JP2961476B2 - 鉢植え栽培用土壌ブロック及びそれを用いた鉢植え植物の栽培方法 - Google Patents

鉢植え栽培用土壌ブロック及びそれを用いた鉢植え植物の栽培方法

Info

Publication number
JP2961476B2
JP2961476B2 JP4350579A JP35057992A JP2961476B2 JP 2961476 B2 JP2961476 B2 JP 2961476B2 JP 4350579 A JP4350579 A JP 4350579A JP 35057992 A JP35057992 A JP 35057992A JP 2961476 B2 JP2961476 B2 JP 2961476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
layer
soil
potted plant
soil block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4350579A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06105622A (ja
Inventor
欽也 小川
陽一 平沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP4350579A priority Critical patent/JP2961476B2/ja
Priority to DE4326031A priority patent/DE4326031A1/de
Priority to US08/101,313 priority patent/US5383943A/en
Priority to GB9316393A priority patent/GB2269814B/en
Publication of JPH06105622A publication Critical patent/JPH06105622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2961476B2 publication Critical patent/JP2961476B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G27/00Self-acting watering devices, e.g. for flower-pots
    • A01G27/02Self-acting watering devices, e.g. for flower-pots having a water reservoir, the main part thereof being located wholly around or directly beside the growth substrate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/18Materials not provided for elsewhere for application to surfaces to minimize adherence of ice, mist or water thereto; Thawing or antifreeze materials for application to surfaces

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉢植え栽培用土壌ブロ
ック及びそれを用いた鉢植え植物の栽培方法に関し、さ
らに詳しくは、長期間水をやらずに鉢植え植物を栽培す
ることができる鉢植え栽培用土壌ブロック及びそれを用
いた鉢植え植物の栽培方法に関する。
【0002】
【発明の背景】盆栽等の鉢植え植物を栽培する場合、最
も重要で且つ困難な問題として水の管理が挙げられる。
すなわち、水を多く与え過ぎると根が腐り、一方で水が
不足すると枯れてしまう恐れがある。従来の鉢植え植物
の水の管理のやり方は、例えば毎日定期的に一定量の水
をやるか、あるいは鉢植え植物を植えている土壌の湿り
具合を定期的に観察し、乾燥していると見られる場合に
はその乾燥が十分に解消する程度に水をやるというよう
な作業を繰り返していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常の土壌で
は水をやった直後は極めて水分量が多く、過剰な状態と
なり易い。一方、その後は急速に蒸発して水分量が低下
し、水不足になり易い。また、上記のような方法では、
毎日あるいは数日おきに水をやらなければならず、手間
がかかるばかりでなく、家を留守にする等で長期間水を
やることができない場合には水不足で枯れる恐れもあ
る。そのために水を通常よりも過剰にやることは根腐れ
の原因となる。
【0004】従って本発明は、長期間適量の水分を保持
し、水の管理の容易な鉢植え栽培用土壌ブロック及びそ
れを用いた鉢植え植物の栽培方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、特許
請求の範囲の請求項1に記載してあるように、保水層
と、その上層の疎水層と、さらにその上層の土壌層とを
含む鉢植え栽培用土壌ブロックを提供するものである。
【0006】また本発明は、特許請求の範囲の請求項2
に記載してあるように、前記保水層は砂層、水層、及び
水を保持した砂層のいずれかからなるものである請求項
1に記載の鉢植え栽培用土壌ブロックを提供するもので
ある。
【0007】また本発明は、特許請求の範囲の請求項3
に記載してあるように、前記疎水層は砂及び/又は土の
粒子を撥水剤で処理した疎水性粒子を含むものである請
求項1又は請求項2に記載の鉢植え栽培用土壌ブロック
を提供するものである。
【0008】また本発明は、特許請求の範囲の請求項4
に記載してあるように、前記疎水層は撥水性メンブレン
を含むものである請求項1又は請求項2に記載の鉢植え
栽培用土壌ブロックを提供するものである。
【0009】また本発明は、特許請求の範囲の請求項5
に記載してあるように、前記撥水性メンブレンは不織
布、織布、編物のいずれかを撥水剤で処理したものであ
る請求項4に記載の鉢植え栽培用土壌ブロックを提供す
るものである。
【0010】また本発明は、特許請求の範囲の請求項6
に記載してあるように、前記撥水剤はシリコーン系又は
フッ素系撥水剤である請求項3又は請求項5に記載の鉢
植え栽培用土壌ブロックを提供するものである。
【0011】また本発明は、特許請求の範囲の請求項7
に記載してあるように、前記保水層と疎水層との間又は
保水層上部に前記保水層上の各層を支持する多孔性の支
持体を設けてなる請求項1ないし請求項6のいずれかに
記載の鉢植え栽培用土壌ブロックを提供するものであ
る。
【0012】また本発明は、特許請求の範囲の請求項8
に記載してあるように、前記土壌層は一般土壌、及びピ
ートモス又は吸水性ポリマーを含む土壌、のいずれかで
ある請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の鉢植え
栽培用土壌ブロックを提供するものである。
【0013】また本発明は、特許請求の範囲の請求項9
に記載してあるように、請求項1ないし請求項8のいず
れかに記載の鉢植え栽培用土壌ブロックの前記土壌層に
鉢植え植物を植え、前記保水層に水を供給することを特
徴とする鉢植え植物の栽培方法を提供するものである。
【0014】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
0に記載してあるように、前記保水層に保水される水分
が一定水面レベルを保つように水を供給する請求項9に
記載の鉢植え植物の栽培方法を提供するものである。
【0015】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
1に記載してあるように、密閉された容器の下方からこ
の容器に収容された水を前記保水層に供給する請求項1
0に記載の鉢植え植物の栽培方法を提供するものであ
る。
【0016】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
2に記載してあるように、請求項1ないし請求項8のい
ずれかに記載の鉢植え栽培用土壌ブロックの前記土壌層
に盆栽を植え、前記保水層に水を供給することを特徴と
する盆栽の栽培方法を提供するものである。
【0017】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
3に記載してあるように、前記保水層に保水される水分
が一定水面レベルを保つように水を供給する請求項12
に記載の盆栽の栽培方法を提供するものである。
【0018】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
4に記載してあるように、密閉された容器の下方からこ
の容器に収容された水を前記保水層に供給する請求項1
3に記載の盆栽の栽培方法を提供するものである。
【0019】また本発明は、特許請求の範囲の請求項1
5に記載してあるように、請求項1乃至請求項8のいず
れかに記載された鉢植栽培用土壌ブロックを入れた内容
器と、水を入れる密閉外容器とを備え、前記外容器は下
部に制御孔を有し、前記内容器と外容器の下部が相互に
連通している鉢植え栽培用ポットを提供するものであ
る。
【0020】以下、本発明を詳しく説明する。本発明に
係る鉢植え栽培用土壌ブロックは、保水層と、その上層
の疎水層と、さらにその上層の育成土壌層とを含む3層
構造の土壌塊である。
【0021】本発明に用いられる保水層は、砂層、水
層、あるいは水を保持した砂層で構成することができる
が、保水層を水層とした場合には、保水層と疎水層との
間又は保水層上部に多孔性の板を設けて上層を支持する
ようにするとよい。
【0022】すなわち、このように保水層の上に多孔板
のような上層を支持する支持体を設けた場合には、保水
層自体が上層を支持する必要がないので、保水層を砂等
よりも目の粗い小石等でも構成することができ、さらに
は砂等の充填物を一切用いない水層等でもよくなる。
【0023】本発明に用いられる疎水層は、撥水性の概
念を含むいわゆる疎水性の性質を有する層であり、例え
ば疎水性粒子を含む層である。また、撥水性メンブレン
や連続気泡型発泡体等を含む層であってもよい。
【0024】疎水性粒子を疎水層に用いる場合は、疎水
性粒子は疎水性を有する粒子状のものであればよく、そ
の材料は無機系あるいは有機系を問わず、いかなるもの
も利用可能である。この疎水性粒子としては、砂や土の
粒子表面を撥水剤で処理したものが実用的である。これ
らを単独あるいは混合して用いることができるが、特に
砂を撥水剤で処理した撥水砂が好ましい。
【0025】撥水性メンブレンを疎水層に用いる場合
は、撥水性メンブレンとしては、不織布、織布、編物等
を撥水剤で処理したものが使用できる。その素材として
は耐候性に優れているものが望ましく、特にビニロン、
ポリエステル、ポリプロピレン等が好ましい。
【0026】使用される撥水剤としては、一般に撥水剤
として使用されているものであれば特に限定されずに利
用できるが、特にシリコーン系、フッ素系のものが好ま
しい。なかでも、シリコーン系のものが撥水性能及び経
済的観点からみて特に好ましい。なお、油を撥水剤とし
て用いることもできる。
【0027】シリコーン系撥水剤としては、例えば、次
の一般式〔化1〕であらわされるシリコーン化合物が挙
げられ、このまま直接(無溶剤)又はトルエン、キシレ
ン、トリクレンなどの溶剤に希釈して、あるいはエマル
ジョンタイプとして使用する。また、ジブチルスズジラ
ウレート、ジブチルスズジアセテート、ジオクチルスズ
ラウレート、鉄オクテートなどの硬化触媒を使用しても
よい。
【0028】
【化1】 R1aR2bSiOx [R1は同種又は異種の非置換又は置換1価炭化水素
基;R2は加水分解可能な基、−OH又は−Hから選択
される同種又は異種の基;a、b は、0≦a<4、0≦b
≦4、0<a+b≦4で示される数; x=(4−a−b)/2 を表わす。]
【0029】例えば、一般式〔化1〕で、R1は、メチ
ル、エチル、プロピル、デシルなどの炭素数1〜15の
アルキル基、ビニル、アリルなどのアルケニル基、フェ
ニルなどのアリール基、シクロアルキル基、CH3CH2
CH2− などの上記の基の炭素原子に結合した水素原子
の一部又は全部をハロゲン原子又シアノ基などで置換し
た基である。
【0030】また、R2は、アルコキシ基、アシロキシ
基、ケトキシム基、アミノ基、アミノキシ基、アミド
基、エノキシ基、アルケニルオキシ基などの加水分解可
能な基、塩素などのハロゲン基、−OR3(R3はNa又
はK)、−OH、−H などである。
【0031】具体的なシリコーン化合物としては、例え
ば〔化2〕から〔化5〕で示される次の化合物又はその
部分加水分解物が使用される。
【化2】 HO-Si(ONa)(CH3)-[OSi(ONa)CH
3]n-OH (n : 0,1,2)
【化3】 CH3-[SiO(CH3)2]mー[SiO(H)(C
3)]lーSi(CH3)3 (l,m : 0又は整数)
【化4】 R4-[SiO(CH3)2]k-Si(CH3)24 (K : 整数、R4:−OH、−CH=CH2、OCH3
【化5】 CH3SiCl3、C1021SiCl3、CF3CH
2CH2SiCl3、CH3Si(OCH3)3 また、
【化6】 (CH3)3SiNH-Si(CH3)3 のシラザン化合物も本発明に使用される撥水剤として有
用である。
【0032】砂や土の粒子を撥水剤により処理して疎水
性粒子を製造する場合、その表面処理方法としては、通
常、粉体の表面処理に用いられている方法に従えばよ
い。例えば、メカノケミカルな方法で各種シリコーン油
と砂を混合して表面処理を行うことにより撥水砂を得る
ことができる。
【0033】疎水性粒子としては、上記した撥水砂など
の外に、表面が疎水性である高分子ポリマー(プラスチ
ック)の微粒子が利用できる。なかでもオルガノシリコ
ーン系のものが好ましく、ポリメチルシルセスキオキサ
ンが特に好ましい。
【0034】また、例えば廃プラスチックを粒子状に粉
砕したものを利用することもでき、これによって廃プラ
スチックの有効利用が行なわれ廃プラスチックのゴミ処
理問題が解決される。これらの高分子ポリマーをさらに
撥水処理して用いることも可能である。
【0035】なお、具体例として上述した疎水性粒子以
外にも、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコ
ニア、酢酸バナジウム、酸化鉄等の疎水性粒状金属酸化
物、ガラスビーズ、オイルシェルの粉砕品、オイルサン
ド等の疎水性粒子も利用できることは言うまでもない
が、特には、これらの表面がシリコーン系撥水剤で処理
されたものが更に好ましい。ただし、オイルシェル、オ
イルサンドはシリコーン処理しないものでも有効に用い
ることができる。
【0036】疎水層の疎水性は、疎水層を構成する疎水
性粒子や撥水性メンブレン等の種類や疎水層の厚さを変
化させることにより任意に調整可能である。すなわち、
疎水層を構成する疎水性粒子の種類、大きさ、形状ある
いは撥水性メンブレンの種類、材質等、及び疎水層の土
壌表面からの深度、水の制御率等に応じ、適宜必要に応
じて各条件を選択すればよい。例えば、疎水性粒子であ
る撥水砂と非疎水性粒子である撥水剤未処理の普通の砂
とを適宜混合し、疎水性の強弱を調節することもでき
る。
【0037】例えば疎水層の厚さは、鉢植えで栽培する
植物の種類、特に植物の水の必要量に応じて定められ
る。サツキ等の水分の必要量が多いものでは、疎水層の
厚さは0.2〜2.0cmと比較的薄くてよいが、松や
ミカン等では1.0〜5.0cmと比較的厚い層を用い
るのが好ましい。
【0038】本発明の疎水層は、疎水性粒子等の疎水性
材料から実質的に構成されていればよく、他の性質を有
する粒子等が混合していても層全体として疎水性の性質
が失われていなければ本発明の範囲である。さらに用途
に応じて、疎水性が疎水層全体で失われない範囲内で、
他の有用な性質を有する粒子等を疎水層に混合させるこ
とも可能である。また、サツキ等の場合には、疎水砂等
に適宜一般砂を混合し、透水性を上げることも好まし
い。
【0039】次に、疎水層上に設ける土壌層は、鉢植え
栽培に使用される通常の土壌を用いることができる。そ
の厚さは、鉢植え植物の根の状況に応じて任意に設定す
ることができる。
【0040】特に水を多く必要とする鉢植え植物に対し
ては、通常の土壌にピートモスや保水性ポリマーで処理
した砂、吸水性ポリマーと土壌の混合物等、吸水性の高
い土壌を用いるようにするのが好ましい。
【0041】水分をそれほど必要としない場合には、通
常の土壌と撥水砂を適宜混合した土壌層としてもよい。
水耕栽培が可能なほど根圏の水分量が高いことが好まし
い場合は、撥水層を上部に設けるようにしてもよい。こ
れにより、水分の蒸発を防止できる。
【0042】次に、本発明の鉢植え栽培用土壌ブロック
を用いて鉢植え植物を栽培するには、鉢の中に本発明の
鉢植え栽培用土壌ブロックを入れ、土壌層に鉢植え植物
を植え、通常の方法で水をやればよい。
【0043】既に作製済みの鉢植え栽培用土壌ブロック
を鉢に入れるようにしてもよいが、一般的にはその材料
と鉢を用意して鉢の中で前述した3層構造を形成し、鉢
植え栽培用土壌ブロックを作製してもよい。
【0044】鉢植えにした植物は、通常の方法で土壌の
上から水をやるようにしてもよいが、疎水層の存在を考
慮すると、保水層が存在している下層側から水を直接供
給するのが好ましい。その手段としては、例えば密閉し
た給水タンクの下方から鉢の中の盆栽用土壌ブロックの
下層側に水を徐々に供給し、下部で一定水位を維持する
ようにするのが好ましい。
【0045】
【実施例】次に本発明を実施例を挙げて説明する。本発
明はこれに限定されるものではない。
【0046】図1は、鉢植え栽培用ポットに鉢植え栽培
用土壌ブロックを入れた一例を示す。鉢植え栽培用ポッ
ト10は二重構造となっており、鉢植え栽培用土壌ブロ
ック20を入れた内容器11の周りに給水タンク(外容
器)12が設けられており、給水タンク12内に水13
が入っている。給水タンク11には、最上部付近に給水
口14と気抜き孔15が、最下部付近に制御孔16が設
けられ、いずれも開閉自在となっている。また、内容器
11と給水タンク12とは最下部で開閉自在の連通孔1
7を介して連通されている。
【0047】[実施例1]図1に示した構造の高さ30
cmの鉢植え栽培用ポット10の内容器11に、まず底
部から3cmまで通常の砂を入れ、この砂層を保水層2
1とする。なお、底部から3cmの位置に連通孔17が
設けられているものとする。また、連通孔17の位置を
調節できるよう構成した場合は、その位置にくるよう調
節する。
【0048】次に、前記保水層の上に、4号砂にシラン
を0.06%処理した撥水砂と普通砂を1:1に混合し
て5cmの厚さに入れ、この層を撥水層(疎水層)22
とする。次に、前記撥水層22の上に、7号砂を5cm
の厚さに入れ(砂層23)、さらにその上に通常の土壌
を10cmの厚さに入れ、これを土壌層24とする。
【0049】このように、図1の構成の鉢に上述した各
土壌層を入れ、給水タンク12に水を2リットル入れ
る。この鉢を実施例1とする。
【0050】そして、制御孔16を閉じ、気抜き孔15
を開放にした状態で給水口14から水を給水タンク12
に供給する。満杯になったら給水を止め、給水口14及
び気抜き孔15を閉じ、制御孔16を開放にしておく。
この状態では、給水タンク14の水は、水圧によって連
通孔17を介して徐々に鉢植え栽培用土壌ブロック20
に滲み込んで保水層21に保水される。
【0051】保水層21の水レベルが下がると、連通孔
17から空気が給水タンク12内に入り、逆に水13が
保水層21に供給される。そして、水レベルが連通孔1
7の高さにまで達すると、空気が連通孔17を介して給
水タンク12内に入らず、水13の給水が止る。
【0052】[比較例1]撥水砂の代りに4号砂からな
る砂層を前記撥水層22の代りに同じ高さに入れた土壌
構成のものを作製し、それ以外の条件は実施例1と全く
同じに設定する。これを比較例1とする。
【0053】[比較例2]比較例1と同じ構成の土壌ブ
ロックを給水タンクを設けていない通常の鉢に入れ、適
量の水を土壌の上からかける。これを比較例2とする。
【0054】上記3種の鉢を、35℃の温室の中に放置
し、各例の土壌層24の水分量の変化を測定した。図2
は、その結果を示す。
【0055】放置直後では、実施例1の土壌層24の水
分量は35%程度と適度な湿り気を帯びているのに対
し、比較例1及び比較例2の土壌層24の水分量は60
%程度とかなり過剰であった。
【0056】その後、実施例1の水分量は20日経過後
でも放置直後とほとんど変化がなかった。これに対し、
比較例1の水分量は数日間は放置直後と変化がなかった
が、その後急速に水分量が低下し、10日経過後には給
水タンクは空となり、水分量は25%にまで低下した。
また、比較例2の水分量は放置直後から急速に低下し、
2日経過後には水分量は23%にまで低下した。
【0057】[実施例2]土壌層24にメトローズ65
SH−400の3%水溶液を固形分で1.5%になるよ
うに混合させた以外は実施例1と全く同じ条件とした。
【0058】[比較例3]土壌層24にメトローズ65
SH−400の3%水溶液を固形分で1.5%になるよ
うに混合させた以外は比較例1と全く同じ条件とした。
【0059】実験の結果、実施例2では育成土壌層の水
分量は放置直後は42%で、その後20日経過しても変
化がなかった。一方、比較例3では放置直後の水分量が
62%であったのに対し10日経過後には42%にまで
低下した。
【0060】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、土壌
の水分量を適量のまま長期間保つことができるので、鉢
植え植物の水の管理が容易となり、長期間水をやらなく
ても済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の鉢植え栽培ポットに鉢植え栽
培用土壌ブロックを入れた様子を示す断面図である。
【図2】実施例1、比較例1及び比較例2の水分量の経
時的変化を表わすグラフである。
【符号の説明】
10 鉢植え栽培用ポット 11 内容器 12 給水タンク(外容器) 13 水 14 給水口 15 気抜き孔 16 制御孔 17 連通孔 20 鉢植え栽培用土壌ブロック 21 保水層 22 撥水層(疎水層) 23 砂層 24 土壌層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 1/00 303 A01G 9/02 A01G 9/10 A01G 27/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保水層と、その上層の疎水層と、さらに
    その上層の土壌層とを含む鉢植え栽培用土壌ブロック。
  2. 【請求項2】 前記保水層は水層、及び水を保持した砂
    層のいずれかからなるものである請求項1に記載の鉢植
    え栽培用土壌ブロック。
  3. 【請求項3】 前記疎水層は砂及び/又は土の粒子を撥
    水剤で処理した疎水性粒子を含むものである請求項1又
    は請求項2に記載の鉢植え栽培用土壌ブロック。
  4. 【請求項4】 前記疎水層は撥水性メンブレンを含むも
    のである請求項1又は請求項2に記載の鉢植え栽培用土
    壌ブロック。
  5. 【請求項5】 前記撥水性メンブレンは不織布、織布、
    編物のいずれかを撥水剤で処理したものである請求項4
    に記載の鉢植え栽培用土壌ブロック。
  6. 【請求項6】 前記撥水剤はシリコーン系又はフッ素系
    撥水剤である請求項3又は請求項5に記載の鉢植え栽培
    用土壌ブロック。
  7. 【請求項7】 前記保水層と疎水層との間又は保水層上
    部に前記保水層上の各層を支持する多孔性の支持体を設
    けてなる請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の鉢
    植え栽培用土壌ブロック。
  8. 【請求項8】 前記土壌層は一般土壌、及びピートモス
    又は吸水性ポリマーを含む土壌、のいずれかである請求
    項1ないし請求項7のいずれかに記載の鉢植え栽培用土
    壌ブロック。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の鉢植え栽培用土壌ブロックの前記育成土壌層に鉢植
    え植物を植え、前記保水層に水を供給することを特徴と
    する鉢植え植物の栽培方法。
  10. 【請求項10】 前記保水層に保水される水分が一定水
    面レベルを保つように水を供給する請求項9に記載の鉢
    植え植物の栽培方法。
  11. 【請求項11】 密閉された容器の下方からこの容器に
    収容された水を前記保水層に供給する請求項10に記載
    の鉢植え植物の栽培方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項8のいずれかに
    記載の鉢植え栽培用土壌ブロックの前記土壌層に盆栽を
    植え、前記保水層に水を供給することを特徴とする盆栽
    の栽培方法。
  13. 【請求項13】 前記保水層に保水される水分が一定水
    面レベルを保つように水を供給する請求項12に記載の
    盆栽の栽培方法。
  14. 【請求項14】 密閉された容器の下方からこの容器に
    収容された水を前記保水層に供給する請求項13に記載
    の盆栽の栽培方法。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記
    載された鉢植栽培用土壌ブロックを入れた内容器と、水
    を入れる密閉外容器とを備え、前記外容器は下部に制御
    孔を有し、前記内容器と外容器の下部が相互に連通して
    いる鉢植え栽培用ポット。
JP4350579A 1992-08-08 1992-12-04 鉢植え栽培用土壌ブロック及びそれを用いた鉢植え植物の栽培方法 Expired - Fee Related JP2961476B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4350579A JP2961476B2 (ja) 1992-08-08 1992-12-04 鉢植え栽培用土壌ブロック及びそれを用いた鉢植え植物の栽培方法
DE4326031A DE4326031A1 (de) 1992-08-08 1993-08-03 Bodenblock zur Topfpflanzenzüchtung und Verfahren zur Züchtung von Topfpflanzen unter Verwendung desselben
US08/101,313 US5383943A (en) 1992-08-08 1993-08-03 Soil block for pot plant cultivation and a method of cultivating pot plants using the same
GB9316393A GB2269814B (en) 1992-08-08 1993-08-06 Methods, pot assemblies and soil blocks for pot plant cultivation

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23289192 1992-08-08
JP4-232891 1992-08-08
JP4350579A JP2961476B2 (ja) 1992-08-08 1992-12-04 鉢植え栽培用土壌ブロック及びそれを用いた鉢植え植物の栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06105622A JPH06105622A (ja) 1994-04-19
JP2961476B2 true JP2961476B2 (ja) 1999-10-12

Family

ID=26530724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4350579A Expired - Fee Related JP2961476B2 (ja) 1992-08-08 1992-12-04 鉢植え栽培用土壌ブロック及びそれを用いた鉢植え植物の栽培方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5383943A (ja)
JP (1) JP2961476B2 (ja)
DE (1) DE4326031A1 (ja)
GB (1) GB2269814B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103299850A (zh) * 2013-06-07 2013-09-18 无锡天惠塑机有限公司 智能花盆
KR101834938B1 (ko) * 2017-06-07 2018-03-06 에이에프티주식회사 부직포를 이용한 화분 제작 방법 및 부직포 화분

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2216192T3 (es) * 1997-07-03 2004-10-16 Ntc-Europe Sa Utilizacion de metilsilicanatos para favorecer la economia del agua.
DE19745736A1 (de) * 1997-10-16 1999-04-22 Wacker Chemie Gmbh Verfahren zur Behandlung von wasserhaltigen Erdgas- und Erdgasspeicherbohrungen
US6793824B2 (en) * 1998-02-05 2004-09-21 E. I. Du Pont De Nemours And Company Water purification apparatus
US6094862A (en) * 1998-06-26 2000-08-01 Fuchigami; Leslie H. Vacuum reservoir liquid delivery apparatus
NL1009780C2 (nl) * 1998-07-31 2000-02-01 Peter Hubertus Elisabeth Van D Plantpot.
US6134833A (en) * 1998-08-24 2000-10-24 Planter Technology Self-watering plant container
ITRM20000130A1 (it) * 2000-03-14 2001-09-14 Giampiero Fidotti Vaso a riserva d'acqua per la coltivazione di piante da appartamento.
US8112936B1 (en) * 2005-11-18 2012-02-14 Andy Eugene Maslin Container-based plant husbandry apparatus and controlled horticultural environment for using same
JP4856287B2 (ja) 2009-03-04 2012-01-18 パナソニック株式会社 貯水性構造体とその形成法
US20100319251A1 (en) * 2009-06-22 2010-12-23 Jui-Chang Su Fallow-free aerobic garden
CN101849455B (zh) * 2010-04-06 2011-12-28 上海市园林科学研究所 利用棉花秸秆改良滨海盐渍土的方法
US20110271591A1 (en) * 2010-05-06 2011-11-10 Walton Charles F Method for maintaining plants
US20120082971A1 (en) * 2010-09-30 2012-04-05 Charlie-Kao Industry Co., Ltd. Planting toy kit
JP5214070B1 (ja) * 2011-07-29 2013-06-19 パナソニック株式会社 人工土壌構造体及びその形成方法
US20130291435A1 (en) * 2012-05-07 2013-11-07 Beverly Ann Gettig Double-walled planter with water reservoir and water level gauge
CN104170604A (zh) * 2013-05-23 2014-12-03 南昌金桔花生态农业有限公司 绞股蓝的种植工艺
CN103621347A (zh) * 2013-11-20 2014-03-12 阮西芬 一种多功能花盆
CN103733909B (zh) * 2014-01-14 2015-07-01 刘尧臣 一种可处理生活污水的植物移植栽培装置
CN103787752B (zh) * 2014-01-17 2016-01-20 北京林业大学 种穴及其填充剂的制备方法
CN103828702B (zh) * 2014-03-06 2016-01-06 四川农业大学 菜鱼共养的水晶泥盆景栽培方法
CN103999679B (zh) * 2014-06-03 2016-04-06 山西五洲昕宇农林科技发展有限公司 一种羽叶薰衣草的种植方法
CN104584831A (zh) * 2015-01-19 2015-05-06 扬州大学 一种湿栽水芹的节水栽培方法
CN104584840A (zh) * 2015-01-30 2015-05-06 镇远县宏成亿绿化苗圃有限公司 一种红豆杉的育苗方法
US20180014476A1 (en) * 2015-02-04 2018-01-18 Dinesh O. Shah Reducing water evaporation and enhancing plant growth using a hydrophbic capillary layer formed with hydrophobic soil
CN104756731A (zh) * 2015-04-17 2015-07-08 广西壮族自治区农业科学院经济作物研究所 水稻粉垄干土摆秧生态栽培方法
CN104956877B (zh) * 2015-06-11 2017-11-10 北京林业大学 河岸带石砾滩地固土植草方法
CN104996125A (zh) * 2015-06-22 2015-10-28 余启佳 一种自动供水枸杞菜种植方法
CN104982320A (zh) * 2015-08-07 2015-10-21 苏州华拓信息技术有限公司 一种可智能调控的立体种植箱
CN105178135A (zh) * 2015-09-09 2015-12-23 苏州宏盛园林建设工程有限公司 一种蓄水灌溉的绿化排水渠道
CN105155559A (zh) * 2015-10-08 2015-12-16 陈升鹏 一种生态护坡
CN105993257B (zh) * 2016-05-24 2018-11-30 国家海洋局第三海洋研究所 保水剂雨中吸水的湿施方法
CN107285799B (zh) * 2017-07-07 2020-11-20 贵州师范大学 具有过滤层的少养护按摩型过水透水植草砖及其制作方法
CN107858888A (zh) * 2017-10-20 2018-03-30 四川大学 一种中空分层式轻质果壳混凝土植生构件及其构建方法
CN107950374B (zh) * 2017-12-21 2020-07-17 云南青谷生物科技有限公司 一种铁皮石斛苗床结构

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2045516A1 (de) * 1970-09-08 1972-03-09 Fitzke, Rudolf, 1000 Berlin Aktivierungssystem für Nährböden
US3866352A (en) * 1971-12-02 1975-02-18 Akzona Inc Horticultural nonwoven substrate and side mat
JPS51129735A (en) * 1975-04-30 1976-11-11 Mitsubishi Petrochemical Co Hydroponics by using foamed rough plate
SU631120A1 (ru) * 1977-04-26 1978-11-05 Кишиневский Сельскохозяйственный Институт Имени Фрунзе Устройства дл изучени жизнеде тельности растений
GB2014836A (en) * 1978-01-10 1979-09-05 Goodall Ltd S Stand of plants
NL8403752A (nl) * 1984-12-10 1986-07-01 Frederikus Gerardus Maria Bol Drager voor plantenkweekmateriaal.
DE3510513A1 (de) * 1985-03-22 1986-09-25 Lenke, Michael, 8355 Hengersberg Pflanztopf fuer miniaturpflanzen
JPH01257417A (ja) * 1987-09-17 1989-10-13 Kanekichi Kurihara 疎水性の懸垂体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103299850A (zh) * 2013-06-07 2013-09-18 无锡天惠塑机有限公司 智能花盆
KR101834938B1 (ko) * 2017-06-07 2018-03-06 에이에프티주식회사 부직포를 이용한 화분 제작 방법 및 부직포 화분

Also Published As

Publication number Publication date
GB2269814A (en) 1994-02-23
DE4326031A1 (de) 1994-02-10
GB9316393D0 (en) 1993-09-22
JPH06105622A (ja) 1994-04-19
GB2269814B (en) 1996-05-29
US5383943A (en) 1995-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2961476B2 (ja) 鉢植え栽培用土壌ブロック及びそれを用いた鉢植え植物の栽培方法
US5580192A (en) Artificial soil structure and a method of preventing land desertification using the same
JP4780560B2 (ja) ミズゴケの栽培方法
CN213306408U (zh) 自渗透型盆景栽培装置
JP2603489Y2 (ja) 観賞用植木鉢
JPH06113673A (ja) 土地の砂漠化防止方法
CN213306410U (zh) 储水型自渗透盆景栽培装置
JP2003250346A (ja) 栽培用土ブロック及び栽培用土
JP3057304B2 (ja) 人工保水土壌構造体
JP3383836B2 (ja) 地中マット及びそれによる地中灌漑・汚水処理システム
JP3472940B2 (ja) 陸生植物の水上園芸法
JP4636455B2 (ja) ミズゴケ栽培基及びこれを用いた植物の養生方法
JP2005270016A (ja) 水中植物の養生方法
JP3094257B2 (ja) ハウス土壌用塩類集積防止剤
JP4628526B2 (ja) 無土壌植物栽培用培地構造
JPH0276522A (ja) 植木鉢
US5095652A (en) Technique for the cultivation of plants in hobby and protected agriculture
CN214676722U (zh) 一种便捷式组合储水吸水花盆
CN206462023U (zh) 一种储水透气花盆
WO2005122748A1 (ja) コケ植物栽培基
JPH0631444U (ja) 自動給水の植木鉢
CN206620564U (zh) 宾格石笼生态种植墙
JPH0613445U (ja) 植物栽培容器
JP2001103836A (ja) 植物育成用マットおよび人工地盤の緑化方法
KR20220075934A (ko) 수경식물 가습기

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees