JP2971422B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2971422B2
JP2971422B2 JP30265297A JP30265297A JP2971422B2 JP 2971422 B2 JP2971422 B2 JP 2971422B2 JP 30265297 A JP30265297 A JP 30265297A JP 30265297 A JP30265297 A JP 30265297A JP 2971422 B2 JP2971422 B2 JP 2971422B2
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burner
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は火力プラントもしく
は化学プラント製品のボイラ、もしくは化学工業炉等に
適用される燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の旋回燃焼方式を採用した
ボイラ火炉の水平断面の概念ならびに、該断面における
燃焼火炎の概念を示す図である。図に示すように、矩形
の火炉1には、その四隅の各コーナー部10に燃料等を
噴射するバーナー6が配設されている。図8は、他の従
来技術による火炉1を示す。この火炉1は、図7に示す
火炉と異なり、バーナー6が火炉コーナ部10ではな
く、火炉前壁2に2箇所および火炉後壁3に2箇所配置
され、火炉の左右側壁4,5には、配設されていない。
これ以外の構成は図7と同じである。
【0003】図7および図8に示すこれらの火炉1は、
それぞれの炉内1aにある一定の径を有する仮想円7を
設定している。また、両図において燃焼および燃焼用空
気の火炉内噴出方向軸線9が、その仮想円7に接するよ
うに設定されており、バーナー6から火炉1へ噴出され
る燃料と燃焼用空気はこの軸線に沿って火炉内1aに噴
出され燃焼することにより、火炎8を形成する。従来技
術においては、安定で高性能を得ることができる旋回燃
焼火炎を形成するために、バーナー6の全てを図7に示
すように、火炉コーナー部10に配置するか、もしくは
図8に示すようにお互いに相対する火炉壁面、すなわち
火炉前壁2と火炉後壁3に配置するか、もしくは火炉右
側壁4と火炉左側壁5に配置し、適切な仮想円7の直径
を選定することによって、安定した旋回燃焼火炎を得よ
うとしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すような火炉1のコーナー部10に、バーナー6が配
置されるような場合には、ボイラの四隅部分にボイラ支
持鉄骨やバーナー6に燃料を供給するための配管類が密
集することになり、メインテナンス時などにバーナー6
を火炉1の外部へ引き抜くためのメインテナンス用スペ
ースが不足気味となるようなことがある。また、図8に
示すように相対する火炉前壁2と火炉後壁3にバーナー
6が配置されるような場合には、火炉右側壁4もしくは
火炉左側壁5の近傍で燃料の燃焼に有効に寄与しない空
間が生じることが懸念されている。本発明は、上記課題
に鑑みてなされたもので、バーナーを火炉のコーナー部
に配置することなく、かつ炉内の燃料ガスの旋回成分を
均一にすることにより、炉内に燃料の燃焼に有効に寄与
しない空間が生じにくくする燃焼装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、方形の横方向断面を有する火炉であって、
該火炉の壁部に火炎を形成する複数本のバーナーを設
け、該バーナーの噴出する燃料もしくは空気のいづれか
一方、もしくはその両方の噴出方向軸線、もしくはその
延長線が、上記火炉の炉内に設定した仮想円に接するよ
うにバーナーを配置した燃焼装置において、上記火炉の
壁部のいずれにもバーナーが配置され、該バーナーの噴
出方向軸線を、平面視において、火炉内壁面の端部か
ら、該バーナーが配設された火炉内壁幅の1辺の長さの
25%未満の距離に配置するようにしている。
【0006】また、本発明は上記目的を達成するため
に、方形の横方向断面を有する火炉であって、該火炉の
壁部に火炎を形成する複数本のバーナーを設け、該バー
ナーの噴出する燃料もしくは空気のいづれか一方、もし
くはその両方の噴出方向軸線、もしくはその延長線が、
上記火炉の炉内に設定した仮想円に接するようにバーナ
ーを配置した燃焼装置において、上記火炉の壁部のいず
れにもバーナーが配置され、該バーナの噴出方向軸線
を、平面視において、火炉内壁面の端部から、該バーナ
ーが配設された火炉内壁面の長さの25%未満の距離に
配置するようにし、かつ、少なくとも1本以上のバーナ
ーが、該バーナーの噴出方向軸線、若しくはその延長線
を、上記仮想円に同心円状に設定した1個以上の第2の
仮想円に接するようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
による燃焼装置の構成について図面を参照しながら説明
する。図1は、本発明に係る燃焼装置の火炉1を示す。
図に示すように、水平方向断面が方形の火炉1には、バ
ーナー6の噴出する燃料もしくは空気のいずれか一方、
もしくはその両方の方向軸線である火炉内噴出方向軸線
9が、仮想円7に接するように、バーナー6が設置され
ている。本実施の形態による火炉1が、図7及び図8に
示した火炉と異なるのは、バーナー6が、火炉前壁2、
火炉後壁3、火炉右側壁4および火炉左側壁5のそれぞ
れの壁面に1ヶ所ずつ、合わせて4ヶ所に設置されてい
ることである。
【0008】各壁部におけるバーナー6の取付場所は、
バーナー6の火炉内噴出方向軸線9と火炉壁面が成す交
点が、火炉コーナー部(コーナーポイント)10から長
さL1だけ離れるようにして配置されている。長さL1
の値は、火炉1を平面視して、火炉1の内壁幅の1辺の
長さLに対して15%である。なお、本実施の形態で
は、各壁部における長さL1を、図1に示すように各火
炉コーナー部10から炉内1aを反時計周り方向にL1
だけ離している。
【0009】次に、本発明の第1の実施の形態の作用に
ついて説明する。図2の線図は、横軸に上記した火炉1
の内壁幅の1辺の長さLに対する火炉コーナー部10か
らバーナー6の火炉内噴出方向軸線9までの長さL1の
割合(L1/L)の百分率をとり、縦軸に火炉内部にお
ける燃焼ガスの流速成分のうち、水平面内における旋回
方向の流速成分分布について、該流速成分の平均値に対
する最大の偏差をとって、両者の関係を示したものであ
る。
【0010】図に示すように、火炉内部における燃焼ガ
スの流速成分の内、水平面内における旋回方向の流速成
分分布の成分の平均値に対する最大偏差が、長さL1と
Lの割合の取り方によって変化することを示している。
最大偏差が大きくなるということは、その分だけ火炉内
部における燃料ガスの旋回成分が不均一であるというこ
とを意味しており、火炉内の空間に有効度の低い部分が
生じることを示唆している。図2によれば、L1とLの
割合が約25%となる部分で最大偏差が大きく変化して
いる。したがって、本実施の形態のようにその割合を1
5%に設定することによって、火炉有効度を大きく取る
ことができることが判り、逆にその割合を約25%以上
に設定すると、有効度が低くなって性能が低くなること
が判る。
【0011】したがって、バーナー6を各火炉壁面にそ
れぞれ1ヶ所ずつ均等に配置し、かつ、火炉コーナー部
10とバーナー6との間の長さL1を、本実施の形態の
ように25%未満に適切に選定することにより、図8に
示す従来技術にて課題となっていた火炉右側壁4もしく
は火炉左側壁5近傍における炉内1aの空間の有効利用
の向上の問題を解決し、火炉全体を有効に使用して燃焼
性能を向上させることができる。以上のことから、従来
技術の課題となっていたメインテナンス用スペースの確
保と同時に、ボイラー全体としてのコンパクト化の問題
を解決し、かつ性能を確保することが可能となる。
【0012】このように、本実施の形態では、バーナー
6を火炉コーナー部10ではなく、各火炉壁面に配置す
ることによって、燃料配管等といったバーナー6の付帯
設備も火炉コーナー部10に配置されることがなくな
る。その結果、ボイラの四隅部分に器材が密集すること
を緩和することができ、バーナー6のメインテナンス用
スペースを十分に確保できるようになることと併せて、
ボイラ支持鉄骨配置に自由度を持たせることができるよ
うになることが見込まれ、コンパクトなボイラの設計が
可能となる。
【0013】次に、本発明の第2の実施の形態による燃
焼装置の構成について図面を参照しながら説明する。図
3に示すように、本実施の形態においても図1と同様
に、水平方向断面が方形の火炉1には、バーナー6が火
炉前壁2、火炉後壁3、火炉右側壁4、火炉左側壁5の
それぞれの壁面に1ヶ所ずつ設置されている。そして、
バーナー6の火炉内噴出方向軸線9が、仮想円7に接す
るように、バーナー6が設置されている。火炉コーナー
部10とバーナー6の火炉内噴出方向軸線9までの距離
L1は、平面視において、火炉1の内壁幅の一辺が成す
長さLの15%の長さに設定されている。本実施の形態
が第1の実施の形態と異なるのは、各壁部における長さ
L1を、上記第1の実施の形態では、各火炉コーナー部
10から炉内1aを反時計周り方向にL1だけ離して設
置しているのに対し、本実施の形態では各火炉コーナー
部10から時計周り方向にL1だけ離して設置している
ことである。
【0014】次に、本発明の第2の実施の形態の作用に
ついて説明する。上記したように、本実施の形態ではバ
ーナー6の設置ヶ所を各火炉コーナー部10から時計周
り方向にL1だけ離して設置している。ボイラーの構造
上、第1の実施の形態の図1に示した位置にバーナー6
を設置できないときに、本実施の形態は有効である。他
の効果については、第1の実施の形態と同様である。す
なわち、バーナー6を火炉コーナー部10ではなく、各
火炉壁面に配置することによって、燃料配管等といった
バーナー6の付帯設備も火炉コーナー部10に配置され
ることがなくなる。その結果、ボイラの四隅部分に器材
が密集することを緩和することができ、バーナー6のメ
インテナンス用スペースは十分に確保できるようになる
ことと併せて、ボイラ支持鉄骨配置に自由度を持たせる
ことができるようになることが見込まれ、コンパクトな
ボイラの設計が可能となる。
【0015】また、バーナー6を各火炉壁面にそれぞれ
1ヶ所ずつ均等に配置し、かつ、火炉コーナー部10と
バーナー6との間の距離L1を、本実施の形態のように
適切に選定することにより、図8に示す従来技術にて課
題となっていた火炉右側壁4もしくは火炉左側壁5近傍
における火炉1の空間の有効利用を図ることの問題を解
決し、火炉全体を有効に使用して燃焼性能を向上させる
ことができる。以上のことから、従来技術の課題となっ
ていたメインテナンス用スペースの確保と同時に、ボイ
ラー全体としてのコンパクト化の問題を解決し、かつそ
の性能を確保することが可能となる。
【0016】次に、本発明の第3の実施の形態による燃
焼装置の構成について図面を参照しながら説明する。図
4に示すように本実施の形態では、上記した第1の実施
の形態と同様に方形の火炉1のバーナー6が、火炉前壁
2、火炉後壁3、火炉右側壁4及び火炉左側壁5のそれ
ぞれの壁面に1ヶ所ずつの4ヶ所に設置されている。本
実施の形態が、上記した第1の実施の形態と異なるの
は、仮想円7と径の異なる第2仮想円11が、仮想円7
と同心円状に設定したことである。すなわち、火炉右側
壁4と火炉左側壁5のバーナー6の火炉噴出方向軸線9
が仮想円7に接するように設置されている。火炉前壁2
と火炉後壁3のバーナー6の火炉内噴出方向軸線9が、
仮想円11に接するように設置されている。火炉コーナ
ー部10とバーナー6の火炉内噴出方向軸線9までの長
さL1は、平面視において、火炉1の内壁幅の一辺が成
す長さLの15%の長さに設定されている。
【0017】次に、本発明の第3の実施の形態の作用に
ついて説明する。本実施の形態では、炉内1a2個の仮
想円7,11を設けている。図4に示すように、火炉右
側壁4と火炉左側壁5に対するのバーナー6の設置角度
θ1と、火炉前壁2と火炉後壁3に対するバーナー6の
設置角度θ2と、バーナー6の設置角度を変えることが
できる。すなわち、上記第1の実施の形態では、本来火
炉前壁2と火炉後壁3のバーナー6の設置角度がθ1で
あったのに対し、設置角度をθ2にすることにより、第
1の実施の形態よりもバーナー6の配置の自由度が増
し、火炉噴出方向軸線9の方向を変えることにより、炉
内1a空間の有効利用度をより繊細に調製することが可
能となる。また、バーナー6の設置角度を変えることに
より、火炉1の外壁に取り付けられるバーナーパネル等
の向きを変えることができ、その設置の自由度が増す。
以上のことから、上記第1の実施の形態と同様に、従来
技術の課題となっていたメインテ用ナンススペースの確
保と同時に、ボイラー全体としてのコンパクト化の問題
を解決し、かつ性能を確保することが可能となる。
【0018】次に、本発明の第4の実施の形態による燃
焼装置の構成について図面を参照しながら説明する。図
5に示すように、本実施の形態においても図1と同様
に、水平方向断面が方形の火炉1には、バーナー6が火
炉前壁2、火炉後壁3、火炉右側壁4および火炉左側壁
5のそれぞれの壁面に1ヶ所ずつ設置されている。そし
て、バーナー6の火炉内噴出方向軸線9が、仮想円7に
接するように、バーナー6が設置されている。本実施の
形態では、仮想円7の直径をdとしている。直径dの値
は、火炉幅の長さLと火炉奥行きの長さMを加えた和の
12.5%〔仮想円直径=(火炉幅+火炉奥行き)×
0.125〕と大径化している。なお、火炉コーナー部
10とバーナー6の火炉内噴出方向軸線9までの距離L
1は、平面視において、火炉1の内壁幅の一辺が成す長
さLの15%の長さに設定されている。
【0019】次に、本発明の第4の実施の形態の作用に
ついて説明する。図6は、横軸を炉内1aで発生する燃
焼ガスの高さ方向の位置(燃焼ガスの床からの高さ/炉
内の全高)とし、縦軸を炉内1aに発生する旋回燃焼火
炎渦の実効スワール数Sweとし、仮想円6の直径dをパ
ラメータとして、三者の相関関係について示している。
ここで、実効スワール数Sweとは、炉内1aで発生する
燃焼ガスが炉内1aを流動する際に発生する流速につい
て、仮想円7の円周方向の成分、すなわち火炉内旋回方
向成分をVθ、火炉内上昇方向成分をVz 、炉内1aの
ある部分に存在する燃焼ガス要素の仮想円7の中心から
の距離をr、火炉の流体力学的等価半径をRとした場合
に、燃焼ガス要素の旋回成分と上昇成分との比を、火炉
の水平方向断面積A全体で積分することによって得られ
る指数であり、次式で表される。
【0020】
【数1】 すなわち、実効スワール数Sweは、燃焼ガスの火炉内の
ある断面における旋回の強さを示す指数であり、本指数
の数値が大きい程、燃焼ガスの旋回力が大きい、すなわ
ち旋回燃焼火炎渦が安定して形成されることを意味して
いる。図3では、仮想円7の直径dを火炉幅Lの半分の
長さと火炉奥行きMの長さを加えた和の5%の長さ〔仮
想円直径=(火炉幅+火炉奥行き)×0.05〕とした
場合、12.5%とした場合、また25%とした場合の
3例について示すが、直径dが大きくなるにつれて、実
効スワール数Sweも大きく確保できることが判る。
【0021】また、本発明による場合、従来技術と同等
以上に旋回燃焼火炎渦を安定して形成するためには、少
なくとも仮想円7の直径dは火炉幅Lの長さと火炉奥行
きMの長さを加えた和の5%を超える長さ〔仮想円直径
>(火炉幅+火炉奥行き)×0.05〕より大きくする
必要があることが判る。以上のことから、本発明により
旋回燃焼火炎渦を安定して形成、すなわち燃焼性能を十
分に確保しながら、仮想円7の直径dの範囲内で、バー
ナー6の設定角度θ3をボイラー全体が大きくならない
ように設定できることから、バーナー6の配置上の自由
度を拡大することが可能となり、その結果、従来技術の
課題となっていたボイラー全体をコンパクト化する問題
を解決することが可能となる。
【0022】以上の作用によって、第1の実施の形態と
同様に従来技術の課題となっていたメインテナンス用ス
ペースの確保と同時に、ボイラー全体としてのコンパク
ト化の問題を解決し、かつ性能を確保することが可能と
なる。さらに仮想円7の直径とバーナー6の配置との相
互作用を考慮した最適な選択を行うことによって、一層
の性能向上効果が期待できる。以上、本発明の各実施の
形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定
されることなく本発明の技術的思想に基づいて種々の変
形が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、火
炉の壁部のいずれにもバーナーが配置され、該バーナー
の噴出方向軸線を、平面視において、火炉内壁面の端部
から、該バーナーが配設された火炉内壁幅の1辺の長さ
の25%未満の距離に配置するようにしたので、バーナ
ーを火炉コーナー部ではなく、各火炉壁面に配置するこ
とができる。その結果、ボイラの四隅部分に器材が密集
することを緩和することができ、バーナーのメインテナ
ンス用スペースを十分に確保できるようになった。ま
た、火炉左側壁近傍における炉内の空間の有効利用の向
上を図り、火炉全体を有効に使用して燃焼性能を向上さ
せることができる。また、火炉の壁部のいずれにもバー
ナーが配置され、該バーナの噴出方向軸線を、平面視に
おいて、火炉内壁面の端部から、該バーナーが配設され
た火炉内壁面の長さの25%未満の距離に配置するよう
にし、かつ、少なくとも1本以上のバーナーが、該バー
ナーの噴出方向軸線、若しくはその延長線を、上記仮想
円に同心円状に設定した1個以上の第2の仮想円に接す
るようにしたので、さらにバーナーの配置の自由度が増
し、火炉内空間の有効利用度をより繊細に調製すること
が可能となる。また、仮想円の直径が、火炉幅の長さと
火炉奥行きの長さを加えた和の5%を超える長さ〔仮想
円直径>(火炉幅+火炉奥行き)×0.05〕であるの
で、旋回燃焼火炎渦を安定して形成しながら、バーナー
の配置上の自由度を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に関わる燃焼装置を
採用したボイラ火炉の水平断面の概念ならびに、該断面
における燃焼火炎の概念を示す概略平面図である。
【図2】本発明ならびに本第1の実施の形態におけるバ
ーナー配置が火炉性能に及ぼす効果を示す線図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に関わる燃焼装置を
採用したボイラ火炉の水平断面の概念ならびに、該断面
における燃焼火炎の概念を示す概略平面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に関わる燃焼装置を
採用したボイラ火炉の水平断面の概念ならびに、該断面
における燃焼火炎の概念を示す概略平面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に関わる燃焼装置を
採用したボイラ火炉の水平断面の概念ならびに、該断面
における燃焼火炎の概念を示す概略平面図である。
【図6】本発明ならびに本第4の実施の形態におけるバ
ーナー配置が火炉性能に及ぼす効果を示す線図である。
【図7】従来のボイラ火炉の水平断面の概念ならびに、
該断面における燃焼火炎の概念を示す概略平面図であ
る。
【図8】他の従来のボイラ火炉の水平断面の概念ならび
に、該断面における燃焼火炎の概念を示す概略平面図で
ある。
【符号の説明】
1 火炉 2 火炉前壁 3 火炉後壁 4 火炉右側壁 5 火炉左側壁 6 バーナー 7,11 仮想円 8 火炎 9 火炉内噴出方向軸線 10 火炉コーナー部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の横方向断面を有する火炉であっ
    て、該火炉の壁部に火炎を形成する複数本のバーナーを
    設け、該バーナーの噴出する燃料もしくは空気のいづれ
    か一方、もしくはその両方の噴出方向軸線、もしくはそ
    の延長線が、上記火炉の炉内に設定した仮想円に接する
    ようにバーナーを配置した燃焼装置において、上記火炉
    の壁部のいずれにもバーナーが配置され、該バーナーの
    噴出方向軸線を、火炉内壁面の端部から、該バーナーが
    配設された火炉内壁幅の1辺の長さの25%未満の距離
    に配置するようにしたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 方形の横方向断面を有する火炉であっ
    て、該火炉の壁部に火炎を形成する複数本のバーナーを
    設け、該バーナーの噴出する燃料もしくは空気のいづれ
    か一方、もしくはその両方の噴出方向軸線、もしくはそ
    の延長線が、上記火炉の炉内に設定した仮想円に接する
    ようにバーナーを配置した燃焼装置において、上記火炉
    の壁部のいずれにもバーナーが配置され、該バーナの噴
    出方向軸線を、火炉内壁面の端部から、該バーナーが配
    設された火炉内壁面の長さの25%未満の距離に配置す
    るようにし、かつ、少なくとも1本以上のバーナーが、
    該バーナーの噴出方向軸線、若しくはその延長線を、上
    記仮想円に同心円状に設定した1個以上の第2の仮想円
    に接するようにしたことを特徴とする燃焼装置。
  3. 【請求項3】 上記仮想円の直径が、火炉幅の長さと火
    炉奥行きの長さを加えた和の5%を超える長さ〔仮想円
    直径>(火炉幅+火炉奥行き)×0.05〕であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃焼装
    置。
JP30265297A 1997-11-05 1997-11-05 燃焼装置 Expired - Lifetime JP2971422B2 (ja)

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