JP2964943B2 - 燃料タンク用表面処理鋼板 - Google Patents

燃料タンク用表面処理鋼板

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JP2964943B2
JP2964943B2 JP4925196A JP4925196A JP2964943B2 JP 2964943 B2 JP2964943 B2 JP 2964943B2 JP 4925196 A JP4925196 A JP 4925196A JP 4925196 A JP4925196 A JP 4925196A JP 2964943 B2 JP2964943 B2 JP 2964943B2
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンク用材
料、特にガソリン、ガソホールなどの燃料に対して高い
耐食性を示す、自動車や二輪車の燃料タンクの製造に適
した表面処理鋼板である。
【0002】
【従来の技術】自動車や二輪車などの燃料タンク用材料
には、溶接性ばかりでなく、外面側は一般の耐食性(以
下、外面耐食性という)が、内面側はガソリンなどの燃
料に対する耐燃料耐食性が要求される。燃料タンク用材
料としては、従来はターンシート (10〜25%Sn−Pb合金
めっき鋼板) が広く使用されてきた。しかし、めっき
皮膜中のPbが人体に有害である、アルコール含有燃料
を使用した場合にアルコール添加物(塩水等の不純物)
によりめっき皮膜が溶解されやすい、めっき皮膜のピ
ンホール生成が不可避であって、めっき皮膜より電気的
に卑なFeがこのピンホールから優先的に腐食される結
果、耐孔あき性が不十分になる、といった問題点があ
り、代替材料が求められてきた。
【0003】特に、近年は環境問題を配慮した排ガス規
制によりガソホールと呼ばれるガソリン/アルコール混
合燃料 (約15重量%のメタノールを含有するM15、約85
重量%のメタノールを含有するM85などがある) を代表
例とするアルコール含有燃料の使用が一部の国々で推進
されている。しかし、従来のターンシートは上述のよう
にアルコール含有燃料により腐食され易いため、アルコ
ール含有燃料に対する耐燃料耐食性に優れた燃料タンク
用材料の開発が急務となっている。
【0004】この観点から、耐食性とコストを考慮し
て、Zn−Ni合金電気めっき鋼板を燃料用タンクに適用す
ることが検討されてきた。特許公報からかかる従来技術
を概観すると次の通りである。
【0005】特開昭58−45396 号公報には、Ni含有量5
〜50重量%、厚さ0.5 〜20μmのZn−Ni合金めっきの上
にクロメート処理を施した燃料タンク用の表面処理鋼板
が示されている。
【0006】特開平5−106058号公報には、Ni含有量8
〜20重量%のZn−Ni合金めっきを10〜60g/m2の付着量で
設けた上に、クロメート処理を施した燃料タンク用の表
面処理鋼板が示されている。
【0007】これらの表面処理鋼板は、外面耐食性は非
常に良好であるが、耐燃料耐食性はまだ十分とは言え
ず、特にアルコール含有燃料に塩水が混入した場合など
のように非常に厳しい環境下では腐食が起こり易かっ
た。またこれを改善するため、クロメート皮膜またはめ
っき皮膜を厚くすると、燃料タンク用材料として重要な
性能である溶接性が劣化するという問題があった。
【0008】また、特公平2−18982 号公報では、下層
にZnまたはZnを主成分とするめっき層に、Zn、Al、Mg、
Ni、Sn10%以上のステンレスとフェノキシ樹脂とゴム変
性エポキシ樹脂を主成分とする上層とからなる燃料タン
ク用表面処理鋼板が示されているが、これも耐燃料耐食
性が不十分であり、溶接性・加工性が不十分である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここに、本発明の目的
は、このような従来技術の問題点を解消すべく、ガソリ
ン、ガソホールなどの燃料に対して優れた外面耐食性お
よび耐燃料耐食性を備え、さらに溶接性にも優れながら
コスト増を招かない燃料タンク用材料を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件出願人は、上述のよ
うな目的を達成すべく、特願平7−320714号として、例
えばNi含有量9〜18%、5〜40g/m2の付着量のZn合金め
っき皮膜の上に、クロメート処理を施し、かつ前記めっ
き皮膜は、表面にクラックを有し、このクラック密度が
めっき表面の1mm×1mmの視野中に1000〜150,000 個で
あるか、または、めっき表面皮膜組成が、ESCA法でNi/
(Ni+Zn)原子百分比で5〜25at%である燃料タンク用表
面処理鋼板を提案した。
【0011】本発明者らは、さらにこれらの材料につい
て検討を重ね、鋼板表面にZn−Ni合金めっきを施し、ク
ロメート皮膜、さらにその上層に導電性樹脂被覆層を施
すとともに、さらに環境遮断性を高めるために、Zn−Ni
合金めっき鋼板の皮膜にクラックを生じさせ、このクラ
ック密度をコントロールすることにより、従来の問題を
一挙に解決し、アルコール含有燃料に対する耐燃料耐食
性に非常に優れ、加工性、溶接性にも富むという新たな
知見を得て本発明を完成した。
【0012】かくして、本発明は、次の通りである。 (1) めっき全体のNi含有量が9〜18重量%、片面当たり
のめっき付着量が5〜50g/m2の両面Zn−Ni合金電気めっ
き鋼板であって、このめっき鋼板の少なくともタンク内
面側に相当するめっき皮膜が表面に、クラックを有し、
このクラックの密度がめっき表面の1mm×1mmの視野中
でのクラックに囲まれた領域の個数で表して1000〜150,
000 個の範囲であり、かつクラックの最大幅が0.5 μm
以下であるめっき層を有し、このめっき皮膜の上層に、
金属Cr換算付着量で10〜200mg/m2のクロメート皮膜を有
し、さらにその上層に導電性樹脂被覆層を有した、耐食
性に優れた燃料タンク用表面処理鋼板。
【0013】(2) めっき全体のNi含有量が9〜18重量
%、片面当たりのめっき付着量が5〜50g/m2の両面Zn−
Ni合金電気めっき鋼板であって、前記両面Zn−Ni合金電
気めっき鋼板の少なくともタンク内面側に相当するめっ
き皮膜のESCAによる表面分析で求めたNi/(Ni+Zn)原子百
分比が5〜25%であるめっき層を有し、このめっき皮膜
の上層に、金属Cr換算付着量で10〜200mg/m2のクロメー
ト皮膜を有し、さらにその上層に導電性樹脂被覆層を有
した、耐食性に優れた燃料タンク用表面処理鋼板。
【0014】(3) 前記導電性樹脂被覆層の組成が、下記
の通りである上記(1) または(2) 記載の燃料タンク用表
面処理鋼板。 バインダー樹脂 (硬化剤を含む) :10重量%以上65重量
%以下 有機潤滑剤:0.5 重量%以上30重量%以下 リン化鉄系導電顔料:15重量%以上70重量%以下 クロム酸系防錆顔料:5重量%以上25重量%以下 その他の無機顔料:0%以上10重量%以下
【0015】
【発明の実施の形態】本発明にあっては、鋼板表面にめ
っき層、クロメート皮膜、そして導電性樹脂被覆層を順
次設けるのであるが、それぞれについて以下具体的に説
明する。なお、本発明における鋼板としては特に制限さ
れず、冷延鋼板、熱延鋼板等が例示される。
【0016】I. めっき層 鋼板の上のめっき層は、めっき全体のNi含有量が9〜18
%、片面当たりのめっき付着量が5〜50g/m2の両面Zn−
Ni合金電気めっきである。ここに、「めっき全体のNi含
有量」とは、Zn−Ni合金電気めっき直後のNi含有量でな
く、めっき表面のクラック発生後または、めっき表層の
Ni濃化処理後のめっき層全体のNi含有量の平均値を意味
する。このめっき全体のNi含有量が9%未満では外面耐
食性および内面の耐燃料耐食性とも十分でなく、一方18
%より高いと加工性および外面耐食性が不十分となる。
このNi含有量は、好ましくは10〜14%、より好ましくは
11〜13%である。
【0017】片面当たりのめっき付着量が5g/m2より少
ないと、内面および外面の耐食性が不十分となり、一方
50g/m2より多いと、実現される性能が飽和して不経済で
ある上、溶接性が劣化する。めっき付着量は好ましくは
7〜45g/m2、より好ましくは10〜40g/m2である。
【0018】少なくともタンク内面側に相当するZn−Ni
合金めっき表面に上記密度でクラックを発生させた鋼板
を用いるのは、クロメート皮膜およびその上層の導電性
樹脂被覆層がクラック中に入り込みいわゆるアンカー効
果を発揮し、耐食性およびプレス成型性に優れた性能を
発揮させるためである。また、加工時に導電性樹脂被覆
層が疵ついた場合でも、あらかじめクラックを有してい
るので、加工によるクラックの発生が少なく、全体とし
て飛躍的に耐食性が向上する。
【0019】本発明におけるクラック密度とは、めっき
表面の1mm×1mmの視野中でのクラックに囲まれた領域
の個数で表す。このクラック密度の測定は、サンプルの
めっき表面の倍率1000倍SEM (走査式電子顕微鏡) 写
真をランダムに30枚撮影し、各写真についてランダムに
設定した0.1 mm×0.1 mmの視野中にあるクラックに囲ま
れた領域の個数 (クラック個数) を画像解析により計数
することにより行う。30枚の写真で求めたこのクラック
個数の平均値を算出し、100 倍した量をクラック密度と
する。ここに、「クラックに囲まれた領域」とは、図1
に模式的に示すように、SEM写真において見られる、
クラックにより島状に区画された領域のことである。
【0020】本発明では、クラック密度が1000個以上、
150,000 個以下のめっき鋼板を用いることでガソリンや
ガソホールによる腐食に対する耐食性が飛躍的に向上す
る。このクラック密度が150,000 個より大きくなると、
クラックが多すぎ、めっきの被覆率が小さくなりすぎて
耐燃料耐食性が劣化する。また、このクラック密度が10
00個より少ないと、耐燃料耐食性の改善効果が得られ
ず、プレス成型性も劣る。好ましくは、5,000 〜130,00
0 個である。
【0021】また、クラックの最大幅は0.5 μm以下と
する。クラックの最大幅は、上記のSEM写真の0.1 mm
×0.1 mmの視野中に存在するクラックの中で最大のクラ
ック幅を測定することにより求めた値である。このクラ
ック最大幅が0.5 μmを越えると、めっき皮膜の環境遮
断効果が阻害され、外面耐食性および燃料耐食性がとも
に劣化する。
【0022】Zn−Ni合金めっきの表面に上記のクラック
を発生させる方法は特に制限されず、めっき処理後に曲
げ戻しや引っ張りなどの塑性加工を行うことによる機械
的な方法や、酸またはアルカリ水溶液によりエッチング
することによる化学的な方法があるが、酸性浴でZn−Ni
合金電気めっきを行う場合には、この酸性のめっき液を
エッチングに使用することが、コストも安く、効率的に
優れている。すなわち、鋼板を無通電状態でめっき液に
浸漬し、めっき表面をエッチングし、クラックを発生さ
せる方法が良い。
【0023】本発明の好適態様で示すように、タンク内
面側のめっき皮膜の組成がESCAによる表面分析で求
めたNi/(Ni+Zn)原子百分比が5〜25at%とした鋼板にク
ロメート皮膜と導電性樹脂被覆層を有する鋼板が耐燃料
耐食性の優れた性能を示す理由は必ずしも明らかではな
いが、めっき皮膜の表層にNiまたはZnが濃化すること
で、耐食性が向上するものと考えられる。
【0024】ESCAでは表面から光電子の脱出深度ま
での厚み (通常は表面から数nmまでの厚み) の表層部が
分析される。この方法で求めたNi/(Ni+Zn)原子百分比が
5at%未満であると、耐燃料耐食性の改善効果が十分で
はなく、25at%を越えると、めっき皮膜中の脱Znが進み
過ぎ、めっき皮膜に発生したクラックが大きくなり過ぎ
るため、耐燃料耐食性がかえって劣化する。このNi/(Ni
+Zn)原子百分比は、好ましくは5〜21at%の範囲であ
る。
【0025】Zn−Ni合金めっき皮膜の表層部のNi付着量
を上記のように高める方法としては、Znを優先的に溶出
できる酸またはアルカリ水溶液によりめっき皮膜をエッ
チングする方法が可能であり、上記のクラックを発生さ
せる方法で述べたように、電気めっき処理の最終段階で
通電を停止して、めっき液に浸漬するエッチング方法が
有利である。
【0026】II. クロメート皮膜 めっきの上のクロメート皮膜は、塗膜密着性・耐食性向
上のために施す。このクロメート皮膜は、塗布型、電解
型、反応型のいずれでも良いが、塗布型クロメート皮膜
が耐食性に優れており、望ましい。
【0027】このクロメート皮膜は、金属Cr換算の付着
量が10〜200mg/m2となるように形成する。この付着量が
10 mg/m2未満では、タンク内面に必要な耐食性が十分に
発揮されず、一方200mg/m2を越えるとシーム溶接性など
の溶接性が劣化する。タンク内面側のクロメート皮膜の
好ましい付着量は金属Cr換算で50〜180mg/m2である。
【0028】III.導電性樹脂被覆層 本発明において用いる導電性樹脂被覆層は、バインダ樹
脂、有機潤滑剤、導電性顔料、およびクロム酸系防錆顔
料から構成され、さらに所望により適宜無機顔料を配合
してもよい。
【0029】<バインダー樹脂>バインダー樹脂は通常
のプレコート鋼板に使用されている樹脂であれば特に限
定されないが、端面耐食性、加工性、溶接性等のバラン
スを考慮すると、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、フェノール系樹脂
等の有機溶剤タイプあるいは水性化されたタイプが望ま
しい。これらの樹脂は単独でも、2種類以上の組合せで
も使用できる。
【0030】なお、導電性樹脂被覆層中のバインダー樹
脂の含有率は、10重量%以上65重量%以下とする。10重
量%未満では、樹脂被覆層の密着性が悪く、加工時にパ
ウダリングを生じやすくなる。また65重量%を越えると
溶接性が著しく低下する。好ましい範囲は30重量%以上
60重量%以下である。さらに、より好ましい範囲は、45
重量%以上55重量%以下である。なお、上記樹脂被覆層
はイソシアネート類などの硬化剤によって硬化させたも
のでもよく、特に制限されない。
【0031】<有機潤滑剤>有機潤滑剤は、加工用治具
と樹脂被覆層との摩擦を減じ、樹脂被覆層にかかる力を
弱めて加工時の樹脂被覆層の損傷を減じようとするもの
であり、少量でも低比重で樹脂被覆層の容積分率が大き
い有機系物質であるだけでなく、熱分解性が良好で、溶
接時に共存する樹脂の熱分解促進物質であることが好ま
しい。
【0032】このような理由から、ポリオレフィン系化
合物、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデ
ン等や、カルボン酸エステル系化合物、例えばステアリ
ン酸、オレイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸等のカルボン酸と、n−ブタノール、sec −ブタノ
ール、3−メチルブタノール、ネオペンチルアルコール
等とのモノエステル、ジエステル、ポリエステル等や、
ポリアルキレングリコール系化合物、例えばポリプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール等、が特に好
ましい。
【0033】これらの有機潤滑剤の粒径は、1μm以上
10μm以下が好ましい。1μm未満では十分な潤滑性を
発現することが困難であり、10μmを越えると成型時に
有機潤滑剤自身が脱落しやすくなり、押し込み疵の原因
となるためである。
【0034】有機潤滑剤の添加量は0.5 重量%以上30重
量%以下とする。0.5 重量%未満では十分な加工性が得
られず、30重量%を越えると、加工性が悪くなり、剥離
が生じやすくなる。さらに、加工後の耐食性も劣化す
る。好ましい範囲は、1重量%以上15重量%以下であ
る。さらに、より好ましい範囲は、2重量%以上9重量
%以下である。
【0035】<導電顔料>樹脂被覆層には、導電性を付
与するために、導電顔料が添加される。導電顔料として
好ましいのは、電気抵抗が安定して低く、少量で十分な
通電効果の得られること、溶接時の発熱により溶融しな
い高融点物質であること、硬度が高く、溶接時の加圧で
導電顔料が絶縁性の樹脂被覆層を破壊し、導電性をより
良好にできること、なるべく低価格で大量供給されるこ
とが可能であること等を具備した顔料である。
【0036】以上の長所を持ち、なおかつ他の金属粒に
比し不活性で耐食性にも優れている顔料としてリン化鉄
(Fe2P)を主成分とする20μm以下、好ましくは10μm以
下の平均粒径を持つリン化鉄系導電顔料が最適であるこ
とを見い出した。リン化鉄系導電顔料はフェロホス (商
品名、純度90%以上) 等として各種市販されており、そ
れらが単独あるいは組合せの形で用いられる。
【0037】リン化鉄系導電顔料は、樹脂被覆層中に15
重量%以上70重量%以下、好ましくは25重量%以上50重
量%以下含有される。15重量%未満では、十分な導電性
が得られない。また、70重量%を越えると、明らかに加
工性が劣化する。
【0038】<クロム酸系防錆顔料>樹脂被覆層中に
は、耐燃料耐食性を向上させるためのクロム酸系防錆顔
料が添加される。例えば、クロム酸亜鉛、クロム酸スト
ロンチウム、クロム酸カルシウム、クロム酸バリウム、
塩基性クロム酸鉛等が挙げられる。これらの顔料は単独
でも2種類以上の組合せでも使用できる。また、クロム
酸系防錆顔料は、リン化鉄分解抑制剤としても有効であ
る。
【0039】添加するクロム酸系顔料の量は5重量%以
上25重量%以下とする。5重量%未満では十分な耐燃料
耐食性が得られず、25重量%を越えると加工性が低下す
るうえに、耐食性も低下する。好ましい範囲は10重量%
以上20重量%以下である。
【0040】<その他無機顔料>本発明にかかる樹脂被
覆層中には、必要に応じて、その他の無機顔料を添加し
てもよい。そのような無機顔料としては、例えば、シリ
カ、アルミナ、カオリン、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム等の体質顔料、リン酸塩顔料、バナジン酸塩顔料、モ
リブデン酸塩顔料等のノンクロム系防錆顔料、酸化チタ
ン、カーボンブラック、酸化鉄等の着色顔料が挙げられ
る。但し、これらの無機顔料は、合計量で10重量%以下
とする。10重量%を越えると、溶接性が低下するためで
ある。好ましい範囲は0.5 重量%以上7.5 重量%以下で
ある。
【0041】これらの顔料、すなわち導電顔料、防錆顔
料、その他の無機顔料の総量は、その好適態様にあって
は29重量%以上61重量%以下とする。29重量%未満で
は、溶接性、耐燃料耐食性のいずれかが低下する。ま
た、61重量%を越えると、加工性の低下および耐燃料耐
食性の低下が生じる。さらに好ましい範囲は34重量%以
上56重量%以下である。
【0042】本発明の好適態様では樹脂被覆層の厚みは
1μm以上10μm以下とする。1μm未満の膜厚では、
耐燃料耐食性や加工性が不良となり、10μmを越えると
溶接性が大幅に低下することがあるからである。樹脂被
覆層を形成する方法は特に限定されない。ロールコート
法でもカーテンフローコート法でもスプレー法でも構わ
ない。
【0043】また、塗膜の乾燥、硬化方法についても特
に限定されない。一般に用いられる熱風オーブンや、誘
導加熱オーブンにより乾燥強化を行えばよい。乾燥・硬
化温度は樹脂種により適宜選択されるものであるから、
特に限定されないが、一般には最高到達鋼板温度で140
℃以上260 ℃以下で、乾燥・硬化時間は30秒以上3分以
下である。
【0044】
【実施例】
(実施例1)板厚0.7 mmのJIS SPCE相当の冷延鋼板を硫酸
塩浴にて、Zn−Ni合金電気めっきを両面に施してから、
このめっき浴をそのまま利用して、生成しためっき鋼板
を無通電で酸性のめっき液中に浸漬することにより、Zn
−Ni合金めっき表面にクラックを作成した。クラック密
度とクラック最大幅は、めっき液への浸漬時間を変化さ
せることにより調整した。
【0045】 両面ともエッチング処理してめっき表面にクラックを発
生させたZn−Ni合金めっき鋼板の両面に、下記組成の塗
布型クロメート液をロールコーターで塗布し、150 〜30
0 ℃で焼き付けてクロメート皮膜を形成した。付着量は
金属クロム換算で60mg/m2 であった。
【0046】(クロメート処理液の組成) Cr3+ 10〜 50 g/L Cr6+ 10〜 50 g/L SiO2 0〜170 g/L 次にこの上層に、導電性樹脂被覆層を形成した。バイン
ダー樹脂としてブロックタイプのジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI) で硬化したウレタン変性エポキシ樹
脂 (樹脂A) とブロックタイプのヘキサメチレンジイソ
シアネート(HMDI)硬化のポリエステル樹脂 (樹脂B) と
を、OH/NCO =1/1となるよう混合し使用した。バイ
ンダーの添加量は50重量% (固形分換算) とした。
【0047】導電性顔料はフェロホスHRS2132(フーカー
ケミカルス アンド プラスチックス社製リン化鉄系導
電顔料) を33重量%添加し、クロム酸系防錆顔料として
ストクロ [キクチカラー (株) 製ストロンチウムクロメ
ート] を14重量%添加し、ペイントシェーカで1時間ガ
ラスビーズ分散した塗料を濾過し、セリダスト3620 (ヘ
キスト社製微粉化ポリエチレンワックス) を3重量%添
加した後、ディスパーで15分間混合した。塗料の不揮発
分は50%であった。なお、その他の無機顔料としてシリ
カを添加した例についても同様の結果が得られたので、
以下においてはその他の無機顔料が無添加の場合を例と
して示す。
【0048】この塗料をロールコータで、乾燥膜厚が5
μmになるよう塗装し、熱風オーブンを用いて最高到達
温度が 232℃になるように1分間焼き付け硬化させた。
こうして作製した表面処理鋼板のガソリンおよびアルコ
ール含有燃料に対する耐燃料耐食性、および溶接性を下
記の方法で試験した。試験結果は図2〜4にまとめて示
す。
【0049】試験法 [耐燃料耐食性]表面処理鋼板のブランク板を下記条件で
円筒絞り成形してカップ品を作製し、このカップの中に
下記組成のガソリン (図中●) またはガソホール (図中
○) の各試験液を30mlずつ注入し、容器を密閉して180
日目の内面の最大侵食深さ(mm)により耐燃料耐食性を評
価した。
【0050】円筒絞り成形条件 ブランク径:100 mm、ポンチ径:50mm、ポンチ肩:5R
、ダイス径: 51 mm、ダイス肩:5R 、BH圧:10K
N、張出高さ: 30 mm、面粗さ:#1200研磨燃料試験液の組成 ガソリン :レギュラーガソリン 95%、5%NaCl水溶
液 5% ガソホール:レギュラーガソリン 84%、アグレッシブ
メタノール15%、蒸留水 1% (注) アグレッシブメタノール (aggressive methanol)
は、無水メタノール95%と0.1%NaCl+0.08%Na2SO4+10
%蟻酸を含む水溶液5%との混合液。図2〜図4に示し
た試験の内容と条件は次の通りである。図2は、耐燃料
耐食性に及ぼすめっき付着量の影響を示すグラフであ
る。
【0051】試験条件 めっき層Ni含有量 :13% 表面クラック密度 :3500 (個/1mm平方) 最大クラック幅 :0.1 μm クロメート付着量 :60 mg/m2 導電性樹脂被覆層膜厚:5μm 図3は、耐燃料耐食性に及ぼすめっき全体のNi含有量
(めっき層Ni含有量) の影響を示すグラフである。
【0052】試験条件 めっき付着量 :17g/m2 表面クラック密度 :3500 (個/1mm平方) 最大クラック幅 :0.1 μm クロメート付着量 :60 mg/m2 導電性樹脂被覆層膜厚:5μm 図4は、耐燃料耐食性に及ぼすめっき表面クラック密度
の影響を示すグラフである。
【0053】試験条件 めっき付着量 :17g/m2 めっき層Ni含有量 :13% 最大クラック幅 :0.1 μm (■以外) クロメート付着量 :60 mg/m2 導電性樹脂被覆層膜厚:5μm [溶接性]下記条件で連続シーム溶接試験を100 m行った
後、溶接部の断面ミクロ観察を行い、下記基準で評価し
た。
【0054】シーム溶接条件 加圧力:300 kgf 、通電時間:3cycles、休止時間:2
cycles、電流 :13000 A (本発明の燃料タンク用表面
処理鋼板の場合) 速度 :2.5 m/min溶接性評価基準 ○:溶着良好、 △:ブローホール存在、 ×:未溶着
部あり。
【0055】試験条件 めっき付着量 :17g/m2 めっき層Ni含有量 :13% 表面クラック密度 :3500 (個/1mm平行) 最大クラック幅 :0.1 μm クロメート付着量、導電性樹脂被覆層膜厚の影響を示す
結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】(実施例2)板厚0.7 mmのJIS SPCE相当の冷
延鋼板に、実施例1と同じ硫酸塩浴にて、Zn−Ni合金電
気めっきを両面に施してから、このめっき浴をそのまま
利用して、生成しためっき鋼板を無通電で酸性のめっき
液中に浸漬することにより両面のめっき皮膜のエッチン
グを行い、Zn−Ni合金めっき皮膜の最表層のNi含有量を
変化させた。このめっき最表層のNi含有量は、ESCAによ
る表面分析で求めたもので、めっき液への浸漬時間を変
化させることにより調整した。
【0058】なお、本例における最表面のNi含有量、つ
まりNi/(Ni+Zn)原子百分比をESCA分析値の最表層Ni/(Ni
+Zn)として表示する。クロメート皮膜は、実施例1と同
様の塗布型クロメート液をロールコーターで塗布し、付
着量は金属クロム換算で60 mg/m2とした。導電性樹脂被
覆層は実施例1と同様の組成・製法で乾燥膜厚を5μm
とした。
【0059】こうして作製した表面処理鋼板のガソリン
およびアルコール含有燃料に対する耐燃料耐食性と溶接
性を実施例1と同様の試験法により評価した。ただし、
耐燃料耐食性の試験に用いた燃料の試験液は下記組成の
ガソリン (図中▲) 、ガソホールM15 (図中●) 、およ
びガソホールM85 (図中○) の3種類であり、各試験液
を30mlずつ試験に使用した。
【0060】燃料試験液の組成 ガソリン :レギュラーガソリン95%、5%NaCl水
溶液5% ガソホールM15:レギュラーガソリン84%、アグレッシ
ブメタノール15%、蒸留水1% ガソホールM85:レギュラーガソリン15%、アグレッシ
ブメタノール85% 試験結果を図5〜図7にグラフとしてまとめて示す。各
図に示した試験の内容は次の通りである。図5は、耐燃
料耐食性に及ぼすめっき付着量の影響を示すグラフであ
る。
【0061】試験条件 めっき層Ni含有量 :12 % めっき最表層Ni/(Ni+Zn):7 at% クロメート付着量 :60 mg/m2 導電性樹脂被覆層膜厚 :5μm 図6は、耐燃料耐食性に及ぼすめっき全体のNi含有量
(めっきNi含有量) の影響を示すグラフである。
【0062】試験条件 めっき付着量 :19 g/m2 めっき最表層Ni/(Ni+Zn):7 at% クロメート付着量 :60 mg/m2 導電性樹脂被覆層膜厚 :5μm 図7は、耐燃料耐食性に及ぼすめっき最表層のNi含有量
[Ni/(Ni+Zn)原子百分比] の影響を示すグラフである。
【0063】試験条件 めっき付着量 :19 g/m2 めっき層Ni含有量 :12 % クロメート付着量 :60 mg/m2 導電性樹脂被覆層膜厚 :5μm (溶接性)実施例1と同じ条件で連続シーム溶接試験を10
0 m行った後、溶接部の断面ミクロ観察を行い、実施例
1と同じ基準で評価した。
【0064】試験条件 めっき付着量 :19 g/m2 めっき層Ni含有量 :12 % めっき最表層Ni/(Ni+Zn): 7 at% クロメート付着量、導電性樹脂被覆層膜厚の影響を示す
結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】(実施例3)板厚0.7 mmのJIS SPCE相当の冷
延鋼板に、実施例1の条件でZn−Ni合金めっきを施し、
実施例1と同様の条件でクロメート処理を施し、クロメ
ート付着量を金属クロム換算で74 mg/m2とした。
【0067】 めっき付着量 : 18 g/m2 めっき層Ni含有量: 13 % 表面クラック密度: 3500(個/1mm平方) 最大クラック幅 : 0.1μm 上層の樹脂被覆層の乾燥膜厚を5μmとなるように塗装
し、熱風オーブンを用いて最高到達温度が235 ℃になる
ように1分間焼き付け硬化させた。この時、実施例1の
樹脂被覆層の組成を変化させた時の性能を下記表3に示
す。
【0068】耐燃料耐食性は実施例1のように 180日後
の耐ガソリン耐食性、耐ガソホール耐食性 (M15) の評
価結果は、○=良好 (最大侵食深さ<0.1 mm) 、×=不
良 (最大侵食深さ≧0.1 mm) で示した。
【0069】
【表3】
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の燃料タンク用表
面処理鋼板は、ガソリンのみならず、ガソホールなどの
アルコール含有燃料に対しても高い耐燃料耐食性を示
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】SEM写真に現れるZn−Ni合金めっき表面のク
ラックを示す模式図である。
【図2】耐燃料耐食性に及ぼすめっき付着量の影響を示
すグラフである。
【図3】耐燃料耐食性に及ぼすめっき全体のNi含有量
(めっき層Ni含有量) の影響を示すグラフである。
【図4】耐燃料耐食性に及ぼすめっき表面クラック密度
の影響を示すグラフである。
【図5】耐燃料耐食性に及ぼすめっき付着量の影響を示
すグラフである。
【図6】耐燃料耐食性に及ぼすめっき全体のNi含有量
(めっき層Ni含有量) の影響を示すグラフである。
【図7】耐燃料耐食性に及ぼすめっき最表層のNi含有量
[Ni/(Ni+Zn)原子百分比] の影響を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C25D 5/48 C25D 5/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき全体のNi含有量が9〜18重量%、
    片面当たりのめっき付着量が5〜50g/m2の両面Zn−Ni合
    金電気めっき鋼板であって、このめっき鋼板の少なくと
    もタンク内面側に相当するめっき皮膜が表面に、クラッ
    クを有し、このクラックの密度がめっき表面の1mm×1
    mmの視野中でのクラックに囲まれた領域の個数で表して
    1000〜150,000 個の範囲であり、かつクラックの最大幅
    が0.5μm以下であるめっき層を有し、このめっき皮膜
    の上層に、金属Cr換算付着量で10〜200mg/m2のクロメー
    ト皮膜を有し、さらにその上層に導電性樹脂被覆層を有
    した、耐食性に優れた燃料タンク用表面処理鋼板。
  2. 【請求項2】 めっき全体のNi含有量が9〜18重量%、
    片面当たりのめっき付着量が5〜50g/m2の両面Zn−Ni合
    金電気めっき鋼板であって、前記両面Zn−Ni合金電気め
    っき鋼板の少なくともタンク内面側に相当するめっき皮
    膜のESCAによる表面分析で求めたNi/(Ni+Zn)原子百分比
    が5〜25%であるめっき層を有し、このめっき皮膜の上
    層に、金属Cr換算付着量で10〜200mg/m2のクロメート皮
    膜を有し、さらにその上層に導電性樹脂被覆層を有し
    た、耐食性に優れた燃料タンク用表面処理鋼板。
  3. 【請求項3】 前記導電性樹脂被覆層の組成が、下記の
    通りである請求項1または2記載の燃料タンク用表面処
    理鋼板。 バインダー樹脂 (硬化剤を含む) :10重量%以上65重量
    %以下 有機潤滑剤:0.5 重量%以上30重量%以下 リン化鉄系導電顔料:15重量%以上70重量%以下 クロム酸系防錆顔料:5重量%以上25重量%以下 その他の無機顔料:0%以上10重量%以下
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