JP2963404B2 - パレット搬送装置 - Google Patents

パレット搬送装置

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JP2963404B2
JP2963404B2 JP32458796A JP32458796A JP2963404B2 JP 2963404 B2 JP2963404 B2 JP 2963404B2 JP 32458796 A JP32458796 A JP 32458796A JP 32458796 A JP32458796 A JP 32458796A JP 2963404 B2 JP2963404 B2 JP 2963404B2
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純一 松浦
京二 肥田
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Honda Motor Co Ltd
Sanyo Machine Works Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Sanyo Machine Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパレットの搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】パレットを間欠的に搬送する装置として
実開平5ー49245号公報及び実開平3ー91406
号公報に開示された装置は、移動ブロックに設けた引っ
掛け部をパレットのフック部に係合させるか、移動ブロ
ックに設けた起伏自在な送り爪をパレットの後端に引っ
掛けるようにするかしてパレットを押圧搬送するように
したものであるが、これらのものは、いずれも重量物を
積載したパレットには適用できないばかりでなく、後者
のものにおいては、パレットを適宜間引いて搬送するこ
とができないといった不都合を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、個々のパレットを独立に、しかも確実に間欠搬送す
ることを可能とする、特に、重量物を載置したパレット
を搬送するのに適した新たなパレット搬送装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はこの
ような課題を達成するためのパレット搬送装置として、
駆動手段に駆動されて搬送方向前後に一定のピッチをも
って移動する長尺の部材と、長尺の部材上に、ピッチに
相当する距離を隔てて互いに同じ方向に往復回動するよ
う関連付けられて枢支され、かつパレットの一部と係合
する溝状の係合凹部を頂部に設けるとともに、操作部材
により回動操作される被操作腕を長尺部材の側方に突設
した複数の係合部材と被操作腕の先端を摺動自在に保
持し、かつ係合部材を往復回動操作すべく駆動手段に駆
動され長尺の部材に沿ってその前後に弧状の軌跡を画
くように往復動する操作部材と、によって構成したもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の実施例につ
いて説明する。図面はいずれも本発明の一実施例を示し
たものである。図1において符号1U、1Lはパレット
搬送経路に沿って敷設された上下2段のパレット搬送機
構で、これらの始端部と終端部には、下段から上段へ及
び上段から下段へとパレットを昇降させる図示しない昇
降機構が配設されている。
【0006】本発明の特徴とするところは、上段に配設
したパレット搬送機構1Uで、図2に示したように、上
段に設けた左右一対の機枠2、2には、その内側にパレ
ット30を支えるローラ3、3が適宜の間隔をおいて配
設されていて、走行抵抗を減らしつつ重量物の搬送を可
能としており、また、これらの機枠2、2の中央には、
長尺のパレット搬送用スライダ5がガイドレール4の上
を搬送方向前後に摺動可能に設けられている。
【0007】このパレット搬送用スライダ5には、搬送
方向終端部近傍に突起6が突設され、また、この突起6
はラック杆8に固定した係合部材9に係合されていて、
駆動シリンダ10を駆動することにより、このロッド1
1に固定したナックル12と係合したセクタギヤ14、
このセクタギヤ14と噛合うピニオン15及びこのピニ
オン15と一体的に回転する駆動ギヤ16を介してラッ
ク杆8を搬送方向前後に往復動させて、スライダ5をこ
れと一体的に駆動するように構成されている。
【0008】このスライダ5には、また、パレット30
の1搬送ピッチP毎にパレット30の下面に突設した係
合ピン31と係脱可能な係合部材20が1搬送ピッチに
相当する距離を隔てて回動自在に複数個配設されてい
る。
【0009】すなわち、これらの係合部材20は、互い
に同じ方向に回動するよう、図4に示したように、本体
21の一側から延出させた腕22の各先端を連杆23を
もって互いに結合すると同時に、この先端を後述する操
作杆25に摺動自在に嵌合させた状態で、この操作杆2
5をいずれか一方に平行に回動操作することによって、
本体21頂面に径方向に凹設した溝状の係合凹部24を
搬送方向に向けるか、あるいは搬送方向とは直交する向
きに向けるかして、パレット30下面の係合ピン31を
開放するか、あるいは拘止するかするように構成されて
いる。
【0010】これに対して、操作杆25は、図3に示し
たように、腕22の先端を1搬送ピッチに相当する分前
後に摺動自在に挟持し得るよう、2条の杆25a、25
aと、両端のスペーサ25b、25bとによって枠状に
構成され、さらに、この操作杆25は、平行四辺形リン
クを構成するよう、その前後に突設した腕部26を、腕
22と同じ長さをなす基体7上の一対の回動腕27に枢
支した上、搬送方向前後に操作されるよう、基端を基体
7に枢支した操作シリンダ28のロッド29を介して駆
動されるよう構成されている。
【0011】このように構成された装置において、い
ま、重量物を載置したパレット30を図1の右から左へ
搬送するには、はじめに操作シリンダ28を作動してロ
ッド29を突出させる。これにより、平行四辺形リンク
の1つを構成する操作杆25は、腕22と同じ長さを有
する回動腕27を回動させつつ、図3の2点鎖線位置よ
り実線位置へと弧を画きながら搬送方向上手側に平行に
変位して、操作杆25に把持された腕22を介して係合
部材20を実線で示した向き、つまり、頂面に設けた溝
状の係合凹部24を搬送方向と直交する向きに変位させ
て、この位置でパレット30下面から突出した係合ピン
31を保持する。
【0012】ついで、この状態のもとで移送用シリンダ
10を作動させ、そのロッド11端のナックル12によ
りセクタギヤ14を図1の矢印方向に回転させ、ラック
8を介してパレット搬送用スライダ5を図中矢印方向に
1ピッチ移動させると、各パレット30は、パレット搬
送用スライダ5と一体の係合部材20を介して図1の右
方から左方へと1ピッチP分移送される。
【0013】この搬送工程中、係合部材20にはパレッ
ト30の重量に比例した負荷がそのまま作用するが、頂
面に設けた係合凹部24は搬送方向と直交する向きに正
しく位置しており、また、操作部材25は図3の実線位
置で基台5との間隔を一定に保っているため、係合部材
20は回動することはなく、それぞれの位置にパレット
30がある場合には、対応するパレット30下面の係合
ピン31を把持したまま、その一側から突出した腕22
を操作杆25と連杆23に規制されつつ、操作杆25の
右端近傍より左端近傍へと1ピッチ分移動する。
【0014】このようにして、この実施例では、パレッ
ト30が1ピッチPの距離600mmを1秒の速さで移送
されると、つぎに、操作シリンダ28はそのロッド29
を縮動させて操作杆25を弧状を画かせるようにして図
3の2点鎖線位置へと平行に変位させる。
【0015】このため、左端近傍でこの操作杆25に保
持されていた係合部材20は図中時計方向に90°回動
し、また、その腕22の先端部に結合した連杆23を介
して全ての係合部材20‥‥を同じ方向に90°回動さ
せて、これらの頂面に設けた溝状の係合凹部24を搬送
方向に向けて係合ピン31との係合を解く。
【0016】そしてこの状態のもとで、つぎに移送用シ
リンダ10をさきと逆に作動させ、ラック杆8を介して
パレット搬送用スライダ5を反搬送方向、つまり図1の
右方へ移動させると、各係合部材20は、それぞれのパ
レット30をその位置に残したまま図の右方へ1ピッチ
P分移動し、その直後に位置するパレットのもとでこれ
らの各係合ピン31と合致する。
【0017】したがって、この状態から再び操作シリン
ダ28を作動させ、操作杆25を図3の実線位置へ変位
させれば、はじめに説明したように、係合部材20は再
びパレット30の係合ピン31と係合して搬送可能な状
態となる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、搬送
方向前後に移動変位する長尺のパレット搬送用部材に、
搬送ピッチに相当する距離を隔てて互いに同一方向に回
動する係合部材を設けるとともに、これらの係合部材の
一側から突出させた被操作腕を摺動自在に保持して、頂
面に設けた溝状の係合凹部を、搬送方向及び搬送方向と
直交する向きに回動変位させる操作部材を設けたので、
長尺の部材を前後に動かす度毎に操作部材を反転変位さ
せれば、それぞれに対応するパレットを独立に拘止した
り、釈放したりして、これらを独立に一定ピッチづつ移
送することを可能とし、パレットの有無あるいはパレッ
ト重量の大小の如何に拘りなく、これらを確実に搬送す
ることができ、また、可動部が作業者の手の届かないと
ころにあるため、組み付け等の作業をきわめて安全に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は、本発明の一実施例をなす装置
の全容を示した上面図と側面図である。
【図2】同上装置の正面図である。
【図3】(a)(b)は、操作杆の回動操作機構を示し
た上面図と側面図である。
【図4】(a)(b)は、係合部材の上面図と側面図で
ある。
【符号の説明】
5 パレット搬送用スライダ 8 ラック杆 10 移送用シリンダ 20 係合部材 22 被操作腕 23 連杆 25 操作杆 28 操作用シリンダ 30 パレット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−306110(JP,A) 特公 平3−80689(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 25/00 - 25/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段に駆動されて搬送方向前後に一
    定のピッチをもって移動する長尺部材と、 該長尺部材上に上記ピッチに相当する距離を隔てて長手
    方向と直交する鉛直方向に互いに同じ方向に略90°正
    転及び反転するよう関連付けられて枢支された複数の係
    合部材であって、その本体の頂部には、パレットの一部
    と係合する溝状の係合凹部が設けられ、かつ該本体の一
    側からは、操作部材によって回動操作される被操作腕を
    上記長尺部材の側方に突設させた係合部材と、 上記被操作腕の先端を摺動自在に保持し、かつ上記係合
    部材を正転及び反転させるべく駆動手段に駆動されて上
    記長尺部材に沿ってその前後に弧状の軌跡を画くように
    往復動する上記操作部材と、 よりなるパレット搬送装置。
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