JP2960562B2 - ヘリカル走査型磁気記録再生装置のドラムユニット - Google Patents

ヘリカル走査型磁気記録再生装置のドラムユニット

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JP2960562B2
JP2960562B2 JP3051390A JP5139091A JP2960562B2 JP 2960562 B2 JP2960562 B2 JP 2960562B2 JP 3051390 A JP3051390 A JP 3051390A JP 5139091 A JP5139091 A JP 5139091A JP 2960562 B2 JP2960562 B2 JP 2960562B2
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magnetic recording
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大一郎 加藤
一利 武藤
春雄 笠井
卓司 関口
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Nippon Hoso Kyokai NHK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカル走査型磁気記
録再生装置のドラムユニットに関し、特に安定なヘッド
コンタクトが必要なデジタルVTRやハイビジョンVT
Rなどに好適なドラムユニットに関する。
【0002】[発明の概要]本発明は、VTRやDAT
などに組み込まれるヘリカル走査型の磁気記録再生装置
のドラムユニットに関するもので、中ドラムの形状を放
射状に形成するとともに、ヘッド支持部の両側面を回転
方向に対し一方向側に傾斜させ、中ドラムの回転中に動
圧を生じさせることにより、スリットからヘッド近傍に
対する空気流の吸入または吐出を調整して、ドラムが高
速回転する場合や表面性の良いテープを使用する場合で
あっても最適なヘッドコンタクトが得られるようにした
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来の中ドラム型をしたヘリカル走査型
磁気記録再生装置のドラムユニットでは、ヘッドの回転
に伴い発生する空気流を利用し、テープと上および下ド
ラムとの間に空気膜を形成してテープの走行を滑らかに
していた。さらには、テープ面を支える空気膜の厚みを
最適なものとするため、ヘッドを取り付けた中ドラムの
外周に円筒部を形成するとともに、この円筒部の外面に
溝を形成することにより、回転中に動圧を発生させ空気
膜厚を調整することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘッド
を取り付けた中ドラムの回転に伴い発生する空気流を利
用して空気膜を形成させる前者の方式では、発生する動
圧がヘッドの回転速度に応じて一定の値となって、テー
プの浮上量も一定の値となる。そのため、テープ走行を
最適な状態にすることが難しい。
【0005】また、後者の中ドラム円筒面に溝を設けて
テープ浮上量を調整する方式は、テープ浮上量を大きく
することでは効果があるものの、デジタルVTRやハイ
ビジョンVTR等のようにドラムが高速回転するものに
用いる場合、さらに安定したヘッドコンタクトを必要と
する。ところが、実際にはドラムが高速回転して動圧が
上昇するため、反対にテープ浮上量が大きくなって要求
に逆行してしまい、調整がさらに困難になるという問題
がある。
【0006】そこで、本発明は、上述した従来技術の欠
点を解消し、ドラムの高速回転化や表面性の高い蒸着テ
ープ等にも対しても、安定で確実なヘッドコンタクトが
得られることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、同軸上にスリットを介して配設された上
・下ドラムと、このドラムの内部空間にドラムと同軸に
支持されるとともに外周に取り付けられたヘッドが前記
スリットに臨むようにして回転自在に軸支された中ドラ
ムとを有するヘリカル走査型磁気記録再生装置のドラム
ユニットにおいて、中ドラムを、ヘッド取り付け部を除
く外周部から中心部にかけて切除した形状にするととも
に、放射状に残ったヘッドの支持部の両側面を中ドラム
の回転方向に対して一方向側に傾斜させたことを特徴と
する。
【0008】
【作用】上記構成によれば、中ドラムがヘッド取り付け
部を除く外周部から中心部にかけて切除した形状にする
とともに放射状に残ったヘッドの支持部の両側面が回転
方向に対して一方向側に傾斜していることにより、中ド
ラムの回転に伴い中ドラムの上下間に動圧が発生し、
上、下ドラム間のスリットからヘッド近傍に対する空気
流の吸入または吐出が調整可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は、本発明に係る第1の実施例の構造
を示す部分断面図である。上ドラム1と下ドラム2は、
スリット3を介して同軸上に支持され、それらの内部に
中ドラム4が軸支される。中ドラム4の外周下面にはヘ
ッド5が固定され、その先端がスリット3に位置する。
また、中ドラム4の下部はロータリトランス6に接続さ
れるとともに、下ドラム2の下方に設置されたドラムモ
ータ7と直結し回転駆動される。下ドラム2にはテープ
Tをヘリカル走査させるために、回転軸に対して傾斜し
た段部2aが形成され、テープ走行のガイドをする。
【0011】図2および図3は、本発明の要部であると
ころの中ドラム4の形状を示す外観図である。
【0012】中ドラム4は、中心をボス部4aとし、そ
の外周に連続して形成された円板部から切欠き部Cを除
去して放射状に残った部分を腕部4bとし、腕部4bの
先端下方に連続した円筒から外壁部4cを形成したもの
である。外壁部4cの下面には、ヘッド5がそれぞれ固
定される。切欠き部Cの切除面でもある腕部4bの両側
面には、それぞれテーパ面4e,4fが形成される。こ
れらテーパ面4e,4fは、中ドラム4が矢印方向に回
転すると、周囲の空気を上方に押し出す作用をする。す
なわち、放射状に配置された4本の腕部4bは、軸流フ
ァンにおける翼と同一の働きをすることになり、中ドラ
ム4の上方空間に正の動圧を発生させる。その結果、図
1のように中ドラム4内にドラムユニットを組み込んで
回転駆動させると、矢印に示すように、空気が上方に吹
き出され、上ドラム1、下ドラム2、中ドラム4に囲ま
れる空間の静圧が低下する。これにより、スリット3か
ら内部へ空気が吸い込まれる。この実施例は高速回転さ
れてテープ浮上量が大きくなる場合に用いられ、テープ
走行面から空気が内部へ吸入・排出されることにより、
浮上量が最適な値まで低下して、安定したヘッドコンタ
クトが得られる。
【0013】図4および図5は、第2の実施例に係る中
ドラム14の形状を示す外観図である。この実施例は、
切欠き部Cにより切除された腕部14bの両側面に形成
するテーパ面14g,14hのテーパ方向を、第1の実
施例と反対方向にしたものである。他は第1の実施例と
同一に構成される。この実施例の場合、中ドラム14が
矢印方向に回転すると、周囲の空気を下方に押し出す作
用をして、中ドラム14の下方空間に正の動圧を発生す
る。その結果、中ドラム14内にドラムユニットを組み
込んで回転駆動すると、図示しないが、空気が下方に吹
き出されてスリット3から外部へ空気を吹き出す。この
実施例は、表面性の良い蒸着テープを用いるような場合
に適し、テープTの走行面に適量の空気を吹き出してテ
ープの吸着を防止して、走行を安定させることができ
る。
【0014】図6および図7は、第3の実施例に係る中
ドラム24の形状を示す外観図である。この実施例は、
円盤状をした中ドラム24に対して適用したものであ
り、第1および第2の実施例と同様に、中心をボス部2
4aとし、その外周に連続して形成された円板部から切
欠き部Cを除去して残った放射状の部分を腕部24bと
し、腕部24bの先端下面には、ヘッド5がそれぞれ固
定される。切欠き部Cの切除面でもある腕部24bの両
側面には、それぞれテーパ面24g,24hが形成され
る。この実施例はテーパ面24g,24hの方向が第2
の実施例と同じ方向であるため、同様にスリット3から
外部へ空気を吹き出す作用をする。
【0015】図8および図9は、第2の実施例における
腕部14bの拡大図である。図8は、テーパ面14g,
14hをともに単一な平面により形成した場合を示す。
図9は、テーパ面14jを凸曲面、テーパ面14kを凹
曲面により形成した場合を示す。このように、中ドラム
の腕部に形成されるテーパ面は任意の形状にすることが
可能である。また、テーパ方向および角度、テーパ面の
面積を適度に設定することにより、動圧の発生値を調整
しテープ走行に対して最適な動圧を得ることができる。
【0016】また、実施例では、いずれもヘッド5が4
個であったが、ヘッドが2個等の他のタイプのドラムユ
ニットにも同様に適用できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明のヘリカル走
査型磁気記録再生装置のドラムユニットによれば、中ド
ラムがヘッド取り付け部を除く外周部から中心部にかけ
て切除した形状にされるとともに放射状に残ったヘッド
の支持部の両側面が回転方向に対して一方向側に傾斜し
ていることにより、中ドラムの回転に伴い中ドラムの上
側または下側に動圧が発生し、上、下ドラム間のスリッ
トからヘッド近傍に対する空気流の吸入または吐出が調
整可能となる。
【0018】その結果、ドラムをさらに高速回転させて
テープ浮上量が大きい場合は、ヘッド近傍から空気流を
吸入し最適なテープ浮上量を維持させることができる。
【0019】また、蒸着テープ等の表面性の良いテープ
を使用したために、上、下ドラムへテープが強力に吸着
してテープ走行が不安定になるような場合でも、最適な
ヘッドコンタクトに保ち、安定したテープ走行を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の部分断面図であ
る。
【図2】第1の実施例における中ドラムの形状を示す外
観図である。
【図3】第1の実施例における中ドラムの形状を示す底
面図である。
【図4】第2の実施例における中ドラムの形状を示す外
観図である。
【図5】第2の実施例における中ドラムの形状を示す底
面図である。
【図6】第3の実施例における中ドラムの形状を示す外
観図である。
【図7】第3の実施例における中ドラムの形状を示す底
面図である。
【図8】第2の実施例における中ドラムの要部の拡大図
である。
【図9】第2の実施例における中ドラムの要部の拡大図
である。
【符号の説明】
1 上ドラム 2 下ドラム 3 スリット 4 中ドラム 4a ボス部 4b 腕部 4c 外壁部 4e テーパ面 4f テーパ面 5 ヘッド 6 ロータリトランス 7 ドラムモータ 14 中ドラム 14b 腕部 14g テーパ面 14h テーパ面 14j テーパ面 14k テーパ面 24 中ドラム 24a ボス部 24b 腕部 24g テーパ面 24h テーパ面 C 切欠き部 T テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 卓司 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭62−11247(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/61

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上にスリットを介して配設された上
    ・下ドラムと、このドラムの内部空間にドラムと同軸に
    支持されるとともに外周に取り付けたヘッドが前記スリ
    ットに臨むようにして回転自在に軸支された中ドラムと
    を有するヘリカル走査型磁気記録再生装置のドラムユニ
    ットにおいて、中ドラムを、ヘッド取り付け部を除く外
    周部から中心部にかけて切除した形状にするとともに、
    放射状に残ったヘッドの支持部の両側面を中ドラムの回
    転方向に対して一方向側に傾斜させたことを特徴とする
    ヘリカル走査型磁気記録再生装置のドラムユニット。
JP3051390A 1991-03-15 1991-03-15 ヘリカル走査型磁気記録再生装置のドラムユニット Expired - Fee Related JP2960562B2 (ja)

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