JP2960627B2 - 整流装置 - Google Patents

整流装置

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JP2960627B2
JP2960627B2 JP10075493A JP10075493A JP2960627B2 JP 2960627 B2 JP2960627 B2 JP 2960627B2 JP 10075493 A JP10075493 A JP 10075493A JP 10075493 A JP10075493 A JP 10075493A JP 2960627 B2 JP2960627 B2 JP 2960627B2
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力雄 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば異常時に流路
を遮断する遮断弁が設けられるガスメータにおいて、遮
断弁から流出して流量計に供給されるガスを整流するた
めの整流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータにおいては、図4に示すよう
に、異常時に流路を遮断してガスの供給を停止する遮断
弁1が設けられ、この遮断弁1の下流側に流量計測部3
が設けられているものがある。遮断弁1は、図中で左右
方向に移動して先端のノズル部7を開閉する弁体1a
と、弁体1aを移動させる電磁コイル1bとを有し、本
ガスメータのガス流入口5に対し直角に配置されてい
る。ノズル部7は、遮断弁1に流入したガスを開口2を
通して滞留空間9に流出させ、この滞留空間9から流量
計測部3にガスが供給された後、計量後のガスはガス流
出口11からガスメータ外部に流出する。
【0003】流量計測部3は、流体振動形流量計と呼ば
れるもので、滞留空間9に連通するノズル部13と、ノ
ズル部13の流出側に形成される流路拡大部15と、流
路拡大部15内に配置されるターゲット17と、ノズル
部13から流路拡大部15への開口部の左右両側に設け
た一対の圧力もしくは流量検出機構18とから構成され
る。
【0004】ノズル部13から流路拡大部15内に流出
した噴流のガスは、コアンダ効果によって直進すること
なく、一方の側壁に引き寄せられて逆流するいわゆる帰
還流となり、この帰還流は左右交互に発生する。帰還流
は、ノズル部13の流路拡大部15への開口部付近に
て、噴流主流に対して直交する方向に流体エネルギを付
与し制御流としての役割を果たすことになり、ノズル部
13から噴出する噴流がターゲット17の両側面を左右
交互に流れる現象が発生する。この左右交互に流れる噴
流の流れの現象により生じる圧力もしくは流量の変化
は、一対の圧力もしくは流量検出機構により検出し、こ
の流体の流れが切替わる振動数を計測することにより流
量を計測する。
【0005】ところで、遮断弁1の取り付け角度がガス
の流入方向に対し直角である場合には、遮断弁1に流入
するガスは流入位置により流速が異なる。すなわち、図
5に示すように遮断弁1の前方から入る流れAの速度
は、後方から入る流れBより大きく、従って両者間で速
度差が発生する。このため、弁のノズル部7の内部には
旋回流(回転流)が発生し、その存在が滞留空間9を経
て下流側の流量計測部3における流体振動を不規則なも
のとし、流量測定精度を低下させる原因となる。
【0006】このため、従来では、例えば特開平4−1
34218号公報に、遮断弁の流量計測部側の滞留空間
への開口部を金網で覆うことで、ノズル部内の流れに対
して整流を行い、上記問題を解消しようとするものが開
示されている。金網は、円形の底部と円筒形の側面部と
を有する有底円筒形状を呈して、流量計測部側の滞留空
間に突出して装着されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の金網を設けた整流装置では、流れに対する単
なる乱れや渦などの消滅には有効であるが、旋回流のよ
うに回転する流れに対しては、充分な効果が得られな
い。また、開口部を覆ってしまうことから圧力損失も大
きく、形状的にも滞留空間側に突出していることから、
遮断弁として大きくなりがちで、取扱い上不便を生ず
る。
【0008】そこで、この発明は、遮断弁の流体流出側
の流路内で発生する旋回流を整流して、その下流側にあ
る流量計測部での計測精度を向上させることを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、ガスの流れを遮断可能な遮断弁の下流
側に、前記遮断弁からのガス流出方向とほぼ直交する方
向に開口するガス導入用のノズル部を有する流量計測部
が設けられ、前記遮断弁のガスの流出口側に、この流出
口に対向して配置される入口開口と、この入口開口とほ
ぼ直交する方向で前記ノズル部の開口方向と同方向に開
口する出口開口とをそれぞれ備えるとともに、前記入口
開口と出口開口との間の流路に沿ってその全長にわたり
延長されかつその流路の内周壁に沿って複数に分割する
仕切壁を備えた整流部材を設けた構成としてある。
【0010】
【作用】このような構成の整流装置によれば、遮断弁に
流入したガスが遮断弁を通過することで回転流が発生
し、旋回流が発生する状況となっても、その下流側の整
流部材には、この流れに対向するように流路の全長にわ
たり仕切壁が設けられているので、前記旋回流は阻止さ
れる。また、整流部材の入口開口と出口開口とがほぼ9
0度変化している流路内を流れるガスの乱れも、前記仕
切壁によって阻止される。このため、出口開口と同方向
に開口しているガス導入用のノズル部には、安定した流
れのガスが導入される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】図1は、この発明の一実施例に係わる整流
装置が使用されているガスメータの内部構成の概略図で
ある。このガスメータは、主な構成要素が前記図4に示
したものと同様であり、遮断弁1と流量計測部3との間
の流路に整流部材27を設置したものである。図2は、
整流部材27の具体的な構造の外観斜視図であり、遮断
弁1に対向する部位には格子状の入口開口27aが、滞
留空間9側の図1中で上面には格子状の出口開口27b
がそれぞれ形成されている。すなわち、この出口開口2
7bは、前記入口開口27aに対してほぼ直交する方向
に開口し、かつ前記図4における流量計測部3のガス導
入用のノズル部13の開口方向と一致している。
【0018】入口開口27aから出口開口27bに至る
内部の流路は、図2のE−E断面図である図3(a)及
び図3(b)にそれぞれ示すような形状が考えられる。
図3(a)は、入口開口27aに連通する横流路27c
と、これに直交して出口開口27bに連通する縦流路2
7dとからなる複数の屈曲流路27eで構成されてい
る。図3(b)は、入口開口27aと出口開口27bと
を接続する複数の曲線流路27fで構成されるものであ
る。
【0019】これらの屈曲流路27eや曲線流路27f
は、流路に沿ってその全長にわたり延長され、かつ流路
の内周壁(符号27g,27hで示す)に沿って複数
(ここでは八つ)に分割する仕切壁としての整流壁27
i,27jを備えている。ここでは、図2に示すよう
に、整流壁27i(27j)により周方向に分割された
八つの屈曲流路27e(曲線流路27f)に囲まれた流
路の中心部には、一つの屈曲流路27e(曲線流路27
f)が形成され、屈曲流路27e(曲線流路27f)は
全部で九つ形成されている。このような構成の整流装置
においては、ノズル部7から滞留空間9の上部に向けて
90度変化するガスの流れに対し、入口開口27aと出
口開口27bとを複数の屈曲流路27eや曲線流路27
fで連通することで、流れの乱れを防止するとともに、
遮断弁1のノズル部7内で旋回流が発生しても、この旋
回流は、旋回流に対向するように設置されている整流壁
27i,27jによって阻止され、整流されて滞留空間
9に流出し、滞留空間9内においては渦流などの乱流の
発生が防止される。これにより、図4で示すような流量
計測部3のノズル部13から流路拡大部15に流出する
流れが不規則となることはなく、計測精度が向上する。
また、仕切壁27i,27jはガスの流れ方向に延長さ
れるものであるから、圧力損失も従来の金網に比べて小
さい。なお、この整流部材27は樹脂により一体成形す
ることで、交換が容易になり、かつ安価にできる。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、遮断弁のガス流出口側における整流部材の入口開
口と出口開口とがほぼ直角方向に変化している流路を、
その流路に沿って全長にわたり延長されかつ流路内周壁
に沿って複数に分割する仕切壁を設けた構成としてある
ので、開弁状態の遮断弁に流入したガスが遮断弁の前方
と後方とで速度差が発生しても、前記流路内における周
方向へ向かういわるゆる旋回流は、旋回流に対向するよ
うに配置されている仕切壁により阻止されるとともに、
ほぼ90度変化している流路内を流れるガスの乱れも阻
止され、前記出口開口と同方向に開口しているノズル部
を備えた流量計測部での計測精度を向上させることがで
きる。また、仕切壁は、遮断弁の流出口側の整流部材内
にて流路に沿って延長されているので、圧力損失を小さ
く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係わる整流装置が使用さ
れているガスメータの内部構成の概略図である。
【図2】図1の整流装置における整流部材の具体的な構
造の外観斜視図である。
【図3】図2の整流部材の内部の流路形状を示すE−E
断面図で、(a)が90度屈曲した流路、(b)が曲線
流路を示す。
【図4】整流部材が設けられていないガスメータの内部
構造図である。
【図5】図4のガスメータにおける遮断弁のガス流出口
における旋回流の発生状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 遮断弁 3 流量計測部 13 ノズル部 27 整流部材 27a 入口開口 27b 出口開口 27g,27h 内周壁 27i,27j 整流壁(仕切壁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−134218(JP,A) 実開 平4−124419(JP,U) 実開 昭62−87764(JP,U) 実開 昭61−200495(JP,U) 実開 昭63−78189(JP,U) 特公 昭40−20794(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの流れを遮断可能な遮断弁の下流側
    に、前記遮断弁からのガス流出方向とほぼ直交する方向
    に開口するガス導入用のノズル部を有する流量計測部が
    設けられ、前記遮断弁のガスの流出口側に、この流出口
    に対向して配置される入口開口と、この入口開口とほぼ
    直交する方向で前記ノズル部の開口方向と同方向に開口
    する出口開口とをそれぞれ備えるとともに、前記入口開
    口と出口開口との間の流路に沿ってその全長にわたり延
    長されかつその流路の内周壁に沿って複数に分割する仕
    切壁を備えた整流部材を設けたことを特徴とする整流装
    置。
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JP4087687B2 (ja) * 2002-11-22 2008-05-21 株式会社金門製作所 流量計
JP4966067B2 (ja) * 2007-03-28 2012-07-04 リコーエレメックス株式会社 膜式ガスメータ
JP2016186280A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 株式会社クボタ エンジンの水冷装置

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