSDS尾0.5%の非脂肪ドライミルクを含有する緩衝
液中で実施した。種々のプローブとハイブリダイゼーシ
ョンするクローンを比較し、そしてORF1〜4と表示する
2つの別々の非交差反応性領域に分割した。各群からの
3つのコロニーを不規則に取り上げ、そして増殖した。
これらのクローンからのプラスミドを分離し、そして分
析してインサートの大きさを決定し、そして種々の制限
酵素の切り放し部位をマッピングした。ORF間の接合の
間のDNAセグメントを含有するいくつかのクローンを、
部分的に配列決定して、HBLVインサートの接合領域の配
列を決定し、そしてHBLV DNA上へ特異的リーディング
フレームをドロップ(drop)した。第2図においてpHBL
V5および6を示す矢印は、2つのクローン中に含有され
るHBLV DNAインサートの位置および大きさを特定す
る。それらは、また、左から右へエンコードされた遺伝
子の転写の向きを定める。波の線は4つのORFの近似の
境界を定める。開いた箱はpZVH14のベクターのブルース
クライブ(Bluescribe)上に含有されるT3およびT7であ
る。矢印はこれらの2つのプロモーターの転写の方向を
示す。
3.SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動及びHBLV−ガ
ラクトシダーゼ融合タンパク質のウエスターンイムノブ
ロッティング分析 プラスミドpHBLV6又はpMLB1115を、100μg/mlのアン
ピシリンを含むL−ブロス1中で37℃で14時間増殖さ
せた。バクテリア細胞を遠心分離により集め、そしてED
TA10mMとフェニルメチルスルホニルフルオライド1mMを
含むトリス−HCl緩衝液(pH7.4)100mM中に再懸濁させ
た。フレンチプレスを使用して細胞を破壊し、細胞デブ
リスを遠心分離により除去した。上澄液中のタンパク質
を飽和硫酸アンモニウム溶液で沈でんさせた。沈でんし
たタンパク質の半分を、モノクローナル抗βガラクトシ
ダーゼと結合したCNBr活性化セファロース4Bを使用し
て、イムノアフィニティクロマトグラフィーにより更に
精製した。ダブリュ・ビー・ヤコバイ(W.B.Jakoby)及
びエム・ウイルチェック(M.Wilchek)、メソッド・イ
ン・エンザイモロジー(Metod in Enzymology)、34(1
975)。(A)においては、タンパク質試料を、7.5%SD
S−ポリアクリルアミドゲルで分析し、ニトロセルロー
ス紙に電気的に転写し、アミドブラック(amido blac
k)で染色した。レーン1及び3は、それぞれpHBLV6及
びpMLB1115から抽出した未精製タンパク質であった。レ
ーン2及び4は、pHBLV6及びpMLB1115からの精製したタ
ンパク質試料であり、(レーン6及び8)は、7.5%SDS
−PAGEで分離されそして(A)の場合の如くしてニトロ
セルロース紙上に転写された。ニトロセルロース紙
を、トリス緩衝液(Tris−buffered saline)(pH7.5)
中の5%乾燥脱脂乳、0.1%発泡防止剤A及び0.1%チメ
ロサールと共に室温で1時間インキュベーションした。
1:100の希釈率の正常な供血者の血清(レーン5及び
6)及びHBLV感染患者の血清(レーン7及び8)を加え
そして4℃で一夜インキュベーションした。この血清
は、E.coli溶解物及び精製したβ−ガラクトシダーゼに
より4℃で一夜予め吸収させてあった。0.05%ツイーン
(Tween)20を含むトリス緩衝液(pH7.5)で室温で30分
間3回洗浄した後、ニトロセルロース紙ストリップ
を、ペルオキシダーゼ結合ヤギ抗ヒトIGgと共に室温で
1時間インキュベーションし、洗浄しそして基質4−ク
ロロ−1−ナフトール及び0.015%過酸化水素と反応さ
せた。
結果 pZVH14由来のDNAからの断片を発生させるのに2つの
異なる方法を使用した。1つの方法では、pZVH14からの
9kbHind IIIHBLV断片を最初に制限エンドヌクレアーゼE
coR Iで消化し、次いでエキソヌクレアーゼBa131で短時
間処理した。他の方法では、9kbHind III断片を最初に
自己連結させ(self−ligate)、次いで音波処理してラ
ンダムに剪断されたDNA断片を発生させた。断片をアガ
ロースゲルでの電気泳動により分離し、300−100bp長さ
の断片を単離した。精製したDNA断片を、オープンリー
ディングフレーム発現ベクターpMLB1111(第1図)を使
用してプラスミドを構成するのに使用した。pMLB1111
は、野生型LacZ遺伝子の5′末端の近くに挿入されたポ
リリンカーDNAセグメント上に多数のクローン化部位を
含む。このポリリンカーの挿入は、LacZ遺伝子のフレー
ムシフト突然変異を引き起こす。かくしてpMLB1111は、
大腸菌MC1061[r-m+(Δlac)U169]宿主に挿入されて
も、機能性ガラクトシダーゼを生成しない。エム・カサ
ダバン(M.Casadaban)及びエス・コーエン(S.Cohe
n)、ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー
J.Mol.Biol)、138、179(1980)。しかしながら、オ
ープンリーディングフレームを含む外来DNAは、それが
その5′及び3′末端において分割されたLacZ遺伝子と
同相の(in−phase)3N+1bps(Nは整数である)の連
続オープンリーディングフレームであるという条件の下
ではフレームシフト突然変異を復帰させることがある。
プラスミドの大腸菌形質転換体は、分割LacZ遺伝子セグ
メントによりコードされた2つのβ−ガラクトシダーゼ
ペプチド間の不活性化された外来DNA′sによりコード
されたポリペプチドとの融合タンパク質を生成するであ
ろう。融合タンパク質中のβ−ガラクトシダーゼの酵素
活性は保持されている。
形質転換体をマッコンキー(MacConky)の寒天プレー
トでスクリーニングして、β−ガラクトシダーゼ活性を
発現する個々のクローンをその場合で検出した。約3,10
0のアンピシリン耐性Lac+形質転換体が得られた。これ
らのクローンを、プローブとしてpZVH14からの[α−32
P]DATP標識ニックトランレーテッド9kbHind III断片
[ピー・ダブリュ・リグバイ(P.W.Rigby)等、ジャー
ナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー、113、237
(1977)]を使用してコロニーハイブリダイゼーション
[8]により更に分析したところ、それらの約30%は、
9kbHind III断片からのDNA挿入配列を含むことが見出さ
れた。残りのLac+形質転換体は、多分、pMLB1111DNAのN
ru Iによる不正確なフレームシフト復帰突然変異から生
じたか又はコロニーハイブリダイゼーション法により検
出するには余りにも少ないHBLV DNA断片の挿入から生
じたのであろう。
これらのLac+形質転換体中のHBLV DNA挿入配列を分
析しそしてpZVH14DNA中のそれらの位置を決定するため
に、我々は、プローブとしてpZVH14の別々の領域由来の
種々の32P標識制限DTA断片を使用するコロニーハイブリ
ダイゼーション法によりこれらのクローンをハイブリダ
イゼーションした。Lac+クローンを含むこれらのHBLV
DNAは、4つの別々の非交差反応性グループに分けられ
た。これらのLac+形質転換体中の挿入HBLV DNA′s及
びpZVH14DNAのDNA配列決定による追加の分析(データは
示されていない)は、第2図に示された如く、pZVH14上
に、オープンリーディングフレームコード配列を含む4
つの領域が多分存在することを示唆している。
Lac+形質転換体により生成したタンパク質を、ドデシ
ル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(SDS−PAGE)[ユー・ケー・ラムリ(U.K.Laemli)、
ネイチャー(Nature)ロンドン227:68(1970)]によ
り、pMLB1115[エム・エル・バーマン(M.L.Berman)か
ら得られる;ジー・エム・ワインストック(G.M.Weinst
ock)等、プナス(PNAS)、80、4432参照]を有する対
照Lac+バクテリアからのそれと共に分析した。pMLB1115
のLacZ遺伝子のN−末端に挿入されたリンカーDNAは、
挿入リンカーをLacZ遺伝子と同相(in−phase)ならし
める余分の塩基を含有することを除いては、pMLB1115の
それと同一である。故に、pMLB1115を含んでいるバクテ
リアは、機能性β−ガラクトシダーゼを生成する。β−
ガラクトシダーゼとその融合タンパク質は、非常に大き
いサイズのため、SDS−ポリアクリルアミドゲル上で細
胞溶解物中のタンパク質のバルクから分離され、クーマ
シーブリリンアントブルー染色により容易に同定するこ
とができる(第3A図)。
120のLac+クローンを、SDS−PAGEにより分析し、そし
てそれらの67は、pMLB115において生成されたそのまま
のβ−ガラクトシダーゼよりも15,000乃至35,000ダルト
ン大きいポリペプチドを生成した。それらのサイズにつ
いての発見は、これらのLac+形質転換体中の挿入らえた
HBLV DNA′sのサイズが300−1000bpsの長さであるこ
とを示すデータと合致している。分析したLac+クローン
の残りは、生の(native)β−ガラクトシダーゼの電気
泳動移動度と同様な電気泳動移動度を持ったタンパク質
を生成した。同様な発現系で以前に観察されている如
く、有るHBLV DNA挿入配列の非常に小さいサイズ又は
融合タンパク質の或るタンパク質分解劣化によるもので
あるかも知れない。エヌ・ティー・ジャング(N.T.Chan
g)等、サイエンス(Science228、93、(1985)参
照。クーマシーブリリアントブルーで染色したタンパク
質バンドの色強度により判定したところでは、発現した
HBLV−β−ガラクトシダーゼ融合タンパク質は、全細胞
タンパク質の約0.5−1%に相当する。
発現したHBLV−β−ガラクトシダーゼ融合タンパク質
の免疫反応性を、患者からの血清を使用してウエスター
ンブロット法により検査した。これらの血清は、イムノ
蛍光染色法を使用して培養物中のHBLV感染リンパ球との
特異的反応性により決定して、それらの血清がHBLVに対
する抗体を含有することが予め見出されたが故に選ばれ
た。エス・ゼット・サラディン(S.Z.Salhuddin)等、
前記文献。更に、血清を採取したこれらの患者では、HB
LVが単離又は同定された。
ウエスターンブロット法により分析されたもとのまま
のβ−ガラクトシダーゼよりも15,000−35,000ダルトン
大きい融合タンパク質を含む67のLac+クローンの内、2
クローン(pHBLV5およひpHBLV6)からの融合タンパク質
は、HBLV感染患者からの血清と特異的に反応した(第3B
図)。1つの血清は組換え体タンパク質と強く免疫反応
性であり、他の2つは弱い反応性を有していた。HBLV感
染した培養リンパ球のイムノ蛍光染色に関するこれらの
患者の抗体の先の検査は、平行な結果を与えた。エス・
ゼット・サラディン等、前記文献。組換えHBLVタンパク
質とこれらの血清との異なる反応性は、異なるアフィニ
ティによるか又は血清中に存在するHBLV特異的抗体の濃
度による可能性がある。
DNAハイブリダイゼーションのデータは、ORF3と命名
された単一のオープンリーディングフレーム領域由来の
ものであることを示した。これらの結果は、ORF3を含む
遺伝子がHBLVで感染した患者において発現されること及
び提唱したタンパク質が免疫原性であることを示唆す
る。クローンpHBLV6が更に分析するために選ばれた。こ
の理由は、それがより高いレベルの組換えHBLVペプチド
を生成したからである。細胞溶解物中の組換え融合タン
パク質を、β−ガラクトシダーゼに特異的なマウスモノ
クローナル抗体と結合したセファローカー4Bのカラムを
使用してアフィニティ精製した。ダブリュ・ビー・ヤコ
バイ及びエム・ウイルチェック、メソッド・イン・エン
ザイモロジー、34(1975)参照。
pHBLV6から精製したタンパク質は、SDS−ポリアクリ
ルアミドゲルで4つの明白なクーマシーブリリアントブ
ルー染色バンドを含む。2つの主要なバンドの1つのペ
プチドは、約150キロダルトン(kd)分子量を有し、こ
れは、HBLV−β−ガラクトシダーゼ融合タンパク質のそ
れに相当する。他の主要なポリペプチドは、約120kdで
あり、生のβ−ガラクトシダーゼに似たサイズである。
150kdバンドは、HBLV感染患者からの血清と免疫反応性
でありそして120kdは免疫反応性ではないので、120kgバ
ンドは、多分、バクテリ宿主細胞中の部分的分解により
150kgHBLV−β−ガラクトシダーゼ融合タンパク質から
誘導され、従ってHBLVコード部分(HBLV−encorded moi
ety)を殆ど含まない。135kd少量種は、多分、他の部分
的に分解したHBLV−β−ガラクトシダーゼ中間体ポリペ
プチドである。155kd種の性質は、現時点では知られて
いない。155kd及び135kdタンパク質は患者の血清と反応
性ではないので(第3図、レーン2及び7)、これらの
両方とも、アフィニティカラムにより組換えタンパク質
と同時に精製される大腸菌起源の汚染物の可能性があ
る。HBLVタンパク質の更なる精製は、種々のタンパク質
の生物学的性質を解明するために進行中である。
pHBLV6に挿入されたHBLV DNAは、ジデオキシ鎖ター
ミネーション法(dideoxy chain termination method
s)により配列けつていされた。イー・ワイ・チェン
(E.Y.Chen)及びピー・エイチ・シーバーグ(P.H.Seeb
urg)、DNA 、165(1985)。pHBLV6の挿入。(第4
図)。結果は、pHBLV6に存在する3つのDNAリーディン
グフレームの1つに単一連続コードフレームが存在する
ことを示す。かくして、pHBLV6に包含されているDNAセ
グメントは、多分、構造遺伝子の一部である。このDNA
配列とDNAデータバンク、遺伝子バンク、のすべての既
知のDNA配列との比較は、このHBLV DNAが新規であり、
これまでに配列決定された既知のDNAとの有為な配列相
同性を持たないことを示した。推測されたポリペプチド
配列のハイドロパシシティ分析(hydropathicity analy
sis)[ジェー・キール(J.Kyle)及びアール・エフ・
ドーリットル(R.F.Doolittle)、ジャーナル・オブ・
モレキュラー・バイオロジー、157、105(1982)]は、
このpHBLV6コードHBLVペプチド(pHBLV6−encoded HBLV
peptide)は親水性であることを示す。更に、このペ
プチドは、可能生のあるN−リンクグリコシル化部位を
含まず、そして疎水性残基のストレッチ(stretches)
を含まない。ウイルスペプチドのグリコシル化は、ペプ
チドがコート又はエンベロープタンパク質であること及
び疎水性アミノ酸残基(しばしば15残基の付近の)のス
トレッチの存在を普通は示しそしてペプチドは細胞血漿
膜を通ってまたがっている(span)ことを示唆するであ
ろう。予想される第2の構造は主としてら旋構造であ
る。ビリオン及び感染細胞におけるpHBLV−6により部
分的に特定されたウイルスタンパク質の位置を述べるこ
とはまだできない。
我々は、ORF2、ORF3及びORF4領域由来の多数のクロー
ン及び割り当てされたORFs間にまたがるpZVH14 DNAの
接合領域に関して追加のDNA配列決定分析を行った(デ
ータは示されていない)。結果は、個々のオープンリー
ディングフレームの正確な境界を決定するのにはまだ十
分ではないけれども、ORF2及びORF3がHBLV DNAの異な
るリーディングフレーム由来のものでありそして多分ウ
イルスの別々の遺伝子をコードしているという我々の以
前の示唆を確証する。重なりあっているORF3及びORF4
は、互いにインフレーム(in−frame)であり、そして
多分100kdより大きいポリペプチドをコードすることが
できる非常に長い(3kb以上)オープンリーディングフ
レーム(ORF3+4)由来のものである。
寄託 pHBLV6と名付けられたクローン細胞系は、アメリカ合
衆国、20852メリーランド州、ロックビレの、アメリカ
ン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)に、19
87年6月1日に寄託された。ATCC番号は67423である。
寄託は、ブダペスト条約の条項に従ってなされた。
均等物 当業者は、本明細書に記載の本発明の特定の態様に対
する多くの均等物を、認め又は普通の実験により確認す
ることができるであろう。このような均等物は、下記の
請求の範囲に包含されることを意図する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/02 C12P 21/02 C C12Q 1/70 C12Q 1/70 G01N 33/569 G01N 33/569 J //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:92) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 フン,マイケル・セク‐チユン アメリカ合衆国テキサス州77025ヒユー ストン・デイール3511 (72)発明者 フン,ミン‐チウ アメリカ合衆国テキサス州77025ヒユー ストン・キングレツト4701 (72)発明者 ガロ,ロバート・シー アメリカ合衆国メリーランド州20817ベ セズダ・ソーンデンテラス8513 (72)発明者 ウオン‐スタール,フロツシー アメリカ合衆国メリーランド州20850ロ ツクビル・スリーリンマナーコート (番地なし) (56)参考文献 特表 平2−500242(JP,A) 実表 平2−500326(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C07K 14/00 - 14/825 C12P 1/00 - 41/00 C12N 1/00 - 1/38 G01N 33/53 - 33/66 A61K 31/00 - 49/04 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG) GenBank/EMBL/DDBJ(G ENETYX)

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記のDNA配列 によりコードされている単離された免疫反応性HBLVタン
    パク質、またはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは置換
    により修飾されているDNA配列によりコードされており
    且つ上記HBLVタンパク質がもつ免疫学的性質を示す免疫
    反応性HBLVタンパク質。
  2. 【請求項2】HBLVゲノムの9kbのHind IIIサブゲノム断
    片の部分によりコードされており且つ下記のDNA配列 によりコードされている単離された免疫反応性HBLVタン
    パク質、またはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは置換
    により修飾されているDNA配列によりコードされており
    且つ上記HBLVタンパク質がもつ免疫学的性質を示す免疫
    反応性HBLVタンパク質。
  3. 【請求項3】下記のアミノ酸配列 からなる単離された免疫反応性HBLVタンパク質。
  4. 【請求項4】下記のアミノ酸配列 で示される免疫反応性HBLVタンパク質をコードするHBLV
    DNA配列、またはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは
    置換により修飾されているDNA配列によりコードされて
    おり且つ上記HBLVタンパク質がもつ免疫学的性質を示す
    免疫反応性HBLVタンパク質をコードするDNA配列を発現
    可能な形態で含有する組み換え発現ベクター。
  5. 【請求項5】下記のアミノ酸配列 からなる免疫反応性HBLVタンパク質をコードするHBLV
    DNA配列を発現可能な形態で含有する組み換え発現ベク
    ター。
  6. 【請求項6】請求項4記載の発現ベクターで形質転換さ
    れた細胞。
  7. 【請求項7】請求の範囲第5項記載の発現ベクターで形
    質転換された細胞。
  8. 【請求項8】組み換えプラスミドで形質転換されたバク
    テリア細胞であって、該プラスミドが、下記のアミノ酸
    配列 で示される免疫反応性HBLVタンパク質をコードするDNA
    配列、またはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは置換に
    より修飾されているDNA配列によりコードされており且
    つ上記HBLVタンパク質がもつ免疫学的性質を示す免疫反
    応性HBLVタンパク質をコードするDNA配列に結合してい
    る原核生物の転写シグナルおよび翻訳シグナルからなる
    バクテリア細胞。
  9. 【請求項9】組み換えプラスミドで形質転換されたバク
    テリア細胞であって、該プラスミドが下記のアミノ酸配
    からなる免疫反応性HBLVタンパク質をコードするDNA配
    列に結合している原核生物の転写シグナルおよび翻訳シ
    グナルからなるバクテリア細胞。
  10. 【請求項10】a)下記のアミノ酸配列 で示される免疫反応性HBLVタンパク質をコードするHBLV
    DNA配列、またはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは
    置換により修飾されているDNA配列によりコードされて
    おり且つ上記HBLVタンパク質がもつ免疫学的性質を示す
    免疫反応性HBLVタンパク質をコードするDNA配列を発現
    可能な形態で含有する組み換えベクターで宿主細胞を形
    質転換し、 b)形質転換された宿主細胞を培養し、そして c)タンパク質を宿主細胞から分離する、 ことを特徴とするHBLV免疫反応性タンパク質の産生方
    法。
  11. 【請求項11】a)下記のアミノ酸配列 からなる免疫反応性HBLVタンパク質をコードするHBLV
    DNA配列を発現可能な形態で含有する組み換えベクター
    で宿主細胞を形質転換し、 b)形質転換された宿主細胞を培養し、そして c)宿主細胞からタンパク質を分離する ことを特徴とするHBLV免疫反応性タンパク質の産生方
    法。
  12. 【請求項12】a)下記のDNA配列 によりコードされている免疫反応性HBLVタンパク質、ま
    たはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは置換により修飾
    されているDNA配列によりコードされており且つ上記HBL
    Vタンパク質がもつ免疫学的性質を示す免疫反応性HBLV
    タンパク質からなる、HBLVに対する抗体と免疫反応性で
    ある組み換えHBLVタンパク質が付着している固相からな
    る抗原免疫吸着体を準備し、 b)該免疫吸着体を試験すべき生物学的流体の試料と共
    に、試料中の抗体を抗原免疫吸着体と複合化しうる条件
    化にインキュベーシヨンし、 c)該免疫吸着体を試料から分離し、そして d)該免疫吸着体に結合した抗体を試料中のHBLVに対す
    る抗体の指示として決定する、 ことを特徴とする生物学的流体中のHBLVに対する抗体の
    検出方法。
  13. 【請求項13】免疫吸着体に結合した抗体を検出する工
    程が、 a)免疫吸着体を生物学的流体を誘導する種の免疫グロ
    ブリンに対する標識抗体と共にインキュベーションし、 b)免疫吸着体を標識抗体から分離し、そして c)免疫吸着体と関連する標識を試料中のHBLVに対する
    抗体の指示として検出する、 ことからなる請求の範囲第12項記載の方法。
  14. 【請求項14】a)下記のアミノ酸配列 からなる組み換えHBLVタンパク質が付着している固相か
    らなる抗原免疫吸着体を準備し、 b)該免疫吸着体を試験すべき生物学的流体の試料と共
    に、試料中の抗体を抗原免疫吸着体と複合化しうる条件
    下にインキュベーシヨンし、 c)該免疫吸着体を試料から分離し、そして d)該免疫吸着体に結合した抗体を試料中のHBLVに対す
    る抗体の指示として決定する、 ことを特徴とする生物学的流体中のHBLVに対する抗体の
    検出方法。
  15. 【請求項15】a)下記のDNA配列 によりコードされている免疫反応性HBLVタンパク質、ま
    たはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは置換により修飾
    されているDNA配列によりコードされており且つ上記HBL
    Vタンパク質がもつ免疫学的性質を示す免疫反応性HBLV
    タンパク質からなる免疫反応性の組み換えHBLVタンパク
    質の本質的に均質な精製された調製物で被覆されたポリ
    スチレンビーズからなる抗原免疫吸着体を準備し、 b)該免疫吸着体をヒト血漿または血清の試料と共に、
    試料中の抗HBLV抗体を該タンパク質と複合化しうる条件
    化にインキュベーシヨンし、 c)該免疫吸着体を試料から分離し、 d)該免疫吸着体を標識抗ヒトIg抗体の溶液と共にイン
    キュベーションし、 e)該免疫吸着体を標識抗体の溶液から分離し、そして f)該免疫吸着体と関連する標識を試料中の抗HBLVタン
    パク質抗体の指示として検出する、 ことを特徴とするヒト血漿または血清中のHBLVコアタン
    パク質に対する抗体の検出方法。
  16. 【請求項16】a)下記のアミノ酸配列 からなる免疫反応性の組み換えHBLVタンパク質の本質的
    に均質な精製された調製物で被覆されたポリスチレンビ
    ーズからなる抗原免疫吸着体を準備し、 b)該免疫吸着体をヒト血漿または血清の試料と共に、
    試料中の抗HBLV抗体を該タンパク質と複合化しうる条件
    下にインキュベーシヨンし、 c)該免疫吸着体を試料から分離し、 d)該免疫吸着体を標識抗ヒトIg抗体の溶液と共にイン
    キュベーションし、 e)該免疫吸着体を標識抗体の溶液から分離し、そして f)該免疫吸着体と関連する標識を試料中の抗HBLVタン
    パク質抗体の指示として検出する、 ことを特徴とするヒト血漿または血清中のHBLVコアタン
    パク質に対する抗体の検出方法。
  17. 【請求項17】下記のDNA配列 によりコードされている免疫反応性HBLVタンパク質、ま
    たはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは置換により修飾
    されているDNA配列によりコードされており且つ上記HBL
    Vタンパク質がもつ免疫学的性質を示す免疫反応性HBLV
    タンパク質からなる、HBLVに対する抗体と免疫反応性の
    組み換えHBLVタンパク質が付着している固相支持体から
    なる免疫吸着体。
  18. 【請求項18】下記のアミノ酸配列 からなる組み換えHBLVタンパク質が付着している固相支
    持体からなる免疫吸着体。
  19. 【請求項19】a)下記のDNA配列 によりコードされている免疫反応性HBLVタンパク質、ま
    たはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは置換により修飾
    されているDNA配列によりコードされており且つ上記HBL
    Vタンパク質がもつ免疫学的性質を示す免疫反応性HBLV
    タンパク質からなる、HBLVに対する抗体と免疫反応性の
    組み換えHBLVタンパク質が付着している固相支持体から
    なる免疫吸着体、および b.標識抗ヒトIg からなるHBLV抗体を検出するムノアッセイの実施のため
    のキット。
  20. 【請求項20】c)試験すべき試料の希釈剤、 d)陽性の対照、および e)陰性の対照、 をさらに含んでなる請求の範囲第19項記載のキット。
  21. 【請求項21】a)下記のアミノ酸配列 からなる組み換えHBLVタンパク質が付着している固相支
    持体からなる免疫吸着体、および b.標識抗ヒトIg からなるHBLV抗体を検出するムノアッセイの実施のため
    のキット。
  22. 【請求項22】下記のDNA配列 によりコードされている免疫反応性HBLVタンパク質、ま
    たはヌクレオチドの欠失、挿入もしくは置換により修飾
    されているDNA配列によりコードされており且つ上記HBL
    Vタンパク質がもつ免疫学的性質を示す免疫反応性HBLV
    タンパク質からなる免疫反応性HBLVタンパク質の免疫原
    量および生理学的に許容されうるベヒクルからなる免疫
    原組成物。
  23. 【請求項23】下記のアミノ酸配列 からなる免疫反応性HBLVタンパク質の免疫原量および生
    理学的に許容されうるベヒクルからなる免疫原組成物。
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