JP2961848B2 - 光磁気記録再生装置 - Google Patents

光磁気記録再生装置

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JP2961848B2 JP24211790A JP24211790A JP2961848B2 JP 2961848 B2 JP2961848 B2 JP 2961848B2 JP 24211790 A JP24211790 A JP 24211790A JP 24211790 A JP24211790 A JP 24211790A JP 2961848 B2 JP2961848 B2 JP 2961848B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子計算機の外部記憶装置、音楽及び映像信
号、その他情報の記録再生装置等に利用される光磁気デ
ィスク装置の内、特に空気流による浮上力を利用して記
録媒体との相対距離を維持し、磁気記録等の記録媒体と
の相互作用を行う浮上ヘッドを有する光磁気記録再生装
置に関するものである。
従来の技術 近年電子計算機の発達及び情報の高速大量伝達の手段
の発達と共に、低価格、高密度かつ大容量、高速転送能
力のある不揮発性記憶装置が要求され、多くは固定磁気
ディスク装置が用いられている。しかし一般に媒体交換
できないため装置体積当りの記録密度が低く、1情報単
位あたりの価格が高いという問題がある。媒体の交換が
可能な磁気ディスク装置もあるが、記録密度、信頼性の
点で課題を残している。光学記録はそれらの問題点を解
決する技術として現在脚光を浴びており、特に書き換え
可能な光磁気記録は多くの方面で期待されている。
光磁気記録においては、光変調による記録手法ではオ
ーバライトが困難なため、近年は磁界変調によるオーバ
ライト手段が検討されており、従来数多くの報告がなさ
れている。前記手法は固定磁気ディスクの記録手法に類
似しており、浮上型の磁気ヘッドにより光磁気ディスク
に与える磁界を変調するが、記録ビットの大きさは収束
したレーザ光の収束径で制御する。
以下、図面を参照しながら、従来の光磁気記録再生装
置について説明を行う。
第9図〜第12図は従来の光磁気記録再生装置及び用い
られる浮上ヘッド要部を示すもので、右手直角座標系を
各図のように設定する。第9図は浮上ヘッドの構造体の
斜視図、第10図(a)は浮上ヘッド構造体の要部をx軸
の正の方向から見た図、第10図(b)は浮上ヘッド要部
をz軸の負の方向から見た図、第11図は光磁気記録再生
装置の構成図、第12図は浮上状態を示す図である。
第9図で10は高透磁率であるフェライトからなるスラ
イダである。スライダ10のz軸の負の側の面は表面粗さ
は0.05μm以下に十分滑らかに形成されている。30はス
テンレス板等で形成されたy軸方向を長手方向とするロ
ードビームで、弾性部30a、固定部30b、剛体部30cから
成る。剛体部30cは折り曲げ加工が施されており、十分
剛体と考えてよい。弾性部30aはx軸方向に十分広く、
z軸方向の厚さが十分薄いため、アスペクト比の効果に
よりx軸回りのモーメントによる変形のみが可能であ
る。固定部30bは弾性部30aより厚い材料で構成され、ね
じ等によって固定するための穴が設けられている。便宜
上ロードビーム30のy軸の負の方向の端を先端と呼ぶ。
20はスライダ10とロードビーム30の相互をロードビーム
30の先端で接続するステンレス板等を材料とするジンバ
ルである。第10図(a)、(b)において、ジンバル20
にはスライダ10の重心付近にz軸の正の方向に凸である
略球面の凸面20aが形成されており、ロードビーム30の
先端の底面とジンバル20は凸面20aで接触している。ジ
ンバル20はスライダ10のロードビーム30に対するx軸回
り及びy軸回りの相対回転が自在である構造で、その瞬
間回転中心は凸面20aとロードビーム30の接触点であ
る。また、ジンバル20はロードビーム30に比べて薄い材
料で構成され、y軸回りのばね定数はロードビーム30の
弾性部30aの約1/20の値である。
スライダ10、ジンバル20、ロードビーム30で浮上ヘッ
ド構造体を構成する。更に、弾性部30aは平面ではな
く、先端がz軸の負の方向に所定の量だけ変位した形状
になる略円筒曲面に成形されている。即ち、初期たわみ
が与えられている。
便宜上スライダ10のx軸の負の方向の端を流入端、x
軸の正の方向の端を流出端と呼ぶ。スライダ10の流出端
にはz軸方向に長手方向を持つポール10aと磁気ギャッ
プmを有している。2はコイルで、ポール10aに巻回さ
れている。
第11図、第12図において1は可換型の光磁気ディスク
で、ポリカーボネート等の透明な基板1a、垂直磁化容易
膜による記録層1b、樹脂等による保護層1cで構成され、
回転中心(図示せず)を中心とする多数の同心円状もし
くはスパイラル状の記録トラックが設けられている。60
は光磁気記録再生装置のベースである。62は光磁気ディ
スク1にz軸周りの回転トルクを付与するスピンドルモ
ータで、ベース60に固定されている。光磁気ディスク1
はスピンドルモータ62に対して基板1aの側でマグネット
クランプ等の既知の手段によって固定されている。便宜
上z軸の負の方向を下方、正の方向を上方と呼ぶ。66は
キャリッジで、車輪65によってベース60またはベース60
と連続した構造体をy軸に平行な方向に移動が自在であ
る。この移動動作をシーク動作と呼ぶ。キャリッジ66に
は浮上ヘッド構造体を固定するための取り付け部63が設
けられており、浮上ヘッド構造体は固定部30bでねじ64
によってキャリッジ66に固定されている。取り付け部63
は、スライダ10が保護層1cの上方に置かれ固定部30bが
取り付け部63に固定された状態では剛体部30cと固定部3
0bは略平行状態となる位置に設けられている。即ち、こ
の状態では初期たわみの弾性復元力による押し付け力が
弾性部30a、剛体部30cを介してスライダ10に与えられ、
スライダ10を保護層1cに押し付けている。またキャリッ
ジ66には対物レンズ4を少なくともz軸に平行な方向に
移動させる機能を有する対物レンズアクチュエータ3が
乗せられている。対物レンズアクチュエータ3と浮上ヘ
ッド構造体はキャリッジ66のシーク動作と共に移動す
る。第12図に示すように、対物レンズ4はポール10aに
対して光磁気ディスク1を挟んで下方に配置されてい
る。更にキャリッジ66にはレーザ光5を発生させ、レー
ザ光5を対物レンズ4に導く光学系が内蔵されている。
対物レンズアクチュエータ3は例えばムービングコイル
型の駆動機構(図示せず)に対して駆動電流を与えるこ
とにより対物レンズ4をz軸に平行な方向に駆動する構
造である。対物レンズアクチュエータ3は第12図に示す
ように記録層1bのz軸に平行な方向の変化に追従して対
物レンズ4を移動させ、レーザ光5を記録層1bに収れん
光として照射する。この動作をフォーカス動作と呼ぶ。
以上のように構成された光磁気記録再生装置につい
て、以下その動作について説明する。
まず、光磁気ディスク1がスピンドルモータ62によっ
て回転を始めると、スライダ10の下方の光磁気ディスク
1は速度成分としては略x軸方向のみを有する。スライ
ダ10の光磁気ディスク1の対向面と保護層1cの表面が十
分に平滑であれば、第12図に示すようにスライダ10には
流体潤滑理論に従って空気膜による揚力FLが発生し、ロ
ードビーム30による押し付け力FBと平衡する距離δで保
護層1cから浮上する。光磁気ディスク用いるスライダで
はほこりの影響を避けるため、通常δは数μmになるよ
う初期たわみを設定する。
対物レンズアクチュエータ3はフォーカス動作を行う
ことによりレーザ光5を記録層1bに収れん光として照射
する。コイル2に電流Iを流すと高透磁率材料であるフ
ェライトからなるスライダ10には磁束φが発生して磁気
ギャップmの近傍では記録に十分な数の磁束φが記録層
1bを通過する。ポール10a近傍の記録層1bでは収れんし
たレーザ光5の照射により温度が上昇し保磁力が低下し
ているため磁化の向きがφの方向にならい、冷却後の磁
化保持により記録が完了する。この状態でコイル2の電
流を記録する情報で変調すると情報パターンが記録層1b
に磁化の向きとして記録される。
スライダはジンバル20を介してロードビーム30に接続
しているため、x,y軸周りの回動が自在であり、光磁気
ディスク1にうねり等があってもスライダの姿勢がうね
りに追従する。
浮上量δが十分に小さく、安定していれば記録層1bに
は安定した強度の磁界が与えられ、記録されたデータの
は十分な信頼性を有する。
記録トラックを変更する場合のシーク動作時にはキャ
リッジ66がy軸に平行な方向にシーク動作を行い、スラ
イダ10と対物レンズ4が追従して移動する。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記のような構成では、次のような課
題が生じていた。
光磁気ディスク1には面振れが存在するが、弾性部30
aが弾性変形してスライダ10が上下動することでスライ
ダ10と円盤状記録媒体1の相対距離δを維持する。しか
しながら、弾性部30aはほぼ線型材料と考えて良いた
め、ディスクの位置zに対する押し付け力FBの値は第13
図に示すように変化する。力は上方を正にとっている。
ディスクがz0の位置から±u変化した場合、荷重は先端
等価ばね定数を表す勾配に従ってFBLからFBHまで変化す
る。このuの値が固定磁気ディスク等のように微小であ
る場合は問題ないが、光磁気ディスク1は基板1aがポリ
カーボネート等の樹脂で形成されているため面振れが大
きく、また光磁気ディスク1は可換媒体であるためスピ
ンドルモータ62と光磁気ディスク1の間にほこり等の異
物が挟まり光磁気ディスク1の面振れを増加させる可能
性は大きい。この面振れは±500μmにも達する事があ
る。即ち光磁気ディスクのような可換媒体の場合にはFB
の変化が非常に大きい。
更に浮上量δの平均値が数μmと比較的大きいため、
空気膜のばね定数が低く、δの値は押し付け力FBにより
大きく変化する。記録層1bに与えられる磁界の大きさは
浮上量δ対してほぼ逆2乗で減衰するため、δの変化が
大きい場合には磁界の変化も大きく、記録に必要な磁界
が得られなかったり、過大な磁界が与えられる。
即ち従来例の構成では面振れによる押し付け力の変化
が大きいため記録データの信頼性が著しく低下してい
た。
本発明は前記課題に鑑み、面振れに対する押し付け力
の変化が小さく、信頼性の高いデータ記録の行える光磁
気記録再生装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の光磁気記録再生装
置は、スライダと、スライダに接続したロードビーム
と、スライダに形成された磁気ヘッドと、磁気ヘッドの
位置にレーザ光を照射する光学系と、一端に前記スライ
ダが接続されたロードビームに対し磁気的吸引力を作用
させる永久磁石、または面振れを検出して面振れ信号を
入力としてロードビームの吸引力を制御する電磁石、ま
たは面振れを検出して面振れ信号を入力としてロードビ
ームの変位を制御する電気〜機械変換系で構成されてい
る。
作用 この構成によって、面振れが大きくなっても磁気的吸
引力の距離の増大による減衰作用、または電気〜機械変
換系によるロードビームの変形によりスライダに与える
押し付け力をほぼ一定に保つことができる。
実施例 以下本発明の第1の実施例について、図面を参照しな
がら説明する。
第1図、第2図は本発明の第1の実施例における光磁
気記録再生装置を示す図で、右手直角座標系を各図のよ
うに設定する。第1図は光磁気記録再生装置の全体を示
す図、第2図は第1図の光磁気記録再生装置に使用され
る浮上ヘッド複合体の斜視図である。便宜上z軸の正の
方向を上方、負の方向を下方と呼ぶ。
第2図でスライダ10、ジンバル20、ロードビーム30は
従来例と同じものである。31は磁性ステンレス材等によ
る磁性体で、ロードビーム30の剛体部30cに固定されて
いる。スライダ10には従来例と同じくポール10aにはコ
イル2が巻回されている(図示せず)。
第1図で光磁気ディスク1、対物レンズアクチュエー
タ3、対物レンズ4、ベース60、スピンドルモータ62、
ねじ64、車輪65は従来例と同じものである。61はキャリ
ッジで、若干の形状が異なる他は従来例のキャリッジ66
と同じ機能を果たし、取り付け部63の形状も同じであ
る。70は永久磁石で、磁性体31の下方に所定の間隔を置
いてキャリッジ61に搭載されている。
以上のように構成された光磁気記録再生装置につい
て、以下その動作について説明する。
スライダ10の浮上状態における記録動作については従
来例と同じであるため省略する。第3図(a)〜(c)
に光磁気ディスク1の面振れによるスライダ10にかかる
押し付け力FBの変動を示す。z軸の正の方向を力の正の
向きにとっている。第3図(a)はロードビーム30の弾
性部30aの弾性復元力によりスライダ10にかかる力FA
面振れによる変化を示し、従来例とほぼ同じである。第
3図(b)は永久磁石70が磁性体31を下方に吸引する力
によりスライダ10にかかる力FMの面振れによる変化を示
す。永久磁石70による吸引力は距離に対し非線形に急激
に変化するため、光磁気ディスク1が面振れにより下方
に移動すると大きな力を発生し、上方に移動するとほと
んど力が作用しない。おおまかな勾配はFAの曲線のほぼ
逆である。第3図(c)は実際にスライダ10に作用する
押し付け力FBの面振れによる変化を示し、FAとFMの和で
ある。従来例と同様光磁気ディスク1が平均値z0から±
u変化すると、スライダ10に作用する押し付け力FBは図
示のFBLからFBHまで変化する。FMの効果により、従来例
の第13図に比較してFBの変化が大幅に小さくなる。
以上のように本実施例によれば、ロードビーム30の変
位特性のほぼ逆特性を磁性体31と永久磁石70を用いて容
易に得る事ができ、面振れに対するスライダ10へ押し付
け力の変化を大幅に圧縮する事ができる。従って、非常
に面振れの大きい場合でもスライダ10の浮上量はほぼ一
定に保たれ、安定な記録特性が実現できる。また、同じ
理由により光磁気ディスク1と取り付け部63のz軸方向
の相対位置に対する荷重の感度が低くなるため、従来ス
ペーサ等で行われていた固定部30bのz軸方向の位置調
整が不必要になり、コストダウンを図ることができる。
なお、本実施例では永久磁石70を別に設けたが、一般
に対物レンズアクチュエータ3はフォーカス動作用の磁
気回路を有しており、スライダ10はフェライト磁性体で
ある。従って対物レンズアクチュエータ3の漏れ磁束が
十分でかつ記録に影響がない範囲であれば対物レンズア
クチュエータの磁気回路に永久磁石70の、スライダ10に
磁性体31の機能を与えても差し支えない。
以下、本発明における第2の実施例について、図面を
参照しながら説明する。
第4図は本発明の第2の実施例における光磁気記録再
生装置を示す図である。浮上ヘッド複合体の構成は第1
の実施例と同様であるため省略する。第1の実施例と同
様図示の様に座標系を設定する。光磁気ディスク1、対
物レンズアクチュエータ3、対物レンズ4、スピンドル
モータ62、スライダ10、ロードビーム30、磁性対31、ね
じ64、車輪65は第1の実施例と同じものである。キャリ
ッジ66は取り付け部63を含めて従来例と同じものであ
る。71は永久磁石である。永久磁石71はy軸に平行な方
向に長手方向を有し、長手方向の長さはほぼ光磁気ディ
スク1の記録領域の半径方向の長さに等しい。永久磁石
71は磁性体31の上方に配置され、キャリッジ66が記録領
域の任意の位置にシーク動作を行っても常に磁性体31に
吸引力を与えるように磁性体31の上方のベース67に固定
されている。ベース67は永久磁石71の固定部を除いては
第1の実施例のベース60と同じものである。
以上のように構成された光磁気記録再生装置につい
て、以下その動作について説明する。
スライダ10の浮上状態における記録動作については従
来例と同じであるため省略する。第5図(a)〜(c)
に光磁気ディスク1の面振れによるスライダ10にかかる
力FBの変動を示す。z軸の正の方向を力の正の向きにと
っている。第3図(a)はロードビーム30の弾性部30a
の弾性復元力によりスライダ10にかかる力FAの面振れに
よる変化を示し、従来例とほぼ同じである。第3図
(b)は永久磁石71が磁性体31を上方に吸引する力によ
りスライダ10にかかる力FMの面振れによる変化を示す。
第1の実施例と同様、永久磁石71による吸引力は距離に
対し非線形に急激に変化するため、光磁気ディスク1が
面振れにより上方に移動して磁性体31が永久磁石71に接
近すると大きな力を発生し、下方に移動して距離が大き
くなるとほとんど力が作用しない。おおまかな勾配は第
1の実施例と同じくFAの曲線のほぼ逆であるが、第1の
実施例の永久磁石70とは永久磁石71の配置が異なるため
2階微分の符号と作用する力FMの符号が異なる。第3図
(c)は実際にスライダ10に作用する押し付け力FBの面
振れによる変化を示し、FAとFMの和である。第1の実施
例と同様スライダ10に作用する押し付け力FBの変化FBL
〜FBHはFMの効果により従来例の13図に比較して大幅に
小さくなる。
本実施例の動作及び効果は第1の実施例とほぼ同様で
あるが、第1の実施例に比べ、永久磁石71をキャリッジ
61に搭載する必要がなくなるためシーク動作時の質量の
低減が図れ、より高速シークに適する。
以下、本発明の第3の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
第6図は本発明の第3の実施例における光磁気記録再
生装置を示す図である。浮上ヘッド複合体の構成は第1
の実施例と同様であるため省略する。第1の実施例と同
様図示の様に座標系を設定する。光磁気ディスク1、対
物レンズアクチュエータ3、対物レンズ4、キャリッジ
61、スピンドルモータ72、取り付け部63、スライダ10、
ロードビーム30、磁性対31、ねじ64、車輪65は第1の実
施例と同じものである。72は電磁石で、磁性体31の下方
に所定の間隔を置いてキャリッジ61に搭載されている。
80はフォーカス駆動電流検出回路で、フォーカス動作を
行う対物レンズアクチュエータ3の対物レンズ4のz軸
方向へ駆動するための駆動電流を検出し、対物レンズ4
の移動を検出して光磁気ディスク1のz軸に平行な方向
への変位に相当する電圧に換算し、変位信号として出力
する回路である。81は制御回路で、フォーカス駆動電流
検出回路80からの変位信号を入力とし、電磁石72の駆動
電流に比例した電圧信号である電磁石駆動信号を出力と
する。82は電磁石駆動回路で、制御回路81からの電磁石
駆動信号を入力とし、入力に比例した電磁石駆動電流を
電磁石72に与える。制御回路81は、変位信号と、変位信
号に対応してスライダ10の押し付け力をほぼ一定にする
電磁石72の磁性体31に対する吸引力を与える電磁石駆動
電流に該当する電磁石駆動信号との補正テーブルを有し
ており、変位信号が入力されると補正テーブルから変位
信号に該当する電磁石駆動信号を線型補間により換算し
て出力する。
以上のように構成された光磁気記録再生装置につい
て、以下その動作について説明する。
既に光磁気ディスク1は回転しており、従来例で示し
た記録動作は実行中であるとする。いま、光磁気ディス
ク1が面振れにより変位すると、対物レンズアクチュエ
ータ3のフォーカス動作により対物レンズ4が駆動さ
れ、フォーカス駆動電流が変化する。この時、ロードビ
ーム30の先端が移動するため弾性部30aの歪が変化し、
また磁性体31と電磁石72の距離も変化するため、スライ
ダ10の押し付け力FBが変化する。この時フォーカス駆動
電流検出回路80はフォーカス駆動電流を光磁気ディスク
1の変位に換算し、変位信号として制御回路81に出力す
る。制御回路81は入力された変位信号の近傍2点の変位
信号データと電磁石駆動信号データを内蔵する補正テー
ブルから取り出し、線型補間により入力変位信号に該当
する電磁石駆動信号を出力する。補正テーブルには変位
信号と押し付け力を一定にする電磁石駆動電流に該当す
る電磁石駆動電圧のデータが記述されているため、出力
される電磁石駆動信号は押し付け力を一定にする補正さ
れた値である。電磁石駆動回路82は入力された電磁石駆
動信号に該当する電磁石区動電流を電磁石72に与えて電
磁石72が磁性体31を吸引して補正が完了し、スライダ10
の押し付け力は一定となる。
以上のように本実施例によればスライダ10の押し付け
力は補正テーブルの効果により第1、第2の実施例に比
べて非常に精密に一定の値に維持することができ、面振
れに対してスライダ10の浮上量δが極めて優れた安定性
を示す。従って、本実施例はδの値が非常に大きくて空
気膜のばね定数が低く、永久磁石では適切な補正範囲に
入らないような不安定性の大きな系に適している。
なお、第1、第2、第3の実施例ではロードビーム30
に磁性体31を設けたが、ロードビーム30が磁性体で構成
されていても差し支えない。この場合はより軽量化を図
ることができる。
以下、本発明の第4の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
第7図、第8図は本発明の第4の実施例における光磁
気記録再生装置を示す図である。第1の実施例と同様右
手直角座標系を各図のように定義する。第8図は光磁気
記録再生装置の全体図、第7図は第8図の光磁気記録再
生装置に使用される浮上ヘッド複合体の斜視図である。
第7図でスライダ10、ジンバル20、ロードビーム30は
第1の実施例と同じものである。32は圧電素子で、固定
部30bと剛体部30cの間に設けられている。圧電素子32は
通常は平板状であるが、電圧を与えるとx軸方向を中心
軸とする円筒殻状に変形し、ロードビーム30の先端を略
z軸方向に変位させる。第8図で光磁気ディスク1、対
物レンズアクチュエータ3、対物レンズ4、ベース60、
スピンドルモータ62、ねじ64、車輪65は第1の実施例と
同じものである。キャリッジ66は取り付け部63を含めて
第2の実施例と同じものである。フォーカス駆動電流検
出回路80は第3の実施例と同じものである。84は制御回
路で、フォーカス駆動電流検出回路80からの変位信号を
入力とし、圧電素子32の駆動電圧に比例した圧電素子駆
動信号を出力する。85は圧電素子駆動回路で、制御回路
84からの圧電素子駆動信号を入力とし、入力に比例した
圧電素子駆動電圧を圧電素子32に与える。制御回路84
は、変位信号と、変位信号に対応してスライダ10の押し
付け力をほぼ一定にする圧電素子32の変形に該当する圧
電素子駆動電圧を与える圧電素子駆動信号との補正テー
ブルを有しており、変位信号が入力されると補正テーブ
ルから変位信号に該当する圧電素子駆動信号を線型補間
により換算して出力する。
以上のように構成された光磁気記録再生装置につい
て、以下その動作について説明する。
既に光磁気ディスク1は回転しており、従来例で示し
た記録動作は実行中であるとする。いま、光磁気ディス
ク1が面振れにより変位すると、対物レンズアクチュエ
ータ3のフォーカス動作により対物レンズ4が駆動さ
れ、フォーカス駆動電流が変化する。この時、光磁気デ
ィスク1の変位によりスライダ10の押し付け力FBが変化
する。フォーカス駆動電流検出回路80はフォーカス駆動
電流を光磁気ディスク1の変位に換算し、変位信号とし
て制御回路84に出力する。制御回路84は入力された変位
信号の近傍2点の変位信号データと圧電素子駆動信号デ
ータを内蔵する補正テーブルから取り出し、線型補間に
より入力変位信号に該当する圧電素子駆動信号を出力す
る。補正テーブルには変位信号と押し付け力を一定にす
る圧電素子駆動電圧に該当する圧電素子駆動信号のデー
タが記述されているため、出力される圧電素子駆動信号
は押し付け力を一定にする補正された値である。圧電素
子駆動回路85は入力された圧電素子駆動信号に該当する
圧電素子駆動信号を圧電素子32に与えて圧電素子を変形
させ、ロードビーム30の先端を変位させて補正が完了
し、スライダ10の押し付け力は一定となる。
本実施例の効果は第3の実施例とほぼ同様であるが、
磁気的吸引力を使用しない点で、外部磁界が問題となる
ような応用に適当である。
なお、第3、第4の実施例で光磁気ディスク1の変位
を検出する検出器として対物レンズアクチュエータ3を
用いたが、例えば対物レンズ4の近傍に反射型の光学セ
ンサを設けてもよい。この場合は検出器からの出力に積
分等の操作を加える必要がなくなるため、精度の向上が
期待できる。
発明の効果 本発明は、スライダと、スライダに接続したロードビ
ームと、スライダに形成された磁気ヘッドと、磁気ヘッ
ドの位置にレーザ光を照射する光学系と、一端に前記ス
ライダが接続されたロードビームに対し磁気的吸引力を
作用させる永久磁石、または面振れを検出して面振れ信
号を入力としてロードビームの吸引力を制御する電磁
石、または面振れを検出して面振れ信号を入力としてロ
ードビームの変位を制御する電気〜機械変換素子とを備
えたことにより、光磁気ディスクの面振れによるロード
ビーム先端の変化に追従して磁気的吸引力、または電気
〜機械変換系によるロードビーム荷重の補正が行われる
ため、常にほぼ一定のスライダ押し付け力が得られる。
従ってスライダの浮上量がほぼ一定となって光磁気ディ
スクに与えられる磁界の強さが安定し、データの信頼性
が向上する。また、光磁気ディスクとロードビームの取
り付け高さの誤差による押し付け力の変化が無視できる
ようになり、調整行程が省け、コストダウンが図れる。
更に、スライダの浮上量を比較的大きくしてほこりの影
響を避ける場合にも、空気膜のばね定数が低下していて
もほぼ一定の浮上量を安全に得ることができるという数
々の優れた効果を得ることのできる光磁気記録再生装置
を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における光磁気記録再生
装置の全体図、第2図は本発明の第1の実施例における
光磁気記録再生装置の浮上ヘッド複合体の斜視図、第3
図は本発明の第1の実施例における光磁気記録再生装置
の面振れによる押し付け力変化を示す図、第4図は本発
明の第2の実施例における光磁気記録再生装置の全体
図、第5図は本発明の第2の実施例における光磁気記録
再生装置の面振れによる押し付け力変化を示す図、第6
図は本発明の第3の実施例における光磁気記録再生装置
の全体図、第7図は本発明の第4の実施例における光磁
気記録再生装置の浮上ヘッド複合体の斜視図、第8図は
本発明の第4の実施例における光磁気記録再生装置の全
体図、第9図は従来例における光磁気記録再生装置の浮
上ヘッド複合体の斜視図、第10図は従来例における光磁
気記録再生装置の浮上ヘッド複合体の要部を示す図、第
11図は従来例における光磁気記録再生装置の全体図、第
12図は従来例における光磁気記録再生装置の記録動作を
示す図、第13図は従来例における光磁気記録再生装置の
面振れによる押し付け力変化を示す図である。 1……円盤状記録媒体、1b……記録層、2……コイル、
3……対物レンズアクチュエータ、4……対物レンズ、
5……ハブ、10……スライダ、20……ジンバル、30……
ロードビーム、31……磁性体、32……圧電素子、60、67
……ベース、61、66……キャリッジ、70、71……永久磁
石、72……電磁石、80……フォーカス駆動電流検出回
路、81、84……制御回路、82、85……電磁石駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザによる収れん光を光磁気記録媒体の
    記録面に照射する機能を少なくとも有する光学系と、前
    記収れん光の照射される位置に磁界を付与する磁気ヘッ
    ドと、前記磁気ヘッドを搭載して前記光磁気記録媒体に
    近接配置され、前記光磁気記録媒体と前記磁気ヘッドと
    の距離を略所定の値に維持するスライダと、一端に前記
    スライダが接続され弾性変形可能な弾性部を少なくとも
    有し弾性復元力によって前記光磁気記録媒体に接近させ
    る方向の押し付け力を前記スライダに付与するロードビ
    ームと、前記ロードビームの前記弾性部を除く前記スラ
    イダに近い側に設けられた磁性体で構成された磁気吸引
    部と、前記ロードビームを除く部分に設けられ前記磁気
    吸引部を吸引する磁石を設けたことを特徴とする光磁気
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】ロードビームが磁性体で構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の光磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】光磁気記録媒体が円盤状記録媒体であっ
    て、レーザ光を前記円盤状記録媒体に収れんさせるため
    の対物レンズ及び前記対物レンズを前記円盤状記録媒体
    の少なくとも法線方向に移動自在に支持する対物レンズ
    アクチュエータを少なくとも有する光学系と、前記円盤
    状記録媒体の略半径方向に移動自在に構成されたキャリ
    ッジと、ベースと、前記ベースに固定され前記円盤状記
    録媒体の法線方向に平行な方向の中心軸周りの回転トル
    クを与えるスピンドルモータと、スライダから遠い端部
    の弾性部を除く端部を固定部としたロードビームとを有
    し、前記キャリッジには前記光学系と、ロードビームの
    固定部とを固定したことを特徴とする請求項1または2
    記載の光磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】磁石が永久磁石で、キャリッジに搭載され
    ていることを特徴とする請求項3記載の光磁気記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】磁石が永久磁石で、ベースに固定され、円
    盤状記録媒体の半径方向の記録領域と略等しい長手方向
    の長さを有し、前記長手方向がキャリッジの移動方向と
    略平行に配置されたことを特徴とする請求項3記載の光
    磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】磁石が電磁石であって、収れん光入射方向
    に略平行な方向への光磁気記録媒体の変位を検出して変
    位信号を出力する変位検出手段と、前記変位信号を入力
    とし前記変位に対する押し付け力の変化を補正する補正
    テーブルを有して電磁石駆動信号を出力する制御部と、
    前記電磁石駆動信号を入力とし電磁石に駆動電流を供給
    する電磁石駆動部を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の光磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】光磁気記録媒体へレーザを収れんさせて収
    れん光とするための対物レンズ及び前記対物レンズを前
    記収れん光の入射方向に少なくとも略平行に移動自在に
    支持し前記対物レンズを駆動電流により駆動する対物レ
    ンズアクチュエータを少なくとも光学系に有し、変位検
    出手段が前記対物レンズアクチュエータの前記駆動電流
    の検出手段であることを特徴とする請求項6記載の光磁
    気記録再生装置。
  8. 【請求項8】補正テーブルは変位信号の定数倍と電磁石
    駆動電流の定数倍からなることを特徴とする請求項6記
    載の光磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】光磁気記録媒体が円盤状記録媒体であっ
    て、レーザ光を前記円盤状記録媒体に収れんさせるため
    の対物レンズ及び前記対物レンズを前記円盤状記録媒体
    の少なくとも法線方向に移動自在に支持する対物レンズ
    アクチュエータを少なくとも有する光学系と、前記円盤
    状記録媒体の略半径方向に移動自在に構成されたキャリ
    ッジと、ベースと、前記ベースに固定され前記円盤状記
    録媒体の法線方向に平行な方向の中心軸周りの回転トル
    クを与えるスピンドルモータと、スライダから遠い端部
    の弾性部を除く端部を固定部としたロードビームとを有
    し、前記キャリッジには前記光学系と、ロードビームの
    固定部とを固定したことを特徴とする請求項6記載の光
    磁気記録再生装置。
  10. 【請求項10】電磁石がキャリッジに搭載されているこ
    とを特徴とする請求項9記載の光磁気記録再生装置。
  11. 【請求項11】磁性体で構成された磁気吸引部がスライ
    ダで、磁石が対物レンズアクチュエータを構成する磁気
    回路であることを特徴とする請求項3記載の光磁気記録
    再生装置。
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