JP2958960B2 - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents

塗料用樹脂組成物

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JP2958960B2 JP63292439A JP29243988A JP2958960B2 JP 2958960 B2 JP2958960 B2 JP 2958960B2 JP 63292439 A JP63292439 A JP 63292439A JP 29243988 A JP29243988 A JP 29243988A JP 2958960 B2 JP2958960 B2 JP 2958960B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なる塗料用樹脂組成物に関し、さらに詳
しくは常温乾燥ないしは100℃以下の広い温度範囲の乾
燥、焼付条件で使用可能な低温硬化性を有し、かつ長時
間の貯蔵にも安定な塗料用組成物に関する。このものは
自動車の車体塗装、各種プラスチック素材の塗装、金属
塗装、木工塗装の中で、従来各種ポリオール/ポリイソ
シアネート系、あるいは各種ポリオール/メラミンホル
ムアルデヒド樹脂系の塗料が主に用いられている分野に
利用可能である。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
近年、自動車業界や家電業界においては外板、部品等
のプラスチック化が急速に進展しつつある。素材が鋼板
である場合、使用される塗料樹脂系としてはアミノプラ
スト系の硬化剤による焼付一液型塗料が通常採用されて
いる。しかし素材がプラスチック化された場合、素材の
耐熱温度が低いものもあるため当該プラスチック用に通
常の焼付一液型塗料を用いることは不適当である。そこ
でプラスチック用としては、常温硬化型や低温硬化型塗
料が検討または一部用いられている。
これらの塗料系樹脂としては、ポリオール型樹脂と、
イソシアネートプレポリマーの組み合わせ、3級アミノ
基を有するアクリル樹脂と多官能エポキシ樹脂の組み合
わせ、低温硬化触媒を用いるアミノプラストによる硬化
系が実用化されている。しかしかかる塗料系のうち、ポ
リオール型樹脂−イソシアネートプレポリマー硬化系や
3級アミノ基−エポキシ樹脂硬化系は共に二液型であ
り、ポットライフ等作業面で大きな欠点を有している。
一方、低温硬化触媒を用いるアミノプラスト系は形態と
して一液型にはなるが、反応に関与する官能基がブロッ
クされておらず、活性に富み長期に亘る貯蔵安定性が著
しく悪いという欠点があり、かつ常温近辺の温度で硬化
させることも不可能である。また、別途イソシアネート
プレポリマーを適当なブロック化剤でブロックしたイソ
シアネートプレポリマーを用いれば一液型のポリオール
型樹脂−イソシアネートプレポリマー硬化系になるが、
現状ではブロック化剤の解離温度が高く、常温または低
温硬化型樹脂系とは言い難い。以上のことから産業界で
は塗装作業性の点から、また素材の変換、省エネルギー
の観点から、一液型で長期の貯蔵安定性、各種物性、耐
候性などに優れる常温または低温硬化型樹脂の早急なる
開発が要望されている。
〔課題を解決するための手段〕
しかるに本発明者らはかかる上述した諸要求に沿った
塗料用樹脂組成物を得るべく鋭意研究した結果、(1)
1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有する重合
体と、(2)多価アルコール、ポリエステルポリオール
およびポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる
1種以上のポリオールからなる化合物であって、該ポリ
オール中の水酸基が (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ同一でも相異なって
もよいC1〜C16なるアルキル基あるいはフェニル基を表
わす。) なるシロキシ基でブロックされた分子量が3500以下の化
合物と、(3)前記シロキシ基の解離促進触媒とを含ん
でなるか、或いはさらに(4)密閉保存中に存在する水
分を捕捉する水結合剤をも含んでなる塗料用樹脂組成物
が、驚異的にこうした要求性能を向上させうることを見
い出して、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の塗料用組成物を主剤、硬化剤及び
添加剤に大別すると、硬化剤というべき多価アルコー
ル、ポリエステルポリオールおよびポリウレタンポリオ
ールからなる群から選ばれる1種以上のポリオールから
なる化合物であって、該ポリオール中の水酸基が前記シ
ロキシ基でブロックされた分子量が3500以下の化合物
(2)は、塗装時に空気中の水分と解離促進触媒(3)
によって水酸基を速かに生成し、これが主剤というべき
1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有する重合
体(1)と反応することによって容易に架橋構造を形成
する。しかも水分との反応性を有する水結合剤(4)の
存在によって、長期の保存でも極めて安定に存在しえる
一液型塗料が与えられる。
本発明組成物を構成する成分について詳述すると、ま
ず、1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有する
重合体(1)の一つはビニル共重合体であり、これは重
合性不飽和基とイソシアネート基を含有する単量体、す
なわちメタクリロイルイソシアネート、イソプロペニル
イソシアネート、イソシアネートエチル(メタ)アクリ
レート、ビニルイソシアネート、イソシアネートプロピ
ル(メタ)アクリレートの如きビニル系単量体を必須単
量体とし、これと共重合可能なビニル系単量体との共重
合により得ることが出来る。共重合可能なビニル系単量
体として代表的なものを挙げれば、炭素数1−22なるア
ルキル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエ
ン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、または燐酸基含有(メ
タ)アクリレート類、酢酸ビニル、及びヘキサフルオロ
プロピレン、テトラフルオロエチレン等の含フッ素ビニ
ル単量体等がある。そしてこれらのビニル単量体は所望
の塗膜性能に応じて単独又は二種以上の混合物として用
いることができる。
必須単量体成分のイソシアネート基含有ビニル単量体
は5〜50重量%使用するとよい。
かかる単量体類から目的とする共重合体を調製するに
は、溶液重合法、非水分散重合法等、従来公知のいずれ
かの重合方法も適用しうるが、溶液ラジカル重合法によ
るのが最も簡便である。
ここで用いられる溶剤類には、活性水素を含有するア
ルコール類、アミン系溶剤を除くケトン系溶剤、エステ
ル系溶剤、芳香族系溶剤の如き塗料系溶剤が巾広く利用
できる。反応温度は、通常60〜140℃である。
このビニル共重合体の数平均分子量は2000〜40000が
好ましい。数平均分子量が2000未満の場合には所望の性
能が得られず、一方、40000を越えると作業性に悪影響
を及ぼす。
また、1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有
する重合体(1)としてウレタン重合体も使用できる。
すなわち、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネートもしくはキシリレンジイソシアネー
トの如き芳香族ジイソシアネート;テトラメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートもしく
はトリメチルヘキサンジイソシアネートの如き脂肪族ジ
イソシアネート;イソホロンジイソシアネート、メチル
シクロヘキサン−2,4−(ないしは2,6−)ジイソシアネ
ート、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)もしくは1,3−ジ(イソシアネートメチル)−
シクロヘキサンの如き脂環族ジイソシアネートなどの有
機ジイソシアネートと、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ネオペンチルグリコールもしくはトリメ
チロールプロパンの如き多価アルコール類;ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコールの如きポリエ
ーテルポリオール類;カルボン酸成分とアルコール成分
とを重縮合させるポリエステルポリオール或いはラクト
ン類をエチレングリコール等の存在下に開環重合させる
ポリラクトンポリオールエステルの如きポリエステルポ
リオール類などのポリオールとから得られる1分子中に
2個以上のイソシアネート基を含有するウレタン重合体
である。
前記ポリエステルポリオールにおけるカルボン酸成分
としてはイソフタル酸、無水フタル酸、無水コハク酸、
アジピン酸、無水トリメリット酸等の多塩基酸があり、
一部安息香酸、パラ−t−ブチル安息香酸等の一塩基酸
も使用できる。アルコール成分としては、ネオペンチル
アルコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、ペンタエリスリトール、グリセリン、エチレングリ
コール等がある。また、このポリエステルポリオールは
油変性したものでもよく、通常油長30%以下であり、樹
脂との相溶性、耐候性の点で不乾性油、特にヤシ油およ
びその脂肪酸、オクチル酸のような合成樹脂酸あるいは
カージュラEのような合成脂肪酸のモノグリシジルエス
テルを併用することにより得られる。
かかるイソシアネート基含有ウレタン重合体は、有機
ジイソシアネートとポリオールとをイソシアネート過剰
の条件下、40〜100℃との温度範囲でウレタン化反応を
行うことにより合成される。
当該ウレタン重合体の分子量は500〜25000が好まし
い。500未満であると後述する硬化剤成分(2)との組
み合わせにおいて十分な硬化性を得ることができない。
また25000を越えると塗装作業性、溶剤への溶解性が極
端に低下する。
次に、多価アルコール、ポリエステルポリオールおよ
びポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる1種
以上のポリオールからなる化合物であって、該ポリオー
ル中の水酸基が なるシロキシ基でブロックされた分子量が3500以下の化
合物(2)は、例えば多価アルコール、ポリエステルポ
リオール、ポリウレタンポリオールなどをベースとし、
これに一般式 で表わされるシラン化合物をトリエチルアミン、ピリジ
ンの如き塩酸捕捉剤の存在下で系を冷却しながら反応さ
せると得られる。あるいは上記一般式(a)のシラン化
合物に代えて、一般式 で表わされるシラン化合物を用い、これをポリオールに
60〜100℃で反応させても目的とするシロキシ基含有化
合物(2)が得られる。
前記一般式(a)で示されるシラン化合物の代表例に
はトリメチルクロルシランの如きトリアルキルシランや
トリフェニルクロルシランがあり、一般式(b)で示さ
れるシラン化合物の代表例にはジメチルアミノトリメチ
ルシランやジメチルアミノトリフェニルシランがある。
またベースとなるポリオールは、前記のイソシアネー
ト基含有ウレタン重合体(成分(1))の製造時に用い
た多価アルコール類、ポリエステルポリオール(ラクト
ンポリオールを含む)類のいずれも使用できるほか、有
機ジイソシアネートと各種ポリオール(多価アルコー
ル、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール
など)を水酸基過剰の条件下、ウレタン化反応させて得
た1分子中に水酸基を2個以上含有するウレタン重合
体、即ちポリウレタンポリオールであってもよい。
この なるシロキシ基を含有する化合物(2)の分子量は、20
0以上であり、3500以下が好ましい。3500を越えるとイ
ソシアネート基含有重合体(1)との相溶性が極端に低
下し、しかも塗料組成物の経時安定性も低下する。
また、前記イソシアネート基含有重合体(1)と当該
シロキシ基含有化合物(2)の配合比は、生成されるOH
/NCO=0.8/1〜1/1(当量比)の範囲がよい。
上記のシロキシ基含有化合物(2)は、大気中に曝露
されると空気中の水分との反応により加水分解され、硬
化剤と反応しうる水酸基を生成するが、加水分解を促進
させるためには触媒を用いることが必要である。このシ
ロキシ基解離促進触媒(3)としてはリン酸、リン酸エ
ステル、亜リン酸エステル、p−トルエンスルフォン酸
およびそのアミン塩、安息香酸、トリクロル酢酸、トリ
フルオロ酢酸、ナフタリンジスルフォン酸およびそのア
ミン塩等の酸性触媒、エチレンジアミン、N−β−アミ
ノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ブ
チルアミン、ジブチルアミン、t−ブチルアミン、ヘキ
シルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム等のアルカ
リ触媒、アルキルチタン酸塩、オクチル酸塩、ジブチル
錫ジラウレートおよびオクチル酸鉛等のカルボン酸の金
属塩、モノブチル錫サルファイド、ジオクチル錫メルカ
プタイト等のスルフィド型、メルカプチド型有機錫化合
物、テトラエチルアンモニウムフルオライド、フッ化セ
シウム等のフッ素イオンを生じる化合物が有効である。
これら触媒の添加量はイソシアネート基含有重合体
(1)に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜8
重量%で使用するのがよい。
また、シロキシ基含有化合物(2)は大気中に曝露さ
れない限り硬化剤と反応しうる水酸基を生成しないの
で、本発明の組成物は一液型で安定性の良い塗料用組成
物である。しかし、長期の保存安定性を確保するために
は、何らかの理由により侵入する微量の水分を捕捉して
やればよい。すなわち水分と反応性を有する水結合剤を
添加すると長期の安定性が確保される。またこの水結合
剤(4)はイソシアネート基含有重合体(1)を製造す
る際にあらかじめ初期に混入して使用してもさしつかえ
ない。この水分と反応性を有する水結合剤としては、オ
ルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オルトギ
酸トリブチルなどの如きオルトギ酸トリアルキル類;オ
ルト酢酸トリメチル、オルト酢酸トリエチル、オルト酢
酸トリブチルの如きオルト酢酸トリアルキル類;オルト
ホウ酸トリブチル、オルトホウ酸トリエチルの如きオル
トホウ酸トリアルキル類;テトラメチルシリケート、テ
トラエチルシリケート、テトラブチルシリケート、テト
ラ(2−メトキシエチル)シリケートもしくはテトラ
(2−クロロエチル)シリケートの如きテトラ(置換)
アルキルシリケート類単体;テトラフェニルシリケー
ト、テトラベンジルシリケートの如き上記テトラ(置
換)アルキルシリケート類の同効物質(以下同効単体と
略記する);またはテトラエチルシリケートのダイマ
ー、トリマー、テトラマー、ヘキサマー、「エチルシリ
ケート40」(コルコート(株)製品、テトラエチルシリ
ケートのテトラマー、ペンタマー、ヘキサマーの混合
物)などの上掲の各テトラ(置換)アルキルシリケート
類単体や、該シリケート類の同効単体の縮合物などの加
水分解性エステル化合物類、フェニルイソシアネート、
p−クロロフェニルイソシアネート、ベンゼンスルフォ
ニルイソシアネート、p−トルエンスルフォニルイソシ
アネート、イソシアネートエチルメタアクリレート(ダ
ウケミカル社製のNCO基含有モノマー)等のイソシアネ
ート基を有する化合物類等がある。
これらの使用量は、イソシアネート基含有単量体
(1)とシロキシ基含有化合物(2)との合計量に対し
て0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%が良い。但
し、イソシアネート基含有化合物を水結合剤として使用
する場合は少量とすることが望ましい。
本発明の組成物は無機系または有機系の着色顔料、染
料またはメタリック粉末等を配合して常法の塗料化方法
により塗料を調製すればよい。ここで用いる着色顔料と
しては、たとえばチタン白、弁柄、オキサイドイエロー
など無機系のもの;トルイジンレッド、フタロシアニン
ブルー、ベンジジンイエローなど有機系のもの;更には
メタリック粉末としてのアルミニウム粉末、銅粉末、雲
母粉末、酸化チタンをコーティングした雲母状粉末、雲
母状酸化鉄等が使用できる。
また、本発明組成物には必要に応じて各種の慣用の添
加剤も混合させることができる。塗装方法としてもハケ
塗り、スプレー塗装またはロール塗装などの常用の方法
が採用できるし、硬化方法も本発明組成物の必須成分で
あるイソシアネート基含有重合体(1)、シロキシ基含
有化合物(2)、触媒(3)の組み合わせに応じて常温
乾燥から低温加温乾燥まで硬化条件を設計できる。
〔発明の効果〕
本発明組成物は、通常のプラスチック素材の耐熱温度
以下の常温または低温加温乾燥で光沢、肉持感および塗
膜性能の優れた塗膜を形成することができ、得られた塗
膜は、多価アルコール、ポリエステルポリオールおよび
ポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる1種以
上のポリオールとポリイソシアネートとからなる従来の
塗料がそれぞれ有する特有の性能と同等の性能を有す
る。しかも、経時安定性に優れる一液型の塗料系を与え
る。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を示す。実施例の部とは重量部の
ことをあらわす。
製造例−1(イソシアネート基含有ビニル共重合体の調
製) 温度計、攪拌棒N2導入管および湿気を遮断する塩化カ
ルシウム管を具備した冷却管を装備した2lの4つ口フラ
スコにキシレン500部、酢酸ブチル300部を仕込み、100
℃に昇温したのち、ターシャリーブチルパーオクトエー
ト(以下、TBPO)15部、アゾビスイソブチロニトリル
(以下、AIBN)2部、キシレン200部、スチレン200部ブ
チルメタクリレート500部、イソシアネートエチルメタ
クリレート150部、ラウリルメタクリレート150部の混合
物を6時間かけて滴下した。滴下後9時間、100℃で反
応を継続したのち、不揮発分50.2%、ガードナー粘度
(以下粘度)X−Y1、の樹脂溶液を得た。得られた樹脂
の数平均分子量は、12,000であった。以下、このものを
(A−1)と略す。
製造例−2(同上) 製造例−1と同様の装置を用いて、トルエン250部、
酢酸エチル250部を仕込み、80℃まで昇温したのち、酢
酸ビニル600部、ビニルイソシアネート100部、ベオバ−
9(シェル化学(株)製、バーサチック酸のビニルエス
テル)300部、TBPO8部、AIBN3部、トルエン167部の混合
物を4時間かけて滴下した。3時間後にPTBPO2部を加
え、さらに12時間反応させることによって不揮発分60.5
%、粘度T−Uの樹脂溶液を得た。分子量は、15000で
あった。以下、このものを(A−2)と略す。
製造例−3(イソシアネート基含有ウレタン重合体の調
製) 製造例−1と同様のフラスコを用いて、ネオペンチル
グリコール220部、1,6ヘキサンジオール115部、トリメ
チロールプロパン2部、イソフタル酸340部を仕込んだ
のち140℃まで昇温し、更に180℃まで3時間かけて昇温
する。次に2時間かけて220℃まで昇温し同温度で4時
間反応させて分子量700、水酸基価60のポリエステル樹
脂を得た。これにメチルエチルケトン1000部、キシレン
310部を加えてから温度を80℃に保ち、トリブチルスズ
オクテート2部を加えたのち、トリレンジイソシアネー
ト20部、ヘキサメチレンジイソシアネート25部を2時間
かけて滴下した。その後6時間反応させてNCO%13.5、
分子量4200のポリエステルポリウレタンを得た。以下、
このものを(A−3)と略す。
製造例−4(同上) 製造例−1と同様のフラスコを用いて、ヤシ油脂肪酸
280部、イソフタル酸330部、エチレングリコール100
部、ネオペンチルグリコール220部、トリメチロールプ
ロパン10部を仕込み、製造例−3と同様の操作にて、分
子量700、水酸基価80の油変性ポリエステル樹脂を得
た。キシレン400部、メチルイソブチルケトン430部を加
え、十分攪拌したのち温度を80℃まで昇温し、トリブチ
ルスズオクテート5部を加え、次いで水添キシレンジイ
ソシアネート75部、ヘキサメチレンジイソシアネート14
部を2時間かけて滴下し、その後6時間反応させてNCO
%12.0、分子量5200部の油変性ポリエステルポリウレタ
ンを得た。以下、このものを(A−4)と略す。
製造例−5(同上) 製造例−1と同様の装置を用いて、ヘキサメチレンジ
イソシアネート150部、水添キシレンジイソシアネート1
50部、メチルイソブチルケトン700部、トリブチルスズ
オクテート5部を仕込み、80℃まで昇温した。これに1,
3−ブチレングリコール50部、トリメチロールプロパン
5部、ネオペンチルグリコール250部をメチルイソブチ
ルケトン200部に溶解したものを3時間で滴下した。さ
らに5時間同温度で反応させて、不揮発分40.4%、NCO
%16.2、数平均分子量15,000のポリウレタンを得た。以
下、このものを(A−5)と略す。
製造例−6(シロキシ基含有化合物の調製) 製造例−1と同様の装置に、塩化メチレン206部、エ
チレングリコール62部、トリエチルアミン220部を仕込
み、冷却しながらトリメチルクロルシラン228部を2時
間かけて滴下した。滴下終了後さらに1時間攪拌を継続
したのち、生成した塩をロ別し、塩化メチレンを常圧蒸
留で除去したのち、減圧蒸留にて、目的物を得た。以
下、このものを(B−1)と略す。
製造例−7(同上) 製造例−1と同様の装置にプラクセル800(ラクトン
ジオール、ダイセル化学(株)製)800部、キシレン100
0部を仕込み、十分溶解したのちジメチルアミノトリメ
チルシラン235部を1時間で滴下、60℃で10時間反応を
行ない、減圧にて生成したジメチルアミンを系外に留去
した。フラスコ中の目的生成物はI.Rスペクトルに於て
水酸基を含有しない化合物であることを確認した。得ら
れた化合物の数平均分子量は、975であり、キシレンで5
0%に調製した。以下、このものを(B−2)と略す。
製造例−8(同上) 製造例−1と同様の装置にネオペンチルグリコール55
0部、トリメチロールプロパン80部、アジピン酸450部を
仕込み、製造例−1と同様の操作を行ない、水酸基価8
5、数平均分子量2800の分岐したポリエステルを得た。
さらにキシレン500部、酢酸イソブチル170部を仕込み、
十分攪拌をしたのち、ジメチルアミノトリフェニルシラ
ン460部を仕込んで60℃で10時間反応を行ない、反応生
成物で あるジメチルアミンを減圧にて系外に除去し、水酸基を
トリフェニルシロキシ基でブロックした化合物を得た。
さらにキシレンで60%に調製した。以下、このものを
(B−3)と略す。
実施例1〜7、比較例1 表−1に示す如き配合組成にて各別に塗料を得、更に
諸項目について物性試験を行った。物性試験の結果を表
−2にまとめる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−199773(JP,A) 特開 昭62−253670(JP,A) 特開 昭62−253671(JP,A) 特開 昭62−252473(JP,A) 特開 昭58−13663(JP,A) 特開 昭63−254120(JP,A) 特開 昭64−33169(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 175/00 - 175/16 C08G 18/00 - 18/87

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)1分子中に2個以上のイソシアネー
    ト基を含有するビニル共重合体またはウレタン重合体
    と、 (2)多価アルコール、ポリエステルポリオールおよび
    ポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる1種以
    上のポリオールからなる化合物であって、該ポリオール
    中の水酸基が (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ同一でも相異なって
    もよいC1〜C16なるアルキル基あるいはフェニル基を表
    わす。) なるシロキシ基でブロックされている分子量が3500以下
    の化合物と、 (3)上記シロキシ基の解離促進触媒 とを含んでなる塗料用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記化合物(2)が、多価アルコール、ポ
    リエステルポリオールおよびポリウレタンポリオールか
    らなる群から選ばれる1種以上のポリオールに、一般式 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ同一でも相異なって
    もよいC1〜C16なるアルキル基あるいはフェニル基を表
    わす。) で表わされるシラン化合物を塩酸補足剤の存在下で反応
    させて得られ化合物、および/または、一般式 (式中、R1、R2およびR3は前記の通りであり、R4および
    R5はそれぞれ同一でも相異なってもよいC1〜C4なるアル
    キル基あるいは水素原子を表わす。) で表わされるシラン化合物を60〜100℃で反応させて得
    られる化合物である請求項1記載の塗料用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記(1)、(2)、(3)の各成分に、
    更に(4)密閉保存中に存在する水分を補足する水結合
    剤をも含んでなる請求項1または2記載の塗料用樹脂組
    成物。
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