JP2952812B2 - 超精密位置決め装置 - Google Patents

超精密位置決め装置

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JP2952812B2 JP8111095A JP11109596A JP2952812B2 JP 2952812 B2 JP2952812 B2 JP 2952812B2 JP 8111095 A JP8111095 A JP 8111095A JP 11109596 A JP11109596 A JP 11109596A JP 2952812 B2 JP2952812 B2 JP 2952812B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超精密位置決め装置
に係わり、特に移動体とクランプブロック間のクリアラ
ンスを小さく、かつ移動体の送り量及び挟持力を安定さ
せた超精密位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、尺取り虫(Inch worm)
方式の送り装置の一種に圧電素子(PZT)をアクチュ
エータとして利用したものがある。図8にこの方式を採
用した超精密位置決め装置の全体構成図を示す。図8に
おいて、移動体1を挟持する一対のクランプブロック2
a,2bが、移動体1を挟んで対峙している。クランプ
ブロック2a,2bの一端面には移動体1の移動方向と
垂直な方向に圧電素子を積層した一対のクランプ要素3
a,3bが固着されている。また、クランプブロック2
a,2bのもう一方の端面には移動体1の移動方向に圧
電素子を積層した一対の送り要素4a,4bが固着され
ている。そして、一対のクランプ要素3a,3b及び一
対の送り要素4a,4bの他端面は一対の固定ブロック
5a,5bに固着されている。そして、この様に構成し
た送りユニットが複数個(図8の場合には4個)移動体
1の移動方向に配列されている。
【0003】次に尺取り虫方式の動作を説明する。図9
は動作の理解を容易にするため、送りユニットを3個使
用し、またクランプ要素3の一端は伸縮自在に開放され
ている場合の超精密位置決め装置の簡略構成図を示す。
また、図10には移動体1の移動を行うための超精密位
置決め装置の一周期分の制御パターンを示す。図10の
上部に記した数字はタイミングを示す。また横軸には位
相(尺取り虫方式の動作が一周期完了するまでを2πラ
ジアンとして表した。)を、縦軸には各圧電素子に印加
する電圧値を示す。図10は上から順にクランプ要素3
a,3b、送り要素4a,4b、クランプ要素3c,3
d、送り要素4c,4d、クランプ要素3e,3f、送
り要素4e,4fの各電圧パターンを示している。
【0004】タイミング1〜タイミング2間では、クラ
ンプ要素3a,3b及び3e,3fは挟持状態にある。
クランプ要素3c,3dは挟持を解除されている。この
状態を維持しつつ送り要素4a,4b及び4e,4fに
徐々に電圧を印加していく。その結果移動体1を移動す
ることが出来る。送り要素4c,4dはこの間にその変
位を次第に小さくする。タイミング3(位相π)ではク
ランプ要素3c,3dを挟持状態にし、クランプ要素3
a,3b及び3e,3fの挟持を解除する。タイミング
4〜タイミング5間では、クランプ要素3c,3dは挟
持状態にあり、クランプ要素3a,3b及び3e,3f
は挟持を解除の状態にある。この状態を維持しつつ送り
要素4c,4dに次第に電圧を印加していく。その結果
移動体1を更に移動することが出来る。送り要素4a,
4b及び4e,4fはこの間にその変位を次第に小さく
する。そして、タイミング5〜タイミング6(位相2
π)間では再びクランプ要素3a,3b及び3e,3f
を挟持状態にすることで位相0の状態に戻る。かかる一
周期の動作を繰り返し続けることで、超精密位置決め装
置は移動体1を長ストロークに渡って駆動出来る。
【0005】なお、移動体1の戻り動作はクランプ要素
3a,3b及び3e,3fを挟持状態とし、クランプ要
素3c,3dの挟持を解除する。この状態を維持しつつ
送り要素4c,4dにプラス電圧を印加しその変位を増
加させる(伸ばす)。この状態を維持しクランプ要素3
c,3dを挟持状態とする。そして、クランプ要素3
a,3b及び3e,3fの挟持を解除する。次に、挟持
状態にある送り要素4c,4dの電圧をプラス電圧の範
囲で低下させると送り要素4c,4dの変位は減少し、
移動体1は後退する。次に挟持解除状態にあるクランプ
要素3a,3b及び3e,3fに対して同様な指令を行
うことにより連続的に戻り動作を行うことが出来る。以
上は、クランプ要素3の一端を開放した場合の動作であ
るが、その一端を固定しクランプブロック2で移動体1
を挟持する様にしても基本的な動作は変わらない。この
場合の送りユニットの静止状態における構成図を図11
に示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の図1
1に示すクランプブロック2に送り要素4とクランプ要
素3を固着した超精密位置決め装置では、送り動作を行
うと、図12に示した様に移動体1とクランプブロック
2との接触部の角度が変化して送り要素4の圧電素子の
伸び量がそのまま移動体1の送り量にならない恐れがあ
った。また、送り要素4の圧電素子の伸び位置により移
動体1とクランプブロック2間の接触面積が変化するた
め、クランプ要素3による挟持力が安定しない恐れもあ
った。更に、クランプブロック2が傾いたときを見込ん
でクランプブロック2と移動体1のクリアランスを調整
するため、クリアランスが大きくなりクランプ要素3の
伸び量が大きく必要となる恐れがあった。本発明はこの
ような従来の課題に鑑みてなされたもので、移動体とク
ランプブロック間のクリアランスを小さく、かつ移動体
の送り量及び挟持力を安定させた超精密位置決め装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項
1)は、移動体の移動方向に配列した複数の送りユニッ
トで移動体を挟持しては移動方向に送るという一連の処
理を各送りユニット毎に交互に繰り返し行う超精密位置
決め装置において、前記送りユニットは一対の固定ブロ
ックと、該固定ブロックの第1の端部に一端部を固着し
前記移動体の移動方向に圧電素子を積層した一対の送り
要素と、該送り要素の他端部に固着し前記移動体を挟持
する一対のクランプブロックと、該クランプブロックの
別端部若しくは前記固定ブロックの第2の端部の何れか
一方と一端部を固着し前記移動体の移動方向と垂直な方
向に圧電素子を積層した一対のクランプ要素と、該クラ
ンプ要素の他端部と前記クランプブロックの別端部若し
くは前記固定ブロックの第2の端部の接する部位に前記
移動体の移動方向に前記クランプ要素の他端部若しくは
前記クランプブロックの別端部を滑動自在な一対の滑動
手段を備えて構成した。
【0008】また、本発明(請求項2)は、前記滑動手
段は、前記クランプブロックの別端部若しくは前記固定
ブロックの第2の端部と前記クランプ要素の他端部の両
端部とも接面が平面であるよう構成した。
【0009】更に、本発明(請求項3)は、前記滑動手
段は、前記クランプブロックの別端部若しくは前記固定
ブロックの第2の端部と前記クランプ要素の他端部の何
れか一方の端部に前記移動体の移動方向に案内溝を刻設
し、他方の端部に該案内溝により案内される突設部を配
設して構成した。
【0010】更に、本発明(請求項4)は、前記滑動手
段は、前記クランプブロックの別端部若しくは前記固定
ブロックの第2の端部と前記クランプ要素の他端部の何
れか一方の端部に転がり軸受けを備えて構成した。
【0011】更に、本発明(請求項5)は、前記クラン
プブロックの別端部若しくは前記固定ブロックの第2の
端部と前記クランプ要素の他端部の何れか他方の端部に
前記移動体の移動方向に案内溝を刻設し、該案内溝によ
り前記転がり軸受けが案内されるよう構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明の第1実施形態を示す図1に
おいて、固定ブロック5の一つの端部(第1の端部に相
当する)に移動体1の移動方向に圧電素子を積層した送
り要素4の一端部が固着されている。送り要素4の他端
部にはクランプブロック2が固着されている。そして、
クランプブロック2の別端部には移動体1の移動方向と
垂直な方向に圧電素子を積層したクランプ要素3の一端
部が固着されている。クランプ要素3の他端部と固定ブ
ロック5の別の端部(第2の端部に相当する)の接する
部位6aは、両端部とも接面が平面であり固定ブロック
5の平面上をクランプ要素3の他端部が移動体1の移動
方向に滑動自在な様になっているもので、滑動手段に相
当する。
【0013】次に動作を説明する。かかる構成によれ
ば、送り要素4の伸縮によりクランプ要素3の他端部は
移動体1の移動方向に固定ブロック5の平面上を滑動す
る。このことにより、移動体1とクランプブロック2と
の接触部の角度が変化することは無くなり、送り要素4
の圧電素子の伸び量をそのまま移動体1の送り量にする
ことが出来る。従って、移動体1の送り制御は移動体1
の位置検出をしながらのフィードバック制御によらずと
もオープンループでの正確な制御が可能となる。また、
クランプ要素3及び送り要素4の圧電素子が積層方向か
ら歪むことが無くなるため、圧電素子の寿命を延ばせ
る。更に、クランプブロック2と移動体1間のクリアラ
ンスを小さく出来るため、クランプ要素3の伸縮量は減
りクランプ要素3の寿命が延び、かつクランプ要素3の
剛性を高められる。更に、クランプ要素3が横滑りする
ためクランプブロック2と移動体1間の接触状態が送り
要素4の圧電素子の伸び量如何にかかわらず一定となり
クランプ要素3による挟持力が安定する。なお、本実施
形態では固定ブロック5等の材質をステンレスとした
が、クランプ要素3の他端部と固定ブロック5間の滑り
摩擦を考慮して別の材質に変えてもよい。更に、接触面
に潤滑油を供給する様にしてもよい。
【0014】次に、第1実施形態の別構成図を図2に示
す。図1と同一要素のものについては同一符号を付して
説明は省略する。図2において、クランプ要素3の一端
部と固定ブロック5の一つの端部(第2の端部に相当す
る)は固着されている。そして、クランプ要素3の他端
部とクランプブロック2の別端部の接する部位6bは、
両端部とも接面が平面でありクランプ要素3の他端部の
平面上をクランプブロック2が移動体1の移動方向に滑
動自在な様になっているもので、滑動手段に相当する。
次に動作を説明する。かかる構成によれば、送り要素4
の伸縮によりクランプブロック2は移動体1の移動方向
にクランプ要素3の他端部の平面上を滑動する。このこ
とにより、前述した効果と同様の効果を得ることが出来
る。
【0015】次に、本発明の第2実施形態を図3に基づ
き説明する。尚、図1と同一要素のものについては同一
符号を付して説明は省略する。図3において、クランプ
ブロック2の別端部とクランプ要素3の一端部は固着さ
れている。クランプ要素3の他端部と固定ブロック5の
別の端部(第2の端部に相当する)の接する部位には、
固定ブロック5の別の端部に移動体1の移動方向にV字
型に案内溝7aが刻設されている。クランプ要素3の他
端部には、案内溝7aにより案内される突設部8aが設
けられている。突設部8aと案内溝7aとは、突設部8
aが案内溝7aの内面を移動体1の移動方向に滑動自在
な様になっているもので、滑動手段に相当する。
【0016】次に動作を説明する。かかる構成によれ
ば、送り要素4の伸縮によりクランプ要素3の他端部に
設けられた突設部8aは案内溝7aの内面を移動体1の
移動方向に滑動する。このことにより、第1実施形態と
同様の効果を得ることが出来る他、案内溝7aにより突
設部8aが案内されるため第1実施形態より移動体1の
移動方向に正確に滑動出来る。また、第1実施形態では
クランプ要素3と送り要素4及びクランプブロック2
(挟持中の場合には移動体1の一部重量も含む)の重量
は、固定ブロック5の一つの端部(第1の端部)と送り
要素4の一端部との固着された部分のみで支持している
が、第2実施形態では突設部8aが案内溝7aの内面に
接する部分でも支持することになるため、移動体1の安
定した移動を確保出来る。なお、本実施形態では固定ブ
ロック5の別の端部(第2の端部)に案内溝7aを配設
し、クランプ要素3の他端部には突設部8aを設けて構
成したが、クランプ要素3の他端部に案内溝7aを配設
し、固定ブロック5の別の端部に突設部8aを設けて構
成してもよい。この場合でも同様の効果を得ることが出
来る。また、案内溝7aの溝はV字型に刻設したが、U
字型や四角形等でもよい。
【0017】次に、第2実施形態の別構成図を図4に示
す。図1と同一要素のものについては同一符号を付して
説明は省略する。図4において、クランプ要素3の一端
部と固定ブロック5の一つの端部(第2の端部に相当す
る)は固着されている。そして、クランプ要素3の他端
部とクランプブロック2の別端部の接する部位には、ク
ランプブロック2の別端部に移動体1の移動方向にV字
型に案内溝7bが刻設されている。クランプ要素3の他
端部には、案内溝7bにより案内される突設部8bが設
けられている。突設部8bと案内溝7bとは、突設部8
bが案内溝7bの内面を移動体1の移動方向に滑動自在
な様になっているもので、滑動手段に相当する。
【0018】次に動作を説明する。かかる構成によれ
ば、送り要素4の伸縮によりクランプ要素3の他端部に
設けられた突設部8bは案内溝7bの内面を移動体1の
移動方向に滑動する。このことにより、前述と同様の効
果を得ることが出来る。なお、この場合クランプ要素3
の他端部に設けられた突設部8bが、クランプブロック
2に刻設された案内溝7bの内面と接する部分で送り要
素4及びクランプブロック2(挟持中の場合には移動体
1の一部重量も含む)の重量を支持することになるた
め、移動体1の安定した移動を確保出来る。なお、本実
施形態ではクランプブロック2に案内溝7bを配設し、
クランプ要素3の他端部には突設部8bを設けて構成し
たが、クランプ要素3の他端部に案内溝7bを配設し、
クランプブロック2に突設部8bを設けて構成してもよ
い。この場合でも同様の効果を得ることが出来る。
【0019】次に、本発明の第3実施形態を図5に基づ
き説明する。尚、図1と同一要素のものについては同一
符号を付して説明は省略する。図5において、クランプ
ブロック2の別端部とクランプ要素3の一端部は固着さ
れている。クランプ要素3の他端部と固定ブロック5の
別の端部(第2の端部に相当する)の接する部位には、
クランプ要素3の他端部は平面とし、固定ブロック5の
別の端部に移動体1の移動方向に回動自在な針状軸受1
0aが配設されている。針状軸受10aは、滑動手段に
相当する。
【0020】次に動作を説明する。かかる構成によれ
ば、送り要素4の伸縮によりクランプ要素3の他端部は
針状軸受10aの上を移動体1の移動方向に滑動する。
このことにより、第1実施形態と同様の効果を得ること
が出来る。なお、クランプ要素3の他端部にかかる摩擦
係数は、第1実施形態が滑り摩擦であるのに対し、第3
実施形態は転がり摩擦によるため摩擦による影響は小さ
くなる。また、本実施形態では固定ブロック5の別の端
部に針状軸受10aを配設したが、クランプ要素3の他
端部に配設してもよい。更に、固定ブロック5の別の端
部とクランプ要素3の一端部を固着した場合には、クラ
ンプブロック2の別端部若しくはクランプ要素3の他端
部に針状軸受を配設してもよい。この場合でも同様の効
果を得ることが出来る。
【0021】次に、本発明の第4実施形態を図6に基づ
き説明する。図1と同一要素のものについては同一符号
を付して説明は省略する。図6において、クランプ要素
3の他端部と固定ブロック5の別の端部(第2の端部に
相当する)の接する部位には、クランプ要素3の他端部
は平面とし、固定ブロック5の別の端部に移動体1の移
動方向に回動自在な球軸受11aが配設されている。球
軸受11aは、滑動手段に相当する。また、球軸受及び
前述した針状軸受は転がり軸受けに相当する。
【0022】次に動作を説明する。かかる構成によれ
ば、送り要素4の伸縮によりクランプ要素3の他端部は
球軸受11aの上を移動体1の移動方向に滑動する。こ
のことにより、前述と同様の効果を得ることが出来る。
なお、本実施形態では固定ブロック5の別の端部に球軸
受11aを配設したが、クランプ要素3の他端部に配設
してもよい。更に、固定ブロック5の別の端部とクラン
プ要素3の一端部を固着した場合には、クランプブロッ
ク2の別端部若しくはクランプ要素3の他端部に球軸受
を配設してもよい。この場合でも同様の効果を得ること
が出来る。
【0023】次に、本発明の第5実施形態を図7に基づ
き説明する。尚、図1と同一要素のものについては同一
符号を付して説明は省略する。図7において、クランプ
ブロック2の別端部とクランプ要素3の一端部は固着さ
れている。クランプ要素3の他端部と固定ブロック5の
別の端部(第2の端部に相当する)の接する部位には、
固定ブロック5の別の端部に移動体1の移動方向に回動
自在な針状軸受10aが配設されている。クランプ要素
3の他端部には、移動体1の移動方向に案内溝9aが四
角形状に刻設されている。針状軸受10aと案内溝9a
とは、案内溝9aが針状軸受10a上を移動体1の移動
方向に滑動自在に案内されるもので、滑動手段に相当す
る。
【0024】次に動作を説明する。かかる構成によれ
ば、送り要素4の伸縮によりクランプ要素3の他端部に
設けられた案内溝9aは針状軸受10a上を移動体1の
移動方向に滑動する。このことにより、第3実施形態と
同様の効果を得ることが出来る他、針状軸受10aによ
り案内溝9aが案内されるため第3実施形態より移動体
1の移動方向に正確に滑動出来る。また、第3実施形態
ではクランプ要素3と送り要素4及びクランプブロック
2(挟持中の場合には移動体1の一部重量も含む)の重
量は、固定ブロック5の一つの端部(第1の端部)と送
り要素4の一端部との固着された部分のみで支持してい
るが、第5実施形態では針状軸受10aが案内溝9aの
内面に接する部分でも支持することになるため、移動体
1の安定した移動を確保出来る。
【0025】なお、本実施形態では固定ブロック5の別
の端部(第2の端部)に針状軸受10aを配設し、クラ
ンプ要素3の他端部には案内溝9aを設けて構成した
が、クランプ要素3の他端部に針状軸受10aを配設
し、固定ブロック5の別の端部に案内溝9aを設けて構
成してもよい。この場合でも同様の効果を得ることが出
来る。更に、固定ブロック5の別の端部とクランプ要素
3の一端部を固着した場合には、クランプブロック2の
別端部若しくはクランプ要素3の他端部に針状軸受若し
くは案内溝を配設してもよい。この場合でも、前述と同
様の効果を得ることが出来る。なお、この場合クランプ
要素3の他端部に設けられた針状軸受(若しくは案内
溝)が、クランプブロック2に刻設された案内溝の内面
(若しくは針状軸受)と接する部分で送り要素4及びク
ランプブロック2(挟持中の場合には移動体1の一部重
量も含む)の重量を支持することになるため、移動体1
の安定した移動を確保出来る。また、摩擦係数も転がり
摩擦により小さい。以上の第5実施形態で述べた案内溝
を配設する点は、第4実施形態の球軸受にも適用出来る
(図示省略)。この場合にも第5実施形態と同様の効果
を得ることが出来る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ランプ要素の他端部とクランプブロックの別端部若しく
は固定ブロックの第2の端部の接する部位に滑動手段を
備えたので、送り要素の伸び量がそのまま移動体の送り
量になる。また、クリアランスを小さく出来るのでクラ
ンプ要素の伸び量が小さくなり圧電素子の寿命が延ば
せ、剛性も高めることが出来る。更に、圧電素子に積層
方向と直角な方向の力が働かない点でも圧電素子の寿命
が延ばせる。クランプ要素による挟持力も送り要素の伸
び量如何にかかわらず安定させることが出来る。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の構成図
【図2】 本発明の第1実施形態の別構成図
【図3】 本発明の第2実施形態の構成図
【図4】 本発明の第2実施形態の別構成図
【図5】 本発明の第3実施形態の構成図
【図6】 本発明の第4実施形態の構成図
【図7】 本発明の第5実施形態の構成図
【図8】 超精密位置決め装置の全体構成図
【図9】 超精密位置決め装置(送りユニット3個)の
簡略構成図
【図10】 超精密位置決め装置の一周期分の制御パタ
ーンを示す図
【図11】 送りユニットの静止状態における構成図
【図12】 送りユニットの送り動作時の状態を示す図
【符号の説明】
1 移動体 2 クランプブロック 3 クランプ要素 4 送り要素 5 固定ブロック 6 接面 7 案内溝 8 突設部 9 案内溝 10 針状軸受 11 球軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02N 2/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動方向に配列した複数の送り
    ユニットで移動体を挟持しては移動方向に送るという一
    連の処理を各送りユニット毎に交互に繰り返し行う超精
    密位置決め装置において、前記送りユニットは一対の固
    定ブロックと、該固定ブロックの第1の端部に一端部を
    固着し前記移動体の移動方向に圧電素子を積層した一対
    の送り要素と、該送り要素の他端部に固着し前記移動体
    を挟持する一対のクランプブロックと、該クランプブロ
    ックの別端部若しくは前記固定ブロックの第2の端部の
    何れか一方と一端部を固着し前記移動体の移動方向と垂
    直な方向に圧電素子を積層した一対のクランプ要素と、
    該クランプ要素の他端部と前記クランプブロックの別端
    部若しくは前記固定ブロックの第2の端部の接する部位
    に前記移動体の移動方向に前記クランプ要素の他端部若
    しくは前記クランプブロックの別端部を滑動自在な一対
    の滑動手段を備えて構成したことを特徴とする超精密位
    置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記滑動手段は、前記クランプブロック
    の別端部若しくは前記固定ブロックの第2の端部と前記
    クランプ要素の他端部の両端部とも接面が平面であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の超精密位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記滑動手段は、前記クランプブロック
    の別端部若しくは前記固定ブロックの第2の端部と前記
    クランプ要素の他端部の何れか一方の端部に前記移動体
    の移動方向に案内溝を刻設し、他方の端部に該案内溝に
    より案内される突設部を配設したことを特徴とする請求
    項1記載の超精密位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記滑動手段は、前記クランプブロック
    の別端部若しくは前記固定ブロックの第2の端部と前記
    クランプ要素の他端部の何れか一方の端部に転がり軸受
    けを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の超
    精密位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記クランプブロックの別端部若しくは
    前記固定ブロックの第2の端部と前記クランプ要素の他
    端部の何れか他方の端部に前記移動体の移動方向に案内
    溝を刻設し、該案内溝により前記転がり軸受けが案内さ
    れることを特徴とする請求項4記載の超精密位置決め装
    置。
JP8111095A 1996-04-09 1996-04-09 超精密位置決め装置 Expired - Fee Related JP2952812B2 (ja)

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