JPH0532534A - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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- JPH0532534A JPH0532534A JP21006691A JP21006691A JPH0532534A JP H0532534 A JPH0532534 A JP H0532534A JP 21006691 A JP21006691 A JP 21006691A JP 21006691 A JP21006691 A JP 21006691A JP H0532534 A JPH0532534 A JP H0532534A
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Abstract
ぱりとした感触で、塗布した手等で触れても対象物に対
する付着が少ない皮膚化粧料を提供する。 【構成】 重合度が3,000〜20,000のアミノ
変性またはアンモニウム変性高分子シリコーンを配合す
る。
Description
に詳しくは、水仕事などによる肌あれ、主に手あれから
皮膚を保護する皮膚化粧料に関する。
を保護するためにはハンドクリームが汎用されてきた。
ハンドクリームは水仕事などにより失われた皮脂を補給
し、さらに保湿剤や水の配合により皮膚に柔軟性を付与
している。
クリームは水洗によって容易に洗い流されてしまうので
皮膚保護効果は必ずしも満足できるものではなく、現
に、主婦のなかには炊事、洗濯などの度重なる水仕事に
よる手あれに悩んでいる人は多い。手洗い回数の多い歯
科医などでは、治療器具や患者に付着してはならないの
でハンドクリームを使用することもできず手あれがすす
み、ひどい場合には不快な皮膚炎症にまで至ることが多
い。また、理容師などのなかにも手洗いによる肌あれに
加えて、染毛剤、パーマ液による炎症を訴える人が少な
くない。このような、特に手あれのひどい職業に従事し
ている人のための皮膚保護料の技術としては、特公昭4
8−1503号公報に記載の組成物があるが、このもの
は比較的高粘度のトリメチルシリル末端封鎖ジオルガノ
シロキサンとシリコーン樹脂とを組み合わせて組成物と
しているため、皮膚に塗布したときにベタツキ感が強
く、接触物への付着も著しいなどの欠点を有する。ま
た、水仕事から効果的に皮膚を保護し、かつさっぱりと
した使用感を有している皮膚化粧料として、高分子量の
ジメチルポリシロキサンや高分子量のメチルフェニルポ
リシロキサンを用いる技術が知られている(特開昭63
−183515号公報)。しかしながら、この場合にも
撥水性および接触物への付着防止の点で十分に満足でき
るものではなかった。本発明者等は、このような事情に
鑑み、水仕事から効果的に皮膚を保護し、特に水洗いを
繰り返しても保護効果が失われず、かつさっぱりした使
用感を有していて接触物への付着も少ない皮膚化粧料を
得ることを目的に鋭意研究を行った結果、特定のアミノ
変性またはアンモニア変性高分子シリコーンを用いたな
らば、のびがよくかつ皮膚に塗布したときにさっぱりし
た感触で長時間にわたって皮膚を保護し、水洗などによ
っても容易に洗い流されない良好な撥水性皮膜が形成さ
れることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
般式1:
し、R2はR3と同一またはメチル基または水酸基を表
す。R3は式R4Z{R4は3から6の炭素原子を有する
2価のアルキレン基を表し、Zは−NR5 2、−N+R5 3
A-、−NR5(CH2)aNR5 2、−NR5(CH2)aN+
R5 3A-および−NR5(CH2)aN(R5)C=O
(R6)(R5は水素または1から4の炭素原子を有する
アルキル基を表し、R6は1から4の炭素原子を有する
アルキル基を表し、AはCl、BrまたはIを表し、a
は2から6の整数である。)からなる群から選ばれる1
価の基を表す。}で表されるアミノ基またはアンモニウ
ム基を有する置換基を表し、mおよびnはそれぞれ正の
整数でm+nは3,000〜20,000の整数を表
し、n/mは1/500〜1/10,000である。]
で表されるアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シ
リコーンの一種または二種以上を配合することを特徴と
する皮膚化粧料である。
リコーンのm+nは3,000〜20,000であり、
好ましくは、4,000〜10,000である。3,0
00未満だと油状で、皮膚保護効果が不十分であり、2
0,000を超えるとシリコーン油等の他の化粧品原料
に溶解せず、化粧料に配合することができない。また、
n/mは1/500〜1/10,000であり、好まし
くは、1/500〜1/2000である。1/500を
超えるとシリコーン中のアミノ基またはアンモニウム基
の含有率が高くなり、製造時に架橋反応等が起きたり、
また原料臭の点からも好ましくない。1/10,000
未満では、皮膚に対する相互作用が弱くなり、皮膚保護
効果が悪くなると共に、撥水性に劣るようになる。本発
明のアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコー
ンは、一般のアミノ変性またはアンモニウム変性シリコ
ーンと同じ製造法で作ることができる。例えばγ−アミ
ノプロピルメチルジエトキシシランと環状ジメチルポリ
シロキサンとヘキサメチルジシロキサンとをアルカリ触
媒下に重縮合反応することによって作ることができる。
本発明で使用するアミノ変性またはアンモニウム変性高
分子シリコーンは、軟質ゴム状であり、多量に用いても
ベタツキ感がなく極めて優秀な皮膚化粧料を得ることが
できる。本発明におけるアミノ変性またはアンモニウム
変性高分子シリコーンの配合量は、化粧料全量中の2〜
50重量%、好ましくは2〜30重量%である。2重量
%未満では十分な効果が得られず、50重量%を超える
と他の原料に溶解しにくくなる。
合、揮発性を有する低沸点環状シリコーン油や低沸点鎖
状シリコーン油、または低沸点イソパラフィン系炭化水
素などの揮発性油分に溶解して用いることが好ましい。
低沸点環状シリコーン油としては、例えば、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙
げられる。低沸点鎖状シリコーン油としては、例えば、
ジメチルポリシロキサン(粘度0.65〜5cSt/2
5℃)等が挙げられる。低沸点イソパラフィン系炭化水
素は炭素数1〜30のものが好ましい。
分の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない量
的、質的範囲内で、オリーブ油,ヤシ油,サフラワー
油,ヒマシ油,綿実油などの油脂類、ラノリン,ホホバ
油,カルナバロウなどのロウ類、流動パラフィン,スク
ワラン,ワセリン,揮発性イソパラフィンなどの炭化水
素油、脂肪酸類、アルコール類、オクタン酸セチル,ミ
リスチン酸イソプロピルなどのエステル油、ジメチルポ
リシロキサン,メチルフェニルポリシロキサンなどのシ
リコーン油、シリコーン樹脂、エチレングリコール,プ
ロピレングリコール,1,3−ブチレングリコール,グ
リセリン,ソルビトール,ポリエチレングリコール等の
水溶性多価アルコール、ヒアルロン酸,コンドロイチン
硫酸,ピロリドンカルボン酸塩等の保湿剤、紫外線吸収
剤、紫外線散乱剤、カルボキシビニルポリマー等の増粘
剤、酸化防止剤,防腐剤,消炎剤,ビタミン,ホルモン
などの薬剤、香料などの通常化粧品に配合される他の成
分を配合することは可能である。
溶性成分および適切な乳化剤を配合して乳化技術を駆使
することによって、撥水性を失わない範囲で油中水型あ
るいは水中油型の乳化組成物とすることも可能である。
また、その乳化する際、乳化剤を水溶性多価アルコール
に溶解し、アミノ変性またはアンモニウム変性高分子シ
リコーンを含んだ油分を添加し乳化して乳化組成物を作
り、その組成物を水で希釈して乳化物を作ることもでき
る。その場合に用いられる乳化剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル,ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル,ポリオキシエチレンコレステリル
エーテル,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル,ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル,ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油,ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル,ポリグリセリン脂肪酸エステル,シ
ョ糖脂肪酸エステル,ポリエーテル変性シリコーン等の
ノニオン活性剤、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム,塩化ジステアリルジメチルアンモニウム,塩化セチ
ルトリメチルアンモニウム,塩化ベヘニルトリメチルア
ンモニウム,塩化セチルピリジニウム等のカチオン活性
剤、セチル硫酸ナトリウム,ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム,ラウリル硫酸ナトリウム,
ヤシ油脂肪酸カリウム,ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナ
トリウム等のアニオン活性剤が挙げられる。また、水溶
性多価アルコールとしては、エチレルグリコール,プロ
ピレングリコール,1,3−ブチレングリコール,1,
4−ブチレングリコール,ジプロピレングリコール,グ
リセリン,ジグリセリン,トリグリセリン,テトラグリ
セリン,グルコース,マルトース,マルチトール,蔗
糖,フラクトース,キシリトール,ソルビトール,マル
トトリオース,スレイトール,エリスリトール,澱粉,
分解糖還元アルコール,ヒアルロン酸などであり、これ
らの一種または二種以上が用いられる。
明する。本発明は、これらによって限定されるものでは
ない。配合量は全て重量%である。 実施例1(ローション) (1)流動パラフィン 2.0% (2)オクタン酸セチル 10.0 (3)デカメチルシクロペンタシロキサン 60.0 (4)アミノ変性高分子シリコーン 20.0 (一般式1でR1およびR2はメチル基、 R3は−(CH2)3N(CH3)2 m=5,000、n=5) (5)メチルフェニルポリシロキサン 8.0 (n=100) (1)〜(5)を70〜80℃で攪拌溶解し、冷却して
ローションを得た。実施例1はさっぱりとした使用感で
撥水性も良好であり、長時間皮膚を保護する作用を有し
ていた。また、実施例1を塗布した手で金属などにふれ
ても成分が付着することはなかった。
ローションを得た。実施例2はさっぱりとした使用感
で、撥水性も良好であった。
ローションを得た。
ローションを得た。
以下の評価を行った。前腕部に試料を塗布して30分後
に水滴を置き、その接触角を測定する。またその試料を
塗布した前腕部を石鹸で1回洗浄した後、再び水滴を置
き接触角を測定する(それぞれ5カ所について測定し平
均値をとる。)。その結果を表1に示す。
かつ石鹸洗浄した後も良好な撥水性を有していた。
クリームを得た。実施例3はさっぱりとした使用感で、
長時間皮膚を保護する作用を有していた。また、実施例
3を塗布した手でコップなどを持っても成分の付着はみ
られなかった。さらに実施例3は耐水性に優れており、
石鹸で5回洗浄した後でも良好な撥水性を有していた。
(7)を(6)に溶解したものを添加してモイスチュア
ローションを得た。
(5)に(6)を溶解した液中に加えて乳化し、その乳
化物を(7)に加えて溶解し、ローションを得た。
皮膚に塗布したときにさっぱりとした感触で長時間にわ
たって皮膚を保護し、水洗などによっても容易に洗い流
されることがない。さらに、塗布した手などで触れても
対象物に対する付着が少ない皮膚化粧料である。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式: 【化1】 [式中、R1はメチル基または一部がフェニル基を表
し、R2はR3と同一またはメチル基または水酸基を表
す。R3は式R4Z{R4は3から6の炭素原子を有する
2価のアルキレン基を表し、Zは−NR5 2、−N+R5 3
A-、−NR5(CH2)aNR5 2、−NR5(CH2)aN+
R5 3A-および−NR5(CH2)aN(R5)C=O
(R6)(R5は水素または1から4の炭素原子を有する
アルキル基を表し、R6は1から4の炭素原子を有する
アルキル基を表し、AはCl、BrまたはIを表し、a
は2から6の整数である。)からなる群から選ばれる1
価の基を表す。}で表されるアミノ基またはアンモニウ
ム基を有する置換基を表し、mおよびnはそれぞれ正の
整数でm+nは3,000〜20,000の整数を表
し、n/mは1/500〜1/10,000である。]
で表されるアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シ
リコーンの一種または二種以上を配合することを特徴と
する皮膚化粧料。 - 【請求項2】 請求項1記載のアミノ変性またはアンモ
ニウム変性高分子量シリコーンを低沸点環状シリコーン
に溶解せしめたものを配合することを特徴とする皮膚化
粧料。 - 【請求項3】 請求項1記載のアミノ変性またはアンモ
ニウム変性高分子量シリコーンを低沸点鎖状シリコーン
に溶解せしめたものを配合することを特徴とする皮膚化
粧料。 - 【請求項4】 請求項1記載のアミノ変性またはアンモ
ニウム変性高分子量シリコーンを低沸点イソパラフィン
系炭化水素に溶解せしめたものを配合することを特徴と
する皮膚化粧料。 - 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載のアミノ
変性またはアンモニウム変性高分子シリコーン溶液を乳
化剤で乳化してなることを特徴とするエマルジョン型皮
膚化粧料。 - 【請求項6】 乳化剤がノニオン活性剤である請求項5
記載のエマルジョン型皮膚化粧料。 - 【請求項7】 乳化剤がカオチンまたはアニオン活性剤
である請求項5記載のエマルジョン型皮膚化粧料。 - 【請求項8】 乳化に際して、水溶性多価アルコールに
乳化剤を溶解せしめた液にアミノ変性またはアンモニウ
ム変性高分子シリコーン溶液を添加し、乳化させたこと
を特徴とする請求項5記載のエマルジョン型皮膚化粧
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03210066A JP3130969B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03210066A JP3130969B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 皮膚化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532534A true JPH0532534A (ja) | 1993-02-09 |
JP3130969B2 JP3130969B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=16583259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03210066A Expired - Lifetime JP3130969B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3130969B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008222650A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Pola Chem Ind Inc | 乳化剤形の皮膚外用剤 |
JP2008222653A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Pola Chem Ind Inc | 保湿性に優れる皮膚外用剤 |
JP2008222651A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Pola Chem Ind Inc | 乳化剤形の皮膚外用剤 |
US7871633B2 (en) | 2003-04-14 | 2011-01-18 | The Procter & Gamble Company | Anhydrous, transfer-resistant cosmetic lip compositions |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP03210066A patent/JP3130969B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7871633B2 (en) | 2003-04-14 | 2011-01-18 | The Procter & Gamble Company | Anhydrous, transfer-resistant cosmetic lip compositions |
JP2008222650A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Pola Chem Ind Inc | 乳化剤形の皮膚外用剤 |
JP2008222653A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Pola Chem Ind Inc | 保湿性に優れる皮膚外用剤 |
JP2008222651A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Pola Chem Ind Inc | 乳化剤形の皮膚外用剤 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3130969B2 (ja) | 2001-01-31 |
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