JPH0699252A - ロ−ル式薄板連続鋳造における鋳造後鋳片の処理方法 - Google Patents
ロ−ル式薄板連続鋳造における鋳造後鋳片の処理方法Info
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- JPH0699252A JPH0699252A JP4274994A JP27499492A JPH0699252A JP H0699252 A JPH0699252 A JP H0699252A JP 4274994 A JP4274994 A JP 4274994A JP 27499492 A JP27499492 A JP 27499492A JP H0699252 A JPH0699252 A JP H0699252A
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Abstract
から出た凝固直後の脆弱な薄鋳片に損傷を与えることな
く安定的にコイラ−まで搬送し、また円滑に巻取りを開
始できる安価な手段を確立する。 【構成】 ロ−ル式薄板連続鋳造装置による薄板の鋳造
に際して、図1に例示したように、鋳造ロ−ル1,1 の下
方に近接させて“鋳造スピ−ドと同期したスピ−ドで移
動する鋳片案内ベルト6”を配設し、鋳造ロ−ルから出
た高温の鋳片2を前記鋳片案内ベルト表面で受け取ると
共に、該表面上に鋳片2を載置しつつコイラ−4まで導
くことにより、コイラ−への薄鋳片の搬送をトラブル無
く安定に行う。この場合、鋳片案内ベルト6の一端をコ
イラ−に連結しておき、このベルトと共に薄鋳片を巻き
取るようにすると、安価なコイラ−を用いても円滑な巻
取り開始ができる。
Description
造装置による薄板の鋳造において、鋳造ロ−ルから出た
ばかりの薄鋳片の鋳造初期部分が破断したり割れたりす
るのを防止しながらコイラ−(巻取り機)まで安定に導
き、更にはスム−ズに安価なコイラ−で巻取りを開始す
るための“鋳造後鋳片の処理方法”に関するものであ
る。
ル間へ金属溶湯を供給して連続的に凝固させることによ
り、溶湯から最終形状に近い厚みを有した薄板状鋳片を
直接的に製造するロ−ル式薄板連続鋳造法が注目され、
鋼板を始めとした各種金属板の生産現場へ適用する検討
が進められている。
は、次の2点の問題を抱えていた。即ち、一点目は、鋳
造ロ−ルから連続的に送り出されてくる高温の鋳片が非
常に薄くて脆弱なため、巻き取りを行うコイラ−(巻取
り機)まで所定のル−トをたどって案内し搬送するのに
格別な注意を払わなければならないことである。また、
もう一点は、コイラ−まで搬送された鋳片の先端をスム
−ズにコイラ−に連結し、巻取りを開始するのが非常に
難しいことである。
えば次のような提案がなされた。 a) 図5で示すように、鋳造ロ−ル1,1 から出た薄鋳片
2を多数のピンチロ−ル3,3,…で捕捉して案内し、鋳造
スピ−ドに合わせてコイラ−4まで搬送する方法。 b) 図6で示したように、一対の鋳造ロ−ル1,1 の間隙
にダミ−シ−ト5の先端を挿入し、その端面に溶融金属
を溶着・凝固させて引き抜きを行い、先端面に薄鋳片の
先端を溶着・結合させた状態でダミ−シ−ト5を移送し
薄鋳片の案内・搬送を行う方法(特開平1−22865
0号公報)。
数のピンチロ−ル3,3,…を同期させて回転させることが
非常に難しい上、そのための設備コストも高くなり、し
かも高温の脆弱な薄鋳片を円筒形のピンチロ−ルの胴で
挟持するため薄鋳片に切断や割れが発生しやすいとの問
題があった。
にダミ−シ−ト5のセット段取りに時間がかかることに
加えて、ダミ−シ−ト端面と凝固金属(薄鋳片)との結
合に信頼性がなく、搬送途中で破断・分離する懸念があ
るとの問題が指摘され、何れも満足できるものとは言え
なかった。
ラ−への鋳片連結を開始する)ためには、コイラ−とし
てホットストリップミルで一般化されているダウンコイ
ラ−を用いる方法が提案されているが、ダウンコイラ−
が極めて高価な設備であるのでコスト高となることが難
点となっていた。
のは、ロ−ル式薄板連続鋳造において、鋳造ロ−ルから
出た凝固直後の脆弱な薄鋳片に損傷を与えることなく安
定的にコイラ−まで搬送し、更にはスム−ズに巻取りを
開始できる安価な手段を確立することである。
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、「鋳造ロ−ルの下
方で鋳造ロ−ルから出た高温の薄鋳片を表面で受け止め
て載置するベルトを配置するか、 更にはこのベルトを
“一端がコイラ−に連結されたもの”とし、 かつ該ベル
トを鋳造スピ−ドと同期したスピ−ドでコイラ−まで移
動するようにするか、 或いは更にこのベルトと共に鋳片
をコイラ−で巻き取るようにすると、 コイラ−への薄鋳
片の搬送を鋳片切れや割れを生じさせることなく安定に
行えるようになり、 また安価な手段でスム−ズな巻取り
が開始できる」との知見を得ることができた。
されたものであり、「ロ−ル式薄板連続鋳造装置による
薄板の鋳造に際して、 鋳造ロ−ルの下方に近接させて
“鋳造スピ−ドと同期したスピ−ドで移動する鋳片案内
ベルト”を配設し、 鋳造ロ−ルから出た高温の鋳片を前
記鋳片案内ベルト表面で受け取ると共に、 該表面上に鋳
片を載置しつつコイラ−まで導くことにより、 コイラ−
への薄鋳片の搬送をトラブル無く安定的に行えるように
した点」に大きな特徴を有し、更には「ロ−ル式薄板連
続鋳造装置による薄板の鋳造に際して、 鋳造ロ−ルの下
方に近接させて“コイラ−に一端が連結されたところの
鋳造スピ−ドと同期したスピ−ドで移動する鋳片案内ベ
ルト”を配設し、 鋳造ロ−ルから出た高温の鋳片を前記
鋳片案内ベルト表面で受け取ると共に、 該表面上に鋳片
を載置しつつコイラ−まで導き、 鋳片案内ベルトと共に
鋳片を巻き取ることにより、 コイラ−への薄鋳片の搬送
をトラブル無く安定的に行い、 しかも安価な方法で鋳片
をコイラ−に連結することを可能ならしめるようにした
点」をも特徴とするものである。
のロ−ル式薄板連続鋳造装置の1例を示した概念図であ
る。即ち、鋳造ロ−ル1,1 の下方には、鋳造ロ−ルに近
接して鋳片案内ベルト(ダミ−バ−)6が配置されてい
る。なお、この例での鋳片案内ベルト6は、ベルト供給
機7から繰り出されて鋳造ロ−ル1,1 の下方へ張りわた
され、その先端はコイラ−(巻取り機)4に連結されて
いる。また、鋳造ロ−ル1,1 とコイラ−4の間にはピン
チロ−ル3が設置されている。このように鋳片案内ベル
ト6先端がコイラ−4に連結されているので、鋳造が開
始されてコイラ−4の運転も同時に開始されると、鋳片
案内ベルト6は鋳造スピ−ドに同期してコイラ−に巻き
取られることになる。
造ロ−ル1,1 により金属溶湯が連続的に凝固せしめられ
て下方から薄鋳片2が送り出されてくるが、鋳造ロ−ル
1,1 を出た薄鋳片2は図1中のA点で鋳片案内ベルト6
に達する。
点の間の長さ“L”分の自重に相当する負荷がかかる
が、A点に達して鋳片案内ベルト6で受け止められた後
は鋳造スピ−ドと同じスピ−ドで移動する鋳片案内ベル
ト6にて支えられるため、その負荷は大幅に軽減され
る。従って、薄鋳片2は破断することなくコイラ−4へ
搬送され巻き取られることとなる。ここで、コイラ−4
での薄鋳片2の巻き取り開始後は、ピンチロ−ル3のス
ピ−ドを鋳造スピ−ドと同期化することにより安定した
巻き取りが継続できる。
鋳片2と共にコイラ−4に巻き取られる訳であるが、こ
れは1つの重要な効果につながる。つまり、図1に示す
ように、鋳片案内ベルト6に載置されて移動しコイラ−
4に到達した薄鋳片2は、あたかも鋳片案内ベルト6で
覆われるように巻取りが開始されるため、ダウンコイラ
−のような特別な巻取り装置を必要とせずにスム−ズな
巻取りが可能となる訳である。なお、薄鋳片2と共に巻
き取られた鋳片案内ベルト6は、後の工程で巻き戻して
分離すれば良い。
んだ材料(例えばステンレス鋼薄板等)が使用される。
また、鋳片案内ベルト6の長さは少なくとも鋳造ロ−ル
1, 1からコイラ−4までの距離の約2倍あれば良く、繰
り返し使用できることは言うまでもない。
照すると、図7で示すように、鋳造ロ−ル1,1 を出た薄
鋳片2を、一旦、傾斜した滑りガイド8で受けて進行方
向を水平に変え、続いて移送ベルト9及び搬送ロ−ル10
で搬送する方法が提案されている。しかし、ロ−ル式薄
板連続鋳造での薄鋳片2の先端は熱的に非定常な状態で
凝固するので形状が悪く、そのため上記方法では薄鋳片
先端が滑りガイド8に引っ掛かるトラブルを起こしやす
い等の問題があり、安定した鋳片搬送手段とは言い難
い。勿論、本発明に係る方法の場合は、鋳造ロ−ルを出
てきた薄鋳片先端を支える部分が鋳造スピ−ドと同期し
て移動するベルトであるため、上述のような懸念は全く
無い。
用い、インコロイ800(Fe-20%Ni-31%Cr合金:商品
名)の薄板を鋳造する試験を実施した。なお、この際の
主要鋳造条件は次の通りであった。 鋳造ロ−ル直径: 450mm、 鋳造ロ−ル幅: 250mm、 鋳造ロ−ル材質: 銅、 鋳造スピ−ド: 20m/min,50m/min及び
80m/min、 鋳片案内ベルトの材質: ステンレス鋼、 鋳片案内ベルトの厚さ: 0.4mm、 図1におけるLの長さ: 約800mm、 鋳造後鋳片の曲げ曲率: 600mm、 鋳片の厚さ: 1〜3mm。
鋳片厚さの何れにおいても鋳片の破断や割れを生じるこ
となくコイラ−で巻き取ることができ、健全な薄鋳片を
安定して製造できることが確認された。
図1に示したものに限定されるものではなく、例えば図
2,図3或いは図4等に示す別形態の手段を適用しても
良いことは言うまでもない。
線状となるように鋳片案内ベルト6を配した形態のもの
を示している。また、図3は、鋳造ロ−ル1,1 から出た
薄鋳片が接する部分に、巻取り式の鋳片案内ベルト3の
代わりに“鋳造スピ−ドと同期したスピ−ドで移動する
エンドレス移送ベルト11”を配した形態のものを示して
いる。更に、図4は、異径双ロ−ルでの鋳造に本発明に
係る方法を適用した例を示している。
ば、ロ−ル式薄板連続鋳造にて連続鋳造された薄鋳片を
高価な設備によらずに切断や割れ疵等の発生なく安定し
てコイラ−まで案内・搬送し、またスム−ズに巻取りを
開始することができるようになるなど、産業上有用な効
果がもたらされる。
鋳造装置の1例を示した概念図である。
ある。
図である。
法を適用した例に関する説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ロ−ル式薄板連続鋳造装置による薄板の
鋳造に際して、鋳造ロ−ルの下方に近接させて“鋳造ス
ピ−ドと同期したスピ−ドで移動する鋳片案内ベルト”
を配設し、鋳造ロ−ルから出た高温の鋳片を前記鋳片案
内ベルト表面で受け取ると共に、該表面上に鋳片を載置
しつつコイラ−まで導くことを特徴とする、ロ−ル式薄
板連続鋳造における鋳造後鋳片の処理方法。 - 【請求項2】 ロ−ル式薄板連続鋳造装置による薄板の
鋳造に際して、鋳造ロ−ルの下方に近接させて“コイラ
−に一端が連結されたところの鋳造スピ−ドと同期した
スピ−ドで移動する鋳片案内ベルト”を配設し、鋳造ロ
−ルから出た高温の鋳片を前記鋳片案内ベルト表面で受
け取ると共に、該表面上に鋳片を載置しつつコイラ−ま
で導き、鋳片案内ベルトと共に鋳片を巻き取ることを特
徴とする、ロ−ル式薄板連続鋳造における鋳造後鋳片の
処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4274994A JPH0699252A (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | ロ−ル式薄板連続鋳造における鋳造後鋳片の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4274994A JPH0699252A (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | ロ−ル式薄板連続鋳造における鋳造後鋳片の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699252A true JPH0699252A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17549423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4274994A Pending JPH0699252A (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | ロ−ル式薄板連続鋳造における鋳造後鋳片の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699252A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6297194B1 (en) | 1999-02-02 | 2001-10-02 | Monsanto Technology, Llc | Production of phosphonopyrazoles |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60177935A (ja) * | 1984-02-23 | 1985-09-11 | Kawasaki Steel Corp | 急冷薄帯の搬送および巻取り方法 |
JPH04319047A (ja) * | 1991-04-19 | 1992-11-10 | Nippon Steel Corp | 双ロール式薄板鋳造法における金属鋳片の搬送捲取方法 |
-
1992
- 1992-09-19 JP JP4274994A patent/JPH0699252A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60177935A (ja) * | 1984-02-23 | 1985-09-11 | Kawasaki Steel Corp | 急冷薄帯の搬送および巻取り方法 |
JPH04319047A (ja) * | 1991-04-19 | 1992-11-10 | Nippon Steel Corp | 双ロール式薄板鋳造法における金属鋳片の搬送捲取方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6297194B1 (en) | 1999-02-02 | 2001-10-02 | Monsanto Technology, Llc | Production of phosphonopyrazoles |
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