JP2969019B2 - カードデータ入力の伝票プリンタ - Google Patents

カードデータ入力の伝票プリンタ

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JP2969019B2
JP2969019B2 JP2598792A JP2598792A JP2969019B2 JP 2969019 B2 JP2969019 B2 JP 2969019B2 JP 2598792 A JP2598792 A JP 2598792A JP 2598792 A JP2598792 A JP 2598792A JP 2969019 B2 JP2969019 B2 JP 2969019B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカードデータ入力の伝
票プリンタに関し、特に、客用カード、担当者カードお
よびコメントカードの内容を印字内容とし、病院、又は
スイミングスクール、予備校等の各種の学校、又は金
融、流通関係等で使用すると好適なカードデータ入力の
伝票プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】病院によっては、患者が診察を終えた
後、図16に示されているような伝票を患者に手渡す所
がある。この伝票は、図示されているように、伝票タイ
トル、患者カードデータ、予約データ、コメントデータ
等からなり、伝票タイトル、コメントデータ、患者カー
ドデータ中の「氏名」、「殿」、予約データ中の「予約
日」、「月日」、「曜日」の文字は伝票に印刷済みであ
り、患者カードを読込むことにより、患者のID番号、
名前、生年月日、性別をプリンタで印字していた。ま
た、予約日、曜日については、事務員がボールペン等で
記入していた。
【0003】また、他の従来例としては、病院に勤務し
ている医師の一人々々の磁気カード(以下、医師カード
と呼ぶ)と、互いに異なるコメントを記憶している複数
枚の磁気カード(以下、コメントカードと呼ぶ)とを用
意しておき、患者に伝票を発行する際に、患者カード、
担当医の医師カードおよび患者に適合するコメントカー
ドを選択し、カードリーダからカードデータを読込み、
読込んだデータを予め用意されているフォーマットの伝
票に印字することにより、図16のような伝票を発行し
ていた。なお、この例の場合には、担当医のデータが、
図16の伝票に追加され、コメントデータがその都度印
字されることになる。
【0004】また、スイミングスクール等の学校におい
ても、生徒用のカードと、指導教官用のカードと、コメ
ントカードとを用意し、例えば泳力のランクが上がった
時とか、月謝を収める時期が近付いた時等に、図16に
示されているような形式の伝票が、生徒に発行されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方式の伝票プリンタは、印字箇所が少なく、例えば図1
6に示されているように、伝票のコメントデータが印刷
済みであるので、異なるコメント内容の伝票を患者又は
生徒に発行しようとすると、色々なコメントを印刷した
多種の伝票用紙を用意しなければならないという問題が
あった。
【0006】また、後者の従来装置の場合には、伝票を
発行する度に、患者カード(又は、生徒カード)と、医
師カード(又は、教官カード)と、コメントカードとを
取りだし、1枚ずつ手で入力しなければならず、操作が
面倒であり、オペレータの作業量が大きいという問題が
あった。
【0007】この発明の目的は、前記した従来装置の問
題点を除去し、簡単な操作で伝票を発行することができ
るカードデータ入力の伝票プリンタを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、本発明に係るカードデータ入力の
伝票プリンタにあっては、カードの読込みを行うカード
読込み手段と、前記カード読込み手段から読込まれた複
数枚で、かつ複数種類の第1のカードの内容を種類別に
記憶するカード内容記憶手段と、該カード内容記憶手段
に記憶されたカード内容から、少なくとも1つのカード
内容を選択する選択手段と、前記カード読込み手段から
新たに読込まれた第2のカードの内容と、前記選択手段
によって選択されたカード内容とを合成して印字する印
字手段と、を備えたことを特徴とする。ここで、前記印
字手段は、伝票の挿入を検出する紙検出センサを有し、
該紙検出センサが伝票を検出した時に印字を開始するよ
うにしたことは好適である。また、前記第2のカードが
客用又は患者カードを含み、前記第1のカードが担当
者、担当医、又はコメントカードを含むことも好適であ
る。更に、前記選択手段によって選択するカード内容の
少なくとも一部を表示する表示手段を備えることも好適
である。一方、前記選択手段によって選択されたカード
内容の少なくとも一部を表示する表示手段を備えること
も好適である。また、本発明に係るカードデータ入力の
伝票プリンタは、複数の医師データ及び/又はコメント
データを記憶する記憶手段と、患者データが記憶された
患者カードから、前記患者データを読取るカード読取手
段と、前記記憶手段から、前記医師データ及び/又はコ
メントデータを選択する選択手段と、前記選択手段によ
り選択された前記医師データ及び/又はコメントデータ
と、前記カード読取手段によって読取られた患者データ
とを合成して印字する印字手段と、を有することを特徴
とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、複数種類のカ―ド、例えば担
当者用カードとコメント用カードが、例えば朝一番の電
源立上げ時に前記カード読込み手段から読込まれ、前記
カード内容記憶手段に記憶される。そして、客に伝票を
発行する時には、客から第2(客用)のカ―ドを受けと
り、前記カード読込み手段から読込むと共に、前記選択
手段により、この客に合った担当者およびコメント内容
の選択が行われる。
【0010】次いで、前記印字手段に伝票用紙が挿入さ
れる。該印字手段は伝票が挿入されたことを検知する
と、前記客用カード、担当者用カードおよびコメント用
カードの内容を読出し、該伝票の予め定められたスペー
スに印字する。
【0011】以上のように、本発明によれば、複数枚の
担当者用カードとコメント用カードを朝に1回読込め
ば、夕方に電源を切るまで前記カード内容記憶手段に記
憶されているので、これらのカード内容は、単に前記選
択手段で選択するだけで選択することができる。このた
め、客に伝票を発行する時には、その度に担当者用カー
ドとコメント用カードを前記カード読込み手段から読込
む必要がなくなり、伝票を客に発行するオペレータの作
業量を大幅に軽減できると共に、客の待ち時間を短縮す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図2は本発明の伝票プリンタの一実施例の外観
斜視図を示す。なお、以下では、病院で使用する伝票プ
リンタを例にして説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0013】図において、1はトップカバーであり、内
部に配置されている機構部を覆っている。該トップカバ
ー1の前面には、ストップ、医師、コメント、伝票の各
キー11が配置され、その上段に、入力されているデー
タの一部、あるいは使用者に対してメッセージ等を表示
する液晶表示装置12が組付けられている。
【0014】2はインクリボン(図示せず)を交換した
り、ジャムが発生した時等に開けられるフロントカバー
であり、凹部3に指をかけることにより、これを開ける
ことができる。
【0015】4はデータを記憶した磁気カードを通し、
データを読込むためのカード挿入孔であり、その後方に
は、磁気カードの挿入方向を決めやすくするための案内
突起5が設けられている。6は前記液晶表示装置12の
後方に設けられたカードポケットであり、複数枚の医師
カード、コメントカード等のカード13を保管するため
に使用される。
【0016】7は印字台であり、印字する時に、印字部
が空欄の伝票がその上に乗せられる。8は伝票の左右方
向の位置決め用ガイドである。
【0017】次に、図3を参照して、前記フロントカバ
ー2の内部に配置された伝票送り機構について説明す
る。図において、20は紙送りモータ、21、22はギ
ャ、23は前記ギャ21、22を介して動力が伝達され
る第1のローラである。24は第2のローラであり、図
示されていないばねにより、下方向に付勢されている。
25は印字ヘッドであり、X方向に移動して、図示され
ていないインクリボンにより、挿入された伝票用紙に印
字する。26は印字台ストッパである。この印字台スト
ッパ26と前記印字ヘッド25との距離は、伝票のトッ
プマージンの最大値と、最大印字行数を加味して決めら
れている。
【0018】また、27、28は印字台7上を搬送され
る伝票を検知する第1、第2の紙検出センサである。本
実施例では、前記第1の紙検出センサ27として、アク
チュエータ型フォトセンサが使用され、第2の紙検出セ
ンサ28として、反射型フォトセンサが使用されてい
る。なお、前記以外の符号は、図2と同一又は同等物を
示す。
【0019】図3において、印字台7に伝票用紙が乗せ
られて奥の方へ挿入され、その先端が第1の紙検出セン
サ27により検出されると、該検出信号により、前記紙
送りモータ20が起動される。そうすると、紙送りモー
タ20の動力はギャ21、22を介して、第1のローラ
23に伝えられる。
【0020】前記伝票用紙が第1と第2のローラ23、
24の間に入るようにさらに挿入されると、伝票用紙は
第1のローラ23の回転により奥の方(図のY方向)へ
送られる。伝票用紙は、印字ヘッド25の下を通過した
後、第2の紙検出センサ28で先端が検出され、印字ヘ
ッド25と伝票用紙の位置決めがなされる。その後、所
定のトップマージン分さらに紙送りされた後、印字ヘッ
ド25は印字中心25aを中心として、第1行の印字を
開始する。ここに、前記トップマージンとは、図9に示
されているように、伝票の最初の非印字部分の長さであ
り、通常は伝票のタイトルが予め印刷されている箇所で
ある。なお、図9の説明は後で行う。
【0021】以上のようにして、一行々々印字が進めら
れ、必要な印字が全て終了すると、前記紙送りモータ2
0は逆回転する。これにより、第1のローラ23も逆回
転し、伝票は伝票送り機構から自動的に排出される。
【0022】次に、本実施例の伝票プリンタのハード構
成を、図4のブロック図を参照して説明する。
【0023】図4において、31はCPU、32は本伝
票プリンタの制御プログラムや制御データが格納された
ROM、33はカードから読込まれたデータ等を電源が
オフされるまで保持したり、データ編集等のワークエリ
アを提供するRAMである。また、34は書込みが可能
なEEPROMである。このEEPROM34には、各
種のパラメータが格納され、このパラメータは電源オフ
後も記憶保持される。
【0024】35は漢字変換ROMである。この漢字変
換ROM35には、JIS第1、第2水準漢字、非漢字
のフォントデータが記憶されている。36は磁気カード
に記録されているデータを読込むカードリーダである。
カードリーダ36は、カードロード信号(CLD)によ
りカードの挿入/離脱の判別ができ、リードクロック信
号(RCL)のタイミングで、リードデータ信号(RD
T)が読込まれる。37は時計ICであり、伝票発行年
月日時分のデータを提供する。この時計IC37は、大
容量のコンデンサによりバックアップされており、電源
切断後も、数日間であれば、動作を継続する。
【0025】また、38は第1の入出力装置(I/O)
であり、該第1の入出力装置38には、前記キー11
と、第1、第2の紙検出センサ27、28が接続されて
いる。39は第2の入出力装置(I/O)であり、これ
には、前記液晶表示装置(LCD)12とブサー40が
接続されている。
【0026】さらに、41は第3の入出力装置(I/
O)であり、これには、Y方向(図3参照)モータ、す
なわち紙送りモータ20のドライバ42が接続されてい
る。また、43は第4の入出力装置(I/O)であり、
これには、X方向(図3参照)モータ、すなわちヘッド
移動モータ45のドライバ44が接続されている。ま
た、ソレノイド用ドライバ48を介して、印字ヘッドを
構成するソレノイド49に制御信号を提供する。46は
ヘッドの初期位置を検出するホームポジションセンサ
(HP SENS)であり、47は前記ソレノイドの動作タイミ
ングを取るためのドットパルスセンサ(DP SENS) であ
る。また、50はデータバスラインである。
【0027】なお、前記ヘッド移動モータ45、ホーム
ポジションセンサ46、ドットパルスセンサ47および
ソレノイド49はプリンタユニットを構成している。
【0028】次に、前記カードリーダ36によって読込
まれる患者カード、医師カードおよびコメントカードの
構成の概要を、図5、図6および図7を参照して説明す
る。
【0029】患者カードは、図5に示されているよう
に、カード判別情報(ID)、患者コード、氏名(片仮
名)、氏名(漢字)、生年月日、性別およびパリティチ
ェックの情報を有している。
【0030】また、医師カードは、図6に示されている
ように、カード判別情報(DR)、氏名(片仮名)、医
師コード、氏名(漢字)、所属およびパリティチェック
の情報を有している。
【0031】さらに、コメントカードは、図7(a)に
示されるように、カード判別情報(CT)、第1行コメ
ント情報、第2行コメント情報、第3行コメント情報、
およびパリティチェックの情報から構成されている。図
7(b)は、前記第1〜3行コメント情報の一具体例を
示す。
【0032】次に、図8を参照して、前記カードの読取
りデータが格納されるRAM33の記憶領域のマップを
説明する。
【0033】RAM33には、図示されているように、
CD格納ポインタとカードデータバッファが設けられて
いる。CD格納ポインタは、後述するリードクロック信
号(RCL)による割込み時に、磁気カードデータを記
憶する時に使用されるポインタである。カードデータバ
ッファは、前記リードクロック信号(RCL)と同期し
て読み出された磁気カードデータを、1アドレスに対
し、1ビット記憶するメモリエリアである。このカード
データバッファには、カードの種別に関係なく、読込ま
れたデータが一時格納されることになる。なお、該カ―
ドデ―タバッファに一時格納されたデ―タは、その後、
後述する各カ―ドに対応するメモリエリアへ転送され
る。
【0034】次のIDカードデータは、患者カードのデ
ータを記憶するメモリエリアである。 次に、DR格納
ポインタ、DR読み出しポインタ、#1DRカードデー
タ、#2DRカードデータ、……、#5DRカードデー
タが設けられている。DR格納ポインタは、医師カード
データの格納位置、すなわち#1〜#5DRカードデー
タのいずれかを示すポインタである。DR読み出しポイ
ンタは、医師カードデータの読み出し位置、すなわち#
1〜#5DRカードデータのいずれかを示すポインタで
ある。#1DRカードデータは、医師カード#1のデー
タが格納されるメモリエリアである。#2〜#5DRカ
ードデータは、医師カード#2〜#5のデータが格納さ
れるメモリエリアである。
【0035】次に、CT格納ポインタ、CT読み出しポ
インタ、#1CTカードデータ、#2CTカードデー
タ、……、#5CTカードデータが設けられている。C
T格納ポインタは、コメントカードデータの格納位置、
すなわち#1〜#5CTカードデータのいずれかを示す
ポインタである。CT読み出しポインタは、コメントカ
ードデータの読み出し位置、すなわち#1〜#5CTカ
ードデータのいずれかを示すポインタである。#1〜#
5CTカードデータは、コメントカード#1〜#5のデ
ータが格納されるメモリエリアである。
【0036】なお、本実施例では、医師(DR)カード
データおよびコメント(CT)カードデータの格納領域
を5個設け、5枚のカードデータを記憶できるようにし
たが、本発明はこれに限定されず、6個以上のカードデ
ータ格納領域を設け、6枚以上のカードデータを記憶で
きるようにしてもよい。
【0037】次に、時刻データが設けられている。この
時刻データは、時計データを記憶するメモリエリアであ
る。このメモリエリア内のデータは、前記時計IC37
のデータにより更新される。
【0038】次に、EX格納ポインタ、EX読み出しポ
インタおよび展開データがある。EX格納ポインタは、
文字列データを9ピンヘッドに出力する9個のドットデ
ータの記憶位置を指定するポインタである。EX読み出
しポインタは、1組のドットデータを印字ヘッドに出力
する時、読み出し位置を指定するポインタである。展開
デ―タは、文字列デ―タ(文字のコ―ド番号)を実際の
印字のためのドットデ―タに変換したデ―タを記憶して
いるメモリエリアである。
【0039】次に、PP格納ポインタ、PP読み出しポ
インタおよび紙送りデータがある。PP格納ポインタ
は、改行毎の紙送りデータの記憶位置を指定するポイン
タである。PP読み出しポインタは、改行時に、紙送り
データの読み出し位置を指定するポインタである。紙送
りデータは、カードデータ等からドットデータを作成す
る時に、作成される改行量を示すデータである。行間の
改行量は4ドット、漢字の上半分印字後、下半分を印字
する時の改行量は1/2ドットである。
【0040】ここで、本実施例の伝票プリンタの使用方
法を説明する。病院等で使用される場合、朝一番の開業
時に、オペレータが該伝票プリンタの電源を立ち上げ、
続いて、当日出勤の医師のカードを全部、前記カードリ
ーダ36から読込む。そうすると、各医師のカードデー
タは、一旦前記カ―ドデ―タバッファに格納された後、
それぞれ、前記#1〜#5DRカードデータ格納領域に
格納されることになる。
【0041】次いで、オペレータは予め用意されている
コメントカードのうち、当日必要とされるものを全部カ
ードリーダ36から読込む。これにより、各コメントの
カードデータは、同様に、一旦前記カ―ドデ―タバッフ
ァに格納された後、それぞれ、前記#1〜#5CTカー
ドデータ格納領域に格納されることになる。
【0042】以上で前準備が終了し、伝票を患者に発行
する時には、オペレータが患者から患者カードを借用
し、カードリーダ36から読込ませる。読込まれたデー
タは、前記IDカードデータ領域に記憶される。この
時、前の患者のデータは消去され、新たに読込まれた患
者のデータが記憶されることになる。
【0043】次に、オペレータは、前記医師キー、コメ
ントキーを操作して、この患者に適合する医師データと
コメントデータを選択する。この選択は、液晶表示装置
12にその一部が表示された医師データ、コメントデー
タを見ることにより、行うことができる。図17(a)
〜(e)はその表示の一例を示す。
【0044】以上のようにして、患者カードデータの読
込みと、医師データ、コメントデータの選択が終了する
と、オペレータはこの患者に適合したタイトルの伝票
を、印字台7の上に乗せ、前記伝票キ―で、トップマ―
ジン等のパラメ―タを調節し、奥へと挿入する。そうす
ると、印字機構は前記のような動作を行い、図9に示さ
れているように印字された伝票を得ることができる。な
お、通常は同じ伝票が連続して使用されるので、前記伝
票キ―によるパラメ―タの調節は不要である。
【0045】上記のようにして印字された伝票は、例え
ば、図示されているように、患者のID番号、名前、生
年月日、性別、前記ID番号のバーコード等の患者カー
ドデータと、担当の医師名、ID番号、所属等の医師カ
ードデータと、「ジカイハ、ホケンショウヲオモチクダ
サイ。オダイジニ。オトイアワセハ、TEL○○−○○
○○」といったコメントカードデータと、時刻データ
と、その他のデータから構成されている。
【0046】なお、該伝票中の一番下の伝票内容は、医
師が検査したときに近くの端末から入力したデータであ
る。
【0047】本実施例によれば、オペレータは患者に伝
票を発行する度に、患者カードと、医師カードと、コメ
ントカードとをカードリーダ36から読込ませる必要が
なくなり、オペレータの作業量が大幅に軽減されると共
に、伝票を発行する時間の短縮を図ることができる。
【0048】また、前記患者カードデータ、医師カード
データ、コメントカードデータおよび時刻データは全
て、本実施例の伝票プリンタにより印字されることにな
る。
【0049】次に、前記のカードを読込むカードリーダ
36の読込み動作を、図10のフローチャートを参照し
て、詳細に説明する。同図(a) に示されているように、
カードデータの読込みはリードクロック信号(RCL)
による割込みで行われる。ステップS1では、カードが
前記カード挿入孔4に差込まれたか否かの判断が行われ
る。この判断は、カードロード信号がハイかロウかで判
断される。ハイであれば、差込まれていると判断し、ス
テップS2に進む。ステップS2では、リードクロック
信号(RCL)が立下がったか否かの判断をする。立下
がった時には、ステップS3に進み、割込み処理をす
る。 割込み処理は、同図(b) に示されているように、
CD格納ポインタ(図8参照)で指示されているカード
データバッファのアドレスに、カードデータの1ビット
が書き込まれる(ステップS301)。続いて、次のデ
ータの書込みのために、CD格納ポインタはインクリメ
ントされる(ステップS302)。以上の割込み処理に
より、カードリーダ36で読込まれたデータは、一時的
に、カードデータバッファに格納されることになる。
【0050】次に、本発明のカードデータ入力の伝票プ
リンタを用いて印字を行う前の動作、すなわち、通常印
字モード処理の動作を、図11、図12のフローチャー
トを参照して説明する。なお、この動作は、伝票プリン
タに電源が投入されている時で、かつカード非挿入、非
印字時に実行されるものである。
【0051】ステップS11では、時計IC37より時
刻データを読み出し、RAM33の時刻データを更新す
る動作を行う。ステップS12では、カードリーダ3
6、キー11およびセンサ27の処理を行う。
【0052】ステップS13では、カードがカードリー
ダ36から離脱したことが、カードロード信号がロウレ
ベルになることにより検出されると、前記カードデータ
バッファの内容が新たなカード挿入により書き替えられ
るのを防止するために、リードクロック信号による割込
みが禁止される。ステップS14では、読込まれたカー
ドデータのチェックが行われる。このチェックは、デー
タ列の先頭および終端に所定のデータ(DEL 機能キャラ
クタ)が存在するか、パリティは正しいかにより行われ
る。
【0053】前記チェックによりカードデータが正しい
と判断された時には、ステップS16に進む。一方、正
しくないと判定された時には、ステップS15に進み、
もう一度カードを挿入するように、前記液晶表示装置1
2にエラー表示が行われる。その後、ステップS21に
進む。
【0054】ステップS16では、予め定められている
カード種類判別データを調べる動作が行われる。この判
別は、各カードに予め登録されているカード判別情報に
より行われる。ステップS17では、カードデータバッ
ファの値が、アルファベット・数字・仮名(以下、AN
Kと略す)又は漢字の文字列データに変換して、当該カ
ードデータエリアに格納される。例えば、医師カードの
データであれば、図8のDR格納ポインタで指定された
#1DRカードデータ等に格納される。
【0055】ステップS18では、次のデータの格納の
ために、当該カードの格納ポインタをインクリメントす
る動作が行われる。また、ステップS19では、当該カ
ードの読出しポインタを、前記インクリメントした格納
ポインタより1少ない値にする動作が行われる。このス
テップS19の動作は、最新のカードデータが、その入
力の直後に印字する伝票に使用される確率が高いからで
ある。
【0056】ステップS20では、上記のカードデータ
が液晶表示装置12に表示される。
【0057】以上により、カードデータバッファからカ
ードに対応したカードデータ格納領域へのデータの転送
は終了したので、ステップS21に進んで、前記CD格
納ポインタを初期化する動作が実行される。続いてステ
ップS22に進んで、前記リードクロックRCLによる
割込みが許可され、前記ステップS11に戻る。
【0058】次に、ステップS12において、医師キー
がオンにされたと判断されると、ステップS23に進
み、前記DR読出しポインタはインクリメントされる。
続いて、ステップS24に進み、前記DR読出しポイン
タが指すDRカードデータが液晶表示装置(LCD)1
2に表示される。このDRカードデータはステップS1
2で医師キーが押されるごとに、次のデータに更新され
る。したがって、オペレータは医師カードデータ格納領
域に記憶されている複数の医師名から、所望の医師名を
選択することができる。
【0059】次に、前記ステップS12において、コメ
ントキーがオンにされると、ステップS25に進み、C
T読出しポインタはインクリメントされる。続いて、ス
テップS26に進み、前記CT読出しポインタが指すC
Tカードデータが液晶表示装置12に表示される。この
CTカードデータはステップS12でコメントキーが押
されるごとに、次のデータに更新される。
【0060】次に、ステップS12で前記第1の紙検出
センサ27がオンにされたと判断されると、図13に示
されている印字制御に動作が進む。
【0061】また、ステップS12でその他のキーがオ
ンになったり、その他のセンサがオンになったりする
と、ステップS28に進み、それぞれに対応する動作が
行われる。例えば、伝票キー(図2参照)がオンにされ
ると、伝票用紙の前記トップマージン、印字する行等の
パラメータの変更を行う処理をする。また、ストップキ
―が押されると、前記紙送りモ―タ20の回転を逆転
し、伝票を排出する処理をする。
【0062】次に、図13、図14により、前記ステッ
プS27の印字制御について説明する。ステップS31
において、各カードデータ、時刻データの中の文字、改
行データにより、印字のためのフォントデータである展
開データ、紙送りデータが作成される。ステップS32
では、前記紙送りモータ20が駆動され、前記印字台7
から挿入された伝票用紙が奥の方へ送られる。
【0063】ステップS33では、第2の紙検出センサ
28がオンになったか否かの判断がなされる。このセン
サ28がオフの間はステップS32の動作が継続して続
けられ、ステップS33が肯定になると、ステップS3
4に進む。ステップS34では、前記センサ28がオン
にされた後、伝票のトップマージンに相当する距離だけ
紙送りが継続される。この動作により、第1行の印字位
置が、予め設定されたトップマージンと等しくなる。
【0064】ステップS35では、ヘッド25をX方向
に移動する(図3参照)ヘッド移動モータ44の駆動を
開始する。ステップS36では、ホームポジションセン
サ46がオンになったか否かの判断がなされ、該センサ
46がオンにされると、ステップS37に進んで、ドッ
トパルス(DP)カウンタが0に初期化される。このス
テップS36、S37の処理により、印字ヘッド位置の
初期化が達成される。
【0065】ステップS38はDP信号の割込みを許可
する。ステップS39では、前記ストップキーが押され
たか否かの判断をし、この判断が否定の時には、ステッ
プS41に進んで、印字が終了したか否かの判断をす
る。この判断が否定の時には、ステップS46に進ん
で、改行か否かの判断が行われる。改行でない時には、
ステップS39に戻って、印字動作が続行される。
【0066】ステップS46の判断が肯定になり、改行
となった時には、ステップS47に進んで、前記PP読
出しポインタの指示する紙送りデータだけ、紙送りモー
タを駆動する。ステップS48では、次の改行のため
に、PP読出しポインタをインクリメントし、次いでス
テップS49で改行フラグをリセットする。
【0067】一方、前記ステップS39において、スト
ップキーがオンにされたと判断すると、ステップS40
に進んで、改行フラグをリセットし、ステップS42に
進む。ステップS42では、前記DP信号の割込みを禁
止し、ステップS43にて、ヘッド移動モータの動作を
停止する。ステップS44では、前記PP、EX読出し
ポインタを初期化し、ステップS45に進み、前記紙送
りモータ42を逆回転させて、伝票を手前に戻す動作が
実行される。以上の動作により、印字台7から挿入され
た伝票に印字が行われることになる。 次に、図15を
参照して、前記DP信号の割込み動作を説明する。ステ
ップS51では、DPカウンタはインクリメントされ
る。ステップS52では、DPカウンタ値≦400が成
立するか否かの判断が行われる。ステップS52の判断
が肯定の場合には、ステップS57に進んで、前記EX
読み出しポインタとEX格納ポインタが等しいか否かの
判断がなされる。この判断が否定の時には、ステップS
59に進んで、EX読出しポインタで指示される9個の
ドットデータを取り出し、該ドットデータによりソレノ
イド49の動作が制御される。ステップS60では、次
回のDP割込みによる印字のために、EX読出しポイン
タをインクリメントする。前記ステップS57が肯定の
時には、ステップS58に進んで、印字終了フラグのセ
ットが行われる。
【0068】一方、前記ステップS52が否定の時に
は、ステップS53に進んで、DPカウンタ値≦578
が成立するか否かの判断がなされ、この判断が肯定の時
には、ステップS54に進んで、DPカウンタ値=40
1か否かの判断がなされる。この判断が肯定の時には、
ステップS56に進んで、改行フラグをセットする動作
が実行される。また、前記ステップS53が否定の時に
は、ステップS55に進んで、DPカウンタ値は1に強
制的にセットされる。
【0069】この動作により、伝票用紙の1行に、カー
ドデータが印字されることになる。この実施例では、D
Pカウンタ値が400になるまでは、印字ヘッド25は
印字を行うが、401〜577の間は印字を行うことな
く、Y方向への紙送りだけが行われることになる。そし
て、578になると、DPカウンタ値が1にリセットさ
れ、次の印字が行われることになる。
【0070】次に、本発明の構成を、図1の機能ブロッ
ク図を参照して説明する。図において、51は例えば前
記患者カード、医師カード、コメントカード等を読込む
磁気カード読込み手段である。この手段51は前記カー
ドリーダ36に相当する。52はカード種類判別手段で
あり、前記磁気カード読込み手段51から読込まれたカ
ードが患者カード、医師カードあるいはコメントカード
のいずれであるかを判別する。
【0071】53はカード内容書込み位置指示手段であ
り、図8のDR格納ポインタ、CT格納ポインタに相当
する。この手段53は、書込みが終わると、次の書込み
のために、ポインタを1だけインクリメントする。54
は担当者用カード/コメント用カード内容記憶7であ
り、前記ポインタで指示された記憶エリアである。55
は客用カード内容記憶手段であり、例えば前記患者カー
ドの内容を記憶する記憶エリアである。
【0072】56は担当者用カード/コメント用カード
内容選択手段であり、前記キー11(医師キー、コメン
トキー等)に相当する。57はカード内容読出し位置指
示手段であり、図8のDR読み出しポインタ、CT読み
出しポインタに相当する。58はカード内容表示手段で
あり、前記担当者用カード/コメント用カード内容選択
手段56で選択されたカード内容を表示する。なお、前
記カード内容読出し位置指示手段57は、カード内容書
込み位置指示手段53がカード内容書込み位置を指示し
た時に、該書込み位置を指すポインタより一つ前のポイ
ンタを指示する動作をする。これは、カード内容を選択
する時に、今書込んだ最新のデータを選択する確率が高
いためである。
【0073】また、59は印字開始手段である。これ
は、前記印字機構(図3参照)の第1、第2の紙検出セ
ンサ27、28等に相当する。印字開始手段59が印字
開始を指示すると、カード内容読出し位置指示手段57
によって指示されているアドレスのカード内容が、前記
客用カード内容記憶手段55および前記担当者用カード
/コメント用カード内容記憶手段54から読出され、印
字制御手段60へ送り出される。印字制御手段60は受
信したカード内容を、伝票に順次印字する。
【0074】なお、図1において、実線は磁気カードの
内容を記憶手段54、55に読込むラインを示し、点線
は既に記憶されているカード内容を選択するラインを示
し、太線は伝票にカード内容を印字するラインを示す。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、担当者用カードデータとコメント用カードデ
ータを、予め、伝票プリンタに読込んでおき、伝票を発
行する際にこの読込まれたカードデータをキー操作で選
択するようにしたので、従来のように、伝票を発行する
度に、担当者用カードとコメント用カードをカードリー
ダから入力する必要がなくなり、オペレータの作業量を
大幅に削減することができる。また、伝票を発行する時
間を短縮することができ、客の待ち時間を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機能ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例の伝票プリンタの外観斜視
図である。
【図3】 本実施例の印字機構の構成図である。
【図4】 本実施例の伝票プリンタのハード構成を示す
ブロック図である。
【図5】 患者カード情報の一例の説明図である。
【図6】 医師カード情報の一例の説明図である。
【図7】 コメントカード情報の一例の説明図である。
【図8】 RAMマップの一例の説明図である。
【図9】 本実施例により得られる伝票の一例を示す図
である。
【図10】 カードリーダ36の読込み動作を説明する
フローチャートである。
【図11】 通常印字モード処理の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図12】 同上のフローチャートの続きである。
【図13】 印字制御処理の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図14】 同上のフローチャートの続きである。
【図15】 DP信号による割込み処理の動作を説明す
るフローチャートである。
【図16】 従来の伝票の一例を示す図である。
【図17】 液晶表示装置の表示例を示す図である。
【符号の説明】
51…磁気カード読込み手段、52…カード種類判別手
段、53…カード内容書込み位置指示手段、54…担当
者用カード/コメント用カード内容記憶手段、55…客
用カード内容記憶手段、56…担当者用カード/コメン
ト用カード内容選択手段、57…カード内容読出し位置
指示手段、58…カード内容表示手段、59…印字開始
手段、60…印字制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渕上 伸一 東京都八王子市狭間町1463番地 蛇の目 ミシン工業株式会社内 (72)発明者 小玉 長大 東京都八王子市狭間町1463番地 蛇の目 ミシン工業株式会社内 (72)発明者 山口 俊明 東京都八王子市狭間町1463番地 蛇の目 ミシン工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−309469(JP,A) 特開 平2−102077(JP,A) 特開 平4−52161(JP,A) 特開 昭63−307976(JP,A) 特開 平5−174040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 5/30 B41J 21/00 G06F 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードの読込みを行うカード読込み手段
    と、 前記カード読込み手段から読込まれた複数枚で、かつ複
    数種類の第1のカードの内容を種類別に記憶するカード
    内容記憶手段と、 該カード内容記憶手段に記憶されたカード内容から、少
    なくとも1つのカード内容を選択する選択手段と、 前記カード読込み手段から新たに読込まれた第2のカー
    ドの内容と、前記選択手段によって選択されたカード内
    容とを合成して印字する印字手段と、 を備えたことを特徴とするカードデータ入力の伝票プリ
    ンタ。
  2. 【請求項2】前記印字手段は、伝票の挿入を検出する紙
    検出センサを有し、該紙検出センサが伝票を検出した時
    に印字を開始するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のカードデータ入力の伝票プリンタ。
  3. 【請求項3】前記第2のカードが客用又は患者カードを
    含み、前記第1のカードが担当者、担当医、又はコメン
    トカードを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載
    のカードデータ入力の伝票プリンタ。
  4. 【請求項4】前記選択手段によって選択するカード内容
    の少なくとも一部を表示する表示手段を備えたことを特
    徴とする請求項1、2又は3に記載のカードデータ入力
    の伝票プリンタ。
  5. 【請求項5】前記選択手段によって選択されたカード内
    容の少なくとも一部を表示する表示手段を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至4に記載のカードデータ入力の
    伝票プリンタ。
  6. 【請求項6】複数の医師データ及び/又はコメントデー
    タを記憶する記憶手段と、 患者データが記憶された患者カードから、前記患者デー
    タを読取るカード読取手段と、 前記記憶手段から、前記医師データ及び/又はコメント
    データを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された前記医師データ及び/又
    はコメントデータと、前記カード読取手段によって読取
    られた患者データとを合成して印字する印字手段と、 を有することを特徴とするカードデータ入力の伝票プリ
    ンタ。
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