JP2970716B2 - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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JP2970716B2
JP2970716B2 JP4054294A JP5429492A JP2970716B2 JP 2970716 B2 JP2970716 B2 JP 2970716B2 JP 4054294 A JP4054294 A JP 4054294A JP 5429492 A JP5429492 A JP 5429492A JP 2970716 B2 JP2970716 B2 JP 2970716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電動機等の振
動を発生する機器を支持して振動を防止したり、或い
は、各種精密機器等を支持して外部からの振動が該精密
機器等に影響を及ぼさないようにする防振支持装置に係
り、特に、防振機能を何ら損なうことなく熱伝導性や導
電性を付加したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防振支持装置には、防振ゴムが使
用されている。この種の防振ゴムは日本工業規格(JI
S K6386等)でその材質等が規格されていて、例
えば、ニトリルゴム、ネオプレンゴム、ブチルゴム等
が、振動減衰能や耐熱性等に応じて使用されている。そ
のような防振ゴムを使用した防振支持装置としては、例
えば、図4に示すようなものがある。まず、基礎となる
鉄板101があり、この鉄板101上には、拍子木型の
防振ゴム103、103’が平行に配置されている。上
記防振ゴム103、103’上には鉄板105が掛け渡
されている。この鉄板105上に電動機107が設置さ
れている。このような構成にすることにより、電動機1
07より発生する振動を防振ゴム103、103’によ
って減衰させて振動を抑えるとともに、他の機器に影響
を及ぼさないようにしている。
【0003】又、別の防振支持装置として、図5に示す
ようなものがある。この場合には、2個のリング状防振
ゴム201、201’を円板203を介して配置し、そ
れを別の一対の円板205、207によって挟み込んだ
ものである。上記円板205、207の外側には基板2
09、211が配置されていて、例えば、基板209上
に図示しない電動機が取付けられる。そして、上記防振
ゴム201、201’により所望の防振機能を発揮す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、防振ゴム10
3、103’、或いは、防振ゴム201、201’を介
在させることにより、振動、衝撃、騒音を抑制すること
はできるものの、防振ゴム103、103’、或いは、
防振ゴム201、201’はゴム製であるが故に、熱伝
導性が悪く、電動機107或いは図示しない電動機の温
度の上昇を防止することができないという問題があっ
た。従来、この種の問題に対しては、例えば、鉄板10
5等の面積を大きくして放熱面積の拡大を図ったりして
いたが、それでは、装置が大型化してしまうという問題
が生じてしまう。又、導電性にも劣るために別に接地手
段を設けなければならないという問題があった。これを
図6を参照して説明する。図6は、図4に示した防振支
持装置に近似した構成の防振支持装置において、鉄板1
01と鉄板105との間に導電性のワイヤ301を配設
して接地構造としたものである。尚、ここに示す防振支
持装置の場合には、円筒状の4個の防振ゴム303を介
在させている。
【0005】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、防振ゴムによる防振機
能を何ら損なうことなく、熱伝導性や導電性を向上させ
て、支持する各種機器の温度の上昇を防止し、又、別に
接地手段を要することを防止することが可能な防振支持
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による防振支持装置は、一対の金属製支持体の
間に防振ゴムを任意の状態で介在させ、上記一対の金属
製支持体の何れか一方側に任意の機器が取付けられる防
振支持装置において、上記一対の金属製支持体の間に上
記防振ゴムと密着し外方へ向けた状態で防振ゴムより可
撓性に富み熱伝導性を備え外部に放熱するシリコーンゴ
を介在させ、何れか一方の金属支持体に取付けられ
た機器より発生する熱を上記シリコーンゴムへ直に及び
上記防振ゴムを経由して吸収させ上記シリコーンゴム
介して何れか他方の金属製支持体側に逃がすと共に、上
シリコーンゴムの表面から上記外方の空間に放出させ
るようにしたことを特徴とするものである。その際、そ
のシリコーンゴムを導電性シリコーンゴムとすることが
考えられる。
【0007】
【作用】まず、防振機能については防振ゴムがその機能
を発揮する。次に、何れか一方の金属製支持体に支持さ
れている機器において発生する熱は、シリコーンゴム
介して何れか他方の金属製支持体側に伝達される。よっ
て、機器の温度が異常に上昇してしまうようなことはな
い。又、その際シリコーンゴム防振ゴムより可撓性を
備えているので、防振ゴムによる防振機能を損なうよう
なこともない。又、シリコーンゴムは、防振ゴムと密着
し、且つ、外方に向けた状態で配置されている。尚、こ
こで外方に向けた状態とは、シリコーンゴムの全部又は
一部が外部に露出している状態を意味している。したが
って、防振ゴムの熱もシリコーンゴムを介して効果的に
吸収され、外部に放出されることになる。勿論、機器か
らの熱も外部に放出される。又、特に、シリコーンゴム
として導電性シリコーンゴムを使用した場合には、熱を
逃がすことはもとより、金属製支持体同士を電気的に接
続することができるので、別途接地手段を設けることな
く接地を施すことができる。
【0008】
【実施例】以下、図1及び図2を参照して本発明の第1
実施例を説明する。まず、基板としての鉄板(金属製支
持体)1があり、この鉄板1の上には拍子木状の防振ゴ
ム3、3’が設置されている。これら防振ゴム3、3’
上には鉄板(金属製支持体)7が掛け渡されていて、こ
の鉄板7上に機器としての電動機9が設置されている。
上記防振ゴム3、3’の内側には、熱伝導性を備えた可
撓性物質としてのシリコーンゴム11、11’が設置さ
れている。上記シリコーンゴム11、11’は、図2に
示すような拍子木状をなしていて、それを図1に示すよ
うな状態で組み込むことにより、内側に円弧状に突出し
た状態となる。上記シリコーンゴム11、11’の硬度
は防振ゴム3、3’より低くなっている。又、上記シリ
コーンゴム11、11’は、夫々防振ゴム3、3’に接
触した状態であって、外方に向けた状態(その全部又は
一部が外部に露出した状態)で設置されている。
【0009】上記構成によると、まず、防振については
防振ゴム3、3’が従来と同様に機能する。次に、電動
機9において発生する熱は、シリコーンゴム11、1
1’を介して、鉄板1側に効率良く伝導される。つま
り、従来からの防振機能を何ら損なうことなく、熱伝導
性を付与することができ、それによって、電動機9の温
度が異常に上昇することを防止することができる。又、
シリコーンゴム11、11’は、防振ゴム3、3’に接
触していて外方に向けた状態で設置されているので、防
振ゴム3、3’の熱を効果的に吸収して外部に放出する
ことができる。それによって、防振ゴム3、3’の温度
上昇も防止できるので、その機能を長期にわたって維持
することができる。勿論、電動機9からの熱も外部に放
出される。又、シリコーンゴム11、11’の硬度は防
振ゴム3、3’の硬度より低くなっているので、防振ゴ
ム3、3’による防振機能を何ら損なうものではない。
尚、上記シリコーンゴム11、11’の大きさ、設置場
所等については、電動機9における発熱量等により任意
に設定すればよい。
【0010】次に、図3を参照して第2実施例を説明す
る。まず、基板としての鉄板(金属製支持体)31があ
り、この鉄板31上であって四隅には、円筒状の防振ゴ
ム33が設置されている。これら4個の防振ゴム33の
上に別の鉄板(金属製支持体)35が掛け渡されてい
て、この鉄板35の上に機器としての電動機37が取付
けられている。上記各防振ゴム33の外周部には、可撓
物質としての導電性シリコーンゴム39が設置されて
いる。上記導電性シリコーンゴム39は、例えば、接点
材料として使用されていて、導電性に優れていることは
もとより、熱伝導率も前記第1実施例における放熱用シ
リコーンゴムと同様の特性を備えている。具体的には、
「2.9×10−3」cal・cm−1・sec−1
−1程度である。又、上記導電性シリコーンゴム39
の硬度は防振ゴム33のそれより低い。
【0011】上記構成によると、4個の防振ゴム33が
防振機能を発揮するとともに、それら4個の防振ゴム3
3の外周部に設置された導電性シリコーンゴム39が、
接地機能と熱伝導機能を発揮する。よって、電動機37
において発生する熱を鉄板31側に伝達して、電動機3
7の温度の異常な上昇を防止することができるととも
に、別途、接地手段を設ける必要がなくなるという利点
がある。又、導電性を付与したことにより、電磁波発生
防止、静電気発生防止にもなる。又、防振ゴム33の熱
も効果的に吸収して外部に放出することができる。
【0012】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではない。可撓性物質としては、前記各実施例で示し
たもの以外にも考えられる。又、支持する機器としては
電動機に限定されるものではない。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による防振支
持装置によると、一対の金属製支持体の間に熱伝導性を
備え外部に放熱するシリコーンゴムを介在させ、何れか
一方の金属支持体に取付けられた機器より発生する熱
を何れか他方の金属製支持体側に逃がすように構成した
ので、防振ゴムによる防振機能を何ら損なうことなく、
機器において発生する熱をシリコーンゴムを介して何れ
か他方の金属製支持体側に逃がすことができ、機器の温
度の異常な上昇を防止することができる。又、シリコー
ンゴムは防振ゴムと密着した状態で外方に向けた状態で
設置されているので、防振ゴムの熱についてもこれを効
果的に吸収して外部に放出することができる。勿論、機
器からの熱も外部に放出される。又、シリコーンゴム
して導電性シリコーンゴムを使用した場合には、熱を逃
がすことはもとより、金属製支持体同士を電気的に接続
することができるので、別途接地手段を設けることなく
接地を施すことができる。又、導電性シリコーンゴム
防振ゴムと密着した状態で外方に向けた状態で設置され
ているので、防振ゴムの熱についてもこれを効果的に吸
収して外部に放出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図で防振支持装置の
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す図で取付前のシリコ
ーンゴムの状態を示す一部斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図で防振支持装置の
斜視図である。
【図4】従来例を示す図で防振支持装置の一部斜視図で
ある。
【図5】従来例を示す図で防振支持装置の一部断面図で
ある。
【図6】従来例を示す図で防振支持装置の一部斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 鉄板(金属製支持体) 3 防振ゴム 3’ 防振ゴム 7 鉄板(金属製支持体) 9 電動機(機器) 11 シリコーンゴム 11’ シリコーンゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−145838(JP,A) 特開 昭63−81032(JP,A) 実開 昭64−22079(JP,U) 実開 昭63−119293(JP,U) 実開 昭62−116588(JP,U) 日本材料科学編「先端材料事典」(昭 和62年10月10日)裳華房 P.66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の金属製支持体の間に防振ゴムを任
    意の状態で介在させ、上記一対の金属製支持体の何れか
    一方側に任意の機器が取付けられる防振支持装置におい
    て、上記一対の金属製支持体の間に上記防振ゴムと密着
    外方へ向けた状態で防振ゴムより可撓性に富み熱伝導
    性を備え外部に放熱するシリコーンゴムを介在させ、何
    れか一方の金属支持体に取付けられた機器より発生す
    る熱を上記シリコーンゴムへ直に及び上記防振ゴムを経
    由して吸収させ上記シリコーンゴムを介して何れか他方
    の金属製支持体側に逃がすと共に、上記シリコーンゴム
    の表面から上記外方の空間に放出させるようにしたこと
    を特徴とする防振支持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防振支持装置において、
    シリコーンゴムは導電性シリコーンゴムであることを特
    徴とする防振支持装置。
JP4054294A 1992-02-05 1992-02-05 防振支持装置 Expired - Lifetime JP2970716B2 (ja)

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JPH05215183A JPH05215183A (ja) 1993-08-24
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日本材料科学編「先端材料事典」(昭和62年10月10日)裳華房 P.66

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