JP3257809B2 - 遊技機用コンピュータ - Google Patents

遊技機用コンピュータ

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JP3257809B2
JP3257809B2 JP31720291A JP31720291A JP3257809B2 JP 3257809 B2 JP3257809 B2 JP 3257809B2 JP 31720291 A JP31720291 A JP 31720291A JP 31720291 A JP31720291 A JP 31720291A JP 3257809 B2 JP3257809 B2 JP 3257809B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機などで代表される遊技機に用いられるコンピュ
ータに関し、特に、パチンコ遊技機における景品玉払出
装置や可変表示装置に用いられるコンピュータや、ゲー
ム制御用の遊技機用コンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機用コンピュータにおい
て、従来から一般的に知られているものに、たとえばC
PU(Central Processing Uni
t)、RAM(Random Access Memo
ry)、ROM(Read−Only Memory)
などを含む1チップまたは数チップのLSI(大規模集
積回路)からなり、ROMに予め格納された制御用プロ
グラムに基づいて遊技機や景品玉払出装置等を制御する
ものがあった
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かし、ROMの格納
内容は読出が困難な場合があるため、格納されているプ
ログラムデータを容易にはチェックできない場合がある
という不都合があった。
【0004】本発明はかかる実情に鑑み考え出されたも
のであり、格納されているプログラムデータを容易に確
認できる遊技機用コンピュータを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技機に使用される遊技機用コンピュータであっ
て、制御用のプログラムデータを記憶するプログラム記
憶手段と、該プログラム記憶手段に記憶されているプロ
グラムデータを読出すための読出指令信号が前記遊技機
の電源投入後前記遊技機の制御が実行される前の期間内
に予め定められた期間以上継続して前記遊技機用コンピ
ュータの外部から入力されたことに基づいて、前記プロ
グラム記憶手段に記憶されているプログラムデータを
記遊技機用コンピュータの外部へ出力するプログラム出
力手段とを含み、該プログラム出力手段は、前記プログ
ラムデータを前記遊技機用コンピュータの外部へ出力す
る場合に、プログラムデータの伝送が正しく行なわれた
か否かを確認するために用いられる確認用データをさら
前記遊技機用コンピュータの外部へ出力することを特
徴とする。請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、前記読出指令信号は、前記遊技
機用コンピュータに設けられた他の信号の入力に使用さ
れる既存の信号線を用いて入力されることを特徴とす
る。請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の発明
の構成に加えて、前記読出指令信号は、前記既存の信号
線に入力される前記他の信号と区別可能な入力態様の信
号であることを特徴とする。請求項4に記載の本発明
は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加
えて、前記プログラム出力手段は、前記プログラムデー
タを出力する場合に、出力する前記プログラムデータの
取込みタイミングを示す信号を前記プログラムデータと
並列して出力することを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、プログラム
記憶手段に記憶されているプログラムデータを読出すた
めの読出指令信号が遊技機の電源投入後遊技機の制御が
実行される前の期間内に予め定められた期間以上継続し
遊技機用コンピュータの外部から入力されたことに基
づいて、プログラム出力手段が、プログラム記憶手段に
記憶されているプログラムデータを遊技機用コンピュー
タの外部へ出力する。この出力データを用いてプログラ
ム記憶手段に記憶されているプログラムデータの内容を
確認することができる。それに加えて、遊技機の電源投
入後遊技機の制御が実行される前という極めて限られた
期間に読出指令信号が入力されたことがプログラムデー
の外部出力の条件であるため、プログラムデータの読
出しの時期的な制限により不正行為者が不正にプログラ
ムデータを読出すことが困難となる。さらに、そのよう
な限られた期間に読出指令信号が予め定められた期間以
上継続しなければプログラムデータの出力条件が満たさ
れないため、遊技場内のノイズによるプログラムデータ
出力の誤作動を防ぐことができる。さらに、プログラム
出力手段がプログラムデータを外部出力する場合には、
プログラムデータの伝送が正しく行なわれたか否かを確
認するために用いられる確認用データがプログラム出力
手段からさらに遊技機用コンピュータの外部へ出力され
る。このため、確認用データに基づいて、プログラムデ
ータが内容確認のために正しく伝送されたか否かを確認
することが可能になる。請求項2に記載の本発明によれ
ば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、次のように
作用する。遊技機用コンピュータに設けられた他の信号
の入力に使用される既存の信号線を用いて読出指令信号
が入力される。このため、遊技機の通常の制御に使用さ
れている信号線をそのまま用いて内容確認のためにプロ
グラムデータの出力を行なうことが可能になる。その結
果、内容確認のためにプログラムデータを出力させるた
めに必要となる部品数の増加を抑制することが可能にな
り、製造コストの増加を抑制することが可能になる。請
求項3に記載の本発明によれば、請求項2に記載の発明
の作用に加えて、次のように作用する。読出指令信号と
して、既存の信号線に入力される他の信号と区別可能な
入力態様の信号が用いられる。このため、他の信号の入
力に使用される既存の信号線を用いて読出指令信号を入
力する場合であっても、読出指令信号の入力がされてい
るか否かを確実に判断することが可能になる。請求項4
に記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに
記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。プロ
グラム出力手段により、プログラムデータが出力される
場合に、出力されるプログラムデータの取込みタイミン
グを示す信号がプログラムデータと並列して出力され
る。このため、出力されたプログラムデータを取込む側
において、そのような取込みタイミングを示す信号を利
用してプログラムデータを確実に取込むことができるよ
うになる。
【0007】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、本実施例においては、遊技機
用コンピュータの一例として景品玉払出装置制御用コン
ピュータを取り上げて説明するが、本発明はこれに限定
されるものではなく、たとえば可変表示装置制御用コン
ピュータや、ゲーム制御用コンピュータであってもよ
い。
【0008】図1は、本発明に係る遊技機用コンピュー
タの一例を景品玉払出装置に使用したパチンコ遊技機6
0およびカード処理機62を示す正面図である。
【0009】パチンコ遊技機60の左右方向一側部(図
面では左側)にはカード処理機62がパチンコ遊技機6
0に対し分離可能な状態で設けられている。図中130
は処理機使用可表示器であり、カード処理機62が作動
中で使用可能である旨を点灯表示するためのものであ
る。また、この処理機使用可表示器130により、後述
する各種のエラー状態が表示される。カード処理機62
にはカードリーダライタが設けられたカードリーダライ
タ制御部134が設けられており、カード挿入・排出口
133からカードを挿入すればそのカードに記録されて
いる記録情報がこのカードリーダライタにより読取られ
る。その読取られたカード情報に含まれている挿入時の
カード残額が残金額表示器(カード残高表示器)50に
より表示される。このカード処理機62にはCPU,R
OM,RAM等が内蔵されたカード処理機制御部135
が設けられており、このカード処理機制御部135より
カード処理機62全体が制御される。
【0010】遊技者がこのカード挿入・排出口133に
カードを挿入してその挿入カードが適正でかつカード残
額が残っている場合で玉貸操作が可能な場合には、カー
ド処理機制御部135からパチンコ遊技機60側に玉貸
可LED点灯用の制御信号が出力されて打球待機部の一
例の玉貯留皿59に設けられている玉貸可LED(玉貸
可表示器)48dが点灯される。この玉貸可LED(玉
貸可表示器)48dは玉貸操作ができる旨を点灯表示す
るものである。遊技者がこの玉貸可LED(玉貸可表示
器)48dの点灯していることを確認して玉貸ボタン4
4cを押圧操作する。すると、カード処理機62側から
パチンコ遊技機60側の払出制御用マイクロコンピュー
タ350に玉払出指令信号が出力されて後述するたとえ
ばロータリスイッチ等からなる貸玉額設定スイッチ13
7(図2参照)によって予め設定されている一回の玉貸
操作により払出される貸玉額(以下、単に貸玉額とい
う)分の遊技玉(パチンコ玉)が打球供給皿59内に払
出される。この貸玉額分の払出が終了するまでは玉貸可
LED(玉貸可表示器)48dが消灯する。そして貸玉
額分のパチンコ玉の払出が終了した段階でカード処理機
62内に挿入されているカードのカード残額が貸玉額分
減額更新される。
【0011】図中42cは返却ボタンであり、玉貸可L
ED(玉貸可表示器)48dの点灯している期間中操作
が有効なものである。この返却ボタン42cが遊技者に
よって押圧操作されることにより、カード処理機62内
に挿入されているカードがカード挿入・排出口133か
ら遊技者側に返却される。このカード挿入・排出口13
3は、カードが挿入・排出される溝部分の外周に突条が
設けられており、図示右側の突条133aより左側の突
条133bのほうが突出量の大きい突条に構成されてお
り、このカード処理機62の図示左側に設置されている
パチンコ遊技機(図示せず)で遊技をせんとする遊技者
が間違ってこのカード処理機62のカード挿入・排出口
133にカードを挿入する不都合を極力防止できるよう
にしている。図中132はカード挿入ランプであり、カ
ード挿入・排出口133にカードが挿入されて所定位置
に保持された状態で点灯するものである。
【0012】カード挿入時のカード残額と、玉貸が行な
われて減額更新された後のカードの残金額とが打球供給
皿59に設けられている残金額表示器(カード残高表示
器)50により表示される。打球供給皿59内にパチン
コ玉が払出された状態で遊技者が打球操作ハンドル12
1を操作すれば、パチンコ玉が1つずつ遊技領域120
内に打込まれる。遊技領域120には、始動入賞口12
5a,125b,125cが設けられており、この始動
入賞口125a〜125cにパチンコ玉が入賞すること
により可変表示装置123が可変開始される。そして停
止時の表示結果が特定の識別情報の組合せ(777)と
なれば大当りとなり可変入賞球装置124が開成してパ
チンコ玉が入賞しやすい第1の状態となる。始動入賞口
125aにパチンコ玉が入賞すると1個の入賞につきn
個(たとえば7個)の景品玉が打球供給皿59に払出さ
れる。始動入賞口125b,125c内にパチンコ玉が
入賞すると1個の入賞につきm個(たとえば10個)の
景品玉が打球供給皿59内に払出される。さらに、遊技
領域120内に設けられている通常の入賞口や可変入賞
球装置124内にパチンコ玉が入賞すると1個の入賞に
つきk個(たとえば15個)の景品玉が打球供給皿59
内に払出される。これらの景品玉の払出の最中に払出ラ
ンプ126が点灯または点滅表示される。
【0013】この打球供給皿59内に払出される景品玉
は後述する玉タンク151(図2参照)内に貯留されて
いるのであり、この玉タンク151内の貯留玉がなくな
ればタンク玉センサ150が玉を検出しなくなり、その
時点で玉切れ表示器127が点灯または点滅表示して貯
留玉がなくなったことを表示する。打球供給皿59が景
品玉で満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉は
余剰玉貯留皿122内に払出される。この余剰玉貯留皿
122も満杯になった場合に、それ以降払出すべき景品
玉が生じたときにその景品玉の個数またはその景品玉に
相当する金額等を記憶して表示するクレジット得点表示
器を打球供給皿59に設けてもよい。つまり、本実施例
では、後述するように1個の入賞玉に基づく景品玉の払
出制御が終了した後さらに次の入賞玉に基づく景品玉の
払出制御を行なうという入賞玉1個宛処理を行なってお
り、前記余剰玉貯留皿122が満杯になった以降におい
て、入賞玉に基づいて払出すべき景品玉が存在するとき
にはその入賞玉に基づいて払出すべき景品玉の個数また
その景品玉に相当する金額等を加算記憶し、その加算記
憶が終了した後次の入賞玉に基づく加算記憶を行ない、
その加算記憶された記憶値をクレジット得点表示器によ
り表示させてもよい。その場合には、玉貯留皿59や余
剰玉貯留皿122内のパチンコ玉が少なくなった後にお
いてこのクレジット得点表示器に表示されている得点分
の景品玉を払出す。残金額表示器(カード残高表示器)
50は7セグメント表示器で構成しているが、その代わ
りに、複数の発光ダイオードを貸玉額や100円単位に
対応させて設けてもよい。また、残金額表示器(カード
残高表示器)50により貸玉額を表示してもよく、さら
に別の表示器を設けてそれに貸玉額を表示したり貸玉額
が印刷されたシールを張りつけたりしてもよい。図中1
5はスピーカであり、大当り時の効果音等が発せられ
る。
【0014】カード処理機62の正面側には、端数表示
スイッチ136が設けられている。この端数表示スイッ
チ136は、残金額表示器(カード残高表示器)50に
より表示される挿入カードの現時点における残額に予め
定められた単位数(たとえば100円)未満の端数が生
じた場合に表示桁を切換えることによりその予め定めら
れた単位数(たとえば100円)未満の端数を表示させ
るためのものである。つまり、貸玉レートが変更されて
貸出されるパチンコ玉の金銭等価価値が変わったこと等
に起因して予め定められた単位数(たとえば100円)
未満のカード残額が生ずる場合にこの端数表示スイッチ
136を切換えると、まず1万円単位の残額がある場合
には端数を切捨てて残金額表示器(カード残高表示器)
50により点滅表示され、1万円単位の残額がなくなっ
た時点で自動的に表示器が切換わり100円未満の端数
まで点灯表示される。この残金額表示器(カード残高表
示器)50は幕板等に設けてもよい。
【0015】図2は、カード処理機およびパチンコ遊技
機の一部内部構造を示す背面図である。
【0016】カード処理機62のカード処理機制御部1
35にコネクタ734により接続されている配線ケーブ
ル733がパチンコ遊技機60に設けられている中継端
子基板138にコネクタ139により接続され、カード
処理機制御部135と中継端子基板138とが配線ケー
ブル733により互いに情報の送受信ができるようにな
っている。またこの中継端子基板138には、払出制御
基板ボックス145内に収納されている払出制御基板7
30,ゲーム制御基板ボックス148内に収納されてい
るゲーム制御基板,遊技機用ターミナルボックス14
9,玉払出基板70が、それぞれコネクタ141,14
4,143,142を介して接続される。さらに、打球
供給皿59に設けられている前述した各種表示器や各種
操作ボタンのスイッチがコネクタ140を介して中継端
子基板138に接続されている。なお、カード処理機制
御部135と打球供給皿59に設けられている各種表示
器や各種操作ボタンのスイッチならびに払出制御基板ボ
ックス145内の払出集中制御基板730とを中継端子
基板138を介することなく直接配線により接続し、払
出制御基板730と玉払出基板70とを中継端子基板1
38を介して接続するようにしてもよい。また、カード
処理機制御部135と払出制御基板730とを直接コネ
クタにより接続するようにしてもよい。
【0017】カード処理機62の裏面側には、1回の玉
貸操作により払出される貸玉額を予め入力設定するため
の貸玉額設定スイッチ137が設けられており、図示す
るように、100円,200円,300円,400円,
500円の5種類の金額が入力設定できるようになって
いる。たとえば遊技場の係員により図示のように貸玉額
が300円に設定されればその300円が貸玉額として
カード処理機制御部135のマイクロコンピュータ30
0(図5参照)に記憶される。そして、遊技者がカード
をカード挿入・排出口133に挿入し、玉貸ボタン44
cを押圧操作することにより自動的にこの貸玉額(30
0円)分のパチンコ玉が打球供給皿59内に払出されカ
ード残額から減額されることになる。図中134はカー
ドリーダライタおよびその制御回路を含むカードリーダ
ライタ制御部である。
【0018】払出制御基板ボックス145には、エラー
原因表示器146が設けられており、玉払出器63によ
るパチンコ玉の払出に異常が生じた場合のその異常原因
の種類を表示できるように構成されている。そして発生
した異常を遊技場の係員が修復した場合にはリセットボ
タン147を操作し、玉払出制御用のプログラムをリセ
ットする。このエラー原因表示器146を払出制御基板
ボックス145に設ける代わりに、エラー原因を玉貯留
皿59に設けられている残金額表示器(カード残高表示
器)50により表示したり、遊技機前面側に別途エラー
原因表示器を設けたり、原因によって払出ランプ126
の点滅態様を変えることにより対応させたり、あるい
は、ホール用管理コンピュータで表示したりしてもよ
い。前記玉払出器63と払出制御基板ボックス145内
の払出制御基板とにより玉払出装置が構成される。この
玉払出器63は、パチンコ遊技機60の機構板751に
対しビス止等で着脱自在に取付けられている。なお、取
付方法としては、ビス止に限らず係止金具による係止や
弾性保持部材を利用した弾性保持等、着脱自在な取付方
法であればいかなるものでもよい。
【0019】遊技領域120内に打込まれたパチンコ玉
が始動入賞口125a,125b,125c(図1参
照)に入賞すれば、その入賞玉が始動入賞玉検出スイッ
チ128a,128b,128cにより検出され、その
検出信号に基づいてゲーム制御基板ボックス148内の
ゲーム制御基板が可変表示装置123(図1参照)の可
変制御を行なう。この始動入賞玉検出スイッチ128a
の検出信号はゲーム制御基板のゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ370(図5参照)を介して払出集中制御基
板730の払出制御用マイクロコンピュータ350(図
5参照)に入力され後述する制御に用いられる。これら
始動入賞玉検出スイッチ125a,125b,125c
より検出された入賞玉は入賞玉処理装置400に導かれ
て1個宛処理される。図1に示す中央の始動入賞口12
5aにパチンコ玉が入賞すればその入賞玉1個につきn
個(たとえば7個)の景品玉が払出され、左右に設けら
れている始動入賞口125b,125cのいずれかにパ
チンコ玉が入賞すればその入賞玉1個につきm個(たと
えば10個)の景品玉が払出される。一方、始動入賞口
125a,125b,125c以外の通常の入賞口や可
変入賞球装置124内にパチンコ玉が入賞すればその入
賞玉1個につきk個(たとえば15個)の景品玉が打球
供給皿59に払出される。入賞玉1個につき払出すべき
景品玉の個数(n,m,k)が玉払出基板70の払出数
設定部71に固定情報として設定されている。そして、
電源投入時等に景品玉の個数データが払出集中制御基板
730に伝送されて記憶されるように構成されている。
【0020】玉払出器63から払出されたパチンコ玉に
より打球供給皿59が満杯となりそれ以上貯留できなく
なった余剰玉は余剰玉受皿122内に排出されるのであ
るが、その余剰玉受皿122も満杯になれば満タン検出
スイッチ162により満タンになったことが検出され、
玉の払出が停止制御される。
【0021】玉払出器63によって払出されるパチンコ
玉は玉タンク151内に貯留されている。この玉タンク
151内の貯留玉を玉払出器63に導くタンクレール途
中にタンク玉センサ150が設けられており、このタン
ク玉センサ150により玉タンク151内の貯留玉がな
くなったことが検出され、その検出信号が遊技機用ター
ミナルボックス149,中継端子基板138を介して払
出制御基板ボックス145内の払出制御基板730に入
力される。このタンク玉センサ150が玉を検出しなく
なった時点で玉切れ表示器127を点灯表示させるとと
もに、玉貸しによるパチンコ玉の払出動作のみが不能動
化される。
【0022】玉タンク151には、島に設けられる補給
樋152からパチンコ玉が補給玉検出器を含む補給装置
153を介して供給される。この玉タンク151に供給
される供給玉が補給装置153の補給玉検出器により検
出されるのであり、所定個数a(たとえば10個)のパ
チンコ玉が供給されたことを検出して1パルスの検出信
号がこの補給玉検出器から出力される。その出力信号は
コネクタ154に伝達される。カード処理機62からの
玉貸要求信号を受けて玉タンク151内のパチンコ玉を
打球供給皿59に払出すのではなく、遊技者が玉貸機か
ら購入してきた貸玉を打球供給皿59内に投入して遊技
を行なう従来から一般的なパチンコ遊技機の場合には、
コネクタ154とホール用管理コンピュータに接続され
ているコネクタ155とを接続し、補給玉検出器からの
検出信号をホール用管理コンピュータに送信し、ホール
用管理コンピュータではその送信されてきた検出信号に
基づいて遊技場にとって不利益となる不利益球数を集計
する。ところが、本実施例のように、カード処理機62
からの玉貸要求信号に基づいて玉タンク151内の貯留
玉の一部を打球供給皿59内に払出す方式のパチンコ遊
技機においては、その遊技場にとって何ら不利益球数と
はならない貸玉の補給樋152から玉タンク151に供
給されることになり、その供給された貸玉が補給玉検出
器により検出されてしまって不利益球数情報としてホー
ル用管理コンピュータに入力されてしまい、ホール用管
理コンピュータで正確な不利益球数を集計できない不都
合が生ずる。そこで、本実施例のパチンコ遊技機におい
ては、ホール用管理コンピュータに接続されているコネ
クタ155を補給装置153の補給玉検出器に接続され
るコネクタ154から外して遊技機用ターミナルボック
ス149に接続されているコネクタ156に接続する。
そして、パチンコ玉の入賞に基づいて払出される景品玉
が所定個数a(たとえば10個)に達するごとに払出集
中制御基板730から所定のパルス信号を出力しその所
定のパルス信号が遊技機用ターミナルボックス149,
コネクタ156,コネクタ155を介してホール用管理
コンピュータに伝送されるように構成されている。この
ように構成することにより、パチンコ玉の貸出に関して
は何ら不利益球数情報としてのパルス信号がホール用管
理コンピュータに出力されることなく、入賞に伴う景品
玉の払出に関してのみパルス信号がホール用管理コンピ
ュータに送信され、ホール用管理コンピュータでは正確
な不利益球数情報を集計できる。
【0023】遊技領域120内に打込まれ入賞口に入賞
した入賞玉とアウト口に回収されたアウト玉は合流して
打込玉タンク159に落下し、その打込玉が打込玉検出
器(打込球カウンタ)160により検出された後島に設
けられている集球樋161上に落下する。図中180は
玉抜きソレノイドであり、この玉抜きソレノイドが払出
制御基板730からの制御信号により励磁されると所定
の開閉弁(図示せず)が開放されて玉タンク151内に
貯留されているパチンコ玉が玉排出樋420を通って機
外に排出される。この開閉弁は手動操作によっても開放
可能に構成されている。なお、本実施例では打込玉検出
器160の出力が従来と同様にホール用管理コンピュー
タに直接入力されるように構成されているが、打込玉検
出器160の出力を一旦払出制御基板730に入力し、
払出異常に基づく玉抜き処理が行なわれていないことを
条件として、払出制御基板730からホール用管理コン
ピュータに入力されるように構成してもよい。このよう
にすれば、正確な利益球数情報を集計することができ
る。なお、それに代えて玉抜きされたパチンコ玉が打込
玉タンクに落下しないように構成してもよい。図中15
8,157は遊技機用ターミナルボックス149とホー
ル用管理コンピュータとを接続するコネクタであり、単
位額売上信号がこのコネクタ158,157を介してホ
ール用管理コンピュータに送信される。
【0024】図中830はユニットボックスであり、カ
ード処理機用の電源の機能と単位額売上信号の伝送機能
とを合せ持つ。このユニットボックス830には、AC
100V用のコンセント831が設けられており、この
コンセント831を介してAC100Vの電圧がユニッ
トボックス830に供給され、このユニットボックス8
30で所定の電圧に変圧された電圧が、接続ケーブル8
37を介してカード処理機制御部135に供給される。
また、このカード処理機制御部135から接続ケーブル
837を介してユニットボックス830に単位額売上デ
ータ等が伝送される。ユニットボックス830では、伝
送されてきた単位額売上信号を、配線834を介してホ
ール用管理コンピュータに送信するとともに、配線83
8を介してカード処理機用ターミナルボックスに送信す
る。このように、単位額売上信号は、パチンコ遊技機6
0からとカード処理機62からとの両方からホール用管
理コンピュータに送信されることになる。その結果、い
ずれか一方が故障したり誤動作したりして一方の単位額
売上信号が狂った場合には、他方の単位額売上信号と食
い違うために、異常が発生したことが即座に判断でき、
売上の正確な管理が可能となる。このユニットボックス
830には、通電状態を表示するための通電中表示器8
36と、カード処理機62に異常が生じた場合等に手動
操作により電源を再立上げするためのリセットスイッチ
832とが設けられている。
【0025】図3は、カード処理機制御部の制御回路を
示すブロック図である。
【0026】カード処理機制御部135(図2参照)に
はカード処理機制御用マイクロコンピュータ300が組
込まれている。カード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300は以下に述べるような各種機器の動作を制御す
る機能を有する。このため、カード処理機制御用マイク
ロコンピュータ300は、たとえば数チップのLSIで
構成されており、その中には制御動作を所定の手順で実
行することのできるCPU301と、CPUの動作プロ
グラムデータを格納するROM302と、必要なデータ
の書込および読出ができるRAM303とが含まれる。
【0027】さらに、カード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300は、入力信号を受けてCPU301に入
力データを与えるとともに、CPU301からの出力デ
ータを受けて外部に出力する入出力回路304と、電源
投入時にCPU301にリセットパルスを与えるパワー
オンリセット回路305と、CPU301にクロック信
号を与えるクロック発生回路306と、クロック発生回
路306からのクロック信号を分周してリセットパルス
を定期的(たとえば2msec毎)にCPU301に与
えるパルス分周回路(定期リセット回路)307と、C
PU301からのアドレスデータをデコードするアドレ
スデコード回路308とを含む。
【0028】アドレスデコード回路308はCPU30
1からのアドレスデータをデコードし、ROM302,
RAM303,入出力回路304にそれぞれチップセレ
クト信号を与える。
【0029】なお、この実施例では、ROM302に
は、その内容の書換え、すなわち必要が生じた場合に
は、その中に格納されたCPU301のためのプログラ
ムデータを変更することができるようにプログラマブル
ROMが用いられている。そして、CPU301からこ
のROM302内に格納されたプログラムデータに従っ
て、かつ以下に述べる各制御信号の出力に応答して、種
々の機器に対して制御信号を与える。
【0030】カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300には、入力信号として、次のような信号が与えら
れる。
【0031】遊技場の係員が貸玉額設定スイッチ137
(図2参照)を操作して貸玉額を設定することにより、
その設定信号が検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。端数表
示スイッチ136(図1参照)が操作されることによ
り、そのスイッチ操作信号が検出回路309を介してカ
ード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力さ
れる。遊技者が玉貸ボタン44c(図1参照)を押圧操
作すれば、その押圧操作が玉貸操作検出器44dにより
検出され、その検出信号が中継端子基板138,検出回
路309を介してカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300に入力される。遊技者が返却ボタン42c
(図1参照)を押圧操作すれば、その押圧操作が返却操
作検出器42dにより検出され、その検出信号が中継端
子基板138,検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。カード
リーダライタ制御部134(図1,図2参照)から、カ
ード受付信号,カード異常信号,カード処理完了信号が
入力される。
【0032】払出制御用マイクロコンピュータ350か
ら中継端子基板138,情報入力回路312を介して、
後述する払出可能信号,玉貸準備信号,玉貸完了信号,
玉貸可能信号が入力される。この情報入力回路312は
フォトカプラが内蔵されており、払出制御用マイクロコ
ンピュータ350からの前述した各種信号がフォトカプ
ラを介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ3
00に入力される。このようにフォトカプラを介して信
号が入力されるために、払出制御用マイクロコンピュー
タ350に発生した故障による悪影響がカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300にまで及ばない。した
がって、払出制御用マイクロコンピュータ350の故障
に起因してカード処理機制御用マイクロコンピュータ3
00まで故障してしまうという不都合が極力防止でき
る。
【0033】次に、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300は以下の回路や機器に対して制御信号を出
力する。
【0034】LED駆動回路310,中継端子基板13
8を介して、玉貸可表示器48d,カード残高表示器5
0(図1参照)にそれぞれ表示用制御信号を出力する。
ランプ駆動回路311を介して、カード挿入表示器13
2,処理器使用可表示器130にそれぞれ表示用制御信
号を与える。カードリーダライタ制御部134(図1,
図2参照)に、後述する現在の残高データ,カード書込
排出指令信号,残高ゼロデータ,カード回収指令信号を
出力する。情報出力回路313,中継端子基板138を
介して払出制御用マイクロコンピュータ350に、後述
する玉貸要求信号を出力する。ユニットボックス83
0,カード処理機用ターミナルボックス320を介して
玉貸カード集中管理コンピュータに単位額売上信号を出
力する。この玉貸カード集中管理コンピュータは、玉貸
カードの発行会社等に設置されている集中管理コンピュ
ータであり、日本全国の各遊技場に設置されているカー
ド処理機62に対しカード処理機用ターミナルボックス
320を介して通信回線により接続されている。ユニッ
トボックス830を介して、ホール用管理コンピュータ
に単位額売上信号を送信するとともに、カード処理機6
2に所定の電源を供給する。
【0035】図4は、パチンコ遊技機側とカード処理機
側との間での信号の送受信を行なうための回路を示す概
略回路図である。
【0036】パチンコ遊技機側に設けられている電源7
00の交流電圧24Vがカード処理機側の電源回路70
1に入力される。この電源回路701は整流器を含む一
般的な電源回路であり、交流を直流VC(+12V)に
変換して各種の回路や電子装置に印加するためのもので
ある。パチンコ遊技機側に設けられている前述したカー
ド残高表示器50を構成する各LED表示器50a,5
0b,50cの各共通電極に電圧を印加するための共通
電極駆動回路310aがカード処理機側に設けられてい
る。この共通電極駆動回路310aは、カード処理機制
御用マイクロコンピュータからの制御信号に基づいて各
LED表示器50a〜50cの共通電極に電圧を印加す
るためのものである。なお、この共通電極駆動回路31
0aは、フォトカプラを含むスイッチ回路702a,7
02b,702cを有しており、カード処理機制御用マ
イクロコンピュータからの制御信号が一旦光に変換され
た後再度電気信号に変換されるように構成されている。
【0037】前記各LED表示器50a〜50cの表示
用の7つのセグメントに対応した電極に電圧を印加する
ためのセグメント対応電極駆動回路310bがカード処
理機側に設けられている。このセグメント対応電極駆動
回路310bは、カード処理機制御用マイクロコンピュ
ータからの表示用制御信号に基づいて所望のセグメント
対応電極を選択してそれに電圧を印加するものである。
そして、共通電極に電圧が印加されていることを条件と
して、印加されたセグメント対応電極に相当するセグメ
ントが表示状態に切換わる。このセグメント対応電極駆
動回路310bも、フォトカプラからなるスイッチ回路
703a〜703gを有しており、カード処理機制御用
マイクロコンピュータからの表示用制御信号が一旦光に
変換された後再度電気信号に変換されてセグメントを対
応電極に印加されるように構成されている。これらスイ
ッチ回路702a〜702c,703a〜703gによ
り、カード処理機制御用マイクロコンピュータからの表
示用制御信号が異常に高い電圧になる等の異常状態が発
生したとしても、LED表示器50a〜50cがその影
響を受けて故障することが極力防止できる。
【0038】パチンコ遊技機側に設けられている前述し
た玉貸操作検出器44dと返却操作検出器42dとが前
述した検出回路309を介してカード処理機制御用マイ
クロコンピュータに入力される。この検出回路309
は、それぞれの検出器44d,42dに対応するフォト
カプラからなるスイッチ回路を含み、各検出器44d,
42dからの検出信号が一端光に変換された後再度電気
信号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300に入力される。これにより、各検出器42
d,44dからの検出信号が異常に電圧の高い異常な信
号となったとしてもその影響を受けてカード処理機側の
回路や電子装置が故障することが極力防止できる。
【0039】カード処理機側に設けられている玉貸可L
ED駆動回路310cはフォトカプラからなるスイッチ
回路705を含み、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300からの表示用制御信号が一旦光に変換され
た後電気信号に再度変換されてその電気信号によって玉
貸可表示器46dの表示制御が行なわれる。これによ
り、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300側
からの表示制御信号の異常の影響を受けて玉貸可表示器
46dが故障することが極力防止できる。
【0040】カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300から後述する玉貸要求信号がカード処理機側に設
けられたフォトカプラからなるスイッチ回路706,パ
チンコ遊技機側に設けられたフォトカプラからなるスイ
ッチ回路707を介して払出制御用マイクロコンピュー
タ350に入力される。また、カードがカード処理機6
2に挿入されたことに基づいてカード処理機制御用マイ
クロコンピュータ300から制御信号がフォトカプラか
らなるスイッチ回路708に入力され、その制御信号が
一旦光に変換された後再度電気信号に変換されてパチン
コ遊技機側に設けられているフォトカプラからなるスイ
ッチ回路709に入力され、一旦光に変換された後再度
電気信号に変換されて払出制御用マイクロコンピュータ
350に入力される。これらのスイッチ回路707,7
06は、カード処理機側に設けられている電源回路70
1に対し直列に接続されており、スイッチ回路709,
708も電源回路701に対し直列に接続されている。
そして、カード処理機側のスイッチ回路706,708
によってパチンコ遊技機側のスイッチ回路707,70
9がON,OFF切換えされるのであり、ONに切換え
られたときには、カード処理機側の電源回路701から
の直流電圧VCによってフォトカプラが動作するように
構成されている。パチンコ遊技機側のスイッチ回路70
7,709がカード処理機側の電源回路701の直流電
圧VCによって作動するように構成した理由は、パチン
コ遊技機側のスイッチ回路707,709に印加された
電圧がその後カード処理機側のスイッチ回路706,7
08にも印加されるために、スイッチ回路707,70
9をパチンコ遊技機側の電源回路からの直流電圧によっ
て作動するように構成した場合にはそのパチンコ遊技機
側の電源回路からの電圧がカード処理機側にも一部入り
込んでくることになり、その結果、パチンコ遊技機側の
電源回路の故障等によって異常に高い電圧が一部カード
処理機側に入り込んでくる恐れがあり、パチンコ遊技機
側の電源回路等の故障の影響を受けてカード処理機側の
回路や電子機器が故障するという不都合が生ずるのであ
り、このような不都合を解消するためである。また、フ
ォトカプラからなるスイッチ回路706,707,70
8,709により、前述と同様に、パチンコ遊技機側と
カード処理機側とにおいて、一方の機器の電圧異常が他
方の機器に悪影響を及ぼすことを極力防止できる。な
お、本実施例ではカードが挿入されている期間中常にカ
ード処理機側からパチンコ遊技機側にカード挿入中信号
が出力されるようにしたが、例えば玉貸要求信号がパチ
ンコ遊技機側に出力される時のみカード挿入中信号を出
力するようにしてもよい。
【0041】払出制御用マイクロコンピュータ350か
ら後述する玉貸準備信号と玉貸完了信号がフォトカプラ
からなるスイッチ回路710に入力され、一旦光に変換
された後再度電気信号に変換され、カード処理機側のフ
ォトカプラからなるスイッチ回路711に入力され、一
旦光に変換された後再度電気信号に変換されてカード処
理機制御用マイクロコンピュータ300に入力される。
また、払出制御用マイクロコンピュータ350から払出
可能信号がフォトカプラからなるスイッチ回路712に
入力され、一旦光に変換された後再度電気信号に変換さ
れてカード処理機側のフォトカプラからなるスイッチ回
路713に入力され、一旦光に変換された後再度電気信
号に変換されてカード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300に入力される。フォトカプラからなるスイッチ
回路710,711,712,713が設けられている
ため、前述と同様に一方の機器の異常電圧が他方の機器
に悪影響を及ぼすことを極力防止される。なお、前記共
通電極駆動回路310a,セグメント対応電極駆動回路
310b,検出回路309,玉貸可LED駆動回路31
0c,スイッチ回路706,708,711,713
は、それぞれ電源回路701の直流電極VCが印加され
る。なお、図4は、たとえば図3に示された中継基板1
38は図面上省略している。図中730a〜730g
は、残高表示器50の各表示部50a,50b,50c
に印加される電圧の大きさを所望の値にするために組込
まれた抵抗である。つまり、前記各表示器50a,50
b,50cに印加される電圧はカード処理機62側の電
源回路701で発生した電圧であり、そのカード処理機
62に接続されたパチンコ遊技機60の残高表示器50
に必ずしも適した電圧とはなっていない場合がある。そ
の場合に、所定の抵抗値を有する抵抗730a〜730
gを組込み、所望の大きさの電圧が残高表示器50に印
加されるようにしている。同じ理由で抵抗731,73
2が設けられており、これらの抵抗731,732によ
りスイッチ回路707,709に印加される電圧を所望
の大きさの電圧値にすることができる。なお、本実施例
ではカードが挿入されている期間中常にカード処理機側
からパチンコ遊技機側にカード挿入中信号が出力される
ようにしたか、例えば玉貸要求信号がパチンコ遊技機側
に出力される時のみカード挿入中信号を出力するように
してもよい。
【0042】図5は、払出制御基板ボックス145(図
2参照)に収納されている払出集中制御基板730の払
出制御回路を示すブロック図である。
【0043】払出制御回路には払出制御用マイクロコン
ピュータ350が設けられている。この払出制御用マイ
クロコンピュータ350は、図7のカード処理機制御用
マイクロコンピュータ300と同様に、CPU351,
ROM352,RAM353,パワーオンリセット回路
355,クロック発生回路356,パルス分周回路35
7,アドレスデコード回路358,入出力回路354を
含んでおり、ここでは説明の繰返しを省略する。なお、
この払出制御用マイクロコンピュータ350は、前述し
た各種回路のうちCPU、ROM、RAM、入出力回
路、アドレスデコード回路がワンチップ化されたワンチ
ップマイクロコンピュータ350Aを含む構成となって
いる。ただし、ROM352は、図3のROM302と
異なり、製造時にデータを書込んでしまう、いわゆるマ
スクROMが用いられている。そして、CPU351は
このROM352内に格納されたプログラムデータに従
って、かつ以下に述べる各制御信号の出力に応答して、
種々の機器に対して制御信号を与える。また、前述のよ
うに一般的にマスクROMに格納されているプログラム
データは読出困難なため、本発明の一実施例にかかる払
出制御用マイクロコンピュータ350に用いられるRO
M352には、払出制御用のプログラムデータに加え
て、所定の信号が入力されたことを条件に、格納されて
いる全データを順次出力するためのデータローダプログ
ラムも格納されている。データの読出の際には、払出制
御基板730は、中継端子基板138とではなく、デー
タ読出のためのインタフェース基板を介して読出のため
のROMライタに接続される。これについては図7以降
を参照して後述する。
【0044】払出制御用マイクロコンピュータ350に
は、入力信号として次のような信号が与えられる。
【0045】遊技場の係員がリセットボタン147(図
2参照)を押圧することによりリセットスイッチ147
がONになり検出回路359からリセット操作検出信号
が払出制御用マイクロコンピュータ350に入力され
る。余剰玉受皿122(図1参照)が満杯となり満タン
スイッチ162(図2参照)がONになればそのON信
号が検出回路360を介して払出制御用マイクロコンピ
ュータ350に与えられる。払出数設定部71は、各種
の払出玉数を払出制御用マイクロコンピュータ350側
に設定記憶させるためのものであり、払出制御用マイク
ロコンピュータ350からの払出玉数要求信号が送られ
て来たときに、貸玉数p、各景品玉の払出数k,m,n
を特定する信号が払出制御用マイクロコンピュータ35
0に送信される。玉払出器63内の図示されない第1の
玉通過口内にパチンコ玉が存在する場合には、投光器
(投光素子)67aからの投光が遮られて玉確認センサ
A(63a)で受光されなくなり、玉が存在することが
確認できるのであり、その確認信号が中継端子基板13
8,検出回路360を介して払出制御用マイクロコンピ
ュータ350に入力される。同様に、玉払出器63内の
第2の玉通過口にパチンコ玉が存在することが玉確認セ
ンサB(68b)により検出されてその検出信号が中継
端子基板138,検出回路360を介して払出制御用マ
イクロコンピュータ350に入力される。一方、第1の
玉通過口内のパチンコ玉が払出されればその払出された
パチンコ玉により投光器(投光素子)67cからの投光
が遮られて玉計数センサA(68c)で受光されなくな
り、玉が払出されたことが検出されるのであり、その検
出信号が中継端子基板138,検出回路360を介して
払出制御用マイクロコンピュータ350に与えられる。
同様に、第2の玉通過口内のパチンコ玉が下方に払出さ
れれば、その払出されたパチンコ玉が玉計数センサB
(68d)により検出され、その検出信号が中継端子基
板138,検出回路360を介して払出制御用マイクロ
コンピュータ350に与えられる。なお、検出回路36
0において、玉確認センサA(68a)と玉確認センサ
B(68b)との検出信号をアンドゲートを介して払出
制御用マイクロコンピュータ350に入力するようにし
てもよい。このようにすれば、玉確認センサA(68
a)によるパチンコ玉の存在することの確認信号と玉確
認センサB(68b)によるパチンコ玉が存在すること
の確認信号との両信号が共に検出回路360に入力され
た場合にのみパチンコ玉が存在することの確認信号が払
出制御用マイクロコンピュータ350に与えられること
になる。
【0046】入賞玉処理装置400の基準位置センサA
(403a),B(403b)が、入賞玉処理装置の図
示されない玉送部材に設けられた基準位置検出片を検出
すれば、その検出信号が検出回路360を介して入力さ
れる。入賞玉処理装置400の入賞玉センサA(401
a),B(401b)が入賞玉を検出すれば、その検出
出力が検出回路360を介して入力される。タンク玉セ
ンサ150による玉タンク151内の玉の有無が検出さ
れ(図2参照)、その検出出力が遊技機用ターミナルボ
ックス149,検出回路360を介して入力される。ゲ
ーム制御基板ボックス148(図2参照)内に収納され
ているゲーム制御基板に設けられているゲーム制御用マ
イクロコンピュータ370から中継端子基板138,情
報入力回路365を介し、後述するパチンコ玉の入賞信
号が払出制御用マイクロコンピュータ350に入力され
る。カード処理機制御用マイクロコンピュータ300か
ら中継端子基板138,情報入力回路365を介して、
玉貸要求信号が入力される。この情報入力回路365に
はフォトカプラが設けられており、ゲーム制御用マイク
ロコンピュータ370とカード処理機制御用マイクロコ
ンピュータ300から入力される前述した信号がそのフ
ォトカプラを介して払出制御用マイクロコンピュータ3
50に入力される。その結果、ゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ370とカード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300とに発生した故障の悪影響が払出制御用マ
イクロコンピュータ350にまで及ぶことを防止でき、
ゲーム制御用マイクロコンピュータ370またはカード
処理機制御用マイクロコンピュータ300に発生した故
障に起因して払出制御用マイクロコンピュータ350も
故障してしまうという不都合を極力防止できる。
【0047】次に、払出制御用マイクロコンピュータ3
50は以下の回路や機器に対し次のような制御信号を出
力する。
【0048】LED駆動回路361を介して、投光器6
7a〜67d、貸出中表示器46dにそれぞれ投光器制
御用信号,貸出中表示制御信号を出力する。またLED
駆動回路361を介してエラー原因表示器146(図2
参照)にエラー原因表示用制御信号を与える。ソレノイ
ド駆動回路362を介して払出ソレノイド223にソレ
ノイド励磁用制御信号を出力する。玉確認センサおよび
玉計数センサ68a〜68d,各投光器67a〜67d
ならびに払出ソレノイド223は玉払出器63に設けら
れている。
【0049】モータ駆動回路367を介して排出モータ
A(402a),B(402b)にそれぞれモータ駆動
用制御信号を出力する。各基準位置センサ403a,4
03bと各入賞玉センサ401a,401bと各排出モ
ータ402a,402bとが入賞玉処理装置400に設
けられている。すなわち、入賞玉センサ401a、40
1bのいずれかが入賞玉を検出すると、玉払出器63に
設けられた払出ソレノイドによって景品玉を1個宛検出
確認しながら所定個数(m,n,kのいずれか)払出
し、払出が終了した場合には、排出モータA(402
a),B(402b)のいずれかを所定角度だけ回転さ
せて、入賞玉センサ401a,401bで検出されてい
る入賞玉のうち対応する個数の景品玉払出が終了した方
の入賞玉を1個だけ外に排出し、次に入賞玉が入賞セン
サ401a,401bのいずれかで検出されるまで待機
する。
【0050】ソレノイド駆動回路362を介して玉抜き
ソレノイド180(図2参照)にソレノイド励磁用制御
信号を与える。ランプ駆動回路363,遊技機制御用タ
ーミナルボックス149を介して払出ランプ126(図
1参照)に払出ランプ点灯用制御信号を与える。情報出
力回路364,遊技機制御用ターミナルボックス149
を介してホール用管理コンピュータに、後述する単位額
売上信号,景品玉払出信号を出力する。情報出力回路3
66,中断端子基板138を介してカード処理機制御用
マイクロコンピュータ304に、玉貸準備信号,玉貸完
了信号,払出可能信号,玉貸可能信号が出力される。こ
れらの情報出力回路364にはリレースイッチが設けら
れており、遊技機制御用ターミナルボックス149に出
力される前述した各種信号がこのリレースイッチを介し
て出力される。その結果、払出制御系に発生した故障の
悪影響がホール用管理コンピュータにまで及ぶことが防
止され、払出制御系に発生した故障に起因してホール用
管理コンピュータまで故障してしまう不都合を極力防止
できる。
【0051】図6は、カード処理機とパチンコ遊技機の
動作タイミングを説明するためのタイミングチャートを
表わす図である。
【0052】まず電源が投入され(パワーオン)、Aの
時点で玉貸準備信号線がONとなりパチンコ遊技機側の
払出可能信号が出力される。次に、カードが受付けられ
たBの時点でカード挿入表示器132と玉貸可表示器4
8dとがONになる。次に、玉貸操作検出器44dがO
Nになり遊技者の玉貸操作が検出され、Cの時点で玉貸
操作有りの検出が行なわれる。この時点で、玉貸可表示
器48dがOFFになって消灯されるとともに、玉貸可
能信号線がONになり、カード処理機62が玉貸可能状
態となる。このCの時点から所定の遅延時間a(たとえ
ば20msec)だけ経過したDの時点で、玉貸要求信
号線がONになり玉貸要求信号がカード処理機62から
パチンコ遊技機60側に出力される。この所定の遅延時
間aを設けた理由は玉貸可能信号線がONになったこと
をパチンコ遊技機側で判定するのに十分な時間を設けて
ノイズによる誤動作を防止するためである。
【0053】このDの時点から、払出制御用マイクロコ
ンピュータが払出可能となっているか否かを確認するた
めの所定の玉貸準備信号確認時間b(たとえば10ms
ec≦b≦10sec)が経過したEの時点で、払出状
態信号線がONになり玉貸準備信号がパチンコ遊技機6
0側からカード処理機62側に出力される。この時点か
ら、カード処理機62からの玉貸指令信号の有無を確認
するための所定の玉貸指令信号確認時間cが経過したF
の時点で、玉貸要求信号線がOFFになりこれを以って
玉貸指令信号がカード処理機62側からパチンコ遊技機
60側に出力されたものとされる。この時点からパチン
コ遊技機60での払出に要する時間を考慮した所定の玉
貸完了信号確認時間dが経過したGの時点で、払出状態
信号線がOFFになりこれを以って玉貸完了信号がパチ
ンコ遊技機60側からカード処理機62側に出力された
ものとされる。さらにこの時点から入賞玉の受付よりも
玉貸要求の受付の方を優先するための次玉貸要求信号確
認時間eだけ経過したDの時点で玉貸要求信号線がON
になり次の玉貸要求信号がカード処理機62側からパチ
ンコ遊技機60側に出力されて、前述と同様に玉貸準備
信号の出力,玉貸指令信号の出力,玉貸完了信号の出力
が繰返される。そして、図6では、玉貸要求信号の出
力,玉貸準備信号の出力,玉貸指令信号の出力,玉貸完
了信号の出力を合計3回繰返し、最後の玉貸完了信号が
出力された時点から次玉貸要求信号確認時間eの間に玉
貸要求信号が出力されなかった場合に、玉貸可能信号線
がOFFに切換わる。次に返却操作検出器42dがON
になりHの時点で遊技者の返却操作有りの検出が行なわ
れ、その時点でカード挿入表示器132が点滅するとと
もに玉貸可表示器48dがOFFになり消灯する。そし
てIの時点でカードが遊技者側に返却される。
【0054】図7は、払出制御用ワンチップマイコン3
50Aを含む払出制御基板730の、通常時の接続とマ
スクROMに格納されているデータ読出の際の接続とを
示す。通常時には、図7(A)に示されるように、払出
制御基板730は中継端子基板138に、コネクタ73
1、ケーブル732、コネクタ141によって接続され
ている。中継端子基板138は、コネクタ139、ケー
ブル733、コネクタ734によってカード処理機制御
部135に接続されている。このときの接続は図4を参
照してすでに説明されたとおりである。
【0055】ワンチップマイコン350Aに含まれるマ
スクROM352(図5参照)からのプログラムデータ
の読出の際には、払出制御基板730は図7(B)に示
されるように接続される。図7(B)を参照して、読出
時には払出制御基板730は読出のためのインタフェー
ス基板760に、コネクタ731、ケーブル732、コ
ネクタ141を介して接続される。インタフェース基板
760はデータ読出のためのROMライタ770に、コ
ネクタ735、ケーブル737、コネクタ736を介し
て接続される。
【0056】図8には、払出制御基板730とインタフ
ェース基板760との接続のうち、ROMデータ読出に
必要な部分の接続が示されている。図8においては、図
4と同一の部品は同一の参照符号および名称を付し、そ
の説明については省略する。図8に示されるように、通
常の遊技の際に用いられる4本の信号線(玉貸要求信号
線、玉貸可能信号線、払出状態信号線、玉貸準備信号
線)のうち、玉貸可能信号線と払出状態信号線と玉貸準
備信号線とがROMデータ出力の際に用いられる。玉貸
可能信号線は払出制御基板に与えられるROMデータ出
力要求信号入力線として用いられ、払出状態信号線は払
出制御基板からインタフェース基板へのROMデータ出
力線として用いられ、玉貸準備信号線は玉貸可能信号線
に入力される信号がROMデータ出力要求信号であるか
否かを確認するための条件設定に用いられる。
【0057】図9〜図11は、図5のCPU351で実
行される、ROM352に格納されているゲーム機制御
用プログラムおよびデータローダプログラムのフローチ
ャートである。図9は電源オン(パワーオンリセット)
時の初期リセットパルスに応答して実行されるプログラ
ムであり、図10は電源立ち上げ後図5に示されるパル
ス分周回路357から与えられる割込信号に基づいてC
PU351で実行される割込プログラムのフローチャー
トであり、図11は図10のステップS(以下単にSと
いう)9で行なわれるROMデータ送出処理のフローチ
ャートである。
【0058】図9を参照して、パワーオンリセットが行
なわれると、まずRAM353(図5参照)などのワー
クエリアがクリアされた後、S1でデータローダ用タイ
マに所定の値、たとえば1sec(あるいは2sec)
に相当する値がセットされる。このデータローダ用タイ
マは、パワーオンリセットから所定時間の間に出力要求
信号の入力があったときのみROMデータ送出処理を行
なうように、その所定の時間を計時するためのものであ
る。続いてS2において図8に示される玉貸準備信号線
がオフされる。玉貸準備信号線をオフさせるのは次のよ
うな理由による。通常の遊技状態では、払出制御基板か
ら玉貸準備信号線を受け取らない限り、カード処理機制
御部135は玉貸可能信号を払出制御基板に対して与え
ることはない。すなわち、通常の遊技状態では玉貸準備
信号線をオフとしておけば、必ず玉貸可能信号線もオフ
となっているはずである。そこで、玉貸準備信号線がオ
フであるにもかかわらず玉貸可能信号線がオンとなった
場合には、通常の遊技状態ではなく、接続がインタフェ
ース基板760(図7参照)との間で行なわれており、
玉貸可能信号線を通じてROMデータ送出を要求する出
力要求信号が入力されているものと判断するのである。
このようにすることにより、通常の遊技で使用されてい
る信号線をそのまま用い、コネクタ141の接続を中継
端子基板138からインタフェース基板760に変える
ことのみでROMデータ送出処理を行なうことができ
る。S2の処理の後ワンチップマイコン350Aはパル
ス分周回路357(図5参照)からのタイマ割込待ちと
なる。
【0059】図10は、図9に示される処理の後タイマ
割込待ちとなったワンチップマイコン350Aが、パル
ス分周回路357からパルスが与えられたことに基づい
て実行するプログラムのフローチャートである。このプ
ログラムは、通常の遊技時にはパルス分周回路357か
らパルスが与えられるたびにその先頭から実行を開始
し、一定の処理を行なった後には次のタイマ割込待ちの
状態となる。まずS3において、図9のS1でセットさ
れたデータローダ用タイマが終了したか否かの判断が行
なわれる。タイマ終了の場合には所定時間内に出力要求
信号が入力されなかったということであるからS10に
進み、割込禁止が解除され、S11で前述のような遊技
制御のための通常処理が行なわれ、次のタイマ割込待ち
処理となる。
【0060】S3でタイマ終了していた場合には、S4
でデータローダ用タイマの値が1減算され、S5で玉貸
可能信号線(出力要求信号入力線)がオンか否かが判断
される。オンしていない場合にはタイマ割込待ちとなる
が、オンしている場合にはS6に進み、予め用意され初
期化されていたONカウンタの内容が1加算される。そ
してS7でS6の加算の結果ONカウンタが予め定めら
れた最大値(たとえばS1でセットされた1secに相
当する値)であるか否かについて判断される。最大でな
ければタイマ割込待ちとなるが、最大と判断されればデ
ータローダ用タイマの計時時間内に玉貸可能信号線が継
続してオンとなっていたということであるから出力要求
信号が入力されていたものと判断され、S8以下のRO
Mデータ送出のための処理が行なわれる。
【0061】まずS8でワンチップマイコン350Aに
対する割込禁止処理が行なわれる。この割込禁止処理
は、後述するROMデータ送出処理の間割込を禁止する
ことにより、処理が中断することを防ぐためである。続
いてS9でROMデータ送出処理が行なわれる。この処
理については図11を参照して後に詳述する。S9の後
本実施例ではこのプログラムはタイマ割込待ちとはなら
ず、終了する。ROMデータ出力の処理は図7(B)に
示されるように通常とは異なる接続で行なわれているた
め、あえて通常の遊技状態を開始させる必要がないため
である。
【0062】図11はROMデータ送出処理のサブルー
チンのフローチャートである。まずS12において、R
OM352の中の、処理中のページのアドレスを格納す
るための記憶エリアおよび処理中のフレームのアドレス
を格納するための記憶エリアがそれぞれクリアされる。
1ページとは256バイト分の記憶領域を指す。ROM
352は、全部で32ページの記憶容量、すなわち8K
バイトの記憶容量を有する。各ページは16フレームか
らなっている。すなわち、各フレームは16バイトのデ
ータを含む。
【0063】S13において、処理中のページ(256
バイトのデータ)のうちの処理中のフレームデータが取
出される。本実施例の場合には1回の処理で1フレーム
分、すなわち16バイトのROMデータを取り出してA
SCII変換して32バイト分のデータに加工する。そ
して、払出制御基板730からインタフェース基板76
0に対するデータのシリアル転送用のデータフォーマッ
トへの変換が行なわれる。本実施例の場合にはシリアル
転送用としてポピュラーなインテルHEX変換と呼ばれ
るフォーマット変換処理が行なわれる。使用されるフォ
ーマットとしては他にDGバイナリフォーマット、DE
Cバイナリフォーマット、ASCIIHEXフォーマッ
トなど多くのものがある。
【0064】続いてS14で、HEX変換されたデータ
のうち1バイトが送出される。そしてS15で1フレー
ム分のデータ送出が終了したか否かの判断が行なわれ、
未だ終了していない場合には再びS14で次の1バイト
分のデータの送出処理が行なわれる。S15で1フレー
ム送出終了と判断された場合にはS16に進み、処理中
の現フレームアドレスが1加算される。そしてS17
で、S16で加算された現フレームアドレスを調べるこ
とにより、1ページ分のデータ送出が終了したか否かに
ついての判断が行なわれる。未だ終了していない場合に
は再びS13に戻り、S13〜S15の次のフレームデ
ータの送出処理が行なわれる。
【0065】S17で1ページ送出が終了したと判断さ
れた場合にはS18に進み、32ページ分の送出が終了
したか否かの判断が行なわれる。終了していない場合に
はS19に進み、現ページアドレスに1加算してS13
に戻り、S13〜S17の処理が、次のアドレスのペー
ジについて行なわれる。S18で32ページ分のデータ
の送出が終了したと判断されればこのサブルーチンは終
了する。
【0066】図9〜図11のプログラムにより、パワー
オンリセット後所定時間内に出力要求信号が入力されて
いる場合にはROMデータ送出処理が行なわれたのちC
PUによる処理はストップするが、出力要求信号が所定
時間入力されない場合には遊技制御のための通常処理が
行なわれる。一旦通常処理が開始されれば、ROMデー
タ送出処理は、一旦電源を落とさない限り行なうことが
できない。
【0067】図12は、図8に示される玉貸可能信号
線、払出状態信号線、玉貸準備信号線上の信号の状態を
示すタイミングチャートである。このタイミングチャー
トは、図9〜図11に示されるフローチャートにおい
て、パワーオンリセット後、予め設定されたデータロー
ダ用タイマによる時間(上述の例では1秒)内に出力要
求信号線が玉貸可能信号線に入力されている場合のRO
Mデータ出力の様子を示す。まず、図9のS2の処理に
より、玉貸準備信号線がオフとなる。前述のように通常
の遊技状態では、玉貸準備信号線がオフであれば玉貸可
能信号線がオンとなることはない。そこで図12に示さ
れるように玉貸準備信号線がオフであるにもかかわらず
玉貸可能信号線がオンとなったとすれば、ROMデータ
出力処理が要求されている可能性がある。この場合図1
0のS5によって玉貸可能信号線がオンであることが検
知された場合には、S6、S7の処理によってONカウ
ンタが最大値となるまでの所定時間(上述の例では1
秒)の間玉可能信号線がオンとなっているか否かが繰り
返し判断され、ONカウンタが最大値となるまでオンと
なっている場合には出力要求信号が入力されているもの
と判断され、払出状態信号線(ROMデータ出力線)を
用いて、払出制御基板側からインタフェース基板側に向
けてROMデータの出力が開始される。まず、ONカウ
ンタが最大値となったと判断された後1ビット分の時間
ROMデータ出力線の出力がオンとなり、スタートビッ
トに続いて8ビット分のデータビットD0〜D7が送出
される。この場合データビットは下位ビットD0〜上位
ビットD7の順序で出力される。各ビットに割り当てら
れた時間は約833μsccである。1バイト(=8ビ
ット)分のデータの送出が終了するとその後には1ビッ
トのストップビットが付け加えられ、ストップビットに
続いて約1msecの送出待ち時間がおかれる。なお、
この送出待ち時間はなくてもよい。送出待ち時間の経過
の後、次の1バイト分のデータの送出が行なわれる。こ
の場合にも1バイト分のデータの前後にスタートビット
とストップビットが付け加えられる。このようにしてR
OMのすべてのデータがROMデータ出力線(払出状態
信号線)上をインタフェース基板側にシリアル転送され
る。図7(B)に示されるROMライタ770でこの信
号をインタフェース基板760を介して読取ることによ
り、ワンチップマイコン350AのマスクROM352
(図5参照)に格納されているプログラムデータおよび
データローダプログラムのすべてを確認することができ
る。
【0068】また上述の実施例では、本発明にかかる遊
技用コンピュータを払出制御用に用いたが、例えば可変
表示装置の制御用に用いることも出来る。可変表示装置
の制御用コンピュータは一般的には、ゲーム制御用コン
ピュータと同一の基板上に実装されることが多い。した
がってこの場合には、可変表示装置の空きピンをROM
データ出力の為に用いるが、直接コネクタを用いて上述
のインターフェース基板760に接続することは出来な
いため、データ変換用のインターフェース基板を設け、
このデータ変換用インターフェース基板と可変表示装置
とを接続しておき、可変表示装置から出力されるROM
データを上述のインターフェース基板760で使用され
るデータ形式に変換する。そしてこのデータ変換用イン
ターフェース基板とインターフェース基板760とをコ
ネクタで接続してさらにインターフェース基板760を
ROMライタ770に接続すれば良い。すなわちこの場
合、インターフェース基板としては2種類のものが用い
られることになる。この様にすることにより、異なる形
式の遊技用コンピュータについても、同一のインターフ
ェース基板760とROMライタ770とを用いてRO
Mデータの出力を行うことが出来る。
【0069】次に、図13〜図16を参照して、本発明
の第2の実施例にかかる遊技用コンピュータにおけるR
OMデータ出力処理を説明する。この第2の実施例にか
かる遊技用コンピュータのROMデータ送出の方式は、
第1の実施例と異なり、出力要求信号入力線としてワン
チップマイコン350Aの未使用の入出力ピンを用いる
点に特徴がある。たとえばこのようなマスクROMを用
いた遊技用コンピュータを可変表示装置制御用に用いた
場合、可変表示装置制御用コンピュータと遊技制御用コ
ンピュータとは同一の基板に実装されているため、払出
制御用コンピュータのようにコネクタで互いを接続する
ことはせず、基板上で接続されることになる。そのため
コネクタを、通常時の接続から切離してデータ読出のイ
ンタフェース基板に付け替えるということが行なえな
い。第2の実施例の遊技用コンピュータは、そのような
場合にもデータの読出を容易に行なうことができるよう
に構成されたものである。
【0070】図13において、左側は第1の実施例でも
説明したカード処理機制御部の入出力端子であり、右側
はパチンコ遊技機の払出制御基板の入出力端子である。
カード処理機の入出力ピンのうち、2ピン、12ピン、
13ピン、24ピンがROMデータの読出に用いられ
る。8ピンは接地用である。これらのピンのうち、2ピ
ンと24ピンは払出制御基板に出力要求信号入力線を送
出するためのものである。12ピンは払出制御基板から
ROMデータを受け取るためのピンである。13ピンは
払出制御基板側から12ピンにシリアル伝送されてくる
データをラッチするタイミングを定めるクロック信号を
受け取るためのピンである。
【0071】払出制御基板側の入出力端子のうち、D
out端子と、DATA端子と、CLK端子とが、RO
Mデータ送出処理に用いられる。D out端子は、図
13に示されるようにフォトカプラを介してカード処理
機制御部の2ピンと24ピンとに接続されており、カー
ド処理機制御部側で発生される出力要求信号はいったん
光信号に変換された後再び電気信号に変換されて入力さ
れる。DATA端子はカード処理機制御部の12ピンに
接続されている。CLK端子はカード処理機制御部の1
3ピンに接続されている。この実施例の遊技用コンピュ
ータのROMデータ読出方式は、第1の実施例のものと
異なり、シリアル伝送の方式として同期型を採用し、ク
ロックを用いてデータを確実に伝送しようとする点にそ
の特色がある。
【0072】図14は、図13に示されるような方式に
従うROMデータ送出処理を行なうためのプログラムが
組込まれた、払出制御基板730上のワンチップマイコ
ン350Aで実行されるプログラムのフローチャートで
ある。まずS20において、D out信号を検出する
ための処理が行なわれる。処理の結果ROMデータを送
出すべきかどうかについての判断がS21で行なわれ、
データ送出中ではないと判断された場合にはS40に進
み、ROMデータ送出処理と異なる他の通常処理が行な
われる。通常処理の後このプログラムはタイマ割込待ち
となる。タイマ割込があれば再びこのプログラムは先頭
から繰返し実行されることになる。
【0073】S21で、ROMデータを送出するための
処理が行なわれていると判断された場合にはS22に進
み、プロセスがデータ送出終了状態となっているか否か
についての判断が行なわれる。この判断はたとえば予め
用意されたプロセスフラグの値を確認することにより行
なわれる。このデータ送出終了状態であることのセット
は後述するS39において行なわれる。S22の判断の
結果データ送出終了状態である場合にはこのプログラム
はタイマ割込待ちとなる。すなわち、いったんデータ送
出終了状態となればこの後このプログラムは何も処理を
行なわないことになる。S22でデータ送出終了状態で
はないと判断された場合にはS23に進み、プロセスが
データ送出開始前であるか否かの判断が行なわれる。デ
ータ送出開始前の判断であればS24に進み、データ送
出開始前処理が行なわれる。ここでは、カード処理機制
御部との間で、データの交換のための所定の手続きが行
なわれる。この手続きとしては、たとえば後述するRO
Mデータ転送準備時間の確保、クロックCLKの送出開
始などの処理がある。S24ののちS25に進み、プロ
セス状態としてROMデータ送出状態がセットされる。
S25の後このプログラムはタイマ割込待ちとなる。
【0074】一方、S23でデータ送出開始前ではない
と判断された場合S26に進み、プロセスがROMデー
タ送出中であるか否かについての判断が行なわれる。R
OMデータ送出中であると判断された場合にはS27に
進み、ROMデータ送出処理が行なわれる。S27の処
理が一度実行されるたびに、ROMの該当アドレスのデ
ータが1ビットだけDATA信号線を介してカード処理
機制御部に出力される。このとき、データが正しく送信
されたか否かをカード処理機制御部側で確認するための
チェックサムの計算も行なわれる。このチェックサムと
しては2つ用意されており、一方は256バイト分のデ
ータの送出状態をチェックするための2バイトの記憶領
域を用いるものであり、他方は全送出データの内容をチ
ェックするための同じく2バイトの記憶領域を用いるも
のである。そして、ROMデータが1ビットずつ送信さ
れるたびにその値を加算する。256バイトデータのた
めのチェックサムは、後述するように256バイトのデ
ータの送出が完了した後にいったんクリアされる。全デ
ータ送出時のチェックのための領域はこのようなクリア
は行なわれない。
【0075】S28で、全データの送出が終了したか否
かについての判断が行なわれる。全データの送出が終了
していないと判断された場合にはS29に進み、1ペー
ジ、すなわち256バイト分のデータの送出が終了した
か否かについの判断が行なわれる。データの送出が終了
していなければこのプログラムはタイマ割込待ちとな
り、送出が終了していればS30に進み、プロセスを2
56バイトチェックサム送出状態にセットする処理が行
なわれる。ここでプロセスに256バイトチェックサム
送出状態がセットされることにより、次回のS26にお
ける判断の答はNOとなり、S32に進むことになる。
【0076】S32では、プロセスが256バイトチェ
ックサム送出中の状態となっているか否かについての判
断が行なわれる。256バイトチェックサム送出中であ
ればS33に進み、256バイトの全データについて加
算した結果を示す256バイトチェックサムをDATA
信号線を通じて送出する処理が行なわれる。カード処理
機制御部では、DATA信号線を介して入力されてくる
ROMデータに基づいて、S27で行なわれる処理と同
様に、256バイトチェックサムと、全チェックサムと
を加算しておき、256バイトのデータの受信が終わっ
た時点で払出制御基板から送られてくる256バイトチ
ェックサムと自分自身で計算した256バイトチェック
サムとを照合する。照合結果が一致していればデータ出
力が正常に行なわれたと考えられるが、万一一致してい
なければ通信に何らかの異常があったと判断され、もう
一度その256バイトのデータの転送が繰返されること
になる。
【0077】S33の後S34に進み、256バイトチ
ェックサムの送出処理が終了したか否かの判断が行なわ
れる。未だ終了していない場合にはタイマ割込待ちとな
り、終了している場合にはS35に進み、プロセスをR
OMデータ送出状態にセットする処理が行なわれる。S
35の後このプログラムはタイマ割込待ちとなる。S3
5の処理の結果次回のS22、S23の判断の答はN
O、S26における判断の答はYESとなり、S27以
下のROMデータ送出処理が行なわれることになる。
【0078】一方、S32で、プロセスが256バイト
チェックサム送出中状態ではないと判断された場合には
S36に進み、プロセスが全チェックサム送出中状態か
否かについての判断が行なわれる。判断の答がNOであ
ればこのプログラムはタイマ割込待ちとなる。一方、S
28における判断の結果全データ送出終了であると判断
された場合にはS31でプロセスとして全チェックサム
送出状態がセットされる。この場合、S36における判
断の答はYESとなり、S37に進む。S37てみ、S
27で全データについて計算された全チェックサムデー
タをDATA信号線を介して送出する処理が行なわれ
る。S38では全チェックサムデータの送出が終了した
か否かの判断が行なわれ、終了していない場合にはタイ
マ割込待ちとなり、終了している場合にはプロセスをデ
ータ送出終了状態にセットする処理が行なわれる。S3
9の後プログラムはタイマ割込待ちとなる。
【0079】以上のように図14に示されるプログラム
によれば、タイマ割込によって繰返しこのプログラムが
実行される間にROMデータと、256バイトのROM
データについて準備された256バイトチェックサム
と、全データについて計算された全チェックサムデータ
とがインターフェース基板760に送出される。インタ
ーフェース基板760では、入力されたROMデータ
と、256バイトチェックサムと、全チェックサムデー
タとを照合し、正しくROMデータを受信したか否かに
ついての判断を行なう。
【0080】図15は、図13に示される接続を用い、
図14に示されるプログラムに従ってROMデータ送出
処理を行なったときの、各信号線CLK、DATA、D
outのタイミングチャートである。まず、出力要求
信号がD out端子に入力される。すなわち、端子D
out端子の信号がオフからオンとなる。出力要求信
号が検出されたことに基づいて、出力要求信号(ROM
データ転送信号)が入力されていることを確認するため
の時間(たとえば50msec程度)T1の計時が開始
される。T1内に再びD out端子がオフとなった場
合にはROMデータ出力が行なわれない。T1の間D
out端子の信号がオンである場合には出力要求信号が
入力されたものと判断し、CLK端子の出力がオンとな
る。CLK端子の出力は、ROMデータ転送準備時間と
して予め定められた時間(50msec程度)T2の間
オンとなり、時間T2の経過とともにクロック信号の送
出が開始される。DATA端子には、クロック信号の立
ち下がりエッジにより規定されるタイミングで順次各
ROMデータが1バイトずつ、その最上位ビットから最
下位ビットの順序で出力される。カード処理機制御部
は、クロック信号の立ち上がりエッジのタイミング
で、DATA端子に入力される信号をラッチする。これ
により、払出制御用コンピュータからカード処理機制御
部へのROMデータのシリアル伝送が行なわれることに
なる。すべてのデータ転送が終了した場合には、CLK
端子の信号が所定時間(たとえば100msec程度)
の間オンとなる。カード処理機制御部は、クロック信号
が100msec程度の間オンとなっていることを検出
するとデータ転送が終了したと判定し、そのD out
端子の出力をオフとする。
【0081】図15の下段には、DATA端子から出力
されるデータの出力順序をバイト単位で示してある。図
15に示されるように、DATA端子からは、ROMデ
ータの1バイトめから順次256バイトが出力された
後、この転送された256バイトのデータについて計算
されたチェックサム(2バイト)のデータが順次その上
位バイト、下位バイトの順序で送出される。そしてまた
次の256バイトのデータ転送が行なわれ、このように
して256バイトずつデータの転送が行なわれる。そし
て、すべてのデータの転送が終了した後、最後の256
バイト分のデータについてとられたチェックサムの上位
1バイトと下位1バイトの信号が送出され、最後に全デ
ータについて計算されたチェックサムの上位1バイトと
下位1バイトが続けて送出される。すべてのデータにつ
いてチェックサムを計算した場合には2バイトの記憶領
域では桁溢れを起こすが、インターフェース基板760
でも同様に2バイトのみを用いて計算を行なうことによ
り、2バイトのデータのみを用いてもある程度の信頼性
をもってデータのチェックを行なうことができる。
【0082】以上のようにこの第2の実施例の遊技機用
コンピュータを用いれば、コネクタを用いず直接回路基
板により接続されている遊技用コンピュータからも、そ
のマスクROMに格納されているデータの読出を行なう
ことができる。この場合クロック信号を用いて同期式手
順を用いてデータのシリアル伝送を行なっているため、
読出されるデータに誤りの含まれる可能性が少なくな
り、確実なデータの読出が行なえ、プログラムデータの
内容のチェックの信頼性が向上する。また、ROMデー
タが所定のシリアル伝送のためのフォーマットに変換さ
れた上出力されるため、手順を承知しているものにとっ
ては確実にかつ容易にデータの読出が行なえると同時
に、処理の手順を知らないものにとっては容易に読出が
行なえないという、セキュリティ保護のための効果もあ
る。
【0083】なお、以上説明した実施例では、カードに
直接カード残高を記録するものを示すが、その代わり
に、カードにはそのカード残高を特定可能な情報(たと
えばカード番号)を記録させ、遊技場に設置されている
ホール用管理コンピュータの方にそのカード番号に対応
させてカード残高を記憶させ、挿入カードのカード番号
を手掛かりにホール用管理コンピュータの方で挿入カー
ドに対応するカード残高を割り出し、その割り出された
カード残高を使用して遊技ができるように構成してもよ
い。
【0084】以上の実施例では払出制御用コンピュータ
で、各払出条件に応じた払出賞球数を記憶しておき、ゲ
ーム制御用コンピュータからの入賞球検出信号の入力に
基づき払出制御用コンピュータが払出を行なうものであ
って、払出制御用コンピュータからゲーム制御用コンピ
ュータに対する通信の行なわれない方式であったが、ゲ
ーム制御用コンピュータに払出賞球数を記憶させ、払出
制御用コンピュータとの間の双方向通信によって賞球払
出制御を行なうようにしてもよい。図5に示された払出
制御用マイクロコンピュータ350等により、遊技機に
使用される遊技機用コンピュータが構成されている。図
5に示されたROM352により、制御用プログラムデ
ータを記憶するプログラム記憶手段が構成されている。
図5に示されたCPU351およびスイッチ回路710
等により、前記プログラム記憶手段に記憶されているプ
ログラムデータを読出すための読出指令信号(ROMデ
ータ出力要求信号)が前記遊技機の電源投入後前記遊技
機の制御が実行される前の期間内〔たとえば、図9およ
び図10に示されるように、パワーオンリセットに応じ
てデータローダ用タイマがセットされ(S1)、データ
ローダタイマが終了(S3でY)するまでの所定期間で
あり、この期間の終了後、割込禁止解除(S10)がな
されて、遊技制御のための通常処理が行なわれる〕に予
め定められた期間以上継続して〔ONカウンタが予め定
められた最大値(たとえば、1secに相当する値にな
るまでの期間)〕前記遊技機用コンピュータの外部から
入力されたことに基づいて、前記プログラム記憶手段に
記憶されているプログラムデータを前記遊技機用コンピ
ュータの外部へ出力する(S7でYによりS9でROM
データ送出処理が行なわれる)プログラム出力手段が構
成されている。そして、図14に示されるように、前記
プログラム出力手段は、前記プログラムデータを前記遊
技機用コンピュータの外部へ出力する場合に、プログラ
ムデータの伝送が正しく行なわれたか否かを確認するた
めに用いられる確認用データ(チェックサムのデータ)
をさらに前記遊技機用コンピュータの外部へ出力する。
図8等に示されるように、前記読出指令信号は、前記遊
技機用コンピュータに設けられた他の信号の入力に使用
される既存の信号線(玉貸可能信号線)を用いて入力さ
れる。図12に示されるように、前記読出指令信号は、
前記既存の信号線に入力される前記他の信号と区別可能
な入力態様の信号である。図15に示されるように、前
記プログラム出力手段は、前記プログラムデータを(R
OMデータ、DATA)出力する場合に、出力する前記
プログラムデータの取込みタイミングを示す信号(クロ
ック信号、CLK)を前記プログラムデータと並列して
出力する。
【0085】
【発明の効果】請求項1に関しては、次のような効果を
得ることができる。読出指令信号が遊技機の電源投入後
遊技機の制御が実行される前の期間内に予め定められた
期間以上継続して遊技機用コンピュータの外部から入力
されたことに基づいて、プログラム記憶手段に記憶され
た制御用のプログラムデータが読出され、遊技機用コン
ピュータの外部へ出力される。したがって、データの読
出の困難なプログラム記憶手段であっても、その格納プ
ログラムデータの内容を容易に確認することができる。
それに加えて、遊技機の電源投入後遊技機の制御が実行
される前という極めて限られた期間に読出指令信号が入
力されたことがプログラムデータの外部出力の条件であ
るため、プログラムデータの読出しの時期的な制限によ
り不正行為者が不正にプログラムデータを読出すことが
困難となる。さらに、そのような限られた期間に読出指
令信号が予め定められた期間以上継続しなければプログ
ラムデータの外部出力条件が満たされないため、遊技場
内のノイズによるプログラムデータ出力の誤作動を防ぐ
ことができる。しかも、プログラム出力手段がプログラ
ムデータを出力する場合には、プログラムデータの伝送
が正しく行なわれたか否かを確認するために用いられる
確認用データがプログラム出力手段からさらに遊技機用
コンピュータの外部へ出力される。このため、確認用デ
ータに基づいて、プログラムデータが内容確認のために
正しく伝送されたか否かを確認することができる。請求
項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、次の
ような効果を得ることができる。遊技機用コンピュータ
に設けられた他の信号の入力に使用される既存の信号線
を用いて読出指令信号が入力される。このため、遊技機
の通常の制御に使用されている信号線をそのまま用いて
内容確認のためにプログラムデータの出力を行なうこと
ができる。その結果、内容確認のためにプログラムデー
タを出力させるために必要となる部品数の増加を抑制す
ることができ、製造コストの増加を抑制することができ
る。請求項3に関しては、請求項2に関する効果に加え
て、次のような効果を得ることができる。読出指令信号
として、既存の信号線に入力される他の信号と区別可能
な入力態様の信号が用いられる。このため、他の信号の
入力に使用される既存の信号線を用いて読出指令信号を
入力する場合であっても、読出指令信号の入力がされて
いるか否かを確実に判断することができる。請求項4に
記載の本発明によれば、請求項1から3のいずれかに関
する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。プログラムデータが出力される場合に、出力される
プログラムデータの取込みタイミングを示す信号がプロ
グラムデータと並列して出力されるため、出力されたプ
ログラムデータを取込む側において、そのような取込み
タイミングを示す信号を利用してプログラムデータを確
実に取込むことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるパチンコ遊技機およびカー
ド処理機の全体正面図である。
【図2】カード処理機およびパチンコ遊技機の一部内部
構造を示す裏面図である。
【図3】カード処理機の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図4】パチンコ遊技機とカード処理機との間での信号
の送受信を行なうための回路を示す回路図である。
【図5】払出制御基板および玉払出基板の制御回路を示
すブロック図である。
【図6】カード処理機とパチンコ遊技機の動作タイミン
グを説明するためのタイミングチャートである。
【図7】通常時およびROMデータ読出時の払出制御基
板の接続の状態を示す模式図である。
【図8】ROMデータ出力のために用いられる接続線お
よび回路を示す回路図である。
【図9】図5に示した制御回路の動作を説明するための
フローチャートである。
【図10】図5に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図11】図5に示した制御回路の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図12】ROMデータ出力時のカード処理機とパチン
コ遊技機の動作タイミングを説明するためのタイミング
チャートである。
【図13】本発明の第2の実施例における、ROMデー
タ伝送に用いられる回路の回路図である。
【図14】第2の実施例の払出制御用コンピュータの動
作を説明するためのフローチャートである。
【図15】第2の実施例の払出制御用コンピュータによ
るROMデータ出力処理を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
63は玉払出器、350は払出制御用マイクロコンピュ
ータ、350Aはワンチップマイクロコンピュータ、7
0は玉払出基板、62はカード処理機、60はパチンコ
遊技機、730は払出制御基板、400は入賞玉処理装
置、352はROM,300はカード処理機制御用マイ
クロコンピュータ,760はインタフェース基板,77
0はROMライタである。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機に使用される遊技機用コンピュー
    タであって、 制御用のプログラムデータを記憶するプログラム記憶手
    段と、 該プログラム記憶手段に記憶されているプログラムデー
    タを読出すための読出指令信号が前記遊技機の電源投入
    後前記遊技機の制御が実行される前の期間内に予め定め
    られた期間以上継続して前記遊技機用コンピュータの外
    部から入力されたことに基づいて、前記プログラム記憶
    手段に記憶されているプログラムデータを前記遊技機用
    コンピュータの外部へ出力するプログラム出力手段とを
    含み、 該プログラム出力手段は、前記プログラムデータを前記
    遊技機用コンピュータの外部へ出力する場合に、プログ
    ラムデータの伝送が正しく行なわれたか否かを確認する
    ために用いられる確認用データをさらに前記遊技機用コ
    ンピュータの外部へ出力することを特徴とする、遊技機
    用コンピュータ。
  2. 【請求項2】 前記読出指令信号は、前記遊技機用コン
    ピュータに設けられた他の信号の入力に使用される既存
    の信号線を用いて入力されることを特徴とする、請求項
    1記載の遊技機用コンピュータ。
  3. 【請求項3】 前記読出指令信号は、前記既存の信号線
    に入力される前記他の信号と区別可能な入力態様の信号
    であることを特徴とする、請求項2記載の遊技機用コン
    ピュータ。
  4. 【請求項4】 前記プログラム出力手段は、前記プログ
    ラムデータを出力する場合に、出力する前記プログラム
    データの取込みタイミングを示す信号を前記プログラム
    データと並列して出力することを特徴とする、請求項1
    から3のいずれかに記載の遊技機用コンピュータ。
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