JP2971261B2 - 板材の圧延方法 - Google Patents

板材の圧延方法

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JP2971261B2 JP4235146A JP23514692A JP2971261B2 JP 2971261 B2 JP2971261 B2 JP 2971261B2 JP 4235146 A JP4235146 A JP 4235146A JP 23514692 A JP23514692 A JP 23514692A JP 2971261 B2 JP2971261 B2 JP 2971261B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分割偏心ロール式バッ
クアップロールを用いた圧延機による板材の圧延方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】板材を圧延すると、この圧延による発熱
によって、図7に示すように、ワークロール1の板材幅
寸法Wの範囲がこの圧延によって発熱昇温し、2点鎖線
で示すサーマルクラウンが発生する。
【0003】図8はワークロールにサーマルクラウンが
発生した従来のスリーブ式分割バックアップロールを用
いた圧延機の概念を示す正面図、図9は同分割ロールの
偏心状態及び圧下状態を示す説明図、図10は図9の圧
下位置におけるクラウンパターンを示す線図である。
【0004】図8は、所要の角度で回動するロール軸2
1に回転自在に軸着され、図9に示すように各々の軸心
a ,Ob ,Oc が、ロール軸21の軸心Oから偏心し
たころがり軸受23a,23b,23cと、このころが
り軸受23a,23b,23cの外軸である分割ロール
に遊嵌された円筒状のスリーブ14とから成るスリーブ
式分割バックアップロール20及びバックアップロール
チョック4を介してワークロール1を圧下する圧延機を
示すものである。
【0005】前記のようにサーマルクラウンが発生した
ワークロール1を圧下して板材10を圧延すると、その
板材の両端部から100mm〜200mm程度入った箇
所であるクオータ部10aに、いわゆるクオータ伸びが
発生する。
【0006】このクオータ伸びの発生を防止するため従
来は、図8,図9,図10に示すように、圧下位置が3
15°になるようにロール軸21を回動し、スリーブ式
分割補強ロール20に図10に示す形状のクラウンパタ
ーンを付与し、板の中央及び両端部のみ強圧下する方法
あるいは、ワークロール1に冷却液をかけて冷却する方
法でサーマルクラウンの発生を防止していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
従来のクオータ伸びの発生防止方法では、サーマルクラ
ウンの発生の防止が必ずしも十分でなかった。
【0008】また図10に示す形状のクラウンパターン
は、特定の板幅、つまりクオータ伸び位置に対しては有
効であるが、板幅が変わり、クオータ伸びの位置が中間
分割ロール位置23bから外れると、効果がない。
【0009】また、圧延速度を上昇させると、ワークロ
ール1の昇温が大きくなるので、圧延ラインの高速化が
困難となる等の各種不具合があった。
【0010】本発明は前述のような従来技術の不具合点
を解決した新たな板材の圧延方法を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の構成として本発明の板材の圧延方法は、ロール軸方向
に少なくとも3個以上に分割した分割偏心ロール式バッ
クアップロールによってワークロールを支持し、このバ
ックアップロールのクラウンパターンを皿底状またはV
字状に形成して上下のワークロールの一方または双方を
圧下し、前記ワークロールに皿底状またはV字状のロー
ルクラウンパターンを付与し、さらにバックアップロー
ルチョックに設けた各々のベンディングシリンダにより
ワークロールチョックを押圧してワークロールにディク
リーズベンディングを付与して板材を圧延することを特
徴としている。
【0012】
【作用】本発明の板材圧延方法によれば、板材の圧延に
よる発熱昇温によってワークロールにサーマルクラウン
が発生すると、圧延される板材の板幅が広い場合は、ワ
ークロールを支持する分割偏心ロール式バックアップロ
ールのクラウンパターンを皿底状に形成してワークロー
ルに皿底状のクラウンパターンを付与し、さらにこのワ
ークロールにベンディングシリンダによってディクリー
ズベンディングを付与することで、ワークロールプロフ
ィルを両端に膨出部を有する扁平板状にする。
【0013】また、圧延される板材の板幅が狭い場合
は、ワークロールを支持する分割偏心ロール式バックア
ップロールのクラウンパターンをV字状に形成してワー
クロールにV字状のクラウンパターンを付与し、さらに
このワークロールにベンディングシリンダによってディ
クリーズベンディングを付与することでワークロールプ
ロフィルを波状にする。
【0014】このように、サーマルクラウンのため強く
圧延され易い部分を逃がすことで板材の平坦度を良好に
する。
【0015】
【実施例】以下図面により本発明の実施例について説明
する。図1は、本発明の第1実施例に係る、上,下のバ
ックアップロールにスリーブ式分割ロールを用いた圧延
機の概念を示す破断正面図、図2は図1の分割ロールの
偏心状態及び圧下位置を示す説明図、図3は、この圧下
位置におけるクラウンパターンを示す線図である。
【0016】これらの図において、11は複数個ロール
軸方向に分割したスリーブ式分割バックアップロール1
6のロール軸であり、各々の軸心Oa ,Ob ,Oc が、
このロール軸11の軸心Oからそれぞれ偏心した中央偏
心部a,中間軸心部b,両端偏心部cが設けられ、その
両端はバックアップロールチョック4によって支持され
ている。
【0017】この各々の偏心部a,b,cには、ころが
り軸受13a,13b,13cを介して、円筒状のスリ
ーブ14が回転自在に遊嵌されていて、これらのころが
り軸受13a,13b,13cの外輪が分割ロールにな
っている。
【0018】各々のバックアップロールチョック4に
は、それぞれベンディングシリンダ5が植設されてい
る。
【0019】以上の部材によってスリーブ式分割バック
アップロール16が構成されている。
【0020】1は圧延による発熱昇温によってサーマル
クラウンが発生したワークロール、3はこのワークロー
ル1を支持するワークロールチョック、10は圧延され
る板材で、本実施例の場合、該板材10は広幅材の場合
を示している。
【0021】次ぎに本実施例の板材圧延方法の作用につ
いて述べると、板材10の圧延によって、ワークロール
1が昇温して該ワークロール1にサーマルクラウンが発
生すると、図2に示すように、上,下のロール軸11を
0°から反時計回りに45°回動し、分割偏心ロール式
バックアップロール16のクラウンパターンを図3に示
すような形状に形成して上,下のワークロール1を圧下
し、このワークロール1に皿底状のクラウンパターンを
付与する。
【0022】さらに、各バックアップロールチョック4
に植設した各々のベンディングシリンダ5によって、上
下のワークロールチョック3を押圧して上,下のワーク
ロール1にディクリーズベンディングを付与し、板材1
0の平坦度を良好にする。
【0023】図4は本発明の第2実施例方法に用いる上
方のバックアップロールに、スリーブ式分割ロールを用
いた圧延機の概念を示す破断正面図、図5はその偏心状
態及び圧下位置を示す説明図、図6は、この圧下位置に
おけるクラウンパターンを示す線図である。
【0024】この実施例は、第1実施例と同様に構成さ
れた、スリーブ式分割バックアップロール16を上方の
バックアップロールとして用いたものであり、圧延され
る板材20は、一例として狭幅の場合を示している。
【0025】また本実施例の場合下方のバックアップロ
ール2は通常のバックアップロールを使用する。
【0026】次ぎに本実施例の作用について説明する
と、ワークロール1にサーマルクラウンが発生すると、
ロール軸11を0°から反時計回りに90°回動し、ワ
ークロール1を支持する分割偏心ロール式バックアップ
ロール16のクラウンパターンを図6に示すようなV字
状に形成して該バックアップロール16により上方のワ
ークロール1を圧下し、この上方のワークロール1にV
字状のクラウンパターンを付与する。
【0027】そして、第1実施例と同様に、上,下のワ
ークロール1にディクリーズベンディングを付与する。
【0028】この結果第1実施例の場合と同様に狭幅の
板材20の平坦度を良好にすることが出来る。
【0029】なお、スリーブ式分割バックアップロール
16を下方だけのバックアップロールとして用いても、
その作用は同一である。
【0030】本発明は、前述した実施例だけに限定され
るものでなく、例えばワークロールを中間ロールを介し
て複数の分割バックアップロールによって支持する多段
クラスタ圧延機にも適用できるものである。
【0031】以上述べたように本発明の板材の圧延方法
は、上記実施例に限定されることなく、本発明技術思想
の範囲内において種々変更し得るものであり、それらは
何れも本発明の技術的範囲に属するものである。
【0032】
【発明の効果】本発明の板材の圧延方法によれば、板材
の圧延時発熱昇温によりワークロールにサーマルクラウ
ンが発生すると分割偏心ロール式バックアップロールの
クラウンパターンを皿底状またはV字状に形成してワー
クロールに同クラウンパターンを付与し、さらに、ワー
クロールにディクリーズベンディングを付与することに
よって、板材のクオータ伸びを防止し、平坦度を良好に
することができる。
【0033】また、ワークロールの昇温によるサーマル
クラウンが発生しても、前述したように、板材の板形状
を良好に保持することができるので、圧延ラインの高速
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る、上,下にスリーブ
式分割バックアップロールを用いた圧延機の概念を示す
破断正面図である。
【図2】同実施例における分割ロールの偏心状態及び圧
下位置を示す説明図である。
【図3】同実施例における分割ロールの圧下位置におけ
るクラウンパターンを示す線図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る、上方だけにスリー
ブ式分割バックアップロールを用いた圧延機の概念を示
す破断正面図である。
【図5】同実施例における分割ロールの偏心状態及び圧
下位置を示す説明図である。
【図6】同実施例における分割ロールの圧下位置におけ
るクラウンパターンを示す線図である。
【図7】従来の技術におけるワークロールのサーマルク
ラウン発生状態を示す説明図である。
【図8】ワークロールにサーマルクラウンが発生した、
従来のスリーブ式分割バックアップロールを用いた、圧
延機の概念を示す正面図である。
【図9】従来のスリーブ式分割バックアップロールを用
いた圧延機の分割ロールの偏心状態及び圧下位置を示す
説明図である。
【図10】図9の圧下位置におけるクラウンパターンを
示す線図である。
【符号の説明】
1 ワークロール 3 ワークロールチョック 4 バックアップロールチョック 5 ベンディングシリンダ 10 板材(幅広) 11 ロール軸 13a,13b,13c ころがり軸受 14 スリーブ 16 スリーブ式分割バックアップロール 20 板材(幅狭)
フロントページの続き (72)発明者 林 寛治 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島製作所内 (56)参考文献 特開 平6−39409(JP,A) 特開 平4−100609(JP,A) 特開 昭52−3554(JP,A) 実開 昭58−179902(JP,U) 実開 昭51−48136(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 13/14 B21B 27/05 B21B 29/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール軸方向に少なくとも3個以上に分
    割した分割偏心ロール式バックアップロールによってワ
    ークロールを支持し、このバックアップロールのクラウ
    ンパターンを皿底状またはV字状に形成して上下のワー
    クロールの一方または双方を圧下し、前記ワークロール
    に皿底状またはV字状のロールクラウンパターンを付与
    し、さらにバックアップロールチョックに設けた各々の
    ベンディングシリンダによりワークロールチョックを押
    圧してワークロールにディクリーズベンディングを付与
    して板材を圧延することを特徴とする板材の圧延方法。
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