JP2952765B2 - 輪転機用折ユニットの折帳搬出装置 - Google Patents
輪転機用折ユニットの折帳搬出装置Info
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- Discharge By Other Means (AREA)
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、輪転機用折ユニ
ットにおけるデリバリーファンの下に設けられる折帳搬
出装置で、特にデリバリーファンから排出される折帳後
端部の折れ曲がりを防止するようにした輪転機用折ユニ
ットの折帳搬出装置に関する。
ットにおけるデリバリーファンの下に設けられる折帳搬
出装置で、特にデリバリーファンから排出される折帳後
端部の折れ曲がりを防止するようにした輪転機用折ユニ
ットの折帳搬出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】前記のような輪転機用折ユニットの折帳
搬出装置については、例えば、特許第２５４８０７９号
公報に示された「折畳装置の折帳搬出装置」が公知であ
る。また、デリバリーファンの近傍で空気を噴出させる
機構については、例えば、実開平４−９６４５７号公報
に示された「輪転機用折機の排出装置」、特開平４−８
００３６号公報に示された「印刷紙の静電密着防止方法
および装置」が、それぞれ公知である。
搬出装置については、例えば、特許第２５４８０７９号
公報に示された「折畳装置の折帳搬出装置」が公知であ
る。また、デリバリーファンの近傍で空気を噴出させる
機構については、例えば、実開平４−９６４５７号公報
に示された「輪転機用折機の排出装置」、特開平４−８
００３６号公報に示された「印刷紙の静電密着防止方法
および装置」が、それぞれ公知である。
【０００３】前記した特許第２５４８０７９号公報に示
されるものは、デリバリーファンから落下され受け渡さ
れた折帳が、コンベヤー上面に受け渡されたときの落下
の反動で折帳が跳ね上がらないように、デリバリーファ
ンの外周とコンベヤー上面との間隔調整、すなわち、落
下距離を調整してコンベヤーがデリバリーファンから必
要以上に離隔しないようにすることができるように、連
係して作動する二つのコンベヤーで構成された搬出装置
である。
されるものは、デリバリーファンから落下され受け渡さ
れた折帳が、コンベヤー上面に受け渡されたときの落下
の反動で折帳が跳ね上がらないように、デリバリーファ
ンの外周とコンベヤー上面との間隔調整、すなわち、落
下距離を調整してコンベヤーがデリバリーファンから必
要以上に離隔しないようにすることができるように、連
係して作動する二つのコンベヤーで構成された搬出装置
である。
【０００４】また、実開平４−９６４５７号公報に示さ
れるものは、デリバリーファンにおける折帳の静電気に
よって生じる不具合に対応するもので、折畳装置から折
り畳まれて出てくる折帳を、デリバリーファンで受け取
る位置において羽根の間に空気を吹き付ける空気吹出口
を有するガイドを設け、また、デリバリーファンの羽根
の裏面に空気を吹き付ける空気吹出口を有するストッパ
ーを設けている。そして、これらの吹出口から空気ある
いはイオン化した空気を吹き付けて、折帳が羽根の面に
静電気によって付着する力に抗して折帳を所望の位置に
移動させ、または折帳が羽根の面に静電気によって付着
するのを防ぐとともに、折帳を所望の位置に移動させよ
うとする構成である。
れるものは、デリバリーファンにおける折帳の静電気に
よって生じる不具合に対応するもので、折畳装置から折
り畳まれて出てくる折帳を、デリバリーファンで受け取
る位置において羽根の間に空気を吹き付ける空気吹出口
を有するガイドを設け、また、デリバリーファンの羽根
の裏面に空気を吹き付ける空気吹出口を有するストッパ
ーを設けている。そして、これらの吹出口から空気ある
いはイオン化した空気を吹き付けて、折帳が羽根の面に
静電気によって付着する力に抗して折帳を所望の位置に
移動させ、または折帳が羽根の面に静電気によって付着
するのを防ぐとともに、折帳を所望の位置に移動させよ
うとする構成である。
【０００５】さらに、特開平４−８００３６号公報に示
されるものは、折帳相互の重ね合わせ面に微粉末パウダ
ーからなる滑動剤をデリバリーファンに対面して配置さ
れたノズルから噴射散布し、折帳相互の静電密着を防止
する構成となっている。
されるものは、折帳相互の重ね合わせ面に微粉末パウダ
ーからなる滑動剤をデリバリーファンに対面して配置さ
れたノズルから噴射散布し、折帳相互の静電密着を防止
する構成となっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、常時、高速
運転される輪転機、例えば、常用印刷速度が毎時１３万
部以上の輪転機では、常用印刷速度で印刷すると、例え
ば図４及び図５に示す（これら図示では、デリバリーフ
ァン及びコンベヤーは省略してあるが、両者は図１に示
すものと同様である）ように、折帳７４ｂ、あるいは７
４ｔはデリバリーファンからコンベヤー上に落下したと
きに、折帳７４ｂ、あるいは７４ｔの後端部が全て切り
離された、所謂ペラ状の後端部３６，３６が、コンベヤ
ー上に叩き付けられ、その衝撃の反動によって生じる跳
ね上がりが顕著となって、跳ね上がった後端部の上に後
続の折帳７３ｂ、あるいは７３ｔの袋状である先端部３
７，３７が覆いかぶさって押さえ込み、折れ曲がり部３
３ｂあるいは３３ｔを発生させる。
運転される輪転機、例えば、常用印刷速度が毎時１３万
部以上の輪転機では、常用印刷速度で印刷すると、例え
ば図４及び図５に示す（これら図示では、デリバリーフ
ァン及びコンベヤーは省略してあるが、両者は図１に示
すものと同様である）ように、折帳７４ｂ、あるいは７
４ｔはデリバリーファンからコンベヤー上に落下したと
きに、折帳７４ｂ、あるいは７４ｔの後端部が全て切り
離された、所謂ペラ状の後端部３６，３６が、コンベヤ
ー上に叩き付けられ、その衝撃の反動によって生じる跳
ね上がりが顕著となって、跳ね上がった後端部の上に後
続の折帳７３ｂ、あるいは７３ｔの袋状である先端部３
７，３７が覆いかぶさって押さえ込み、折れ曲がり部３
３ｂあるいは３３ｔを発生させる。
【０００７】すなわち、図４に示すように、例えば折帳
７４ｂの一方の側端が袋状の側端部３４ｂをなし、且
つ、他の側端が切り離されてペラ状の側端部３５をなし
ている折帳（以後、「ブロードシート」とも呼ぶ）７４
ｂでは、デリバリーファンからコンベヤー上に後端部３
６が衝撃的に落下するので、所謂腰のないペラ状の側端
部３５が三角状に跳ね上がり、その跳ね上がり上に後続
のブロードシート７３ｂが覆い重なって、三角状の折れ
曲がり部３３ｂを作る。
７４ｂの一方の側端が袋状の側端部３４ｂをなし、且
つ、他の側端が切り離されてペラ状の側端部３５をなし
ている折帳（以後、「ブロードシート」とも呼ぶ）７４
ｂでは、デリバリーファンからコンベヤー上に後端部３
６が衝撃的に落下するので、所謂腰のないペラ状の側端
部３５が三角状に跳ね上がり、その跳ね上がり上に後続
のブロードシート７３ｂが覆い重なって、三角状の折れ
曲がり部３３ｂを作る。
【０００８】また、図５に示すように、例えば折帳７４
ｔの両側端が切り離されてペラ状の側端部３４ｔ及び３
５をなし先端のみが袋状である折帳（以後、「タブロイ
ドシート」とも呼ぶ）７４ｔでは、デリバリーファンか
らコンベヤー上にタブロイドシート７４ｔの全体的に腰
のない後端部３６が衝撃的に落下するので、後端部３６
が全体的に跳ね上がり、その跳ね上がりの上に後続のタ
ブロイドシート７３ｔが覆い重なって、平行状の折れ曲
がり部３３ｔを作る。
ｔの両側端が切り離されてペラ状の側端部３４ｔ及び３
５をなし先端のみが袋状である折帳（以後、「タブロイ
ドシート」とも呼ぶ）７４ｔでは、デリバリーファンか
らコンベヤー上にタブロイドシート７４ｔの全体的に腰
のない後端部３６が衝撃的に落下するので、後端部３６
が全体的に跳ね上がり、その跳ね上がりの上に後続のタ
ブロイドシート７３ｔが覆い重なって、平行状の折れ曲
がり部３３ｔを作る。
【０００９】そして、これらの三角状の折れ曲がり部３
３ｂや平行状の折れ曲がり部３３ｔは、輪転機の前記常
用印刷速度が高くなればなるほど顕著となり、また、折
帳のページ数が多くなればなるほど顕著となり、これら
の発生は、下流工程の装置の作動を阻害するとともに、
折帳の商品価値をそこね、且つ、輪転機の高速度印刷を
妨げていた。
３ｂや平行状の折れ曲がり部３３ｔは、輪転機の前記常
用印刷速度が高くなればなるほど顕著となり、また、折
帳のページ数が多くなればなるほど顕著となり、これら
の発生は、下流工程の装置の作動を阻害するとともに、
折帳の商品価値をそこね、且つ、輪転機の高速度印刷を
妨げていた。
【００１０】これに対し、特許第２５４８０７９号公報
に示されるものは、デリバリーファンからコンベヤーの
上面に折帳が落下したときの反動で、折帳が跳ね上がら
ないような適宜な落下距離に調整するために、連係して
作動する二つのコンベヤーからなる搬出装置を適宜な位
置に変位させて、折帳後端部の跳ね上がりを防止しよう
としている。
に示されるものは、デリバリーファンからコンベヤーの
上面に折帳が落下したときの反動で、折帳が跳ね上がら
ないような適宜な落下距離に調整するために、連係して
作動する二つのコンベヤーからなる搬出装置を適宜な位
置に変位させて、折帳後端部の跳ね上がりを防止しよう
としている。
【００１１】しかし、前記落下距離は、折帳のページ数
が変わる度に調整されなければならず、さらに、印刷中
に印刷速度に合った距離に調整されることがしばしば必
要であって、折れ曲がりのない折帳を常に維持すること
は、作業者に操作の習熟を求められるとともに、操作そ
のものが大変負担となっていた。また、この搬出装置は
多数の部品から構成された複雑な構造をなして高価であ
り、併せてメンテナンスに手間が掛かるという問題を抱
えていた。
が変わる度に調整されなければならず、さらに、印刷中
に印刷速度に合った距離に調整されることがしばしば必
要であって、折れ曲がりのない折帳を常に維持すること
は、作業者に操作の習熟を求められるとともに、操作そ
のものが大変負担となっていた。また、この搬出装置は
多数の部品から構成された複雑な構造をなして高価であ
り、併せてメンテナンスに手間が掛かるという問題を抱
えていた。
【００１２】また、実開平４−９６４５７号公報に示さ
れるものは、折帳をデリバリーファンに導くガイドに、
空気吹出口が設けられ、且つ、デリバリーファンからコ
ンベヤー上に折帳を押し出すストッパーに空気吹出口が
設けられていて、空気あるいはイオン化した空気を吹き
出し、折帳を静電気による付着力に抗して所望の位置に
移動させ、または折帳から静電気を除去して静電気によ
る付着力を消去するとともに折帳を所望の位置に移動さ
せるには有効であるが、前記折帳の折れ曲がりを防止し
得るものではなかった。
れるものは、折帳をデリバリーファンに導くガイドに、
空気吹出口が設けられ、且つ、デリバリーファンからコ
ンベヤー上に折帳を押し出すストッパーに空気吹出口が
設けられていて、空気あるいはイオン化した空気を吹き
出し、折帳を静電気による付着力に抗して所望の位置に
移動させ、または折帳から静電気を除去して静電気によ
る付着力を消去するとともに折帳を所望の位置に移動さ
せるには有効であるが、前記折帳の折れ曲がりを防止し
得るものではなかった。
【００１３】さらにまた、特開平４−８００３６号公報
に示されるものは、デリバリーファンに対向した微粉末
パウダーを吹き出すノズルが設けられ、折帳相互の重ね
合わせ面に微粉末パウダーを噴射散布し、折帳相互の静
電密着を防止するには有効であるが、前記折帳の折れ曲
がりを防止し得るものではなかった。
に示されるものは、デリバリーファンに対向した微粉末
パウダーを吹き出すノズルが設けられ、折帳相互の重ね
合わせ面に微粉末パウダーを噴射散布し、折帳相互の静
電密着を防止するには有効であるが、前記折帳の折れ曲
がりを防止し得るものではなかった。
【００１４】加えて、噴射散布されたパウダーの大部分
は周囲に散乱して蓄積したりするので、頻繁に清掃する
必要があるとともに、浮遊したパウダーは作業環境を悪
化させていた。また、パウダーは、狭い部分に入り込ん
で機械部品の油脂分を吸着し、機械寿命を低下させる原
因ともなっていた。さらに、折帳に付着したパウダーは
下流工程の装置を汚染するとともに、印刷紙面にざらつ
き感を与えることがある、などの問題を抱えていた。
は周囲に散乱して蓄積したりするので、頻繁に清掃する
必要があるとともに、浮遊したパウダーは作業環境を悪
化させていた。また、パウダーは、狭い部分に入り込ん
で機械部品の油脂分を吸着し、機械寿命を低下させる原
因ともなっていた。さらに、折帳に付着したパウダーは
下流工程の装置を汚染するとともに、印刷紙面にざらつ
き感を与えることがある、などの問題を抱えていた。
【００１５】この発明は、これらの課題を一挙に解決し
ようとするもので、デリバリーファンからコンベヤー上
に受け渡されたときの落下の反動によって生じる折帳の
後端部の跳ね上がりを防止することによって、折帳後端
部の折れ曲がりや乱れを解消し、さらに、デリバリーフ
ァンからのコンベヤー上面までの折帳の落下距離を、ペ
ージ数や印刷速度に合わせて調節する作業をなくすとと
もに作業者の習熟を必要とせず、且つ、簡素な構成で安
価な、そして、故障が殆どなく、しかもメンテナンスが
容易な輪転機用折ユニットの折帳搬出装置を提供するこ
とを目的とするものである。
ようとするもので、デリバリーファンからコンベヤー上
に受け渡されたときの落下の反動によって生じる折帳の
後端部の跳ね上がりを防止することによって、折帳後端
部の折れ曲がりや乱れを解消し、さらに、デリバリーフ
ァンからのコンベヤー上面までの折帳の落下距離を、ペ
ージ数や印刷速度に合わせて調節する作業をなくすとと
もに作業者の習熟を必要とせず、且つ、簡素な構成で安
価な、そして、故障が殆どなく、しかもメンテナンスが
容易な輪転機用折ユニットの折帳搬出装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る輪転機用折りユニットの折帳搬出装
置は、折畳装置で切断され折り畳まれた折帳を、回転す
るデリバリーファンを用いて、順次その下方で作動する
コンベヤー上の所定位置に落下させて受け渡し、折帳を
コンベヤー上に適宜なピッチでずれ重ねた状態で搬出す
る輪転機用折ユニットにおいて、コンベヤー上方に開口
し、所定位置に落下した折帳の少なくとも後端近傍部分
に向けて折帳の先行側から圧縮空気を噴射するように設
けた空気噴射手段を少なくとも一つ設け、デリバリーフ
ァンの回転につれて下降するとともにデリバリーファン
からコンベヤー上に落下され受け渡される折帳の後端
を、自由に動かないように圧縮空気で押さえるようにし
た構成になっている。
に、この発明に係る輪転機用折りユニットの折帳搬出装
置は、折畳装置で切断され折り畳まれた折帳を、回転す
るデリバリーファンを用いて、順次その下方で作動する
コンベヤー上の所定位置に落下させて受け渡し、折帳を
コンベヤー上に適宜なピッチでずれ重ねた状態で搬出す
る輪転機用折ユニットにおいて、コンベヤー上方に開口
し、所定位置に落下した折帳の少なくとも後端近傍部分
に向けて折帳の先行側から圧縮空気を噴射するように設
けた空気噴射手段を少なくとも一つ設け、デリバリーフ
ァンの回転につれて下降するとともにデリバリーファン
からコンベヤー上に落下され受け渡される折帳の後端
を、自由に動かないように圧縮空気で押さえるようにし
た構成になっている。
【００１７】また、折畳装置で切断され折り畳まれた折
帳を、回転するデリバリーファンを用いて、順次その下
方で作動するコンベヤー上の所定位置に落下させて受け
渡し、折帳をコンベヤー上に適宜なピッチでずれ重ねた
状態で搬出する輪転機用折ユニットにおいて、デリバリ
ーファンが折畳装置側からコンベヤー側に向かって回転
する回転領域の近傍にこの領域の外周に概略沿うととも
にコンベヤーの上面に至らせて設けた折帳後端ガイド
と、コンベヤー上方に開口し、所定位置に落下した折帳
の少なくとも後端近傍部分に向けて折帳の先行側から圧
縮空気を噴出するように設けた少なくとも一つの空気噴
射手段と、を設け、デリバリーファンの回転に連れて下
降するとともにデリバリーファンからコンベヤー上に落
下され受け渡される折帳の後端を、自由に動かないよう
に折帳後端ガイドで規制するとともに、圧縮空気で押さ
えるようにした構成になっている。
帳を、回転するデリバリーファンを用いて、順次その下
方で作動するコンベヤー上の所定位置に落下させて受け
渡し、折帳をコンベヤー上に適宜なピッチでずれ重ねた
状態で搬出する輪転機用折ユニットにおいて、デリバリ
ーファンが折畳装置側からコンベヤー側に向かって回転
する回転領域の近傍にこの領域の外周に概略沿うととも
にコンベヤーの上面に至らせて設けた折帳後端ガイド
と、コンベヤー上方に開口し、所定位置に落下した折帳
の少なくとも後端近傍部分に向けて折帳の先行側から圧
縮空気を噴出するように設けた少なくとも一つの空気噴
射手段と、を設け、デリバリーファンの回転に連れて下
降するとともにデリバリーファンからコンベヤー上に落
下され受け渡される折帳の後端を、自由に動かないよう
に折帳後端ガイドで規制するとともに、圧縮空気で押さ
えるようにした構成になっている。
【００１８】また、前記構成において、デリバリーファ
ンの回転に連れて下降するとともにデリバリーファンか
らコンベヤー上に落下され受け渡される折帳の側端に接
近してこの側端を規制する折帳側端ガイドを設け、この
折帳側端ガイドに空気噴射手段を設けた構成になってい
る。
ンの回転に連れて下降するとともにデリバリーファンか
らコンベヤー上に落下され受け渡される折帳の側端に接
近してこの側端を規制する折帳側端ガイドを設け、この
折帳側端ガイドに空気噴射手段を設けた構成になってい
る。
【００１９】さらに、前記折帳後端ガイドを、折帳後端
のガイド方向に分割し、その一部をデリバリーファンの
回転領域に対して離隔方向に移動可能にして設けた構成
にした。
のガイド方向に分割し、その一部をデリバリーファンの
回転領域に対して離隔方向に移動可能にして設けた構成
にした。
【００２０】
【作 用】折帳装置で切断され折り畳まれた折帳は、
デリバリーファンの回転に従ってコンベヤー上にずれ重
ねられた状態で搬出される。このときのコンベヤー上に
落下した各折帳の後端部が圧縮空気で押さえられて、こ
の部分の折れ曲がりが防止される。
デリバリーファンの回転に従ってコンベヤー上にずれ重
ねられた状態で搬出される。このときのコンベヤー上に
落下した各折帳の後端部が圧縮空気で押さえられて、こ
の部分の折れ曲がりが防止される。
【００２１】また、デリバリーファンの回転に従ってコ
ンベヤー上に落下される各折帳は、これの後端部が折帳
後端ガイドにてコンベヤー上に至るまでガイドされ、ま
た両側端部が折帳側端ガイドにてガイドされるので、折
帳後端部がコンベヤー上に落下したときの衝撃がやわら
げられ、反動による後端部の跳ね上がりが小さくなり、
または殆どなくなる。さらに、折帳側端ガイドに空気噴
射手段を設けることにより、最も跳ね上がりやすい折帳
後端の角部に向けて圧縮空気が確実に噴射され、この部
分の折れ曲がりが確実に防止される。そして折帳の紙詰
まりが生じたときには、折帳後端ガイドの一部を移動し
て、これを取り除く。
ンベヤー上に落下される各折帳は、これの後端部が折帳
後端ガイドにてコンベヤー上に至るまでガイドされ、ま
た両側端部が折帳側端ガイドにてガイドされるので、折
帳後端部がコンベヤー上に落下したときの衝撃がやわら
げられ、反動による後端部の跳ね上がりが小さくなり、
または殆どなくなる。さらに、折帳側端ガイドに空気噴
射手段を設けることにより、最も跳ね上がりやすい折帳
後端の角部に向けて圧縮空気が確実に噴射され、この部
分の折れ曲がりが確実に防止される。そして折帳の紙詰
まりが生じたときには、折帳後端ガイドの一部を移動し
て、これを取り除く。
【００２２】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態の構成及び
作用を、輪転機用折ユニットの折帳搬出装置の一実施例
の形態を示す図面を参照して以下詳述する。
作用を、輪転機用折ユニットの折帳搬出装置の一実施例
の形態を示す図面を参照して以下詳述する。
【００２３】図１は、この発明の実施の一形態における
輪転機用折ユニットの折帳搬出装置の側面図、図２は、
図１に示す折畳装置１、及び折帳導入ガイド８を省略し
て示したこの発明の実施の一形態における輪転機用折ユ
ニットの折帳搬出装置の平面図、図３は、図２にした状
態での輪転機用折ユニットの折帳搬出装置の斜視図、図
４は、折帳の三角状の折れ曲がりの説明図、図５は、折
帳の平行状の折れ曲がりの説明図である。
輪転機用折ユニットの折帳搬出装置の側面図、図２は、
図１に示す折畳装置１、及び折帳導入ガイド８を省略し
て示したこの発明の実施の一形態における輪転機用折ユ
ニットの折帳搬出装置の平面図、図３は、図２にした状
態での輪転機用折ユニットの折帳搬出装置の斜視図、図
４は、折帳の三角状の折れ曲がりの説明図、図５は、折
帳の平行状の折れ曲がりの説明図である。
【００２４】図１において、折畳装置１は、印刷紙Ｗを
切断し、折り畳むための一対の折胴２、及び鋸胴３と、
その下方に近接して設けられ、折胴２、及び鋸胴３で切
断し折り畳まれた折帳７１を加圧する一対の加圧ローラ
ー４，４などで構成されている。
切断し、折り畳むための一対の折胴２、及び鋸胴３と、
その下方に近接して設けられ、折胴２、及び鋸胴３で切
断し折り畳まれた折帳７１を加圧する一対の加圧ローラ
ー４，４などで構成されている。
【００２５】折帳搬出装置５の構成は、この発明の実施
の一形態において、前記加圧ローラー４，４の下方に、
図示しない駆動手段によって図において反時計回りに回
転駆動される軸３２に固定されたデリバリーファン６
と、このデリバリーファン６に加圧ローラー４，４から
排出落下してくる折帳７１を導く折帳導入ガイド８と、
デリバリーファン６を構成する羽根３８の先端の回転領
域から適宜の距離だけ離隔し、且つ、前記加圧ローラー
４，４の下側からコンベヤー１０の上面まで延長するよ
うな形状にした折帳後端ガイド９，９などで構成されて
いる。
の一形態において、前記加圧ローラー４，４の下方に、
図示しない駆動手段によって図において反時計回りに回
転駆動される軸３２に固定されたデリバリーファン６
と、このデリバリーファン６に加圧ローラー４，４から
排出落下してくる折帳７１を導く折帳導入ガイド８と、
デリバリーファン６を構成する羽根３８の先端の回転領
域から適宜の距離だけ離隔し、且つ、前記加圧ローラー
４，４の下側からコンベヤー１０の上面まで延長するよ
うな形状にした折帳後端ガイド９，９などで構成されて
いる。
【００２６】そして前記折帳後端ガイド９は、加圧ロー
ラー４，４との対向部からコンベヤー１０の上面に至る
形状に一体構成にしてもよいが、この発明の実施の形態
では、紙詰まりトラブルなどの対策として、加圧ローラ
ー４，４との対向端からコンベヤー１０との近接端まで
の落下方向ガイド部材９ａ，９ａと、これに連らなる付
加ガイド部材９ｂ，９ｂとに分割した構成となってい
る。そして落下方向ガイド部材９ａ，９ａは図１におい
て左右方向に動き得るようになっていて、折帳後端をガ
イドするガイド位置と、デリバリーファン６の羽根３８
の先端から大きく離隔した紙詰まりを処理するための位
置との間で移動し、デリバリーファン６の羽根３８の先
端との間の距離が変えられるようになっている。また付
加ガイド部材９ｂ，９ｂはコンベヤー１０の端部から内
側に延長した形状になっており、後述する受け板１２に
取り付けられている。
ラー４，４との対向部からコンベヤー１０の上面に至る
形状に一体構成にしてもよいが、この発明の実施の形態
では、紙詰まりトラブルなどの対策として、加圧ローラ
ー４，４との対向端からコンベヤー１０との近接端まで
の落下方向ガイド部材９ａ，９ａと、これに連らなる付
加ガイド部材９ｂ，９ｂとに分割した構成となってい
る。そして落下方向ガイド部材９ａ，９ａは図１におい
て左右方向に動き得るようになっていて、折帳後端をガ
イドするガイド位置と、デリバリーファン６の羽根３８
の先端から大きく離隔した紙詰まりを処理するための位
置との間で移動し、デリバリーファン６の羽根３８の先
端との間の距離が変えられるようになっている。また付
加ガイド部材９ｂ，９ｂはコンベヤー１０の端部から内
側に延長した形状になっており、後述する受け板１２に
取り付けられている。
【００２７】前記デリバリーファン６の軸方向両側に
は、折帳７２の側端を規制しながら導入していく一対の
折帳側端ガイド１３，１３が設けられ、且つ、前記デリ
バリーファン６の下方の適宜な位置に、折帳列７を機外
に搬出させるための前記コンベヤー１０が設けられ、ま
た、前記デリバリーファン６の回転によって上流から運
ばれてくる折帳７３を堰止め、前記コンベヤー１０に受
け渡すための折帳前端ガイド１４が設けられている。前
記コンベヤー１０の上面は、前記デリバリーファン６の
回転領域の下面に対し適宜な距離に設定されて設けら
れ、その後無調節のままで使用される。
は、折帳７２の側端を規制しながら導入していく一対の
折帳側端ガイド１３，１３が設けられ、且つ、前記デリ
バリーファン６の下方の適宜な位置に、折帳列７を機外
に搬出させるための前記コンベヤー１０が設けられ、ま
た、前記デリバリーファン６の回転によって上流から運
ばれてくる折帳７３を堰止め、前記コンベヤー１０に受
け渡すための折帳前端ガイド１４が設けられている。前
記コンベヤー１０の上面は、前記デリバリーファン６の
回転領域の下面に対し適宜な距離に設定されて設けら
れ、その後無調節のままで使用される。
【００２８】空気噴射手段４０，４０は、前記折帳側端
ガイド１３，１３に取り付けた配管ブロック１５，１
５、その一端に取り付けられたノズル１７，１７、配管
ブロック１５，１５の他端に圧縮空気を送るパイプ１
６，１６を介して接続されるとともに、図示しない圧縮
空気源に接続された圧縮空気噴射用電磁弁３９，３９
（一方の圧縮空気噴射用電磁弁３９は図示せず）とから
構成されている。そして、ノズル１７，１７は、デリバ
リーファン６の軸３２の下方に開口し、折帳７３の先行
側から後端部３６の近傍に向けて、適宜な強さの圧縮空
気を噴射できるように設けられている。
ガイド１３，１３に取り付けた配管ブロック１５，１
５、その一端に取り付けられたノズル１７，１７、配管
ブロック１５，１５の他端に圧縮空気を送るパイプ１
６，１６を介して接続されるとともに、図示しない圧縮
空気源に接続された圧縮空気噴射用電磁弁３９，３９
（一方の圧縮空気噴射用電磁弁３９は図示せず）とから
構成されている。そして、ノズル１７，１７は、デリバ
リーファン６の軸３２の下方に開口し、折帳７３の先行
側から後端部３６の近傍に向けて、適宜な強さの圧縮空
気を噴射できるように設けられている。
【００２９】前記コンベヤー１０の下流側のローラー１
８は、図示しない支持部材によって折ユニットのフレー
ム２０，２０に回転可能に取り付けられている。他方、
前記折帳後端ガイド９の下方に位置して設けられた上流
側のローラー１９は、フレーム２０，２０に固定された
ブラケット２１ａ，２１ａに支持されたステー２１（図
２参照）、このステー２１に取り付けられたコンベヤー
フレーム２２、及びコンベヤーフレーム２２に組み込ま
れた軸２３を介して回転可能に組み付けられている。こ
れらのローラー１８，１９には複数本の無端ベルト２
４，２４…が巻き掛けられ、その無端ベルト２４，２４
…の裏面に近接してベルトのたわみを支える前記受け板
１２が前記コンベヤーフレーム２２に固定され、また、
ベルト受け部材２５，２５が前記ステー２１に取り付け
られている。
８は、図示しない支持部材によって折ユニットのフレー
ム２０，２０に回転可能に取り付けられている。他方、
前記折帳後端ガイド９の下方に位置して設けられた上流
側のローラー１９は、フレーム２０，２０に固定された
ブラケット２１ａ，２１ａに支持されたステー２１（図
２参照）、このステー２１に取り付けられたコンベヤー
フレーム２２、及びコンベヤーフレーム２２に組み込ま
れた軸２３を介して回転可能に組み付けられている。こ
れらのローラー１８，１９には複数本の無端ベルト２
４，２４…が巻き掛けられ、その無端ベルト２４，２４
…の裏面に近接してベルトのたわみを支える前記受け板
１２が前記コンベヤーフレーム２２に固定され、また、
ベルト受け部材２５，２５が前記ステー２１に取り付け
られている。
【００３０】前記無端ベルト２４，２４…は、図示しな
い駆動手段により駆動される前記コンベヤー１０のロー
ラー１８によって、図１において時計回りに回転駆動さ
れる。この無端ベルト２４，２４…のベルト周面速度
は、前記デリバリーファン６の角速度と適宜な関係に設
定され、折帳列７の重なりピッチが保たれるようになっ
ている。
い駆動手段により駆動される前記コンベヤー１０のロー
ラー１８によって、図１において時計回りに回転駆動さ
れる。この無端ベルト２４，２４…のベルト周面速度
は、前記デリバリーファン６の角速度と適宜な関係に設
定され、折帳列７の重なりピッチが保たれるようになっ
ている。
【００３１】図２では、前記一対の折帳側端ガイド１
３，１３はフレーム２０，２０に固定された案内軸２
６，２６…に挿入された案内部材２７，２７…に支持さ
れて、その軸方向に移動可能に支持されている。そし
て、フレーム２０，２０にそれぞれ固定されたブラケッ
ト２８，２８に取り付けられた流体圧シリンダー２９，
２９の伸縮ロッド３０，３０の先端が、連結部材３１，
３１を介して折帳側端ガイド１３，１３に接続され、対
面して設置されている一対の前記折帳側端ガイド１３，
１３を、その対面する方向に遠近方向に移動させ得るよ
うに構成されている。
３，１３はフレーム２０，２０に固定された案内軸２
６，２６…に挿入された案内部材２７，２７…に支持さ
れて、その軸方向に移動可能に支持されている。そし
て、フレーム２０，２０にそれぞれ固定されたブラケッ
ト２８，２８に取り付けられた流体圧シリンダー２９，
２９の伸縮ロッド３０，３０の先端が、連結部材３１，
３１を介して折帳側端ガイド１３，１３に接続され、対
面して設置されている一対の前記折帳側端ガイド１３，
１３を、その対面する方向に遠近方向に移動させ得るよ
うに構成されている。
【００３２】次に、図３を用いながら、図１及び図２を
参照して、その作用を説明する。輪転機（例えば、新聞
用輪転機）の印刷ユニット（図示せず）から供給される
連続した印刷紙Ｗは、折畳装置１で切断され折り畳まれ
て前記折帳７１となり、順次デリバリーファン６に受け
渡される。デリバリーファン６に受け渡された前記折帳
７２は、図１において反時計回りに回転するデリバリー
ファン６によって、下方へ運ばれていく。デリバリーフ
ァン６は、引き続き回転を続けるので、遂に前記折帳７
３の先端部３７は、前記折帳前端ガイド１４に堰止めら
れ、前記コンベヤー１０上に次々と落下する。この落下
した折帳７４はコンベヤー１０上で適宜なピッチに重な
り、前記折帳列７となって機外へ搬出される。このと
き、折帳７２の後端は折帳後端ガイド９，９を構成する
落下方向ガイド部材９ａ，９ａと付加ガイド部材９ｂ，
９ｂにてガイドされる。したがって、折帳の後端部３６
がコンベヤー１０上に落下したときの衝撃が小さく、そ
の反動による後端部３６の跳ね上がりは小さく押えら
れ、または殆どなくなる。
参照して、その作用を説明する。輪転機（例えば、新聞
用輪転機）の印刷ユニット（図示せず）から供給される
連続した印刷紙Ｗは、折畳装置１で切断され折り畳まれ
て前記折帳７１となり、順次デリバリーファン６に受け
渡される。デリバリーファン６に受け渡された前記折帳
７２は、図１において反時計回りに回転するデリバリー
ファン６によって、下方へ運ばれていく。デリバリーフ
ァン６は、引き続き回転を続けるので、遂に前記折帳７
３の先端部３７は、前記折帳前端ガイド１４に堰止めら
れ、前記コンベヤー１０上に次々と落下する。この落下
した折帳７４はコンベヤー１０上で適宜なピッチに重な
り、前記折帳列７となって機外へ搬出される。このと
き、折帳７２の後端は折帳後端ガイド９，９を構成する
落下方向ガイド部材９ａ，９ａと付加ガイド部材９ｂ，
９ｂにてガイドされる。したがって、折帳の後端部３６
がコンベヤー１０上に落下したときの衝撃が小さく、そ
の反動による後端部３６の跳ね上がりは小さく押えら
れ、または殆どなくなる。
【００３３】輪転機が、始動後予め定めた印刷速度、例
えば毎時３万部の印刷速度に達すると、図示しない流体
圧シリンダー用電磁弁を作動（ＯＮ）させ、前記流体圧
シリンダー２９，２９の伸縮ロッド３０，３０が伸長す
る。すると、前記案内軸２６，２６…に移動可能に挿入
された前記案内部材２７，２７…に支持されて対面する
前記一対の折帳側端ガイド１３，１３が、互いに近寄る
方向に前進移動させられて、折帳の幅に対し適宜な位置
に設定される。また、図示しない前記流体圧シリンダー
用電磁弁の作動に合わせて、空気噴射手段４０，４０を
構成する前記圧縮空気噴射用電磁弁３９を作動（ＯＮ）
させ、前記ノズル１７，１７から適宜な強さの圧縮空気
が折帳７３の後端部３６の近傍に向けて連続的に噴射さ
れる。折帳７３の後端部３６の跳ね上がりは、この噴射
による適宜な強さの空気流によって押さえられ、あるい
は、わずかに跳ね上がったとしても速やかに元に戻され
る。従って、後続の折帳がこの上に落下しても、折帳７
３の後端に折れ曲がりが生じない。
えば毎時３万部の印刷速度に達すると、図示しない流体
圧シリンダー用電磁弁を作動（ＯＮ）させ、前記流体圧
シリンダー２９，２９の伸縮ロッド３０，３０が伸長す
る。すると、前記案内軸２６，２６…に移動可能に挿入
された前記案内部材２７，２７…に支持されて対面する
前記一対の折帳側端ガイド１３，１３が、互いに近寄る
方向に前進移動させられて、折帳の幅に対し適宜な位置
に設定される。また、図示しない前記流体圧シリンダー
用電磁弁の作動に合わせて、空気噴射手段４０，４０を
構成する前記圧縮空気噴射用電磁弁３９を作動（ＯＮ）
させ、前記ノズル１７，１７から適宜な強さの圧縮空気
が折帳７３の後端部３６の近傍に向けて連続的に噴射さ
れる。折帳７３の後端部３６の跳ね上がりは、この噴射
による適宜な強さの空気流によって押さえられ、あるい
は、わずかに跳ね上がったとしても速やかに元に戻され
る。従って、後続の折帳がこの上に落下しても、折帳７
３の後端に折れ曲がりが生じない。
【００３４】すなわち、空気噴射手段４０，４０による
圧縮空気の噴射によって、デリバリーファン６からコン
ベヤー１０の上面に落下する折帳の跳ね上がりが押さえ
られ、あるいは、わずかに跳ね上がったとしても速やか
に元に戻されるので、コンベヤー１０を上下に移動して
折帳の落下距離を調節することなしに、いかなるページ
数においても、また、いかなる印刷速度においても、デ
リバリーファン６からコンベヤー１０へ落下した折帳７
４の後端部３６の跳ね上がりによる折れ曲がりや乱れを
防止することが可能である。
圧縮空気の噴射によって、デリバリーファン６からコン
ベヤー１０の上面に落下する折帳の跳ね上がりが押さえ
られ、あるいは、わずかに跳ね上がったとしても速やか
に元に戻されるので、コンベヤー１０を上下に移動して
折帳の落下距離を調節することなしに、いかなるページ
数においても、また、いかなる印刷速度においても、デ
リバリーファン６からコンベヤー１０へ落下した折帳７
４の後端部３６の跳ね上がりによる折れ曲がりや乱れを
防止することが可能である。
【００３５】また、印刷停止に向かって輪転機の印刷速
度が下降し、前記の予め定めた印刷速度に達すると、前
記各電磁弁の作動が切れ（ＯＦＦ）、前記流体圧シリン
ダー２９，２９の伸縮ロッド３０，３０が縮退して、一
対の前記折帳側端ガイド１３，１３が互いに離れるよう
に後退移動するとともに、空気噴射手段４０，４０のノ
ズル１７，１７の空気噴射が停止される。
度が下降し、前記の予め定めた印刷速度に達すると、前
記各電磁弁の作動が切れ（ＯＦＦ）、前記流体圧シリン
ダー２９，２９の伸縮ロッド３０，３０が縮退して、一
対の前記折帳側端ガイド１３，１３が互いに離れるよう
に後退移動するとともに、空気噴射手段４０，４０のノ
ズル１７，１７の空気噴射が停止される。
【００３６】また前記作用中に、折帳搬出装置５におい
て折帳の紙詰まりが生じた場合には、折帳後端ガイド９
の落下方向ガイド部材９ａをデリバリーファン６から離
隔する方向に移動して紙詰まりした折帳を取り除く。
て折帳の紙詰まりが生じた場合には、折帳後端ガイド９
の落下方向ガイド部材９ａをデリバリーファン６から離
隔する方向に移動して紙詰まりした折帳を取り除く。
【００３７】以上説明した実施の形態では、ノズル１７
を一対設けているが、前記ブロードシード７４ｂの場合
には、空気噴射手段４０，４０の一対のノズル１７，１
７のうち、三角部の跳ね上がりに対応する側の、少なく
とも片側一つのノズル１７を作動させ、また、前記タブ
ロイドシート７４ｔの場合には、空気噴射手段４０，４
０の一対のノズル１７，１７を共に作動させることによ
って、十分な作用効果を発揮させることができるもので
ある。
を一対設けているが、前記ブロードシード７４ｂの場合
には、空気噴射手段４０，４０の一対のノズル１７，１
７のうち、三角部の跳ね上がりに対応する側の、少なく
とも片側一つのノズル１７を作動させ、また、前記タブ
ロイドシート７４ｔの場合には、空気噴射手段４０，４
０の一対のノズル１７，１７を共に作動させることによ
って、十分な作用効果を発揮させることができるもので
ある。
【００３８】したがって、ブロードシード７４ｂのみを
折り畳む輪転機用折ユニットでは、三角部の跳ね上がり
に対応するノズル１７を一つだけ、すなわち空気噴射手
段４０を一つだけ設けた構成にしてもよく、また、折帳
の状態によっては、ノズル１７を三つ以上、すなわち空
気噴射手段４０を三つ以上設けた構成にしてもよい。さ
らに、図示の実施の形態では、複数設けられたノズル１
７のそれぞれに対応して、前記圧縮空気噴射用電磁弁３
９を設け、それら複数の圧縮空気噴射用電磁弁３９を個
々に作動させることによって、折帳の種類（ブロードシ
ートやタブロイドシートなど）に合わせて圧縮空気の噴
射状態を変更するようにしているが、折帳の種類に合わ
せて圧縮空気の噴射状態を変更しないときは、複数のノ
ズルに対応させて圧縮空気噴射用電磁弁を一つだけ設け
た構成の空気噴射手段（図示せず）とし、複数のノズル
から常に一斉に圧縮空気を噴射するようにしてもよい。
折り畳む輪転機用折ユニットでは、三角部の跳ね上がり
に対応するノズル１７を一つだけ、すなわち空気噴射手
段４０を一つだけ設けた構成にしてもよく、また、折帳
の状態によっては、ノズル１７を三つ以上、すなわち空
気噴射手段４０を三つ以上設けた構成にしてもよい。さ
らに、図示の実施の形態では、複数設けられたノズル１
７のそれぞれに対応して、前記圧縮空気噴射用電磁弁３
９を設け、それら複数の圧縮空気噴射用電磁弁３９を個
々に作動させることによって、折帳の種類（ブロードシ
ートやタブロイドシートなど）に合わせて圧縮空気の噴
射状態を変更するようにしているが、折帳の種類に合わ
せて圧縮空気の噴射状態を変更しないときは、複数のノ
ズルに対応させて圧縮空気噴射用電磁弁を一つだけ設け
た構成の空気噴射手段（図示せず）とし、複数のノズル
から常に一斉に圧縮空気を噴射するようにしてもよい。
【００３９】
【発明の効果】上記のとおり、この発明の輪転機用折ユ
ニットの折帳搬出装置は、デリバリーファンから落下す
る折帳の後端部に向けて、圧縮空気を吹き付けることに
よって、デリバリーファンの回転領域の外周と搬出装置
のコンベヤー上面との距離、すなわち、折帳の落下距離
を調節することなしに、折帳の跳ね上がりを抑制し、折
帳の折れ曲がりを防止することができる。また、コンベ
ヤー上に落下される各折帳の後端部を折帳後端ガイド及
び折帳側端ガイドに沿ってコンベヤーに至るまで案内す
るようにしたので、落下の衝撃をやわらげ、反動による
後端部の跳ね上がりを小さくし、または殆どなくすこと
ができ、噴射する圧縮空気の量が少なくても折帳の折れ
曲がりを防止することができる。したがって省エネルギ
ー効果も大きい。また、作業に習熟していない作業者で
も、良好な折帳を搬出させることができる。
ニットの折帳搬出装置は、デリバリーファンから落下す
る折帳の後端部に向けて、圧縮空気を吹き付けることに
よって、デリバリーファンの回転領域の外周と搬出装置
のコンベヤー上面との距離、すなわち、折帳の落下距離
を調節することなしに、折帳の跳ね上がりを抑制し、折
帳の折れ曲がりを防止することができる。また、コンベ
ヤー上に落下される各折帳の後端部を折帳後端ガイド及
び折帳側端ガイドに沿ってコンベヤーに至るまで案内す
るようにしたので、落下の衝撃をやわらげ、反動による
後端部の跳ね上がりを小さくし、または殆どなくすこと
ができ、噴射する圧縮空気の量が少なくても折帳の折れ
曲がりを防止することができる。したがって省エネルギ
ー効果も大きい。また、作業に習熟していない作業者で
も、良好な折帳を搬出させることができる。
【００４０】また、このことによって、前記下流工程の
装置の作動が円滑に効率よく行われるとともに、折帳の
折れ曲りによって生じる損紙がなくなり、且つ、折れ曲
がりによる新聞の商品価値の低下や会社のイメージダウ
ンなどの問題が解消される。
装置の作動が円滑に効率よく行われるとともに、折帳の
折れ曲りによって生じる損紙がなくなり、且つ、折れ曲
がりによる新聞の商品価値の低下や会社のイメージダウ
ンなどの問題が解消される。
【００４１】また、微粉末パウダーなどの物質を吹き付
け散布しないので、パウダーが多量に浮遊する作業環境
の悪化を招くおそれがない。
け散布しないので、パウダーが多量に浮遊する作業環境
の悪化を招くおそれがない。
【００４２】また、多量のパウダーを消費し、且つ、周
囲を汚染するとともにパウダーが狭い部分に入り込んで
機械部品の油脂分を吸着し、機械寿命を低下させること
もない。そして、パウダーによる下流工程の汚染の心配
もない。
囲を汚染するとともにパウダーが狭い部分に入り込んで
機械部品の油脂分を吸着し、機械寿命を低下させること
もない。そして、パウダーによる下流工程の汚染の心配
もない。
【００４３】更に、この発明の装置は非常に構成部品の
少ない極めて簡素で安価な構造であって、殆ど故障する
ことがなく、且つ殆どメンテナンスを必要としない。
少ない極めて簡素で安価な構造であって、殆ど故障する
ことがなく、且つ殆どメンテナンスを必要としない。
【００４４】そしてこれらの作用効果を得ることができ
ることにより、例えば、新聞の多ページ化に伴って印刷
用紙の軽量化が進む中で、所謂軽量紙とか超軽量紙など
と呼ばれている紙厚の薄い、腰のない用紙で印刷された
折帳を、高速度印刷時においても折れ曲がりを発生させ
ることなく整然と搬出させることが可能な装置とするこ
とができる。
ることにより、例えば、新聞の多ページ化に伴って印刷
用紙の軽量化が進む中で、所謂軽量紙とか超軽量紙など
と呼ばれている紙厚の薄い、腰のない用紙で印刷された
折帳を、高速度印刷時においても折れ曲がりを発生させ
ることなく整然と搬出させることが可能な装置とするこ
とができる。
【図１】この発明の実施の一形態における輪転機用折ユ
ニットの折帳搬出装置の側面図である。
ニットの折帳搬出装置の側面図である。
【図２】この発明の実施の一形態における輪転機用折ユ
ニットの折帳搬出装置の平面図である。
ニットの折帳搬出装置の平面図である。
【図３】この発明の実施の一形態における輪転機用折ユ
ニットの折帳搬出装置の斜視図である。
ニットの折帳搬出装置の斜視図である。
【図４】折帳の三角状の折れ曲がりの説明図である。
【図５】折帳の平行状の折れ曲がりの説明図である。
１…折畳装置、２…折胴、３…鋸胴、４…加圧ローラ
ー、５…折帳搬出装置、６…デリバリーファン、７…折
帳列、８…折帳導入ガイド、９…折帳後端ガイド、９ａ
…落下方向ガイド部材、９ｂ…付加ガイド部材、１０…
コンベヤー、１２…受け板、１３…折帳側端ガイド、１
４…折帳前端ガイド、１５…配管ブロック、１６…パイ
プ、１７…ノズル、１８，１９…ローラー、２０…フレ
ーム、２１…ステー、２１ａ…ブラケット、２２…コン
ベヤーフレーム、２３…軸、２４…無端ベルト、２５…
ベルト受け部材、２６…案内軸、２７…案内部材、２８
…ブラケット、２９…流体圧シリンダー、３０…伸縮ロ
ッド、３１…連結部材、３２…軸、３３ｂ，３３ｔ…折
れ曲がり部、３４ｂ…袋状の側端部、３４ｔ，３５…ペ
ラ状の側端部、３６…後端部、３７…先端部、３８…羽
根、３９…圧縮空気噴射用電磁弁、４０…空気噴射手
段、７１，７２，７３，７４…折帳、７３ｂ，７４ｂ…
折帳（ブロードシート）、７３ｔ，７４ｔ…折帳（タブ
ロイドシート）、Ｗ…印刷紙。
ー、５…折帳搬出装置、６…デリバリーファン、７…折
帳列、８…折帳導入ガイド、９…折帳後端ガイド、９ａ
…落下方向ガイド部材、９ｂ…付加ガイド部材、１０…
コンベヤー、１２…受け板、１３…折帳側端ガイド、１
４…折帳前端ガイド、１５…配管ブロック、１６…パイ
プ、１７…ノズル、１８，１９…ローラー、２０…フレ
ーム、２１…ステー、２１ａ…ブラケット、２２…コン
ベヤーフレーム、２３…軸、２４…無端ベルト、２５…
ベルト受け部材、２６…案内軸、２７…案内部材、２８
…ブラケット、２９…流体圧シリンダー、３０…伸縮ロ
ッド、３１…連結部材、３２…軸、３３ｂ，３３ｔ…折
れ曲がり部、３４ｂ…袋状の側端部、３４ｔ，３５…ペ
ラ状の側端部、３６…後端部、３７…先端部、３８…羽
根、３９…圧縮空気噴射用電磁弁、４０…空気噴射手
段、７１，７２，７３，７４…折帳、７３ｂ，７４ｂ…
折帳（ブロードシート）、７３ｔ，７４ｔ…折帳（タブ
ロイドシート）、Ｗ…印刷紙。
Claims (4)
- 【請求項１】 折畳装置で切断され折り畳まれた折帳
を、回転するデリバリーファンを用いて、順次その下方
で作動するコンベヤー上の所定位置に落下させて受け渡
し、折帳をコンベヤー上に適宜なピッチでずれ重ねた状
態で搬出する輪転機用折ユニットにおいて、 コンベヤー上方に開口し、所定位置に落下した折帳の少
なくとも後端近傍部分に向けて折帳の先行側から圧縮空
気を噴射するように設けた空気噴射手段を少なくとも一
つ設け、 デリバリーファンの回転につれて下降するとともにデリ
バリーファンからコンベヤー上に落下され受け渡される
折帳の後端を、自由に動かないように圧縮空気で押さえ
ることを特徴とする輪転機用折ユニットの折帳搬出装
置。 - 【請求項２】 折畳装置で切断され折り畳まれた折帳
を、回転するデリバリーファンを用いて、順次その下方
で作動するコンベヤー上の所定位置に落下させて受け渡
し、折帳をコンベヤー上に適宜なピッチでずれ重ねた状
態で搬出する輪転機用折ユニットにおいて、 デリバリーファンが折畳装置側からコンベヤー側に向か
って回転する回転領域の近傍にこの領域の外周に概略沿
うとともにコンベヤーの上面に至らせて設けた折帳後端
ガイドと、 コンベヤー上方に開口し、所定位置に落下した折帳の少
なくとも後端近傍部分に向けて折帳の先行側から圧縮空
気を噴出するように設けた少なくとも一つの空気噴射手
段と、を設け、 デリバリーファンの回転に連れて下降するとともにデリ
バリーファンからコンベヤー上に落下され受け渡される
折帳の後端を、自由に動かないように折帳後端ガイドで
規制するとともに、圧縮空気で押さえることを特徴とす
る輪転機用折ユニットの折帳搬出装置。 - 【請求項３】 デリバリーファンの回転に連れて下降す
るとともにデリバリーファンからコンベヤー上に落下さ
れ受け渡される折帳の側端に接近してこの側端を規制す
る折帳側端ガイドを設け、 この折帳側端ガイドに空気噴射手段を設けたことを特徴
とする、請求項１または請求項２に記載の輪転機用折ユ
ニットの折帳搬出装置。 - 【請求項４】 折帳後端ガイドを、折帳後端のガイド方
向に分割し、その一部をデリバリーファンの回転領域に
対して離隔方向に移動可能にして設けたことを特徴とす
る、請求項２に記載の輪転機用折ユニットの折帳搬出装
置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9272303A JP2952765B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 輪転機用折ユニットの折帳搬出装置 |
| US09/119,751 US6059283A (en) | 1997-10-06 | 1998-07-21 | Fold section feeding out apparatus of folding unit |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9272303A JP2952765B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 輪転機用折ユニットの折帳搬出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11106111A JPH11106111A (ja) | 1999-04-20 |
| JP2952765B2 true JP2952765B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=17512003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9272303A Expired - Fee Related JP2952765B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 輪転機用折ユニットの折帳搬出装置 |
Country Status (2)
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|---|---|
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| JP (1) | JP2952765B2 (ja) |
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-
1998
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|---|---|
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