JPH06134136A - パチンコ玉取込み方法及びパチンコ玉取込み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】外周にパチンコ玉が１個づつ嵌入する凹部１０
ａが形成された歯車１０を玉通路２０内に望ませて回転
自在に配設し、玉通路２０内に上部から供給されて自重
で落下しようとする玉が凹部１０ａに係合して歯車１０
の回転を伴って落下するよう構成した取込み装置におい
て、歯車１０に所定ピッチで係合するブレーキレバーに
より歯車１０の回転量を制御して所定数の玉を玉通路２
０内の下部から高速に取込む。 【構成】取込み数と前記所定数の差が、前記所定ピッチ
だけ歯車１０が回転して取込まれるパチンコ玉の単位取
込み数以下になるまでは、パチンコ玉を連続的に取込む
べく、ブレーキレバー５０の歯車１０への係合を解除し
た状態に保持し、取込み数と前記所定数の差が前記単位
取込み数以下になった時点で、ブレーキレバー５０を歯
車１０に係合させて歯車１０の回転を停止させることに
より、前記所定数のパチンコ玉を取込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ玉を遊技媒体
として使用して遊技ができるスロットマシン等の遊技機
において、遊技客が遊技機の前皿に投入したパチンコ玉
を所定数だけ遊技島内に取込むためのパチンコ玉取込み
方法及びパチンコ玉取込み装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ玉を遊技媒体として使用して遊
技ができるスロットマシン等の遊技機は、出願人の提案
として知られており、パチンコ島内あるいは遊技場の設
備（パチンコ玉の供給回収装置，計数機等）をそのまま
使用して、パチンコ機の代りにパチンコ島に設置できる
という優れたものであるが、このような遊技機にはパチ
ンコ玉の取込み装置が必要である。

【０００３】すなわち、パチンコ玉が従来のメダル等の
代りに投入されると遊技を可能とするわけであるので、
遊技客が遊技機の前皿に投入したパチンコ玉を遊技の回
数に応じて所定数（通常は１回あたり５個）だけ遊技島
内に取込む装置が必要となるのである。そして、このよ
うな取込み装置に使用される定量数通過装置としては、
特公平２−５１６３０号公報に記載されたものが知られ
ている。

【０００４】これは、外周にパチンコ玉が１個づつ嵌入
する凹部が１０個形成された歯車（スプロケット）を玉
通路内に望ませて回転自在に配設し、玉通路内に上部か
ら供給されて自重で落下しようとする玉が前記凹部に係
合して必ず前記歯車の回転を伴って落下するよう構成し
てなり、半回転毎に前記歯車に係合する係止爪片の動作
により前記歯車の回転量を制御して所定数の玉を前記玉
通路内の下部から繰り出すようにしたものである。

【０００５】すなわち、前記係止爪片の係合を解除する
ソレノイドをオンオフ（一時的に励磁することをいう）
することにより、前記歯車を半回転ピッチで回転させ、
パチンコ玉を５個づつ取込むものであった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このため、取込もうと
するパチンコ玉の数が多くなればなるほど、ソレノイド
をオンオフして前記係止爪片の係合及び係合解除を繰返
す回数が多くなり、取込み速度が遅くなるという短所を
有していた。例えば、パチンコ玉を１５個取込む場合に
は、ソレノイドを３回オンオフし、係止爪片の係合及び
係合解除を３回繰返さなければならないので、歯車が仮
に連続的に回転してパチンコ玉が１５個取込まれた場合
を考慮すると、１５個の取込みを完了するのに極めて長
時間を要し、遊技の円滑な進行を阻害するという問題が
あった。

【０００７】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、所定数量のパチンコ
玉を高速に取込むことができるパチンコ玉取込み方法及
びパチンコ玉取込み装置を提供することを目的としてい
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 １ 下端が遊技機島内へのパチンコ玉の取入れ口（２
６）に連通可能とされて上部から遊技機の前皿内のパチ
ンコ玉が流入するよう設けられた玉通路（２０）と、外
周にパチンコ玉が１個づつ嵌入する凹部（１０ａ）が形
成されて前記取入れ口（２６）に連通した状態の玉通路
（２０）内に望むよう回転自在に配設された歯車（１
０）と、該歯車（１０）に所定ピッチで係合することに
より前記歯車（１０）の回転を阻止可能なブレーキレバ
ー（５０）とを備え、前記玉通路（２０）内を自重で落
下しようとする玉が前記凹部（１０ａ）に係合して前記
歯車（１０）の回転を伴って落下するよう構成されたパ
チンコ玉取込み装置を使用して、前記ブレーキレバー
（５０）の動作により前記歯車（１０）の回転量を制御
して所定数の玉を前記前皿から前記取入れ口（２６）に
取込むに際して、取込み数と前記所定数の差が、前記所
定ピッチだけ前記歯車（１０）が回転して取込まれるパ
チンコ玉の単位取込み数以下になるまでは、パチンコ玉
を連続的に取込むべく、前記ブレーキレバー（５０）の
前記歯車（１０）への係合を解除した状態に保持して、
前記歯車（１０）をパチンコ玉の重量に任せて連続的に
回転させ、取込み数と前記所定数の差が前記単位取込み
数以下になった時点で、前記ブレーキレバー（５０）を
前記歯車（１０）に係合させて前記歯車（１０）の回転
を停止させることにより、前記所定数のパチンコ玉を取
込むようにしたことを特徴とするパチンコ玉取込み方
法。

【０００９】２ 下端が遊技機島内へのパチンコ玉の取
入れ口に連通可能とされて上部から遊技機の前皿内のパ
チンコ玉が流入するよう設けられた玉通路（２０）と、
外周にパチンコ玉が１個づつ嵌入する凹部（１０ａ）が
形成されて前記取入れ口（２６）に連通した状態の玉通
路（２０）内に望むよう回転自在に配設された歯車（１
０）と、該歯車（１０）に所定ピッチで係合することに
より前記歯車（１０）の回転を阻止可能なブレーキレバ
ー（５０）とを備え、前記玉通路（２０）内を自重で落
下しようとする玉が前記凹部（１０ａ）に係合して前記
歯車（１０）の回転を伴って落下するよう構成されて、
前記ブレーキレバー（５０）の動作により前記歯車（１
０）の回転量を制御して所定数の玉を前記前皿から前記
取入れ口（２６）に取込むパチンコ玉取込み装置におい
て、前記ブレーキレバー（５０）を前記歯車（１０）に
係合する位置から退避させるアクチュエータ（３０）
と、前記玉通路（２０）の下流側に配設されて、落下し
て取込まれるパチンコ玉の通過を検知する取込みセンサ
（６０）と、所定数のパチンコ玉の取込みが指令される
と、前記取込みセンサ（６０）の検知信号に基づく取込
み数と前記所定数の差が、前記所定ピッチだけ前記歯車
（１０）が回転して取込まれるパチンコ玉の単位取込み
数以下になるまでは、パチンコ玉を連続的に排出すべ
く、前記アクチュエータ（３０）を作動させて前記ブレ
ーキレバー（５０）を前記歯車（１０）に係合する位置
から退避した状態に保持し、前記歯車（１０）をパチン
コ玉の重量に任せて連続的に回転させ、前記取込み数と
前記所定数の差が前記単位取込み数以下になった時点
で、前記アクチュエータ（３０）の作動を解除して前記
ブレーキレバー（５０）を前記歯車（１０）に係合さ
せ、前記歯車（１０）の回転を停止させる制御部（７
０）とを設けたことを特徴とするパチンコ玉取込み装置
に存する。

【００１０】

【作用】本発明のパチンコ玉取込み方法は、取込みを開
始してからの実際の取込み数と所定数（目標の取込み
数）の差が単位取込み数以下になるまでは、パチンコ玉
を連続的に排出すべく歯車（１０）をパチンコ玉の重量
に任せて連続的に回転させ、前記差が単位取込み数以下
になると、ブレーキレバー（５０）を前記歯車（１０）
に係合させ、前記歯車（１０）の回転を停止させる。

【００１１】このため、残りの（最後の）単位取込み数
が取込まれたところで歯車（１０）の回転が停止するこ
とになり、最終的な取込み数は目標の所定数となる。そ
して、この所定数が多くなればなるほど取込みを完了す
るのに要する時間が従来に比べ短縮される。

【００１２】なぜなら、本発明の取込み方法あるいは装
置であると、ブレーキレバー（５０）の動作は取込み数
にかかわらず一回のオンオフ動作のみとなる。すなわ
ち、取込み開始時に前記歯車（１０）に係合する位置か
ら退避して最後の単位取込み数を取込む時点で再度係合
位置に戻って歯車（１０）に係合するという動作だけと
なる。いいかえれば、歯車（１０）は回転を開始してか
ら所定数の取込みを完了して停止するまで連続して回転
することになり、取込むべき所定数が多くても、パチン
コ玉は極めて滑らかに高速で取込まれるのである。

【００１３】

【実施例】以下、図１に基づき本発明の一実施例を説明
する。各図は本発明の一実施例である取込み装置（本発
明の取込み方法を実施する装置）を示す図である。この
取込み装置１は、スロットマシン前面に設けられた前皿
内のパチンコ玉を当該スロットマシンが設置された遊技
島内に所定数取込むもので、図１に示すように、歯車１
０、ボールガイド２０（玉通路）、取込み制御ソレノイ
ド３０（アクチュエータ）、取込み先切換えソレノイド
４０、ブレーキレバー５０、取込みセンサー６０、制御
部７０とよりなるものである。

【００１４】歯車１０は、外周にパチンコ玉Ｐが１個づ
つ嵌入する凹部１０ａがこの場合１０個形成されたもの
（いわゆるスプロケット）であり、水平に取付けられた
歯車軸１１に支持されて回転自在とされ、その外周がボ
ールガイド２０内に望むように配設されている。

【００１５】この歯車１０の外周部側面には、歯車軸１
１の両側一直線上に並ぶ位置にブレーキレバーに係合す
る突起１２が二つ形成されている。なお、突起１２は、
これら突起１２が上下に位置しているときに、図１に示
す如く歯車１０の外周における山部が左右両側に位置す
るように、歯車１０の周方向において凹部１０ａの中央
に対応する位置に形成されている。

【００１６】ボールガイド２０は、玉１個が僅かな隙間
で通過する断面形状とされた筒状体で、前皿に連通し前
皿内のパチンコ玉が流れ込むように傾斜させて配設され
た供給路２１の終端下面に支軸２２によって揺動自在に
連結されている。このボールガイド２０は、鉛直方向に
向き下端がパチンコ玉の取入れ口２６に接続する位置
（通常位置）から、下端が下皿返却口２７に接続する位
置（切換え位置）まで揺動できるようになっており、通
常は取込み先切換えソレノイド４０の復元力により通常
位置に位置決めされている。ここで、取入れ口２６は、
遊技島内の下部に設置されるパチンコ玉回収用の樋（い
わゆるドブと呼ばれるもの）への入口である。また、下
皿返却口２７とは、スロトマシン正面下部に設けられる
パチンコ玉返却用の下皿への入口である。

【００１７】なお、この通常位置にあるボールガイド２
０の内面に略沿う位置に歯車１０の外周が位置するよう
配置されることにより、通常位置にあるボールガイド２
０内に上部から供給されて自重で落下しようとする玉が
前記凹部１０ａに係合して必ず歯車１０の回転を伴って
落下するようになっている。

【００１８】また、供給路２１の所定位置には、歯車１
０の上流に供給されている玉が何個あるかを検知するた
めに、それそれの取付け位置におけるパチンコ玉の存在
を検出する第１供給センサー２３，第２供給センサー２
４，第３供給センサー２５が配設されている。これら供
給センサー２３，２４，２５としては、例えば金属の接
近による磁界の変化により出力が切り換わるいわゆる近
接スイッチや、被検出物が検出光を遮ることにより受光
器（光電変換素子）の出力が変化することを利用した光
電スイッチ（いわゆる光センサー）等を使用することが
できる。なお、本実施例の場合、第１供給センサー２３
は５個目のパチンコ玉を、第２供給センサー２４は１０
個目のパチンコ玉を、第３供給センサー２５は１５個目
のパチンコ玉を検出する位置に配置されている。

【００１９】ブレーキレバー５０は、歯車１０の軸１１
と平行な支軸５１に揺動自在に取付けられ、この場合全
体が左右方向（水平方向）に向く位置（係合位置）にお
いてＬ字状に湾曲したその先端５２が歯車１０の突起１
２に上側から係合するものであり、通常は取込み制御ソ
レノイド３０の復元力により係合位置に位置決めされて
いる。

【００２０】取込み制御ソレノイド３０，取込み先切換
えソレノイド４０は、バネの付勢力とこれに対向する電
磁石の磁力とによりその出力軸３１，４１をそれぞれ出
没させて、ブレーキレバー５０あるいはボールガイド２
０を駆動するものである。すなわち、取込み制御ソレノ
イド３０の出力軸３１はブレーキレバー５０の基端にヒ
ンジ連結されており、取込み制御ソレノイド３０が制御
部７０の制御により励磁されると、この出力軸３１が没
してブレーキレバー５０が係合位置から退避するよう時
計方向に揺動するようになっている。また、取込み先切
換えソレノイド４０の出力軸４１はボールガイド２０の
外側面にヒンジ連結されており、取込み先切換えソレノ
イド４０が制御部７０の制御により励磁されると、この
出力軸４１が没してボールガイド２０が前述した切換え
位置に傾動するようになっている。

【００２１】取込みセンサー６０は、ボールガイド２０
の下部内を望ませて配設され、パチンコ玉の通過を検出
するセンサーで、具体的には前述した光電スイッチ等を
使用することができる。

【００２２】制御部７０は、取込みセンサー６０や供給
センサー２３，２４，２５からの検出信号を受けて、後
述する処理手順で適宜取込み制御ソレノイド３０，取込
み先切換えソレノイド４０を励磁して全体の動作を制御
するものであり、例えばいわゆるマイクロコンピュータ
により構成される。

【００２３】この制御部７０には、スロットマシンの正
面に配設された点灯ランプ（例えばＬＥＤ）内蔵型の第
１〜第３ゲームスイッチ７１，７２，７３が接続されて
おり、制御部７０は、第１ゲームスイッチ７１が操作さ
れると５個のパチンコ玉の取込みが指令されたと判断
し、第２ゲームスイッチ７２が操作されると１０個のパ
チンコ玉の取込みが指令されたと判断し、第３ゲームス
イッチ７３が操作されると１５個のパチンコ玉の取込み
が指令されたと判断するように、動作プログラム等が設
定されている。

【００２４】また、この制御部７０には、やはりスロッ
トマシンの正面に配設され、パチンコ玉の返却を指令す
る返却スイッチ７４と、取込み数を表示させるための取
込み数表示器７５が接続されている。

【００２５】また、制御部７０の主な機能を説明する
と、この制御部７０は、所定数のパチンコ玉の取込みが
指令されると、取込みセンサー６０の検知信号に基づく
実際の取込み数を累積演算し、この取込み数と前記所定
数の差が、パチンコ玉の単位取込み数以下になるまで
は、パチンコ玉を連続的に排出すべく、取込み制御ソレ
ノイド３０を励磁し続けてブレーキレバー５０を係合位
置から退避した状態に保持し、歯車１０をパチンコ玉の
重量に任せて連続的に回転させ、取込み数と前記所定数
の差が単位取込み数以下になった時点で、取込み制御ソ
レノイド３０の作動を解除してブレーキレバー５０を歯
車１０に係合させ、歯車１０の回転を停止させるもので
ある。

【００２６】なおここで、パチンコ玉の単位取込み数と
は、ブレーキレバー５０の歯車１０への係合が一時的に
解除された後再度係合する間に歯車１０が１ピッチ回転
して取込みされるパチンコ玉の取込み数のことをいい、
この場合、凹部１０ａが１０個形成された歯車に突起１
２が２個形成されており、ブレーキレバー５０の一時的
な係合解除により歯車１０は半回転するわけであるの
で、１ピッチ回転は半回転であって単位取込み数は５個
である。

【００２７】次に作用を説明する。前皿内に遊技客がパ
チンコ玉を投入するとこれらのパチンコ玉は図１の如く
ボールガイド２０の上流に流れ込むが、第１〜第３ゲー
ムスイッチ７１，７２，７３のいずれもが操作されてお
らず、パチンコ玉の取込みが指令されていないときに
は、制御部７０は取込み制御ソレノイド３０及び取込み
先切換えソレノイド４０を駆動（励磁）しない。このた
め、ブレーキレバー５０は歯車１０に係合した状態を維
持し、かつボールガイド２０は通常位置に保持されて、
図１に示す如くパチンコ玉は停止状態にある歯車１０に
その落下を阻止されて取込まれない。

【００２８】今、供給路２１内及びボールガイド２０の
上流に１５個以上のパチンコ玉が供給されており、全て
の供給センサー２３，２４，２５から検出信号が出力さ
れている状態において、例えば第１ゲームスイッチ７１
が操作されて５個の取込みが指令されると、制御部７０
は、取込み制御ソレノイド３０の駆動を開始する。する
と、歯車１０が回転しボールガイド２０内の上流側に滞
留していたパチンコ玉が歯車１０の回転に伴って流れ落
ち取入れ口２６に取込まれ始める。

【００２９】そして、この場合取込みの目標所定数が５
個で単位取込み数（５個）に等しいので、パチンコ玉の
最初の１個〜２個が取込みセンサー６０の検出位置を通
過した時点で、取込み数と前記所定数との差が４個（す
なわち単位取込み数以下）になる。このため、制御部７
０は、ゲームスイッチ７１の指令直後に取込み制御ソレ
ノイド３０を駆動するが、パチンコ玉が１個繰り出され
た時点で即時取込み制御ソレノイド３０の励磁を停止す
る。したがって、この場合結局、ブレーキレバー５０の
係合が一時的に解除されることになり、一方の突起１２
に係合していたブレーキレバー５０は係合解除後すぐに
他方の突起１２に係合して、歯車１０は半回転だけ回転
するので、指令どおりパチンコ玉が５個取入れ口２６に
送り込まれる。こうして、ゲームスイッチ７１を操作し
た遊技者は、５個分のゲーム（１回のスロットマシンの
遊技）を行なうことができる。

【００３０】また、遊技者が１５個分のゲームを行なう
ため第３ゲームスイッチ７３を操作すると、制御部７０
は同様に取込み制御ソレノイド３０の駆動を開始しブレ
ーキレバー５０の係合を解除するが、この場合は歯車１
０が一回転以上回転するまではブレーキレバー５０は係
合位置から退避した状態に保持され続ける。なぜなら、
この場合、取込み目標の所定数は１５個であるため、取
込みセンサー６０の検出信号に基づいて１０個取込みさ
れたと判断されるまで（取込み数と１５個の差が５個以
下になるまで）、制御部７０は取込み制御ソレノイド３
０の励磁を続けるからである。

【００３１】したがって、この場合３回ソレノイドのオ
ンオフをさせなければならない従来の装置に比し、歯車
１０を連続で所定回転（３／２回転）させて高速で１５
個のパチンコ玉が取込まれことになるので、遊技者は第
３ゲームスイッチ７３の操作後即時１５個分のゲームを
開始することができる。なお、第２ゲームスイッチ７２
が操作された場合には、制御部７０の同様の制御により
歯車が連続で１回転して１０個のパチンコ玉が取込みさ
れて取込まれる。

【００３２】ところで、以上の動作は、パチンコ玉が十
分に供給されている場合の処理であり、供給が不足して
いるときには以下のように処理される。すなわち、例え
ば第１〜２供給センサ２３，２４のみが検出信号を出力
しており、パチンコ玉が１５個に満たないと判断された
ときには、制御部７０はゲームスイッチ７３のランプの
みを消灯させ、ゲームスイッチ７１，７２のみを有効と
して上述した取込み処理を可能とする。

【００３３】また、パチンコ玉に端数が生じた場合等に
遊技客がパチンコ玉の返却を希望した場合には、遊技客
は返却スイッチ７４を操作することによりこの玉を下皿
から受取ることができる。すなわち、返却スイッチ７４
が操作されると、制御部７０は取込み先切換えソレノイ
ド４０を励磁してボールガイド２０を切換え位置に揺動
させる。すると、ボールガイド２０内のパチンコ玉は自
由になって、重力で落下し下皿返却口２７に払い出され
る。

【００３４】なお、このようにパチンコ玉の返却が行な
われて歯車１０がフリーとなった後に生じやすい問題で
あるが、遊技客がパチンコ玉を投入する直前に歯車１０
がブレーキレバー５０に係合していない位置（角度）に
停止している可能性があり、この場合、パチンコ玉の投
入直後に、歯車１０がブレーキレバー５０に係合する位
置まで回転することによって数個の玉が不用意に取込ま
れてしまうことになるが、この問題は以下の処理で対処
することができる。

【００３５】すなわち、第１〜３ゲームスイッチ７１〜
７３のいずれもが操作されていないのに取込みセンサー
６０から検知信号が出力されたときには、制御部７０が
この検知信号を累積し（すなわち取込み数を計数し）、
この分のパチンコ玉を、通常の賞出ルート（前述した前
皿に賞出玉を供給するパチンコ玉の払い出し系統で公知
のものである）で前皿に補給するよう指令を出すように
プログラム等を設定しておけばよい。なお、この際に
は、不用意に取込まれた玉数を取込み数表示器７５に表
示するようにすることが、遊技客の信用確保の面等から
好ましい。

【００３６】このように、上記実施例の取込み装置ある
いはこの装置で実施される取込み方法であると、取込む
べきパチンコ玉の数が多くても、なんら支障なく高速で
取込みを完了することができるのであって、ブレーキレ
バーのオンオフ回数はたった１回である。このため、従
来に比し遊技進行の円滑化を図れるとともに、ブレーキ
レバーを駆動するソレノイドの故障を低減しその交換期
間を伸ばすことができる。

【００３７】なお、上記実施例には各種変形がありう
る。まず、パチンコ玉の返却処理は、ボールガイド２０
等にあるパチンコ玉を通常の取込み処理と同様に計数し
つつ取入れ口２６から取込み、この取込んだ分のパチン
コ玉を別のルート（例えば賞出ルート）から下皿に払い
出して返却するようにしていもよい。なお、この際も、
返却分の玉数を取り込み数表示器７５に表示することが
好ましい。また、供給センサ２３〜２５は、なくてもよ
い。この場合、パチンコ玉が不足していたときには、足
りている分の遊技のみを可能とし、端数は下皿に返却す
る処理を行なうようにすればよい。

【００３８】

【発明の効果】本発明にかかるパチンコ玉取込み方法あ
るいはパチンコ玉取込み装置によれば、取込むべきパチ
ンコ玉の数が多くても、なんら支障なく高速で取込みを
完了することができるのであって、ブレーキレバーのオ
ンオフ回数はたった１回である。このため、従来に比し
遊技進行の円滑化を図れるとともに、ブレーキレバーを
駆動するソレノイドの故障を低減しその交換期間を伸ば
すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるパチンコ玉取込み装置
を示す図である。

【符号の説明】

１０…歯車 １０ａ…凹部 ２０…玉通路（ボールガイド） ３０…アクチュエータ（取込み制御ソレノイド） ５０…ブレーキレバー ６０…ソレノイド ７０…制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下端が遊技機島内へのパチンコ玉の取入れ
   口に連通可能とされて上部から遊技機の前皿内のパチン
   コ玉が流入するよう設けられた玉通路と、外周にパチン
   コ玉が１個づつ嵌入する凹部が形成されて前記取入れ口
   に連通した状態の玉通路内に望むよう回転自在に配設さ
   れた歯車と、該歯車に所定ピッチで係合することにより
   前記歯車の回転を阻止可能なブレーキレバーとを備え、
   前記玉通路内を自重で落下しようとする玉が前記凹部に
   係合して前記歯車の回転を伴って落下するよう構成され
   たパチンコ玉取込み装置を使用して、 前記ブレーキレバーの動作により前記歯車の回転量を制
   御して所定数の玉を前記前皿から前記取入れ口に取込む
   に際して、 取込み数と前記所定数の差が、前記所定ピッチだけ前記
   歯車が回転して取込まれるパチンコ玉の単位取込み数以
   下になるまでは、パチンコ玉を連続的に取込むべく、前
   記ブレーキレバーの前記歯車への係合を解除した状態に
   保持して、前記歯車をパチンコ玉の重量に任せて連続的
   に回転させ、 取込み数と前記所定数の差が前記単位取込み数以下にな
   った時点で、前記ブレーキレバーを前記歯車に係合させ
   て前記歯車の回転を停止させることにより、前記所定数
   のパチンコ玉を取込むようにしたことを特徴とするパチ
   ンコ玉取込み方法。
2. 【請求項２】下端が遊技機島内へのパチンコ玉の取入れ
   口に連通可能とされて上部から遊技機の前皿内のパチン
   コ玉が流入するよう設けられた玉通路と、外周にパチン
   コ玉が１個づつ嵌入する凹部が形成されて前記取入れ口
   に連通した状態の玉通路内に望むよう回転自在に配設さ
   れた歯車と、該歯車に所定ピッチで係合することにより
   前記歯車の回転を阻止可能なブレーキレバーとを備え、
   前記玉通路内を自重で落下しようとする玉が前記凹部に
   係合して前記歯車の回転を伴って落下するよう構成され
   て、前記ブレーキレバーの動作により前記歯車の回転量
   を制御して所定数の玉を前記前皿から前記取入れ口に取
   込むパチンコ玉取込み装置において、 前記ブレーキレバーを前記歯車に係合する位置から退避
   させるアクチュエータと、 前記玉通路の下流側に配設されて、落下して取込まれる
   パチンコ玉の通過を検知する取込みセンサと、 所定数のパチンコ玉の取込みが指令されると、 前記取込みセンサの検知信号に基づく取込み数と前記所
   定数の差が、前記所定ピッチだけ前記歯車が回転して取
   込まれるパチンコ玉の単位取込み数以下になるまでは、
   パチンコ玉を連続的に排出すべく、前記アクチュエータ
   を作動させて前記ブレーキレバーを前記歯車に係合する
   位置から退避した状態に保持し、前記歯車をパチンコ玉
   の重量に任せて連続的に回転させ、 前記取込み数と前記所定数の差が前記単位取込み数以下
   になった時点で、前記アクチュエータの作動を解除して
   前記ブレーキレバーを前記歯車に係合させ、前記歯車の
   回転を停止させる制御部とを設けたことを特徴とするパ
   チンコ玉取込み装置。