JP2956649B2 - H形鋼の化粧用外装材 - Google Patents

H形鋼の化粧用外装材

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JP2956649B2
JP2956649B2 JP12070397A JP12070397A JP2956649B2 JP 2956649 B2 JP2956649 B2 JP 2956649B2 JP 12070397 A JP12070397 A JP 12070397A JP 12070397 A JP12070397 A JP 12070397A JP 2956649 B2 JP2956649 B2 JP 2956649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鉄道駅のプ
ラットホームの屋根の支柱等に利用されるH形鋼製の柱
を美化するために用いられる、H形鋼の化粧用外装材に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄道駅のプラットホームでは、
安価でかつ加工しやすい、等の理由からH形鋼を支柱と
して、雨よけや日よけのための屋根を設けている。ま
た、橋上駅とした場合の駅舎を地上から支える支柱やプ
ラットホームを結ぶ陸橋の支柱にも、同様にH形鋼がよ
く利用されている。
【0003】また、このように利用される多用な種類の
H形鋼のフランジ又はウェブの利用者の視線の高さあた
りの部分には、例えば駅名や主要駅までの所要時間表、
広告等の記載されたプレートがよく貼付されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の鉄道
会社では、利用客に対するサービスの一環として、例え
ば駅舎を改築したり明るい照明や装飾を多用する事によ
って、鉄道駅の雰囲気を明るく美しいものとしている。
同様に、プラットホームを新しく舗装しなおしたり、明
るい色の塗装や装飾を施して、利用客に明るく親しみや
すい印象を与えている。
【0005】そして、プラットホームに立っている、先
述した屋根の支柱等に利用されているH形鋼についても
同様の理由で装飾、美化されることが望まれている。
【0006】この支柱に用いられているH形鋼は風雨に
さらされ易いので、錆による傷みを防ぐ必要から定期的
に錆止めの塗装を施されているが、結果的にこの塗装は
駅舎の装飾、美化にある程度は寄与する。しかし、この
ための塗装費や維持費が過大になるという問題点があ
り、またこのH形鋼自体が、工場や立体駐車場等の建屋
で使用される安価な物であり、塗装等を施しても美感、
高級感を出すことには限界があった。尚、予め十分な防
錆効果を施したH形鋼を利用することも考えられるが、
このようなH形鋼は高価なので、これを利用することは
好ましくない。
【0007】さらに、利用客がH形鋼のフランジ部分に
引っ掛かって傷を負うことも考えられるので、H形鋼の
美化、装飾に加えて安全の観点からも、H形鋼をコンク
リート等で取り囲むように塗り固めて円柱等にしてしま
う方法も考えられた。しかしこの場合、H形鋼を塗り固
めるのに一定量のコンクリートが必要であり、その経費
が新たに生じること、また工事中はプラットホームの一
部を長時間専有せざるをえず、その期間は利用客サービ
スの観点から好ましくない状況となる、等の点が問題で
あった。さらに利用者の印象を好適なものにするために
は、全てのH形鋼の外観を均一に保つことが望まれた。
【0008】そこで、本発明は以上のような状況に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、柱等
に用いられるH形鋼を安価でかつ簡潔に美化、装飾する
ための化粧用外装材を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1に係る
H形鋼の化粧用外装材は、1対のフランジとそれらを連
結するウェブとからなるH形鋼を取り囲む化粧用外装材
であって;前記H形鋼を取り囲んで配置され、少なくと
も、前記1対のフランジの外側でフランジの幅方向に2
つの分割体に分割可能とした外装部材と;前記フランジ
の側縁に各々対面するように、各外装部材に固定したガ
イドレールと;前記ガイドレールに、その長手方向に沿
って移動自在となるように係合する複数の連結具であっ
て、前記フランジの側縁を着脱自在に保持して、ガイド
レールとH形鋼とを連結する連結具と、を備えたもので
ある。
【0010】この請求項1記載のH形項の化粧用外装材
は、H形鋼を取り囲んで配置され、少なくとも、1対の
フランジの各々の外側でフランジの長手方向に2つに分
割可能とした外装部材を利用しているので、予め工場等
でこの外装部材を2つに分割した状態で製作しておけ
ば、後はこの分割された状態の外装部材を作業現場に運
搬してH形鋼に取り付けるだけでよい、という簡潔かつ
容易な作業でH形鋼に化粧用外装材を装着し、これを美
化、装飾出来る。
【0011】また、外装部材を工場等で製作できるの
で、その形状や外観を自在に決定できる。例えば円柱状
に外装したければ、予め工場等で半円状の分割体を製作
し、この半円状の分割体を2つ、H形鋼に装着すればよ
い。また青色の柱にしたければ、予め工場等で分割体を
青色に塗装しておけばよい。
【0012】さらにこの外装部材を工場等で製作できる
ということは、同一の外装部材を多量に製作できるとい
うことなので、これを用いれば、プラットホーム等にお
ける複数のH形鋼の外観を一様に美化、装飾出来る。
【0013】またこの外装部材にはガイドレールを固定
しているので、予め、H形鋼への取り付け作業以前に、
ガイドレールに連結具を取り付けておけば、後はこの連
結具とH形鋼を連結させるだけでガイドレールがその長
手方向に移動自在となり、即ち外装部材がその長手方向
に移動自在となるので、外装部材のH形鋼への取り付け
作業が簡単になる。
【0014】そして、外装部材はH形鋼を取り囲んで配
置されているので、外装部材自体がH形鋼のカバーとな
って、これを風雨等による傷みから守ることが出来る。
【0015】請求項2に係るH形鋼の化粧用外装材は、
前記外装部材を、前記1対のフランジの外側とウェブの
両側で、フランジ及びウェブの幅方向に、合計4つの分
割体に分割可能としている。このように外装部材をより
小型に分割可能とすると、分割された各外装部材は簡潔
かつ軽量に製作でき、その運搬も容易となるので好まし
い。また、分割体を同一形状とすることも可能となるの
で、その製作コストの抑制に寄与する。
【0016】請求項3に係るH形鋼の化粧用外装材は、
外装部材を取り付けるための前記複数の連結具の形状を
全て同一としている。つまり、この請求項3記載の連結
具には、例えば右用、左用というような区別がないの
で、これらの連結具をH形鋼に取り付ける時に、右側や
左側というように取り付け箇所を選別する必要が無くな
り、連結具の取り付け作業が容易となる。また同一形状
の連結具とすることで、連結具の製作コストを抑えるこ
とが出来るので好ましい。
【0017】請求項4に係るH形鋼の化粧用外装材は、
前記分割体を相互に一定間隔開けてH形鋼に組付け可能
に構成し、前記外装部材は隣接する分割体間に形成され
る開口部を覆うカバー部材を備えている。分割体をH形
鋼に組付ける際、隣接する分割体同士が密着するように
製作することは困難であるが、このように分割体を一定
間隔開けてH形鋼に組付けるように構成すれば、隣接す
る分割体との位置関係を気にせず、各分割体をH形鋼に
組付けられることが出来るので、作業が容易になる。ま
た、このようにしてH形鋼に組付けられた隣接する分割
体間に開口部が形成されるので、この開口部を利用して
H形鋼に外装部材を装着した後に連結具の取り付け位置
を微調整出来るので、より安定した状態で外装部材をH
形鋼に取り付けられる。またこの開口部を覆うカバー部
材を備えているので、連結具の取り付けを最終的に固定
した後に、開口部をカバー部材を覆えば、外装部材の外
見もなめらかなものとすることができるので、H形鋼を
より美しく装飾できる。
【0018】請求項5に係るH形鋼の化粧用外装材は、
前記分割体を相互に連結する連結部材を備えている。こ
のように、H形鋼に組付けられた各分割体を、連結部材
により相互に連結することで、よりH形鋼への組付けが
安定する。また、連結部材を用いる構成とすることによ
り、隣接する分割体間の間隔を一定なものに矯正するこ
とが出来るので、H形鋼に生じる製造誤差を気にせずに
外装部材をH形鋼に取り付けられる。
【0019】請求項6に係るH形鋼の化粧用外装材は、
前記開口部の途中部に広告物等を掲示するための掲示部
を設けている。この掲示部に広告等を掲示すれば、H形
鋼を簡潔な広告塔などに用いる事が出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
を参照しながら説明する。尚、ここでは、鉄道駅のプラ
ットホームに設けられている屋根の支柱に利用されてい
るH形鋼製の柱に本実施例に係る化粧用外装材を装着す
る場合について説明する。
【0021】まず、図1〜図3に示すように、1対のフ
ランジFとそれらを連結するウェブWとからなるH形鋼
製の柱Pを取り囲む化粧用外装材1は、H形鋼製の柱P
を取り囲んで配置される外装部材10と、外装部材10
に固定したガイドレール20と、ガイドレール20に、
その長手方向に沿って移動自在となるように係合し、ま
たフランジFの側縁fを着脱自在に保持してガイドレー
ル20とH形鋼製の柱Pとを連結する複数の連結具30
と、を備えている。
【0022】外装部材10は、4つのコーナー外装体1
1と、カバー部材40と、掲示部50と、を備えてお
り、隣接するコーナー外装体11は連結部材16で連結
されている。また、隣接するコーナー外装体11の間に
は開口部60が形成されており、カバー部材40はこの
開口部60を覆うようにコーナー外装体11の間に嵌合
されており、また開口部60の途中部には広告等を掲示
するための掲示部50が設けられている。
【0023】4つのコーナー外装体11は全て同一の形
状であり、またコーナー外装体11同士を連結する連結
部材16、及びガイドレール20とこれに係合する連結
具30も全て同一形状である。ただし、この連結具30
は、装着するH形鋼のフランジFの部分に応じて表裏を
反転させなければいけないが、これについては後で詳述
する。
【0024】4つのコーナー外装体11が同一形状なの
で、ここでは図2中右上のコーナー外装体11について
説明する。このコーナー外装体11は、2枚の外装板1
2とガイドレール20を備えており、これらはいずれも
H形鋼製の柱Pの長手方向に伸びている。
【0025】まず、2枚の外装板12について述べる
と、これらはアルミニウム板や鉄板、合成樹脂板等を原
材料にして、押し出し成形又はプレス成形等で製作され
たものである。このうち第1外装板12aは、その横断
面視でゆるやかな曲線を有し、その左端には逆L字状の
水平断面形状を有する折り曲げ部13、右端にはL字状
の水平断面形状を有するレール結合部14が設けられて
いる。尚、第2外装板12bは第1外装板12aと同一
形状に構成され、第1外装板12aを倒立状に配置させ
たものである。また、第1外装板12aの左端の折り曲
げ部13及び第2外装板12bの折り曲げ部13には、
後述のカバー部材40を係合させるための係合凸部15
が図6に見られるように設けられている。ただし、後述
の掲示部50を設ける部分には、この係合凸部15は存
在しない。
【0026】次に、ガイドレール20について述べる
と、これには、その横断面視において、後述の連結具3
0の凸状の係合部31に応じた略C字状のレール本体2
1と、2枚の外装板12を連結するための板状の鍔部2
2と、ガイドレール20と2枚の外装板12を連結した
時にこの鍔部22を視界から隠すための装飾部23と、
から一体的に構成されている。
【0027】そして、この2枚の外装板12とガイドレ
ール20を結合させてコーナー外装体11を製作する。
まず、第1外装板12aのレール結合部14にガイドレ
ールの鍔部22の一端を、第2外装板12bのレール結
合部14にガイドレールの鍔部22の他端をあてがい、
そしてこれらをビスで固定する。このようにして2枚の
外装板12にガイドレール20を固定することで、コー
ナー外装体11が形成される。ガイドレール20を固定
する際、コーナー外装体11をH形鋼のフランジFの側
縁fに連結する時に、ガイドレール20のレール本体2
1が縁側に開口するように、ガイドレール20の向きを
決める。このように固定すると、2枚の外装板12のレ
ール結合部14、14の間に出来る空間にガイドレール
の装飾部23が存在するようになり、この装飾部23が
ビスを外側から見えないようにする。尚、ガイドレール
20の固定の方法はビス留め以外に、ネジ留め等であっ
ても構わない。
【0028】次に、コーナー外装体11のガイドレール
20とフランジFの側縁fとを連結する連結具30につ
いて説明する。この連結具30もすべて同一の形状なの
で、図2中右上のコーナー外装体11に装着されている
連結具30について述べると、この連結具30は略コの
字状の保持部32と、保持部32の右肩の部分にガイド
レール20のレール本体21に応じた凸状の結合部31
と、結合部31のある側の保持部32のアーム部33に
設けた締めつけボルト34と、結合部31の基端部35
に設けた調整ネジ36と、を備えている。尚この連結具
30はすべて同一形状のものが使用出来るので、アルミ
ニウム等を原材料として、押し出し成形により製作され
るので、安価でかつ大量に製作できコストの抑制に寄与
する。
【0029】この連結具30を用いて、後述のようにコ
ーナー外装体11をH形鋼製の柱Pに装着していくので
あるが、この時、隣接するコーナー外装体11、11
は、連結部材16で連結される。そこで、次にこの連結
部材16について説明するが、この連結部材16は図4
に見られるように1枚の板状となっている。この連結部
材16はコーナー外装体11の折り曲げ部13に溶接又
はネジ留めやビス留め等で固定されるが、ネジ等で固定
するのであれば、図4のように、両端にコーナー外装体
11に連結部材16を結合するための穴を開けておくと
よい。尚、この穴を連結部材16の長手方向に複数個開
けるかもしくは1つの長孔状の穴とすれば、隣接するコ
ーナー外装体11の間に出来る開口部60の幅に対応す
ることが出来るので、好ましい。尚、連結部材16は必
ずしも図4に見られる板状の物でなくともよく、例えば
棒状の部材であったり、1枚の大きな板状部材であって
もよいが、作業のし易さや運搬等を考慮すれば、手で保
持できる程度の板状であることが望ましい。
【0030】そして、連結具30を用いてコーナー外装
体11をH形鋼製の柱Pに装着し、各コーナー外装体1
1を連結部材16で連結する時、隣接するコーナー外装
体11の間に開口部60が形成されるが、これをそのま
まにしておくと外観上好ましい物とは言えないので、こ
の開口部60を覆うために、開口部60の途中部に掲示
部50、またこの掲示部50の上下にカバー部材40を
設けるとよい。ここで、このカバー部材40と掲示部5
0について、図1、図5及び図6を参照しながら説明す
る。
【0031】カバー部材40は板状部材であり、合成樹
脂やアルミニウム等を原材料とするが、基本的にはコー
ナー外装体11と同一の素材が用いられる。図6に見ら
れるように、横断面視においてカバー部材40の両端に
はフック41が設けられており、このフック41は先述
のコーナー外装体11を形成する2枚の外装板12に設
けられた折り曲げ部13の係合凸部15と係合するよう
に構成されている。このフック41と係合凸部15を係
合させることによりカバー部材40が開口部60に嵌合
されて、カバー部材40は開口部60を覆う。尚、カバ
ー部材40は図1に見られるように、掲示部50の上下
に嵌合されている。
【0032】また掲示部50は、図5に見られるよう
に、保持枠51と、透明板52と、掲示板53と、押具
54と、を備えている。この掲示部50は、蝶番55に
よって、これを支点にあたかも掲示部50が開口部60
の蓋となるように、即ち開口部60を開閉自在とするよ
うに、保持枠51とコーナー外装体11の折り曲げ部1
3とが連結している。尚、図5では保持枠51は蝶番5
5によって横断面視で左側の折り曲げ部13に取り付け
られているが、この取り付け場所はこれに限定するもの
ではない。
【0033】この保持枠51には溝56と係止部57と
が設けられている。溝56には透明板52と掲示板53
が挿入されている。この透明板52は掲示板53のカバ
ーとなっているが、この透明板52としては、例えばア
クリル製の板が利用される。また掲示板53を安定っせ
るため、掲示板53は背後から押具54で透明板52に
押さえつけられている。この押具54は保持枠51の係
止部57に回動自在に取り付けられており、さらにバネ
58によって前側に付勢されている。
【0034】以上のコーナー外装体11と、連結具30
と、連結部材16と、カバー部材40と、掲示部50
と、は予め工場等で製作し、作業現場まで運搬すれば、
あとはその場でこれらの部材を手順に従ってH形鋼製の
柱Pに取り付けていけば、H形鋼製の柱Pの装飾が出来
るので、実際のH形鋼製の柱Pの装飾に必要な作業時間
を短くできて大変好ましい。また、同じ部材を工場で大
量に生産出来るので、H形鋼製の柱Pを均一に装飾で
き、また装飾に必要な経費も抑制でき、なお好適であ
る。
【0035】次にH形鋼製の柱Pに対する化粧用外装材
1の組付け方法について、図1〜図4を参照しながら説
明する。まず、コーナー外装体11に固定されているガ
イドレール20のレール本体21に、その一端側から連
結具30の凸状の結合部31を順次係合させる。この
時、連結具30は、締めつけボルト34がフランジFの
外側に向くように、必要であれば連結具30を反転させ
て取り付ける。また、連結具30はレール本体21の長
手方向の任意の場所に任意の個数を設ければよいが、最
終的にH形鋼製の柱Pを外装した後の安定性を考慮すれ
ば、図4のようにH形鋼製の柱Pの高さ方向において、
1本のレール本体21につき略均等間隔に4個設けると
好ましい。
【0036】また、ガイドレール20に対して連結具3
0を組付けた後、連結具30をガイドレール20に仮固
定できるように構成してもよい。
【0037】次に、連結具30を組付けたコーナー外装
体11を縦向き姿勢にして、H形鋼製の柱Pのフランジ
Fの側方に配置させ、連結具30の保持部33をフラン
ジFの側縁fに嵌合させ、締めつけボルト34を少し締
めてコーナー外装体11をH形鋼製の柱Pに仮固定す
る。ここまでの作業を、4つのコーナー外装体11夫々
について行うと、H形鋼製の柱PのフランジFの4つの
側縁fそれぞれにコーナー外装体11が装着された状態
となる。
【0038】次に、隣接するコーナー外装体11を相互
に連結するために、隣接するコーナー外装体11間の開
口部60から連結部材16を挿入し、この連結部材16
をコーナー外装体11の折り曲げ部13の背後にあてが
って、連結部材16を折り曲げ部13にネジやビス等で
留め、隣接するコーナー外装体11を連結する。尚、ネ
ジ留めやビス留め以外の方法で折り曲げ部13と連結部
材16を結合させても構わない。
【0039】このように連結部材16を用いて各コーナ
ー外装体11を連結すれば、各コーナー外装体11のフ
ランジFへの固定がより安定するのであるが、その他図
7に見られるようにH形鋼製の柱Pに用いられるH形鋼
のサイズが変わっても、長さの異なる連結部材16を用
いることで同一のコーナー外装体11やガイドレール2
0、連結具30を利用出来るので、H形鋼のサイズに応
じて、数種類のサイズのコーナー外装体11、連結具3
0を製作する必要がなく、コストの抑制に大いに寄与出
来るので好ましい。
【0040】尚、連結部材16は、図4に見られるよう
に、連結具30と略同じ位置になるように、同じ数だけ
係合させることが望ましい。つまり、連結部材16を連
結具30の近くに配置させることでコーナー外装体11
に作用する外力を効果的にH形鋼製の柱Pで受け止める
ことが可能となり、化粧用外装材1の強度を高めること
が可能となるので好ましい。
【0041】このようにして4つのコーナー外装体11
夫々を連結部材16で連結して形成される外装部材10
の横断面視が略正方形となるように、連結具30の結合
を最終的に固定しなければいけない。例えば、連結具3
0の締めつけボルト34を調節することで、連結具30
を適当な位置に動かせるし、また調整ネジ36を調整す
ることにより、4つの連結具30の凸状の結合部31同
士の位置関係を微調整する事で、外装部材10の横断面
視を略正方形となるように調整できる。尚、これらの調
整は、開口部60から道具を挿入して行える。
【0042】このようにして、4つのコーナー外装体1
1をH形鋼製の柱Pに組付けた後、最後に各開口部60
をカバー部材40及び掲示部50で覆う。まず、下側の
カバー部材40を、先述の通り、カバー部材40のフッ
ク41とコーナー外装体11の折り曲げ部13に設けら
れている係合凸部15とを係合させて、カバー部材40
を開口部60に嵌合する。次にこの下側のカバー部材4
0に掲示部50の下辺が接するように、掲示部50をコ
ーナー外装体11の折り曲げ部13に取り付ける。掲示
部50は先述の通り、あたかも開口部60の開閉自在と
した蓋体となるように、蝶番55を用いて取り付けられ
る。そして、最後に上側のカバー部材40を、掲示部5
0の上辺に接するように、開口部60に嵌合する。
【0043】以上の通りの方法で、H形鋼製の柱Pを装
飾、外装できる。即ち簡潔な工程でH形鋼製の柱Pを装
飾、外装できるので、その作業効率も高まり、大変好適
である。また作業時間も短くて済むので、例えば鉄道駅
のプラットホームでこのような作業を行っても短時間で
終えることが出来るので、利用者に迷惑をかけず、好ま
しいのである。
【0044】また、ここでは、まず最初に4つのコーナ
ー外装体11を連結具30によりH形鋼製の柱Pのフラ
ンジFに装着したが、予め工場等で2つのコーナー外装
体11を連結部材16で連結して分割体を製作し、これ
を作業現場に運搬して取り付け作業を行ってもよい。
尚、この分割体は、作業現場においてH形鋼製の柱Pに
装着する時、2つの分割体がフランジFの外側で連結部
材16で連結されるように、製作しておく。このような
分割体を用いると、作業現場での作業時間がさらに短縮
されるのでよい。
【0045】以上、本発明にかかる化粧用外装材1を鉄
道駅のプラットホームにおけるH形鋼製の柱Pに装着し
た場合について説明したが、その他、各種建築物等に用
いられるH形鋼全般に対しても本発明にかかる化粧用外
装材1を用いてH形鋼の美化、装飾を行うことが出来る
のである。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るH形鋼の化粧用外装材によ
れば、H形鋼を取り囲んで配置され、少なくとも、1対
のフランジの各々の外側でフランジの長手方向に2つに
分割可能とした外装部材を利用しているので、予め工場
でこの外装部材を2つに分割した状態で製作しておけ
ば、後はこの分割された状態の外装部材をH形鋼の所に
運搬して取り付けるだけでよい、という簡潔かつ容易な
作業でH形鋼に化粧用外装材を装着し、これを美化、装
飾出来るので、実際の作業時間も短くて済み、好適であ
る。
【0047】また、外装部材は工場で製作できるので、
その形状や外観を自在に決定できる。例えば円柱状に外
装したければ、予め工場で半円状の外装部材を製作し、
この半円状の外装部材を2つH形鋼に装着すればよい
し、青色の柱にしたければ、予め工場で外装部材を青色
に塗装しておく、というように意匠性に富んだ外装を大
変簡単に実現出来るので、H形鋼を美化、装飾するのに
大変好ましい。
【0048】さらにこの外装部材を工場で製作できると
いうことは、同一の外装部材を多量に製作できるという
ことなので、これを用いれば、複数のH形鋼の外観を同
じ様に美化、装飾出来るので、改装に必要な経費を抑制
でき、大変好ましい。
【0049】そして、外装部材はH形鋼を取り囲んで配
置されているので、外装部材自体がH形鋼のカバーとな
り、H形鋼を風雨等による傷みから守ることが出来るの
で、H形鋼の維持に寄与し、好適である。
【0050】請求項2記載のように、外装部材を4つに
分割すると、分割された各々の外装部材を小型、軽量に
製作出来るので、運搬も容易となり、H形鋼への取り付
け作業もよりやり易くなるので、作業時間も短縮され、
好適である。
【0051】請求項3記載のように連結具の形状を全て
同一のものとすれば、実際の取り付け作業時に、いちい
ち連結具の取り付け場所を確認する必要が無くなるの
で、作業効率が高くなり、好ましい。
【0052】請求項4記載のように化粧用外装材を構成
すると、分割体を一定間隔開けてH形鋼に組付け可能と
なるので、隣接する分割体との位置関係を気にせず組付
け作業が出来るので、作業が容易になる。またこのよう
にしてH形鋼に組付けられた隣接する分割体間には開口
部が形成されるが、これを利用して連結具の取り付け位
置を微調整でき、より安定した状態で外装部材を取り付
けられる。さらにまた、この開口部を覆うカバー部材を
備えているので、この開口部をカバー部材で覆えば、外
装部材の外見もなめらかなものと出来て、H形鋼をより
美しく装飾でき、大変好ましい。
【0053】請求項5記載のように分割体を相互に連結
する連結部材を備えていれば、よりH形鋼への化粧用外
装材の組付けが安定する。また、連結部材を用いる事
で、隣接する分割体間の間隔を一定なものに矯正するこ
とが出来るので、H形鋼に生じる製造誤差を気にせず、
化粧用外装材をH形鋼に組付けられる。
【0054】請求項6記載のように結合部材の途中部に
掲示部を設けると、例えば鉄道駅であれば、この部分に
広告や駅名等が書かれたプレートを貼付すれば、利用客
へのサービスになるので、大変好ましい。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】 H形鋼製の柱に化粧用外装材を装着した状態
の正面図
【図2】 図1のA−A断面図
【図3】 H形鋼製の柱に化粧用外装材を装着する直前
の断面図
【図4】 H形鋼製の柱にコーナー外装材を装着した状
態の正面図
【図5】 開口部に装着された掲示部の断面図
【図6】 開口部に装着されたカバー部材の断面図
【図7】 サイズの小さいH形鋼製の柱に化粧用外装材
を装着した状態の断面図
【符号の説明】
P H形鋼製の柱 F H形鋼の
フランジ f フランジの側縁 W H形鋼の
ウェブ 1 H形鋼の化粧用外装材 10 外装部材 11 コーナー外装体 12 外装板 12a 第1外装板 12b 第2外
装板 13 折り曲げ部 14 レール
結合部 15 係合凸部 16 連結部
材 20 ガイドレール 21 レール本体 22 鍔部 23 装飾部 30 連結具 31 結合部 32 保持部 33 アーム部 34 締めつ
けボルト 35 基端部 36 調整ネ
ジ 40 カバー部材 41 フック 50 掲示部 51 保持枠 52 透明板 53 掲示板 54 押具 55 蝶番 56 溝 57 係止部 58 バネ 60 開口部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のフランジとそれらを連結するウェ
    ブとからなるH形鋼を取り囲む化粧用外装材であって、 前記H形鋼を取り囲んで配置され、少なくとも、前記1
    対のフランジの外側でフランジの幅方向に2つの分割体
    に分割可能とした外装部材と、 前記フランジの側縁に各々対面するように、各外装部材
    に固定したガイドレールと、 前記ガイドレールに、その長手方向に沿って移動自在と
    なるように係合する複数の連結具であって、前記フラン
    ジの側縁を着脱自在に保持して、ガイドレールとH形鋼
    とを連結する連結具とを備えた、 H形鋼の化粧用外装材。
  2. 【請求項2】 前記外装部材を、前記1対のフランジの
    外側とウェブの両側で、フランジ及びウェブの幅方向
    に、合計4つの分割体に分割可能とした、 請求項1記載のH形鋼の化粧用外装材。
  3. 【請求項3】 前記複数の連結具の形状を全て同一とし
    た、 請求項1〜2のいずれか1項記載のH形鋼の化粧用外装
    材。
  4. 【請求項4】 前記分割体を相互に一定間隔開けてH形
    鋼に組付け可能に構成し、前記外装部材は隣接する分割
    体間に形成される開口部を覆うカバー部材を備えた、 請求項1〜3のいずれか1項記載のH形鋼の化粧用外装
    材。
  5. 【請求項5】 前記外装部材は、前記分割体を相互に連
    結する連結部材を備えた、 請求項1〜4のいずれか1項記載のH形鋼の化粧用外装
    材。
  6. 【請求項6】 前記開口部の途中部に広告物等を掲示す
    るための掲示部を設けた、 請求項4に記載のH形鋼の化粧用外装材。
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