JP2965313B2 - 衣類収納袋の製造方法 - Google Patents

衣類収納袋の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、クリーニング上がりした衣類等を
収納する衣類収納袋の製造方法に関する。
〔背景技術〕
従来、クリーニング上がりした衣類は、一端を開口さ
れた透明の筒状プラスチックフィルムに収納され、筒の
開口端がシールされて収納されている。
しかし、このような単なるプラスチック袋では、洋服
箪笥に吊り下げることができず、衣類、特に背広等の高
価な衣類を型崩れさせるという欠点がある。
このため、筒状プラスチックフィルムの一端、すなわ
ち、衣類の裾側に相当する端部を開放したままにする一
方、他端、すなわち衣類の肩側に相当する端部を、襟部
を除いて肩の形状にシールした袋とし、この袋を衣紋掛
けに掛けた衣類に、裾側開口部から被せるようにしたも
のも知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この後者の袋は、裾側の開口部から被
せるものであるため、衣類への装着動作が極めて煩雑だ
という問題点がある。
また、前者、後者ともにその材質が単なるプラスチッ
クフィルムであるため、通気性に乏しく、気温の急激の
変化により、袋内面に結露を生じたり、極端な場合、か
びを生じたりする問題点もある。
本発明の目的は、衣類の型崩れをさせることがなく、
かつ、通気性も良好な衣類収納袋を、能率よく製造する
ことのできる衣類収納袋の製造方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る衣類収納袋の製造方法は、収納しようと
する衣類の横幅より広い横幅を有する長尺の後身ごろ素
材並びにそれぞれこの後身ごろより狭幅にされた長尺の
第1の前身ごろ素材及び第2の前身ごろ素材の少なくと
も1つを透明プラスチックフィルムから構成するととも
に、残りをこのプラスチックフィルムと熱溶着のあるプ
ラスチック不織布から構成し、第1の前身ごろ素材の一
側縁を後身ごろ素材の一方の側縁に沿うように重ね合わ
せるとともに、第2の前身ごろ素材の一側縁を後身ごろ
素材の他方の側縁に沿うように重ね合わせるようにし、
かつ、他側縁を第1の前身ごろ素材の他側縁に重ね合わ
せる第1工程と、第1工程により重ね合わされた後身ご
ろ素材の両側の各側縁と第1の前身ごろ素材及び/又は
第2の前身ごろ素材の一側縁とを溶着により一体化して
袋用原反を形成する第2工程と、第2工程により形成さ
れた袋用原反に、衣類の襟部を除く両方の肩部の形状に
沿い、かつ、原反を切断しない状態で、後身ごろ素材と
第1、第2の前身ごろ素材とをシールする第3工程と、
肩部形状に沿ってシールされた袋用原反を襟部が開口す
る位置で原反の横方向に切断して袋一枚分の長さにする
第4工程と、第4工程で切断された袋一枚分の袋用原反
から肩部のシール線に沿って不要素材を切り離す第5工
程とを含むことを特徴とする衣類収納袋の製造方法であ
る。
前記製造方法において、第1、第2の前身ごろの何れ
かと後身ごろとが同一素材の場合、両者は折り返しによ
り一体に形成することができる。
また、前記製造方法において、前記プラスチック不織
布としては、予め防虫加工がされたものを採用できる。
〔作用〕
本発明における衣類収納袋の製造方法において、後身
ごろ素材と第1、第2の前身ごろ素材とが重ね合わされ
て形成された袋用原反に、襟部を除く肩部の形状に沿っ
たシールをするにあたり、原反を切断しない状態でシー
ルするため、連続した原反として次工程へ移送され、移
送が円滑に行われる。この後、収納袋の一枚分が切断さ
れ、更に、肩部に付いたままとされる不要素材が切り離
されて、所望の衣類収納袋が能率よく製造される。
このような製造方法により製造された衣類収納袋に衣
類を収納するには、二枚に分離された第1、第2の前身
ごろを前開き状に開いて衣紋掛けに掛けた衣類を挿入し
て行う。この際、衣紋掛けのフック部は、襟部開口から
袋の外に出し、洋服箪笥に吊り下げられる。洋服箪笥へ
の吊り下げ時に、気温の急激な低下等があっても、収納
袋の不織布で形成された部分で、通気が図られ、結露を
生ずることがなく、かび等の発生もない。また、収納袋
の不織布の部分に、防虫剤を染み込ませておけば、虫喰
いも有効に防止できる。一方、収納袋の透明プラスチッ
クフィルムの部分からは、収納されている衣類の色等の
確認が容易にでき、衣類の取り出し時に間違うことがな
い。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本発明に係る衣類収納袋の一実施例が示
されている。本実施例の衣類収納袋1は、収納しようと
する衣類の外形とほぼ相似形で、これより大きくされた
後身ごろ10を備え、この後身ごろ10は、必要に応じて白
色あるいはそれ以外の色に着色されたポリプロピレン
(PP)の不織布から形成されている。また、この不織布
は、防虫剤が染み込まされる等の防虫剤加工が、必要に
応じて行われている。
後身ごろ10の、衣類における一方の袖側に位置する側
縁11に沿って、第1の前身ごろ20の一側縁21が重ね合わ
され、かつ、この第1の前身ごろ20の他側縁22は、後身
ごろ10の他方の袖側の側縁12側に位置されている。この
第1の前身ごろ20は、後身ごろ10の横幅より狭幅に形成
されるとともに、本実施例では、その素材は透明のポリ
プロピレン(PP)フィルムから構成されている。従っ
て、後身ごろ10と第1の前身ごろ20とは、同一材質であ
るため、十分な熱溶着性を有する。
後身ごろ10の他方の側縁に沿って、第2の前身ごろ30
の一側縁31が重ね合わされ、かつ、この第2の前身ごろ
30の他側縁32は、後身ごろ10の一方の袖側の側縁11側に
位置されている。この第2の前身ごろ30は、後身ごろ10
の横幅より狭幅に形成されるとともに、前記第1の前身
ごろ20の他側縁22とは重なるに十分な幅とされ、かつ、
本実施例では、その素材は、後身ごろ10と同一のポリプ
ロピレン製不織布とされ、着色、防虫剤加工も適宜行わ
れている。
前記後身ごろ10の一方の側縁11と第1の前身ごろ20の
一側縁21、後身ごろ10の他方の側縁12と第2の前身ごろ
30の一側縁31、並びに衣類の襟部に相当する部分を除く
後身ごろ10と第1、第2の前身ごろ20,30の肩部とは、
それぞれ超音波シール、ヒートシール等による溶着によ
って一体化されている。
これにより、収納袋10の外縁には、それぞれ一方及び
他方の袖側溶着部41,42、右、左の肩側溶着部43,44、両
肩側溶着部43,44間の襟部開口45、並びに、襟部開口45
とは反対側の裾部開口46が形成されている。この際、第
1、第2の前身ごろ20,30の他側縁22,32側は、互いに溶
着されないようになっている。
なお、後身ごろ10と第1、第2の前身ごろ20,30との
一体化部分は、接着剤等の他の適宜な手段で一体化され
てもよい。また、後身ごろ10と同素材の第2の前身ごろ
30とは、後身ごろ10の一部を折り返して一体に形成され
てもよい。
このように一体化された後身ごろ10及び第1、第2の
前身ごろ20,30からなる衣類収納袋1の使用法は、次の
通りである。
第2、第1の前身ごろ30,20の開放されている他側縁3
1,21を、二点鎖線で示されるように、裾部開口46側から
前開き(観音開き)状に開き、予め衣紋掛けに掛けられ
ている衣類(図示せず)を挿入する。衣紋掛けの上端の
フックは、襟部開口45から突出させ、このフックを洋服
箪笥の吊り下げ棒に吊り下げるようにする。
以上のような本実施例の衣類収納袋によれば、次のよ
うな効果がある。
すなわち、前身ごろが前開き式の第1、第2の2つの
前身ごろ20,30に分離されたから、衣類の収納を極めて
容易に行える。また、これらの第1、第2の前身ごろ2
0,30は、他側縁22,32が互いに重なるようになっている
から、洋服箪笥への収納時に前が開いて衣類を汚す虞れ
もない。更に、第1の前身ごろ20は、透明なプラスチッ
クフィルムから構成されているから、収納されている衣
類の形状、色等を正確に見分けることができる。
また、後身ごろ10及び第2の前身ごろ30は、プラスチ
ックの不織布から構成されているから、十分な通気性を
有し、衣類の結露、かび等を生じさせることがない。更
に、不織布に防虫剤加工がしてあるから、洋服箪笥に防
虫剤がなくとも、十分な防虫効果を発揮できる。
また、第2の前身ごろ30と後身ごろ10とを別個の素材
とし、両者の側縁12,31を熱溶着により一体化すれば、
第1の前身ごろ20と後身ごろ10との溶着される側縁21,1
1とが外観上一致し、左右の見た目をバランスさせるこ
とができる。
次に、本発明に係る衣類収納袋の製造方法を、第2図
ないし第7図に基づいて説明する。
第2,3図には、長尺の後身ごろ素材15、第1の前身ご
ろ素材25及び第2の前身ごろ素材35から袋用原反50を形
成する装置及び工程の概略が示されている。
第2,3図において、収納しようとする衣類の幅より広
い横幅を有するとともに、ポリプロピレン製不織布から
なる長尺の後身ごろ素材15の一方の側縁16側に重なるよ
うに、後身ごろ素材15より狭幅で、透明なポリプロピレ
ンフィルムからなる長尺の第1の前身ごろ素材25を配置
し、この第1の前身ごろ素材25の一側縁26をほぼ前記後
身ごろ素材15の一方の側縁16に沿うようにする。
また、後身ごろ10の他方の側縁17側に重なるように、
後身ごろ素材15より狭幅で、同一の素材である不織布か
らなる長尺の第2の前身ごろ素材35を配置し、この第2
の前身ごろ素材35の一側縁36をほぼ後身ごろ素材25の他
方の側縁27に沿うようにし、かつ、第2の前身ごろ素材
35の他側縁37を第1の前身ごろ素材25の他側縁27と溶着
することなく重ね合わせる。
この後身ごろ素材15と第1、第2の前身ごろ素材25,3
5との重ね合せが、第1工程とされる。
前記第1工程で重ね合わされた各身ごろ素材15,25,35
は、一対の一般的な構成の超音波ミシン61,62の位置に
導入される。これらの超音波ミシン61,62は、3枚の素
材10,20,30を挟んでそれぞれ対向させる受台63,64と、
カッティングシール機65,66とを備えている。これらの
カッティングシール機65,66には、それぞれ後身ごろ15
の一方及び他方の側縁16,17から距離d、例えば10〜30m
m、好ましくは20mmだけ内側に入った位置に、シールカ
ッタ67,68を備えている。シールカッタ67,68は、重ね合
わされた各身ごろ素材15,25,35の一方及び他方の側縁に
側縁溶着部41,42を形成するとともに、この溶着部41,42
に切れ目51,52を入れて不要な端材53,54を切り取って、
側縁形状を良好にできるようにされている。
前記重ねられた各身ごろ素材15,25,35は、側縁溶着部
41,42を形成されて互いに一体に連結され、袋用原反50
とされ、図示しない紙巻に巻き取られる。この際、前記
端材53,54も一緒に紙巻に巻き取られ、これらの端材53,
54は、原反50の使用時に適宜、取り去られる。
このように重ねられた各身ごろ素材15,25,35の各側縁
部を溶着して切断し、袋用原反50を作成する工程が第2
工程とされる。
第2工程で製造される袋用原反50は、高速、例えば35
m/分程度の速度で連続生産される。
このようにして製造された袋用原反50は、第4図に示
される製袋機70により、一枚づつの袋に形成される。
製袋機70は、シーラ71を備え、このシーラ71は、第5
図に示されるように、原反50を挟んで配置された受台72
とシーラ本体73とを有している。シーラ本体73は、下面
中央にヒートシール部74を形成され、このヒートシール
部74の周囲は、ガラス繊維クロス75で覆われている。
また、シール本体73の側面には、一対テープ支持アー
ム76が設けられ、これらの支持アーム76には、それぞれ
テフロン(商標)テープ77の端部がそれぞれ巻回状態で
支持され、テープ77の途中は、2個のガイドローラ78に
ガイドされてヒートシール部74と原反50との間に位置さ
れ、かつ、原反50とほぼ平行となるように配置されてい
る。
前記シーラ71は、間欠的に下降してヒートシール部74
が、ガラス繊維クロス75及びテフロンテープ76を介して
原反50に当接されることで、巻回状態の原反から引き出
された袋用原反50に、第6図に示されるような襟部を除
く肩側溶着部43,44を形成するようになっている。この
際、各溶着部43,44は、袋用原反50を構成する各身ごろ
素材15,25,35同志を十分に溶着をするが、切断をしない
程度に加熱するようになっている。また、この加熱時
に、前記ガラス繊維クロス75とテフロンテープ77との作
用により、溶着部43,44に孔があくのが防止され、か
つ、仕上がりが良好となるようにされている。
このようにシーラ71により、袋用原反50に肩側溶着部
43,44を形成する工程が、第3工程とされている。この
第3工程は、間欠送りとされる。
第3工程により、肩側溶着部43,44を形成された原反5
0は、一対のガイドローラ79を介して持上げロール81に
巻回され、更に一対のガイドローラ82を介してカッタ83
へと送られる。この持上げロール81が設けられることに
より、衣類収納袋1の長さが長くても、この長さを、持
上げロール1に巻き掛けられた上下方向長さで吸収する
ことができる。従って、シーラ71とカッタ83との設置距
離を短くでき、製袋機70の専有スペースを小さくできる
ようになっている。
前記カッタ83は、袋用原反50を挟んで配置される受台
84とカッタ本体85とを備えている。カッタ83は、原反50
を、第6図に一点鎖線Cで示されるように、肩側溶着部
43,44が丁度終わる襟部に一致して横方向に切断するよ
うになっている。
カッタ83で切断された原反50は、肩側に不要素材56,5
7を有する衣類用収納袋1とされ、コンベア86により所
定位置に搬出される。この切断が第4工程とされる。
第4工程で切断された収納袋1は、第7図に示される
ように不要素材56,57を手で引っ張られて袋1から肩側
溶着部43,44に沿って外され、最終形状とされる。
この不要素材56,57の取外しが、第5工程とされる。
なお、製袋機70の原反50の長手方向には、第2の前身
ごろ素材35の他側縁37から風が入って、原反50を揺らし
たり、変形させたりすることで、加工が困難になること
が防止されている。
前述のような実施例に係る製造方法では、次のような
効果がある。
すなわち、予め連続生産で袋用原反50を作成し、次い
で、この原反50を用いて製袋機70で間欠的に衣類収納袋
1を製造するようにしたから、製造ラインを有効に、効
率よく運転することができる。また、肩側溶着部43,44
のシールは、袋用原反50を切断しないように溶着される
から、製袋機70で原反50を送る際に、切れ目が揺れて円
滑な送りを阻害するということがない。
更に、肩側溶着部43,44は、手で容易に取り外せるよ
うになっているから、数枚の袋1を重ねて外すことで、
効率のよい取外しを行える。
次に、前記第2図ないし第7図の製造方法により、収
納袋1を製造した具体例を示すと、次の通りである。
後身ごろ素材15及び第2の前身ごろ素材35として、1m
2当り25g、厚さ約0.11〜0.15mmのポリプロピレン製不織
布を用い、第1の前身ごろ素材25としては、厚さ25μm
の透明なポリプロピレンフィルムを用いた。この時の製
袋機70の使用条件は、シーラ71による押圧力を60kg/cm2
とし、シールヒータ74の温度253±0.5℃に設定した。
これにより、肩側溶着部43,44は、切断もなく、十分
にシールされ、不要素材56,57は手で容易に取り外せ
た。
この際、シールヒータ74の温度が252℃以下では、不
要素材56,57が取外しが容易でなく、一方、260℃以上に
なると、溶着部43,44がシール時に切断された。
なお、本発明は前記各実施例に限定されるものではな
く、本発明の目的を達成できる範囲での改良、変形等
は、本発明に含まれるものである。
例えば、第1、第2の前身ごろ20,30の重なり具合
は、第1図のように第1の前身ごろ20の上に第2の前身
ごろ30が重ねられるものに限らず、その逆でもよい。ま
た、その重なり合う量も図示の量に限らず、必要に応じ
て任意に設定できる。
更に、透明のプラスチックフィルムを用いる部材は、
第1の前身ごろ20に限らず、後身ごろ10、第2の前身ご
ろ30等、他の部材でもよく、要するに、各身ごろ10,20,
30の少なくとも1枚が透明で、残りが不織布であれば足
りる。しかし、通気性の点を考慮すると、第1、第2の
いずれかの前身ごろ20,30の1枚が透明プラスチックフ
ィルムであることが好ましい。
また、各身ごろ素材15,25,35の材質は、ポリプロピレ
ンに限らず、ポリエチレン等、他のプラスチックでもよ
いが、ポリプロピレンとすれば、熱溶着性が良好で、弾
力があり、しかも、熱溶着時に孔が明いても破れないと
いう利点がある。また、透明プラスチックフィルムと不
織布とは、必ずしも同一の材質である必要はなく、互い
に熱溶着性のある材質であれば足りる。
更に、透明とは、必ずしも無色透明に限らず有色透明
でもよいが、衣類の色を見分けるには、無色透明が良
い。
また、不織布への防虫剤加工は、必ずしもしなくとも
よいが、加工すれば前述の効果がある。加工法は、染み
込ますものに限らず、防虫剤をマイクロカプセル状にし
てプラスチック繊維内に埋設したものでもよい。
また、前記実施例の製造方法のように、袋用原反50を
一旦巻き取り、これを製袋機70に再装着して使用するも
のに限らず、原反形成用の装置と製袋機70との間にダン
サロール等の長さ調製機構を設けて一連の装置として製
造してもよい。
更に、超音波ミシン61,62は、必ずしも2台設けるも
のではなく、1台で両側にシールカッタを有するものを
用いてもよい。
〔発明の効果〕
本発明に係る衣類収納袋の製造方法によれば、衣類を
型崩れさせることがなく、かつ、通気性も十分な衣類収
納袋を能率よく製造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る衣類収納袋の一実施例を示す斜視
図、第2図ないし第7図は本発明に係る衣類収納袋の製
造方法の一例を示す説明図である。 1……衣類収納袋、10……後身ごろ、11……一方の側
縁、12……他の側縁、15……後身ごろ素材、20……第1
の前身ごろ、21……一側縁、22……他側縁、25……第1
の前身ごろ素材、30……第2の前身ごろ、31……一側
縁、32……他側縁、35……第2の前身ごろ素材、41……
一方の袖側溶着部、42……他方の袖側溶着部、43,44…
…肩側溶着部、45……襟部開口、46……裾部開口、50…
…袋用原反、56,57……不要素材、61,62……超音波ミシ
ン、70……製袋機、71……シーラ、83……カッタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納しようとする衣類の横幅より広い横幅
    を有する長尺の後身ごろ素材並びにそれぞれこの後身ご
    ろより狭幅にされた長尺の第1の前身ごろ素材及び第2
    の前身ごろ素材の少なくとも1つを透明プラスチックフ
    ィルムから構成するとともに、残りをこのプラスチック
    フィルムと熱溶着のあるプラスチック不織布から構成
    し、第1の前身ごろ素材の一側縁を後身ごろ素材の一方
    の側縁に沿うように重ね合わせるとともに、第2の前身
    ごろ素材の一側縁を後身ごろ素材の他方の側縁に沿うよ
    うに重ね合わせるようにし、かつ、他側縁を第1の前身
    ごろ素材の他側縁に重ね合わせる第1工程と、 第1工程により重ね合わされた後身ごろ素材の両側の各
    側縁と第1の前身ごろ素材及び/又は第2の前身ごろ素
    材の一側縁とを溶着により一体化して袋用原反を形成す
    る第2工程と、 第2工程により形成された袋用原反に、衣類の襟部を除
    く両方の肩部の形状に沿い、かつ、原反を切断しない状
    態で、後身ごろ素材と第1、第2の前身ごろ素材とをシ
    ールする第3工程と、 肩部形状に沿ってシールされた袋用原反を襟部が開口す
    る位置で原反の横方向に切断して袋一枚分の長さにする
    第4工程と、 第4工程で切断された袋一枚分の袋用原反から肩部のシ
    ール線に沿って不要素材を切り離す第5工程と、 を含むことを特徴とする衣類収納袋の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、第1、第2の前身ごろ
    のうち一方は、後身ごろと同一素材から形成されるとと
    もに、当該一方の前身ごろと後身ごろとは、一枚の素材
    を折り返すことにより一体化されていることを特徴とす
    る衣類収納袋の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記プ
    ラスチック不織布は、予め防虫加工が施されていること
    を特徴とする衣類収納袋の製造方法。
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