JP2970984B2 - 不揮発性半導体メモリの製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリの製造方法

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JP2970984B2
JP2970984B2 JP5282749A JP28274993A JP2970984B2 JP 2970984 B2 JP2970984 B2 JP 2970984B2 JP 5282749 A JP5282749 A JP 5282749A JP 28274993 A JP28274993 A JP 28274993A JP 2970984 B2 JP2970984 B2 JP 2970984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体メモリ
の製造方法に関し、より詳細には、電気的に書き込み消
去が可能な、2層ポリシリコンゲート構造の不揮発性半
導体メモリの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、製造工程に起因する絶縁性劣化により生じる半導体
装置の信頼性の低下を改善するために、種々の不揮発性
半導体メモリの製造方法が提案されている。例えば、フ
ローティングゲート上に、フローティングゲートを被覆
するようにコントロールゲートが配設される2層ポリシ
リコンゲート構造の不揮発性半導体メモリの製造方法を
図面に基づいて説明する。
【0003】まず、図9(a)に示したように、シリコ
ン基板51上に、ロコス酸化膜52を形成することによ
り活性領域を規定したのち、シリコン基板51上全面に
膜厚90〜110Å程度のゲート酸化膜53を形成す
る。そして、CVD法により、膜厚750〜1500Å
程度のポリシリコンを形成し、このポリシリコンにN+
不純物拡散を行う。次いで、N+ポリシリコン上に、熱
酸化により膜厚100〜150Å程度のSiO2 膜54
を形成した後、さらに、SiO2 膜54上に、CVD法
により膜厚150〜250Å程度のSiN膜55を形成
する。そして、レジスト56をマスクとしたフォトエッ
チによりポリシリコンをパターニングし、活性領域を被
覆するように、フローティングゲート(FG)57を形
成する。
【0004】次いで、図9(b)に示したように、FG
57の側壁を950℃でHCl酸化することによって、
FG57側壁にサイドウォールスペーサ58を形成する
と共に、FG57を含むシリコン基板51上全面に、膜
厚500〜800Å程度のSiO2 膜59を形成するこ
とによって、FG57上にSiO2 /SiN/SiO 2
(ONO)膜による層間絶縁膜を形成する。
【0005】その後、図9(c)に示したように、FG
57及びサイドウォールスペーサ58を含むシリコン基
板51上全面に、CVD法により、膜厚750〜150
0Å程度のポリシリコンを形成し、このポリシリコンに
+ 不純物拡散を行う。次いで、このポリシリコン、O
NOによる層間絶縁膜及びFG57を、フォトリソグラ
フィ工程により連続的にエッチングすることにより、F
G57を分離するとともに、コントロールゲート(C
G)60を形成する。
【0006】このように形成される不揮発性メモリにお
いては、FG57に蓄えられた電荷を確実に保持するた
めに、FG57側壁のサイドウォールスペーサ58の膜
厚を厚くする必要があった。しかし、FG57側壁を酸
化して、サイドウォールスペーサ58の膜厚を厚くする
と、FG57が跳ね上がり、FG57端部にオーバーハ
ングX(図9(b)中)が形成されて酸化形状が悪くな
る。そのため、後の工程であるCG60形成のためのポ
リシリコンのパターニング時に、FG57のオーバーハ
ングX部に堆積されたポリシリコンを、確実に除去する
目的で等方性エッチングを行わなければならないが、等
方性エッチングを行うと、CG60のパターニングにお
いて、CG60の線幅にバラツキが生じ、メモリセル特
性が不安定になるという課題があった。さらに、FG5
7を分離するために行うFG57のエッチングの際にお
いても、図10に示したように、FG57のサイドウォ
ールスペーサ58の一部がマスクとなって、CG60を
構成するポリシリコン60aがエッチングされずに残っ
てしまい、CG60と隣接するCGとのショートの原因
となるという課題があった。
【0007】また、図11(e)に示したように、ゲー
ト電極63と選択ゲート(SG)69との間の耐圧を確
保するために、所望の膜厚の層間絶縁膜が形成された不
揮発性メモリの製造方法を示す。まず、図11(a)に
示したように、シリコン基板61上全面に、ゲート酸化
膜62を形成したのち、ポリシリコン及びHTO膜(Hig
h Temperature CVD Silicon Dioxide Film) 64による
絶縁膜を形成する。これらポリシリコン及びHTO膜6
4をフォトリソグラフィ工程によりレジスト65をマス
クとしてパターニングして、ゲート電極63を形成す
る。
【0008】次いで、図11(b)に示したように、シ
リコン基板61上に、後工程のSiNエッチングのスト
ッパーとなるHTO膜66を250Å程度形成した後、
このHTO膜66及びゲート電極63上にSiN膜65
を400Å程度形成する。そして、図11(c)に示し
たように、異方性エッチングでSiN膜65をエッチバ
ックすることにより、ゲート電極63の側壁部のみにS
iNによるサイドウォールスペーサ65aを形成する。
【0009】次に、図11(d)に示したように、ソー
ス/ドレイン領域を形成するために、レジスト67及び
ゲート電極63をマスクとして、所望の領域に砒素をイ
オン注入する。その後、図11(e)に示したように、
HTO膜66を1%HFにより除去し、ゲート電極63
を含むシリコン基板61上全面に、950℃でのHCl
酸化により120〜200Å程度の選択ゲート酸化膜6
8及び20〜30Å程度の側壁酸化膜68aを形成す
る。そして、ゲート電極63を含むシリコン基板61上
全面にポリシリコンを形成し、所望の形状にパターニン
グしてSG69を形成する。
【0010】このように形成される不揮発性メモリにお
いては、シリコン基板61上に形成されたHTO膜66
を1%HFにより除去する際、SiNによるサイドウォ
ールスペーサ65a下のHTO膜66も一緒に除去さ
れ、アンダーカット部が生じる。そして、その後に選択
ゲート酸化膜68を形成しても、図12に示したよう
に、アンダーカット部Yが埋め込まれない。従って、そ
れらの上にポリシリコンが堆積されてSG69が形成さ
れた場合に、SiNサイドウォールスペーサ65a下に
おけるFG−SG間の選択ゲート酸化膜68が薄くなる
ため、アンダーカット部Yにポリシリコンが入り込み、
耐圧不良が起こるという問題があった。
【0011】さらに、図13(d)に示したように、ゲ
ート電極73とSG79との間及びシリコン基板71と
SG79との間にONO膜が形成された不揮発性メモリ
の製造方法を示す。図13(a)に示したように、ゲー
ト酸化膜72が形成されたシリコン基板71上に、ポリ
シリコンを堆積し、レジスト74をマスクとしてパター
ニングによりゲート電極73を形成する。
【0012】次いで、図13(b)に示したように、ゲ
ート電極73を含むシリコン基板71上全面にCVD−
SiO2 膜としてHTO膜75を形成する。さらに、図
13(c)に示したように、ソース/ドレイン領域を形
成するために、レジスト76及びゲート電極73をマス
クとして、所望の領域に砒素をイオン注入する。
【0013】その後、図13(d)に示したように、ゲ
ート電極73を含むシリコン基板71上全面にSiN膜
77を形成し、さらに950℃のHCl酸化によりSi
2膜78を20〜30Å程度形成する。そして、これ
らを含むシリコン基板71上にポリシリコンを堆積し、
所望の形状にパターニングしてSG79を形成する。こ
のように形成される不揮発性メモリにおいては、ゲート
電極73とSG79との間の層間絶縁膜と、選択ゲート
酸化膜75、77、78は同時に形成されることとなる
が、選択ゲートトランジスタの短チャネル効果を抑制
し、選択ゲート長を小さくするためには、選択ゲート酸
化膜75、77、78(図13(d)中B)の実効膜厚
を120〜200Åとする必要がある。一方、ゲート電
極73とSG79との間の耐圧を確保するためには、ゲ
ート電極73側壁のONO膜(図13(d)中A)は約
600Å程度の実効膜厚が必要となる。しかし、ゲート
電極73とSG79との間の層間絶縁膜と、選択ゲート
酸化膜75、77、78とは、同一工程により形成され
るため、選択ゲート酸化膜の薄膜化と、ゲート電極73
とSG79との間の層間絶縁膜の耐圧確保を同時に実現
することができないという課題があった。
【0014】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、製造工程に起因する絶縁性劣化による半導体装置の
信頼性の低下を改善することができる不揮発性半導体メ
モリの製造方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
メモリの製造方法によれば、(i)ロコス酸化膜及びゲ
ート酸化膜を有する半導体基板上に、ポリシリコン、酸
化膜及び窒化膜を形成した後、これらポリシリコン、酸
化膜及び窒化膜をパターニングしてフローティングゲー
トを形成した後、(ii)(a)前記フローティングゲート
を含む半導体基板上にHTO膜を形成し、エッチバック
することにより、前記フローティングゲート側壁にHT
O膜によるサイドウォールスペーサを形成するか、又は
(b)前記フローティングゲート側壁を酸化した後、該
フローティングゲートを含む半導体基板上にHTO膜を
形成し、エッチバックすることにより、前記フローティ
ングゲート側壁にHTO膜によるサイドウォールスペー
サを形成して、(iii) 前記フローティングゲート及びサ
イドウォールスペーサを含む前記半導体基板上にコント
ロールゲートを形成する不揮発性半導体メモリの製造方
法が提供される。
【0016】また、(i)ゲート酸化膜を有する半導体
基板上に、ポリシリコン及び酸化膜を形成した後、これ
らポリシリコン及び酸化膜をパターニングしてゲート電
極を形成した後、(ii)前記ゲート電極を含む半導体基板
上にHTO膜を形成し、エッチバックすることにより、
前記ゲート電極側壁にHTO膜によるサイドウォールス
ペーサを形成し、所望のイオン注入を行った後、(iii)
前記半導体基板上のゲート酸化膜及びHTO膜を除去
し、さらに熱酸化により選択ゲート酸化膜を形成し、(i
v)前記ゲート電極及びサイドウォールスペーサを含む前
記半導体基板上に窒化膜、酸化膜及びコントロールゲー
トを形成する不揮発性半導体メモリの製造方法が提供さ
れる。
【0017】本発明における半導体基板は特に限定され
るものではないが、シリコン基板が好ましい。また、ロ
コス膜は公知の方法により形成することができる。さら
に、ゲート酸化膜としては、SiO2 膜を、公知の方
法、例えば熱酸化、CVD法等により、膜厚90〜12
0Å程度で形成することができる。フローティングゲー
ト又はゲート電極としては、ポリシリコンを用いること
が好ましく、CVD法等により、膜厚750〜1500
Å程度で形成することができる。
【0018】フローティングゲートの側壁に酸化膜のみ
のサイドウォールスペーサを形成する場合には、まず、
フローティングゲート上に、900〜1000℃の温度
範囲での熱酸化により100〜150Å程度の酸化膜を
形成したのち、CVD法等により150〜250Å程度
の窒化膜を形成しておくことが好ましい。そして、その
後、HTO膜をフローティングゲート及び基板上全面に
形成し、このHTO膜をエッチングすることによってサ
イドウォールスペーサを形成するか、又はフローティン
グゲート側壁を900〜1000℃の温度で、HCl酸
化することによってサイドウォールスペーサを形成した
のち、さらにHTO膜によりサイドウォールスペーサを
形成することが好ましい。このように、フローティング
ゲートの側壁にサイドウォールスペーサを形成するとと
もに、上面にONO膜による層間絶縁膜を形成すること
が好ましい。この場合のONO膜の実効膜厚は、SiO
2換算で600〜800Å程度が好ましい。HTO膜は
700〜800℃程度の温度で、CVD法により形成す
ることがでる。HTO膜のみによるサイドウォールスペ
ーサを形成するの場合には、膜厚は1500〜2500
Å程度が好ましい。フローティングゲートの側壁を酸化
する場合には、膜厚100〜200Å程度の酸化膜を形
成したのち、膜厚1500〜2500Å程度のHTO膜
を積層し、サイドウォールスペーサを形成することが好
ましい。サイドウォールスペーサの形成方法は、公知の
方法、例えば、異方性エッチングを行うことにより形成
することができる。また、フローティングゲート上にコ
ントロールゲートを形成する場合、通常電極として用い
られる材料、例えば、ポリシリコン、タングステンシリ
サイド、タングステンシリサイドとのポリサイド等を用
いることができる。この際の形成方法は、公知の方法、
例えばCVD法等によって、膜厚1500〜2000Å
程度で形成することが好ましい。
【0019】また、本発明における不揮発性半導体メモ
リにおいて、ゲート電極の側壁にONO膜によるサイド
ウォールスペーサを形成する場合には、まずゲート電極
側壁にHTO膜によりサイドウォールスペーサを形成し
たのち、後に選択ゲート酸化膜が形成される領域の酸化
膜を除去し、新たに選択ゲート酸化膜が形成される領域
に熱酸化により、膜厚90〜150Å程度の酸化膜を形
成する。その後、サイドウォールスペーサを有するゲー
ト電極を含む半導体基板上全面に窒化膜を形成する。こ
の際の窒化膜は、公知の方法、例えばCVD法で、膜厚
100〜300Å程度に形成することが好ましい。そし
て、さらに窒化膜の上に酸化膜を形成する。この際の酸
化膜は、熱酸化又はCVD法等によって、膜厚20〜3
0Åに形成することが好ましい。つまり、ゲート電極側
壁の層間絶縁膜のSiO2 換算の実効膜厚は470〜8
80Å程度に形成し、選択ゲート酸化膜として形成され
る部分の酸化膜はSiO2 換算で実効膜厚150〜30
0Å程度で形成するものである。そして、その後、層間
絶縁膜及び選択ゲート酸化膜上に、選択ゲートを形成す
る。この場合の方法等については、コントロールゲート
を形成する場合と同様に行うことができる。
【0020】なお、本発明においては、2層ゲート構造
の不揮発性半導体メモリについて説明しているが、3層
以上のゲート構造を有する不揮発性半導体メモリにおい
ても、同様に適用することが可能である。
【0021】
【作用】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方法によ
れば、ロコス酸化膜及びゲート酸化膜を有する半導体基
板上に、ポリシリコン、酸化膜及び窒化膜を形成した
後、これらポリシリコン、酸化膜及び窒化膜をパターニ
ングしてフローティングゲートを形成した後、(ii)
(a)前記フローティングゲートを含む半導体基板上に
HTO膜を形成し、エッチバックすることにより、前記
フローティングゲート側壁にHTO膜によるサイドウォ
ールスペーサを形成するか、又は(b)前記フローティ
ングゲート側壁を酸化した後、該フローティングゲート
を含む半導体基板上にHTO膜を形成し、エッチバック
することにより、前記フローティングゲート側壁にHT
O膜によるサイドウォールスペーサを形成して、(iii)
前記フローティングゲート及びサイドウォールスペーサ
を含む前記半導体基板上にコントロールゲートを形成す
るので、フローティングゲートとコントロールゲートと
の層間絶縁膜の厚さが十分確保されるとともに、フロー
ティングゲートとコントロールゲートとの層間絶縁膜が
厚く形成された場合にも、サイドウォールスペーサのオ
ーバーハング形状の発生が防止される。従って、その後
のエッチング工程でのエッチング残りが防止されること
となる。
【0022】また、(i)ゲート酸化膜を有する半導体
基板上に、ポリシリコン及び酸化膜を形成した後、これ
らポリシリコン及び酸化膜をパターニングしてゲート電
極を形成した後、(ii)前記ゲート電極を含む半導体基板
上にHTO膜を形成し、エッチバックすることにより、
前記ゲート電極側壁にHTO膜によるサイドウォールス
ペーサを形成し、所望のイオン注入を行った後、(iii)
前記半導体基板上のゲート酸化膜及びHTO膜を除去
し、さらに熱酸化により選択ゲート酸化膜を形成し、(i
v)前記ゲート電極及びサイドウォールスペーサを含む前
記半導体基板上に窒化膜、酸化膜及びコントロールゲー
トを形成するので、ゲート電極の側壁には厚い膜厚のH
TO膜を有するサイドウォールスペーサ、選択ゲート酸
化膜には実効膜厚の小さな絶縁膜がそれぞれ形成される
こととなる。従って、ゲート電極に蓄えられた電荷の抜
けが防止されるとともに、選択ゲート酸化膜の薄膜化に
よる素子の縮小が実現されることとなる。
【0023】
【実施例】本発明に係る不揮発性半導体メモリの製造方
法の実施例を図面に基づいて説明する。 実施例1 図2に示したように、フローティングゲート上に、フロ
ーティングゲートを被覆するようにコントロールゲート
が配設される2層ポリシリコンゲート構造の不揮発性半
導体メモリの製造方法を図面に基づいて説明する。図1
(a)〜(d)は図2におけるA−A線断面図を示す。
【0024】まず、図1(a)に示したように、シリコ
ン基板1上に、ロコス酸化膜2を形成することにより活
性領域3を規定したのち、シリコン基板1上全面に膜厚
90〜110Å程度のゲート酸化膜4を,950℃のH
Cl酸化により形成する。そして、CVD法により、膜
厚750〜1500Å程度のポリシリコンを形成し、こ
のポリシリコンにN+ 不純物拡散を行う。次いで、N+
ポリシリコン上に、900℃のO2 酸化により膜厚10
0〜150Å程度のSiO2 膜6を形成した後、さら
に、SiO2 膜6上に、CVD法により膜厚150〜2
50Å程度のSiN膜7を形成する。そして、レジスト
8をマスクとしたフォトエッチによりポリシリコンをパ
ターニングし、活性領域3を被覆するように、フローテ
ィングゲート(FG)5を形成する。
【0025】次いで、図1(b)に示したように、FG
5、SiO2 膜6及びSiN膜7を含むシリコン基板1
上全面に、CVD法により、膜厚1500〜200Åの
HTO膜9を形成する。その後、図1(c)に示したよ
うに、異方性エッチングによりHTO膜9をエッチング
して、FG5側壁にサイドウォールスペーサ9aを形成
する。この際、FG5上のSiN膜7を膜減りさせない
ようにSiN膜7上に100〜200Å程度のHTO膜
9を残す。次いで、950℃のHCl酸化により、膜厚
20〜30Å程度の酸化膜(図示せず)を、SiN膜7
上に形成して、ONOによる層間絶縁膜を形成する。
【0026】続いて、これらFG5及びサイドウォール
スペーサ9a等を含むシリコン基板1上全面に、CVD
法により、膜厚1500〜2000Å程度のポリシリコ
ンを形成し、このポリシリコンにN+ 不純物拡散を行
う。次いで、このポリシリコンとONOによる層間絶縁
膜を、フォトリソグラフィ工程により連続的にエッチン
グすることにより、FG5を所望の形状に分離すると共
に、コントロールゲート(CG)10を形成する。
【0027】このように形成する不揮発性半導体メモリ
においては、図2のB−B線断面図である図3に示した
ように、CG10を形成するポリシリコン、SiO2
6、SiN膜7及びHTO膜9を順次エッチングし、さ
らにFG5をエッチング除去する場合でも、サイドウォ
ールスペーサ9aの一部がマスクとなってポリシリコン
のエッチング残りを生じさせることがなくなる。
【0028】実施例2 まず、図4(a)に示したように、シリコン基板11上
に、ロコス酸化膜12を形成することにより活性領域1
3を規定したのち、シリコン基板11上全面に膜厚90
〜110Å程度のゲート酸化膜14を,950℃のHC
l酸化により形成する。そして、CVD法により、膜厚
750〜1500Å程度のポリシリコンを形成し、この
ポリシリコンにN+ 不純物拡散を行う。次いで、N+
リシリコン上に、900℃のO2 酸化により膜厚100
〜150Å程度のSiO2 膜16を形成した後、さら
に、SiO2 膜16上に、CVD法により膜厚150〜
250Å程度のSiN膜17を形成する。そして、レジ
スト18をマスクとしたフォトエッチによりポリシリコ
ンをパターニングし、活性領域13を被覆するように、
FG15を形成する。
【0029】次いで、図4(b)に示したように、FG
15の側壁部を950℃でHCl酸化することにより、
膜厚100〜200Å程度の熱酸化膜のサイドウォール
スペーサ19を形成する。そして、図4(c)に示した
ように、FG15、SiO2 膜16、SiN膜17及び
サイドウォールスペーサ19を含むシリコン基板1上全
面に、CVD法により膜厚1500〜200ÅのHTO
膜20を形成する。
【0030】次いで、図5(d)に示したように、異方
性エッチングにより、SiN膜17上に100〜200
Å程度のHTO膜20を残すようにエッチングした後、
1%HFにより、SiN膜17上のHTO膜20をエッ
チング除去することにより、FG15上のSiN膜17
を膜減りさせないようにHTO膜20をエッチングする
とともに、サイドウォールスペーサ19を含むFG15
の側壁に、HTOによるサイドウォールスペーサ20a
を形成する。続いて、SiN膜17上に、950℃のH
Cl酸化により、膜厚20〜30Å程度の酸化膜21を
形成し、ONOによる層間絶縁膜を形成する。
【0031】そして、図5(e)に示したように、これ
らFG15及びサイドウォールスペーサ19、20a等
を含むシリコン基板11上全面に、CVD法により、膜
厚1500〜2000Å程度のポリシリコンを形成し、
このポリシリコンにN+ 不純物拡散を行う。次いで、こ
のポリシリコンとONOによる層間絶縁膜を、フォトリ
ソグラフィ工程により連続的にエッチングすることによ
り、FG15を所望の形状に分離すると共に、CG22
を形成する。
【0032】このように形成する不揮発性半導体メモリ
においては、図6のコントロールゲートが形成されてい
ない部分の断面図に示したように、CG22及びFG1
5をエッチングする場合でも、サイドウォールスペーサ
20aの一部がマスクとなってポリシリコンのエッチン
グ残りを生じさせることがなくなる。
【0033】実施例3 さらに、図8(e)に示したように、層間絶縁膜として
用いられるONO膜が、FG上とFG側壁との間で異な
る厚さで形成された不揮発性メモリの製造方法を示す。
【0034】図7(a)に示したように、膜厚90〜1
20Å程度のゲート酸化膜32が、熱酸化により形成さ
れたシリコン基板31上に、CVD法により、膜厚15
00Å程度のポリシリコンを堆積し、このポリシリコン
にN+ 不純物拡散を行う。次いで、このポリシリコン上
にCVD−SiO2 膜として、膜厚800Å程度のHT
O膜34を形成する。そして、レジスト35をマスクと
して、これらポリシリコン及びHTO膜34を異方性エ
ッチングによりパターニングして、上部にHTO膜34
を有したゲート電極33を形成する。
【0035】次いで、図7(b)に示したように、ゲー
ト電極33を含むシリコン基板31上全面にCVD−S
iO2 膜としてHTO膜36を膜厚800Å程度形成す
る。さらに、図7(c)に示したように、HTO膜36
を異方性エッチングによってシリコン基板31をエッチ
ングしないように、シリコン基板31上にHTO膜36
を100〜200Å程度残すようにエッチングする。
【0036】続いて、図8(d)に示したように、スプ
リットゲート構造のソース/ドレイン領域を形成するた
めに、レジスト37及びゲート電極33をマスクとし
て、所望の領域に砒素又はリンをイオン注入する。その
後、図8(e)に示したように、1%HFにより、シリ
コン基板31上のHTO膜34又はSiO2 膜32を2
00〜300Å程度除去することにより、シリコン基板
31をエッチングしないように、ほぼ完全にHTO膜3
4又はSiO2 膜32を除去する。この際、ゲート電極
33の側壁部には400〜700Å程度の膜厚が残り、
サイドウォールスペーサ36aが形成されることとな
る。次いで、シリコン基板31上のセレクト領域39上
に、約90〜150Å程度の酸化膜40を、950℃の
HCl酸化により形成し、さらに、CVD法により膜厚
200Å程度のSiN膜41を形成し、SiN膜41上
に950℃のHCl酸化によりSiO2 膜42を20〜
30Å程度形成することにより、選択ゲートONO膜を
形成した。続いて、これらを含むシリコン基板31上に
ポリシリコンを堆積し、このポリシリコンにN+ 不純物
拡散を行う。次いで、所望の形状にパターニングして選
択ゲート43を形成する。
【0037】このように形成される不揮発性メモリにお
いては、ゲート電極33と選択ゲート43、シリコン基
板31と選択ゲート43との間の層間絶縁膜はONO膜
によって形成されることとなるが、ゲート電極33と選
択ゲート43との間のONO膜は実効膜厚約600Å以
上とすることができ、一方、シリコン基板31と選択ゲ
ート43との間のセレクト領域39上のONO膜におい
ては、実効膜厚が150〜300Å程度となる。従っ
て、ゲート電極33と選択ゲート43との間の層間絶縁
膜の耐圧確保すると同時に、選択ゲート酸化膜となる酸
化膜40の薄膜化を実現することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方
法によれば、半導体基板上にフローティングゲートを形
成した後、(a)前記フローティングゲート側壁にHT
O膜によるサイドウォールスペーサを形成するか、又は
(b)前記フローティングゲート側壁を酸化した後、該
フローティングゲート側壁にHTO膜によるサイドウォ
ールスペーサを形成して、(iii) 前記フローティングゲ
ート及びサイドウォールスペーサ上にコントロールゲー
トを形成するので、フローティングゲートとコントロー
ルゲートとの層間絶縁膜の厚さを十分確保することがで
きるとともに、フローティングゲートとコントロールゲ
ートとの層間絶縁膜を厚く形成した場合にも、サイドウ
ォールスペーサのオーバーハング形状の発生を防止する
ことができることとなり、コントロールゲート形成のた
めのポリシリコンのオーバーハング部への埋め込みがな
くなる。よって、後の工程でのコントロールゲートのエ
ッチング残りを生じないとともに、後工程のコントロー
ルゲートのパターニングが容易となり、コントロールゲ
ート幅のばらつきを防止することができる。従って、隣
接するコントロールゲートとのショートの発生を防止す
ることができ、信頼性の高い不揮発性半導体メモリを製
造することが可能となる。
【0039】また、半導体基板上にゲート電極を形成し
た後、前記ゲート電極側壁にHTO膜によるサイドウォ
ールスペーサを形成し、所望のイオン注入を行い、前記
半導体基板上のHTO膜を除去し、さらに熱酸化により
選択ゲート酸化膜を形成し、(iv)前記ゲート電極及びサ
イドウォールスペーサ上に窒化膜、酸化膜及びコントロ
ールゲートを形成するので、ゲート電極の側壁には厚い
膜厚のHTO膜を有するサイドウォールスペーサ、選択
ゲート酸化膜には実効膜厚の小さな絶縁膜をそれぞれ形
成することができる。従って、ゲート電極に蓄えられた
電荷の抜けを防止することができ、ゲート電極と選択ゲ
ート間の耐圧を確保することができる。また、選択ゲー
ト酸化膜の薄膜化により、素子の縮小を実現することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
1の実施例を示す要部の概略断面図である。
【図2】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
1の実施例を説明するための概略平面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
2の実施例を示す要部の概略断面図である。
【図5】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
2の実施例を示す要部の概略断面図である。
【図6】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
2の実施例において、コントロールゲートが形成されて
いない部分の概略断面図である。
【図7】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
3の実施例を示す要部の概略断面図である。
【図8】本発明の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
3の実施例を示す要部の概略断面図である。
【図9】従来の不揮発性半導体メモリの製造方法の一実
施例を示す要部の概略断面図である。
【図10】従来の不揮発性半導体メモリの製造方法の一
実施例において、コントロールゲートが形成されていな
い部分の概略断面図である。
【図11】従来の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
2の実施例を示す要部の概略断面図である。
【図12】図11(e)の要部の概略拡大図である。
【図13】従来の不揮発性半導体メモリの製造方法の第
3の実施例を示す要部の概略断面図である。
【符号の説明】 1、11、31 半導体基板(シリコン基板) 4、14、32 ゲート酸化膜 9、20、36 HTO膜 7、17、41 窒化膜 5、15 フローティングゲート 33 ゲート電極 9a、19、20a、36a サイドウォールスペーサ 10、22 コントロールゲート 43 選択ゲート 40・41・42 選択ゲート酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−177569(JP,A) 特開 平5−267683(JP,A) 特開 昭63−239866(JP,A) 特開 平6−163919(JP,A) 特開 昭64−73772(JP,A) 特開 平3−99473(JP,A) 特開 平4−91471(JP,A) 特開 昭56−42377(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)ロコス酸化膜及びゲート酸化膜を
    有する半導体基板上に、ポリシリコン、酸化膜及び窒化
    膜を形成した後、これらポリシリコン、酸化膜及び窒化
    膜をパターニングしてフローティングゲートを形成した
    後、 (ii)(a)前記フローティングゲートを含む半導体基板
    上にHTO膜を形成し、エッチバックすることにより、
    前記フローティングゲート側壁にHTO膜によるサイド
    ウォールスペーサを形成するか、又は(b)前記フロー
    ティングゲート側壁を酸化した後、該フローティングゲ
    ートを含む半導体基板上にHTO膜を形成し、エッチバ
    ックすることにより、前記フローティングゲート側壁に
    HTO膜によるサイドウォールスペーサを形成して、 (iii) 前記フローティングゲート及びサイドウォールス
    ペーサを含む前記半導体基板上にコントロールゲートを
    形成することを特徴とする不揮発性半導体メモリの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 (i)ゲート酸化膜を有する半導体基板
    上に、ポリシリコン及び酸化膜を形成した後、これらポ
    リシリコン及び酸化膜をパターニングしてゲート電極を
    形成した後、(ii)前記ゲート電極を含む半導体基板上に
    HTO膜を形成し、エッチバックすることにより、前記
    ゲート電極側壁にHTO膜によるサイドウォールスペー
    サを形成し、所望のイオン注入を行った後、(iii) 前記
    半導体基板上のゲート酸化膜及びHTO膜を除去し、さ
    らに熱酸化により選択ゲート酸化膜を形成し、(iv)前記
    ゲート電極及びサイドウォールスペーサを含む前記半導
    体基板上に窒化膜、酸化膜及びコントロールゲートを形
    成することを特徴とする不揮発性半導体メモリの製造方
    法。
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