JP2958891B1 - 腰痛対策用補助寝具 - Google Patents

腰痛対策用補助寝具

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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、患者の腰部に十分な反力を及ぼし
うる弯曲板を用いるとともに、患者の尾骨との干渉を起
こさないように、上記弯曲板に尾骨を収容しうる開口部
を形成し、しかも同弯曲板による尾骨周囲の人体面への
弾性的な押圧を適切に行なえるようにした腰痛対策用補
助寝具を提供することを課題とする。 【解決手段】 無荷重状態では中央部が上方へ隆起する
ように弯曲し人体が載ると弾性的に平板状に変形し人体
腰部に反力を及ぼす弯曲板1に、平らな中間板2とカー
ペット3とが積み重ねられて構成される。中間板2には
横長の開口部4が形成されて、人体の重みで開口部4内
にカーペット3が局部的に沈み込むように変形しなが
ら、人体の尾骨およびその近傍部分を収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腰痛の治療や腰痛
の予防に用いられる補助寝具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、就寝中に背筋を伸ばした姿勢をと
れるように、ベッドのマットレス上に載置される平板
が、補助寝具として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の単なる平板では、患者が同平板上に仰向けに寝
ようとすると、患者の尾骨(尾てい骨)が平板に当たっ
て痛みを増すという不具合があり、尾骨との干渉を回避
するため上記平板を患者の頭部へ向けずらして用いる
と、同平板の縁部が患者の腰や背中に当たるという不具
合がある。また、単なる平板では、その上面に仰向けに
寝た患者の要部に十分な反力が働かず、腰痛の治療や予
防に効果を発揮できないという問題点がある。そこで本
発明は、患者の要部に十分な反力を及ぼしうる弯曲板を
用いるとともに、患者の尾骨との干渉を起こさないよう
に、上記弯曲板に尾骨を収容しうる開口部を形成し、し
かも同弯曲板による尾骨周囲の人体面への弾性的な押圧
を適切に行なえるようにした腰痛対策用補助寝具を提供
することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の腰痛対策用補助寝具は、無荷重状態では中
央部が上方へ隆起するように弯曲し人体の重量を上面に
受けると弾性的に平板状に変形しうる弯曲板と、同弯曲
板上に敷かれる平らな中間板と、同中間板上に敷かれて
人体を受けるカーペットとからなり、上記中間板に上記
カーペットを介して人体の尾骨およびその近傍部分を収
容しうる横長の開口部が形成されていることを特徴とし
ている。
【0005】上述の本発明の腰痛対策用補助寝具では、
使用時に同補助寝具をベッドにおけるマットレスの上面
あるいは畳に敷かれた敷布団の上面に載置して、同補助
寝具の上に人体が仰向けに横たわる際に、その尾骨を上
記中間板の開口部に整合させるようにすると、人体の重
みで同開口部内に上記カーペットが局部的に沈み込むよ
うに変形しながら尾骨およびその近傍部分を適切に収容
するようになり、片当たりによる痛みを回避することが
できる。
【0006】そして、上記弯曲板が人体の重量を上面に
受けることにより弾性的に平板状に変形するとともに、
同弯曲板の変形に伴う反力が人体の要部を押し上げる方
向に働き、これにより腰痛に対する治療効果あるいは腰
痛発生に対する予防効果が得られるようになる。
【0007】また、上記開口部が横長に形成されるの
で、人体の尾骨の左右で張り出した臀部の収容も適切に
行なわれるようになり、同開口部へ局部的に沈み込んで
変形した上記カーペットの緩やかな弯曲面が、優しく人
体の尾骨付近の表面に当接するようになる。
【0008】さらに、本発明の腰痛対策用補助寝具は、
上記の弯曲板,中間板およびカーペットが相互に重なり
合う大きさの方形に形成されるとともに、上記中間板の
四隅部が斜めに切り欠かれた形状を有し、上記の弯曲板
とカーペットとが、相互に対応する各四隅部を面ファス
ナーで着脱可能に結合されることにより、上記中間板を
サンドイッチ状に挟持して構成されることを特徴として
いる。
【0009】このようにして、上記の弯曲板,中間板お
よびカーペットが面ファスナーを介し全体としてサンド
イッチ状に組立てられると、使用中における上記の弯曲
板,中間板およびカーペットの相互のずれの発生が抑制
されるので、常に適切な使用状態の維持が可能になる。
【0010】また、上記カーペットが汚れた場合は、そ
の四隅部における面ファスナーの部分を解放して同カー
ペットを簡便に取り外し洗浄することができる。
【0011】さらに、上記の弯曲板,中間板およびカー
ペットを相互に重ね合わせた状態で収容しうる袋カバー
が設けられると、上記の弯曲板,中間板およびカーペッ
トを袋カバーに入れたままベッド等に載置して、簡便に
使用できるようになる利点が得られるほか、袋カバーの
洗濯により、この補助寝具を常に清潔な状態に保つこと
ができうる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての腰痛対策用補助寝具について説明すると、
図1はその組立て構成を示す分解斜視図、図2は図1の
組立物を収容する袋カバーの斜視図、図3はその使用状
態を示す説明図、図4はその使用中の要部の変形状態を
示す断面図である。
【0013】図1に示すように、木製の弯曲板1が、無
荷重状態では中央部が最も高く上方へ隆起するように3
次元的に弯曲した状態に形成されており、この弯曲板1
の上面に人体の重量を受けると、弾性的に平板状に変形
しうるようになっている。なお、この弯曲板1は2枚の
薄板を貼り合わせることにより弯曲形状が付与されてい
る。
【0014】本実施形態の腰痛対策用補助寝具は、さら
に弯曲板1の上面に敷かれる平らな中間板2をそなえて
おり、その材質としては発泡ポリエチレンなどが用いら
れている。また中間板2の上面に敷かれて人体を受ける
カーペット(厚手の織物)3が設けられ、同カーペット
3にはスポンジ層3aが裏打ちされている。
【0015】本実施形態の腰痛対策用補助寝具では、特
に中間板2に、カーペット3を介して人体の尾骨および
その近傍部分を収容しうる横長の開口部3aが形成され
ており、図示の例では楕円形の開口部4が設けられてい
る。
【0016】そして、開口部4の内周面4aは、人体が
載った際にスポンジ層3a付きカーペット3が緩やかに
屈曲して開口部4内へ沈み込めるように傾斜面として形
成されている。
【0017】上述の弯曲板1,中間板2およびカーペッ
ト3は相互に重なり合う大きさの方形(縦85cm,幅
45cm程度)に形成されるとともに、中間板2の四隅
部2aは斜めに切り欠かれた形状を有し、弯曲板1とカ
ーペット3とは、相互に対応する各四隅部を面ファスナ
ー5a,5bで着脱可能に結合されるようになってい
る。
【0018】さらに本実施形態の腰痛対策用補助寝具で
は、弯曲板1,中間板2およびカーペット3を重ね合わ
せて収容しうる袋カバー6が、図2に示すように、開口
6aを開閉する紐6bをそなえるようにして設けられて
いる。袋カバー6の材質としては、袋カバー6に弯曲板
1,中間板2およびカーペット3を収容したまま使用す
る場合に配慮して、吸湿性に富んだ繊維製布地を用いる
ことが望ましい。
【0019】なお、本実施形態では、大人の平均体重6
0〜70kg程度を想定して、弯曲板1の厚さは6m
m,中間板2の厚さは8mm,スポンジ層3a付きカー
ペット3の厚さは8mmに設定されているが、使用者の
体重の増加に応じ上記の各厚さは適宜増すように配慮さ
れる。
【0020】上述の本実施形態の腰痛対策用補助寝具で
は、図3に示すように、使用時に同補助寝具Aをベッド
におけるマットレス7の上面あるいは畳に敷かれた敷布
団の上面に載置して、同補助寝具Aの上に人体Bが仰向
けに横たわる際に、その尾骨を中間板2の開口部4に整
合させるようにすると、人体Bの重みで、図4に示すと
ごく、同開口部4内にカーペット3が局部的に沈み込む
ように変形しながら尾骨およびその近傍部分を適切に収
容するようになり、片当たりによる痛みを回避すること
ができる。
【0021】そして、弯曲板1が人体Bの重量を上面に
受けることにより弾性的に平板状に変形するとともに、
同弯曲板1の変形に伴う反力が人体Bの要部を押し上げ
る方向に働き、これにより腰痛に対する治療効果あるい
は腰痛発生に対する予防効果が得られるようになる。
【0022】また、開口部4が横長に形成されるので、
人体Bの尾骨の左右で張り出した臀部の収容も適切に行
なわれるようになり、同開口部4へ局部的に沈み込んで
変形したカーペット3の緩やかな弯曲面が、優しく人体
Bの尾骨付近の表面に当接するようになる。
【0023】このようにして、弯曲板1,中間板2およ
びカーペット3が面ファスナー5a,5bを介し全体と
してサンドイッチ状に組立てられると、使用中における
弯曲板1,中間板2およびカーペット3の相互のずれの
発生が抑制されるので、常に適切な使用状態の維持が可
能になる。
【0024】また、カーペット3が汚れた場合は、その
四隅部における面ファスナー5bの部分を解放して同カ
ーペット3を簡便に取り外し洗浄することができる。
【0025】さらに、弯曲板1,中間板2およびカーペ
ット3を相互に重ね合わせた状態で収容しうる袋カバー
6が設けられるので、弯曲板1,中間板2およびカーペ
ット3を袋カバー6に入れたままベッド等に載置して、
簡便に使用できるようになる利点が得られるほか、袋カ
バー6の洗濯により、この補助寝具を常に清潔な状態に
保つことができる。
【0026】なお、上述の補助寝具Aの使用に際して
は、図3に示すように、人体Bの折り曲げた脚部の間に
クッション8を挟み込むようにすることが推奨される。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の腰痛対策
用補助寝具によれば次のような効果が得られる。 (1) 本発明の補助寝具をベッドにおけるマットレスの上
面あるいは畳に敷かれた敷布団の上面に載置して、同補
助寝具の上に人体が仰向けに横たわる際に、その尾骨を
上記中間板の開口部に整合させるようにすると、人体の
重みで同開口部内に上記カーペットが局部的に沈み込む
ように変形しながら尾骨およびその近傍部分を適切に収
容するようになり、片当たりによる痛みを回避すること
ができる。 (2) 上記弯曲板が人体の重量を上面に受けることにより
弾性的に平板状に変形するとともに、同弯曲板の変形に
伴う反力が人体の要部を押し上げる方向に働き、これに
より腰痛に対する治療効果あるいは腰痛発生に対する予
防効果が得られるようになる。 (3) 上記開口部が横長に形成されるので、人体の尾骨の
左右で張り出した臀部の収容も適切に行なわれるように
なり、同開口部へ局部的に沈み込んで変形した上記カー
ペットの緩やかな弯曲面が、優しく人体の尾骨付近の表
面に当接するようになる。 (4) 上記の弯曲板,中間板およびカーペットが面ファス
ナーを介し全体としてサンドイッチ状に組立てられる
と、使用中における上記の弯曲板,中間板およびカーペ
ットの相互のずれの発生が抑制されるので、常に適切な
使用状態の維持が可能になる。また、上記カーペットが
汚れた場合は、その四隅部における面ファスナーの部分
を解放して同カーペットを簡便に取り外し洗浄すること
ができる。 (5) 上記の弯曲板,中間板およびカーペットを相互に重
ね合わせた状態で収容しうる袋カバーが設けられると、
上記の弯曲板,中間板およびカーペットを袋カバーに入
れたままベッド等に載置して、簡便に使用できるように
なる利点が得られ、また、袋カバーの洗濯により、この
補助寝具を常に清潔な状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての腰痛対策用補助寝
具の組立て構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1の組立物を収容する袋カバーの斜視図であ
る。
【図3】本発明の補助寝具の使用状態を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の補助寝具の要部における使用時の変形
状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 弯曲板 2 中間板 2a 中間板の四隅部 3 カーペット 3a スポンジ層 4 開口部 4a 開口部内周面 5a,5b 面ファスナー 6 袋カバー 6a 袋カバー開口 6b 紐 7 マットレス 8 クッション A 補助寝具 B 人体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無荷重状態では中央部が上方へ隆起する
    ように弯曲し人体の重量を上面に受けると弾性的に平板
    状に変形しうる弯曲板と、同弯曲板上に敷かれる平らな
    中間板と、同中間板上に敷かれて人体を受けるカーペッ
    トとからなり、上記中間板に上記カーペットを介して人
    体の尾骨およびその近傍部分を収容しうる横長の開口部
    が形成されていることを特徴とする、腰痛対策用補助寝
    具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の腰痛対策用補助寝具に
    おいて、上記の弯曲板,中間板およびカーペットが相互
    に重なり合う大きさの方形に形成されるとともに、上記
    中間板の四隅部が斜めに切り欠かれた形状を有し、上記
    の弯曲板とカーペットとが、相互に対応する各四隅部を
    面ファスナーで着脱可能に結合されることにより、上記
    中間板をサンドイッチ状に挟持して構成されることを特
    徴とする、腰痛対策用補助寝具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の腰痛対策用補
    助寝具において、上記の弯曲板,中間板およびカーペッ
    トを重ね合わせて収容し使用可能の状態とする袋カバー
    が設けられたことを特徴とする、腰痛対策用補助寝具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268073A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Combi Corp 子守帯

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