JP2022181221A - 発光素子、照明装置及び投影装置 - Google Patents

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智子 植木
Tomoko UEKI
豪 鎌田
Takeshi Kamata
繁 青森
Shigeru Aomori
裕一 一ノ瀬
Yuichi Ichinose
英臣 由井
Hideomi Yui
透 菅野
Toru Sugano
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Abstract

【課題】励起光に対する波長変換素子の反射率を低くすること又は蛍光に対する誘電体層の透過率を高くすることができる発光素子、照明装置及び投影装置を提供する。【解決手段】発光素子は、励起光を発する光源と、前記励起光を蛍光に変換する波長変換素子と、を備え、前記波長変換素子は、第1の主面と、前記第1の主面と平行である平行領域を有し前記第1の主面がある側と反対の側にある第2の主面と、を有し、前記励起光により励起され前記蛍光を発する蛍光膜と、前記第2の主面の上に配置され、前記蛍光膜の屈折率より低い屈折率を有し、前記平行領域がある範囲において前記第1の主面の法線方向について前記励起光の中心波長の1/4より短い光路長を有する誘電体層と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、発光素子、照明装置及び投影装置に関する。
特許文献1に記載された蛍光体ホイールは、基材と、基材上に形成された蛍光体層と、を備える。蛍光体層は、蛍光体粒子と、蛍光体粒子を保持するバインダ材料と、を有する。蛍光体層は、蛍光体粒子の屈折率より低い屈折率を有する透光性材料から構成された低屈折率層により被覆されている(要約)。
特開2016-170357号公報
特許文献1に記載された蛍光体ホイールにおいては、低屈折率層の厚さが特定されていない。このため、低屈折率層の厚さによっては、励起光に対する蛍光体ホイールの反射率が高くなる。また、蛍光ホイールにおいて、蛍光に対する低屈折率層の透過率が高くなることが問題になる場合がある。
これらの問題は、蛍光体ホイール以外の波長変換素子においても生じる。
本開示は、これらの問題に鑑みてなされた。本開示は、励起光に対する波長変換素子の反射率を低くすること又は蛍光に対する誘電体層の透過率を高くすることができる発光素子、照明装置及び投影装置を提供することを目的とする。
本開示の一形態の発光素子は、励起光を発する光源と、前記励起光を蛍光に変換する波長変換素子と、を備え、前記波長変換素子は、第1の主面と、前記第1の主面と平行である平行領域を有し前記第1の主面がある側と反対の側にある第2の主面と、を有し、前記励起光により励起され前記蛍光を発する蛍光膜と、前記第2の主面の上に配置され、前記蛍光膜の屈折率より低い屈折率を有し、前記平行領域がある範囲において前記第1の主面の法線方向について前記励起光の中心波長の1/4より短い光路長を有する誘電体層と、を備える。
本開示の他の一形態の照明装置は、本開示の一形態の発光素子を備える。
本開示の他の一形態の投影装置は、本開示の一形態の発光素子を備え、前記波長変換素子は、蛍光ホイールであり、前記蛍光ホイールを回転させる駆動装置と、前記蛍光を導く導光光学系と、前記蛍光を空間光変調して出力光を生成する空間光変調素子と、前記出力光を投影する投影光学系と、を備える。
第1実施形態の発光素子を模式的に図示する断面図である。 第1実施形態の発光素子が実装された投影装置を模式的に図示する図である。 第1実施形態の発光素子が実装された投影装置に備えられる集光レンズ及び波長変換素子を模式的に図示する断面図である。 発光素子に備えられる蛍光膜及び誘電体層を模式的に図示する断面図である。 第1実施形態の発光素子に備えられる蛍光膜及び誘電体層を模式的に図示する断面図である。 第1参考例の発光素子に備えられる蛍光膜及び誘電体層を模式的に図示する図である。 第1参考例の発光素子における、入射光の入射角θが45°であり入射光が蛍光膜の第1の主面と25°をなす傾斜領域に入射した場合の波長変換素子の反射率特性(45°入射_25°傾斜領域)及び入射光の入射角θが0°であり入射光が平行領域に入射した場合の波長変換素子の反射率特性(0°入射_平行領域)を示すグラフである。 第1実施形態に属する第1実施例の発光素子に備えられる蛍光膜及び誘電体層を模式的に図示する図である。 第1実施形態に属する第1実施例の発光素子における、入射光の入射角θが45°であり入射光が蛍光膜の第1の主面と25°をなす傾斜領域に入射した場合の波長変換素子の反射率特性(45°入射_25°傾斜領域)及び入射光の入射角θが0°であり入射光が平行領域に入射した場合の波長変換素子の反射率特性(0°入射_平行領域)を示すグラフである。 第2実施形態の発光素子に備えられる光源により発せられる励起光のスペクトルを示すグラフである。 第2実施形態に属する第2実施例の発光素子に備えられる蛍光膜及び誘電体層を模式的に図示する図である。 第2実施形態に属する第2実施例の発光素子における、入射光の入射角θが45°であり入射光が蛍光膜の第1の主面と25°をなす傾斜領域に入射した場合の波長変換素子の反射率特性(45°入射_25°傾斜領域)及び入射光の入射角θが0°であり入射光が平行領域に入射した場合の波長変換素子の反射率特性(0°入射_平行領域)を示すグラフである。 第3実施形態に属する第3実施例の発光素子に備えられる蛍光膜及び複数の誘電体層を模式的に図示する断面図である。 第3実施形態に属する第3実施例の発光素子における、入射光の入射角θが45°であり入射光が蛍光膜の第1の主面と25°をなす傾斜領域に入射した場合の波長変換素子の反射率特性(45°入射_25°傾斜領域)及び入射光の入射角θが0°であり入射光が平行領域に入射した場合の波長変換素子の反射率特性(0°入射_平行領域)を示すグラフである。 第2参考例の発光素子に備えられる複数の誘電体層を模式的に図示する図である。 第2参考例の発光素子における、入射光の入射角θが0°、45°、60°及び75°である場合の波長変換素子の反射率特性を示すグラフである。 第2参考例の発光素子における、入射光の入射角θが0°、45°、60°及び75°である場合の波長変換素子の反射率特性を示すグラフである。 第7実施形態に属する第4実施例の発光素子に備えられる複数の誘電体層を模式的に図示する断面図である。 第7実施形態に属する第4実施例の発光素子における、入射光の入射角θが0°、45°、60°及び75°である場合の波長変換素子の反射率特性を示すグラフである。 第7実施形態に属する第4実施例の発光素子における、入射光の入射角θが0°、45°、60°及び75°である場合の波長変換素子の反射率特性を示すグラフである。 第8実施形態の発光素子を模式的に図示する断面図である。 第8実施形態の発光素子並びに当該発光素子における蛍光及び透過光の進行方向を図示する断面図である。 第8実施形態の発光素子に備えられる波長変換素子から誘電体層を省略して得られる波長変換素子における、蛍光膜の第2の主面の法線方向と0°及び35°をなす方向から伝搬してきた光に対する蛍光膜の透過率を示すグラフである。 第8実施形態の発光素子に備えられる波長変換素子における、蛍光膜の第2の主面の法線方向と0°及び35°をなす方向から伝搬してきた光に対する蛍光膜の透過率を示すグラフである。 第9実施形態の発光素子を模式的に図示する断面図である。 第10実施形態の発光素子を模式的に図示する断面図である。 第11実施形態の発光素子を模式的に図示する断面図である。 第12実施形態の投影装置を模式的に図示する図である。 第12実施形態の投影装置に備えられる蛍光ホイールを模式的に図示する斜視図である。 第12実施形態の投影装置に備えられる蛍光ホイール及び駆動装置を模式的に図示する断面図である。 第13実施形態の反射型レーザーヘッドライトを模式的に図示する断面図である。 第13実施形態の反射型レーザーヘッドライトに備えられる波長変換素子を模式的に図示する断面図である。 第14実施形態の透過型レーザーヘッドライトを模式的に図示する断面図である。 第14実施形態の透過型レーザーヘッドライトに備えられる波長変換素子を模式的に図示する断面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
1 第1実施形態
1.1 発光素子
図1は、第1実施形態の発光素子1を模式的に図示する断面図である。
図1に図示されるように、発光素子1は、光源11及び波長変換素子12を備える。
光源11は、波長変換素子12に向けて励起光ELを発する。これにより、光源11は、波長変換素子12に励起光ELを照射する。
波長変換素子12は、励起光ELが照射されるのに応答して蛍光を発する。発せられる蛍光は、励起光ELの波長より長い波長を有する。これにより、波長変換素子12は、相対的に短い波長を有する励起光ELを、相対的に長い波長を有する蛍光に変換する。
1.2 波長変換素子
図1に図示されるように、波長変換素子12は、基板21、蛍光膜22及び誘電体層23を備える。
基板21は、蛍光膜22及び誘電体層23を支持する。
基板21は、一方の主面21a及び他方の主面21bを有する。他方の主面21bは、一方の主面21aがある側と反対の側にある。一方の主面21a及び他方の主面21bは、平坦である。一方の主面21aの上には、蛍光膜22及び誘電体層23が配置される。
基板21は、光透過性を有してもよいし、光透過性を有しなくてもよい。基板21が光透過性を有しない場合は、基板21が光反射性を有してもよい。
基板21が光透過性を有する場合は、基板21は、セラミックス材料等からなる。セラミックス材料は、ガラス、サファイア等である。基板21が光反射性を有する場合は、基板21は、金属材料等からなる。金属材料は、アルミニウム等である。基板21が、基板本体及び当該基板本体の上に配置される高反射膜を備えてもよい。
蛍光膜22は、励起光ELにより励起されて蛍光を発する。
蛍光膜22は、第1の主面22a及び第2の主面22bを有する。第2の主面22bは、第1の主面22aがある側と反対の側にある。第1の主面22aは、基板21の一方の主面21aに接触する。基板21の一方の主面21aは平坦であるので、基板21の一方の主面21aに接触する第1の主面22aは、平坦である。しかし、第2の主面22bは、凹凸を有する。このため、第2の主面22bは、第1の主面22aと平行である平行領域22p及び第1の主面22aから傾斜した傾斜領域22qを有する。傾斜領域22qは、第1の主面22aと25°以上の角度をなす場合もある。
蛍光膜22は、複数の蛍光体粒子31及びバインダ32を備える。
蛍光体粒子31は、励起光ELにより励起されて蛍光を発する。
蛍光体粒子31は、蛍光体材料により構成される。蛍光体材料は、YAG:Ce(YAl12:Ce3+)、CaAlSiN:Eu2+、Ca-α-SiAlON:Eu2+、β-SiAlON:Eu2+、LuAl12:Ce3+(LuAG:Ce)、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(POC1:Eu、BaMgAl1017:Eu2+、(Sr,Ba)MgSi:Eu2+等である。
励起光ELの波長は、蛍光体材料に応じて選択される。例えば、蛍光体材料がYAG:Ce又はLuAG:Ceである場合は、励起光ELの波長として450nmが選択される。以下では、励起光ELの波長として450nmが選択されたものとして説明が行われる。
蛍光体粒子31は、例えば、2μm以上50μm以下の粒径を有する。蛍光体粒子31は、蛍光膜22の第2の主面22bに凹凸を与える。このため、蛍光体粒子31の粒径が大きくなるほど、第2の主面22bの凹凸が大きくなる。第2の主面22bの凹凸の高低差は、概ね、蛍光体粒子31の半径の1/2以下である。
バインダ32は、複数の蛍光体粒子31を互いに結着し、複数の蛍光体粒子31を基板21の一方の主面21aの上に固定する。
バインダ32は、光透過性を有する。バインダ32は、アルミナ等により構成される。
誘電体層23は、励起光ELの反射を防止する。このため、誘電体層23は、反射防止(AR)コートとして機能する。
誘電体層23は、蛍光膜22の第2の主面22bの上に配置される。誘電体層23は、第2の主面22bの凹凸に追従する。このため、誘電体層23は、平坦でない。
誘電体層23は、波長変換素子12の最表面に配置される。
誘電体層23は、蛍光膜22の屈折率より低い屈折率を有する。誘電体層23は、バインダ32の屈折率より低い屈折率を有する。例えば、バインダ32がアルミナからなる場合は、誘電体層23は、アルミナの誘電率である1.6~1.7より低い誘電率を有する。
誘電体層23は、誘電体材料からなる。誘電体材料は、SiO、MgF、AlN等である。
1.3 励起光及び蛍光の光路
図1に図示されるように、励起光ELは、蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側から波長変換素子12に入射して入射光となる。励起光ELの大部分は、誘電体層23を透過して透過光TLとなり、蛍光膜22に照射される。励起光ELの残余部分は、空気と誘電体層23との界面において反射されて反射光RL1となり、誘電体層23と蛍光膜22との界面において反射されて反射光RL2となる。
基板21が光透過性を有する場合は、蛍光は、波長変換素子12から蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側に取り出されてもよいし、波長変換素子12から蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側と反対の側に取り出されてもよい。基板21が光透過性を有しない場合は、蛍光は、波長変換素子12から蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側に取り出される。
誘電体層23の厚さは、反射光RL1と反射光RL2とが互いに干渉して弱め合うように選択される。
1.4 励起光の入射角の範囲
図1に図示されるように、励起光ELは、基板21の一方の主面21aと垂直をなす垂直方向から波長変換素子12に入射するだけでなく、垂直方向から傾斜した傾斜方向からも波長変換素子12に入射する。励起光ELの入射方向が当該垂直方向となす角である励起光ELの入射角θは、励起光ELが当該垂直方向から波長変換素子12に入射する場合は、0°となり、励起光ELが当該傾斜方向から波長変換素子12に入射する場合は、0°より大きくなり、45°程度に達する場合もある。例えば、発光素子1が投影装置に実装された場合は、励起光ELの入射角θは、45°程度に達する場合もある。
図2は、第1実施形態の発光素子1が実装された投影装置101を模式的に図示する図である。図3は、第1実施形態の発光素子1が実装された投影装置101に備えられる集光レンズ43及び波長変換素子12を模式的に図示する断面図である。
図2に図示されるように、投影装置101においては、波長変換素子12が蛍光ホイールである。投影装置101においては、光源11が、励起光ELを発する。発せられた励起光ELは、レンズ41を透過し、ダイクロックミラー42に反射され、集光レンズ43を透過し、蛍光ホイール12に照射される。蛍光ホイール12は、励起光ELが照射されるのに応答して蛍光FLを発する。発せられた蛍光FLは、集光レンズ43及びダイクロックミラー42を順次に透過する。
図3に図示されるように、投影装置101においては、励起光ELに含まれる、集光レンズ43の周辺部を透過する光線は、大きな極角を有する。当該極角は、45°に達する場合がある。このため、前述したように、励起光ELの入射角θは、45°程度に達する場合もある。
1.5 入射光の入射角と誘電体層の内部における入射光の経路長との関係
図4は、発光素子に備えられる蛍光膜22及び誘電体層23を模式的に図示する断面図である。図5は、第1実施形態の発光素子1に備えられる蛍光膜22及び誘電体層23を模式的に図示する断面図である。
図4に図示されるように蛍光膜22の第2の主面22bが平坦である場合であっても、入射光ILの入射角θが0°より大きいときは、誘電体層23の内部における入射光ILの経路長Lは、誘電体層23の実際の厚さTより長くなる。
また、図5に図示されるように蛍光膜22の第2の主面22bが凹凸を有する場合は、入射光ILの入射角θが0°であるときであっても、入射光ILが傾斜領域22qに入射するときは、誘電体層23の内部における入射光ILの経路長Lは、誘電体層23の実際の厚さTより長くなり、入射光ILの入射角θが0°より大きいときも、誘電体層23の内部における入射光ILの経路長Lは、誘電体層23の実際の厚さTより長くなる。例えば、入射光ILの入射角θが45°であり、入射光ILが蛍光膜22の第1の主面22aと25°をなす傾斜領域22qに入射した場合の経路長Lは、誘電体層23の実際の厚さTの1.37倍となる。
1.6 垂直入射時の最小反射率波長と斜め入射時の最小反射率波長との違い
これらのことから、蛍光膜22の第2の主面22bが凹凸を有し入射光ILの入射角θが0°より大きい場合に入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が最小となる入射光ILの波長は、蛍光膜22の第2の主面22bが平坦であり入射光ILの入射角θが0°である場合に入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が最小となる入射光ILの波長より長くなる。
また、蛍光膜22の第2の主面22bが凹凸を有する場合は、入射光ILの入射角θが0°より大きく入射光ILが傾斜領域22qに入射したときに入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が最小となる入射光ILの波長(以下では、「斜め入射時の最小反射率波長」という)λ2は、入射光ILの入射角θが0°であり入射光ILが平行領域22pに入射したときに入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が最小となる入射光ILの波長(以下では「垂直入射時の最小反射率波長」という)λ1より長くなる。
1.7 励起光の中心波長おける斜め入射時の反射率
垂直入射時の最小反射率波長λ1が励起光ELの中心波長λから遠ざかり、斜め入射時の最小反射率波長λ2が励起光ELの中心波長λに近づいた場合は、励起光ELの中心波長λにおける、励起光ELの入射角θが0°より大きく励起光ELが傾斜領域22qに入射したときの励起光ELに対する波長変換素子12の反射率(以下では「斜め入射時の反射率」という)が低くなる。そこで、第1実施形態においては、誘電体層23の厚さを薄くすることにより、垂直入射時の最小反射率波長λ1を励起光ELの中心波長λより短くして励起光ELの波長から遠ざけ、斜め入射時の最小反射率波長λ2を励起光ELの中心波長λに近づけ、励起光ELの中心波長λにおける斜め入射時の反射率を低くする。
このことを、図6から図9までを参照しながら説明する。
図6は、第1参考例の発光素子に備えられる蛍光膜22及び誘電体層23を模式的に図示する図である。図6は、平行領域22pがある部分を図示する。図6には、蛍光膜22の屈折率n並びに誘電体層23の屈折率n1及び厚さd1が記入されている。図7は、第1参考例の発光素子における、入射光ILの入射角θが45°であり入射光ILが蛍光膜22の第1の主面22aと25°をなす傾斜領域22qに入射した場合の波長変換素子12の反射率特性(45°入射_25°傾斜領域)及び入射光ILの入射角θが0°であり入射光ILが平行領域22pに入射した場合の波長変換素子12の反射率特性(0°入射_平行領域)を示すグラフである。当該グラフにおいては、入射光ILの波長が横軸にとられており、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が縦軸にとられている。
第1参考例においては、図6に示されるように、誘電体層23の屈折率n1が1.38であり、誘電体層23の厚さd1が81.5nmである。このため、誘電体層23の光路長n1×d1は、1.38×81.5nm=112.5nmである。したがって、誘電体層23の光路長n1×d1は、励起光ELの中心波長λである450nmの1/4と同じである。
第1参考例においては、図7に示されるように、垂直入射時の最小反射率波長λ1が450nmであり、斜め入射時の最小反射率波長λ2が614nmである。このため、励起光ELの中心波長λが、垂直入射時の最小反射率波長λ1と同じになり、斜め入射時の最小反射率波長λ2から遠ざかる。このため、励起光ELの中心波長λにおける斜め入射時の反射率は、約2.2%まで高くなる。
図8は、第1実施形態に属する第1実施例の発光素子1に備えられる蛍光膜22及び誘電体層23を模式的に図示する図である。図8は、平行領域22pがある部分を図示する。図8には、蛍光膜22の屈折率n並びに誘電体層23の屈折率n1及び厚さd1が記入されている。図9は、第1実施形態に属する第1実施例の発光素子1における、入射光ILの入射角θが45°であり入射光ILが蛍光膜22の第1の主面22aと25°をなす傾斜領域22qに入射した場合の波長変換素子12の反射率特性(45°入射_25°傾斜領域)及び入射光ILの入射角θが0°であり入射光ILが平行領域22pに入射した場合の波長変換素子12の反射率特性(0°入射_平行領域)を示すグラフである。当該グラフにおいては、入射光ILの波長が横軸にとられており、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が縦軸にとられている。
第1実施例においては、図8に示されるように、誘電体層23の屈折率n1が1.38であり、誘電体層23の厚さd1が77.9nmである。このため、誘電体層23の光路長n1×d1は、1.38×77.9nm=107.5nmである。したがって、誘電体層23の光路長n1×d1は、励起光ELの中心波長λである450nmの1/4より短い。
第1実施例においては、図9に示されるように、垂直入射時の最小反射率波長λ1が430nmであり、斜め入射時の最小反射率波長λ2が595nmである。このため、励起光ELの中心波長λが、垂直入射時の最小反射率波長λ1より長くなり、斜め入射時の最小反射率波長λ2に近づく。このため、励起光ELの中心波長λにおける斜め入射時の反射率は、約1.7%まで低くなる。
1.8 誘電体層の望ましい光路長
これらのことに鑑みて、第1実施形態においては、誘電体層23が、平行領域22pがある範囲において、蛍光膜22の第1の主面22aの法線方向について、励起光ELの中心波長λの1/4より短い光路長を有し、望ましくは、励起光ELの中心波長λの1/5.4より短い光路長を有するように、誘電体層23の厚さが選択される。これにより、励起光ELの入射角θが0°より大きい、励起光ELが傾斜領域22qに入射する等の事情により励起光ELの経路長Lが長くなる場合であっても、励起光ELに対する波長変換素子12の反射率を低くすることができる。これにより、誘電体層23が凹凸面である蛍光膜22の第2の主面22bに追随する場合であっても、蛍光膜22を効果的なARコートとして機能させることができる。また、蛍光膜22に到達する励起光ELを増やすことができ、蛍光膜22により発せられる蛍光FLを増やすことができる。
当該光路長は、誘電体層23の屈折率n1と誘電体層23の厚さd1との積n1×d1で表される。したがって、当該光路長が励起光ELの中心波長λの1/4より短いことは、関係式n1×d1<λ/4で表される。
2 第2実施形態
以下では、第2実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第2実施形態においても採用される。
図10は、第2実施形態の発光素子1に備えられる光源11により発せられる励起光ELのスペクトルを示すグラフである。当該グラフにおいては、波長が横軸にとられており、強度が縦軸にとられている。
図10に示されるように、強度が0より大きい波長の範囲を波長域とした場合は、励起光ELのスペクトルは、下限λminを有する波長域を有する。
第2実施形態においては、平行領域22pがある範囲において、蛍光膜22の第1の主面22aの法線方向について、誘電体層23が励起光ELの波長域の下限λminより短い光路長を有するように、誘電体層23の厚さが選択される。
第2実施形態においては、第1実施形態より誘電体層23の厚さを薄くすることにより、垂直入射時の最小反射率波長λ1を励起光ELの波長域の下限λminより短くして励起光ELの波長域の下限λminから遠ざけ、斜め入射時の最小反射率波長λ2を励起光ELの波長域の下限λminに近づける。これにより、励起光ELの波長域の下限λminにおける斜め入射時の反射率を低くする。これにより、励起光ELの波長域の全体において、斜め入射時の反射率を低くすることができる。
図11は、第2実施形態に属する第2実施例の発光素子1に備えられる蛍光膜22及び誘電体層23を模式的に図示する図である。図11は、平行領域22pがある部分を図示する。図11には、蛍光膜22の屈折率n並びに誘電体層23の屈折率n1及び厚さd1が記入されている。図12は、第2実施形態に属する第2実施例の発光素子1における、入射光ILの入射角θが45°であり入射光ILが蛍光膜22の第1の主面22aと25°をなす傾斜領域22qに入射した場合の波長変換素子12の反射率特性(45°入射_25°傾斜領域)及び入射光ILの入射角θが0°であり入射光ILが平行領域22pに入射した場合の波長変換素子12の反射率特性(0°入射_平行領域)を示すグラフである。当該グラフにおいては、入射光ILの波長が横軸にとられており、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が縦軸にとられている。
第2実施例においては、図11に示されるように、誘電体層23の屈折率n1が1.38であり、誘電体層23の厚さd1が72.5nmである。このため、誘電体層23の光路長n1×d1は、1.38×72.5nm=100.5nmである。したがって、誘電体層23の光路長n1×d1は、励起光ELの中心波長λである450nmの1/4より短く、励起光ELの波長域の下限λminの1/4よりも短い。
第2実施例においては、図12に示されるように、垂直入射時の最小反射率波長λ1が400nmであり、斜め入射時の最小反射率波長λ2が546nmである。このため、励起光ELの中心波長λが、垂直入射時の最小反射率波長λ1より長くなり、斜め入射時の最小反射率波長λ2に近づく。このため、励起光ELの中心波長λにおける斜め入射時の反射率は、約1.1%まで低くなる。
3 第3実施形態
以下では、第3実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第3実施形態においても採用される。
図13は、第3実施形態に属する第3実施例の発光素子1に備えられる蛍光膜22及び複数の誘電体層23,51及び52を模式的に図示する断面図である。図13は、平行領域22pがある部分を図示する。図13には、蛍光膜22の屈折率n、誘電体層23の屈折率n1及び厚さd1、誘電体層51の屈折率n2及び厚さd2並びに誘電体層52の屈折率n3及び厚さd3が記入されている。図14は、第3実施形態に属する第3実施例の発光素子1における、入射光ILの入射角θが45°であり入射光ILが蛍光膜22の第1の主面22aと25°をなす傾斜領域22qに入射した場合の波長変換素子12の反射率特性(45°入射_25°傾斜領域)及び入射光ILの入射角θが0°であり入射光ILが平行領域22pに入射した場合の波長変換素子12の反射率特性(0°入射_平行領域)を示すグラフである。当該グラフにおいては、入射光ILの波長が横軸にとられており、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が縦軸にとられている。
第3実施形態においては、図13に示されるように、波長変換素子12は、最表面に配置される誘電体層23だけでなく、蛍光膜22と最表面に配置される誘電体層23との間に配置される少なくともひとつの誘電体層24を備える。したがって、波長変換素子12は、誘電体層23及び少なくともひとつの誘電体層24からなる複数の誘電体層を備える。当該複数の誘電体層は、積層されている。第3実施形態においては、少なくともひとつの誘電体層24は、誘電体層51及び誘電体層52からなるふたつの誘電体層である。
誘電体層23は、第1実施形態と同様に、蛍光膜22の屈折率より低い屈折率を有する。また、誘電体層23は、バインダ32の屈折率より低い屈折率を有する。例えば、バインダ32がアルミナからなる場合は、誘電体層23は、アルミナの誘電率である1.6~1.7より低い誘電率を有する。また、誘電体層23は、第1実施形態と同様に、平行領域22pがある範囲において、蛍光膜22の第1の主面22aの法線方向について、励起光ELの中心波長の1/4より短い光路長を有し、望ましくは、励起光ELの中心波長λの1/5.5より短い光路長を有する。これらにより、垂直入射時の最小反射率波長λ1を励起光ELの中心波長λより短くして励起光ELの中心波長λから遠ざけ、斜め入射時の最小反射率波長λ2を励起光ELの中心波長λに近づけることができ、励起光ELの中心波長λにおける斜め入射時の反射率を低くすることができる。
少なくともひとつの誘電体層24は、蛍光膜22の屈折率より高い屈折率を有する。また、少なくともひとつの誘電体層24は、バインダ32の屈折率より高い屈折率を有する。例えば、バインダ32がアルミナからなる場合は、少なくともひとつの誘電体層24は、アルミナの誘電率である1.6~1.7より高い屈折率を有する。また、少なくともひとつの誘電体層24の各々は、平行領域22pがある範囲において、蛍光膜22の第1の主面22aの法線方向について、励起光ELの中心波長の1/2より短い光路長を有する。これらにより、励起光ELに対する波長変換素子12の反射率をさらに低くすることができる。特に、少なくともひとつの誘電体層24をふたつ以上の誘電体層とすることにより、励起光ELに対する波長変換素子12の反射率を十分に低くすることができる。
第3実施例においては、図13に示されるように、誘電体層23の屈折率n1が1.38であり、誘電体層23の厚さd1が72.5nmである。このため、誘電体層23の光路長n1×d1は、1.38×72.5nm=100nmである。したがって、誘電体層23の光路長n1×d1は、励起光ELの中心波長λである450nmの1/4より短い。
また、第3実施例においては、図13に示されるように、誘電体層51の屈折率n2が1.90であり、誘電体層51の厚さd2が105nmである、このため、誘電体層51の光路長n2×d2は、1.90×105nm=200nmである。したがって、誘電体層51の光路長n2×d2は、励起光ELの中心波長λである450nmの1/2より短い。
また、第3実施例においては、図13に示されるように、誘電体層52の屈折率n3が1.70であり、誘電体層52の厚さd3が58.8nmである。このため、誘電体層52の光路長n3×d3は、1.70×58.8nm=100nmである。したがって、誘電体層51の光路長n3×d3は、励起光ELの中心波長λである450nmの1/2より短い。
第3実施例においては、図14に示されるように、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が、全体的に低くなる。また、垂直入射時の最小反射率波長λ1が372nmであり、斜め入射時の最小反射率波長λ2が603nmである。このため、励起光ELの中心波長λが、垂直入射時の最小反射率波長λ1より長くなり、斜め入射時の最小反射率波長λ2に近づく。これらのため、励起光ELの中心波長λにおける斜め入射時の反射率は、約1.0%まで低くなる。
4 第4実施形態
以下では、第4実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第4実施形態においても採用される。
第4実施形態においては、光源11は、レーザーである。
光源11がレーザーである場合は、励起光ELは、狭い波長域を有し、高い出力を有する。
5 第5実施形態
以下では、第5実施形態が第3実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第3実施形態において採用される構成と同様の構成が第5実施形態においても採用される。
第5実施形態においては、バインダ32は、アルミナからなるアルミナバインダである。
アルミナは、高い熱伝導率を有する。このため、バインダ32がアルミナからなる場合は、蛍光膜22が、発した熱を素早く伝導して空気中に放つことができる。これにより、蛍光膜22の温度の上昇に起因する発光効率の低下すなわち温度消光を抑制することができる。このため、励起光ELが高いエネルギーを有する場合であっても、温度消光を抑制することができ、高い発光効率を維持することができる。
アルミナバインダは、一般的に用いられるシリコーンバインダの屈折率である1.4より大きい1.6~1.7の屈折率を有する。このため、空気とアルミナバインダとの界面の励起光ELに対する反射率は、高い。このため、バインダ32がアルミナバインダである場合は、励起光ELに対する波長変換素子12の反射率を誘電体層23により低くすることが望まれる。
6 第6実施形態
以下では、第6実施形態が第5実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第5実施形態において採用される構成と同様の構成が第6実施形態においても採用される。
第6実施形態においては、最表面に配置される誘電体層23は、バインダ32の屈折率より小さい屈折率を有する。ここで、アルミナバインダは、1.6~1.7の屈折率を有するので、誘電体層23は、1.6より小さい屈折率を有する。
また、蛍光膜22と最表面に配置される誘電体層23との間に配置される少なくともひとつの誘電体層24は、バインダ32の屈折率以上の屈折率を有する。ここで、アルミナバインダは、1.6~1.7の屈折率を有するので、少なくともひとつの誘電体層24は、1.7以上の屈折率を有する。
7 第7実施形態
以下では、第7実施形態が第6実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第6実施形態において採用される構成と同様の構成が第7実施形態においても採用される。
第7実施形態においては、最表面に配置される誘電体層23は、1.45以下の屈折率を有する。誘電体層23は、MgF、CaF等の低屈折材料からなる。
また、蛍光膜22と最表面に配置される誘電体層23との間に配置される少なくともひとつの誘電体層24に含まれる最も大きい屈折率を有する誘電体層は、2.3以下の屈折率を有する。少なくともひとつの誘電体層24は、MgO、Ta、ZrO、CeO、ZnS等の高屈折材料からなる。
これらにより、誘電体層23及び少なくともひとつの誘電体層24からなる複数の誘電体層が、小さい屈折率を有する誘電体層の組み合わせとなる。これにより、当該複数の誘電体層の屈折率の差が小さくなる。また、当該複数の誘電体層の屈折率が小さくなる。その結果として、励起光ELに対する波長変換素子12の反射率が低くなる。
図15は、第2参考例の発光素子に備えられる複数の誘電体層23、51及び52を模式的に図示する図である。図15には、誘電体層23の屈折率n1及び厚さd1、誘電体層51の屈折率n2及び厚さd2並びに誘電体層52の屈折率n3及び厚さd3が記入されている。図16及び図17は、第2参考例の発光素子における、入射光ILの入射角θが0°、45°、60°及び75°である場合の波長変換素子12の反射率特性を示すグラフである。当該グラフにおいては、入射光ILの波長が横軸にとられており、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が縦軸にとられている。図17のグラフは、図16のグラフの一部を拡大したグラフである。
第2参考例においては、図15に図示されるように、誘電体層23がAlからなり、誘電体層51がTiからなり、誘電体層52がZrOからなる。また、誘電体層23の屈折率n1は、1.626であり、誘電体層23の厚さd1は、70.7nmである。また、誘電体層51の屈折率n2は、2.472であり、誘電体層51の厚さd2は、93nmである。また、誘電体層52の屈折率n3は、2.05であり、誘電体層52の厚さは、55.6nmである。
第2参考例においては、図16及び図17に示されるように、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が大きく、当該反射率の振幅が大きい。
図18は、第7実施形態に属する第4実施例の発光素子1に備えられる複数の誘電体層23、51及び52を模式的に図示する断面図である。図18には、誘電体層23の屈折率n1及び厚さd1、誘電体層51の屈折率n2及び厚さd2並びに誘電体層52の屈折率n3及び厚さd3が記入されている。図19及び図20は、第7実施形態に属する第4実施例の発光素子1における、入射光ILの入射角θが0°、45°、60°及び75°である場合の波長変換素子12の反射率特性を示すグラフである。当該グラフにおいては、入射光ILの波長が横軸にとられており、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が縦軸にとられている。図20のグラフは、図19のグラフの一部を拡大したグラフである。
第4実施例においては、図18に図示されるように、誘電体層23がMgFからなり、誘電体層51がZrOからなり、誘電体層52がMgOからなる。また、誘電体層23の屈折率n1は、1.38であり、誘電体層23の厚さd1は、83.3nmである。また、誘電体層51の屈折率n2は、2.05であり、誘電体層51の厚さd2は、111.2nmである。また、誘電体層52の屈折率n3は、1.74であり、誘電体層52の厚さd3は、66.1nmである。
第4実施例においては、図19及び図20に示されるように、入射光ILに対する波長変換素子12の反射率が低く、当該反射率の振幅が小さい。
したがって、上述した条件を満たす第4実施例においては、上述した条件を満たさない第3参考例と比較して、当該反射率を低くすることができ、当該反射率の振幅を小さくすることができる。
8 第8実施形態
以下では、第8実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第8実施形態においても採用される。
図21は、第8実施形態の発光素子8を模式的に図示する断面図である。
第8実施形態においては、基板21は、光透過性を有する。
また、第8実施形態においては、図21に図示されるように、励起光ELは、蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側と反対の側から波長変換素子12に入射して入射光となる。励起光ELの大部分は、基板21を透過して蛍光膜22に照射される。
蛍光膜22は、励起光ELにより励起されて蛍光FLを発する。蛍光FLは、波長変換素子12から蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側に取り出されて出射光となる。
第8実施形態によれば、誘電体層23により、蛍光FLに対する誘電体層23の透過率が高くなり蛍光FLの光線が増える。
図22は、第8実施形態の発光素子8に備えられる波長変換素子12及び当該波長変換素子12における蛍光FL1及びFL2並びに透過光TL1及びTL2の進行方向を図示する断面図である。図22は、平行領域22pがある部分を図示する。
図22に図示される、蛍光膜22の第2の主面22bの法線方向と0°をなす方向から進行してきた蛍光FL1が、蛍光膜22の第2の主面22bから出射して誘電体層23を透過した場合は、波長変換素子12から図22に図示される、蛍光膜22の第2の主面22bの法線方向と0°をなす方向に進行する透過光TL1が出射する。また、蛍光膜22の第2の主面22bの法線方向と35°をなす方向から進行してきた蛍光FL2が、蛍光膜22の第2の主面22bから出射して誘電体層23を透過した場合は、波長変換素子12から図22に図示される、蛍光膜22の第2の主面22bの法線方向と35°以上の角度をなす方向に進行する透過光TL2が出射する。
図23は、第8実施形態の発光素子8に備えられる波長変換素子12から誘電体層23を省略して得られる波長変換素子における、蛍光膜22の第2の主面22bの法線方向と0°及び35°をなす方向から進行してきた光に対する蛍光膜22の透過率を示すグラフである。図24は、第8実施形態の発光素子8に備えられる波長変換素子12における、蛍光膜22の第2の主面22bの法線方向と0°及び35°をなす方向から進行してきた光に対する蛍光膜22の透過率を示すグラフである。
図23及び図24に示されるように、誘電体層23が省略されない場合は、誘電体層23が省略される場合と比較して、蛍光FLの波長を有する蛍光域において、蛍光膜22の第2の主面22bの法線方向と0°及び35°をなす方向から進行してきた光に対する蛍光膜22の透過率が高くなる。
9 第9実施形態
以下では、第9実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第9実施形態においても採用される。
図25は、第9実施形態の発光素子9を模式的に図示する断面図である。
第9実施形態においては、図25に図示されるように、波長変換素子12が、散乱層25を備える。
散乱層25は、蛍光膜22の第1の主面22aの側に配置され、基板21と蛍光膜22との間に配置される。
散乱層25は、散乱粒子及びバインダを備える。散乱粒子は、酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子等を含む。散乱層25に備えられるバインダは、蛍光膜22に備えられるバインダ32を構成する材料と同じ材料により構成されてもよいし、蛍光膜22に備えられるバインダ32を構成する材料と異なる材料により構成されてもよい。蛍光膜22に備えられるバインダ32を構成する材料と同じ材料は、アルミナ等である。蛍光膜22に備えられるバインダ32を構成する材料と異なる材料は、シリコーン、シリカ等である。
第9実施形態においては、図25に図示されるように、励起光ELは、散乱層25、蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側から波長変換素子12に入射する。
散乱層25は、蛍光膜22から基板21に向かう方向に出射する励起光EL及び蛍光FLを散乱して当該方向と異なる方向に向ける。これにより、基板21の第1の主面22aの反射率が低い場合及び基板21が高反射膜を備えない場合においても、これらの光に対する反射率を高くすることができる。
10 第10実施形態
以下では、第10実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第10実施形態においても採用される。
図26は、第10実施形態の発光素子60を模式的に図示する断面図である。
第10実施形態においては、図26に図示されるように、波長変換素子12が、平坦化層26を備える。
平坦化層26は、蛍光膜22と誘電体層23との間に配置される。平坦化層26は、蛍光膜22の上に配置される。誘電体層23は、平坦化層26の上に配置される。
平坦化層26は、蛍光膜22の第2の主面22bの凹凸を解消して平坦面を提供する。誘電体層23は、当該平坦面の上に配置される。
平坦化層26は、蛍光膜22に備えられるバインダ32を構成する材料と同じ材料により構成されてもよいし、蛍光膜22に備えられるバインダ32を構成する材料と異なる材料により構成されてもよい。平坦化層26は、透光性材料からなる。
上述した波長変換素子12が誘電体層23を備えることにより生じる効果は、誘電体層23が平坦面の上に配置される場合にも生じる。
11 第11実施形態
以下では、第11実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第11実施形態においても採用される。
図27は、第11実施形態の発光素子61を模式的に図示する断面図である。
第11実施形態においては、図27に図示されるように、波長変換素子12が、光学レンズ27を備える。
光学レンズ27は、蛍光膜22と誘電体層23との間に配置される。光学レンズ27は、蛍光膜22の上に配置される。誘電体層23は、光学レンズ27の上に配置される。
光学レンズ27は、幾何光学的なレンズである。
光学レンズ27は、蛍光膜22に備えられるバインダ32を構成する材料と同じ材料により構成されてもよいし、蛍光膜22に備えられるバインダ32を構成する材料と異なる材料により構成されてもよい。光学レンズ27は、透光性材料からなる。
上述した波長変換素子12が誘電体層23を備えることにより生じる効果は、誘電体層23が光学レンズ27により形成された凹凸の上に配置される場合にも生じる。
12 第12実施形態
図28は、第12実施形態の投影装置201を模式的に図示する図である。図29は、第12実施形態の投影装置201に備えられる波長変換素子(蛍光ホイール)12を模式的に図示する斜視図である。図30は、第12実施形態の投影装置201に備えられる波長変換素子(蛍光ホイール)12及び駆動装置212を模式的に図示する断面図である。
図28に図示されるように、投影装置201は、光源11、波長変換素子12、駆動装置212、回転位置センサ213、光源制御部215、第1の導光光学系216、第2の導光光学系217、空間光変調素子218、投影光学系219及び入力部220を備える。投影装置201に備えられる光源11及び波長変換素子12は、それぞれ、第4実施形態の発光素子1に備えられる光源11及び波長変換素子12である。投影装置201に備えられる光源11及び波長変換素子12が、それぞれ、第4実施形態以外の実施形態の発光素子に備えられる光源11及び波長変換素子12であってもよい。第12実施形態においては、波長変換素子12は、蛍光ホイールである。
図29に図示されるように、蛍光ホイール12に備えられる基板21は、円板状の形状を有し、蛍光ホイール12に備えられる蛍光膜22は、円環状の形状を有する。
駆動装置212は、蛍光ホイール12を回転させる。図30に図示されるように、駆動装置212は、ホイールモータ231及びホイール固定金具232を備える。ホイールモータ231は、回転軸241を備える。回転軸241は、ホイール固定金具232を介して蛍光ホイール12に結合される。駆動装置212は、回転軸241を周方向に回転させることにより、回転軸241に結合されるホイール固定金具232及び蛍光ホイール12を周方向に回転させる。
回転位置センサ213は、蛍光ホイール12の回転位置を検知する。
光源11は、蛍光ホイール12に励起光ELを照射する。励起光ELは蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側から蛍光ホイール12に照射される。光源11は、例えば、青色レーザーであり、励起光ELは、例えば、青色光である。
基板21は、部分的に光透過性を有していてもよい。蛍光ホイール12は、励起光ELが照射されるのに応答して蛍光FLを発し、蛍光FLは、蛍光ホイール12から蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側に取り出される。蛍光FLは、例えば、赤色光及び緑色光である。基板21の光透過性の部分を透過した透過励起光TELは、蛍光ホイール12から蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側と反対の側の側に取り出される。
第1の導光光学系216は、例えば、ダイクロックミラーであり、蛍光ホイール12により発せられる蛍光FLを透過させて空間光変調素子218に導き、蛍光ホイール12を透過し第2の導光光学系217により導かれてきた透過励起光TELを反射して空間光変調素子218に導き、光源11により発せられる励起光ELを反射して蛍光ホイール12に導く。
第2の導光光学系217は、複数のミラー251を備える。複数のミラー251は、蛍光ホイール12を透過した透過励起光TELを繰り返し反射して第1の導光光学系216に導く。
空間光変調素子218は、デジタルミラーデバイス(DMD)等である。空間光変調素子218は、透過励起光TEL及び蛍光FLを空間光変調して出力光OLを生成する。
投影光学系219は、複数のレンズの組み合わせ等である。投影光学系219は、出力光OLを投影面に投影する。
光源制御部215は、回転位置センサ213により検知された回転位置及び入力部220に入力された入力信号を取得し、当該回転位置及び当該入力信号に基づいて光源11により発せられる励起光ELの強度を制御する。
これらにより、投影面には、当該入力信号に応じた映像が表示される。
13 第13実施形態
図31は、第13実施形態の反射型レーザーヘッドライト301を模式的に図示する断面図である。図32は、第13実施形態の反射型レーザーヘッドライト301に備えられる波長変換素子12を模式的に図示する断面図である。
反射型レーザーヘッドライト301は、照明装置の例である。
図31に図示されるように、反射型レーザーヘッドライト301は、光源11、波長変換素子12及びリフレクタ313を備える。反射型レーザーヘッドライト301に備えられる光源11及び波長変換素子12は、第1実施形態の発光素子1又は第8実施形態の発光素子8に備えられる光源11及び波長変換素子12である。光源11及び波長変換素子12が、第1実施形態及び第8実施形態以外の実施形態の発光素子に備えられる光源11及び波長変換素子12であってもよい。
光源11は、波長変換素子12に励起光ELを照射する。励起光ELは、蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側から波長変換素子12に照射される。励起光ELは、リフレクタ313の透穴を透過して波長変換素子12に照射される。光源11は、例えば、青色レーザーであり、励起光ELは、例えば、青色光である。
基板21は、光反射性を有する。波長変換素子12は、励起光ELが照射されるのに応答して蛍光FLを発し、励起光ELの一部を拡散反射して拡散反射光DRLを生成する。蛍光FL及び拡散反射光DRLは、波長変換素子12から蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側に取り出される。蛍光FLは、例えば、黄色光である。拡散反射光DRLが青色光であり蛍光FLが黄色光である場合は、蛍光FL及び拡散反射光DRLの混合光として白色光が得られる。
リフレクタ313は、半放物面ミラーを有する。半放物面ミラーの焦点には、蛍光膜22が配置される。これにより、蛍光FL及び拡散反射光DRLの混合光は、半放物面ミラーに反射されて平行光となり、リフレクタ313の出射面313aから出射する。
第13実施形態においては、励起光ELは、蛍光膜22の第2の主面22bに照射される。蛍光FLは、蛍光膜22の第1の主面22aから出射する光線を含む。基板21は、蛍光膜22の第1の主面22aの上に配置され、ミラーとなって当該光線を反射する。また、蛍光FLは、蛍光膜22の第2の主面22bから出射する光線を含む。半放物面ミラーは、当該光線を反射する。
14 第14実施形態
図33は、第14実施形態の透過型レーザーヘッドライト401を模式的に図示する断面図である。図34は、第14実施形態の透過型レーザーヘッドライト401に備えられる波長変換素子12を模式的に図示する断面図である。
透過型レーザーヘッドライト401は、照明装置の例である。
図33に図示されるように、透過型レーザーヘッドライト401は、光源11、波長変換素子12及びリフレクタ413を備える。透過型レーザーヘッドライト401に備えられる光源11及び波長変換素子12は、それぞれ、第1実施形態の発光素子1又は第8実施形態の発光素子8に備えられる光源11及び波長変換素子12である。光源11及び波長変換素子12が、第1実施形態及び第8実施形態以外の実施形態の発光素子に備えられる光源11及び波長変換素子12であってもよい。
光源11は、波長変換素子12に励起光ELを照射する。励起光ELは、蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側と反対の側の側から波長変換素子12に照射される。励起光ELは、リフレクタ413の透穴413aを透過して波長変換素子12に照射される。光源11は、例えば、青色レーザーであり、励起光ELは、例えば、青色光である。
基板21は、光透過性を有する。波長変換素子12は、励起光ELが照射されるのに応答して蛍光FLを発し、励起光ELの一部を透過させて透過光TLを生成する。蛍光FL及び透過光TLは、蛍光膜22及び誘電体層23が配置される側に取り出される。蛍光FLは、例えば、黄色光である。透過光TLが青色光であり蛍光FLが黄色光である場合は、蛍光FL及び透過光TLの混合光として白色光が得られる。
リフレクタ413は、放物面ミラーを有する。放物面ミラーの焦点には、蛍光膜22が配置される。蛍光FL及び透過光TLの一部は、放物面ミラーに反射されて平行光となり、リフレクタ413の出射面413sから出射する。また、蛍光FL及び透過光TLの他の一部は、放物面ミラーに反射されずに拡散光となり、リフレクタ413の出射面413sから出射する。
第14実施形態においては、励起光ELは、蛍光膜22の第1の主面22aに照射される。蛍光FLは、蛍光膜22の第2の主面22bから出射する光線を含む。放物面ミラーは、当該光線を反射する。
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
1,8,9,60,61 発光素子、11 光源、12 波長変換素子(蛍光ホイール)、21 基板、22 蛍光膜、22p 平行領域、22q 傾斜領域、23 誘電体層、24 少なくともひとつの誘電体層、25 散乱層、26 平坦化層、27 光学レンズ、31 蛍光体粒子、32 バインダ、41 レンズ、42 ダイクロックミラー、43 集光レンズ、51 誘電体層、52 誘電体層、101,201 投影装置、212 駆動装置、213 回転位置センサ、215 光源制御部、216 第1の導光光学系、217 第2の導光光学系、218 空間光変調素子、219 投影光学系、220 入力部、231 ホイールモータ、232 ホイール固定金具、241 ミラー、301 反射型レーザーヘッドライト、313 リフレクタ、401 透過型レーザーヘッドライト、413 リフレクタ、EL 励起光、TL 透過光、RL1,RL2 反射光、FL 蛍光、TEL 透過励起光

Claims (17)

  1. 励起光を発する光源と、
    前記励起光を蛍光に変換する波長変換素子と、
    を備え、
    前記波長変換素子は、
    第1の主面と、前記第1の主面と平行である平行領域を有し前記第1の主面がある側と反対の側にある第2の主面と、を有し、前記励起光により励起され前記蛍光を発する蛍光膜と、
    前記第2の主面の上に配置され、前記蛍光膜の屈折率より低い屈折率を有し、前記平行領域がある範囲において前記第1の主面の法線方向について前記励起光の中心波長の1/4より短い光路長を有する誘電体層と、
    を備える
    発光素子。
  2. 前記光路長は、前記励起光の波長域の下限の1/4より短い
    請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記波長変換素子は、前記蛍光膜と前記誘電体層との間に配置される少なくともひとつの誘電体層を備え、
    前記少なくともひとつの誘電体層は、前記蛍光膜の屈折率より高い屈折率を有し、前記平行領域がある範囲において前記第1の主面の法線方向について前記励起光の中心波長の1/2より短い光路長を有する
    請求項1又は2に記載の発光素子。
  4. 前記誘電体層は、1.6より小さい屈折率を有し、
    前記少なくともひとつの誘電体層は、1.7以上の屈折率を有する
    請求項3に記載の発光素子。
  5. 前記誘電体層は、1.4より小さい屈折率を有し、
    前記少なくともひとつの誘電体層に含まれる、最も大きい屈折率を有する誘電体層は、2.3以下の屈折率を有する
    請求項4に記載の発光素子。
  6. 前記蛍光膜は、複数の蛍光体粒子と、前記複数の蛍光体粒子を互いに結着するバインダと、を備える
    請求項1から5までのいずれかに記載の発光素子。
  7. 前記第2の主面は、凹凸を有する
    請求項1から6までのいずれかに記載の発光素子。
  8. 前記蛍光膜は、複数の蛍光体粒子と、前記複数の蛍光体粒子を互いに結着するアルミナバインダと、を備える
    請求項1から7までのいずれかに記載の発光素子。
  9. 前記波長変換素子は、前記第1の主面の側に配置される散乱層を備える
    請求項1から8までのいずれかに記載の発光素子。
  10. 前記波長変換素子は、前記蛍光膜と前記誘電体層との間に配置される平坦化層を備える
    請求項1から9までのいずれかに記載の発光素子。
  11. 前記波長変換素子は、前記蛍光膜と前記誘電体層との間に配置される光学レンズを備える
    請求項1から10までのいずれかに記載の発光素子。
  12. 前記光源は、レーザーである
    請求項1から11までのいずれかに記載の発光素子。
  13. 請求項1から12までのいずれかに記載の発光素子
    を備える照明装置。
  14. 前記蛍光を反射するミラーを備える
    請求項13に記載の照明装置。
  15. 前記光源は、前記励起光を前記第2の主面に照射し、
    前記蛍光は、前記第1の主面から出射する光線を含み、
    前記ミラーは、前記第1の主面の上に配置され、前記光線を反射する
    請求項14に記載の照明装置。
  16. 前記光源は、前記励起光を前記第1の主面に照射し、
    前記蛍光は、前記第2の主面から出射する光線を含み、
    前記ミラーは、前記光線を反射する
    請求項14に記載の照明装置。
  17. 請求項1から12までのいずれかに記載の発光素子を備え、
    前記波長変換素子は、蛍光ホイールであり、
    前記蛍光ホイールを回転させる駆動装置と、
    前記蛍光を導く導光光学系と、
    前記蛍光を空間光変調して出力光を生成する空間光変調素子と、
    前記出力光を投影する投影光学系と、
    を備える投影装置。
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