JP2953512B2 - 反射鏡付き光源 - Google Patents

反射鏡付き光源

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JP2953512B2 JP9144078A JP14407897A JP2953512B2 JP 2953512 B2 JP2953512 B2 JP 2953512B2 JP 9144078 A JP9144078 A JP 9144078A JP 14407897 A JP14407897 A JP 14407897A JP 2953512 B2 JP2953512 B2 JP 2953512B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射鏡付き光源に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の光源である電球は、例えば特開
昭59−177850号公報(従来例1)および実開昭
64-16061号公報(従来例2)等に記載されてい
る。
【0003】図2は、従来例1の反射鏡付き電球の縦断
面図である。これによると放物面または回転楕円体面等
に形成された面を有するガラス基体1の内面には、可視
光を主に反射し、赤外線を主に透過する作用を有する光
干渉膜2が蒸着されダイクロイックミラー3を構成して
いる。そして、このダイクロイックミラー3のほぼ中心
軸上にはハロゲン電球4が中心軸を一致させて配置され
ている。なお、ハロゲン電球4は、透明な石英ガラスバ
ルブにフィラメント5およびハロゲンガスが封入されて
構成されている。
【0004】この電球4によると、フィラメント5から
放射された可視光や赤外線は、バルブを透過し直接前方
に照射されるもの、また、ダイクロイックミラーで反射
された後、可視光を主に前方に放射するもの(このとき
赤外線はダイクロイックミラー3後方に透過される。)
が、被照射物に照射される。
【0005】このため、電球4から放射された赤外線
は、ほとんどダイクロイックミラー3の前方に照射され
ないので、被照射物の温度等を上昇させることなく、被
照射物の品質を損なわずにショウアップ等することがで
きるというものである。
【0006】さらに、従来例2のものは、ダイクロイッ
クミラー前面方向に、さらにネオジウムガラス板を配設
したものであり、波長590nm付近の可視光をガラス
で吸収させて遮断するものである。
【0007】また、赤外投光器が記載されたものとして
特開昭61−250962号公報(従来例3)がある。
この投光器は赤外線を照射することを目的としているの
で、赤外線を反射させるホットミラー、この反射鏡の前
面に配設された赤外線を透過するコールドミラーおよび
赤外線を大出力させるために、バルブ両端の封止部で保
持させた比較的長いフィラメントを内蔵した電球で構成
されている。
【0008】さらにまた、擬似太陽光光源装置として電
球の代りに高圧放電灯であるキセノン短アークランプを
使用したものは、特開平1−246704号公報(従来
例4)に開示されている。すなわち、本装置は、表面に
用途に応じて通過する光のスペクトルを調整するための
コーティングが蒸着されたカバーを前面に有する反射
鏡、この反射鏡内部に配設されたキセノン短アークラン
プおよび反射鏡内部に充填された窒素を含む混合ガスで
構成されているものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1のダイクロイックミラーでは、電球から放射された赤
外線および可視光のうち、ダイクロイックミラーに入射
した赤外線は反射されないが、ミラーに入射しない電球
からの赤外線は被照射物に照射されてしまうので、被照
射物の温度が上昇して被照射物の品質を低下させること
がある。
【0010】また、従来例2のように、ダイクロイック
ミラー前面方向に、さらにネオジウムガラス板を配設し
たものは、このようなガラスを成形するには、製造時、
型が汚れやすくなるとともに製造コストも増大すること
が予想される。また、ダイクロイックミラーでは、電球
から放射された赤外線および可視光のうち、ダイクロイ
ックミラーに入射した赤外線は反射されないが、ミラー
に入射しない電球からの赤外線は被照射物に照射されて
しまうので、被照射物の温度が上昇して被照射物の品質
を低下させることがある。
【0011】また、従来例3のような赤外投光器では、
被照射物の温度等を上昇させて被照射物の品質を劣化さ
せるものである。
【0012】さらにまた、従来例4のようなキセノン短
アークランプを使用して構成された擬似太陽光光源装置
では、コーティングが蒸着されたカバーと反射鏡とで構
成された反射鏡内部が排気されて気密になっているの
で、反射鏡内部温度が上昇傾向となり、反射鏡面に形成
された蒸着薄膜が熱的影響により劣化しやすくなるもの
である。特に、蒸着薄膜が金属酸化物膜のような場合に
は、膜中の酸素が還元されやすくなり、膜劣化が生じや
すくなる。上記コーティングは、カバーの外表面に形成
されており、ランプまたは反射鏡からの可視光は、カバ
ー内面で反射される場合があり、可視光の透過率が低下
することがある。
【0013】本発明では、主として可視光を効率よく透
過して被照射物を照射するとともに、熱による光干渉膜
の劣化を抑制することのできる反射鏡付き光源を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前面
に開口、後部にネック部および中間に曲面を有するガラ
ス基体およびガラス基体の内面または外面の少なくとも
一方に低屈折率層および高屈折率層を交互に積層して形
成された赤外線を透過するとともに可視光を反射する赤
外線透過光干渉膜を有してなる反射鏡と;反射鏡の前面
に配設され、内面または外面の少なくとも一方に低屈折
率層および高屈折率層を交互に積層して形成された前記
可視光を透過するとともに赤外線を反射する可視光透過
光干渉膜を有してなるカバーガラスと;反射鏡に光学的
に対向して配設された光源と;を具備していることを特
徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を示す反射鏡付き光源を図1を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態を示す反射
鏡付き光源の縦断面図である。図において、符号1は、
前面13に開口、後部にネック部11および中間に放物
面または回転楕円体面に形成された曲面を有するガラス
基体であり、溶融したガラスを型に流し込むことで形成
される。
【0017】このガラス基体1の例えば内面には、主に
約760nm以上の波長領域である赤外線を主に透過し
(入射される赤外線の約80%程度が透過され、可視光
も20%程度透過される。)、約380nmないし約7
60nmの波長領域である可視光を反射する作用を有す
る赤外線透過光干渉膜2が蒸着等されてダイクロイック
ミラー3を構成している。この赤外線透過光干渉膜2は
MgF2とZSが積層されて成る。この赤外線透過光干
渉膜2は、例えば金属酸化物で形成された低屈折率層お
よび高屈折率層を交互に複数層積層してもよい。
【0018】光源4は、例えば片封止形のハロゲン電球
であり、石英ガラスからなるバルブ内にフィラメント5
を配設させるとともにハロゲンガス等を封入して構成さ
れている。
【0019】ガラス基体1のネック部11と電球4の封
止部41とは、接着手段12であるシリコン接着剤等で
接着されている。このとき、ダイクロイックミラー3の
中心軸と電球4の中心軸をほぼ一致させるとともに、ダ
イクロイックミラー3の焦点位置に電球4のフィラメン
ト5を一致させることにより反射効率が高まる。
【0020】さらに、ダイクロイックミラー3の前面1
3には、カバーガラス6が例えば低融点ガラス7を介し
て接合されている。
【0021】このカバーガラス6の例えば内面には可視
光透過光干渉膜7が形成されており、本実施の形態で
は、可視光である約380nmないし約760nmの可
視光領域を透過し、赤外線の波長域を反射する作用を有
する。この可視光透過光干渉膜7は、低屈折率層MgF
2および高屈折率層ZSを交互に複数層積層して構成さ
れる。なお、透過し、反射する波長は交互に積層される
膜の光学膜厚等で規定される。
【0022】このような光源では、まず、フィラメント
5から放射された紫外領域、可視光領域および赤外領域
等の波長の光は、バルブを透過し、次の(a)および
(b)の照射光に大別される。
【0023】(a)直接ダイクロイックミラー3前方の
カバーガラス6に照射される照射光。
【0024】(b)ダイクロイックミラー3で反射され
た後、可視光領域の光がダイクロイックミラー3前方の
カバーガラス6に照射される照射光(このとき、主に赤
外領域の光はダイクロイックミラー3後方に透過され
る。)。
【0025】照射光(a)は、紫外領域、可視光領域お
よび赤外領域等であるが、カバーガラス6に形成された
可視光透過光干渉膜7により主に可視光が透過され、赤
外線の波長域は反射される。したがって、被照射物は、
可視光である白色光で照明される。また、反射された赤
外線等はダイクロイックミラー3に入射され主として赤
外線を透過する。したがって、照射光(a)は、ダイク
ロイックミラー3後方を赤みを帯びた光で照射し、前方
の被照射物を可視光で照射することになる。これは、赤
外線領域付近の可視光は、赤みを呈しているからであ
る。
【0026】照射光(b)は、紫外領域、可視光領域お
よび赤外領域等が、ダイクロイックミラー3に入射さ
れ、赤外線(約760nm以上の波長領域)を主として
透過する。また、カバーガラス6に形成された可視光透
過光干渉膜7により主に可視光が透過され、赤外線は反
射される。したがって、被照射物は可視光で効率よく照
明される。また、反射された赤外線はダイクロイックミ
ラー3に入射されて透過される。したがって、照射光
(b)も、ダイクロイックミラー3後方を赤みを帯びた
光で照射し、前方の被照射物を可視光で照射することに
なる。これは赤外線領域付近の可視光は、赤みを呈して
いるからである。
【0027】本実施の形態によれば、電球4から放射さ
れた赤外線は、ほとんどダイクロイックミラー3前方に
照射されないので、被照射物の温度を上昇させることな
く、可視光を効率よく透過して前方の被照射物を鮮明に
照射することができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。本実施の形態では、ダイクロイックミラー3
の赤外線透過光干渉膜2は、約400nmないし約50
0nmの波長領域すなわち青の光を反射し、約500n
m以上の波長領域すなわち緑、赤および赤外線を透過す
る作用を有する。
【0029】また、カバーガラス6の可視光透過光干渉
膜7は、可視光である約400nmないし約500nm
の波長領域すなわち青の光を透過し、約500nm以上
の波長領域すなわち緑、赤および赤外線を反射する作用
を有する。この場合の照射光(a)および(b)は、ダ
イクロイックミラー3後方を赤みを帯びた光で照射し、
前方の被照射物を青みを帯びた光で照射することにな
る。
【0030】このとき、ダイクロイックミラー3の赤外
線透過光干渉膜2は、約400nmないし約500nm
の波長領域すなわち青の光を反射し、約500nm以上
の波長領域すなわち緑、赤および赤外線を透過する作用
を有するので、第1の実施の形態と比較してダイクロイ
ックミラー3後方に照射される赤を帯びた光の量が多く
なり、被照射物を照射する青とのコントラストが大きく
なり、アクセントのある照明を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明では、赤外線を透過するとともに
主として可視光を反射する赤外線透過光干渉膜を有する
反射鏡の前面に、主として可視光を透過するとともに赤
外線を反射する可視光透過光干渉膜を設けたので、電球
から放射された赤外線は、反射鏡後方に透過され、被照
射物の温度等を上昇させることなく被照射物の品質が損
なわれにくくなるとともに、反射鏡で反射された可視光
を反射鏡前方に透過して被照射物を効率よく照明するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す反射鏡付き光源の
縦断面図。
【図2】従来の反射鏡付き電球の縦断面図。
【符号の説明】 1…ガラス基体 2…赤外線透過光干渉膜 3…ダイクロイックミラー 4…ハロゲン電球 6…カバーガラス 7…可視光透過光干渉膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01K 7/00 F21V 7/22 F21V 9/00 F21V 13/08 H01K 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に開口、後部にネック部および中間に
    曲面を有するガラス基体およびガラス基体の内面または
    外面の少なくとも一方に低屈折率層および高屈折率層を
    交互に積層して形成された赤外線を透過するとともに可
    視光を反射する赤外線透過光干渉膜を有してなる反射鏡
    と; 反射鏡の前面に配設され、内面または外面の少なくとも
    一方に低屈折率層および高屈折率層を交互に積層して形
    成された前記可視光を透過するとともに赤外線を反射す
    可視光透過光干渉膜を有してなるカバーガラスと; 反射鏡に光学的に対向して配設された光源と; を具備していることを特徴とする反射鏡付き光源。
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