JP2958871B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2958871B2 JP2958871B2 JP10012001A JP1200198A JP2958871B2 JP 2958871 B2 JP2958871 B2 JP 2958871B2 JP 10012001 A JP10012001 A JP 10012001A JP 1200198 A JP1200198 A JP 1200198A JP 2958871 B2 JP2958871 B2 JP 2958871B2
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/10—Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/11—Manufacturing methods
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- Drying Of Semiconductors (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バンプ電極を備
えた半導体装置の製造方法に関する。
えた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TAB(Tape Automated Bonding)
方式においては、半導体装置にバンプ電極を形成し、こ
のバンプ電極をテープキャリアのフィンガリードに直接
ボンディング(接合)している。この場合、従来のバン
プ電極を備えた半導体装置は、図8に示すように構成さ
れている。すなわち、シリコンウエハ1上にはアルミニ
ウム又はアルミニウム合金からなる電極パッド2が形成
されている。電極パッド2は、図示してしないが、シリ
コンウエハ1のゲート等の内部電極と接続されている。
電極パッド2の周縁部は、この電極パッド2に対向して
開口3aが形成された窒化シリコン等からなる絶縁膜3
で被覆されている。電極パッド2上には、バリアメタル
層4aと接着メタル層4bとで構成されるアンダバンプ
層4が形成されている。アンダバンプ層4は、蒸着又は
スパッタにより形成されるもので、同図においては電極
パッド2およびこの電極パッド2の周囲の絶縁膜3上に
のみ形成されているが、実際の工程としては電極パッド
2および絶縁膜3上の全面に形成した上、バンプ電極5
を形成した後に、図示の如く、エッチング処理されるも
のである。この場合、アンダバンプ層4は電極パッド2
およびこの電極パッド2の周囲の絶縁膜3に固着され、
この固着面積が大きいことにより十分な接合強度が確保
される。アンダバンプ層4上には金からなるバンプ電極
5が形成されるが、このバンプ電極5はメッキにより形
成されるものであるため、その下地層としてアンダバン
プ層4上に金薄膜5aが形成されている。この後、前述
した如く、バンプ電極5をマスクとして、バンプ電極5
の外側部分のアンダバンプ層4をエッチングにより除去
する。この場合、通常、等方性のウェットエッチングが
用いられる。
方式においては、半導体装置にバンプ電極を形成し、こ
のバンプ電極をテープキャリアのフィンガリードに直接
ボンディング(接合)している。この場合、従来のバン
プ電極を備えた半導体装置は、図8に示すように構成さ
れている。すなわち、シリコンウエハ1上にはアルミニ
ウム又はアルミニウム合金からなる電極パッド2が形成
されている。電極パッド2は、図示してしないが、シリ
コンウエハ1のゲート等の内部電極と接続されている。
電極パッド2の周縁部は、この電極パッド2に対向して
開口3aが形成された窒化シリコン等からなる絶縁膜3
で被覆されている。電極パッド2上には、バリアメタル
層4aと接着メタル層4bとで構成されるアンダバンプ
層4が形成されている。アンダバンプ層4は、蒸着又は
スパッタにより形成されるもので、同図においては電極
パッド2およびこの電極パッド2の周囲の絶縁膜3上に
のみ形成されているが、実際の工程としては電極パッド
2および絶縁膜3上の全面に形成した上、バンプ電極5
を形成した後に、図示の如く、エッチング処理されるも
のである。この場合、アンダバンプ層4は電極パッド2
およびこの電極パッド2の周囲の絶縁膜3に固着され、
この固着面積が大きいことにより十分な接合強度が確保
される。アンダバンプ層4上には金からなるバンプ電極
5が形成されるが、このバンプ電極5はメッキにより形
成されるものであるため、その下地層としてアンダバン
プ層4上に金薄膜5aが形成されている。この後、前述
した如く、バンプ電極5をマスクとして、バンプ電極5
の外側部分のアンダバンプ層4をエッチングにより除去
する。この場合、通常、等方性のウェットエッチングが
用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の半導
体装置のバンプ電極5は、通常、フォトレジストを用い
て電解メッキにより形成されるが、フォトレジストの厚
さを厚くすることができないため、フォトレジストの上
方へ突出して形成される。しかし、フォトレジストの上
方ではメッキ形成速度が等方性を有するため、バンプ電
極5の頭部形状が図8に示すような「きのこ」状に盛り
上がる。このため、「きのこ」状のバンプ電極5の頭部
が幅広となり、ファインピッチ化が困難になるという問
題がある。また、「きのこ」状のバンプ電極5はアンダ
バンプ層4の電極パッド2の周縁部より外側に延出され
ている部分を覆い、かつ窒化シリコン等からなる絶縁膜
3が硬くて脆弱なため、テープキャリアのフィンガリー
ドをボンディングする際の圧着力により絶縁膜3にクラ
ックが生じ、保護膜としての絶縁膜3の性能が劣化し、
回路動作の信頼性を損なうという問題がある。この発明
の課題は、ファインピッチ化が可能となり、また窒化シ
リコン等からなる絶縁膜にクラックが発生することがな
く、さらに効率の良い半導体装置の製造方法を提供する
ことである。
体装置のバンプ電極5は、通常、フォトレジストを用い
て電解メッキにより形成されるが、フォトレジストの厚
さを厚くすることができないため、フォトレジストの上
方へ突出して形成される。しかし、フォトレジストの上
方ではメッキ形成速度が等方性を有するため、バンプ電
極5の頭部形状が図8に示すような「きのこ」状に盛り
上がる。このため、「きのこ」状のバンプ電極5の頭部
が幅広となり、ファインピッチ化が困難になるという問
題がある。また、「きのこ」状のバンプ電極5はアンダ
バンプ層4の電極パッド2の周縁部より外側に延出され
ている部分を覆い、かつ窒化シリコン等からなる絶縁膜
3が硬くて脆弱なため、テープキャリアのフィンガリー
ドをボンディングする際の圧着力により絶縁膜3にクラ
ックが生じ、保護膜としての絶縁膜3の性能が劣化し、
回路動作の信頼性を損なうという問題がある。この発明
の課題は、ファインピッチ化が可能となり、また窒化シ
リコン等からなる絶縁膜にクラックが発生することがな
く、さらに効率の良い半導体装置の製造方法を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、中央部分が
絶縁膜の開口から露出され、かつ前記絶縁膜により周縁
部分が被覆された電極パッド上に下地層を形成し、該下
地層上に高さが10〜25μmの柱状のバンプ電極を形
成する半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜およ
び前記絶縁膜の開口から露出された前記電極パッド上に
中間接続膜および下地層を形成し、前記下地層上に粘度
がほぼ千CPSのフォトレジスト液を滴下して、スピン
コーティングにより厚さが前記バンプ電極の高さ以上で
且つ30μm以下のフォトレジスト膜を形成するととも
に、このフォトレジスト膜を前記絶縁膜の開口と前記電
極パッドの周縁部との間にその周縁部が位置する大きさ
にエッチングし、前記フォトレジスト膜のエッチングし
た部分を介して、前記下地層と同じ材料を用いたメッキ
により前記バンプ電極をその上面が前記フォトレジスト
膜の上面と同一となる位置もしくはそれよりも低くなる
位置まで形成するようにしたものである。この発明によ
れば、下地層の周縁部を絶縁膜の開口と電極パッドの周
縁部との間に位置付けさせ、この下地層上に粘度がほぼ
千CPSのフォトレジスト液を滴下して、スピンコーテ
ィングにより厚さが前記バンプ電極の高さ以上で且つ3
0μm以下のフォトレジスト膜を形成するとともに、こ
のフォトレジスト膜を絶縁膜の開口と電極パッドの周縁
部との間にその周縁部が位置する大きさにエッチング
し、このフォトレジスト膜のエッチングした部分を介し
て、下地層と同じ材料を用いたメッキによりバンプ電極
をその上面が前記フォトレジスト膜の上面と同一となる
位置もしくはそれよりも低くなる位置まで形成するよう
にしたものであるから、下地層上に高さ10〜25μm
の柱状のバンプ電極を効率良く形成することができる。
しかも、バンプ電極がフォトレジスト膜の上方に突出し
ないので、「きのこ」状の幅広頭部とならないため、バ
ンプ電極のファインピッチ化が可能となる。また、バン
プ電極が絶縁膜の開口と電極パッドの周縁部との間に位
置付けされた下地層の周縁部から立上がるので、窒化シ
リコン等からなる絶縁膜が硬くて脆弱であっても、テー
プキャリアのフィンガリードをボンディングする際の圧
着力により絶縁膜にクラックが発生するのを確実に防ぐ
ことができる。これにより、保護膜としての絶縁膜の劣
化を防ぎ、回路動作の信頼性を高めることができる。こ
の場合、請求項2記載の如く、フォトレジスト膜を形成
する際のスピンコーティングの回転速度は数百rpmと
することが望ましい。
絶縁膜の開口から露出され、かつ前記絶縁膜により周縁
部分が被覆された電極パッド上に下地層を形成し、該下
地層上に高さが10〜25μmの柱状のバンプ電極を形
成する半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜およ
び前記絶縁膜の開口から露出された前記電極パッド上に
中間接続膜および下地層を形成し、前記下地層上に粘度
がほぼ千CPSのフォトレジスト液を滴下して、スピン
コーティングにより厚さが前記バンプ電極の高さ以上で
且つ30μm以下のフォトレジスト膜を形成するととも
に、このフォトレジスト膜を前記絶縁膜の開口と前記電
極パッドの周縁部との間にその周縁部が位置する大きさ
にエッチングし、前記フォトレジスト膜のエッチングし
た部分を介して、前記下地層と同じ材料を用いたメッキ
により前記バンプ電極をその上面が前記フォトレジスト
膜の上面と同一となる位置もしくはそれよりも低くなる
位置まで形成するようにしたものである。この発明によ
れば、下地層の周縁部を絶縁膜の開口と電極パッドの周
縁部との間に位置付けさせ、この下地層上に粘度がほぼ
千CPSのフォトレジスト液を滴下して、スピンコーテ
ィングにより厚さが前記バンプ電極の高さ以上で且つ3
0μm以下のフォトレジスト膜を形成するとともに、こ
のフォトレジスト膜を絶縁膜の開口と電極パッドの周縁
部との間にその周縁部が位置する大きさにエッチング
し、このフォトレジスト膜のエッチングした部分を介し
て、下地層と同じ材料を用いたメッキによりバンプ電極
をその上面が前記フォトレジスト膜の上面と同一となる
位置もしくはそれよりも低くなる位置まで形成するよう
にしたものであるから、下地層上に高さ10〜25μm
の柱状のバンプ電極を効率良く形成することができる。
しかも、バンプ電極がフォトレジスト膜の上方に突出し
ないので、「きのこ」状の幅広頭部とならないため、バ
ンプ電極のファインピッチ化が可能となる。また、バン
プ電極が絶縁膜の開口と電極パッドの周縁部との間に位
置付けされた下地層の周縁部から立上がるので、窒化シ
リコン等からなる絶縁膜が硬くて脆弱であっても、テー
プキャリアのフィンガリードをボンディングする際の圧
着力により絶縁膜にクラックが発生するのを確実に防ぐ
ことができる。これにより、保護膜としての絶縁膜の劣
化を防ぎ、回路動作の信頼性を高めることができる。こ
の場合、請求項2記載の如く、フォトレジスト膜を形成
する際のスピンコーティングの回転速度は数百rpmと
することが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に、この発明の実
施形態を説明する。図1は後述する製造方法により製造
されたバンプ電極を備えた半導体装置の断面図を示す。
この図において、10はシリコンウエハであり、通常は
直径4〜8インチのものが使用される。シリコンウエハ
10上にはゲート等の内部電極11および酸化シリコン
からなる絶縁膜12が形成されている。絶縁膜12上に
は内部電極11に接続された電極パッド13が形成され
ている。電極パッド13はアルミニウム(Al)、アル
ミニウム(Al)−けい素(Si)、アルミニウム(A
l)−銅(Cu)−けい素(Si)等のアルミニウム合
金からなっている。電極パッド13の周縁部および絶縁
膜12上には窒化シリコンからなる絶縁膜14が形成さ
れている。電極パッド13と対応する部分の絶縁膜14
には開口14aが形成されている。開口14aに対向す
る電極パッド13およびこの電極パッド13の周縁部を
覆っている部分の絶縁膜14上には中間接続膜(アンダ
バンプ層)15が形成されている。中間接続膜15はバ
リアメタルと接着メタルとの合金、例えばチタン(T
i)−タングステン(W)、白金(Pt)−チタン(T
i)、パラジウム(Pd)−チタン(Ti)等の合金か
らなる。このようなバリアメタルと接着メタルとの合金
は、単一層でもバリア機能の他、バンプ電極16bと電
極パッド13との接合強度を確保する機能を合わせ持
つ。好ましくは、チタンを原子量比で10%、重量比で
30%混合したチタン−タングステン合金を用い、スパ
ッタリングにより数千Åの厚さに形成する。中間接続膜
15の外側端は電極パッド13の外側端と絶縁膜14の
開口14aとの間に位置付けされている。中間接続膜1
5上には金(Au)からなる外部電極16が柱状に形成
されている。この外部電極16は金薄膜16aとバンプ
電極16bとからなり、全体の厚さが10〜25μm程
度に形成され、その外側端は中間接続膜15の外側端と
ほぼ同一面とされている。金薄膜16aは、メッキによ
り形成されるバンプ電極16bのメッキ用下地層であ
り、スパッタにより中間接続膜15に付着される。バン
プ電極16bの頭部表面には微細なV字状溝17が形成
されている。
施形態を説明する。図1は後述する製造方法により製造
されたバンプ電極を備えた半導体装置の断面図を示す。
この図において、10はシリコンウエハであり、通常は
直径4〜8インチのものが使用される。シリコンウエハ
10上にはゲート等の内部電極11および酸化シリコン
からなる絶縁膜12が形成されている。絶縁膜12上に
は内部電極11に接続された電極パッド13が形成され
ている。電極パッド13はアルミニウム(Al)、アル
ミニウム(Al)−けい素(Si)、アルミニウム(A
l)−銅(Cu)−けい素(Si)等のアルミニウム合
金からなっている。電極パッド13の周縁部および絶縁
膜12上には窒化シリコンからなる絶縁膜14が形成さ
れている。電極パッド13と対応する部分の絶縁膜14
には開口14aが形成されている。開口14aに対向す
る電極パッド13およびこの電極パッド13の周縁部を
覆っている部分の絶縁膜14上には中間接続膜(アンダ
バンプ層)15が形成されている。中間接続膜15はバ
リアメタルと接着メタルとの合金、例えばチタン(T
i)−タングステン(W)、白金(Pt)−チタン(T
i)、パラジウム(Pd)−チタン(Ti)等の合金か
らなる。このようなバリアメタルと接着メタルとの合金
は、単一層でもバリア機能の他、バンプ電極16bと電
極パッド13との接合強度を確保する機能を合わせ持
つ。好ましくは、チタンを原子量比で10%、重量比で
30%混合したチタン−タングステン合金を用い、スパ
ッタリングにより数千Åの厚さに形成する。中間接続膜
15の外側端は電極パッド13の外側端と絶縁膜14の
開口14aとの間に位置付けされている。中間接続膜1
5上には金(Au)からなる外部電極16が柱状に形成
されている。この外部電極16は金薄膜16aとバンプ
電極16bとからなり、全体の厚さが10〜25μm程
度に形成され、その外側端は中間接続膜15の外側端と
ほぼ同一面とされている。金薄膜16aは、メッキによ
り形成されるバンプ電極16bのメッキ用下地層であ
り、スパッタにより中間接続膜15に付着される。バン
プ電極16bの頭部表面には微細なV字状溝17が形成
されている。
【0006】次に、図2(A)〜(E)を参照して、図
1に示す半導体装置の製造方法について説明する。ま
ず、図2(A)に示すように、シリコンウエハ10上に
内部電極11および酸化シリコンからなる絶縁膜12を
形成し、その上にアルミニウム又はアルミニウム合金か
らなる電極パッド13を形成する。次に、電極パッド1
3および絶縁膜12上に亘って窒化シリコンからなる絶
縁膜14を形成する。絶縁膜14には電極パッド13の
外形よりも少し小さい開口14aをエッチングにより形
成し、この開口14aから電極パッド13が露出される
ようにする。この状態では、チタン−タングステン等の
合金からなる中間接続用合金および金を順次スパッタリ
ングすることにより、シリコンウエハ10上の電極パッ
ド13および絶縁膜14の全面に亘って、中間接続膜1
5および金薄膜16aをそれぞれ数千Åの厚さに形成す
る。但し、金薄膜16aの厚さは数百Å程度でもよい。
この場合、付着する金属粒子を均一にするために、スパ
ッタリングが最適である。また、この処理を行う前に
は、必要に応じてアルミニウムの酸化膜を除去する除去
処理を行う。
1に示す半導体装置の製造方法について説明する。ま
ず、図2(A)に示すように、シリコンウエハ10上に
内部電極11および酸化シリコンからなる絶縁膜12を
形成し、その上にアルミニウム又はアルミニウム合金か
らなる電極パッド13を形成する。次に、電極パッド1
3および絶縁膜12上に亘って窒化シリコンからなる絶
縁膜14を形成する。絶縁膜14には電極パッド13の
外形よりも少し小さい開口14aをエッチングにより形
成し、この開口14aから電極パッド13が露出される
ようにする。この状態では、チタン−タングステン等の
合金からなる中間接続用合金および金を順次スパッタリ
ングすることにより、シリコンウエハ10上の電極パッ
ド13および絶縁膜14の全面に亘って、中間接続膜1
5および金薄膜16aをそれぞれ数千Åの厚さに形成す
る。但し、金薄膜16aの厚さは数百Å程度でもよい。
この場合、付着する金属粒子を均一にするために、スパ
ッタリングが最適である。また、この処理を行う前に
は、必要に応じてアルミニウムの酸化膜を除去する除去
処理を行う。
【0007】次に、図2(B)に示すように、金薄膜1
6a上にフォトレジスト液を滴下してスピンコーティン
グによりフォトレジスト膜19を厚く形成する。このフ
ォトレジスト膜19は厚さを20〜30μm程度にする
ために、粘度が数百〜千数百CPS(センチポイズ)
で、通常のスピンコーティングのものよりも数倍ないし
数十倍高いもの(例えば東京応化工業(株)製のBMR
1000)を使用する。なお、回転速度は数百rpmで
ある。この場合、フォトレジスト液の粘度が百CPS以
下であると、所定の厚さにすることはできない。次に、
このように形成されたフォトレジスト膜19を乾燥処理
した後、その上面にマスク(図示せず)をアライメント
する。このマスクの透光部は、電極パッド13と絶縁膜
14の開口14aとの外側縁部間に透光部の外側縁部が
位置するような大きさに形成されている。そして、この
マスクを介してフォトレジスト膜19を露光し、現像す
ることにより、図2(C)に示すように、フォトレジス
ト膜19に開口19aを形成する。次に、開口19aを
介して露出された金薄膜16aに金を電解メッキするこ
とにより、バンプ電極16bを形成する。このバンプ電
極16bの形成は、その上面がフォトレジスト膜19の
上面よりも突出しないところで止め、その厚さを20〜
30μm程度にする。この結果、バンプ電極16bは柱
状となり、その上面はほぼ平坦となる。なお、フォトレ
ジスト膜19の現像に使用する現像液はキシレンを主成
分とする有機溶剤(例えば東京応化工業(株)製のC−
3)である。
6a上にフォトレジスト液を滴下してスピンコーティン
グによりフォトレジスト膜19を厚く形成する。このフ
ォトレジスト膜19は厚さを20〜30μm程度にする
ために、粘度が数百〜千数百CPS(センチポイズ)
で、通常のスピンコーティングのものよりも数倍ないし
数十倍高いもの(例えば東京応化工業(株)製のBMR
1000)を使用する。なお、回転速度は数百rpmで
ある。この場合、フォトレジスト液の粘度が百CPS以
下であると、所定の厚さにすることはできない。次に、
このように形成されたフォトレジスト膜19を乾燥処理
した後、その上面にマスク(図示せず)をアライメント
する。このマスクの透光部は、電極パッド13と絶縁膜
14の開口14aとの外側縁部間に透光部の外側縁部が
位置するような大きさに形成されている。そして、この
マスクを介してフォトレジスト膜19を露光し、現像す
ることにより、図2(C)に示すように、フォトレジス
ト膜19に開口19aを形成する。次に、開口19aを
介して露出された金薄膜16aに金を電解メッキするこ
とにより、バンプ電極16bを形成する。このバンプ電
極16bの形成は、その上面がフォトレジスト膜19の
上面よりも突出しないところで止め、その厚さを20〜
30μm程度にする。この結果、バンプ電極16bは柱
状となり、その上面はほぼ平坦となる。なお、フォトレ
ジスト膜19の現像に使用する現像液はキシレンを主成
分とする有機溶剤(例えば東京応化工業(株)製のC−
3)である。
【0008】次に、図2(D)に示すように、フォトレ
ジスト膜19をエチルセルソルブ、ジクロルベンゼンを
主成分とする有機溶剤(例えば東京応化工業(株)製の
剥離液SP)で剥離する。そして、この状態で、金薄膜
16aをヨウ素系のエッチング液でエッチングして、不
要な部分つまりバンプ電極16bと対応しない部分の金
薄膜16aを除去する。この状態を図2(E)に示す。
次に、シリコンウエハ10(図面は、バンプ電極構造の
拡大部分のみを示すが、実際は、4〜8インチの円盤形
状)を図3に示すスパッタ(エッチング)装置20に格
納して反応性イオン(スパッタ)エッチングを行う。ス
パッタ装置20は、真空室21内にプレート22、23
を備えており、シリコンウエハ10はプレート23上に
配される。プレート23には、13.56MHzの高周
波信号がマッチングボックス24、ブロックコンデンサ
25を介して印加される。真空室21内は、図示しない
真空ポンプにより高真空度に保持され、バルブ26の開
放により反応性イオンガス28が真空室21内に導入さ
れる。反応性イオンガス28の流入量を流量計27で計
測してバルブ26の開閉を制御することにより、真空室
21内は15〜30Pa(パスカル:1Pa=1/13
3Torr)のガス圧力に設定されている。反応性イオ
ンガス28としては、ハロゲン化ガスと塩素系ガスとの
混合ガスを用いる。ハロゲン化ガスとしては、CF4、
C2F6、C3F8、CHF3、SF6等を用いることができ
る。また、塩素系ガスとしては、CF3Cl、CF2Cl
2、CFCl3、Cl2、SiCl4、BCl3、HCl、
CCl4等を用いることができる。代表的な組合わせと
しては、SF6+CFCl3が挙げられる。
ジスト膜19をエチルセルソルブ、ジクロルベンゼンを
主成分とする有機溶剤(例えば東京応化工業(株)製の
剥離液SP)で剥離する。そして、この状態で、金薄膜
16aをヨウ素系のエッチング液でエッチングして、不
要な部分つまりバンプ電極16bと対応しない部分の金
薄膜16aを除去する。この状態を図2(E)に示す。
次に、シリコンウエハ10(図面は、バンプ電極構造の
拡大部分のみを示すが、実際は、4〜8インチの円盤形
状)を図3に示すスパッタ(エッチング)装置20に格
納して反応性イオン(スパッタ)エッチングを行う。ス
パッタ装置20は、真空室21内にプレート22、23
を備えており、シリコンウエハ10はプレート23上に
配される。プレート23には、13.56MHzの高周
波信号がマッチングボックス24、ブロックコンデンサ
25を介して印加される。真空室21内は、図示しない
真空ポンプにより高真空度に保持され、バルブ26の開
放により反応性イオンガス28が真空室21内に導入さ
れる。反応性イオンガス28の流入量を流量計27で計
測してバルブ26の開閉を制御することにより、真空室
21内は15〜30Pa(パスカル:1Pa=1/13
3Torr)のガス圧力に設定されている。反応性イオ
ンガス28としては、ハロゲン化ガスと塩素系ガスとの
混合ガスを用いる。ハロゲン化ガスとしては、CF4、
C2F6、C3F8、CHF3、SF6等を用いることができ
る。また、塩素系ガスとしては、CF3Cl、CF2Cl
2、CFCl3、Cl2、SiCl4、BCl3、HCl、
CCl4等を用いることができる。代表的な組合わせと
しては、SF6+CFCl3が挙げられる。
【0009】上記の条件で反応性イオンエッチングを行
うと、中間接続膜15およびバンプ電極16bに反応性
イオンによるスパッタリング効果が作用し、異方性エッ
チングが進行する。この場合、中間接続膜15に比しバ
ンプ電極16bの厚さは極めて大きいので、中間接続膜
15は完全に除去されるが、バンプ電極16bは頭部の
表面にスパッタリングによる、微細な、しかし、比較的
深いV字状溝17が形成される。図6は、バンプ電極1
6bをメッキ形成した時点の状態、すなわち、図2
(C)〜(E)の状態におけるバンプ電極16bの顕微
鏡写真である。図6におけるバンプ電極16bの頭部表
面にも微細な凹凸面は観察される。しかし、この状態に
おけるバンプ電極16bの頭部表面には、先端側が球状
に隆起した微小な凸部が形成されている。また、図7
は、反応性イオンエッチングを実施した後の状態、すな
わち、図1に示す状態におけるバンプ電極16bの顕微
鏡写真である。この状態のバンプ電極16bの頭部表面
には、先端側が鋭く尖った微小な隆起物が観察される。
このように両者を比較すると、反応性イオンエッチング
処理を実施する前と後では、バンプ電極16bの頭部表
面の構造が全く異なることが認識される。
うと、中間接続膜15およびバンプ電極16bに反応性
イオンによるスパッタリング効果が作用し、異方性エッ
チングが進行する。この場合、中間接続膜15に比しバ
ンプ電極16bの厚さは極めて大きいので、中間接続膜
15は完全に除去されるが、バンプ電極16bは頭部の
表面にスパッタリングによる、微細な、しかし、比較的
深いV字状溝17が形成される。図6は、バンプ電極1
6bをメッキ形成した時点の状態、すなわち、図2
(C)〜(E)の状態におけるバンプ電極16bの顕微
鏡写真である。図6におけるバンプ電極16bの頭部表
面にも微細な凹凸面は観察される。しかし、この状態に
おけるバンプ電極16bの頭部表面には、先端側が球状
に隆起した微小な凸部が形成されている。また、図7
は、反応性イオンエッチングを実施した後の状態、すな
わち、図1に示す状態におけるバンプ電極16bの顕微
鏡写真である。この状態のバンプ電極16bの頭部表面
には、先端側が鋭く尖った微小な隆起物が観察される。
このように両者を比較すると、反応性イオンエッチング
処理を実施する前と後では、バンプ電極16bの頭部表
面の構造が全く異なることが認識される。
【0010】次に、図4および図5を参照して、上記の
ように構成された半導体装置の外部電極16にフィンガ
リードを接続する場合について説明する。まず、シリコ
ンウエハ10をダイシングにより切断して、複数の半導
体チップ30に分離する。この半導体チップ30の1つ
には上述した外部電極16が多数配列されている。ま
た、フィンガリード41は、銅箔をテープキャリア40
にラミネートした上、エッチングにより所定の形状に形
成されたもので、各フィンガリード41には半田42が
メッキされている。各フィンガリード41の一端はテー
プキャリア40の中央に形成された四角い孔43内に突
出され、この突出された各端部は半導体チップ30の各
外部電極16と対応して配列されている。この場合、フ
ィンガリード41の表面にメッキされる半田42はすず
(Sn)と鉛(Pb)が8:2程度の合金からなり、そ
の厚さが0.2〜0.6μm程度である。
ように構成された半導体装置の外部電極16にフィンガ
リードを接続する場合について説明する。まず、シリコ
ンウエハ10をダイシングにより切断して、複数の半導
体チップ30に分離する。この半導体チップ30の1つ
には上述した外部電極16が多数配列されている。ま
た、フィンガリード41は、銅箔をテープキャリア40
にラミネートした上、エッチングにより所定の形状に形
成されたもので、各フィンガリード41には半田42が
メッキされている。各フィンガリード41の一端はテー
プキャリア40の中央に形成された四角い孔43内に突
出され、この突出された各端部は半導体チップ30の各
外部電極16と対応して配列されている。この場合、フ
ィンガリード41の表面にメッキされる半田42はすず
(Sn)と鉛(Pb)が8:2程度の合金からなり、そ
の厚さが0.2〜0.6μm程度である。
【0011】さて、半導体チップ30の各外部電極16
にフィンガリード41を接続する場合には、各外部電極
16にそれぞれフィンガリード41を対応させて熱圧着
する。この熱圧着の条件は温度が200〜400℃で、
圧着力が30〜360g/mm2で、時間が1〜5se
cである。このように外部電極16にフィンガリード4
1が熱圧着されると、バンプ電極16bとフィンガリー
ド41の表面の半田42はAu−Sn共晶接合される。
しかも、バンプ電極16bの頭部表面には微細なV字状
溝17が形成されており、このV字状溝17に半田42
が喰い付くので、半田のバンプ電極粗面へのアンカー効
果が得られ、信頼性の高い接合が達成される。なお、上
記実施形態において金薄膜16aをウェットエッチング
としているのは、エッチングにより除去された金を回収
して再使用するためであり、このエッチングは中間接続
膜15と同様、反応性イオンエッチングにより同時に除
去することは当然可能なことである。
にフィンガリード41を接続する場合には、各外部電極
16にそれぞれフィンガリード41を対応させて熱圧着
する。この熱圧着の条件は温度が200〜400℃で、
圧着力が30〜360g/mm2で、時間が1〜5se
cである。このように外部電極16にフィンガリード4
1が熱圧着されると、バンプ電極16bとフィンガリー
ド41の表面の半田42はAu−Sn共晶接合される。
しかも、バンプ電極16bの頭部表面には微細なV字状
溝17が形成されており、このV字状溝17に半田42
が喰い付くので、半田のバンプ電極粗面へのアンカー効
果が得られ、信頼性の高い接合が達成される。なお、上
記実施形態において金薄膜16aをウェットエッチング
としているのは、エッチングにより除去された金を回収
して再使用するためであり、このエッチングは中間接続
膜15と同様、反応性イオンエッチングにより同時に除
去することは当然可能なことである。
【0012】ところで、上記のような半導体装置の製造
方法によれば、金薄膜16aの周縁部を絶縁膜14の開
口14aと電極パッド13の周縁部との間に位置付けさ
せ、この金薄膜16a上に粘度数百CPS以上のフォト
レジスト液を被着して厚さがバンプ電極16bの高さと
同じもしくはそれよりも厚いフォトレジスト膜19を形
成するとともに、このフォトレジスト膜19を絶縁膜1
4の開口14aと電極パッド13の周縁部との間にその
周縁部が位置する大きさにエッチングし、このフォトレ
ジスト膜19のエッチングした部分を介して、金薄膜1
6aと同じ材料を用いたメッキによりバンプ電極16b
をその上面がフォトレジスト膜19の上面と同一となる
位置もしくはそれよりも低くなる位置まで形成するよう
にしたものであるから、金薄膜16a上に高さ約10μ
m以上の柱状のバンプ電極16bを効率良く形成するこ
とができる。しかも、バンプ電極16bがフォトレジス
ト膜19の上方へ突出しないので、「きのこ」状の幅広
頭部とならないため、バンプ電極16bのファインピッ
チ化が可能となる。また、バンプ電極16bが絶縁膜1
4の開口14aと電極パッド13の周縁部との間に位置
付けされた金薄膜16aの周縁部から立上がるので、窒
化シリコン等からなる絶縁膜14が硬くて脆弱であって
も、テープキャリア40のフィンガリード41をボンデ
ィングする際の圧着力により絶縁膜14にクラックが発
生するのを確実に防ぐことができる。これにより、保護
膜としての絶縁膜14の劣化を防ぎ、回路動作の信頼性
を高めることができる。
方法によれば、金薄膜16aの周縁部を絶縁膜14の開
口14aと電極パッド13の周縁部との間に位置付けさ
せ、この金薄膜16a上に粘度数百CPS以上のフォト
レジスト液を被着して厚さがバンプ電極16bの高さと
同じもしくはそれよりも厚いフォトレジスト膜19を形
成するとともに、このフォトレジスト膜19を絶縁膜1
4の開口14aと電極パッド13の周縁部との間にその
周縁部が位置する大きさにエッチングし、このフォトレ
ジスト膜19のエッチングした部分を介して、金薄膜1
6aと同じ材料を用いたメッキによりバンプ電極16b
をその上面がフォトレジスト膜19の上面と同一となる
位置もしくはそれよりも低くなる位置まで形成するよう
にしたものであるから、金薄膜16a上に高さ約10μ
m以上の柱状のバンプ電極16bを効率良く形成するこ
とができる。しかも、バンプ電極16bがフォトレジス
ト膜19の上方へ突出しないので、「きのこ」状の幅広
頭部とならないため、バンプ電極16bのファインピッ
チ化が可能となる。また、バンプ電極16bが絶縁膜1
4の開口14aと電極パッド13の周縁部との間に位置
付けされた金薄膜16aの周縁部から立上がるので、窒
化シリコン等からなる絶縁膜14が硬くて脆弱であって
も、テープキャリア40のフィンガリード41をボンデ
ィングする際の圧着力により絶縁膜14にクラックが発
生するのを確実に防ぐことができる。これにより、保護
膜としての絶縁膜14の劣化を防ぎ、回路動作の信頼性
を高めることができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下地層の周縁部を絶縁膜の開口と電極パッドの周縁
部との間に位置付けさせ、この下地層上に粘度がほぼ千
CPSのフォトレジスト液を滴下して、スピンコーティ
ングにより厚さが前記バンプ電極の高さ以上で且つ30
μm以下のフォトレジスト膜を形成するとともに、この
フォトレジスト膜を絶縁膜の開口と電極パッドの周縁部
との間にその周縁部が位置する大きさにエッチングし、
このフォトレジスト膜のエッチングした部分を介して、
下地層と同じ材料を用いたメッキによりバンプ電極をそ
の上面が前記フォトレジスト膜の上面と同一となる位置
もしくはそれよりも低くなる位置まで形成するようにし
たものであるから、下地層上に高さ10〜25μmの柱
状のバンプ電極を効率良く形成することができる。しか
も、バンプ電極がフォトレジスト膜の上方に突出しない
ので、「きのこ」状の幅広頭部とならないため、バンプ
電極のファインピッチ化が可能となる。また、バンプ電
極が絶縁膜の開口と電極パッドの周縁部との間に位置付
けされた下地層の周縁部から立上がるので、窒化シリコ
ン等からなる絶縁膜が硬くて脆弱であっても、テープキ
ャリアのフィンガリードをボンディングする際の圧着力
により絶縁膜にクラックが発生するのを確実に防ぐこと
ができる。これにより、保護膜としての絶縁膜の劣化を
防ぎ、回路動作の信頼性を高めることができる。
ば、下地層の周縁部を絶縁膜の開口と電極パッドの周縁
部との間に位置付けさせ、この下地層上に粘度がほぼ千
CPSのフォトレジスト液を滴下して、スピンコーティ
ングにより厚さが前記バンプ電極の高さ以上で且つ30
μm以下のフォトレジスト膜を形成するとともに、この
フォトレジスト膜を絶縁膜の開口と電極パッドの周縁部
との間にその周縁部が位置する大きさにエッチングし、
このフォトレジスト膜のエッチングした部分を介して、
下地層と同じ材料を用いたメッキによりバンプ電極をそ
の上面が前記フォトレジスト膜の上面と同一となる位置
もしくはそれよりも低くなる位置まで形成するようにし
たものであるから、下地層上に高さ10〜25μmの柱
状のバンプ電極を効率良く形成することができる。しか
も、バンプ電極がフォトレジスト膜の上方に突出しない
ので、「きのこ」状の幅広頭部とならないため、バンプ
電極のファインピッチ化が可能となる。また、バンプ電
極が絶縁膜の開口と電極パッドの周縁部との間に位置付
けされた下地層の周縁部から立上がるので、窒化シリコ
ン等からなる絶縁膜が硬くて脆弱であっても、テープキ
ャリアのフィンガリードをボンディングする際の圧着力
により絶縁膜にクラックが発生するのを確実に防ぐこと
ができる。これにより、保護膜としての絶縁膜の劣化を
防ぎ、回路動作の信頼性を高めることができる。
【図1】この発明の製造方法により製造されたバンプ電
極を備えた半導体装置の断面図。
極を備えた半導体装置の断面図。
【図2】(A)〜(E)はそれぞれ図1に示す半導体装
置の各製造工程を示す断面図。
置の各製造工程を示す断面図。
【図3】図2(E)に示す半導体装置のバンプ電極等を
エッチングするための反応性イオンエッチング装置の断
面図。
エッチングするための反応性イオンエッチング装置の断
面図。
【図4】図1に示す半導体装置をテープキャリアに搭載
した状態の平面図。
した状態の平面図。
【図5】図1に示す半導体装置のバンプ電極とテープキ
ャリアのフィンガリードとを接合した状態の断面図。
ャリアのフィンガリードとを接合した状態の断面図。
【図6】図2(C)〜(E)に示す状態におけるつまり
反応性イオンエッチングを行う前の状態におけるバンプ
電極の粒子構造の顕微鏡写真。
反応性イオンエッチングを行う前の状態におけるバンプ
電極の粒子構造の顕微鏡写真。
【図7】図1に示す状態におけるつまり反応性イオンエ
ッチングを行った後の状態におけるバンプ電極の粒子構
造の顕微鏡写真図。
ッチングを行った後の状態におけるバンプ電極の粒子構
造の顕微鏡写真図。
【図8】従来のバンプ電極を備えた半導体装置の断面
図。
図。
10 シリコンウエハ 13 電極パッド 14 絶縁膜 15 中間接続膜 16a 金薄膜 16b バンプ電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/60
Claims (2)
- 【請求項1】 中央部分が絶縁膜の開口から露出され、
かつ前記絶縁膜により周縁部分が被覆された電極パッド
上に下地層を形成し、該下地層上に高さが10〜25μ
mの柱状のバンプ電極を形成する半導体装置の製造方法
において、 前記絶縁膜および前記絶縁膜の開口から露出された前記
電極パッド上に中間接続膜および下地層を形成し、 前記下地層上に粘度がほぼ千CPSのフォトレジスト液
を滴下して、スピンコーティングにより厚さが前記バン
プ電極の高さ以上で且つ30μm以下のフォトレジスト
膜を形成するとともに、このフォトレジスト膜を前記絶
縁膜の開口と前記電極パッドの周縁部との間にその周縁
部が位置する大きさにエッチングし、 前記フォトレジスト膜のエッチングした部分を介して、
前記下地層と同じ材料を用いたメッキにより前記バンプ
電極をその上面が前記フォトレジスト膜の上面と同一と
なる位置もしくはそれよりも低くなる位置まで形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記フォ
トレジスト膜を形成する際のスピンコーティングの回転
速度は数百rpmであることを特徴とする半導体装置の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10012001A JP2958871B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10012001A JP2958871B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 半導体装置の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7204012A Division JP2800729B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 金属層のエッチング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10189633A JPH10189633A (ja) | 1998-07-21 |
JP2958871B2 true JP2958871B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=11793360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10012001A Expired - Lifetime JP2958871B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2958871B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19907168C1 (de) | 1999-02-19 | 2000-08-10 | Micronas Intermetall Gmbh | Schichtanordnung sowie Verfahren zu deren Herstellung |
-
1998
- 1998-01-07 JP JP10012001A patent/JP2958871B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
平成7年審判第13429号 特許異議の決定 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10189633A (ja) | 1998-07-21 |
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