JPH04223285A - 磁気抵抗効果型磁気センサ - Google Patents
磁気抵抗効果型磁気センサInfo
- Publication number
- JPH04223285A JPH04223285A JP2412876A JP41287690A JPH04223285A JP H04223285 A JPH04223285 A JP H04223285A JP 2412876 A JP2412876 A JP 2412876A JP 41287690 A JP41287690 A JP 41287690A JP H04223285 A JPH04223285 A JP H04223285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- constant current
- temperature
- output
- magnetoresistive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000000694 effects Effects 0.000 title claims abstract description 19
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 16
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims description 8
- 230000007423 decrease Effects 0.000 abstract description 9
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 3
- 230000005415 magnetization Effects 0.000 description 3
- 239000011241 protective layer Substances 0.000 description 3
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 3
- 230000002596 correlated effect Effects 0.000 description 2
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 2
- 229920002614 Polyether block amide Polymers 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229910000889 permalloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Hall/Mr Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気抵抗効果型磁気
センサ、殊に、磁気型エンコーダに用いるのに好適な磁
気抵抗効果型磁気センサに関する。
センサ、殊に、磁気型エンコーダに用いるのに好適な磁
気抵抗効果型磁気センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気抵抗効果型磁気センサとして
は、例えば、特公昭57‐5067号、特公昭54‐4
1335号等に示されるようなものが知られている。よ
く知れているように磁気抵抗効果率は温度の上昇に応じ
て減少する。そのため、従来の磁気抵抗効果型磁気セン
サは、例えば70℃を超える温度範囲においては有効な
出力が得られず、信頼性を保ち得なかった。
は、例えば、特公昭57‐5067号、特公昭54‐4
1335号等に示されるようなものが知られている。よ
く知れているように磁気抵抗効果率は温度の上昇に応じ
て減少する。そのため、従来の磁気抵抗効果型磁気セン
サは、例えば70℃を超える温度範囲においては有効な
出力が得られず、信頼性を保ち得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明では
温度上昇による磁気抵抗効果率の減少分が補償され、高
温度雰囲気でも有効な出力が得られる磁気抵抗効果型磁
気センサを提供しようとするものである。
温度上昇による磁気抵抗効果率の減少分が補償され、高
温度雰囲気でも有効な出力が得られる磁気抵抗効果型磁
気センサを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、この発明では、定電流回路により一定の電流
を流した素子について、その両端電圧を感磁出力として
いる。これは、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗効果率が温
度上昇により減少するが、同時に磁気抵抗効果素子の固
有抵抗が温度上昇により増大し、しかもこの減少分と増
加分とが数値的に略対応関係にあるという事実について
の知見に基づき構成されたものである。すなわち、定電
流回路により一定の電流を磁気抵抗効果素子に流し、こ
の定電流に相関する電圧を出力とするようにしているの
で、前記の対応関係にある減少分と増加分との相殺を利
用することができ、結果として温度要素を排除でき、高
温度雰囲気でも信頼性の高い出力を得られるようになる
。
るために、この発明では、定電流回路により一定の電流
を流した素子について、その両端電圧を感磁出力として
いる。これは、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗効果率が温
度上昇により減少するが、同時に磁気抵抗効果素子の固
有抵抗が温度上昇により増大し、しかもこの減少分と増
加分とが数値的に略対応関係にあるという事実について
の知見に基づき構成されたものである。すなわち、定電
流回路により一定の電流を磁気抵抗効果素子に流し、こ
の定電流に相関する電圧を出力とするようにしているの
で、前記の対応関係にある減少分と増加分との相殺を利
用することができ、結果として温度要素を排除でき、高
温度雰囲気でも信頼性の高い出力を得られるようになる
。
【0005】また、素子を少なくとも一対設け、一方の
素子を磁気検出用とし、他方の素子を温度補償用とする
ことにより、エンコーダ用のセンサとしてより好適なも
のとしている。すなわち、磁気検出用の素子と温度補償
用の素子との差を取ることにより、素子の固有抵抗にお
ける温度要素を簡単に除去できるので、信号処理が行い
易くなって、エンコーダ用としてより使い易くなる。
素子を磁気検出用とし、他方の素子を温度補償用とする
ことにより、エンコーダ用のセンサとしてより好適なも
のとしている。すなわち、磁気検出用の素子と温度補償
用の素子との差を取ることにより、素子の固有抵抗にお
ける温度要素を簡単に除去できるので、信号処理が行い
易くなって、エンコーダ用としてより使い易くなる。
【0006】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。この実
施例は、図5に示すような構成のリニアエンコーダ1に
用いた例で、リニアエンコーダ1は、磁気抵抗効果型磁
気センサである検出ヘッド2及び丸棒状の磁気媒体3よ
り形成されている。また、検出ヘッド2は、図4に示す
ような検出部4と、この検出部4を図外の制御部に接続
するためのリード部5を備えており、検出部4には、磁
気媒体3に検出部4を沿わせて移動させるためのガイド
筒6が接続されている。そして、所定の間隔で多数の磁
化部7が着磁された丸棒状の磁気媒体3(図6)に沿っ
て移動しつつ、磁化部7の磁気を検知することにより所
定の信号を出力するようになっている。尚、磁気媒体3
の磁化部7は、図7に示すように、垂直着磁方式で着磁
されている。
施例は、図5に示すような構成のリニアエンコーダ1に
用いた例で、リニアエンコーダ1は、磁気抵抗効果型磁
気センサである検出ヘッド2及び丸棒状の磁気媒体3よ
り形成されている。また、検出ヘッド2は、図4に示す
ような検出部4と、この検出部4を図外の制御部に接続
するためのリード部5を備えており、検出部4には、磁
気媒体3に検出部4を沿わせて移動させるためのガイド
筒6が接続されている。そして、所定の間隔で多数の磁
化部7が着磁された丸棒状の磁気媒体3(図6)に沿っ
て移動しつつ、磁化部7の磁気を検知することにより所
定の信号を出力するようになっている。尚、磁気媒体3
の磁化部7は、図7に示すように、垂直着磁方式で着磁
されている。
【0007】検出部4は、図3に示すように、ガラスの
基板10に、例えばパーマロイのような磁気抵抗効果を
有する素材による薄膜層11を1μ程度の厚みに形成し
、さらに、この薄膜層11を、例えばポリエーテルアミ
ドのような合成樹脂等の保護層12で被覆してなるもの
で、薄膜層11には、レーザ加工で微細な絶縁ライン1
3を彫設することにより、図2に示すようなジグザグ状
のパターンの電流通路14(14a、14b、14c)
を有する3個の素子15(15A、15B、15C)が
形成され、また、各素子15A、15B、15Cの電流
通路14a、14b、14cを対応する端子部16(1
6a、16b、16c)に接続するリード路17(17
a、17b、17c)が形成され、さらに、これらの周
囲に十分な面積を持ったグランド18が形成されている
。
基板10に、例えばパーマロイのような磁気抵抗効果を
有する素材による薄膜層11を1μ程度の厚みに形成し
、さらに、この薄膜層11を、例えばポリエーテルアミ
ドのような合成樹脂等の保護層12で被覆してなるもの
で、薄膜層11には、レーザ加工で微細な絶縁ライン1
3を彫設することにより、図2に示すようなジグザグ状
のパターンの電流通路14(14a、14b、14c)
を有する3個の素子15(15A、15B、15C)が
形成され、また、各素子15A、15B、15Cの電流
通路14a、14b、14cを対応する端子部16(1
6a、16b、16c)に接続するリード路17(17
a、17b、17c)が形成され、さらに、これらの周
囲に十分な面積を持ったグランド18が形成されている
。
【0008】このように、各素子15の周囲に広い面積
を持ったグランド18を形成したのは、一つには、ノイ
ズ対策であり、また一つには、後述する定電流構造にお
いて特有の問題であるグランドの電流容量確保である。 すなわち、広い面積で同電位帯を形成するグランド18
を設けることにより、外部からのノイズによる誘導電流
を素子15に影響させずに排除でき、耐ノイズ性がよく
なる。このために、各素子15A、15B、15Cのグ
ランド接続側端19a、19b、19cがグランド18
に対し直接的に開放する状態とされている。また、定電
流構造の場合には比較的多めの電流が常に一定に流れる
ので、グランドの腐食を招き易くなるが、広い面積のグ
ランド18とすることにより、これを有効に防止できる
。このようなグランド18は、3個の素子15A、15
B、15Cそれぞれの電流通路14a、14b、14c
における最小幅部分における幅Wsの合計3Wsに対し
、その主な電流路となる部分の幅WgがWg≧(3Ws
)2 となるような関係にあるのが好ましい。
を持ったグランド18を形成したのは、一つには、ノイ
ズ対策であり、また一つには、後述する定電流構造にお
いて特有の問題であるグランドの電流容量確保である。 すなわち、広い面積で同電位帯を形成するグランド18
を設けることにより、外部からのノイズによる誘導電流
を素子15に影響させずに排除でき、耐ノイズ性がよく
なる。このために、各素子15A、15B、15Cのグ
ランド接続側端19a、19b、19cがグランド18
に対し直接的に開放する状態とされている。また、定電
流構造の場合には比較的多めの電流が常に一定に流れる
ので、グランドの腐食を招き易くなるが、広い面積のグ
ランド18とすることにより、これを有効に防止できる
。このようなグランド18は、3個の素子15A、15
B、15Cそれぞれの電流通路14a、14b、14c
における最小幅部分における幅Wsの合計3Wsに対し
、その主な電流路となる部分の幅WgがWg≧(3Ws
)2 となるような関係にあるのが好ましい。
【0009】また、グランド18の3方の周囲には、図
2及び図3に示すように、連続した細い除去溝21が形
成され、この除去溝21内に保護層12が入り込むよう
にされている。このようにしたのは、薄膜層11への水
分の侵入をより確実に防止するためである。すなわち、
薄膜層11の端面が外部に露出しているとそこから水分
が侵入して薄膜層11を腐食させたりその絶縁性を低下
させたりするので、これを防ぐために薄膜層11の端面
も確実に保護層12あるいは他の適宜な合成樹脂で被覆
する必要がある。ところが、合成樹脂を非常に幅の狭い
端面に正確にのせることは意外に難しく、十分な被覆が
必ずしも得られないが、前記の如き除去溝21に保護層
12を入り込ませる手法によれば、確実な被覆を簡単に
行え、薄膜層11への水分の侵入をより確実に防止でき
るものである。
2及び図3に示すように、連続した細い除去溝21が形
成され、この除去溝21内に保護層12が入り込むよう
にされている。このようにしたのは、薄膜層11への水
分の侵入をより確実に防止するためである。すなわち、
薄膜層11の端面が外部に露出しているとそこから水分
が侵入して薄膜層11を腐食させたりその絶縁性を低下
させたりするので、これを防ぐために薄膜層11の端面
も確実に保護層12あるいは他の適宜な合成樹脂で被覆
する必要がある。ところが、合成樹脂を非常に幅の狭い
端面に正確にのせることは意外に難しく、十分な被覆が
必ずしも得られないが、前記の如き除去溝21に保護層
12を入り込ませる手法によれば、確実な被覆を簡単に
行え、薄膜層11への水分の侵入をより確実に防止でき
るものである。
【0010】さらに、素子15Aについては、そのリー
ド路接続端22aとリード路17aとの接続連接部分に
おいて絶縁ライン13が直角に外側に膨れるようにパタ
ーン形成されされている。これは、素子15Aのジグザ
グ状のパターンを形成する部分の絶縁ライン13をその
まま延長してリード路を形成すると、結果として素子1
5Aの抵抗が他の素子15B、15Cの抵抗より大きく
なってしまうので、これを避け、各素子15A、15B
、15Cの抵抗値を揃えるためである。
ド路接続端22aとリード路17aとの接続連接部分に
おいて絶縁ライン13が直角に外側に膨れるようにパタ
ーン形成されされている。これは、素子15Aのジグザ
グ状のパターンを形成する部分の絶縁ライン13をその
まま延長してリード路を形成すると、結果として素子1
5Aの抵抗が他の素子15B、15Cの抵抗より大きく
なってしまうので、これを避け、各素子15A、15B
、15Cの抵抗値を揃えるためである。
【0011】3個の素子15A、15B、15Cには、
図1に示すように、それぞれ、一端側に定電流回路23
、23、23が接続されると共に、他端側が共通してグ
ランド18に接続され、常に一定の電流iが流れるよう
にされており、それぞれの両端の電圧変化を磁気検出情
報として出力するようになっている。このように、定電
流回路23により一定の電流iを流し、素子の両端電圧
の変化により磁気検出を行うようにすることにより、温
度上昇による磁気抵抗効果率の減少を補償することがで
き、従来のものが有効使用可能であった温度雰囲気より
高い高温度雰囲気でも有効な出力を得られるようになる
。この点を詳述すると以下の通りである。
図1に示すように、それぞれ、一端側に定電流回路23
、23、23が接続されると共に、他端側が共通してグ
ランド18に接続され、常に一定の電流iが流れるよう
にされており、それぞれの両端の電圧変化を磁気検出情
報として出力するようになっている。このように、定電
流回路23により一定の電流iを流し、素子の両端電圧
の変化により磁気検出を行うようにすることにより、温
度上昇による磁気抵抗効果率の減少を補償することがで
き、従来のものが有効使用可能であった温度雰囲気より
高い高温度雰囲気でも有効な出力を得られるようになる
。この点を詳述すると以下の通りである。
【0012】前述のように、素子の磁気抵抗効果率Sは
温度上昇により減少し、他方、素子の固有抵抗、つまり
ある温度Tの雰囲気中で磁場を受けていない状態の素子
の抵抗RT は温度上昇により増加することが分かって
いる。この磁気抵抗効果率Sの減少率Ks及び固有抵抗
RT の増加率KT についてデータを取ってみたとこ
ろ、Ks=−0.223%/℃でありKT =0.22
1%/℃であることが分かった。そして、この事実の発
見こそが、前述のような構成による磁気抵抗効果率につ
いての温度補償を導いたものである。
温度上昇により減少し、他方、素子の固有抵抗、つまり
ある温度Tの雰囲気中で磁場を受けていない状態の素子
の抵抗RT は温度上昇により増加することが分かって
いる。この磁気抵抗効果率Sの減少率Ks及び固有抵抗
RT の増加率KT についてデータを取ってみたとこ
ろ、Ks=−0.223%/℃でありKT =0.22
1%/℃であることが分かった。そして、この事実の発
見こそが、前述のような構成による磁気抵抗効果率につ
いての温度補償を導いたものである。
【0013】すなわち、ある温度Tの雰囲気中である磁
場Hを受けている素子の抵抗R(TH)は、R(TH)
=R0 +ΔRT +ΔRH =RT +ΔRH であ
る。(R0 ;素子の基準抵抗、つまり磁場0の基準温
度雰囲気中での素子の抵抗、ΔRT ;温度上昇による
素子の抵抗増加量、ΔRH ;磁気抵抗効果による素子
の抵抗増加量、RT ;ある温度Tの雰囲気中での素子
の固有抵抗)したがって、素子の両端に掛かる電圧V(
TH)は、 V(TH)=R(TH)・i=(RT +ΔRH )・
iであり、感磁出力ΔV(TH)は、ΔV(TH)=Δ
RH ・iとなる。ここで、感磁出力ΔV(TH)の基
になるΔRH は、 ΔRH =S・RT =S0 (1+Ks・T)・R0 (
1+KT ・T) =S0 ・R0 (
1+Ks・T)(1+KT ・T) =
S0 ・R0 (1+Ks・T+KT ・T+Ks・K
T ・T2 )(S0 ;基準温度雰囲気中での素子の
磁気抵抗効果率)であり、Ks・KT ・T2 は二乗
項であり無視し得るから結局、 ΔRH =S0 ・R0 (1+(Ks+KT )T)
となり、前述のようにKs≒−KT であるから結局、
ΔRH =S0 ・R0 となり、ΔRH は温度に依らないことになり、したが
って、感磁出力ΔV(TH)も温度の影響を受けないこ
とになる。
場Hを受けている素子の抵抗R(TH)は、R(TH)
=R0 +ΔRT +ΔRH =RT +ΔRH であ
る。(R0 ;素子の基準抵抗、つまり磁場0の基準温
度雰囲気中での素子の抵抗、ΔRT ;温度上昇による
素子の抵抗増加量、ΔRH ;磁気抵抗効果による素子
の抵抗増加量、RT ;ある温度Tの雰囲気中での素子
の固有抵抗)したがって、素子の両端に掛かる電圧V(
TH)は、 V(TH)=R(TH)・i=(RT +ΔRH )・
iであり、感磁出力ΔV(TH)は、ΔV(TH)=Δ
RH ・iとなる。ここで、感磁出力ΔV(TH)の基
になるΔRH は、 ΔRH =S・RT =S0 (1+Ks・T)・R0 (
1+KT ・T) =S0 ・R0 (
1+Ks・T)(1+KT ・T) =
S0 ・R0 (1+Ks・T+KT ・T+Ks・K
T ・T2 )(S0 ;基準温度雰囲気中での素子の
磁気抵抗効果率)であり、Ks・KT ・T2 は二乗
項であり無視し得るから結局、 ΔRH =S0 ・R0 (1+(Ks+KT )T)
となり、前述のようにKs≒−KT であるから結局、
ΔRH =S0 ・R0 となり、ΔRH は温度に依らないことになり、したが
って、感磁出力ΔV(TH)も温度の影響を受けないこ
とになる。
【0014】このことの意味は、前述の特公昭57‐5
067号における出力と比較することでより明確になる
。すなわち、特公昭57‐5067号では、として出力
ΔVを得ている。ここで、この式中の“Δρ”が前述の
本発明におけるΔRH と対応し、“Δρ”は前述した
のと同様の理由により温度の影響をうけないが、磁界を
加えない場合の抵抗つまり固有抵抗ρ0 が温度Tにお
いてρ0 (T )=ρ0(1+KT ・T)と増大し
、この結果、出力ΔVが小さくなってしまい、本発明に
おけるような温度補償効果が得られない。
067号における出力と比較することでより明確になる
。すなわち、特公昭57‐5067号では、として出力
ΔVを得ている。ここで、この式中の“Δρ”が前述の
本発明におけるΔRH と対応し、“Δρ”は前述した
のと同様の理由により温度の影響をうけないが、磁界を
加えない場合の抵抗つまり固有抵抗ρ0 が温度Tにお
いてρ0 (T )=ρ0(1+KT ・T)と増大し
、この結果、出力ΔVが小さくなってしまい、本発明に
おけるような温度補償効果が得られない。
【0015】3個の素子15A、15B、15Cの内の
2個の素子15A、15Bが磁気検出用であり、この2
個の素子15A、15Bは、交互にそのジグザグパター
ンが入り組み合う状態にされており、前述の磁気媒体3
の着磁パターンに対し、半ピッチずれた状態に組み合わ
されている。これは、エンコーダにおいてよく用いられ
る手法で、どちらが先に出力するかにより検出ヘッド2
の動きの方向を判別するためのものである。したがって
、2個の素子15A、15Bは、図1に示すように、そ
れぞれ別々に出力されている。
2個の素子15A、15Bが磁気検出用であり、この2
個の素子15A、15Bは、交互にそのジグザグパター
ンが入り組み合う状態にされており、前述の磁気媒体3
の着磁パターンに対し、半ピッチずれた状態に組み合わ
されている。これは、エンコーダにおいてよく用いられ
る手法で、どちらが先に出力するかにより検出ヘッド2
の動きの方向を判別するためのものである。したがって
、2個の素子15A、15Bは、図1に示すように、そ
れぞれ別々に出力されている。
【0016】ここで、各素子15A、15Bの長さLは
、磁気媒体3の直径に対し1〜1.5倍になるように形
成されている。これは、各素子15A、15Bの感磁能
力を最大にする範囲として、丸棒状の磁気媒体3につい
て経験的に得られた値である。すなわち、一般に、素子
15の感磁能力は、その長さLが磁気媒体3における磁
化部7の磁界幅と一定の関係にある場合に最大となるも
ので、この関係は、磁気媒体が角棒状であってその着磁
部が直線的に形成されている場合には容易に計算により
求めることができる。しかし、丸棒状の磁気媒体3につ
いては簡単な計算手法がなく、種々の長さの素子を作っ
て実験を繰り返した結果、前記のような関係において感
磁能力が最大となることを見出し得たものである。
、磁気媒体3の直径に対し1〜1.5倍になるように形
成されている。これは、各素子15A、15Bの感磁能
力を最大にする範囲として、丸棒状の磁気媒体3につい
て経験的に得られた値である。すなわち、一般に、素子
15の感磁能力は、その長さLが磁気媒体3における磁
化部7の磁界幅と一定の関係にある場合に最大となるも
ので、この関係は、磁気媒体が角棒状であってその着磁
部が直線的に形成されている場合には容易に計算により
求めることができる。しかし、丸棒状の磁気媒体3につ
いては簡単な計算手法がなく、種々の長さの素子を作っ
て実験を繰り返した結果、前記のような関係において感
磁能力が最大となることを見出し得たものである。
【0017】残る素子15Cは、エンコーダに使用する
場合について要求されるデジタル波形の出力を得易くす
るための温度補償用で、素子15A、15Bと同一の固
有抵抗となるように形成されると共に、素子15A、1
5Bと出来るだけ同一の温度雰囲気にあるように2個の
素子15A、15Bに出来るだけ近接させて設けられて
いる。この素子15Cが行う前記温度補償は、磁気検出
用の素子15A、15Bの出力とこの素子15Cの出力
との差を取ることにより、磁気検出用の素子15A、1
5Bの前記固有抵抗(RT =R0 +ΔRT )にお
ける温度要素ΔRT を複雑な計算処理等を行わずに除
去することである。
場合について要求されるデジタル波形の出力を得易くす
るための温度補償用で、素子15A、15Bと同一の固
有抵抗となるように形成されると共に、素子15A、1
5Bと出来るだけ同一の温度雰囲気にあるように2個の
素子15A、15Bに出来るだけ近接させて設けられて
いる。この素子15Cが行う前記温度補償は、磁気検出
用の素子15A、15Bの出力とこの素子15Cの出力
との差を取ることにより、磁気検出用の素子15A、1
5Bの前記固有抵抗(RT =R0 +ΔRT )にお
ける温度要素ΔRT を複雑な計算処理等を行わずに除
去することである。
【0018】すなわち、素子15A(15B)の出力V
(TH)と素子15Cの出力V(T) の差を取ると、
V(TH)−V(T) =(R0 +ΔRT +Δ
RH )・i−(R0 +ΔRT )・i
=i(R0 +ΔRT +ΔRH
−R0 +ΔRT )
=i・ΔRH となり、ΔRT が出力から除去、つまり補償されて、
磁気による抵抗変化成分であるΔRhだけが得られる。 そして、これにより素子で得られるアナログ波形をデジ
タル波形に変換する処理が行い易くなるものである。つ
まり、ΔRH の値が例えばR0 に対し2%程度であ
るのに対し、ΔRTも場合によってはR0 に対し2%
近くなり、この結果、アナログ波形をデジタル波形に変
換する際の基準値が大きく変動してしまうことになるが
、予め、ΔRT を前記のように補償しておけば、これ
を避けることができると言うことである。
(TH)と素子15Cの出力V(T) の差を取ると、
V(TH)−V(T) =(R0 +ΔRT +Δ
RH )・i−(R0 +ΔRT )・i
=i(R0 +ΔRT +ΔRH
−R0 +ΔRT )
=i・ΔRH となり、ΔRT が出力から除去、つまり補償されて、
磁気による抵抗変化成分であるΔRhだけが得られる。 そして、これにより素子で得られるアナログ波形をデジ
タル波形に変換する処理が行い易くなるものである。つ
まり、ΔRH の値が例えばR0 に対し2%程度であ
るのに対し、ΔRTも場合によってはR0 に対し2%
近くなり、この結果、アナログ波形をデジタル波形に変
換する際の基準値が大きく変動してしまうことになるが
、予め、ΔRT を前記のように補償しておけば、これ
を避けることができると言うことである。
【0019】
【発明の効果】この発明による磁気抵抗効果型磁気セン
サは、磁気抵抗効果素子に定電流を流し、この定電流に
相関する電圧を出力とするようにしているので、温度上
昇による磁気抵抗効果の減少分が補償され、従来に比べ
より高い温度範囲においても有効な出力を得られ、利用
分やを拡大できるという効果がある。
サは、磁気抵抗効果素子に定電流を流し、この定電流に
相関する電圧を出力とするようにしているので、温度上
昇による磁気抵抗効果の減少分が補償され、従来に比べ
より高い温度範囲においても有効な出力を得られ、利用
分やを拡大できるという効果がある。
【0020】
【図1】この発明による磁気抵抗効果型磁気センサの回
路図である。
路図である。
【図2】検出部の平面である。
【図3】図2中のSA−SAに沿う断面図である。
【図4】検出ヘッドにおける検出部とリード部の関係を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図5】この発明による磁気抵抗効果型磁気センサを用
いたリニアエンコーダの斜視図である。
いたリニアエンコーダの斜視図である。
【図6】磁気媒体の平面図である。
【図7】磁気媒体の側面図である。
14 電流通路
15 素子
23 定電流回路
Claims (2)
- 【請求項1】 磁気抵抗効果を有する薄膜層の電流通
路を備えた素子が用いられる磁気抵抗効果型磁気センサ
に於いて、素子に定電流回路を接続したことを特徴とす
る磁気抵抗効果型磁気センサ。 - 【請求項2】 素子が少なくとも一対設けられており
、一方の素子が磁気検出用とされ、他方の素子が温度補
償用とされている請求項1の磁気抵抗効果型磁気センサ
。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2412876A JPH04223285A (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 磁気抵抗効果型磁気センサ |
KR1019930700263A KR930702686A (ko) | 1990-07-30 | 1991-07-30 | 자기저항 효과형 자기센서 |
EP91913127A EP0541806B1 (en) | 1990-07-30 | 1991-07-30 | Magnetoresistance-effect magnetic sensor |
DE69125612T DE69125612T2 (de) | 1990-07-30 | 1991-07-30 | Magnetischer fühler mit magnetowiderstandseffekt |
PCT/JP1991/001017 WO1992002826A1 (en) | 1990-07-30 | 1991-07-30 | Magnetoresistance-effect magnetic sensor |
US08/264,211 US5589768A (en) | 1990-07-30 | 1994-06-23 | Magnetoresistance-effect magnetic sensor of the temperature compensating type |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2412876A JPH04223285A (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 磁気抵抗効果型磁気センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04223285A true JPH04223285A (ja) | 1992-08-13 |
Family
ID=18521621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2412876A Pending JPH04223285A (ja) | 1990-07-30 | 1990-12-25 | 磁気抵抗効果型磁気センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04223285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6262858B1 (en) | 1997-12-26 | 2001-07-17 | Fujitsu Limited | Magnetic disk device for controlling a sense current supplied to a magneto-resistive head based on an ambient temperature |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP2412876A patent/JPH04223285A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6262858B1 (en) | 1997-12-26 | 2001-07-17 | Fujitsu Limited | Magnetic disk device for controlling a sense current supplied to a magneto-resistive head based on an ambient temperature |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4803580A (en) | Double-gap magnetoresistive head having an elongated central write/shield pole completely shielding the magnetoresistive sensor strip in the read gap | |
US6674618B2 (en) | Dual element magnetoresistive read head with integral element stabilization | |
US4967298A (en) | Magnetic head with magnetoresistive sensor, inductive write head, and shield | |
US4891725A (en) | Magnetoresistive sensor having antiferromagnetic exchange-biased ends | |
JPS6240610A (ja) | 磁気抵抗性読取変換器 | |
JPS63117309A (ja) | 磁気抵抗性読取変換器 | |
JP2005529338A (ja) | 荷電粒子の流れを測定するためのセンサおよび方法 | |
EP0412071A2 (en) | Very low noise magnetoresistive sensor for high density media applications | |
US6496004B1 (en) | Magnetic field sensor using magneto-resistance of ferromagnetic layers with parallel magnetic axes | |
US5589768A (en) | Magnetoresistance-effect magnetic sensor of the temperature compensating type | |
DE19949714A1 (de) | Magnetisch sensitives Bauteil, insbesondere Sensorelement, mit magnetoresistiven Schichtsystemen in Brückenschaltung | |
US6466012B1 (en) | MI element made of thin film magnetic material | |
JPH04223285A (ja) | 磁気抵抗効果型磁気センサ | |
JP2500519Y2 (ja) | 磁気抵抗効果型磁気センサ | |
US7848052B2 (en) | Use of grating structures to control asymmetry in a magnetic sensor | |
KR920001129B1 (ko) | 자기저항효과형 자기헤드 | |
EP0541806B1 (en) | Magnetoresistance-effect magnetic sensor | |
JP3106711B2 (ja) | 長尺型磁気センサ | |
JPH11287669A (ja) | 磁界センサ | |
JPH04232880A (ja) | 磁気抵抗効果型磁気センサの製造方法 | |
US5699214A (en) | Magnetic information detecting apparatus | |
JPH04232881A (ja) | 磁気抵抗効果型磁気センサの製造方法 | |
JP5417968B2 (ja) | 被検出体の検出方法 | |
WO2021059751A1 (ja) | 磁気センサ | |
KR100203827B1 (ko) | 브이티알용 발진주파수 감지기의 출력용 회로 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991102 |