JP2955400B2 - オレフィン重合用固体触媒成分の製造方法 - Google Patents

オレフィン重合用固体触媒成分の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オレフィン重合用固体
触媒成分の製造方法およびこの触媒成分を用いたオレフ
ィンの重合方法に関し、詳しくはポリオレフィンを製造
するメタロセン触媒の製造方法およびこれを用いたオレ
フィンの重合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】共役π電子を有する基、特にシクロペン
タジエンおよびその誘導体を配位子として有するメタロ
セン化合物と、トリメチルアルミニウムと水の反応で得
られるメチルアルミノキサンを触媒とするオレフィンの
重合方法が知られている。例えば、特開昭58-19309には
ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリドとメ
チルアルミノキサンを触媒とするオレフィンの重合方法
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、特開昭58-19309
等による方法は、遷移金属あたりの活性が大きく、優れ
た方法であるが、重合後の生成ポリマーのかさ比重が小
さく、ハンドリングが困難であり、気相または液相重合
法に適用した場合、重合容器壁へのポリマーの付着が起
こり、伝熱不良により除熱が困難になったり、ポリマー
の固まりが生成するなど、これらを工業的規模でポリオ
レフィン製造用のための触媒として用いるためには問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決して、高活性にポリオレフィンを生産性良く製造
する方法について鋭意検討し、本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は、下記の化5の一般式(式中
A、Bは互いに同じかあるいは異なる共役アルカジエニ
ル基、C、Dは互いに同じかあるいは異なり、一方ある
いは両方に少なくとも一個の水酸基を持つ炭素数1〜50
の炭化水素残基、Eは炭素、珪素、ゲルマニウム、錫か
ら選ばれる原子)で表される有機化合物と、
【0006】
【化5】 表面水酸基を持つ無機化合物を下記の化6の一般式(式
中Rは炭素数1〜20の炭化水素残基、Xはハロゲン原
子)で表される有機珪素化合物で処理した化合物を接触
させ、
【0007】
【化6】R2 SiX2 得られた化合物を下記の化7の一般式(式中Mは周期律
表第1族から選ばれる金属原子、R’は炭素数1〜20の
炭化水素残基)で表される有機金属化合物でメタル化処
理した後に、
【0008】
【化7】MR’ 下記の化8の一般式(式中M’はチタン、ジルコニウム
及びハフニウムから選ばれる金属原子、X’はハロゲン
原子)で表される遷移金属化合物と接触させることを特
徴とするオレフィン重合用固体触媒成分の製造方法およ
びこの固体触媒成分を用いてオレフィンを重合すること
を特徴とするオレフィンの重合方法である。
【0009】
【化8】M’X’
【0010】本発明の触媒成分の製造方法について、以
下に詳細に説明する。
【0011】本発明では、まず上記一般式(化5)で表
される水酸基および共役アルカジエニル基を有する有機
化合物と、表面水酸基を有する無機化合物を上記一般式
(化6)で表される有機珪素化合物で処理した化合物を
反応させて、無機化合物上に共役アルカジエニル基を導
入する。
【0012】ここで表面水酸基を有する無機化合物を有
機珪素化合物で処理する方法としては、オートクレーブ
中で両者を0から300 ℃の温度範囲で接触させることで
好ましく行われる。表面水酸基を有する無機化合物に対
する有機珪素化合物の使用割合としては、表面水酸基と
のモル比で1〜100000倍、通常1〜1000倍である。
【0013】また、水酸基および共役アルカジエニル基
を有する有機化合物との反応は、表面水酸基を有する無
機化合物を有機珪素化合物で処理した化合物と、水酸基
および共役アルカジエニル基を有する有機化合物をベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素化合物あ
るいはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、シクロペンタン、シクロヘキサン等の飽和
炭化水素化合物中で接触させることで好ましく行われ
る。水酸基および共役アルカジエニル基を有する有機化
合物の使用割合としては、表面水酸基を有する無機化合
物を有機珪素化合物で処理した化合物1グラム当たり0.
01〜10000mmol 、通常0.1 〜100mmol である。
【0014】本発明において上記一般式(化5)で表さ
れる有機化合物は、(化8)で示される遷移金属化合物
の配位子となりうるものであり、式中のA、B、C、
D、Eが以下に示されるようなものである化合物が例示
される。
【0015】A、Bとしてはたとえば炭素数5〜30の単
環あるいは多環の共役アルカジエニル基が例示でき、具
体的には、シクロペンタジエニル基あるいは、その一部
または全部の水素が炭素数1〜10のアルキル基で置換さ
れたもの(ここで、アルキル基はその末端が再度シクロ
ペンタジエン環に結合した構造であってもよい)、イン
デニル基、フルオレニル基あるいはその水素の一部また
は全部が炭素数1〜10のアルキル基で置換されたもの等
が例示できる。
【0016】C、Dは互いに同じかあるいは異なるもの
であり、一方あるいは両方に少なくとも1個の水酸基を
持つ炭素数1〜50の炭化水素残基である。たとえば、ヒ
ドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピ
ル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシフェニル、ヒドロキ
シフェニルメチル、ヒドロキシフェニルエチル、ヒドロ
キシフェニルプロピル、ヒドロキシフェニルブチル等が
例示できる。また、Eは炭素、珪素、ゲルマニウム、錫
から選ばれる原子である。
【0017】具体的には、ビスシクロペンタジエニルメ
チルヒドロキシエチルメタン、シクロペンタジエニルフ
ルオレニルメチルヒドロキシエチルメタン、ビスシクロ
ペンタジエニルメチルヒドロキシフェニルエチルメタ
ン、シクロペンタジエニルフルオレニルメチルヒドロキ
シフェニルエチルメタン等が挙げられる。
【0018】本発明において用いられる無機化合物は表
面水酸基を持つものであれば特に限定されないが、通
常、工業的に入手可能な粒子状無機酸化物であり、具体
的にはシリカ、アルミナ、マグネシア、酸化亜鉛、酸化
ホウ素、チタニア、ジルコニア、あるいはこれらを主成
分とする複合酸化物等(これらは使用する前に100 〜10
00℃で所定時間加熱して脱水処理しておくことが好まし
いが、もちろん脱水処理をせずに使用しても構わな
い。)が例示できる。
【0019】本発明において上記一般式(化6)で表さ
れる有機珪素化合物としては、式中のR、Xが以下に示
されるようなものである化合物が例示される。
【0020】Rとしてはメチル、エチル、プロピル、ブ
チル等のアルキル基、フェニル、トリル、キシリル、ベ
ンジル等のアリール基等が挙げられ、Xとしては弗素、
塩素、臭素、よう素等のハロゲン原子が例示される。
【0021】具体的にはジメチルジクロロシラン、ジメ
チルジブロモシラン、ジブチルジクロロシラン、ジブチ
ルジブロモシラン、ジフェニルジクロロシラン、ジフェ
ニルジブロモシラン等が挙げられる。
【0022】本発明においては、次いで有機珪素化合物
で処理された無機化合物に共役アルカジエニル基を導入
した化合物をさらに上記一般式(化7)で表される有機
金属化合物で処理することにより共役アルカジエニル基
のメタル化を行う。
【0023】この反応は通常のメタル化反応と同様に不
活性雰囲気中で−78℃から100 ℃の温度範囲で溶媒中で
反応させればよい。この時使用する溶媒としてはベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素化合物ある
いはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、シクロペンタン、シクロヘキサン等の飽和
炭化水素化合物の他ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル系の溶媒
を挙げることができる。共役アルカジエニル基に対する
有機金属化合物の使用割合としては、モル比で1〜100
倍、通常1〜10倍である。
【0024】本発明において上記一般式(化7)で表さ
れる有機金属化合物としては、式中のM、R’が以下に
示されるような化合物が例示される。
【0025】R’としてはメチル、エチル、プロピル、
ブチル等のアルキル基、フェニル、トリル、キシリル、
ベンジル等のアリール基等が挙げられ、Mとしてはリチ
ウム、ナトリウム、カリウム等の周期律表第1族のアル
カリ金属が挙げられる。具体的にはメチルリチウム、ブ
チルリチウム、フェニルリチウム等が例示できる。
【0026】本発明においては、次いで有機珪素化合物
で処理された無機化合物に共役アルカジエニル基を導入
し次いでメタル化した化合物に、上記一般式(化8)で
表される遷移金属化合物を反応させて担持を行う。
【0027】この反応は前述の炭化水素溶媒中あるいは
エーテル溶媒中さらにはジクロロメタン、1,2−ジク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒中で行うことが
できるが、もちろん無溶媒中でも行うことができる。反
応は上記のメタル化反応と同様に不活性雰囲気中で−78
℃から100 ℃の温度範囲で両成分を接触させればよい。
メタル化した化合物に対する遷移金属化合物の使用割合
としては、モル比で0.1 〜1倍、通常0.5 〜1倍であ
る。
【0028】本発明において上記一般式(化8)で表さ
れる遷移金属化合物としては、M’、X’が以下に示さ
れるようなものである化合物が例示される。
【0029】M’としてはチタン、ジルコニウム、ハフ
ニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル等の周期律表第
4族、第5族の遷移金属が例示され、X’としては弗
素、塩素、臭素、よう素等のハロゲン原子が例示され
る。具体的には四塩化チタン、四塩化ジルコニウム、四
塩化ハフニウム、四塩化バナジウム、五塩化ニオブ、五
塩化タンタル、四臭化チタン、四臭化ジルコニウム、四
臭化ハフニウム、四臭化バナジウム、五臭化ニオブ、五
臭化タンタル等を挙げることができる。
【0030】この様にして無機化合物に担持された遷移
金属触媒は、オレフィンの気相または液相重合に使用す
るための固体触媒成分として良好な性質を有しており、
オレフィンの重合に際しては得られた固体触媒成分と、
アルキルアルミニウムと水との反応で得られるアルミノ
キサンを接触させて用いるか、あるいは得られた固体触
媒成分とトリアルキルアルミニウムを接触させた後に、
有機ホウ素化合物アニオン、有機アルミニウム化合物ア
ニオン等を含む化合物を反応させて用いる。
【0031】アルミノキサンとしては、下記一般式(化
9)あるいは(化10)(式中R”は炭素数1〜3の炭化
水素残基、nは1〜50の整数)で表される化合物が例示
され、固体触媒成分に対するアルミノキサンの使用割合
としては、担持された遷移金属触媒とのモル比で1〜10
0000倍、通常1〜5000倍である。
【0032】
【化9】
【0033】
【化10】
【0034】また有機ホウ素化合物アニオン、有機アル
ミニウム化合物アニオン等を含む化合物としては、(C6H
5)3CB(C6F5)4、(C6H5)3CAl(C6F5)4等を挙げることがで
き、固体触媒成分に対する上記化合物の使用割合として
は、担持された遷移金属触媒とのモル比で0.1 〜10000
倍、通常0.5 〜5000倍である。
【0035】またトリアルキルアルミニウムとしてはト
リエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、
トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オクチル
アルミニウム等が例示でき、固体触媒成分に対するトリ
アルキルアルミニウムの使用割合としては、担持された
遷移金属触媒とのモル比で1〜10000 倍、通常1〜5000
倍である。
【0036】本発明において用いられるオレフィンとし
ては、炭素数2〜25のオレフィンが例示され、具体的に
はエチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、
ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−
1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリ
デセン−1、テトラデセン−1、ぺンタデセン−1、ヘ
キサデセン−1、オクタデセン−1等の直鎖α−オレフ
ィンの他に、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテ
ン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等の分岐α−オ
レフィン、シクロペンテン、ノルボルネン等の環状オレ
フィンが例示される。これらのオレフィンは単独重合の
みならず、相互の共重合にも用いられる。
【0037】オレフィンの重合条件については、特に制
限はなく、不活性媒体を用いる溶媒重合法、あるいは、
実質的に不活性媒体の存在しない塊状重合法、気相重合
法が利用できる。重合温度としては、−100 〜200 ℃、
重合圧力としては、常圧〜100kg/cm2 である。
【0038】
【実施例】以下に実施例を示し、さらに本発明を説明す
る。
【0039】実施例1 (水酸基および共役アルカジエニル基を有する有機化合
物の合成)水酸基をトリメチルシリル基で保護した4−
ヒドロキシ−2−ブタノン0.116molおよびシクロペンタ
ジエン0.280molを含むメタノール70mlにピロリジン0.14
8molを0℃で30分かけて滴下した。室温で1晩反応さ
せ、0℃で酢酸0.210molを添加した後、ジエチルエーテ
ル可溶部を抽出した。このジエチルエーテル溶液を水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、揮発分を留
去することにより0.069molのメチルヒドロキシエチルフ
ルベンを得た。
【0040】フルオレン0.066molをテトラヒドロフラン
100ml に溶解させ、n−ブチルリチウム0.066molを含む
n−ヘキサン溶液26.5mlを−78℃で滴下し、温度を徐々
に上げた後、室温で3時間反応させた。反応溶液を再度
−78℃に冷却し、上記反応で合成した後、水酸基をトリ
メチルシリル基で保護したメチルヒドロキシエチルフル
ベン0.066molを含むテトラヒドロフラン溶液20mlを30分
かけて滴下し、徐々に温度を上げた後、室温で1晩反応
させた。
【0041】反応溶液に0℃で塩酸水溶液を添加した
後、テトラヒドロフラン層を水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。揮発分を留去し残った黄色の固体を
エタノール/n−ペンタンで再沈澱させることにより0.
0255molのシクロペンタジエニルフルオレニルメチルヒ
ドロキシエチルメタンが得られた。上澄み液からはさら
に0.0202mol の目的生成物が得られた。
【0042】(表面水酸基を持つ無機化合物と有機珪素
化合物の反応および遷移金属触媒成分の合成)300ml の
オートクレーブに、N2 気流下200 ℃で6時間脱水処理
したシリカゲル(デヴィソン社製#951 )10g を入れ、
41.2mmolのジメチルジクロロシランを入れたガラス容器
を反応器内に固定し、150 ℃で10時間反応させ、反応生
成物12.7g を得た。
【0043】上記生成物3.0gにシクロペンタジエニルフ
ルオレニルメチルヒドロキシエチルメタン5.3mmol を含
むトルエン溶液70mlを加え、室温で1晩反応させた後、
デカンテーションにより上澄みを取り除き、減圧下で乾
燥し薄茶色の固体を得た。
【0044】この固体をテトラヒドロフラン50mlに懸濁
させ、この懸濁液にn−ブチルリチウム24.62mmol を含
むn−ヘキサン溶液10mlを−78℃で滴下し、室温まで温
度を徐々に上げた後1晩反応させた。反応溶液から溶媒
を減圧下で留去し、残った固体成分をn−ペンタンで洗
浄し、減圧下で乾燥すると橙色の固体が得られた。
【0045】上記固体と四塩化ジルコニウム0.8gを混合
し、ジクロロメタン60mlを−78℃で加え、徐々に温度を
上げた後、室温で2日間反応させた。上澄みをデカンテ
ーションで取り除いた後、減圧下で乾燥すると黄橙色の
固体3.9gが得られた。
【0046】(プロピレンの重合) 上記触媒成分500mg とメチルアルミノキサン(東ソー・
アクゾ(株)社製)1.0gを内容積5リットルのオートク
レーブに入れ、プロピレン1.5kg を加えて60℃で2時間
重合した。未反応のプロピレンをパージしてポリマーを
取り出し、乾燥して、シンジオタクチックポリプロピレ
ン22.9g を得た。このポリプロピレンの135 ℃テトラリ
ン溶液で測定した極限粘度(以下、ηと記す。)は0.72
dl/g、1,2,4−トリクロロベンゼンで測定した重量
平均分子量と数平均分子量の比(以下、MW/MNと記
す。)は2.4 であり、13C−NMRにおけるシンジオタ
クティシティーは0.829 であった。
【0047】実施例2 (水酸基および共役アルカジエニル基を有する有機化合
物の合成)実施例1と全く同様にして合成した。
【0048】(表面水酸基を持つ無機化合物と有機珪素
化合物の反応および遷移金属触媒成分の合成)シリカゲ
ル10g の代わりにγ−アルミナ(Degussa 社製)10g を
用いる以外は実施例1と同様にしたところ、反応生成物
11.3g を得た。
【0049】上記生成物3.0gにシクロペンタジエニルフ
ルオレニルメチルヒドロキシエチルメタン3.3mmol を含
むテトラヒドロフラン溶液50mlを加え、室温で1晩反応
させた後テトラヒドロフラン20mlを追加し、n−ブチル
リチウム30.16mmol を含むn−ヘキサン溶液10mlを−78
℃で滴下し、室温まで温度を徐々に上げた後、1晩反応
させた。反応溶液から溶媒を減圧下で留去し、残った固
体成分をn−ペンタンで洗浄し、減圧下で乾燥すると赤
色の固体が得られた。
【0050】上記固体をn−ペンタン50mlに懸濁させ、
四塩化ジルコニウム0.7gを含むn−ペンタンの懸濁液50
mlを混合し、室温で2日間反応させ、上澄みをデカンテ
ーションで取り除いた。残った固体をn−ペンタンで洗
浄し、減圧下で乾燥することにより黄橙色の固体5.2gを
得た。
【0051】(プロピレンの重合) 実施例1と全く同様にして重合を行いシンジオタクチッ
クポリプロピレン18.7g を得た。このポリプロピレンの
ηは0.46dl/g、MW/MNは2.4 であり、シンジオタク
ティシティーは0.800 であった。
【0052】
【発明の効果】本発明で得られる触媒を用いることによ
り、生産性良くポリオレフィンの製造を行うことが可能
であり、工業上その価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の理解を助けるためのフロー図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−283205(JP,A) 特開 昭58−27705(JP,A) 特開 昭60−149605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 4/60 - 4/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の化1の一般式(式中A、Bは互い
    に同じかあるいは異なる共役アルカジエニル基、C、D
    は互いに同じかあるいは異なり、一方あるいは両方に少
    なくとも一個の水酸基を持つ炭素数1〜50の炭化水素残
    基、Eは炭素、珪素、ゲルマニウム、錫から選ばれる原
    子)で表される有機化合物と、 【化1】 表面水酸基を持つ無機化合物を下記の化2の一般式(式
    中Rは炭素数1〜20の炭化水素残基、Xはハロゲン原
    子)で表される有機珪素化合物で処理した化合物を接触
    させ、 【化2】R2 SiX2 得られた化合物を下記の化3の一般式(式中Mは周期律
    表第一族から選ばれる金属原子、R’は炭素数1〜20の
    炭化水素残基)で表される有機金属化合物でメタル化処
    理した後に、 【化3】MR’ 下記の化4の一般式(式中M’はチタン、ジルコニウム
    及びハフニウムから選ばれる金属原子、X’はハロゲン
    原子)で表される遷移金属化合物と接触させることを特
    徴とするオレフィン重合用固体触媒成分の製造方法。 【化4】M’X’
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