JP2956128B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2956128B2
JP2956128B2 JP2131868A JP13186890A JP2956128B2 JP 2956128 B2 JP2956128 B2 JP 2956128B2 JP 2131868 A JP2131868 A JP 2131868A JP 13186890 A JP13186890 A JP 13186890A JP 2956128 B2 JP2956128 B2 JP 2956128B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に、降圧回
路を内蔵する半導体集積回路装置に適用して好適なもの
である。
〔発明の概要〕
本発明は、p型半導体基板中に形成された第1のnウ
エルに形成されたpチャネルMOSトランジスタと第1の
nウエル中に形成された第1のpウエルに形成されたn
チャネルMOSトランジスタとにより形成された相補型MOS
トランジスタと、p型半導体基板中に形成された第2の
nウエルから成るコレクタ領域と第2のnウエル中に形
成された第2のpウエルから成るベース領域と第2のp
ウエル中に形成されたn型半導体領域から成るエミッタ
領域とにより形成されたnpn型バイポーラトランジスタ
を用いた降圧回路とを有する半導体集積回路装置におい
て、第2のpウエルの深さを第1のpウエルの深さより
も小さくすることによって、降圧回路を構成するnpn型
バイポーラトランジスタのベース領域とp型半導体基板
との間のパンチスルー耐性の向上を図ることができるよ
うにしたものである。
〔従来の技術〕
設計ルールがハーフミクロンのMOSLSIにおいては、ホ
ットキャリア耐性を高め、信頼性の向上を図るため、従
来より用いられている5Vよりも低い電源電圧を用いる必
要がある。このために、IC内部に降圧回路を設け、IC外
部から供給される5Vの電源電圧をこの降圧回路により降
圧するようにしている。このような降圧回路としては、
CMOSカレント・ミラー回路を用いたフィードバック回路
と基準電圧発生回路とにより構成されたものが一般的で
ある(例えば、日経マイクロデバイス、1990年2月号、
pp.115−122)。そして、温度依存性が小さく、精度が
高い降圧回路を構成するためには、基準電圧発生回路と
してはnpn型バイポーラトランジスタを用いたバンドギ
ャップ方式のものを用いるのが好ましい。
このような降圧回路を内蔵するMOSLSIにおいては、5V
系のMOSトランジスタと、外部から供給される5Vの電源
電圧を降圧回路により降圧することにより得られる例え
ば3.3Vの電源電圧を用いる3.3V系のMOSトランジスタ
と、この降圧回路で用いられるnpn型バイポーラトラン
ジスタとが混在している。その一例を第5図に示す。第
5図において、符号101はp型シリコン(Si)基板、10
2,103,104はnウエル、105,106,107はpウエル、108は
素子間分離用のフィールド絶縁膜を示す。pウエル105
中にはn+型のエミッタ領域109が形成されている。この
エミッタ領域109とpウエル105とnウエル102とにより
降圧回路用のnpn型バイポーラトランジスタT1′が形成
されている。また、pウエル106中にはn+型のソース領
域110及びドレイン領域111が形成されている。ゲート電
極112とこれらのソース領域110及びドレイン領域111と
により5V系のnチャネルMOSトランジスタT2′が形成さ
れている。一方、nウエル103中にはp+型のソース領域1
13及びドレイン領域114が形成されている。ゲート電極1
15とこれらのソース領域113及びドレイン領域114とによ
り5V系のpチャネルMOSトランジスタT3′が形成されて
いる。そして、これらのnチャネルMOSトランジスタ
T2′及びpチャネルMOSトランジスタT3′により5V系の
相補型MOSトランジスタ(CMOS)が形成されている。さ
らに、pウエル107中にはn+型のソース領域116及びドレ
イン領域117が形成されている。ゲート電極118とこれら
のソース領域116及びドレイン領域117とにより3.3V系の
nチャネルMOSトランジスタT4′が形成されている。一
方、nウエル104中にはp+型のソース領域119及びドレイ
ン領域120が形成されている。ゲート電極121とこれらの
ソース領域119及びドレイン領域120とにより3.3V系のp
チャネルMOSトランジスタT5′が形成されている。そし
て、これらのnチャネルMOSトランジスタT4′及びpチ
ャネルMOSトランジスタT5′により3.3V系のCMOSが形成
されている。
第5図に示すMOSLSIの製造においては、nウエル102,
103,104はp型Si基板101中にn型不純物を高温で長時間
拡散させることにより形成し、pウエル105,106,107は
nウエル102,103,104中にp型不純物を高エネルギーで
イオン注入することにより形成している。この場合、こ
れらのpウエル105,106,107は、レトログレード(retro
grade)ウエルとなる。
このように、pウエル105,106,107はp型不純物の高
エネルギーのイオン注入により同時に形成されることか
ら、これらのpウエル105,106,107は同一の深さにな
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の第5図に示すような降圧回路を内蔵するMOSLSI
においては、降圧回路を構成するnpn型バイポーラトラ
ンジスタT1′のベース領域を構成するpウエル105は正
の電位にバイアスされ、しかもnウエル102は上述のよ
うに高温長時間の不純物拡散で形成しているためにこの
nウエル102の底部の不純物濃度はかなり低くなる。こ
のため、このpウエル105から成るベース領域とp型Si
基板101との間のパンチスルーが起きやすいという欠点
があった。
従って本発明の目的は、降圧回路を内蔵する半導体集
積回路装置において、降圧回路を構成するnpn型バイポ
ーラトランジスタのベース領域とp型半導体基板との間
のパンチスルー耐性の向上を図ることができる半導体集
積回路装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、p型半導体基
板(1)中に形成された第1のnウエル(3,4)に形成
されたpチャネルMOSトランジスタ(T3,T5)と第1の
nウエル(3,4)中に形成された第1のpウエル(6,7)
に形成されたnチャネルMOSトランジスタ(T2,T4)と
により形成された相補型MOSトランジスタと、p型半導
体基板(1)中に形成された第2のnウエル(2)から
成るコレクタ領域と第2のnウエル(2)中に形成され
た第2のpウエル(5)から成るベース領域と第2のp
ウエル(5)中に形成されたn型半導体領域から成るエ
ミッタ領域(9)とにより形成されたnpn型バイポーラ
トランジスタ(T1)を用いた降圧回路とを有する半導体
集積回路装置において、第2のpウエル(5)の深さが
第1のpウエル(6,7)の深さよりも小さい。
〔作用〕
上述のように構成された本発明の半導体集積回路装置
によれば、降圧回路を構成するpnp型バイポーラトラン
ジスタ(T1)のベース領域を構成する第2のpウエル
(5)の深さが第1のpウエル(6,7)の深さよりも小
さいことから、この第1のpウエル(6,7)とp型半導
体基板(1)との間の間隔を大きくすることができ、従
ってその分だけベース領域を構成する第1のpウエル
(5)とp型半導体基板(1)との間のパンチスルーは
起きにくくなる。これによって、降圧回路を構成するnp
n型バイポーラトランジスタ(T1)のベース領域とp型
半導体基板(1)との間のパンチスルー耐性の向上を図
ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の一実施例による降圧回路内蔵MOSLSI
を示す。
第1図に示すように、この実施例による降圧回路内蔵
MOSLSIにおいては、例えばp型Si基板のようなp型半導
体基板1中にnウエル2,3,4が形成され、これらのnウ
エル2,3,4中にそれぞれpウエル5,6,7が形成されてい
る。この場合、降圧回路を構成する後述のnpn型バイポ
ーラトランジスタT1のベース領域となるpウエル5の深
さは、後述の5V系のnチャネルMOSトランジスタT2が形
成されるpウエル6及び3.3V系のnチャネルMOSトラン
ジスタT4が形成されるpウエル7の深さに比べて小さく
なっている。符号8は素子間分離用の例えばSiO2膜のよ
うなフィールド絶縁膜を示す。
pウエル5中には例えばn+型のエミッタ領域9が形成
されている。このエミッタ領域9とpウエル5から成る
ベース領域とnウエル2から成るコレクタ領域とにより
降圧回路用のnpn型バイポーラトランジスタT1が形成さ
れている。また、pウエル6中にはn+型のソース領域10
及びドレイン領域11が形成されている。ゲート電極12と
これらのソース領域10及びドレイン領域11とにより5V系
のnチャネルMOSトランジスタT2が形成されている。一
方、nウエル3中にはp+型のソース領域13及びドレイン
領域14が形成されている。ゲート電極15とこれらのソー
ス領域13及びドレイン領域14とにより5V系のpチャネル
MOSトランジスタT3が形成されている。そして、これら
のnチャネルMOSトランジスタT2及びpチャネルMOSトラ
ンジスタT3により5V系のCMOSが形成されている。さら
に、pウエル7中にはn+型のソース領域16及びドレイン
領域17が形成されている。ゲート電極18とこれらのソー
ス領域16及びドレイン領域17とにより3.3V系のnチャネ
ルMOSトランジスタT4が形成されている。一方、nウエ
ル4中にはp+型のソース領域19及びドレイン領域20が形
成されている。ゲート電極21とこれらのソース領域19及
びドレイン領域20とにより3.3V系のpチャネルMOSトラ
ンジスタT5が形成されている。そして、これらのnチャ
ネルMOSトランジスタT4及びpチャネルMOSトランジスタ
T5により3.3V系のCMOSが形成されている。
次に、上述のように構成されたこの実施例による降圧
回路内蔵MOSLSIの製造方法について説明する。
第1図に示すように、まずp型半導体基板1中に例え
ばリン(P)のようなn型不純物を高温で長時間拡散さ
せることによりnウエル2,3,4を形成する。次に、5V系
のnチャネルMOSトランジスタT2及び3.3V系のnチャネ
ルMOSトランジスタT4の形成部のnウエル3,4中に例えば
ホウ素(B)のようなp型不純物を高エネルギーでイオ
ン注入することにより、これらのnウエル3,4中にそれ
ぞれpウエル6,7を形成する。次に、例えば熱酸化法に
よりフィールド絶縁膜8を形成して素子間分離を行う。
この後、このフィールド絶縁膜8で囲まれた活性領域の
表面に熱酸化法によりSiO2膜のようなゲート絶縁膜(図
示せず)を形成する。
次に、5V系のnチャネルMOSトランジスタT2及び3.3V
系のnチャネルMOSトランジスタT4のパンチスルー耐性
の向上のために、これらのnチャネルMOSトランジスタT
2,T4のチャネル領域の下部に例えばBのようなp型不
純物をpウエル6,7の形成時に用いたエネルギーよりも
低いエネルギー、例えば100keV程度のエネルギーでイオ
ン注入する。これによって、これらのnチャネルMOSト
ランジスタT2,T4のチャネル領域の下部のpウエル6,7
の不純物濃度が高くなり、これらのnチャネルMOSトラ
ンジスタT2,T4のパンチスルー耐性が向上する。この実
施例においては、nチャネルMOSトランジスタT2,T4
パンチスルー耐性の向上のために行うこのp型不純物の
イオン注入の際に、nウエル2中にも同時にp型不純物
をイオン注入することによってこのnウエル2中にpウ
エル5を形成する。このpウエル5の深さは、pウエル
6,7の深さよりも小さくなる。
次に、ゲート電極12,15,18,21を形成した後、pウエ
ル5,6,7中に例えばヒ素(As)のようなn型不純物を高
濃度にイオン注入する。これによって、pウエル5中に
n+型のエミッタ領域9が形成されるとともに、pウエル
6中にはn+型のソース領域10及びドレイン領域11が形成
され、pウエル7中にはn+型のソース領域16及びドレイ
ン領域17が形成される。次に、nウエル3,4中に例えば
Bのようなp型不純物を高濃度にイオン注入する。これ
によって、nウエル3中にp+型のソース領域13及びドレ
イン領域14が形成されるとともに、nウエル4中にp+
のソース領域19及びドレイン領域20が形成される。
以上のように、この実施例によれば、降圧回路を構成
するnpn型バイポーラトランジスタT1のベース領域を構
成するpウエル5を5V系のnチャネルMOSトランジスタT
2及び3.3V系のnチャネルMOSトランジスタT4用のpウエ
ル6,7とは独立に形成することにより、このnpn型バイポ
ーラトランジスタのベース領域を構成するpウエル5の
深さを5V系のnチャネルMOSトランジスタT2及び3.3V系
のnチャネルMOSトランジスタT4用のpウエル6,7の深さ
よりも小さくしている。このため、このnpn型バイポー
ラトランジスタT1のベース領域を構成するpウエル5と
p型半導体基板1との間の間隔を従来に比べて大きくす
ることができ、従ってその分だけこのpウエル5とp型
半導体基板1との間のパンチスルーは起きにくくなる。
すなわち、この実施例によれば、このnpn型バイポーラ
トランジスタT1のベース領域とp型半導体基板1との間
のパンチスルー耐性の向上を図ることができる。しか
も、この浅いpウエル5は、5V系のnチャネルMOSトラ
ンジスタT2及び3.3V系のnチャネルMOSトランジスタT4
のパンチスルー耐性の向上のために行うp型不純物のイ
オン注入の際に同時に形成することができるので、工程
の増加はない。
この実施例による降圧回路内蔵MOSLSIは、例えばスタ
ティックRAMやダイナミックRAMに適用して好適なもので
ある。
ところで、スタティックRAMの一種に完全CMOS型スタ
ティックRAMがある。この完全CMOS型スタティックRAMの
メモリセルを第4図に示す。第4図に示すように、この
完全CMOS型スタティックRAMのメモリセルは、一対のド
ライバトランジスタQ1,Q2と一対の負荷用トランジスタ
Q3,Q4とにより構成されたフリップフロップと、セル外
とのデータのやりとりのため一対のアクセストランジス
タQ5,Q6とにより構成されている。WLはワード線、BL,
▲▼はビット線を示す。また、VDDは電源電圧を表
す。近年、この完全CMOS型スタティックRAMのメモリセ
ルの負荷用トランジスタQ3,Q4は、pチャネルの薄膜ト
ランジスタ(TFT)により構成する試みがなされている
が、ドライバトランジスタQ1,Q2及びアクセストランジ
スタQ5,Q6はいずれも従来はバルクSiを用いて形成され
ていた。このため、メモリセル1個当たりの面積は少な
くともこれらのドライバトランジスタQ1,Q2及びアクセ
ストランジスタQ5,Q6の面積だけは必要であるので、メ
モリセルの面積縮小には限界があり、従って集積密度の
向上も困難であった。そこで、次にメモリセルの面積を
縮小し、高集積密度化を図ることができる完全CMOS型ス
タティックRAMについて説明する。
第2図は完全CMOS型スタティックRAMを示し、第3図
はそのIII−III線に沿っての断面図である。この完全CM
OS型スタティックRAMのメモリセルの等価回路は第4図
に示す通りである。なお、以下の説明は、第2図におい
て一点鎖線で囲まれた1メモリセルについて行う。
第2図及び第3図に示すように、この例による完全CM
OS型スタティックRAMにおいては、例えばp型Si基板の
ような半導体基板51の表面に例えばSiO2膜のようなフィ
ールド絶縁膜52が選択的に形成され、これによって素子
間分離が行われている。このフィールド絶縁膜52の下側
には、例えばp+型のチャネルストッパー領域53が形成さ
れている。また、このフィールド絶縁膜52で囲まれた活
性領域の表面には、例えばSiO2膜のようなゲート絶縁膜
54が形成されている。G1,G2はそれぞれドライバトラン
ジスタQ1,Q2のゲート電極を示す。これらのゲート電極
G1,G2は、例えばPのようなn型不純物が高濃度にドー
プされた例えばn+型の第1層目の多結晶Si膜やこのn+
の第1層目の多結晶Si膜上に例えばタングステンシリサ
イド(WSi2)膜のような高融点金属シリサイド膜を重ね
たポリサイド膜などにより形成される。
一方、フィールド絶縁膜52で囲まれた活性領域中に
は、ソース領域またはドレイン領域を構成する例えばn+
型の拡散層55〜58が形成されている。そして、ゲート電
極G1と拡散層55,56とによりnチャネルMOSトランジスタ
から成るドライバトランジスタQ1が形成されている。同
様に、ゲート電極G2と拡散層57,58とによりnチャネルM
OSトランジスタから成るドライバトランジスタQ2が形成
されている。
C1,C2はベリッドコンタクト(buried contact)用の
コンタクトホールを示す。そして、ドライバトランジス
タQ1のゲート電極G1の一端はこのコンタクトホールC1
通じてドライバトランジスタQ2の拡散層58にコンタクト
している。また、ドライバトランジスタQ2のゲート電極
G2は、コンタクトホールC2を通じてドライバトランジス
タQ1の拡散層56にコンタクトしている。
符号59は例えばリンシリケートガラス(PSG)膜やSiO
2膜のような層間絶縁膜を示す。また、C3,C4はこの層
間絶縁膜59に形成されたベリッドコンタクト用のコンタ
クトホールを示す。符号60は電源電圧VSS供給用の接地
電源線を示す。この接地電源線60は、例えばPのような
n型不純物が高濃度にドープされた例えばn+型の第2層
目の多結晶Si膜やこのn+型の第2層目の多結晶Si膜上に
高融点金属シリサイド膜を重ねたポリサイド膜などによ
り形成される。この接地電源線60は、コンタクトホール
C3を通じてドライバトランジスタQ1の拡散層55にコンタ
クトしているとともに、コンタクトホールC4を通じてド
ライバトランジスタQ2の拡散層57にコンタクトしてい
る。
符号61は例えばPSG膜やSiO2膜のような層間絶縁膜を
示す。また、G3,G4はそれぞれ負荷用トランジスタQ3
Q4のゲート電極を示す。これらのゲート電極G3,G4は、
例えばPのようなn型不純物が高濃度にドープされた例
えばn+型の第3層目の多結晶Si膜により形成される。
C5,C6は層間絶縁膜59,61に形成されたベリッドコンタ
クト用のコンタクトホールを示す。そして、ゲート電極
G3の一端は、このコンタクトホールC5を通じてドライバ
トランジスタQ1のゲート電極G1にコンタクトしている。
また、ゲート電極G4の一端は、コンタクトホールC6を通
じてドライバトランジスタQ2のゲート電極G2にコンタク
トしている。
符号62は例えばSiO2膜のようなゲート絶縁膜を示す。
C7,C8はこのゲート絶縁膜62に形成されたベリッドコン
タクト用のコンタクトホールを示す。また、符号63は電
源電圧VDD供給用の電源線を示す。この電源線63は、例
えばBのようなp型不純物が高濃度にドープされた例え
ばp+型の第4層目の多結晶Si膜により形成される。ま
た、符号64,65は例えば不純物がドープされていない第
4層目の多結晶Si膜を示し、これらの多結晶Si膜64,65
によりそれぞれ負荷用トランジスタQ3,Q4のチャネル領
域が構成されている。さらに、符号66,67は例えばBの
ようなp型不純物が高濃度にドープされた例えばp+型の
多結晶Si膜を示す。そして、ゲート電極G3と不純物がド
ープされていない第4層目の多結晶Si膜64とこの多結晶
Si膜64に隣接する部分の電源線63を構成するp+型の多結
晶Si膜及びp+型の多結晶Si膜66とにより、pチャネルTF
Tから成る負荷用トランジスタQ3が形成されている。同
様に、ゲート電極G4と不純物がドープされていない第4
層目の多結晶Si膜65とこの多結晶Si膜65に隣接する部分
の電源線63を構成する。p+型の多結晶Si膜及びp+型の多
結晶Si膜67とにより、pチャネルTFTから成る負荷用ト
ランジスタQ4が形成されている。ここで、p+型の多結晶
Si膜67は、ベリッドコンタクト用のコンタクトホールC7
を通じて負荷用トランジスタQ3のゲート電極G3にコンタ
クトしている。また、p+型の多結晶Si膜66は、ベリッド
コンタクト用のコンタクトホールC8を通じて負荷用トラ
ンジスタQ4のゲート電極G4にコンタクトしている。
符号68は例えばPSG膜やSiO2膜のような層間絶縁膜を
示す。C9,C10はこの層間絶縁膜68に形成されたベリッ
ドコンタクト用のコンタクトホールを示す。符号69,70
は例えばPのようなn型不純物が高濃度にイオン注入さ
れた例えばn+型の第5層目の多結晶Si膜を示す。また、
符号71,72は例えば不純物がドープされていない例えば
第5層目の多結晶Si膜を示し、これらの多結晶Si膜71,7
2によりそれぞれアクセストランジスタQ5,Q6のチャネ
ル領域が構成されている。そして、後述のワード線WLと
不純物がドープされていない第5層目の多結晶Si膜71と
この多結晶Si膜71の両側の部分のn+型の多結晶Si膜69と
により、nチャネルTFTから成るアクセストランジスタQ
5が形成されている。同様に、ワード線WLと不純物がド
ープされていない第5層目の多結晶Si膜72とこの多結晶
Si膜72の両側の部分のn+型の多結晶Si膜70とにより、n
チャネルTFTから成るアクセストランジスタQ6が形成さ
れている。ここで、n+型の多結晶Si膜69は、ベリッドコ
ンタクト用のコンタクトホールC10を通じて負荷用トラ
ンジスタQ3のゲート電極G3にコンタクトしている。ま
た、n+型の多結晶Si膜70は、ベリッドコンタクト用のコ
ンタクトホールC9を通じて負荷用トランジスタQ4のゲー
ト電極G4にコンタクトしている。
符号73は例えばSiO2膜のようなゲート絶縁膜を示す。
また、WLはワード線を示す。このワード線WLは、例えば
Pのようなn型不純物が高濃度にドープされた例えばn+
型の第6層目の多結晶Si膜やこのn+型の第6層目の多結
晶Si膜上に高融点金属シリサイド膜を重ねたポリサイド
膜などにより形成される。
符号74は例えばPSG膜のような層間絶縁膜を示す。
C11,C12はこの層間絶縁膜74及び層間絶縁膜73に形成さ
れたコンタクトホールを示す。また、BL,BLは例えばア
ルミニウム(Al)配線により形成されたビット線を示
す。ここで、ビット線BLは、コンタクトホールC11を通
じてアクセストランジスタQ5のソース領域またはドレイ
ン領域を構成するn+型の多結晶Si膜69にコンタクトして
いる。また、ビット線▲▼は、コンタクトホールC
12を通じてアクセストランジスタQ6のソース領域または
ドレイン領域を構成するn+型の多結晶Si膜70にコンタク
トしている。
次に、上述のように構成された完全CMOS型スタティッ
クRAMの製造方法の一例について説明する。
第2図及び第3図に示すように、まず半導体基板51の
表面を選択的に熱酸化することによりフィールド絶縁膜
52を形成して素子間分離を行う。この際、あらかじめ半
導体基板51中に選択的にイオン注入されてあった例えば
Bのようなp型不純物が拡散して、このフィールド絶縁
膜52の下側に例えばp+型のチャネルストッパー領域53が
形成される。次に、フィールド絶縁膜52で囲まれた活性
領域の表面に熱酸化法によりゲート絶縁膜54を形成す
る。次に、このゲート絶縁膜54及びフィールド絶縁膜52
の所定部分をエッチング除去してコンタクトホールC1
C2を形成する。次に、CVD法により全面に例えば第1層
目の多結晶Si膜を形成し、この多結晶Si膜に例えばPの
ような不純物を熱拡散法やイオン注入法などにより高濃
度にドープして低抵抗化した後、この多結晶Si膜をエッ
チングにより所定形状にパターニングしてゲート電極
G1,G2を形成する。次に、これらのゲート電極G1,G2
マスクとして半導体基板1中に例えばAsのようなn型不
純物を高濃度にイオン注入する。これによって、n+型の
拡散層55,56,57,58が形成される。
次に、CVD法により全面に層間絶縁膜59を形成した
後、この層間絶縁膜59及びゲート絶縁膜54の所定部分を
エッチング除去してコンタクトホールC3,C4を形成す
る。
次に、CVD法により全面に第2層目の多結晶Si膜を形
成し、この多結晶Si膜に例えばPのような不純物を高濃
度にドープして低抵抗化した後、この多結晶Si膜をエッ
チングにより所定形状にパターニングして接地電源線60
を形成する。
次に、CVD法により全面に層間絶縁膜61を形成した
後、この層間絶縁膜61及び層間絶縁膜59の所定部分をエ
ッチング除去してコンタクトホールC5,C6を形成する。
次に、CVD法により全面に第3層目の多結晶Si膜を形成
し、この多結晶Si膜に例えばPのような不純物を高濃度
にドープして低抵抗化した後、この多結晶Si膜をエッチ
ングにより所定形状にパターニングして負荷用トランジ
スタQ3,Q4のゲート電極G3,G4を形成する。
次に、例えばCVD法により全面にゲート絶縁膜62を形
成した後、このゲート絶縁膜62の所定部分をエッチング
除去してコンタクトホールC7,C8を形成する。なお、こ
のゲート絶縁膜62は、第3層目の多結晶Si膜により形成
されたゲート電極G3,G4を熱酸化することにより形成す
ることも可能である。次に、CVD法により全面に第4層
目の多結晶Si膜を形成した後、この多結晶Si膜のうちの
後に負荷用トランジスタQ3,Q4のチャネル領域となる部
分の表面を例えばレジストパターン(図示せず)で覆
い、このレジストパターンをマスクとしてこの多結晶Si
膜中に例えばBのようなp型不純物を高濃度にイオン注
入する。この後、レジストパターンを除去する。次に、
この第4層目の多結晶Si膜をエッチングにより所定形状
にパターニングして、電源電圧VDD供給用の配線63、p+
型の多結晶Si膜66,67及び負荷用トランジスタQ3,Q4
チャネル領域を構成する不純物がドープされていない多
結晶Si膜64,65を形成する。
次に、CVD法により全面に層間絶縁膜68を形成した
後、この層間絶縁膜68の所定部分をエッチング除去して
コンタクトホールC9,C10を形成する。次に、CVD法によ
り全面に第5層目の多結晶Si膜を形成した後、この多結
晶Si膜をエッチングにより所定形状にパターニングす
る。次に、この第5層目の多結晶Si膜上に例えば熱酸化
法やCVD法によりゲート絶縁膜73を形成する。次に、CVD
法により全面に例えば第6層目の多結晶Si膜を形成し、
この多結晶Si膜に例えば熱拡散法やイオン注入法などに
より例えばPのようなn型不純物を高濃度にドープして
低抵抗化した後、この多結晶Si膜をエッチングにより所
定形状にパターニングしてワード線WLを形成する。この
後、このワード線WLをマスクとして上述のパターニング
された第5層目の多結晶Si膜中に例えばAsのようなn型
不純物を高濃度にイオン注入する。これによって、例え
ばn+型の第5層目の多結晶Si膜69,70と不純物がドープ
されていない第5層目の多結晶Si膜71,72とが形成され
る。
次に、CVD法により全面に層間絶縁膜74を形成した
後、この層間絶縁膜74及び層間絶縁膜73の所定部分をエ
ッチング除去してコンタクトホールC11,C12を形成す
る。次に、例えばスパッタ法により全面にAl膜を形成し
た後、このAl膜をエッチングにより所定形状にパターニ
ングしてビット線BL,▲▼を形成し、目的とする完
全CMOS型スタティックRAMを完成させる。
以上のように、この例によれば、ドライバトランジス
タQ1,Q2上に第3層目の多結晶Si膜及び第4層目の多結
晶Si膜により形成されたpチャネルTFTから成る負荷用
トランジスタQ3,Q4を形成し、さらにこれらの負荷用ト
ランジスタQ3,Q4上に第5層目の多結晶Si膜及び第6層
目の多結晶Si膜により形成されたnチャネルTFTから成
るアクセストランジスタQ5,Q6を形成しているので、メ
モリセル1個当たりの面積はドライバトランジスタQ1
Q2の面積だけで済み、従って従来に比べてメモリセルの
面積を大幅に縮小することができる。
なお、この例においては、負荷用トランジスタQ3,Q4
のゲート電極G3,G4を第3層目の多結晶Si膜により形成
しているが、これらのゲート電極G3,G4はドライバトラ
ンジスタQ1,Q2のゲート電極G1,G2で兼用することも可
能であり、さらには拡散層を利用することも可能であ
る。
以上、本発明の実施例につき具体的に説明したが、本
発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施例におけるnチャネルMOSトラン
ジスタT2,T4及びpチャネルMOSトランジスタT3,T
5は、ドレイン領域11,17,14,20に低不純物濃度部を設け
てドレイン電界を緩和するLDD(lightly doped drain)
構造とすることも可能である。
また、本発明は、一般に降圧回路を内蔵する各種の半
導体集積回路装置に適用することが可能である。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、降圧回路を構成
するnpn型バイポーラトランジスタのベース領域を構成
する第2のpウエルの深さがnチャネルMOSトランジス
タが形成される第1のpウエルの深さよりも小さいの
で、第2のpウエルとp型半導体基板との間の間隔を大
きくすることができ、これによってnpn型バイポーラト
ランジスタのベース領域とp型半導体基板との間のパン
チスルー耐性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による降圧回路内蔵MOSLSIを
示す断面図、第2図は6層の多結晶Si膜を用いてメモリ
セルを構成した完全CMOS型スタティックRAMを示す平面
図、第3図は第2図のIII−III線に沿っての断面図、第
4図は完全CMOS型スタティックRAMのメモリセルの等価
回路を示す回路図、第5図は従来の降圧回路内蔵MOSLSI
を示す断面図である。 図面における主要な符号の説明 1:p型半導体基板、2,3,4:nウエル、5,6,7:pウエル、8:
フィールド絶縁膜、9:エミッタ領域、10,13,16,19:ソー
ス領域、11,14,17,20:ドレイン領域、12,15,18,21:ゲー
ト電極、T1:npn型バイポーラトランジスタ、T2,T4:nチ
ャネルMOSトランジスタ、T3,T5:pチャネルMOSトランジ
スタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−244665(JP,A) 特開 昭59−117150(JP,A) 特開 昭63−305616(JP,A) 日経マイクロデバイス、No.56 (1990−2)日経BP社 P.115−122 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 27/06 H01L 21/8248 H01L 21/8249 H01L 29/73 H01L 27/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】p型半導体基板中に形成された第1のnウ
    エルに形成されたpチャネルMOSトランジスタと上記第
    1のnウエル中に形成された第1のpウエルに形成され
    たnチャネルMOSトランジスタとにより形成された相補
    型MOSトランジスタと、上記p型半導体基板中に形成さ
    れた第2のnウエルから成るコレクタ領域と上記第2の
    nウエル中に形成された第2のpウエルから成るベース
    領域と上記第2のpウエル中に形成されたn型半導体領
    域から成るエミッタ領域とにより形成されたnpn型バイ
    ポーラトランジスタを用いた降圧回路とを有する半導体
    集積回路装置において、 上記第2のpウエルの深さが上記第1のpウエルの深さ
    よりも小さいことを特徴とする半導体集積回路装置。
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