JP2968323B2 - 無水油型皮膚撥水剤 - Google Patents
無水油型皮膚撥水剤Info
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- JP2968323B2 JP2968323B2 JP24975890A JP24975890A JP2968323B2 JP 2968323 B2 JP2968323 B2 JP 2968323B2 JP 24975890 A JP24975890 A JP 24975890A JP 24975890 A JP24975890 A JP 24975890A JP 2968323 B2 JP2968323 B2 JP 2968323B2
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- repellent
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、無水油型皮膚撥水剤に関する。更に詳しく
は撥水性とその持続性が特に優れ、また手荒れ防止効果
にも優れた無水油型皮膚撥水剤に関する。
は撥水性とその持続性が特に優れ、また手荒れ防止効果
にも優れた無水油型皮膚撥水剤に関する。
[従来の技術] 従来、サンオイルなどのような皮膚に油を適用して皮
膚に撥水性を与える組成物において、撥水性の持続性が
ないこと、べたつきがあることが問題となっていた。こ
の点を向上させるために従来は揮発性の油分を配合した
り、シリコーン樹脂を配合する等の工夫がなされた。
膚に撥水性を与える組成物において、撥水性の持続性が
ないこと、べたつきがあることが問題となっていた。こ
の点を向上させるために従来は揮発性の油分を配合した
り、シリコーン樹脂を配合する等の工夫がなされた。
[発明が解決しようとする課題] 従来技術の問題点 しかしながら、揮発性の油分を配合した場合は、べた
つきは解消されるが撥水性の持続性は向上しないし、ま
たシリコーン樹脂を配合した場合は、撥水性は向上する
が撥水性の持続性は十分ではなかった。
つきは解消されるが撥水性の持続性は向上しないし、ま
たシリコーン樹脂を配合した場合は、撥水性は向上する
が撥水性の持続性は十分ではなかった。
発明の目的 本発明者らは撥水性の持続性の向上とべたつきの解消
について鋭意検討を進めた結果、撥水処理煙霧状シリカ
とシリコーン油を配合した組成物はべたつきがなくしか
も撥水性の持続性も優れていることを見出し本発明に至
った。
について鋭意検討を進めた結果、撥水処理煙霧状シリカ
とシリコーン油を配合した組成物はべたつきがなくしか
も撥水性の持続性も優れていることを見出し本発明に至
った。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、撥水処理煙霧状シリカと、粘度5
〜100csの鎖状シリコーン油を配合し、実質的にシリコ
ーン樹脂を含まないことを特徴とする無水油型皮膚撥水
剤である。
〜100csの鎖状シリコーン油を配合し、実質的にシリコ
ーン樹脂を含まないことを特徴とする無水油型皮膚撥水
剤である。
なお、本発明の「無水油型皮膚撥水剤」とは、油相か
らなり水相を含まない、非乳化型の皮膚撥水剤をいう。
らなり水相を含まない、非乳化型の皮膚撥水剤をいう。
以下本発明の構成について詳述する。
本発明の無水油型皮膚撥水剤(以下、単に「皮膚撥水
剤」と記す)に配合する撥水処理煙霧状シリカは煙霧状
で比表面積は100m2/g以上であることがが好ましい。煙
霧状シリカは親水性であるため疎水化処理が必要であ
る。疎水化処理はいずれの方法でもよいが粉末が凝集し
ない方法が望ましい。具体的方法としては煙霧状シリカ
をトリメチルシリル化剤によって処理する方法が一般的
である。トリメチルシリル化剤はたとえばヘキサメチル
ジシラザンのようなシラザン、トリメチルクロロシラン
のようなクロロシラン、ジメチルジエトキシシランのよ
うなアルコキシシランなどが挙げられる。撥水処理煙霧
状シリカの市販品としてはTulco社のタラノックス500が
あげられる。
剤」と記す)に配合する撥水処理煙霧状シリカは煙霧状
で比表面積は100m2/g以上であることがが好ましい。煙
霧状シリカは親水性であるため疎水化処理が必要であ
る。疎水化処理はいずれの方法でもよいが粉末が凝集し
ない方法が望ましい。具体的方法としては煙霧状シリカ
をトリメチルシリル化剤によって処理する方法が一般的
である。トリメチルシリル化剤はたとえばヘキサメチル
ジシラザンのようなシラザン、トリメチルクロロシラン
のようなクロロシラン、ジメチルジエトキシシランのよ
うなアルコキシシランなどが挙げられる。撥水処理煙霧
状シリカの市販品としてはTulco社のタラノックス500が
あげられる。
本発明の皮膚撥水剤に用いる撥水処理煙霧状シリカの
配合量は揮発成分が揮散したのち1〜40重量%が好まし
い。1重量%未満では十分な撥水性の持続性は得られな
い。40重量%を超えると、皮膚が白っぽくなり、また組
成物が樹脂状に固まってしまうので好ましくない。
配合量は揮発成分が揮散したのち1〜40重量%が好まし
い。1重量%未満では十分な撥水性の持続性は得られな
い。40重量%を超えると、皮膚が白っぽくなり、また組
成物が樹脂状に固まってしまうので好ましくない。
本発明ではさらに、粘度5〜100csの鎖状シリコーン
油が必須成分として配合される。このような鎖状シリコ
ーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン等が挙げられる。なお、本発明では、本発明の目
的、効果を損なわない範囲でさらに他のシリコーン油を
配合してもよい。例えばデカメチルポリシロキサン、ド
デカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイド
ロフェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン、シ
リコーンゴム等が挙げられる。本発明ではシリコーン樹
脂を実質的に含まない。シリコーン油の配合量は揮散成
分が揮散したのち30〜99重量%が望ましい。30重量%未
満ではさらっとした感触が出ないので好ましくない。
油が必須成分として配合される。このような鎖状シリコ
ーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン等が挙げられる。なお、本発明では、本発明の目
的、効果を損なわない範囲でさらに他のシリコーン油を
配合してもよい。例えばデカメチルポリシロキサン、ド
デカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイド
ロフェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン、シ
リコーンゴム等が挙げられる。本発明ではシリコーン樹
脂を実質的に含まない。シリコーン油の配合量は揮散成
分が揮散したのち30〜99重量%が望ましい。30重量%未
満ではさらっとした感触が出ないので好ましくない。
本発明の皮膚撥水剤は油状ないしはゼリー状である。
また本発明の皮膚撥水剤には本発明の効果を損なわな
い範囲で通常化粧料に用いられる成分を配合することが
できる。たとえばワセリン、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、トリグ
リセライド、揮発性炭化水素油、揮発性シリコーン油、
フロロカーボン等の油分、カチオン活性剤、アニオン活
性剤、非イオン活性剤等の界面活性剤、ビタミンE、ビ
タミンEアセテート等の薬剤、紫外線吸収剤、防腐剤、
香料、水、LPG、ジメチルエーテル等があげられる。
い範囲で通常化粧料に用いられる成分を配合することが
できる。たとえばワセリン、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、トリグ
リセライド、揮発性炭化水素油、揮発性シリコーン油、
フロロカーボン等の油分、カチオン活性剤、アニオン活
性剤、非イオン活性剤等の界面活性剤、ビタミンE、ビ
タミンEアセテート等の薬剤、紫外線吸収剤、防腐剤、
香料、水、LPG、ジメチルエーテル等があげられる。
本発明の皮膚撥水剤の用途は様々であるがサンオイ
ル、サーファー用あるいは水仕事用の皮膚保護クリー
ム、軟膏等があげられる。
ル、サーファー用あるいは水仕事用の皮膚保護クリー
ム、軟膏等があげられる。
また本発明の皮膚撥水剤の形態はチューブ状、ボトル
状、スプレー状等があげられる。
状、スプレー状等があげられる。
[発明の効果] 本発明の皮膚撥水剤は持続性および耐性に優れ、更に
サラッとした感触であるので、たとえばサンオイルとし
て使用した場合は、海から上ったとき海水が丸い水滴と
なってころがりおちてしまうため体がすぐかわいてしま
いタオルで拭く必要がなく、しかも体が濡れないために
寒さを感じないという利点がある。また、水仕事用皮膚
保護クリームとして使用した場合はベトつき感や違和感
がまったくなく、長時間水仕事を続けた後でも、撥水保
護効果が失われない。
サラッとした感触であるので、たとえばサンオイルとし
て使用した場合は、海から上ったとき海水が丸い水滴と
なってころがりおちてしまうため体がすぐかわいてしま
いタオルで拭く必要がなく、しかも体が濡れないために
寒さを感じないという利点がある。また、水仕事用皮膚
保護クリームとして使用した場合はベトつき感や違和感
がまったくなく、長時間水仕事を続けた後でも、撥水保
護効果が失われない。
[実施例] 以下本発明を実施例を挙げて更に詳しく説明する。
[実施例] 実施例に先立ち本発明で用いられる試験法、評価方法
について述べる。
について述べる。
評価は専門パネル10名により官能評価により行った。
評点は1〜5の5段階評価により行った。
評点は1〜5の5段階評価により行った。
べたつき 1:非常にべたつく 2:べたつく 3:普通 4:あまりべたつかない 5:べたつかない 撥水性 1:全く撥水性がない 2:撥水性が良くない 3:普通 4:撥水性がある 5:非常に撥水性が有る 撥水性の持続性 1:全く撥水性が持続しない 2:撥水性の持続性が悪い 3:普通 4:撥水性がある程度持続する。
5:撥水性が非常に持続する。
<評点> ◎:≧4.5 ○:<4.5≧3.5 △:<3.5≧2.5 ×:<3.5≧1.5 ××:<1.5 <撥水性煙霧状シリカの製造方法> 製造例1 アエロジェル(日本アエロジェル社製)200を100部に
対してヘキサメチルジシラザン4部をヘンセルミキサー
で撹拌した後100℃で乾燥し、撥水性煙霧状シリカ100部
を得た。
対してヘキサメチルジシラザン4部をヘンセルミキサー
で撹拌した後100℃で乾燥し、撥水性煙霧状シリカ100部
を得た。
製造例2 カープレックス67(塩野義製薬(社)社製)100部と
トリメチルクロロシラン2部を別々にデシゲータ内に50
℃で一週間放置した後粉末を乾燥後、撥水性煙霧状シリ
カ100部を得た。
トリメチルクロロシラン2部を別々にデシゲータ内に50
℃で一週間放置した後粉末を乾燥後、撥水性煙霧状シリ
カ100部を得た。
実施例1 サンオイル 重量% 1.撥水処理煙霧状シリカ タラノックス500 13.0 2.ジメチルポリシロキサン5CS 87.0 1、2を混合してチューブに入れ本発明のサンオイル
を得た。
を得た。
実施例2 サンオイル 重量% 1.撥水処理煙霧状シリカ タラノックス500 5.0 2.メチルフェニルポリシロキサン15cs 30.0 3.ジメチルポリシロキサン20cs 10.0 4.スクワラン 3.0 5.PABA 2.0 6.LPGガス 50.0 1〜5を混合した後これをスプレー容器に入れLPGガ
スを充填してスプレー状サンオイルを得た。
スを充填してスプレー状サンオイルを得た。
実施例3 サンオイル 重量% 1.製造例1の撥水処理煙霧状シリカ 5.0 2.メチルフェニルポリシロキサン15cs 5.0 3.ジメチルポリシロキサン20cs 10.0 4.スクワラン 28.0 5.PABA 2.0 6.LPGガス 50.0 1〜5を混合した後これをスプレー容器に入れLPGガ
スを充填してスプレー状サンオイルを得た。
スを充填してスプレー状サンオイルを得た。
実施例4 サンオイル 重量% 1.製造例2の撥水処理煙霧状シリカ 13.0 2.ジメチルポリシロキサン5CS 87.0 1、2を混合してチューブに入れ本発明のサンオイル
を得た。
を得た。
比較例1 サンオイル 重量% 1.流動パラフィン 50.0 2.オリーブ油 30.0 3.スクワラン 18.0 4.PABA 1.8 5.香料 0.2 1〜5を混合してチューブに充填してサンオイルを得
た。
た。
サンオイルの官能評価結果を下表−1に示す。
以上のように本発明のサンオイルは優れていることが
わかる。
わかる。
また、本発明のサンオイルは海から上っても体がぬれ
ていないため、寒さを感じないものであった。
ていないため、寒さを感じないものであった。
実施例5 手荒れ防止軟膏 重量% 1.メチルフェニルポリシロキサン15CS 15.0 2.ジメチルポリシロキサン100cs 51.0 3.スクワラン 10.0 4.ワセリン 4.0 5.撥水処理煙霧状シリカ タラノックス500 20.0 1〜4を混合した後、5を添加混合して手荒れ防止軟
膏を得た。
膏を得た。
本発明の手荒れ防止軟膏は撥水性が高く手荒れ防止効
果の高いものであった。
果の高いものであった。
本発明の手荒れ防止用軟膏は、持続性および耐性に優
れ、サラッとした感じの撥水性の保護膜を形成してい
た。また本発明の手荒れ防止用軟膏はベトつき感や異和
感がまったくなく、長時間水仕事を続けた後でも、撥水
保護効果が失われなかった。
れ、サラッとした感じの撥水性の保護膜を形成してい
た。また本発明の手荒れ防止用軟膏はベトつき感や異和
感がまったくなく、長時間水仕事を続けた後でも、撥水
保護効果が失われなかった。
Claims (1)
- 【請求項1】撥水処理煙霧状シリカと、粘度5〜100cs
の鎖状シリコーン油を配合し、実質的にシリコーン樹脂
を含まないことを特徴とする無水油型皮膚撥水剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24975890A JP2968323B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 無水油型皮膚撥水剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24975890A JP2968323B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 無水油型皮膚撥水剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04128209A JPH04128209A (ja) | 1992-04-28 |
JP2968323B2 true JP2968323B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=17197794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24975890A Expired - Fee Related JP2968323B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | 無水油型皮膚撥水剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2968323B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3515189B2 (ja) * | 1994-10-14 | 2004-04-05 | 株式会社コーセー | パック化粧料 |
US5618522A (en) * | 1995-01-20 | 1997-04-08 | The Procter & Gamble Company | Emulsion compositions |
-
1990
- 1990-09-19 JP JP24975890A patent/JP2968323B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04128209A (ja) | 1992-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |