JP2955429B2 - 薄鋳片の搬送装置および搬送方法 - Google Patents

薄鋳片の搬送装置および搬送方法

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JP2955429B2
JP2955429B2 JP10421892A JP10421892A JP2955429B2 JP 2955429 B2 JP2955429 B2 JP 2955429B2 JP 10421892 A JP10421892 A JP 10421892A JP 10421892 A JP10421892 A JP 10421892A JP 2955429 B2 JP2955429 B2 JP 2955429B2
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紀代美 塩
利明 溝口
義人 中尾
博亘 高野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双ロール式連続鋳造で
製造した薄鋳片をコイルに巻取る際に用いる薄鋳片の搬
送装置と搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は双ロール式連続鋳造による薄鋳片
の製造の説明図で、図2(A)は鋳造開始前の、また図2
(B)はその後の説明図である。図2(A)で、鋳造に先だ
って、例えば圧延で製造した鋼帯を用いたダミーシート
2の一端を、双ロール1a,1bで挾みつけて配する。
ダミーシート2は予定した薄鋳片の搬送路に沿って配
し、他の端部は図示しない捲取機に装着する。図中4は
搬送ローラーテーブルの例である。
【0003】鋳造に際しては、図2(B)で溶湯6を双ロ
ール1a,1bの上部に注入し、双ロール1a,1bを
矢印方向に回動させる。双ロール1a,1b上には凝固
シェル7a,7bが形成され7a,7bは一体化して薄
鋳片8となって下方に取り出される。尚双ロール1a,
1bの回動と同時に、図示しない捲取機を回動させる
が、薄鋳片8は矢印5方向に搬送され、捲取機に達し
て、ダミーシート2が捲取られた後に継続して、コイル
に捲取られる。
【0004】薄鋳片8を双ロール1a,1bの下方に長
く垂下すると、双ロール1a,1bを出た直後の鋳片8
は高温で脆弱であるため、垂下した鋳片の自重に耐えら
れないで鋳片8は双ロール1a,1bの直下で破断し易
い。このために、鋳片8は取り出された後横向きに搬送
する事が好ましい。図中3はスライドテーブルで、双ロ
ール1a,1bから出た鋳片を下方から支承して滑らせ
て鋳片8が自重で破断する事を防止する装置であるが、
必要に応じて用いる事ができる。
【0005】薄鋳片8を横向きに搬送することにより、
あるいは更にスライドテーブル3を用いることによっ
て、薄鋳片8の破断の頻度は減じるが、本発明者等の知
見によると、脆弱金属材料例えばFe−Cu系合金の薄
鋳片の場合には、この方法のみでは破断の防止は不十分
である。
【0006】即ち薄鋳片8は双ロール1a,1bの周速
度で取り出される。矢印5で示した薄鋳片8の捲取速度
を双ロール1a,1bの周速度と同期させても、薄鋳片
8は搬送の途中で温度が降下し収縮するために、あるい
は冷却歪によって波状に変形するために、薄鋳片8には
搬送の途中で過大な引張力が作用し、薄鋳片8はこの引
張力に耐えられないで破断することがある。
【0007】本発明者等の知見によると、薄鋳片8の搬
送中の破断は、薄鋳片8内でも発生するが、ダミーシー
ト2と薄鋳片8の接合部で発生する事が多い。また、破
断が発生すると、鋳造作業の中断が余儀なくされてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、搬送してい
る薄鋳片の破断を防止して、またダミーシートと薄鋳片
の接合部の破断を防止して、薄鋳片をコイルに捲取るこ
とができる搬送装置と搬送方法の提供を課題としてい
る。本発明はまた、薄鋳片が搬送中に破断しても、鋳造
作業を中断させないで、鋳造作業を続行することができ
る搬送装置と搬送方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】図1は本発明
の搬送装置の説明図で、(A)は鋳造開始前の説明図、
(B)は鋳造開始直後の説明図、(C)はその後の鋳造中の
説明図である。
【0010】図1で本発明の搬送装置は、双ロール1
a,1bから下方に取り出された薄鋳片8を矢印10方
向に横向きに走行させ、捲取機9でコイルに捲取る装置
であって、走行方向10とは逆の位置に配した補助シー
ト捲戻機11と、走行路に配したコイル溶接機12と、
補助シート捲戻機11とコイル溶接機12の間に配した
補助シート切断装置13とを有することを特徴とする。
【0011】本発明では図2で述べたスライドテーブル
3は必須とするものではないが、使用することによって
好ましい結果が得られる。図中2はダミーシートで、6
は溶湯で、4は搬送ローラテーブルの例である。図1で
は省かれているが、補助シート切断装置13としては補
助シート14に補助シート切断装置13の近傍でループ
を形成させて切断する補助シート切断装置を用いること
ができる。
【0012】本発明の薄鋳片の搬送方法を説明する。本
発明では、鋳造開始に先立ち補助シート14の端部をコ
イル溶接機12を用いてダミーシート2に溶接する。図
1(A)でPはこの溶接部である。鋳造開始後は9と11
の間に張力を付与して、図1(B)に示す如く捲取機9は
先ずダミーシート2を捲取るが、ダミーシート2と補助
シート14とはPで溶接されているために、本発明では
捲取機9は次にダミーシート2と補助シート14を重ね
て一緒に捲取る。また、ダミーシート2の尾端部には薄
鋳片8が溶着し接合部Qを形成して連結されている。従
って本発明ではダミーシート2が捲取られた後は、捲取
機9は図1(C)に示す如く、補助シート14と薄鋳片8
を重ねて一緒に捲取る。
【0013】本発明では捲取機9と補助シート捲戻機1
1の間には張力を付与する。例えば補助シート捲戻機1
1に制動力を与えて捲取機9を回動させると、捲取機9
と補助シート捲戻機11の間に張力を付与することがで
きる。
【0014】図1(B)で、ダミーシート2と補助シート
14とはPで溶接されているため、連結した1本の帯を
形成している。ダミーシート2と薄鋳片8との接合部Q
や薄鋳片8はこの連結した一本の帯の上に載置されて搬
送される。従って捲取機9と補助シート捲戻機11の間
に張力を付与しても、接合部Qや薄鋳片8には、過大な
引張力が働く事はない。
【0015】図1(C)ではダミーシートは全て捲取られ
て、捲取機9と補助シート捲戻機11の間には補助シー
ト14のみが張り渡されている。捲取機9と補助シート
捲戻機11の間に張力が付与されているが、薄鋳片8は
補助シート14の上に載置されているため、薄鋳片8に
は過大な引張力が作用することがない。
【0016】図1(B)や図(C)で述べた如く、本発明の
方法を実施すると、ダミーシートと薄鋳片の接合部Q
ゃ、薄鋳片8には過大な引張力が付与されることがな
い。従って接合部Qや薄鋳片8は破断することなく捲取
機9に搬送される。
【0017】図1(B)や図1(C)で、薄鋳片8には冷却
歪等に起因する波状のうねり等が発生する事がある。本
発明の方法では、補助シート14には大きな張力が付与
されているため薄鋳片8は、補助シート14とコイル状
に捲取られた帯鋳片の間に挾まれ押しつけられて、波状
のうねりが矯正されながら捲取られる。従って本発明の
方法によると、タイトに捲取られたコイルが得られる。
【0018】既に述べた如く、図1(B)および図1(C)
で捲取機9と補助シート捲戻機11の間には、ダミーシ
ート2と補助シート14が連結されたあるいは補助シー
ト14単独の一本の帯が形成され、接合部Qや薄鋳片8
はこの一本の帯の上に載置されて搬送される。従って搬
送中に接合部Qや薄鋳片8が仮に破断しても、破断部や
破断部の後方の薄鋳片は、一本の帯の上に載置されて継
続して捲取機9へ搬送され、捲取機9で捲取られる。従
って本発明の方法を用いると、搬送中に接合部Qや薄鋳
片8が仮に破断しても、継続して鋳造作業を続行するこ
とができる。
【0019】図1で、薄鋳片8が、強靭な材質の薄鋳片
の場合には、接合部Qが捲取られた後は、薄鋳片8は破
断する事が少ない。このために接合部Qが捲取られた後
は補助シート14は不必要となる。従ってこの際は、図
1(C)で、補助シート切断機13を用いて補助シート1
4を切断する。切断された補助シート14が薄鋳片8と
一緒に捲取られた後は、薄鋳片8は例えば搬送ローラテ
ーブル4によって搬送され捲取機9によって捲取られ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、薄鋳片の破断を防止し
て、またダミーシートと薄鋳片の接合部の破断を防止し
て、薄鋳片をコイルに捲取ることができる。また本発明
によると、薄鋳片が搬送中に破断しても、鋳造作業を続
行することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の捲取装置と捲取方法を説明する図、図2
は双ロール式連続鋳造による薄鋳片の製造の説明図、で
ある。
【符号の説明】
1a(1b):双ロール、 2:ダミーシート、 3:ス
ライドテーブル、 4:搬送ローラテーブル、 5:薄
鋳片の搬送方向、 6:溶湯、 7a(7b):凝固シェ
ル、 8:薄鋳片、 9:捲取機、 10:薄鋳片の走
行方向、 11:補助シート捲戻機、 12:コイル溶
接機、 13:補助シート切断装置、14:補助シー
ト。
フロントページの続き (72)発明者 高野 博亘 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社技術開発本部内 (56)参考文献 特開 平4−319047(JP,A) 特開 平2−55646(JP,A) 特開 昭63−174720(JP,A) 特開 昭64−66047(JP,A) 特開 平5−293606(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/06 330 B22D 11/06 390 B21C 47/26 B22D 11/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双ロールから下方に取り出された薄鋳片を
    横向きに走行させ捲取機でコイルに捲取る薄鋳片の搬送
    装置において、走行方向とは逆の位置に配した補助シー
    ト捲戻機と、走行路に配したコイル溶接機と、補助シー
    ト捲戻機とコイル溶接機との間に配した補助シート切断
    装置とを有することを特徴とする、薄鋳片の搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の薄鋳片の搬送装置を用い
    て、鋳造開始に先立ち、コイル溶接機にてダミーシート
    と補助シートを予め溶接し、鋳造開始後は捲取機と補助
    シート捲戻機の間に張力を付与して捲取機は先ずダミー
    シートを、次にダミーシートと補助シートを一緒に、次
    に補助シートと薄鋳片を一緒に捲取ることを特徴とす
    る、薄鋳片の搬送方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の薄鋳片の搬送装置を用い
    て、鋳造開始に先立ち、コイル溶接機にてダミーシート
    と補助シートを予め溶接し、鋳造開始後は捲取機と補助
    シート捲戻機の間に張力を付与して、捲取機は先ずダミ
    ーシートを、次にダミーシートと補助シートを一緒に、
    次に補助シートと薄鋳片を一緒に捲取り、その後補助シ
    ート切断装置で補助シートを切断することを特徴とす
    る、薄鋳片の搬送方法。
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