JP2952640B2 - キャットウォークの取付構造 - Google Patents

キャットウォークの取付構造

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JP2952640B2
JP2952640B2 JP14299094A JP14299094A JP2952640B2 JP 2952640 B2 JP2952640 B2 JP 2952640B2 JP 14299094 A JP14299094 A JP 14299094A JP 14299094 A JP14299094 A JP 14299094A JP 2952640 B2 JP2952640 B2 JP 2952640B2
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裕光 神永
富士男 大賀
圭司 佐野
浩明 小松
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WAI KEI KEI AAKITEKUCHURARU PURODAKUTSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーテンウォール等の
建物外壁よりも室外側に突出したキャットウォークを建
物躯体に取付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物外壁の清掃等のために、その建物外
壁よりも室外側に突出してキャットウォークと呼ばれる
狭い通路を取付け、このキャットウォーク上を人が歩い
てガラスの清掃等を行なっている。
【0003】前記キャットウォークの取付構造として
は、建物躯体に支持横材を連結し、その支持横材上に床
材を取付けたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにキャット
ウォークは建物外壁より室外側に突出しているので、従
来の取付構造であると支持横材が片持梁となり、その支
持横材と建物躯体との連結部に大きな力が作用するか
ら、支持横材と建物躯体との連結部の強度を大としてい
る。例えば、溶接,ハイテンションボルト等を用いてブ
ラケットを建物躯体に連結して連結部の強度を大として
いる。このために、現場での支持横材の連結作業が面倒
となるし、その連結部の強度の確認がしずらいものであ
るから信頼性に問題があった。
【0005】また、支持横材が片持梁となるために支持
横材に大きな曲げてモーメントが作用するから、支持横
材の断面形状が大きくなり、その支持横材が大重量とな
るから取扱いが面倒となる。
【0006】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにしたキャットウォークの取付構造を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、建物躯体
を構成する各階毎の横骨2に複数の支持横材21の基端
部をそれぞれ固着し、この各支持横材21の先端部を建
物外壁側よりも室外側にそれぞれ突出し、該各階毎の複
数の支持横材21上に床材38を載置してなるキャット
ウォークの取付構造において、各階に取付けた前記支持
横材21の各先端部を吊索23でそれぞれ連結し、最上
部の支持横材21の先端部を吊索23で建物躯体の突出
部24に連結したことを特徴とするキャットウォークの
取付構造である。第2の発明は、建物躯体を構成する各
階毎の横骨2に複数の支持横材21の基端部を面内方向
に間隔を置いてそれぞれ固着し、この各支持横材21の
先端部を建物外壁よりも室外側にそれぞれ突出させ、該
各階毎の複数の支持横材21上に床材38を載置してな
るキャットウォークの取付構造において、前記各階に取
付けた複数の支持横材21におけるいくつか置きの支持
横材21の各先端部を吊索23でそれぞれ連結し、最上
部の支持横材21の先端部を吊索23で建物躯体の突出
部24に連結し、前記同一階における吊索23を連結し
た面内方向に隣接する2つの支持横材21と、その2つ
の支持横材21間の吊索23を連結していない支持横材
21とに亘って補強用索条25を張設したことを特徴と
するキャットウォークの取付構造である。
【0008】
【作 用】第1の発明によれば、支持横材21の基端
部が建物躯体を構成する横骨2で支持され、各階の支持
横材21の先端部が吊索23で支持され、最上部の支持
横材21の先端部が吊索23を介して建物躯体の突出部
24で支持されるから、支持横材21は両端支持梁とな
る。これにより、支持横材21と建物躯体を構成する横
骨2との連結部に大きな力が作用しないから、その連結
部の強度は弱いもので良く、ピンや通常のボルトで連結
でき、現場での支持横材21の連結作業が簡単となる
し、連結部の強度が弱くとも良いから信頼性が向上す
る。しかも、支持横材21が両端支持梁となるから大き
なモーメントが作用せずに断面形状を小さくでき、支持
横材21が軽量となって取扱いが容易となる。以上のこ
とにより、キャットウォークを建物躯体に簡単に取付け
できると共に、その取付強度を強いものにできる。第2
の発明によれば、吊索23で連結されていない支持横材
21に作用する力は補強用索条25で吊索23が連結さ
れた支持横材21によって支持されるから、その吊索2
3が連結されていない支持横材21と建物躯体を構成す
る横骨2との連結部の強度も小さいものにできるし、吊
索23で連結する支持横材21の数を少なくできて外観
が見栄え良くなる。
【0009】
【実 施 例】図1と図2に示すように、面内方向に間
隔を置いて立設した複数の鋼材より成る縦骨1間にH型
鋼より成る横骨2が長手方向に間隔を置いて複数横架連
結されて格子状の前面骨組体3を構成し、その各縦骨1
には鋼材より成る横材4が上下方向に間隔を置いて連結
されて建物躯体を構成し、その各横材4上に床用スラブ
5が設けられて1階部分6、2階部分7、3階部分8、
4階部分9、5階部分10、6階部分11の各階を構成
し、その各階毎にカーテンウォール12が取付けられて
建物外壁を構成し、基礎部分13と3階部分8の室外側
に亘って傾斜カーテンウォール14が垂直に対して斜め
に取付けられ、3階以上の各階の室外側にはキャットウ
ォーク15がそれぞれカーテンウォール12より室外側
に突出してそれぞれ取付けてある。
【0010】次にキャットウォーク15の取付構造を説
明する。図1と図2に示すように、建物躯体を構成する
横骨2にはブラケッ20が長手方向に間隔を置いて複数
固着され、この各ブラケット20に支持横材21の基端
部がピン又はボルト等の固着具22で連結されて支持部
材21の先端部はカーテンウォール12より室外側に突
出し、その支持横材21上に床材38が取付けてある。
【0011】前記面内方向に隣接する複数の支持横材2
1、例えば2つ置きの支持横材21の先端部はスチール
ロッドやワイヤ等の吊索23で上下方向にそれぞれ連結
され、その最上部の支持横材21の先端部は吊索23で
カーテンウォール12より室外側に突出した建物躯体の
突出部24に連結され、前記吊索23が連結された面内
方向に隣接する支持横材21の下部間に亘ってスチール
ロッドやワイヤ等の補強用索条25が張設されている。
【0012】前記支持横材21は図3と図4に示すよう
に、上横板30と下横板31と縦板32により断面I型
の長尺材となり、吊索23が連結される支持横材21の
上横板30は下横板31よりも若干長くなり、その突出
部分に上下の吊索23が連結具33によってそれぞれ連
結されていると共に、補強用索条25の端部が連結具3
4で縦板32の上部寄りに連結され、この補強用索条2
5は他の支持横材21の下横板31に固着した支持具3
5の透孔内に挿通している。
【0013】前記床材38は、方形状の枠体36にスリ
ット状の穴37を多数有する板材39を取付けたもの
で、その枠体36が隣接する複数の支持横材21の上横
板30上に載置して固定してある。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、支持横材
21の基端部が建物躯体を構成する横骨2で支持され、
各階の支持横材21の先端部が吊索23で支持され、最
上部の支持横材21の先端部が吊索23を介して建物躯
体の突出部24で支持されるから、支持横材21は両端
支持梁となる。これにより、支持横材21と建物躯体を
構成する横骨2との連結部に大きな力が作用しないか
ら、その連結部の強度は弱いもので良く、ピンや通常の
ボルトで連結でき、現場での支持横材21の連結作業が
簡単となるし、連結部の強度が弱くとも良いから信頼性
が向上する。しかも、支持横材21が両端支持梁となる
から大きなモーメントが作用せずに断面形状を小さくで
き、支持横材21が軽量となって取扱いが容易となる。
以上のことにより、キャットウォークを建物躯体に簡単
に取付けできると共に、その取付強度を強いものにでき
る。
【0015】請求項2に係る発明によれば、吊索23で
連結されていない支持横材21に作用する力は補強用索
条25で吊索23が連結された支持横材21によって支
持されるから、その吊索23が連結されていない支持横
材21と建物躯体を構成する横骨2との連結部の強度も
小さいものにできるし、吊索23で連結する支持横材2
1の数を少なくできて外観が見栄え良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャットウォーク取付部の全体縦断面図であ
る。
【図2】図1の室外側から見た正面図である。
【図3】キャットウォーク取付部の一部斜視図である。
【図4】キャットウォーク取付部の一部拡大説明図であ
る。
【符号の説明】
15…キャットウォーク、21…支持横材、23…吊
索、25…補強用索条、38…床材。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−151139(JP,U) 特公 平4−61946(JP,B2) 実公 昭52−14604(JP,Y2) 実公 昭50−42580(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体を構成する各階毎の横骨2に
    数の支持横材21の基端部をそれぞれ固着し、この各支
    持横材21の先端部を建物外壁側より室外側にそれぞ
    突出し、該各階毎の複数の支持横材21上に床材38
    を載置してなるキャットウォークの取付構造において、
    各階に取付けた前記支持横材21の各先端部を吊索23
    でそれぞれ連結し、最上部の支持横材21の先端部を吊
    索23で建物躯体の突出部24に連結したことを特徴と
    するキャットウォークの取付構造。
  2. 【請求項2】 建物躯体を構成する各階毎の横骨2に
    数の支持横材21の基端部を面内方向に間隔を置いて
    れぞれ固着し、この各支持横材21の先端部を建物外壁
    より室外側にそれぞれ突出させ、該各階毎の複数の
    持横材21上に床材38を載置してなるキャットウォー
    クの取付構造において、前記各階に取付けた複数の支持
    横材21におけるいくつか置きの支持横材21の各先端
    部を吊索23でそれぞれ連結し、最上部の支持横材21
    の先端部を吊索23で建物躯体の突出部24に連結し、
    前記同一階における吊索23を連結した面内方向に隣接
    する2つの支持横材21と、その2つの支持横材21間
    吊索23を連結していない支持横材21とに亘って補
    強用索条25を張設したことを特徴とするキャットウォ
    ークの取付構造。
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