JP2968596B2 - 玉払出装置 - Google Patents

玉払出装置

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JP2968596B2
JP2968596B2 JP1659891A JP1659891A JP2968596B2 JP 2968596 B2 JP2968596 B2 JP 2968596B2 JP 1659891 A JP1659891 A JP 1659891A JP 1659891 A JP1659891 A JP 1659891A JP 2968596 B2 JP2968596 B2 JP 2968596B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばパチンコ遊技
機における景品玉の払出や貸玉装置における貸玉の払出
等に用いられる玉払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の玉払出装置において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、パチンコ遊技
機に内蔵されて打玉の始動入賞等に基づいて所定個数
(たとえば15個)の打玉を払出す玉払出装置があっ
た。このような従来の玉払出装置は、たとえば筒状の玉
貯留部に前記所定個数(たとえば15個)の打玉を貯留
して前記打玉の入賞等に基づいて筒内の所定個数(15
個)の打玉を解放して下方に流下させて所定個数(15
個)の打玉を払出すように構成されたものが一般的であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの種の従来の
玉払出装置においては、打玉の払出単位個数がたとえば
15個等のように固定されており、その払出単位個数を
自由に制御して払出個数のきめ細かな制御が行ないにく
いという欠点があった。また、従来、払出個数をたとえ
ば7個と15個のように2種類に設定して必要に応じて
15個の打玉を払出したり7個の打玉を払出す等のよう
にある数種類の払出個数に対応できる玉払出装置もあっ
たが、払出個数を1個単位で変更することはできず、い
かなる払出個数の要求にも応えることができるというわ
けにはいかなかった。 本発明は、係る実情に鑑み、い
かなる払出個数の要求にも応えることのできる玉払出装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、所定の玉払出径路の途中箇所に設けられ、所定の駆
動源の駆動力を利用してを1個単位で払出すことが可
能な玉払出機構と、該玉払出機構による玉払出個数を検
出するための検出手段と、所定個数のを払出す旨の払
出指令信号に基づいて前記玉払出機構を作動させて玉を
払出し、前記検出手段の検出出力に基づいて算出される
玉の払出個数が前記所定個数に達した場合に前記玉払出
機構による玉の払出しを停止させる玉払出制御手段とを
含み、前記玉払出制御手段は、複数個の玉を払出す場合
に、玉1個分の払出動作制御が行なわれる毎に前記検出
手段の検出出力に基づいて玉1個の払出しが行なわれた
か否かを確認する確認手段と、前記複数個の玉の払出動
作中に、前記確認手段による玉の払出しが確認されない
異常が発生した場合に、再度前記玉払出機構による玉の
払出動作を行なわせる再払出制御手段と、玉1個分の払
出動作制御しか行なわれていないにもかかわらず複数個
の玉の払出しがなされた場合の異常を検出する異常検出
手段と、を含むことを特徴とする。請求項2に記載の本
発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、有価価
値が特定可能な情報が記録された記録媒体を受付け、該
記録媒体の記録情報により特定される前記有価価値を使
用して玉を貸出すための指令信号を出力する記録媒体処
理装置からの前記指令信号を前記玉払出制御手段が受け
た場合に、該玉払出制御手段は、前記玉払出機構により
玉を払出させる制御を行なうことを特徴とする。請求項
3に記載の本発明は、請求項2に記載の発明の構成に加
えて、前記玉払出制御手段は、前記記録媒体処理装置か
らの前記指令信号に従って玉の払出動作制御を行ない、
該払出動作制御が完了した場合に完了信号を前記記録媒
体処理装置へ返信するための処理動作を行なうことを特
徴とする。 請求項4に記載の本発明は、請求項2または
請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記玉払出制御
手段と前記記録媒体処理装置との間での情報通信は、前
記玉払出制御手段と前記記録媒体処理装置とが電気的に
絶縁された状態で情報の交信が可能な電気的絶縁交信手
段を介して行なわれることを特徴とする。 請求項5に記
載の本発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
発明の構成に加えて、前記玉払出制御手段が設けられた
玉払出制御基板を収容する基板収容体をさらに含み、
の払出異常が発生した場合の異常原因を表示する異常原
因表示手段が前記基板収容体の外方から視認可能に設け
られていることを特徴とする。 請求項6に記載の本発明
は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明の構成
に加えて、前記玉払出制御手段は、玉の払出異常が発生
した場合に玉の払出動作制御を行なわないエラー状態と
なり、 前記玉払出装置は、前記玉払出制御手段のエラー
状態をリセットして玉の払出動作制御が可能な通常状態
に復帰させるための操作を行なうリセット操作手段を含
み、 前記玉払出制御手段が設けられた玉払出制御基板を
収容する基板収容体の外面に露出した状態で前記リセッ
ト操作手段が設けられていることを特徴とする。
【0005】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、玉払出機構
により1個単位でが払出可能であり、その玉払出機構
による玉の払出個数を検出するための検出手段が設けら
れている。そして、所定個数のの払出指令信号に基づ
いて前記玉払出機構が作動して玉が1個単位で払出さ
れ、前記検出手段の検出出力に基づいて算出される玉の
払出個数が前記所定個数に達した場合に前記玉払出機構
による玉の払出が停止され、所定個数のの払出が完了
する。
【0006】つまり、どのような個数の払出指令信号
が発生したとしても、を1個単位で払出すことができ
る玉払出機構を制御してその玉払出機構による玉の払出
個数が払出要求個数に達した時点でその玉払出機構を停
止制御することにより、いかなる払出個数の要求にも応
えることができる。また、複数個の玉を払出す場合に、
玉1個分の払出動作制御が行なわれる毎に前記検出手段
の検出出力に基づいて玉1個の払出しが行なわれたか否
かが確認手段により確認される。そして、複数個の玉の
払出動作中に、その確認手段による玉の払出しが確認さ
れない異常が発生した場合に、再度玉払出機構による玉
の払出動作が行なわれる。さらに、異常検出手段の働き
により、玉1個分の払出動作制御しか行なっていないに
もかかわらず複数個の玉の払出しがなされた場合の異常
が検出される。請求項2に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、記録媒体処理装置か
ら玉を貸出すための指令信号が出力されてそれを玉払出
制御手段が受けた場合には、前記玉払出機構により玉を
払出させる制御が行なわれる。請求項3に記載の本発明
によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、記録
媒体処理装置からの前記指令信号に従って玉払出制御手
段が玉の払出動作制御を行ない、その払出動作制御が完
了した場合に玉払出制御手段が完了信号を前記記録媒体
処理装置へ返信するための処理動作が行なわれる。 請求
項4に記載の本発明によれば、請求項2または請求項3
に記載の発明の作用に加えて、玉払出制御手段と記録媒
体処理装置との間での情報通信が電気的絶縁交信手段を
介して行なわれるために、玉払出制御手段と記録媒体処
理装置とが電気的に絶縁された状態で情報の交信が可能
となる。 請求項5に記載の本発明によれば、請求項1〜
請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、玉払
出制御手段が設けられた玉払出制御基板が基板収容体に
収容されている。そして、玉の払出異常が発生した場合
の異常原因を表示する異常原因表示手段が前記基板収容
体の外方から視認可能に設けられている。 請求項6に記
載の本発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれかに
記載の発明の作用に加えて、玉払出制御手段は、玉の払
出異常が発生した場合に玉の払出 動作制御を行なわない
エラー状態となる。リセット操作手段を操作することに
より、玉払出制御手段のエラー状態をリセットして玉の
払出動作制御が可能な通常状態に復帰させることが可能
となる。玉払出制御手段が設けられた玉払出制御基板を
収容する基板収容体の外面に露出した状態で前記リセッ
ト操作手段が設けられている。
【0007】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、本実施例では玉払出装置をパ
チンコ遊技機に用いた場合を示すが、本発明はこれに限
らず、玉貸装置等のように打玉を払出すものであればい
かなるものにでも用いることができる。
【0008】図1は、本発明に係る玉払出装置が用いら
れているパチンコ遊技機51およびカード処理機50を
示す正面図である。
【0009】パチンコ遊技機51の左右方向一側部(図
面では左側)にはカード処理機50がパチンコ遊技機5
1に対し分離可能な状態で設けられている。図中80は
使用可能ランプであり、カード処理機50が作動中で使
用可能である旨を点灯表示するためのものである。カー
ド処理機50にはカードリーダライターが設けられたカ
ード処理機制御装置54が内蔵されており、カード挿入
・排出口55から挿入されたカードに記録されている記
録情報がこのカードリーダライターにより読取られる。
その読取られたカード情報に含まれているカード残額が
カード残額表示器52により表示される。このカード残
額表示器52は、パチンコ遊技機51側に設けてもよ
く、また、幕板等の他の場所に設けてもよい。
【0010】遊技者がこのカード挿入・排出口55にカ
ードを挿入してその挿入カードが、適正でかつカード残
額が残っている場合で玉貸操作が可能な場合には、カー
ド処理機制御装置54からパチンコ遊技機51側に玉貸
可LED点灯用の制御信号が出力されて玉貯留皿59に
設けられている玉貸可LED62が点灯される。この玉
貸可LED62は玉貸操作ができる旨を点灯表示するも
のであり、遊技者がこの玉貸可LED62が点灯してい
ることを確認して玉貸ボタン78を押圧操作する。する
と、後述するたとえばロータリースイッチ69等によっ
て予め設定されている貸玉の払出単位金額分のパチンコ
玉が玉貯留皿59内に払出される。この払出しの最中に
は玉貸可LED62が消灯し、払出しが終了して次の払
出操作が可能になった段階で再度玉貸可LED62が点
灯する。そして、玉貸単位金額分のパチンコ玉の払出し
が終了した段階でカード処理機50内に挿入されている
カードのカード残額が玉貸単位金額分減額更新される。
【0011】図中79は返却ボタンであり、玉貸可LE
D62の点灯している期間中操作が有効なものである。
この返却ボタン79が遊技者によって押圧操作されるこ
とにより、カード処理機50内に挿入されているカード
がカード挿入・排出口55から遊技者側に返却される。
なお、カード挿入・排出口55に挿入されているカード
の残額を全て使い果した場合にはその0カードが機内に
回収される。このカード挿入・排出口55は、カードが
挿入・排出される溝部分の外周に突状が設けられてお
り、図示右側の突状55aよりも左側の突状55bの方
が突出量の大きい突状に構成されており、このカード処
理機50の図示左側に設置されているパチンコ遊技機
(図示せず)で遊技をせんとする遊技者が間違ってこの
カード処理機50のカード挿入・排出口55にカードを
挿入する不都合を極力防止できるようにしている。図中
53はカード挿入ランプであり、カード挿入・排出口5
5にカードが挿入されて所定位置に保持された状態で点
灯するものである。
【0012】カード残額表示器52によってカード挿入
時のカード残額が表示されると、玉貸が行われて減額更
新された後のカードの残高は玉貯留皿59に設けられて
いる残高表示器61により表示される。玉貯留皿59内
にパチンコ玉が払出された状態で遊技者が打球操作ハン
ドル57を操作すれば、パチンコ玉が1つずつ遊技領域
56内に打込まれる。遊技領域56には、始動入賞口7
4a,74b,74cが設けられており、この始動入賞
口74a〜74cにパチンコ玉が入賞することにより可
変表示装置64が可変開始される。そして停止時の表示
結果が特定の識別情報の組合せ(たとえば777)とな
れば大当りとなり可変入賞球装置65が開成してパチン
コ玉が入賞しやすい第1の状態となる。
【0013】遊技領域56内に設けられている通常の入
賞口や始動入賞口74b,74cや可変入賞球装置65
内にパチンコ玉が入賞すると1個の入賞につき所定個数
(たとえば15個)の景品玉が玉貯留皿59内に払出さ
れる。一方、中央の始動入賞口74aにパチンコ玉が入
賞するとその1個の入賞につき比較的少ない所定個数
(たとえば7個)の景品玉が玉貯留皿59内に払出され
る。これらの景品玉の払出の最中に払出ランプ77が点
灯または点滅表示される。
【0014】この玉貯留皿59内に払出される景品玉は
後述する玉タンク66(図2参照)内に貯留されている
のであり、この玉タンク66内の貯留玉がなくなれば玉
切れ表示器76が点灯または点滅表示して貯留玉がなく
なったことを表示する。玉貯留皿59が景品玉で満杯と
なりそれ以上貯留できなくなった余剰玉は余剰玉貯留皿
58内に払出される。この余剰玉貯留皿58も満杯にな
った場合には、それ以降払出すべき景品玉が生じたとき
にその景品玉の個数またはその景品玉に相当する金額等
を記憶してクレジット得点表示器60により表示する。
そして、玉貯留皿59や余剰玉貯留皿58内のパチンコ
玉が少なくなった後においてこのクレジット得点表示器
60に表示されている得点分の景品玉を払出す。なお、
この払出せなくなった景品玉を一時記憶するクレジット
機能は必ずしも設けなくてもよい。カード残額表示器5
2,クレジット得点表示器60,残額表示器61は7セ
グメント表示器で構成しているが、その代わりに、複数
の発光ダイオードを玉貸単位金額や100円単位に対応
させて設けてもよい。また、残額表示器61により玉貸
単位金額を表示してもよく、さらに別の表示器を設けて
それに玉貸単位金額を表示したり玉貸単位金額が印刷さ
れたシールを張り付けたりしてもよい。
【0015】図2は、カード処理機およびパチンコ遊技
機の一部内部構造を示す背面図である。
【0016】カード処理機50のカード処理機制御装置
54とパチンコ遊技機51に設けられている中継基板6
8とが配線により接続されており、互いに情報の送受信
ができるようになっている。このカード処理機制御装置
54と中継基板68とは後述するようにフォトカプラを
介して信号のやり取りが行なわれるように構成されてお
り、カード処理機50側とパチンコ遊技機51側とで、
一方の故障が他方の故障を招かないように構成されてい
る。なお、カード処理器50と払出制御基板18との接
続は中断基板68を介さずに直接接続してもよい。
【0017】カード処理機50の裏面側には、貸玉の単
位払出金額を予め入力設定するためのロータリスイッチ
69が設けられており、図示するように、100円,2
00円,300円,400円,500円の5種類の金額
が入力設定できるようになっている。たとえば図示のよ
うに貸玉の払出単位金額が300円に設定されている状
態について説明する。まず玉貸ボタン78が操作される
と、その玉貸操作信号がカード処理機制御装置54に入
力され、カード処理機制御装置54から買要求信号が中
継基板68を介して集中制御基板ボックス70内の集中
制御基板に入力される。この買要求信号はフォトカプラ
を介して中継基板68に入力される。買要求信号が入力
された集中制御基板では、その買要求信号の入力を確認
してまず最小払出金額である100円分だけのパチンコ
玉の払出制御を行ない、100円分の払出が完了した段
階で払出完了信号をカード処理機制御装置54側に送信
する。すると、カード処理機制御装置54側では、その
送信されてきた払出完了信号を確認して挿入されている
カードのカード残高を100円分だけ減額更新して、再
度買要求信号を集中制御基板側に送信する。再度の買要
求信号を受けた集中制御基板では、再度100円分のパ
チンコ玉の払出制御を行なった後に払出完了信号をカー
ド処理機制御装置54に送信する。そしてカード処理機
制御装置では前述と同様に挿入カードのカード残高を1
00円分減額更新して再度買要求信号を送信し、集中制
御基板が再度100円分のパチンコ玉の払出制御をして
払出完了信号を出力する。その払出完了信号を確認して
カード処理機制御装置54が再度挿入カードのカード残
高を100円分減額更新して300円分のパチンコ玉の
払出が完了する。
【0018】このような制御の途中において、前記集中
制御基板による100円分のパチンコ玉の払出制御の途
中で故障等により払出が不能の状態となった場合(パチ
ンコ玉の払出開始から100円分のパチンコ玉を払出す
のに十分な所定時間が経過しても払出完了信号が出力さ
れないこと)には、前記払出完了信号がカード処理機制
御装置54側に送信されなくなるために、カード処理機
制御装置54による挿入カードのカード残高の減額更新
も行われなくなる。そして、カード処理機50に挿入さ
れているカードを遊技者に返却するようにしている。ま
た遊技者は上記故障を玉貸可LEDが消灯したままであ
るのでその状態を容易に確認できる。なお、前記払出完
了信号のカード処理機制御装置54側への入力もフォト
カプラを介して行なわれる。
【0019】景品玉の払出中や貸玉の払出等のようにパ
チンコ玉が払出されている最中に玉貸ボタン78が押圧
操作された場合には、その操作に伴うパチンコ玉の払出
処理をすぐには行なえないために、パチンコ玉の払出処
理開始からたとえば10秒程度の受付け待ち時間を設定
してその受付け待ち時間がタイムアップする以前にパチ
ンコ玉の払出処理が完了すれば前記玉貸ボタン78の押
圧操作に伴う買要求信号を集中制御基板側に送信(買要
求信号を記憶しているため)し、受付け待ち時間がタイ
ムアップしてもなおパチンコ玉の払出が終了していない
場合には玉貸ボタン78の押圧操作を無効にする制御を
カード処理機50側で行なっている。この玉貸ボタン7
8の押圧操作の無効処理が行われた場合や前記集中制御
基板から払出完了信号が送信されて来なかった場合等の
異常状態が発生した場合に、それぞれの異常の種類を残
高表示器61にエラーコード(記号、数字等)で表示す
る。
【0020】前記買要求信号を受けた集中制御基板は、
景品玉払出指令信号を中継基板68を介して払出制御基
板18に送信する。払出制御基板18は、ビス等により
機構板148に着脱自在に取付けられた景品玉払出装置
1に内蔵されており、払出指令信号を受けて払出ソレノ
イド21を一瞬励磁する。払出ソレノイド21が一瞬励
磁されるとスプロケット5のロックが一瞬解除され、景
品玉径路3a,3b(3bは図2には示されない)内の
パチンコ玉の自重でスプロケット5が回転する。そして
パチンコ玉が1個下方に送出されるだけスプロケット5
が回転した段階で払出ソレノイド21の励磁が解除され
て再びスプロケット5がロックされる。その払出された
パチンコ玉は所定の径路を通って玉貯留皿59に払出さ
れる。この払出動作を100円分に相当するパチンコ玉
が払出される回数だけ行なうことにより100円分のパ
チンコ玉の払出が終了する。
【0021】パチンコ玉が入賞した場合にはその入賞玉
が入賞玉処理装置23により処理され、その入賞玉に伴
う景品玉の払出制御も集中制御基板が行なうのである。
集中制御基板には入賞玉1個につき払出すべき景品玉の
個数が固定情報として記憶されている。たとえば、図1
に示す始動入賞口74aに入賞した場合の入賞信号を受
けた場合に払出すべき景品玉の個数である7個と始動入
賞口74a以外の入賞口に入賞した場合に払出すべき景
品玉の個数15個とが記憶されている。そして、始動入
賞口74aに入賞した場合には7回払出指令信号を払出
制御基板18に送信して7個の景品玉の払出を行ない、
始動入賞口74a以外の入賞口に入賞した場合には15
回払出指令信号を払出制御基板18に出力して15個の
景品玉の払出を行なう。なお、入賞玉1個につき払出す
べき景品玉の個数を払出制御基板18の方に固定情報と
して記憶させておき、電源投入時等にその払出個数情報
を集中制御基板の方に送信して記憶させてもよい。この
ようにすると、景品玉の払出個数の異なる他の機種のパ
チンコ遊技機に対しても、景品玉払出装置をその機種に
合った払出個数が記憶された払出制御基板を有する景品
玉払出装置に取替えるだけで対応できる利点がある。
【0022】図中71はエラー原因表示器であり、景品
玉払出装置1による景品玉の払出に異常が生じた場合の
その異常原因の種類を表示するものである。そして発生
した異常を遊技場の係員が修復した場合にはリセットボ
タン72を押圧操作し、払出制御用のプログラムをリセ
ットする。このエラー原因表示器71を集中制御基板ボ
ックス70に設ける代わりに、エラー原因を玉貯留皿5
9に設けられている残額表示器61により表示したり、
ホール用管理コンピュータに表示してもよい。また図中
73は満タン検出スイッチであり、余剰玉貯留皿58が
満タンになったことを検出して景品玉の払出を停止させ
るためのものである。
【0023】図3は、図2に示した入賞玉処理装置の構
造を説明するための縦断面図である。
【0024】遊技領域56を形成している遊技盤81に
は、第1の入賞玉集合樋45と第2の入賞玉集合樋46
とからなる入賞樋が2段に積層して形成されている。そ
して、始動入賞口74aに入賞した入賞玉は第1の入賞
玉集合樋45に導かれて入賞玉検出器25aにより検出
される。一方、始動入賞口74a以外の入賞口に入賞し
た入賞玉は第2の入賞玉集合樋46に導かれて入賞玉検
出器25bにより検出される。
【0025】図4は、入賞玉処理装置23の構造および
作用を説明するための断面図である。入賞玉検出器25
a,25bのそれぞれの脇には、排出ソレノイドA(2
6a),B(26b)で揺動される揺動体28a,28
bが設けられている。この揺動体28a,28bは、支
軸29a,29bにより回動自在に取付けられており、
それぞれにウエイト30a,30bが設けられている。
そして、ソレノイド26aが図示のように励磁が解除さ
れている状態では、ウエイト30aの自重により揺動体
28aが図示時計回り方向に回動している。その状態で
は、ソレノイド26aのアクチュエータ27aが第1の
入賞玉の径路24a内に入込んだ状態となり、その入込
んだアクチュエータ27aにより入賞玉が入賞玉検出器
25a内で停止された状態となる。そして、排出ソレノ
イドが励磁されると、図示左側の排出ソレノイド26b
のように、アクチュエータ27bが引寄せられて第2の
入賞玉径路24bから待避した状態となるとともに、揺
動体28bがアクチュエータ27bにより押上げられて
図示時計回り方向に回動してその上方端が第2の入賞玉
径路24b内に入込む。すると、アクチュエータ27b
により支えられていた入賞玉が下方に落下するとともに
その上方に位置する入賞玉が揺動体28bの上方端によ
り支えられて保持される。以上のように、排出ソレノイ
ドが1回励磁される毎に入賞玉が1個玉抜き径路32b
内に排出されて機外に排出される。
【0026】そして、第1の入賞玉集合樋45(図3参
照),第1の入賞玉径路24aに導かれた入賞玉が入賞
玉検出器25aにより検出されれば、集中制御基板が払
出制御基板18に払出指令信号を出力して景品玉をたと
えば7個払出し、その払出が完了した段階で排出ソレノ
イド26aを1回励磁して解除する。そして、次の入賞
玉が第1の入賞玉径路24aに存在すれば再度入賞玉検
出器25aにより検出されて、前述と同様に景品玉が7
個払出される。また、第2の入賞玉集合樋46に導かれ
た入賞玉は入賞玉検出器25bにより検出され、たとえ
ば15個の景品玉が払出され、排出ソレノイド26bが
励磁されて次の入賞玉があれば再度15個の景品玉の払
出が行なわれる。以上のように、入賞玉が連続して発生
したとしても、揺動体28a,28bにより、景品玉の
払出が終了した入賞玉だけ流下して未だに景品玉の払出
が終了していない入賞玉については流下が阻止されて第
1,第2の入賞玉径路24a,24b内に証拠玉として
貯留された状態となるために、景品玉の払出個数をめぐ
るトラブルを防止できる利点がある。なお、証拠玉を貯
留せずに記憶しておき、その記憶値をバックアップ電源
を利用して制御する方式のものでもよい。
【0027】なお、排出ソレノイド26aや26bが故
障して励磁不能状態になれば、アクチュエータ27aま
たは27bが第1の入賞玉径路24aや第2の入賞玉径
路24bに入込んだままの状態となるため、パチンコ玉
が入賞玉検出器25aまたは25bの内部で停止して入
賞玉検出信号が継続して導出される状態となるのであ
り、この入賞玉検出器25aまたは25bの連続したO
N状態を検出して排出ソレノイド26aまたは26bが
故障した旨の判定を行なって異常状態の報知を行なって
もよい。また、入賞玉検出器25a,25bはパチンコ
玉の通過に伴って出力信号が所定の電圧に変化するいわ
ゆる近接スイッチにより構成されているのであるが、こ
の入賞玉検出器25a,25bが断線した場合には出力
信号の電圧が0Vとなるために、その0Vになった旨を
検出して入賞玉検出器25a,25bが断線した旨の判
定を行ない報知してもよい。また、この入賞玉検出器2
5a,25bがショートした場合には出力電圧が正常な
電圧を越えた異常な電圧となってしまうのであり、その
異常電圧を検出してショートした旨の判定を行ないその
旨の報知を行うようにしてもよい。
【0028】図5(a),(b),図6は、景品玉払出
装置1の内部構造を説明するための断面図である。
【0029】景品玉払出装置1には、景品玉を2列に整
列させながら流下させるタンクレール67(図2参照)
からの景品玉を受入れる景品玉径路3a,3bが形成さ
れており、その景品玉径路3a,3bにその凸部12が
一部入込んだスプロケット5が設けられている。さら
に、このスプロケット5をロック状態およびロック解除
状態に切替えるための払出ソレノイド21が設けられて
おり、払出ソレノイド21が励磁されることによりアク
チュエータ22が図5における左方向に引寄せられてア
クチュエータ22による凸部12の係止が解除されてス
プロケット5が回転可能な状態となる。
【0030】この状態で、景品玉径路3a,3b内のパ
チンコ玉の自重によりスプロケット5が図示時計回り方
向に回転する。そしてスプロケット5がある凸部12か
らその次の隣の凸部12までの回転角度だけ回転した状
態でパチンコ玉が1個払出されるとともに、払出ソレノ
イド21の励磁が解除されて再びアクチュエータ22に
よる凸部12の係止が行われてスプロケット5が再度ロ
ック状態となる。このスプロケット5には、図9の斜視
図にも示すように複数の凹部6a,6bが形成されてお
り、一方の凹部6aにより景品玉径路3a内の景品玉を
保持し(図5の(a)参照)、他方の凹部6bにより、
景品玉径路3b内の景品玉を保持(図5の(b)参照)
できるように構成されている。
【0031】この景品玉払出装置1には、払出制御基板
18が設けられているとともに、その払出制御基板18
によって制御される受光素子20a〜20dと投光素子
19a〜19d(図6参照)が設けられている。投光素
子19aと受光素子20aとにより、景品玉径路3a内
の景品玉が存在するか否かの確認が行なわれるのであ
り、この受光素子20aにより景品玉径路3a内の景品
玉の存否を確認するための玉確認センサAが構成され
る。一方、投光素子19bと受光素子20bとにより、
景品玉径路3b内の景品玉が存在するか否かの確認が行
なわれるのであり、この受光素子20bにより景品玉径
路3b内の景品玉の存否を確認するための玉確認センサ
Bが構成される。さらに、投光素子19cと受光素子2
0cとにより、景品玉径路3a内の景品玉のうち前記玉
払出機構によって払出された景品玉が計数されるのであ
り、この受光素子20cにより景品玉径路3a内の景品
玉のうち前記玉払出機構によって払出された景品玉を計
数するための玉計数センサAが構成される。一方、投光
素子19dと受光素子20dとにより、景品玉径路3b
内の景品玉であって前記玉払出機構によって払出された
景品玉が計数されるのであり、この受光素子20dによ
り景品玉径路3b内の景品玉であって前記球払出機構に
よって払出された景品玉を計数するための玉計数センサ
Bが構成される。そして、玉計数センサA(20c),
玉計数センサB(20d)により、前記玉払出機構によ
る玉の払出個数を検出するための検出手段が構成されて
いる。なお、少なくとも投光素子19a,19bと受光
素子20a,20bは、図5に示すように、景品玉径路
3a,3bのセンターラインよりも図示右側に片寄った
位置に設けられており、玉の通過に伴って、つながって
流下する玉の区切目を狙って確実に1個ずつ検出し得る
ように構成されている。また、図6に示すように、投光
素子19a,19b,19c,19d同士が近接し受光
素子20a,20b,20c,20dの方が比較的離れ
て配設されているために、投光素子からの投光が近接し
た受光素子における隣りの受光素子に誤って受光される
不都合を防止し得る。
【0032】図7および図8は景品玉払出装置1による
景品玉の払出動作を説明するための作用を説明する図で
ある。スプロケット5が図5に示した状態から隣接する
凸部12に相当する回転角度(以下1ピッチ角度とい
う)だけ回転した状態が図7に示されている。図7の
(a)は景品玉径路3a内のパチンコ玉の状態を示し、
(b)は景品玉径路3b内のパチンコ玉の状態を示して
いる。図7(a)で示すように、景品玉径路3aの方
は、スプロケット5の凸部12と傾斜部4aとの間隔t
1が比較的広いために、スプロケット5が図5の状態か
ら1ピッチ角度分回転して図7の状態になった段階で景
品玉径路3a内のパチンコ玉が1個下方に払出される。
【0033】一方、景品玉径路3bの方は、図7の
(b)で示すように、凸部12と傾斜部4bとの間隔t
2が比較的狭いために、スプロケット5が図5に示す状
態から1ピッチ角度分回転したとしても、図示するよう
に未だにスプロケット5によりパチンコ玉が保持された
状態であり、この状態ではパチンコ玉が払出されない。
【0034】スプロケット5が図7に示す状態からさら
に1ピッチ角度だけ回転した状態が図8に示されてい
る。この状態では、景品玉径路3a内のパチンコ玉は
(a)に示すようにスプロケット5により係止保持され
ているために下方に払出されないが、景品玉径路3b内
のパチンコ玉は(b)に示すように下方に払出される。
そして、スプロケット5の回転によって下方に払出され
たパチンコ玉は図示するように玉計数センサA(20
c),玉計数センサB(20d)によって検出される。
このようにして、スプロケット5が1ピッチ角度だけ回
転することにより景品玉径路3a,3bのいずれかから
交互にパチンコ玉が1個ずつ排出される。
【0035】図9は、景品玉払出装置1の内部構造を説
明するための分解斜視図である。景品玉払出装置1は、
主に、第1分割体107と第2分割体106と仕切部材
105と払出ソレノイド21と払出制御基板18とから
なり、それらの部品が組立てられた状態でケース本体1
02内に収納される。図中110,111は、組立てら
れた景品玉払出装置1をケース本体102内に収納して
ケース本体102に固定するためのビスである。
【0036】第1分割体107には、景品玉径路3aと
ソレノイド組付部112と支軸109などが設けられて
いる。このソレノイド組付部112にソレノイド21が
ビスにより組付られる。また、支軸109にスプロケッ
ト5が回転自在に外嵌される。このスプロケット5は、
複数の凸部12と複数の凹部6a,6bが形成されてい
る。さらに、第1分割体107には、払出制御基板18
を取付けるための基板取付部113aと景品玉払出装置
1の一方の側面となるケース側板108とを有する。さ
らにこの基板取付部113aには、収納筒保持孔97,
98が設けられており、投光素子や受光素子を収納する
ための素子透明収納筒88,89がこの収納筒保持孔9
7,98に挿入されて保持されるように構成されてい
る。
【0037】前記ソレノイド21には、引張りばね96
が設けられており、この引張りばね96の復元力により
アクチュエータ22が組立て状態におけるスプロケット
5側に押し付けられ、払出ソレノイド21の励磁によっ
てその引張りばね96の復元力に抗してアクチュエータ
22がスプロケット5から遠ざかる方向に引寄せられ
る。
【0038】図中105は仕切部材であり、第1分割体
107の景品玉径路3aの側面を蓋する状態で第1分割
体107に固定される。この第1分割体107に固定さ
れた状態で、仕切部材105に形成されている収納筒保
持溝94と第1分割体107に形成されている収納筒保
持孔97とに素子透明収納筒88を挿入保持させること
が可能となる。一方、仕切部材105に形成されている
収納筒保持溝95と第1分割体107に形成されている
収納筒保持孔98に素子透明収納筒89を挿入させて保
持可能となる。
【0039】第2分割体106には景品玉径路3bが形
成されており、この景品玉径路3bの側面が前記仕切部
材105により蓋されるように第2分割体106を第1
分割体107に取付けて固定する。この取付状態で、第
2分割体106に形成されている収納筒保持孔86と仕
切部材105に形成されている収納筒保持溝120とに
素子透明収納筒100を挿入して保持可能となる。さら
に第2分割体106に形成されている収納筒保持孔87
と仕切部材105に形成されている収納筒保持溝96と
に素子透明収納筒101を挿入して保持可能となる。
【0040】払出制御基板18には、複数の投光素子1
9a〜19dと複数の受光素子20a〜20dが設けら
れており、この払出制御基板18を第1分割体と第2分
割体との組立て状態で形成される基板取付部113a,
113bの凹部にビス止め固定する。払出制御基板18
がこのようにビス止め固定されることにより、払出制御
基板18に設けられている受光素子20bが受光素子挿
入孔84に挿入され、受光素子20dが受光素子挿入孔
82に挿入され、投光素子19a(図6参照)が投光素
子挿入孔85に挿入され、投光素子19d(図6参照)
が投光素子挿入孔83に挿入され、投光素子19a(図
6参照)が投光素子挿入孔91に挿入され、受光素子2
0a(図6参照)が受光素子挿入孔90に挿入され、投
光素子19c(図6参照)が投光素子挿入孔93に挿入
され、受光素子20cが受光素子挿入孔92に挿入され
る。このように、各挿入孔に挿入された投受光素子は、
景品玉径路3a,3bのそれぞれを両脇から挟んだ状態
に配設されることになり、投光素子から投光された光が
景品玉径路3a,3bを横切って受光素子に受光される
状態となる。なお、前記払出制御基板18には、長期の
使用によって投受光素子がゴミ等により汚れたり素子透
明収納筒88,89,100,101が汚れたりして受
光素子の受光量が低下した場合には、その受光素子の感
度を適正な値に自動調整したり、または投光素子の投光
量を適当な強さに自動調整したりする機能を有する。
【0041】図10および図11は、景品玉の玉抜き部
分の構造および動作を説明するための要部構成図であ
る。
【0042】図10は、玉抜きを行なわない通常時の状
態を示し、図11は玉抜きを開始したときの状態を示し
ている。図中31は、図2に示すタンクレール67の景
品玉流下下手側に位置する屈曲樋であり、景品玉が水平
方向に2列になって流下できるように構成されている。
この屈曲樋31の屈曲部分には、開閉弁33が設けられ
ており、この開閉弁33が支軸34を中心に回動して屈
曲樋31を開閉できるように構成されている。なお図中
35はウエイトである。そして、通常時は、付勢スプリ
ング41の復元力によって係止片部39が図示時計回り
方向に付勢されて係止片部39が係合部36に係合した
状態となっているために、開閉弁33の図示反時計回り
方向への回動が阻止されて屈曲樋31が閉成された状態
となる。
【0043】一方、前面枠130に設けられている図示
しない操作孔から図示しない操作ピンを挿入して遊技場
の係員が操作することにより作動部材44が図11で示
す矢印の方向に押上げられ、その作動部材44に連動し
ている押圧杆43が上方に押上げられて押圧部40が上
方に押上げられる。その結果、係合片部39が図示反時
計回り方向に回動して係合片部39と係合部36との係
合が解除される。すると図11に示すように、開閉弁3
3がタンクレール67や屈曲樋31に存在する景品玉の
玉圧により、図示反時計回り方向に回動して屈曲樋31
が開放されて景品玉が玉抜き口32aから玉抜き径路8
1に抜取られて機外に排出される。
【0044】また、玉抜き作動信号によりソレノイド4
2が一定微小時間励磁されることにより、図11に示す
ように作動部材37が押下げられ、係合片部39が図示
反時計回り方向に回動して係合片部39と係合部36と
の係合が解除され、前述と同様に景品玉が玉抜き径路8
1内に抜取られる。なお、この開閉弁33は作動部材4
4が復帰したり、玉抜きソレノイド42の励磁が解除さ
れたとしても、付勢スプリング41によって図示時計回
り方向に付勢されている係合片部39が係合部36の下
側に入込むために、開閉弁33がそのまま開放された姿
勢で保持される。そして、玉抜き終了の後、作動部材4
4を再度作動させたり玉抜きソレノイド42を再度一定
微小時間励磁すると係合片部39が係合部36の下側か
ら抜出るためウエイト35の作用により開閉弁33が図
示時計回り方向に回動し、図10に示すように係合片部
39による係合部36への係合が行われて開閉弁33が
閉成姿勢で保持される。
【0045】図12は、パチンコ遊技機に使用される制
御回路を示すブロック図である。マイクロコンピュータ
130は以下に述べるような各種機器の動作を制御する
機能を有する。このため、マイクロコンピュータ130
は、たとえば数チップのLSIで構成されており、その
中には制御動作を所定の手順で実行することのできるC
PU131と、CPUの動作プログラムデータを格納す
るROM132と、必要なデータの書込みおよび呼出し
ができるRAM133とを含む。
【0046】さらに、マイクロコンピュータ130は、
入力信号を受けてCPU131に入力データを与えると
ともに、CPU131からの出力データを受けて外部に
出力する入出力回路134と、電源投入時にCPU13
1にリセットパルスを与えるパワーオンリセット回路1
35と、CPU131にクロック信号を与えるクロック
発生回路136と、クロック発生回路136からのクロ
ック信号を分周してリセットパルスを定期的(たとえば
2msec毎)にCPU131に与えるパルス分周回路
(定期リセット回路)137と、CPU131からのア
ドレスデータをデコードするアドレスデコード回路14
6とを含む。
【0047】アドレスデコード回路146はCPU13
1からのアドレスデータをデコードし、ROM132,
RAM133,入出力回路134にそれぞれチップセレ
クト信号を与える。
【0048】なお、この実施例では、ROM132に
は、その内容の書替え、すなわち必要が生じた場合に
は、その中に格納されたCPU131のためのプログラ
ムデータを変更することができるようにプログラマブル
ROMが用いられる。そして、CPU131がこのRO
M132内に格納されたプログラムデータに従って、か
つ以下に述べる各制御信号の出力に応答して、種々の機
器に対し制御信号を与える。
【0049】マイクロコンピュータ130は、入力信号
として、次のような信号が与えられる。
【0050】遊技場の係員がリセットボタン72(図2
参照)を押圧することによりリセットスイッチ72´が
ONになり検出回路138からリセット操作検出信号が
マイクロコンピュータ130に入力される。パチンコ玉
が入賞して入賞玉検出器(入賞玉センサA)25aによ
り検出されればその検出信号が検出回路139からマイ
クロコンピュータ130に入力され、入賞玉検出器(入
賞玉センサB)25bで検出されるがその検出信号が検
出回路139からマイクロコンピュータ130に入力さ
れる。景品玉径路3a(図6参照)内にパチンコ玉が存
在する場合には、投光素子(投光器)19aからの投光
が遮られて玉確認センサA(20a)で受光されなくな
り、玉が存在することが確認できるのであり、その確認
信号が検出回路140からマイクロコンピュータ130
に入力される。同様に、景品玉径路3b(図6参照)に
パチンコ玉が存在することが玉確認センサB(20b)
により検出されてその検出信号が検出回路140からマ
イクロコンピュータ130に入力される。一方、景品玉
径路3a内のパチンコ玉がスプロケット5(図6参照)
の回転により払出されればその払出されたパチンコ玉に
より投光素子(投光器)19cからの投光が遮られて玉
計数センサA(20c)で受光されなくなり、玉が払出
されたことが検出されるのであり、その検出信号が検出
回路140を介してマイクロコンピュータ130に与え
られる。同様に、景品玉径路3b(図6参照)内の景品
玉がスプリング5の回転により下方に払出されれば、そ
の払出されたパチンコ玉が玉計数センサB(20d)に
より検出され、その検出信号が検出回路140を介して
マイクロコンピュータ130に与えられる。なお、検出
回路140において、玉確認センサA(20a)と玉確
認センサB(20b)との検出信号をアンドゲートを介
してマイクロコンピュータ130に入力するようにして
もよい。このようにすれば、玉確認センサA(20a)
によるパチンコ玉の存在することの確認信号と玉確認セ
ンサB(20b)によるパチンコ玉が存在することの確
認信号との両信号がともに検出回路140に入力された
場合にのみパチンコ玉が存在することの確認信号がマイ
クロコンピュータ130に与えられることになる。カー
ド処理機50のカード処理制御装置54に内蔵されてい
るカード処理制御用マイクロコンピュータ144から、
前述したように、買要求信号がマイクロコンピュータ1
30に与えられる。
【0051】次に、マイクロコンピュータ130は以下
の回路や機器に対し制御信号を出力する。
【0052】LED駆動回路141を介して、投光器1
9a〜19dに投光器点灯用の制御信号を与える。LE
D駆動回路141を介してエラー原因表示器71(図2
参照)にエラー原因表示用の制御信号を与える。ソレノ
イド駆動回路142を介して、排出ソレノイドA(26
a),排出ソレノイドB(26b)(図4参照)に排出
ソレノイド励磁用制御信号を与え、払出ソレノイド21
(図5,図7,図8参照)に払出ソレノイド励磁用制御
信号を与え、玉抜きソレノイド42(図10,図11参
照)に玉抜きソレノイド励磁用制御信号を与える。ま
た、ランプ駆動回路143を介して、払出ランプ77
(図1参照)に払出ランプ点灯用制御信号を与える。こ
の払出ランプ77は、入賞玉センサA(25a)、B
(25b)のいずれかが入賞玉を検出してから、景品玉
払出し終了後入賞玉を解除するまで点灯制御される。さ
らに、カード処理制御用マイクロコンピュータ144
に、前述したように、景品玉の払出が完了した旨の払出
完了信号等を出力する。このカード処理制御用マイクロ
コンピュータ144からターミナルボックス145を介
してカードの発行元であるカード会社に、カードの使用
に伴う減額更新額情報やカード番号が送信され、そのカ
ードが使用された遊技場を特定するためのターミナルボ
ックス145のボックス番号等が送信される。なお、集
中制御基板ボックス70(図2参照)内の集中制御基板
と払出制御基板18(図2参照)との間でフォトカプラ
を介して情報のやり取りが行なわれるように構成されて
おり、その結果、図12に示す、玉確認センサA(20
a),玉確認センサB(20b),玉計数センサA(2
0c)、玉計数センサB(20d)の玉確認信号がフォ
トカプラを介してマイクロコンピュータ130に入力さ
れ、マイクロコンピュータ130からの投光器点灯用制
御信号がフォトカプラを介して各投光器19a〜19d
に与えられ、さらに、マイクロコンピュータ130から
の払出ソレノイド励磁用制御信号がフォトカプラを介し
て払出ソレノイド21に与えられる。さらに、マイクロ
コンピュータ130からの出力信号がフォトカプラを介
してカード処理制御用マイクロコンピュータ144に与
えられる。またカード処理制御用マイクロコンピュータ
144からの信号がフォトカプラを介してマイクロコン
ピュータ130に与えられる。このように、フォトカプ
ラを介して情報の送受信を行なうことにより、フォトカ
プラを介して接続されている両電子機器の間で、一方の
電子機器の故障が他方の電子機器の故障を招かないよう
に構成されている。なお、フォトカプラの代わりにリレ
ーを用いても同じ効果が期待できる。マイクロコンピュ
ータ130,検出回路138,139,140,LED
駆動回路141,ソレノイド駆動回路142により、所
定個数の打玉の払出指令信号に基づいて前記玉払出機構
を作動させて玉を払出し、前記検出手段の検出出力に基
づいて算出される玉の払出個数が前記所定個数に達した
場合に前記玉払出機構による玉の払出を停止させる玉払
出制御手段が構成されている。
【0053】図13は、図12に示した制御回路の動作
を説明するためのフローチャートである。
【0054】ステップS(以下単にSいう)1により、
払出条件が成立したか否かの判断が行なわれる。このS
1による払出条件は、確認センサA,Bともに玉有り状
態を検出し、かつ満タン検出器73(図2参照)による
満タン状態が検出されていない場合で、パチンコ玉の未
払出数が残っている場合に条件が成立する。なお、この
「未払出数」は、貸玉の払出の場合には前述したカード
処理機制御装置54からの買要求信号が入力されたこと
に基づいて100円分のパチンコ玉の払出数(たとえば
「25」)が設定され、パチンコ玉が始動入賞口74a
(図1参照)に入賞した場合には未払出数が「7」に設
定され、パチンコ玉が始動入賞口74a以外の入賞口に
入賞した場合には未払出数が「15」に設定される。
【0055】払出条件が成立していないと判断された場
合にはS2に進み、計数センサA,Bのいずれかが玉の
流下を検出したか否かの判断がなされ、検出していない
場合にはS3による確認センサA,Bのいずれかが玉の
流下を検出したか否かの判断がなされ、検出していない
場合にはS4に進み、払出ソレノイドがONになってい
るか否かの判断がなされ、ONになっていない場合には
S1に戻る。このS1に戻るループの巡回途中で、払出
ソレノイド21(図5参照)が励磁されてONになれば
S6に進み、エラー原因表示器71(図2参照)により
払出異常の報知を行なうとともに、玉抜きソレノイド4
2(図10,11参照)を励磁して玉抜き処理を行な
う。
【0056】つまり、S4によりYESの判断がなされ
るということは、払出条件が成立していないにもかかわ
らず払出ソレノイドが励磁された場合であり、このよう
な異常はソレノイド駆動回路が故障していることが考え
られ、その場合にソレノイド駆動回路の故障を報知する
とともに、玉抜き処理を行なって玉タンク66およびタ
ンクレール67(図2参照)内のパチンコ玉を機外に抜
取って大量のパチンコ玉が誤って玉貯留皿59(図1参
照)内に払出されることを防止するのである。なお、払
出ソレノイドがONになっているか否かの判断は、払出
制御基板18のソレノイド駆動部にたとえばフォトカプ
ラを組込んで実際の駆動状態を検出することにより行な
う。次に、計数センサA,Bのいずれかが玉の流下を検
出した場合あるいは確認センサA,Bのいずれかが玉の
流下を検出した場合には、S5に進み、払出条件が成立
していないにもかかわらず玉が払出された旨の異常報知
を行なうとともに、玉抜き処理を行なう。
【0057】払出条件が成立した場合には、S7に進
み、作動タイマーをセットするとともに払出チェックタ
イマーがセットされる。この作動タイマーは、払出ソレ
ノイドの励磁する時間をカウントアップするものであ
り、スプロケット5(図7,図8参照)の回転によりパ
チンコ玉が1個払出されるのに要する期間(たとえば8
〜10msec)だけ払出ソレノイド21を励磁するた
めのものである。払出チェックタイマーは、払出ソレノ
イドが励磁されて払出されたパチンコ玉が計数センサA
またはBで検出されたかどうかをチェックするために必
要な時間(たとえば54〜56msec)を計時するた
めのものである。
【0058】次にS8により払出ソレノイドをONにす
る制御が行なわれ、S9に進み、玉計数センサAが払出
玉を検出したか否かの判断が行なわれる。そして未だに
玉計数センサAが払出玉を検出していない場合にはS1
2に進み、玉計数センサBが払出玉を検出したか否かの
判断がなされ、未だに検出していない場合にはS18に
進み、作動タイマーが終了したか否かの判断が行なわ
れ、未だに作動タイマーが終了していない場合には再び
S8に戻り、払出ソレノイドがONに制御され続ける。
払出ソレノイド21(図5参照)が励磁されたことに伴
って、前述したようにスプロケット5が回転可能とな
り、パチンコ玉の自重によりスプロケット5が回転して
パチンコ玉が1個景品玉径路3aから下方に払出されれ
れば、玉計数センサAが払出玉を検出し、S11に進
み、玉計数センサAの検出記憶があるか否かの判断が行
なわれる。
【0059】この玉計数センサAの検出記憶は、玉計数
センサAの記憶がない状態で玉計数センサAが払出玉検
出した場合にS12により記憶されるものであり、玉計
数センサBの記憶がない状態で玉計数センサBが払出玉
を検出した状態でS15によりその記憶がクリアされる
ものである。つまり、景品玉払出装置が正常に作動して
いる場合には2つの景品玉径路3a,3bから交互に1
つづつパチンコ玉が払出されるのであり、その場合には
必ず計数センサAが払出玉を検出した時点では玉計数セ
ンサAの検出記憶がクリアされており、玉計数センサB
が払出玉を検出した時点では玉計数センサBの検出記憶
がクリアされているはずであり、正常に作動している以
上S11とS14とではNOの判断がなされるはずであ
る。ところが、装置内にパチンコ玉が詰まった場合や玉
計数センサが故障した場合には、S11やS14により
YESの判断がなされることになり、その場合にはS1
3に進み、玉計数センサの故障または装置内の玉詰まり
の異常状態が発生した旨を報知するとともに玉抜き処理
を行なう。
【0060】一方、S11によりNOの判断がなされた
場合にはS12に進み、玉計数センサAの検出を記憶
し、玉計数センサBの検出記憶をクリアし、検出個数に
「1」を加算する。一方、S14でNOの判断がなされ
た場合にはS15に進み、玉計数センサBの検出を記憶
し、玉計数センサAの検出記憶をクリアし、検出個数に
「1」を加算する。次にS16に進み、検出個数=2に
なるか否かの判断が行なわれる。正常に作動している場
合には、1回の作動タイマーの計時時間だけ払出ソレノ
イドが励磁されて1個のパチンコ玉が払出されて検出さ
れるはずであり、検出個数が「1」となるはずである。
その検出個数が「2」でない場合にはS18に進み、作
動タイマーが終了したか否かの判断が行なわれ、終了し
た場合にはS19に進み払出ソレノイドをOFFに制御
するのであるが、パチンコ玉が2個払出されて検出個数
が「2」になった場合には、S17に進み払出ソレノイ
ドの1回の作動で複数個の玉が払出された異常状態の報
知を行なうとともに玉抜き処理を行なう。
【0061】次にS20に進み、払出チェックタイマー
が終了したか否かの判断が行なわれ、未だに終了してい
ない場合にはS21に進み、払出ソレノイドがONにな
っているか否かの判断が行なわれ、ONになっていない
場合にはS9に戻り、払出チェックタイマーが終了する
までS9ないしS21の処理を繰返し実行する。そし
て、S19により払出ソレノイドをOFFに制御したに
もかかわらず払出ソレノイドがONになっている場合に
はS21によりYESの判断がなされてS6に進み、ソ
レノイド駆動回路の故障を報知するとともに玉抜き処理
を行なう。このS21による判断も、前述と同様に、払
出制御基板のソレノイド駆動部にたとえばフォトカプラ
を組込んで実際の駆動状態を検出することにより行な
う。
【0062】次に、払出チェックタイマーが終了した場
合にはS22に進み、検出個数=0であるか否かの判断
が行なわれる。正常に払出されている場合には検出個数
が「1」になっているために、S23に進み、検出個数
をクリアし作動回数をクリアしてS24により未払出数
を1減算して再びS1に戻る。このS24によりパチン
コ玉が払出される毎に未払出数が「1」ずつ減算され、
未払出数が「0」になればS1によりNOの判断がなさ
れて払出制御が一旦終了する。そして、この払出制御が
貸玉の払出であった場合には払出完了信号をカード処理
機50に送信し、景品玉の払出であった場合には入賞玉
の検出信号のあることを条件に排出ソレノイドの励磁制
御を行なう。
【0063】一方、払出条件が成立して払出チェックタ
イマーが終了する期間内に1個もパチンコ玉が払出され
なかった場合にはS22によりYESの判断がなされて
S25に進み、作動回数に「1」を加算し、S27に進
み、作動回数が「2」であるか否かの判断がなされ、作
動回数が1回目の場合にはS1に戻り、再度パチンコ玉
の払出制御を行なう。そして再度のパチンコ玉の払出制
御にもかかわらずパチンコ玉が1個も払出されなかった
場合には、再びS25により作動回数が「1」加算さ
れ、その結果、作動回数=2となり、S28により、払
出条件が成立したにもかかわらずパチンコ玉が払出され
なかったまたは払出した玉が検出されなかった旨の異常
報知を行なうとともに玉抜き処理を行なう。
【0064】なお、S28による異常時処理の異常状態
の原因をさらに詳しく特定してもよい。すなわち、玉確
認センサがパチンコ玉の流下を検出した場合には玉計数
センサの故障であり、玉確認センサが玉の流下を検出せ
ずかつ払出ソレノイドの作動が検出された場合は玉詰ま
りまたはセンサの故障であり、玉確認センサがパチンコ
玉の流下を検出せずかつソレノイドの作動が検出されな
かった場合はソレノイドの故障というように異常原因を
細かく判定してもよい。また、玉確認センサによって玉
の流下を検出判定するようにし、玉確認センサによる玉
流下検出個数と玉計数センサによる検出個数とを比較し
て、玉の払出状態を監視するように構成してもよい。
【0065】以上の実施例では、カード処理機50に挿
入されたカードに記録されているカード残額を使用して
パチンコ玉が払出されるパチンコ遊技機を示したが、本
発明はこれに限らず、遊技者が玉貸機から玉を借りてそ
の貸玉を玉貯留皿59に投入して遊技を行なう従来から
一般的なパチンコ遊技機に景品玉払出装置1を内蔵させ
てもよい。
【0066】前記S22により、複数個の玉を払出す場
合に、玉1個分の払出動作制御が行なわれる毎に前記検
出手段の検出出力に基づいて玉1個の払出しが行なわれ
たか否かを確認する確認手段が構成されている。前記S
23〜S25,S27により、前記複数個の玉の払出動
作中に、前記確認手段による玉の払出しが確認されない
異常が発生した場合に、再度前記玉払出機構による玉の
払出動作を行なわせる再払出制御手段が構成されてい
る。前記S7〜S16により、玉1個分の払出動作制御
しか行なっていないにもかかわらず複数個の玉の払出が
なされた場合の異常を検出する異常検出手段が構成され
ている。前記カード処理器50により、有価価値が特定
可能な情報が記録された記録媒体を受付け、該記録媒体
の記録情報により特定される前記有価価値を使用して玉
を貸出すための指令信号を出力する記録媒体処理装置が
構成されている。そして前述したように、記録媒体処理
装置(カード処理機50)から出力された指令信号(買
要求信号)を受けた玉払出制御手段(集中制御基板)
は、前記玉払出機構(景品玉払出装置1)により玉を払
出させる制御を行なう機能を有する。また、前記玉払出
制御手段は、前記記録媒体処理装置からの前記指令信号
(買要求信号)に従って玉の払出動作制御を行ない、該
払出動作制御が完了した場合に完了信号(払出完了信
号)を前記記録媒体処理装置へ返信する処理動作を行な
う。 前記玉払出制御手段と前記記録媒体処理装置との間
での情報通信は、前記玉払出制御手段と前記記録媒体処
理装置とが電気的に絶縁された状態で情報の交信が可能
な電気的絶縁交信手段(フォトカプラ)を介して行なわ
れる。 前記集中制御基板ボックス70により、前記玉払
出制御手段が設けられた玉払出制御基板(集中制御基
板)を収容する基板収容体が構成されている。そして前
述したように、玉の払出異常が発生した場合の異常原因
を表示する異常原因表示手段(エラー原因表示器71)
が前記基板収容体の外方から視認可能に設けられてい
る。 前記玉払出制御手段は、玉の払出異常が発生した場
合に玉の払出動作制御を行なわないエラー状態となる
(S5,S6,S13,S17,S28)。前記リセッ
トボタン72により、前記玉払出制御手段のエラー状態
をリセットして玉の払 出動作制御が可能な通常状態に復
帰させるための操作を行なうリセット操作手段が構成さ
れている。そして、前述したように、前記玉払出制御手
段が設けられた玉払出制御基板を収容する基板収容体の
外面に露出した状態で前記リセット操作手段が設けられ
ている。
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、
1個単位で払出すことのできる玉払出機構を制御してそ
の玉払出機構による玉の払出個数が払出要求個数に達し
た時点でその玉払出機構を停止制御することによりいか
なる払出個数の要求にも応えることができ、払出個数の
自由度を向上し得るに至った。しかも、複数個の玉を払
出す払出動作中に、玉1個分の払出動作制御が行なわれ
る毎に玉1個の払出しが行なわれたか否かが確認され、
玉の払出しが確認されない異常が発生した場合には、再
度玉払出機構による玉の払出動作が行なわれるために、
たとえば軽微な玉詰まり等の異常の場合は再払出制御に
より解消される場合が生じ、係員による異常の解消作業
の手間を軽減させることができ、複数個の玉を払出す払
出動作中において、係員による異常状態の修復作業で玉
の払出しが中断されてしまう不都合が極力防止できる。
さらに、玉1個分の払出動作制御しか行なっていないに
もかかわらず複数個の玉払出しがなされた場合の異常が
検出でき、予定数以上に玉が払出されて遊技場側が損失
を被る異常状態の発生に対処することが可能となる。
求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明
の効果に加えて、玉の貸出を行なう際においても、玉1
個払出動作毎の確認動作が行なわれて、払出しが確認さ
れない異常が発生した場合には再払出制御が行なわれ、
複数個の玉の払出動作途中で係員による異常状態の修復
に伴った中断が生ずる不都合が極力防止できる。請求項
3に記載の本発明によれば、請求項2に記載の発明の効
果に加えて、玉払出制御手段が記録媒体処理装置からの
指令信号に従って払出動作制御を行ないその払出動作制
御が完了した場合に完了信号が記録媒体処理装置へ返信
されるために、記録媒体処理装置側において払出動作の
完了を確認することができ、払出動作の完了を確認した
上で次の動作制御を行なうことが可能となり、確認しな
らの確実な動作制御を行なうことができる。 請求項4
に記載の本発明によれば、請求項2または請求項3に記
載の発明の効果に加えて、玉払出制御手段と記録媒体処
理装置との間での情報の交信が電気的絶縁交信手段を介
して行なわれるために、玉払出制御手段と記録媒体処理
装置とにおいて一方の異常に起因した異常高電圧が他方
に伝わってその他方までも悪影響を受けてしまうという
不都合を極力防止することができる。 請求項5に記載の
本発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれかに記載
の発明の効果に加えて、玉の払出異常が発生した場合の
異常原因を表示する異常原因表示手段が基板収容体の外
方から視認可能に設けられているために、遊技場の係員
等がその基板収容体の外方から異常原因表示手段を視認
することにより異常原因を把握することができ、その異
常原因を把握した上で適正な修復作業を行なうことが可
能となる。 請求項6に記載の本発明によれば、請求項1
〜請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、玉
払出制御手段がエラー状態となった場合に、遊技場の係
員等が、基板収容体の外面に露出した状態で設けられて
いるリセット操作手段を操作することによりエラー状態
をリセットして通常状態に復帰させることが可能とな
り、エラー原因の修復後の復帰作業が簡単に行ない得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る景品玉払出装置が用いられるパチ
ンコ遊技機およびカード処理機の全体正面図である。
【図2】カード処理機およびパチンコ遊技機の一部内部
構造を示す裏面図である。
【図3】入賞玉の流下径路を示す要部縦断面図である。
【図4】入賞玉処理装置の構造および動作を説明するた
めの要部縦断面図である。
【図5】景品玉払出装置の構造を示す縦断面図である。
【図6】景品玉払出装置における各種センサの配設位置
を説明するための縦断面図である。
【図7】景品玉払出装置の払出動作を説明するための動
作説明図である。
【図8】景品玉払出装置の払出動作を説明するための動
作説明図である。
【図9】景品玉払出装置の構造を説明するための分解斜
視図である。
【図10】玉抜き機構の要部を示す構成図であり、玉抜
きされていない通常状態を示す図である。
【図11】玉抜き機構の要部を示す構成図であり、玉抜
き動作開始時の状態を示す図である。
【図12】景品玉払出装置に用いられる制御回路を示す
ブロック図である。
【図13】図12に示した制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
3a,3b 景品玉径路 21 払出ソレノイド 5 スプロケット 19a〜19d 投光素子(投光器) 20a〜20d 受光素子 70 集中制御基板ボックス 18 払出制御基板 50 景品玉処理機 51 パチンコ遊技機

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の玉払出径路の途中箇所に設けら
    れ、所定の駆動源の駆動力を利用してを1個単位で払
    出すことが可能な玉払出機構と、 該玉払出機構による玉払出個数を検出するための検出手
    段と、 所定個数のを払出す旨の払出指令信号に基づいて前記
    玉払出機構を作動させて玉を払出し、前記検出手段の検
    出出力に基づいて算出される玉の払出個数が前記所定個
    数に達した場合に前記玉払出機構による玉の払出しを停
    止させる玉払出制御手段とを含み、 前記玉払出制御手段は、 複数個の玉を払出す場合に、玉1個分の払出動作制御が
    行なわれる毎に前記検出手段の検出出力に基づいて玉1
    個の払出しが行なわれたか否かを確認する確認手段と、 前記複数個の玉の払出動作中に、前記確認手段による玉
    の払出しが確認されない異常が発生した場合に、再度前
    記玉払出機構による玉の払出動作を行なわせる再払出制
    御手段と、玉1個分の払出動作制御しか行なわれていないにもかか
    わらず複数個の玉の払出しがなされた場合の異常を検出
    する異常検出手段と、 を含むことを特徴とする、玉払出装置。
  2. 【請求項2】 有価価値が特定可能な情報が記録された
    記録媒体を受付け、該記録媒体の記録情報により特定さ
    れる前記有価価値を使用して玉を貸出すための指令信号
    を出力する記録媒体処理装置からの前記指令信号を前記
    玉払出制御手段が受けた場合に、該玉払出制御手段は、
    前記玉払出機構により玉を払出させる制御を行なうこと
    を特徴とする、請求項1に記載の玉払出装置。
  3. 【請求項3】 前記玉払出制御手段は、前記記録媒体処
    理装置からの前記指令信号に従って玉の払出動作制御を
    行ない、該払出動作制御が完了した場合に完了信号を前
    記記録媒体処理装置へ返信するための処理動作を行なう
    ことを特徴とする、請求項2に記載の玉払出装置。
  4. 【請求項4】 前記玉払出制御手段と前記記録媒体処理
    装置との間での情報通信は、前記玉払出制御手段と前記
    記録媒体処理装置とが電気的に絶縁された状 態で情報の
    交信が可能な電気的絶縁交信手段を介して行なわれるこ
    とを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の玉払
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記玉払出制御手段が設けられた玉払出
    制御基板を収容する基板収容体をさらに含み、 玉の払出異常が発生した場合の異常原因を表示する異常
    原因表示手段が前記基板収容体の外方から視認可能に設
    けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の玉払出装置。
  6. 【請求項6】 前記玉払出制御手段は、玉の払出異常が
    発生した場合に玉の払出動作制御を行なわないエラー状
    態となり、 前記玉払出装置は、前記玉払出制御手段のエラー状態を
    リセットして玉の払出動作制御が可能な通常状態に復帰
    させるための操作を行なうリセット操作手段を含み、 前記玉払出制御手段が設けられた玉払出制御基板を収容
    する基板収容体の外面に露出した状態で前記リセット操
    作手段が設けられていることを特徴とする、請求項1〜
    請求項5のいずれかに記載の玉払出装置。
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