JP2625043B2 - 連続鋳造による帯状鋳片の捲取り装置 - Google Patents

連続鋳造による帯状鋳片の捲取り装置

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JP2625043B2
JP2625043B2 JP3090253A JP9025391A JP2625043B2 JP 2625043 B2 JP2625043 B2 JP 2625043B2 JP 3090253 A JP3090253 A JP 3090253A JP 9025391 A JP9025391 A JP 9025391A JP 2625043 B2 JP2625043 B2 JP 2625043B2
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利明 溝口
裕充 芳賀
好郎 森本
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造で製造した帯
状の薄鋳片をコイル状に捲取る際に用いる、捲取り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属の帯状鋳片を製造する各種の
連続鋳造法が開発されている。これらの帯状鋳片はコイ
ル状に捲取られる。図3は双ロール式連続鋳造法による
帯状鋳片の製造の例である。溶湯8は、矢印15方向に
回転している双ロール9−1,9−2と図示しない側堰
で形成された湯溜り10内に注入する。湯溜り内の溶湯
は双ロールによって冷却されて凝固シェル11−1と1
1−2を形成するが、凝固シェル11−1,11−2は
双ロールの回転によって一体化され、帯状鋳片1となっ
て矢印16方向に取り出される。取り出された鋳片1は
矢印17の方向に回転しているマンドレル12に捲取ら
れて、コイル状の帯状鋳片18となる。
【0003】双ロール式連続鋳造においては、操業中に
双ロール9−1、9−2の回転速度V1を変更して操業
を制御する。双ロール9−1、9−2の回転速度V1
変更した際は、マンドレル12の回転速度V2をV1に追
従させて変更する。圧延で製造した帯板とは異なり、双
ロール式連続鋳造では双ロール9−1、9−2における
帯状鋳片の温度はマンドレル12に達する間に大幅に低
下する。従ってこの間に帯状鋳片の長さは熱収縮する
が、この熱収縮量を正確に予測することは難しい。また
圧延で製造した帯板とは異なり、帯状鋳片には、双ロー
ル9−1、9−2とマンドレル12の間の冷却によっ
て、図3の波形で例示した歪変形14が発生するが、こ
の歪変形のために双ロール9−1、9−2とマンドレル
12の間の帯状鋳片の走路の長さの変化量を正確に予測
することは難しい。
【0004】既に述べた如く、操業中に双ロール9−
1、9−2の回転速度V1を変更する際には、マンドレ
ル12の回転速度V2をV1に追従させて変更するが、双
ロール9−1、9−2とマンドレル12の間の帯状鋳片
やその走路の長さは、熱収縮量や歪変形によって変動す
るために、マンドレル12の回転速度V2を正確にV1
追従させる事は難しい。V2が正確にV1に追従しない
(以下速度ミスマッチと略記する)で例えば、V2の回
転速度が過大な場合には、帯状鋳片の走路は、図3の実
線1から点線101に移動するが、101の走路になる
と帯状鋳片1は引張られて双ロールの直下で破断して鋳
造事故となる。
【0005】図4は、ループ19を有する双ロール式連
続鋳造法の例である。図4においては、双ロールとマン
ドレルの間に速度ミスマッチがあっても、ループ19で
調整されるために、帯状鋳片が矢印16方向に無理に引
張られることがない。しかし圧延で製造した帯板とは異
なり、帯状鋳片は鋳造組織であるため、温度が降下する
と急速に硬くかつ脆くなる。従って帯状鋳片は高温での
温間捲取りが好ましい。図4ではループ19を設けたた
めに、帯状鋳片1の走路の全長が長くなって、帯状鋳片
の温度の降下量が大きい。従ってマンドレル12は硬く
かつ脆い帯状鋳片を捲取ることとなるが、硬質なあるい
は脆性な材質の帯状鋳片は円滑に捲取ることは困難とな
る。
【0006】帯状鋳片を製造する連続鋳造法を、双ロー
ル式連続鋳造法の例について述べたが、他の方法、例え
ばベルト式連続鋳造法やHazallet式連続鋳造法
においても、ベルト等の走行速度と捲取り用のマンドレ
ルの回転速度には速度ミスマッチが発生し易く、そのた
めに帯状鋳片の連続鋳造においては、鋳片の破断等のト
ラブルが発生し易い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鋳造速度を
変更した際や、熱収縮量の変動や歪変形の発生により、
搬送中の帯状鋳片の長さが変動した際も、帯状鋳片に過
大な張力を発生させることがなく、且つ帯状鋳片を十分
高温で捲取ることが可能な、連続鋳造による帯状鋳片の
捲取り装置の提供を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の捲取り装
置の要部の説明図で、(A)は正面図、(B)は矢視イーイ
側面図である。本発明の捲取り装置は、円筒部3とその
両端に設けた鍔2−1、2−2とを備えたボビン4を有
している。また水平に配した2本の回動ロール5および
6を有している。回動ロール5および6上にはボビン4
が載置されるが、ボビン4は鍔2−1、2−2が回動ロ
ール5および6に支承されて載置されている。回動ロー
ル5および6を矢印20方向に回動させると、ボビン4
は回動ロール5および6との接触摩擦力で矢印21方向
に回転する。ボビン4のこの回転によって帯状鋳片1は
ボビン4の円筒部3に捲取られて、コイル状の帯状鋳片
18となる。
【0009】以上が本発明の捲取り装置の基本構成であ
るが、それを発展させた本発明の捲取装置では、更に円
筒部3の内面に配した荷重ローラ7(7−1、7−2)
を有している。鍔2−1、2−2と回動ロール5、6と
の間には、ボビン4の自重と巻き取った鋳片重量と荷重
Pの合計荷重による接触摩擦力が作用する。ボビン4が
帯状鋳片1を、鋳造期間全体に渡って安定して巻き取る
ために、該接触摩擦力を安定させることが有効であり、
従って、上記の合計荷重を安定させることが有効であ
る。しかし巻き取り鋳片重量は、鋳造が進行するにつれ
増加する。巻き取り鋳片重量が増加するまま荷重Pを一
定化しておくと、上記の合計荷重が増加し続け、鍔と回
動ロールの滑りが生じないので後述する速度ミスマッチ
を解消することができず、鋳片破断の危険性が増す。そ
こで、荷重ローラ7−1,7−2による荷重Pを巻き取
り鋳片重量に応じて減ずることで、上記の合計重量を一
定に保ち、従って、鋳造開始から終了まで全期間に渡り
安定して巻き取ることができる様になる。荷重ローラ7
−1、7−2の荷重Pの調整には、公知の各種の機械
的、液圧的、電気的手段を用いることができる。
【0010】
【作用】本発明で回動ロール5および6は所望の周速度
3で回動させる。ボビン4は鍔と回動ロールとの摩擦
力によって回転するため、例えば帯状鋳片1の捲取抵抗
(帯状鋳片の張力)が小さい時はボビン4はV3に近い
周速度で回転するが、帯状鋳片1の捲取抵抗が大きくな
ると、鍔2−1、2−2は回動ロール5、6上で滑って
その周速度は遅くなり、捲取速度も低下する。
【0011】前述した本発明の発展型捲取装置では、荷
重ローラ7−1、7−2の荷重を増加させると、鍔と回
動ロールとの接触圧力が増加して、鍔と回動ロールとの
間の滑りは小さくなり、鍔の回転周速度をV3に近づけ
ることができる。
【0012】図1(C)は本発明の捲取り装置を有する双
ロール式連続鋳造装置の例である。図1(C)で、操業中
に双ロール9−1、9−2の周速度を大きくすると、帯
状鋳片1の速度が大きくなって、帯状鋳片1の捲取抵抗
が小さくなる。この際は鍔と回動ロールとの間の滑りは
小さく、従ってボビン4は高速度で回転し、双ロール9
−1、9−2の周速度に対して速度ミスマッチは発生し
ない。双ロール9−1、9−2の周速度を小さくする
と、あるいは双ロールと捲取り装置の間の帯状鋳片の熱
収縮が大きくなると、あるいは帯状鋳片に歪変形14が
発生すると、帯状鋳片1のボビン4への供給速度が遅く
なって、帯状鋳片1の捲取抵抗は大きくなるが、この際
は鍔と回動ロールとの間の滑りが大きくなって、ボビン
4の回転速度が低下する。このために、双ロール9−
1、9−2の周速度に対する速度ミスマッチは発生しな
い。従って帯状鋳片の走路が点線101の如くに変化す
ることがなく、双ロールの直下の帯状鋳片に無理な張力
が作用することがない。
【0013】本発明の捲取り装置は、速度ミスマッチを
発生させないために、図4で示したループ19が不必要
で、このため帯状鋳片の走路は短縮され走行中の過度な
冷却が防止されて、帯状鋳片を十分に高い温度で捲取る
ことが可能となる。従って帯状鋳片を無理なくコイル状
に捲取ることが可能となる。
【0014】図2は本発明の捲取り装置の他の例の図で
ある。図1では回動ロール5および6を同じ高さに配し
た例を述べたが、回動ロール5と6は図2に示す如く異
なる高さに設ける事もできる。また図1では荷重ローラ
7は下方に配し、荷重Pは下方に作用し回動ロール5と
6とを加圧する荷重の例を説明したが、荷重ローラ7は
図2に示す如く例えば上方に配し、多量の帯状鋳片が捲
取られて、ボビンとコイル状の帯状鋳片の重量が大きく
なった場合に、この重量の増加を調整するために、上向
きの荷重P’を作用させる荷重ローラであってもよい。
【0015】本発明の捲取り装置を、双ロール式連続鋳
造に用いた例を述べたが、本発明の捲取り装置は他の連
続鋳造法、例えばベルト式連続鋳造法やHazalle
t式連続鋳造法で、捲取りマンドレルの速度ミスマッチ
に基づく問題点を双ロール式の場合と同様に解決する事
ができる。従って本発明には、双ロール連続鋳造法以外
の帯状鋳片の製造法に用いる、本発明の構成の捲取り装
置が含まれる。
【0016】
【発明の効果】本発明の捲取り装置を用いると、帯状鋳
片の連続鋳造において、鋳造速度を変更した際や、熱収
縮量の変動や歪変形の発生により搬送中の帯状鋳片の長
さが変動した際にも、帯状鋳片に過大な張力を発生させ
ることがなく、かつ帯状鋳片を十分高温で捲取ることが
可能となる。このために帯状鋳片の破断が防止され且、
帯状鋳片をコイル状に捲取る事が容易となる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の捲取り装置の要部の説明図、図2は本発
明の他の捲取り装置の要部の説明図、図3は双ロール式
連続鋳造における、従来の捲取り装置の説明図、図4は
双ロール式連続鋳造における、従来の他の捲取り装置の
説明図、である。
【符号の説明】
1:帯状鋳片、 2−1(2−2):鍔、 3:円筒
部、 4:ボビン、5:回動ロール、 6:回動ロー
ル、 7:荷重ローラ、 8:溶湯、 9−1(9−
2):双ロール、 10:湯溜り、 11−1(11−
2):凝固シェル、 12:マンドレル、 13:ピン
チロール、 14:歪変形、 15:双ロールの回動方
向、 16:帯状鋳片の取出し方向、 17:マンドレ
ルの回転方向、 18:コイル状の帯状鋳片、 19:
ループ、 20:回動ロールの回転方向、 21:鍔の
回転方向。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状鋳片1を捲きつける円筒部3とその
    両端に設けた鍔2−1及び2−2とを備えたボビン4
    と、2本の回動ロール5及び6と、円筒部3の内面に当
    接して配されかつボビン4の回転時に円筒部3内面との
    摩擦力に応じて回転する荷重ローラ7とを有し、回動ロ
    ール5及び6は鍔2−1及び2−2を支承してボビン4
    を摩擦力で回動させ、荷重ローラ7は鍔2−1及び2−
    2と回動ロール5及び6との押しつけ圧力を調整してい
    ることを特徴とする、連続鋳造による帯状鋳片の捲取り
    装置。
JP3090253A 1991-04-22 1991-04-22 連続鋳造による帯状鋳片の捲取り装置 Expired - Lifetime JP2625043B2 (ja)

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DE4214729C1 (ja) * 1992-05-08 1993-09-16 Sundwiger Eisenhuette Maschinenfabrik Gmbh & Co, 58675 Hemer, De
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