JP3025337B2 - 玉払出装置 - Google Patents

玉払出装置

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JP3025337B2
JP3025337B2 JP3131449A JP13144991A JP3025337B2 JP 3025337 B2 JP3025337 B2 JP 3025337B2 JP 3131449 A JP3131449 A JP 3131449A JP 13144991 A JP13144991 A JP 13144991A JP 3025337 B2 JP3025337 B2 JP 3025337B2
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balls
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貸玉や賞品玉を払出す
ための玉払出装置に関し、詳しくは、玉を払出す玉払出
手段と、所定の玉払出条件の成立に基づいて前記玉払出
手段を作動させて玉の払出制御を行なう玉払出制御手段
とを含む玉払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の玉払出装置において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、打玉が打込ま
れる遊技領域を有する弾球遊技機等に組込まれ、前記遊
技領域の所定の入賞口に打玉が入賞すること等によって
成立する所定の玉払出条件の成立に基づいて玉払出手段
を作動させて所定個数の景品玉を遊技者側に払出すよう
に構成されていた。そして、前記玉払出手段を制御する
玉払出制御手段には、前記玉払出手段によって払出され
るべき玉数が固定的に設定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、遊技場において
は、たとえば弾球遊技機の遊技盤等を取替えて他の機種
の弾球遊技機にする場合等があり、そのような場合にお
いては前記所定の玉払出条件の成立時に払出すべき玉数
が変更される場合がある。このような払出玉数を変更し
なければならない場合には、従来の玉払出装置において
は、払出すべき玉数が固定的に設定されている前記玉払
出制御手段をそっくり他のものに交換しなければならな
かった。ところが、この玉払出制御手段は、前記玉払出
装置を制御するためのものであるために、制御に必要な
各種回路や電子部品等を備えており、比較的高価なもの
となるために、玉払出個数の変更を行なう場合にコスト
が高くつくという欠点があった。
【0004】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、玉払出個数の変更を極力低コス
トで行なうことのできる玉払出装置を提供することであ
る。
【0005】請求項1に記載の本発明は、玉を払出す玉
払出手段と、所定の玉払出条件の成立に基づいて前記玉
払出手段を作動させて玉の払出制御を行なう玉払出制御
手段とを含む玉払出装置であって、玉を払出すための所
定信号が複数種類入力可能であり、入力された所定信号
に応じた払出すべき玉数を指令する玉数指令信号を出力
する払出玉数指令手段が交換可能に備えられ、前記玉払
出制御手段は、前記払出玉数指令手段の指令信号に従っ
て、指令された玉数だけの玉を前記玉払出手段により払
出すための指令玉数払出制御手段を含み、前記払出玉数
指令手段は、入力される所定信号と、出力する玉数指令
信号との間の相関関係が予め定められており、入力され
た所定信号の種類に基づいて前記相関関係に従った玉数
を指令する玉数指令信号を出力することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構
成に加えて、前記指令玉数払出制御手段は、前記払出玉
数指令手段指令信号に基づいて適正な玉数の指令がさ
れる状態であることを条件として、前記払出玉数指令手
指令信号に基づいて指令がなされた玉数だけの玉を
払出すことを特徴とする。請求項3に記載の本発明は、
請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、前記玉
払出手段は、所定の貸玉払出条件の成立に応じて貸玉を
払出し、所定の景品玉払出条件の成立に応じて景品玉を
払出すことが可能であり、前記払出玉数指令手段は、前
記払出されるべき玉数として前記景品玉の払出玉数を
令することができ、前記玉払出制御手段は、前記貸玉の
払出玉数が設定されており、当該設定されている貸玉の
払出玉数に基づいて前記玉払出手段により貸玉を払出さ
せ、前記払出玉数指令手段により指令される景品玉の払
出玉数に基づいて前記玉払出手段により景品玉を払出さ
せることを特徴とする。請求項4に記載の本発明は、請
求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記払出玉数指令手段は、払出すように指令する玉数の
種類の数を変更可能であることを特徴とする。請求項5
に記載の本発明は、請求項1から4のいずれかに記載の
発明の構成に加えて、前記指令玉数払出制御手段は、前
払出玉数指令手段指令信号の状態に基づいて、当該
指令信号の伝送用の信号線が断線しているか否かを認識
することを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、玉払出手段
によって払出されるべき玉数を指令する払出玉数指令手
が交換可能に備えられており、該払出玉数指令手段に
より入力された所定信号に応じた払出すべき玉数を指令
する玉数指令信号が出力される。その出力された玉数指
令信号に基づいて、玉払出制御手段に含まれている指令
玉数払出制御手段の働きにより指令された玉数だけの玉
を前記玉払出手段により払出すための制御が行なわれ
る。そして、払出玉数指令手段には、入力される所定信
号と、出力する玉数指令信号との間の相関関係が予め定
められ払出玉数指令手段の働きにより、入力された所
定信号の種類に基づき前記相関関係に従った玉数が指令
する玉数指令信号が出力される。請求項2に記載の本発
明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて次の
ように作用する。指令玉数払出制御手段のさらなる働き
により、払出玉数指令手段指令信号に基づいて適正な
玉数の指令がされる状態であることを条件として、払出
玉数指令手段指令信号に基づいて指令がなされた玉数
だけの玉を払出す。請求項3に記載の本発明によれば、
請求項1または2に記載の発明の作用に加えて次のよう
に作用する。玉払出手段のさらなる働きにより、所定の
貸玉払出条件の成立に応じて貸玉を払出し、所定の景品
玉払出条件の成立に応じて景品玉を払出すことが可能
なる払出玉数指令手段によって、払出されるべき玉数
として景品玉の払出玉数の指令がなされる。玉払出制御
手段では、貸玉の払出玉数が設定されており、玉払出制
御手段のさらなる働きにより、当該設定されている貸玉
の払出玉数に基づいて玉払出手段により貸玉を払出さ
せ、払出玉数指令手段より指令される景品玉の払出玉
数に基づいて玉払出手段により景品玉を払出させる。請
求項4に記載の本発明によれば、請求項1から3のいず
れかに記載の発明の作用に加えて次のように作用する。
払出玉数指令手段の働きにより、払出すように指令され
る玉数の種類の数が変更可能となる。請求項5に記載の
本発明によれば、請求項1から4のいずれかに記載の発
明の作用に加えて次のように作用する。指令玉数払出制
御手段のさらなる働きにより、払出玉数指令手段指令
信号の状態に基づいて、当該指令信号の伝送用の信号線
が断線しているか否かが認識される。
【0007】つまり、玉払出個数の変更を行なう必要が
生じた場合には、玉払出制御手段はそのままにして設定
玉数指定手段を交換して所望の払出玉数が設定されてい
る設定玉数指定手段に取替えることにより玉払出個数の
変更が可能となる。
【0008】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、本実施例では玉払出装置をパ
チンコ遊技機に用いた場合を示すが、本発明はこれに限
らず、遊技玉を用いてゲームを行なうスロットマシンや
玉貸装置等のように遊技玉を払出すものであればいかな
るものにでも用いることができる。
【0009】図1は、本発明に係る玉払出装置が用いら
れている弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機60および
カード処理機62を示す正面図である。
【0010】パチンコ遊技機60の左右方向一側部(図
面では左側)にはカード処理機62がパチンコ遊技機6
0に対し分離可能な状態で設けられている。図中130
は処理機使用可表示器であり、カード処理機62が作動
中で使用可能である旨を点灯表示するためのものであ
る。カード処理機62にはカードリーダライタが設けら
れたカードリーダライタ制御部134が設けられてお
り、カード挿入・排出口133からカードを挿入すれば
そのカードに記録されている記録情報がこのカードリー
ダライタにより読取れる。その読取られたカード情報に
含まれている挿入時のカード残額が挿入時残高表示器1
31により表示される。この挿入時残高表示器131
は、パチンコ遊技機60側に設けてもよく、また、幕板
等の他の場所に設けてもよい。このカード処理機62に
はCPU,ROM,RAM等が内蔵されたカード処理機
制御部135が設けられており、このカード処理機制御
部135よりカード処理機62全体が制御される。
【0011】遊技者がこのカード挿入・排出口133に
カードを挿入してその挿入カードが適正でかつカード残
額が残っている場合で玉貸操作が可能な場合には、カー
ド処理機制御部135からパチンコ遊技機60側に玉貸
可LED点灯用の制御信号が出力されて玉貯留皿59に
設けられている玉貸可LED(玉貸可表示器)48dが
点灯される。この玉貸可LED(玉貸可表示器)48d
は玉貸操作ができる旨を点灯表示するものである。遊技
者がこの玉貸可LED(玉貸可表示器)48dの点灯し
ていることを確認して玉貸ボタン44cを押圧操作す
る。すると、後述するたとえばロータリスイッチ等から
なる貸玉額設定スイッチ137(図2参照)によって予
め設定されている一回の玉貸操作により払出される貸玉
額(以下、単に貸玉額という)分の遊技玉(パチンコ
玉)が打球供給皿59内に払出される。この貸玉額分の
払出が終了するまでは玉貸可LED(玉貸可表示器)4
8dが消灯する。そして貸玉額分のパチンコ玉の払出が
終了した段階でカード処理機62内に挿入されているカ
ードのカード残額が貸玉額分減額更新される。
【0012】図中42cは返却ボタンであり、玉貸可L
ED(玉貸可表示器)48dの点灯している期間中操作
が有効なものである。この返却ボタン42cが遊技者に
よって押圧操作されることにより、カード処理機62内
に挿入されているカードがカード挿入・排出口133か
ら遊技者側に返却される。なお、カード挿入・排出口1
33に挿入されているカードの残額をすべて使い果たし
た場合にはその0カードが機内に回収される。このカー
ド挿入・排出口133は、カードが挿入・排出される溝
部分の外周に突条が設けられており、図示右側の突条1
33aより左側の突条133bのほうが突出量の大きい
突条に構成されており、このカード処理機62の図示左
側に設置されているパチンコ遊技機(図示せず)で遊技
をせんとする遊技者が間違ってこのカード処理機62の
カード挿入・排出口133にカードを挿入する不都合を
極力防止できるようにしている。図中132はカード挿
入ランプであり、カード挿入・排出口133にカードが
挿入されて所定位置に保持された状態で点灯するもので
ある。
【0013】挿入時残高表示器131によってカード挿
入時のカード残額が表示され、玉貸が行なわれて減額更
新された後のカードの残金額が打球供給皿59に設けら
れている残金額表示器(カード残高表示器)50により
表示される。打球供給皿59内にパチンコ玉が払出され
た状態で遊技者が打球操作ハンドル121を操作すれ
ば、パチンコ玉が1つずつ遊技領域120内に打込まれ
る。遊技領域120には、始動入賞口125a,125
b,125cが設けられており、この始動入賞口125
a〜125cにパチンコ玉が入賞することにより可変表
示装置123が可変開始される。そして停止時の表示結
果が特定の識別情報の組合せ(777)となれば大当り
となり可変入賞球装置124が開成してパチンコ玉が入
賞しやすい第1の状態となる。始動入賞口125aにパ
チンコ玉が入賞すると1個の入賞につきn個(たとえば
7個)の景品玉が打球供給皿59に払出される。始動入
賞口125b,125c内にパチンコ玉が入賞すると1
個の入賞につきm個(たとえば10個)の景品玉が打球
供給皿59内に払出される。さらに、遊技領域120内
に設けられている通常の入賞口や可変入賞球装置124
内にパチンコ玉が入賞すると1個の入賞につきK個(た
とえば15個)の景品玉が打球供給皿59内に払出され
る。これらの景品玉の払出の最中に払出ランプ126が
点灯または点滅表示される。
【0014】この打球供給皿59内に払出される景品玉
は後述する玉タンク151(図2参照)内に貯留されて
いるのであり、この玉タンク151内の貯留玉がなくな
ればタンク玉センサ150が玉を検出しなくなり、その
時点で玉切れ表示器127が点灯または点滅表示して貯
留玉がなくなったことを表示する。打球供給皿59が景
品玉で満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉は
余剰玉貯留皿122内に払出される。この余剰玉貯留皿
122も満杯になった場合に、それ以降払出すべき景品
玉が生じたときにその景品玉の個数またはその景品玉に
相当する金額等を記憶して表示するクレジット得点表示
器を打球供給皿59に設けてもよい。つまり、本実施例
では、後述するように1個の入賞玉に基づく景品玉の払
出制御が終了した後さらに次の入賞玉に基づく景品玉の
払出制御を行なうという入賞玉1個宛処理を行なってお
り、前記余剰玉貯留皿122が満杯になった以降におい
て、入賞玉に基づいて払出すべき景品玉が存在するとき
にはその入賞玉に基づいて払出すべき景品玉の個数また
その景品玉に相当する金額等を加算記憶し、その加算記
憶が終了した後次の入賞玉に基づく加算記憶を行ない、
その加算記憶された記憶値をクレジット得点表示器によ
り表示させてもよい。その場合には、玉貯留皿59や余
剰玉貯留皿122内のパチンコ玉が少なくなった後にお
いてこのクレジット得点表示器に表示されている得点分
の景品玉を払出す。残金額表示器(カード残高表示器)
50,挿入時残額表示器131は7セグメント表示器で
構成しているが、その代わりに、複数の発光ダイオード
を貸玉額や100円単位に対応させて設けてもよい。ま
た、残金額表示器(カード残高表示器)50により貸玉
額を表示してもよく、さらに別の表示器を設けてそれに
貸玉額を表示したり貸玉額が印刷されたシールを張りつ
けたりしてもよい。図中15はスピーカであり、大当り
時の効果音等が発せられる。
【0015】図2は、カード処理機およびパチンコ遊技
機の一部内部構造を示す背面図である。
【0016】カード処理機62のカード処理機制御部1
35に接続されている配線がパチンコ遊技機60に設け
られている中継端子基板138にコネクタ139により
接続され、カード処理機制御部135と中継端子基板1
38とが配線により互いに情報の送受信ができるように
なっている。またこの中継端子基板138には、払出制
御基板ボックス145内に収納されている払出集中制御
基板730,ゲーム制御基板ボックス148内に収納さ
れているゲーム制御基板,遊技機用ターミナルボックス
149,玉払出基板70が、それぞれコネクタ141,
144,143,142を介して接続される。さらに、
打球供給皿59に設けられている前述した各種表示器や
各種操作ボタンのスイッチがコネクタ140を介して中
継端子基板138に接続されている。なお、カード処理
機制御部135と打球供給皿59に設けられている各種
表示器や各種操作ボタンのスイッチならびに払出制御基
板ボックス145内の払出集中制御基板730とを中継
端子基板138を介することなく直接配線により接続
し、払出集中制御基板730と玉払出基板70とを中継
端子基板138を介して接続するようにしてもよい。ま
た、カード処理機制御部135と払出集中制御基板73
0とを直接コネクタにより接続するようにしてもよい。
【0017】カード処理機62の裏面側には、1回の玉
貸操作により払出される貸玉額を予め入力設定するため
の貸玉額設定スイッチ137が設けられており、図示す
るように、100円,200円,300円,400円,
500円の5種類の金額が入力設定できるようになって
いる。たとえば遊技場の係員により図示のように貸玉額
が300円に設定されればその300円が貸玉額として
カード処理機制御部135のマイクロコンピュータ30
0(図9参照)に記憶される。そして、遊技者がカード
をカード挿入・排出口133に挿入し、玉貸ボタン44
cを押圧操作することにより自動的にこの貸玉額(30
0円)分のパチンコ玉が打球供給皿59内に払出されカ
ード残額から減額されることになる。カード処理機62
の裏面側には、端数表示スイッチ136が設けられてい
る。この端数表示スイッチ136は、残金額表示器(カ
ード残高表示器)50により表示される挿入カードの現
時点における残額に100円未満の端数が生じた場合に
表示桁を切換えることによりその100円未満の端数を
表示させるためのものである。つまり、貸玉レートが変
更されて貸出されるパチンコ玉の金銭等価価値が変わっ
たこと等に起因して100円未満のカード残額が生ずる
場合にこの端数表示スイッチ136を切換えると、まず
1万円単位の残額がある場合には端数を切り捨てて残金
額表示器(カード残高表示器)50により点滅表示さ
れ、1万円単位の残額がなくなった時点で自動的に表示
器が切換わり100円未満の端数まで点灯表示される。
図中134はカードリーダライタおよびその制御回路を
含むカードリーダライタ制御部、131は挿入時残額表
示器である。なお、端数表示スイッチをカード処理機の
前面側に設け、遊技者の操作によって表示を切換えるよ
うにしてもよい。
【0018】払出制御基板ボックス145には、エラー
原因表示器146が設けられており、玉払出器63によ
るパチンコ玉の払出に異常が生じた場合のその異常原因
の種類を表示できるように構成されている。そして発生
した異常を遊技場の係員が修復した場合にはリセットボ
タン147を操作し、玉払出制御用のプログラムをリセ
ットする。このエラー原因表示器146を払出制御基板
ボックス145に設ける代わりに、エラー原因を玉貯留
皿59に設けられている残金額表示器(カード残高表示
器)50により表示したり、遊技機前面側に別途エラー
原因表示器を設けたり、原因によって払出ランプ126
の点滅態様を変えることにより対応させたり、あるい
は、ホール用管理コンピュータで表示したりしてもよ
い。前記玉払出器63と払出制御基板ボックス145内
の払出制御基板とにより本発明の玉払出装置が構成され
る。この玉払出器63は、パチンコ遊技機60の機構板
751に対しビス止等で着脱自在に取付けられている。
なお、取付方法としては、ビス止に限らず係止金具によ
る係止や弾性保持部材を利用した弾性保持等、着脱自在
な取付方法であればいかなるものでもよい。
【0019】遊技領域120内に打込まれたパチンコ玉
が始動入賞口125a,125b,125c(図1参
照)に入賞すれば、その入賞玉が始動入賞玉検出スイッ
チ128a,128b,128cにより検出され、その
検出信号に基づいてゲーム制御基板ボックス148内の
ゲーム制御基板が可変表示装置123(図1参照)の可
変制御を行なう。この始動入賞玉検出スイッチ128a
の検出信号はゲーム制御基板のゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ370(図11参照)を介して払出集中制御
基板730の払出制御用マイクロコンピュータ350
(図11参照)に入力され後述する制御に用いられる。
これら始動入賞玉検出スイッチ125a,125b,1
25cより検出された入賞玉は入賞玉処理機構445に
おける入賞玉センサA(170a)に導かれてその入賞
玉センサA(170a)により検出される。図中171
a,171bは払出ソレノイドであり、景品玉の払出処
理が終わった入賞玉を1個ずつ下方に落下させるための
ものである。図1に示す中央の始動入賞口125aにパ
チンコ玉が入賞すればその入賞玉1個につきn個(たと
えば7個)の景品玉が払出され、左右に設けられている
始動入賞口125b,125cのいずれかにパチンコ玉
が入賞すればその入賞玉1個につきm個(たとえば10
個)の景品玉が払出される。一方、始動入賞口125
a,125b,125c以外の通常の入賞口や可変入賞
球装置124内に入賞したパチンコ玉は入賞玉センサB
(170b)に導かれてその入賞玉センサB(170
b)により検出され、その入賞玉1個につきk個(たと
えば15個)の景品玉が打球供給皿59に払出される。
入賞玉1個につき払出すべき景品玉の個数(n,m,
k)が玉払出基板70の払出数設定部71に固定情報と
して設定されている。
【0020】玉払出器63から払出されたパチンコ玉に
より打球供給皿59が満杯となりそれ以上貯留できなく
なった余剰玉は余剰玉受皿122内に排出されるのであ
るが、その余剰玉受皿122も満杯になれば満タン検出
スイッチ162により満タンになったことが検出され、
玉の払出が停止制御される。
【0021】玉払出器63によって払出されるパチンコ
玉は玉タンク151内に貯留されている。この玉タンク
151内の貯留玉を玉払出器63に導くタンクレール途
中にタンク玉センサ150が設けられており、このタン
ク玉センサ150により玉タンク151内の貯留玉がな
くなったことが検出され、その検出信号が遊技機用ター
ミナルボックス149,中継端子基板138を介して払
出制御基板ボックス145内の払出集中制御基板730
に入力される。このタンク玉センサ150が玉を検出し
なくなった時点で玉切れ表示器127を点灯表示させる
とともに、後述するように玉貸しによるパチンコ玉の払
出動作のみが不能動化される(図15のS52参照)。
玉タンク151には、島に設けられる補給樋152から
パチンコ玉が補給玉検出器を含む補給装置153を介し
て供給される。この玉タンク151に供給される供給玉
が補給装置153の補給玉検出器により検出されるので
あり、所定個数a(たとえば10個)のパチンコ玉が供
給されたことを検出して1パルスの検出信号がこの補給
玉検出器から出力される。その出力信号はコネクタ15
4に伝達される。カード処理機62からの玉貸要求信号
を受けて玉タンク151内のパチンコ玉を打球供給皿5
9に払出すのではなく、遊技者が玉貸機から購入してき
た貸玉を打球供給皿59内に投入して遊技を行なう従来
から一般的なパチンコ遊技機の場合には、コネクタ15
4とホール用管理コンピュータに接続されているコネク
タ155とを接続し、補給玉検出器からの検出信号をホ
ール用管理コンピュータに送信し、ホール用管理コンピ
ュータではその送信されてきた検出信号に基づいて遊技
場にとって不利益となる不利益球数を集計する。ところ
が、本実施例のように、カード処理機62からの玉貸要
求信号に基づいて玉タンク151内の貯留玉の一部を打
球供給皿59内に払出す方式のパチンコ遊技機において
は、その遊技場にとって何ら不利益球数とはならない貸
玉の補給樋152から玉タンク151に供給されること
になり、その供給された貸玉が補給玉検出器により検出
されてしまって不利益球数情報としてホール用管理コン
ピュータに入力されてしまい、ホール用管理コンピュー
タで正確な不利益球数を集計できない不都合が生ずる。
そこで、本実施例のパチンコ遊技機においては、ホール
用管理コンピュータに接続されているコネクタ155を
補給装置153の補給玉検出器に接続されるコネクタ1
54から外して遊技機用ターミナルボックス149に接
続されているコネクタ156に接続する。そして、パチ
ンコ玉の入賞に基づいて払出される景品玉が所定個数a
(たとえば10個)に達するごとに払出集中制御基板7
30から所定のパルス信号を出力しその所定のパルス信
号が遊技機用ターミナルボックス149,コネクタ15
6,コネクタ155を介してホール用管理コンピュータ
に伝送されるように構成されている。このように構成す
ることにより、パチンコ玉の貸出に関しては何ら不利益
球数情報としてのパルス信号がホール用管理コンピュー
タに出力されることなく、入賞に伴う景品玉の払出に関
してのみパルス信号がホール用管理コンピュータに送信
され、ホール用管理コンピュータでは正確な不利益球数
情報を集計できる。
【0022】遊技領域120内に打込まれ入賞口に入賞
した入賞玉とアウト口に回収されたアウト玉は合流して
打込玉タンク159に落下し、その打込玉が打込玉検出
器(打込球カウンタ)160により検出された後島に設
けられている集球樋161上に落下する。図中180は
玉抜きソレノイドであり、この玉抜きソレノイドが払出
集中制御基板730からの制御信号により励磁されると
所定の開閉弁(図示せず)が開放されて玉タンク151
内に貯留されているパチンコ玉が玉抜径路1を通って機
外に排出される。この開閉弁は手動操作によっても開放
可能に構成されている。なお、本実施例では打込玉検出
器160の出力が従来と同様にホール用管理コンピュー
タに直接入力されるように構成されているが、打込玉検
出器160の出力を一旦払出集中制御基板730に入力
し、払出異常に基づく玉抜き処理が行なわれていないこ
とを条件として、払出集中制御基板730からホール用
管理コンピュータに入力されるように構成してもよい。
このようにすれば、正確な利益球数情報を集計すること
ができる。なお、それに代えて玉抜きされたパチンコ玉
が打込玉タンクに落下しないように構成してもよい。図
中158,157は遊技機用ターミナルボックス149
とホール用管理コンピュータとを接続するコネクタであ
り、後述する単位額売上信号(図16のS93を参照)
がこのコネクタ158,157を介してホール用管理コ
ンピュータに送信される。
【0023】図3は、図2に示した入賞玉センサA(1
70a),B(170b)に導かれるパチンコ玉の誘導
径路を示す縦断面図である。
【0024】遊技領域120を形成している遊技板81
には、第1の入賞玉集合樋45と第2の入賞玉集合樋4
7とからなる入賞玉樋が2段に積層して形成されてい
る。そして、始動入賞口125a,125b,125c
に入賞した入賞玉は第2の入賞玉集合樋47に導かれて
入賞玉センサA(170a)により検出される。一方、
通常の入賞口や可変入賞球装置124内に入賞したパチ
ンコ玉は、第1の入賞玉集合樋45に導かれて入賞玉セ
ンサB(170b)により検出される。
【0025】図4は、入賞玉処理機構445の構造およ
び作用を説明するための断面図である。入賞玉センサA
(170a),B(170b)のそれぞれの脇には、払
出ソレノイドA(171a),B(171b)で揺動さ
れる揺動体29a,29bが設けられている。この揺動
体29a,29bは、支軸31a,31bにより回動自
在に取付けられており、それぞれにウエート33a,3
3bが設けられている。そして払出ソレノイドB(17
1b)が図示のように励磁が解除されている状態では、
ウエート33bの自重により揺動体29bが図示時計回
り方向に回動している。その状態では、払出ソレノイド
B(171b)のアクチュエータ25bが第1の入賞玉
集合樋45内に入込んだ状態となり、その入込んだアク
チュエータ25bにより入賞玉が入賞玉センサB(17
0b)内で停止された状態となる。そして払出ソレノイ
ドB(171b)が励磁されると、図示左側の払出ソレ
ノイドA(171a)のように、アクチュエータ25a
が引寄せられて第2の入賞玉集合樋47から退避した状
態となるとともに、揺動体29aがアクチュエータ25
aにより押上げられて図示時計回り方向に回動してその
上方端から第1の入賞玉集合樋47内に入り込む。そし
てアクチュエータ25aにより支えられていた入賞玉が
下方に落下するとともにその上方に位置する入賞玉が揺
動体29aの上方端により支えられて保持される。以上
のように、払出ソレノイドが1回励磁される毎に入賞玉
が1個玉抜き径路1内に排出されて機外に排出される。
【0026】そして、第1の入賞玉集合樋47に導かれ
た入賞玉が入賞玉センサA(170a)により検出され
れば所定個数の景品玉が払出され、その払出が完了した
段階で払出ソレノイドA(171a)を1回励磁して解
除する。そして、次の入賞玉が第1の入賞玉集合樋47
に存在すれば再度入賞玉センサA(170a)により検
出されて、前述と同様に所定個数の景品玉が払出され
る。また、第2の入賞玉集合樋45に導かれた入賞玉は
入賞玉センサB(170b)により検出され、所定個数
k個(たとえば15個)の景品玉が払出され、払出ソレ
ノイドB(170b)が励磁されて次の入賞玉があれば
再度所定個数k個の景品玉の払出が行なわれる。以上の
ように、入賞玉が連続して発生したとしても、揺動体2
9a,29bにより、景品玉の払出が終了した入賞玉だ
け流下して未だに景品玉の払出が終了していない入賞玉
については流下が阻止されて第1,第2の入賞玉集合樋
47,45内に証拠玉として貯留された状態となるため
に、景品玉の払出個数をめぐるトラブルを防止できる利
点がある。なお、証拠玉を貯留する代わりにマイクロコ
ンピュータ等で入賞個数等を記憶しておき、その記憶値
に基づいて払出制御を行なうようにしてもよい。その場
合には、バツクアップ電源を利用して記憶値が停電等で
消去されないようにすることが望ましい。
【0027】なお、払出ソレノイドA(171a),B
(171b)が故障して励磁不能状態になれば、アクチ
ュエータ25aまたは25bが第1の入賞玉集合樋47
や第2の入賞玉集合樋45に入込んだままの状態となる
ため、排出ソレノイド励磁指令信号が導出されたにもか
かわらず、パチンコ玉が入賞玉センサA(170a)ま
たは入賞玉センサB(170b)の内部で停止して入賞
玉検出信号が継続して導出される状態となるのであり、
この入賞玉センサの連続したON状態を検出して払出ソ
レノイドA(171a)またはB(171b)が故障し
た旨の判定を行なって異常状態の報知を行うように構成
されている。なお、入賞玉センサA(170a),B
(170b)はパチンコ玉の通過に伴って出力信号が所
定の電圧から変化するいわゆる近接スイッチにより構成
されているのであるが、この入賞玉検出センサA(17
0a),B(170b)が断線した場合には出力信号の
電圧が0Vとなるために、その0Vになった旨を検出し
て入賞玉センサA(170a),B(170b)が断線
した旨の判定を行ない報知をしてもよい。また、この入
賞玉センサA(170a),B(170b)がショート
した場合には出力電圧が正常な電圧を超えた異常な電圧
となってしまうのであり、その異常電圧を検出してショ
ートした旨の判定を行ない、その旨の報知を行なうよう
にしてもよい。
【0028】図5(a),(b),図6は、玉払出器6
3の内部構造を説明するための断面図である。
【0029】玉払出器63には、景品玉を2列に整列さ
せながら流下させるタンクレール67(図2参照)から
の景品玉を受入れる玉通過口64a,64bが形成され
ており、その玉通過口64a,64bにそのストッパ係
止部78が一部入込んだ払出スプロケット74が設けら
れている。さらに、この払出スプロケット74をロック
状態およびロック解除状態に切換るための払出ソレノイ
ド223が設けられており、払出ソレノイド223が励
磁されることによりアクチュエータ232が図5におけ
る左方向に引寄せられてアクチュエータ232によるス
トッパ係止部78の係止が解除されて払出スプロケット
74が回転可能な状態となる。この払出ソレノイド22
3,アクチュエータ232,ストッパ係止部78,払出
スプロケット74により玉払出機構が構成されている。
【0030】この状態で、玉通過口64a,64b内の
パチンコ玉の自重により払出スプロケット74が図示時
計回り方向に回転する。そして払出スプロケット74が
あるストッパ係止部78からその次の隣のストツパ係止
部78までの回転角度だけ回転した状態でパチンコ玉が
1個払出されるとともに、払出ソレノイド223の励磁
が解除されて再びアクチュエータ232によるストッパ
係止部78の係止が行なわれて払出スプロケット74が
再度ロック状態となる。この払出スプロケット74に
は、図8の斜視図にも示すように、複数の玉載置部76
a,76bが形成されており、一方の玉載置部76aに
より玉通過口64a内のパチンコ玉を保持し(図5の
(a)参照)、他方の玉載置部76bにより、玉通過口
64b内のパチンコ玉を保持(図5の(b)参照)でき
るように構成されている。
【0031】この玉払出器63には、玉払出基板70が
設けられているとともに、その玉払出基板70によって
制御される受光素子68a〜68dと投光素子67a〜
67d(図6参照)が設けられている。投光素子67a
と受光素子68aとにより、玉通過口64a内のパチン
コ玉が存在するか否かの確認が行なわれるのであり、こ
の受光素子68aにより玉通過口64a内のパチンコ玉
の存否を確認するための玉確認センサAが構成されてい
る。一方、投光素子67bと受光素子68bとにより、
玉通過口64b内のパチンコ玉が存在するか否かの確認
が行なわれるのであり、この受光素子68bにより玉通
過口64b内のパチンコ玉の存否を確認するための玉確
認センサBが構成されている。さらに、投光素子67c
と受光素子68cとにより、玉通過口64a内のパチン
コ玉のうち前記玉払出機構によって払出されたパチンコ
玉が計数されるのであり、この受光素子68cにより玉
通過口64a内のパチンコ玉のうち前記玉払出機構によ
って払出されたパチンコ玉を計数するための玉計数セン
サAが構成される。一方、投光素子67dと受光素子6
8dとにより、玉通過口64b内のパチンコ玉であって
前記玉払出機構により払出されたパチンコ玉が計数され
るのであり、この受光素子68dにより、玉通過口64
b内のパチンコ玉であって前記玉払出機構によって払出
されたパチンコ玉を計数するための玉計数センサBが構
成される。
【0032】そして、前記投光素子67a,67bと受
光素子68a,68bとにより、前記玉払出機構により
払出すべき遊技玉の有無を検出するための第1の玉検出
手段が構成されている。また、前記投光素子67c,6
7dと受光素子68c,68dとにより、前記玉払出機
構により払出された遊技玉を検出する第2の玉検出手段
が構成されている。なお、少なくとも投光素子67a,
67bと受光素子68a,68bは、図5にも示すよう
に、玉通過口64a,64bのセンターラインよりも図
示右側に偏った位置に設けられており、玉の通過に伴っ
て、繋がって流下する玉の区切り目をねらって確実に1
個ずつ検出し得るように構成されている。また、図6に
示すように、投光素子67a,67b,67c,67d
同士が中央に配設されて隣接する投光素子同士が逆向き
に配設され、受光素子68a,68b,68c,68d
のほうが玉通過口64a,64bを挟んで左右に分散し
て配列されているために、投光素子からの投光が隣接し
た受光素子における隣の受光素子に誤って受光される不
都合を防止し得る。また、図6に示した投光素子67a
〜67dが配設された位置に投光素子の代わりに受光素
子68a〜68dをそれぞれ配設しても同じ利点を有す
る。
【0033】図7は玉払出器63による遊技玉の払出動
作を説明するための動作説明図である。払出スプロケッ
ト74が図5に示した状態から隣接するストッパ係止部
78に相当する回転角度(以下1ピッチ角度という)だ
け回転した状態が図7に示されている。図7の(a)は
玉通過口64a内のパチンコ玉の状態を示し、(b)は
玉通過口64b内のパチンコ玉の状態を示している。図
7(a)で示すように、玉通過口64aのほうは、払出
スプロケット74のストッパ係止部78と傾斜部444
aとの間隔t1が比較的広いために、払出スプロケット
74が図5の状態から1ピッチ角度分回転して図7の状
態になった段階で玉通過口64a内のパチンコ玉が1個
下方に払出される。
【0034】一方、玉通過口64bのほうは、図7の
(b)で示すように、ストッパ係止部78と傾斜部44
4bとの間隔t2が比較的狭いために、払出スプロケッ
ト74が図5の状態から1ピッチ角度分回転したとして
も、図示するように未だに払出スプロケット74により
パチンコ玉が保持された状態であり、この状態ではパチ
ンコ玉が払出されない。
【0035】払出スプロケット74が図7に示す状態か
らさらに1ピッチ角度だけ回転した状態では、玉通過口
64a内のパチンコ玉が払出スプロケット74により係
止保持されることになるために下方に払出されないが、
玉通過口64b内のパチンコ玉は下方に払出される。そ
して、払出スプロケット74の回転によって下方に払出
されたパチンコ玉は玉計数センサA(68c),玉計数
センサB(68d)によって検出される。このようにし
て、払出スプロケット74が1ピッチ角度だけ回転する
ことにより玉通過口64a,64bのいずれかから交互
にパチンコ玉が1個ずつ排出される。
【0036】図8は、玉払出器63の内部構造を説明す
るための分解斜視図である。
【0037】玉払出器63は、主に、組付ベース107
と後方ベース106と中間ベース105と払出ソレノイ
ド223と玉払出基板70とからなり、それらの部品が
組立てられた状態で組付カバー体102内に収納され
る。図中110,111は、組立てられた玉払出装置6
3を組付カバー体102内に収納して組付カバー体10
2に固定するための取付ビスである。
【0038】組付ベース107には、玉通過口64aと
ソレノイド取付空間112と支軸109などが設けられ
ている。また、支軸109が払出スプロケット74の軸
穴214に挿入された状態で払出スプロケット74が支
軸109に回転自在に外嵌される。この払出スプロケッ
ト74は、複数のストッパ係止部78と複数の通過玉載
置部76a,76bが形成されている。なお図中216
は空部である。さらに、組付ベース107には、玉払出
基板70を取付けるための基板取付部113aと玉払出
器63の一方の側面となる外壁108とを有する。さら
にこの基板取付部113aには、カバー挿入口97,9
8が設けられており、投光素子や受光素子を収納するた
めの透明のセンサカバー88,89がこのカバー挿入口
97,98に挿入されて保持されるように構成されてい
る。
【0039】前記払出ソレノイド223には、引張バネ
96が設けられており、この引張バネ96の復元力によ
りストッパ板232が組立状態における払出スプロケッ
ト74側に押しつけられ、払出ソレノイド223の励磁
によってその引張バネ96の復元力に抗してストッパ板
232が払出スプロケット74から遠ざかる方向に引寄
せられる。
【0040】このストッパ板232の下方端にはストッ
パ234が形成されており、払出ソレノイド223の励
磁が解除されている状態でこのストッパ234が払出ス
プロケット74のストッパ係止部78に係止され、払出
ソレノイド223が励磁されたことに伴ってストッパ板
232が引寄せられてストッパ234のストッパ係止部
78への係止が解除される。この払出ソレノイド223
のソレノイド取付板66には、取付板部220が設けら
れており、ソレノイド取付空間112の取付部222に
この取付板部220を当接させた状態でビスにより払出
ソレノイド223を組付ベース107に取付ける。
【0041】中間ベース105は、組付ベース107の
玉通過口64aの側面を蓋する状態で組付ベース107
に固定される。中間ベース105には、位置決め凸部2
08a,208bが形成されており、この位置決め凸部
208a,208bが組付ベース107に形成されてい
る位置決め凹部206a,206bに嵌合し、中間ベー
ス105が組付ベース107に位置決め固定される。こ
の組付ベース107に固定された状態で、中間ベース1
05に形成されているカバー挿入溝94と組付ベース1
07に形成されているカバー挿入口97とにセンサカバ
ー88を挿入保持させることが可能となる。一方、中間
ベース105に形成されているカバー挿入溝95と組付
ベース107に形成されているカバー挿入口98にセン
サカバー89を挿入させて保持可能となる。
【0042】後方ベース106には、玉通過口64bが
形成されており、この玉通過口64bの側面が前記中間
ベース105により蓋されるように後方ベース106を
組付ベース107に組付けて固定する。この組付状態
で、後方ベース106に形成されているカバー挿入口8
6と中間ベース105に形成されているカバー挿入溝1
20とに透明のセンサカバー100を挿入して保持可能
となる。さらに後方ベース106に形成されているカバ
ー挿入口87と中間ベース105に形成されているカバ
ー挿入溝96とに透明のセンサカバー101を挿入して
保持可能となる。
【0043】玉払出基板70には、複数の投光素子(投
光器)67a〜67dと複数の受光素子(玉確認センサ
および玉計数センサ)68a〜68dが設けられてお
り、この玉払出基板70を組付ベース107と後方ベー
ス106との組立状態で形成される基板取付部113
a,113bの凹部にビス止固定する。玉払出基板70
がこのようにビス止固定されることにより、玉払出基板
70に設けられている受光素子(玉確認センサB)68
bがセンサ挿通孔84に挿入され、受光素子(玉計数セ
ンサB)68dがセンサ挿通孔82に挿入され、投光素
子(投光器)67a(図6参照)がセンサ挿通孔85に
挿入され、投光素子(投光器)67d(図6参照)がセ
ンサ挿通孔83に挿入され、投光素子(投光器)67b
(図6参照)がセンサ挿通孔91に挿入され、受光素子
(玉確認センサA)68a(図6参照)がセンサ挿通孔
90に挿入され、投光素子(投光器)67c(図6参
照)がセンサ挿通孔93に挿入され、受光素子(玉計数
センサA)68cがセンサ挿通孔92に挿入される。こ
のように、各センサ挿通孔に挿入された投受光素子は、
玉通過口64a,64bのそれぞれを両脇から挟んだ状
態に配置されることになり、投光素子から投光された光
が玉通過口64a,64bを横切って受光素子に受光さ
れる状態となる。なお、各センサ挿通孔82〜85,9
0〜93には、投受光素子に形成されている突起部分が
挿入できるようにするための切欠部218が形成されて
いる。また図中256は配線収納溝であり、72は中継
端子基板135と接続するための接続端子である。な
お、玉払出基板70には、長期の使用により投受光素子
がゴミ等により汚れたりセンサカバー88,89,10
0,101が汚れたりして受光素子の受光量が低下した
場合には、その受光素子の感度を適正な値に自動調整し
たり、または投光素子の投光量を適当な強さに自動調整
したりする機能を有する。
【0044】後方ベース106には、所定箇所に位置決
め凹部が形成されており、この位置決め凹部に中間ベー
ス105の位置決め凸部210a,210bが嵌合さ
れ、後方ベース106と中間ベース105との位置決め
が可能となる。
【0045】組付ベース107の上面には嵌合突起20
2a,202bが形成されているとともに、組付ベース
107の底面には図示されてないが嵌合突起が形成され
ている。一方、組付カバー体102には、その上面に嵌
合開口200a,200bが形成されているとともに、
その底面にも嵌合開口(図示せず)が形成されている。
さらに、組付カバー体102には、位置決めピン(図示
せず)とソレノイド位置決め部(図示せず)が形成され
ている。玉払出器63を組立てた状態で、組付ベース1
07を組付カバー体102に組付るに際し、組付ベース
107に形成されている位置決め穴254に組付カバー
体102の位置決めピンが挿入されて組付カバー体10
2と組付ベース107との両者間での位置決めができ
る。その状態で組付ベース107を組付カバー体102
内に押込むことにより、ソレノイド位置決め部により払
出ソレノイド223が位置決めされるとともに、嵌合突
起202a,202bが嵌合開口200a,200bに
嵌合保持され、かつ、組付ベース107側のもう一方の
嵌合突起が組付カバー体102側のもう一方の嵌合開口
に嵌合保持され、組付カバー体102への組付が完了す
る。玉払出器63の組付カバー体102への組付状態
で、組付カバー体102における玉通過口64a,64
bに相当する部分に、玉通過口204a,204bが形
成されており、この玉通過口204a,204bからパ
チンコ玉が玉通過口64a,64bに進入できるように
構成されている。
【0046】図9は、カード処理機制御部の制御回路を
示すブロック図である。
【0047】カード処理機制御部135(図2参照)に
はカード処理機制御用マイクロコンピュータ300が組
込まれている。カード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300は以下に述べるような各種機器の動作を制御す
る機能を有する。このため、カード処理機制御用マイク
ロコンピュータ300は、たとえば数チップのLSIで
構成されており、その中には制御動作を所定の手順で実
行することのできるCPU301と、CPUの動作プロ
グラムデータを格納するROM302と、必要なデータ
の書込および読出ができるRAM303とが含まれる。
【0048】さらに、カード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300は、入力信号を受けてCPU301に入
力データを与えるとともに、CPU301からの出力デ
ータを受けて外部に出力する入出力回路304と、電源
投入時にCPU301にリセットパルスを与えるパワー
オンリセット回路305と、CPU301にクロック信
号を与えるクロック発生回路306と、クロック発生回
路306からのクロック信号を分周してリセットパルス
を定期的(たとえば2msec毎)にCPU301に与
えるパルス分周回路(定期リセット回路)307と、C
PU301からのアドレスデータをデコードするアドレ
スデコード回路308とが含まれる。
【0049】アドレスデコード回路308はCPU30
1からのアドレスデータをデコードし、ROM302,
RAM303,入出力回路304にそれぞれチップセレ
クト信号を与える。
【0050】なお、この実施例では、ROM302に
は、その内容の書換え、すなわち必要が生じた場合に
は、その中に格納されたCPU301のためのプログラ
ムデータを変更することができるようにプログラマブル
ROMが用いられている。そして、CPU301からこ
のROM302内に格納されたプログラムデータに従っ
て、かつ以下に述べる各制御信号の出力に応答して、種
々の機器に対して制御信号を与える。
【0051】カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300は、入力信号として、次のような信号が与えられ
る。
【0052】遊技場の係員が貸玉額設定スイッチ137
(図2参照)を操作して貸玉額を設定することにより、
その設定信号が検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。遊技場
の係員が端数表示スイッチ136(図2参照)を操作す
ることにより、そのスイッチ操作信号が検出回路309
を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ30
0に入力される。遊技者が貸玉ボタン44c(図1参
照)を押圧操作すれば、その押圧操作が玉貸操作検出器
44dにより検出され、その検出信号が中継端子基板1
38,検出回路309を介してカード処理機制御用マイ
クロコンピュータ300に入力される。遊技者が返却ボ
タン42c(図1参照)を押圧操作すれば、その押圧操
作が返却操作検出器42dにより検出され、その検出信
号が中継端子基板138,検出回路309を介してカー
ド処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力され
る。カードリーダライタ制御部134(図1,図2参
照)から、後述するカード受付信号,カード異常信号,
カード処理完了信号が入力される。
【0053】払出制御用マイクロコンピュータ350か
ら中継端子基板138,情報入力回路312を介して、
後述する払出可能信号,玉貸準備信号,貸玉完了信号,
玉貸可能信号が入力される。この情報入力回路312は
フォトカプラが内蔵されており、払出制御用マイクロコ
ンピュータ350からの前述した各種信号がフォトカプ
ラを介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ3
00に入力される。このようにフォトカプラを介して信
号が入力されるために、払出制御用マイクロコンピュー
タ350に発生した故障による悪影響がカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300にまで及ばないため
に、払出制御用マイクロコンピュータ350の故障に起
因してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300
まで故障してしまうという不都合が極力防止できる。
【0054】次に、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300は以下の回路や機器に対して制御信号を出
力する。
【0055】LED駆動回路310,中継端子基板13
8を介して、玉貸可表示器48d,返却可表示器46
d,カード残高表示器50(図1参照)にそれぞれ表示
用制御信号を出力する。なお、本実施例では返却可表示
器46dをカード処理機制御用マイクロコンピュータ3
00によって制御するようにしたが、払出制御用マイク
ロコンピュータ350によって制御してもよい。その場
合においてその返却可表示器46dをカードが挿入され
ている間点灯制御するようにして遊技終了時にカードの
取り忘れを極力防止できるようにしてもよい。LED駆
動回路310を介して挿入時残高表示器131(図1参
照)に表示用制御信号を与える。ランプ駆動回路311
を介して、カード挿入表示器132,処理器使用可表示
器130にそれぞれ表示用制御信号を与える。カードリ
ーダライタ制御部134(図1,図2参照)に、後述す
る現在の残高データ,カード書込排出指令信号,残高ゼ
ロデータ,カード回収指令信号を出力する。情報出力回
路313,中継端子基板138を介して払出制御用マイ
クロコンピュータ350に、後述する玉貸要求信号を出
力する。カード処理機用ターミナルボックス320を介
して玉貸カード集中管理コンピュータに後述する単位額
売上信号を出力する。この玉貸カード集中管理コンピュ
ータは、玉貸カードの発行会社等に設置されている集中
管理コンピュータであり、日本全国の各遊技場に設置さ
れているカード処理機62に対しカード処理機用ターミ
ナルボックス320を介して通信回線により接続されて
いる。
【0056】図10は、パチンコ遊技機側とカード処理
機側との間での信号の送受信を行なうための回路を示す
概略回路図である。
【0057】パチンコ遊技機側に設けられている電源7
00の交流電圧24Vがカード処理機側の電源回路70
1に入力される。この電源回路701は整流器を含む一
般的な電源回路であり、交流を直流VC(+12V)に
変換して各種の回路や電子装置に印加するためのもので
ある。パチンコ遊技機側に設けられている前述したカー
ド残高表示器50を構成する各LED表示器50a,5
0b,50cの各共通電極に電圧を印加するための共通
電極駆動回路310aがカード処理機側に設けられてい
る。この共通電極駆動回路310aは、カード処理機制
御用マイクロコンピュータからの制御信号に基づいて各
LED表示器50a〜50cの共通電極に電圧を印加す
るためのものである。なお、この共通電極駆動回路31
0aは、フォトカプラを含むスイッチ回路702a,7
02b,702cを有しており、カード処理機制御用マ
イクロコンピュータからの制御信号が一旦光に変換され
た後再度電気信号に変換されるように構成されている。
【0058】前記各LED表示器50a〜50cの表示
用の7つのセグメントに対応した電極に電圧を印加する
ためのセグメント対応電極駆動回路310bがカード処
理機側に設けられている。このセグメント対応電極駆動
回路310bは、カード処理機制御用マイクロコンピュ
ータからの表示用制御信号に基づいて所望のセグメント
対応電極を選択してそれに電圧を印加するものである。
そして、共通電極に電圧が印加されていることを条件と
して、印加されたセグメント対応電極に相当するセグメ
ントが表示状態に切換わる。このセグメント対応電極駆
動回路310bも、フォトカプラからなるスイッチ回路
703a〜703gを有しており、カード処理機制御用
マイクロコンピュータからの表示用制御信号が一旦光に
変換された後再度電気信号に変換されてセグメントを対
応電極に印加されるように構成されている。これらスイ
ッチ回路702a〜702c,703a〜703gによ
り、カード処理機制御用マイクロコンピュータからの表
示用制御信号が異常に高い電圧になる等の異常状態が発
生したとしても、LED表示器50a〜50cがその影
響を受けて故障することが極力防止できる。
【0059】パチンコ遊技機側に設けられている前述し
た玉貸操作検出器44dと返却操作検出器42dとが前
述した検出回路309を介してカード処理機制御用マイ
クロコンピュータに入力される。この検出回路309
は、それぞれの検出器44d,42dに対応するフォト
カプラからなるスイッチ回路を含み、各検出器44d,
42dからの検出信号が一端光に変換された後再度電気
信号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300に入力される。これにより、各検出器42
d,44dからの検出信号が異常に電圧の高い異常な信
号となったとしてもその影響を受けてカード処理機側の
回路や電子装置が故障することが極力防止できる。
【0060】カード処理機側に設けられている玉貸可L
ED駆動回路310cはフォトカプラからなるスイッチ
回路705を含み、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300からの表示用制御信号が一旦光に変換され
た後電気信号に再度変換されてその電気信号によって玉
貸可表示器46dの表示制御が行なわれる。これによ
り、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300側
からの表示制御信号の異常の影響を受けて玉貸可表示器
46dが故障することが極力防止できる。
【0061】カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300から後述する玉貸要求信号がカード処理機側に設
けられたフォトカプラからなるスイッチ回路706,パ
チンコ遊技機側に設けられたフォトカプラからなるスイ
ッチ回路707を介して払出制御用マイクロコンピュー
タ350に入力される。また、カードがカード処理機6
2に挿入されたことに基づいてカード処理機制御用マイ
クロコンピュータ300から制御信号がフォトカプラか
らなるスイッチ回路708に入力され、その制御信号が
一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてパチン
コ遊技機側に設けられているフォトカプラからなるスイ
ッチ回路709に入力され、一旦光に変換された後再度
電気信号に変換されて払出制御用マイクロコンピュータ
350に入力される。これらのスイッチ回路707,7
06は、カード処理機側に設けられている電源回路70
1に対し直列に接続されており、スイッチ回路709,
708も電源回路701に対し直列に接続されている。
そして、カード処理機側のスイッチ回路706,708
によってパチンコ遊技機側のスイッチ回路707,70
9がON,OFF切換えされるのであり、ONに切換え
られたときには、カード処理機側の電源回路701から
の直流電圧VCによってフォトカプラが動作するように
構成されている。パチンコ遊技機側のスイッチ回路70
7,709がカード処理機側の電源回路701の直流電
圧VCによって作動するように構成した理由は、パチン
コ遊技機側のスイッチ回路707,709に印加された
電圧がその後カード処理機側のスイッチ回路706,7
08にも印加されるために、スイッチ回路707,70
9をパチンコ遊技機側の電源回路からの直流電圧によっ
て作動するように構成した場合にはそのパチンコ遊技機
側の電源回路からの電圧がカード処理機側にも一部入り
込んでくることになり、その結果、パチンコ遊技機側の
電源回路の故障等によって異常に高い電圧が一部カード
処理機側に入り込んでくる恐れがあり、パチンコ遊技機
側の電源回路等の故障の影響を受けてカード処理機側の
回路や電子機器が故障するという不都合が生ずるのであ
り、このような不都合を解消するためである。また、フ
ォトカプラからなるスイッチ回路706,707,70
8,709により、前述と同様に、パチンコ遊技機側と
カード処理機側とにおいて、一方の機器の電圧異常が他
方の機器に悪影響を及ぼすことを極力防止できる。
【0062】払出制御用マイクロコンピュータ350か
ら後述する玉貸準備信号と玉貸完了信号がフォトカプラ
からなるスイッチ回路710に入力され、一旦光に変換
された後再度電気信号に変換され、カード処理機側のフ
ォトカプラからなるスイッチ回路711に入力され、一
旦光に変換された後再度電気信号に変換されてカード処
理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。
また、払出制御用マイクロコンピュータ350から払出
可能信号がフォトカプラからなるスイッチ回路712に
入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換さ
れてカード処理機側のフォトカプラからなるスイッチ回
路713に入力され、一旦光に変換された後再度電気信
号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300に入力される。フォトカプラからなるスイッチ
回路710,711,712,713が設けられている
ため、前述と同様に一方の機器の異常電圧が他方の機器
に悪影響を及ぼすことを極力防止される。なお、前記共
通電極駆動回路310a,セグメント対応電極駆動回路
310b,検出回路309,玉貸可LED駆動回路31
0c,スイッチ回路706,708,711,713
は、それぞれ電源回路701の直流電極VCが印加され
る。なお、図10は、たとえば図9に示された中継基板
138は図面上省略している。図中730a〜730g
は、残高表示器50の各表示部50a,50b,50c
に印加される電圧の大きさを所望の値にするために組込
まれた抵抗である。つまり、前記各表示器50a,50
b,50cに印加される電圧はカード処理機62側の電
源回路701で発生した電圧であり、そのカード処理機
62に接続されたパチンコ遊技機60の残高表示器50
に必ずしも適した電圧とはなっていない場合がある。そ
の場合に、所定の抵抗値を有する抵抗730a〜730
gを組込み、所望の大きさの電圧が残高表示器50に印
加されるようにしている。同じ理由で抵抗731,73
2が設けられており、これらの抵抗731,732によ
りスイッチ回路707,709に印加される電圧を所望
の大きさの電圧値にすることができる。
【0063】図11は、払出制御基板ボックス145
(図2参照)に収納されている払出集中制御基板730
の払出制御回路を示すブロック図である。
【0064】払出制御回路には払出制御用マイクロコン
ピュータ350が設けられている。この払出制御用マイ
クロコンピュータ350は、図9のカード処理機制御用
マイクロコンピュータ300と同様に、CPU351,
ROM352,RAM353,パワーオンリセット回路
355,クロック発生回路356,パルス分周回路35
7,アドレスデコード回路358,入出力回路354を
含んでおり、ここでは説明の繰返しを省略する。なお、
この払出制御用マイクロコンピュータ350は、前述し
た各種回路がワンチップ化されたワンチップマイクロコ
ンピュータで構成されている。
【0065】払出制御用マイクロコンピュータ350に
は、入力信号として次のような信号が与えられる。
【0066】遊技場の係員がリセットボタン147(図
2参照)を押圧することによりリセットスイッチ147
がONになり検出回路359からリセット操作検出信号
が払出制御用マイクロコンピュータ350に入力され
る。余剰玉受皿122(図1参照)が満杯となり満タン
スイッチ162(図2参照)がONになればそのON信
号が検出回路360を介して払出制御用マイクロコンピ
ュータ350に与えられる。玉通過口64a(図5
(a)参照)内にパチンコ玉が存在する場合には、投光
器(投光素子)67aからの投光が遮られて玉確認セン
サA(63a)で受光されなくなり、玉が存在すること
が確認できるのであり、その確認信号が中継端子基板1
38,検出回路360を介して払出制御用マイクロコン
ピュータ350に入力される。同様に、玉通過口64b
(図5(b)参照)にパチンコ玉が存在することが玉確
認センサB(68b)により検出されてその検出信号が
中継端子基板138,検出回路360を介して払出制御
用マイクロコンピュータ350に入力される。一方、玉
通過口64a内のパチンコ玉が払出スプロケット74
(図5(a)参照)の回転により払出されればその払出
されたパチンコ玉により投光器(投光素子)67cから
の投光が遮られて玉計数センサA(68c)で受光され
なくなり、玉が払出されたことが検出されるのであり、
その検出信号が中継端子基板138,検出回路360を
介して払出制御用マイクロコンピュータ350に与えら
れる。同様に、玉通過口64b(図5(b)参照)内の
パチンコ玉が払出スプロケット74の回転により下方に
払出されれば、その払出されたパチンコ玉が玉計数セン
サB(68d)により検出され、その検出信号が中継端
子基板138,検出回路360を介して払出制御用マイ
クロコンピュータ350に与えられる。なお、検出回路
360において、玉確認センサA(68a)と玉確認セ
ンサB(68b)との検出信号をアンドゲートを介して
払出制御用マイクロコンピュータ350に入力するよう
にしてもよい。このようにすれば、玉確認センサA(6
8a)によるパチンコ玉の存在することの確認信号と玉
確認センサB(68b)によるパチンコ玉が存在するこ
との確認信号との両信号が共に検出回路360に入力さ
れた場合にのみパチンコ玉が存在することの確認信号が
払出制御用マイクロコンピュータ350に与えられるこ
とになる。
【0067】入賞玉処理機構445の入賞玉センサA
(170a),B(170b)が入賞玉を検出すれば、
その検出出力が検出回路360を介して入力される。タ
ンク玉センサ150による玉タンク151内の玉の有無
が検出され(図2参照)、その検出出力が遊技機用ター
ミナルボックス149,検出回路360を介して入力さ
れる。ゲーム制御基板ボックス148(図2参照)内に
収納されているゲーム制御基板に設けられているゲーム
制御用マイクロコンピュータ370から中継端子基板1
38,情報入力回路365を介し、後述するパチンコ玉
の入賞信号が払出制御用マイクロコンピュータ350に
入力される。カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300から中継端子基板138,情報入力回路365を
介して、玉貸要求信号が入力される。この情報入力回路
365にはフォトカプラが設けられており、ゲーム制御
用マイクロコンピュータ370とカード処理機制御用マ
イクロコンピュータ300から入力される前述した信号
がそのフォトカプラを介して払出制御用マイクロコンピ
ュータ350に入力される。その結果、ゲーム制御用マ
イクロコンピュータ370とカード処理機制御用マイク
ロコンピュータ300とに発生した故障の悪影響が払出
制御用マイクロコンピュータ350にまで及ぶことを防
止でき、ゲーム制御用マイクロコンピュータ370また
はカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に発
生した故障に起因して払出制御用マイクロコンピュータ
350も故障してしまうという不都合を極力防止でき
る。
【0068】次に、払出制御用マイクロコンピュータ3
50は以下の回路や機器に対し次のような制御信号を出
力する。
【0069】LED駆動回路361を介して、投光器6
7a〜67dにそれぞれ投光器制御用信号を出力する。
またLED駆動回路361を介してエラー原因表示器1
46(図2参照)にエラー原因表示用制御信号を与え
る。ソレノイド駆動回路362を介して払出ソレノイド
223(図5参照)にソレノイド励磁用制御信号を出力
する。玉確認センサおよび玉計数センサ68a〜68
d,各投光器67a〜67dならびに払出ソレノイド2
23は玉払出器63に設けられている。
【0070】ソレノイド駆動回路362を介して払出ソ
レノイドA(171a),B(171b)(図4参照)
にそれぞれソレノイド励磁用制御信号を出力する。各入
賞玉センサ170a,170bと各払出ソレノイド17
1a,171bが入賞玉処理装置445に設けられてい
る。ソレノイド駆動回路362を介して玉抜きソレノイ
ド180(図2参照)にソレノイド励磁用制御信号を与
える。ランプ駆動回路363,遊技機制御用ターミナル
ボックス149を介して払出ランプ126(図1参照)
に払出ランプ点灯用制御信号を与える。情報出力回路3
64,遊技機制御用ターミナルボックス149を介して
ホール用管理コンピュータに、後述する単位額売上信
号,景品玉払出信号を出力する。情報出力回路366,
中断端子基板138を介してカード処理機制御用マイク
ロコンピュータ304に、玉貸準備信号,貸玉完了信
号,払出可能信号,玉貸可能信号が出力される。これら
の情報出力回路364にはリレースイッチが設けられて
おり、遊技機制御用ターミナルボックス149に出力さ
れる前述した各種信号がこのリレースイッチを介して出
力される。その結果、払出制御系に発生した故障の悪影
響がホール用管理コンピュータにまで及ぶことが防止さ
れ、払出制御系に発生した故障に起因してホール用管理
コンピュータまで故障してしまう不都合を極力防止でき
る。前記玉確認センサA(68a),B(68b)や玉
計数センサA(68c),(68d)により、前記玉払
出機構による玉の払出しを検出する玉払出検出手段が構
成されている。
【0071】図12は、図11に示した玉払出基板70
に設けられている払出数設定部71の具体的な構成を示
す回路図であり、(a)と(b)はそれぞれ異なった数
の払出玉数が設定されている別の払出数設定部を示して
いる。
【0072】図12の(a)に示す払出数設定部71A
は、4つのオアゲート720〜723が設けられてい
る。この払出数設定部71Aには、払出集中制御基板7
30の払出制御用マイクロコンピュータ350からの払
出玉数要求信号が中継基板138を介してp,k,m,
nのいずれかの信号線に入力される。具体的には、貸玉
を払出すときの払出数を決めるための払出玉数要求信号
が信号線pに入力され、始動入賞口125a〜125c
以外の入賞口に入賞したときの景品玉の払出玉数を定め
るための払出玉数要求信号が信号線kに入力され、始動
入賞口125b,125cにパチンコ玉が入賞したとき
の払出すべき景品玉の数を定めるための払出玉数要求信
号が信号線mに入力され、始動入賞口125aにパチン
コ玉が入賞したときに払出すべき景品玉の数を定めるた
めの払出玉数要求信号が信号線nに入力される。
【0073】一方、払出数設定部71Aには、D0〜D
4の5つの信号出力用の信号線が設けられており、これ
らの信号線D0〜D4からの出力信号が中継基板138
を介して払出集中制御基板730の払出制御用マイクロ
コンピュータ350に入力される。信号線D0から出力
される信号は1個のパチンコ玉を払出すための玉数指定
信号であり、信号線D1から出力される信号は2個のパ
チンコ玉を払出すための玉数指定信号であり、信号線D
2から出力される信号は4個のパチンコ玉を払出すため
の玉数指定信号であり、信号線D3から出力される信号
は8個のパチンコ玉を払出すための玉数指定信号であ
り、信号線D4から出力される信号は16個のパチンコ
玉を払出すための玉数指定信号である。
【0074】前記貸玉数を定めるための払出玉数要求信
号が信号線pに入力されるが、その入力信号がオアゲー
ト720,723の入力端子に入力されるとともに信号
線D4から出力される。その結果、払出制御用マイクロ
コンピュータ350には、信号線D0,D3,D4から
の信号が入力されることになり、1+8+16=25の
25個の貸玉数pが設定され、貸玉を払出す場合には2
5個のパチンコ玉が払出制御されることになる。
【0075】次に、信号線kに払出玉数要求信号が入力
された場合には、その入力信号がオアゲート720,7
21,722,723の入力端子に入力され、信号線D
0,D1,D2,D3から玉数指定信号が出力される。
その結果、1+2+4+8=15の15個の第1払出数
kが払出制御用マイクロコンピュータ350において設
定され、始動入賞口125a〜125c以外の入賞口に
入賞した場合に15個の景品玉が払出制御されることに
なる。また、信号線mに払出玉数要求信号が入力されれ
ば、その入力信号がオアゲート721,723の入力端
子に入力され、信号線D1,D3から玉数指定信号が出
力される。その結果、払出制御用マイクロコンピュータ
350においては、2+8=10の10個の第2払出数
mが設定され、始動入賞口125b,125cに入賞し
た場合には10個の景品玉が払出制御されることにな
る。次に、信号線nに払出玉数要求信号が入力されれ
ば、その入力信号がオアゲート720,721,722
の入力端子に入力され、信号線D0,D1,D2から玉
数指定信号が出力される。その結果、払出制御用マイク
ロコンピュータ350においては、1+2+4=7の7
個の第3払出数nが設定され、始動入賞口125aに入
賞した場合には7個の景品玉が払出制御されることにな
る。
【0076】なお、オアゲート720〜723をすべて
アンドゲートにするとともに払出数設定部71Aの入力
用の信号線p,k,m,nには通常時ハイレベル信号が
入力されるようにすれば、出力用の信号線D0〜D4に
は通常時ハイレベル信号が出力されるように構成されて
いるために、断線した場合には払出制御用マイクロコン
ピュータ350にローレベル信号が入力され続けること
になり、その継続したローレベル信号の入力に基づいて
払出制御用マイクロコンピュータ350で断線が生じた
旨の検出が可能となる。
【0077】図12の(b)に示す払出数設定部71B
は、払出数を設定するための基本的な原理については
(a)のものと同じであり、以下に主として相違点につ
いて説明する。
【0078】払出数設定部71Bは、2つのオアゲート
724,725が設けられており、信号線pへの入力信
号がオアゲート724の入力端子と信号線D4に出力さ
れる。一方、信号線kへの入力信号がオアゲート725
の入力端子と信号線D1に入力される。信号線mへの入
力信号がオアゲート725の入力端子に入力される。信
号線nへの入力信号がオアゲート724の入力端子と信
号線D0に入力される。その結果、信号線pに払出玉数
要求信号が入力されたことに伴って、払出制御用マイク
ロコンピュータ350では、20個の貸玉数が設定さ
れ、貸玉を払出す場合には20個のパチンコ玉が払出制
御される。信号線kに払出数要求信号が入力されたこと
に伴って、10個の第1払出数kが設定され、始動入賞
口125a〜125c以外の入賞口への入賞に伴って1
0個の景品玉が払出制御される。信号線mに払出玉数要
求信号が入力されたことに伴って、8個の第2払出数m
が設定され、始動入賞口125b,125cへの入賞に
伴って8個の景品玉が払出制御される。信号線nに払出
玉数要求信号が入力されることに伴って、5個の第3払
出数nが設定され、始動入賞口125aへの入賞に伴っ
て5個の景品玉が払出制御される。
【0079】このように、図12の(a)と(b)とで
は、払出制御用マイクロコンピュータ350によって払
出制御されるパチンコ玉の数が異なるのであり、払出数
設定部71Aが組込まれている玉払出器63を払出数設
定部71Bが組込まれている玉払出器63に交換するこ
とにより、パチンコ玉の払出数を異なったものに設定す
ることができ、払出集中制御基板730を交換すること
なく比較的安価な玉払出器63を交換するだけで払出数
の設定変更が可能となる。しかも、玉払出器63が比較
的交換容易に構成されているために、払出数設定部71
を含む玉払出基板70のみを他のものに取替える場合に
比べて、交換作業が楽に行なえる利点がある。
【0080】図13および図14は、図9に示した制御
回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【0081】ステップS(以下単にSと言う)1によ
り、カード処理機が正常か否かの自己診断を行なう。診
断した結果異常があればS2に進み、異常が発生した箇
所をカード残高表示器50(図1参照)によりコードで
表示する。具体的には、カードリーダライタの故障,信
号線の断線,カード処理機用ターミナルボックスとの通
信の不能等をコード表示する。一方、自己診断の結果異
常がないと判断されればS3に進み、貸玉額の設定読
込,端数表示モードの読込が行なわれる。この「貸玉額
設定読込」とは、図2で示した貸玉額設定スイッチ13
7より設定された貸玉額をカード処理機制御用マイクロ
コンピュータ300に読込む処理であり、「端数表示モ
ード読込」とは、図2で示した端数表示スイッチで入力
設定された端数表示モードをカード処理機制御用マイク
ロコンピュータに読込むための処理である。端数表示ス
イッチ136により100円未満の端数を表示するモー
ドに設定されておれば、その設定モードがカード処理機
制御用マイクロコンピュータに読込まれて、図2で説明
した端数表示制御が行なわれる。
【0082】次にS4に進み、払出制御用マイクロコン
ピュータから払出可能信号が入力されたか否かの判断が
行なわれ、入力されるまで待機する。払出制御用マイク
ロコンピュータでは、後述する玉確認センサA,Bがと
もに玉有を検出し、満タン状態でなく、タンク玉センサ
が玉を検出している場合に払出可能信号をカード処理機
制御用マイクロコンピュータに出力するのであり(払出
制御用マイクロコンピュータからの出力処理はフローチ
ャートを省略している)、カード処理機制御用マイクロ
コンピュータではそれを受けてS4によりYES判断を
行なう。なお、S4においてNOの判断がなされた場合
には、払出可能信号がない旨をカード残高表示器にコー
ド表示するようにしてもよい。次にS5に進み処理機使
用可表示器130(図1参照)を点灯させて使用可能で
ある旨の表示を行なう。次にS6に進み、カードリーダ
ライタ制御部からカード受付信号があったか否かの判断
が行なわれ、ない場合にはS7に進み、カードリーダラ
イタ制御部からカード異常信号があったか否かの判断が
なされ、ない場合には再びS6に戻る。このループの巡
回途中で、カードリーダライタが適正なカードを受付け
れば、カードリーダライタ制御部からカード受付信号が
あった旨の判定が行なわれて、S9に進む。一方、カー
ドリーダライタ制御部からカード異常信号の出力があれ
ば、S7によりYES判断がなされS8に進み、カード
異常原因をカード残高表示器50(図1参照)にコード
で表示する制御が行なわれる。具体的には、挿入された
カードの読取不能,セキュリティエラー等の異常原因の
種類を示すコードがカード残高表示器50により表示さ
れる。一方、S9ではカード挿入表示器132,玉貸可
表示器48d,返却可表示器46d(図1参照)を点灯
させ、挿入時残高表示器131により挿入時のカード残
高の表示を行ない、カード残高表示器50により現時点
でのカードの残高の表示を行なう処理がなされる。次に
S10に進み、玉貸操作があったか否かの判断がなさ
れ、ない場合にはS11に進み、返却操作があったか否
かの判断が行なわれ、ない場合にS10に戻る。そし
て、遊技者が返却ボタン42c(図1参照)を押圧操作
すればS12に進み、玉貸可表示器48dを消灯してS
27に進み以降の挿入カードの返却のための制御が行な
われる。一方、遊技者が玉貸ボタン44c(図1参照)
を押圧操作すれば、S13に進み、挿入カードの現在残
高すなわちカード残高表示器50(図1参照)に表示さ
れている残高が貸玉額設定スイッチ137(図2参照)
で設定された設定額以上であるか否かの判断が行なわれ
る。そして、現在残高が設定額以上であった場合にはS
14により貸玉額にその設定額をセットする処理がなさ
れてS16に進む。一方、現在残高が設定額未満であっ
た場合にはS15により貸玉額に現在残高をセットした
後にS16に進む。つまり、挿入カードの現在残高が設
定額に満たない場合には、その設定額を貸玉額にセット
してその設定額分のパチンコ玉を払出すわけにはいかな
いため、挿入カードによって払出が可能な最高金額すな
わち挿入カードの現在残高を貸玉額にセットする処理が
なされるのである。
【0083】次にS16では、玉貸可表示器48d(図
1参照)を消灯する処理がなされる。一旦玉貸操作がな
されてそれに基づく玉貸動作が完了するまでは次の玉貸
操作を受付けないようにしているために、後述するS4
0により玉貸可表示器が点灯されるまでは玉貸可表示器
48dを消灯して玉貸操作ができない旨を表示するので
ある。次にS17に進み、払出制御用マイクロコンピュ
ータに玉貸要求信号の出力を開始する制御がなされる。
次にS18に進み、タイマT1がセットされ、S19に
進み、払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信
号が入力されたか否かの判断がなされる。払出制御用マ
イクロコンピュータでは、S17による玉貸要求信号を
受けて、玉貸が可能な状態であれば玉貸のための準備制
御を行なった後にS55によりカード処理機制御用マイ
クロコンピュータに玉貸準備信号を出力する処理がなさ
れる。カード処理機制御用マイクロコンピュータがS1
8によりセットされたタイマT1が終了する以前にこの
玉貸準備信号を受信すれば、S19によりYES判断が
なされ、S19aにより玉貸指令信号を払出制御用マイ
クロコンピュータに出力した後、払出制御用マイクロコ
ンピュータの玉貸が終了した旨の信号の送信を待機する
処理がなされる。一方、T1が終了するまで払出制御用
マイクロコンピュータから玉貸準備信号が入力されなか
った場合にはS22に進み、玉貸要求信号の出力を停止
し、貸玉額をクリアする処理がなされてS10に進む。
パチンコ遊技機60が既に貸玉の払出を行なっている場
合や入賞に伴う景品玉の払出を行なっている場合には、
後述するS51,S52,S54,S55の処理が行な
われないために、T1が終了するまで払出制御用マイク
ロコンピュータから玉貸準備信号の出力がなされないの
であって、その場合にはS22による処理が行なわれる
のである。なお、このT1は、たとえば10msec以
上で10sec以下程度の時間である。一方、このT1
が終了する以前でかつ払出制御用マイクロコンピュータ
から玉貸準備信号の入力がなくかつ遊技者が返却ボタン
42cを押圧操作した場合には、S23に進み、タイマ
T2がセットされる。そしてS24により、払出制御用
マイクロコンピュータから玉貸準備信号の入力があった
か否かの判断がなされ、タイマT2が終了する以前にお
いて払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信号
の入力があった場合にはS29に進むが、タイマT2が
終了するまで払出制御用マイクロコンピュータから玉貸
準備信号の入力がなかった場合にはS26に進み、挿入
カードの返却を行なうための制御が行なわれる。このタ
イマT2はたとえば数百msec程度の時間であり、返
却操作ボタン42c(図1参照)が押圧操作された後T
2(数百msec)の間に玉貸準備信号が払出制御用マ
イクロコンピュータからカード処理機制御用マイクロコ
ンピュータに入力されないことを確認したうえでS26
以降の返却動作に移行する。このように、返却ボタンが
押圧操作された後実際に挿入カードの返却動作を行なう
までにT2のタイムラグを設けることにより、パチンコ
遊技機側の玉貸動作と返却ボタンの返却操作とが同一タ
イミングで行なわれた場合に玉貸が行なわれたにもかか
わらず挿入カードが返却されてしまい、カード残高の減
額更新をしなければならないカードが既に返却されてし
まっているという不都合を防止できる利点がある。な
お、S20,S23〜S25の処理を行なわないように
し、玉貸が終了するまでは返却操作を受付けないように
してもよい。
【0084】S26では、玉貸要求信号の出力を停止
し、貸玉額をクリアする処理が行なわれ、S27より、
返却可表示器46d(図1参照)が消灯され、S28よ
り、カードリーダライタ制御部に現在残高,カード書込
排出指令信号を出力する処理がなされる。このS28に
よる信号を受けてカードリーダライタ制御部は、挿入カ
ードのカード残高を現在残高に更新した後その挿入カー
ドを排出する制御を行なう。このS28の制御が行なわ
れた後にS42に進み、挿入カードの返却に伴う制御が
行なわれる。
【0085】一方、S24により払出制御用マイクロコ
ンピュータから玉貸準備信号の入力があったと判断され
た場合にはS29に進み、返却可表示器46dが消灯さ
れて返却操作ができない旨を表示し、S30に進み、タ
イマT3がセットされる。このタイマT3は、パチンコ
遊技機側での貸玉の払出に要する時間を考慮してたとえ
ば10sec程度に設定されている。このタイマT3が
終了する以前において払出制御用マイクロコンピュータ
から貸玉完了信号の入力があった場合にはS35に進む
が、このタイマT3が終了したとしても貸玉完了信号の
入力がなかった場合にはS33に進み、玉貸異常をカー
ド残高表示器50(図1参照)によりコードで表示する
処理が行なわれ、S34により処理機使用可表示器13
0(図1参照)が消灯されてS26に進む。そしてS2
6以降の挿入カードの返却制御が行なわれる。つまり、
払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信号の入
力があり払出制御用マイクロコンピュータにより玉貸制
御が行なわれているはずであるにもかかわらず、T3が
終了しても玉貸完了信号が払出制御用マイクロコンピュ
ータから送信されてこないということは、パチンコ遊技
機側の玉払出装置等に何らかの異常が発生したことが考
えられるのであり、その場合には挿入カードを遊技者に
返却するのである。
【0086】一方、T3が終了する以前に払出制御用マ
イクロコンピュータから玉貸完了信号が入力されればS
35により、現在残高から単位額を減算し、貸玉額から
単位額を減算する処理がなされる。払出制御用マイクロ
コンピュータから玉貸完了信号が入力されたということ
は、パチンコ遊技機側で単位額(たとえば100円)に
相当するパチンコ玉が貸出されたことを意味するため
に、その貸出されたパチンコ玉に相当する金額である単
位額を、挿入カードの現在残高から減算するとともにS
14,S15でセットされた貸玉額からその単位額を減
算するのである。次にS36に進み、カード処理機用タ
ーミナルボックスに単位額売上信号を出力する処理がな
される。このカード処理機用ターミナルボックスに送信
されてきた単位額売上信号が玉貸カード集中管理コンピ
ュータに出力され、玉貸カード集中管理コンピュータに
より玉貸カードの使用データが集計される。なお、カー
ド処理機用ターミナルボックスから玉貸カード集中管理
コンピュータへの売上信号出力はリアルタイムで行なっ
てもよいし、一定時間ごとあるいは一日ごとにまとめて
行なってもよい。また、S36の後にS36aとして
「ホール用管理コンピュータに単位額売上信号出力」の
処理を追加するようにしてもよい。このようにすればホ
ール用管理コンピュータは売上情報をカード処理機とパ
チンコ遊技機のどちらからでもとることができ、また双
方から情報をとるようにして売上情報を比較し、一致し
ない場合に異常を判定することにより、故障等をいち早
く発見することができる。次にS37に進み、玉貸要求
信号の出力が停止され、S38に進み、貸玉額=0であ
るか否かの判断がなされる。S14,S15によってセ
ットされた貸玉額に相当するパチンコ玉のうちまだ払出
されていない未払出分が残っている場合には貸玉額が
「0」となっていないためにS38によりONの判断が
なされS17に進み、払出制御用マイクロコンピュータ
に再度玉貸要求信号の出力がなされる。一方、玉貸額分
のパチンコ玉がすべて払出されている場合には貸玉額=
0となっているためにS39に進み、現在残高=0であ
るか否かの判断が行なわれる。そして、挿入カードの現
在残高がまだ残っている場合にはS40に進み、玉貸可
表示器46dを点灯し、返却可表示器48dを点灯する
処理がなされてS10に進み、再度の玉貸操作,返却操
作の受付動作が行なわれる。一方、S39により現在残
高=0と判断された場合にはS41に進み、カードリー
ダライタ制御部に残高0,カード回収指令信号を出力す
る処理がなされる。これによりカードリーダライタ制御
部は、挿入カードのカード残高を「0」に更新した後に
その挿入カードを機内に回収する。次にS42によりタ
イマT4がセットされる。このタイマT4は、カードリ
ーダライタが挿入カードの残高を「0」に更新した後に
その挿入カードを機内に回収するのに十分な時間を考慮
して設定されているものであり、このタイマT4が終了
する以前にカードリーダライタ制御部からカード処理完
了信号を受信しなかった場合にはS45に進み、カード
処理異常をカード残高表示器50によりコードで表示す
る処理が行なわれる。具体的には、たとえば挿入カード
への残高「0」の書込不能や書込んだデータの読取確認
をした場合のエラー等をコードにより表示する。
【0087】一方、タイマT4の終了する以前において
カードリーダライタ制御部からカード処理完了信号の入
力があった場合にS46に進み、カードが挿入されてい
る旨の表示を行なうためのカード挿入表示器132(図
1参照)を消灯し、S47により玉貸異常があったか否
かの判断が行なわれ、なかった場合にはS6に進み、新
たなカードのカードリーダライタへの挿入受付の制御が
行なわれ、玉貸異常があった場合にはS4に進み、払出
制御用マイクロコンピュータからの払出可能信号の受付
制御が行なわれる。
【0088】以上説明したように、パチンコ遊技機側で
単位額(たとえば100円)に相当するパチンコ玉(た
とえば25個)が貸出されるごとに払出制御用マイクロ
コンピュータからカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータに玉貸完了信号が出力されるのであり、カード処理
機制御用マイクロコンピュータではその出力信号を入力
するたびに貸玉額(S14,S15を参照)分のパチン
コ玉がすべて貸出されたか否かの判断を行ない、未だに
貸出されていない未貸出分がある場合にはその未貸出分
をすべて貸出すまで前記単位額(たとえば100円)の
パチンコ玉の貸出を繰返し行なうのである。このような
制御の途中において、払出制御用マイクロコンピュータ
による単位額(たとえば100円)分のパチンコ玉の貸
出制御の途中で故障等により貸出が不能の状態となった
場合には、払出制御用マイクロコンピュータから玉貸完
了信号が出力されなくなるのであり、その結果カード処
理機62による挿入カードのカード残高の減額更新も行
なわれなくなる。その結果、単位額(たとえば100
円)のパチンコ玉の貸出制御においてたとえば60円分
のパチンコ玉の貸出制御を行なった段階で故障が発生し
た場合には、その60円分のパチンコ玉の貸出に伴う負
担を遊技場側が負わなければならないが、故障に伴う負
担額が比較的小額の単位額(たとえば100円)の範囲
内となるために、遊技場の負担に伴う損害を極力最小限
に食い止めることができる。
【0089】図15ないし図18は、図11に示した制
御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【0090】図15ないし図17のフローチャートで示
すプログラムが実行されている最中に、図18に示す割
込プログラムがたとえば2msec毎に1回実行され
る。まずこの割込プログラムを図18に基づいて説明す
る。
【0091】S119により、ゲーム制御用マイクロコ
ンピュータから入賞信号があったか否かの判断が行なわ
れ、あるまで待機する。そして遊技領域120に打込ま
れたパチンコ玉が始動入賞口125a(図1参照)に入
賞すれば、ゲーム制御用マイクロコンピュータ370か
ら払出制御用マイクロコンピュータ350に入賞信号が
入力され、S120により入賞記憶数を「1」加算して
S119に戻る。
【0092】次に図15ないし図17に基づいて玉払出
用の制御動作を説明する。まずS48により、玉確認セ
ンサA,B共に玉有の検出をしているか否かの判断が行
なわれる。図6に示した玉確認センサA(68a)と玉
確認センサB(68b)との検出位置にパチンコ玉が存
在する場合には、S49に進み、満タン検出が行なわれ
ているか否かの判断が行なわれる。余剰玉貯留皿122
(図1参照)が未だに満杯になっていなければS50に
進み、未払出数=0であるか否かの判断が行なわれる。
この「未払出数」とは、払出すべきパチンコ玉のうち未
だに払出が行なわれていないパチンコ玉の数を意味し、
後述するS54,S59,S62,S63でそれぞれの
値にセットされ、パチンコ玉が払出されるごとに後述す
るS89により「1」ずつ減算される。
【0093】そして、未払出数が「0」の場合には、S
51に進み、カード処理機制御用マイクロコンピュータ
から玉貸要求信号があったか否かの判断が行なわれる。
このS51の判断はタイマT7がタイムアップするまで
繰返し行なわれ、T7が終了するまでの間にカード処理
機制御用マイクロコンピュータから玉貸要求信号がなか
った場合にはS56に進み、入賞玉センサAが玉を検出
したか否かの判断が行なわれ、入賞玉センサA(170
a)が入賞玉を検出していなければS57により入賞玉
センサB(170b)が入賞玉を検出したか否かの判断
が行なわれ、検出していなければS64に進む。このタ
イマT7は、一定期間に限り入賞玉の受付けよりも玉貸
要求の受付の方を優先させるために設けられたものであ
り、後述のS94によりセツトされる。
【0094】S64では、玉計数センサA(68c),
B(68d)(図6参照)のいずれかがパチンコ玉の流
下を検出したか否かの判断が行なわれ、検出されていな
ければ玉確認センサA(68a),B(68b)(図6
参照)のいずれかが玉の流下を検出したか否かの判断が
行なわれ、検出していなければS67に進み、払出ソレ
ノイド223(図5参照)がONになったか否かの判断
が行なわれ、ONになっていなければS48に戻る。こ
のS48〜S51,S53,S56,S57,S64,
S65,S67からなるループの巡回途中で、払出ソレ
ノイド223(図5参照)が励磁されていればS67に
よりYES判断がなされてS68に進み、払出異常をエ
ラー原因表示器146(図2参照)によりコードで表示
するとともに、玉抜きソレノイド180(図2参照)を
励磁して玉抜き処理を行なう。
【0095】つまり、S67によりYESの判断がなさ
れるということは、パチンコ玉の払出制御が行なわれて
いないにもかかわらず払出ソレノイド223が励磁され
た場合であり、このような異常はソレノイド駆動回路が
故障していることが考えられ、その場合にソレノイド駆
動回路の故障を報知するとともに、玉抜き処理を行なっ
て玉タンク151およびタンクレール67(図2参照)
内のパチンコ玉を機外に抜取って大量のパチンコ玉が誤
って打球供給皿59(図1参照)内に払出されることを
防止するのである。なお、払出ソレノイド223がON
になっているか否かの判断は、玉払出器63(図2参
照)内のソレノイド駆動部にたとえばフォトカプラを組
込んで実際の駆動状態を検出することにより行なう。次
に玉計数センサA,Bあるいは玉確認センサA,Bのい
ずれかが玉の流下を検出した場合には、S66に進み、
パチンコ玉の払出制御が行なわれていないにもかかわら
ずパチンコ玉が払出された旨の異常報知を行なうととも
に、玉抜き処理を行なう。
【0096】次に、タイマT7がタイムアップするまで
の間に、S17のステップに従ってカード処理機制御用
マイクロコンピュータ300から玉貸要求信号が送信さ
れてくれば、S51によりYESの判断がなされてS5
2に進み、玉貸動作のための制御が行なわれる。このよ
うに、T7が終了するまでは玉貸動作のための制御を優
先させ、T7が終了して初めて入賞玉に基づく景品玉の
払出制御を行なうようにしたために、設定額(S14,
S15を参照)が200円以上の場合に、景品玉の払出
制御よりも玉貸動作のための制御のほうが優先されるこ
とになる。
【0097】S52により、タンク玉センサが玉を検出
しているか否かの判断が行なわれ、検出していなければ
S53に進み玉貸しによるパチンコ玉の払出し動作が不
能動化されるが、検出しておればS54に進み、未払出
数に玉貸数pをセットし、払出状態を「玉貸」にセット
する処理が行なわれる。「未払出数」とは、払出すべき
パチンコ玉の中でまだ払出されていない払出残り数のこ
とであり、S54および後述するS59,S62,S6
3によりそれぞれの値がセットされるとともにパチンコ
玉が1個払出されるごとにS89により「1」ずつ減算
される。また、玉貸数pは後述するS122により設定
更新された値である。なお、S54のpとは、単位額
(S35を参照)に相当するパチンコ玉の個数でありた
とえば25個に定められている。次にS55に進み、カ
ード処理機制御用マイクロコンピュータ300に玉貸準
備信号を出力する処理が行なわれてS55aに進む。S
55aでタイマがセットされた後S55bに進み、カー
ド処理機側からの玉貸指令信号があるか否かの判断がな
され、ない場合にはS55cにより所定時間経過してタ
イムアップするまでS55bの判断が繰返し行なわれる
ように制御される。その間に、S19aに基づいて玉貸
指令信号が送信されてくればS69に進むが、送信され
てこない場合にはS55dにより玉貸制御が中止され
る。
【0098】一方、始動入賞口125a,125b,1
25cのいずれかにパチンコ玉が入賞すれば入賞玉セン
サAにより検出され、S56によりYESの判断がなさ
れてS58に進み、入賞記憶数=0であるか否かの判断
が行なわれる。この「入賞記憶数」とは、前述したS1
20により「1」ずつ加算され、S106より「1」ず
つ減算されるものであり、始動入賞口125aに入賞し
た入賞玉のうち未だに景品玉の払出が行なわれていない
入賞玉の個数を意味する。そして、入賞記憶数が0でな
い場合にS59に進み、未払出数に第3払出数n個(た
とえば7個)がセットされ、払出状態を「n払出」に
し、払出表示ランプ126の点灯を開始する処理が行な
われた後にS69に進む。つまり、パチンコ玉が始動入
賞口125aに入賞すれば1個の入賞につきn個(たと
えば7個)の景品玉が払出されることになる。一方、入
賞記憶数=0である場合にはS60に進み、払出状態
が、「n払出」かまたは「m払出」かの判断が行なわれ
る。現在の払出状態が「n払出」または「m払出」の場
合にはS61に進み、入賞玉センサB(170b)がパ
チンコ玉を検出したか否かの判断が行なわれ、検出して
いなければS62に進み、未払出数にm(たとえば10
個)をセットし、払出状態を「m払出」にし、払出表示
ランプ126の点灯を開始する処理が行なわれる。つま
り、始動入賞口125a,125b,125cにパチン
コ玉が複数個入賞した場合においては、まず始動入賞口
125aに入賞した入賞玉に基づくn個(たとえば7
個)のパチンコ玉の払出を優先し、その後始動入賞口1
25b,125cに入賞した入賞玉に基づく第2払出数
m個(たとえば10個)の景品玉の払出が行なわれる。
これらの払出数m,nは、それぞれ後述するS124,
S125により設定更新された値である。一方、始動入
賞口125a〜125c以外の入賞口にパチンコ玉が入
賞した場合には、入賞玉センサB(170b)(図4参
照)によりその入賞玉が検出され、S57によりYES
の判断がなされてS63に進む。一方、前回の景品玉の
払出が入賞玉センサA(170a)の検出出力に基づく
nまたはmの景品玉の払出であり、かつ入賞玉センサB
(170b)からパチンコ玉の検出出力があればS61
によりYESの判断がなされてS63に進む。S63で
は、未払出数にk(たとえば15個)をセットし、払出
状態を「k払出」にし、払出表示ランプ126の点灯を
開始する制御を行なう。その結果、入賞玉センサA,B
が共に入賞玉を検出している場合には一方の入賞玉セン
サに基づく景品玉の払出と他方の入賞玉センサに基づく
景品玉の払出とが交互が行なわれる。前記第1払出数k
は後述のS123により設定更新された値である。
【0099】図16のS69では、タイマT5がセット
される。このタイマT5は、払出ソレノイド223の励
磁する時間を定めるものであり、払出スプロケット74
(図5,図11参照)がパチンコ玉の自重でストッパ係
止部一個分回転するのに要する時間(たとえば8〜10
msec)だけ払出ソレノイド180を励磁するための
ものである。次にS70により払出ソレノイドをONに
する制御が行なわれ、S71に進み、玉計数センサAが
払出玉を検出したか否かの判断が行なわれる。そして未
だに玉計数センサAが払出玉を検出していない場合には
S72に進み、玉計数センサBが払出玉を検出したか否
かの判断が行なわれ、未だに検出していない場合にはS
80に進み、タイマT5が終了したか否かの判断が行な
われ、未だにタイマT5が終了していない場合にはS8
1に進み減算して終了するか否かの判断が行なわれ、減
算したとしても終了しない場合にはS72に戻り、払出
ソレノイドがONに制御され続ける。払出ソレノイド2
23(図5参照)が励磁されたことに伴って、前述した
ように払出スプロケット74が回転可能となり、パチン
コ玉の自重により払出スプロケット74が回転してパチ
ンコ玉が1個玉通過口64aから下方に払出されれば、
玉計数センサA(68c)が払出玉を検出して、S73
に進み、玉計数センサAの検出記憶があるか否かの判断
が行なわれる。
【0100】この玉計数センサAの検出記憶は、玉計数
センサAの記憶がない状態で玉計数センサAが払出玉を
検出した場合にS74により記憶されるものであり、玉
計数センサBの記憶がない状態で玉計数センサBが払出
玉を検出した状態でS76によりその記憶がクリアされ
るものである。つまり、玉払出器63が正常に作動して
いる場合には2つの玉通過口64a,64bから交互に
1つずつパチンコ玉が払出されるのであり、その場合に
は必ず玉計数センサAが払出玉を検出した時点では玉計
数センサAの検出記憶がクリアされており、玉計数セン
サBが払出玉を検出した時点では玉計数センサBの検出
記憶がクリアされるはずであり、正常に作動している以
上S73とS75とではNOの判断がなされるはずであ
る。ところが、装置内でパチンコ玉が詰まった場合や玉
計数センサが故障した場合には、S73やS75により
YES判断がなされることになり、その場合にはS77
に進み、玉計数センサの故障または装置内の玉詰まりの
異常状態が発生した旨をエラー原因表示器146により
コードによって表示するとともに玉抜き処理が行なわれ
る。
【0101】一方、S73によりNOの判断がなされた
場合にはS74に進み、玉計数センサAの検出を記憶
し、玉計数センサBの検出記憶をクリアし、検出個数に
「1」を加算する。一方、S75によりNOの判断がな
された場合にはS76に進み、玉計数センサAの検出を
記憶し、玉計数センサAの検出記憶をクリアし、検出個
数に「1」を加算する。次にS78に進み、検出個数=
2になるか否かの判断が行なわれる。正常に玉払出動作
が行なわれている場合には、T5のセット時間だけ払出
ソレノイド223が励磁されて1個のパチンコ玉が払出
されて検出されるはずであり、検出個数が「1」となる
はずである。その検出個数が「2」でない場合にはS8
0に進み、タイマT5が終了したか否かの判断が行なわ
れ、終了した場合にはS83に進み払出ソレノイドをO
FFに制御するのであるが、パチンコ玉が2個払出され
て検出個数が「2」になった場合には、S79に進み払
出ソレノイドの1回の作動で複数個の玉が払出された旨
の異常状態をエラー原因表示器146によりコードによ
って表示するとともに玉抜き処理が行なわれる。
【0102】次に、S81により減算して終了すると判
断された場合にはS82に進み、タイマT6がセットさ
れた後にS83により払出ソレノイド223がOFFに
制御される。このタイマT6は、払出ソレノイド223
が励磁されて払出されたパチンコ玉が玉計数センサAま
たはBで検出されたかどうかをチェックするために必要
な時間を計時するためのものである。そしてS84によ
りT6が終了したか否かの判断が行なわれ、終了した場
合にはS87に進み、検出個数=0であるか否かの判断
が行なわれる。正常に払出されている場合には検出個数
が「1」になっているために、S88に進み、検出個数
をクリアし作動回数をクリアしてS89により未払出数
を「1」減算してS90に進む。このS89によりパチ
ンコ玉が払出される毎に未払出数が「1」ずつ減算さ
れ、未払出数が「0」になっていない場合には前記S5
0によりNOの判断がなされS69以降のパチンコ玉の
払出制御が行なわれるのであるが、未払出数が「0」に
なれば前記S50によりYESの判断がなされ、パチン
コ玉の払出が一旦終了して次の払出条件の成立まで払出
制御が休止される。次にS90により、払出状態が「玉
貸」であるか否かの判断が行なわれ、払出状態が「玉
貸」以外の場合すなわち入賞玉に基づく景品玉の払出の
場合にはS98に進み、景品玉の払出に伴う制御が行な
われる。一方、払出状態が「玉貸」の場合にはS91に
進み、未払出数=0であるか否かの判断が行なわれ、0
でない場合にはS48に進むが、0の場合にはS92に
進み、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300
に玉貸完了信号を出力する処理が行なわれ、S93によ
り、遊技機用ターミナルボックス149,コネクタ15
8,157を介してホール用管理コンピュータに単位額
売上信号を出力する処理が行なわれる。この「単位額売
上信号」とは、単位額(S14,S15を参照)分のパ
チンコ玉がカードを用いて貸出されたことによる単位額
分のパチンコ玉の売上信号であり、この信号を受信した
ホール用管理コンピュータが、カードによる売上額の集
計を行なう。次にS94によりタイマT7がセットされ
てS48に戻る。
【0103】一方、タイマT6が終了する期間内に1個
もパチンコ玉が払出されなかった場合にはS87により
YESの判断がなされてS95に進み、作動回数に
「1」を加算して、S96に進み、作動回数が「2」で
あるか否かの判断が行なわれ、作動回数が1回目の場合
にはS48に戻り、再度パチンコ玉の払出制御を行な
う。そして再度のパチンコ玉の払出制御にもかかわらず
パチンコ玉が1個も払出されなかった場合には、再びS
95により作動回数が「1」加算される。その結果、作
動回数=2となり、S96により、パチンコ玉を払出す
べき払出条件が成立したにもかかわらずパチンコ玉が払
出されなかったまたは払出した玉が検出されなかった旨
の異常状態をエラー原因表示器146によりコードによ
り表示するとともに玉抜き処理が行なわれる。
【0104】なお、S97による異常時処理の異常状態
の原因をさらに詳しく特定してもよい。すなわち、玉確
認センサがパチンコ玉の流下を検出した場合には玉計数
センサの故障であり、玉確認センサが玉の流下を検出せ
ずかつ払出ソレノイドの作動が検出された場合には玉詰
まりまたは玉確認センサの故障であり、玉確認センサが
パチンコ玉の流下を検出せずかつ払出ソレノイドの作動
が検出されなかった場合には払出ソレノイドの故障とい
うように異常原因を細かく判定してもよい。また、玉確
認センサによって玉の流下を検出判定するようにし、玉
確認センサによる流下玉の検出個数と玉計数センサによ
る検出個数とを比較して、玉の払出状態を監視するよう
に構成してもよい。
【0105】次に、S84により、T6が終了していな
いと判断された場合にはS85に進み、払出ソレノイド
がONになっているか否かの判断がなされ、ONになっ
ていない場合にはS71に進む。一方、S83により払
出ソレノイドをOFFに制御したにもかかわらず払出ソ
レノイドがONになっている場合にはS85によりYE
S判断がなされS86に進み、ソレノイド駆動回路の故
障をエラー原因表示器146によりコードによって表示
するとともに玉抜き処理を行なう。このS85による判
断も、前述と同様に、玉払出器63のソレノイド駆動部
にたとえばフォトカプラを組込んで実際の駆動状態を検
出することにより行なう。
【0106】次に払出状態が「玉貸」ではなく景品玉の
払出の場合にはS98により、景品玉払出数を「1」加
算する。つまり、入賞に基づいて景品玉が1個払出され
るごとにS98により景品玉払出数を「1」ずつ加算す
る処理が行なわれる。次にS99により、景品玉払出数
が「a」になったか否かの判断が行なわれ、なっていな
い場合にはS102に進むが、なっている場合にはS1
00に進み、遊技機用ターミナルボックス149ネコネ
クタ156,155を介してホール用管理コンピュータ
に景品玉払出信号の出力がなされる。ホール用管理コン
ピュータでは、この景品玉払出信号に基づいて遊技場に
とって不利益となる不利益球数を集計する。このよう
に、所定個数の景品玉が払出されるごとに景品玉払出信
号が1パルスホール用管理コンピュータに出力されるの
であり、この1パルスの景品玉払出信号が出力されるの
に要する景品玉の払出個数が「a」でありたとえば10
個に設定されている。この「a」は補給装置153の補
給玉検出器の出力単位個数と同じ値である。そして、景
品玉払出信号が出力されるとS101により景品玉払出
数がクリアされて「0」となる。次にS102に進み、
未払出数=0であるか否かの判断が行なわれ、「0」で
なければS48に進むが、「0」である場合にはS10
3に進み、タイマT8がセットされる。このタイマT8
は入賞玉の排出処理のチェックに必要となる時間を計時
するものである。次にS104に進み、払出表示ランプ
126(図1参照)が消灯され、S105により、払出
状態が「n払出」であるか否かの判断が行なわれる。払
出状態が「n払出」の場合には、S106により入賞記
憶数を「1」減算する処理が行なわれる。「n払出」の
場合には入賞記憶数(S120参照)に基づく景品玉の
払出であるために、未払出数が「0」(S102参照)
となって1個の入賞記憶数に基づく景品玉の排出が終了
したことに伴ってその入賞記憶を「1」減算するのであ
る。次にS108に進み、払出ソレノイドA(171
a)(図4参照)をONにする。次にS109により、
入賞玉センサA(170a)がパチンコ玉のあることを
検出したか否かの判断が行なわれる。排出ソレノイドA
(171a)がONになって励磁されれば、図4に示す
ように、入賞玉センサA(170a)内のパチンコ玉が
1個下方に落下するのであり、所定期間内のうちには入
賞玉センサA(170a)が玉を検出しなくなるはずで
ある。そして、S110によりタイマT8が終了するま
で排出ソレノイドAを励磁し続けて入賞玉センサAが玉
有りを検出し得るか否かの判断を行ない、入賞玉センサ
Aが玉有りを検出しなくなればS111により排出ソレ
ノイドA(170a)をOFFに制御してS48に戻
る。一方、タイマT8が終了する期間中ずっと入賞玉セ
ンサAが玉有りを検出し続けた場合には、排出ソレノイ
ドAが励磁されているにもかかわらず入賞玉センサA内
のパチンコ玉が下方に落下しないということであり、玉
詰まりまたは入賞玉センサAや排出ソレノイドAの故障
が考えられるため、S116により、ソレノイドの故障
による払出異常が発生した旨をエラー原因表示器146
によりコードによって表示させるとともに玉抜き処理が
行なわれる。次にS117に進み、リセット操作があっ
たか否かの判断がなされリセット操作があるまで待機す
る。そしてリセット操作があればS118に進み、検出
個数をクリアし、作動回数をクリアし、玉計数センサA
の検出記憶をクリアするとともに玉計数センサBの検出
記憶をクリアする処理が行なわれてS48に戻る。
【0107】一方、S107により、払出状態が「m払
出」であるか否かの判断が行なわれ、「m払出」の場合
には前記S108に進むが、払出状態が「n払出」でも
なく「m払出」でもない場合すなわち「k払出」の場合
にはS112に進み、排出ソレノイドB(171b)
(図4参照)をONにする制御が行なわれる。つまり、
「k払出」の場合には、第2の入賞玉集合樋45内の入
賞玉に基づく景品玉の払出であるために、S112によ
り排出ソレノイドB(171b)が励磁されるのであ
る。次にS113により、入賞玉センサB(170b)
が玉有りを検出したか否かの判断が行なわれ、前述と同
様に、タイマT8が終了するまでの間に玉有りを検出し
なくなればS115に進んで排出ソレノイドBをOFF
に制御した後S48に進むが、タイマT8が終了するま
での間はずっと入賞玉センサBが玉有りを検出し続けた
場合にS116に進み、前述と同様に払出異常コードの
表示,玉抜き処理の制御が行なわれた後にS117に進
む。なお、前述した、S66,S68,S77,S7
9,S86,S97の異常時の処理が行なわれた後もS
117に進み、リセット操作の受付制御が行なわれる。
なお、前述したS48,S64,S66の制御に加え
て、玉確認センサAが玉有りを検出せずかつ玉検出セン
サAが玉の流下を検出した場合に玉確認センサAが故障
した旨の異常コードをエラー原因表示器146により表
示させ、また、玉確認センサBが玉有りを検出せずかつ
玉検出センサBが玉の流下を検出した場合に玉確認セン
サBが故障した旨の異常コードをエラー原因表示器14
6により表示させるように制御してもよい。さらに、前
記S71によりNOと判断がなされた場合に玉確認セン
サAが玉有りを検出したか否かの判断ステップを挿入し
て玉確認センサAが玉有りを検出している場合には玉検
出センサAが故障した旨の異常コードを表示して玉抜き
処理を行なってもよい。つまり、S72により玉検出セ
ンサBが玉払出を検出しなかった場合に玉確認センサB
が玉有りを検出したか否かの判断ステップを挿入し、玉
確認センサBが玉有りを検出している場合には玉検出セ
ンサBが故障した旨の異常コード表示をするとともに玉
抜き処理を行なうようにしてもよい。
【0108】図19は、図15ないし図17に示したフ
ローチャートのプログラムが実行される最中に、たとえ
ば2msec毎に1回実行される割込プログラムを示す
フローチャートである。この割込プログラムは、自己診
断・玉数設定処理を行なうためのものであり、まずS1
21により自己診断した結果適正か否かの判断が行なわ
れる。もし適正でないと判断された場合にはS126に
進み、玉払出制御を中断させるとともに異常箇所をコー
ド表示する制御が行なわれる。この異常箇所のコード表
示は、断線があった信号線(たとえばD0〜D4,p,
k,m,n)を表示したり各センサの故障等をコード表
示したりするものである。次に自己診断の結果適正であ
ると判断された場合には、S122に進み、前述した払
出数設定部71からの玉数指定信号を受けて貸玉数pが
設定更新される。このS122による処理は、前記図1
2で説明したように、pの信号線に払出玉数要求信号を
出力し、その結果信号線D0〜D4から入力されてきた
信号の組合せに基づいて玉数を設定更新するものであ
る。S123〜S125の処理も、前記S122の処理
と同様の方法で各払出数k,m,nの設定更新が行なわ
れるようになっている。
【0109】次に、本発明の別実施例を列挙する。
【0110】(1)設定玉数指定手段の一例の払出数設
定部71を玉払出基板70に設ける代わりに、中継基板
138に設けてもよい。また、その場合には中継基板1
38を交換可能に構成する。
【0111】(2)払出数設定部71をカード型やカー
トリッジ型あるいはICにしてユニット化し、その払出
数設定部71のみを交換できるように構成してもよい。
この場合には、このユニット化された払出数設定部71
を払出集中制御基板730に交換可能に設けてもよい。
また、そのユニットを単独部品として機構板に設けるよ
うにしてもよい。
【0112】(3)玉払出器63や前述したユニット化
された払出数設定部71に払出数に関連する内容を明記
して、遊技場においてパチンコ玉の払出数が不正に改造
されているか否かの照合ができるようにしてもよい。こ
の場合において、払出数に関連する内容を玉払出器63
やユニット化された払出数設定部71に彫刻して、容易
には改ざんできないようにしてもよい。
【0113】(4)景品玉払出時に払出ランプを点灯さ
せることに代えてあるいはそれに加えて、たとえば、1
5個の景品玉を払出すように定められた入賞口にパチン
コ玉が入賞した場合においては「15」をセグメント表
示器等で点灯表示する等、景品玉払出時に払出数をセグ
メント表示器等で遊技者にデジタル表示するようにして
もよい。この場合には、払出数をホール側が不正に変更
した場合に、遊技者による発見が容易となる利点があ
る。
【0114】(5)必要に応じて、払出数k,m,nの
一部や貸玉数bを払出集中制御基板に固定的に記憶させ
るようにしてもよい。また、遊技者や遊技場の係員が手
動操作により所望の値に入力設定できるようにしてもよ
い。
【0115】(6)たとえば、景品玉の払出数が7個,
10個,15個の3種類であるものを、すべての場合に
15個の景品玉を払出すという1種類の払出数のものに
変更する等、払出数の種類の数を変更するものであって
もよい。この場合、払出数m,nについて払出数を設定
しないようにしてもよく(m,nに関する入賞玉は検出
されないことを前提とする)、k=15,m=15,n
=15となるように設定してもよい。
【0116】(7)払出集中制御基板の払出数の読込み
を常時行なう代わりに、電源投入時のみに行なうように
してもよいし、払出集中制御基板側の払出数の記憶が破
壊,消去された場合にのみ行なうようにしてもよいし、
払出条件が成立する毎に行なうようにしてもよい。
【0117】(8)入賞玉を貯留しておき1個の入賞玉
に基づく景品玉の払出制御が終了した後入賞玉1個排出
処理しさらに次の入賞玉に基づく景品玉の払出制御を行
なうという前述した入賞玉1個宛処理方式の代わりに、
入賞玉を貯留しておくことなく入賞玉検出毎に対応する
景品玉数を未払出数に加算するとともに、払出玉の検出
毎に未払出数から減算し、その未払出数を遊技者に表示
するようにし、その未払出数が「0」になれば景品玉の
払出制御を停止させるようにしてもよい。
【0118】(9)貸玉額選択ボタンをカード処理機6
2,パチンコ遊技機60または幕板等における遊技者が
操作可能な箇所に設け、遊技者が貸玉額を選択できるよ
うにしてもよい。そして、カード処理機62にカードが
挿入されその挿入カードの記録情報によって特定される
遊技者所有の有価価値の一例のカード残高が残っている
場合に遊技者が貸玉額選択ボタンを押圧操作したことを
条件として引落し条件が成立し、その選択された貸玉額
分の遊技用有価価値の一例の打玉が打球供給皿59上に
確保され、その後その確保された打玉分の金額が挿入カ
ードによって特定されたカード残額から減算されるよう
にしてもよい。貸玉額選択ボタンが押圧操作されたこと
の判定は、カード処理機制御用マイクロコンピュータ3
00または払出制御用マイクロコンピュータ350によ
り行なわれる。
【0119】(10)打球供給皿59内の打玉が所定量
以下になったことを検出する所定量検出スイッチを設
け、その所定量検出スイッチの検出結果に基づいて打球
供給皿59内に確保されている遊技用有価価値の一例の
打玉が所定量以下になったと判断されれば、カード残高
が残っていることを条件として自動的に打玉を再確保し
た後挿入されているカードの記録情報によって特定され
る遊技者所有の有価価値の一例のカード残高から再確保
された打玉分の金額を減算処理するようにしてもよい。
この場合においても、遊技用有価価値としては打玉に限
ず得点であってもよく、得点の場合には、得点が所定
値以下になったことを条件に前述と同様に遊技用有価価
値(得点)を再確保した後カード残高からの減額処理を
行なう。
【0120】前記所定量検出スイッチの検出結果に基づ
いて行なわれる打玉が所定量以下になったことの判定
や、前記得点が所定値以下になったことの判定は、たと
えば払出制御用マイクロコンピュータ350で行なうの
であり、その判断を行なうマイクロコンピュータ350
により、本発明の引落し条件判定手段が構成される。
【0121】(11)単位額分確保する毎に減算する代
わりに貸玉額分の打玉や得点等の遊技用有価価値がすべ
て確保された後に、挿入カードの記録情報によって特定
される遊技者所有の有価価値の一例のカード残高からそ
の確保された遊技用有価価値に相当する金額を減額する
ようにしてもよい。
【0122】(12)記録媒体の一例のカードに直接遊
技者所有の有価価値の一例のカード残高を記録するとい
う前述した直接記録方式に代えて、カードに記録されて
いるカード番号と共にカード残高をホール用管理コンピ
ュータに記憶し、挿入されたカードのカード番号を手が
かりにその挿入カードに相当するカード残高を割出し、
その割出されたカード残高を使用して玉貸等の遊技用有
価価値の確保を行なうといういわゆるカードの背番号管
理方式を採用してもよい。この場合には、カード番号が
本発明でいう遊技者所有の有価価値を特定可能な情報に
相当する。
【0123】(13)前述した(12)に記載した直接
記録方式や背番号管理方式を採用して、カード残高を使
用した遊技用有価価値の一例の打玉の確保を行なうにお
いて、遊技場に設けた玉貸機に本発明の玉払出装置を組
込み、払出数設定部71で設定された貸玉数pに従って
玉の貸出しが行なわれるようにしてもよい。
【0124】(14)パチンコ遊技機60の前面に打球
供給皿59を設ける代わりに、パチンコ遊技機60内部
に所定量の打玉が確保されて待機される打玉待機樋を形
成し、その打玉待機樋に待機している打玉を1つずつ打
球発射位置に供給して遊技領域120内に弾発発射でき
るように構成してもよい。その場合には、挿入されたカ
ードの記録情報によって特定される遊技者所有の有価価
の一例のカード残高が残っていることを必要条件とし
て、所定の引落し条件が成立したことに基づいて所定個
数の打玉が前記打球待機樋に確保されるように構成す
る。そしてその打球待機樋に確保された打玉に相当する
金額が挿入カードによって特定されるカード残高から減
額される。図2等に示された玉払出器63により、玉を
払出す玉払出手段が構成されている。図2等に示された
払出集中制御基板730、さらに具体的には、図11に
示された払出制御用マイクロコンピュータ350によ
り、所定の玉払出条件の成立に基づいて前記玉払出手段
を作動させて玉の払出制御を行なう玉払出制御手段が構
成されている。図8に示されるように、玉を払出すため
の所定信号が複数種類入力可能であり、入力された所定
信号に応じた払出すべき玉数を指令する玉数指令信号を
出力する払出玉数指令手段(払出数設定部71)が交換
可能に備えられている。図15〜図19に示されたフロ
ーチャートを構成する処理ステップにより、前記玉払出
制御手段に含まれ、前記払出玉数指令手段の指令信号に
従って指令された玉数だけの玉を前記玉払出手段により
払出すための指令玉数払出制御手段が構成されている。
図12に示されるように、前記払出玉数指令手段には、
入力される所定信号と、出力する玉数指令信号との間の
相関関係が、予め定められており、そして、入力された
所定信号の種類に基づいて前記相関関係に従った玉数を
指令する玉数指令信号を出力する。図19に示されるよ
うに、前記指令玉数払出制御手段は、前記払出玉数指令
手段指令信号に基づいて適正な玉数の指令がなされる
状態であることを条件として、前記払出玉数指令手段
指令信号に基づいて指令がなされた玉数だけの玉を払出
す。図15〜図17に示されるように、前記玉払出手段
は、所定の貸玉払出条件の成立に応じて貸玉を払出し、
所定の景品玉払出条件の成立に応じて景品玉を払出すこ
とが可能である。図12に示されるように、前記払出玉
数指令手段は、前記払出されるべき玉数として前記景品
玉の払出玉数を指令する。必要に応じて、払出数k,
m,nの一部や貸玉数bを払出集中制御基板に固定的に
記憶させるようにしてもよい旨を前述したように、前記
玉払出制御手段は、前記貸玉の払出玉数が設定されてお
り、図15〜図17に示されるように、当該設定されて
いる貸玉の払出玉数に基づいて前記玉払出手段により貸
玉を払出させ、前記払出玉数指令手段指令される景品
玉の払出玉数に基づいて前記玉払出手段により景品玉を
払出させる。払出数の種類の数を変更してもよい旨を前
述したように、前記払出玉数指令手段は、払出すように
指令する玉数の種類の数を変更可能である。信号線D0
〜D4の信号のレベルに基づいて払出制御用マイクロコ
ンピュータ350により断線が生じた旨の検出が可能で
ある旨を前述したように、前記指令玉数払出制御手段
は、前記払出玉数指令手段の指令信号の状態に基づい
て、当該指令信号の伝送用の信号線が断線しているか否
かを認識する。
【0125】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、次の
ような効果を得ることができる。玉払出個数の変更を行
なう必要が生じた場合には、玉払出制御手段はそのまま
にして、払出玉数指令手段を所望の払出玉数を指令でき
新たな払出玉数指令手段に取替えることにより玉払出
数の変更が可能となるために、玉払出個数の変更を極力
低コストで行なうことができる。さらに、払出玉数指令
手段において、入力される所定信号と、出力する玉数指
令信号との間の相関関係が予め定められ、そして、入力
された所定信号の種類に基づいて該相関関係に従った玉
数を指令する玉数指令信号が出力されるために、複数種
類の払出玉数の払出しに対応することができ、かつ、必
要とされる種類の払出玉数の払出しを指令することがで
きる。さらに、払出玉数の指令の際において、入力され
た所定信号に応じて、払出すべき玉数を直接的に指令す
るので、玉払出装置側の、玉の払出しにおける負担を軽
減することができる。請求項2に記載の本発明によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、次のような
効果を得ることができる。払出玉数指令手段指令信号
に基づいて適正な玉数の指令がなされる状態であること
を条件として、該払出玉数指令手段指令信号に基づい
指令がなされた玉数だけの玉が指令玉数払出制御手段
の制御により払出されるため、故障等により不適正な玉
数が指令される異常な状態で玉の払出しが行なわれるこ
を回避できる。請求項3に記載の本発明によれば、請
求項1または2に記載の発明の効果に加えて、次のよう
な効果を得ることができる。玉払出制御手段に設定され
ている貸玉の払出玉数に基づいて貸玉の払出しが行なわ
れ、払出玉数指令手段により指令のなされる景品玉の払
出玉数に基づいて景品玉の払出しが行なわれるため、玉
払出装置が貸玉と景品玉との両方を払出す場合におい
て、遊技盤等の取替えの際に払出数が変更されやすい景
品玉の方のみ払出玉数の変更対象とし、あまり払出数の
変更を要さない貸玉の払出数についてはわざわざ払出玉
数の変更対象としないようにすることができ、払出数の
変更についての無駄を排除することができる。請求項4
に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに
記載の発明の効果に加えて、次のような効果を得ること
ができる。払出玉数指令手段において払出すように指令
される玉数の種類の数を変更可能であるため、払出玉数
種類の数の変更の必要が生じた場合に、対応すること
が可能になる。請求項5に記載の本発明によれば、請求
項1から4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、次
のような効果を得ることができる。玉払出制御手段が
出玉数指令手段指令信号の状態に基づいて、当該指令
信号の伝送用の信号線が断線しているか否かを認識する
ため、適正な玉数の指令がなされない異常な状態である
か否かを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る玉払出装置が用いられるパチンコ
遊技機およびカード処理機の全体正面図である。
【図2】カード処理機およびパチンコ遊技機の一部内部
構造を示す裏面図である。
【図3】入賞玉の流下径路を示す要部縦断面図である。
【図4】入賞玉処理装置の構造および動作を説明するた
めの要部縦断面図である。
【図5】玉払出器の構造を示す縦断面図である。
【図6】玉払出器における各部センサの配設位置を説明
するための縦断面図である。
【図7】玉払出器の払出動作を説明するための動作説明
図である。
【図8】玉払出器の構造を説明するための分解斜視図で
ある。
【図9】カード処理機の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図10】パチンコ遊技機とカード処理機との間での信
号の送受信を行なうための回路を示す回路図である。
【図11】払出集中制御基板および玉払出基板の制御回
路を示すブロック図である。
【図12】払出数設定部の具体的構成を示す回路図であ
る。
【図13】図9に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図14】図9に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図15】図11に示した制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図16】図11に示した制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図17】図11に示した制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図18】図11に示した制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図19】図11に示した制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
63は玉払出器、730は払出集中制御基板、71は払
出数設定部、350は払出制御用マイクロコンピュー
タ、70は玉払出基板、62はカード処理機、60はパ
チンコ遊技機である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉を払出す玉払出手段と、 所定の玉払出条件の成立に基づいて前記玉払出手段を作
    動させて玉の払出制御を行なう玉払出制御手段とを含む
    玉払出装置であって、玉を払出すための所定信号が複数種類入力可能であり、
    入力された所定信号に応じた払出すべき玉数を指令する
    玉数指令信号を出力する払出玉数指令手段が交換可能に
    備えられ、 前記玉払出制御手段は、前記払出玉数指令手段の指令信
    号に従って、指令された玉数だけの玉を前記玉払出手段
    により払出すための指令玉数払出制御手段を含み、前記払出玉数指令手段は、入力される所定信号と、出力
    する玉数指令信号との間の相関関係が予め定められてお
    り、入力された所定信号の種類に基づいて前記相関関係
    に従った玉数を指令する玉数指令信号 を出力することを
    特徴とする、玉払出装置。
  2. 【請求項2】 前記指令玉数払出制御手段は、前記払出
    玉数指令手段指令信号に基づいて適正な玉数の指令
    される状態であることを条件として、前記払出玉数指令
    手段指令信号に基づいて指令がなされた玉数だけの玉
    を払出すことを特徴とする、請求項1に記載の玉払出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記玉払出手段は、所定の貸玉払出条件
    の成立に応じて貸玉を払出し、所定の景品玉払出条件の
    成立に応じて景品玉を払出すことが可能であり、 前記払出玉数指令手段は、前記払出されるべき玉数とし
    て前記景品玉の払出玉数を指令することができ、 前記玉払出制御手段は、前記貸玉の払出玉数が設定され
    ており、当該設定されている貸玉の払出玉数に基づいて
    前記玉払出手段により貸玉を払出させ、前記払出玉数指
    令手段により指令される景品玉の払出玉数に基づいて前
    記玉払出手段により景品玉を払出させることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の玉払出装置。
  4. 【請求項4】 前記払出玉数指令手段は、払出すように
    指令する玉数の種類 の数を変更可能であることを特徴と
    する、請求項1から3のいずれかに記載の玉払出装置。
  5. 【請求項5】 前記指令玉数払出制御手段は、前記払出
    玉数指令手段指令信号の状態に基づいて、当該指令信
    の伝送用の信号線が断線しているか否かを認識するこ
    とを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の玉
    払出装置。
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