JP2963208B2 - 磁気抵抗効果型磁気センサの製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気センサの製造方法

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JP2963208B2
JP2963208B2 JP2415436A JP41543690A JP2963208B2 JP 2963208 B2 JP2963208 B2 JP 2963208B2 JP 2415436 A JP2415436 A JP 2415436A JP 41543690 A JP41543690 A JP 41543690A JP 2963208 B2 JP2963208 B2 JP 2963208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気抵抗効果型磁気
センサの製造方法、殊に、磁気型エンコーダに用いるの
に好適な磁気抵抗効果型磁気センサの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気抵抗効果型磁気センサとして
は、例えば特公昭54−41335号、特公昭57−5
067号等や、図16に示されるようなものがある。2
が磁気抵抗効果型磁気センサとしての検出ヘッドであ
り、検出部4とリード部5とから構成されている。検出
部4は、ガラスの基板10と、例えばパーマロイのよう
な磁気抵抗効果を有する素材による薄膜層(これは図示
せぬ絶縁ラインにて数本の電流通路となる)11と、該
薄膜層(電流通路)11の端子部16以外の部分を覆う
ポリエーテルアミドのような合成樹脂等の保護層12
と、から形成されている。すなわち、予め端子部16付
近をマスクした状態で保護層12を設けたものであり、
端子部16及び端子部16周辺の基板10の表面だけが
露出した状態となっている。そして、この端子部16の
上に、リード部5の電流通路25の端子部40を載せ、
上から半田41を施して接続する。最後にこの半田41
をエポキシ樹脂による被覆層42にて覆い、接続部分の
酸化や変質を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の技術にあっては、被覆層(エポキシ樹脂)42
と保護層(ポリエーテルアミド)12との間に微細に隙
間が生じ易く、この隙間から結露等による水分が侵入
し、検出部4の薄膜層(電流通路)11を部分的に錆び
させるおそれがあった。このような微細な隙間は、被覆
層(エポキシ樹脂)42と保護層(ポリエーテルアミ
ド)12との熱膨張率の違いから発生していたものであ
り、検出ヘッド2の性能に悪影響を与えることとなる。
すなわち、磁気抵抗効果素子は微妙な抵抗変化により磁
気を検出するものであるため、わずかな水分も嫌うため
である。
【0004】この発明はこのような従来技術に着目して
なされたものであり、防水性に優れた磁気抵抗効果型磁
気センサの製造方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気抵抗
効果型磁気センサの製造方法は、上記の目的を達成する
ために、基板上に磁気抵抗効果を有する薄膜層を形成す
ると共に該薄膜層にジグザク状の絶縁ラインを彫設して
素子形成用の電流通路を設け、且つ該薄膜層を合成樹脂
製の保護層で被覆した検出部と、該検出部の電流通路に
接続される電流通路を有するリード部と、から成る磁気
抵抗効果型磁気センサの製造方法において、上記検出部
の薄膜層を保護層にて全面的に覆うと共に、該保護層の
端子部に対応する部分の一部を除去し、該保護層の除去
部に半田を施し、該半田の上にリード部側の電流通路の
端子部を重ね合わせて加熱し、検出部とリード部の端子
部同士を接続したものである。
【0006】
【実施例】以下、この実施例を説明する。説明の都合
上、製造方法の説明の前に、図9〜図15を用いて磁気
抵抗効果型磁気センサ自体の説明を先に行う。この実施
例は、図13に示すような構成のリニアエンコーダ1に
用いた例で、リニアエンコーダ1は、磁気抵抗効果型磁
気センサである検出ヘッド2及び丸棒状の磁気媒体3よ
り形成されている。また、検出ヘッド2は、図12に示
すような検出部4と、この検出部4を図外の制御部に接
続するためのリード部5を備えており、検出部4には、
磁気媒体3に検出部4を沿わせて移動させるためのガイ
ド筒6が接続されている。そして、所定の間隔で多数の
磁化部7が着磁された前記磁気媒体3(図14)に沿っ
て移動しつつ、磁化部7の磁気を検知することにより所
定の信号を出力するようになっている。尚、磁気媒体3
の磁化部7は、図15に示すように、垂直着磁方式で着
磁されている。
【0007】検出部4は、図11に示すように、ガラス
の基板10に、例えばパーマロイのような磁気抵抗効果
を有する素材による薄膜層11を1μ程度の厚みに形成
し、さらに、この薄膜層11を、例えばポリエーテルア
ミドのような合成樹脂等の保護層12で被覆してなるも
ので、薄膜層11には、レーザ加工で微細な絶縁ライン
13を彫設することにより、図10に示すようなジグザ
グ状のパターンの電流通路14(14a、14b、14
c)を有する3個の素子15(15A、15B、15
C)が形成され、また、各素子15A、15B、15C
の電流通路14a、14b、14cを対応する端子部1
6(16a、16b、16c)に接続するリード路17
(17a、17b、17c)が形成され、さらに、これ
らの周囲に十分な面積を持ったグランド18が形成され
ている。
【0008】このように、各素子15の周囲に広い面積
を持ったグランド18を形成したのは、一つには、ノイ
ズ対策であり、また一つには、後述する定電流構造にお
いて特有の問題であるグランドの電流容量確保である。
すなわち、広い面積で同電位帯を形成するグランド18
を設けることにより、外部からのノイズによる誘導電流
を素子15に影響させずに排除でき、耐ノイズ性がよく
なる。このために、各素子15A、15B、15Cの端
末部19a、19b、19cがグランド18に対し直接
的に開放する状態とされている。また、定電流構造の場
合には比較的多めの電流が常に一定に流れるので、グラ
ンドの腐食を招き易くなるが、広い面積のグランド18
とすることにより、これを有効に防止できる。このよう
なグランド18は、3個の素子15A、15B、15C
それぞれの電流通路14a、14b、14cにおける最
小幅部分における幅Wsの合計3Wsに対し、その主な
電流路となる部分の幅WgがWg≧(3Ws)2 となる
ような関係にあるのが好ましい。また、図12に示す如
く、リード部5にも、検出部4の電流通路14(14
a、14b、14c)にそれぞれ対応する電流通路25
(25a、25b、25c)が設けられていると共に、
グランド18に対応するグランド26も設けられてい
る。そして、このリード部5におけるグランド26の主
な電流路となる部分の幅Wgも検出部4のそれと同じサ
イズとなっている。
【0009】また、グランド18の3方の周囲には、図
10及び図11に示すように、連続した細い除去溝21
が形成され、この除去溝21内に保護層12が入り込む
ようにされている。このようにしたのは、薄膜層11へ
の水分の侵入をより確実に防止するためである。すなわ
ち、薄膜層11の端面が外部に露出しているとそこから
水分が侵入して薄膜層11を腐食させたりその絶縁性を
低下させたりするので、これを防ぐために薄膜層11の
端面も確実に保護層12あるいは他の適宜な合成樹脂で
被覆する必要がある。ところが、合成樹脂を非常に幅の
狭い端面に正確にのせることは意外に難しく、十分な被
覆が必ずしも得られないが、前記の如き除去溝21に保
護層12を入り込ませる手法によれば、確実な被覆を簡
単に行え、薄膜層11への水分の侵入をより確実に防止
できるものである。
【0010】さらに、素子15Aはグランド18に臨む
外側の電流通路14aと、その内側の電流通路14bと
で形成されており、その外側の電流通路14aに対応す
るリード路17の始端部分であるリード路接続端22a
とリード路17aとの接続連接部分において絶縁ライン
13が直角に外側に膨れるようにパターン形成されてい
る。これは、素子15Aのジグザグ状のパターンを形成
する部分の絶縁ライン13をそのまま延長してリード路
を形成すると、結果として素子15Aの抵抗が他の素子
15B、15Cの抵抗より大きくなってしまうので、こ
れを避け、各素子15A、15B、15Cの抵抗値を揃
えるためである。
【0011】3個の素子15A、15B、15Cには、
図9に示すように、それぞれ、一端側に定電流回路2
3、23、23が接続されると共に、他端側が共通して
グランド18に接続され、常に一定の電流iが流れるよ
うにされており、それぞれの両端の電圧変化を磁気検出
情報として出力するようになっている。このように、定
電流回路23により一定の電流iを流し、素子の両端電
圧の変化により磁気検出を行うようにすることにより、
温度上昇による磁気抵抗効果率の減少を補償することが
でき、従来のものが有効使用可能であった温度雰囲気よ
り高い高温度雰囲気でも有効な出力を得られるようにな
る。この点を詳述すると以下の通りである。
【0012】前述のように、素子の磁気抵抗効果率Sは
温度上昇により減少し、他方、素子の固有抵抗、つまり
ある温度Tの雰囲気中で磁場を受けていない状態の素子
の抵抗RT は温度上昇により増加することが分かってい
る。この磁気抵抗効果率Sの減少率Ks及び固有抵抗R
T の増加率KT についてデータを取ってみたところ、K
s=−0.223%/℃でありKT =0.221%/℃であ
ることが分かった。そして、この事実の発見こそが、前
述のような構成による磁気抵抗効果率についての温度補
償を導いたものである。
【0013】すなわち、ある温度Tの雰囲気中である磁
場Hを受けている素子の抵抗R(TH)は、 R(TH)=R0 +ΔRT +ΔRH =RT +ΔRH である。(R0 ;素子の基準抵抗、つまり磁場0の基準
温度雰囲気中での素子の抵抗、ΔRT ;温度上昇による
素子の抵抗増加量、ΔRH ;磁気抵抗効果による素子の
抵抗増加量、RT ;ある温度Tの雰囲気中での素子の固
有抵抗)したがって、素子の両端に掛かる電圧V(TH)
は、 V(TH)=R(TH)・i=(RT +ΔRH )・i であり、感磁出力ΔV(TH)は、 ΔV(TH)=ΔRH ・iとなる。 ここで、感磁出力ΔV(TH)の基になるΔRH は、 ΔRH =S・RT =S0 (1+Ks・T)・R0 (1+KT ・T) =S0 ・R0 (1+Ks・T)(1+KT ・T) =S0 ・R0 (1+Ks・T+KT ・T+Ks・KT ・T2 ) (S0 ;基準温度雰囲気中での素子の磁気抵抗効果率)
であり、Ks・KT ・T2 は二乗項であり無視し得るか
ら結局、 ΔRH =S0 ・R0 (1+(Ks+KT )T) となり、前述のようにKs≒−KT であるから結局、 ΔRH =S0 ・R0 となり、ΔRH は温度に依らないことになり、したがっ
て、感磁出力ΔV(TH)も温度の影響を受けないことにな
る。
【0014】このことの意味は、前述の特公昭57‐5
067号における出力と比較することでより明確にな
る。すなわち、特公昭57‐5067号では、 として出力ΔVを得ている。ここで、この式中の“Δ
ρ”が前述の本発明におけるΔRH と対応し、“Δρ”
は前述したのと同様の理由により温度の影響をうけない
が、磁界を加えない場合の抵抗つまり固有抵抗ρ0 が温
度Tにおいてρ0 (T )=ρ0(1+KT ・T)と増大
し、この結果、出力ΔVが小さくなってしまい、本発明
におけるような温度補償効果が得られない。
【0015】3個の素子15A、15B、15Cの内の
2個の素子15A、15Bが磁気検出用であり、この2
個の素子15A、15Bは、交互にそのジグザグパター
ンが入り組み合う状態にされており、前述の磁気媒体3
の着磁パターンに対し、半ピッチずれた状態に組み合わ
されている。これは、エンコーダにおいてよく用いられ
る手法で、どちらが先に出力するかにより検出ヘッド2
の動きの方向を判別するためのものである。したがっ
て、2個の素子15A、15Bは、図9に示すように、
それぞれ別々に出力されている。
【0016】ここで、各素子15A、15Bの長さL
は、磁気媒体3の直径dに対し1〜1.5倍になるように
形成されている。これは、各素子15A、15Bの感磁
能力を最大にする範囲として、丸棒状の磁気媒体3につ
いて経験的に得られた値である。すなわち、一般に、素
子15の感磁能力は、その長さLが磁気媒体3における
磁化部7の磁界幅と一定の関係にある場合に最大となる
もので、この関係は、磁気媒体が角棒状であってその着
磁部が直線的に形成されている場合には容易に計算によ
り求めることができる。しかし、丸棒状の磁気媒体3に
ついては簡単な計算手法がなく、種々の長さの素子を作
って実験を繰り返した結果、前記のような関係において
感磁能力が最大となることを見出し得たものである。
【0017】残る素子15Cは、エンコーダに使用する
場合について要求されるデジタル波形の出力を得易くす
るための温度補償用で、素子15A、15Bと同一の固
有抵抗となるように形成されると共に、素子15A、1
5Bと出来るだけ同一の温度雰囲気にあるように2個の
素子15A、15Bに出来るだけ近接させて設けられて
いる。この素子15Cが行う前記温度補償は、磁気検出
用の素子15A、15Bの出力とこの素子15Cの出力
との差を取ることにより、磁気検出用の素子15A、1
5Bの前記固有抵抗(RT =R0 +ΔRT )における温
度要素ΔRT を複雑な計算処理等を行わずに除去するこ
とである。
【0018】すなわち、素子15A(15B)の出力V
(TH)と素子15Cの出力V(T) の差を取ると、 V(TH)−V(T) =(R0 +ΔRT +ΔRH )・i−(R0 +ΔRT )・i =i(R0 +ΔRT +ΔRH −R0 −ΔRT ) =i・ΔRH となり、ΔRT が出力から除去、つまり補償されて、磁
気による抵抗変化成分であるΔRhだけが得られる。そ
して、これにより素子で得られるアナログ波形をデジタ
ル波形に変換する処理が行い易くなるものである。つま
り、ΔRH の値が例えばR0 に対し2%程度であるのに
対し、ΔRTも場合によってはR0 に対し2%近くな
り、この結果、アナログ波形をデジタル波形に変換する
際の基準値が大きく変動してしまうことになるが、予
め、ΔRT を前記のように補償しておけば、これを避け
ることができると言うことである。
【0019】次に、上記説明した磁気抵抗効果型磁気セ
ンサ2の製造方法を説明する。図1及び図2は、この発
明による製造方法によりつくられた磁気抵抗効果型磁気
センサ(検出ヘッド)2の検出部5とリード部5の接続
部を示すものである。この磁気抵抗効果型磁気センサ2
を製造する工程を図3〜図7に示したので、以下順に説
明する。尚、図中絶縁ライン13や除去溝21の図示は
省略してある。
【0020】第一工程(図3参照) 検出部4には前述のように基板10の表面に電流通路
(薄膜層)14が形成されており、この電流通路14の
全面に保護層12を施す。
【0021】第二工程(図3・図4参照) 電流通路14の端子部16に、上からレーザ光線Yを照
射し、所定長さXだけ直線上に移動させる。そうするこ
とにより、検出部4側における電流通路14の端子部1
6に対応する部分には、細幅で所定長さXの直線状除去
部15が形成される。この際、保護層12だけを除去で
きれば好ましいが、高エネルギーのレーザ光線Yを採用
している関係上、どうしても端子部16まで除去されて
しまう。しかしこのように端子部16まで除去されたと
しても電気的性能上何ら問題となることはない。
【0022】第三工程(図5参照) そして、レーザ光線Yにて形成した除去部43に半田4
1を施す。半田41はリード部5との接続に用いられる
ものであり、除去部43内へ十分に入れておく。そし
て、この半田43を施した検出部4を、位置決め用とし
て用意されている一対の治具44、45のうちの、一方
の治具44にセットする。この一対の治具44、45
は、固定状態とされた一方の治具44に対して、他方の
治具45が正確に移動して位置決めを行なえるものであ
り、両者のセンターは合致したままズレることはない。
次に、検出部4の電流通路14の端子部16上に、リー
ド部5の電流通路25の端子部40を正確に載せる手順
を説明する。リード部5の左右両側には、一対の位置決
め用の孔46が設けられており、この孔46を用いてリ
ード部5を検出部4に対して正確に取付けることができ
る。すなわち、この他方の治具45にはピン47が立設
されており、このピン47をリード部5の孔46へ挿通
させた状態で、リード部5を他方の治具45上にセット
する。そして、リード部5を載せたまま、この他方の治
具45を一方の治具44に対して正確に移動させ、検出
部4側における電流通路14の端子部16(16a、1
6b、16c)の上に、リード部5側における電流通路
25の端子部40(40a、40b、40c)を正確に
合致させた状態で載せることができる(図12参照)。
【0023】第四工程(図6参照) 検出部5の上にリード部5を正確に載せたら、リード部
5の上から半田コテ48を押し当てて半田41を加熱す
る。そして、溶融した半田41により検出部4側の端子
部16とリード部5側の端子部40とを接合する。この
際、検出部4側の端子部16は、除去部43における端
面(端子部16の厚さに相当する部分)でしか半田41
と接触していないが、導通性能上で特に問題はなく、磁
気抵抗効果型磁気センサ2の電気的性能が低下すること
はない。
【0024】以上の第一工程〜第四工程から製造した磁
気抵抗効果型磁気センサ2の接続部分は、前述の図1と
図2に表されているが、検出部4側の端子部16(電流
通路14)は全て保護膜12或いは半田41にて覆われ
るため、水が侵入して端子部16に至るおそれはない。
つまり、端子部16と保護層12、端子部16と半田4
1との接合は両方とも強力な接合力で密着しているの
で、水が侵入するような微細な隙間が生じ得ないもので
ある。尚、以上の説明において、除去部43を形成する
ためにレーザ光線Yを採用したが、これに限定されず、
その他の機械的手段により同等の除去部43を形成する
ようにしてもよい。例えば、幅の細い半田コテを用い
て、保護層12だけを引っ掻くように除去しても良い。
更に、半田41を溶かす加熱手段にしても半田コテ48
に限定されず、半田41を確実に溶かすことができれば
どのような手段を採用してもよい。
【0025】図8はこの発明の別の実施例を示す図であ
る。この実施例では、レーザ光線による除去部49をジ
クザク波形状にしたものである。先の実施例のように単
なる直線状にする場合と比べて、半田と端子部49との
接触面積が増大するため、導通性能の面で有利となる。
尚、直線状や波形状の他に、直線を複数本平行に設けた
平行多線状の除去部を形成したり、或いは点状に多く設
けた多孔状の除去部を形成することも自由である。その
他の構成及び作用効果については、先の実施例と同様に
つき、重複説明を省略する。
【0026】
【発明の効果】この発明に係る磁気抵抗効果型磁気セン
サの製造方法は、以上説明してきた如き内容のものであ
って、検出部の薄膜層を保護層にて全面的に覆うと共
に、該保護層の端子部に対応する部分の一部を除去し、
該保護層の除去部に半田を施し、該半田の上にリード部
側の電流通路の端子部を重ね合わせて加熱し、検出部と
リード部の端子部同士を接続したので、電流通路の端子
部が半田及び保護層にて確実に覆われることとなるた
め、結露等により発生した水が侵入して電流通路に至る
おそれはない。従って、磁気抵抗効果型磁気センサの性
能に悪影響を及ぼす電流通路の錆発生を未然に防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る製造方法により製造
した磁気抵抗効果型磁気センサの検出部とリード部との
接続部分を断面図である。
【図2】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図3】第一工程を示す基板の断面図である。
【図4】第二工程を示す基板の断面図である。
【図5】第三工程を示す基板の断面図である。
【図6】第四工程を示す基板の断面図である。
【図7】除去部の形状を示す平面図である。
【図8】別の実施例に係る除去部の形状を示す平面図で
ある。
【図9】この発明の一実施例による磁気抵抗効果型磁気
センサの回路図である。
【図10】検出部の平面である。
【図11】図10中のSA−SAに沿う断面図である。
【図12】検出ヘッドにおける検出部とリード部の関係
を示す斜視図である。
【図13】この発明による磁気抵抗効果型磁気センサを
用いたリニアエンコーダの斜視図である。
【図14】磁気媒体の平面図である。
【図15】磁気媒体の側面図である。
【図16】従来例を示す図1相当の断面図である。
【符号の説明】
2 検出ヘッド(磁気抵抗効果型磁気センサ) 3 丸棒状の磁気媒体 4 検出部 5 リード部 7 磁化部 10 基板 11 薄膜層 12 保護層 13 絶縁ライン 14 検出部側の電流通路 15 素子 16 検出部側の電流通路の端子部 25 リード部側の電流通路 40 リード部側の電流通路の端子部 43、49 除去部 44、45 治具 41 半田 46 位置決め用の孔 47 ピン 48 半田コテ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 33/00 - 33/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に磁気抵抗効果を有する薄膜層を
    形成すると共に該薄膜層にジグザク状の絶縁ラインを彫
    設して素子形成用の電流通路を設け、且つ該薄膜層を合
    成樹脂製の保護層で被覆した検出部と、該検出部の電流
    通路に接続される電流通路を有するリード部と、から成
    る磁気抵抗効果型磁気センサの製造方法において、上記
    検出部の薄膜層を保護層にて全面的に覆うと共に、該保
    護層の端子部に対応する部分の一部を除去し、該保護層
    の除去部に半田を施し、該半田の上にリード部側の電流
    通路の端子部を重ね合わせて加熱し、検出部とリード部
    の端子部同士を接続することを特徴とする磁気抵抗効果
    型磁気センサの製造方法。
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