JP2971039B2 - キャップの螺合構造 - Google Patents
キャップの螺合構造Info
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Description
造、詳しくは、容易且つ確実にキャップの緩みを防止で
き、且つ該キャップを円筒部に螺合させる際に、良好な
締まり感を所望の回転位置において容易に実現させるこ
とのできるキャップの螺合構造に関する。
螺合凸条が外周面に形成された円筒部と、該円筒部に螺
合される螺旋状の被螺合凸条が内周面に形成されたキャ
ップとにより構成され、上記螺合凸条間に上記被螺合凸
条がネジ込まれてなるものが一般に知られている。
プの螺合構造において、キャップの緩みを防止するもの
として、実開平6-3051号公報に記載のものが知られてい
る。実開平6-3051号公報に記載のキャップの螺合構造に
おいては、螺合凸条(又は被螺合凸条)の座面に突子を
形成させると共に、対面する被螺合凸条(又は螺合凸
条)の座面に低隆起部を形成させ、上記円筒部に上記キ
ャップを螺合させたときに上記突子と上記低隆起部とが
嵌合するようになしてあり、これにより上記キャップの
緩みを防止している。
ャップの螺合構造とすると、上記円筒部側と上記キャッ
プ側の双方に加工を行わなくてはならず、その加工作業
が面倒であるという問題があった。また、このような上
記円筒部を有する容器や上記キャップは、一般にブロー
成形法や射出成形法により成形されるが、このような方
法で成形されたものは成形後にある程度の収縮が発生す
る。この収縮量は成形条件等により変化するため予想す
るのが難しく、予想と異なった場合は、上記キャップの
所望の回転位置において適度な締まり感が発揮されず、
成形用金型を修正して調整しなくてはならなく、この調
整に熟練を要するという問題もあった。更に、目に見え
る部分に突子等を配置するのでデザインが制約されてし
まったり、見栄えが悪くなってしまうという問題もあっ
た。
キャップの緩みを防止でき、且つ該キャップを円筒部に
螺合させる際に、良好な締まり感を所望の回転位置にお
いて容易に実現させることのできるキャップの螺合構造
を提供することにある。
は、螺旋状の螺合凸条11が外周面に形成された円筒部
1と、該円筒部1に螺合される螺旋状の被螺合凸条21
が内周面に形成されたキャップ2とにより構成され、上
記螺合凸条11間に上記被螺合凸条21がネジ込まれて
なるキャップの螺合構造において、上記円筒部1の外周
面上に、上記螺合凸条11よりも高さが低い緩み止め凸
条3が形成されており、上記キャップ2を上記円筒部1
に螺合させたときに、上記緩み止め凸条3が上記被螺合
凸条21に押圧密着されるようになしてあるか、又は、
上記キャップ2の内周面上に、上記被螺合凸条21より
も高さが低い緩み止め凸条3が形成されており、上記キ
ャップ2を上記円筒部1に螺合させたときに、上記緩み
止め凸条3が上記螺合凸条11に押圧密着されるように
なしてあり、上記緩み止め凸条3が、上記螺合凸条11
同士又は上記被螺合凸条21同士を連結するように、上
記円筒部1の外周面又は上記キャップ2の内周面の全周
に亘って水平に形成されていることを特徴とするキャッ
プの螺合構造を提供することにより、上記目的を達成し
たものである。
造の実施形態について図面を参照して説明する。図1,
2は本発明のキャップの螺合構造の第1実施形態を示し
ており、図1は螺合前の斜視図、図2は螺合時の断面図
である。
及び図2に示されるように、螺旋状の螺合凸条11が外
周面に形成された円筒部1と、該円筒部1に螺合される
螺旋状の被螺合凸条21が内周面に形成されたキャップ
2とにより構成され、上記螺合凸条11間に上記被螺合
凸条12がネジ込まれてなる。これらの点に関しては従
来のキャップの螺合構造と何ら変わるところはない。
においては、上記円筒部1の外周面上に、上記螺合凸条
11よりも高さが低い緩み止め凸条3が形成されてお
り、上記キャップ2を上記円筒部1に螺合させたとき
に、上記緩み止め凸条3が上記被螺合凸条21に押圧密
着されるようになしてある。
おいては、上記緩み止め凸条3が、上記螺合凸条11同
士又は上記被螺合凸条21同士を連結するように水平に
形成されており、上記円筒部1の外周面の全周に亘って
形成されている。
しく説明する。本実施形態における上記円筒部1は、容
器本体4の上部に別体的に取り付けられた部材に形成さ
れており、その上端縁近傍から下方に向けて螺旋状の上
記螺合凸条11,11・・が複数個形成されている。そ
して、上記緩み止め凸条3が、複数の上記螺合凸条1
1,11・・間を連結するように、上記円筒部1の外周
面の全周に亘って水平に形成されている。上記緩み止め
凸条3は、その高さが上記螺合凸条11,11・・より
も低くされているため、該螺合凸条11,11・・によ
り分割されたようになされている。本実施形態おいて
は、上記円筒部1が形成されている部材は、射出成形法
により成形されており、上記円筒部1の外周面を成形す
る金型は、側方に分割されるようになしてある。
常のキャップと変わりないもので、その内周面には、上
記螺合凸条11,11・・と同数の上記被螺合凸条2
1,21・・が螺旋状に形成されている。上記円筒部1
に上記キャップ2を上方より被せ、回転させると、上記
被螺合凸条21,21・・の下端が、それぞれ上記螺合
凸条11,11・・間に導かれ、該円筒部1に該キャッ
プ2が螺合され始める。上記円筒部1に上記キャップ2
が螺合され始めると、上記緩み止め凸条3が上記被螺合
凸条21,21・・に押圧密着される。上記緩み止め凸
条3が上記被螺合凸条21,21・・に押圧密着される
ことで、該被螺合凸条21,21・・を介して上記キャ
ップ2が内側から押し広げられるようになり、ある所望
の角度となったところで上記緩み止め凸条3の上記被螺
合凸条21,21・・への押圧密着による摩擦力と、上
記キャップ2を上記円筒部1に螺合させる締め付け力と
が釣り合って適度な締まり感を与える。
ように構成されており、本実施形態のキャップの螺合構
造によれば、上記緩み止め凸条3と上記被螺合凸条2
1,21・・とを押圧密着させることにより、上記キャ
ップ2の緩みを確実に防止することができる。また、本
実施形態においては、上記緩み止め凸条3を形成させる
にあたって、上記円筒部1を形成させる金型にのみ加工
を行えばよく、その加工も容易に行える。形成された上
記緩み止め凸条3は、上記螺合凸条11,11・・間に
形成されるだけであるので、デザインを制約させてしま
うこともなく、外観上の問題もない。
り感を実現させる際に、上記緩み止め凸条3の設ける位
置(高さ)と締まり感が実現される回転位置との関係を
予想し易く、所望の回転位置において適度な締まり感を
実現させ易いという利点がある。また、所望の回転角度
において良好な締まり感が得られなかったとしても、上
記緩み止め凸条3の高さを増してやることで容易に調整
することができる。一般に、金型を用いた成形方法にお
いては、金型を彫り込むような修正は行い易いが金型を
埋めるような修正は行い難く、上記緩み止め凸条3の高
さを増してやる修正は、金型を彫り込む修正であるため
行い易い。
合凸条11,11・・同士を連結するように形成されて
おり、緩みを防止するだけでなく、容器に収容された内
容物が上記螺合凸条11,11・・と上記被螺合凸条2
1,21・・との間から漏れ出て(浸み出て)しまうの
を防止することもできる。このとき、上記緩み止め凸条
3は、上記円筒部1の全周に亘って形成されており、本
実施形態のように上記螺合凸条11,11・・及び上記
被螺合凸条21,21・・が複数設けられるような、い
わゆる多条ネジである場合は好ましい。
ての他の実施形態について説明する。図3,4は第2実
施形態、図5,6は第3実施形態を示している。尚、以
下の第2及び3実施形態の説明においては、上記第1実
施形態と同様の構成についてはその詳しい説明を省略
し、各実施形態についての特徴部分についてのみ説明す
る。
ては、図3,4に示されるように、上記螺合凸条11が
複数形成されずに1つだけしか形成されておらず、この
点でのみ上述した第1実施形態と異なる。第1実施形態
が多条ネジであったのに対して本実施形態ではいわゆる
1条ネジとされている。多条ネジであると、上記螺合凸
条11,11・・と上記被螺合凸条21,21・・との
螺合し始める位置が、上記キャップ2が1回転する間に
複数箇所あるため螺合させ易くなり、1条ネジである
と、螺合し始める位置が、上記キャップ2が1回転する
間に1箇所しかない、という点で違いがあるが、本実施
形態による効果は、上述した第1実施形態の有している
効果と全く同一である。
ては、図5,6に示されるように、上記キャップ2の内
周面上に、上記被螺合凸条21よりも高さが低い緩み止
め凸条3が形成されており、上記キャップ2を上記円筒
部1に螺合させたときに、上記緩み止め凸条3が上記螺
合凸条11に押圧密着されるようになしてある。上記緩
み止め凸条3が上記円筒部1の外周面ではなく上記キャ
ップ2の内周面に形成されており、この点でのみ上述し
た第1実施形態と異なる。また、本実施形態において
も、上記緩み止め凸条3が、上記被螺合凸条21同士を
連結するように水平に形成されており、上記キャップ2
の内周面の全周に亘って形成されている。
は、上記緩み止め凸条3が、上記被螺合凸条21,21
・・ではなく上記螺合凸条11,11・・に押圧密着さ
せられるが、本実施形態による効果は、上述した第1実
施形態の有している効果と全く同一である。尚、本実施
形態における上記キャップ2を射出成形法により成形し
ようとする場合は、該キャップ2内部を形成させる金型
は、上記緩み止め凸条3が形成されるためにそのままで
は回転させて抜くことができないため、該金型を一度内
方にスライドさせた後に抜くようなスライドコア方式を
採用するなどの手法が必要となる。
施形態に制限されるものではなく、例えば、上記実施形
態においては、上記円筒部1は、上記容器本体4の上部
に別体的に取り付けられる部材に形成されたが、射出成
形法やブロー成形法により該容器本体4と一体的に形成
させてもよい。その他の点に関しても、本発明の趣旨を
逸脱しない限り適宜変更可能である。
容易且つ確実にキャップの緩みを防止でき、且つ該キャ
ップを円筒部に螺合させる際に、良好な締まり感を所望
の回転位置において容易に実現させることができる。
おける螺合前の斜視図である。
おける螺合時の断面図である。
おける螺合前の斜視図である。
おける螺合時の断面図である。
おける螺合前の斜視図である。
おける螺合時の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 螺旋状の螺合凸条11が外周面に形成さ
れた円筒部1と、該円筒部1に螺合される螺旋状の被螺
合凸条21が内周面に形成されたキャップ2とにより構
成され、上記螺合凸条11間に上記被螺合凸条21がネ
ジ込まれてなるキャップの螺合構造において、 上記円筒部1の外周面上に、上記螺合凸条11よりも高
さが低い緩み止め凸条3が形成されており、上記キャッ
プ2を上記円筒部1に螺合させたときに、上記緩み止め
凸条3が上記被螺合凸条21に押圧密着されるようにな
してあるか、又は、 上記キャップ2の内周面上に、上記被螺合凸条21より
も高さが低い緩み止め凸条3が形成されており、上記キ
ャップ2を上記円筒部1に螺合させたときに、上記緩み
止め凸条3が上記螺合凸条11に押圧密着されるように
なしてあり、 上記緩み止め凸条3が、上記螺合凸条11同士又は上記
被螺合凸条21同士を連結するように、上記円筒部1の
外周面又は上記キャップ2の内周面の全周に亘って水平
に形成されている ことを特徴とするキャップの螺合構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8275877A JP2971039B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | キャップの螺合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8275877A JP2971039B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | キャップの螺合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10119996A JPH10119996A (ja) | 1998-05-12 |
JP2971039B2 true JP2971039B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=17561685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8275877A Expired - Fee Related JP2971039B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | キャップの螺合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971039B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5035683B2 (ja) * | 2007-11-30 | 2012-09-26 | 株式会社吉野工業所 | キャップ付き容器の螺合構造 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP8275877A patent/JP2971039B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10119996A (ja) | 1998-05-12 |
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