JPH05120756A - 光磁気記録再生装置用磁気ヘツド及びその調整方法 - Google Patents

光磁気記録再生装置用磁気ヘツド及びその調整方法

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JPH05120756A
JPH05120756A JP28257091A JP28257091A JPH05120756A JP H05120756 A JPH05120756 A JP H05120756A JP 28257091 A JP28257091 A JP 28257091A JP 28257091 A JP28257091 A JP 28257091A JP H05120756 A JPH05120756 A JP H05120756A
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JP
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magneto
optical recording
recording
magnetic
magnetic core
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Application number
JP28257091A
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English (en)
Inventor
Osamu Mizuno
修 水野
Toru Nakamura
徹 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光磁気記録再生装置で用いる磁気ヘッドの磁気
コアと、レーザによる光スポットの位置合わせ調整を容
易にすることを目的とする。 【構成】スライダ40の後端に設けられた磁気コア40
aの媒体対向面上で、データ記録に十分な磁界を発生す
る領域よりも光スポットの相対移動量だけ小さい領域に
アルミ蒸着膜の中心マーク40bを設ける。調整時に媒
体の厚さとスライダ浮上量を加えた厚さを持つガラスデ
ィスク50上にスライダ40を置き、レーザ光5の反射
光で中心マーク40bを読み取るようスライダ40を調
整する。 【効果】レーザ反射光量の差により、磁気コア40aが
光スポット位置に対して適切な位置か否か明確に判定で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子計算機の外部記憶装
置、音楽及び映像信号、その他情報の記録再生装置等に
利用される光磁気記録再生装置用磁気ヘッド及びその調
整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子計算機の発達及び情報の高速大
量伝達の手段の発達と共に、低価格、高密度かつ大容
量、高速転送能力のある不揮発性記憶装置が要求され、
多くは固定磁気ディスク装置が用いられている。しかし
一般に媒体交換できないため装置体積当りの記録密度が
低く、1情報単位あたりの価格が高いという問題があ
る。媒体の交換が可能な磁気ディスク装置もあるが、記
録密度、信頼性の点で課題を残している。光学記録はそ
れらの問題点を解決する技術として現在脚光を浴びてお
り、特に書き換え可能な光磁気記録は多くの方面で期待
されている。
【0003】光磁気記録においては、光変調による記録
手法ではオーバライトが困難なため、近年は磁界変調に
よるオーバライト手法が検討されており、従来数多くの
報告がなされている。前記手法は固定磁気ディスクの記
録手法に類似しており、浮上型の磁気ヘッドにより光磁
気ディスクに与える磁界を変調するが、記録ビットの大
きさは収束したレーザ光の収束径で制御する。
【0004】以下、図面を参照しながら、従来の光磁気
記録再生装置用磁気ヘッド及びその調整方法の一例につ
いて説明する。
【0005】図9〜図12は従来の光磁気記録再生装置
用磁気ヘッド及びその調整方法を示すもので、右手直角
座標系を各図のように設定する。図9は磁気ヘッドの構
造体の斜視図、図10(a)は磁気ヘッド構造体の要部
をx軸の正の方向から見た図、図10(b)は磁気ヘッ
ド要部をz軸の負の方向から見た図、図11は光磁気記
録再生装置の構成図、図12は浮上状態を示す図であ
る。
【0006】図9で10は高透磁率材料であるフェライ
トからなるスライダである。スライダ10のz軸の負の
側の面は表面粗さは0.05μm以下に十分滑らかに形成さ
れている。30はステンレス板等で形成されたy軸方向
を長手方向とするロードビームで、弾性部30a、固定
部30b、剛体部30cから成る。剛体部30cは折り
曲げ加工が施されており、十分剛体と考えてよい。弾性
部30aはx軸方向に十分広く、z軸方向の厚さが十分
薄いため、アスペクト比の効果によりx軸回りのモーメ
ントによる変形のみが可能である。固定部30bは弾性
部30aより厚い材料で構成され、ねじ等によって固定
するための穴が設けられている。便宜上ロードビーム3
0のy軸の負の方向の端を先端と呼ぶ。20はスライダ
10とロードビーム30の相互をロードビーム30の先
端で接続するステンレス板等を材料とするジンバルであ
る。図10(a)、(b)において、ジンバル20には
スライダ10の重心付近にz軸の正の方向に凸である略
球面の凸面20aが形成されており、ロードビーム30
の先端の底面とジンバル20は凸面20aで接触してい
る。ジンバル20はスライダ10のロードビーム30に
対するx軸回り及びy軸回りの相対回転が自在である構
造で、その瞬間回転中心は凸面20aとロードビーム3
0の接触点である。また、ジンバル20はロードビーム
30に比べて薄い材料で構成され、y軸回りのばね定数
はロードビーム30の弾性部30aの約1/20の値で
ある。
【0007】スライダ10、ジンバル20、ロードビー
ム30で磁気ヘッド構造体を構成する。更に、弾性部3
0aは平面ではなく、先端がz軸の負の方向に所定の量
だけ変位した形状になる略円筒曲面に成形されている。
即ち、初期たわみが与えられている。
【0008】便宜上スライダ10のx軸の負の方向の端
を流入端、x軸の正の方向の端を流出端と呼ぶ。スライ
ダ10の流出端にはz軸方向に長手方向を持つフェライ
トで形成された磁気コア10aと磁気ギャップmを有し
ている。2はコイルで、磁気コア10aに巻回されてい
る。磁気コア10aとコイル2により磁気ヘッド100
が構成される。
【0009】図11、図12において1は可換型の光磁
気ディスクで、ポリカーボネート等の透明な基板1a、
垂直磁化容易膜による記録層1b、樹脂等による保護層
1cで構成され、回転中心(図示せず)を中心とする多
数の同心円状もしくはスパイラル状の記録トラックが設
けられている。60は光磁気記録再生装置のベースであ
る。62は光磁気ディスク1にz軸周りの回転トルクを
付与するスピンドルモータで、ベース60に固定されて
いる。光磁気ディスク1はスピンドルモータ62に対し
て基板1aの側でマグネットクランプ等の既知の手段に
よって固定されている。便宜上z軸の負の方向を下方、
正の方向を上方と呼ぶ。
【0010】66はキャリッジで、車輪65によってベ
ース60またはベース60と連続した構造体上をy軸に
平行な方向に移動が自在である。この移動動作をシーク
動作と呼ぶ。
【0011】キャリッジ66には対物レンズ4をz軸及
びy軸に平行な方向に移動させる機能を有する対物レン
ズアクチュエータ3が搭載されている。また、キャリッ
ジ66にはレーザ光5を発生させ、レーザ光5を対物レ
ンズ4に導き、また光磁気ディスク1からの反射光から
信号を検出する光学系が内蔵されている。
【0012】対物レンズアクチュエータ3は例えばムー
ビングコイル型の駆動機構(図示せず)に対して駆動電
流を与えることにより対物レンズ4をz軸及びy軸に平
行な方向に駆動する構造である。対物レンズアクチュエ
ータ3は図12に示すように記録層1bの面振れ及び偏
心に追従して対物レンズ4をz軸及びy軸に平行な方向
に移動させ、レーザ光5を記録層1bの所定の記録トラ
ックに収れん光として照射する。z軸に平行な方向の動
作をフォーカシング動作、y軸に平行な方向の動作をト
ラッキング動作と呼ぶ。
【0013】キャリッジ66には磁気ヘッド構造体を固
定するための取り付け部63が設けられており、磁気ヘ
ッド構造体は固定部30bでねじ64によってキャリッ
ジ66に固定されている。取り付け部63は、スライダ
10が保護層1cの上方に置かれ固定部30bが取り付
け部63に固定された状態では剛体部30cと固定部3
0bは略平行状態となる位置に設けられている。即ち、
この状態では初期たわみの弾性復元力による押し付け力
が弾性部30a、剛体部30cを介してスライダ10に
与えられ、スライダ10を保護層1cに押し付けてい
る。
【0014】対物レンズアクチュエータ3と磁気ヘッド
構造体はキャリッジ66のシーク動作と共に移動する。
図12に示すように、磁気コア10aは、対物レンズ4
に対して光磁気ディスク1を挟んで精密に上方に位置す
るよう調整された後、ロードビーム30を介してねじ6
4によってキャリッジ66に固定されている。この調整
は通常磁気コア10の特定位置と対物レンズ4の中心位
置を相対移動させて行う。
【0015】以上のように構成された光磁気記録再生装
置用磁気ヘッドについて、以下その動作について説明す
る。
【0016】まず、光磁気ディスク1がスピンドルモー
タ62によって回転を始めると、スライダ10の下方の
光磁気ディスク1は速度成分としては略x軸方向のみを
有する。スライダ10の光磁気ディスク1の対向面と保
護層1cの表面が十分に平滑であれば、図12に示すよ
うにスライダ10には流体潤滑理論に従って空気膜によ
る揚力FLが発生し、ロードビーム30による押し付け
力FBと平衡する距離δで保護層1cから浮上する。光
磁気ディスク用いるスライダではほこりの影響を避ける
ため、通常δは数μmになるよう初期たわみを設定す
る。
【0017】対物レンズアクチュエータ3はフォーカス
及びトラッキング動作を行うことによりレーザ光5を記
録層1bの記録トラックに収れんした光スポットとして
照射する。コイル2に電流Iを流すとフェライトからな
る磁気コア10aには磁束φが発生して磁気ギャップm
の近傍では記録に十分な数の磁束φが記録層1bを通過
する。磁気コア10a近傍の記録層1bでは収れんした
レーザ光5の照射により温度が上昇し保磁力が低下して
いるため磁化の向きがφの方向にならい、冷却後の磁化
保持により記録が完了する。この状態でコイル2の電流
を記録する情報で変調すると情報パターンが記録層1b
に磁化の向きとして記録される。
【0018】スライダはジンバル20を介してロードビ
ーム30に接続しているため、x,y軸周りの回動が自
在であり、光磁気ディスク1にうねり等があってもスラ
イダの姿勢がうねりに追従する。
【0019】記録層1bに安定した強度の磁界が与えら
れれば、記録されたデータは十分な信頼性を有し、また
磁気コア10aとコイル2で形成される磁気ヘッド10
0のインダクタンスが十分低ければ高周波記録が可能と
なり、高密度の記録を行うことができる。
【0020】記録トラックを変更する場合のシーク動作
時にはキャリッジ66がy軸に平行な方向にシーク動作
を行い、スライダ10と対物レンズ4が追従して移動す
る。
【0021】以下、前記の光磁気記録再生装置用磁気ヘ
ッドの調整方法について説明する。図12に示すよう
に、まずスライダ10が光磁気ディスク1を浮上し、無
変調のレーザ光5が光スポットとして記録層1bに付与
されている状態で適当な調整用の信号で変調した電流I
をコイル2に流し、調整信号の記録を行う。この時、磁
気コアと光スポットの相対位置が適切であれば記録層1
bに十分な磁界が付与されるため信号は十分なC/Nで
記録されるが、ずれているとデータ信頼性を保証するだ
け十分なC/Nでは記録されない。
【0022】次に、記録された調整信号をレーザ光5の
記録層1bからの反射光によって再生してC/Nを確認
する。C/Nが所定の値以下であればスライダ10を適
当に移動させて磁気コア10aと光スポットの相対位置
を変え、再度調整信号の記録から繰り返す。
【0023】このようにして十分なC/Nが確保されれ
ば固定部30bをねじ64によってキャリッジ66に固
定し、調整が完了する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、次のような課を有していた。
【0025】すなわち、上記方式の記録を行うために
は、レーザ光5による光スポットの位置に十分な強さの
磁界が必要である。しかし、通常磁気コア10aの、記
録に十分な磁界強度である15000〜30000A/
mを与える有効磁界領域の媒体対向面上の大きさは大変
小さく、通常p−p値で100〜300μm程度であ
る。
【0026】一方、光スポット位置と磁気コアの相対位
置は、対物レンズ4の偏心へのトラッキング動作や、ロ
ードビーム30の温度膨張、更に光磁気ディスク1の面
振れによるロードビーム30の傾き等により変動する。
偏心の大きさはキャリッジ66も圧縮を行うが、なお残
る変動範囲はp−p値で70〜80μm程度に達する。
【0027】従って、光スポット位置と磁気コアの有効
磁界領域の中心は±20μm程度の高精度で調整、固定
されなければならない。しかし、上記のように調整信号
の記録再生による調整では光スポットの移動範囲に対す
るマージンが考慮できない。結果として適正な調整が行
われず、トラッキング動作の端の領域では記録不良が起
こったり、温度変化に弱いという課題を有していた。
【0028】本発明は上記課題に鑑み、光スポットとの
位置調整が容易で、データの信頼性の高い光磁気記録再
生装置用磁気ヘッド及びその調整方法を提供するもので
ある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の光磁気記録再生装置用磁気ヘッド及びその調
整方法は、磁気コアと、磁気コアを磁路の一部として使
用するコイル等の起磁力源を有し、磁気コアの光磁気記
録媒体の対向面上に有効磁界領域の外周部からから光ス
ポットの移動領域を除いた領域に記録再生用光学系で検
出可能な反射膜や干渉形状、表面粗さ等のマーカで形成
された中心マークを設けたものである。
【0030】
【作用】本発明は上記した構成によって、光スポットを
合わせるべき磁気コアの中心マークを光学系を介して信
号として検出できるため、磁気コアと光スポットの位置
合わせが極めて正確かつ容易になる。
【0031】
【実施例】以下本発明の一実施例の光磁気記録再生装置
用磁気ヘッド及びその調整方法について、図面を参照し
ながら説明する。
【0032】図1、図2は、本発明の第1の実施例にお
ける光磁気記録再生装置用磁気ヘッドを示すもので、従
来例と同様右手直角座標系を各図のように設定する。図
1(a)はスライダの斜視図、図1(b)は磁気コア近
傍をy軸の負の方向から見た図、図2は磁気コア近傍を
z軸の負の方向から見た図である。
【0033】図1(a)でスライダ40、磁気コア40
aは従来例のスライダ10、磁気コア10aと同じもの
である。磁気コア40aには従来例と同じコイル2が巻
回されているがここでは図示していない。スライダ40
もしくは磁気コア40aのz軸方向の負の側の面、即ち
光磁気ディスクに対向する面を便宜上媒体対向面と呼
ぶ。40bは磁気コア40aの媒体対向面に蒸着された
円盤型のアルミニウム膜であり、反射率が磁気コア40
aの媒体対向面より高い。
【0034】図1(b)で50は治具媒体であるガラス
ディスクであって、従来例で用いた光磁気ディスク1の
厚さとスライダ40の浮上時の浮上量を加えた厚さを有
し、磁気コア40aと光スポットの相対位置調整を行う
際に用いられる。レーザ光5は従来例と同じものであ
る。
【0035】中心マーク40bの位置及び寸法は磁気コ
ア40aが光磁気ディスク1に与える磁界強度を基準に
以下のように設定されている。磁気コア40aが光磁気
ディスク1に与える垂直磁界強度の磁気ギャップmを横
断するx軸方向の分布は図2のグラフに示すようにな
る。ここで、必要磁界強度の現れる座標と磁界強度のピ
ーク値の現れる座標の差を磁気ギャップmに近い側につ
いて求め、その差の距離から光スポットが移動すると仮
定されるp−p値の半分を引く。通常、対物レンズはジ
ッタ方向であるx軸方向への移動は行わないため、仮定
される光スポットの移動量も温度膨張や組立誤差の大き
さを見込めばよい。この値を中心マーク40bの半径と
し、磁界強度のピーク位置の現れるx方向位置でかつy
軸方向の中心位置に中心を持つ中心マーク40bを設定
する。
【0036】y軸方向の磁界強度分布については2次元
性が十分維持されるため、中心付近ではy軸方向の分布
がほぼ均一であり、y軸方向即ちトラッキング方向の光
スポット移動量が微小であれば考慮する必要はない。
【0037】従って中心マーク40bと光スポット移動
範囲を加えた領域は、図2に示すように必要磁界強度以
上の磁界強度が与えられる領域となる。
【0038】本発明の光磁気記録再生装置を搭載する光
磁気記録再生装置のその他の構成は、ロードビーム30
及びジンバル20を含め従来例と同じであるため省略す
る。
【0039】以上のように構成された光磁気記録再生装
置用磁気ヘッド及びその調整方法について、以下図を用
いてその動作を説明する。
【0040】図1(a)に示すように、光スポットと磁
気コア40aの相対位置調整を行う際に、光磁気記録再
生装置にガラスディスク50を搭載し、スライダ40を
ガラスディスク50上に置いて下面からレーザ光5を照
射する。従来例に示した対物レンズアクチュエータ3を
機能させると磁気コア40aの媒体対向面に対してフォ
ーカシング動作を行い、光スポットを形成する。本来の
磁気コア40aの媒体対向面と中心マーク40bの反射
率は明確に異なるため、この時、光学系で反射光量を信
号として検出すれば、光スポットが中心マーク40b上
にあるか否かが明確に判定できる。
【0041】従ってスライダ40をガラスディスク50
上で移動させ、光学系の光量信号が大きくなった時、た
とえば中心マーク40bからの既知の反射光量をL1と
し、他の領域からの既知の反射光量をL2とし、調整中
観測された反射光量をLXとした時、(LX−(L1+
L2)/2)・(L1−L2)≧0となった時、スライ
ダ40を従来例で示したキャリッジ66に固定すれば磁
気コア40aと光スポットの相対位置調整は完了する。
【0042】図2に示した通り中心マーク40bの位置
では光スポットの移動範囲を含めて有効磁界領域内であ
る。更にガラスディスク50はスライダ40の浮上量も
含めた厚さであるため、光磁気ディスク1上をスライダ
40が浮上しても光スポットが有効磁界領域から外れる
ことはない。従って光スポットの照射される位置に必要
磁界強度以上の磁界が常に付与される。
【0043】記録再生動作は従来例と同じであるため省
略する。以上のように本実施例によれば、磁気コア40
aの媒体対向面に高反射率の蒸着膜である中心マーク4
0bを光スポットの移動範囲と有効磁界領域を考慮して
設け、浮上量を考慮したガラスディスク50上でスライ
ダを移動させてレーザ光5の反射光を検出することによ
り、磁気コア40aと光スポットの相対位置調整が極め
て容易かつ正確に行われ、安定した磁界が常に与えられ
る調整が可能となる。
【0044】以下本発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施例に
おける光磁気記録再生装置用磁気ヘッド及びその調整方
法の要部を示すもので、右手直角座標系を図のように設
定する。図3で磁気コア41aは第1の実施例と同じも
のである。磁気コア41aは第1の実施例のスライダ4
0と同じ形状、性能のスライダ(図示せず)に搭載され
ている。中心マーク41bはマーク材料、反射率等は第
1の実施例と同じであるが、その位置、大きさが異なっ
ている。その他の構成は第1の実施例と同じであるため
省略する。
【0045】中心マーク41bの位置及び寸法は磁気コ
ア41aが光磁気ディスク1に与える有効磁界領域を基
準に以下のように設定されている。磁気コア41aが光
磁気ディスク1に与える垂直磁界強度の磁気ギャップm
を横断するx軸方向の分布は図3のグラフに示すように
なる。ここで、有効磁界領域を求め、その中央を中心マ
ーク41bのx軸方向中心とする。さらに有効磁界領域
の両端から光スポットが移動すると仮定されるp−p値
の半分を各々引く。この残った大きさを中心マーク41
bの直径とし、前記のx軸方向中心でかつy軸方向の中
心位置に中心マーク41bを設定する。
【0046】第1の実施例と同じく、y軸方向の磁界強
度分布については中心付近では分布がほぼ均一であり、
トラッキング方向の光スポット移動量が微小であれば考
慮する必要はない。
【0047】従って中心マーク41bと光スポット移動
範囲を加えた領域は、図3に示すように必要磁界強度以
上の磁界強度が与えられる領域となる。
【0048】本発明の光磁気記録再生装置を搭載する光
磁気記録再生装置のその他の構成は、調整用のガラスデ
ィスク50を含め第1の実施例と同じであるため省略す
る。
【0049】本実施例の動作及び効果は第1の実施例と
ほぼ同様であるが、中心マーク41bが大きく設定でき
るため、調整の適正範囲が広がり、調整が容易になる効
果がある。但し、本実施例では磁界強度分布曲線のなだ
らかな側のスロープも中心マーク41bの直径に影響を
与える。スライダの浮上量が変化すると磁界強度分布曲
線も変動するため、スロープのなだらかな側では有効磁
界領域の端部のx座標も比較的大きく変動する。従って
本実施例はスライダの浮上量変動が比較的小さい場合に
メリットの大きい方法と言える。
【0050】以下本発明の第3の実施例について図面を
参照しながら説明する。図4は本発明の第3の実施例に
おける光磁気記録再生装置用磁気ヘッド及びその調整方
法の要部を示すもので、右手直角座標系を図のように設
定する。図4(a)で磁気コア42aは第1の実施例と
同じものである。磁気コア42aは第1の実施例のスラ
イダ40と同じ形状、性能のスライダ(図示せず)に搭
載されている。中心マーク42bはマーク材料、反射率
等は第1の実施例と同じであるが、その形状、大きさが
異なっている。その他の構成は第1の実施例と同じであ
るため省略する。
【0051】中心マーク42bの形状は磁気コア42a
が光磁気ディスク1に与える有効磁界領域を基準に以下
のように設定されている。磁気コア42aが光磁気ディ
スク1に与える垂直磁界の有効磁界領域は図4(a)の
閉曲線内部である。今、光スポットの移動範囲が図4
(b)に示すようにy方向即ちトラッキング方向にe、
そしてx方向即ちジッタ方向にfであるようなe×fの
矩形領域であるとする。従って光スポットの移動量は±
e/2と±f/2である。そこで光スポット移動量を1
/2スケールした(e/2)×(f/2)の小矩形を考
え、前記小矩形を有効磁界領域の閉曲線に内接させて回
転を与えずに一周させる。その時小矩形の移動によって
できる内側の包絡線の内部を中心マーク42bとする。
【0052】本発明の光磁気記録再生装置を搭載する光
磁気記録再生装置のその他の構成は、調整用のガラスデ
ィスク50を含め第1の実施例と同じであるため省略す
る。
【0053】本実施例の動作及び効果は第1の実施例と
ほぼ同様であるが、前記の手順により決定されたマーク
42bの形状はx,y方向共に光スポットの移動範囲を
厳密に考慮したものであり、光スポットの位置を確実に
有効磁界領域内にすることができ、マーク42bの大き
さを最大にすることができる最適設計である。
【0054】以下本発明の第4の実施例について図面を
参照しながら説明する。図5は本発明の第4の実施例に
おける光磁気記録再生装置用磁気ヘッド及びその調整方
法の要部を示すもので、右手直角座標系を図のように設
定する。図5(a)で磁気コア43aは第1の実施例と
同じものである。磁気コア43aは第1の実施例のスラ
イダ40と同じ形状、性能のスライダ(図示せず)に搭
載されている。中心マーク43bはマーク材料、反射
率、外径、位置は第2の実施例と同じであるが、円形の
内側には蒸着膜がなく、ドーナツ型になっている。43
cは中心マーク43bと同じマーク材料で形成された光
スポットを中心マーク43bに誘導するための十字マー
クで、交点を中心マーク43bの中心に持ち、x及びy
軸に平行に形成され、磁気コア43aの媒体対向面全面
に渡っている。その他の構成は第1の実施例と同じであ
るため省略する。
【0055】以上のように構成された光磁気記録再生装
置用磁気ヘッド及びその調整方法について、以下図を用
いてその動作を説明する。
【0056】図5(a)に示すように、光スポットと磁
気コア43aの相対位置調整を行う際に、光スポットを
中心マーク43bから十分に離した位置であるP1に照
射しておく。その後光スポットが十字マーク43cと交
差するP2までスライダをいどうさせる。この時の反射
光量の調整時間に対する変化を図5(b)に示す。十字
マーク43cに光スポットが当たる点P2において、P
1とは明確な光量差が生じて十字マーク43cに光スポ
ットが照射されたことが検出できる。続いてこの例では
y軸に平行な方向にスライダを移動させることにより、
光スポットは図5(a)のP2〜P3の軌跡のようにP
2から十字マーク43cを通って移動し、P3に至る。
P3の存在する領域であるドーナツの穴状の部分にはマ
ーク材料が存在しないため、P2の状態に比べ反射光量
は減少する。図5(b)に示すように反射光量はP2か
らP3に至って減少し、中心マーク43bの内側に光ス
ポットが移動したことが確認されて調整が完了する。
【0057】通常これらの調整はxyステージ等の特定
の軸方向に直線的に移動する調整装置を用いて行われる
ため、P2からP3に至る直線的な移動は困難ではな
い。しかし調整装置と十字マーク43cの相対回転角度
が比較的大きいと、図5(a)のP2からP3に至るま
でに十字マーク43cからはずれ例えばP2からP3’
に至る可能性がある。但しその場合は移動量に対する反
射光量の変化率が小さい、即ち図5(b)のP2からP
3’に至る破線のような状態になるため、異常が容易に
検出できる。
【0058】本実施例の記録再生動作は従来例と同様の
ため省略する。以上のように本実施例によれば、十字マ
ーク43cを備えたことにより、中心マーク43bの位
置が誘導され、調整時に容易に検出できる。更に、中心
マーク43bをドーナツ状としたことにより、調整完了
の判定が容易になる。
【0059】なお、本実施例では十字マーク43cによ
りx軸方向の中心を求めた後光スポットをy軸方向に移
動させて中心マーク43bに至ったが、あらかじめ十字
マーク43cによりx,y方向の各中心を求め、光スポ
ットを直接中心マークの内側へ移動させてもよい。最終
的に反射光量はP3の位置で減少するため調整完了の検
出は明確である。
【0060】更に、本実施例では光スポットを誘導する
ために十字マーク43cを用いたが、本例のようにいず
れか片方の座標軸に沿って調整することを前提とするな
らば、例えば本例ではy軸方向の直線状のマーカのみで
も差し支えない。
【0061】以下本発明の第5の実施例について図面を
参照しながら説明する。図6は本発明の第5の実施例に
おける光磁気記録再生装置用磁気ヘッド及びその調整方
法の要部を示すもので、右手直角座標系を各図のように
設定する。図6(a)は要部をy軸の負の方向から見た
断面図、図6(b)は要部をz軸の負の方向から見た図
である。
【0062】図6(a)で磁気コア44aは第1の実施
例の磁気コア40aとほぼ同じものであるが、中心マー
ク44bが設けられている点が異なる。中心マーク44
bは磁気コア44aの媒体対向面に設けられた円筒状の
凹部であって、直径及び位置は第2の実施例と同じで、
その深さはレーザ光の波長をλとしたときλ/4に設定
されている。
【0063】また中心マーク44bの奥の上面はレーザ
光の反射を行う程度に十分滑らかに形成されている。更
に、磁気コア44aは第1の実施例のスライダ40と同
じ形状、性能のスライダ(図示せず)に搭載されてい
る。ガラスディスク50は第1の実施例と同じものであ
る。その他の構成は第1の実施例と同じであるため省略
する。
【0064】以上のように構成された光磁気記録再生装
置用磁気ヘッド及びその調整方法について、以下図を用
いてその動作を説明する。
【0065】図6(a)のL1に示すように、レーザ光
がz軸の負の方から磁気コア44aの媒体対向面に入射
すると、位置によりL2、L3の2種類の反射光が光学
系に戻る。L2は中心マーク44bの上面からの反射
で、L3は磁気コア44aの中心マーク44bのない領
域からの反射及びガラスディスク50の上面と空気の界
面からの反射である。ここで、中心マーク44bの深さ
はλ/4であるから、L2とL3では光の位相が往復で
λ/2、即ち半波長ずれて逆位相となる。従って、光ス
ポットの当たる位置によりL2とL3の混在する位置で
は反射光が逆位相の干渉を起こして反射光量が減少す
る。
【0066】光スポットを中心マーク44bの内部に移
動させることが調整方法であることは第2の実施例と同
じである。ただし本実施例では反射光量の変化が異な
る。例えば光スポットを図6(b)に示すようにP4〜
P6に至るようスライダを移動させる場合を考える。図
7に反射光量の調整時間に対する変化を示す。図6(b
のように中心マーク44bのない領域であるP4では反
射光の全てがL3であって、図7のように反射光量は最
大値をしめす。その後図6(b)のように光スポットが
中心マーク44bの境界であるP5に移動すると、反射
光はL2とL3がほぼ等しくなり、干渉により反射光量
は図7に示すように最小値を示す。そして図6(b)の
ように光スポットが中心マーク44bの奥の上面である
P6に至ると、反射光は大半がL2で、一部空気とガラ
スディスク50の界面からのL3が混在し、わずかに反
射光量が減少して図7のようになる。従って、P5の位
置は光学系により明確に検出でき、更に中心マーク44
bの内側に光スポットが入ってもP4に対するP6の程
度に光量変化が検出できる。故にP5を過ぎP6程度の
反射光量を検出した時点で調整完了とすればよい。
【0067】本実施例の記録再生動作は従来例と同様の
ため省略する。以上のように本実施例によれば、中心マ
ーク44bにレーザ光の波長の1/4の深さの構造をマ
ーカとして用いることにより、アルミ蒸着膜のマーカと
同様の効果を発揮できるとともにアルミ蒸着等の特殊な
工程が不必要になってコストダウンにつながる。
【0068】なお、本実施例では中心マーク44bの深
さをレーザ波長の1/4としたが、1/4波長の奇数倍
であればよく、磁気ヨーク44aの磁気特性を損なわな
い程度に加工の容易な深さを採用すればよい。
【0069】更に、本実施例では中心マーク44bの形
を円形としたが、第3の実施例の中心マーク42bの形
状でもよく、第4の実施例のように十字マーク43cを
組み合わせても差し支えない。
【0070】以下本発明の第6の実施例について図面を
参照しながら説明する。図8は本発明の第6の実施例に
おける光磁気記録再生装置用磁気ヘッド及びその調整方
法の要部を示すもので、右手直角座標系を各図のように
設定する。図8(a)は要部をy軸の負の方向から見た
断面図、図8(b)は要部をz軸の負の方向から見た図
である。
【0071】図8(a)で磁気コア45aは第5の実施
例の磁気コア44aとほぼ同じものであるが、中心マー
ク45bが設けられている点が異なる。中心マーク45
bは磁気コア45aの媒体対向面に設けられた故意に表
面状態を荒して反射率を低下させた図8(b)のような
円形の面であって、直径及び位置は第2の実施例と同じ
である。
【0072】磁気コア45aは第1の実施例のスライダ
40と同じ形状、性能のスライダ(図示せず)に搭載さ
れている。ガラスディスク50は第1の実施例と同じも
のである。その他の構成は第1の実施例と同じであるた
め省略する。
【0073】本実施例の動作及び効果は第1の実施例と
ほぼ同じであるが、中心マーク45bが反射率が周囲に
対して低下している点が異なる。従ってレーザ反射光量
の低下した状態を磁気コア45aと光スポットの相対位
置調整の目標とする。
【0074】本実施例では中心マーク45bを表面粗さ
の粗い面とするため、エッチング等による中心マーク4
5bの形成が他の実施例に比べ比較的低コストで容易で
ある。
【0075】なお、本実施例では形状を図8(b)のよ
うにしたが、第3の実施例や第4の実施例で用いた形状
にしても差し支えない。
【0076】更に、本発明で上げた各実施例に用いた反
射膜や凹部、荒れた表面状態等のマーカによる中心マー
ク及び誘導用の十字マークは、前記の2種類以上の組合
せによる実現も可能である。例えば、十字マークを荒れ
た面、中心マークを反射膜として組み合わせれば、反射
光量の減少した線である十字マークに沿って光スポット
を移動させ、中心マークに至って反射光量が増大して調
整完了の検出が行われる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明は、磁気コアと、磁
気コアを磁路の一部として使用するコイル等の起磁力源
を有し、磁気コアの光磁気記録媒体の対向面上に有効磁
界領域の外周部からから光スポットの移動領域を除いた
領域に記録再生用光学系で検出可能な反射膜や干渉形
状、表面粗さ等のマーカで形成された中心マーク及び中
心マークに関連させた十字マークを設けることにより、
光スポットを合わせるべき磁気コアの磁界有効領域を中
心マークからの反射光量信号として検出できるため、磁
気コアと光スポットの位置合わせが極めて正確かつ容易
にすることができると共にデータ信頼性が向上し、ひい
ては調整工程の時間が短縮してコストダウンがはかれる
等数々の優れた効果を得ることのできる光磁気記録再生
装置用磁気ヘッド及びその調整方法を実現できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例におけるスライ
ダの斜視図 (b)は同要部側面図
【図2】本発明の第1の実施例における要部底面図及び
特性図
【図3】本発明の第2の実施例における要部底面図及び
特性図
【図4】(a)は本発明の第3の実施例における要部底
面図 (b)は同光スポット移動範囲説明図
【図5】(a)は本発明の第4の実施例における要部底
面図 (b)は同反射光量の変化説明図
【図6】(a)は本発明の第5の実施例における要部側
面断面図 (b)は同要部底面図
【図7】本発明の第5の実施例における反射光量の変化
説明図
【図8】(a)は本発明の第6の実施例における要部側
面断面図 (b)は同要部底面図
【図9】従来例における磁気ヘッド構造体斜視図
【図10】(a)は従来例における磁気ヘッド構造体の
要部側面断面図 (b)は同磁気ヘッド構造体の底面図
【図11】従来例における光磁気記録再生装置の構成図
【図12】従来例における磁気ヘッド及びスライダの動
作説明図
【符号の説明】
2 コイル 5 レーザ光 40 スライダ 40a 磁気コア 40b 中心マーク 50 ガラスディスク

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録再生用光学系のレーザによる光スポッ
    トを光磁気記録媒体に照射してデータの記録再生を行う
    光磁気記録再生装置に用いられ、前記光磁気記録媒体を
    挟んで光スポットの反対側に少なくとも磁気コアと、前
    記磁気コアを磁路の一部として使用する起磁力源を有
    し、前記磁気コアの光磁気記録媒体の対向面上で前記光
    磁気記録媒体の記録方向の磁界が最大になる位置近傍に
    前記記録再生用光学系で検出可能な中心マークを備えた
    ことを特徴とする光磁気記録再生装置用磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】記録再生用光学系のレーザによる光スポッ
    トを光磁気記録媒体に照射してデータの記録再生を行う
    光磁気記録再生装置に用いられ、前記光磁気記録媒体を
    挟んで光スポットの反対側に少なくとも磁気コアと、前
    記磁気コアを磁路の一部として使用する起磁力源を有
    し、前記磁気コアの光磁気記録媒体の対向面上で前記光
    磁気記録媒体の記録方向の磁界の大きさが記録消去に十
    分な値を越える平面の閉領域を有効磁界領域とし、前記
    有効磁界領域の重心位置近傍に前記記録再生用光学系で
    検出可能なマーカで形成された中心マークを設けたこと
    を特徴とする光磁気記録再生装置用磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】記録再生用光学系のレーザによる光スポッ
    トを光磁気記録媒体に照射してデータの記録再生を行う
    光磁気記録再生装置に用いられ、前記光磁気記録媒体を
    挟んで光スポットの反対側に少なくとも磁気コアと、前
    記磁気コアを磁路の一部として使用する起磁力源を有
    し、前記磁気コアの光磁気記録媒体の対向面上で前記光
    磁気記録媒体の記録方向の磁界の大きさが記録消去に十
    分な値を越える有効磁界領域の外周部で形成される境界
    線から所定の距離だけ内側に小さい領域に前記記録再生
    用光学系で検出可能なマーカで形成された中心マークを
    設けたことを特徴とする光磁気記録再生装置用磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】記録再生用光学系のレーザによる光スポッ
    トを光磁気記録媒体に照射してデータの記録再生を行う
    光磁気記録再生装置に用いられ、前記光磁気記録媒体を
    挟んで光スポットの反対側に少なくとも磁気コアと、前
    記磁気コアを磁路の一部として使用する起磁力源を有
    し、前記光スポットが前記磁気コアに対し相対移動しう
    る領域の外周部で形成される境界線の1/2縮尺の形状
    を光スポットマージン形状とし、前記磁気コアの光磁気
    記録媒体の対向面上で前記光磁気記録媒体の記録方向の
    磁界の大きさが記録消去に十分な値を越える有効磁界領
    域の外周部で形成される境界線を有効磁界境界線とし、
    前記有効磁界境界線に前記光スポットマージン形状を前
    記有効磁界境界線に対する相対回転をゼロとしたまま内
    接させつつ一周させた際にできる前記光スポットマージ
    ン形状の包絡線の内、内側の閉曲線より少なくとも内側
    の領域に前記記録再生用光学系で検出可能なマーカで形
    成された中心マークを設けたことを特徴とする光磁気記
    録再生装置用磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】中心マークは、他の領域との境界が凸図形
    である略一様な物理的特性を有するマーカから成る閉領
    域であって、前記閉領域の寸法は磁気コアが記録に有効
    な磁界を発生する領域よりも記録再生用レーザスポット
    の可動範囲の分小さいことを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の光磁気記録再生装置用磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】中心マークは、直行する2直線により形成
    された十字型の誘導マークであることを特徴とする請求
    項1から4いずれかに記載の光磁気記録再生装置用磁気
    ヘッド。
  7. 【請求項7】中心マークに加えて、前記中心マークの略
    重心を通過する直線状の誘導マークを備えたことを特徴
    とする請求項1から4いずれかに記載の光磁気記録再生
    装置用磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】中心マークの外形から所定の幅の内側には
    マーカが存在しないことを特徴とする請求項1から4い
    ずれかに記載の光磁気記録再生装置用磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】中心マークがアルミ蒸着膜等の高反射率の
    反射膜であることを特徴とする請求項1から4いずれか
    に記載の光磁気記録再生装置用磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】中心マークが記録再生用レーザ光の波長
    の略1/4の奇数倍の深さの凹部であることを特徴とす
    る請求項1から4いずれかに記載の光磁気記録再生装置
    用磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】マーカが荒れた表面状態であることを特
    徴とする請求項1から4いずれかに記載の光磁気記録再
    生装置用磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】磁気コアは光磁気記録媒体との相対速度
    により揚力を受けるスライダに搭載されたことを特徴と
    する請求項1から4いずれかに記載の光磁気記録再生装
    置用磁気ヘッド。
  13. 【請求項13】磁気コアの光磁気記録媒体の対向面上
    で、光磁気記録媒体の記録方向の磁界が最大になる位置
    近傍に中心マークを備えた光磁気記録再生装置用磁気ヘ
    ッドを用い、記録再生用光学系のレーザ光を中心マーク
    に照射し、前記レーザ光の反射光量の相違を前記記録再
    生用光学系で検出し、前記反射光量の相違に従って前記
    磁気コアを光スポットに対して前記光磁気記録媒体の記
    録面に略平行な面内で移動させて、前記光スポットと前
    記磁気コアの相対位置調整を行うことを特徴とする光磁
    気記録再生装置用磁気ヘッドの調整方法。
  14. 【請求項14】中心マークからの既知の反射光量をL1
    とし、他の領域からの既知の反射光量をL2とし、調整
    中観測された反射光量をLXとした時、(LX−(L1
    +L2)/2)・(L1−L2)≧0である状態を調整
    完了とすることを特徴とする請求項13記載の光磁気記
    録再生装置用磁気ヘッドの調整方法。
  15. 【請求項15】光磁気記録媒体と略等しい厚さを有し、
    かつレーザ光に対して透明な物質で構成された治具媒体
    を用い、光磁気記録再生装置に前記治具媒体を記録再生
    が可能な状態に搭載し、磁気コアを前記治具媒体に接触
    させつつ光スポットに対して相対移動させることを特徴
    とする請求項13記載の光磁気記録再生装置用磁気ヘッ
    ドの調整方法。
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