JP2966347B2 - スルフィド基含有メルカプトカルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

スルフィド基含有メルカプトカルボン酸エステルの製造方法

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JP2966347B2
JP2966347B2 JP8186373A JP18637396A JP2966347B2 JP 2966347 B2 JP2966347 B2 JP 2966347B2 JP 8186373 A JP8186373 A JP 8186373A JP 18637396 A JP18637396 A JP 18637396A JP 2966347 B2 JP2966347 B2 JP 2966347B2
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mol
acid ester
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catalyst
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スルフィド基含有
メルカプトカルボン酸エステルの製造方法に関するもの
である。詳しく述べると、メルカプトカルボン酸エステ
ルにアルキレンスルフィドを開環付加させてフルフィド
基含有メルカプトカルボン酸エステルを製造する方法に
関するものである。
【0002】本発明方法によって得られるスルフィド基
含有メルカプトカルボン酸エステルは、キレート剤、潤
滑油添加剤、ゴム用添加剤、石油精製油用添加剤、重合
連鎖移動剤など幅広く利用できる有用な化合物である。
【0003】
【従来の技術】従来、スルフィド基含有メルカプトカル
ボン酸エステルの製造方法に関しては、Chem.Ph
arm.Bull.,38,pp3035−3041
(1990)において、トリエチルアミンの存在下に、
クロル酢酸エステルにエタン−1,2−ジチオールを反
応させる方法が開示されている。しかしながら、この方
法はハロゲンを含む副生成物を生成するために工業上の
有用性は低い。また、日本化学雑誌81巻第328〜3
31頁(1960)では、β−プロピオラクトンとエタ
ン1,2−ジチオールの反応生成物にエタノールを反応
させてエステル体を得ているが、この方法では副生物も
多く、収率は低い。一方、Eur.Polym.J.,
,pp189−201(1971)には、メルカプト
プロピオン酸に連鎖移動剤を用いてプロピレンスルフィ
ドを重合させる方法が報告されている。しかしながら、
この反応で得られる生成物はポリマーであり、アルキレ
ンスルフィドの付加モル数が1〜3程度となるような低
付加物は得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、スルフィド基含有メルカプトカルボン酸エステ
ルの新規な製造方法を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、アルキレンスルフィ
ドの重合を引き起すことなく高選択的に開環付加反応を
進行させる触媒を用いたスルフィド基含有メルカプトカ
ルボン酸エステルの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、下記
(1)〜(5)により達成される。
【0007】(1)一般式(1)
【0008】
【化4】
【0009】(ただし、式中、R1 、R2 、R3 および
4 はそれぞれ同一または異なっていてもよい水素原子
または炭素原子数1〜12の炭化水素基である。)で表
わされるアルキレンスルフィドと、一般式(2)
【0010】
【化5】
【0011】(ただし、式中、R5 は炭素原子数1〜2
0の炭化水素基であり、またR6 は炭素原子数1〜3の
アルキレン基である。)で表わされるメルカプトカルボ
ン酸エステルとを反応させることを特徴とする一般式
(3)
【0012】
【化6】
【0013】(ただし、式中、R1 、R2 、R3
4 、R5 およびR6 は前記のとおりであり、またnは
1〜3の整数である。)で表わされるスルフィド基含有
メルカプトカルボン酸エステルの製造方法。
【0014】(2)反応は塩基性触媒の存在下に行なわ
れる前記(1)に記載の方法。
【0015】(3)該メルカプトカルボン酸エステルの
量が該アルキレンスルフィド1モルに対して1〜10モ
ルである前記(1)または(2)に記載の方法。
【0016】(4)該アルキレンスルフィドを反応系内
に逐次添加して反応させてなる前記(1)〜(3)のい
ずれか一つに記載の方法。
【0017】(5)該アルキレンスルフィドがエチレン
スルフィドまたはプロピレンスルフィドであり、また該
メルカプトカルボン酸エステルが3−メルカプトプロピ
オン酸エステルまたは2−メルカプト酢酸エステルであ
る前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の方法。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明によれば、アルキレンスル
フィドにメルカプトカルボン酸エステルを反応させるこ
とによりスルフィド基含有メルカプトカルボン酸エステ
ルを得ることができる、アルキレンスルフィド1モルに
対するメルカプトプロピオン酸エステルの使用量は、ア
ルキレンスルフィドの付加モル数が1〜3に制御された
スルフィド基含有メルカプトカルボン酸エステルを得る
ためには1〜10モルであることが好ましい。すなわ
ち、使用するメルカプトカルボン酸エステルがアルキレ
ンスルフィドに対して等モル未満である場合には、アル
キレンスルフィドの付加モル数がさらに多くなる場合が
あり、物性上もポリマーに近い化合物が生成することに
なる。一方、10モルを越えても、目的とするスルフィ
ド基含有メルカプトカルボン酸エステルは得られるが、
生産性が低くなる。
【0019】なお、使用するメルカプトカルボン酸エス
テルにより反応性が異なるので、具体的には、アルキレ
ンスルフィドの1モル付加物を得る場合、例えば3−メ
ルカプトプロピオンエステル類では、アルキレンスルフ
ィド1モルに対して3〜7モル用いることが好ましく、
また2−メルカプト酢酸エステル類では、反応性が高い
ため、アルキレンスルフィド1モルに対して1〜2モル
用いればよい。
【0020】また、反応時にアルキレンスルフィドを反
応系内に逐次添加することにより付加モル増加の抑制を
より効果的にすることができる。
【0021】この反応で過剰に用いたメルカプトカルボ
ン酸エステルは、反応後、蒸留などにより容易に分離、
回収でき、循環して再利用することができる。
【0022】本発明において使用されるアルキレンスル
フィドは、一般式(1)
【0023】
【化7】
【0024】で表される化合物である。ここにR1 、R
2 、R3 およびR4 は、それぞれ同一または異なってい
てもよい水素原子、炭素原子数1〜12、好ましくは1
〜8のアルキル基、炭素原子数6〜12、好ましくは6
〜10の芳香族基である。代表的なアルキレンスルフィ
ドとしては、例えばエチレンスルフィド、プロピレンス
ルフィド、イソブチレンスルフィド、スチレンスルフィ
ド等があり、特に好ましくはエチレンスルフィドおよび
プロピレンスルフィドである。
【0025】本発明において使用されるメルカプトカル
ボン酸エステルは、一般式(2)
【0026】
【化8】
【0027】で表わされる化合物である。ここにR
5 は、炭素原子数1〜20の炭化水素基、、好ましくは
炭素原子数1〜15のアルキル基であり、またR6 は炭
素原子数1〜3、好ましくは1〜2のアルキレン基であ
る。一例を挙げると、例えば3−メルカプトプロピオン
酸メチル、3−メルカプトプロピオン酸エチル、3−メ
ルカプトプロピオン酸プロピル、3−メルカプトプロピ
オン酸ブチル、3−メルカプトプロピオン酸n−オクチ
ル、3−メルカプトプロピオン酸2−エチルヘキシル、
3−メルカプトプロピオン酸n−ドデシル等の3−メル
カプトプロピオン酸エステル、2−メルカプトプロピオ
ン酸メチル、2−メルカプトプロピオン酸エチル、2−
メルカプトプロピオン酸プロピル、2−メルカプトプロ
ピオン酸ブチル、2−メルカプトプロピオン酸n−オク
チル、2−メルカプトプロピオン酸2−エチルヘキシ
ル、2−メルカプトプロピオン酸n−ドデシル等の2−
メルカプトプロピオン酸エステル、2−メルカプト酢酸
メチル、2−メルカプト酢酸エチル、2−メルカプト酢
酸プロピル、2−メルカプト酢酸ブチル、2−メルカプ
ト酢酸n−オクチル、2−メルカプト酢酸2−エチルヘ
キシル、2−メルカプトプロピオン酢酸n−ドデシル等
の2−メルカプト酢酸エステル等があり、好ましくは3
−メルカプトプロピオン酸エステルおよび2−メルカプ
ト酢酸エステルである。
【0028】本発明方法においては、塩基性触媒もしく
はホスフィン触媒の存在下に、反応を行なうことにより
反応を円滑に進行させることができる。塩基性触媒の例
としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等のアル
カリ土類金属水酸化物、酸化マグネシウム、酸化カルシ
ウム、酸化バリウム等のアルカリ土類金属酸化物、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム
イソプロポキシド、ナトリウムブトキシド、ナトリウム
フェノキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシ
ド、カリウムイソプロポキシド、カリウムブトキシド、
カリウムフェノキシド等のアルカリ金属アルコキシド
類、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプ
ロピルアミン、トリブチルアミン、N−エチルジイソプ
ロピルアミン等のアルキル三級アミン類、N,N,N
´,N´−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N
´,N´−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン、
N,N,N´,N´−テトラメチル−1,4−ジアミノ
ブタン、N,N,N´,N´−テトラメチル−1,6−
ジアミノヘキサン、N,N,N´,N´,N´´−ペン
タメチルジエチレントリアミン等のアルキレンポリアミ
ン類、N−メチルモルホリン、1,4−ジメチルピペラ
ジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オク
タン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
ン等のアミン類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、キノ
リン、ピラジン、4−ジメチルアミノピリジン、1−メ
チルイミダゾール等の含窒素複素環式化合物、テトラメ
チルアンモニウム化合物、テトラエチルアンモニウム化
合物、テトラプロピルアンモニウム化合物、テトラブチ
ルアンモニウム化合物、ベンジルトリメチルアンモニウ
ム化合物、ベンジルトリエチルアンモニウム化合物、セ
チルトリメチルアンモニウム化合物等のテトラアルキル
四級アンモニウム化合物のうちで対アニオンがカルボキ
シレート、アルコラート、チオレート、ヒドロキシドお
よびヒドロスルフイドの中から選ばれる化合物類、メチ
ルピリジニウム化合物、エチルピリジニウム化合物、プ
ロピルピリジニウム化合物、ブチルピリジニウム化合
物、セチルピリジニウム化合物、ベンジルピリジニウム
化合物等のアルキルピリジニウム化合物のうちで対アニ
オンがカルボキシレート、アルコラート、チオレート、
ヒドロキシドおよびヒドロスルフィドの中から選ばれる
化合物類、第三級アミノ基もしくは第四級アンモニウム
基を官能基として有する塩基性イオン交換樹脂類等が挙
げられる。また、ホスフィン触媒の例としては、トリメ
チルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピル
ホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホス
フィン等が挙げられる。
【0029】塩基性触媒の使用量は、特に制限されない
が、通常反応混合物100重量部に対して、0.01〜
10重量部、好ましくは0.05〜1重量部である。す
なわち、0.01重量部未満では、反応速度が遅くな
り、一方、10重量部を越えると、反応に悪影響はない
が、経済的に不利となる。
【0030】本発明方法における反応温度は、通常0〜
200℃であるが、好ましくは10〜150℃である。
反応圧力は特に制限されないが、通常1〜100kg/
cm2 、好ましくは1〜20kg/cm2 で実施され
る。反応中は酸素によりメルカプト基の酸化を防止する
ために、反応系内を不活性ガス雰囲気下に保つことが望
ましい。不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウ
ム等を用いてもよい。
【0031】本発明方法においては、必要により溶媒を
用いてもよい。溶媒を用いる場合には、反応混合物の濃
度に特に制限はないが、通常5〜90重量%、好ましく
は20〜60重量%である。すなわち、濃度が5重量%
未満では、反応速度が遅くなると同時に、生成物を単離
するために多量の溶媒を分離回収しなければならず、経
済的に不利である。一方、90重量%を越えると、溶媒
で希釈する効果が十分に現われなくなる。
【0032】本発明方法で使用される溶媒としては、メ
ルカプトカルボン酸エステルおよびアルキレンスルフィ
ドに対して不活性であれば、全て使用可能である。具体
的には、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、p−シメン、メシ
チレンなどの炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、ジブ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,
2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルなどのエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶
媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ホルムアミド、N−メチルピロリドンな
どのアミド系溶媒、さらにアセトニトリル、ニトロメタ
ン、クロルベンゼン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホリックトリアミド、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン等が挙げられる。さらに、アルキレン
スルフィドがエチレンスルフィド以外の場合にはメタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、2−メ
トキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブト
キシエタノール等のアルコール類も溶媒として使用でき
る。また、溶媒還流下で行なうことにより反応熱の除去
をより容易に行なうことができる。
【0033】このような反応を行なうことにより一般式
(3)
【0034】
【化9】
【0035】(ただし、式中、R1 、R2 、R3
4 、R5 およびR6 は前記のとおりであり、またはn
は1〜3、好ましくは1〜2の整数である。)であらわ
されるスルフィド基含有メルカプトカルボン酸エステル
が得られる。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明の範囲がこれらに限定されるもの
ではない。
【0037】実施例1 撹拌機、還流冷却器、温度計および滴下ロートを備えた
四つ口フラスコに、3−メルカプトプロピオン酸メチル
60.1g(0.5モル)、酢酸テトラブチルアンモニ
ウム(Aldrich社製)0.20gを仕込み、窒素
気流下に、温度を50℃に保ちながらエチレンスルフィ
ド6.0g(0.1モル)を30分間にわたって滴下し
た。同温度にてさらに3時間反応を行なったのち、反応
生成物を取り出し、ガスクロマトグラフィーにて分析を
行なったところ、エチレンスルフィド1モル付加物およ
び2モル付加物がそれぞれ87:13の比率で生成して
いることが見い出され、エチレンスルフィド基準の合計
収率は98%であった。結果を表1および表2に示す。
【0038】実施例2 触媒として酢酸テトラメチルアンモニウム(Aldri
ch社製)0.20gを用いた以外は、実施例1と同様
の方法を行なったところ、表1および表2に示す結果が
得られた。
【0039】実施例3 触媒として安息香酸テトラブチルアンモニウム(Flu
ka社製)0.59gを用いた以外は、実施例1と同様
の方法を行なったところ、表1および表2に示す結果が
得られた。
【0040】実施例4 触媒として水硫化テトラブチルアンモニウム(Fluk
a社製)0.20gを用いた以外は、実施例1と同様の
方法を行なったところ、表1および表2に示す結果が得
られた。
【0041】実施例5 触媒として水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム40
%メタノール溶液(東京化成工業株式会社製)0.13
gを用いた以外は、実施例1と同様の方法を行なったと
ころ、表1および表2に示す結果が得られた。
【0042】実施例6 触媒として水酸化テトラブチルアンモニウム10%メタ
ノール溶液(東京化成工業株式会社製)0.53gを用
いた以外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、
表1および表2に示す結果が得られた。
【0043】実施例7 触媒として水酸化テトラメチルアンモニウム10%メタ
ノール溶液(東京化成工業株式会社製)0.53gを用
いた以外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、
表1および表2に示す結果が得られた。
【0044】実施例8 塩化テトラブチルアンモニウム5.56g(0.02モ
ル)をメタノール49.0gに溶解し、この中へ攪拌し
ながらナトリウムメトキシド1.08g(0.02モ
ル)を少量ずつ添加した。さらに室温にて15時間反応
させた後、反応液を濾過した。このようにして得られた
テトラブチルアンモニウムメトキシドの10%メタノー
ル溶液0.53gを触媒として用い、それ以外は実施例
1と同様の方法で行なったところ、表1および表2に示
す結果が得られた。
【0045】実施例9 塩化セチルピリジニウム一水和物7.16g(0.20
モル)をメタノール60.4gに溶解し、この中へ攪拌
しながらナトリウムメトキシド1.08g(0.02モ
ル)を少量ずつ添加した。さらに室温にて15時間反応
させた後、反応液を濾過した。このようにして得られた
セチルピリジニウムメトキシドの10%メタノール溶液
0.53gを触媒として用い、それ以外は実施例1と同
様の方法で行なったところ、表1および表2に示す結果
が得られた。
【0046】実施例10 触媒としてナトリウムメトキシド0.13gを用いた以
外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、表1お
よび表2に示す結果が得られた。
【0047】実施例11 触媒として水酸化カリウム0.02gを用いた以外は、
実施例1と同様の方法を行なったところ、表1および表
2に示す結果が得られた。
【0048】実施例12 触媒としてN,N,N´,N´−テトラメチルエチレン
ジアミン0.53gを用いた以外は、実施例1と同様の
方法を行なったところ、表1および表2に示す結果が得
られた。
【0049】実施例13 触媒として2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチ
ル)フェノール0.53gを用いた以外は、実施例1と
同様の方法を行なったところ、表1および表2に示す結
果が得られた。
【0050】実施例14 触媒としてN−メチルモルホリン0.53gを用いた以
外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、表1お
よび表2に示す結果が得られた。
【0051】実施例15 触媒として1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オク
タン0.53gを用いた以外は、実施例1と同様の方法
を行なったところ、表1および表2に示す結果が得られ
た。
【0052】実施例16 触媒として1−メチルイミダゾール0.53gを用いた
以外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、表1
および表2に示す結果が得られた。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】実施例17 触媒として4−ジメチルアミノピリジン0.53gを用
いた以外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、
表3および表4に示す結果が得られた。
【0056】実施例18 触媒としてピリジン6.6gを用いた以外は、実施例1
と同様の方法を行なったところ、表3および表4に示す
結果が得られた。
【0057】実施例19 触媒として3−ピコリン6.6gを用いた以外は、実施
例1と同様の方法を行なったところ、表3および表4に
示す結果が得られた。
【0058】実施例20 触媒としてトリn−ブチルホスフィン0.20gを用い
た以外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、表
3および表4に示す結果が得られた。
【0059】実施例21 触媒としてトリフェニルホスフィン0.20gを用いた
以外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、表3
および表4に示す結果が得られた。
【0060】実施例22 反応原料として2−メルカプト酢酸メチル21.2g
(0.2モル)、エチレンスルフィド6.0g(0.1
モル)および触媒として2,4,6−トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノール0.41gを用いた以外は、
実施例1と同様の方法を行なったところ、表3および表
4に示す結果が得られた。
【0061】実施例23 反応原料として2−メルカプト酢酸メチル21.2g
(0.2モル)、エチレンスルフィド6.0g(0.1
モル)および触媒として水酸化カルシウム0.16gを
用いた以外は、実施例1と同様の方法を行なったとこ
ろ、表3および表4に示す結果が得られた。
【0062】実施例24 反応原料として2−メルカプト酢酸メチル21.2g
(0.2モル)、エチレンスルフィド6.0g(0.1
モル)および触媒として酸化カルシウム0.16gを用
いた以外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、
表3および表4に示す結果が得られた。
【0063】実施例25 反応原料として2−メルカプト酢酸2−エチルヘキシル
20.4g(0.1モル)、プロピレンスルフィド7.
4g(0.1モル)、溶媒としてテトラヒドロフラン4
0gおよび触媒として酸化マグネシウム2.0gを用い
た以外は、実施例1と同様の方法を行なったところ、表
3および表4に示す結果が得られた。
【0064】実施例26 反応原料として2−メルカプト酢酸2−エチルヘキシル
40.9g(0.2モル)、エチレンスルフィド6.0
g(0.1モル)および触媒として酢酸テトラメチルア
ンモニウム0.23gを用いた以外は、実施例1と同様
の方法を行なったところ、表3および表4に示す結果が
得られた。
【0065】実施例27 反応原料として2−メルカプト酢酸n−ドデシル52.
1g(0.2モル)、エチレンスルフィド6.0g
(0.1モル)および触媒として水硫化テトラブチルア
ンモニウム0.35gを用いた以外は、実施例1と同様
の方法を行なったところ、表3および表4に示す結果が
得られた。
【0066】実施例28 反応原料として2−メルカプト酢酸メチル10.6g
(0.1モル)、エチレンスルフィド6.0g(0.1
モル)、溶媒として1,4−ジオキサン30gおよび触
媒としてトリエチルアミン0.47gを用い、実施例1
の方法において反応時間を10時間にして行なったとこ
ろ、表3および表4に示す結果が得られた。
【0067】実施例29 反応原料として2−メルカプト酢酸メチル10.6g
(0.1モル)、プロピレンスルフィド7.4g(0.
1モル)、溶媒としてメタノール60gおよび触媒とし
て水酸化ナトリウム0.15gを用い、実施例1の方法
において反応時間を5時間にして行なったところ、表3
および表4に示す結果が得られた。
【0068】実施例30 実施例1と同様の装置にて、3−メルカプトプロピオン
酸メチル24.0g(0.2モル)、トルエン40gお
よびアンバーリストA−21(ローム・アンド・ハース
社製塩基性イオン交換樹脂)0.4gを仕込み、窒素気
流下に温度を50℃に保ちながらエチレンスルフィド
2.4g(0.04gモル)を30分間にわたって滴下
した。同温度にてさらに2時間反応を行なった後、反応
生成物を取り出し、ガスクロマトグラフィーにて分析を
行なったところ、表3および表4に示す結果が得られ
た。
【0069】実施例31 反応原料として2−メルカプト酢酸エチル24.0g
(0.2モル)およびエチレンスルフィド12.0g
(0.2モル)を用いた以外は、実施例30と同様の方
法を行なったところ、表3および表4に示す結果が得ら
れた。
【0070】実施例32 反応原料として3−メルカプトプロピオン酸メチル2
4.0g(0.2モル)およびプロピレンスルフィド1
4.8g(0.2モル)を用いた以外は、実施例30と
同様の方法を行なったところ、表3および表4に示す結
果が得られた。
【0071】実施例33 触媒としてアンバーライトIRA−904(ローム・ア
ンド・ハース社製塩基製イオン交換樹脂)0.4gを用
いた以外は、実施例30と同様の方法を行なったとこ
ろ、表3および表4に示す結果が得られた。
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、アルキレンスルフィド
とメルカプトカルボン酸エステルとを原料として、廃棄
されるべき副生成物を実質的に生成することなく高収率
でスルフィド基含有メルカプトカルボン酸エステルを製
造することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 冨田 高史 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会 社日本触媒内 (56)参考文献 特開 平9−165367(JP,A) 米国特許4163832(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 319/14 EPAT(QUESTEL)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (ただし、式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞ
    れ同一または異なっていてもよい水素原子または炭素原
    子数1〜12の炭化水素基である。)で表わされるアル
    キレンスルフィドと、一般式(2) 【化2】 (ただし、式中、R5 は炭素原子数1〜20の炭化水素
    基であり、またR6 は炭素原子数1〜3のアルキレン基
    である。)で表わされるメルカプトカルボン酸エステル
    とを反応させることを特徴とする一般式(3) 【化3】 (ただし、式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 および
    6 は前記のとおりであり、またnは1〜3の整数であ
    る。)で表わされるスルフィド基含有メルカプトカルボ
    ン酸エステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 反応は塩基性触媒の存在下に行なわれる
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該メルカプトカルボン酸エステルの量が
    該アルキレンスルフィド1モルに対して1〜10モルで
    ある請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該アルキレンスルフィドを反応系内に逐
    次添加して反応させてなる請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該アルキレンスルフィドがエチレンスル
    フィドまたはプロピレンスルフィドであり、また該メル
    カプトカルボン酸エステルが3−メルカプトプロピオン
    酸エステルまたは2−メルカプト酢酸エステルである請
    求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
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