JP2966366B2 - 格納式キャスタ装置 - Google Patents
格納式キャスタ装置Info
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Description
【0001】
【技術分野】本発明は、家具等の設置物の下部に取り付
けられて、該設置物の移動を容易とするキャスタ装置に
係り、特に、設置物の設置状態では格納され、設置物を
移動させる際にだけ設置物から下方に突出するキャスタ
を備えた格納式キャスタ装置に関するものである。
けられて、該設置物の移動を容易とするキャスタ装置に
係り、特に、設置物の設置状態では格納され、設置物を
移動させる際にだけ設置物から下方に突出するキャスタ
を備えた格納式キャスタ装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、食器棚やタンスのように定位置
に据え置かれるが、移動の作業性も考慮されるべき設置
物においては、その載置面(支持面上に載置される最下
面)よりも上方に格納され、必要に応じて載置面から下
方に突出可能とされた格納式キャスタ装置が、提案され
ている。このようなキャスタ装置によれば、据置状態で
の安定性と、移動時における作業の容易性とが、両立し
て発揮されるのである。
に据え置かれるが、移動の作業性も考慮されるべき設置
物においては、その載置面(支持面上に載置される最下
面)よりも上方に格納され、必要に応じて載置面から下
方に突出可能とされた格納式キャスタ装置が、提案され
ている。このようなキャスタ装置によれば、据置状態で
の安定性と、移動時における作業の容易性とが、両立し
て発揮されるのである。
【0003】ところが、従来の格納式キャスタ装置で
は、設置物の側面に設けられたレバーを操作することに
よって、キャスタの格納/突出操作が行われるようにな
っていたために、設置物の側方にレバー操作のためのス
ペースを確保しなければならず、据え置きに際してのス
ペース効率が悪いという問題があった。なお、操作レバ
ーを設置物の内部に設けたものもあったが、そのような
ものでも、レバー操作のためのスペースを確保しなけれ
ばならないことに変わりなく、また、設置物の内部にレ
バーがあるためにレバー操作が面倒で作業性が悪いとい
う不具合があった。
は、設置物の側面に設けられたレバーを操作することに
よって、キャスタの格納/突出操作が行われるようにな
っていたために、設置物の側方にレバー操作のためのス
ペースを確保しなければならず、据え置きに際してのス
ペース効率が悪いという問題があった。なお、操作レバ
ーを設置物の内部に設けたものもあったが、そのような
ものでも、レバー操作のためのスペースを確保しなけれ
ばならないことに変わりなく、また、設置物の内部にレ
バーがあるためにレバー操作が面倒で作業性が悪いとい
う不具合があった。
【0004】また、このような問題に対処するために、
特公平4−48446号公報には、家具の底部から下方
に向かって突設した筒状固定体に対して、下端にコロが
取り付けられた筒状可動体を、軸方向に出入可能に嵌挿
せしめると共に、それら筒状固定体と筒状可動体の中空
内部において、両筒状体の軸方向の相対的な往復動によ
り相対的な嵌入量を深浅交互に変更せしめる嵌入量変更
機構を設けて、筒状可動体が筒状固定体に浅く嵌入され
た際にコロが家具底部から突出する一方、筒状可動体が
筒状固定体に深く嵌入された際にコロが家具内に格納さ
れるようにした家具移動装置が、開示されている。
特公平4−48446号公報には、家具の底部から下方
に向かって突設した筒状固定体に対して、下端にコロが
取り付けられた筒状可動体を、軸方向に出入可能に嵌挿
せしめると共に、それら筒状固定体と筒状可動体の中空
内部において、両筒状体の軸方向の相対的な往復動によ
り相対的な嵌入量を深浅交互に変更せしめる嵌入量変更
機構を設けて、筒状可動体が筒状固定体に浅く嵌入され
た際にコロが家具底部から突出する一方、筒状可動体が
筒状固定体に深く嵌入された際にコロが家具内に格納さ
れるようにした家具移動装置が、開示されている。
【0005】ところが、この家具移動装置は、嵌入量変
更機構の構造が複雑で部品点数が多いために、製作およ
び組立てが非常に面倒で時間やコストがかかる等という
問題を内在していたのであり、また、小型化が難しいた
めに、家具等への採用が難しいという問題もあった。即
ち、かかる嵌入量変更機構を構成するためには、前記公
開公報に記載されているように、筒状固定体の内部に支
持軸を立設して該支持軸の先端部に対して、複数の係止
突起を有する環状カラーを回転可能に装着する一方、筒
状固定体の内部において、環状カラーの係止突起への当
接により該環状カラーを周方向に回転させる案内面を有
する上スリーブと、環状カラーの係止突起を係止させて
支持せしめる深溝と浅溝が周方向で交互に形成された下
スリーブとを、環状カラーを軸方向に挟んだ両側に位置
するように、それぞれ配設して該筒状固定体に固着せし
める必要があり、その構造が極めて複雑であるために、
決して実用的ではなかったのである。
更機構の構造が複雑で部品点数が多いために、製作およ
び組立てが非常に面倒で時間やコストがかかる等という
問題を内在していたのであり、また、小型化が難しいた
めに、家具等への採用が難しいという問題もあった。即
ち、かかる嵌入量変更機構を構成するためには、前記公
開公報に記載されているように、筒状固定体の内部に支
持軸を立設して該支持軸の先端部に対して、複数の係止
突起を有する環状カラーを回転可能に装着する一方、筒
状固定体の内部において、環状カラーの係止突起への当
接により該環状カラーを周方向に回転させる案内面を有
する上スリーブと、環状カラーの係止突起を係止させて
支持せしめる深溝と浅溝が周方向で交互に形成された下
スリーブとを、環状カラーを軸方向に挟んだ両側に位置
するように、それぞれ配設して該筒状固定体に固着せし
める必要があり、その構造が極めて複雑であるために、
決して実用的ではなかったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、構造が簡単で部品点数が少なく、製作性に
優れた格納式キャスタ装置を提供することにある。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、構造が簡単で部品点数が少なく、製作性に
優れた格納式キャスタ装置を提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、家具等の設置物の下部に
取り付けられて、該設置物の移動を容易とするキャスタ
装置であって、(a)前記設置物に固定的に取り付けら
れる取付筒体と、(b)該取付筒体に挿通されて、該取
付筒体で案内されることにより中心軸回りおよび中心軸
方向に相対変位可能とされた支持軸と、(c)該支持軸
の軸方向下端部に取り付けられて、前記取付筒体の軸方
向下方に突出して位置せしめられたキャスタと、(d)
前記取付筒体と前記支持軸の何れか一方に設けられて、
それぞれ軸方向一方の端部から軸方向に延び、周方向に
交互に位置せしめられた軸方向長さの異なる長溝と短溝
の2種類からなる複数本の係合溝と、(e)前記取付筒
体と前記支持軸の何れか他方に一体形成されて、それら
取付筒体と支持軸の軸方向の相対変位によって前記係合
溝に対して離脱可能に入り込み、前記長溝または前記短
溝への係合にて、該支持軸の該取付筒体に対する中心軸
回りの相対回転を規制すると共に軸方向上方への相対変
位端を2段階に規定することにより、該取付筒体に対す
る前記キャスタの相対位置を、前記設置物の載置面より
も下方に突出する突出位置と、該設置物の載置面よりも
上方に格納される格納位置との2位置に選択的に設定す
る係合突起と、(f)前記取付筒体と前記支持軸との間
に設けられて、該支持軸が該取付筒体に対して、前記係
合突起の前記何れかの係合溝への係合状態から軸方向下
方に相対変位せしめられることにより、該係合突起の該
何れかの係合溝への係合が解除されて、該支持軸を該取
付筒体に対して周方向に案内して中心軸回りに相対回転
せしめる一方、再び軸方向上方に相対変位せしめられる
ことにより、該支持軸を該取付筒体に対して周方向に案
内して中心軸回りに更に相対回転させて、それら上下方
向の相対変位により、かかる係合突起を、順次、周方向
に隣接位置する前記係合溝に入り込ませて係合させる回
転案内機構とを、有する格納式キャスタ装置を、特徴と
する。
に、請求項1に記載の発明は、家具等の設置物の下部に
取り付けられて、該設置物の移動を容易とするキャスタ
装置であって、(a)前記設置物に固定的に取り付けら
れる取付筒体と、(b)該取付筒体に挿通されて、該取
付筒体で案内されることにより中心軸回りおよび中心軸
方向に相対変位可能とされた支持軸と、(c)該支持軸
の軸方向下端部に取り付けられて、前記取付筒体の軸方
向下方に突出して位置せしめられたキャスタと、(d)
前記取付筒体と前記支持軸の何れか一方に設けられて、
それぞれ軸方向一方の端部から軸方向に延び、周方向に
交互に位置せしめられた軸方向長さの異なる長溝と短溝
の2種類からなる複数本の係合溝と、(e)前記取付筒
体と前記支持軸の何れか他方に一体形成されて、それら
取付筒体と支持軸の軸方向の相対変位によって前記係合
溝に対して離脱可能に入り込み、前記長溝または前記短
溝への係合にて、該支持軸の該取付筒体に対する中心軸
回りの相対回転を規制すると共に軸方向上方への相対変
位端を2段階に規定することにより、該取付筒体に対す
る前記キャスタの相対位置を、前記設置物の載置面より
も下方に突出する突出位置と、該設置物の載置面よりも
上方に格納される格納位置との2位置に選択的に設定す
る係合突起と、(f)前記取付筒体と前記支持軸との間
に設けられて、該支持軸が該取付筒体に対して、前記係
合突起の前記何れかの係合溝への係合状態から軸方向下
方に相対変位せしめられることにより、該係合突起の該
何れかの係合溝への係合が解除されて、該支持軸を該取
付筒体に対して周方向に案内して中心軸回りに相対回転
せしめる一方、再び軸方向上方に相対変位せしめられる
ことにより、該支持軸を該取付筒体に対して周方向に案
内して中心軸回りに更に相対回転させて、それら上下方
向の相対変位により、かかる係合突起を、順次、周方向
に隣接位置する前記係合溝に入り込ませて係合させる回
転案内機構とを、有する格納式キャスタ装置を、特徴と
する。
【0008】このような請求項1に記載の発明に従う構
造とされた格納式キャスタ装置においては、設置物の持
ち上げ操作を繰り返し行うことによって、キャスタの取
り付けられた支持軸が、その自重や設置物の荷重等に基
づき、取付筒体に対して軸方向に相対的に繰り返し往復
変位せしめられると共に、回転案内機構により支持軸が
取付筒体に対して周方向に所定量ずつ相対回転せしめら
れて、係合突起が長溝と浅溝とに交互に入り込むのであ
り、それによって、キャスタ位置が突出位置と格納位置
との2位置に交互に設定されることとなる。
造とされた格納式キャスタ装置においては、設置物の持
ち上げ操作を繰り返し行うことによって、キャスタの取
り付けられた支持軸が、その自重や設置物の荷重等に基
づき、取付筒体に対して軸方向に相対的に繰り返し往復
変位せしめられると共に、回転案内機構により支持軸が
取付筒体に対して周方向に所定量ずつ相対回転せしめら
れて、係合突起が長溝と浅溝とに交互に入り込むのであ
り、それによって、キャスタ位置が突出位置と格納位置
との2位置に交互に設定されることとなる。
【0009】そこにおいて、かかる格納式キャスタ装置
においては、支持軸に対してキャスタが直接に取り付け
られている一方、取付筒体が設置物に対して直接に取り
付けられるようになっていることに加えて、支持軸と取
付筒体が中心軸方向および中心軸回りに何れも相対変位
可能とされて、それら支持軸と取付筒体の軸方向の相対
変位量を規定せしめてキャスタ位置を突出位置と格納位
置の2位置に選択的に設定するための係合溝と係合突起
が、支持軸と取付筒体に対して直接に形成されているこ
とから、構造が簡単で部品点数が少なくて済み、コンパ
クト化も有利に図られ得るのである。
においては、支持軸に対してキャスタが直接に取り付け
られている一方、取付筒体が設置物に対して直接に取り
付けられるようになっていることに加えて、支持軸と取
付筒体が中心軸方向および中心軸回りに何れも相対変位
可能とされて、それら支持軸と取付筒体の軸方向の相対
変位量を規定せしめてキャスタ位置を突出位置と格納位
置の2位置に選択的に設定するための係合溝と係合突起
が、支持軸と取付筒体に対して直接に形成されているこ
とから、構造が簡単で部品点数が少なくて済み、コンパ
クト化も有利に図られ得るのである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に従う構造とされた格納式キャスタ装置に
おいて、前記回転案内機構が、(g)前記支持軸の前記
取付筒体に対する軸方向下方への相対変位に際し、前記
係合突起の前記係合溝への係合が解除された該支持軸
を、該取付筒体に対して、周方向に案内して、該係合突
起の前記周方向に隣接位置する係合溝への係合位置まで
は至らない量だけ中心軸回りに相対回転させる第一の回
転案内機構と、(h)前記支持軸の前記取付筒体に対す
る再度の軸方向上方への相対変位に際し、該第一の回転
案内機構により該取付筒体に対して中心軸回りに所定量
だけ相対回転せしめられた該支持軸を、該取付筒体に対
して、更に周方向に案内して、該係合突起の前記周方向
に隣接位置する係合溝への係合位置まで中心軸回りに相
対回転させて、該係合突起を該周方向に隣接位置する係
合溝に入り込ませる第二の回転案内機構とによって、構
成されていることを、特徴とする。
に記載の発明に従う構造とされた格納式キャスタ装置に
おいて、前記回転案内機構が、(g)前記支持軸の前記
取付筒体に対する軸方向下方への相対変位に際し、前記
係合突起の前記係合溝への係合が解除された該支持軸
を、該取付筒体に対して、周方向に案内して、該係合突
起の前記周方向に隣接位置する係合溝への係合位置まで
は至らない量だけ中心軸回りに相対回転させる第一の回
転案内機構と、(h)前記支持軸の前記取付筒体に対す
る再度の軸方向上方への相対変位に際し、該第一の回転
案内機構により該取付筒体に対して中心軸回りに所定量
だけ相対回転せしめられた該支持軸を、該取付筒体に対
して、更に周方向に案内して、該係合突起の前記周方向
に隣接位置する係合溝への係合位置まで中心軸回りに相
対回転させて、該係合突起を該周方向に隣接位置する係
合溝に入り込ませる第二の回転案内機構とによって、構
成されていることを、特徴とする。
【0011】このような請求項2に記載の発明に従う構
造とされた格納式キャスタ装置においては、設置物の持
ち上げ操作によって支持軸を取付筒体に対して軸方向に
往復相対変位させることにより、第一及び第二の回転案
内機構によって、支持軸が取付筒体に対して周方向に所
定量づつスムーズに回転させられ、係合突起が長溝と浅
溝とに交互に案内されて入り込まされるのであり、それ
によって、キャスタ位置が突出位置と格納位置とに安定
して切り替えられる。
造とされた格納式キャスタ装置においては、設置物の持
ち上げ操作によって支持軸を取付筒体に対して軸方向に
往復相対変位させることにより、第一及び第二の回転案
内機構によって、支持軸が取付筒体に対して周方向に所
定量づつスムーズに回転させられ、係合突起が長溝と浅
溝とに交互に案内されて入り込まされるのであり、それ
によって、キャスタ位置が突出位置と格納位置とに安定
して切り替えられる。
【0012】なお、第一の回転案内機構および第二の回
転案内機構は、例えば、何れも、支持軸と回転筒体に対
して、それぞれ軸方向に傾斜して周方向に所定長さで延
びる複数の傾斜面と、該傾斜面に対して当接して案内さ
れる当接面の各何れか一方を、一体的に形成すること等
によって有利に構成される。そのような構成を採用すれ
ば、第一の回転案内機構および第二の回転案内機構が、
支持軸および回転筒体によって構成されることから、構
造の簡略化や部品点数の減少等の効果がより一層有利に
達成され得る。
転案内機構は、例えば、何れも、支持軸と回転筒体に対
して、それぞれ軸方向に傾斜して周方向に所定長さで延
びる複数の傾斜面と、該傾斜面に対して当接して案内さ
れる当接面の各何れか一方を、一体的に形成すること等
によって有利に構成される。そのような構成を採用すれ
ば、第一の回転案内機構および第二の回転案内機構が、
支持軸および回転筒体によって構成されることから、構
造の簡略化や部品点数の減少等の効果がより一層有利に
達成され得る。
【0013】また、特に、第二の回転案内機構は、係合
突起の先端部と、係合溝の開口部との少なくとも何れか
一方において、軸方向に傾斜して周方向に所定長さで延
びる傾斜面を形成し、該傾斜面の案内作用によって係合
突起を係合溝に導き入れるようにした構造等が、好適に
採用される。このように係合突起と係合溝を利用して第
二の回転案内機構を構成すれば、構造の更なる簡略化等
が図られ得るのである。
突起の先端部と、係合溝の開口部との少なくとも何れか
一方において、軸方向に傾斜して周方向に所定長さで延
びる傾斜面を形成し、該傾斜面の案内作用によって係合
突起を係合溝に導き入れるようにした構造等が、好適に
採用される。このように係合突起と係合溝を利用して第
二の回転案内機構を構成すれば、構造の更なる簡略化等
が図られ得るのである。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の発明に従う構造とされた格納式キャスタ
装置において、前記支持軸および前記取付筒体の何れか
一方が軸方向中間部分で分割された2つの分割体にて構
成されており、それら支持軸と取付筒体が、軸方向両側
からの内外挿で組み付けられていることを、特徴とす
る。
又は2に記載の発明に従う構造とされた格納式キャスタ
装置において、前記支持軸および前記取付筒体の何れか
一方が軸方向中間部分で分割された2つの分割体にて構
成されており、それら支持軸と取付筒体が、軸方向両側
からの内外挿で組み付けられていることを、特徴とす
る。
【0015】このような請求項3に記載の発明に従う構
造とされた格納式キャスタ装置においては、係合突起や
係合溝等が一体形成された支持軸と取付筒体を、良好な
る作業性をもって容易に組み付けることが出来るのであ
り、特に、請求項2に記載されている第一及び第二の回
転案内機構を支持軸と取付筒体に一体形成する場合で
も、それら支持軸と取付筒体の組付作業性が有利に確保
され得る。
造とされた格納式キャスタ装置においては、係合突起や
係合溝等が一体形成された支持軸と取付筒体を、良好な
る作業性をもって容易に組み付けることが出来るのであ
り、特に、請求項2に記載されている第一及び第二の回
転案内機構を支持軸と取付筒体に一体形成する場合で
も、それら支持軸と取付筒体の組付作業性が有利に確保
され得る。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3の何れかに記載の発明に従う構造とされた格納式
キャスタ装置であって、前記取付筒体の外周面におい
て、該取付筒体を、前記設置物に設けられた取付穴に固
定するための固着手段が設けられていることを、特徴と
する。
乃至3の何れかに記載の発明に従う構造とされた格納式
キャスタ装置であって、前記取付筒体の外周面におい
て、該取付筒体を、前記設置物に設けられた取付穴に固
定するための固着手段が設けられていることを、特徴と
する。
【0017】なお、固着手段としては、例えば、取付筒
体の外周面に突出する突起や突条、或いは螺着用ねじ溝
等が、好適に採用され得る。このような固着手段を設け
れば、格納式キャスタ装置の設置物への装着が容易とな
る。
体の外周面に突出する突起や突条、或いは螺着用ねじ溝
等が、好適に採用され得る。このような固着手段を設け
れば、格納式キャスタ装置の設置物への装着が容易とな
る。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
乃至4の何れかに記載の発明に従う構造とされた格納式
キャスタ装置において、前記取付筒体の軸方向下部から
下方に向かってスカート状に広がって前記キャスタを覆
うカバーが設けられており、該カバーの底面によって、
前記設置物の載置面が構成されるようになっていると共
に、前記キャスタが、前記格納位置において、該カバー
内に収納されるようになっていることを、特徴とする。
乃至4の何れかに記載の発明に従う構造とされた格納式
キャスタ装置において、前記取付筒体の軸方向下部から
下方に向かってスカート状に広がって前記キャスタを覆
うカバーが設けられており、該カバーの底面によって、
前記設置物の載置面が構成されるようになっていると共
に、前記キャスタが、前記格納位置において、該カバー
内に収納されるようになっていることを、特徴とする。
【0019】このような請求項5に記載の発明に従う構
造とされた格納式キャスタ装置においては、設置物の載
置面が、カバーの底面によって有利に形成されると共
に、キャスタが格納位置でカバー内に収納されることか
ら、良好なる美観が発揮される。しかも、かかるカバー
は、取付筒体に一体形成することが可能であるから、部
品点数の増加や構造の複雑化等の問題も、有利に回避さ
れ得る。特に、このような格納式キャスタ装置は、設置
物の内部においてキャスタを収納するスペースを確保し
難い場合等に好適に用いられる。
造とされた格納式キャスタ装置においては、設置物の載
置面が、カバーの底面によって有利に形成されると共
に、キャスタが格納位置でカバー内に収納されることか
ら、良好なる美観が発揮される。しかも、かかるカバー
は、取付筒体に一体形成することが可能であるから、部
品点数の増加や構造の複雑化等の問題も、有利に回避さ
れ得る。特に、このような格納式キャスタ装置は、設置
物の内部においてキャスタを収納するスペースを確保し
難い場合等に好適に用いられる。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
乃至5の何れかに記載の発明に従う構造とされた格納式
キャスタ装置において、前記支持軸を前記取付筒体に対
して軸方向下方に相対変位せしめる方向の付勢力を及ぼ
す付勢手段が設けられていることを、特徴とする。
乃至5の何れかに記載の発明に従う構造とされた格納式
キャスタ装置において、前記支持軸を前記取付筒体に対
して軸方向下方に相対変位せしめる方向の付勢力を及ぼ
す付勢手段が設けられていることを、特徴とする。
【0021】このような請求項6に記載の発明に従う構
造とされた格納式キャスタ装置においては、キャスタを
突出せしめる方向の付勢力が及ぼされることから、設置
物の持ち上げ操作による支持軸の取付筒体に対する軸方
向の往復動がより確実に行われて、キャスタが突出位置
と格納位置に、より確実に変更設定され得るのである。
造とされた格納式キャスタ装置においては、キャスタを
突出せしめる方向の付勢力が及ぼされることから、設置
物の持ち上げ操作による支持軸の取付筒体に対する軸方
向の往復動がより確実に行われて、キャスタが突出位置
と格納位置に、より確実に変更設定され得るのである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0023】先ず、図1には、本発明の一実施形態とし
てのキャスタ装置10の縦断面図が示されており、図2
には、その底面図が示されている。このキャスタ装置1
0は、取付筒体としての取付筒12に対して、支持軸と
しての支持ロッド14が内挿されて、軸方向および周方
向に相対変位可能に挿通されていると共に、支持ロッド
14の軸方向下端部に対して、キャスタ16が固定され
ている。そして、かかるキャスタ装置10は、例えばパ
イプ椅子や机の脚パイプの下端開口の如き、家具等の設
置物17の下面に開口して穿孔された取付穴19に対し
て、取付筒12が圧入されて嵌着固定されることにより
装着されるようになっている。なお、以下の説明中、上
下方向は、原則として図1中の上下方向を表すものとす
る。
てのキャスタ装置10の縦断面図が示されており、図2
には、その底面図が示されている。このキャスタ装置1
0は、取付筒体としての取付筒12に対して、支持軸と
しての支持ロッド14が内挿されて、軸方向および周方
向に相対変位可能に挿通されていると共に、支持ロッド
14の軸方向下端部に対して、キャスタ16が固定され
ている。そして、かかるキャスタ装置10は、例えばパ
イプ椅子や机の脚パイプの下端開口の如き、家具等の設
置物17の下面に開口して穿孔された取付穴19に対し
て、取付筒12が圧入されて嵌着固定されることにより
装着されるようになっている。なお、以下の説明中、上
下方向は、原則として図1中の上下方向を表すものとす
る。
【0024】より詳細には、取付筒12は、図3〜6に
も示されているように、円筒形状を有しており、その軸
方向下端部には、下方に向かってスカート状乃至は逆カ
ップ状に広がって延び出したカバー部18が設けられて
いる。このカバー部18は、図1に示されているよう
に、キャスタ16を完全に収容し得ると共に、その内部
でキャスタ16の回転や方向転換等の作動を阻害しない
ように、充分な深さと大きさをもって形成されている。
更に、カバー部18の底端面20は、取付筒12の中心
軸に略直交する方向に広がる平坦面とされている。ま
た、本実施形態では、取付筒12が、カバー部18を含
んで、合成樹脂材料等の剛性を有する材質により一体成
形されている。
も示されているように、円筒形状を有しており、その軸
方向下端部には、下方に向かってスカート状乃至は逆カ
ップ状に広がって延び出したカバー部18が設けられて
いる。このカバー部18は、図1に示されているよう
に、キャスタ16を完全に収容し得ると共に、その内部
でキャスタ16の回転や方向転換等の作動を阻害しない
ように、充分な深さと大きさをもって形成されている。
更に、カバー部18の底端面20は、取付筒12の中心
軸に略直交する方向に広がる平坦面とされている。ま
た、本実施形態では、取付筒12が、カバー部18を含
んで、合成樹脂材料等の剛性を有する材質により一体成
形されている。
【0025】さらに、取付筒12の軸方向下端部には、
4つの係合溝22が、周方向に等間隔に形成されてい
る。この係合溝22は、取付筒12の軸方向下端部から
軸方向上方に向かって直線的に延びる切り込み形状を有
しており、それぞれ、取付筒12の軸方向下端に開口せ
しめられている。また、4つの係合溝22のうち、径方
向で対向する一対の係合溝22a,22aが、別の径方
向で対向する一対の係合溝22b,22bよりも、軸方
向の切り込み長さが長く設定されており、以て、各2つ
の長溝22a,22aと短溝22b,22bが形成され
ている。
4つの係合溝22が、周方向に等間隔に形成されてい
る。この係合溝22は、取付筒12の軸方向下端部から
軸方向上方に向かって直線的に延びる切り込み形状を有
しており、それぞれ、取付筒12の軸方向下端に開口せ
しめられている。また、4つの係合溝22のうち、径方
向で対向する一対の係合溝22a,22aが、別の径方
向で対向する一対の係合溝22b,22bよりも、軸方
向の切り込み長さが長く設定されており、以て、各2つ
の長溝22a,22aと短溝22b,22bが形成され
ている。
【0026】また、これら長溝22a,22aと短溝2
2b,22bは、何れも、取付筒12の軸方向下端にお
ける開口部の周方向一方の内面が、開口側に向かって次
第に広がる方向に傾斜した案内面24とされている。更
にまた、長溝22a,22aおよび短溝22b,22b
における取付筒12の軸方向上側の閉鎖端面26も、そ
れぞれ、案内面24と同じ周方向に傾斜した傾斜面とさ
れている。
2b,22bは、何れも、取付筒12の軸方向下端にお
ける開口部の周方向一方の内面が、開口側に向かって次
第に広がる方向に傾斜した案内面24とされている。更
にまた、長溝22a,22aおよび短溝22b,22b
における取付筒12の軸方向上側の閉鎖端面26も、そ
れぞれ、案内面24と同じ周方向に傾斜した傾斜面とさ
れている。
【0027】また一方、取付筒12の軸方向上端部に
は、軸方向上方に向かって突出する4つの案内突起28
が、周方向に等間隔に一体形成されている。この案内突
起28は、周方向一方の端面が略軸方向に延びる垂直面
とされていると共に、周方向他方の端面が軸方向に傾斜
して周方向に延びる案内面30とされており、4つの案
内突起28が、全体として、取付筒12の周方向に延び
る鋸歯形状とされている。
は、軸方向上方に向かって突出する4つの案内突起28
が、周方向に等間隔に一体形成されている。この案内突
起28は、周方向一方の端面が略軸方向に延びる垂直面
とされていると共に、周方向他方の端面が軸方向に傾斜
して周方向に延びる案内面30とされており、4つの案
内突起28が、全体として、取付筒12の周方向に延び
る鋸歯形状とされている。
【0028】一方、支持ロッド14は、軸方向中間部分
で2分割された分割構造を有しており、図7〜9に示さ
れている如き、取付筒12の内径寸法よりも小さな外径
寸法を有する筒状体32と、図10〜12に示されてい
る如き、筒状体32の上端部に固着されるヘッド部34
とによって構成されている。そして、取付筒12に対し
て、筒状体32が軸方向下側から挿通せしめられると共
に、該取付筒12の上端部から突出せしめられた筒状体
32の上端部に対して、ヘッド部34が固着されること
により、支持ロッド14が取付筒12に対して組み付け
られている。なお、本実施形態では、これら筒状体32
とヘッド部34が、何れも、合成樹脂材料等の剛性を有
する材質により成形されている。
で2分割された分割構造を有しており、図7〜9に示さ
れている如き、取付筒12の内径寸法よりも小さな外径
寸法を有する筒状体32と、図10〜12に示されてい
る如き、筒状体32の上端部に固着されるヘッド部34
とによって構成されている。そして、取付筒12に対し
て、筒状体32が軸方向下側から挿通せしめられると共
に、該取付筒12の上端部から突出せしめられた筒状体
32の上端部に対して、ヘッド部34が固着されること
により、支持ロッド14が取付筒12に対して組み付け
られている。なお、本実施形態では、これら筒状体32
とヘッド部34が、何れも、合成樹脂材料等の剛性を有
する材質により成形されている。
【0029】ここにおいて、筒状体32は、全体として
略中空円筒形状を有しており、その外径寸法が、取付筒
12の内径寸法よりも僅かに小さくされることにより、
取付筒12に内挿された際、大きなガタツキなく、軸方
向および周方向においてスムーズな相対変位が許容され
るようになっている。また、筒状体32の軸方向下端部
には、径方向外方に向かって広がる円環板状の鍔部36
が一体形成されていると共に、軸方向中間部分には、径
方向内方に向かって突出する環状の係止突起38が一体
形成されている。更に、筒状体32の下部には、キャス
タ16の固定軸52が圧入され、係止突起38によって
抜け出し不能に固定されており、以て、水平な回転軸5
4回りに回転可能な転動輪56,56を備えたキャスタ
16が、固定軸52の中心軸回りに旋回可能に取り付け
られている。
略中空円筒形状を有しており、その外径寸法が、取付筒
12の内径寸法よりも僅かに小さくされることにより、
取付筒12に内挿された際、大きなガタツキなく、軸方
向および周方向においてスムーズな相対変位が許容され
るようになっている。また、筒状体32の軸方向下端部
には、径方向外方に向かって広がる円環板状の鍔部36
が一体形成されていると共に、軸方向中間部分には、径
方向内方に向かって突出する環状の係止突起38が一体
形成されている。更に、筒状体32の下部には、キャス
タ16の固定軸52が圧入され、係止突起38によって
抜け出し不能に固定されており、以て、水平な回転軸5
4回りに回転可能な転動輪56,56を備えたキャスタ
16が、固定軸52の中心軸回りに旋回可能に取り付け
られている。
【0030】また、筒状体32の外周面には、2つの係
合突起40が、径方向で対向位置して形成されている。
この係合突起40は、それぞれ、筒状体32の軸方向下
端部から軸方向上方に向かって所定長さをもって直線的
に延びる突条形態を有しており、取付筒12に設けられ
た係合溝22の幅よりも狭い幅と、係合溝22の短溝2
2bよりは長い寸法をもって形成されている。
合突起40が、径方向で対向位置して形成されている。
この係合突起40は、それぞれ、筒状体32の軸方向下
端部から軸方向上方に向かって所定長さをもって直線的
に延びる突条形態を有しており、取付筒12に設けられ
た係合溝22の幅よりも狭い幅と、係合溝22の短溝2
2bよりは長い寸法をもって形成されている。
【0031】そして、筒状体32が取付筒12に対して
下方から挿入されて軸方向上方に相対変位せしめられた
際、かかる2つの係合突起40,40が、長溝22a,
22aまたは短溝22b,22bに対して軸方向に入り
込み得るようになっている。これにより、長溝22a,
22aに係合突起40,40が入り込んだ場合には、図
1に示されているように、筒状体32の鍔部36が取付
筒12の下端面に略当接するまで、筒状体32が取付筒
12に対して軸方向上方に大きく相対変位せしめられ
て、キャスタ16がカバー部18内に完全に収容される
ようになっている。また一方、短溝22b,22bに係
合突起40,40が入り込んだ場合には、図13に示さ
れているように、係合突起40における上端面42の短
溝22bにおける閉鎖端面26への当接で、筒状体32
の取付筒12に対する軸方向上方への相対変位量が規制
されて、筒状体32が取付筒12の下方に所定量だけ突
出せしめられることにより、キャスタ16がカバー部1
8の底端面20から下方に突出せしめられるようになっ
ている。
下方から挿入されて軸方向上方に相対変位せしめられた
際、かかる2つの係合突起40,40が、長溝22a,
22aまたは短溝22b,22bに対して軸方向に入り
込み得るようになっている。これにより、長溝22a,
22aに係合突起40,40が入り込んだ場合には、図
1に示されているように、筒状体32の鍔部36が取付
筒12の下端面に略当接するまで、筒状体32が取付筒
12に対して軸方向上方に大きく相対変位せしめられ
て、キャスタ16がカバー部18内に完全に収容される
ようになっている。また一方、短溝22b,22bに係
合突起40,40が入り込んだ場合には、図13に示さ
れているように、係合突起40における上端面42の短
溝22bにおける閉鎖端面26への当接で、筒状体32
の取付筒12に対する軸方向上方への相対変位量が規制
されて、筒状体32が取付筒12の下方に所定量だけ突
出せしめられることにより、キャスタ16がカバー部1
8の底端面20から下方に突出せしめられるようになっ
ている。
【0032】また、各係合突起40の上端面42は、係
合溝22に設けられた案内面24および閉鎖端面26と
同じ方向に傾斜した傾斜面とされており、係合突起40
が係合溝22に入り込む際、上端面42の案内面24へ
の当接に基づく案内作用によって、支持ロッド14(筒
状体32)が取付筒12に対して周方向に相対回転せし
められて、係合突起40が係合溝22に導かれ、更に上
端面42の閉鎖端面26への当接に基づく位置決め作用
によって支持ロッド14(筒状体32)が取付筒12に
対して周方向に位置決めされるようになっている。
合溝22に設けられた案内面24および閉鎖端面26と
同じ方向に傾斜した傾斜面とされており、係合突起40
が係合溝22に入り込む際、上端面42の案内面24へ
の当接に基づく案内作用によって、支持ロッド14(筒
状体32)が取付筒12に対して周方向に相対回転せし
められて、係合突起40が係合溝22に導かれ、更に上
端面42の閉鎖端面26への当接に基づく位置決め作用
によって支持ロッド14(筒状体32)が取付筒12に
対して周方向に位置決めされるようになっている。
【0033】また一方、筒状体32と協働して支持ロッ
ド14を構成するヘッド部34は、短い略有底円筒形状
を有しており、底面から軸方向下方に突設された嵌合突
起44が、筒状体32の上端部に嵌入されることによっ
て、固着されるようになっている(図1参照)。また、
ヘッド部34には、その外周面上において、軸方向下方
に向かって突出する形態の4つの当接突起46が、周方
向に等間隔に一体形成されている。この当接突起46
は、周方向一方の端面が略軸方向に延びる垂直面とされ
ていると共に、周方向他方の端面が軸方向に傾斜して周
方向に延びる当接面48とされており、4つの当接突起
46が、全体として、ヘッド部34の周方向に延びる鋸
歯形状とされている。
ド14を構成するヘッド部34は、短い略有底円筒形状
を有しており、底面から軸方向下方に突設された嵌合突
起44が、筒状体32の上端部に嵌入されることによっ
て、固着されるようになっている(図1参照)。また、
ヘッド部34には、その外周面上において、軸方向下方
に向かって突出する形態の4つの当接突起46が、周方
向に等間隔に一体形成されている。この当接突起46
は、周方向一方の端面が略軸方向に延びる垂直面とされ
ていると共に、周方向他方の端面が軸方向に傾斜して周
方向に延びる当接面48とされており、4つの当接突起
46が、全体として、ヘッド部34の周方向に延びる鋸
歯形状とされている。
【0034】そして、これにより、支持ロッド14が取
付筒12に対して軸方向下方に相対変位せしめられた
際、4つの当接突起46の当接面48が、それぞれ、取
付筒12の上端部に形成された案内突起28の案内面3
0に当接せしめられ、かかる案内面30による案内作用
によって、支持ロッド14が取付筒12に対して、各鋸
歯形状を有する案内突起28と当接突起46が互いにか
み合う相対回転位置まで相対回転せしめられて、位置決
めされるようになっている。なお、図1から明らかなよ
うに、支持ロッド14は、ヘッド部34と係合突起4
0,40および鍔部36が取付筒12に対して軸方向に
当接することにより、取付筒12からの抜け出しが阻止
されるようになっている。
付筒12に対して軸方向下方に相対変位せしめられた
際、4つの当接突起46の当接面48が、それぞれ、取
付筒12の上端部に形成された案内突起28の案内面3
0に当接せしめられ、かかる案内面30による案内作用
によって、支持ロッド14が取付筒12に対して、各鋸
歯形状を有する案内突起28と当接突起46が互いにか
み合う相対回転位置まで相対回転せしめられて、位置決
めされるようになっている。なお、図1から明らかなよ
うに、支持ロッド14は、ヘッド部34と係合突起4
0,40および鍔部36が取付筒12に対して軸方向に
当接することにより、取付筒12からの抜け出しが阻止
されるようになっている。
【0035】ここにおいて、取付筒12に設けられた案
内突起28と支持ロッド14に設けられた当接突起46
のかみ合いによって決定される取付筒12と支持ロッド
14の相対回転位置は、支持ロッド14に設けられた係
合突起40,40の取付筒12に設けられた係合溝2
2,22への入り込みによって規定される取付筒12と
支持ロッド14の相対回転位置に対して、周方向に所定
量だけずれて設定されている。そして、図1または図1
3に示されているように、取付筒12と支持ロッド14
が、係合突起40,40の係合溝22,22への入り込
みによって相対回転位置が規定された、キャスタ16の
突出位置又は収納位置において、支持ロッド14を取付
筒12に対して軸方向下方に相対変位させた際には、図
14に示されているように、係合突起40,40が係合
溝22,22から離脱して取付筒12と支持ロッド14
の相対回転が許容される状態となった後に、支持ロッド
14の当接突起46の当接面48が、取付筒12の案内
突起28の案内面30に当接せしめられ、案内面30上
を当接面48が摺動して周方向に案内されることによ
り、支持ロッド14が取付筒12に対して中心軸回りに
1/4周より少ない量だけ相対回転せしめられるように
なっている。
内突起28と支持ロッド14に設けられた当接突起46
のかみ合いによって決定される取付筒12と支持ロッド
14の相対回転位置は、支持ロッド14に設けられた係
合突起40,40の取付筒12に設けられた係合溝2
2,22への入り込みによって規定される取付筒12と
支持ロッド14の相対回転位置に対して、周方向に所定
量だけずれて設定されている。そして、図1または図1
3に示されているように、取付筒12と支持ロッド14
が、係合突起40,40の係合溝22,22への入り込
みによって相対回転位置が規定された、キャスタ16の
突出位置又は収納位置において、支持ロッド14を取付
筒12に対して軸方向下方に相対変位させた際には、図
14に示されているように、係合突起40,40が係合
溝22,22から離脱して取付筒12と支持ロッド14
の相対回転が許容される状態となった後に、支持ロッド
14の当接突起46の当接面48が、取付筒12の案内
突起28の案内面30に当接せしめられ、案内面30上
を当接面48が摺動して周方向に案内されることによ
り、支持ロッド14が取付筒12に対して中心軸回りに
1/4周より少ない量だけ相対回転せしめられるように
なっている。
【0036】また、かかる案内面30の案内作用によっ
て取付筒12に対して所定量だけ相対回転せしめられた
支持ロッド14を、取付筒12に対して軸方向上方に相
対変位させた際には、当接突起46が案内突起28から
離脱して取付筒12と支持ロッド14の相対回転が許容
される状態となった後に、支持ロッド14の係合突起4
0の上端面42が取付筒12の係合溝22の案内面24
に当接せしめられ、案内面24上を上端面42が摺動し
て周方向に案内されることにより、支持ロッド14が取
付筒12に対して、上記案内面30の案内作用による回
転方向と同じ方向に、更に所定量だけ相対回転せしめら
れ、上記案内面30の案内用による相対回転量と合わせ
て、支持ロッド14が取付筒12に対して中心軸回りに
1/4だけ相対回転せしめられるようになっている。
て取付筒12に対して所定量だけ相対回転せしめられた
支持ロッド14を、取付筒12に対して軸方向上方に相
対変位させた際には、当接突起46が案内突起28から
離脱して取付筒12と支持ロッド14の相対回転が許容
される状態となった後に、支持ロッド14の係合突起4
0の上端面42が取付筒12の係合溝22の案内面24
に当接せしめられ、案内面24上を上端面42が摺動し
て周方向に案内されることにより、支持ロッド14が取
付筒12に対して、上記案内面30の案内作用による回
転方向と同じ方向に、更に所定量だけ相対回転せしめら
れ、上記案内面30の案内用による相対回転量と合わせ
て、支持ロッド14が取付筒12に対して中心軸回りに
1/4だけ相対回転せしめられるようになっている。
【0037】そして、更に、支持ロッド14を取付筒1
2に対して軸方向上方に相対変位させることにより、図
13または図1に示されているように、支持ロッド14
の係合突起40が、取付筒12の係合溝22に入り込ん
で、支持ロッド14が取付筒12に対して周方向に位置
決めされ、キャスタ16が収納位置又は突出位置に支持
せしめられるようになっている。
2に対して軸方向上方に相対変位させることにより、図
13または図1に示されているように、支持ロッド14
の係合突起40が、取付筒12の係合溝22に入り込ん
で、支持ロッド14が取付筒12に対して周方向に位置
決めされ、キャスタ16が収納位置又は突出位置に支持
せしめられるようになっている。
【0038】要するに、図1または図13に示されてい
る如き、係合突起40の係合溝22への係合によって支
持ロッド14が取付筒12に対して位置決めされた状態
から、支持ロッド14を取付筒12に対して軸方向下方
に変位させ、再び軸方向上方に変位させることにより、
軸方向に一往復だけ相対変位させることによって、係合
突起40が係合する係合溝22が、周方向に1つだけず
らされるのである。換言すれば、図1に示されている如
き、係合突起40が長溝22aに入り込んだ状態から、
支持ロッド14を取付筒12に対して軸方向に一往復だ
け相対変位させると、図13に示されている如き、係合
突起40が端溝22bに入り込んだ状態とされる。それ
故、支持ロッド14を取付筒12に対して軸方向に繰り
返し往復変位させれば、キャスタ16の支持位置が、図
1に示されている如き、カバー部18への収納位置と、
図13に示されている如き、カバー部18から下方への
突出位置とに、繰り返し変更せしめられるのである。
る如き、係合突起40の係合溝22への係合によって支
持ロッド14が取付筒12に対して位置決めされた状態
から、支持ロッド14を取付筒12に対して軸方向下方
に変位させ、再び軸方向上方に変位させることにより、
軸方向に一往復だけ相対変位させることによって、係合
突起40が係合する係合溝22が、周方向に1つだけず
らされるのである。換言すれば、図1に示されている如
き、係合突起40が長溝22aに入り込んだ状態から、
支持ロッド14を取付筒12に対して軸方向に一往復だ
け相対変位させると、図13に示されている如き、係合
突起40が端溝22bに入り込んだ状態とされる。それ
故、支持ロッド14を取付筒12に対して軸方向に繰り
返し往復変位させれば、キャスタ16の支持位置が、図
1に示されている如き、カバー部18への収納位置と、
図13に示されている如き、カバー部18から下方への
突出位置とに、繰り返し変更せしめられるのである。
【0039】なお、上述の説明から明らかなように、本
実施形態のキャスタ装置10においては、取付筒12の
案内突起28と支持ロッド14の当接突起46によっ
て、支持ロッド14の取付筒12に対する軸方向下方へ
の相対変位に際して、支持ロッド14を取付筒12に対
して周方向に所定量だけ相対回転させる第一の回転案内
機構が構成されていると共に、取付筒12における係合
溝22の開口部に形成された案内面24と支持ロッド1
4における係合突起40の上端面42とによって、支持
ロッド14の取付筒12に対する軸方向上方への相対変
位に際して、支持ロッド14を取付筒12に対して周方
向に所定量だけ相対回転させて係合突起40を周方向に
隣接位置する係合溝22に入り込ませる第二の回転案内
機構が構成されている。
実施形態のキャスタ装置10においては、取付筒12の
案内突起28と支持ロッド14の当接突起46によっ
て、支持ロッド14の取付筒12に対する軸方向下方へ
の相対変位に際して、支持ロッド14を取付筒12に対
して周方向に所定量だけ相対回転させる第一の回転案内
機構が構成されていると共に、取付筒12における係合
溝22の開口部に形成された案内面24と支持ロッド1
4における係合突起40の上端面42とによって、支持
ロッド14の取付筒12に対する軸方向上方への相対変
位に際して、支持ロッド14を取付筒12に対して周方
向に所定量だけ相対回転させて係合突起40を周方向に
隣接位置する係合溝22に入り込ませる第二の回転案内
機構が構成されている。
【0040】従って、上述の如き構造とされたキャスタ
装置10を、パイプ椅子や机の如き設置物17の取付穴
19に取付筒12を圧入固定することによって装着すれ
ば、支持ロッド14の取付筒12に対する相対的な回転
位置に応じて、キャスタ16が、図1に示されている如
き収納位置と、図13に示されている如き突出位置とに
択一的に支持せしめられることとなり、キャスタ16の
収納位置において、設置物が、取付筒12およびカバー
部18を介して、支持面上に安定して載置されると共
に、キャスタ16がカバー部18で覆われて優れた外観
が呈される一方、キャスタ16の突出位置において、設
置物の載置面(底端面20)からキャスタ16の転動輪
56が突出せしめられて、該転動輪56の回転により良
好なる設置物の移動性が発揮されるのである。
装置10を、パイプ椅子や机の如き設置物17の取付穴
19に取付筒12を圧入固定することによって装着すれ
ば、支持ロッド14の取付筒12に対する相対的な回転
位置に応じて、キャスタ16が、図1に示されている如
き収納位置と、図13に示されている如き突出位置とに
択一的に支持せしめられることとなり、キャスタ16の
収納位置において、設置物が、取付筒12およびカバー
部18を介して、支持面上に安定して載置されると共
に、キャスタ16がカバー部18で覆われて優れた外観
が呈される一方、キャスタ16の突出位置において、設
置物の載置面(底端面20)からキャスタ16の転動輪
56が突出せしめられて、該転動輪56の回転により良
好なる設置物の移動性が発揮されるのである。
【0041】そして、キャスタ16を収納位置から突出
位置に、或いはその逆に変更するには、設置物を僅かに
持ち上げて、キャスタ16が取り付けられた支持ロッド
14を、その自重により、取付筒12に対して軸方向下
方に相対変位せしめた後、設置物を下ろせば、設置物の
自重により、支持ロッド14が取付筒12に対して軸方
向上方に相対変位せしめられることから、単に、設置物
を僅かに持ち上げて下ろすだけの作業を行えば良く、極
めて簡単な作業によって、迅速に、キャスタ16の位置
を選択,変更することが出来るのである。
位置に、或いはその逆に変更するには、設置物を僅かに
持ち上げて、キャスタ16が取り付けられた支持ロッド
14を、その自重により、取付筒12に対して軸方向下
方に相対変位せしめた後、設置物を下ろせば、設置物の
自重により、支持ロッド14が取付筒12に対して軸方
向上方に相対変位せしめられることから、単に、設置物
を僅かに持ち上げて下ろすだけの作業を行えば良く、極
めて簡単な作業によって、迅速に、キャスタ16の位置
を選択,変更することが出来るのである。
【0042】また、上述の如き構造とされたキャスタ装
置10においては、設置物に対して固定的に取り付けら
れる取付筒12に対して、軸方向および周方向に相対変
位可能に内挿せしめた支持ロッド14に対してキャスタ
16を直接に取り付けた構造とされており、しかも、キ
ャスタ16を収納位置と突出位置の2位置に規定するた
めの係合機構や、それら収納位置と突出位置の2位置を
変更させるための回転案内機構が、何れも、取付筒12
と支持ロッド14に対して一体的に形成された各部位
(22,24,28,30,40,42,46,48
等)の作用によって実現されるようになっていることか
ら、収納式キャスタ装置が、極めて簡単な構造と少ない
部品点数によって有利に実現され得るのであり、装置の
コンパクト化も容易に実現可能であると共に、製作性お
よびコスト性の向上も有利に達成され得るのである。
置10においては、設置物に対して固定的に取り付けら
れる取付筒12に対して、軸方向および周方向に相対変
位可能に内挿せしめた支持ロッド14に対してキャスタ
16を直接に取り付けた構造とされており、しかも、キ
ャスタ16を収納位置と突出位置の2位置に規定するた
めの係合機構や、それら収納位置と突出位置の2位置を
変更させるための回転案内機構が、何れも、取付筒12
と支持ロッド14に対して一体的に形成された各部位
(22,24,28,30,40,42,46,48
等)の作用によって実現されるようになっていることか
ら、収納式キャスタ装置が、極めて簡単な構造と少ない
部品点数によって有利に実現され得るのであり、装置の
コンパクト化も容易に実現可能であると共に、製作性お
よびコスト性の向上も有利に達成され得るのである。
【0043】以上、本発明の一実施形態について詳述し
てきたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、
かかる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
てきたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、
かかる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0044】例えば、カバー部18は必ずしも設ける必
要はなく、設置物自体の底面によって載置面を構成せし
めるようにしても良い。
要はなく、設置物自体の底面によって載置面を構成せし
めるようにしても良い。
【0045】また、支持ロッド14に取り付けられるキ
ャスタ16の具体的構造は、何等限定されるものでな
い。
ャスタ16の具体的構造は、何等限定されるものでな
い。
【0046】また、前記実施形態では、取付筒12に対
して支持ロッド14が、係合溝22と係合突起40によ
る位置決め作用に基づいて、周方向に4つの相対回転位
置で位置決めされるようになっていたが、係合溝22や
案内突起28,当接突起46等のピッチを変更すること
などにより、周方向に2つか3つ或いは5つ以上の相対
回転位置で位置で、取付筒12に対して支持ロッド14
が位置決めされるようにすることも、可能である。
して支持ロッド14が、係合溝22と係合突起40によ
る位置決め作用に基づいて、周方向に4つの相対回転位
置で位置決めされるようになっていたが、係合溝22や
案内突起28,当接突起46等のピッチを変更すること
などにより、周方向に2つか3つ或いは5つ以上の相対
回転位置で位置で、取付筒12に対して支持ロッド14
が位置決めされるようにすることも、可能である。
【0047】また、前記実施形態では、取付筒12に対
して係合溝22が形成されると共に、支持ロッド14に
対して係合突起40が形成されていたが、それとは逆
に、係合溝を支持ロッド14に形成すると共に、該係合
溝に入り込んで位置決めする係合突起を取付筒12に形
成することも可能である。そのような係合溝および係合
突起は、具体的には、例えば、支持ロッド14の外周面
において、上端部から軸方向下方に向かって延びる係合
溝を形成する一方、取付筒12の内周面において、上端
部から軸方向下方に向かって延びる係合突起を形成する
ことによって、有利に実現され得る。
して係合溝22が形成されると共に、支持ロッド14に
対して係合突起40が形成されていたが、それとは逆
に、係合溝を支持ロッド14に形成すると共に、該係合
溝に入り込んで位置決めする係合突起を取付筒12に形
成することも可能である。そのような係合溝および係合
突起は、具体的には、例えば、支持ロッド14の外周面
において、上端部から軸方向下方に向かって延びる係合
溝を形成する一方、取付筒12の内周面において、上端
部から軸方向下方に向かって延びる係合突起を形成する
ことによって、有利に実現され得る。
【0048】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、請求項
1乃至6に記載の発明に従う構造とされた格納式キャス
タ装置においては、何れも、設置物の移動を容易とする
ためのキャスタを、設置物の載置面から下方に突出する
突出位置と、設置物の載置面よりも上方に格納される格
納位置との、2位置に選択的に設定可能とした収納式キ
ャスタ装置が、極めて簡単な構造と少ない部品点数によ
って有利に実現され得るのであり、装置のコンパクト化
も容易に実現可能であると共に、製作性およびコスト性
の向上も有利に達成され得るのである。
1乃至6に記載の発明に従う構造とされた格納式キャス
タ装置においては、何れも、設置物の移動を容易とする
ためのキャスタを、設置物の載置面から下方に突出する
突出位置と、設置物の載置面よりも上方に格納される格
納位置との、2位置に選択的に設定可能とした収納式キ
ャスタ装置が、極めて簡単な構造と少ない部品点数によ
って有利に実現され得るのであり、装置のコンパクト化
も容易に実現可能であると共に、製作性およびコスト性
の向上も有利に達成され得るのである。
【図1】本発明の一実施形態としてのキャスタ装置を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図2】図1に示されたキャスタ装置の底面図である。
【図3】図1に示されたキャスタ装置を構成する取付筒
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】図3に示された取付筒の平面図である。
【図6】図3に示された取付筒の底面図である。
【図7】図1に示されたキャスタ装置を構成する筒状体
の側面図である。
の側面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII断面図である。
【図9】図8に示された筒状体の平面図である。
【図10】図1に示されたキャスタ装置を構成するヘッ
ド部の側面図である。
ド部の側面図である。
【図11】図10におけるXI−XI断面図である。
【図12】図11に示されたヘッド部の平面図である。
【図13】図1に示されたキャスタ装置における別の作
動状態を示す縦断面図である。
動状態を示す縦断面図である。
【図14】図1に示されたキャスタ装置における更に別
の作動状態を示す縦断面図である。
の作動状態を示す縦断面図である。
10 キャスタ装置 12 取付筒 14 支持ロッド 16 キャスタ 18 カバー部 22 係合溝 24 案内面 28 案内突起 32 筒状体 34 ヘッド部 40 係合突起 46 当接突起
Claims (6)
- 【請求項1】 家具等の設置物の下部に取り付けられ
て、該設置物の移動を容易とするキャスタ装置であっ
て、 前記設置物に固定的に取り付けられる取付筒体と、 該取付筒体に挿通されて、該取付筒体で案内されること
により中心軸回りおよび中心軸方向に相対変位可能とさ
れた支持軸と、 該支持軸の軸方向下端部に取り付けられて、前記取付筒
体の軸方向下方に突出して位置せしめられたキャスタ
と、 前記取付筒体と前記支持軸の何れか一方に設けられて、
それぞれ軸方向一方の端部から軸方向に延び、周方向に
交互に位置せしめられた軸方向長さの異なる長溝と短溝
の2種類からなる複数本の係合溝と、 前記取付筒体と前記支持軸の何れか他方に一体形成され
て、それら取付筒体と支持軸の軸方向の相対変位によっ
て前記係合溝に対して離脱可能に入り込み、前記長溝ま
たは前記短溝への係合にて、該支持軸の該取付筒体に対
する中心軸回りの相対回転を規制すると共に軸方向上方
への相対変位端を2段階に規定することにより、該取付
筒体に対する前記キャスタの相対位置を、前記設置物の
載置面よりも下方に突出する突出位置と、該設置物の載
置面よりも上方に格納される格納位置との2位置に選択
的に設定する係合突起と、 前記取付筒体と前記支持軸との間に設けられて、該支持
軸が該取付筒体に対して、前記係合突起の前記何れかの
係合溝への係合状態から軸方向下方に相対変位せしめら
れることにより、該係合突起の該何れかの係合溝への係
合が解除されて、該支持軸を該取付筒体に対して周方向
に案内して中心軸回りに相対回転せしめる一方、再び軸
方向上方に相対変位せしめられることにより、該支持軸
を該取付筒体に対して周方向に案内して中心軸回りに更
に相対回転させて、それら上下方向の相対変位により、
かかる係合突起を、順次、周方向に隣接位置する前記係
合溝に入り込ませて係合させる回転案内機構とを、 有することを特徴とする格納式キャスタ装置。 - 【請求項2】 前記回転案内機構が、 前記支持軸の前記取付筒体に対する軸方向下方への相対
変位に際し、前記係合突起の前記係合溝への係合が解除
された該支持軸を、該取付筒体に対して、周方向に案内
して、該係合突起の前記周方向に隣接位置する係合溝へ
の係合位置までは至らない量だけ中心軸回りに相対回転
させる第一の回転案内機構と、 前記支持軸の前記取付筒体に対する再度の軸方向上方へ
の相対変位に際し、該第一の回転案内機構により該取付
筒体に対して中心軸回りに所定量だけ相対回転せしめら
れた該支持軸を、該取付筒体に対して、更に周方向に案
内して、該係合突起の前記周方向に隣接位置する係合溝
への係合位置まで中心軸回りに相対回転させて、該係合
突起を該周方向に隣接位置する係合溝に入り込ませる第
二の回転案内機構とによって、構成されている請求項1
に記載の格納式キャスタ装置。 - 【請求項3】 前記支持軸および前記取付筒体の何れか
一方が軸方向中間部分で分割された2つの分割体にて構
成されており、それら支持軸と取付筒体が、軸方向両側
からの内外挿で組み付けられている請求項1又は2に記
載の格納式キャスタ装置。 - 【請求項4】 前記取付筒体の外周面において、該取付
筒体を、前記設置物に設けられた取付穴に固定するため
の固着手段が設けられている請求項1乃至3の何れかに
記載の格納式キャスタ装置。 - 【請求項5】 前記取付筒体の軸方向下部から下方に向
かってスカート状に広がって前記キャスタを覆うカバー
が設けられており、該カバーの底面によって、前記設置
物の載置面が構成されるようになっていると共に、前記
キャスタが、前記格納位置において、該カバー内に収納
されるようになっている請求項1乃至4の何れかに記載
の格納式キャスタ装置。 - 【請求項6】 前記支持軸を前記取付筒体に対して軸方
向下方に相対変位せしめる方向の付勢力を及ぼす付勢手
段が設けられている請求項1乃至5の何れかに記載の格
納式キャスタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3497797A JP2966366B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 格納式キャスタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3497797A JP2966366B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 格納式キャスタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10230703A JPH10230703A (ja) | 1998-09-02 |
JP2966366B2 true JP2966366B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=12429216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3497797A Expired - Fee Related JP2966366B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 格納式キャスタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2966366B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0304240D0 (en) * | 2003-02-25 | 2003-03-26 | Spire Group Ltd | Castor assembly and mounting bracket therefor |
DE102009049868A1 (de) * | 2009-10-20 | 2011-04-21 | Mahle International Gmbh | Filtereinrichtung |
JP2013147178A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Nec Computertechno Ltd | キャスター装置 |
CN109171229B (zh) * | 2018-10-10 | 2020-04-07 | 合肥星火工贸有限公司 | 一种更衣柜 |
JP7008061B2 (ja) * | 2019-12-16 | 2022-01-25 | 公二 宇野 | 家具の脚 |
CN111452089A (zh) * | 2020-04-13 | 2020-07-28 | 上海云舵机器人有限公司 | 一种新型可调节式会展人工智能机器人 |
-
1997
- 1997-02-19 JP JP3497797A patent/JP2966366B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH10230703A (ja) | 1998-09-02 |
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