JP2960350B2 - ヒト免疫不全ウイルスプロテアーゼ阻害剤、製造方法及び組成物 - Google Patents
ヒト免疫不全ウイルスプロテアーゼ阻害剤、製造方法及び組成物Info
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- JP2960350B2 JP2960350B2 JP8145585A JP14558596A JP2960350B2 JP 2960350 B2 JP2960350 B2 JP 2960350B2 JP 8145585 A JP8145585 A JP 8145585A JP 14558596 A JP14558596 A JP 14558596A JP 2960350 B2 JP2960350 B2 JP 2960350B2
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Quinoline Compounds (AREA)
- Epoxy Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒト免疫不全ウイ
ルス(HIV)プロテアーゼを阻害する新規化合物とそ
の製造方法、及び前記化合物を有効成分として含むHI
V感染の予防又は後天性免疫不全症候群(AIDS)の
治療のための組成物に関する。
ルス(HIV)プロテアーゼを阻害する新規化合物とそ
の製造方法、及び前記化合物を有効成分として含むHI
V感染の予防又は後天性免疫不全症候群(AIDS)の
治療のための組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】HIV−1は遺伝情報をRNAの形で有
し、後天性免疫不全症候群を誘発するレトロウイルスで
ある。このウイルスの内部には遺伝情報をコードするR
NAと該RNAから逆にDNAを作ることができる逆転
写酵素(reverse transcriptase)が存在し、該RNA
と逆転写酵素は外膜蛋白質によって囲まれており、その
外側には脂質膜が保護膜として形成されている。RNA
から二本鎖DNAを複製する逆転写酵素はRNAウイル
ス、即ち、レトロウイルスのみに存在する酵素である。
レトロウイルスが宿主を感染すると、逆転写酵素によっ
てウイルスRNAから二本鎖DNAが作くられ、該ウイ
ルスDNAはインテグラーゼ(integrase)によって宿
主の染色体に導入される。かくして形質転換された(tr
ansformed)宿主は、新規ウイルスRNAを作るだけで
なく宿主の酵素機構を用いてウイルス蛋白質を作る。生
成されたポリ蛋白質(polyprotein)は宿主又はウイル
スの酵素によって変形され、新規なウイルスを形成す
る。前述の蛋白質変形を起こす酵素のうち、特に重要な
酵素として、プロテアーゼがある。プロテアーゼはポリ
蛋白質をウイルス複製に必要な構造蛋白質と酵素に分解
させる酵素である。かかるレトロウイルスのプロテアー
ゼのうちHIVプロテアーゼは最も集中的な研究の対象
になっている。前述したように、HIVはmRNAを用
いて外膜蛋白質と酵素を合成するのではなく、HIVプ
ロテアーゼがGag−蛋白質(p55)又はGag−p
ol蛋白質(p165)のようなポリ蛋白質を分解して
外膜蛋白質と逆転写酵素、インテグラーゼ等のようなウ
イルス複製に必要な酵素を合成する。従って、プロテア
ーゼの活性を阻害するとウイルスの複製が中断される。
し、後天性免疫不全症候群を誘発するレトロウイルスで
ある。このウイルスの内部には遺伝情報をコードするR
NAと該RNAから逆にDNAを作ることができる逆転
写酵素(reverse transcriptase)が存在し、該RNA
と逆転写酵素は外膜蛋白質によって囲まれており、その
外側には脂質膜が保護膜として形成されている。RNA
から二本鎖DNAを複製する逆転写酵素はRNAウイル
ス、即ち、レトロウイルスのみに存在する酵素である。
レトロウイルスが宿主を感染すると、逆転写酵素によっ
てウイルスRNAから二本鎖DNAが作くられ、該ウイ
ルスDNAはインテグラーゼ(integrase)によって宿
主の染色体に導入される。かくして形質転換された(tr
ansformed)宿主は、新規ウイルスRNAを作るだけで
なく宿主の酵素機構を用いてウイルス蛋白質を作る。生
成されたポリ蛋白質(polyprotein)は宿主又はウイル
スの酵素によって変形され、新規なウイルスを形成す
る。前述の蛋白質変形を起こす酵素のうち、特に重要な
酵素として、プロテアーゼがある。プロテアーゼはポリ
蛋白質をウイルス複製に必要な構造蛋白質と酵素に分解
させる酵素である。かかるレトロウイルスのプロテアー
ゼのうちHIVプロテアーゼは最も集中的な研究の対象
になっている。前述したように、HIVはmRNAを用
いて外膜蛋白質と酵素を合成するのではなく、HIVプ
ロテアーゼがGag−蛋白質(p55)又はGag−p
ol蛋白質(p165)のようなポリ蛋白質を分解して
外膜蛋白質と逆転写酵素、インテグラーゼ等のようなウ
イルス複製に必要な酵素を合成する。従って、プロテア
ーゼの活性を阻害するとウイルスの複製が中断される。
【0003】従前の研究によれば、プロテアーゼの機能
を有しないウイルスは感染を誘発できないと報告されて
いる[Kohl et al.,Rroc.Nat.Acad.Sci.,U.S.A.,85,468
6-4690(1988);and Peng et al.,J.Virol.,63,2550(198
9)]。従って、HIVプロテアーゼ阻害剤がHIV感染
による疾患の治療剤として有効であるという可能性が提
示されている。HIVプロテアーゼは99個のアミノ酸
から構成されており、その構造はX−線結晶構造分析に
よって判明されている[Navia et al.,Nature337,615-6
20(1989);Wlodawer et al.,Science,245,616-621(198
9);and Miller et al.,Science,246,1149-1152(198
9)]。HIVプロテアーゼは二つの単量体からなる二量
体として存在しており、各単量体の分子量は10793
であり、反応部位にアスパルテート−トレオニン−グリ
シンの配列を有するアスパラギンプロテアーゼである。
を有しないウイルスは感染を誘発できないと報告されて
いる[Kohl et al.,Rroc.Nat.Acad.Sci.,U.S.A.,85,468
6-4690(1988);and Peng et al.,J.Virol.,63,2550(198
9)]。従って、HIVプロテアーゼ阻害剤がHIV感染
による疾患の治療剤として有効であるという可能性が提
示されている。HIVプロテアーゼは99個のアミノ酸
から構成されており、その構造はX−線結晶構造分析に
よって判明されている[Navia et al.,Nature337,615-6
20(1989);Wlodawer et al.,Science,245,616-621(198
9);and Miller et al.,Science,246,1149-1152(198
9)]。HIVプロテアーゼは二つの単量体からなる二量
体として存在しており、各単量体の分子量は10793
であり、反応部位にアスパルテート−トレオニン−グリ
シンの配列を有するアスパラギンプロテアーゼである。
【0004】HIVプロテアーゼ阻害剤の研究は、該酵
素の転移状態(transition state)と類似した構造を有
する化合物(transition state analogue,TSA)の開発
に焦点を置いているが、このような化合物はプロテアー
ゼに対して高い親和度を有するであろうという期待に基
づいている[Roberts, et al.,Science,248,358(199
0);ヨ−ロッパ特許公開第0337714号;第034
6847号;第0356223号;第0352000
号;第0357332号;第0362002号;及び第
0361341号;Bone et al.,JACS 113,9382(199
1)]。しかし、かくして開発されたHIVプロテアーゼ
阻害剤は可逆的な阻害剤であり、限定された活性を有す
る。即ち、プロテアーゼ活性を完全に遮断できる非可逆
的阻害剤はさらに高い活性を示すことが期待できる。そ
れで、本発明者らは、HIVプロテアーゼの反応部位に
非可逆的に結合できるシス−エポキシド基を有する化合
物をより効果的なAIDS治療剤として開発するため、
鋭意研究を行ってきた(1993年6月14日の日付で
出願された大韓民国特許出願第93−10811号参
照)。
素の転移状態(transition state)と類似した構造を有
する化合物(transition state analogue,TSA)の開発
に焦点を置いているが、このような化合物はプロテアー
ゼに対して高い親和度を有するであろうという期待に基
づいている[Roberts, et al.,Science,248,358(199
0);ヨ−ロッパ特許公開第0337714号;第034
6847号;第0356223号;第0352000
号;第0357332号;第0362002号;及び第
0361341号;Bone et al.,JACS 113,9382(199
1)]。しかし、かくして開発されたHIVプロテアーゼ
阻害剤は可逆的な阻害剤であり、限定された活性を有す
る。即ち、プロテアーゼ活性を完全に遮断できる非可逆
的阻害剤はさらに高い活性を示すことが期待できる。そ
れで、本発明者らは、HIVプロテアーゼの反応部位に
非可逆的に結合できるシス−エポキシド基を有する化合
物をより効果的なAIDS治療剤として開発するため、
鋭意研究を行ってきた(1993年6月14日の日付で
出願された大韓民国特許出願第93−10811号参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、HI
Vプロテアーゼに対してより高い阻害活性を有する新規
化合物及びその製造方法を提供することである。本発明
の他の目的は、前記化合物を有効成分として含む後天性
免疫不全症候群の治療又はHIV感染の予防に有用な組
成物を提供することである。
Vプロテアーゼに対してより高い阻害活性を有する新規
化合物及びその製造方法を提供することである。本発明
の他の目的は、前記化合物を有効成分として含む後天性
免疫不全症候群の治療又はHIV感染の予防に有用な組
成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】下記式(I)のシス−エ
ポキシド化合物及びその薬剤学的に許容され得る塩、水
和物と溶媒和物:
ポキシド化合物及びその薬剤学的に許容され得る塩、水
和物と溶媒和物:
【化5】 [式中、R1は芳香族基、窒素を含有する芳香族基、C
1-4のアルキル基、芳香族基で置換されたC1-4のアルキ
ル基、窒素を含有する芳香族基で置換されたC1-4のア
ルキル、キノリルオキシメチル基、イソキノリルオキシ
メチル基、C1-4のアルコキシ基、芳香族基で置換され
たC1-4のアルコキシ基又は窒素を含有する芳香族基で
置換されたC1-4のアルコキシ基;R2はアミノ酸の残基
又はC1-4のアルキルスルホニル基で置換されたC1-8の
アルキル;R3はC1-4のアルキル又は芳香族基で置換さ
れたC1-4のアルキル;R4は水素又はC1-4のアルキ
ル;R5は芳香族基、C1-10のアルキル又は芳香族基で
置換されたC1-4のアルキル;nは1又は2である。]
1-4のアルキル基、芳香族基で置換されたC1-4のアルキ
ル基、窒素を含有する芳香族基で置換されたC1-4のア
ルキル、キノリルオキシメチル基、イソキノリルオキシ
メチル基、C1-4のアルコキシ基、芳香族基で置換され
たC1-4のアルコキシ基又は窒素を含有する芳香族基で
置換されたC1-4のアルコキシ基;R2はアミノ酸の残基
又はC1-4のアルキルスルホニル基で置換されたC1-8の
アルキル;R3はC1-4のアルキル又は芳香族基で置換さ
れたC1-4のアルキル;R4は水素又はC1-4のアルキ
ル;R5は芳香族基、C1-10のアルキル又は芳香族基で
置換されたC1-4のアルキル;nは1又は2である。]
【0007】
【発明の実施の形態】本明細書で使用される用語“芳香
族基”は未置換または任意に置換されたベンゼン又はナ
フタレンラジカルを意味し、“窒素を含有する芳香族
基”は未置換または任意に置換されたピリジン又はキノ
リンラジカルを意味する。また、一般式(I)の化合物
は複数のキラル炭素を有する。従って、本発明の化合物
は、全ての形態の立体異性体、例えば光学的に純粋な単
一異性体、ラセミ体、ジアステレオマーの混合物などを
含む。
族基”は未置換または任意に置換されたベンゼン又はナ
フタレンラジカルを意味し、“窒素を含有する芳香族
基”は未置換または任意に置換されたピリジン又はキノ
リンラジカルを意味する。また、一般式(I)の化合物
は複数のキラル炭素を有する。従って、本発明の化合物
は、全ての形態の立体異性体、例えば光学的に純粋な単
一異性体、ラセミ体、ジアステレオマーの混合物などを
含む。
【0008】本発明の一態様によれば、R1は、好まし
くはフェニル、ベンジル、キノリル、キノリルメチル、
フェノキシ、ベンジルオキシ、キノリルオキシ、キノリ
ルメトキシ、フェノキシメチル又はキノリルオキシメチ
ル基であり、最も好ましくはキノリル、ベンジルオキシ
又は5−イソキノリルオキシメチル基である。R2は、
好ましくはアミド又はスルホン基を有するC1−4のアル
キルであり、最も好ましくはアスパラギンの残基又は2
−メタンスルホニル−2−プロピル基である。R3は、
好ましくは芳香族基でよって置換されたC1−4のアルキ
ルであり、最も好ましくはベンジル基である。R4は、
好ましくは水素、メチル、エチル、又は、プロピルであ
り、最も好ましくは水素、メチルまたはエチル基であ
る。R5は、好ましくはメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ
ブチル、t−ブチル、2、4−ジメチル−3−ペンチ
ル、フェニル、任意の置換基を有するフェニル、ベンジ
ルであり、最も好ましくはフェニル、イソプロピル、t
−ブチルまたは2、4−ジメチル−3−ペンチル基であ
る。
くはフェニル、ベンジル、キノリル、キノリルメチル、
フェノキシ、ベンジルオキシ、キノリルオキシ、キノリ
ルメトキシ、フェノキシメチル又はキノリルオキシメチ
ル基であり、最も好ましくはキノリル、ベンジルオキシ
又は5−イソキノリルオキシメチル基である。R2は、
好ましくはアミド又はスルホン基を有するC1−4のアル
キルであり、最も好ましくはアスパラギンの残基又は2
−メタンスルホニル−2−プロピル基である。R3は、
好ましくは芳香族基でよって置換されたC1−4のアルキ
ルであり、最も好ましくはベンジル基である。R4は、
好ましくは水素、メチル、エチル、又は、プロピルであ
り、最も好ましくは水素、メチルまたはエチル基であ
る。R5は、好ましくはメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ
ブチル、t−ブチル、2、4−ジメチル−3−ペンチ
ル、フェニル、任意の置換基を有するフェニル、ベンジ
ルであり、最も好ましくはフェニル、イソプロピル、t
−ブチルまたは2、4−ジメチル−3−ペンチル基であ
る。
【0009】本発明による好ましい化合物の代表的な例
を次に示す。
を次に示す。
【化6】
【化7】
【0010】本発明の一般式(I)の化合物は下記の反
応図式(1)の方法によって製造できる。[反応図式1]
応図式(1)の方法によって製造できる。[反応図式1]
【化8】
【化9】
【0011】[式中、R6はC1−4のアルキル基であ
り;R7はC1−4のアルキル基であり;R1、R2、R3、
R4およびR5は前記の定義に従う。] 反応図式1の段階1で、前記式(a)の化合物をメタク
ロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)でエポキシ化し
て前記式(b)の化合物を得る。段階2では前記式
(b)の化合物からベンジルオキシカルボニル保護基を
除いて前記式(c)の化合物を得る。
り;R7はC1−4のアルキル基であり;R1、R2、R3、
R4およびR5は前記の定義に従う。] 反応図式1の段階1で、前記式(a)の化合物をメタク
ロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)でエポキシ化し
て前記式(b)の化合物を得る。段階2では前記式
(b)の化合物からベンジルオキシカルボニル保護基を
除いて前記式(c)の化合物を得る。
【0012】続く段階3で、一般式(c)の化合物をカ
ップリング剤を用いて前記式(d)の化合物とカップリ
ングした後、酸化して前記式(f)の化合物を得る。次
いで、段階5で、前記式(f)の化合物をカップリング
剤を用いて前記式(g)の化合物とカップリングして目
的の一般式(I)の化合物を得る。
ップリング剤を用いて前記式(d)の化合物とカップリ
ングした後、酸化して前記式(f)の化合物を得る。次
いで、段階5で、前記式(f)の化合物をカップリング
剤を用いて前記式(g)の化合物とカップリングして目
的の一般式(I)の化合物を得る。
【0013】また、段階5′でのように、前記式(c)
の化合物を前記式(h)の化合物とカップリングして目
的の一般式(I)の化合物を得ることもできる。前記の
カップリング反応においては、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)、3−エチル−3′−(ジメチルア
ミノ)−プロピルカルボジイミド(EDC)、ビス−
(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−ホスフィン酸
クロライド(BOP−Cl)、ジフェニルホスホリルア
ジド(DPPA)などのカップリング試薬を使用できる
が、これらに限られない。
の化合物を前記式(h)の化合物とカップリングして目
的の一般式(I)の化合物を得ることもできる。前記の
カップリング反応においては、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(DCC)、3−エチル−3′−(ジメチルア
ミノ)−プロピルカルボジイミド(EDC)、ビス−
(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−ホスフィン酸
クロライド(BOP−Cl)、ジフェニルホスホリルア
ジド(DPPA)などのカップリング試薬を使用できる
が、これらに限られない。
【0014】一方、一般式(e)の化合物のようなカル
ボン酸は、カップリング反応前に酸ハロゲン化物、又
は、活性エステル誘導体に転換させることもできる。酸
ハロゲン化物誘導体には酸塩化物が含まれ、活性エステ
ル誘導体は、アミンとのカップリング反応によりアミド
結合を、又は、アルコールとのカップリング反応により
エステル結合を形成するために通常使用されるものなど
である。例えば、塩化メトキシカルボニル、塩化イソブ
トキシカルボニルなどのハロゲン化アルコキシカルボニ
ル、カルボン酸無水物、およびN−ヒドロキシベンゾト
リアゾール、N−ヒドロキシフタルイミド、N−ヒドロ
キシ−5−ノルボルネン−2′,3′−ジカルボン酸ア
ミド、または誘導されたエステル、2,4,5−トリク
ロロフェノールを用いて製造したエステル誘導体が含ま
れる。
ボン酸は、カップリング反応前に酸ハロゲン化物、又
は、活性エステル誘導体に転換させることもできる。酸
ハロゲン化物誘導体には酸塩化物が含まれ、活性エステ
ル誘導体は、アミンとのカップリング反応によりアミド
結合を、又は、アルコールとのカップリング反応により
エステル結合を形成するために通常使用されるものなど
である。例えば、塩化メトキシカルボニル、塩化イソブ
トキシカルボニルなどのハロゲン化アルコキシカルボニ
ル、カルボン酸無水物、およびN−ヒドロキシベンゾト
リアゾール、N−ヒドロキシフタルイミド、N−ヒドロ
キシ−5−ノルボルネン−2′,3′−ジカルボン酸ア
ミド、または誘導されたエステル、2,4,5−トリク
ロロフェノールを用いて製造したエステル誘導体が含ま
れる。
【0015】ベンジルオキシカルボニル基の離脱反応は
常法に従って、Pd/C触媒存在下で水素化反応(hydr
ogenolysis reaction)を行って除くことができる。一
般式(a)の化合物は反応図式2に示すように、ヘキサ
メチルジシラザンカリウムの存在下−78℃で下記式
(j)の化合物をN−ベンジルオキシカルボニルフェニ
ルアラナンと反応して製造できる。
常法に従って、Pd/C触媒存在下で水素化反応(hydr
ogenolysis reaction)を行って除くことができる。一
般式(a)の化合物は反応図式2に示すように、ヘキサ
メチルジシラザンカリウムの存在下−78℃で下記式
(j)の化合物をN−ベンジルオキシカルボニルフェニ
ルアラナンと反応して製造できる。
【0016】[反応図式2]
【化10】 [式中、R3、R4及びR5は前記の定義に従い、Xはハ
ロゲン原子である。] 前記式(i)の化合物は、反応図式3に示す方法に従っ
て製造できる。
ロゲン原子である。] 前記式(i)の化合物は、反応図式3に示す方法に従っ
て製造できる。
【0017】[反応図式3]
【化11】 [式中、R4、R5及びXは前記の定義に従う。] 前記式(d)の化合物は反応図式4の方法によって製造
できる。
できる。
【0018】[反応図式4]
【化12】 [式中、R6、R7およびXは前述の定義に従う。] 反応図式4は、置換されたシステインのチオール(thio
l)基を塩基条件下でアルキル化し、次いで、アミン基
をベンジルオキシカルボニル基で保護する段階を示す。
l)基を塩基条件下でアルキル化し、次いで、アミン基
をベンジルオキシカルボニル基で保護する段階を示す。
【0019】本発明の化合物はHIVプロテアーゼの阻
害活性を有するので、後天性免疫不全症候群(AID
S)の治療又はHIV感染の予防の目的に使用できる。
この目的で患者に与えられる本発明の化合物の一日投与
量は体重1kgあたり100〜600mg/日である
が、この投与量は全ての関連要因、例えば、患者の種類
と程度、体重、年齢、性別、健康状態、および、共に投
与する薬剤の種類と投与方法を考慮して調節する。
害活性を有するので、後天性免疫不全症候群(AID
S)の治療又はHIV感染の予防の目的に使用できる。
この目的で患者に与えられる本発明の化合物の一日投与
量は体重1kgあたり100〜600mg/日である
が、この投与量は全ての関連要因、例えば、患者の種類
と程度、体重、年齢、性別、健康状態、および、共に投
与する薬剤の種類と投与方法を考慮して調節する。
【0020】本発明の化合物は、目的によって非経口投
与、または、経口投与することができる。注射用製剤、
例えば、滅菌注射用水性又は油性懸濁液は公知の技術に
従って適切な分散剤、水和剤又は懸濁化剤を用いて製造
でき、ここでポリエチレングリコール、エチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、エタノールなどを溶
媒として使用できる。経口投与用の固体組成物としては
カプセル剤、錠剤、環剤、散剤及び粒剤などがあるが、
腸溶被剤に製造することが有利であり、この組成物は蔗
糖、乳糖又はデンプンのような不活性希釈剤及びステア
リン酸マグネシウムのような滑剤を含有し得る。
与、または、経口投与することができる。注射用製剤、
例えば、滅菌注射用水性又は油性懸濁液は公知の技術に
従って適切な分散剤、水和剤又は懸濁化剤を用いて製造
でき、ここでポリエチレングリコール、エチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、エタノールなどを溶
媒として使用できる。経口投与用の固体組成物としては
カプセル剤、錠剤、環剤、散剤及び粒剤などがあるが、
腸溶被剤に製造することが有利であり、この組成物は蔗
糖、乳糖又はデンプンのような不活性希釈剤及びステア
リン酸マグネシウムのような滑剤を含有し得る。
【0021】本発明の化合物を含む組成物は、他の抗A
IDS剤、および免疫調節剤と共に投与し得る。HIV
感染の治療及び予防のための本発明の化合物の製剤は、
上述の組成物に限定されることではなく、HIV感染の
治療及び予防のための本発明の化合物を含む薬学組成物
であればいずれも含まれることができる。
IDS剤、および免疫調節剤と共に投与し得る。HIV
感染の治療及び予防のための本発明の化合物の製剤は、
上述の組成物に限定されることではなく、HIV感染の
治療及び予防のための本発明の化合物を含む薬学組成物
であればいずれも含まれることができる。
【0022】下記の製造例と実施例は本発明による新規
化合物に対する理解を深めるために示すものだけであ
り、本発明の範囲は制限しない。製造例1:N−ベンジルオキシカルボニル−β−(S−
メチル)−L−バリンの製造 β−メルカプト−L−バリン8.9g(0.06mol)
をジオキサン120ml及び水40mlに加えて0℃に
冷却した後、6N NaOH水溶液20mlを加えて溶
かした。生成した溶液にヨード化メタン9.24g(0.
066mol)を加え、0℃で3時間、次いで、常温で
2時間撹拌しメチル化反応を行った。生成したメチル化
物を0℃に冷却した後、これにクロロ蟻酸ベンジル1
0.2g(0.09mol)を徐々に加えて0℃で1時
間、次いで、5℃で2時間撹拌し反応を終結した。溶媒
を減圧留去した後、未反応のクロロ蟻酸ベンジルを除く
ために水とエーテルを加えて撹拌し有機層を除いた。水
溶液層に酢酸エチル60mlを加えて6N塩酸でpHを
3以下に調節した。有機層を分離した後、無水MgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧留去し標題化合物14.25g
(収率80%)を得た。1 H NMR(CD3OD)δ1.2(s,6H)、2.1
(s,3H)、4.3(d,1H)、5.1(s,2
H)、7.1(m,5H)
化合物に対する理解を深めるために示すものだけであ
り、本発明の範囲は制限しない。製造例1:N−ベンジルオキシカルボニル−β−(S−
メチル)−L−バリンの製造 β−メルカプト−L−バリン8.9g(0.06mol)
をジオキサン120ml及び水40mlに加えて0℃に
冷却した後、6N NaOH水溶液20mlを加えて溶
かした。生成した溶液にヨード化メタン9.24g(0.
066mol)を加え、0℃で3時間、次いで、常温で
2時間撹拌しメチル化反応を行った。生成したメチル化
物を0℃に冷却した後、これにクロロ蟻酸ベンジル1
0.2g(0.09mol)を徐々に加えて0℃で1時
間、次いで、5℃で2時間撹拌し反応を終結した。溶媒
を減圧留去した後、未反応のクロロ蟻酸ベンジルを除く
ために水とエーテルを加えて撹拌し有機層を除いた。水
溶液層に酢酸エチル60mlを加えて6N塩酸でpHを
3以下に調節した。有機層を分離した後、無水MgSO
4上で乾燥し、溶媒を減圧留去し標題化合物14.25g
(収率80%)を得た。1 H NMR(CD3OD)δ1.2(s,6H)、2.1
(s,3H)、4.3(d,1H)、5.1(s,2
H)、7.1(m,5H)
【0023】製造例2:N−エチル−N−フェニル−5
−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−
フェニル−(4R,3S)エポキシヘキサンスルホンア
ミドの製造 (2−1)N−エチル−N−フェニルメタンスルホンア
ミドの製造 N−フェニルメタンスルホンアミド16.7g(100
mmol)とK2CO327.6g(212mmol)を
DMF200mlに溶解し0℃に冷却した後、臭化エチ
ル11.7g(110mmol)を滴下した。常温で1
0時間以上撹拌した後、DMFを減圧留去し、残留物を
ジクロロメタンに溶解し水で洗浄、有機層を無水MgS
O4上で乾燥した後、溶媒を減圧留去し標題化合物17.
9g(収率92%)を得た。
−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−
フェニル−(4R,3S)エポキシヘキサンスルホンア
ミドの製造 (2−1)N−エチル−N−フェニルメタンスルホンア
ミドの製造 N−フェニルメタンスルホンアミド16.7g(100
mmol)とK2CO327.6g(212mmol)を
DMF200mlに溶解し0℃に冷却した後、臭化エチ
ル11.7g(110mmol)を滴下した。常温で1
0時間以上撹拌した後、DMFを減圧留去し、残留物を
ジクロロメタンに溶解し水で洗浄、有機層を無水MgS
O4上で乾燥した後、溶媒を減圧留去し標題化合物17.
9g(収率92%)を得た。
【0024】(2−2)N−エチル−N−フェニル−3
−ベンジルオキシプロパンスルホンアミドの製造 前記製造例(2−1)で製造した化合物9.7g(50
mmol)を無水テトラヒドロフラン(THF)50m
lに溶解し−78℃に冷却した後、1.1当量のN−ブ
チルリチウムを滴下し1時間撹拌した。この溶液に1−
ベンジルオキシ−2−ブロモエタン10.6g(50m
mol)を無水THF100mlに溶解し−78℃で滴
下した後、3時間撹拌した。有機溶媒を減圧留去した
後、残留物をジクロロメタンに溶解し飽和NaHCO3
の溶液で洗浄し、有機溶媒を無水MgSO4上で乾燥し
減圧留去した後、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:10)を実施し標題化合物7.1g
(収率45%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、2.1
(m,2H)、2.6−3.4(m,6H)、4.8
(s,2H)、7.3(m,10H)
−ベンジルオキシプロパンスルホンアミドの製造 前記製造例(2−1)で製造した化合物9.7g(50
mmol)を無水テトラヒドロフラン(THF)50m
lに溶解し−78℃に冷却した後、1.1当量のN−ブ
チルリチウムを滴下し1時間撹拌した。この溶液に1−
ベンジルオキシ−2−ブロモエタン10.6g(50m
mol)を無水THF100mlに溶解し−78℃で滴
下した後、3時間撹拌した。有機溶媒を減圧留去した
後、残留物をジクロロメタンに溶解し飽和NaHCO3
の溶液で洗浄し、有機溶媒を無水MgSO4上で乾燥し
減圧留去した後、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:10)を実施し標題化合物7.1g
(収率45%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、2.1
(m,2H)、2.6−3.4(m,6H)、4.8
(s,2H)、7.3(m,10H)
【0025】(2−3)N−エチル−N−フェニル−3
−ヒドロキシプロパンスルホンアミドの製造 前記製造例(2−2)で製造した化合物3.3g(10
mmol)をメタノール100mlに溶解し、これに1
0%Pd/C330mgを加えて水素1気圧のもとで2
時間反応させた。該溶液をセライトに通過させ触媒を除
いた後、溶媒を減圧留去し標題化合物2.28g(収率
95%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、1.8
(m,2H)、2.6−3.3(m,6H)、7.3
(m,10H)
−ヒドロキシプロパンスルホンアミドの製造 前記製造例(2−2)で製造した化合物3.3g(10
mmol)をメタノール100mlに溶解し、これに1
0%Pd/C330mgを加えて水素1気圧のもとで2
時間反応させた。該溶液をセライトに通過させ触媒を除
いた後、溶媒を減圧留去し標題化合物2.28g(収率
95%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、1.8
(m,2H)、2.6−3.3(m,6H)、7.3
(m,10H)
【0026】(2、4)N−エチル−N−フェニル−3
ブロモプロパンスルホンアミドの製造 前記(2−3)で製造した化合物2.28g(9.46m
mol)と四臭化炭素3.24g(10mmol)を無
水ジクロロフェノル94mlに溶解し、トリフェニルホ
スフィン2.6g(10mmol)を滴下した後、6時
間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、カラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)を実施し
標題化合物2.57(収率90%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、1.8
(m,2H)、2.8−3.6(m,6H)、7.2
(m,10H)
ブロモプロパンスルホンアミドの製造 前記(2−3)で製造した化合物2.28g(9.46m
mol)と四臭化炭素3.24g(10mmol)を無
水ジクロロフェノル94mlに溶解し、トリフェニルホ
スフィン2.6g(10mmol)を滴下した後、6時
間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、カラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)を実施し
標題化合物2.57(収率90%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、1.8
(m,2H)、2.8−3.6(m,6H)、7.2
(m,10H)
【0027】(2−5)N−エチル−N−フェニル−3
−トリフェニルホスホニウムプロパンスルホンアミン
ブロマイドの製造 前記(2−4)で製造した化合物2.57g(8.5mm
ol)と3当量のトリフェニルホスフィンを無水アセト
ニトリル85mlに溶解し、24時間環流させた。溶媒
を減圧留去した後、残留トリフェニルホスフィンをジエ
チルエーテルで洗浄して除き、乾燥し標題化合物3.8
g(収率80%)を得た。
−トリフェニルホスホニウムプロパンスルホンアミン
ブロマイドの製造 前記(2−4)で製造した化合物2.57g(8.5mm
ol)と3当量のトリフェニルホスフィンを無水アセト
ニトリル85mlに溶解し、24時間環流させた。溶媒
を減圧留去した後、残留トリフェニルホスフィンをジエ
チルエーテルで洗浄して除き、乾燥し標題化合物3.8
g(収率80%)を得た。
【0028】(2−6)N−エチル−N−フェニル−5
−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−
フェニル−ヘキス−3−(シス)−エンスルホンアミド
の製造 前記(2−5)で製造した化合物3.8g(6.6mmo
l)をTHF40mlに溶解し−78℃で撹拌した後、
これに0.5Mヘキサメチルジシラザンカリウム溶液1
4.5ml(0.11mmol)を加えて−78℃で1時
間維持した。該溶液に無水THF30mlに溶解した
(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−フ
ェニル−1−プロパナール1.86g(6.6mmol)
を20分間にわたって徐々に加えた後、−78℃で1時
間次いで常温で1時間撹拌し、水を加えて反応を終結さ
せた。溶媒を除去し残留物をジクロロメタン200ml
に溶解しNaHCO3飽和溶液で洗浄した後、有機層を
無水Na2SO4上で乾燥しカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=70:30)を実施し標題化
合物2.53(収率78%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、2.2
(m,2H)、2.8−3.6(m,8H)、4.3
(m,1H)、4.8(br,1H)、5.1(s,2
H)、5.2−5.4(m,2H)、7.1−7.5(m,
10H)
−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−
フェニル−ヘキス−3−(シス)−エンスルホンアミド
の製造 前記(2−5)で製造した化合物3.8g(6.6mmo
l)をTHF40mlに溶解し−78℃で撹拌した後、
これに0.5Mヘキサメチルジシラザンカリウム溶液1
4.5ml(0.11mmol)を加えて−78℃で1時
間維持した。該溶液に無水THF30mlに溶解した
(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−フ
ェニル−1−プロパナール1.86g(6.6mmol)
を20分間にわたって徐々に加えた後、−78℃で1時
間次いで常温で1時間撹拌し、水を加えて反応を終結さ
せた。溶媒を除去し残留物をジクロロメタン200ml
に溶解しNaHCO3飽和溶液で洗浄した後、有機層を
無水Na2SO4上で乾燥しカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=70:30)を実施し標題化
合物2.53(収率78%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、2.2
(m,2H)、2.8−3.6(m,8H)、4.3
(m,1H)、4.8(br,1H)、5.1(s,2
H)、5.2−5.4(m,2H)、7.1−7.5(m,
10H)
【0029】(2−7)N−エチル−N−フェニル−5
−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−
フェニル−(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホン
アミドの製造 前記(2−6)で製造した化合物2.53g(5.14m
mol)をジクロロメタン25mlに溶解し、該溶液に
2.5当量のメタクロロペルオキシ安息香酸(mCPB
A)を加えた後、常温で24時間撹拌した。10%Na
2S2O3溶液100mlを加えて30分間撹拌した後、
有機層を無水NaHCO3飽和溶液で洗浄し無水MgS
O4上で乾燥し、溶媒を除いて標題化合物1.85g(収
率71%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、1.8
(m,2H)、2.6−3.6(m,10H)、4.0
(m,1H)、4.8(br,1H)、5.1(s,2
H)、7.1−7.5(m,10H)
−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−
フェニル−(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホン
アミドの製造 前記(2−6)で製造した化合物2.53g(5.14m
mol)をジクロロメタン25mlに溶解し、該溶液に
2.5当量のメタクロロペルオキシ安息香酸(mCPB
A)を加えた後、常温で24時間撹拌した。10%Na
2S2O3溶液100mlを加えて30分間撹拌した後、
有機層を無水NaHCO3飽和溶液で洗浄し無水MgS
O4上で乾燥し、溶媒を除いて標題化合物1.85g(収
率71%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(t,3H)、1.8
(m,2H)、2.6−3.6(m,10H)、4.0
(m,1H)、4.8(br,1H)、5.1(s,2
H)、7.1−7.5(m,10H)
【0030】製造例3:N−t−ブチル−5−L−(N
−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−フェニル−
(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホンアミドの製
造 (3−1)N−t−ブチル−5−L−(N−ベンジルオ
キシカルボニル)アミノ−6−フェニル−ヘキス−3−
(シス)−エンスルホンアミドの製造 N−t−ブチル−3−トリフェニルホスホニウムプロパ
ンスルホンアミンクロリド67.6g(0.12mol)
をTHF400mlに溶解し−78℃で撹拌した後、
0.5Mヘキサメチルジシラザンカリウム溶液440m
l(0.22mol)を加えて−78℃で1時間維持し
た。該溶液に(S)−2−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−3−フェニル−1−プロパナール28.3g(0.
1mol)を徐々に加えた後、−78℃で1時間、次い
で常温で1時間撹拌し、水を加えて反応を終結させた。
溶媒を除いた後、残留物をジクロロメタン240mlに
溶解し、NaHCO3飽和溶液及び水で洗浄した後有機
層を無水Na2SO4上で乾燥し、カラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30)を実施し標
題化合物24.9g(収率51%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、2.4
−3.0(m,6H)、4.1(br,1H)、4.4
(m,1H)、5.1(m,3H)、5.2(t,1
H)、5.3(m,1H)、7.0−7.4(m,10
H)
−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−フェニル−
(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホンアミドの製
造 (3−1)N−t−ブチル−5−L−(N−ベンジルオ
キシカルボニル)アミノ−6−フェニル−ヘキス−3−
(シス)−エンスルホンアミドの製造 N−t−ブチル−3−トリフェニルホスホニウムプロパ
ンスルホンアミンクロリド67.6g(0.12mol)
をTHF400mlに溶解し−78℃で撹拌した後、
0.5Mヘキサメチルジシラザンカリウム溶液440m
l(0.22mol)を加えて−78℃で1時間維持し
た。該溶液に(S)−2−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−3−フェニル−1−プロパナール28.3g(0.
1mol)を徐々に加えた後、−78℃で1時間、次い
で常温で1時間撹拌し、水を加えて反応を終結させた。
溶媒を除いた後、残留物をジクロロメタン240mlに
溶解し、NaHCO3飽和溶液及び水で洗浄した後有機
層を無水Na2SO4上で乾燥し、カラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:30)を実施し標
題化合物24.9g(収率51%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、2.4
−3.0(m,6H)、4.1(br,1H)、4.4
(m,1H)、5.1(m,3H)、5.2(t,1
H)、5.3(m,1H)、7.0−7.4(m,10
H)
【0031】(3−2)N−t−ブチル−5−L−(N
−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−フェニル−
(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホンアミドの製
造 前記(3−1)で製造した化合物4.4g(10mmo
l)をジクロロメタン25mlに溶解し、2.5当量の
メタクロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)を加えた
後、常温で24時間撹拌した。10%Na2S2O3溶液
100mlを加え30分間撹拌した後、有機層を無水N
aHCO3飽和溶液で洗浄しMgSO4上で乾燥し、溶媒
を除いて標題化合物3.81g(収率83%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、1.8
(m,2H)、2.8−3.2(m,6H)、3.8
(m,1H)、4.2(br,1H)、5.0(m,3
H)、7.1−7.4(m,10H)
−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6−フェニル−
(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホンアミドの製
造 前記(3−1)で製造した化合物4.4g(10mmo
l)をジクロロメタン25mlに溶解し、2.5当量の
メタクロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)を加えた
後、常温で24時間撹拌した。10%Na2S2O3溶液
100mlを加え30分間撹拌した後、有機層を無水N
aHCO3飽和溶液で洗浄しMgSO4上で乾燥し、溶媒
を除いて標題化合物3.81g(収率83%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、1.8
(m,2H)、2.8−3.2(m,6H)、3.8
(m,1H)、4.2(br,1H)、5.0(m,3
H)、7.1−7.4(m,10H)
【0032】製造例4:N−t−ブチル−N−メチル−
5−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6
−フェニル−(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホ
ンアミドの製造 (4−1)N−t−ブチル−N−メチル−3−クロロプ
ロパンスルホンアミドの製造 N−t−ブチル−N−メチルアミン1.74g(0.02
mol)とトリメチルアミン2当量をジクロロメタン1
00mlに溶解した。これにジクロロメタン50mlに
溶解した塩化3−ジクロロプロパンスルホニル3.54
g(0.02mol)を徐々に滴下し常温で1時間撹拌
した。有機層を1N HCl溶液で洗浄し、無水MgS
O4上で乾燥した後、溶媒を減圧留去し標題化合物3.3
1g(収率73%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、2.2
(m,2H)、2.8(s,3H)、3.3(m,2
H)、3.8(m,2H)
5−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6
−フェニル−(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホ
ンアミドの製造 (4−1)N−t−ブチル−N−メチル−3−クロロプ
ロパンスルホンアミドの製造 N−t−ブチル−N−メチルアミン1.74g(0.02
mol)とトリメチルアミン2当量をジクロロメタン1
00mlに溶解した。これにジクロロメタン50mlに
溶解した塩化3−ジクロロプロパンスルホニル3.54
g(0.02mol)を徐々に滴下し常温で1時間撹拌
した。有機層を1N HCl溶液で洗浄し、無水MgS
O4上で乾燥した後、溶媒を減圧留去し標題化合物3.3
1g(収率73%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、2.2
(m,2H)、2.8(s,3H)、3.3(m,2
H)、3.8(m,2H)
【0033】(4−2)塩化N−t−ブチル−N−メチ
ル−3−トリフェニルホスホニウムプロパンスルホンア
ミドの製造 前記(4−1)で製造した化合物2.27g(10mm
ol)とトリフェニルホスフィン11.3g(50mm
ol)を混合し130℃で10時間放置した。ジエチル
エーテルで余分のトリフェニルホスフィンを洗浄して除
き、減圧乾燥し標題化合物4.16g(収率92%)を
得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、2.2
(m,2H)、2.8(s,3H)、3.6(m,2
H)、4.1(m,1H)、4.3(m,1H)、7.1
(m,5H)、7.4(m,15H)
ル−3−トリフェニルホスホニウムプロパンスルホンア
ミドの製造 前記(4−1)で製造した化合物2.27g(10mm
ol)とトリフェニルホスフィン11.3g(50mm
ol)を混合し130℃で10時間放置した。ジエチル
エーテルで余分のトリフェニルホスフィンを洗浄して除
き、減圧乾燥し標題化合物4.16g(収率92%)を
得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、2.2
(m,2H)、2.8(s,3H)、3.6(m,2
H)、4.1(m,1H)、4.3(m,1H)、7.1
(m,5H)、7.4(m,15H)
【0034】(4−3)N−t−ブチル−N−メチル−
5−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6
−フェニル−ヘックス−3−(シス)−エンスルホンア
ミドの製造 前記(4−2)で製造した化合物6.52g(12mm
ol)をTHF40mlに溶解し−78℃で撹拌した
後、0.5Mヘキサメチルジシラザンカリウム(KHM
DS)溶液22ml(11mmol)を加えて−78℃
で1時間維持した。該溶液に、無水THF10mlに溶
解した(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
3−フェニル−1−プロパナール2.83g(10mm
ol)を20分間にわたって徐々に加えた後、−78℃
で1時間、次いで常温で1時間撹拌し、水を加えて反応
を終結させた。溶媒を除いた後、残留物をジクロロメタ
ン100mlに溶解し、NaHCO3飽和溶液及び水で
順次洗浄した後、有機層を無水Na2SO4上で乾燥し、
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7
0:30)を実施し標題化合物3.83g(収率84
%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、2.4
−3.0(m,9H)、4.4(m,1H)、4.5(b
r,1H)、5.1(s,2H)、5.2(t,1H)、
5.3(m,1H)、7.0−7.4(m,10H)
5−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6
−フェニル−ヘックス−3−(シス)−エンスルホンア
ミドの製造 前記(4−2)で製造した化合物6.52g(12mm
ol)をTHF40mlに溶解し−78℃で撹拌した
後、0.5Mヘキサメチルジシラザンカリウム(KHM
DS)溶液22ml(11mmol)を加えて−78℃
で1時間維持した。該溶液に、無水THF10mlに溶
解した(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
3−フェニル−1−プロパナール2.83g(10mm
ol)を20分間にわたって徐々に加えた後、−78℃
で1時間、次いで常温で1時間撹拌し、水を加えて反応
を終結させた。溶媒を除いた後、残留物をジクロロメタ
ン100mlに溶解し、NaHCO3飽和溶液及び水で
順次洗浄した後、有機層を無水Na2SO4上で乾燥し、
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7
0:30)を実施し標題化合物3.83g(収率84
%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、2.4
−3.0(m,9H)、4.4(m,1H)、4.5(b
r,1H)、5.1(s,2H)、5.2(t,1H)、
5.3(m,1H)、7.0−7.4(m,10H)
【0035】(4−4)N−t−ブチル−N−メチル−
5−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6
−フェニル−(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホ
ンアミドの製造 前記(4−3)で製造した化合物4.57g(10mm
ol)をジクロロメタン25mlに溶解し、2.5当量
のメタクロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)を加え
た後、常温で24時間撹拌した。これに10%Na2S2
O3溶液20mlを加えて30分間撹拌した後、有機層
をNaHCO3飽和溶液で洗浄し無水MgSO4上で乾燥
し、溶媒を除いて標題化合物4.11g(収率87%)
を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、1.8
(m,2H)、2.8−3.2(m,9H)、3.8
(m,1H)、5.0(m,3H)、7.1−7.4
(m,10H)
5−L−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミノ−6
−フェニル−(4R,3S)−エポキシヘキサンスルホ
ンアミドの製造 前記(4−3)で製造した化合物4.57g(10mm
ol)をジクロロメタン25mlに溶解し、2.5当量
のメタクロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)を加え
た後、常温で24時間撹拌した。これに10%Na2S2
O3溶液20mlを加えて30分間撹拌した後、有機層
をNaHCO3飽和溶液で洗浄し無水MgSO4上で乾燥
し、溶媒を除いて標題化合物4.11g(収率87%)
を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、1.8
(m,2H)、2.8−3.2(m,9H)、3.8
(m,1H)、5.0(m,3H)、7.1−7.4
(m,10H)
【0036】実施例1:N−t−ブチル−5S−[N−
ベンジルオキシカルボニル−β−メタンスルホニル−L
−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−
フェニルヘキサンスルホンアミドの製造 前記(3−2)で製造した化合物283mg(0.6m
mol)をメタノール20mlに溶解し、10%Pd/
C28mgを加え、水素1気圧のもとで6時間撹拌し
た。該溶液をセライトに通過させて触媒を除き、溶媒を
減圧留去した。N−ベンジルオキシカルボニル−β−
(S−メチル)−L−バリン198mg(0.5mmo
l)及び、それぞれ1.5当量の3−エチル−3′−
(ジエチルアミノ)−プロピルカルボジイミド(ED
C)とN−ヒドロキシベンゾトリアゾル(HOBT)と
をジメチルホルムアミド(DMF)10mlに溶解した
後、前記で得られたアミンを0℃で加え、常温で6時間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、残留物をジクロロメタン
100mlに溶解しNaHCO3飽和溶液で洗浄し、有
機層を無水MgSO4上で乾燥した後、溶媒を除いた。
残留物にジクロロメタン10mlと5当量のメタクロロ
ペルオキシ安息香酸(mCPBA)を加えて30分間撹
拌した後、有機層をNaHCO3飽和溶液で洗浄し、無
水MgSO4上で乾燥してから溶媒を減圧留去し、カラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:
30)を実施し標題化合物239mg(収率75%)を
得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.41(s,9H)、1.
52(s,3H)、1.63(s,3H)、1.84
(m,2H)、2.95(m,9H)、3.96(m,1
H)、4.17(br,1H)、4.68(d,1H)、
5.09(s,2H)、6.01(br,1H)、7.0
2(br,1H)、7.13−7.44(m,10H) MS(FAB,m/e)638(M+1)
ベンジルオキシカルボニル−β−メタンスルホニル−L
−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−
フェニルヘキサンスルホンアミドの製造 前記(3−2)で製造した化合物283mg(0.6m
mol)をメタノール20mlに溶解し、10%Pd/
C28mgを加え、水素1気圧のもとで6時間撹拌し
た。該溶液をセライトに通過させて触媒を除き、溶媒を
減圧留去した。N−ベンジルオキシカルボニル−β−
(S−メチル)−L−バリン198mg(0.5mmo
l)及び、それぞれ1.5当量の3−エチル−3′−
(ジエチルアミノ)−プロピルカルボジイミド(ED
C)とN−ヒドロキシベンゾトリアゾル(HOBT)と
をジメチルホルムアミド(DMF)10mlに溶解した
後、前記で得られたアミンを0℃で加え、常温で6時間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、残留物をジクロロメタン
100mlに溶解しNaHCO3飽和溶液で洗浄し、有
機層を無水MgSO4上で乾燥した後、溶媒を除いた。
残留物にジクロロメタン10mlと5当量のメタクロロ
ペルオキシ安息香酸(mCPBA)を加えて30分間撹
拌した後、有機層をNaHCO3飽和溶液で洗浄し、無
水MgSO4上で乾燥してから溶媒を減圧留去し、カラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:
30)を実施し標題化合物239mg(収率75%)を
得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.41(s,9H)、1.
52(s,3H)、1.63(s,3H)、1.84
(m,2H)、2.95(m,9H)、3.96(m,1
H)、4.17(br,1H)、4.68(d,1H)、
5.09(s,2H)、6.01(br,1H)、7.0
2(br,1H)、7.13−7.44(m,10H) MS(FAB,m/e)638(M+1)
【0037】実施例2:N−t−ブチル−5S−[N−
(2−キノリンカルボニル)−β−メタンスルホニル−
L−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6
−フェニルヘキサンスルホンアミドの製造 前記実施例1で製造した化合物254mg(0.4mm
ol)をメタノール20mlに溶解し、10%Pd/C
約25mgを加え、水素1気圧のもとで6時間撹拌し
た。該溶液をセライトに通過させて触媒を除き、溶媒を
減圧留去した。2−キノリンカルボン酸696mg
(0.4mmol)及びそれぞれ1.5当量のEDCとH
OBTとをDMF10mlに溶解し、前記で得られたア
ミンを0℃で加え、常温で6時間撹拌した。残留物を塩
化メチレン100mlに溶解し、NaHCO3飽和溶液
で洗浄し無水MgSO4上で乾燥した。溶液を除き、カ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)を実施し標題化
合物183mg(収率70%)を得た。1 H NMR(CDCL3)δ1.41(s,9H)、1.
62(m,8H)、2.93−3.04(m,9H)、
4.05(s,3H)、4.16(br,1H)、5.0
7(d,1H)、7.08−7.49(m,6H),7.
81−8.02(m,3H),8.13−8.34(m,
3H)、9.25(br,1H) MS(FAB,m/e)657(M+1)
(2−キノリンカルボニル)−β−メタンスルホニル−
L−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6
−フェニルヘキサンスルホンアミドの製造 前記実施例1で製造した化合物254mg(0.4mm
ol)をメタノール20mlに溶解し、10%Pd/C
約25mgを加え、水素1気圧のもとで6時間撹拌し
た。該溶液をセライトに通過させて触媒を除き、溶媒を
減圧留去した。2−キノリンカルボン酸696mg
(0.4mmol)及びそれぞれ1.5当量のEDCとH
OBTとをDMF10mlに溶解し、前記で得られたア
ミンを0℃で加え、常温で6時間撹拌した。残留物を塩
化メチレン100mlに溶解し、NaHCO3飽和溶液
で洗浄し無水MgSO4上で乾燥した。溶液を除き、カ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)を実施し標題化
合物183mg(収率70%)を得た。1 H NMR(CDCL3)δ1.41(s,9H)、1.
62(m,8H)、2.93−3.04(m,9H)、
4.05(s,3H)、4.16(br,1H)、5.0
7(d,1H)、7.08−7.49(m,6H),7.
81−8.02(m,3H),8.13−8.34(m,
3H)、9.25(br,1H) MS(FAB,m/e)657(M+1)
【0038】実施例3:N−t−ブチル−5S−[N−
(2−キノリンカルボニル)−L−アスパラギニル]ア
ミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−ヘェニルヘキサ
ンスルホンアミドの製造 前記実施例1と類似の方法で実施し標題化合物を製造し
た。1 H NMR(CDCl3)δ1.3(m,9H)、1.8
1(m,2H)、2.9−3.1(m,6H)、4.1
(m,1H)、4.92(s,1H)、5.1(m,1
H)、5.8(br,1H)、6.2(br,1H)、
7.1−8.4(m,12H)、9.41(d,1H) MS(FAB,m/e)596(M+1)
(2−キノリンカルボニル)−L−アスパラギニル]ア
ミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−ヘェニルヘキサ
ンスルホンアミドの製造 前記実施例1と類似の方法で実施し標題化合物を製造し
た。1 H NMR(CDCl3)δ1.3(m,9H)、1.8
1(m,2H)、2.9−3.1(m,6H)、4.1
(m,1H)、4.92(s,1H)、5.1(m,1
H)、5.8(br,1H)、6.2(br,1H)、
7.1−8.4(m,12H)、9.41(d,1H) MS(FAB,m/e)596(M+1)
【0039】実施例4:N−t−ブチル−N−メチル−
5S−[N−ベンジルオキシカルボニル−β−メタンス
ルホニル−L−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エ
ポキシ−6−フェニルヘキサンスルホンアミドの製造 製造例(4−4)で製造した化合物473mg(1mm
ol)をメタノール20mlに溶解し、10%Pd/C
約47mgを加え、水素1気圧のもとで3時間撹拌し
た。該溶液をセライトを通過させて触媒を除き、溶媒を
減圧留去した。N−ベンジルオキシカルボニル−β−
(S−メチル)−L−バリン279mg(1mmol)
及び、それぞれ1.5当量のEDCとHOBTとをDM
F10mlに溶解させた後、前記で得られたアミンを0
℃で加え常温で6時間撹拌した。溶媒を減圧留去した
後、残留物をジクロロメタンに溶解し、NaHCO3飽
和溶液で洗浄し無水MgSO4上で乾燥した後、5当量
のメタクロロペルオキシ安息香酸を加え常温で2時間撹
拌した。有機層をNaHCO3飽和溶液で洗浄し、無水
MgSO4上で乾燥した後、溶媒を減圧留去し、カラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:3
0)を実施し標題化合物488mg(収率75%)を得
た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4−1.8(m,17
H)、2.8−3.0(m,12H),3.9(m,1
H)、4.56(br,1H)、5.1(s,1H)、
6.04(br,1H)、7.0(br,1H)、7.1
−7.4(m,10H) MS(FAB,m/e)652(M+1)
5S−[N−ベンジルオキシカルボニル−β−メタンス
ルホニル−L−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エ
ポキシ−6−フェニルヘキサンスルホンアミドの製造 製造例(4−4)で製造した化合物473mg(1mm
ol)をメタノール20mlに溶解し、10%Pd/C
約47mgを加え、水素1気圧のもとで3時間撹拌し
た。該溶液をセライトを通過させて触媒を除き、溶媒を
減圧留去した。N−ベンジルオキシカルボニル−β−
(S−メチル)−L−バリン279mg(1mmol)
及び、それぞれ1.5当量のEDCとHOBTとをDM
F10mlに溶解させた後、前記で得られたアミンを0
℃で加え常温で6時間撹拌した。溶媒を減圧留去した
後、残留物をジクロロメタンに溶解し、NaHCO3飽
和溶液で洗浄し無水MgSO4上で乾燥した後、5当量
のメタクロロペルオキシ安息香酸を加え常温で2時間撹
拌した。有機層をNaHCO3飽和溶液で洗浄し、無水
MgSO4上で乾燥した後、溶媒を減圧留去し、カラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=70:3
0)を実施し標題化合物488mg(収率75%)を得
た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4−1.8(m,17
H)、2.8−3.0(m,12H),3.9(m,1
H)、4.56(br,1H)、5.1(s,1H)、
6.04(br,1H)、7.0(br,1H)、7.1
−7.4(m,10H) MS(FAB,m/e)652(M+1)
【0040】実施例5:N−t−ブチル−N−メチル−
5S−[N−(5−イソキノリルオキシメチルカルボニ
ル)−β−メタンスルホニル−L−バリニル]アミノ−
(4R,3S)−エポキシ−6−フェニルヘキサンスル
ホンアミドの製造 前記実施例1で製造した化合物260mg(0.4mm
ol)をメタノール20mlに溶解し、10%Pd/C
約26mgを加え、水素1気圧のもとで6時間撹拌し
た。該溶液をセライトを通過させて触媒を除き、溶媒を
減圧留去した。5−イソキノリルオキシ酢酸81.2m
g(0.4mmol)及び、それぞれ1.5当量のEDC
とHOBTとをDMF100mlに溶解した後、前記で
得られたアミンを0℃で加えて常温で6時間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、残留物を塩化メチレン100mlに
溶解した後、NaHCO3飽和溶液で洗浄し、有機層を
無水MgSO4上で乾燥した後溶媒を除き、カラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)を実施し標題
化合物196mg(収率70%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、1.5
6(s,3H)、1.6(s,3H)、1.8(m,2
H)、3.0(m,12H)、4.0(m,1H)、4.
83(s,2H)、5.0(d,1H)、7.0(br,
1H)、7.1−7.3(m,6H)、7.4(m,2
H)、8.0(t,2H)、8.4(d,1H)、9.2
(br,1H) MS(FAB,m/e)703(M+1)
5S−[N−(5−イソキノリルオキシメチルカルボニ
ル)−β−メタンスルホニル−L−バリニル]アミノ−
(4R,3S)−エポキシ−6−フェニルヘキサンスル
ホンアミドの製造 前記実施例1で製造した化合物260mg(0.4mm
ol)をメタノール20mlに溶解し、10%Pd/C
約26mgを加え、水素1気圧のもとで6時間撹拌し
た。該溶液をセライトを通過させて触媒を除き、溶媒を
減圧留去した。5−イソキノリルオキシ酢酸81.2m
g(0.4mmol)及び、それぞれ1.5当量のEDC
とHOBTとをDMF100mlに溶解した後、前記で
得られたアミンを0℃で加えて常温で6時間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、残留物を塩化メチレン100mlに
溶解した後、NaHCO3飽和溶液で洗浄し、有機層を
無水MgSO4上で乾燥した後溶媒を除き、カラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)を実施し標題
化合物196mg(収率70%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.4(s,9H)、1.5
6(s,3H)、1.6(s,3H)、1.8(m,2
H)、3.0(m,12H)、4.0(m,1H)、4.
83(s,2H)、5.0(d,1H)、7.0(br,
1H)、7.1−7.3(m,6H)、7.4(m,2
H)、8.0(t,2H)、8.4(d,1H)、9.2
(br,1H) MS(FAB,m/e)703(M+1)
【0041】実施例6:N−エチル−N−フェニル−5
S−[N−(2−キノリンカルボニル)−β−メタンス
ルホニル−L−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エ
ポキシ−6−フェニルヘキサンスルホンアミドの製造 前記製造例(2−7)で製造した化合物を用いて前記実
施例1と類似の方法で標題化合物を製造した。1 H NMR(CDCl3)δ1.1(t,3H)、1.4
−1.8(m,8H),2.8−3.13(m,9H)、
3.6(m,2H)、3.92(m,1H),5.1
(d,1H)、7.1−8.3(m,12H)、9.4
(d,1H) MS(FAB,m/e)707(M+1)
S−[N−(2−キノリンカルボニル)−β−メタンス
ルホニル−L−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エ
ポキシ−6−フェニルヘキサンスルホンアミドの製造 前記製造例(2−7)で製造した化合物を用いて前記実
施例1と類似の方法で標題化合物を製造した。1 H NMR(CDCl3)δ1.1(t,3H)、1.4
−1.8(m,8H),2.8−3.13(m,9H)、
3.6(m,2H)、3.92(m,1H),5.1
(d,1H)、7.1−8.3(m,12H)、9.4
(d,1H) MS(FAB,m/e)707(M+1)
【0042】実施例7:N−エチル−N−フェニル−5
S−[N−(2−キノリンカルボニル)−L−アスパラ
ギニル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−フェ
ニルヘキサンスルホンアミドの製造 前記製造例(2−7)で製造した化合物を用いて前記実
施例1と類似の方法で標題化合物を製造した。1 H NMR(CDCl3)δ1.1(t,3H)、1.2
(m,12H)、2.6-3.3(m,8H)、3.67
(m,2H)、4.03(m,1H)、5.1(m,1
H)、5.3(br,1H)、7.02−7.4(m,6
H)、7.5−8.3(m,6H)、9.2(d,1H) MS(FAB,m/e)646(M+1)
S−[N−(2−キノリンカルボニル)−L−アスパラ
ギニル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−フェ
ニルヘキサンスルホンアミドの製造 前記製造例(2−7)で製造した化合物を用いて前記実
施例1と類似の方法で標題化合物を製造した。1 H NMR(CDCl3)δ1.1(t,3H)、1.2
(m,12H)、2.6-3.3(m,8H)、3.67
(m,2H)、4.03(m,1H)、5.1(m,1
H)、5.3(br,1H)、7.02−7.4(m,6
H)、7.5−8.3(m,6H)、9.2(d,1H) MS(FAB,m/e)646(M+1)
【0043】実施例8:N−エチル−N−イソプロピル
−5S−[N−(2−キノリンカルボニル)−β−メタ
ンスルホニル−L−バリニル]アミノ−(4R,3S)
−エポキシ−6−フェニルヘキサンスルホンアミドの製
造 前記実施例1と類似の方法によって標題化合物を製造し
た。1 H NMR(CDCl3)δ1.3(m,9H)、1.8
2(m,8H)、2.8−3.23(m,11H)、4.
0(m,2H)、5.1(d,2H)、7.12−7.3
4(m,6H)、7.4−8.3(m,6H)、9.34
(d,1H) MS(FAB,m/e)673(M+1)
−5S−[N−(2−キノリンカルボニル)−β−メタ
ンスルホニル−L−バリニル]アミノ−(4R,3S)
−エポキシ−6−フェニルヘキサンスルホンアミドの製
造 前記実施例1と類似の方法によって標題化合物を製造し
た。1 H NMR(CDCl3)δ1.3(m,9H)、1.8
2(m,8H)、2.8−3.23(m,11H)、4.
0(m,2H)、5.1(d,2H)、7.12−7.3
4(m,6H)、7.4−8.3(m,6H)、9.34
(d,1H) MS(FAB,m/e)673(M+1)
【0044】製造例13:N−(2,4−ジメチル−3
−ペンチル)−5S−[N−(2−ベンジルオキシカル
ボニル)−β−メタンスルホニル−L−バリニル]アミ
ノ−(4R,3S)−エポキシ−6−フェニルヘキサン
スルホンアミドの製造 前記実施例1と類似の方法によって標題化合物を製造し
た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(m,12H)、1.
42−1.87(m,10H)、2.93−3.1(m,
10H)、4.1(m,1H)、4.6(d,1H)、
5.12(s,2H)、6.0(d,1H)、7.0
(d,1H)、7.12−7.43(m,11H) MS(FAB,m/e)680(M+1)
−ペンチル)−5S−[N−(2−ベンジルオキシカル
ボニル)−β−メタンスルホニル−L−バリニル]アミ
ノ−(4R,3S)−エポキシ−6−フェニルヘキサン
スルホンアミドの製造 前記実施例1と類似の方法によって標題化合物を製造し
た。1 H NMR(CDCl3)δ0.9(m,12H)、1.
42−1.87(m,10H)、2.93−3.1(m,
10H)、4.1(m,1H)、4.6(d,1H)、
5.12(s,2H)、6.0(d,1H)、7.0
(d,1H)、7.12−7.43(m,11H) MS(FAB,m/e)680(M+1)
【0045】HIVプロテアーゼの阻害効能分析 本発明の化合物のHIVプロテアーゼに対する阻害効能
を確かめるために下記の方法を使用した。50mM酢酸
ナトリウム、pH0.5、1mMジチオトレイトール(d
ithiothreitol)、1mMエチレンジアミン四酢酸(E
DTA)、0.75M硫酸アンモニウムと0.1%NP4
0を含む緩衝溶液に種々の濃度の実施例1〜12の化合
物を加えて予備培養溶液を作った。これに2.6nMの
HIV−1プロテアーゼを加えることによって阻害反応
を開始した。一定時間ごとに反応溶液を10μlずつ取
り、上記と同一の緩衝溶液に反応基質100μlを含む
分析溶液80μlを加えて残留酵素活性を検定した。こ
の際、反応基質としては、H−His−Lys−Ala
−Arg−Val−Leu−Phe−(p−NO2)−
(Glu−Ala−Ile−Ser−NH2)の11個
のアミノ酸からなるオリゴペプチドを使用した。該基質
は、HIVプロテアーゼによりLeuとPHe−(p−
NO2)の間のアミド結合が切られるが、その反応速度
は、(p−NO2)−Pheの280nmでの強い吸光
度を用い、反応前の基質と反応後の生成物をHPLCで
分離して生成物の相対量を測定することにより決定し
た。酵素活性の経時減少量を求め、減少量の自然対数値
(1n)を時間に対しグラフにプロットしてkobsを求
めた。阻害常数は下記式によって求めた。
を確かめるために下記の方法を使用した。50mM酢酸
ナトリウム、pH0.5、1mMジチオトレイトール(d
ithiothreitol)、1mMエチレンジアミン四酢酸(E
DTA)、0.75M硫酸アンモニウムと0.1%NP4
0を含む緩衝溶液に種々の濃度の実施例1〜12の化合
物を加えて予備培養溶液を作った。これに2.6nMの
HIV−1プロテアーゼを加えることによって阻害反応
を開始した。一定時間ごとに反応溶液を10μlずつ取
り、上記と同一の緩衝溶液に反応基質100μlを含む
分析溶液80μlを加えて残留酵素活性を検定した。こ
の際、反応基質としては、H−His−Lys−Ala
−Arg−Val−Leu−Phe−(p−NO2)−
(Glu−Ala−Ile−Ser−NH2)の11個
のアミノ酸からなるオリゴペプチドを使用した。該基質
は、HIVプロテアーゼによりLeuとPHe−(p−
NO2)の間のアミド結合が切られるが、その反応速度
は、(p−NO2)−Pheの280nmでの強い吸光
度を用い、反応前の基質と反応後の生成物をHPLCで
分離して生成物の相対量を測定することにより決定し
た。酵素活性の経時減少量を求め、減少量の自然対数値
(1n)を時間に対しグラフにプロットしてkobsを求
めた。阻害常数は下記式によって求めた。
【数1】 (ここで、kobsは阻害剤の存在下における酵素活性の
減少速度を表す速度定数、KIは酵素と阻害剤とから形
成されるミカエリス−メンテン(Michaelis-Menten)複
合体の生成の平衡定数によって表される阻害定数、k
inaはミカエリス−メンテン複合体において酵素と阻害
剤との間に不可逆的な共有結合が形成される速度を表す
速度定数、及び[I]は阻害剤の濃度を示す) 上記の方法は阻害剤濃度が酵素濃度より格段に高い条件
(定常状態条件)に適用可能である。しかし、阻害剤が
高活性のため、本発明の阻害剤のように低くなる場合は
下記式を直接用いる。
減少速度を表す速度定数、KIは酵素と阻害剤とから形
成されるミカエリス−メンテン(Michaelis-Menten)複
合体の生成の平衡定数によって表される阻害定数、k
inaはミカエリス−メンテン複合体において酵素と阻害
剤との間に不可逆的な共有結合が形成される速度を表す
速度定数、及び[I]は阻害剤の濃度を示す) 上記の方法は阻害剤濃度が酵素濃度より格段に高い条件
(定常状態条件)に適用可能である。しかし、阻害剤が
高活性のため、本発明の阻害剤のように低くなる場合は
下記式を直接用いる。
【数2】 (ここで、E:遊離酵素、I:遊離阻害剤、EI:ミカ
エリス−メンテン複合体、EI′:酵素と阻害剤の共有
結合を有する複合体)即ち、定常状態の仮定をしない
で、各時間ごとに活性酵素の相対的濃度[E]/
([E]+[EI]+[EI′])の値をKINSIM
/FITSIMのプログラムに入力して阻害常数KIと
kinaそして2次速度常数(second order rate constan
t)であるkina /KI を求めた。kina/k1が非常に
高く、109以上である場合はKINSIM/FITS
IMによって正確な値を求めるには限界がある[Willia
ms,J.W.and Morrison, J.F.(1979)Methods Enzymol.63,
437-466(1079);Zimmerle,C.T.and Frieden,C.J.Bochem.
258,381-387(1989)]。かくして求めた阻害常数を下記
表に示した。本発明の化合物の場合、いずれも2次阻害
常数(kina /KI )の値が高いので、HIVプロテア
ーゼと本発明の化合物の間に非可逆的な反応が起ること
がわかる。
エリス−メンテン複合体、EI′:酵素と阻害剤の共有
結合を有する複合体)即ち、定常状態の仮定をしない
で、各時間ごとに活性酵素の相対的濃度[E]/
([E]+[EI]+[EI′])の値をKINSIM
/FITSIMのプログラムに入力して阻害常数KIと
kinaそして2次速度常数(second order rate constan
t)であるkina /KI を求めた。kina/k1が非常に
高く、109以上である場合はKINSIM/FITS
IMによって正確な値を求めるには限界がある[Willia
ms,J.W.and Morrison, J.F.(1979)Methods Enzymol.63,
437-466(1079);Zimmerle,C.T.and Frieden,C.J.Bochem.
258,381-387(1989)]。かくして求めた阻害常数を下記
表に示した。本発明の化合物の場合、いずれも2次阻害
常数(kina /KI )の値が高いので、HIVプロテア
ーゼと本発明の化合物の間に非可逆的な反応が起ること
がわかる。
【0046】抗ウイルス活性及び細胞毒性測定 抗ウイルス効果は、シンシチウム形成の調査と逆転写酵
素の検定によってウイルス複製を50%阻止する濃度
(IC50)をもって表した。それぞれ1X105個のH
9細胞(ATCC HTB176)とSup T1細胞
株を24ウェル平板に入れ、これに種々の濃度の本発明
の化合物を加えた。次いで、200TCID50(50%
細胞感染濃度(tissue culture infectiousdoseの20
0倍)の量のHIV−1接種源とRpmi−1640培
地を加えた後、37℃で培養した。Sup T1の場合
は、3〜9日後に形成されたシンシチウムの個数を調べ
た。H9の場合は、3日間隔に培養液の3/4を新しい
培養液に代えた。9日後、培養液6mlを取って2.5
mlの30%PEG(ポリエチレングリコール、分子量
約6000ないし約8000)と0.4MNaClを加
え、0℃で一晩静置してウイルスを沈殿させた。200
0rpmで45分間遠心分離し、上澄液は捨て、沈殿物
に20μlの逆転写酵素懸濁液を加えて希釈し、エフェ
ンドルフ管に入れて−70℃で保管した。なお、この懸
濁液には、50mMのトリス緩衝液(Sigma)、pH7.
5、1mMのジチオトレイトール、20%のグリセリ
ン、0.25M KCIとトリトンX−100 0.25
%が含まれている。前記懸濁液をドライアイスで2分間
凍結させ2分間37℃で溶解する課程を3回繰り返した
後、4℃で遠心分離し、上燈液を用いて逆転写酵素を検
定した。逆転写酵素の検定溶液としては、前記ウイルス
懸濁液10μl、10μlのトリス緩衝液(250mM
トリス、pH7.5、37.5mM MgCl2、0.25
%トリトンX−100)、1.2μlの200mMのジ
チオトレイトール、5μlの100μlの100μMオ
リゴ(dT)−ポリ(A)(ベリンガーマンハイム(Bo
eringer Mannheim)、12−18オリゴマー)、3Hの
含まれたTTP(三リン酸チミン)1μl(1μC
i)、及び23.6μlの水を混合して使用した。1時
間後、前記溶液をWHATMAN DEBI濾紙を通さ
せた後、この濾紙を2XSSC緩衝溶液で3回洗浄し
(1回に10分程度所要)、次いで、95%のメタノー
ルで10秒間2回洗浄した。濾紙をアルミニウム・ホイ
ルに載せて赤外線ランプで乾かした後、液体閃光計数器
で定量した。
素の検定によってウイルス複製を50%阻止する濃度
(IC50)をもって表した。それぞれ1X105個のH
9細胞(ATCC HTB176)とSup T1細胞
株を24ウェル平板に入れ、これに種々の濃度の本発明
の化合物を加えた。次いで、200TCID50(50%
細胞感染濃度(tissue culture infectiousdoseの20
0倍)の量のHIV−1接種源とRpmi−1640培
地を加えた後、37℃で培養した。Sup T1の場合
は、3〜9日後に形成されたシンシチウムの個数を調べ
た。H9の場合は、3日間隔に培養液の3/4を新しい
培養液に代えた。9日後、培養液6mlを取って2.5
mlの30%PEG(ポリエチレングリコール、分子量
約6000ないし約8000)と0.4MNaClを加
え、0℃で一晩静置してウイルスを沈殿させた。200
0rpmで45分間遠心分離し、上澄液は捨て、沈殿物
に20μlの逆転写酵素懸濁液を加えて希釈し、エフェ
ンドルフ管に入れて−70℃で保管した。なお、この懸
濁液には、50mMのトリス緩衝液(Sigma)、pH7.
5、1mMのジチオトレイトール、20%のグリセリ
ン、0.25M KCIとトリトンX−100 0.25
%が含まれている。前記懸濁液をドライアイスで2分間
凍結させ2分間37℃で溶解する課程を3回繰り返した
後、4℃で遠心分離し、上燈液を用いて逆転写酵素を検
定した。逆転写酵素の検定溶液としては、前記ウイルス
懸濁液10μl、10μlのトリス緩衝液(250mM
トリス、pH7.5、37.5mM MgCl2、0.25
%トリトンX−100)、1.2μlの200mMのジ
チオトレイトール、5μlの100μlの100μMオ
リゴ(dT)−ポリ(A)(ベリンガーマンハイム(Bo
eringer Mannheim)、12−18オリゴマー)、3Hの
含まれたTTP(三リン酸チミン)1μl(1μC
i)、及び23.6μlの水を混合して使用した。1時
間後、前記溶液をWHATMAN DEBI濾紙を通さ
せた後、この濾紙を2XSSC緩衝溶液で3回洗浄し
(1回に10分程度所要)、次いで、95%のメタノー
ルで10秒間2回洗浄した。濾紙をアルミニウム・ホイ
ルに載せて赤外線ランプで乾かした後、液体閃光計数器
で定量した。
【0047】抗AIDS剤の最大許容値を決定するため
の細胞毒性を検査するために、H9細胞又はSup T
i細胞に0.1μMないし100μM範囲の化合物を加
えた後、Rpmi−1640培地で37℃にて培養し、
3日間隔に培養液を代えながら細胞の増殖度をトリパン
ブルー染料排除法(Trypan blue dye exclusion techni
que)に従って血球計算器で2週間観察して細胞毒性C
T50を決定した。測定された抗ウイルス活性及び細胞毒
性の結果を下記表に示した。
の細胞毒性を検査するために、H9細胞又はSup T
i細胞に0.1μMないし100μM範囲の化合物を加
えた後、Rpmi−1640培地で37℃にて培養し、
3日間隔に培養液を代えながら細胞の増殖度をトリパン
ブルー染料排除法(Trypan blue dye exclusion techni
que)に従って血球計算器で2週間観察して細胞毒性C
T50を決定した。測定された抗ウイルス活性及び細胞毒
性の結果を下記表に示した。
【0048】
【表1】 表 実施例 kina/kl IC50 CT50 (min-1M-1) (nM) (μl) 1 109−1010 25 >10 2 109−1010 30 >10 3 109−1010 10 >10 4 109−1010 1 >10 5 109−1010 5 >10 6 109−1010 5 >10 7 109−1010 20 >10 8 109−1010 10 >10 9 109−1010 10 >10 AZT 12 >10 Ro−31−8959 7 >10 *kina/kiが109以上の場合にはKINSIM/FITSIMで正確な値を 求めるに限界がある[Williams,J.W.and Morrison, J.F.(1979)Methods Enzymol .63,437-466;Zimmerle,C.T.and Frieden,C.(1989) Biochem.J.,258,381-387]
【0049】以上のように、本発明の一般式(I)の化
合物は、HIVプロテアーゼに非可逆的阻害剤として作
用するのでその阻害効果が高く、かつ、細胞毒性が低い
ので、後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療又はH
IV感染の予防のための薬剤学的組成物として有用に使
用できる。
合物は、HIVプロテアーゼに非可逆的阻害剤として作
用するのでその阻害効果が高く、かつ、細胞毒性が低い
ので、後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療又はH
IV感染の予防のための薬剤学的組成物として有用に使
用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 303/36 C07D 303/36 405/12 215 405/12 215 (72)発明者 パク・チヒョ 大韓民国デジョン、ユソング、ドリョン ドン(番地の表示なし) ラッキー・ア パートメント5−203 (72)発明者 ソン・ヨンチャン 大韓民国デジョン、ユソング、ドリョン ドン(番地の表示なし) エルジー・ド ミトリー305 (72)発明者 リー・チャンスン 大韓民国デジョン、ユソング、ドリョン ドン(番地の表示なし) ラッキー・ア パートメント5−304 (72)発明者 ヨーン・ヒョンシク 大韓民国デジョン、ユソング、ドリョン ドン(番地の表示なし) ラッキー・ア パートメント9−103 (72)発明者 キム・スンチュン 大韓民国デジョン、ソグ、サムチョンド ン、13−ファーストブロック(番地の表 示なし) シンドンガ・アパートメント 306−1001 (72)発明者 コー・ジョンスン 大韓民国デジョン、ユソング、ドリョン ドン(番地の表示なし) ラッキー・ア パートメント9−404 (72)発明者 キム・チュンリョル 大韓民国デジョン、ユソング、ドリョン ドン(番地の表示なし) ラッキー・ア パートメント6−304 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 31/335 A61K 31/47 C07D 215/22 C07D 303/36 C07D 405/12 215
Claims (11)
- 【請求項1】 シス−エポキシドの構造を有する下記式
(I): 【化1】 [式中、R1は、芳香族基、窒素を含有する芳香族基、
C1-4のアルキル、芳香族基で置換されたC1-4のアルキ
ル基、窒素を含有する芳香族基で置換されたC1-4のア
ルキル、キノリルオキシメチル基、イソキノリルオキシ
メチル基、C1-4のアルコキシ基、芳香族基で置換され
たC1-4のアルコキシ基又は窒素を含有する芳香族基で
置換されたC1-4のアルコキシ基であり;R2は、アミノ
酸の残基又はC1-4のアルキルスルホニル基で置換され
たC1-8のアルキル基であり;R3は、C1-4のアルキル
基又は芳香族基で置換されたC1-4のアルキル基であ
り;R4は、水素又はC1-4のアルキル基であり;R
5は、芳香族基、C1-10のアルキル又は芳香族基で置換
されたC1-4のアルキル基であり;nは1又は2であ
る]の化合物及びその薬剤学的に許容され得る塩、水和
物および溶媒和物。 - 【請求項2】 シス−エポキシドの構造を有する下記式
(I): 【化13】 [式中、R1は、窒素を含有する芳香族基、芳香族基で
置換されたC1-4のアルキル基、窒素を含有する芳香族
基で置換されたC1-4のアルキル、キノリルオキシメチ
ル基、イソキノリルオキシメチル基、芳香族基で置換さ
れたC1-4のアルコキシ基又は窒素を含有する芳香族基
で置換されたC1-4のアルコキシ基であり; R2は、アミノ酸の残基又はC1-4のアルキルスルホニル
基で置換されたC1-8のアルキル基であり;R3は、C
1-4のアルキル基又は芳香族基で置換されたC1-4のアル
キル基であり;R4は、水素又はC1-4のアルキル基であ
り;R5は、芳香族基、C1-10のアルキル又は芳香族基
で置換されたC1-4のアルキル基であり; nは1又は2である]の化合物及びその薬剤学的に許容
され得る塩、水和物および溶媒和物。 - 【請求項3】 R3がベンジル基であり、nが1であ
る、請求項1記載のシス−エポキシド化合物。 - 【請求項4】 R1がキノリル、ベンジルオキシ又は5
−イソキノリルオキシメチル基である、請求項3記載の
シス−エポキシド化合物。 - 【請求項5】 R2がアスパラギンの残基又は2−メタ
ンスルホニル−2−プロピル基である、請求項3記載の
シス−エポキシド化合物。 - 【請求項6】 R5がフェニル、イソプロピル、t−ブ
チル又は2、4−ジメチル−3−ペンチル基である、請
求項3記載のシス−エポキシド化合物。 - 【請求項7】 N−t−ブチル−5S−[N−ベンジル
オキシカルボニル−β−メタンスルホニル−L−バリニ
ル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−フェニル
ヘキサンスルホンアミド; N−t−ブチル−5S−[N−(2−キノリンカルボニ
ル)−β−メタンスルホニル−L−バリニル]アミノ−
(4R,3S)−エポキシ−6−フェニルヘキサンスル
ホンアミド; N−t−ブチル−5S−[N−(2−キノリンカルボニ
ル)−L−アスパラギニル]アミノ−(4R,3S)−
エポキシ−6−フェニルヘキサンスルホンアミド; N−t−ブチル−N−メチル−5S−[N−ベンジルオ
キシカルボニル−β−メタンスルホニル−L−バリニ
ル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−フェニル
ヘキサンスルホンアミド; N−t−ブチル−N−メチル−5S−[N−(5−イソ
キノリルオキシメチルカルボニル−β−メタンスルホニ
ル−L−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ
−6−フェニルヘキサンスルホンアミド; N−エチル−N−フェニル−5S−[N−(2−キノリ
ンカルボニル)−β−メタンスルホニル−L−バリニ
ル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−フェニル
ヘキサンスルホンアミド; N−エチル−N−フェニル−5S−[N−(2−キノリ
ンカルボニル)−L−アスパラギニル]アミノ−(4
R,3S)−エポキシ−6−フェニルヘキサンスルホン
アミド; N−エチル−N−イソプロピル−5S−[N−(2−キ
ノリンカルボニル)−β−メタンスルホニル−L−バリ
ニル]アミノ−(4R,3S)−エポキシ−6−フェニ
ルヘキサンスルホンアミド;および N−(2,4−ジメチル−3−ペンチル)−5S−[N
−(2−ベンジルオキシカルボニル)−β−メタンスル
ホニル−L−バリニル]アミノ−(4R,3S)−エポ
キシ−6−フェニルヘキサンスルホンアミド;からなる
群から選ばれる、請求項1記載のシス−エポキシド化合
物。 - 【請求項8】 下記式(a)の化合物をメタクロロペル
オキシ安息香酸(mCPBA)にエポキシ化して下記式
(b)の化合物を得る段階と; 下記式(b)の化合物からベンジルオキシカルボニル保
護基を除いて下記式(c)の化合物を得る段階と; 下記式(c)の化合物をカップリング剤を用いて下記式
(d)の化合物とカップリング反応した後、酸化して下
記式(e)の化合物を得る段階と; 下記式(e)の化合物のベンジルオキシカルボニル保護
基を除いて下記式(f)の化合物を得る段階;および 下記式(f)の化合物をカップリング剤を用いて下記式
(g)の化合物とカップリングさせて目的の下記式
(I)の化合物を得る段階とを含むことを特徴とする、
請求項1に記載の一般式(I)の化合物の製造方法: 【化2】 【化3】 [式中、R2はC1-4のアルキルスルホニル基で置換され
たC1-8のアルキル基であり;R6はC1-4のアルキル基
であり;R7はC1-4のアルキル基であり、R1、R3、R
4およびR5は請求項1の定義に従い、nは1である。] - 【請求項9】 下記式(a)の化合物をメタクロロペル
オキシ安息香酸(mCPBA)でエポキシ化させて下記
式(b)の化合物を得る段階と; 下記式(b)の化合物からベンジルオキシカルボニル保
護基を除いて下記式(c)の化合物を得る段階と; 下記式(c)の化合物をカップリング剤を用いて下記式
(h)の化合物とカップリングさせて目的の下記式
(I)の化合物を得る段階とを含むことを特徴とする請
求項1に記載のシス−エポキシド化合物の製造方法; 【化4】 [式中、R2はアミノ酸残基であり;R1、R3、R4およ
びR5は請求項1の定義に従い、nは1である。] - 【請求項10】 請求項2〜7のいずれか1項に記載の
シス−エポキシド化合物およびその薬剤学的に許容され
得る塩、水和物又は溶媒和物と薬剤学的に許容され得る
担体を含む、HIV感染の予防または後天性免疫不全症
候群の治療のための薬学組成物。 - 【請求項11】 上記シス−エポキシド化合物が、請求
項7に記載の化合物である、請求項10記載の薬学組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8145585A JP2960350B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | ヒト免疫不全ウイルスプロテアーゼ阻害剤、製造方法及び組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8145585A JP2960350B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | ヒト免疫不全ウイルスプロテアーゼ阻害剤、製造方法及び組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107554A JPH107554A (ja) | 1998-01-13 |
JP2960350B2 true JP2960350B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=15388500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8145585A Expired - Lifetime JP2960350B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | ヒト免疫不全ウイルスプロテアーゼ阻害剤、製造方法及び組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2960350B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP8145585A patent/JP2960350B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH107554A (ja) | 1998-01-13 |
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---|---|---|---|
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