JP2970389B2 - フリップ・フロップ回路 - Google Patents
フリップ・フロップ回路Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y10/00—Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K3/00—Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
- H03K3/02—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
- H03K3/36—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of semiconductors, not otherwise provided for
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は共鳴トンネル効果を用い
たフリップ・フロップ回路(Flip−flop,以下
FF回路と略する)に関わる。
たフリップ・フロップ回路(Flip−flop,以下
FF回路と略する)に関わる。
【0002】
【従来の技術】図6は従来技術によるフリップ・フロッ
プ回路の構成図である。このようなFF回路は、例え
ば、横山(N.Yokoyama)と今村(K.Ima
mura)によってエレクトロニクス・レターズ(El
ectronics Lett.)第22巻、1228
頁、1986年に報告されている。エミッタ接地された
共鳴トンネル・ホットエレクトロン・トランジスタ(R
esonant−tunneling hot−ele
ctron transistor,以下RHETと略
する)RHET0 の、ベース電極は入力抵抗Rin0 を介
して入力端子に接続され、コレクタ電極は負荷抵抗RL0
を介して電圧源(電源電位VCC0 )に接続されている。
更に、RL0とコレクタ端子の結節点は出力端子に接続さ
れている。ここで、RHET0 はベース電流IB0がベー
ス−エミッタ電圧VBE0 に対して微分負性抵抗を有する
が、コレクタ電流IC0はVBE0 に対して微分負性抵抗を
示さないように設計されている。IB0がVBE0 に対して
微分負性抵抗を有するため、入力端子のバイアス電位V
in0 を適当に設定すると、Vin0 に対してVBE0 が低電
圧になる状態(状態A0 )とVBE0 が高電圧になる状態
(状態B0 )を有する双安定状態になる。状態A0 と状
態B0 は入力端子に正または負の電圧パルスを加えるこ
とによりスイッチングが可能である。また、IC0はV
BE0 に対して微分負性抵抗を示さずVBE0 増加と共にI
C0が単調増加するので、状態がA0 であるかB0 である
かは出力端子の電位Vout0により読み出すことが出来、
FF動作が実現される。このような回路の特徴は、共鳴
トンネル効果を利用することにより、少ない素子数でF
F動作を実現できることである。
プ回路の構成図である。このようなFF回路は、例え
ば、横山(N.Yokoyama)と今村(K.Ima
mura)によってエレクトロニクス・レターズ(El
ectronics Lett.)第22巻、1228
頁、1986年に報告されている。エミッタ接地された
共鳴トンネル・ホットエレクトロン・トランジスタ(R
esonant−tunneling hot−ele
ctron transistor,以下RHETと略
する)RHET0 の、ベース電極は入力抵抗Rin0 を介
して入力端子に接続され、コレクタ電極は負荷抵抗RL0
を介して電圧源(電源電位VCC0 )に接続されている。
更に、RL0とコレクタ端子の結節点は出力端子に接続さ
れている。ここで、RHET0 はベース電流IB0がベー
ス−エミッタ電圧VBE0 に対して微分負性抵抗を有する
が、コレクタ電流IC0はVBE0 に対して微分負性抵抗を
示さないように設計されている。IB0がVBE0 に対して
微分負性抵抗を有するため、入力端子のバイアス電位V
in0 を適当に設定すると、Vin0 に対してVBE0 が低電
圧になる状態(状態A0 )とVBE0 が高電圧になる状態
(状態B0 )を有する双安定状態になる。状態A0 と状
態B0 は入力端子に正または負の電圧パルスを加えるこ
とによりスイッチングが可能である。また、IC0はV
BE0 に対して微分負性抵抗を示さずVBE0 増加と共にI
C0が単調増加するので、状態がA0 であるかB0 である
かは出力端子の電位Vout0により読み出すことが出来、
FF動作が実現される。このような回路の特徴は、共鳴
トンネル効果を利用することにより、少ない素子数でF
F動作を実現できることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなFF回路に
は、ベース電流がベース−エミッタ電圧に対して微分負
性抵抗を有するが、コレクタ電流はベース−エミッタ電
圧に対して微分負性抵抗を示さないようなRHETが必
要である。しかしながら、RHETはエミッタ−ベース
界面に共鳴トンネル障壁を有するため、共鳴トンネル障
壁及びコレクタ障壁の構造如何により、ベース電流だけ
でなくコレクタ電流にも微分負性抵抗が現れる場合があ
り、FF動作を実現するための所望の素子特性を得るこ
とが容易ではなかった。このように、従来技術によるF
F回路は、RHETの素子構造、動作原理が複雑で、素
子設計が容易ではなかった。また、高温ではRHETの
電流利得が低下してしまい室温動作が困難という問題も
あった。
は、ベース電流がベース−エミッタ電圧に対して微分負
性抵抗を有するが、コレクタ電流はベース−エミッタ電
圧に対して微分負性抵抗を示さないようなRHETが必
要である。しかしながら、RHETはエミッタ−ベース
界面に共鳴トンネル障壁を有するため、共鳴トンネル障
壁及びコレクタ障壁の構造如何により、ベース電流だけ
でなくコレクタ電流にも微分負性抵抗が現れる場合があ
り、FF動作を実現するための所望の素子特性を得るこ
とが容易ではなかった。このように、従来技術によるF
F回路は、RHETの素子構造、動作原理が複雑で、素
子設計が容易ではなかった。また、高温ではRHETの
電流利得が低下してしまい室温動作が困難という問題も
あった。
【0004】本発明の目的は、構成素子の構造がより単
純なFF回路を提供することにより、素子設計を簡単に
すると共に、室温動作も可能にすることである。
純なFF回路を提供することにより、素子設計を簡単に
すると共に、室温動作も可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、コレク
タ端子が電圧源に接続されたバイポーラ・トランジスタ
のエミッタ端子はその他端子が接地された共鳴トンネル
ダイオードに接続され、前記バイポーラ・トランジスタ
のベース端子は抵抗を介して入力端子に接続されると共
に、前記エミッタ端子と前記共鳴トンネルダイオードの
結節点は出力端子に接続されたフリップ・フロップ回路
に於いて、前記ベース端子に流れ込む電流値が高レベル
の時に前記バイポーラ・トランジスタのコレクタ端子を
導通する電流値は前記共鳴トンネルダイオードのピーク
電流値を超えると共に、前記ベース端子に流れ込む電流
値が低レベルの時に前記バイポーラ・トランジスタのコ
レクタ端子を導通する電流値は前記共鳴トンネルダイオ
ードのヴァレー電流値を下回るようにしたことを特徴と
するフリップ・フロップ回路が得られる。
タ端子が電圧源に接続されたバイポーラ・トランジスタ
のエミッタ端子はその他端子が接地された共鳴トンネル
ダイオードに接続され、前記バイポーラ・トランジスタ
のベース端子は抵抗を介して入力端子に接続されると共
に、前記エミッタ端子と前記共鳴トンネルダイオードの
結節点は出力端子に接続されたフリップ・フロップ回路
に於いて、前記ベース端子に流れ込む電流値が高レベル
の時に前記バイポーラ・トランジスタのコレクタ端子を
導通する電流値は前記共鳴トンネルダイオードのピーク
電流値を超えると共に、前記ベース端子に流れ込む電流
値が低レベルの時に前記バイポーラ・トランジスタのコ
レクタ端子を導通する電流値は前記共鳴トンネルダイオ
ードのヴァレー電流値を下回るようにしたことを特徴と
するフリップ・フロップ回路が得られる。
【0006】また、ソース端子が接地された電界効果ト
ランジスタのドレイン端子はその他端子が電圧源に接続
された共鳴トンネルダイオードに接続され、前記電界効
果トランジスタのゲート端子は入力端子に接続されると
共に、前記ドレイン端子と前記共鳴トンネルダイオード
の結節点は出力端子に接続されたフリップ・フロップ回
路に於いて、前記入力端子の電位が高レベルの時に前記
電界効果トランジスタのドレイン端子を導通する電流値
は前記共鳴トンネルダイオードのピーク電流値を超える
と共に、前記入力端子の電位が低レベルの時に前記電界
効果トランジスタのドレイン端子を導通する電流値は前
記共鳴トンネルダイオードのヴァレー電流値を下回るよ
うにしたことを特徴とするフリップ・フロップ回路が得
られる。
ランジスタのドレイン端子はその他端子が電圧源に接続
された共鳴トンネルダイオードに接続され、前記電界効
果トランジスタのゲート端子は入力端子に接続されると
共に、前記ドレイン端子と前記共鳴トンネルダイオード
の結節点は出力端子に接続されたフリップ・フロップ回
路に於いて、前記入力端子の電位が高レベルの時に前記
電界効果トランジスタのドレイン端子を導通する電流値
は前記共鳴トンネルダイオードのピーク電流値を超える
と共に、前記入力端子の電位が低レベルの時に前記電界
効果トランジスタのドレイン端子を導通する電流値は前
記共鳴トンネルダイオードのヴァレー電流値を下回るよ
うにしたことを特徴とするフリップ・フロップ回路が得
られる。
【0007】さらに、エミッタ端子が接地されたバイポ
ーラ・トランジスタのコレクタ端子はその他端子が電圧
源に接続された共鳴トンネルダイオードに接続され、前
記バイポーラ・トランジスタのベース端子は入力端子に
接続されると共に、前記コレクタ端子と前記共鳴トンネ
ルダイオードの結節点は出力端子に接続されたフリップ
・フロップ回路に於いて、前記入力端子の電位が高レベ
ルの時に前記バイポーラ・トランジスタのコレクタ端子
を導通する電流値は前記共鳴トンネルダイオードのピー
ク電流値を超えると共に、前記入力端子の電位が低レベ
ルの時に前記バイポーラ・トランジスタのコレクタ端子
を導通する電流値は前記共鳴トンネルダイオードのヴァ
レー電流値を下回るようにしたことを特徴とするフリッ
プ・フロップ回路が得られる。
ーラ・トランジスタのコレクタ端子はその他端子が電圧
源に接続された共鳴トンネルダイオードに接続され、前
記バイポーラ・トランジスタのベース端子は入力端子に
接続されると共に、前記コレクタ端子と前記共鳴トンネ
ルダイオードの結節点は出力端子に接続されたフリップ
・フロップ回路に於いて、前記入力端子の電位が高レベ
ルの時に前記バイポーラ・トランジスタのコレクタ端子
を導通する電流値は前記共鳴トンネルダイオードのピー
ク電流値を超えると共に、前記入力端子の電位が低レベ
ルの時に前記バイポーラ・トランジスタのコレクタ端子
を導通する電流値は前記共鳴トンネルダイオードのヴァ
レー電流値を下回るようにしたことを特徴とするフリッ
プ・フロップ回路が得られる。
【0008】
(第一の実施例)図1は本発明によるFF回路の第一の
実施例の構成図である。コレクタ端子が電圧源(電圧値
VCC1 )に接続されたバイポーラ・トランジスタ(Bi
polar transistor,以下BPTと略す
る)Q1 のエミッタ端子はその他端子が接地された共鳴
トンネルダイオード(Resonant−tunnel
ing diode,以下RTDと略する)RTD1 に
接続され、Q1 のベース端子は抵抗Rin1 を介して入力
端子に接続されると共に、エミッタ端子とRTD1の結
節点は出力端子に接続されている。
実施例の構成図である。コレクタ端子が電圧源(電圧値
VCC1 )に接続されたバイポーラ・トランジスタ(Bi
polar transistor,以下BPTと略す
る)Q1 のエミッタ端子はその他端子が接地された共鳴
トンネルダイオード(Resonant−tunnel
ing diode,以下RTDと略する)RTD1 に
接続され、Q1 のベース端子は抵抗Rin1 を介して入力
端子に接続されると共に、エミッタ端子とRTD1の結
節点は出力端子に接続されている。
【0009】図2はこのFF回路の動作原理を説明する
電流−電圧特性図である。RTD1のアノード電流は図
2にIRT1 で示すような負性抵抗特性を示す。Q1 のコ
レクタ電流値は、入力端子の電位Vin1 がバイアス値
(ベース端子に流れ込む電流Iin1 がバイアス値)の時
にRTD1 のピーク電流値Ip1とヴァレー電流値Iv1の
中間になり(負荷曲線I01)、Vinが高レベル(Iin1
が高レベル)の時にはIp1を超え(負荷曲線IH1)、V
in1 が低レベル(Iin1 が低レベル)の時にはIv1より
低くなる(負荷曲線IL1)ように設定されている。V
in1 がバイアス値の時にはRTD1 に加わる電圧が低い
状態A1 と高い状態B1 の双安定となるが、入力端子に
高レベルパルスが入力されると状態B1 にスイッチし、
低レベルパルスが入力されると状態A1 にスイッチす
る。状態がA1 であるかB1 であるかは出力端子の電位
Vout1によって読み出すことが出来るので、この回路は
FF動作を実現する。
電流−電圧特性図である。RTD1のアノード電流は図
2にIRT1 で示すような負性抵抗特性を示す。Q1 のコ
レクタ電流値は、入力端子の電位Vin1 がバイアス値
(ベース端子に流れ込む電流Iin1 がバイアス値)の時
にRTD1 のピーク電流値Ip1とヴァレー電流値Iv1の
中間になり(負荷曲線I01)、Vinが高レベル(Iin1
が高レベル)の時にはIp1を超え(負荷曲線IH1)、V
in1 が低レベル(Iin1 が低レベル)の時にはIv1より
低くなる(負荷曲線IL1)ように設定されている。V
in1 がバイアス値の時にはRTD1 に加わる電圧が低い
状態A1 と高い状態B1 の双安定となるが、入力端子に
高レベルパルスが入力されると状態B1 にスイッチし、
低レベルパルスが入力されると状態A1 にスイッチす
る。状態がA1 であるかB1 であるかは出力端子の電位
Vout1によって読み出すことが出来るので、この回路は
FF動作を実現する。
【0010】このようなFF回路は図6に示すRHET
で構成されたFF回路と同様な機能を有するが、RHE
Tのような構造の複雑な素子を必要としないので、構成
素子の設計が容易になる。即ち、RTDのピーク電流値
とヴァレー電流値はRTDの電極面積を変えることによ
り任意に決められるので、バイアス電圧、入力パルス電
圧を所望の値に設定しつつ、図2にような電流−電圧特
性を得ることが容易である。また、このFF回路はBP
TとRTDによって構成されるので室温動作が可能であ
る。
で構成されたFF回路と同様な機能を有するが、RHE
Tのような構造の複雑な素子を必要としないので、構成
素子の設計が容易になる。即ち、RTDのピーク電流値
とヴァレー電流値はRTDの電極面積を変えることによ
り任意に決められるので、バイアス電圧、入力パルス電
圧を所望の値に設定しつつ、図2にような電流−電圧特
性を得ることが容易である。また、このFF回路はBP
TとRTDによって構成されるので室温動作が可能であ
る。
【0011】(第二の実施例)図3は本発明によるFF
回路の第二の実施例の構成図である。ソース端子が接地
された電界効果トランジスタ(Field−effec
t transistor,以下FETと略する)TR
2 のドレイン端子はその他端子が電圧源(電圧値
Vdd2 )に接続されたRTD(RTD2 )に接続され、
TR2 のゲート端子は入力端子に接続されると共に、ド
レイン端子とRTD2 の結節点は出力端子に接続されて
いる。
回路の第二の実施例の構成図である。ソース端子が接地
された電界効果トランジスタ(Field−effec
t transistor,以下FETと略する)TR
2 のドレイン端子はその他端子が電圧源(電圧値
Vdd2 )に接続されたRTD(RTD2 )に接続され、
TR2 のゲート端子は入力端子に接続されると共に、ド
レイン端子とRTD2 の結節点は出力端子に接続されて
いる。
【0012】図4はこのFF回路の動作原理を説明する
電流−電圧特性図である。RTD2のアノード電流は図
4にIRT2 で示すような負性抵抗特性を示す。TR2 の
ドレイン電流値は、入力端子の電位Vin2 がバイアス値
の時にRTD2 のピーク電流値Ip2とヴァレー電流値I
v2の中間になり(ドライバ曲線I02)、Vin2 が高レベ
ルの時にはIp2を超え(ドライバ曲線IH2)、Vin2 が
低レベルの時にはIv2より低くなる(ドライバ曲線
IL2)ように設定されている。Vin2 がバイアス値の時
にはRTD2 に加わる電圧が低い状態B2 と高い状態A
2 の双安定となるが、Vin2 に高レベルパルスが入力さ
れると状態A2 にスイッチし、低レベルパルスが入力さ
れると状態B2 にスイッチする。状態がA2 であるかB
2 であるかは出力端子の電位Vout2によって読み出すこ
とが出来るので、この回路はFF動作を実現する。
電流−電圧特性図である。RTD2のアノード電流は図
4にIRT2 で示すような負性抵抗特性を示す。TR2 の
ドレイン電流値は、入力端子の電位Vin2 がバイアス値
の時にRTD2 のピーク電流値Ip2とヴァレー電流値I
v2の中間になり(ドライバ曲線I02)、Vin2 が高レベ
ルの時にはIp2を超え(ドライバ曲線IH2)、Vin2 が
低レベルの時にはIv2より低くなる(ドライバ曲線
IL2)ように設定されている。Vin2 がバイアス値の時
にはRTD2 に加わる電圧が低い状態B2 と高い状態A
2 の双安定となるが、Vin2 に高レベルパルスが入力さ
れると状態A2 にスイッチし、低レベルパルスが入力さ
れると状態B2 にスイッチする。状態がA2 であるかB
2 であるかは出力端子の電位Vout2によって読み出すこ
とが出来るので、この回路はFF動作を実現する。
【0013】このようなFF回路は図6に示すRHET
で構成されたFF回路と同様な機能を有するが、RHE
Tのような構造の複雑な素子を必要としないので、構成
素子の設計が容易になる。即ち、RTDのピーク電流値
とヴァレー電流値はRTDの電極面積を変えることによ
り任意に決められるので、バイアス電圧、入力パルス電
圧を所望の値に設定しつつ、図4のような電流−電圧特
性を得ることが容易である。また、このFF回路はFE
TとRTDによって構成されるので室温動作が可能であ
る。
で構成されたFF回路と同様な機能を有するが、RHE
Tのような構造の複雑な素子を必要としないので、構成
素子の設計が容易になる。即ち、RTDのピーク電流値
とヴァレー電流値はRTDの電極面積を変えることによ
り任意に決められるので、バイアス電圧、入力パルス電
圧を所望の値に設定しつつ、図4のような電流−電圧特
性を得ることが容易である。また、このFF回路はFE
TとRTDによって構成されるので室温動作が可能であ
る。
【0014】(第三の実施例)図5は本発明によるFF
回路の第三の実施例の構成図である。エミッタ端子が接
地されたBPT(Q3 )のコレクタ端子はその他端子が
電圧源(電圧値VCC3)に接続されたRTD(RT
D3 )に接続され、Q3 のベース端子は入力端子に接続
されると共に、コレクタ端子とRTD3 の結節点は出力
端子に接続されている。このような回路は、BPTを電
圧制御素子として用いることにより、第二の実施例と同
様な原理に基づきFF動作を実現する。
回路の第三の実施例の構成図である。エミッタ端子が接
地されたBPT(Q3 )のコレクタ端子はその他端子が
電圧源(電圧値VCC3)に接続されたRTD(RT
D3 )に接続され、Q3 のベース端子は入力端子に接続
されると共に、コレクタ端子とRTD3 の結節点は出力
端子に接続されている。このような回路は、BPTを電
圧制御素子として用いることにより、第二の実施例と同
様な原理に基づきFF動作を実現する。
【0015】このようなFF回路は図6に示すRHET
で構成されたFF回路と同様な機能を有するが、RHE
Tのような構造の複雑な素子を必要としないので、構成
素子の設計が容易になる。また、このFF回路はBPT
とRTDによって構成されるので室温動作が可能であ
る。
で構成されたFF回路と同様な機能を有するが、RHE
Tのような構造の複雑な素子を必要としないので、構成
素子の設計が容易になる。また、このFF回路はBPT
とRTDによって構成されるので室温動作が可能であ
る。
【0016】
【発明の効果】以上の詳細な説明から明らかなように、
本発明によれば、RTDとBPT、あるいはRTDとF
ETという単純な構成によりFF回路を実現することが
でき、構成素子の設計性を向上する効果が得られると共
に、室温動作も可能になる。
本発明によれば、RTDとBPT、あるいはRTDとF
ETという単純な構成によりFF回路を実現することが
でき、構成素子の設計性を向上する効果が得られると共
に、室温動作も可能になる。
【図1】本発明によるFF回路の第一の実施例の構成図
である。
である。
【図2】本発明によるFF回路の第一の実施例に於ける
電流−電圧特性図である。
電流−電圧特性図である。
【図3】本発明によるFF回路の第二の実施例の構成図
である。
である。
【図4】本発明によるFF回路の第二の実施例に於ける
電流−電圧特性図である。
電流−電圧特性図である。
【図5】本発明によるFF回路の第三の実施例の構成図
である。
である。
【図6】従来技術によるFF回路の実施例の構成図であ
る。
る。
Q1 、Q3 バイポーラ・トランジスタ RTD1 、RTD2 、RTD3 共鳴トンネルダイオー
ド Rin1 、Rin0 、RL0 抵抗 TR2 電界効果トランジスタ RHET0 共鳴トンネル・ホットエレクトロン・トラ
ンジスタ
ド Rin1 、Rin0 、RL0 抵抗 TR2 電界効果トランジスタ RHET0 共鳴トンネル・ホットエレクトロン・トラ
ンジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 3/00
Claims (3)
- 【請求項1】コレクタ端子が電圧源に接続されたバイポ
ーラ・トランジスタのエミッタ端子はその他端子が接地
された共鳴トンネルダイオードに接続され、前記バイポ
ーラ・トランジスタのベース端子は抵抗を介して入力端
子に接続されると共に、前記エミッタ端子と前記共鳴ト
ンネルダイオードの結節点は出力端子に接続されたフリ
ップ・フロップ回路であり、前記ベース端子に流れ込む
電流値が高レベルの時に前記バイポーラ・トランジスタ
のコレクタ端子を導通する電流値は前記共鳴トンネルダ
イオードのピーク電流値を超えると共に、前記ベース端
子に流れ込む電流値が低レベルの時に前記バイポーラ・
トランジスタのコレクタ端子を導通する電流値は前記共
鳴トンネルダイオードのヴァレー電流値を下回るように
したことを特徴とするフリップ・フロップ回路。 - 【請求項2】ソース端子が接地された電界効果トランジ
スタのドレイン端子はその他端子が電圧源に接続された
共鳴トンネルダイオードに接続され、前記電界効果トラ
ンジスタのゲート端子は入力端子に接続されると共に、
前記ドレイン端子と前記共鳴トンネルダイオードの結節
点は出力端子に接続されたフリップ・フロップ回路であ
り、前記入力端子の電位が高レベルの時に前記電界効果
トランジスタのドレイン端子を導通する電流値は前記共
鳴トンネルダイオードのピーク電流値を超えると共に、
前記入力端子の電位が低レベルの時に前記電界効果トラ
ンジスタのドレイン端子を導通する電流値は前記共鳴ト
ンネルダイオードのヴァレー電流値を下回るようにした
ことを特徴とするフリップ・フロップ回路。 - 【請求項3】エミッタ端子が接地されたバイポーラ・ト
ランジスタのコレクタ端子はその他端子が電圧源に接続
された共鳴トンネルダイオードに接続され、前記バイポ
ーラ・トランジスタのベース端子は入力端子に接続され
ると共に、前記コレクタ端子と前記共鳴トンネルダイオ
ードの結節点は出力端子に接続されたフリップ・フロッ
プ回路であり、前記入力端子の電位が高レベルの時に前
記バイポーラ・トランジスタのコレクタ端子を導通する
電流値は前記共鳴トンネルダイオードのピーク電流値を
超えると共に、前記入力端子の電位が低レベルの時に前
記バイポーラ・トランジスタのコレクタ端子を導通する
電流値は前記共鳴トンネルダイオードのヴァレー電流値
を下回るようにしたことを特徴とするフリップ・フロッ
プ回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6060450A JP2970389B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | フリップ・フロップ回路 |
US08/413,766 US5543748A (en) | 1994-03-30 | 1995-03-30 | Flip-flop circuit with resonant tunneling diode |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6060450A JP2970389B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | フリップ・フロップ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07273608A JPH07273608A (ja) | 1995-10-20 |
JP2970389B2 true JP2970389B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=13142629
Family Applications (1)
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