JP2000350848A - 弾球遊技機 - Google Patents
弾球遊技機Info
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Abstract
なく、貸球数と賞球数を正確に把握すること。 【解決手段】 パチンコ機1の球流下部70は、屈曲樋
からなる上流側通路71と2つの分岐通路である賞球通
路73、球貸通路74と、遊技球を賞球通路73、球貸
通路74のいずれかに選択して移送可能な球排出装置9
9とにより構成されている。各通路71,73,74が
2条であるため、球排出装置99には2個の入口と、4
個の出口が形成されている。賞球通路73、貸球通路7
4のそれぞれに、賞球カウントスイッチ78と、貸球カ
ウントスイッチ79が設けられている。
Description
くは、CR機或は現金機として用いられる弾球遊技機の
改良に関する。
は、遊技者への球貸にプリペイドカードを用いるもの
(CR機)と、現金を用いるもの(現金機)とが在る。
これらのうちCR機においては、球貸及び賞球排出のた
めの遊技球の移送がともに内部で行われ、移送された遊
技球は共通の排出口から上皿に供給されるのが一般的で
ある。また、この種の弾球遊技機には、遊技球の移送の
ために球排出装置を備えるとともに、この球排出装置を
球貸と賞球排出とに共用して構造の簡素化を図ったもの
がある。そして、球排出装置は、単位貸球数(例えば2
5個)や単位賞球数(例えば6個、15個など)に基づ
いて制御指令を受けて、必要な数の球排出を行ってい
る。ところで、遊技店においては種々の計数管理が行わ
れており、弾球遊技機から得られる計数情報が遊技店の
経営管理や集客等に利用されている。そして、正確な計
数管理のためには、弾球遊技機の稼動状態を可能な限り
詳細に把握することが必要である。したがって、貸球数
や賞球数も別個に把握できることが望ましいが、これら
を正確に検出するためには、球貸経路と賞球経路とを別
系統で配設し、それぞれに球排出装置を配設しなければ
ならず、構造及び制御等に大幅な変更が必要となる。
貸経路と賞球経路の構成を複雑化することなく、貸球数
及び賞球数を正確に把握することが可能な弾球遊技機を
提供することを課題とする。
1記載の発明は、貸球排出及び賞球排出に共用される球
排出手段と、貸球及び賞球を区別して検出する球検出手
段とを具備したことを特徴とする弾球遊技機である。こ
れにより、球排出手段を球貸と賞球排出とに共用して構
造の簡略化を図ることができ、前記課題が好適に解決さ
れる。球排出手段の具体的な構造の好適例には、裏機構
盤に配設され、遊技球を上流側通路から分岐部を介して
複数の分岐通路に枝分かれさせた遊技球通路と、前記分
岐部に配設され、異なる方向に駆動制御可能とされて、
遊技球を前記複数の分岐通路のいずれかに選択して移送
可能な球送り部材を有する球排出装置と、を備えたもの
が挙げられる。これにより、球排出装置は、単位貸球数
(例えば25個)や単位賞球数(例えば6個、15個な
ど)に基づいた制御指令を受けて、必要な数の球排出を
行う。CR機では、球送り部材を異なる方向に駆動制御
可能とし、分岐通路、即ち、賞球通路と球貸通路とのい
ずれかに選択して遊技球を移送可能とする。一方、現金
機では、球送り部材を一方向に駆動制御し、分岐通路の
一方に蓋を取り付ける等によって球貸通路を封鎖するこ
とができ、賞球通路のみを使用できる。なお、球送り部
材としては、軸と、軸に取りつけられた歯車と、軸を回
動させる球排出モータからなるもの等が挙げられる。球
検出手段の具体例としては、前述の分岐通路にそれぞれ
設けた賞球カウントスイッチ、球貸カウントスイッチ等
が挙げられる。
態の弾球遊技機として、いわゆるフィーバー機とも呼ば
れるタイプの第1種パチンコ機を挙げて、その構造を図
1〜図6を参照して説明する。なお、価値媒体として貨
幣価値媒体と交換されるプリペイドカード(事前支払価
値媒体)を必要とするCR機1と、価値媒体として例え
ば現金等の貨幣価値媒体を必要とする現金機1’とにつ
いて、初めにそれぞれ全体構成の共通部分を説明し、後
に非共通部分を説明する。 <パチンコ機1の表面構造>図1に示すパチンコ機1の
表面構造を説明すると、パチンコ機1は遊技機枠1aと
遊技盤24(図2参照)とに大きく分けられる。このう
ち遊技機枠1aにおいては、裏面にガラス板が嵌められ
た前面枠2が中枠3に開閉可能に軸着され施錠装置5に
より開閉可能となっており、また、この中枠3が本体枠
4に開閉可能に軸着されている。中枠3の下方には、上
皿6及び下皿7が配置されている。上皿6及び下皿7に
は、それぞれに、パチンコ機1の内部から遊技球を排出
するための排出口6a,7aがそれぞれ開口している。
上皿6には複数の長孔を有するスピーカ面8が設けられ
ており、その裏側には遊技状態に応じた効果音を発生す
るスピーカ9が装着されている。上皿6の上表面の右側
には、プリペイドカードの残高表示とエラー表示を行う
表示部と、遊技球の貸球を行う球貸ボタン、カード返却
ボタン等各種操作ボタンとを有する操作パネル10が配
置されている。下皿7には、上皿6から供給される遊技
球を遊技領域25(図2参照)に発射するための発射装
置ユニット107(図3参照)を操作する発射ハンドル
11が設けられている。この発射ハンドル11には遊技
者がタッチしていることを検出するタッチスイッチ11
aが装着され、発射ハンドル11の近傍には発射停止を
一時的に指令する発射停止スイッチ11bが設けられて
いる。前面枠2の上部には、枠飾りランプ12,13,
14,15が設けられ、これらに対応して、枠飾りラン
プ基板16が設置されている。それらの左側上方には、
賞球表示LED17及び賞球表示LED基板18が、右
側上方にはストップ表示LED19及びストップ表示L
ED基板20が位置しており、これらは中枠3に装着さ
れている。スピーカ面8の左方裏側に音量スイッチ基板
21が設けられている。更にパチンコ機1の左側にプリ
ベイドカードユニット22が装着されている。また、中
枠3の表側の左辺上部には、前面枠2の開閉を検知する
ドアスイッチ23が設けられている。さらに、図示は省
略するが、上皿6の背面側には、遊技球を上皿6から発
射位置に1個ずつ供給する発射装置ユニット107(図
3参照)が装着されている。また、本実施形態において
は、スピーカ9は効果音のみでなく、警報音を発するブ
ザーとしても兼用されている。さらに、下皿7の排出口
7aの内部には下皿満タンスイッチ7bが設けられてお
り、この下皿満タンスイッチ7bは下皿7内の遊技球量
が過度に増えた場合にONにする。
4の構造を説明する。遊技盤24の遊技領域25の中央
部に大形の枠体でなるセンター役物26が設けられてい
る。このセンター役物26は、上部中央に普通図柄表示
装置27、左通過口28及び右通過口29、左右両側に
左普通図柄作動ゲート30及び右普通図柄作動ゲート3
1が設けられている。センター役物26の開口部には1
0インチサイズの液晶表示盤32を含み構成された特別
図柄表示装置33が設けられている。液晶表示盤32に
は左図柄表示領域34、中図柄表示領域35、右図柄表
示領域36が設定されている。センター役物26の左右
下部両側に左通過口出口37及び右通過口出口38が設
けられている。センター役物26の下方に条件装置とし
て動作する、アタッカーとも呼ばれる大入賞装置40が
配置されている。この大入賞装置40は、その上部中央
に第1種始動口(普通電動役物)41、その下側に大入
賞口開閉シャッタ39、特定領域開閉シャッタ42、特
定領域43、特定領域外領域44、及び大入賞口45を
備えている。特別遊技状態において、大入賞口開閉シャ
ッタ39が開き、1つの入賞球が特定領域43に入る
と、特定領域開閉シャッタ42が閉じ、その他の入賞球
は特定領域外領域44に導かれる。大入賞口45への入
球数が9個に達するか、或いは大入賞口開閉シャッタ3
9の開放時間が約30秒に達すると、大入賞口開閉シャ
ッタ39が閉じる。大入賞装置40の左右には、左下入
賞口46及び右下入賞口47が設けられている。大入賞
装置40の上部左右に左入賞口48及び右入賞口49が
配置されている。大入賞装置40の下側領域にアウト口
50、アウト口飾り51及びバック球防止部材52が設
けられている。遊技領域25を区画形成する外レール5
3、内レール54、ファール球防止部材55及び返しゴ
ム56が遊技盤24に設けられている。
の裏側構造を図3を参照して説明する。中枠3は本体枠
4にヒンジ60により開閉自在に支持されている。中枠
3に背面側から遊技盤24が着脱自在に固定されてい
る。中枠3にはヒンジ61により機構盤62が着脱自在
に固定されている。この機構盤62の上部左側に、遊技
球の荷重の有無によって遊技球の有無を検知するタンク
球切れ検知スイッチ63を有する賞球タンク64が備え
られており、賞球タンク64の下方にはタンクレール6
5が装着されている。このタンクレール65の右端に球
抜きレバー66が設けられている。タンクレール65は
図6(a)に示す通り2条レールである。
角型の開口部67を備え、その右側に、タンクレール6
5の右端部下部から上皿導入口68、下皿導入口69に
到る球流下部70(後述する)を備えている。
別図柄表示装置33を格納した裏蓋102、又、裏蓋1
02の下側に主制御部140が各々設けられている。主
制御部140はユニット化されたもので、機構盤62の
下側の部位に外付けされている。主制御部140の左側
に発射装置制御部103、発射制御集合中継基板106
が各々設けられている。発射装置制御部103には、タ
ッチ感度調整つまみ104、球飛び強弱調整つまみ10
5が設けられている。機構盤62の左下側に発射装置ユ
ニット107が設けられている。機構盤62の右側に枠
状態表示器108を備えた枠制御部150が設けられて
いる。枠状態表示器108は、補給球詰まり、下受け皿
満タン、主電源電圧異常、発射停止、主基板通信異常、
球排出モータ異常などを7セグメントLED表示器を用
いて表示するものである。枠制御部150は主制御部1
40の右下に位置している。機構盤62の右上隅部に分
電部110、外部情報端子部111、ランプ中継部11
2が配置されており、これらのうちランプ中継部112
には、表示ランプ中継部113と効果ランプ中継部11
4とが設けられている。また、機構盤62の左下隅部に
は、集中電源部160(図4参照)が配置されている。
この集中電源部160は、主制御部140の左下に位置
している。枠制御部150から接続ケーブル115が上
方に延び出し、電源ケーブル116を備えたプリぺイド
カードユニット22に接続されている。機構盤62の下
側に下皿用球通路部材118が設けられている。
には、枠制御部150に備えられた押圧式のリセットス
イッチ119が露出しているが、このリセットスイッチ
119としては一般的な自動復帰式の手動スイッチが採
用されており、さらに、その外形寸法は機構盤62の外
形寸法に比べて極く小さいため、ここでは配置のみを符
号(数字)と引出線で示し、詳細な説明は省略する。ま
た、上述した以外の構成についても一般的なものが採用
されているため、ここではそれらの図示や詳細な説明は
省略する。
部70には、上流側通路71、賞球通路73、及び、球
貸通路74が形成されるとともに、球排出装置99が装
着されている。上流側通路71、賞球通路73、及び、
球貸通路74は、図5(b)に一部省略して示すように
いずれも2条の樋であり、機構盤62の前後方向に区画
された第1及び第2の通路(71a,71b,73a,
73b,74a,74b)からなる。上流側通路71は
屈曲しており、その上端は、タンクレール65の右端下
部に開口した球流出口85に接続されている。また、上
流側通路71の上端部近傍には、接触式の補給球切れ検
知スイッチ86、及び、球切れスイッチレバー90が配
設されている。球切れスイッチレバー90は上流側通路
71の一部を構成するとともに、上端部を支点として弾
性的に揺動可能である。そして、球切れスイッチレバー
90は、常開式の補給球切れ検知スイッチ86に隣接し
ており、その揺動によって補給球切れ検知スイッチ86
をON/OFFする。なお、本実施形態においては、球
切れスイッチレバー90の弾性的動作のためにねじりコ
イルばねが用いられているが、その他のコイルばね(引
張或は圧縮等)や板ばねなどの一般的な種々の弾性部材
の採用が可能である。また、本実施形態においては、球
切れスイッチレバー90及び補給球切れ検知スイッチ8
6は、各通路71a,71b毎に別個に設置されてお
り、各通路71a,71bの遊技球の有無は個別に検出
される。なお、球切れスイッチレバー90及び補給球切
れ検知スイッチ86を第1及び第2の通路71a,71
bのいずれか一方のみに設けてもよい。
々上下に直線状に形成されており、互いにほぼ平行に延
びている。また、賞球通路73には賞球カウントスイッ
チ78が装着されており、球貸通路74には球貸カウン
トスイッチ79が装着されている。各スイッチ78,7
9は溝形の非接触式センサであり、各通路73,74に
一体に形成されたスイッチ装着部78a,78b,79
a,79bのそれぞれに収容されている。各スイッチ装
着部78a〜79bは、各スイッチ78,79を受入れ
る空間を確保するため、各通路73,74の外側に張り
出している。なお、各スイッチ78,79として磁気式
のものが採用されているが、この他に光学式等の一般的
な種々の遊技球検出スイッチの採用が可能である。上記
球排出装置99は、直方体状のケース77内に、球排出
モータ80、球送り部材76、及び、球排出装置センサ
基板96を収容している。球排出モータ80は正逆回転
可能なステッピングモータであり、前述の主制御部14
0及び枠制御部150の指令に基づいて動作する。球排
出装置センサ基板96には、図示を省略するが、一対の
投光器と受光器とを有する光センサが装着されている。
また、ケース77には遊技球通路75が形成されてお
り、この遊技球通路75の上端部は上流側通路71に連
通している。また、遊技球通路75は途中の分岐部72
において二方向に分岐しており、賞球通路73及び球貸
通路74に連通している。つまり、ケース77の上部に
は2つの入口が開口し、下部には4つの出口が開口して
いる。そして、上流側通路71、遊技球通路75、及
び、賞球通路73と球貸通路74によって、下流側へ二
股に分かれる球流下通路が形成されている。上記球送り
部材76は合成樹脂の一体成形品であり、球排出モータ
80の出力軸に装着されている。さらに、球送り部材7
6は、中空なシャフト81の外周に遊技球移送用の歯車
82,83と回転量検出用の歯車(スプロケット)84
とを有しており、これらの歯車82,83,84はシャ
フト81の基端側から先端側へ、回転量検出用の歯車8
4、遊技球移送用の歯車82,83の順で配設されてい
る。そして、これらの歯車82,83,84は、球排出
モータ80の駆動に伴って一体に回転する。
5の分岐部72において、第1の通路72a及び第2の
通路72bの中にそれぞれ位置している。また、両歯車
82,83は同数の歯を同ピッチで有しており、歯間の
凹部は遊技球(一般に直径約11mm)を受入れること
ができる程度の大きさに設定されている。さらに、両歯
車82,83の間には位相差が設定されている。また、
回転量検出用の歯車84の歯は等しいピッチで形成され
ており、その歯数は移送用の歯車82,83よりも多く
設定されている。そして、回転量検出用の歯車84は球
排出装置センサ基板96に対し、歯車84の回転に伴っ
てその歯の各々が前述の光センサの光を間欠的に遮る位
置関係にある。
が形成されており、この球抜き通路120はタンクレー
ル65の下流側端部から分岐している。また、球流下部
70の下流領域には、上皿導入口68、下皿導入口69
を備えた振分け部101(図3及び図4参照)が設けら
れている。上皿6に通じる上皿導入口68、及び下皿7
に通じる下皿導入口69が互いに隣接して開口してい
る。上皿6には上皿賞球が供給され、上皿6が満杯にな
ると下皿賞球を下皿7に溢流させて、賞球を振り分け
る。
電力供給について図11、図12を参照して説明する。
パチンコ機1は、電源700からの電力供給を、機構盤
62に設けられた分電部110を介して集中電源部16
0に受ける。図12に示す通り、この集中電源部160
は第1〜第3の電源部710,720,730とバック
アップ電源部740とを備え、第1〜第3の電源部71
0,720,730は、電源700のAC24Vの電圧
を、それぞれ、DC+12V、DC+5V、DC+24
Vの電圧に変換する。図11に示す通り、主制御部14
0、枠制御部150、発射装置制御部103、特別図柄
制御部145には、集中電源部160から、それぞれD
C+12V、DC+5Vの電力が別個に供給される。ま
た、プリペイドカードユニット22にはコネクタ770
を介してDC+24Vの電力が供給される。DC+12
Vは主にソレノイドやモータ等の駆動部品に用いられ、
+DC5Vはそれらより相対的に微弱な電力として主に
各種IC等の電子部品に用いられる。なお、特別図柄制
御部145は、主制御部140からの指示に基づいて、
特別図柄表示装置33を制御するものである。
40,145,150に電源回路部を設ける必要がなく
なり、それらの各制御部が個々の電源回路部を原因とす
るノイズの影響を受けにくくなる。これにより、それら
各制御部における異常の発生を防止でき、より安定した
制御が可能になる。また、各制御基板上に、従来、電源
回路部に用いられていた比較的大型の電子部品(ヒート
シンク付電子部品、電源回路用コンデンサ、電源回路用
レギュレータ等)を実装する必要がなくなり、各制御基
板の外形寸法を小とすることができる。さらに、各制御
部103,140,145,150へ必要な電力を供給
する集中電源部160がバックアップ電源部740を備
えることで、短期的或いは瞬間的な停電、制御の暴走な
どが生じても、各制御部のRAM等に記憶されたデ−タ
を補償できる利点がある。
の電力が集中電源部160から各制御部103,14
0,145,150に供給されるが、一般に電力(電圧
と電流の積である)が微弱であるほど伝送経路中での損
失の影響が大となることから、図13に示す通り、上述
の変更形態として、集中電源部160と分散電源部16
1とを設け、DC+5Vの電力の生成を各制御部10
3,140,145,150で行ってもよい。こうする
ことにより、伝送経路中での損失による悪影響の発生を
防止できる。図13中の他の構成要素の番号は、図12
の番号と同一符号とし、説明は準用する。
たものである。即ち、従来、電力を供給する構成とし
て、図14に示す通り、電源回路は各制御部と一体に構
成されたものが一般的である。例えば、主制御基板54
0aには、配線パターン(図示略)がプリントされ、C
PU503、ROM502、各種IC504等の電子デ
バイス、抵抗器505、コンデンサ506、ヒートシン
ク付電子部品507、508、各種コネクタ509等の
様々な電気部品が実装され、さらに、第1の電源回路用
コンデンサ510a,510b,510c、第2の電源
回路用コンデンサ520a,520b,520c、電源
回路用レギュレータ530a,530bから構成された
電源回路部550が実装されている。また、図15に示
す通り、発射装置制御部603は、ケース601と、ケ
ース601に着脱自在に取り付けできるカバー602と
によって保護されたもので、電源回路用レギュレータ6
04と、電源回路用コンデンサ605とを備えた電源回
路部650が設けられた発射装置制御基板603aとを
有する。以上の通りの従前の構造では、電源回路部55
0,650が各制御部と一体に構成されていることか
ら、各制御部が電源回路部550,650を原因とする
ノイズの影響を受け易くなる。また、電源回路部55
0,650には、各種IC等の電子部品よりも大電力が
供給されるため、電源回路部550,650を構成する
部品は、比較的大型である。このため、各制御基板の外
形寸法が大きくなり易い。なお、説明は省略するが、特
別図柄制御部145や枠制御部150等にも同様な背景
がある。
施形態の動作を、図3、図4、図5(a),(b)、図
6及び、図8を用いて説明する。遊技球は、賞球タンク
64、タンクレール65を経て、球流下部70に供給さ
れる。球流下部70において遊技球は、上流側通路71
の屈曲した経路を辿り、球切れスイッチレバー90を押
圧しながら流下する。球切れスイッチレバー90は、球
経路中に遊技球が存在する場合には、遊技球により押圧
されて弾性的に回動変位し、補給球切れ検知スイッチ8
6をONにする。また、球切れスイッチレバー90は、
遊技球からの押圧力から解放された場合には、ねじりコ
イルばねの復元力を利用して元の位置に戻り、補給球切
れ検知スイッチ86をOFFする。この球切れスイッチ
レバー90の動作を利用して、上流側通路71における
遊技球の有無が検出される。上流側通路71を通過した
遊技球は球排出装置99に達し、遊技球通路75に流入
して移送用の歯車82,83に接する。一方の歯車82
(又は83)においては遊技球が歯の間に進入し、他方
の歯車83(又は82)においては遊技球が歯上に載置
される。さらに、後続の遊技球は先行の遊技球上に載置
され、先行の遊技球の上に順に堆積する。この際、上流
側通路71が屈曲しているため、上流側通路71に堆積
した遊技球の重量は多方向に分散され、歯車82,83
に過度の負荷が作用することが防止されている。また、
上流側通路71の長さは、歯車82,83から球切れス
イッチレバー90までの間の遊技球数が25個以上とな
るよう設定されている。この個数は単位貸球数(単位球
貸金額(ここでは100円)を球単価(ここでは4円)
で除した値)に一致している。賞球排出が行われる場合
には、球排出装置99の球排出モータ80は、枠制御部
150により正転駆動され、歯車82,83が図5
(a)の反時計回りに回転する。歯車82,83の回転
に伴い、遊技球は賞球通路73の側へ移送され、歯車8
2,83から解放されて賞球通路73に放出される。放
出された遊技球は、賞球通路73に沿って落下し、賞球
カウントスイッチ78を通過して個々に検出される。そ
して、これらの遊技球は、球流下部70から流出して振
分け部101に到り、上皿6に放出される。球排出モー
タ80の回転量は、入賞の態様に応じて払い出されるべ
き単位賞球数(ここでは6個、10個、15個の3種
類)に基づいて決定される。また、歯車82,83に位
相差が設定されているため、遊技球の排出は第1及び第
2の通路間で交互に行われる。したがって、二つの通路
73a,73bについての合計で奇数個の排出も可能で
ある。さらに、球排出モータ80の回転量は、移送用の
歯車82,83と一体に形成された回転量検出用の歯車
(スプロケット)84を利用して検出される。すなわ
ち、球排出モータ80の駆動に伴って、回転量検出用の
歯車(スプロケット)84の歯が前述の光センサの光を
遮り、光センサの出力を変化させるため、通過した歯数
と歯のピッチとを参照することにより回転量が算出され
る。この回転量の検出結果は、球排出モータ80の動作
確認や、球排出異常の判断などに利用される。
順を示している。なお、本実施形態のパチンコ機1にお
いては、他の一般的なものと同様に、制御の安定化等を
目的として所定周期(例えば約2ms)毎の割込リセッ
トが行われているが、図8(後述の図9,図17,図1
8も同様)のフローチャートは、制御手順の概略的な把
握を容易にするため、割込リセット実行に必要な手順を
省略して記載されている。先ず、主制御部140が入賞
球を検知すると(S10)、賞球数情報を枠制御部15
0へ送信し(S12)、所定数の賞球の排出を要求す
る。枠制御部150は、主制御部140から要求された
賞球数に応じて、球排出モータ80を正転させる(S1
4)。排出された賞球は賞球カウントスイッチ78によ
って検出され(S16)、検出結果が主制御部140へ
送られる(S18)。主制御部140は、賞球カウント
スイッチ78の計数値に基づいて、要求通りの数の賞球
が排出されたか否かを確認し(S20)、処理を終了す
る。枠制御部150も排出数を確認し、排出数が主制御
部140からの要求数に対して不足している場合(S2
2:YES)は、枠制御部150は球排出モータ80を
再試行動作させ(S24)、不足分の賞球排出を行い、
処理を終了する。排出数が主制御部140からの要求数
に対して充足している場合(S22:NO)は、そのま
ま処理を終了する。
置99の球排出モータ80が逆転され、歯車82,83
が図5(a)の時計回りに回転する。歯車82,83の
回転に伴い、遊技球は球貸通路74の側へ移送され、歯
車82,83から解放されて球貸通路74に放出され
る。放出された遊技球は、球貸通路74に沿って落下
し、球貸カウントスイッチ79を通過して個々に検出さ
れる。そして、これらの遊技球は、賞球排出の場合と同
様に、球流下部70から流出して振分け部101に到
り、上皿6に放出される。球貸の場合の球排出モータ8
0の回転量は、単位貸球数(ここでは25個)に応じて
決定される。さらに、100円分を越える球貸が行われ
る場合には、25個の球貸を一単位とした複数単位の球
貸が行われる。なお、賞球排出及び球貸の制御は、主制
御部140や前記遊技機枠1a各部などを参照して行わ
れる。また、球貸処理は賞球排出処理に優先して行われ
る。そして、例えば複数の入賞球が記憶されるととも
に、記憶された入賞球に対応する賞球排出が行われてい
る最中に球貸の必要が生じた場合には、単位賞球数の賞
球排出が終了した後に球貸が実行され、球貸完了後に、
残りの入賞球に対応する賞球排出が再開される。
順を概略的に示している。すなわち、操作パネル10の
球貸ボタンが押下されると(S30)、枠制御部150
が球貸要求を受信する(S32)。枠制御部150は、
25個の貸球が排出されるよう、球排出モータ80を逆
転させる(S34)。排出された貸球は球貸カウントス
イッチ79によって検出され(S36)、枠制御部15
0は球貸カウントスイッチ78の計数値に基づいて、要
求通りの数の貸球が排出されたか否かを確認する(S3
8)。検出された貸球数が25個に満たない場合には
(S40:YES)は、枠制御部150は球排出モータ
80を再試行動作させ(S42)、不足分の貸球排出を
行い、処理を終了する。例えば500円分の球貸が行わ
れる場合は、上述の動作が5回繰返される。検出された
貸球数が25個以上の場合には(S40:NO)は、処
理を終了する。
態のパチンコ機1を現金機1’として用いた場合の具体
例の要部を、図5(c)を用いて説明する。なお、図5
(a)と重複する部分については同一番号にダッシュを
付してその説明は省略するとともに、新たな構成要素に
ついては新たな番号を付す。パチンコ機1’を現金機と
して使用する場合には、貸球は上皿6’に機外から直接
供給されるため、球流下部70’の貸球通路74’を使
用する必要がない。したがって、貸球通路74’のスイ
ッチ装着部79a’,79b’にストッパ蓋88が装着
され、貸球通路74’が封鎖されている。ストッパ蓋8
8は、CR機の場合に用いられる貸球カウントスイッチ
79(図5(a)参照)とほぼ同じ外形寸法を有する厚
板状の合成樹脂体であり、貸球カウントスイッチ79の
ような球通過孔を有していない。そして、このストッパ
蓋88は、遊技球検出の機能を有していない。また、球
排出モータ80の回転制御は正転のみに制限され、逆転
方向の回転制御は行われない。つまり、球排出モータ8
0は賞球排出にのみ使用され、排出後の遊技球の検出も
賞球についてのみ行われる。なお、パチンコ機1’の大
当り動作等、他の動作については周知であるから説明は
省略する。
た本実施形態によれば、次の効果が生じる。即ち、球排
出装置99が、遊技球を賞球或は貸球の別に応じて異な
る方向に排出するので、賞球と貸球を明確に区別するこ
とができ、賞球と貸球の正確な検出が可能になる。ま
た、球排出装置99から前段の部位における遊技球の経
路を一つとすることができるとともに、球排出装置99
を賞球排出と貸球排出とに共用できるので、遊技球経路
や遊技球の移送のための手段等を個別に複数組備える必
要がない。したがって、機構盤62の構造の大幅な複雑
化や変更を伴うことなく、貸球数及び賞球数を正確に把
握することが可能になる。また、球排出に関する制御手
順の変更、及び、貸球カウントスイッチ79とストッパ
蓋88との交換により、CR機及び現金機の間の変更が
可能であるので、用途の変更が容易である。なお、本実
施形態のパチンコ機1,1’の用途の変更(及び決定)
は、製造時或はその後(例えば、改造時等)のいずれに
おいても可能である。
(a)の球排出装置99aの変更形態に強制球排出手段
91aが設けられている。この強制球排出手段91a
は、球排出モータ80に連結されるとともにケース77
の前側部の外側前面から前方に突出したダイヤル92を
備えている。本変更形態では、操作者がダイヤル92の
回転量と排出される遊技球数との対応を認識し易いよ
う、所定量ずつの間欠回転が可能なダイヤル92が採用
されている。このダイヤル92は特定の場合に有効化さ
れ、例えば手指の操作により球送り部材76と一体に回
転する構造である。ダイヤル92が反時計回り方向に回
転すると、回転量に応じた個数の遊技球が球排出装置9
9から賞球通路73の側へ排出され、時計回り方向に回
転させると貸球通路74の側へ排出されるようになって
いる。例えば、賞球カウントスイッチ78により検出さ
れた賞球数が主制御部140から枠制御部150へ要求
された賞球数に達せず、異常が発生した場合に、遊技店
の関係者等がダイヤル92を操作し、不足分の賞球を強
制的に排出する。そして、賞球のカウント値が要求数と
一致すると、遊技機枠1aが異常状態から通常状態に復
帰し、通常の遊技が可能になる。このように強制球排出
手段91aを設けることにより、球排出に異常が生じた
場合に遊技球を補足して排出でき、より適正な球排出が
可能となる。また、主制御部140から枠制御部150
へ不足分の賞球の排出要求を行うことなく、通常状態へ
の復帰を行うことが可能になる。したがって、1つの入
賞に対して複数回の賞球排出要求を行うことが不要であ
り、一度の要求のみに基づいて賞球排出が行われること
が明確になる。このように賞球排出の手順を明確化する
ことは、不正が行われる余地の解消に有効である。な
お、ケース77の後側部の上部に球通過上部開口93が
形成されている。図10(b)に示す通り、他の変更形
態である球排出装置99bに電気式の強制球排出手段9
1bが備えられている。この強制球排出手段91bは、
自動復帰式の押圧スイッチ94と残球数表示器95とを
有しており、押圧スイッチ94の1回の操作により、球
排出モータ80が1個の遊技球を賞球通路73に排出す
る。また、残球数表示器95は、賞球のカウント数と要
求数との差を表示しており、遊技球が1個払い出される
毎に数値が「1」ずつ減算される。そして、本変更形態
では、押圧スイッチ94を押し続けることにより連続し
た球排出が行われるとともに、表示が「0」に近付くに
つれて球排出モータ80が減速する。そして、賞球が過
剰に排出されないよう球排出モータ80が停止制御され
る。この強制球排出手段91bによれば、不足分の遊技
球の排出を更に容易且つ迅速に行うことが可能になり、
操作者の負担を軽減できる。
は、図6(a)に示すように2条通路のタンクレール6
5が用いられ、これに合わせて球流下部70,70’の
球流下通路も2条に設定されているが、本発明はこれに
限定されず、例えば図6(b)及び図7に示す3条通路
の構成の採用も可能である。即ち、図6(b)に示す通
り、3条のタンクレール165とされ、図7に示す通
り、球流下部170の上流側通路171、賞球通路17
3、貸球通路174には、それぞれ機構盤162の前後
方向に並設された第1〜第3の通路(171a〜171
c,173a〜173c,174a〜174c)が形成
されている。また、球排出装置199の遊技球通路17
5も3条に形成されており、第1〜第3の通路172
a,172b,172cの中には遊技球移送用の歯車1
82a,182b,182cが配置されている。このよ
うに各種通路(171,173,174等)の条数を増
すことにより、より高速な球排出が可能になる。なお、
球排出モータ180、シャフト181は、球排出モータ
80、シャフト81と同様のものである。
(a),(b)を参照して説明する。図に示す通り、賞
球・貸球については、価値媒体として貨幣価値媒体と交
換されるプリペイドカード(事前支払価値媒体)を必要
とするCR機201と、価値媒体として例えば現金等の
貨幣価値媒体を必要とする現金機201’とに対して、
それぞれ、別々の構造の球流下部270,270’を備
えた機構盤262,262’をそれぞれ取りつける。C
R機201ではプリペイドカードユニット22(図1参
照、以下PCU22と称する)を設置しなければなら
ず、球貸機構をCR機201に内蔵する必要がある。本
実施形態においては、CR機201として用いられる場
合には、球排出装置299の後段にCR機用ユニット3
00が装着される。球排出装置299は、ケース277
に球排出モータ280や球送り部材276等を収容して
なるもので、上方から流入した遊技球を屈曲した遊技球
通路275により案内して下方へ排出する。遊技球通路
275の入口及び出口は2条通路に対応してそれぞれ2
つであり、賞球及び貸球はともに同じ出口から排出され
る。CR機用ユニット300には、遊技球通路375が
形成されるとともに、揺動可能な通路切換えアーム30
1、及び、この通路切換えアーム301を駆動する通路
切換ソレノイド302等が備えられている。遊技球通路
375は、途中の分岐部において二方向に分岐してお
り、分岐した一方の通路は賞球通路373に、他方は貸
球通路374に設定されている。そして、各通路37
3,374の途中の部位には賞球カウントスイッチ37
8及び貸球カウントスイッチ379(第1実施形態の貸
球カウントスイッチ79に相当)がそれぞれ設けられて
いる。通路切換えアーム301は遊技球通路375の分
岐部に位置しており、下端側を支点として装着されてい
る。通常時には、通路切換ソレノイド302はOFF状
態にあり、通路切換えアーム301は起立姿勢を保って
賞球通路373を開放している。球貸時には通路切換ソ
レノイド302がONとされ、通路切換えアーム301
が、2点鎖線で示すように倒伏して賞球通路373を閉
塞するとともに、貸球通路374を開放する。即ち、賞
球排出及び貸球排出の違いに応じて、通路切換えアーム
301が賞球通路373及び貸球通路374のいずれか
を選択的に開放し、球排出装置299から排出された遊
技球を、賞球カウントスイッチ378或は貸球カウント
スイッチ379の側へ導く。また、CR機用ユニット3
00が装着される部分の形状及び寸法は、CR機用ユニ
ット300を受け入れて係止させることができるよう、
CR機用ユニット300の外部形状及び外形寸法に合わ
せて設定されている。
手順を概略的に示している。なお、前述の実施形態(例
えば図1〜図6(a),図8,図9,図11,図12に
示すもの)と同様の部分については同一符号を付し、そ
の説明は省略する。すなわち、主制御部140が入賞球
を検知すると(S60)、賞球数情報を枠制御部150
へ送信し(S62)、所定数の賞球の排出を要求する。
枠制御部150は、主制御部140から要求された賞球
数に応じて、球排出モータ280を回転させる(S6
4)。排出された賞球は、通路切換えアーム301によ
り案内されて賞球通路373へ流入するとともに、賞球
カウントスイッチ378によって検出(S66)され、
検出結果が主制御部140へ送られる(S68)。主制
御部140は、賞球カウントスイッチ378の計数値に
基づいて、要求通りの数の賞球が排出されたか否かを確
認し(S70)、処理を終了する。また、枠制御部15
0も排出数を確認し、排出数が主制御部140からの要
求数に対して不足している場合(S72:YES)は、
枠制御部150は排出モータ280を再試行動作させ
(S74)、不足分の賞球排出を行い、処理を終了す
る。排出数が主制御部140からの要求数に対して足り
ている場合(S72:NO)は、処理を終了する。
手順を概略的に示している。すなわち、操作パネル10
の球貸ボタンが押下されると(S80)、枠制御部15
0が球貸要求を受信する(S82)。枠制御部150
は、通路切換ソレノイド302を駆動し(S84)、通
路切換えアーム301を貸球側へ動作させる。さらに、
枠制御部150は、25個の貸球が排出されるよう、球
排出モータ280を回転させる(S86)。排出された
貸球は貸球カウントスイッチ379によって検出され
(S88)、枠制御部150は貸球カウントスイッチ3
79の計数値に基づいて、要求通りの数の貸球が排出さ
れたか否かを確認する(S90)。検出された貸球数が
25個に満たない場合には(S92:YES)、枠制御
部150は球排出モータ280を再試行動作させ(S9
4)、不足分の貸球排出を行い、処理を終了する。例え
ば500円分の球貸が行われる場合は、上述の動作が5
回繰返される。検出された貸球数が25個以上の場合に
は(S92:NO)、処理を終了する。
01’として用いられる場合には、球貸は外部の球貸機
(図示略)によって行われるため、貸球通路374や通
路切換えアーム301等の機器が不要となる。したがっ
て、CR機用ユニット300に代えて現金機用ユニット
300’が装着されている。この現金機用ユニット30
0’には屈曲した賞球通路373’のみが形成され、賞
球通路373’の途中に賞球カウントスイッチ378’
が配置されている。また、現金機用ユニット300’の
外部形状及び外形寸法はCR機用ユニット300とほぼ
一致しており、両ユニット300,300’は装着に関
しての互換性を有している。なお、図16(c)におい
ては、図16(a)と共通する部分には同一数字にダッ
シュ(’)が付されている。
示し、図20は電力の供給経路を示している。なお、本
実施形態においては前述の第1実施形態と共通する機器
が多く採用されているため、図19及び図20において
は、第1実施形態と共通の機器には同一の符号が付され
ている。この制御系には、主として、中継基板130、
主制御基板140a、枠制御基板150a、発射装置制
御基板103a、集中電源基板160a、及び、分電基
板110aが設けられている。これらのうち主制御基板
140aは図20に示す主制御部140に備えられてお
り、枠制御基板150aは枠制御部150に備えられて
いる。さらに、発射装置制御基板103aは発射装置制
御部103に、集中電源基板160aは集中電源部16
0に、分電基板110aは分電部110に、それぞれ設
けられている。なお、図20の主制御部140及び分電
部110は、前述の第1実施形態と概ね同様の構成及び
機能を有しているが、後述するように接続機器や使用電
力に関して第1実施例と相違する点を有している。ま
た、図19に示すように、この他の基板として、枠飾り
ランプ基板16、賞球表示LED基板18、ストップ表
示LED基板20、音量スイッチ基板21、球排出装置
センサ基板96、外部情報端子1基板111a、表示ラ
ンプ中継基板113a、効果ランプ中継基板114a、
音声制御基板131、球送りソレノイド中継基板13
3、及び、上受皿CR基板135が設けられている。外
部情報端子1基板111aは外部情報端子部111に備
えられており、表示ランプ中継基板113aは表示ラン
プ中継部113に備えられている。さらに、効果ランプ
中継基板114aは効果ランプ中継部114に備えられ
ており、上受皿CR基板135は操作パネル10(図1
参照)に内蔵されている。なお、音量スイッチ基板21
及び音声制御基板131はスピーカ9の制御に用いら
れ、球送りソレノイド中継基板133は打球供給装置
(図示略)に設けられている。また、遊技盤24には、
盤面ランプ124、ランプ制御基板137、盤面スイッ
チ125、ソレノイド等126、表示制御基板(図示
略)、液晶表示盤32などが備えられている。盤面ラン
プ124のブロックは、センター役物26や大入賞装置
40等に設けられた各種ランプ(LEDを含む)を一群
として示している。盤面スイッチ125のブロックは、
第1種始動口(普通電動役物)41、特定領域43、或
は、特定領域外領域44等への入賞や通過を検出する各
種球検出スイッチを、また、ソレノイド等126のブロ
ックは、第1種始動口(普通電動役物)41や大入賞口
開閉シャッタ39、或は、特定領域開閉シャッタ42等
を駆動する各種のソレノイドを一群として示している。
ランプ制御基板137から盤面ランプ124へ信号が出
力され、主制御基板140aから信号が入力される。盤
面スイッチ125から信号が主制御基板140aへ出力
され、主制御基板140aから、ソレノイド等126へ
信号が出力され、また、特別図柄制御部145を介して
液晶表示盤32へ信号が出力される。
説明する。上述の各種基板のうち、枠飾りランプ基板1
6はランプ入力用コネクタ(CN1)、ランプ1〜4と
を有しており、このランプ入力用コネクタ(CN1)を
介して効果ランプ中継基板114aのランプ出力用コネ
クタ(CN2)に接続されている。効果ランプ中継基板
114aはランプ入力用コネクタ(CN1)を介して、
遊技盤24のランプ制御基板137に設けられたランプ
出力用コネクタ(CN1)に接続されている。また、ス
トップ表示LED基板20はランプ入力用コネクタ(C
N1)を介して、賞球表示LED基板18のランプ出力
用コネクタ(CN2)に接続されており、賞球表示LE
D基板18のランプ入力用コネクタ(CN1)は表示ラ
ンプ中継基板113aのランプ出力用コネクタ(CN
2)に接続されている。さらに、表示ランプ中継基板1
13aのランプ入力用コネクタ(CN1)は、枠制御基
板150aのランプ出力用コネクタ(CN6)に接続さ
れている。外部情報端子1基板111aにはタンク球切
れ検知スイッチ入力用コネクタ(CN1)、ドアスイッ
チ入力用コネクタ(CN2)、球貸し情報入力用コネク
タ(CN3)、大当り・賞球情報入力用コネクタ(CN
4)、大当り情報等出力用コネクタ(CN5)、賞球情
報出力用コネクタ(CN6)、球貸し情報出力用コネク
タ(CN7)が設けられている。これらのうち、タンク
球切れ検知スイッチ入力用コネクタ(CN1)にはタン
ク球切れ検知スイッチ63が接続され、ドアスイッチ入
力用コネクタ(CN2)にはドアスイッチ23が接続さ
れている。また、球貸し情報入力用コネクタ(CN3)
は枠制御基板150aの球貸し情報出力用コネクタ(C
N5)に接続されており、大当り・賞球情報入力用コネ
クタ(CN4)は主制御基板140aの大当り・賞球情
報出力用コネクタ(CN2)に接続されている。さら
に、大当り情報等出力用コネクタ(CN5)、賞球情報
出力用コネクタ(CN6)、及び、球貸し情報出力用コ
ネクタ(CN7)は、例えばホールコンピュータ等の外
部機器との接続に用いられる。球排出装置センサ基板9
6は、光センサ出力用コネクタ(CN1)、球排出モー
タ入力用コネクタ(CN2)、及び、球排出モータ出力
用コネクタ(CN3)を有している。光センサ出力用コ
ネクタ(CN1)は枠制御基板150aの光センサ入力
用コネクタ(CN3)に接続されており、球排出モータ
入力用コネクタ(CN2)は同じく枠制御基板150a
の球排出モータ出力用コネクタ(CN2)に接続されて
いる。さらに、球排出装置センサ基板96の球排出モー
タ出力用コネクタ(CN3)には、球排出モータ280
が接続されている。ここで、球排出装置センサ基板96
のブロック内の光センサ出力用コネクタ(CN1)に記
載された「球排出モータセンサLED」は第1実施形態
で説明した回転量検出用の光センサの投光器を意味して
おり、同じく「球排出モータセンサ」は光センサの受光
器を意味している。また、球排出モータ入力用コネクタ
(CN2)に記載された「球排出モータA」、「球排出
モータB」はモータ駆動の各相を表しており、(−),
(+)は逆転と正転を意味している。発射装置制御基板
103aには電源入力用コネクタ(CN1)、発射スイ
ッチ入力用コネクタ(CN2)、ハンドル入力用コネク
タ(CN3)、発射モータ出力用コネクタ(CN4)、
及び、球送り出力用コネクタ(CN5)が設けられてい
る。電源入力用コネクタ(CN1)には枠制御基板15
0aの発射制御用コネクタ(CN10)が接続され、発
射スイッチ入力用コネクタ(CN2)には発射停止スイ
ッチ11bが接続され、ハンドル入力用コネクタ(CN
3)には発射ハンドル11が接続されている。発射モー
タ出力用コネクタ(CN4)には発射モータ138(発
射装置ユニット107に含まれる)が接続され、球送り
出力用コネクタ(CN5)には球送りソレノイド中継基
板133を介して球送りソノイド139が接続されてい
る。上受皿CR基板135には、表示入力コネクタ(C
N1)、スイッチ出力用コネクタ(CN2)、2個のス
イッチ、1個のLED、3桁の7セグメント表示部とが
設けられている。表示入力用コネクタ(CN1)は枠制
御基板150aの表示出力用コネクタ(CN11)に接
続され、スイッチ出力用コネクタ(CN2)は同じく枠
制御基板150aのスイッチ入力用コネクタ(CN1
2)に接続されている。主制御基板140aには、スイ
ッチ入力用コネクタ(CN1)、大当り情報出力用コネ
クタ(CN2)、電源入力用コネクタ(CN3)、賞球
データ出力用コネクタ(CN4)が設けられている。ス
イッチ入力用コネクタ(CN1)は中継基板130の補
給球切れ検知スイッチ等出力用コネクタ(CN3)に接
続されており、大当り情報出力用コネクタ(CN2)は
外部情報端子1基板111aの大当り情報入力用コネク
タ(CN4)に接続されている。また、電源入力用コネ
クタ(CN3)は集中電源基板160aの電源出力用コ
ネクタ(CN1)に接続されており、主制御基板140
aは集中電源基板160aのコネクタ(CN2)を介し
て分電基板110aのメイン電源出力用コネクタ(CN
3)に接続されている。さらに、賞球データ出力用コネ
クタ(CN4)は枠制御基板150aの賞球データ入力
用コネクタ(CN9)に接続されている。主制御基板1
40aは音量制御基板131のコネクタ(CN1)を介
して音量スイッチ基板21のコネクタ(CN1)に接続
され、コネクタ(CN2)がスピーカ9と接続されてい
る。ここで、主制御基板140aについては電源や賞球
データの伝送に関わるコネクタのみ示されており、遊技
盤24との接続に用いられるコネクタや、音声制御基板
131との接続のためのコネクタの図示は省略されてい
る。また、賞球データ出力用端子(CN4)には、後述
するように枠制御部150へ送られる賞球データが5ビ
ットデータであることに対応して、賞球データ1端子〜
賞球データ5端子等が設けられている。枠制御基板15
0aには前述の各コネクタ(CN2,3,5,6,9〜
12)の他に、電源入力用コネクタ(CN1)、貸球ス
イッチ入力用コネクタ(CN4)、通路切換ソレノイド
出力用コネクタ(CN7)、及び、ブザー出力用コネク
タ(CN8)が設けられている。電源入力用コネクタ
(CN1)は分電基板110aの枠制御部出力用コネク
タ(CN4)に接続されており、貸球スイッチ入力用コ
ネクタ(CN4)には貸球カウントスイッチ379が接
続されている。通路切換ソレノイド出力用コネクタ(C
N7)には通路切換ソレノイド302が接続され、ブザ
ー出力用コネクタ(CN8)にはブザー155が接続さ
れている。中継基板130には前述のコネクタ(CN
3)の他に、補給球切れ検知スイッチ入力用コネクタ
(CN1)、賞球カウントスイッチ入力用コネクタ(C
N2)、及び、下皿満タンスイッチ入力用コネクタ(C
N4)が設けられている。補給球切れ検知スイッチ入力
用コネクタ(CN1)には2つの補給球切れ検知スイッ
チ86が接続され、賞球カウントスイッチ入力用コネク
タ(CN2)には賞球カウントスイッチ378が接続さ
れている。また、下皿満タンスイッチ入力用コネクタ
(CN4)には下皿満タンスイッチ7bが接続されてい
る。分電基板110aには前述の主制御部出力用コネク
タ(CN3)、枠制御部出力用コネクタ(CN4)の他
に外部電源入力用コネクタ(CN1)、接地用コネクタ
(CN2)が設けられている。
を示しており、本実施形態では前述の図13の例のよう
に分散電源部161を備えるとともに、分電部110か
ら集中電源部160と枠制御部150へ+24Vの電力
が供給される。さらに、+32V,+24V,+12V
の3種類の電力が集中電源部160から主制御部140
へ供給され、そのうちの+12V,+32Vの電力が主
制御部140から枠制御部150へ、枠制御部150か
ら発射装置制御部103へ供給され、+12Vの電力が
主制御部140から特別図柄制御部145へ供給され
る。また、枠制御部150からPCU22へ+24Vの
電力が供給される。
球排出制御における信号伝送方式を概略的に示してい
る。賞球数情報は賞球データ1〜5とストローブ信号
(STB)とを含んでおり、賞球データ1〜5は後述する
コマンドの各ビットに対応している。すなわち、賞球デ
ータ1〜5は主制御部140から枠制御部150へのコ
マンドのパラレル伝送に用いられている。また、本実施
形態では、枠制御部150における賞球スイッチ情報の
受信は、主制御部140を介して行われている。枠制御
基板150aにおける通路切換ソレノイド出力用コネク
タ(CN7)の第1端子から信号が通路切換ソレノイド
302へ送出されている。
球排出制御における信号伝送方式の概略を示している。
PCU22と枠制御部150との間でカードユニットRE
ADY信号(BRDY)、台端末貸出要求完了確認信号(BR
Q)、台READY信号(PRDY)、及び、台端末貸出完了信号
(EXS)が送受信されることにより貸球排出が行われる。
本実施形態においては、貸球カウントスイッチ379の
検出結果(貸球賞球スイッチ情報)は枠制御部150に
送られ、主制御部140へは送られない。
において実行される入賞管理処理を示す。この入賞管理
処理において、先ず、入賞がある(S100:YES)
と、6個、15個の順で入賞の種別を判断し(S10
1,102)、いずれにも該当しない場合には10個と
判断する(S102:NO)。そして、判断結果に応じ
て賞球データに6,15,10のいずれかをセットし
(S103,104,105)、賞球データを枠制御部
150の側へ出力する(S106)。さらに、排出総個
数メモリ(ここでは2バイト確保)に賞球データを加算
し(S107)、ストローブ信号(STB)をON(ここ
では5μsec間)とし(S108)、処理を終了する。
入賞がない(S100:NO)と、そのまま処理を終了
する。
す。先ず、賞球スイッチ情報がONになっているか否か
を判断し(S110)、ONであれば排出総個数メモリ
を「1」減算し(S112)、処理を終了し、OFF
(S110:NO)であればそのまま処理を終了する。
いて実行される割込処理を示す。この割込処理はSTB信
号がONとなった場合(図23のS108参照)に実行
される。先ず、主制御部140からのコマンドが取得さ
れ(S120)、6個、15個の順で払い出すべき賞球
数が確認されて(S121,S122)、6個、15
個、10個のいずれかの賞球数に対応したメモリが
「1」加算され(S123,S124,S125)、処
理は終了する。
球排出中フラグがONでなければ(S130:NO)、
6個、15個、10個の順で排出用メモリが「0」か否
か確認され(S131,S132,S133)、「0」
でないメモリがあればそのメモリに対応した数が排出カ
ウンタにセットされる(S134,S135,S13
6)。その後、賞球排出中フラグがセットされ(S13
7)、球排出モータ起動処理が実行され(S138)、
リターンに抜ける。6個、15個、10個の排出用メモ
リが「0」であれば(S131,S132,S133:
YES)、処理はリターンに抜ける。一方、賞球排出中
フラグがONであれば(S130:YES)、賞球スイ
ッチ情報がONか否かが判断され(S139)、ONで
あれば(S139:YES)、排出カウンタを「1」減
算する(S140)。つぎに、排出カウンタが「0」に
なったか否かが判断され(S141)、「0」になって
いれば(S141:YES)、賞球排出中フラグがクリ
アされて(S142)、排出処理が終了し、リターンに
抜ける。賞球スイッチ情報がONでない場合(S13
9:NO)、或は、排出カウンタが「0」でない場合に
は(S141:NO)、そのまま処理はリターンに抜け
る。
から枠制御部150へ送られるコマンドの一覧を示す。
定義されているコマンドは、図表の左端列の「データ」
欄に示すように、00H(「H」は16進数表記である
ことを示す)〜1FHの5ビットのデータであり、これ
らのコマンドの伝送は、主制御基板140aの賞球デー
タ出力用コネクタ(CN4)と枠制御基板150aの賞
球データ入力用コネクタ(CN9)を利用して行われ
る。コマンド00Hは、「内容」欄に示すように通常時
(通常の遊技が可能のとき)であることを意味してお
り、「出力タイミング」欄に示すように、通常時(ST
B信号がHレベルであるとき)のコマンドは00Hに固
定される。また、コマンド01H〜0FHは1〜15個
の賞球数データを示しており、例えば06Hは6個の賞
球の排出要求を意味し、0AHは10個の賞球の排出要
求を意味している。これらのコマンドの出力タイミング
は賞球排出要求時であり、コマンドを受信した枠制御部
150は賞球動作、即ち賞球の排出のための一連の動作
を実行する。なお、ここでいう賞球動作はリトライ動
作、即ち賞球排出が滞った場合の再試行の動作を含んで
いる。コマンド10H〜1FHは異常(エラー)の種別
を表すものであり、これらのうち10H〜15Hは、そ
れぞれ補給球不足、補給球不足の解除、下皿満タン、下
皿満タンの解除、球排出装置異常、及び、通路切換ソレ
ノイド異常の状態を意味している。補給球不足、下皿満
タン、球排出装置異常、及び、通路切換ソレノイド異常
のコマンドの出力タイミングはそれぞれの発生時であ
り、補給球不足の解除及び下皿満タンの解除のコマンド
の出力タイミングはそれぞれのエラー解除時である。図
表の右端の「枠制御部側動作」欄に示すように、各エラ
ー発生時には該当する装置の停止制御が行われ、ランプ
や7セグ(7セグメント表示器の略称、枠状態表示器1
08を表す)が状況に応じて駆動制御される。また、エ
ラー解除時には該当する装置の復帰制御が行われ、ラン
プや7セグの類が状況に応じて点灯制御される。ランプ
や7セグ等の動作態様の詳細な説明については後述する
ので(図28)、ここでは省略する。コマンド16H〜
1EHは異常データであることを意味している。また、
1FHはコネクタ抜け又は異常データであることを意味
している。これらのコマンドの発生タイミングは予測が
困難であるので特に定義されていないが、枠制御部15
0でこれらのコマンドを受信した場合には、受信データ
を破棄するとともに、主基板(主制御基板140aを意
味する)通信線異常のエラーが発生したものと判断す
る。なお、枠制御部150は、01H〜15Hのコマン
ドを受信した場合であっても、これらのコマンドを受信
すべき状態にない場合には、同様にエラー発生と判断す
る。
を示す。図表の左端列は「エラーNo.」欄、その右列は
「項目」欄である。本実施形態では6種類のエラー、即
ち補給球不足、下皿満タン、球排出装置異常、通路切換
ソレノイド異常、主基板通信線異常、及び、PCU未接
続が設定されており、これらに「エラーNo.」が設定さ
れている。また、本図表には、各エラーの「検出方
法」、「検出場所」、「各装置の状態」、「主制御部か
らの送出コマンド」、「要因」、「復帰条件」の各欄が
設けられている。図表中央列の「各装置の状態」欄は、
更に「遊技盤」、「排出装置」、「発射装置」、「PC
U]、「排出LED」、「ストップLED」、「ブザー
音」、「7セグ表示」の欄に分けられている。これらは
概ね、遊技盤24、球排出装置299、発射装置ユニッ
ト107、PCU22、賞球表示LED17、ストップ
表示LED19、ブザー155、枠状態表示器108の
状態をそれぞれ表している。特に、「遊技盤」の表記は
遊技盤24に装着された各種機器を総括したものであ
り、「ブザー音」欄はブザー155の作動の有無を表し
ている。さらに、「7セグ表示」の表記は枠状態表示器
108の表示を意味している。また、図表の「要因」欄
は各エラーの発生要因を意味しており、「復帰条件」欄
は各エラーの要因を解消して通常状態に復帰させる方法
を示している。
様を通常時と比較して説明する。また、「各装置の状
態」の欄に関する説明にあたっては、本図表中の表記を
用いる。先ず、通常時には、「各装置の状態」欄に示す
ように、遊技盤24、球排出装置299、発射装置ユニ
ット107、及び、PCU22が作動しており、賞球表
示LED17、ストップ表示LED19、ブザー音の作
動が停止している。この際、7セグ表示は作動していな
い。
ず主制御部140において補給球切れ検知スイッチ86
のOFFが検出され、主制御部140から枠制御部15
0へ補給球不足を示すコマンド10Hが送出される。そ
して、球排出装置299及びPCU22の作動が停止
し、ストップ表示LED19が所定態様で点滅する。こ
の際の7セグ表示は「1」である。補給球切れ検知スイ
ッチ86のOFFの要因としては、補給球不足、補給球
切れ検知スイッチ故障、及び、球詰まり等が挙げられ
る。補給球不足からの復帰は、補給球切れ検知スイッチ
86がONとなることにより自動的に行われる。
部140が下皿満タンスイッチ7bのOFFを検出し、
枠制御部150へ下皿満タンを示すコマンド12Hを送
出する。さらに、球排出装置299、発射装置ユニット
107、PCU22の作動が停止し、ストップ表示LE
D19が所定態様で点滅するとともに、ブザー音が出力
される。そして、7セグ表示が「2」となる。下皿満タ
ンスイッチ7bのOFFの要因としては、下皿満タンや
下皿満タンスイッチ7bが故障することなどが挙げられ
る。下皿満タンからの復帰は、下皿満タンスイッチ7b
がONとなることにより自動的に行われる。
制御部140による検出と、枠制御部150による検出
の2通りがある。主制御部140による検出の場合は、
要求した賞球数と賞球カウントスイッチ378の検知結
果とが一致しなければ(後掲の図35参照)、主制御部
140から枠制御部150へ球排出装置異常を示すコマ
ンド14Hが送出され、球排出装置299とPCU22
とが作動停止し、賞球表示LED17が点灯し、ストッ
プ表示LED19が所定態様で点滅するとともに、ブザ
ー音が出力される。そして、7セグ表示が「3」とな
る。これに対し枠制御部150による検出の場合は、更
に検出方法が2通り存在する。一方は要求した貸球数と
貸球カウントスイッチ379の検知結果との比較であ
り、他方は球排出モータ280の回転量の監視である。
すなわち、要求した貸球数と貸球カウントスイッチ37
9の検知結果とが一致しない場合(後掲の図36参照)
や、球排出モータ280の回転量を検出できない場合に
は、主制御部140が球排出装置異常を検出した場合と
同様に、球排出装置299とPCU22とが作動停止
し、賞球表示LED17が点灯し、ストップ表示LED
19が所定態様で点滅するとともに、ブザー音が出力さ
れる。そして、この際の7セグ表示は「4」となる。こ
のような球排出装置異常が検出される要因としては、主
制御部通信異常、球詰まり、球排出モータ故障、賞球カ
ウントスイッチ378の故障、貸球カウントスイッチ3
79の故障などが挙げられる。球排出装置異常からの復
帰は、リセットスイッチ119(リセット手段)を押下
することにより行われる。
にも主制御部140による検出と、枠制御部150によ
る検出の2通りがある。主制御部140による検出の場
合は、賞球の排出を要求していないときに賞球が検出さ
れると(例えば後掲の図37参照)、主制御部140か
ら枠制御部150へ通路切換ソレノイド異常を示すコマ
ンド15Hが送出され、球排出装置299とPCU22
とが作動停止し、賞球表示LED17が点灯し、ストッ
プ表示LED19が所定態様で点滅するとともに、ブザ
ー音が出力される。そして、7セグ表示が「5」とな
る。一方、枠制御部150による検出の場合は、貸球の
排出を要求していないときに貸球が検出されると(例え
ば後掲の図38参照)、主制御部140による場合と同
様に、球排出装置299とPCU22とが作動停止し、
賞球表示LED17が点灯し、ストップ表示LED19
が所定態様で点滅するとともに、ブザー音が出力され
る。そして、7セグ表示が「6」となる。このような通
路切換ソレノイド異常が検出される要因としては、通路
切換ソレノイド302の故障が挙げられる。通路切換ソ
レノイド異常からの復帰は、リセットスイッチ119を
押下することにより行われる。
枠制御部150が通信データの異常を検出すると、球排
出装置299とPCU22とが作動停止し、賞球表示L
ED17とストップ表示LED19とが所定態様で交互
点滅し、7セグ表示が「7」となる。主基板通信線異常
の要因としては、断線やコネクタ抜けが挙げられる。そ
して、主基板通信線異常からの復帰は、正常なデータを
受信することにより自動的に行われる。
御部150が接続確認信号のOFFを検出すると、球排
出装置299、発射装置ユニット107、及び、PCU
22が作動停止し、賞球表示LED17とストップ表示
LED19とが所定態様で同時点滅し、7セグ表示が
「8」となる。PCU未接続の要因としては、断線、コ
ネクタ抜け、及び、CRユニット故障などが挙げられ
る。そして、PCU未接続からの復帰は、接続確認信号
がONとなることにより自動的に行われる。
は、賞球カウントスイッチ378の検知結果を枠制御部
150へ出力するが、エラー中及び復帰時の処理に関与
していない。また、複数のエラーの発生した場合に備え
て、各装置の作動には優先順位の設定が行われている。
すなわち、先ず7セグ表示の優先順位は8>7>6>5
>4>3>2>1に設定されており、数値が大きいほど
優先順位が高い。例えばPCU未接続(No.6)と主基板
通信線異常(No.5)の双方のエラーが検出された場合、
7セグ表示は「8」となり、PCU未接続(No.6)が解
消されるまで「7」の表示は行われない。また、主制御
部140において球排出装置異常(No.3)と下皿満タン
(No.2)とが検出された場合には、先に7セグ表示が
「3」となり、球排出装置異常(No.3)が解消されると
7セグ表示が「2」となる。
示LED19、ブザー音の作動は、そのときの7セグ表
示に従う。つまり、例えばPCU未接続(No.6)と主基
板通信線異常(No.5)の双方のエラーが検出された場合
には、7セグ表示が「8」となるため、賞球表示LED
17及びストップ表示LED19は同時点滅する。そし
て、PCU未接続(No.6)が解消されて7セグ表示が
「7」となった場合に、作動態様が交互点滅に変化す
る。さらに、この際、ブザー音は作動を継続する。
射装置ユニット107、PCU22の作動は、全てのエ
ラーを確認後、「×」を優先して実行する。つまり、例
えば球排出装置異常(No.3)と下皿満タン(No.2)とが
検出された場合の発射装置ユニット107の作動は、7
セグ表示が「3」となるものの、下皿満タン(No.2)及
びPCU未接続(No.6)については「×」であるから、
発射装置ユニット107はこの「×」を優先して作動停
止する。
0及び枠制御部150の処理例を示す。図29は正常な
状態における処理の一例を示す。最上段の「メイン周
期」は主制御部140におけるリセット割込周期を示し
ている。次段の「STB」はストローブ信号を表し、「DAT
A」はパラレル伝送される5bitのデータ信号を表してい
る。また、「割込処理」は枠制御部150において、ス
トローブ信号の入力を契機に行われる割込処理のタイミ
ングを示している。最下段の「枠側状態」は枠制御部1
50により制御される遊技機枠1aの状態を表してい
る。
マンド受信部分の一部を拡大して示している。すなわ
ち、主制御部140から枠制御部150へのデータ信号
の送信が開始されてから約3μsが経過すると、ストロ
ーブ信号が立ち下がり、その5μs後にストローブ信号
が立ち上がる。さらに、ストローブ信号の立ち下がりか
ら約3μs後に、枠制御部150において割込処理が所
定時間(ここでは約40μs)の間実行される。なお、
ストローブ信号は、枠制御部150のCPUのINT端子
に入力される。また、割込処理においては、2回連続し
て正常なコマンドデータが受信された場合に入力が確定
するが、本実施形態はこれに限定されず、例えば正常な
コマンドデータの1回或は3回以上の受信によって入力
を確定してもよく、または、奇数回(例えば3回)のコ
マンド入力のうち過半数のコマンドを確定情報として認
識してもよい。また、ここに挙げた各時間の具体的な値
は、例えば使用機器の処理手順や処理時間に応じて適宜
変更することが可能である。
理を示す。パチンコ機1の電源投入に伴い主制御部14
0の電源がONとなり、主制御部140は枠制御部15
0へコマンド1FHを送信する。この際、枠側状態は立
上り待機状態にある。さらに、主制御部140は、コマ
ンドを00H,11H,13H,00Hの順に切替え
る。コマンド00Hの送信に伴ってストローブ信号が立
ち上がり、枠側状態はエラー状態となる。さらに、コマ
ンド11H,13Hの送信にともない、ストローブ信号
は立下がりと立上がりを行う。コマンド13Hが所定時
間送信されるまで、枠側状態はエラー状態を維持する。
そして、その後枠側状態は待機状態となる。
の場合の処理例を示す。先ず、コマンドが00H,0F
H,00Hの順で切替ると、枠側状態は通常時,コマン
ド受信,通常時の順に変化する。メインループでの監視
にて、割込処理が行われていないのにも関らずこの後コ
マンドが00H以外のデータに変化すると、枠制御部1
50は断線と判断する。また、STB有効時に1FHが
検出されると、枠制御部150はコネクタ抜けと判断
し、コマンド一覧(図27参照)に無いデータ、又は、
16H〜1EHの場合、異常データと判断する。
す。ここでは15個賞球の排出が繰返される場合を説明
する。先ず、枠制御部150はコマンド0FHを受信す
ると割込処理を実行し、球排出装置299を駆動して賞
球の排出を実行する。払出された賞球は賞球カウントス
イッチ378により検出され、賞球カウントスイッチ3
78の検出結果は主制御部140へ送られる。さらに、
主制御部140から枠制御部150へ、賞球カウントス
イッチ信号が送られると、枠側状態は賞球中となる。そ
して、賞球カウントスイッチ信号から判断される賞球数
が15個に達すると、枠側状態は賞球開始待機中に変化
する。さらに、枠制御部150は、その後に送信された
コマンド0FHに対して同様な処理を実行する。
処理例を示す。ここでは、15個賞球の排出の際、14
個目以降の賞球排出が滞った場合について説明する。先
ず、枠制御部150は、13個目の賞球に相当する信号
の立ち上りが検出されてから所定時間Tが経過しても後
続の信号が入力されなければ、リトライ(再試行)を実
行する。本実施形態におけるリトライは、球排出モータ
280を正逆方向に所定量(例えば遊技球数個分)回転
させ、その間に遊技球(ここでは賞球)が検出されなけ
れば、枠制御部150は球排出装置異常の判断を行う処
理である。図34の例では、14個目の賞球の排出が行
われ、この賞球が検出された後、枠側状態が残球賞球中
となり、15個目の賞球排出の後、枠側状態が賞球開始
待機中となる。なお、球排出装置299内の前記光セン
サによる回転量検出に基づく球排出装置異常の判断を併
用或は代替してもよい。
且つ、球排出モータ280が作動しないことを主制御部
140が検出した場合の処理例を示す。主制御部140
から枠制御部150へ賞球個数データのコマンド(図示
略)が送信されることに伴い、枠制御部150にてスト
ローブ信号が検出されると、枠側状態は待機中から賞球
開始待機中、賞球中の順に変化する。正常であれば、枠
側状態が賞球待機中に変化してから所定時間経過後に、
破線で示すように球排出モータ280が作動し、その
後、賞球カウントスイッチ378が同じく破線で示すよ
うに賞球を検出する。しかし、球排出装置299に異常
があり、球排出モータ280が実線で示すように動作し
ない場合には、賞球が払出されず、賞球カウントスイッ
チ信号も変化しない。主制御部140においては、スト
ローブ信号の送信からの所定時間(例えば1sec)が賞
球払出開始監視時間と定められており、この賞球払出開
始監視時間が経過しても賞球が検出されなければ、主制
御部140が要求した賞球数を検出できないと判断して
球排出装置異常のエラーの発生を認識する。さらに、主
制御部140は枠制御部150へ球排出装置異常コマン
ド(14H)を送信する。この際、主制御部140は遊
技盤側状態を通常のまま維持する。枠制御部150は、
球排出装置異常のコマンドを受けた時点から、枠側状態
を球排出装置異常とする。ここで、リセットスイッチ1
19を操作することにより、球排出装置異常の状態が解
消され、枠側状態は通常状態に復帰する。リセットスイ
ッチ119が操作された場合、枠制御部150において
は、それまで記憶されていた賞球個数データが破棄され
る。そして、次の賞球個数データに対応した排出が行わ
れる。先の異常の要因が排除されていれば、枠制御部1
50は正常な排出を行うが、排除されていない場合に
は、再び異常発生の判断が行われる。なお、賞球排出の
途中に球排出装置異常が生じる場合(例えば、1個目の
正常な排出後に2個目以降の排出が滞った場合など)も
考慮し、正常な球排出後の所定時間が判定時間と定めら
れており、この判定時間の経過後に残りの賞球数が
「0」でなければ、球排出装置異常の判断が行われる。
且つ、球排出モータ280が作動しないことを枠制御部
150が検出した場合の処理例を示す。主制御部140
から枠制御部150へ賞球個数データのコマンド(図示
略)が送信されることに伴い、枠制御部150にてスト
ローブ信号が検出されると、枠側状態は球貸し準備とな
り、通路切換ソレノイド302が所定時間ONになる。
主制御部140においては、ストローブ信号の受信から
の所定時間(ここでは10sec)が球貸し監視時間と定
められており、この球貸し監視時間が経過しても25個
の貸球が検出されなければ、枠制御部150は要求した
貸球数を検出できないと判断して球排出装置異常のエラ
ーの発生を認識する。そして、枠側状態は球排出装置異
常となる。なお、本実施形態では、球排出装置299の
これ以外の状態も監視されており、例えば、球排出の開
始に先立って球排出モータ280の基準位置を確認・決
定する動作(原点出し動作)等において回転量検出用の
光センサの出力信号を正常に検出できない場合などに
も、枠制御部150は球排出装置異常の判断を行う。そ
して、リセットスイッチ119を操作することにより、
球排出装置異常の状態が解消され、枠側状態は通常状態
に復帰する。リセットスイッチ119が操作された場
合、枠制御部150においては、それまで記憶されてい
た賞球個数データが破棄される。そして、次の賞球個数
データに対応した排出が行われる。先の異常の要因が排
除されていれば、枠制御部150は正常な排出を行う
が、排除されていない場合には、再び異常発生の判断が
行われる。
であって、且つ、球貸し時に通路切換ソレノイド302
が作動せず遊技球が賞球側に流下したことを、主制御部
140が検出した場合の処理例を示す。球貸しのために
操作パネル10の操作ボタンが押され、貸出スイッチ信
号が変化すると、枠制御部150がこれを検出し、枠側
状態が球貸し準備となる。この後、正常であれば、所定
時間経過後に通路切換ソレノイド302が貸球側に動作
し、球排出モータ280が駆動され、貸球カウントスイ
ッチ信号が同じく破線で示すように変化する。
しない場合には、貸球として排出された遊技球が賞球通
路373に流入し、遊技球が賞球カウントスイッチ37
8により検出される。主制御部140は、賞球カウント
スイッチ378が遊技球を検出したことに伴い、通路切
換ソレノイド異常コマンド(15H)を枠制御部150
へ送信する(ストローブ信号参照)。枠側状態は、球排
出モータ280が25個分の遊技球の排出動作を終えた
後、先の通路切換ソレノイド異常コマンドに基づいて通
路切換ソレノイド異常となり、この通路切換ソレノイド
異常はリセットスイッチ119が操作されるまで継続す
る。主制御部140においては、1個目の異常に基づい
て異常検出を行う。枠制御部150においては、貸球数
が目的値に達しないため、前述の球貸し監視時間経過後
に球排出装置異常の判断が行われるが、主制御部140
によって通路切換ソレノイド異常の検出も行われている
ため、7セグ表示は優先順位に基づいて「6」となる。
そして、リセットスイッチ119を操作することによ
り、球排出装置異常の状態が解消され、枠側状態は通常
状態に復帰する。リセットスイッチ119が操作された
場合、枠制御部150においては、それまで記憶されて
いた賞球個数データが破棄される。
であって、且つ、賞球排出時に通路切換ソレノイド30
2が作動せず遊技球が貸球側に流下したことを、枠制御
部150が検出した場合の処理例を示す。なお、このよ
うな異常が生じる原因としては、ゴミ等の異物の侵入に
より可動部品が通常の動作を妨げられて固着することな
どが挙げられる。先ず、主制御部140から枠制御部1
50へストローブ信号(賞球要求)が送られると、枠側
状態は賞球準備となり、更に所定時間経過後、賞球中と
なる。通路切換ソレノイド302がOFFしないまま
(案内方向が貸球側となったまま)球排出モータ280
が遊技球を払出すと、賞球として払出された遊技球が貸
球カウントスイッチ379により誤まって検出される。
枠制御部150は、賞球スイッチ信号の変化によって異
常を検出し、通路切換ソレノイド異常の判断をする。枠
側状態は、球排出モータ280が所定数(ここでは15
個)分の遊技球の排出動作を終えた後、通路切換ソレノ
イド異常となる。この通路切換ソレノイド異常はリセッ
トスイッチ119が操作されるまで継続する。1個目の
異常に基づいて異常検出を行う。主制御部140におい
ては賞球数が目的値に達しないため球排出装置異常の判
断が行われるが、球排出装置異常の7セグ表示の優先順
位は通路切換ソレノイド異常よりも低いため、7セグ表
示は「6」となる。リセットスイッチ119を操作する
ことにより、球排出装置異常の状態が解消され、枠側状
態は通常状態に復帰する。リセットスイッチ119が操
作された場合、枠制御部150においては、それまで記
憶されていた賞球個数データが破棄される。
R機201,現金機201’においては、前述の実施形
態と同様に、複数の球排出装置99や球排出系統を設け
ることなく賞球及び貸球が個別に検出される。したがっ
て、機構盤262,262’の構造の大幅な複雑化や変
更を伴うことなく、貸球数及び賞球数を正確に把握する
ことができる。また、CR機用ユニット300及び現金
機用ユニット300’の装着構造が互換性を有するとと
もに、これら以外の部分は賞球排出及び貸球排出に共用
されているので、両ユニットのいずれかを選択して装着
するのみで異なる用途に対応することができる。したが
って、用途変更が容易である。また、本実施形態のCR
機201,現金機201’においても用途の変更(及び
決定)は、製造時或はその後(例えば改造時等)のいず
れの場合にも可能である。さらに、球排出装置異常、切
換ソレノイド異常等の各種エラーを緻密に検出し、遊技
者等に音声、表示によりエラーを認識させ、リセットス
イッチ119等の操作、或は、自動により、正常状態へ
の迅速、確実な復帰が可能となる。
0は上述の第2実施形態におけるコマンド一覧図表及び
エラー一覧図表(図27、図28参照)の一変更例であ
る。本変更例においては、リセット手段として、発射ハ
ンドル11に設けられたタッチスイッチ11aが兼用さ
れている。すなわち、球排出装置異常や通路切換ソレノ
イド異常を主制御部140の検出により判断した場合の
復帰条件としてタッチスイッチ11aの状態が設定され
ており、異常の要因を解消後、タッチスイッチ11aに
遊技店の関係者や遊技者が接触することにより、図40
の「復帰条件」欄に示すように、通常状態への復帰が行
われる。すなわち、(1)球排出装置異常(No.3)で検
出場所が主制御部140の場合、タッチスイッチ11a
がOFFからONに変化することで復帰し、(2)球排
出装置異常(No.3)で検出場所が枠制御部150の場
合、主制御部140の通常状態を受信することで復帰
し、(3)通路切換ソレノイド異常(No.4)で検出場所
が主制御部140の場合、タッチスイッチ11aがOF
FからONに変化することで復帰し、(4)通路切換ソ
レノイド異常(No.4)で検出場所が枠制御部150の場
合、主制御部140の通常状態を受信することで復帰す
る。また、図示は省略するが、本変更例ではタッチスイ
ッチ11aに係る信号が主制御部140へも送られる。
そして、図39に示すように、「球排出装置異常 解
除」のコマンド(15H)や、「通路切換ソレノイド異
常 解除」のコマンド(17H)が設定されており、こ
れらのコマンドは、タッチスイッチ11aのON動作に
伴い、主制御部140から枠制御部150へ送信され
る。なお、この他の例として、リセット手段として、発
射ハンドル11に内蔵されたスタートスイッチ11cを
用いることが挙げられる。このスタートスイッチ11c
は、一般の発射ハンドルと同様にタッチスイッチ11b
とのAND条件を成立させるもので、本実施形態におい
ては、図19に示す発射装置制御基板103aのハンド
ル入力用コネクタ(CN3)に設けられた発射SW端子
(第5端子)に接続されている。
したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において
本発明の構成を適宜改変できることは当然であり、この
ような改変も、本発明の技術的範囲に属するものであ
る。例えば、本発明は、いわゆる権利物、羽根物、アレ
ンジボールと呼ばれている機種、一般電役などの種々の
弾球遊技機に適用が可能である。
構成を複雑化することなく、貸球数及び賞球数を正確に
把握することができる。特に、貸球及び賞球を区別し、
いずれをも検出するため、遊技機が設置される遊技店に
とって重要な貸球の情報を、遊技店(いわゆるホールコ
ンピュータ)に正確に提供できる。すなわち、例えば一
回の大当りの賞球数を一般的な約2000〜2500個程度と
し、一回の貸球数を500円分125個(1球当り4円)とし
た場合、両者を比較すると、貸球数は賞球数の約5%〜6
%強に達する。そして、この貸球の重要性は、一回の大
当りの賞球数が少ない遊技機(例えば、特別遊技中の継
続回数を7回や10回としたものなど)においては、さら
に高まることとなる。また、遊技店の経営管理における
損益分岐点は、いわゆるベース(セーフ球とアウト球の
数に基づいて算出される経営指標)で約1.4とされてお
り、遊技店にとっては約40%の回収超過が必要とされて
いる。これは、一方的な利益を追求せず、遊技者へ最大
限の利益を還元しようとする遊技店ほど貸球数の値を正
確に把握することが、経営面で重要となることを意味し
ている。また、一般的に貸球の単価(例えば4円)は、
賞球の単価(例えば2円50銭、3円など)より高い。さら
に、貸球排出が行われるのは、遊技者が大当りを導く途
上にある場合が殆どであるとともに、例えば1日の稼動
について考えれば、大当りの発生回数よりも球貸回数の
方が多い。このため、貸球数の情報の正確さは、遊技店
と遊技者との間のトラブル防止の観点から重要となる。
つまり、本発明の遊技機によれば、上述のように貸球数
及び賞球数を正確に把握することが可能であり、遊技店
にとって経営面で有益な情報を正確に提供することが可
能となるとともに、トラブルの防止にも寄与する。
や貸球についてのトラブルが生じた場合であっても、貸
球通路と賞球通路が分岐し、賞球カウントスイッチと貸
球カウントスイッチとが個々に配設されているので、検
出構造を視覚的に認識し易く、遊技機を開放して背面の
検出構造を遊技者に示すことにより、遊技者の懸念を除
くことが可能で、トラブルの早期解決が可能である。さ
らに、本発明の遊技機においては、貸球数及び賞球数の
情報をバックアップする機能を装備したため、例えば停
電等の異常発生時であっても、貸球及び賞球に係るトラ
ブルの発生防止及び早期解決が可能となる。
態である、例えばCR機と現金機共用の共用部を備えた
球排出手段を設けたため、CR機と現金機との間で僅か
な変更箇所のみで、当該球排出手段を共用することが可
能となる。例えば、遊技機の製造・販売には許認可が必
要である一方、遊技機の販売台数は遊技者の嗜好に大き
く左右され、非技術的要素により商品サイクルが短期化
することも多い。このため、特別な人気機種を除いては
商品サイクルが2〜3ヶ月程度となるのが一般的であ
る。そして、製造業者においてはCR機及び現金機を立
て続けに許認可申請し、双方の認可を受けた後に集中的
に製造・販売することで、短期により多くの商品を出荷
できるよう生産計画を立てる場合が多い。したがって、
CR機と現金機との間で構造変更箇所を最小限に抑えな
ければ、効率的生産ができず、短い商品サイクルの中で
開発投資に見合う利益を上げることができない。しか
し、本発明の遊技機は、CR機と現金機共用の共用部を
備えた球排出手段を設け、単能化手段の装着により非共
用部を単能化するため、CR機と現金機との間で変更箇
所を最小限に抑えることが可能であり、生産効率が良
く、開発投資に見合った利益を上げることが可能であ
る。
る。
合の球流下部及びその周辺の裏面図、(b)は同パチン
コ機の球排出装置及びその周辺の側面断面図、(c)は
同パチンコ機を現金機として用いた場合の球流下部及び
その周辺の裏面図である。
図、(b)は同タンクレールの変更形態の平面図であ
る。
面図である。
ーチャートである。
ーチャートである。
(b)は別の変更形態の斜視図である。
略的に示すブロック図である。
を示すブロック図である。
る。
る。
視図である。
用の球流下部及びその周辺の裏面図、(b)は同パチン
コ機の球排出装置及びその周辺の側面断面図、(c)は
同パチンコ機の現金機用の球流下部及びその周辺の裏面
図である。
順を示すフローチャートである。
順を示すフローチャートである。
ロック図である。
に示すブロック図である。
に示すブロック図である。
示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
一覧図表である。
ングフローチャートである。
タイミングフローチャートである。
グフローチャートである。
理例を示すタイミングフローチャートである。
ーチャートである。
タイミングフローチャートである。
出モータが作動しないことを主制御部が検出した場合の
処理例を示すタイミングフローチャートである。
出モータが作動しないことを枠制御部が検出した場合の
処理例を示すタイミングフローチャートである。
つ、球貸し時に通路切換ソレノイドが作動せず遊技球が
賞球側に流下したことを、主制御部が検出した場合の処
理例を示すタイミングフローチャートである。
つ、賞球排出時に通路切換ソレノイドが作動せず遊技球
が貸球側に流下したことを、枠制御部が検出した場合の
処理例を示すタイミングフローチャートである。
覧図表である。
図表である。
a,182b,182c…歯車 96…球排出装置センサ基板 85,85’…球流出口 86,86’…補給球切れ検知スイッチ、88…ストッ
パ蓋 90,90’…球切れスイッチレバー、99,99’,
199…球排出装置
Claims (7)
- 【請求項1】 貸球排出及び賞球排出に共用される球排
出手段と、 貸球及び賞球を区別して検出する球検出手段とを具備し
たことを特徴とする弾球遊技機。 - 【請求項2】 貸球排出及び賞球排出に共用可能な球排
出手段が設けられ、該球排出手段が互いに異なる価値媒
体を必要とする第1及び第2の遊技機形態に共用可能な
共用部と、前記各遊技機形態に応じて変更される非共用
部とを有し、該非共用部には、前記球排出手段を賞球排
出に単能化する単能化手段を装着可能なことを特徴とす
る弾球遊技機。 - 【請求項3】 貸球及び賞球を区別して検出する球検出
手段を具備し、前記球検出手段が、遊技に先立ち貨幣価
値媒体と交換される事前支払価値媒体を必要とする前記
第1の遊技機形態に専有される請求項2記載の弾球遊技
機。 - 【請求項4】 前記球排出手段には遊技球通路が設けら
れ、該遊技球通路は途中の分岐部において賞球通路と貸
球通路とに分岐し、前記球排出手段は、賞球時あるいは
球貸時の別に応じて遊技球を賞球通路と貸球通路との何
れかに選択的に排出させるとともに、前記球検出手段
は、前記賞球通路に設けられた賞球カウントスイッチ
と、前記貸球通路に設けられた貸球カウントスイッチと
を備える請求項1ないし3のいずれかに記載の弾球遊技
機。 - 【請求項5】 複数の電源部と、所定の前記電源部から
電力の供給を受ける複数の制御部とを備え、前記電源部
は、少なくとも停電時に前記賞球排出に係るRAMデー
タを補償するバックアップ電源部を含む請求項1ないし
4のいずれかに記載の弾球遊技機。 - 【請求項6】 前記電源部は、外部電源からの交流電圧
を複数の電圧値に直流変換し、これらを前記各制御部に
分配・供給する集中電源部を含む請求項5記載の弾球遊
技機。 - 【請求項7】 前記複数の電圧値は、基準電圧値と、該
基準電圧値に対して1/n(nは整数)の関係を満たす
よう変圧された対比電圧値とを含む請求項6記載の弾球
遊技機。
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