JP3276655B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP3276655B2
JP3276655B2 JP04414092A JP4414092A JP3276655B2 JP 3276655 B2 JP3276655 B2 JP 3276655B2 JP 04414092 A JP04414092 A JP 04414092A JP 4414092 A JP4414092 A JP 4414092A JP 3276655 B2 JP3276655 B2 JP 3276655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機あるいはパチンコ玉を用いて遊技が行なわれる
型式のスロットマシン等で代表される遊技機に関し、詳
しくは、予め定められた玉払出条件の成立により玉を払
出す玉払出装置を含む遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものの一例として、たとえばパチンコ
遊技機において遊技領域内に打込まれた打玉が所定の入
賞領域に入賞する等の玉払出条件が成立した場合に、玉
払出装置から所定個数の玉が玉貯留部側に払出されるよ
うに構成されたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の遊技機においては、たとえば玉詰まり等の原因で玉払
出装置から玉が払出されない状態となったり、玉払出条
件が成立していないにもかかわらず玉が払出されたりす
る等のように玉払出装置による玉の払出状態に異常が発
生する場合がある。このような玉の払出異常が発生した
場合には、その異常の原因を取除いて修復しなければな
らないのであるが、従来の遊技機においては、この異常
原因を突き止めるのに労力と時間がかかるという欠点が
あった。
【0004】しかも、玉払出条件が成立していないにも
かかわらず玉が払出されるような玉払出異常が発生した
場合には、玉を払出すべきでないにもかかわらず誤って
玉が払出される状態となるのであり、そのような場合に
は誤って払出される玉を極力少ない数に抑えて被害を最
小限に抑えたいという要望がある。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、玉払出異常が発生した場合のそ
の異常原因を容易に知ることができ、かつ被害を最小限
に抑えたいという前述した要望に応えることのできる遊
技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、予め定められた玉払出条件の成立により所定の玉貯
留部に玉を払出す玉払出装置を含む遊技機であって、
記玉払出装置は、玉と接触して玉払出装置から前記玉貯
留部へ玉を払出す払出部材を有し、 前記遊技機は、 前記
払出部材の動作量を検出する動作量検出手段と、 前記玉
払出装置が実際に払出した玉を計数する計数手段と、
記玉払出装置による玉の払出状態に異常が発生したこと
を検出する異常検出手段と、該異常検出手段の検出結果
に基づいて、発生した玉の払出異常の原因を報知する異
常報知手段と、前記異常検出手段の検出結果に基づい
て、前記玉貯留部よりも上流側において玉を自動的に抜
き取る自動玉抜き手段とを含み、前記異常検出手段は、
前記動作量検出手段の検出結果と、前記計数手段の計数
結果とを比較することにより異常の発生を検出すること
を特徴とする。請求項2に記載の本発明は、請求項1に
記載の発明の構成に加えて、前記異常報知手段は、前記
払出部材の動作量に対応して払出されるべき玉の数より
実際に払出された玉の計数結果の方が多いことが前記
異常検出手段により検出された場合に、払出異常の原因
を報知することを特徴とする。請求項3に記載の本発明
は、請求項1または請求項2に記載の発明の構成に加え
て、前記払出部材の動作量に対応して払出されるべき玉
の数よりも実際に払出された玉の計数結果の方が少な
ことが前記異常検出手段により検出された場合に、該不
足分の玉を払出す不足玉払出制御手段をさらに含むこと
を特徴とする。請求項4に記載の本発明は、請求項1〜
請求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、予
定められた特定数の景品玉の払出が前記玉払出装置によ
行なわれる毎にその旨の信号をホール用管理コンピュ
ータへ伝送するべく遊技機外に出力する外部出力手段を
さらに含むことを特徴とする。請求項5に記載の本発明
は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明の構成
に加えて、前記遊技機は、遊技用の有価価値を特定可能
な情報が記録された記録媒体を受付けて処理する記録媒
体処理機に対し信号の送受信ができるように構成されて
おり、前記記録媒体処理機は、受付けた前記記録媒体の
記録情報により特定される有価価値を遊技に使用するべ
く引落とす処理を行ない、前記玉払出装置は、前記記録
媒体処理機による引落有価価値に相当する引落価値相当
個数の貸玉を払出し、前記玉払出装置が前記引落価値相
当個数の貸玉の払出を行なった場合に、玉貸が完了した
旨の信号を前記記録媒体処理機へ出力する玉貸完了信号
出力手段をさらに含むことを特徴とする。請求項6に記
載の本発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
発明の構成に加えて、前記玉払出装置は、景品玉の払出
と貸玉の払出との両方を行なうことが可能であり、 予め
定められた1単位の貸玉の払出が前記玉払出装置により
行なわれる毎にその旨の信号をホール用管理コンピュー
タへ伝送するべく遊技機外に出力する信号出力手段をさ
らに含むことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、動作量検出
手段の働きにより、玉と接触して玉払出装置から前記玉
貯留部へ玉を払出す払出部材の動作量が検出される。計
数手段の働きにより、前記玉払出装置が実際に払出した
玉が計数される。異常検出手段の働きにより、前記動作
量検出手段の検出結果と、前記計数手段の計数結果とが
比較されて玉払出装置による玉の払出状態に異常が発生
したことが検出され、その検出結果に基づいて、発生し
た玉の払出異常の原因が異常報知手段により報知され
る。さらに、前記異常検出手段の検出結果に基づいて、
玉貯留部よりも上流側において玉が自動的に抜き取られ
る。請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載
の発明の作用に加えて、前記払出部材の動作量に対応し
て払出されるべき玉の数よりも実際に払出された玉の計
数結果の方が多いことが前記異常検出手段により検出さ
れた場合に、前記異常報知手段により玉の払出異常の報
知が行なわれる。請求項3に記載の本発明によれば、請
求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、
記払出部材の動作量に対応して払出されるべき玉の数よ
りも実際に払出された玉の計数結果の方が少ないことが
前記異常検出手段により検出された場合に、不足玉払出
制御手段の働きにより、その不足分の玉を払出す制御が
行なわれる。請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて
外部出力手段の働きにより、予め定めた特定数の景品玉
の払出が行なわれる毎にその旨の信号がホール用管理コ
ンピュータへ伝送するべく遊技機外に出力される。請求
項5に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項4のい
ずれかに記載の発明の作用に加えて、遊技用の有価価値
を特定可能な情報が記録された記録媒体を受付けて処理
する記録媒体処理機に対し遊技機が信号の送受信ができ
るように構成されている。その記録媒体処理機は、受付
けた記録媒体の記録情報により特定される有価価値を遊
技に使用するべく引落とす処理を行なう。玉払出装置
は、前記記録媒体処理機による引落有価価値に相当する
引落価値相当個数の貸玉を払出す。その玉払出装置によ
る貸玉の払出数が前記引落価値相当個数になった場合
に、玉貸完了信号出力手段の働きにより、玉貸が完了し
た旨の信号が前記記録媒体処理機へ出力される。請求項
6に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項5のいず
れかに記載の発明の作用に加えて、前記玉払出装置は、
景品玉の払出と貸玉の払出との両方を行なうことが可能
であり、信号出力手段の働きにより、予め定められた1
単位の貸玉の払出が前記玉払出装置により行なわれる毎
にその旨の信号がホール用管理コンピュータへ伝送する
べく遊技機外に出力される。
【0008】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、本実施例では遊技機の一例と
してパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、
コイン遊技機やパチンコ玉を用いて遊技が行なわれるス
ロットマシン等であってもよい。
【0009】第1実施例 図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機6
0およびカード処理機62を示す正面図である。
【0010】パチンコ遊技機60の左右方向一側部(図
面では左側)にはカード処理機62がパチンコ遊技機6
0に対し分離可能な状態で設けられている。図中130
は処理機使用可表示器であり、カード処理機62が作動
中で使用可能である旨を点灯表示するためのものであ
る。また、この処理機使用可表示器130により、後述
する各種のエラー状態が表示される。カード処理機62
にはカードリーダライタが設けられたカードリーダライ
タ制御部134が設けられており、カード挿入・排出口
133からカードを挿入すればそのカードに記録されて
いる記録情報がこのカードリーダライタにより読取られ
る。その読取られたカード情報に含まれている挿入時の
カード残額が残金額表示器(カード残高表示器)50に
より表示される。このカード処理機62にはCPU,R
OM,RAM等が内蔵されたカード処理機制御部135
が設けられており、このカード処理機制御部135によ
りカード処理機62全体が制御される。
【0011】遊技者がこのカード挿入・排出口133に
カードを挿入してその挿入カードが適正でかつカード残
額が残っている場合で玉貸操作が可能な場合には、カー
ド処理機制御部135からパチンコ遊技機60側に玉貸
可LED点灯用の制御信号が出力されて玉貯留部の一例
の玉貯留皿59に設けられている玉貸可LED(玉貸可
表示器)48dが点灯される。この玉貸可LED(玉貸
可表示器)48dは玉貸操作ができる旨を点灯表示する
ものである。遊技者がこの玉貸可LED(玉貸可表示
器)48dの点灯していることを確認して玉貸ボタン4
4cを押圧操作する。すると、カード処理機62側から
パチンコ遊技機60側の払出制御用マイクロコンピュー
タ350に玉払出指令信号が出力されて後述するたとえ
ばロータリスイッチ等からなる貸玉額設定スイッチ13
7(図2参照)によって予め設定されている一回の玉貸
操作により払出される貸玉額(以下、単に貸玉額とい
う)分の遊技玉(パチンコ玉)が打球供給皿59内に払
出される。この貸玉額分の払出が終了するまでは玉貸可
LED(玉貸可表示器)48dが消灯する。そして貸玉
額分のパチンコ玉の払出が終了した段階でカード処理機
62内に挿入されているカードのカード残額が貸玉額分
減額更新される。カード処理機62により、遊技者所有
の有価価値が特定可能な情報が記録された記録媒体の記
録情報が入力され、該入力された記録情報によって特定
される前記有価価値を使用して貸玉を払出すため玉払出
指令信号を導出する玉払出指令手段が構成されている。
【0012】図中42cは返却ボタンであり、玉貸可L
ED(玉貸可表示器)48dの点灯している期間中操作
が有効なものである。この返却ボタン42cが遊技者に
よって押圧操作されることにより、カード処理機62内
に挿入されているカードがカード挿入・排出口133か
ら遊技者側に返却される。このカード挿入・排出口13
3は、カードが挿入・排出される溝部分の外周に突条が
設けられており、図示右側の突条133aより左側の突
条133bのほうが突出量の大きい突条に構成されてお
り、このカード処理機62の図示左側に設置されている
パチンコ遊技機(図示せず)で遊技をせんとする遊技者
が間違ってこのカード処理機62のカード挿入・排出口
133にカードを挿入する不都合を極力防止できるよう
にしている。図中132はカード挿入ランプであり、カ
ード挿入・排出口133にカードが挿入されて所定位置
に保持された状態で点灯するものである。
【0013】カード挿入時のカード残額と、玉貸が行な
われて減額更新された後のカードの残金額とが打球供給
皿59に設けられている残金額表示器(カード残高表示
器)50により表示される。打球供給皿59内にパチン
コ玉が払出された状態で遊技者が打球操作ハンドル12
1を操作すれば、パチンコ玉が1つずつ遊技盤967の
前面に形成された遊技領域120内に打込まれる。遊技
領域120には、始動入賞口125a,125b,12
5cが設けられており、この始動入賞口125a〜12
5cにパチンコ玉が入賞することにより可変表示装置1
23が可変開始される。そして停止時の表示結果が特定
の識別情報の組合せ(777)となれば所定の遊技状態
としての大当り状態となり可変入賞球装置124が開成
してパチンコ玉が入賞しやすい第1の状態となる。な
お、可変表示装置123の停止時の表示結果が特定の識
別情報となった場合に、直接景品玉を払出したり得点を
付与したりして直接遊技価値を付与してもよい。始動入
賞口125aにパチンコ玉が入賞すると1個の入賞につ
きn個(たとえば7個)の景品玉が打球供給皿59に払
出される。始動入賞口125b,125c内にパチンコ
玉が入賞すると1個の入賞につきm個(たとえば10
個)の景品玉が打球供給皿59内に払出される。さら
に、遊技領域120内に設けられている通常の入賞口や
可変入賞球装置124内にパチンコ玉が入賞すると1個
の入賞につきK個(たとえば15個)の景品玉が打球供
給皿59内に払出される。これらの景品玉の払出の最中
に払出ランプ126が点灯または点滅表示される。
【0014】この打球供給皿59内に払出される景品玉
は後述する玉タンク151(図2参照)内に貯留されて
いるのであり、この玉タンク151内の貯留玉がなくな
ればタンク玉センサ150が玉を検出しなくなり、その
時点で玉切れ表示器127が点灯または点滅表示して貯
留玉がなくなったことを表示する。打球供給皿59が景
品玉で満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉は
余剰玉貯留皿122内に払出される。この余剰玉貯留皿
122も満杯になった場合に、それ以降払出すべき景品
玉が生じたときにその景品玉の個数またはその景品玉に
相当する金額等を記憶して表示するクレジット得点表示
器を打球供給皿59に設けてもよい。つまり、本実施例
では、後述するように1個の入賞玉に基づく景品玉の払
出制御が終了した後さらに次の入賞玉に基づく景品玉の
払出制御を行なうという入賞玉1個宛処理を行なってお
り、前記余剰玉貯留皿122が満杯になった以降におい
て、入賞玉に基づいて払出すべき景品玉が存在するとき
にはその入賞玉に基づいて払出すべき景品玉の個数また
その景品玉に相当する金額等を加算記憶し、その加算記
憶が終了した後次の入賞玉に基づく加算記憶を行ない、
その加算記憶された記憶値をクレジット得点表示器によ
り表示させてもよい。その場合には、玉貯留皿59や余
剰玉貯留皿122内のパチンコ玉が少なくなった後にお
いてこのクレジット得点表示器に表示されている得点分
の景品玉を払出す。残金額表示器(カード残高表示器)
50は7セグメント表示器で構成しているが、その代わ
りに、複数の発光ダイオードを貸玉額や100円単位に
対応させて設けてもよい。また、残金額表示器(カード
残高表示器)50により貸玉額を表示してもよく、さら
に別の表示器を設けてそれに貸玉額を表示したり貸玉額
が印刷されたシールを張りつけたりしてもよい。図中1
5はスピーカであり、大当り時の効果音等が発せられ
る。
【0015】カード処理機62の正面側には、端数表示
スイッチ136が設けられている。この端数表示スイッ
チ136は、残金額表示器(カード残高表示器)50に
より表示される挿入カードの現時点における残額に予め
定められた単位数(たとえば100円)未満の端数が生
じた場合に表示桁を切換えることによりその予め定めら
れた単位数(たとえば100円)未満の端数を表示させ
るためのものである。つまり、貸玉レートが変更されて
貸出されるパチンコ玉の金銭等価価値が変わったこと等
に起因して予め定められた単位数(たとえば100円)
未満のカード残額が生ずる場合にこの端数表示スイッチ
136を切換えると、まず1万円単位の残額がある場合
には端数を切捨てて残金額表示器(カード残高表示器)
50により点滅表示され、1万円単位の残額がなくなっ
た時点で自動的に表示器が切換わり100円未満の端数
まで点灯表示される。この残金額表示器(カード残高表
示器)50は幕板等に設けてもよい。
【0016】図2は、カード処理機およびパチンコ遊技
機の一部内部構造を示す背面図である。
【0017】カード処理機62のカード処理機制御部1
35に接続されている配線がパチンコ遊技機60に設け
られている中継端子基板138にコネクタ139により
接続され、カード処理機制御部135と中継端子基板1
38とが配線により互いに情報の送受信ができるように
なっている。またこの中継端子基板138には、払出制
御基板ボックス145内に収納されている払出集中制御
基板730,ゲーム制御基板ボックス148内に収納さ
れているゲーム制御基板148′,遊技機用ターミナル
ボックス149,玉払出基板70が、それぞれコネクタ
141,144,143,142を介して接続される。
さらに、打球供給皿59に設けられている前述した各種
表示器や各種操作ボタンのスイッチがコネクタ140を
介して中継端子基板138に接続されている。なお、カ
ード処理機制御部135と打球供給皿59に設けられて
いる各種表示器や各種操作ボタンのスイッチならびに払
出制御基板ボックス145内の払出集中制御基板730
とを中継端子基板138を介することなく直接配線によ
り接続し、払出集中制御基板730と玉払出基板70と
を中継端子基板138を介して接続するようにしてもよ
い。また、カード処理機制御部135と払出集中制御基
板730とを直接コネクタにより接続するようにしても
よい。
【0018】カード処理機62の裏面側には、1回の玉
貸操作により払出される貸玉額を予め入力設定するため
の貸玉額設定スイッチ137が設けられており、図示す
るように、100円,200円,300円,400円,
500円の5種類の金額が入力設定できるようになって
いる。たとえば遊技場の係員により図示のように貸玉額
が300円に設定されればその300円が貸玉額として
カード処理機制御部135のマイクロコンピュータ30
0(図6参照)に記憶される。そして、遊技者がカード
をカード挿入・排出口133に挿入し、玉貸ボタン44
cを押圧操作することにより自動的にこの貸玉額(30
0円)分のパチンコ玉が打球供給皿59内に払出されカ
ード残額から減額されることになる。図中134はカー
ドリーダライタおよびその制御回路を含むカードリーダ
ライタ制御部、131は挿入時残額表示器である。
【0019】払出制御基板ボックス145には、エラー
原因表示器146が設けられており、玉払出装置の一例
の玉払出器63によりパチンコ玉の払出に異常が生じた
場合のその異常原因の種類を表示できるように構成され
ている。そして発生した異常を遊技場の係員が修復した
場合にはリセットボタン147を操作し、玉払出制御用
のプログラムをリセットする。このエラー原因表示器1
46を払出制御基板ボックス145に設ける代わりに、
エラー原因を玉貯留皿59に設けられている残金額表示
器(カード残高表示器)50により表示させ、遊技機前
面側に別途エラー原因表示器を設けたり、エラー原因に
よって払出しランプ126の点滅態様を変えることによ
り対応させたり、あるいは、ホール用管理コンピュータ
で表示したりしてもよい。この玉貸器63は、パチンコ
遊技機60の機構板751に対しビス止め等で着脱自在
に取付けされており、玉タンク151内に貯留されてい
るパチンコ玉がタンクレール67を通って供給されるよ
うに構成されている。そのタンクレールからのパチンコ
玉の供給径路途中に、それぞれ玉確認センサA(68
a),B(68b)が設けられており、玉払出器63に
供給されるパチンコ玉が存在するか否かが確認できるよ
うに構成されている。玉払出器63には払出モータ22
3が設けられており、この払出モータ223の駆動力を
利用してパチンコ玉が打球供給皿59内に払出される。
その払出径路途中に払出玉数を計数するための玉計数セ
ンサA(68c),B(68d)が配設されている。ま
た、払出モータ223を逆転させることにより玉タンク
151内のパチンコ玉を機外に排出して抜き取ることが
できるように構成されている。なお、図中771はモー
タ駆動表示器であり、払出モータ223が駆動している
ことを点灯または点滅表示するためのものである。また
図中180は玉抜スイッチであり、遊技場の係員の玉抜
き操作を検出して払出モータ223を逆転させるための
ものである。なお、玉払出器63の機構板751での取
付方法としては、ビス止めに限らず係止金具による係止
や弾性保持部材を利用した弾性保持等の他の方法により
着脱自在に取付けてもよく、さらに、取外できないよう
に固定的に取付けてもよい。
【0020】遊技領域120内に打込まれたパチンコ玉
が始動入賞口125a,125b,125c(図1参
照)に入賞すれば、その入賞玉が始動入賞玉検出スイッ
チ128a,128b,128cにより検出され、その
検出信号に基づいてゲーム制御用基板ボックス104内
のゲーム制御基板148′が可変表示装置123(図1
参照)の可変制御を行なう。この始動入賞玉検出スイッ
チ128aの検出信号はゲーム制御基板148′のゲー
ム制御用マイクロコンピュータ370(図8参照)に入
力され後述する制御に用いられる。遊技領域120を形
成している遊技盤81の裏面側には、第1の入賞玉集合
樋と第2の入賞玉集合樋とからなる入賞玉集合樋が2段
に積層して形成されている。そして、始動入賞口125
a,125b,125cに入賞した入賞玉は第2の入賞
玉集合樋に導かれて入賞玉センサA(170a)により
検出される。一方、通常の入賞口または可変入賞球装置
124内に入賞したパチンコ玉は、第1の入賞玉集合樋
に導かれて入賞玉センサB(170b)により検出され
る。図中171a,171bは払出ソレノイドであり、
景品玉の払出処理が終わった入賞玉を1個ずつ下方に落
下させるためのものである。図1に示す中央の始動入賞
口125aにパチンコ玉が入賞すればその入賞玉1個に
つきn個(たとえば7個)の景品玉が払出され、左右に
設けられている始動入賞口120b,120cのいずれ
かにパチンコ玉が入賞すればその入賞玉1個につきm個
(たとえば10個)の景品玉が払出される。一方、始動
入賞口125a,125b,125c以外の通常の入賞
口や可変入賞球装置124内にパチンコ玉が入賞すれ
ば、その入賞玉1個につきk個(たとえば15個)の景
品玉が打球供給皿59内に払出される。入賞玉1個につ
き払出すべき景品玉の個数(n,m,k)がゲーム制御
基板148′に固定情報として設定記憶されている。
【0021】玉払出器63から払出されたパチンコ玉に
より打球供給皿59が満杯となりそれ以上貯留できなく
なった余剰玉は余剰玉受皿122内に排出されるのであ
るが、その余剰玉受皿122も満杯になれば満タン検出
スイッチ162により満タンになったことが検出され、
玉の払出が停止制御される。
【0022】玉タンク151内の貯留玉を玉払出器63
に導くタンクレール67の途中にタンク玉センサ150
が設けられている。このタンク玉センサ150により玉
タンク151内の貯留玉がなくなったことが検出され、
その検出信号がゲーム制御基板149,中継端子基板1
38を介して払出制御基板ボックス145内の払出集中
制御基板730入力される。このタンク玉センサ150
が玉を検出しなくなった時点で玉切れ表示器127を点
灯表示させるとともに、後述するように玉貸によるパチ
ンコ玉の払出動作のみが不能動化される(図15のS7
4参照)。玉タンク151には、島に設けられる補給樋
152からパチンコ玉が補給玉検出器を含む補給装置1
53を介して供給される。この玉タンク151に供給さ
れる供給玉が補給装置153の補給玉検出器により検出
されるのであり、所定個数a(たとえば10個)のパチ
ンコ玉が供給されたことを検出して1パルスの検出信号
がこの補給玉検出器から出力される。その出力信号はコ
ネクタ154に伝達される。カード処理機62からの玉
貸要求信号を受けて玉タンク151内のパチンコ玉を打
球供給皿59に払出すのではなく、遊技者が玉貸機から
購入してきた貸玉を打球供給皿59内に投入して遊技を
行なう従来から一般的なパチンコ遊技機の場合には、コ
ネクタ154とホール用管理コンピュータに接続されて
いるコネクタ155とを接続し、補給玉検出器からの検
出信号をホール用管理コンピュータに送信し、ホール用
管理コンピュータでその送信されてきた検出信号に基づ
いて遊技場にとって不利益となる不利益球数を検出す
る。ところが、本実施例のように、カード処理機62か
らの玉貸要求信号に基づいて玉タンク151内の貯留玉
の一部を打球供給皿59内に払出す方式のパチンコ遊技
機においては、その遊技場にとって何ら不利益球数とは
ならない貸玉が補給樋152から玉タンク151に供給
されることになり、その供給された貸玉が補給玉検出器
により検出されてしまって不利益球数情報としてホール
用管理コンピュータに入力されてしまい、ホール用管理
コンピュータでは正確な不利益球数を集計できない不都
合が生ずる。そこで、本実施例のパチンコ遊技機におい
ては、ホール用管理コンピュータに接続されるコネクタ
155を補給装置153の補給玉検出器に接続されるコ
ネクタ154から外して遊技機用ターミナルボックス1
49に接続されているコネクタ156に接続する。そし
て、パチンコ玉の入賞に基づいて払出される景品玉が所
定個数a(たとえば10個)に達するごとに払出集中制
御基板730から所定のパルス信号を出力してその所定
のパルス信号が遊技機用ターミナルボックス149,コ
ネクタ156,コネクタ155を介してホール用管理コ
ンピュータに伝送されるように構成されている。このよ
うに構成することにより、パチンコ玉の貸出に関しては
何ら不利益球数情報としてのパルス信号がホール用管理
コンピュータに入力されることなく、入賞に伴う景品玉
の払出に関してのみパルス信号がホール用管理コンピュ
ータに送信され、ホール用管理コンピュータでは正確な
不利益球数情報を集計できる。
【0023】遊技領域120内に打込まれ入賞口に入賞
した入賞玉とアウト口に回収されたアウト玉は合流して
打込玉タンク159に落下し、その打込玉が打込玉検出
器(打込球カウンタ)160により検出された後島に設
けられている集合樋161上に落下する。なお、本実施
例は打込玉検出器160の出力が従来と同様にホール用
管理コンピュータに直接入力されるように構成されてい
るが、打込玉検出器160の出力を一旦払出集中制御基
板730に入力し、払出異常に基づく玉抜き処理が行な
われていないことを条件として、払出集中制御基板73
0からホール用管理コンピュータに入力されるように構
成してもよい。このようにすれば、正確な利益球数情報
を集計することができる。なお、それに加えて玉抜きさ
れたパチンコ玉が打込玉タンクに落下しないように構成
してもよい。図中158,157は遊技機用ターミナル
ボックス149とホール用管理コンピュータとを接続す
るコネクタであり、後述する単位額売上信号(図17の
S125参照)がこのコネクタ158,157を介して
ホール用管理コンピュータに送信される。図中966は
遊技盤967を前面枠側に押えて取付けるための遊技盤
押え部材であり、回動可能に構成されており、手動操作
により回動させることにより、遊技盤967を取り外せ
るようになっている。
【0024】図3は、入賞玉処理機構445の構造およ
び作用を説明するための断面図である。入賞玉センサA
(170a),B(170b)のそれぞれの脇には、払
出ソレノイドA(171a),B(171b)で揺動さ
れる揺動体29a,29bが設けられている。この揺動
体29a,29bは、支軸31a,31bにより回動自
在に取付けられており、それぞれにウエート33a,3
3bが設けられている。そして払出ソレノイドB(17
1b)が図示のように励磁が解除されている状態では、
ウエート33bの自重により揺動体29bが図示時計回
り方向に回動している。その状態では、払出ソレノイド
B(171b)のアクチュエータ25bが第1の入賞玉
集合樋45内に入込んだ状態となり、その入込んだアク
チュエータ25bにより入賞玉が入賞玉センサB(17
0b)内で停止された状態となる。そして払出ソレノイ
ドB(171b)が励磁されると、図示左側の払出ソレ
ノイドA(171a)のように、アクチュエータ25a
が引寄せられて第2の入賞玉集合樋47から退避した状
態となるとともに、揺動体29aがアクチュエータ25
aにより押上げられて図示時計回り方向に回動してその
上方端から第1の入賞玉集合樋47内に入り込む。そし
てアクチュエータ25aにより支えられていた入賞玉が
下方に落下するとともにその上方に位置する入賞玉が揺
動体29aの上方端により支えられて保持される。以上
のように、払出ソレノイドが1回励磁される毎に入賞玉
が1個玉抜き径路1内に排出されて機外に排出される。
【0025】そして、第1の入賞玉集合樋47に導かれ
た入賞玉が入賞玉センサA(170a)により検出され
れば所定個数の景品玉が払出され、その払出が完了した
段階で払出ソレノイドA(171a)を1回励磁して解
除する。そして、次の入賞玉が第1の入賞玉集合樋47
に存在すれば再度入賞玉センサA(170a)により検
出されて、前述と同様に所定個数の景品玉が払出され
る。また、第2の入賞玉集合樋45に導かれた入賞玉は
入賞玉センサB(170b)により検出され、所定個数
k個(たとえば15個)の景品玉が払出され、払出ソレ
ノイドB(170b)が励磁されて次の入賞玉があれば
再度所定個数k個の景品玉の払出が行なわれる。以上の
ように、入賞玉が連続して発生したとしても、揺動体2
9a,29bにより、景品玉の払出が終了した入賞玉だ
け流下して未だに景品玉の払出が終了していない入賞玉
については流下が阻止されて第1,第2の入賞玉集合樋
47,45内に証拠玉として貯留された状態となるため
に、景品玉の払出個数をめぐるトラブルを防止できる利
点がある。なお、証拠玉を貯留する代わりにマイクロコ
ンピュータ等で入賞個数等を記憶しておき、その記憶値
に基づいて払出制御を行なうようにしてもよい。その場
合には、バツクアップ電源を利用して記憶値が停電等で
消去されないようにすることが望ましい。
【0026】なお、払出ソレノイドA(171a),B
(171b)が故障して励磁不能状態になれば、アクチ
ュエータ25aまたは25bが第1の入賞玉集合樋47
や第2の入賞玉集合樋45に入込んだままの状態となる
ため、排出ソレノイド励磁指令信号が導出されたにもか
かわらず、パチンコ玉が入賞玉センサA(170a)ま
たは入賞玉センサB(170b)の内部で停止して入賞
玉検出信号が継続して導出される状態となるのであり、
この入賞玉センサの連続したON状態を検出して払出ソ
レノイドA(171a)またはB(171b)が故障し
た旨の判定を行なって異常状態の報知を行うように構成
されている。なお、入賞玉センサA(170a),B
(170b)はパチンコ玉の通過に伴って出力信号が所
定の電圧から変化するいわゆる近接スイッチにより構成
されているのであるが、この入賞玉検出センサA(17
0a),B(170b)が断線した場合には出力信号の
電圧が0Vとなるために、その0Vになった旨を検出し
て入賞玉センサA(170a),B(170b)が断線
した旨の判定を行ない報知をしてもよい。また、この入
賞玉センサA(170a),B(170b)がショート
した場合には出力電圧が正常な電圧を超えた異常な電圧
となってしまうのであり、その異常電圧を検出してショ
ートした旨の判定を行ない、その旨の報知を行なうよう
にしてもよい。
【0027】図4は、玉払出器63の内部構造を説明す
るための縦断面図である。図5は玉払出器63の内部構
造を説明するための横断面図である。玉払出器63は、
1対の筐体804a,804bが合わさって構成されて
おり、その1対の筐体804a,804b内に、払出モ
ータ223が設けられており、この払出モータ223の
回転軸にウオームギヤ状の玉送り部材800が固定され
て設けられている。この玉送り部材800の外周には螺
旋状に凸状部801が形成されており、払出モータ22
3の回転力によって玉送り部材800が回転することに
より、この凸状部801によりパチンコ玉を玉送り部材
800の回転軸に沿った方向に移動させることができ
る。この凸状部801の断面形状は、図4の(a)の一
点鎖線の部分を拡大した図である(b)の図に示すよう
に、両側部811がテーパ状に形成された台形状となっ
ている。
【0028】2条の玉誘導レール67(図2参照)から
流下してきた2条のパチンコ玉が玉通路64a,64b
(64bは図面上見えない)を通って玉払出器63内に
供給される。この玉通路64a,64bには、玉払出器
63に供給されるパチンコ玉があることを確認するため
の玉確認センサA(68A),B(68b)(68bは
図面上見えない)が設けられている。玉通路64a,6
4bを通って供給されてきた2条のパチンコ玉は、それ
ぞれ玉送り通路805a,805b上に導かれ、払出モ
ータ223が正転することにより玉送り部材800の回
転によってパチンコ玉が払出口419a,419b側に
送り出される。図5の(a)は、パチンコ玉P1が玉送
り部材800の凸状部801によって払出口419bに
押出された状態が示されている。この状態から払出モー
タ223が正転して玉送り部材800が半回転した状態
が図5の(b)に示されており、その状態ではパチンコ
玉P2が突起部801により払出口419aに押出され
る。
【0029】この玉送り部材800の図示右側端部に
は、玉送り部材800の半径方向に貫通している溝81
3が形成されており、玉送り部材800の中心軸上でか
つ溝813内に投光器(LED)802aが設けられて
いる。さらに、この投光器802aから投光された光を
受光するための半回転検出センサ802bが設けられて
おり、図4に示す状態から玉送り部材800がほぼ45
度回転した段階で、投光器802aからの投光が切欠8
13を通って半回転検出センサ802bに受光されさら
に回転すると投光が遮られ図4に示す位置から半回転し
た位置となる。玉送り部材800が半回転するごとにそ
れぞれの払出口419a,419bから互い違いに1つ
パチンコ玉が払出されるのでありその払出されたパチン
コ玉は、それぞれの払出口419a,419bに対応し
て設けられている玉検出センサA(68c),B(68
d)より検出される。
【0030】一方、払出モータ223が逆転して玉送り
部材800が逆転した場合には、玉送り通路805a,
805b上のパチンコ玉が図示左方向に送られて半回転
する毎に玉抜き口803a,803bから1つずつパチ
ンコ玉が排出される。この玉抜き口803a,803b
に落入したパチンコ玉は排出径路1(図2参照)から機
外に排出される。図中806は、玉通路64a,64b
から供給されてくるパチンコ玉の自重による玉圧を受け
る玉圧受け部材であり、玉通路64a,64bから供給
されてくるパチンコ玉の玉圧がこの玉圧受け部材806
に加えられることにより、玉送り通路805a,805
b上に供給されてくるパチンコ玉の玉圧が軽減される利
点がある。図中771a,771bはモータ駆動表示器
であり、払出モータ223に駆動出力が与えられること
によりこのモータ駆動表示器771a,771bが点灯
する。その結果、払出モータ223の故障時の発見に役
立つ。このモータ駆動表示器771a,771bは、払
出モータ223の正転時に点灯するものと逆転時に点灯
するものとがそれぞれ1つずつ設けられている。図中8
08は配線孔であり、投光器802a,半回転検出セン
サ802bとモータ駆動表示器771a,771bとに
接続された配線810がこの配線孔880を通って払出
集中制御基板730に接続される。809はモータベー
スであり、払出モータ223を取付けるためのものであ
る。また玉払出器63は取付基板812により機構板7
51に取付けられる。
【0031】図6は、カード処理機制御部の制御回路を
示すブロック図である。
【0032】カード処理機制御部135(図2参照)に
はカード処理機制御用マイクロコンピュータ300が組
込まれている。カード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300は以下に述べるような各種機器の動作を制御す
る機能を有する。このため、カード処理機制御用マイク
ロコンピュータ300は、たとえば数チップのLSIで
構成されており、その中には制御動作を所定の手順で実
行することのできるCPU301と、CPUの動作プロ
グラムデータを格納するROM302と、必要なデータ
の書込および読出ができるRAM303とが含まれる。
【0033】さらに、カード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300は、入力信号を受けてCPU301に入
力データを与えるとともに、CPU301からの出力デ
ータを受けて外部に出力する入出力回路304と、電源
投入時にCPU301にリセットパルスを与えるパワー
オンリセット回路305と、CPU301にクロック信
号を与えるクロック発生回路306と、クロック発生回
路306からのクロック信号を分周してリセットパルス
を定期的(たとえば2msec毎)にCPU301に与
えるパルス分周回路(定期リセット回路)307と、C
PU301からのアドレスデータをデコードするアドレ
スデコード回路308とが含まれる。
【0034】アドレスデコード回路308はCPU30
1からのアドレスデータをデコードし、ROM302,
RAM303,入出力回路304にそれぞれチップセレ
クト信号を与える。
【0035】なお、この実施例では、ROM302に
は、その内容の書換え、すなわち必要が生じた場合に
は、その中に格納されたCPU301のためのプログラ
ムデータを変更することができるようにプログラマブル
ROMが用いられている。そして、CPU301からこ
のROM302内に格納されたプログラムデータに従っ
て、かつ以下に述べる各制御信号の出力に応答して、種
々の機器に対して制御信号を与える。
【0036】カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300は、入力信号として、次のような信号が与えられ
る。
【0037】遊技場の係員が貸玉額設定スイッチ137
(図2参照)を操作して貸玉額を設定することにより、
その設定信号が検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。端数表
示スイッチ136(図1参照)が操作されることによ
り、そのスイッチ操作信号が検出回路309を介してカ
ード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力さ
れる。遊技者が玉貸ボタン44c(図1参照)を押圧操
作すれば、その押圧操作が玉貸操作検出器44dにより
検出され、その検出信号が中継端子基板138,検出回
路309を介してカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300に入力される。遊技者が返却ボタン42c
(図1参照)を押圧操作すれば、その押圧操作が返却操
作検出器42dにより検出され、その検出信号が中継端
子基板138,検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。カード
リーダライタ制御部134(図1,図2参照)から、後
述するカード受付信号,カード異常信号,カード処理完
了信号が入力される。
【0038】払出制御用マイクロコンピュータ350か
ら中継端子基板138,情報入力回路312を介して、
後述する払出可能信号,玉貸準備信号,玉貸完了信号,
玉貸可能信号が入力される。この情報入力回路312は
フォトカプラが内蔵されており、払出制御用マイクロコ
ンピュータ350からの前述した各種信号がフォトカプ
ラを介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ3
00に入力される。このようにフォトカプラを介して信
号が入力されるために、払出制御用マイクロコンピュー
タ350に発生した故障による悪影響がカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300にまで及ばないため
に、払出制御用マイクロコンピュータ350の故障に起
因してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300
まで故障してしまうという不都合が極力防止できる。
【0039】次に、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300は以下の回路や機器に対して制御信号を出
力する。
【0040】LED駆動回路310,中継端子基板13
8を介して、玉貸可表示器48d,カード残高表示器5
0(図1参照)にそれぞれ表示用制御信号を出力する。
ランプ駆動回路311を介して、カード挿入表示器13
2,処理器使用可表示器130にそれぞれ表示用制御信
号を与える。カードリーダライタ制御部134(図1,
図2参照)に、後述する現在の残高データ,カード書込
排出指令信号,残高ゼロデータ,カード回収指令信号を
出力する。情報出力回路313,中継端子基板138を
介して払出制御用マイクロコンピュータ350に、後述
する玉貸要求信号を出力する。ユニットボックス83
0,カード処理機用ターミナルボックス320を介して
玉貸カード集中管理コンピュータに後述する単位額売上
信号を出力する。この玉貸カード集中管理コンピュータ
は、玉貸カードの発行会社等に設置されている集中管理
コンピュータであり、日本全国の各遊技場に設置されて
いるカード処理機62に対しカード処理機用ターミナル
ボックス320を介して通信回線により接続されてい
る。ユニットボックス830を介して、ホール用管理コ
ンピュータに単位額売上信号を送信するとともに、カー
ド処理機62に所定の電源を供給する。
【0041】図7は、パチンコ遊技機側とカード処理機
側との間での信号の送受信を行なうための回路を示す概
略回路図である。
【0042】パチンコ遊技機側に設けられている電源7
00の交流電圧24Vがカード処理機側の電源回路70
1に入力される。この電源回路701は整流器を含む一
般的な電源回路であり、交流を直流VC(+12V)に
変換して各種の回路や電子装置に印加するためのもので
ある。パチンコ遊技機側に設けられている前述したカー
ド残高表示器50を構成する各LED表示器50a,5
0b,50cの各共通電極に電圧を印加するための共通
電極駆動回路310aがカード処理機側に設けられてい
る。この共通電極駆動回路310aは、カード処理機制
御用マイクロコンピュータからの制御信号に基づいて各
LED表示器50a〜50cの共通電極に電圧を印加す
るためのものである。なお、この共通電極駆動回路31
0aは、フォトカプラを含むスイッチ回路702a,7
02b,702cを有しており、カード処理機制御用マ
イクロコンピュータからの制御信号が一旦光に変換され
た後再度電気信号に変換されるように構成されている。
【0043】前記各LED表示器50a〜50cの表示
用の7つのセグメントに対応した電極に電圧を印加する
ためのセグメント対応電極駆動回路310bがカード処
理機側に設けられている。このセグメント対応電極駆動
回路310bは、カード処理機制御用マイクロコンピュ
ータからの表示用制御信号に基づいて所望のセグメント
対応電極を選択してそれに電圧を印加するものである。
そして、共通電極に電圧が印加されていることを条件と
して、印加されたセグメント対応電極に相当するセグメ
ントが表示状態に切換わる。このセグメント対応電極駆
動回路310bも、フォトカプラからなるスイッチ回路
703a〜703gを有しており、カード処理機制御用
マイクロコンピュータからの表示用制御信号が一旦光に
変換された後再度電気信号に変換されてセグメントを対
応電極に印加されるように構成されている。これらスイ
ッチ回路702a〜702c,703a〜703gによ
り、カード処理機制御用マイクロコンピュータからの表
示用制御信号が異常に高い電圧になる等の異常状態が発
生したとしても、LED表示器50a〜50cがその影
響を受けて故障することが極力防止できる。
【0044】パチンコ遊技機側に設けられている前述し
た玉貸操作検出器44dと返却操作検出器42dとが前
述した検出回路309を介してカード処理機制御用マイ
クロコンピュータに入力される。この検出回路309
は、それぞれの検出器44d,42dに対応するフォト
カプラからなるスイッチ回路を含み、各検出器44d,
42dからの検出信号が一端光に変換された後再度電気
信号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300に入力される。これにより、各検出器42
d,44dからの検出信号が異常に電圧の高い異常な信
号となったとしてもその影響を受けてカード処理機側の
回路や電子装置が故障することが極力防止できる。
【0045】カード処理機側に設けられている玉貸可L
ED駆動回路310cはフォトカプラからなるスイッチ
回路705を含み、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300からの表示用制御信号が一旦光に変換され
た後電気信号に再度変換されてその電気信号によって玉
貸可表示器46dの表示制御が行なわれる。これによ
り、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300側
からの表示制御信号の異常の影響を受けて玉貸可表示器
46dが故障することが極力防止できる。
【0046】カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300から後述する玉貸要求信号がカード処理機側に設
けられたフォトカプラからなるスイッチ回路706,パ
チンコ遊技機側に設けられたフォトカプラからなるスイ
ッチ回路707を介して払出制御用マイクロコンピュー
タ350に入力される。また、カードがカード処理機6
2に挿入されたことに基づいてカード処理機制御用マイ
クロコンピュータ300から制御信号がフォトカプラか
らなるスイッチ回路708に入力され、その制御信号が
一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてパチン
コ遊技機側に設けられているフォトカプラからなるスイ
ッチ回路709に入力され、一旦光に変換された後再度
電気信号に変換されて払出制御用マイクロコンピュータ
350に入力される。これらのスイッチ回路707,7
06は、カード処理機側に設けられている電源回路70
1に対し直列に接続されており、スイッチ回路709,
708も電源回路701に対し直列に接続されている。
そして、カード処理機側のスイッチ回路706,708
によってパチンコ遊技機側のスイッチ回路707,70
9がON,OFF切換えされるのであり、ONに切換え
られたときには、カード処理機側の電源回路701から
の直流電圧VCによってフォトカプラが動作するように
構成されている。パチンコ遊技機側のスイッチ回路70
7,709がカード処理機側の電源回路701の直流電
圧VCによって作動するように構成した理由は、パチン
コ遊技機側のスイッチ回路707,709に印加された
電圧がその後カード処理機側のスイッチ回路706,7
08にも印加されるために、スイッチ回路707,70
9をパチンコ遊技機側の電源回路からの直流電圧によっ
て作動するように構成した場合にはそのパチンコ遊技機
側の電源回路からの電圧がカード処理機側にも一部入り
込んでくることになり、その結果、パチンコ遊技機側の
電源回路の故障等によって異常に高い電圧が一部カード
処理機側に入り込んでくる恐れがあり、パチンコ遊技機
側の電源回路等の故障の影響を受けてカード処理機側の
回路や電子機器が故障するという不都合が生ずるのであ
り、このような不都合を解消するためである。また、フ
ォトカプラからなるスイッチ回路706,707,70
8,709により、前述と同様に、パチンコ遊技機側と
カード処理機側とにおいて、一方の機器の電圧異常が他
方の機器に悪影響を及ぼすことを極力防止できる。な
お、本実施例ではカードが挿入されている期間中常にカ
ード処理機側からパチンコ遊技機側にカード挿入中信号
が出力されるよようにしたが、例えば玉貸要求信号がパ
チンコ遊技機側に出力される時のみカード挿入中信号を
出力するようにしてもよい。
【0047】払出制御用マイクロコンピュータ350か
ら後述する玉貸準備信号と玉貸完了信号がフォトカプラ
からなるスイッチ回路710に入力され、一旦光に変換
された後再度電気信号に変換され、カード処理機側のフ
ォトカプラからなるスイッチ回路711に入力され、一
旦光に変換された後再度電気信号に変換されてカード処
理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。
また、払出制御用マイクロコンピュータ350から払出
可能信号がフォトカプラからなるスイッチ回路712に
入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換さ
れてカード処理機側のフォトカプラからなるスイッチ回
路713に入力され、一旦光に変換された後再度電気信
号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300に入力される。フォトカプラからなるスイッチ
回路710,711,712,713が設けられている
ため、前述と同様に一方の機器の異常電圧が他方の機器
に悪影響を及ぼすことを極力防止される。なお、前記共
通電極駆動回路310a,セグメント対応電極駆動回路
310b,検出回路309,玉貸可LED駆動回路31
0c,スイッチ回路706,708,711,713
は、それぞれ電源回路701の直流電極VCが印加され
る。なお、図7は、たとえば図6に示された中継基板1
38は図面上省略している。図中730a〜730g
は、残高表示器50の各表示部50a,50b,50c
に印加される電圧の大きさを所望の値にするために組込
まれた抵抗である。つまり、前記各表示器50a,50
b,50cに印加される電圧はカード処理機62側の電
源回路701で発生した電圧であり、そのカード処理機
62に接続されたパチンコ遊技機60の残高表示器50
に必ずしも適した電圧とはなっていない場合がある。そ
の場合に、所定の抵抗値を有する抵抗730a〜730
gを組込み、所望の大きさの電圧が残高表示器50に印
加されるようにしている。同じ理由で抵抗731,73
2が設けられており、これらの抵抗731,732によ
りスイッチ回路707,709に印加される電圧を所望
の大きさの電圧値にすることができる。なお、本実施例
ではカードが挿入されている期間中常にカード処理機側
からパチンコ遊技機側にカード挿入中信号が出力される
ようにしたか、例えば玉貸要求信号がパチンコ遊技機側
に出力される時のみカード挿入中信号を出力するように
してもよい。
【0048】図8は、払出制御用基板ボックス145
(図2参照)に収納されている払出制御基板730の払
出制御回路を示すブロック図である。
【0049】払出制御回路には払出制御用マイクロコン
ピュータ350が設けられている。この払出制御用マイ
クロコンピュータ350は、図6のカード処理器制御用
マイクロコンピュータ300と同様に、CPU351,
ROM352,RAM353,パワーオンリセット回路
355,クロック発生回路356,パルス分周回路35
7,アドレスデコード回路358,入出力回路354を
含んでおり、ここでは説明の繰返しを省略する。なお、
この払出制御用マイクロコンピュータ350は、前述し
た各種回路がワッチップ化されたワッチップマイクロコ
ンピュータで構成されている。
【0050】払出制御用マイクロコンピュータ350に
は、入力信号として次のような信号が与えられる。
【0051】遊技場の係員がリセットボタン147(図
2参照)を押圧することによりリセットスイッチ147
がONになり検出回路359からリセット操作検出信号
が払出制御用マイクロコンピュータ350に入力され
る。余剰玉受皿122(図1参照)が満杯となり満タン
スイッチ162(図2参照)がONになればそのON信
号が中継端子基板138,検出回路360を介して払出
制御用マイクロコンピュータ350に与えられる。玉通
過口64a(図4参照)内にパチンコ玉が存在する場合
には、玉確認センサA(68a)により玉が存在するこ
とが確認され、その確認信号が中継端子基板138,検
出回路360を介して払出制御用マイクロコンピュータ
350に入力される。玉通路64aにパチンコ玉が存在
する場合には、玉確認センサB(68b)により玉が存
在することが確認され、その確認信号が中継端子基板1
38,検出回路360を介して払出制御用マイクロコン
ピュータ350入力される。玉払出器63からパチンコ
玉が払出口419a(図4参照)に払出されれば、その
払出されたパチンコ玉が玉計数センサA(68c)(図
4参照)により検出され、その検出信号が中継端子基板
138,検出回路364を介して払出制御用マイクロコ
ンピュータ350に入力される。玉払出器63から玉払
出口419bにパチンコ玉が払出されれば、その払出さ
れたパチンコ玉が玉計数センサB(68d)により検出
され、その検出信号が中継端子基板138,検出回路3
60を介して払出制御用マイクロコンピュータ350に
入力される。遊技場の係員が玉抜き操作を行なえば玉抜
きスイッチ180(図2参照)によりその玉抜き操作が
検出され、その検出信号が中継端子基板138,検出回
路360を介して払出制御用マイクロコンピュータ35
0に入力される。
【0052】玉払出器63に設けられている半回転検出
センサ802bの検出信号が中継端子基板138,検出
回路360を介して払出制御用マイクロコンピュータ3
50に入力される。入賞玉処理機構445に設けられて
いる入賞玉センサA(170a)が入賞玉を検出すれ
ば、その検出信号が中継端子基板138,検出回路36
0を介してゲーム制御用マイクロコンピュータ370に
入力される。入賞玉処理機構445に設けられている入
賞玉センサB(170b)より入賞玉が検出されれば、
その検出信号が中継端子基板138,検出回路360を
介してゲーム制御用マイクロコンピュータ370に入力
される。このゲーム制御用マイクロコンピュータ370
は、CPU、RAM、ROM等を含む。タンク玉センサ
150により玉タンク151内の玉の有無が検出され
(図2参照)、その検出信号が遊技機用ターミナルボッ
クス149,中継端子基板138,検出回路360を介
して払出制御用マイクロコンピュータ350に入力され
る。ゲーム制御用マイクロコンピュータ370から中継
端子基板138,情報入力回路365を介して、後述す
るパチンコ玉の入賞信号が払出制御用マイクロコンピュ
ータ350に入力される。カード処理器制御用マイクロ
コンピュータ300から中継端子基板138,情報入力
回路365を介して、玉貸要求信号が入力される。この
情報入力回路365にはフォトカプラが設けられてお
り、ゲーム制御用マイクロコンピュータ370とカード
処理機制御用マイクロコンピュータ300から入力され
る前述した信号がそのフォトカプラを介して払出制御用
マイクロコンピュータ350に入力される。その結果、
ゲーム制御用マイクロコンピュータ360とカード処理
機制御用マイクロコンピュータ300とに発生した故障
等の悪影響が払出制御用マイクロコンピュータ350に
まで及ぶことを防止でき、ゲーム制御用マイクロコンピ
ュータ370またはカード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300に発生した故障に起因して払出制御用マイ
クロコンピュータ350までも故障してしまうという不
都合を極力防止できる。
【0053】次に、払出制御用マイクロコンピュータ3
50は以下の回路や機器に対し次のような制御信号を出
力する。
【0054】LED駆動回路361,中継端子基板13
8を介して、玉払出器63に設けられている投光器80
2aに投光制御信号を出力し、玉払出器63に設けられ
ているモータ駆動表示器771a,772bにそれぞれ
モータ駆動表示用の制御信号を出力する。さらに、LE
D駆動回路を361を介してエラー原因表示器446
(図2参照)にエラーが発生したときの原因を表示する
ための制御信号を出力する。モータ駆動回路400,中
継端子基板138を介して、玉払出器63に設けられて
いる払出モータ223に払出モータ駆動用制御信号を出
力する。ソレノイド駆動回路362,中継端子基板13
8を介して、入賞玉処理機構445に設けられている排
出ソレノイドA(170a),B(171b)にそれぞ
れ排出ソレノイド励磁用制御信号を出力する。ランプ駆
動回路363,中継端子基板138,遊技機用ターミナ
ルボックス149を介して払出ランプ126に払出ラン
プ点灯制御用信号を出力する。情報出力回路364,中
継端子基板138,遊技機用ターミナルボックス149
を介してホール用管理コンピュータに、後述する単位額
売上信号,景品玉払出信号を出力する。情報出力回路3
66,中継端子基板138を介してカード処理機制御用
マイクロコンピュータ300に、玉貸準備信号,貸玉完
了信号,払出可能信号,玉貸可能信号が出力される。こ
れらの情報出力回路364にはリレースイッチが設けら
れており、遊技機制御用ターミナルボックス149に出
力される前述した各種処理信号がこのリレースイッチを
介して出力される。その結果、払出制御系に発生した故
障の悪影響がホール用管理コンピュータにまで及ぶこと
が防止され、払出制御系に発生した故障に起因してホー
ル用管理コンピュータまで故障してしまう不都合を極力
防止できる。
【0055】図9は、払出集中制御基板730とゲーム
制御用基板148′との間で、景品玉の払出個数データ
の送受信を行なうための回路を示す図である。
【0056】パチンコ遊技機60とカード処理機62と
がコネクタ139(図2参照)を介して接続された段階
でフォトカプラ852にVL(+18V)の電圧が与え
られ、ゲーム制御基板148′に設けられているフォト
カプラ入力回路854を介してゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ370に信号が入力される。このフォトカプ
ラ入力回路854を介して制御用マイクロコンピュータ
370に信号が入力されて初めてパチンコ遊技機60が
作動可能となる。ゲーム制御基板148′のゲーム制御
用マイクロコンピュータ370には、パチンコ玉の入賞
態様に応じて払出すべき景品玉の個数、すなわち、n
(7個),m(10個),k(15個)が記憶されてい
る。ゲーム制御基板148′の出力回路850は、D
0,D1,D2,D3,D4の5つの出力ポートを有し
ており、D0〜D3の4つの出力ポートにより4ビット
の賞球個数信号(景品玉払出個数信号)を出力すること
ができるように構成されている。出力回路850が4ビ
ットからなる賞球個数信号の出力ポートを有するため
に、1個〜15個の15種類の賞球個数信号を出力する
ことができる。出力回路850の出力ポートD4は、後
述するセンサ種別信号を出力するためのものであり、入
賞玉センサA(170a)の検出信号に基づく景品玉の
払出か入賞玉センサB(170b)の検出信号に基づく
景品玉の払出かを識別するための信号がこの出力ポート
D4から出力される。
【0057】払出集中制御基板730には、5つのフォ
トカプラ855〜859が設けられており、それぞれの
フォトカプラ855〜859に、前述したゲーム制御用
基板148′の出力回路850のそれぞれのポートD0
〜D4からの信号が入力されるように構成されている。
【0058】また、これら各フォトカプラ855〜85
9には、ゲーム制御基板148′側から供給されるカプ
ラ電源Vpが与えられ、各出力ポートD0〜D4からの
信号が対応するフォトカプラ855〜859に入力され
ることにより、その入力されたフォトカプラからの信号
が払出集中制御基板730の入力回路851に入力され
る。
【0059】パチンコ玉が始動入賞口126aに入賞す
れば、始動入賞玉検出スイッチ128aにより検出さ
れ、その検出信号がゲーム制御基板148′のゲーム制
御用マイクロコンピュータ370に入力されるととも
に、その始動入賞口125aに入賞した入賞玉がさらに
入賞玉センサA(170a)により検出され、その検出
信号が検出スイッチ入力回路853を介してゲーム制御
用マイクロコンピュータ370に入力される。ゲーム制
御用マイクロコンピュータでは、始動入賞玉検出スイッ
チ128aからの検出信号と入賞玉センサA(170
a)からの検出信号とに基づいて、n(7個)の景品玉
を払出すための信号を出力回路850に出力し、出力回
路850の出力ポートD0〜D3から、n(7個)の景
品玉を払出すための信号(たとえば0111)が払出集
中制御基板735に出力される。パチンコ玉が始動入賞
口125a,125bのいずれかに入賞すれば、その入
賞玉が入賞玉センサA(170a)により検出され、そ
の検出信号が検出スイッチ入力回路853を介してゲー
ム制御用マイクロコンピュータ370に入力される。す
ると、ゲーム制御用マイクロコンピュータ370では、
m(10個)の個数の景品玉を払出すための制御信号を
出力回路850に出力する。出力回路850では、出力
ポートD0〜D3からm(10個)の景品玉を払出すた
めの信号(たとえば1010)を払出集中制御基板73
0側に出力する。始動入賞口以外の通常の入賞口または
可変入賞球装置内にパチンコ玉が入賞すれば、入賞玉セ
ンサB(170b)より検出され、その検出信号が検出
スイッチ入力回路853を介してゲーム制御用マイクロ
コンピュータ370に入力される。ゲーム制御用マイク
ロコンピュータ370では、k(15個)の個数の景品
玉を払出すための制御信号を出力回路850に出力す
る。出力回路850では、出力ポートD0〜D3からk
(15個)の個数の景品玉を払出すめたの信号(たとえ
ば1111)を払出集中制御基板730側に出力する。
【0060】払出集中制御基板730では、ゲーム制御
用基板148′から出力されてきた賞球個数信号を各フ
ォトカプラ855〜858が受け、その各フォトカプラ
855〜858から賞球個数信号が入力回路851に入
力され、その入力回路851から払出制御用マイクロコ
ンピュータ350に賞球個数信号が入力される。そして
払出制御用マイクロコンピュータ350では、入力され
た賞球個数に相当する個数だけの景品玉を払出制御す
る。一方、入賞玉センサA(170a)からの検出信号
がゲーム制御用マイクロコンピュータ370に入力され
た場合には、出力ポートD4からハイレベル信号が出力
され、ハイレベル信号が入力回路851に入力されるこ
とになる。この出力ポートD4からハイレベル信号が出
力されたことに基づいて、入賞玉センサAに基づく景品
玉の払出状態である旨の信号が払出集中制御基板730
に入力される。一方、入賞玉センサB(170b)の検
出信号がゲーム制御用マイクロコンピュータ370に入
力された場合には、出力ポートD4がローレベルとな
り、ローレベル信号が入力回路851に入力されること
になり、入賞玉センサB(170b)の検出信号に基づ
く景品玉の払出状態である旨の信号が払出集中制御基板
730に入力される。なお、入賞玉センサA,Bをたと
えば入賞玉センサAだけにして、始動入賞口125a,
125b,125cに入賞した入賞玉をひとまとめにし
て入賞玉センサAにより検出するようにしてもよい。そ
の場合には、始動入賞口125aばかりでなく始動入賞
口125bにも始動入賞玉検出スイッチ128bを設
け、始動入賞玉検出スイッチ128aと入賞玉センサA
からの検出信号に基づいてn(7個)の賞球個数信号を
出力し、始動入賞玉検出スイッチ128bの検出信号と
入賞玉センサAの検出信号とに基づいてm(10個)の
賞球個数信号を出力するようにし、入賞玉センサAの検
出信号のみが入力されたことに基づいてk(15個)の
賞球個数信号を出力するようにする。
【0061】図10ないし図13は、図6に示した制御
回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【0062】ステップ(以下単にSという)1により、
貸玉額の設定読込が行なわれる。この「貸玉額設定読
込」とは、図2で示した貸玉額設定スイッチ137によ
り設定された貸玉額をカード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300に読込む処理である。
【0063】次にS2に進み処理機使用可表示器130
(図1参照)を点灯させて使用可能である旨の表示を行
なう。次にS3に進み、カードリーダライタ制御部から
カード受付信号があったか否かの判断が行なわれ、無い
場合にはS4に進み、カードリーダライタ制御部からカ
ード異常信号があったか否かの判断がなされ、無い場合
には再びS3に戻る。このループの巡回途中で、カード
リーダライタが適正なカードを受付ければ、カードリー
ダライタ制御部からカード受付信号があった旨の判定が
行なわれて、S7に進む。一方、カードリーダライタ制
御部からカード異常信号の出力があれば、S4によりY
ESの判断がなされS5に進み、カード異常原因をカー
ド残高表示器50(図1参照)にコードで表示する制御
が行なわれる。具体的には、挿入されたカードの読取不
能、セキュリティエラー等の異常原因の種類を示すコー
ドがカード残高表示器50により表示される。そして、
S6に進み、処理機使用可表示器130(図1参照)を
点滅させる。この異常時の制御については後述の自己診
断処理のフローチャートで詳細に説明する。なお、カー
ドの記録データに異常がある場合はその異常カードを回
収する指令信号をカードリーダライタ制御部134に出
力する。一方、S7ではカード挿入表示器132,玉貸
可表示器48dを点灯させ、カード残高表示器50によ
り現時点でのカードの残高の表示を行なう処理がなされ
る。
【0064】次にS8に進み、玉貸操作があったか否か
の判断がなされ、無い場合にはS9に進み、返却操作が
あったか否かの判断が行なわれ、無い場合にはS8に戻
る。そして、遊技者が返却ボタン42c(図1参照)を
押圧操作すればS10に進み、玉貸可表示器48dを消
灯してS26に進み以降の挿入カードの返却のための制
御が行なわれる。一方、遊技者が玉貸ボタン44c(図
1参照)を押圧操作すれば、S11に進み、挿入カード
の現在残高すなわちカード残高表示器50(図1参照)
に表示されている残高が貸玉額設定スイッチ137(図
2参照)で設定された設定額以上であるか否かの判断が
行なわれる。そして、現在残高が設定額以上であった場
合にはS12により貸玉額にその設定額をセットする処
理が行なわれてS14に進む。一方、現在残高が設定額
未満であった場合にはS13により貸玉額に現在残高を
セットした後にS14に進む。つまり、挿入カードの現
在残高が設定額に満たない場合には、その設定額を貸玉
額にセットしてその設定額分のパチンコ玉を払出すわけ
にはいかないため、挿入カードによって払出が可能な最
高金額すなわち挿入カードの現在残高を貸玉額にセット
する処理がなされるのである。
【0065】次にS14では、玉貸可表示器48d(図
1参照)を消灯する処理がなされる。一旦玉貸操作がな
されてそれに基づく玉貸動作が完了するまでは次の玉貸
操作を受付けないようにしているために、後述するS3
3により玉貸可表示器が点灯されるまでは玉貸可表示器
48dを消灯して玉貸操作ができない旨を表示するので
ある。次にS15に進み、払出制御用マイクロコンピュ
ータに玉貸要求信号の出力を開始する制御がなされる。
次にS16に進み、タイマT1がセットされ、S17に
進み、払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信
号が入力されたか否かの判断がなされる。払出制御用マ
イクロコンピュータでは、S15による玉貸要求信号を
受けて、玉貸が可能な状態であれば玉貸のための準備制
御を行なった後にS77によりカード処理機制御用マイ
クロコンピュータに玉貸準備信号を出力する処理がなさ
れる。カード処理機制御用マイクロコンピュータがS1
6によりセットされたタイマT1が終了する以前にこの
玉貸準備信号を受信すれば、S17によりYESの判断
がなされ、S20により玉貸指令信号を払出制御用マイ
クロコンピュータに出力した後、払出制御用マイクロコ
ンピュータの玉貸が終了した旨の信号の送信を待機する
処理がなされる。一方、T1が終了するまで払出制御用
マイクロコンピュータから玉貸準備信号が入力されなか
った場合にはS19に進み、玉貸要求信号の出力を停止
し、貸玉額をクリアする処理がなされてS8に進む。
【0066】パチンコ遊技機60が既に貸玉の払出を行
なっている場合や入賞に伴う景品玉の払出を行なってい
る場合には、後述するS100,S101,S76,S
77の処理が行なわれないために、T1が終了するまで
払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信号の出
力がなされないのであって、その場合にはS19による
処理が行なわれないのである。なお、このT1は、たと
えば10msec以上で10sec以下程度の時間であ
る。
【0067】一方、S20により玉貸指令信号が出力さ
れた後に、S21により、現在残高から単位額を減算し
貸玉額から単位額を減算する処理がなされる。S20に
よる玉貸指令信号が払出制御用マイクロコンピュータに
与えられた場合には、後述するようにパチンコ遊技機側
で単位額(たとえば100円)に相当するパチンコ玉が
貸玉制御されるのであり、その貸出されるパチンコ玉に
相当する金額である単位額を、挿入カードの現在残高か
ら減算するとともにS12,S13でセットされた貸玉
額からその単位額を減算するのである。次にS22に進
み、ユニットボックスを介してカード処理機用ターミナ
ルボックスに単位額売上信号を出力する処理がなされ
る。このカード処理機用ターミナルボックスに送信され
てきた単位額売上信号が玉貸カード集中管理コンピュー
タに出力され、玉貸カード集中管理コンピュータにより
玉貸カードの使用データが集計される。なお、カード処
理機用ターミナルボックスから玉貸カード集中管理コン
ピュータへの売上信号出力はリアルタイムで行なっても
よいし、一定時間毎あるいは1日毎にまとめて行なって
もよい。また、S23によりホール用管理コンピュータ
に単位額売上信号を出力する処理がなされる。その結
果、ホール用管理コンピュータは売上情報をカード処理
機とパチンコ遊技機のどちらからでも取ることができ、
また双方から情報を取るようにして売上情報を比較し、
一致しない場合に異常を判定することにより、故障等を
いち早く発見することができる。
【0068】次にS27に進み、タイマT3がセットさ
れる。このタイマT3は、パチンコ遊技機側での貸玉の
払出に要する時間を考慮してたとえば10sec程度に
設定されている。このタイマT3が終了する以前におい
て払出制御用マイクロコンピュータから玉貸完了信号の
入力があった場合にはS31に進むが、このタイマT3
が終了したとしても玉貸完了信号の入力がなかった場合
にはS30に進み、処理機使用可表示機130(図1参
照)が消灯されてS24に進む。そして、S24以降の
挿入カードの返却制御が行なわれる。つまり、払出制御
用マイクロコンピュータから玉貸準備信号の入力があり
払出制御用マイクロコンピュータにより玉貸制御が行な
われているはずであるにもかかわらず、T3が終了して
も玉貸完了信号が払出制御用マイクロコンピュータから
送信されてこないということは、パチンコ遊技機側の玉
払出装置等に何らかの異常が発生したことが考えられる
のであり、その場合には挿入カードを遊技者に返却する
のである。
【0069】一方、T3が終了する以前に払出制御用マ
イクロコンピュータから玉貸完了信号が入力されればS
31に進み、貸玉額=0であるか否かの判断がなされ
る。S12,S13によってセットされた貸玉額に相当
するパチンコ玉のうちまだ払出されていない未払出分が
残っている場合には貸玉額は「0」となっていないため
にS31によりNOの判断がなされてS15に進み、払
出制御用マイクロコンピュータに再度玉貸要求信号の出
力がなされる。一方、貸玉額分のパチンコ玉がすべて払
出されている場合には貸玉額=0となっているためにS
32に進み、現在残高=0であるか否かの判断が行なわ
れる。そして、挿入カードの現在残高がまだ残っている
場合にはS33に進み、玉貸可表示器48dを点灯し、
S8に進み、再度の玉貸操作,返却操作の受付動作が行
なわれる。一方、S32により現在残高=0と判断され
た場合にはS34に進み、カードリーダライタ制御部に
残高0,カード書込排出指令信号を出力する処理がなさ
れる。これによりカードリーダライタ制御部は、挿入カ
ードのカード残高を「0」に更新した後にその挿入カー
ドを遊技者側に返却する。
【0070】次にS35によりカード挿入表示器を点滅
させ、S36によりタイマT4がセットされる。このタ
イマT4は、カードリーダライタが挿入カードの残高を
「0」に更新した後にその挿入カードを返却するのに十
分な時間を考慮して設定されているものであり、このタ
イマT4が終了する以前にカードリーダライタ制御部か
らカード処理完了信号を受信しなかった場合にはS39
に進み、カード処理機異常をカード残高表示器50によ
りコードで表示する処理が行なわれるとともに処理機使
用可表示器130が点滅制御される。具体的には、たと
えば挿入カードへの残高「0」の書込不能や書込んだデ
ータの読取確認をした場合のエラー等をコードにより表
示する。
【0071】一方、タイマT4の終了する以前において
カードリーダライタ制御部からカード処理完了信号の入
力があった場合にはS40に進み、カードが挿入されて
いる旨の表示を行なうためのカード挿入表示器132
(図1参照)を消灯し、S41により玉貸異常があった
か否かの判断が行なわれ、なかった場合にはS3に進
み、新たなカードのカードリーダライタへの挿入受付の
制御が行なわれ、玉貸異常があった場合にはS42に進
み、払出制御用マイクロコンピュータから払出可能信号
の受付制御が行なわれる。
【0072】以上説明したように、パチンコ遊技機側で
単位額(たとえば100円)に相当するパチンコ玉(た
とえば25個)が貸出されるごとに払出制御用マイクロ
コンピュータからカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータに玉貸完了信号が出力されるのであり、カード処理
機制御用マイクロコンピュータではその出力信号を入力
するたびに貸玉額(S12,S13を参照)分のパチン
コ玉がすべて貸出されたか否かの判断を行ない、未だに
貸出されていない未貸出分がある場合にはその未貸出分
をすべて貸出すまで前記単位額(たとえば100円)の
パチンコ玉の貸出を繰返し行なうのである。
【0073】図12および図13は、たとえば4mse
c毎に1回実行される割込プログラムを示すフローチャ
ートであり、図12は自己診断処理のためのフローチャ
ートを示し、図13は端数表示処理のためのフローチャ
ートを示す。
【0074】S43により、自己診断を行なってその結
果が適正であるか否かの判断が行なわれる。適正と判断
された場合は、S44により、パチンコ遊技機60の払
出制御用マイクロコンピュータ350からカード処理機
制御用マイクロコンピュータ300に払出可能信号が入
力されたか否かの判断が行なわれ、入力がある場合には
S43に戻る。自己診断の結果何らかの異常がある場合
にはこのS43によりNOの判断がなされる。異常の種
類としては、大きく分けて、カード処理機側のエラーで
復帰可能なエラーとカード処理機側のエラーで復帰不可
能なエラーとの2種類がある。そして、カード処理機側
のエラーで復帰不可能なエラーを特殊エラーと呼び、カ
ード処理機側のエラーで復帰可能なエラーを通常エラー
と呼ぶ。
【0075】この通常エラーの具体例としては、たとえ
ば、カードリーダライタ内で挿入カードが詰まった場
合,偽造カード等の不正カードが挿入された場合,挿入
カードに新しい残高データ等の所定のデータを書込みそ
の書込データを読取確認した場合にその読取データが適
正なデータでなかった場合,カード処理機用ターミナル
ボックスとの通信不良に起因したエラー等である。な
お、カード処理機62からカード処理機用ターミナルボ
ックス320に単位額売上信号が送信されるのである
が、カード処理機用ターミナルボックス320との通信
不良が発生した場合にはその送信すべき単位売上額デー
タがカード処理機62内で記憶されるのであり、その記
憶データが記憶容量の限度にまで達して初めて通常エラ
ーが生ずるように構成されている。
【0076】特殊エラーのうち、カード処理機側のエラ
ーで復帰不可能なエラーの具体例としては、電源を再立
上げしなければ復帰しないようなエラーとかカード処理
機が故障してしまってカード処理機62を交換しなけれ
ばならないようなエラーである。特殊エラーのうちパチ
ンコ遊技機側のエラーの具体例としては、前述した所定
の条件が整って初めて信号が変化する玉貸準備信号と玉
貸完了信号とが電源投入時の当初から変化している場
合,電源投入時に前述した払出可能信号が送信されてこ
ない場合,玉貸完了信号がT3(S29参照)内に送信
されてこない場合,前述した払出可能信号が動作中にO
FFになった場合すなわちパチンコ遊技機側の電源遮断
あるいは信号線の断線がある。
【0077】自己診断の結果、何らかの異常があると判
断された場合、または払出可能信号の入力がないと判断
された場合にはS45によりカード処理制御が中断さ
れ、S46により特殊エラーが否かの判断が行なわれ
る。発生した異常が特殊エラーであった場合には、S4
8により処理機使用可表示器130(図1参照)が消灯
される。一方、特殊エラーでなかった場合すなわち通常
のエラーであった場合には、S47により、異常箇所を
表わすコードをカード残高表示器50(図1参照)によ
り表示する制御が行なわれる。また通常エラーの場合に
は、S47の表示に加えて、処理機使用可表示器130
を点滅させる制御が行なわれる。
【0078】次に、図13に基づいて端数表示処理につ
いて説明する。S49により端数表示スイッチ131
(図1参照)が操作されているか否かの判断が行なわ
れ、操作されている場合にはS50により玉貸処理中で
あるか否かの判断が行なわれる。玉貸処理中でない場合
にはそのままS51に進むが、玉貸処理中である場合に
は表示操作は無効とされる。なお、玉貸処理中である場
合に玉貸処理が終了した後にS51に進むようにしても
よい。S51では、エラー中であるか否かの判断が行な
われる。このエラーとは前述したように通常エラーと特
殊エラーとがある。S51によりエラー中でないと判断
された場合にはS52に進み、S52ないしS56に基
づいて、カード残高表示器50(図1参照)により、端
数表示,貸玉額設定スイッチ137(図2参照)により
設定された貸玉設定額の表示,カードが挿入されたとき
の残高の表示,カード処理機62およびユニットボック
ス830からなる1組のユニットを特定するためのユニ
ット番号の表示,遊技に伴って変動する挿入カードの残
高の現時点での残高の表示が行なわれる。この種々の表
示は、所定時間(たとえば1秒間)間隔で前述した順序
に従って順次切換表示される。そして最後にS56によ
り現在残高表示が行なわれるのであり、この現在残高表
示は端数表示スイッチ136の操作に基づく次回の表示
切換えが行なわれるまで継続して表示される。
【0079】次に、S51によりエラー中である判断さ
れたエラーが特殊エラーであった場合には、S58に進
み、S58ないしS63に従ってカード残高表示器50
(図1参照)により、異常箇所や異常の内容等をコード
によって表示するエラーコード表示,端数表示,貸玉設
定額表示,挿入時残高表示,ユニット番号表示,現在残
高表示の順で所定時間(たとえば1秒間)間隔で表示切
換えが行なわれる。そして最後に現在残高表示が行なわ
れ、端数表示スイッチの操作に基づく次回の表示切換え
までこの現在残高表示が行なわれる。このように、エラ
ーコード表示は、端数表示操作が行なわれて初めて行な
われる。
【0080】次に、S51によりエラー中であると判断
されたエラーが通常エラーであった場合には、S64に
進み、S64ないしS69に従って、カード残高表示器
50(図1参照)により、現在残高表示,端数表示,貸
玉設定額表示,挿入時残高表示,ユニット番号表示,エ
ラーコード表示の順で所定時間(たとえば1秒間)間隔
で表示切換えが行なわれる。そして最後にエラーコード
表示が行なわれて端数表示スイッチの操作に基づく次回
の表示の切換えが行なわれるまでこのエラーコードが継
続して表示される。
【0081】図14ないし図19は、図8に示した制御
回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【0082】図15ないし図19のフローチャートで示
すプログラムが実行されている最中に、図14に示す割
込プログラムがたとえば2nsec毎に1回実行され
る。まずこの割込プログラムを図14に基づいて説明す
る。
【0083】図14は、払出制御用マイクロコンピュー
タ350からカード処理機制御用マイクロコンピュータ
300に払出可能信号を出力するための割込プログラム
を示したものであり、S158によりパチンコ遊技機側
に玉の払出異常があったか否かの判断が行なわれる。こ
の払出異常の具体例としては、後述する図15ないし図
19において、払出異常コード表示が行なわれる原因と
して説明する。そして、払出異常があった場合には、S
160により払出可能信号の出力が停止され、払出異常
がない場合にはS159により払出可能信号を出力す
る。
【0084】次に、図15ないし図19に基づいて玉払
出用の制御動作を説明する。まずS70により、玉確認
センサA,Bともに玉ありの検出をしているか否かの判
断が行なわれる。そして、玉確認センサA(68a)と
玉確認センサB(68b)との検出位置の両方にパチン
コ玉の存在する場合以外のときにS91に進み、玉計数
センサA(68c),B(68d)(図4参照)のいず
れかがパチンコ玉の流下を検出したか否かの判断が行な
われ、検出していなければ玉確認センサA(68a),
B(68b)(図4参照)のいずれかが玉の流下を検出
したか否かの判断が行なわれ、検出していなければS9
4に進み、払出モータ223(図4参照)が回転中であ
るか否かの判断が行なわれ、回転中でない場合にはS7
0に戻る。このS70,S91〜S94からなるループ
の巡回途中で、払出モータ223(図4参照)が回転中
であればS95に進み、払出異常をエラー原因表示器1
46(図2参照)によりコード(たとえば2)で表示す
るとともに、S96により玉抜処理を行なった後にS1
41に進む。前記S94の払出モータが回転中であるか
否かの判断は、具体的には、半回転検出センサ802b
(図4参照)が投光機802aからの投光を検出して玉
送り部材800の回転を検出したことに基づいて行なわ
れる。このS94によりYESの判断がなされるという
ことは、パチンコ玉の払出制御が行なわれていないにも
かかわらず払出モータ223が回転した場合であり、こ
のような異常は、モータ駆動回路400(図8参照)が
故障していることが考えられ,そのような場合にモータ
駆動回路の故障を報知するとともに、玉抜き処理を行な
って玉タンク151およびタンクレール67(図2参
照)内のパチンコ玉を機外に抜き取って大量のパチンコ
玉が誤って打球供給皿59(図1参照)に払出されるこ
とを防止するのである。次に、玉計数センサA,Bある
いは玉確認センサA,Bのいずれかが玉の流下を検出し
た場合には、S93に進み、パチンコ玉の払出制御が行
なわれていないにもかかわらずパチンコ玉が払出された
旨の異常報知をコード(たとえば1)により表示するこ
とにより行なうとともに、S97により玉抜き処理を行
なう。
【0085】次に、玉確認センサA(68a)と玉確認
センサB(68b)との検出位置にパチンコ玉が存在す
る場合にはS71に進み、満タン検出が行なわれている
か否かの判断が行なわれる。景品玉貯留皿122(図1
参照)が満杯になり満タン検出スイッチ162がその旨
検出すれば、S91に進むが、余剰玉貯留皿122が未
だに満杯になっていなければS83に進み、未払出数=
0であるか否かの判断が行なわれる。この「未払出数」
は、払出すべきパチンコ玉のうちいまだに払出が行なわ
れていないパチンコ玉の数を意味し、S76,S101
でそれぞれの値にセットされ、S119により払出しカ
ウンタのカウント値だけ減算され、S81によりクリア
される。
【0086】そして、未払出数が「0」の場合には、S
73に進み、カード処理機制御用マイクロコンピュータ
から玉貸要求信号があったか否かの判断が行なわれる。
このS73の判断はタイマT7がタイムアップするまで
繰返し行なわれ、T7が終了するまでの間にカード処理
機制御用マイクロコンピュータから玉貸要求信号がなか
った場合にはS100に進む。このタイマT7は、一定
期間に限り入賞玉の受付よりも玉貸要求の受付の方を優
先させるために設けられたものであり、後述のS126
によりセットされる。一方、タイマT7が終了する以前
において、カード処理機制御用マイクロコンピュータか
ら払出制御用マイクロコンピュータに玉貸要求信号が送
られてきた場合には、S74に進み、タンク玉センサが
玉を検出しているか否かの判断が行なわれる。玉貯留タ
ンク151内にパチンコ玉がなかった場合には玉貸要求
信号に基づいて玉の払出制御ができないために、S75
に進むが、玉タンクセンサ150(図2参照)により玉
貯留タンク151内にパチンコ玉が存在することが検出
された場合にはS76に進み、未払出数Iにpをセット
し、払出状態を「玉貸」にセットして玉貸動作のための
制御が行なわれる。この、T7が終了するまでは玉貸動
作のための制御が優先され、T7が終了して初めてS1
00以降の入賞玉に基づく景品玉の払出制御を行なうよ
うにしたために、設定額(S12,S13を参照)が2
00円以上の場合に、景品玉の払出制御よりも玉貸動作
のための制御の方が優先されることになる。なお、S7
6のpとは、単位額(S21を参照)に相当するパチン
コ玉の個数でありたとえば25個に定められている。次
にS77に進み、カード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300に玉貸準備信号を出力する処理が行なわれて
S78に進む。S78でタイマT9がセットされた後S
79に進み、カード処理機側からの玉貸指令信号がある
か否かの判断がなされ、ない場合にはS80によりタイ
マT9がタイムアップするまでS79の判断が繰返し行
なわれるように制御される。その間に、S20により、
玉貸指令信号が送信されてくればS82に進み、玉貸中
表示器の点滅を開始する制御が行なわれ、S105に進
むが、送信されてこない場合にはS81により未払出数
がクリアされた後にS72に戻る。
【0087】S100では、景品玉払出個数データがゲ
ーム制御用マイクロコンピュータ370から払出制御用
マイクロコンピュータ350に入力されたか否かの判断
が行なわれる。ゲーム制御用マイクロコンピュータ37
0から送られてくる景品玉払出個数データは、後述する
S155によりm払出指令信号,S165によるn払出
指令信号,S164によるk払出指令信号の3種類が、
そのいずれも入力されてこなかった場合にはS72に戻
るが、そのいずれかが入力された場合にはS101に進
み、未払出数Iにその入力された景品玉払出個数(mま
たはnまたはk)をセットする処理が行なわれる。次に
S102に進み、払出表示ランプを点灯開始した後にS
105以降の玉の払出制御に移行する。
【0088】S105では、払出モータ223の回転制
御が行なわれ、S106に進み、半回転検出センサ80
2b(図4参照)がONになったか否かの判断がなさ
れ、未だにONになっていない場合にはS70に戻る。
そして、S72,S71,S83の判断を行ない、この
段階では未払出数がpまたはnまたはmまたはkになっ
ているためにS83によりNOの判断がなされて再びS
105に進む。そして、玉送り部材800が半回転して
半回転検出センサ802bがONになれば、S107に
進み、回転カウンタを「1」歩進する。このように、回
転カウンタは、玉送り部材800が半回転するたびに
「1」ずつ歩進されるものであり、後述するS117に
よりクリアされる。次にS108に進み、払出玉計数セ
ンサ68c,68dがONになったか否かの判断がなさ
れ、ONになっていない場合にはS115に進む。一
方、前述したように、玉送り部材800が半回転するご
とにパチンコ玉が払出口419a,419bに払出され
るのであり、その払出されたパチンコ玉が払出玉計数セ
ンサにより検出されれば、S109に進み、払出カウン
タが「1」歩進される。次にS110に進み、払出状態
が「玉貸」であるか否かの判断が行なわれ、「玉貸」で
ある場合にはS115に進むが、「玉貸」でない場合す
なわち入賞玉に基づいた景品玉の払出状態である場合に
はS111に進み、景品玉払出数を「1」歩進する処理
が行なわれる。すなわち、入賞玉に基づいて景品玉が1
個払出されるごとにS111により景品玉払出数を
「1」ずつ加算する処理が行なわれるのである。次に、
S112により、景品玉払出数が「a」になったか否か
の判断が行なわれ、なっていない場合にはS115に進
むが、なっている場合にはS113に進み、遊技機用タ
ーミナルボックス149,コネクタ156,155を介
してホール用管理コンピュータに景品玉払出信号の出力
がなされる。ホール用管理コンピュータでは、この景品
玉払出信号に基づいて遊技場にとって不利益となる不利
益球数を検出する。このように、所定個数の景品玉が払
出される毎に景品玉払出信号が1パルスだけホール用管
理コンピュータに出力されるのであり、この1パルスの
景品玉払出信号が出力されるのに要する景品玉の払出個
数が「a」であり、たとえば10個に設定されている。
この「a」は補給装置153の補給玉検出器の出力単位
個数と同じ値である。そして、景品玉払出信号が出力さ
れるとS114により景品玉払出数がクリアされてS1
15に進む。
【0089】S115では、回転カウンタ(S17参
照)が未払出数Iに達しているか否かの判断が行なわ
れ、未だに達していない場合にはS70に戻る。この回
転カウンタは、前述したように、玉送り部材800が半
回転してパチンコ玉が1個払出口側に払出されるごとに
「1」ずつ歩進されるものであるために、この回転カウ
ンタの値と払出されたパチンコ玉の個数とは正常な払出
が行なわれている限り一致するはずである。そして、回
転カウンタが未払出数Iと一致した場合にはS116に
進み、払出モータが停止され、S117により回転カウ
ンタがクリアされ、S118に進む。S118では、払
出カウンタの値と未払出数Iとの大小関係を判別する。
玉払出器63が正常に作動している場合には、回転カウ
ンタが未払出数Iに達した段階で払出カウンタの値=未
払出数Iとなっているはずであり、その場合にS121
に進み、未払出数Iと払出カウンタとをクリアした後に
S122に進む。一方、玉払出器63の作動不良や払出
すべきパチンコ玉の玉詰まり等に起因して払出カウンタ
の値が未払出数Iよりも小さい場合には、S119に進
み、「未払出数I−払出カウンタの値」の計算結果を新
たな未払出数Iに更新する処理が行なわれ、S120に
より払出カウンタがクリアされてS105に戻る。つま
り、実際に払出されたパチンコ玉の数が払出さなければ
ならないパチンコ玉の数未満であった場合には、その不
足分のパチンコ玉の数をS119により算出し、その不
足分を新たな未払出数に設定してS105以降の処理に
よりその不足分のパチンコ玉の払出制御を行なうのであ
る。一方、玉払出器63の作動不良等に起因して払出カ
ウンタの値が未払出数Iを越えた場合には、S127に
進み、払出異常が発生した旨をエラー原因表示器146
によりコード(たとえば3)によって表示する処理が行
なわれる。次にS128に進み、玉抜き処理が行なわれ
た後にS149に進む。
【0090】S122では、払出状態が「玉貸」である
か否かの判断が行なわれ、「玉貸」でない場合にはS1
30に進むが、「玉貸」である場合にはS123に進
み、カード処理機制御用マイクロコンピュータに玉貸完
了信号を出力する処理がなされ、S124に進み、貸出
中表示器を消灯し、S125に進み、遊技用ターミナル
ボックス149,コネクタ158,157を介してホー
ル用管理コンピュータに単位額売上信号を出力する処理
が行なわれる。この「単位額売上信号」とは、単位額
(S12,S13を参照)分のパチンコ玉がカードを用
いて貸玉されたことによる単位額分のパチンコ玉の売上
信号であり、この信号を受信したホール用管理コンピュ
ータが、カードによる売上額の集計を行なう。次にS1
26によりタイマT7がセットされてS70に戻る。
【0091】払出状態が打玉の入賞に基づいた景品玉の
払出であった場合において、その景品玉の払出が終了し
た場合には、S122によりNOの判断がなされてS1
30以降により、景品玉の払出制御が終了した入賞玉を
1個機外に排出するための制御が行なわれる。まず、S
130により、タイマT8がセットされる。このタイマ
T8は、入賞玉の排出処理のチェックに必要となる時間
を計時するためのものである。次にS131に進み、払
出表示ランプ126(図1参照)が消灯れ、S132に
より、景品玉払出個数データがあるか否かの判断が行な
われる。景品玉払出個数データは、前述したように、ゲ
ーム制御用マイクロコンピュータ370から払出制御マ
イクロコンピュータ350に送信されてくるものであり
(S130)、入賞玉センサA(170a),B(17
0b)(図3参照)からの検出信号がゲーム制御用マイ
クロコンピュータ372に入力されている限りゲーム制
御用マイクロコンピュータ370から払出制御用マイク
ロコンピュータ350にこの景品玉払出個数データが伝
送され続ける。そして、入賞玉に基づいた景品玉の払出
制御の最中に何らかの異常が起こって入賞玉センサ17
0a,170bからの検出信号がゲーム制御用マイクロ
コンピュータ370に入力されなくなった場合には、こ
の景品玉払出個数データもゲーム制御用マイクロコンピ
ュータ370から払出制御用マイクロコンピュータ35
0に入力されなくなるのであり、その場合にS133に
進み、払出異常が発生したことをエラー原因表示器14
6によりコード(たとえば4)によって表示するととも
に、S134より玉抜き処理を行なってS141に進
む。一方、景品玉払出個数データの入力がある場合に
は、S135に進み、センサ識別データが「センサA」
であるか否かの判断が行なわれる。この判断は、前述し
た図9の出力回路850の出力ポートD4がハイレベル
になっているかローレベルになっているかに基づいて行
なわれる。前述した景品玉の払出制御が、入賞玉センサ
A(170a)からの検出出力に基づいて行なわれた場
合には、出力ポートD4からハイレベル信号が出力され
るのであり、その結果、S135によりYESの判断が
なされ、S143に進むことになる。一方、前述した景
品玉の払出制御が、入賞玉センサB(170b)の検出
出力に基づいて行なわれた場合には、出力ポートD4か
らローレベル信号が出力されることになるのであり、そ
の場合にはS135によりNOの判断がなされ、S13
6に進む。
【0092】S143では、排出ソレノイドA(171
a)をONにして入賞玉センサA(170a)の検出部
に位置するパチンコ玉の落下を阻止しているアクチュエ
ータ25aを退避させて入賞玉が下方に落下可能な状態
にする。次にS144に進み、景品玉払出個数データが
あるか否かの判断がなされる。アクチュエータ25aを
後方に退避させた段階で、入賞玉センサA(170a)
の検出部に位置するパチンコ玉が下方に落下し始めるの
であるが、その落下し始めてから入賞玉検出センサA
(170a)の検出部外にまでパチンコ玉が落下するま
では入賞玉検出センサA(170a)からの検出出力が
ゲーム制御用マイクロコンピュータ370に入力され続
けるのであり、その結果ゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ374から払出制御用マイクロコンピュータ350
に景品玉払出個数データが出力され続けることになる。
その間は、S144によりYESの判断がなされて、S
145に進み、タイマT8が終了したか否かの判断がな
され、終了するまで前記S143,S144の処理が繰
返し実行される。そして、タイマT8が終了するまでの
間に、パチンコ玉が入賞玉検出センサA(170a)の
検出部外にまで落下すれば、S144によりNOの判断
がなされてS146に進み、排出ソレノイドA(170
a)がOFFに制御されてS70に戻る。ところが、玉
詰まりや排出ソレノイドA(170a)の故障等に起因
して、排出ソレノイドA(171a)をONにする制御
を行なったとしても、タイマT8の終了するまでの間に
景品玉払出個数データの入力が停止されなかった場合に
は、S139に進み、このようなエラー原因がエラー原
因表示器146によりコード(たとえば5)によって表
示される。次にS140に進み、玉抜き処理が行なわ
れ、S141により、リセット操作があったか否かの判
断が行なわれ、リセット操作があるまで待機する。この
リセットボタン147(図2参照)が操作されればS7
2に戻る。前記S70,S91,S92,S94,S1
06,S108,S109,S115,S118,S1
32,S137,S138により、前記玉払出装置によ
る玉の払出状態に異常が発生したことを検出する異常検
出手段が構成されている。また、前記S93,S95,
S127,S133,S139およびエラー原因表示器
146により、前記異常検出手段の検出結果に基づい
て、発生した打玉の払出異常の原因を報知する異常報知
手段が構成されている。
【0093】センサ識別データが「センサA」でなかっ
た場合には、S136〜S138,S142のステップ
に従って、入賞玉センサB(170b)の検出部に位置
する入賞玉を1個下方に落下させるための制御が行なわ
れるのであり、この制御は前述したS143〜S146
の制御と同じであるために、ここでは説明の繰返しを省
略する。
【0094】次に、S84,S97,S96,S13
4,S140に示された玉抜処理の具体的内容を図19
に基づいて説明する。先ず、S170により、タイマT
11がセットされる。このタイマT11は、玉タンク1
51およびタンクレール67内のパチンコ玉を全て機外
に排出するために必要となる十分な時間を計時するため
のものである。次に、S171,S172により、タイ
マT11が終了するまで払出モータ223(図4,図5
参照)を逆転させてパチンコ玉を玉抜き口803a,8
03bから抜き取って機外に排出する。次にS173に
より、払出モータを停止させて玉抜処理が終了する。な
お、払出モータを停止させる条件としては、玉確認セン
サが玉を検出しなくなってから所定時間経過したことに
よって停止させてもよい。S170〜S173および払
出モータ223,玉送り部材800により、前記異常検
出手段の検出結果に基づいて、前記玉貯留部よりも上流
側において玉を自動的に抜き取る自動玉抜き手段が構成
されている。
【0095】図20は、ゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ370による制御動作を示したフローチャートであ
る。
【0096】まずS150により、カード処理機接続信
号の入力があるか否かの判断が行なわれ、ない場合には
S151に進みエラーフラグがセットされる。このカー
ド処理機接続信号は、図9で説明したフォトカプラ85
2からの信号がフォトカプラ入力回路854を介してゲ
ーム制御用マイクロコンピュータ370に入力されてく
る信号のことであり、カード処理機62とパチンコ遊技
機60とを電気的に接続することによりカード処理機接
続信号が入力されることになる。一方、S151により
エラーフラグがセットされた場合には、パチンコ遊技機
60の電源を再投入することによりそのエラーフラグが
クリアされてパチンコ遊技機60が動作可能な状態とな
る。S150によりYESの判断がなされた場合にはS
152により、入賞玉センサA(170a)が玉有りを
検出したか否かの判断が行なわれ、玉有りを検出したと
きにはS153に進み、センサA検出フラグがセットさ
れ、センサ識別データが「センサA」にセットされる。
次にS154に進み、入賞記憶が「0」であるか否かの
判断が行なわれる。この入賞記憶は、始動入賞口125
aにパチンコ玉が入賞することにS157により「1」
ずつ加算され、その始動入賞口125aへの入賞玉に基
づいた景品玉の払出制御が終了した段階でS161より
「1」ずつ減算されるものである。そして、入賞記憶が
「0」でない場合すなわちパチンコ玉が始動入賞口12
5aに入賞しその入賞玉に基づいた景品玉の払出制御が
終了していない段階では、S165に進み、n払出指令
信号を払出制御用マイクロコンピュータ350に送信す
る処理が行なわれてS156に進む。これにより、パチ
ンコ玉が始動入賞口125aに入賞した場合には、n
(7個)の景品玉の払出制御が行なわれることになる。
一方、入賞記憶が「0」である場合すなわち始動入賞口
125b,125cのいずれかにパチンコ玉が入賞した
場合には、S155により、m払出指令信号が払出制御
マイクロコンピュータに送信される。その結果、パチン
コ玉が始動入賞口125bまたは125cのいずれかに
入賞した場合には、m(10個)の景品玉の払出制御が
行なわれる。次にS156に進み、始動入賞玉検出スイ
ッチ128aから検出信号の入力があったか否かの判断
が行なわれ、ない場合にはS150に戻るが、あった場
合にはS157に進み、入賞記憶を「1」歩進する処理
が行なわれた後にS150に戻る。
【0097】前述したm払出指令信号またはn払出指令
信号に基づいて払出制御用マイクロコンピュータ130
により景品玉の払出制御が行なわれ、その払出制御か終
了した段階で前述したように、入賞玉センサA(170
a)の検出部に位置する入賞玉を1個下方に落下させる
ための制御が行なわれるのであり、その入賞玉が下方に
落下した段階で入賞玉センサAが玉有りをを検出しなく
なり、その結果S152によりNOの判断がなされ、S
158に進む。S158では、センサA検出フラグがセ
ットされているか否かの判断が行なわれ、セットされて
いる場合にはS159に進み、センサA検出フラグがク
リアされ、S160により、入賞記憶が「1」以上であ
るか否かの判断が行なわれ、以上である場合にはS16
1より入賞記憶を「1」減算した後にS162に進み、
入賞記憶が「0」の場合にはそのままS162に進む。
【0098】S162では、入賞玉センサB(170
b)が玉有りを検出しているか否かの判断が行なわれ、
検出していなければS156に進むが、検出していれば
S163に進み、センサ識別データ=「センサB」にセ
ットし、S164により、k払出指令信号が払出制御用
マイクロコンピュータに送信された後にS156に進
む。その結果、パチンコ玉が始動入賞口125a,12
5b,125c以外の入賞口や入賞球装置内に入賞して
その入賞玉が入賞玉センサB(170b)より検出され
た場合には、k(15個)の景品玉の払出指令信号が払
出制御用マイクロコンピュータに送信されることにな
る。
【0099】図21は、カード処理機とパチンコ遊技機
の動作タイミングを説明するためのタイミングチャート
を表わす図である。
【0100】まず電源が投入され(パワーオン)、Aの
時点で玉貸準備信号線がONとなりパチンコ遊技機側の
払出可能信号が出力される。次に、カードが受付けられ
たBの時点でカード挿入表示器132と玉貸可表示器4
8dとがONになる。次に、玉貸操作検出器44dがO
Nになり遊技者の玉貸操作が検出され、Cの時点で玉貸
操作有りの検出が行なわれる。この時点で、玉貸可表示
器48dがOFFになって消灯されるとともに、玉貸可
能信号線がONになり、カード処理機62が玉貸可能状
態となる。このCの時点から所定の遅延時間a(たとえ
ば20msec)だけ経過したDの時点で、玉貸要求信
号線がONになり玉貸要求信号がカード処理機62から
パチンコ遊技機60側に出力される。この所定の遅延時
間aを設けた理由は玉貸可能信号線がONになったこと
をパチンコ遊技機側で判定するのに十分な時間を設けて
ノイズによる誤動作を防止するためである。
【0101】このDの時点から、前記S18に示したタ
イマT1で計測される玉貸準備信号確認時間b(b≦T
1)が経過したEの時点で、払出状態信号線がONにな
り玉貸準備信号がパチンコ遊技機60側からカード処理
機62側に出力される。この時点からS80に示したタ
イマT9で計測される玉貸指令信号確認時間c(c≦T
9)が経過したFの時点で、玉貸要求信号線がOFFに
なりこれを以って玉貸指令信号がカード処理機62側か
らパチンコ遊技機60側に出力されたものとされる。こ
の時点からS29に示したタイマT3によって計測され
る玉貸完了信号確認時間d(d≦T3)が経過したGの
時点で、払出状態信号線がOFFになりこれを以って玉
貸完了信号がパチンコ遊技機60側からカード処理機6
2側に出力されたものとされる。さらにこの時点からS
75によるタイマT7で計測される次玉貸要求信号確認
時間e(e≦T7)だけ経過したDの時点で玉貸要求信
号線がONになり次の玉貸要求信号がカード処理機62
側からパチンコ遊技機60側に出力されて、前述と同様
に玉貸準備信号の出力,玉貸指令信号の出力,玉貸完了
信号の出力が繰返される。そして、図21では、玉貸要
求信号の出力,玉貸準備信号の出力,玉貸指令信号の出
力,玉貸完了信号の出力を合計3回繰返し、最後の玉貸
完了信号が出力された時点から次玉貸要求信号確認時間
eの間に玉貸要求信号が出力されなかった場合に、玉貸
可能信号線がOFFに切換わる。次に返却操作検出器4
2dがONになりHの時点で遊技者の返却操作有りの検
出が行なわれ、その時点でカード挿入表示器132が点
滅するとともに玉貸可表示器48dがOFFになり消灯
する。そしてIの時点でカードが遊技者側に返却され
る。
【0102】第2実施例 次に、本発明の第2実施例を図22ないし図24に基づ
いて説明する。
【0103】図22は、第2実施例に係る玉払出器63
およびその周辺機器を説明するための縦断面図である。
玉払出器63は取付け用の孔904により機構板751
側にビス止されて設けられており、玉誘導レール67か
ら2条に整列されて送られてくるパチンコ玉が玉通路6
4a,64bから玉払出器63内に供給されてくる。こ
の玉払出器63は、払出モータ223、その払出モータ
223によって回転する玉送り部材800、玉送り部材
800の図示左端部に形成されている切欠813内に設
けられている投光器802a、玉送り部材800が半回
転する毎に投光器802aからの投光を受光する半回転
検出センサ802bが設けられている。さらに、投光器
102a,半回転検出センサ802b,払出モータ22
3に接続されている各配線810が配線孔808を通っ
て払出集中制御基板730に接続される。このような各
種部品が設けられている玉払出器63の構造は前述した
第1実施例と同様である。
【0104】玉誘導レール67の屈曲部分には、玉抜き
部材881が揺動自在に設けられている。この玉抜き部
材881は、通常時は図示実線で示すように玉誘導レー
ル67の屈曲部分を閉塞する姿勢となっている。そし
て、遊技場の係員が前面枠前方から操作棒(図示せず)
の操作により玉抜き部材881を開放する操作を行なう
と、玉抜き部材881が図示反時計回り方向に揺動して
図示破線で示す姿勢となる。すると、玉誘導レール67
の屈曲部分か開放されて玉タンク151(図2参照)内
のパチンコ玉が玉誘導レール67,排出経路1を通って
機外に排出される。また、遊技場の係員が前記操作棒を
再度操作すると、玉抜き部材881が時計回り方向に回
動して図示実施例に示す閉塞姿勢となり、その閉塞姿勢
でロックされた状態となる。
【0105】玉通路64a,64bのそれぞれには玉感
知部材920a,920bが回動自在に設けられてい
る。玉誘導レール67からパチンコ玉が供給されていな
い状態では、玉感知部材920a,920bが図示時計
回り方向に回動して破線で示す姿勢となり、この玉感知
部材920a,920bの回動を検出する玉確認センサ
A(68a),B(68b)がOFFとなる。一方、玉
誘導レール67からパチンコ玉が供給されれば、その供
給されてきたパチンコ玉の自重により玉感知部材920
a,920bが反時計回り方向に回動し、図示実施例に
示す姿勢となる。すると玉確認センサA(68a),B
(68b)がONとなる。
【0106】玉払出器63の下方には玉誘導部材882
が設けられている。この玉誘導部材882は、玉の流下
を誘導するための凸状883a,883bが設けられて
おり、払出口419a,419bから払出されたパチン
コ玉がこの凸状883a,883bに誘導されてスムー
ズに下方に落下するように構成されている。なお、この
玉払出器63は、第1実施例のように玉送り部材800
が逆転することにより玉を機外に排出するようには構成
されておらず、そのために、玉送り部材800が正転し
て送り出されるパチンコ玉の送り出し方向にのみ払出口
419a,419bが形成されている。図中、805
a,805bは玉送り通路、880a,880bは玉通
路部材、806は玉圧受け部材である。
【0107】図23は、玉送り部材800の回転軸に対
し直交する方向から見た縦断面図である。玉払出器63
の玉入口884a,884bにパチンコ玉を供給する玉
通路部材880a,880bは、玉入口884a,88
4bの高さ位置に合わせた形状をしている。玉払出器6
3の玉入口884a,884bの少し下方部分では、玉
圧緩和部材885が設けられており、玉通路64a,6
4bを通って供給されてきたパチンコ玉の玉圧がこの玉
圧緩和部材885の形状部分に加えられ、玉送り通路8
05a,805bに加えられるパチンコ玉の玉圧が緩和
される。この玉圧緩和部材885内には、空間886が
形成されており、投光器802a,半回転検出センサ8
02bの配線がこの空間886を通して外部に引き出さ
れるように構成されている。玉送り部材800の端部に
は、1対の凸部887と切込部が設けられており、この
1対の凸部887の間が切欠813となる。そして、こ
の1対の凸部887の間に投光器802aが位置するよ
うに設けられており、図23に示す状態では、投光器8
02aから投光された光は凸部887に遮られて半回転
検出センサ802bに検出されないように構成されてい
る。そして、玉送り部材800が図23に示す状態から
45度回転することにより投光器802aから投光され
た光が1対の凸部887の間を通って半回転検出センサ
802bに到達する状態となり、結局、玉送り部材80
0が半回転するごとに半回転検出センサ802bが投光
器802aからの投光を受光する状態となる。この半回
転検出センサ802bの下方には黒色合成樹脂で形成さ
れたカバー888が配設されており、半回転検出センサ
802bに投光器802a以外から発せられた光が到達
しないように構成されている。なお、このカバー888
の幅は図示するのに玉圧緩和部材885とほぼ同じ幅と
なるように構成されており、両方から落下してくるパチ
ンコ玉がこのカバー888に衝突しないように構成され
ている。なお、図中915はカバーである。
【0108】図24は、玉払出器の構造を説明するため
の分解斜視図である。玉払出器63は、主に、1対の筐
体804a,804bと払出モータ223と玉圧緩和部
材885により構成されている。
【0109】払出モータ223には、切欠部813が形
成された玉送り部材800が設けられており、この払出
モータ223がモータ取付板899を介して筐体804
a,804bに取付けられる。筐体804aには取付板
収容溝900a,901aが形成されており、この一対
の溝内にモータ取付板899が挿入される。一方、筐体
804bにも同様に取付板収容溝900b,901bが
形成されており、筐体804a,804b同士を組付け
た状態でその取付板収容溝900b,901b内にモー
タ取付板899が挿入保持された状態となる。なお、モ
ータ取付板899には位置決め凹部899aが形成され
ており、筐体804bに形成された位置決め凸部902
がこの位置決め凹部899aに入り込んで両者間での位
置決めが行なわれる。また、払出モータ223の配線8
10が配線孔808を通して玉払出器63外に引き出さ
れる。この払出モータ223の配線810の先端部には
コネクタ907が設けられており、このコネクタ907
を介して中継端子基板138に接続される。
【0110】玉圧緩和部材885には、投光器802a
とその投光器802aからの投光を受光する半回転検出
センサ802bとが対峙した姿勢で埋設されている。さ
らに、玉圧緩和部材885には位置決め突部890が設
けられており、筐体804aに形成されている位置決め
凹部910に位置決め突部890が挿入されて玉圧緩和
部材885が収納空間898内に収納されて固定され
る。なお、投光器802aと半回転検出センサ802b
とに接続されている配線810が、配線孔808を通し
て玉払出器63外に引き出され、前記コネクタ907を
介して中継端子基板138に接続される。
【0111】筐体804aには、玉入口884a,玉出
口419a,玉送り通路805a,玉圧受部806等が
形成されている。一方、筐体804bの方も、玉入口8
84b,玉出口419b,玉圧受部806,玉送り通路
805bが形成されている。一方、筐体804bには、
払出モータの放熱孔としてのスリット孔905が形成さ
れている。そして、1対の筐体804a,804bを合
わせた状態でビスによりそれらの筐体804a,804
bが一体的に固定される。また、筐体804aに形成さ
れている玉払出器63取付け用の孔904にビスが挿入
されてそのビスにより玉払出器63が機構板側に取付け
られる。
【0112】図25に示した玉払出器63は、図4に示
した玉払出器の変形例である。図4のものとの相違点
は、玉計数センサ68c,68d(68dは図面上見え
ない)が玉送り部材800の上手側近傍位置に設けられ
ている点である。この上手側に設けられた玉計数センサ
68c,68dにより払出玉を計数して図17に示した
S108の判断を行なうようにしてもよい。なお、図2
5において、図4に示した参照番号と同じ番号のものは
同じ部品を意味する。
【0113】玉送り部材800により、玉と接触して玉
払出装置から前記玉貯留部へ玉を払出す払出部材が構成
されている。半回転検出センサ802b、および図17
のS106、S107により、前記払出部材の動作量を
検出する動作量検出手段が構成されている。玉計数セン
サA(68c),B(68d)、および図17のS10
8,S109により、前記玉払出装置が実際に払出した
玉を計数する計数手段が構成されている。前記異常検出
手段は、前記動作量検出手段の検出結果と、前記計数手
段の計数結果とを比較することにより異常の発生を検出
する(S115,S118)。そして、前記異常報知手
段は、前記払出部材の動作量に対応して払出されるべき
玉の数よりも実際に払出された玉の計数結果の方が多い
ことが前記異常検出手段により検出された場合に(S1
18により払出カウンタ>Iの判断がなされた場合
に)、払出異常の原因を報知する(S127)。また、
前記S119,S120,S105〜S109,S11
5〜S118により、前記払出部材の動作量に対応して
払出されるべき玉の数よりも実際に払出された玉の計数
結果の方が少ないことが前記異常検出手段により検出さ
れた場合に、該不足分の玉を払出す不足玉払出制御手段
が構成されている。記S113により、予め定められ
た特定数(a)の景品玉の払出が前記玉払出装置により
行なわれる毎にその旨の信号をホール用管理コンピュー
タへ伝送するべく遊技機外に出力する外部出力手段が構
成されている。前記カード処理機62により、遊技用の
有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒体(カー
ド)を受付けて処理する記録媒体処理機が構成されてい
る。この記録媒体処理機は、受付けた前記記録媒体の記
録情報により特定される有価価値を遊技に使用するべく
引落とす処理を行なう(S21)。前記S123によ
り、前記玉払出装置による貸玉の払出数が前記引落価値
相当個数になった場合に、玉貸が完了した旨の信号を前
記記録媒体処理機へ出力する玉貸完了信号出力手段が構
成されている。前述したように、前記玉払出装置は、景
品玉の払出と貸玉の払出との両方を行なうことが可能で
ある。そして、図17のS125により、予め定められ
た1単位(単位額分のパチンコ玉、図15のS76でセ
ット)の貸玉の払出が前記玉払 出装置により行なわれる
毎にその旨の信号(たとえば、単位額売上信号)をホー
ル用管理コンピュータへ伝送するべく遊技機外に出力す
る信号出力手段が構成されている。
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、玉の
払出状態に異常が発生した場合にはその異常原因が報知
されるために、異常原因を容易に知ることができ、異常
原因を取除く修復作業を能率よく行なうことができる。
しかも、異常検出手段の検出結果に基づいて、玉貯留部
よりも上流側において玉が自動的に抜き取られるため
に、玉が不測に遊技者側に払出されるというような異常
が発生した場合においてもその払出される玉を極力少な
い数に抑えることができ、被害を最小限に抑えることが
できる。さらに、玉と接触して玉払出装置から前記玉貯
留部へ玉を払出す払出部材の動作量と玉払出装置により
実際に払出された玉の計数結果とが比較されて異常の検
出が行なわれるために、払出部材の動作量と実際の払出
数とが一致しない異常を検出することが可能となる。請
求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明
の効果に加えて、払出部材の動作量に対応して払出され
るべき玉の数よりも実際に払出された玉の計数結果の方
が多い異常が発生した場合に、その異常原因が報知され
るために、遊技場の係員がその異常原因を察知して対処
することが可能となる。請求項3に記載の本発明によれ
ば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加え
て、払出部材の動作量に対応して払出されるべき玉の数
よりも実際に払出された玉の計数結果の方が少なかった
場合に、その不足分の玉が払出されるために、払出すべ
き玉数よりも少なく玉が払出される不都合を極力防止す
ることができる。請求項4に記載の本発明によれば、請
求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、ホール用管理コンピュータで景品玉の払出し状況を
管理可能となる。請求項5に記載の本発明によれば、請
求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、貸玉の払出数が引落価値相当個数になった場合に玉
貸が完了した旨の信号が記録媒体処理機へ出力されるた
めに、記録媒体処理機側では玉貸が完了した旨を確認す
ることが可能となる。請求項6に記載の本発明によれ
ば、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、ホール用管理コンピュータで貸玉の払出し状
況を管理可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技
機およびカード処理機を示す全体正面図である。
【図2】カード処理機およびパチンコ遊技機の一部内部
構造を示す裏面図である。
【図3】入賞玉処理装置の構造および動作を説明するた
めの要部縦断面図である。
【図4】玉払出器の構造を示す縦断面図である。
【図5】玉払出器の構造を示す横断面図である。
【図6】カード処理機の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図7】パチンコ遊技機とカード処理器との間での信号
の送受信を行なうための回路を示す回路図である。
【図8】払出集中制御基板の制御回路を示すブロック図
である。
【図9】払出集中制御基板とゲーム制御基板との間で景
品玉払出個数データの送受信を行なうための回路を示す
図である。
【図10】図6に示す制御回路の動作を説明するための
フローチャートである。
【図11】図6に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図12】図6に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図13】図6に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図14】図8に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図15】図8に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図16】図8に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図17】図8に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図18】図8に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図19】図8に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図20】ゲーム制御用マイクロコンピュータによる制
御動作を示したフローチャートである。
【図21】カード処理機とパチンコ遊技機の動作タイミ
ングを説明するためのタイミングチャートである。
【図22】第2実施例における玉払出器およびその周辺
機器を示す縦断面図である。
【図23】第2実施例における玉払出器およびその周辺
機器を示す縦断面図である。
【図24】第2実施例における玉払出器の構造を説明す
るための分解斜視図である。
【図25】図4に示した玉払出器の変形例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
63は玉払出器、730は払出集中制御基板、148′
はゲーム制御基板、250は払出制御用マイクロコンピ
ュータ、62はカード処理機、60はパチンコ遊技機、
445は入賞玉処理機構、370はゲーム制御用マイク
ロコンピュータ、223は払出モータ、800は玉送り
部材、802aは投光器、802bは半回転検出センサ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−197473(JP,A) 特開 平3−111073(JP,A) 特開 平4−38983(JP,A) 特開 平3−106388(JP,A) 特開 平3−30789(JP,A) 特開 平4−51983(JP,A) 特開 平5−208070(JP,A) 実開 平2−65975(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた玉払出条件の成立により
    所定の玉貯留部に玉を払出す玉払出装置を含む遊技機で
    あって、前記玉払出装置は、玉と接触して玉払出装置から前記玉
    貯留部へ玉を払出す払出部材を有し、 前記遊技機は、 前記払出部材の動作量を検出する動作量検出手段と、 前記玉払出装置が実際に払出した玉を計数する計数手段
    と、 前記玉払出装置による玉の払出状態に異常が発生したこ
    とを検出する異常検出手段と、 該異常検出手段の検出結果に基づいて、発生した玉の払
    出異常の原因を報知する異常報知手段と、 前記異常検出手段の検出結果に基づいて、前記玉貯留部
    よりも上流側において玉を自動的に抜き取る自動玉抜き
    手段とを含み、 前記異常検出手段は、前記動作量検出手段の検出結果
    と、前記計数手段の計数結果とを比較することにより異
    常の発生を検出することを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記異常報知手段は、前記払出部材の動
    作量に対応して払出されるべき玉の数よりも実際に払出
    された玉の計数結果の方が多いことが前記異常検出手段
    により検出された場合に、払出異常の原因を報知するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記払出部材の動作量に対応して払出さ
    れるべき玉の数よりも実際に払出された玉の計数結果の
    方が少ないことが前記異常検出手段により検出された場
    合に、該不足分の玉を払出す不足玉払出制御手段をさら
    に含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記
    載の遊技機。
  4. 【請求項4】 め定められた特定数の景品玉の払出が
    前記玉払出装置により行なわれる毎にその旨の信号をホ
    ール用管理コンピュータへ伝送するべく遊技機外に出力
    する外部出力手段をさらに含むことを特徴とする、請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記遊技機は、遊技用の有価価値を特定
    可能な情報が記録された記録媒体を受付けて処理する記
    録媒体処理機に対し信号の送受信ができるように構成さ
    れており、 前記記録媒体処理機は、受付けた前記記録媒体の記録情
    報により特定される有価価値を遊技に使用するべく引落
    とす処理を行ない、 前記玉払出装置は、前記記録媒体処理機による引落有価
    価値に相当する引落価値相当個数の貸玉を払出し、 前記玉払出装置が前記引落価値相当個数の貸玉の払出を
    行なった場合に、玉貸が完了した旨の信号を前記記録媒
    体処理機へ出力する玉貸完了信号出力手段をさらに含む
    ことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記玉払出装置は、景品玉の払出と貸玉
    の払出との両方を行なうことが可能であり、 予め定められた1単位の貸玉の払出が前記玉払出装置に
    より行なわれる毎にその旨の信号をホール用管理コンピ
    ュータへ伝送するべく遊技機外に出力する信号出力手段
    をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜請求項5の
    いずれかに記載の遊技機。
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