JP2962992B2 - 極細ポリエステル繊維の製造方法およびポリエステル繊維布帛への模様付与方法 - Google Patents
極細ポリエステル繊維の製造方法およびポリエステル繊維布帛への模様付与方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極細ポリエステル繊維
の製造方法およびポリエステル繊維布帛への模様付与方
法に関するものである。
の製造方法およびポリエステル繊維布帛への模様付与方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維はその優れた特性から
用途が拡大されており、中でも単繊維繊度が0.5デニ
ール以下の極細繊維からなる布帛が各種用途に使用され
るようになってきた。
用途が拡大されており、中でも単繊維繊度が0.5デニ
ール以下の極細繊維からなる布帛が各種用途に使用され
るようになってきた。
【0003】従来、極細繊維からなる布帛の製造方法と
して、例えば特公昭60−7723号公報には、海島型
複合繊維からなる織物の海成分を溶解除去して極細繊維
布帛を製造する方法、また、特公昭59−30419号
公報には、ポリエチレンテレフタレートとナイロン6か
らなる分割剥離型繊維で構成された布帛をベンジルアル
コールなどで膨潤処理して界面剥離を促進し、極細繊維
布帛を得る方法が開示されている。
して、例えば特公昭60−7723号公報には、海島型
複合繊維からなる織物の海成分を溶解除去して極細繊維
布帛を製造する方法、また、特公昭59−30419号
公報には、ポリエチレンテレフタレートとナイロン6か
らなる分割剥離型繊維で構成された布帛をベンジルアル
コールなどで膨潤処理して界面剥離を促進し、極細繊維
布帛を得る方法が開示されている。
【0004】しかしながら、これらの方法においては、
布帛を構成する繊維を製造するに際し、組成の異なる成
分を複合紡糸する必要があるので紡糸装置が複雑になっ
たり、溶解や膨潤により分割する部分を任意に設定する
ことが困難であるため未分割の繊維が残存し、該未分割
部と分割部のみかけの染着性が異なるために染色斑を引
き起こす等の欠点を有していた。
布帛を構成する繊維を製造するに際し、組成の異なる成
分を複合紡糸する必要があるので紡糸装置が複雑になっ
たり、溶解や膨潤により分割する部分を任意に設定する
ことが困難であるため未分割の繊維が残存し、該未分割
部と分割部のみかけの染着性が異なるために染色斑を引
き起こす等の欠点を有していた。
【0005】一方、特公昭63−6671号公報には、
マトリックスポリマーに非相溶性の添加剤を配合したポ
リエステル繊維からなる織編物に、凹凸加工を施し、次
いでアルカリ減量を施す際、その前後でバツフィング処
理を行うことにより、凸部のみを選択的にミクロフィブ
リル化された毛羽状態とし、該毛羽を有しない凹部との
間に光の反射差を生起させて、その結果、凸部が凹部に
比べ見掛け上淡染化された濃淡模様を付与することが開
示されている。
マトリックスポリマーに非相溶性の添加剤を配合したポ
リエステル繊維からなる織編物に、凹凸加工を施し、次
いでアルカリ減量を施す際、その前後でバツフィング処
理を行うことにより、凸部のみを選択的にミクロフィブ
リル化された毛羽状態とし、該毛羽を有しない凹部との
間に光の反射差を生起させて、その結果、凸部が凹部に
比べ見掛け上淡染化された濃淡模様を付与することが開
示されている。
【0006】つまり、上記方法においては、織編物の表
面に凹凸を付与し、且つバツフィング処理とアルカリ減
量との併用によって凸部のみを選択的に毛羽状化させる
ことに終始している。
面に凹凸を付与し、且つバツフィング処理とアルカリ減
量との併用によって凸部のみを選択的に毛羽状化させる
ことに終始している。
【0007】したがって、織編物の表面は、凸部の選択
的毛羽状態という命題からして、安定且つ恒久的な凹凸
形態が付与されることが前提であり、事実、凹凸加工処
理の温度は、その実施例に如実に表されるように、15
0℃という構成繊維の2次転移点よりもはるかに高い温
度(ポリエステルの2次転移点は、通常70℃前後)が
開示され、且つ採用されている。
的毛羽状態という命題からして、安定且つ恒久的な凹凸
形態が付与されることが前提であり、事実、凹凸加工処
理の温度は、その実施例に如実に表されるように、15
0℃という構成繊維の2次転移点よりもはるかに高い温
度(ポリエステルの2次転移点は、通常70℃前後)が
開示され、且つ採用されている。
【0008】言い換えれば、同公報では、単に加圧処理
後のバツフィング処理を選択的に施すための凹凸加工処
理が、構成繊維の2次転移点をはるかに越える高い温度
でアルカリ減量の前に施すことが開示されているに過ぎ
ず、加圧処理一般により、アルカリ減量に対する溶割能
を向上させるような課題さえ認識されていない。そのた
め、加圧処理後に、バツフィング処理などの機械的手段
を併用しなければ、布帛への模様付けが実現できない。
後のバツフィング処理を選択的に施すための凹凸加工処
理が、構成繊維の2次転移点をはるかに越える高い温度
でアルカリ減量の前に施すことが開示されているに過ぎ
ず、加圧処理一般により、アルカリ減量に対する溶割能
を向上させるような課題さえ認識されていない。そのた
め、加圧処理後に、バツフィング処理などの機械的手段
を併用しなければ、布帛への模様付けが実現できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記従
来技術の有する問題点を解消し、ポリエステル繊維を溶
割して単繊維繊度が0.5デニール以下の極細繊維を得
るに際し、未分割繊維の残存がない極細ポリエステル繊
維の製造方法を提供することと、溶割する部分をアルカ
リ減量に対する溶割能の差によって任意に設定すること
が可能な極細ポリエステル繊維の製造方法および該方法
を利用したポリエステル繊維布帛への模様付与方法を提
供することにある。
来技術の有する問題点を解消し、ポリエステル繊維を溶
割して単繊維繊度が0.5デニール以下の極細繊維を得
るに際し、未分割繊維の残存がない極細ポリエステル繊
維の製造方法を提供することと、溶割する部分をアルカ
リ減量に対する溶割能の差によって任意に設定すること
が可能な極細ポリエステル繊維の製造方法および該方法
を利用したポリエステル繊維布帛への模様付与方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らが上記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、フィブリル化を
促進させる有機化合物を含有したポリエステル繊維の任
意の部分に、該繊維の二次転移点未満の温度で圧力を加
えた後、アルカリ減量すると、当該部分のみが優先的に
フィブリル化して溶割され、極細繊維が得られることを
究明した。
達成するために鋭意研究を重ねた結果、フィブリル化を
促進させる有機化合物を含有したポリエステル繊維の任
意の部分に、該繊維の二次転移点未満の温度で圧力を加
えた後、アルカリ減量すると、当該部分のみが優先的に
フィブリル化して溶割され、極細繊維が得られることを
究明した。
【0011】かくして本発明によれば、極細ポリエステ
ル繊維の製造にあたり、該繊維を構成するポリエステル
ポリマーとの溶解度パラメーターの差が1以上の長鎖状
有機化合物を、ポリエステルマトリックスに対して1〜
10重量%含有するポリエステル繊維を、該繊維の二次
転移点未満の温度で加圧して、該加圧部分の事後のアル
カリ減量に対する溶割能を向上させた後、アルカリ減量
することを特徴とする極細ポリエステル繊維の製造方法
が提供される。
ル繊維の製造にあたり、該繊維を構成するポリエステル
ポリマーとの溶解度パラメーターの差が1以上の長鎖状
有機化合物を、ポリエステルマトリックスに対して1〜
10重量%含有するポリエステル繊維を、該繊維の二次
転移点未満の温度で加圧して、該加圧部分の事後のアル
カリ減量に対する溶割能を向上させた後、アルカリ減量
することを特徴とする極細ポリエステル繊維の製造方法
が提供される。
【0012】さらに、本発明によれば、ポリエステルポ
リマーとの溶解度パラメーターの差が1以上の長鎖状有
機化合物を、ポリエステルマトリックスに対して1〜1
0重量%含有するポリエステル繊維から構成された布帛
の任意の部分を、該繊維の二次転移点未満の温度で加圧
して、該加圧部分の事後のアルカリ減量に対する溶割能
を向上させた後、アルカリ減量して、該任意の部分の繊
維を極細化することにより、布帛に模様を付与すること
を特徴とするポリエステル繊維布帛への模様付与方法が
提供される。
リマーとの溶解度パラメーターの差が1以上の長鎖状有
機化合物を、ポリエステルマトリックスに対して1〜1
0重量%含有するポリエステル繊維から構成された布帛
の任意の部分を、該繊維の二次転移点未満の温度で加圧
して、該加圧部分の事後のアルカリ減量に対する溶割能
を向上させた後、アルカリ減量して、該任意の部分の繊
維を極細化することにより、布帛に模様を付与すること
を特徴とするポリエステル繊維布帛への模様付与方法が
提供される。
【0013】本発明で使用するポリエステル繊維は、芳
香環を重合体の連鎖単位に有する芳香族ポリエステルで
あって、例えば二官能性芳香族ジカルボン酸またはその
エステル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形
成性誘導体との反応により得られるポりエステルを常法
により溶融紡糸して得た繊維をいう。
香環を重合体の連鎖単位に有する芳香族ポリエステルで
あって、例えば二官能性芳香族ジカルボン酸またはその
エステル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形
成性誘導体との反応により得られるポりエステルを常法
により溶融紡糸して得た繊維をいう。
【0014】溶融紡糸速度は低速(500m/分)から
高速(10000m/分)までの任意の範囲を採ること
ができる。
高速(10000m/分)までの任意の範囲を採ること
ができる。
【0015】好ましい芳香族ポリエステルとしては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレートなどの他、ポリエチレン
イメフタレート・テレフタレートなどの共重合ポリエス
テルをあげることができる。なかでも、機械的性質、成
形性などのバランスのとれたポリエチレンテレフタレー
ト及びポリブチレンテレフタレートが特に好ましい。
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレートなどの他、ポリエチレン
イメフタレート・テレフタレートなどの共重合ポリエス
テルをあげることができる。なかでも、機械的性質、成
形性などのバランスのとれたポリエチレンテレフタレー
ト及びポリブチレンテレフタレートが特に好ましい。
【0016】なお、上記ポリエステルには、本発明の目
的を損なわない範囲で、他の熱可塑性ポリマーや酸化防
止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、蛍光増白剤、
酸化チタン、着色剤、不活性微粒子などの任意の添加剤
を配合してもよい。
的を損なわない範囲で、他の熱可塑性ポリマーや酸化防
止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、蛍光増白剤、
酸化チタン、着色剤、不活性微粒子などの任意の添加剤
を配合してもよい。
【0017】また、ポリエステル繊維の形状はフィラメ
ント、ウーリー加工糸、紡績糸を問わず、必要に応じて
ポリエステル繊維以外の合成繊維或いは木綿、羊毛など
との天然繊維、レーヨンなどの再生繊維及びポリエチレ
ンテレフタレート系ポリエステルをハードセグメントと
し、ポリオキシブチレングリコール系ポリエステルをソ
フトセグメントとするブロック共重合ポリエーテルエス
テル弾性繊維との交織、交編、交紡、混繊などの形で使
用されてもよい。
ント、ウーリー加工糸、紡績糸を問わず、必要に応じて
ポリエステル繊維以外の合成繊維或いは木綿、羊毛など
との天然繊維、レーヨンなどの再生繊維及びポリエチレ
ンテレフタレート系ポリエステルをハードセグメントと
し、ポリオキシブチレングリコール系ポリエステルをソ
フトセグメントとするブロック共重合ポリエーテルエス
テル弾性繊維との交織、交編、交紡、混繊などの形で使
用されてもよい。
【0018】本発明においては、前記の芳香族ポリエス
テルに、ポリエステルとの溶解度パラメーターの差が1
以上の長鎖状有機化合物を、ポリエステル全重量に対し
て1〜10重量%添加することが必要である。
テルに、ポリエステルとの溶解度パラメーターの差が1
以上の長鎖状有機化合物を、ポリエステル全重量に対し
て1〜10重量%添加することが必要である。
【0019】ここで、長鎖状有機化合物とは、該化合物
中に、炭素数が10以上の直鎖部を有し、ポリエステル
マトリックス中で筋状形態をとって分散できるものをい
う。
中に、炭素数が10以上の直鎖部を有し、ポリエステル
マトリックス中で筋状形態をとって分散できるものをい
う。
【0020】上記長鎖状有機化合物の含有量が1重量%
未満では極細繊維が得られないし、一方、10重量%を
越すと得られた繊維の物性や洗濯、耐光などの染色堅牢
度が著しく低下し、実用に供することができなくなる。
未満では極細繊維が得られないし、一方、10重量%を
越すと得られた繊維の物性や洗濯、耐光などの染色堅牢
度が著しく低下し、実用に供することができなくなる。
【0021】さらに、上記長鎖状有機化合物は、マトリ
ックスであるポリエステルとの溶解度パラメーターの差
が1以上であることが必要である。
ックスであるポリエステルとの溶解度パラメーターの差
が1以上であることが必要である。
【0022】上記の、「溶解度パラメーター」は岩波・
理化学辞典(岩波書店発行)に記載されているもので、
下記式により定義される。 溶解度パラメーター(δ)=(ΔH/V)1/2 ここで、ΔHは液体のモル蒸発熱、Vはモル体積を示
す。
理化学辞典(岩波書店発行)に記載されているもので、
下記式により定義される。 溶解度パラメーター(δ)=(ΔH/V)1/2 ここで、ΔHは液体のモル蒸発熱、Vはモル体積を示
す。
【0023】溶解度パラメーターは、2種の物質の相溶
性を比較する尺度であり、両者の溶解度パラメーターの
差が小さくなる程相溶性に優れていることを示す。ちな
みに、水および通常のポリエチレンテレフタレートの溶
解度パラメーターはそれぞれ16.3および10.7で
ある。
性を比較する尺度であり、両者の溶解度パラメーターの
差が小さくなる程相溶性に優れていることを示す。ちな
みに、水および通常のポリエチレンテレフタレートの溶
解度パラメーターはそれぞれ16.3および10.7で
ある。
【0024】ポリエステルポリマーと長鎖状有機化合物
との溶解度パラメーターの差が1以上であれば、界面で
の接着や凝集エネルギーが小さくなり、圧力を付与する
と容易に界面での剥離を生ずる。一方、溶解度パラメー
ターの差が1未満であると、界面での剥離が不充分とな
り、アルカリ減量しても溶割・極細化されない。
との溶解度パラメーターの差が1以上であれば、界面で
の接着や凝集エネルギーが小さくなり、圧力を付与する
と容易に界面での剥離を生ずる。一方、溶解度パラメー
ターの差が1未満であると、界面での剥離が不充分とな
り、アルカリ減量しても溶割・極細化されない。
【0025】かかる特性を有する長鎖状有機化合物とし
ては、下記のものが好ましく例示される。
ては、下記のものが好ましく例示される。
【0026】(1)ポリオキシアルキレン系ポリエーテ
ル ポリオキシエチレン系ポリエーテル、ポリオキシプロピ
レン系ポリエーテルなどが好ましく例示され、中でも、
アルカリ減量の際に剤の脱落が起こりにくい、水不溶性
のポリオキシエチレン系ポリエーテルが特に好ましく例
示される。
ル ポリオキシエチレン系ポリエーテル、ポリオキシプロピ
レン系ポリエーテルなどが好ましく例示され、中でも、
アルカリ減量の際に剤の脱落が起こりにくい、水不溶性
のポリオキシエチレン系ポリエーテルが特に好ましく例
示される。
【0027】上記の「水不溶性」とは、純水100g中
に該ポリオキシエチレン系ポリエーテル5gを入れて1
00℃で60分間加熱後、室温まで冷却してJIS規格
5種Aの濾紙で自然濾過した時に、90重量%以上が濾
別されることを意味する。
に該ポリオキシエチレン系ポリエーテル5gを入れて1
00℃で60分間加熱後、室温まで冷却してJIS規格
5種Aの濾紙で自然濾過した時に、90重量%以上が濾
別されることを意味する。
【0028】水不溶性ポリオキシエチレン系ポリエーテ
ルとして好ましいのは、下記一般式で表されるポリオキ
シエチレンブロックを主鎖とし、該ポリオキシエチレン
分子鎖末端を特定のオキシアルキレン成分で封鎖したポ
リオキシエチレン系ポリエーテルである。
ルとして好ましいのは、下記一般式で表されるポリオキ
シエチレンブロックを主鎖とし、該ポリオキシエチレン
分子鎖末端を特定のオキシアルキレン成分で封鎖したポ
リオキシエチレン系ポリエーテルである。
【0029】
【化1】
【0030】上記式中、Zは1〜6個の活性水素を有す
る有機化合物の残基であり、中でもヒドロキシル含有化
合物が好ましい。
る有機化合物の残基であり、中でもヒドロキシル含有化
合物が好ましい。
【0031】また、R1 は炭素原子数6以上の未置換ま
たは置換アルキレン基で、中でも炭素原子数6〜50の
アルキルエチレン基、具体的にはシクロヘキシレン基な
どが好ましく例示され、2種以上の混合物であっても構
わない。
たは置換アルキレン基で、中でも炭素原子数6〜50の
アルキルエチレン基、具体的にはシクロヘキシレン基な
どが好ましく例示され、2種以上の混合物であっても構
わない。
【0032】さらに、R2 は水素原子、炭素数1〜40
の一価の炭化水素基または炭素原子数2〜40の一価の
アシル基であり、炭化水素基としてはアルキル基、アシ
ル基としてはアルカノイル基などが好ましく例示され
る。
の一価の炭化水素基または炭素原子数2〜40の一価の
アシル基であり、炭化水素基としてはアルキル基、アシ
ル基としてはアルカノイル基などが好ましく例示され
る。
【0033】また、kは1〜6の整数、nはk×nが7
0以上となる整数、mは1以上の整数を表わす。
0以上となる整数、mは1以上の整数を表わす。
【0034】上記ポリオキシエチレン系ポリエーテルの
分子量は、小さすぎるとポリエステル繊維中で充分な長
さの筋状分散形態をとり難く、逆に大きすぎるとポリエ
ステル中での溶融混和性が悪化して分散が不均一とな
り、繊維の極細化が困難となるので、5000〜160
00の範囲にあることが好ましく、さらに好ましい範囲
は5500〜14000である。
分子量は、小さすぎるとポリエステル繊維中で充分な長
さの筋状分散形態をとり難く、逆に大きすぎるとポリエ
ステル中での溶融混和性が悪化して分散が不均一とな
り、繊維の極細化が困難となるので、5000〜160
00の範囲にあることが好ましく、さらに好ましい範囲
は5500〜14000である。
【0035】上記ポリオキシエチレン系ポリエーテルは
元来ポリエステル繊維の静電気除去の目的で使用されて
きたものであるが、本発明者らは、該ポリオキシエチレ
ン系ポリエーテルがポリエステル中で繊維軸方向に筋状
の分散形態をとることに着目し、加圧と減量処理を組み
合わせてフィブリル化を生じさせ、ポリエステル繊維を
極細化できることを見いだした。
元来ポリエステル繊維の静電気除去の目的で使用されて
きたものであるが、本発明者らは、該ポリオキシエチレ
ン系ポリエーテルがポリエステル中で繊維軸方向に筋状
の分散形態をとることに着目し、加圧と減量処理を組み
合わせてフィブリル化を生じさせ、ポリエステル繊維を
極細化できることを見いだした。
【0036】(2)有機スルホン酸金属塩 下記一般式で表される有機スルホン酸金属塩が好ましく
例示される。
例示される。
【0037】
【化2】
【0038】ここで、Rは炭素数3〜30のアルキル基
あるいは炭素数7〜40のアリール基またはアルキルア
リール基を示す。また、Mはアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属を示す。
あるいは炭素数7〜40のアリール基またはアルキルア
リール基を示す。また、Mはアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属を示す。
【0039】上記有機スルホン酸金属塩は、単一の化合
物である必要はなく、各種のアルキル基あるいはアルキ
ルアリール基を有する有機スルホン酸金属塩の混合物で
あってもよい。
物である必要はなく、各種のアルキル基あるいはアルキ
ルアリール基を有する有機スルホン酸金属塩の混合物で
あってもよい。
【0040】具体的には、ステアリルスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
テトラブチルホスホニウムおよび上記の混合物などが例
示される。
ウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
テトラブチルホスホニウムおよび上記の混合物などが例
示される。
【0041】特に、上記有機スルホン酸化合物を、ポリ
オキシエチレン系ポリエーテルと併用した場合には、例
えば精錬やプリセットの段階で二次転移点以上の熱がか
かった時、該化合物がポリエステルとポリエーテルの界
面に凝集し、溶解度パラメーターの差が著しく拡大する
ので、圧力を加えた時により一層界面剥離が起こり易く
なる。
オキシエチレン系ポリエーテルと併用した場合には、例
えば精錬やプリセットの段階で二次転移点以上の熱がか
かった時、該化合物がポリエステルとポリエーテルの界
面に凝集し、溶解度パラメーターの差が著しく拡大する
ので、圧力を加えた時により一層界面剥離が起こり易く
なる。
【0042】(3)ポリオキシアルキレングリコールと
アルキルフェノールのエーテル ポリエチレングリコールとアルキルフェノールのエーテ
ル化合物が好ましく例示され、中でも下記式で表される
エーテル化合物が特に好ましく例示される。
アルキルフェノールのエーテル ポリエチレングリコールとアルキルフェノールのエーテ
ル化合物が好ましく例示され、中でも下記式で表される
エーテル化合物が特に好ましく例示される。
【0043】
【化3】
【0044】ここで、Rはアルキル残基を示し、炭素数
は4〜18が好ましい。特にノニル基が好ましく用いら
れる.ポリオキシエチレン残基の重合度(n)は8〜2
0が好ましい。
は4〜18が好ましい。特にノニル基が好ましく用いら
れる.ポリオキシエチレン残基の重合度(n)は8〜2
0が好ましい。
【0045】上記式中、アルキル残基の炭素数が4未満
であったり、ポリオキシエチレン残基の重合度が8未満
であると液状〜粘稠化してポリエステルポリマーに添加
しても、溶融紡糸することができない。一方、アルキル
残基の炭素数が19以上であったり、ポリオキシエチレ
ン残基の重合度が21以上であると粉砕が困難で、たと
え添加してもポリエステルポリマーとの混和性が不良と
なり、本発明の目的を達成できない。
であったり、ポリオキシエチレン残基の重合度が8未満
であると液状〜粘稠化してポリエステルポリマーに添加
しても、溶融紡糸することができない。一方、アルキル
残基の炭素数が19以上であったり、ポリオキシエチレ
ン残基の重合度が21以上であると粉砕が困難で、たと
え添加してもポリエステルポリマーとの混和性が不良と
なり、本発明の目的を達成できない。
【0046】(4)多価アルコールの脂肪酸エステル グリセロールの脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール
の脂肪酸エステルなどが好ましく例示され、具体的に
は、ラウリン酸モノグリセライド、ラウリン酸ジグリセ
ライド、ラウリン酸トリグリセライド、ステアリン酸モ
ノグリセライド、ラウリン酸ジグリセライドなどが好ま
しく例示される。
の脂肪酸エステルなどが好ましく例示され、具体的に
は、ラウリン酸モノグリセライド、ラウリン酸ジグリセ
ライド、ラウリン酸トリグリセライド、ステアリン酸モ
ノグリセライド、ラウリン酸ジグリセライドなどが好ま
しく例示される。
【0047】(5)非相溶性ポリマー ポリエステルと非相溶性のポリマー、例えばポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン−6、ナ
イロン−66などの脂肪族ポリアミドあるいはメタフエ
ニレンイソフタラミド、パラフエニレンテレフタラミド
などの芳香族ポリアミドが好ましく例示される。
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン−6、ナ
イロン−66などの脂肪族ポリアミドあるいはメタフエ
ニレンイソフタラミド、パラフエニレンテレフタラミド
などの芳香族ポリアミドが好ましく例示される。
【0048】上記長鎖状有機化合物は1種のみ単独で使
用しても良く、2種以上併用しても良い。
用しても良く、2種以上併用しても良い。
【0049】次に、上記長鎖状有機化合物を含有するポ
リエステル繊維は、紡糸後の延伸前後に糸の状態で加圧
されるか、または任意の組織に製編織されて、布帛の状
態で加圧された後、アルカリ減量処理されることによ
り、主として繊維軸方向に溶割されて、フィブリル化し
極細繊維となる。
リエステル繊維は、紡糸後の延伸前後に糸の状態で加圧
されるか、または任意の組織に製編織されて、布帛の状
態で加圧された後、アルカリ減量処理されることによ
り、主として繊維軸方向に溶割されて、フィブリル化し
極細繊維となる。
【0050】ここで、極細繊維とは単繊維繊度が0.5
デニール以下の繊維を意味する。
デニール以下の繊維を意味する。
【0051】本発明の方法を用いて得られる極細繊維の
単繊維繊度は、長鎖状有機化合物の種類や含有量、加圧
あるいはアルカリ減量の条件等によって異なるが、0.
001デニール程度のものまで得られることが確認され
ている。
単繊維繊度は、長鎖状有機化合物の種類や含有量、加圧
あるいはアルカリ減量の条件等によって異なるが、0.
001デニール程度のものまで得られることが確認され
ている。
【0052】加圧はアルカリ減量処理の前に実施する必
要があるが、生機、精錬、プレセット、ワッシャーある
いは高温湿熱処理(リラックス)のいずれかの工程の前
後で実施すれば良い。
要があるが、生機、精錬、プレセット、ワッシャーある
いは高温湿熱処理(リラックス)のいずれかの工程の前
後で実施すれば良い。
【0053】好ましい加圧の方法としては、コットン、
金属などからなるロールを用いたカレンダー加工が挙げ
られ、上下のロール速度が異なった、いわゆるフリクシ
ョンロールを使用すると、アルカリ減量時、特に著しい
溶割効果を示す。
金属などからなるロールを用いたカレンダー加工が挙げ
られ、上下のロール速度が異なった、いわゆるフリクシ
ョンロールを使用すると、アルカリ減量時、特に著しい
溶割効果を示す。
【0054】使用するロールは表面がフラットなもの
や、柄を彫刻したエンボスロールなどが目的に応じて、
適宜選択される。
や、柄を彫刻したエンボスロールなどが目的に応じて、
適宜選択される。
【0055】加圧温度はポリエステル繊維の二次転移点
以下の温度であることが必要であり、50℃以下がさら
に好ましい。
以下の温度であることが必要であり、50℃以下がさら
に好ましい。
【0056】加圧温度が二次転移点を越える場合には、
ポリエステル中の長鎖状有機化合物が流動し易くなり、
ポリエステルとの界面剥離が起こりにくくなる。
ポリエステル中の長鎖状有機化合物が流動し易くなり、
ポリエステルとの界面剥離が起こりにくくなる。
【0057】また、この際の圧力は、線圧力で5〜60
Kg/cmが好ましい。
Kg/cmが好ましい。
【0058】線圧力が5Kg/cm未満では、アルカリ
減量を行っても繊維が充分にフィブリル化しない場合が
あり、一方、線圧力が60Kg/cmを越える場合には
繊維が偏平化し、光沢が増加して実用に供せないことが
ある。
減量を行っても繊維が充分にフィブリル化しない場合が
あり、一方、線圧力が60Kg/cmを越える場合には
繊維が偏平化し、光沢が増加して実用に供せないことが
ある。
【0059】カレンダー加工以外の加圧の方法として
は、ストンウオッシュ加工等が挙げられる。これらの方
法においては、布帛を構成する繊維がストンなどの固体
により、部分的にかつランダムに加圧を受ける。
は、ストンウオッシュ加工等が挙げられる。これらの方
法においては、布帛を構成する繊維がストンなどの固体
により、部分的にかつランダムに加圧を受ける。
【0060】加圧処理後のアルカリ減量は、吊り減量、
コールドバッチ、液流染色機によるバッチ減量、あるい
はスチームもしくは加熱蒸気を使用した連続減量など、
従来公知の方法を任意に使用することができる。
コールドバッチ、液流染色機によるバッチ減量、あるい
はスチームもしくは加熱蒸気を使用した連続減量など、
従来公知の方法を任意に使用することができる。
【0061】減量処理に使用するアルカリ水溶液は、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムなどの水溶液が例示され、この水溶液に減量
促進剤である第4級アンモニウム塩や、アルカリ液の布
帛への浸透を促進する界面活性剤などを添加して、アル
カリ減量をおこなってもよい。
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムなどの水溶液が例示され、この水溶液に減量
促進剤である第4級アンモニウム塩や、アルカリ液の布
帛への浸透を促進する界面活性剤などを添加して、アル
カリ減量をおこなってもよい。
【0062】第4級アンモニウムの具体例としてはテト
ラメチルアンモニウムクロライドなど、界面活性剤の具
体例としてはアルキルホスフェート系の界面活性剤(ネ
オレートNA−30、日華化学製)などが挙げられる。
ラメチルアンモニウムクロライドなど、界面活性剤の具
体例としてはアルキルホスフェート系の界面活性剤(ネ
オレートNA−30、日華化学製)などが挙げられる。
【0063】アルカリ水溶液の濃度および温度は、使用
するアルカリ化合物の種類により異なるが、濃度は10
〜300g/l、温度は40〜180℃、処理時間は2
分〜20時間の範囲が好ましい。この場合の好ましいア
ルカリ減量率の範囲は、5〜40%である。
するアルカリ化合物の種類により異なるが、濃度は10
〜300g/l、温度は40〜180℃、処理時間は2
分〜20時間の範囲が好ましい。この場合の好ましいア
ルカリ減量率の範囲は、5〜40%である。
【0064】本発明においては、前記の加圧処理に際し
て、例えばカレンダーロールなどを用いて布帛の全面に
わたって均一に加圧を行った場合は、アルカリ減量によ
り布帛を構成するホリエステル繊維がすべて溶割される
ので、未分割の繊維の残存がない均質な極細繊維布帛が
得られる。
て、例えばカレンダーロールなどを用いて布帛の全面に
わたって均一に加圧を行った場合は、アルカリ減量によ
り布帛を構成するホリエステル繊維がすべて溶割される
ので、未分割の繊維の残存がない均質な極細繊維布帛が
得られる。
【0065】また、加圧条件を適宜調節することによ
り、分割された繊維と未分割の繊維が混在した布帛とす
ることも、もちろん可能である。
り、分割された繊維と未分割の繊維が混在した布帛とす
ることも、もちろん可能である。
【0066】一方、エンボスロールなどを用いて布帛の
一部分のみに圧力を加えた場合には、アルカリ減量によ
って該加圧部分を構成する繊維のみがフィブリル化して
極細化されるので、未加圧の部分対比みかけの染着性や
光沢が変化し(通常、極細化された部分が淡染化してみ
える)、布帛にエンボスロールの模様を付与することが
できる。
一部分のみに圧力を加えた場合には、アルカリ減量によ
って該加圧部分を構成する繊維のみがフィブリル化して
極細化されるので、未加圧の部分対比みかけの染着性や
光沢が変化し(通常、極細化された部分が淡染化してみ
える)、布帛にエンボスロールの模様を付与することが
できる。
【0067】また、鉛筆などを用いて布帛に模様を描い
た場合でも、加える圧力が充分に高ければ、アルカリ減
量によって加圧部分の繊維のみが極細化され、任意の模
様を付与することができる。
た場合でも、加える圧力が充分に高ければ、アルカリ減
量によって加圧部分の繊維のみが極細化され、任意の模
様を付与することができる。
【0068】さらに、ストンウオッシュ加工などを行な
った後アルカリ減量すれば、布帛にランダムな模様を付
与することもできる。
った後アルカリ減量すれば、布帛にランダムな模様を付
与することもできる。
【0069】また、本発明においては、ポリエステル繊
維が繊維内部まで減量されて、フィブリル化しているた
め、布帛表面での主たる光の反射が、正反射から拡散反
射となり、今まで得られなかった高白度の布帛となる。
維が繊維内部まで減量されて、フィブリル化しているた
め、布帛表面での主たる光の反射が、正反射から拡散反
射となり、今まで得られなかった高白度の布帛となる。
【0070】さらには、繊維内部のフィブリル化にとも
ない、今までの合繊では得られなかったキシミ、レーヨ
ン調の風合が得られる。
ない、今までの合繊では得られなかったキシミ、レーヨ
ン調の風合が得られる。
【0071】
【作用】本発明においては、ポリエステルポリマーとの
溶解度パラメーターの差が1以上の長鎖状有機化合物を
含有するポリエステル繊維を、予め該繊維の二次転移点
未満の温度で加圧処理することにより、事後のアルカリ
減量に対する溶割能を向上させることができる。この二
次転移点未満での加圧処理は、布帛全面または布帛に局
部的に施せば良い。布帛の状態で全面を加圧した場合に
は未分割の繊維の残存がない、均質な極細ポリエステル
繊維布帛が得られる。
溶解度パラメーターの差が1以上の長鎖状有機化合物を
含有するポリエステル繊維を、予め該繊維の二次転移点
未満の温度で加圧処理することにより、事後のアルカリ
減量に対する溶割能を向上させることができる。この二
次転移点未満での加圧処理は、布帛全面または布帛に局
部的に施せば良い。布帛の状態で全面を加圧した場合に
は未分割の繊維の残存がない、均質な極細ポリエステル
繊維布帛が得られる。
【0072】また、布帛の任意の部分に圧力を加えた場
合には、該加圧部分を構成する繊維のみが極細化される
ので、ポリエステル繊維布帛に任意の模様を付与するこ
とができる。
合には、該加圧部分を構成する繊維のみが極細化される
ので、ポリエステル繊維布帛に任意の模様を付与するこ
とができる。
【0073】このような現象の発現機構は未だ充分には
解明されていないが、本発明で使用する長鎖状有機化合
物は、紡糸や延伸の工程で繊維軸方向にひきのばされて
おり、ポリエステル繊維中で筋状形態をとって均一に分
散されている上、ポリエステル繊維との溶解度パラメー
ターの差が1以上であるため、加圧によって界面剥離が
起こり、該筋状部に沿って微細なクラックが発生するも
のと思われる。
解明されていないが、本発明で使用する長鎖状有機化合
物は、紡糸や延伸の工程で繊維軸方向にひきのばされて
おり、ポリエステル繊維中で筋状形態をとって均一に分
散されている上、ポリエステル繊維との溶解度パラメー
ターの差が1以上であるため、加圧によって界面剥離が
起こり、該筋状部に沿って微細なクラックが発生するも
のと思われる。
【0074】そしてアルカリ減量された時に、このクラ
ックから優先的に減量が進行し、繊維がフィブリル化し
て極細繊維になるものと推定される。
ックから優先的に減量が進行し、繊維がフィブリル化し
て極細繊維になるものと推定される。
【0075】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する.なお、実施例中の物性の評価方法は次に示す通り
である。 (1)視感濃度L*値 染色布をマクベス2020+(米国コルモーゲン社製)
を用いて光源D65、10°視野で測色し、JIS Z
8730−1980に従ってUCS表色系の明度指数L
*値を算出した。L*値は小さい程、濃色に染色されて
おり、視感濃度が大きいことを示す。 (2)白度(L*ーb*値) 減量後の布帛(未染色布)を視感濃度と同様の方法で測
定し、L*値とクロマティクス指数b*値を算出した。
L*−b*値が大きい程、白度が大きいことを示す。 (3)風合の評価 布帛のキシミ感やレーヨン調のタッチなどを官能評価し
た。
する.なお、実施例中の物性の評価方法は次に示す通り
である。 (1)視感濃度L*値 染色布をマクベス2020+(米国コルモーゲン社製)
を用いて光源D65、10°視野で測色し、JIS Z
8730−1980に従ってUCS表色系の明度指数L
*値を算出した。L*値は小さい程、濃色に染色されて
おり、視感濃度が大きいことを示す。 (2)白度(L*ーb*値) 減量後の布帛(未染色布)を視感濃度と同様の方法で測
定し、L*値とクロマティクス指数b*値を算出した。
L*−b*値が大きい程、白度が大きいことを示す。 (3)風合の評価 布帛のキシミ感やレーヨン調のタッチなどを官能評価し
た。
【0076】[実施例1]テレフタル酸ジメチルとエチ
レングリコールとをエステル交換反応した後、ポリオキ
シエチレン鎖の両末端に平均炭素数が23のアルキル基
が各々3個結合した、平均分子量10000の水不溶性
ポリオキシエチレン系ポリエーテルをポリエステルマト
リックスに対して2重量%となるように添加し、更にド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.5%重量添
加した後、通常の方法に従って重合した。
レングリコールとをエステル交換反応した後、ポリオキ
シエチレン鎖の両末端に平均炭素数が23のアルキル基
が各々3個結合した、平均分子量10000の水不溶性
ポリオキシエチレン系ポリエーテルをポリエステルマト
リックスに対して2重量%となるように添加し、更にド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.5%重量添
加した後、通常の方法に従って重合した。
【0077】上記ポリマーを常法により溶融紡糸し、3
0デニール/12フィラメント(単繊維繊度2.5デニ
ール)のポリエステルマルチフィラメント糸条を得た。
0デニール/12フィラメント(単繊維繊度2.5デニ
ール)のポリエステルマルチフィラメント糸条を得た。
【0078】次いで該糸条を経緯に用い、平織物を製織
した後、常法により精練、リラックス、乾燥、プリセッ
トを行った。
した後、常法により精練、リラックス、乾燥、プリセッ
トを行った。
【0079】引き続き、上記織物を、鏡面ロールとペー
パーロールを有するカレンダー加工機を用い、温度30
℃、線圧力30Kg/cm、速度20m/分の条件で加
圧処理した。得られた織物を、濃度20g/lの水酸化
ナトリウム水溶液中で45分間沸騰処理し、20%減量
した。得られた織物の白度は102であった。
パーロールを有するカレンダー加工機を用い、温度30
℃、線圧力30Kg/cm、速度20m/分の条件で加
圧処理した。得られた織物を、濃度20g/lの水酸化
ナトリウム水溶液中で45分間沸騰処理し、20%減量
した。得られた織物の白度は102であった。
【0080】続いて、上記織物を表1に示す染浴で13
0℃、60分間染色した。
0℃、60分間染色した。
【0081】
【表1】
【0082】染色後、繊維表面に付着している色素を除
去するため、表2の浴中で80℃、20分還元洗浄した
後、水洗乾燥した。
去するため、表2の浴中で80℃、20分還元洗浄した
後、水洗乾燥した。
【0083】
【表2】
【0084】得られた織物の平均単繊維繊度は0.05
デニールであり、未分割の繊維の残存がない、ポリエス
テル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の視感濃度
L*は37で均一な外観を有していた。
デニールであり、未分割の繊維の残存がない、ポリエス
テル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の視感濃度
L*は37で均一な外観を有していた。
【0085】さらに、上記織物は良好なキシミ感を有す
る物であった。
る物であった。
【0086】[比較例1]実施例1において、加圧処理
を行わなかった以外は全て実施例1と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は8%であり、白度は93であっ
た。
を行わなかった以外は全て実施例1と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は8%であり、白度は93であっ
た。
【0087】染色後の織物の平均単繊維繊度は2デニー
ルであり、極細繊維織物は得られなかった。また、該織
物の視感濃度L*は33であり、キシミ感のないもので
あった。
ルであり、極細繊維織物は得られなかった。また、該織
物の視感濃度L*は33であり、キシミ感のないもので
あった。
【0088】[実施例2]実施例1において、水不溶性
ポリオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、ラウリ
ン酸モノグリセライドをポリエステルマトリックスに対
し2.5重量%添加した以外は実施例1と同様に実施し
た。
ポリオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、ラウリ
ン酸モノグリセライドをポリエステルマトリックスに対
し2.5重量%添加した以外は実施例1と同様に実施し
た。
【0089】減量後の織物の白度は101であった。
【0090】また、染色後の織物の平均単繊維繊度は
0.08デニールであり、未分割の繊維の残存がない、
ポリエステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の
視感濃度L*は36で、均一な外観を有していた。
0.08デニールであり、未分割の繊維の残存がない、
ポリエステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の
視感濃度L*は36で、均一な外観を有していた。
【0091】さらに、上記織物は良好なキシミ感を有す
る物であった。
る物であった。
【0092】[比較例2]実施例2において、加圧処理
を行わなかった以外は全て実施例2と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は9%であり、白度は93であっ
た。
を行わなかった以外は全て実施例2と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は9%であり、白度は93であっ
た。
【0093】染色後の織物の平均単繊維繊度は2デニー
ルであり、極細繊維織物は得られなかった。また、該織
物の視感濃度L*は32であり、キシミ感のないもので
あった。
ルであり、極細繊維織物は得られなかった。また、該織
物の視感濃度L*は32であり、キシミ感のないもので
あった。
【0094】[実施例3]実施例1において、水不溶性
ポリオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、重合度
14のポリエチレングリコールとノニルフェノールのエ
ーテル化合物をポリエステルマトリックスに3重量%添
加した以外はすべて実施例1と同様に実施した。
ポリオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、重合度
14のポリエチレングリコールとノニルフェノールのエ
ーテル化合物をポリエステルマトリックスに3重量%添
加した以外はすべて実施例1と同様に実施した。
【0095】減量後の織物の白度は104であった。
【0096】また、染色後の織物の平均単繊維繊度は
0.06デニールであり、未分割の繊維の残存がないポ
リエステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の視
感濃度L*は37で均一な外観を有していた。
0.06デニールであり、未分割の繊維の残存がないポ
リエステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の視
感濃度L*は37で均一な外観を有していた。
【0097】さらに、上記織物は良好なキシミ感を有す
る物であった。
る物であった。
【0098】[比較例3]実施例2において、加圧処理
を行わなかった以外は全て実施例3と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は6%であり、白度は90であっ
た。
を行わなかった以外は全て実施例3と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は6%であり、白度は90であっ
た。
【0099】染色後の織物の平均単繊維繊度は2デニー
ルであり、極細繊維織物は得られなかった。また、該織
物の視感濃度L*は31であり、キシミ感のないもので
あった。
ルであり、極細繊維織物は得られなかった。また、該織
物の視感濃度L*は31であり、キシミ感のないもので
あった。
【0100】[実施例4]実施例2において、メッシュ
数200、深さ42の楕円模様のエンボスロール(由利
ロール製)を備えたカレンダー加工機を用い、温度25
℃、線圧力26Kg/cm、速度15m/分の条件で加
圧処理を行った以外は実施例2と同様に実施した。
数200、深さ42の楕円模様のエンボスロール(由利
ロール製)を備えたカレンダー加工機を用い、温度25
℃、線圧力26Kg/cm、速度15m/分の条件で加
圧処理を行った以外は実施例2と同様に実施した。
【0101】得られた織物は、エンボスによる加圧部が
極細繊維となって淡染化しており、図1に示す模様が付
与されていた。
極細繊維となって淡染化しており、図1に示す模様が付
与されていた。
【0102】[実施例5]実施例3において、カレンダ
ーロールによる加圧に変えて、硬度HBの鉛筆を用い、
加圧しながら布上に模様を描いた以外は実施例3と同様
に実施した。得られた織物は、鉛筆により加圧された部
分が極細繊維となって淡染化しており、図2に示す模様
が付与されていた。
ーロールによる加圧に変えて、硬度HBの鉛筆を用い、
加圧しながら布上に模様を描いた以外は実施例3と同様
に実施した。得られた織物は、鉛筆により加圧された部
分が極細繊維となって淡染化しており、図2に示す模様
が付与されていた。
【0103】[実施例6]実施例1おいて、水不溶性ポ
リオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、平均炭素
数14のアルキルスルホン酸ソーダをポリエステルマト
リックスに対して2.0重量%添加した以外は実施例1
と同様に実施した。
リオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、平均炭素
数14のアルキルスルホン酸ソーダをポリエステルマト
リックスに対して2.0重量%添加した以外は実施例1
と同様に実施した。
【0104】減量後の織物の白度は100であった。
【0105】また、染色後の織物の平均単繊維繊度は
0.07デニールであり、未分割の繊維の残存がない、
ポリエステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の
視感濃度L*は35で均一な外観を有していた。
0.07デニールであり、未分割の繊維の残存がない、
ポリエステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の
視感濃度L*は35で均一な外観を有していた。
【0106】さらに、上記織物は良好なキシミ感を有す
る物であった。
る物であった。
【0107】[比較例4]実施例6において、加圧処理
を行わなかった以外は全て実施例6と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は10%であり、白度は91であ
った。
を行わなかった以外は全て実施例6と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は10%であり、白度は91であ
った。
【0108】染色後の織物の平均単繊維繊度は2デニー
ルであり、極細繊維織物は得られなかった。また、該染
色織物の視感濃度L*は30であり、キシミ感のないも
のであった。
ルであり、極細繊維織物は得られなかった。また、該染
色織物の視感濃度L*は30であり、キシミ感のないも
のであった。
【0109】[実施例7]実施例1において、水不溶性
ポリオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、分子量
12万のポリエチレンをポリエステルマトリックスに3
重量%添加した以外はすべて実施例1と同様に実施し
た。
ポリオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、分子量
12万のポリエチレンをポリエステルマトリックスに3
重量%添加した以外はすべて実施例1と同様に実施し
た。
【0110】減量後の織物の白度は100であった。
【0111】また、染色後の織物の平均単繊維繊度は
0.06デニールであり、未分割の繊維の残存がないポ
リエステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の視
感濃度L*は35で均一な外観を有していた。
0.06デニールであり、未分割の繊維の残存がないポ
リエステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の視
感濃度L*は35で均一な外観を有していた。
【0112】さらに、上記織物は良好なキシミ感を有す
る物であった。
る物であった。
【0113】[実施例8]実施例1において、水不溶性
ポリオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、分子量
5万のナイロン−66をポリエステルマトリックスに
2.5重量%添加した以外はすべて実施例1と同様に実
施した。
ポリオキシエチレン系ポリエーテルの代わりに、分子量
5万のナイロン−66をポリエステルマトリックスに
2.5重量%添加した以外はすべて実施例1と同様に実
施した。
【0114】減量後の織物の白度は101であった。
【0115】また、染色後の織物の平均単繊維繊度は
0.0デニールであり、未分割の繊維の残存がないポリ
エステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の視感
濃度L*は35で均一な外観を有していた。
0.0デニールであり、未分割の繊維の残存がないポリ
エステル極細繊維布帛が得られた。また、該織物の視感
濃度L*は35で均一な外観を有していた。
【0116】さらに、上記織物は良好なキシミ感を有す
る物であった。
る物であった。
【0117】[比較例5]実施例8において、加圧処理
を行わなかった以外は全て実施例8と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は9%であり、白度は91であっ
た。
を行わなかった以外は全て実施例8と同様に実施した。
減量後の織物の減量率は9%であり、白度は91であっ
た。
【0118】染色後の織物の平均単繊維繊度は2.2デ
ニールであり、極細繊維織物は得られなかった。また、
該染色織物の視感濃度L*は31であり、キシミ感のな
いものであった。
ニールであり、極細繊維織物は得られなかった。また、
該染色織物の視感濃度L*は31であり、キシミ感のな
いものであった。
【図1】エンボスローラーでの加圧により織物に付与さ
れたエンボス模様の正面図
れたエンボス模様の正面図
【図2】鉛筆での加圧により織物に付与された模様の正
面図
面図
1 加圧後のアルカリ減量によって極細繊維となり、淡
染化した部分 2 圧力が加えられなかった部分
染化した部分 2 圧力が加えられなかった部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06Q 1/02 // D06M 101:32 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06M 11/00 - 11/84 D01F 6/62 D01F 6/92 D06C 23/00
Claims (12)
- 【請求項1】 極細ポリエステル繊維の製造にあたり、
該繊維を構成するポリエステルポリマーとの溶解度パラ
メーターの差が1以上の長鎖状有機化合物を、ポリエス
テルマトリックスに対して1〜10重量%含有するポリ
エステル繊維を、該繊維の二次転移点未満の温度で加圧
して、該加圧部分の事後のアルカリ減量に対する溶割能
を向上させた後、アルカリ減量することを特徴とする極
細ポリエステル繊維の製造方法。 - 【請求項2】 加圧がカレンダーロールによる加圧であ
る請求項1記載の極細ポリエステル繊維の製造方法。 - 【請求項3】 加圧の線圧力が5〜60kg/cmであ
る請求項2記載の極細ポリエステル繊維の製造方法。 - 【請求項4】 長鎖状有機化合物が、ポリオキシアルキ
レン系ポリエーテル、有機スルホン酸金属塩、ポリオキ
シアルキレングリコールとアルキルフェノールのエーテ
ル、グリセロールの脂肪酸エステル、ペンタエリスリト
ールの脂肪酸エステル、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、脂肪族ポリアミドおよび芳香族ポリア
ミドからなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物で
ある請求項1、2または3記載の極細ポリエステル繊維
の製造方法。 - 【請求項5】 ポリオキシアルキレン系ポリエーテルが
水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルである請
求項4記載の極細ポリエステル繊維の製造方法。 - 【請求項6】 水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエ
ーテルの平均分子量が5000〜16000である請求
項5記載の極細ポリエステル繊維の製造方法。 - 【請求項7】 ポリエステルポリマーとの溶解度パラメ
ーターの差が1以上の長鎖状有機化合物を、ポリエステ
ルマトリックスに対して1〜10重量%含有するポリエ
ステル繊維から構成された布帛の任意の部分を、該繊維
の二次転移点未満の温度で加圧して、該加圧部分の事後
のアルカリ減量に対する溶割能を向上させた後、アルカ
リ減量して、該任意の部分の繊維を極細化することによ
り、布帛に模様を付与することを特徴とするポリエステ
ル繊維布帛への模様付与方法。 - 【請求項8】 加圧がエンボスロールによる加圧である
請求項7記載のポリエステル繊維布帛への模様付与方
法。 - 【請求項9】 加圧の線圧力が5〜60kg/cmであ
る請求項8記載のポリエステル繊維布帛への模様付与方
法。 - 【請求項10】 長鎖状有機化合物が、ポリオキシアル
キレン系ポリエーテル、有機スルホン酸金属塩、ポリオ
キシアルキレングリコールとアルキルフェノールのエー
テル、グリセロールの脂肪酸エステル、ペンタエリスリ
トールの脂肪酸エステル、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、脂肪族ポリアミドおよび芳香族ポ
リアミドからなる群から選ばれた少なくとも1種の化合
物である請求項7、8または9記載のポリエステル繊維
布帛への模様付与方法。 - 【請求項11】 ポリオキシアルキレン系ポリエーテル
が水不溶性のポリオキシエチレン系ポリエーテルである
請求項10記載のポリエステル繊維布帛への模様付与方
法。 - 【請求項12】 水不溶性のポリオキシエチレン系ポリ
エーテルの平均分子量が5000〜16000である請
求項11記載のポリエステル繊維布帛への模様付与方
法。
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