JP2956175B2 - 記録、再生用カートリツジ - Google Patents
記録、再生用カートリツジInfo
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- JP2956175B2 JP2956175B2 JP23731990A JP23731990A JP2956175B2 JP 2956175 B2 JP2956175 B2 JP 2956175B2 JP 23731990 A JP23731990 A JP 23731990A JP 23731990 A JP23731990 A JP 23731990A JP 2956175 B2 JP2956175 B2 JP 2956175B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばCPUのデータを記録するデータカー
トリッジに適用するのに最適な記録、再生用カートリッ
ジであって、特に、カートリッジの仮止め構造に関する
ものである。
トリッジに適用するのに最適な記録、再生用カートリッ
ジであって、特に、カートリッジの仮止め構造に関する
ものである。
本発明は、記録媒体を収納したカートリッジを構成す
る上下ハーフをこれらの4つのコーナーに設けた4つの
スナップ・ファスナー及び係合穴によって上下から相互
に係合させた記録、再生用カートリッジにおいて、各ス
ナップ・ファスナーの各係止穴に対する係合、離脱のた
めの撓み方向を特定することにより、スナップ・ファス
ナーが係合穴から不測に外れにくいようにしたものであ
る。
る上下ハーフをこれらの4つのコーナーに設けた4つの
スナップ・ファスナー及び係合穴によって上下から相互
に係合させた記録、再生用カートリッジにおいて、各ス
ナップ・ファスナーの各係止穴に対する係合、離脱のた
めの撓み方向を特定することにより、スナップ・ファス
ナーが係合穴から不測に外れにくいようにしたものであ
る。
CPUのデータを記録するデータカートリッジとして、
例えば、米国特許第4,571,789号公報が知られている。
例えば、米国特許第4,571,789号公報が知られている。
この種、データカートリッジは、第3図に示すよう
に、カートリッジ1が下ハーフであるアルミ板等の金属
のベース板2上に上ハーフである薄形箱状の上カバー3
をねじ止め等することによって形成されている。その上
カバー3は水平状の上面壁3aと垂直状の全面壁3b、後面
壁3c及び左右両側面壁3dとが透光性を有する合成樹脂に
よって一体に形成されたものである。そしてベース板2
上には左右一対のテープリール4が回転自在に枢支さ
れ、これら両リール4に記録媒体である磁気テープ5が
巻回されている。この磁気テープ5はベース板2に取付
けられた左右一対のテープガイド6によってガイドされ
て前面壁3bの後方側に沿って掛け渡されている。またベ
ース板2上の前方側ほぼ中央部と後方側ほぼ左右両端部
とにベルト駆動ローラ7と左右一対のベルト案内ローラ
8とが回転自在に枢支されている。そして、これらのベ
ルト駆動ローラ7と両ベルト案内ローラ8との間に弾性
を有するベルト9が強いテンションでほぼT形状に巻き
掛けられている。このベルト9の一部は両テープリール
4に巻回されている磁気テープ5の一対のテープ巻装部
に5aの外周に圧接している。
に、カートリッジ1が下ハーフであるアルミ板等の金属
のベース板2上に上ハーフである薄形箱状の上カバー3
をねじ止め等することによって形成されている。その上
カバー3は水平状の上面壁3aと垂直状の全面壁3b、後面
壁3c及び左右両側面壁3dとが透光性を有する合成樹脂に
よって一体に形成されたものである。そしてベース板2
上には左右一対のテープリール4が回転自在に枢支さ
れ、これら両リール4に記録媒体である磁気テープ5が
巻回されている。この磁気テープ5はベース板2に取付
けられた左右一対のテープガイド6によってガイドされ
て前面壁3bの後方側に沿って掛け渡されている。またベ
ース板2上の前方側ほぼ中央部と後方側ほぼ左右両端部
とにベルト駆動ローラ7と左右一対のベルト案内ローラ
8とが回転自在に枢支されている。そして、これらのベ
ルト駆動ローラ7と両ベルト案内ローラ8との間に弾性
を有するベルト9が強いテンションでほぼT形状に巻き
掛けられている。このベルト9の一部は両テープリール
4に巻回されている磁気テープ5の一対のテープ巻装部
に5aの外周に圧接している。
次に、このデータカートリッジが記録再生装置に前面
壁3bを前側にして矢印Y方向から水平に挿入されると、
ベース板2及び上カバー3の前面側の一端部に形成され
ている切欠部10を開閉するようにベース板2及び上カバ
ー3間に回動自在に取付けられた開閉扉11が1点鎖線の
ように矢印a方向に開蓋され、記録再生装置側の磁気ヘ
ッド12が切欠部10内に挿入されて磁気テープ5に接触す
る。これと同時に、記録再生装置側の駆動ローラ13が上
カバー3に設けられた開口部14内に挿入されてベルト駆
動ローラ7のベルト巻付面7aの上部に一体成型されてい
る大径ローラ部7bの外周に圧着される。そして、その駆
動ローラ13によってベルト駆動ローラ7が例えば矢印b
方向に回転駆動されて、ベルト9が矢印c方向に駆動さ
れると、このベルト9によって両テープ巻装部5aを介し
て両テープリール4が矢印d方向に回転駆動され、磁気
テープ5が矢印e方向に25〜120in/secの比較的速い速
度で走行されて、磁気ヘッド12によって磁気テープ5の
記録、再生が行われる。
壁3bを前側にして矢印Y方向から水平に挿入されると、
ベース板2及び上カバー3の前面側の一端部に形成され
ている切欠部10を開閉するようにベース板2及び上カバ
ー3間に回動自在に取付けられた開閉扉11が1点鎖線の
ように矢印a方向に開蓋され、記録再生装置側の磁気ヘ
ッド12が切欠部10内に挿入されて磁気テープ5に接触す
る。これと同時に、記録再生装置側の駆動ローラ13が上
カバー3に設けられた開口部14内に挿入されてベルト駆
動ローラ7のベルト巻付面7aの上部に一体成型されてい
る大径ローラ部7bの外周に圧着される。そして、その駆
動ローラ13によってベルト駆動ローラ7が例えば矢印b
方向に回転駆動されて、ベルト9が矢印c方向に駆動さ
れると、このベルト9によって両テープ巻装部5aを介し
て両テープリール4が矢印d方向に回転駆動され、磁気
テープ5が矢印e方向に25〜120in/secの比較的速い速
度で走行されて、磁気ヘッド12によって磁気テープ5の
記録、再生が行われる。
ところで、この種、データカートリッジは、記録再生
装置に装着された際に、ベース板2が磁気ヘッド12に対
する磁気テープ5の高さ基準板となる関係で、ベース板
2として板厚の厚いアルミ板等の金属の平板が使用され
ている。従って、平板であるベース板2上に上カバー3
をビス止めする際に、上カバー3をベース板2上に予め
仮止めしておく必要があり、その仮止めに、スナップ・
ファスナー15が使用されている。なお、第3図に示すよ
うに、上カバー3の4つのコーナー3eの4個所をスナッ
プ・ファスナー15によってベース板2の上から仮止め
し、上カバー3の中央側の前後両側の2個所をタッピン
グねじである皿ビス16によってベース板2の下からビス
止めする。
装置に装着された際に、ベース板2が磁気ヘッド12に対
する磁気テープ5の高さ基準板となる関係で、ベース板
2として板厚の厚いアルミ板等の金属の平板が使用され
ている。従って、平板であるベース板2上に上カバー3
をビス止めする際に、上カバー3をベース板2上に予め
仮止めしておく必要があり、その仮止めに、スナップ・
ファスナー15が使用されている。なお、第3図に示すよ
うに、上カバー3の4つのコーナー3eの4個所をスナッ
プ・ファスナー15によってベース板2の上から仮止め
し、上カバー3の中央側の前後両側の2個所をタッピン
グねじである皿ビス16によってベース板2の下からビス
止めする。
この際、従来は、第4図〜第6図に示すように、ベー
ス板2の4つのコーナー2bの4個所と中央側の前後両側
の2個所の合計6個所で、その下面2aにスナップ・ファ
スナー15及び皿ビス16の共通の係合穴である皿座ぐり穴
17を多軸ドリルによって一度に加工し、上カバー3に一
体成形されたスナップ・ファスナー15を4個所の皿座ぐ
り穴17にベース板2の上方から挿入して仮止めし、皿ビ
ス16を2個所の皿座ぐり穴17にベース板2の下方から挿
入して上カバー3に一体成形されたビス止め用ボス18の
下穴18aにねじ込んで固定している。
ス板2の4つのコーナー2bの4個所と中央側の前後両側
の2個所の合計6個所で、その下面2aにスナップ・ファ
スナー15及び皿ビス16の共通の係合穴である皿座ぐり穴
17を多軸ドリルによって一度に加工し、上カバー3に一
体成形されたスナップ・ファスナー15を4個所の皿座ぐ
り穴17にベース板2の上方から挿入して仮止めし、皿ビ
ス16を2個所の皿座ぐり穴17にベース板2の下方から挿
入して上カバー3に一体成形されたビス止め用ボス18の
下穴18aにねじ込んで固定している。
なお、第4図及び第5図に示すように、スナップ・フ
ァスナー15は、円柱状で直径がAの基部15aの下に、円
形で直径がB(但しA>B)の首部15bと、円形で最大
直径がC(但しA>C>B)の頭部15cとを順に一体に
接続し、首部15bの下端から頭部15cの上端にかけて次第
に大径となるテーパ面15dを形成し、頭部15cの上端近傍
から下端にかけて次第に小径となるテーパ面15eを形成
し、頭部15cの下端から基部15の所定高さ位置まで、こ
れら頭部15c、首部15b及び基部15aの中央に沿ってすり
割15fを形成して、そのすり割15fの両側に、基部15a、
首部15b、頭部15c及びテーパ面15d、15eが2分割された
一対の脚部15A、15Bを形成したものである。そして、一
対の脚部15A、15Bがすり割15fを挟んで矢印F方向に合
成樹脂の弾性に抗して撓み得るように構成したものであ
る。
ァスナー15は、円柱状で直径がAの基部15aの下に、円
形で直径がB(但しA>B)の首部15bと、円形で最大
直径がC(但しA>C>B)の頭部15cとを順に一体に
接続し、首部15bの下端から頭部15cの上端にかけて次第
に大径となるテーパ面15dを形成し、頭部15cの上端近傍
から下端にかけて次第に小径となるテーパ面15eを形成
し、頭部15cの下端から基部15の所定高さ位置まで、こ
れら頭部15c、首部15b及び基部15aの中央に沿ってすり
割15fを形成して、そのすり割15fの両側に、基部15a、
首部15b、頭部15c及びテーパ面15d、15eが2分割された
一対の脚部15A、15Bを形成したものである。そして、一
対の脚部15A、15Bがすり割15fを挟んで矢印F方向に合
成樹脂の弾性に抗して撓み得るように構成したものであ
る。
そして、スナップ・ファスナー15をその頭部15cのテ
ーパ面15eから皿座ぐり穴17の円形貫通穴17a内に下向け
である矢印f方向に圧入することにより、スナップ・フ
ァスナー15の一対の脚部15A、15Bを矢印F方向で互いに
近づく方向に弾性に抗して撓ませながら、頭部15cを円
形貫通穴17aの下方に貫通させる。そして、首部15bが円
形貫通穴17aに嵌合した瞬間に、一対の脚部15A、15Bを
矢印F方向で互いに遠ざかる方向に弾性復帰させて、テ
ーパ面15dを皿座ぐり穴17のテーパ面17bに圧着させて、
抜け止めを行うようにしたものである。
ーパ面15eから皿座ぐり穴17の円形貫通穴17a内に下向け
である矢印f方向に圧入することにより、スナップ・フ
ァスナー15の一対の脚部15A、15Bを矢印F方向で互いに
近づく方向に弾性に抗して撓ませながら、頭部15cを円
形貫通穴17aの下方に貫通させる。そして、首部15bが円
形貫通穴17aに嵌合した瞬間に、一対の脚部15A、15Bを
矢印F方向で互いに遠ざかる方向に弾性復帰させて、テ
ーパ面15dを皿座ぐり穴17のテーパ面17bに圧着させて、
抜け止めを行うようにしたものである。
この際、スナップ・ファスナー15の頭部15cの最大直
径Cに対して首部15bの直径Bを小さくすればする程、
ベース板2に対する上カバー3のスナップ・ファスナー
15による係合力を大きくすることができる。しかし、上
カバー3を合成樹脂によって射出成形する際、基部15a
及び頭部15cに対する首部15bのアンダーカット量に限度
があるために、頭部15cの最大直径Cに対して首部15bの
直径Bをあまり小さくすることができず、ベース板2に
対する上カバー3のスナップ・ファスナー15による係合
力をさほど大きくすることができない。なお、現行で
は、上記係合力は通常1.5〜2.0kgと小さい。
径Cに対して首部15bの直径Bを小さくすればする程、
ベース板2に対する上カバー3のスナップ・ファスナー
15による係合力を大きくすることができる。しかし、上
カバー3を合成樹脂によって射出成形する際、基部15a
及び頭部15cに対する首部15bのアンダーカット量に限度
があるために、頭部15cの最大直径Cに対して首部15bの
直径Bをあまり小さくすることができず、ベース板2に
対する上カバー3のスナップ・ファスナー15による係合
力をさほど大きくすることができない。なお、現行で
は、上記係合力は通常1.5〜2.0kgと小さい。
また、従来のデータカートリッジは、第3図及び第7
図に示すように、このデータカートリッジを記録再生装
置に前面壁3bを前側にして矢印Y方向から水平に挿入す
る際に、開閉扉11を矢印a方向に開蓋すると共に、高さ
基準板であるベース板2の左右両端縁2cを保持する左右
一対の挿入ガイド(図示せず)が相対的に挿入される左
右一対のガイド溝19が、左右両側面壁3dの両側で、ベー
ス板2の左右両側縁2cとカバー3の上面壁3aの左右両側
縁3a′との間に矢印Y方向と平行に形成されている。
図に示すように、このデータカートリッジを記録再生装
置に前面壁3bを前側にして矢印Y方向から水平に挿入す
る際に、開閉扉11を矢印a方向に開蓋すると共に、高さ
基準板であるベース板2の左右両端縁2cを保持する左右
一対の挿入ガイド(図示せず)が相対的に挿入される左
右一対のガイド溝19が、左右両側面壁3dの両側で、ベー
ス板2の左右両側縁2cとカバー3の上面壁3aの左右両側
縁3a′との間に矢印Y方向と平行に形成されている。
そして、従来のデータカートリッジは、第3図〜第5
図に示すように、4つのスナップ・ファスナー15の各一
対の脚部15A、15Bの各皿座ぐり穴17に対する係合、離脱
のための撓み方向(矢印F方向)を、記録再生装置に対
するデータカートリッジの挿入方向(矢印Y方向)と平
行な左右一対のガイド溝19に対して直角な方向であっ
て、かつ上カバー3の前面壁3bと平行の方向である矢印
X方向と平行な方向に設定されている。
図に示すように、4つのスナップ・ファスナー15の各一
対の脚部15A、15Bの各皿座ぐり穴17に対する係合、離脱
のための撓み方向(矢印F方向)を、記録再生装置に対
するデータカートリッジの挿入方向(矢印Y方向)と平
行な左右一対のガイド溝19に対して直角な方向であっ
て、かつ上カバー3の前面壁3bと平行の方向である矢印
X方向と平行な方向に設定されている。
ところで、この種データカートリッジは、第7図に示
すように、通常不使用時には収納ケース20内に収納され
ている。そして、使用時には、収納ケース20の点線で示
す上カバー20aを開いた後、データカートリッジを実線
で示すケース本体20b内から上方に引き上げて取出す
が、その際、不慣れな使用者は、1点鎖線で示すよう
に、カートリッジ1のガイド溝19内に不用意に挿入した
指で、上カバー3の上面壁3aの端縁3a′を矢印X方向と
平行な方向でかつ斜め上方である矢印Z方向に不用意に
引き上げてしまい、ベース板2と上カバー3を相互に引
き離す外力を与えてしまい易い。
すように、通常不使用時には収納ケース20内に収納され
ている。そして、使用時には、収納ケース20の点線で示
す上カバー20aを開いた後、データカートリッジを実線
で示すケース本体20b内から上方に引き上げて取出す
が、その際、不慣れな使用者は、1点鎖線で示すよう
に、カートリッジ1のガイド溝19内に不用意に挿入した
指で、上カバー3の上面壁3aの端縁3a′を矢印X方向と
平行な方向でかつ斜め上方である矢印Z方向に不用意に
引き上げてしまい、ベース板2と上カバー3を相互に引
き離す外力を与えてしまい易い。
すると、第5図及び第7図に示すように、上カバー3
に矢印Z方向の力F1の分力である矢印X方向の分力F2が
加えられ、この矢印X方向の分力F2によってスナップ・
ファスナー15の一対の脚部15A、15Bが矢印F方向で互い
に近づく方向に弾性に抗して撓み、矢印Z方向の力F2に
よって、スナップ・ファスナー15の一対の脚部15が皿座
ぐり穴17から上方である矢印f′方向に容易に外れてし
まい易いという問題点があった。
に矢印Z方向の力F1の分力である矢印X方向の分力F2が
加えられ、この矢印X方向の分力F2によってスナップ・
ファスナー15の一対の脚部15A、15Bが矢印F方向で互い
に近づく方向に弾性に抗して撓み、矢印Z方向の力F2に
よって、スナップ・ファスナー15の一対の脚部15が皿座
ぐり穴17から上方である矢印f′方向に容易に外れてし
まい易いという問題点があった。
本発明は、カートリッジの上下ハーフを相互に引き離
す外力が不測に作用した時に、スナップ・ファスナーが
係合穴から不測に外れにくいようにした記録、再生用カ
ートリッジを提供することを目的としている。
す外力が不測に作用した時に、スナップ・ファスナーが
係合穴から不測に外れにくいようにした記録、再生用カ
ートリッジを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の記録、再生用カ
ートリッジは、上下ハーフからなるカートリッジ内に記
録媒体を収納し、上記上下ハーフをこれらの4つのコー
ナーに設けた4つのスナップ・ファスナー及び係合穴に
よって上下から相互に係合させて上記カートリッジを構
成してある記録、再生用カートリッジにおいて、上記各
スナップ・ファスナーの上記各係止穴に対する係合、離
脱のための撓み方向を、上記上下ハーフの各コーナーに
おける直角な2辺に対して相互に傾斜された方向に設定
したものである。
ートリッジは、上下ハーフからなるカートリッジ内に記
録媒体を収納し、上記上下ハーフをこれらの4つのコー
ナーに設けた4つのスナップ・ファスナー及び係合穴に
よって上下から相互に係合させて上記カートリッジを構
成してある記録、再生用カートリッジにおいて、上記各
スナップ・ファスナーの上記各係止穴に対する係合、離
脱のための撓み方向を、上記上下ハーフの各コーナーに
おける直角な2辺に対して相互に傾斜された方向に設定
したものである。
上記のように構成された記録、再生用カートリッジ
は、上ハーフを下ハーフから引き離す外力の分力とし
て、上ハーフの各コーナーにおける直角な2辺のうちの
1辺と平行な方向の分力(第7図に示す矢印X方向の分
力F2)がその上ハーフに作用したとしても、その分力に
対して各スナップ・ファスナーの撓み方向が傾斜されて
いるので、その分力によっては各スナップ・ファスナー
が撓みにくく、各スナップ・ファスナーが係合穴から外
れにくい。各スナップ・ファスナーの首部のアダーカッ
ト量を大きくしなくても、上下ハーフの十分な係合力が
得られる。
は、上ハーフを下ハーフから引き離す外力の分力とし
て、上ハーフの各コーナーにおける直角な2辺のうちの
1辺と平行な方向の分力(第7図に示す矢印X方向の分
力F2)がその上ハーフに作用したとしても、その分力に
対して各スナップ・ファスナーの撓み方向が傾斜されて
いるので、その分力によっては各スナップ・ファスナー
が撓みにくく、各スナップ・ファスナーが係合穴から外
れにくい。各スナップ・ファスナーの首部のアダーカッ
ト量を大きくしなくても、上下ハーフの十分な係合力が
得られる。
以下、本発明をデータカートリッジに適用した一実施
例を第1図及び第2図を参照して説明する。なお、第3
図〜第7図に示した従来例と同一構造部には同一の符号
を付して重複説明を省略する。
例を第1図及び第2図を参照して説明する。なお、第3
図〜第7図に示した従来例と同一構造部には同一の符号
を付して重複説明を省略する。
このデータカートリッジは、上カバー3に一体成形し
た4つのスナップ・ファスナー15の各一対の脚部15A、1
5Bの撓み方向(矢印F方向)を、上カバー3の上面壁3a
の4つのコーナー3eの直角な2辺である前面壁3bと左右
両側面壁3b及び後面壁3cと左右両側面壁3dに対して相互
に傾斜させた30゜〜60゜の角度αに設定したものであ
る。換言すれば、各スナップ・ファスナー15の各一対の
脚部15A、15Bの撓み方向(矢印F方向)はカートリッジ
1の左右一対のガイド溝19に対して直角な方向であっ
て、かつ上カバー3の前面壁3bと平行な方向である矢印
X方向に対して30゜〜60゜の角度αに傾斜されている。
た4つのスナップ・ファスナー15の各一対の脚部15A、1
5Bの撓み方向(矢印F方向)を、上カバー3の上面壁3a
の4つのコーナー3eの直角な2辺である前面壁3bと左右
両側面壁3b及び後面壁3cと左右両側面壁3dに対して相互
に傾斜させた30゜〜60゜の角度αに設定したものであ
る。換言すれば、各スナップ・ファスナー15の各一対の
脚部15A、15Bの撓み方向(矢印F方向)はカートリッジ
1の左右一対のガイド溝19に対して直角な方向であっ
て、かつ上カバー3の前面壁3bと平行な方向である矢印
X方向に対して30゜〜60゜の角度αに傾斜されている。
従って、各スナップ・ファスナー15の各一対の脚部15
A、15Bの撓み量を各コーナー3eの直角な2辺の方向であ
る矢印X方向と矢印Y方向とに分散させることができ
る。
A、15Bの撓み量を各コーナー3eの直角な2辺の方向であ
る矢印X方向と矢印Y方向とに分散させることができ
る。
この結果、第7図で説明したように、カートリッジ1
を収納ケース20のケース本体20b内から上方に引き出す
際、不慣れな使用者が、ガイド溝19内に不用意に挿入し
た指で、上カバー3の上面壁3aの端縁3a′を矢印X方向
と平行な方向でかつ斜め上方である矢印Z方向に不用意
に引き上げてしまい、ベース板2と上カバー3を相互に
引き離す外力を与えてしまった場合でも、矢印X方向の
分力F2によっては、各スナップ・ファスナー15の各一対
の脚部15A、15Bが矢印F方向には撓みにくい。従って、
各スナップ・ファスナー15が各皿座ぐり穴17から第7図
で矢印f′方向に外れにくい。また、各スナップ・ファ
スナー15の首部15bのアンダーカット量を大きくしなく
ても、ベース板2と上カバー3との十分な係合力が得ら
れるので、各スナップ・ファスナー15を上カバー3に一
体成形する際の首部15bのアンダーカットを容易に行え
る上に、首部15bの第4図に示す直径Bを太くできるの
で、首部15bが破損しにくくなる。
を収納ケース20のケース本体20b内から上方に引き出す
際、不慣れな使用者が、ガイド溝19内に不用意に挿入し
た指で、上カバー3の上面壁3aの端縁3a′を矢印X方向
と平行な方向でかつ斜め上方である矢印Z方向に不用意
に引き上げてしまい、ベース板2と上カバー3を相互に
引き離す外力を与えてしまった場合でも、矢印X方向の
分力F2によっては、各スナップ・ファスナー15の各一対
の脚部15A、15Bが矢印F方向には撓みにくい。従って、
各スナップ・ファスナー15が各皿座ぐり穴17から第7図
で矢印f′方向に外れにくい。また、各スナップ・ファ
スナー15の首部15bのアンダーカット量を大きくしなく
ても、ベース板2と上カバー3との十分な係合力が得ら
れるので、各スナップ・ファスナー15を上カバー3に一
体成形する際の首部15bのアンダーカットを容易に行え
る上に、首部15bの第4図に示す直径Bを太くできるの
で、首部15bが破損しにくくなる。
以上、本発明の実施例に付き述べたが、本発明は上記
実施例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基
づいて、各種の有効な変更が可能である。
実施例に限定されることなく、本発明の技術的思想に基
づいて、各種の有効な変更が可能である。
例えば上記実施例では、スナップ・ファスナー15を上
ハーフである上カバー3に一体形成したが、下ハーフで
あるベース板2に一体形成しても良い。
ハーフである上カバー3に一体形成したが、下ハーフで
あるベース板2に一体形成しても良い。
また上記実施例では、記録媒体である磁気テープ5を
収納したテープカートリッジを示したが、本発明は、記
録媒体である磁気ディスクを収納したディスクカートリ
ッジであっても良い。
収納したテープカートリッジを示したが、本発明は、記
録媒体である磁気ディスクを収納したディスクカートリ
ッジであっても良い。
本発明は、上述の通り構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
する効果を奏する。
各スナップ・ファスナーの各係止穴に対する係合、離
脱のための撓み方向を、上下ハーフの各コーナーにける
直角な2辺に対して相互に傾斜された方向に設定したの
で、カートリッジを収納ケース内から取出す際等におい
て、カートリッジの上下ハーフを相互に引き離す外力が
不測に作用した時に、スナップ・ファスナーが係合穴か
ら不測に外れにくく、安全性及び信頼性が向上する。
脱のための撓み方向を、上下ハーフの各コーナーにける
直角な2辺に対して相互に傾斜された方向に設定したの
で、カートリッジを収納ケース内から取出す際等におい
て、カートリッジの上下ハーフを相互に引き離す外力が
不測に作用した時に、スナップ・ファスナーが係合穴か
ら不測に外れにくく、安全性及び信頼性が向上する。
各スナップ・ファスナーの首部のアンダーカット量を
大きくしなくても、上下ハーフの十分な係合力が得られ
るので、上記首部のアンダーカット量を大きくした結
果、その首部が破損し易くなるという不都合も発生しな
い。
大きくしなくても、上下ハーフの十分な係合力が得られ
るので、上記首部のアンダーカット量を大きくした結
果、その首部が破損し易くなるという不都合も発生しな
い。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図は本発明の一実施例を示したものであ
って、第1図はデータカートリッジ全体の一部切欠き平
面図、第2図はスナップ・ファスナーの撓み方向を示す
拡大下面図である。 第3図は従来のデータカートリッジの一部切欠き平面
図、第4図はスナップ・ファスナーと係合穴との係合を
示す拡大断面図、第5図は第4図のA−A矢視での下面
図、第6図はビス止め部を示す拡大断面図、第7図は係
合穴からのスナップ・ファスナーの外れを説明する断面
図である。 なお図面に用いた符号において、 1……カートリッジ 2……ベース板(下ハーフ) 2b……コーナー 3……上カバー(上ハーフ) 3e……コーナー 5……磁気テープ(記録媒体) 15……スナップ・ファスナー 15A,15B……脚部 17……皿座ぐり穴(係合穴) F……撓み方向 F2……分力 である。
って、第1図はデータカートリッジ全体の一部切欠き平
面図、第2図はスナップ・ファスナーの撓み方向を示す
拡大下面図である。 第3図は従来のデータカートリッジの一部切欠き平面
図、第4図はスナップ・ファスナーと係合穴との係合を
示す拡大断面図、第5図は第4図のA−A矢視での下面
図、第6図はビス止め部を示す拡大断面図、第7図は係
合穴からのスナップ・ファスナーの外れを説明する断面
図である。 なお図面に用いた符号において、 1……カートリッジ 2……ベース板(下ハーフ) 2b……コーナー 3……上カバー(上ハーフ) 3e……コーナー 5……磁気テープ(記録媒体) 15……スナップ・ファスナー 15A,15B……脚部 17……皿座ぐり穴(係合穴) F……撓み方向 F2……分力 である。
Claims (1)
- 【請求項1】上下ハーフからなるカートリッジ内に記録
媒体を収納し、上記上下ハーフをこれらの4つのコーナ
ーに設けた4つのスナップ・ファスナー及び係合穴によ
って上下から相互に係合させて上記カートリッジを構成
してある記録、再生用カートリッジにおいて、 上記各スナップ・ファスナーの上記各係止穴に対する係
合、離脱のための撓み方向を、上記上下ハーフの各コー
ナーにおける直角な2辺に対して相互に傾斜された方向
に設定したことを特徴とする記録、再生用カートリッ
ジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23731990A JP2956175B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 記録、再生用カートリツジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23731990A JP2956175B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 記録、再生用カートリツジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04117684A JPH04117684A (ja) | 1992-04-17 |
JP2956175B2 true JP2956175B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=17013608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23731990A Expired - Fee Related JP2956175B2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 記録、再生用カートリツジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2956175B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3591567B2 (ja) * | 1998-03-20 | 2004-11-24 | Ykk株式会社 | テープ付きスナップファスナーの雌部材及び雄部材と、そのファスナーの製造方法 |
-
1990
- 1990-09-07 JP JP23731990A patent/JP2956175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04117684A (ja) | 1992-04-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |