JP7304103B1 - 足場の固定構造および固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の壁面に対して足場を強固に固定することができる固定構造および固定方法を提供すること。【解決手段】建物の壁面に沿って組み立てた足場を建物に対して固定するための固定構造であって、足場を建物に向けて押さえ付けるように足場に係合して水平に延びる水平ワイヤと、水平ワイヤの端部を固定するための固定部材と、水平ワイヤを引っ張るための引張材と、足場と建物の壁面の間に設けられ、水平ワイヤによる圧縮力を足場を介して受ける圧縮材と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、建物の壁面に沿って組み立てた足場を建物に対して固定するための足場の固定構造および固定方法に関する。
従来より、足場を建物に対して固定するための構造および方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2018-71298号公報
しかしながら、昨今では、高層ビル等の外壁にカーテンウォールが採用されることが主流となっており、カーテンウォールの場合、建物の壁面に沿って足場を組み立てることが難しく、上方からゴンドラを吊るす手法が用いられる。建物の外壁がカーテンウォール等の場合であっても、建物の壁面に沿って組み立てた足場を建物に対して強固に固定できるようにすることが求められる。
従って、本開示の目的は、建物の壁面に対して足場を強固に固定することができる足場の固定構造および固定方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本開示は以下のように構成する。
本開示の一態様によれば、建物の壁面に沿って組み立てた足場を建物に対して固定するための構造であって、足場を建物に向けて押さえ付けるように足場に係合して水平に延びる水平ワイヤと、水平ワイヤの端部を固定するための固定部材と、水平ワイヤを引っ張るための引張材と、足場と建物の壁面の間に設けられ、水平ワイヤによる圧縮力を足場を介して受ける圧縮材と、を備える、足場の固定構造を提供する。
本開示の別の一態様によれば、建物の壁面に沿って組み立てた足場に対して、水平に延びる水平ワイヤを係合させるステップと、固定部材を用いて、水平ワイヤの端部を固定するステップと、引張材を用いて、水平ワイヤを引っ張るステップと、足場と建物の壁面の間に圧縮材を設けて、水平ワイヤによる圧縮力を足場を介して受けるステップと、を含む、足場の固定方法を提供する。
本開示の足場の固定構造および固定方法によれば、建物の壁面に対して足場を強固に固定することができる。
実施形態における足場および固定構造の外観を示す概略正面図 実施形態における足場および固定構造の外観を示す概略平面図 図2における足場のA1部を拡大した拡大平面図 図2における足場のA2部を拡大した拡大平面図 図3、図4における固定部材の周辺を拡大した拡大平面図 図3、図4における固定部材の周辺を拡大した拡大平面図 図3、図4における圧縮材の周辺を拡大した拡大平面図 図3、図4における圧縮材の周辺を拡大した拡大平面図 実施形態における足場および固定構造を示す概略側面図 変形例における足場および固定構造の外観を示す概略平面図
本開示の第1態様によれば、建物の壁面に沿って組み立てた足場を建物に対して固定するための構造であって、足場を建物に向けて押さえ付けるように足場に係合して水平に延びる水平ワイヤと、水平ワイヤの端部を固定するための固定部材と、水平ワイヤを引っ張るための引張材と、足場と建物の壁面の間に設けられ、水平ワイヤによる圧縮力を足場を介して受ける圧縮材と、を備える、足場の固定構造を提供する。
本開示の第2態様によれば、引張材は、水平ワイヤの一端と固定部材の間に接続されて長さが調節可能である、第1態様に記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第3態様によれば、圧縮材は、ジャッキベースと、ジャッキベースに取り付けられる接続単管とを備え、ジャッキベースは、建物の壁面に押し付けられる土台部と、土台部から延びる軸部とを有し、接続単管は、ジャッキベースの軸部に挿入された状態で足場に対して固定される、第1態様又は第2態様に記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第4態様によれば、接続単管は、足場に設けられた単管にクランプで固定される、第3態様に記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第5態様によれば、水平ワイヤを足場に係合させるための係合部材をさらに備える、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第6態様によれば、足場を建物に向けて押さえ付けるように足場に係合して上下に延びる上下ワイヤをさらに備える、第1態様から第5態様のいずれか1つに記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第7態様によれば、建物の壁面はカーテンウォールを有し、圧縮材は、建物の壁面におけるカーテンウォールの窓部を除く箇所に設置される、第1態様から第6様のいずれか1つに記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第8態様によれば、水平ワイヤに沿って水平に延びるように足場に設置された補強用単管をさらに備える、第1態様から第7態様のいずれか1つに記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第9態様によれば、固定部材は、水平ワイヤの端部を建物の壁面に固定する、第1態様から第8態様のいずれか1つに記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第10態様によれば、固定部材は、水平ワイヤの両端部同士を互いに固定する、第1態様から第8態様のいずれか1つに記載の足場の固定構造を提供する。
本開示の第11態様によれば、建物の壁面に沿って組み立てた足場に対して、水平に延びる水平ワイヤを係合させるステップと、固定部材を用いて、水平ワイヤの端部を建物の壁面に固定するステップと、引張材を用いて、水平ワイヤを引っ張るステップと、足場と建物の壁面の間に圧縮材を設けて、水平ワイヤによる圧縮力を足場を介して受けるステップと、を含む、足場の固定方法を提供する。
以下、本発明の足場の固定構造および固定方法に係る実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明の足場の固定構造および固定方法は、以下の実施形態に記載した構成に限定されるものではない。
(実施形態)
図1、図2はそれぞれ、実施形態における足場2および足場2の固定構造8の外観を示す概略正面図、概略平面図である。
図1、図2に示す足場2は、建物4の壁面6(側壁面)に沿って組み立てられるとともに、固定構造8によって建物4に対して固定される。地面から組み立てた足場2を建物4に対して強固に固定することで、足場2に乗った作業者が建物4の壁面6に対する各種作業を安全かつ迅速に実行することができる。
図1、図2に示す足場2は、複数の上下単管10と、複数の水平単管12と、複数の足場板14と、複数の筋交い16とを備える。
上下単管10は、上下方向に延びる単管であり、水平単管12は、水平方向に延びる単管である。上下単管10と水平単管12は、図示しない直交クランプ等で互いに固定される。足場板14は、作業員が作業を行うための土台部分であり、水平単管12等に固定される。筋交い16は、足場2の強度を補強するための部材であり、上下単管10等に固定される。図1、図2では、足場2の主要な部材のみを概略的に図示しており、図示されていない他の部材が設けられてもよい。各部材の数も任意の数であってもよい。
固定構造8は、足場2を建物4に対して固定するための構造物である。図1、図2に示す固定構造8は、水平ワイヤ18と、補強用単管20と、上下ワイヤ22とを備える。
水平ワイヤ18は、足場2を建物4に向けて内側に押し付けるように足場2に係合するワイヤであり、水平方向に延びた状態で設けられる。図1、図2に示す水平ワイヤ18は、足場2の外側から足場2に係合しており、足場2を建物4に向けて押し付ける圧縮力F1(図2)を発生させる。図2では図示を省略しているが、水平ワイヤ18は例えば、足場2の上下単管10に対して外側から係合・接触する。
図1に示す補強用単管20は、水平ワイヤ18による足場2の押し付けを補強するための単管である。補強用単管20は、水平ワイヤ18に上下に近接する位置で水平に延びた状態で設けられる。補強用単管20は、水平ワイヤ18に近接する位置に設けられる点で、他の水平単管12とは区別される。補強用単管20は例えば、上下単管10に直交クランプで固定される。
上下ワイヤ22は、水平ワイヤ18とともに、足場2を建物4に向けて内側に押し付けるように足場2に係合するワイヤである。上下ワイヤ22は、上下方向に延びた状態で設けられる。図1、図2に示す上下ワイヤ22は、水平ワイヤ18と同様に、足場2の外側から足場2に係合して、足場2を建物4に向けて押し付ける圧縮力F1を発生させる。上下ワイヤ22は例えば、水平ワイヤ18や足場2の水平単管12に対して外側から係合・接触する。
水平ワイヤ18と上下ワイヤ22は、互いに係合してもよく、あるいは、互いに係合せずに足場2の異なる箇所に係合してもよい。また、水平ワイヤ18と上下ワイヤ22はいずれが外側/内側の関係であってもよい。
図3、図4はそれぞれ、図2における足場2のA1部、A2部を拡大した拡大平面図である。
図3、図4に示すように、固定構造8はさらに、水平ワイヤ18を建物4の壁面6に固定するための固定部材24を備える。固定部材24は、水平ワイヤ18の一端部(図3)と他端部(図4)にそれぞれ設けられ(計2か所)、水平ワイヤ18を引っ張った状態で建物4の壁面6に固定する。
図5、図6はそれぞれ、図3、図4における固定部材24を拡大した拡大平面図である。
図5、図6に示すように、固定部材24は、L字板26と、アンカー28と、ターンバックル30とを備える。
L字板26は、断面L字状の板状部材であり、一方の面にアンカー28が取り付けられ、他方の面にターンバックル30が取り付けられる。アンカー28は、建物4の壁面6に埋め込んで固定される軸状の部材である。ターンバックル30は、L字板26と水平ワイヤ18の端部の間を接続するための部材であり、単クランプ32と、リング34と、軸部36とを備える。
単クランプ32は、単管を把持可能な部材であり、L字板26の一面に固定されている。図5、図6に示す例では、単クランプ32は、足場2において上下に延びる上下単管38を把持して足場2に接続されている。リング34は、水平ワイヤ18の端部を巻き付けて固定するための輪状の部分である。軸部36は、単クランプ32とリング34の間に延びる棒状の部材であり、軸方向を中心として回転方向R1に回転可能であり、長さを可変に構成されている。
図5、図6に示す固定部材24によれば、水平ワイヤ18の端部をリング34に取り付けてから軸部36を回転させることで長さを調整することができ、水平ワイヤ18の引張度合いを調整することができる。これにより、水平ワイヤ18の一端部と他端部を引っ張って適切な張力に設定することができ、水平ワイヤ18によって足場2を強固に押さえ付けることができる。固定部材24のターンバックル30は、水平ワイヤ18を引っ張るための引張力F2を生じさせる「引張材」として機能する。
図5、図6に示す構成要素に限らず、水平ワイヤ18の引張度合いを調整するための他の部材を用いてもよい。例えば、レバーブロック(登録商標)を用いて水平ワイヤ18を一時的につないだ状態としてもよく、あるいは、チェーンを接続してチェーンの長さや接続箇所を調整することで、水平ワイヤ18の全長を調整するようにしてもよい。
図3、図4に戻ると、固定構造8はさらに、水平ワイヤ18による圧縮力F1を受けるための圧縮材40をさらに備える。圧縮材40は、水平ワイヤ18による圧縮力F1を受けるように足場2と建物4の壁面6との間に設けられた部材であり、圧縮力F1に対向する支持力F3を生じさせる。
図7、図8はそれぞれ、図3、図4における圧縮材40を拡大した拡大平面図である。
図7、図8に示すように、圧縮材40は、ジャッキベース42と、接続単管44とを備える。
ジャッキベース42は、土台部46と、軸部48とを有する。土台部46は、板状の土台部分であって、建物4の壁面6に接するように設けられる。軸部48は、土台部46から垂直に延びる軸状の部分であって、単管が接続可能に構成される。軸部48の外側に係合するように接続単管44が挿入されている。
接続単管44は、足場2とジャッキベース42を接続するための単管であって、軸部48に挿入されるとともに、クランプ50に固定されている。本実施形態のクランプ50は、水平に延びる接続単管44と、上下に延びる上下単管52とを接続する直交クランプである。
上記構成によれば、水平ワイヤ18によって足場2が圧縮力F1を受けるところ、上下単管52および接続単管44を介してジャッキベース42に圧縮力F1が伝わるとともに、建物4の壁面6から反力としての支持力F3が生じて圧縮力F1を受けることができる。足場2を建物4の壁面6に押し付ける圧縮力F1と、建物4の壁面6から圧縮力F1を受ける支持力F3を生じさせることで、足場2を壁面6に対して強固に支持・固定することができる。
図9は、建物4の壁面6に沿って組み立てた足場2および足場2の固定構造8を示す概略側面図である。
図9に示すように、本実施形態の建物4はカーテンウォール構造を採用しており、窓部60と、枠部62とを有する。窓部60には圧縮材40を設置できず、枠部62に接するように圧縮材40を設置している。図5、図6に示した固定部材24も窓部60ではなく枠部62にアンカー28を打ち込んで設置することができる。建物4の壁面6がカーテンウォール構造を採用している場合であっても、窓部60とは異なる箇所に固定部材24および圧縮材40を設置することで、足場2を建物4に固定することができる。このような固定構造8を設けることで、ゴンドラを上方から吊るす方法に代えて、地面から組み立てた足場2を建物4の壁面6に対して強固に固定することができ、低コスト化および安全性の向上を図ることができる。
上下ワイヤ22の端部の固定方法については、水平ワイヤ18と同様に固定部材24を用いて固定してもよく、あるいは、その他の構造や方法で建物4に固定してもよい。
図1、図2に示すような足場2の固定構造8を構築するには、例えば、足場2に乗った作業者が、足場2に対して、水平に延びる水平ワイヤ18を係合させるステップと、固定部材24を用いて、水平ワイヤ18の端部を建物4の壁面6に固定するステップと、固定部材24のターンバックル30を用いて、水平ワイヤ18を引っ張るステップと、足場2と建物4の壁面6の間に圧縮材40を設けて、水平ワイヤ18による圧縮力F1を足場2を介して受けるステップを実行すればよい。
(作用・効果)
上述したように、実施形態の足場2の固定構造8は、建物4の壁面6に沿って組み立てた足場2を建物4に対して固定するための構造であって、足場2を建物4に向けて押さえ付けるように足場2に係合して水平に延びる水平ワイヤ18と、水平ワイヤ18の端部を固定するための固定部材24と、水平ワイヤ18を引っ張るためのターンバックル30(引張材)と、足場2と建物4の壁面6の間に設けられ、水平ワイヤ18による圧縮力F1を足場2を介して受ける圧縮材40と、を備える。
このような構成によれば、建物4の壁面6がカーテンウォール構造等の場合であっても、建物4の壁面6に圧縮材40等を設置する箇所(すなわち枠部62)があれば、建物4の壁面6に沿って組み立てた足場2を建物4に対して固定することができる。このようにして、建物4の壁面6の特性によらずに足場2を強固に固定することができる。
さらに実施形態の足場2の固定構造8では、ターンバックル30(引張材)は、水平ワイヤ18の一端と固定部材24の間に接続されて長さが調節可能である。このような構成によれば、水平ワイヤ18のたるみをなくすように引っ張ることができ、水平ワイヤ18の張力を適切な値に調節することができる。
さらに実施形態の足場2の固定構造8では、圧縮材40は、ジャッキベース42と、ジャッキベース42に取り付けられる接続単管44とを備え、ジャッキベース42は、建物4の壁面6に押し付けられる土台部46と、土台部46から延びる軸部48とを有し、接続単管44は、ジャッキベース42の軸部48に挿入された状態で足場2に対して固定される。このような構成によれば、ジャッキベース42と接続単管44という簡単な構成を用いて圧縮材40を実現することができる。
さらに実施形態の足場2の固定構造8では、接続単管44は、足場2に設けられた上下単管52(単管)にクランプ50で固定される。このような構成によれば、接続単管44を足場2の単管に容易に固定することができる。
さらに実施形態の足場2の固定構造8では、足場2を建物4に向けて押さえ付けるように足場2に係合して上下に延びる上下ワイヤ22をさらに備える。このような構成によれば、水平ワイヤ18に加えて上下ワイヤ22を設けることで、足場2を建物4に向けて強固に押さえ付けて所望の圧縮力F1を発生させることができる。
さらに実施形態の足場2の固定構造8では、建物4の壁面6はカーテンウォールを有し、圧縮材40は、建物4の壁面6におけるカーテンウォールの窓部60を除く箇所に設置される。このような構成によれば、圧縮材40と固定部材24を適切な位置に配置できる。
さらに実施形態の足場2の固定構造8では、水平ワイヤ18に沿って水平に延びるように足場2に設置された補強用単管20をさらに備える。このような構成によれば、水平ワイヤ18による足場2の押さえ付けを補強することができる。
さらに実施形態の足場2の固定構造8では、固定部材24は、水平ワイヤ18の端部を建物4の壁面6に固定する。このような構成によれば、水平ワイヤ18を強固に固定できる。
また、実施形態の足場2の固定方法は、建物4の壁面6に沿って組み立てた足場2に対して、水平に延びる水平ワイヤ18を係合させるステップと、固定部材24を用いて、水平ワイヤ18の端部を固定するステップと、ターンバックル30(引張材)を用いて、水平ワイヤ18を引っ張るステップと、足場2と建物4の壁面6の間に圧縮材40を設けて、水平ワイヤ18による圧縮力F1を足場2を介して受けるステップと、を含む。
このような方法によれば、建物4の壁面6がカーテンウォールのような場合であっても、建物4の壁面6に圧縮材40等を設置する箇所があれば、建物4の壁面6に沿って組み立てた足場2を建物4に対して固定することができる。このようにして、建物4の壁面6の特性によらずに足場2を強固に固定することができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、実施形態では、水平ワイヤ18を足場2に係合させる際に足場2の上下単管10等に直接接触させる場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、水平ワイヤ18を足場2の単管には直接接触させず、別に設けられた係合部材に係合させることで足場2に係合させてもよい。係合部材は例えば、水平ワイヤ18を挿通可能なリング形状の部材であり足場2に固定可能なものであってもよい。
本変形例に係る足場の固定構造では、水平ワイヤ18を足場2に係合させるための係合部材をさらに備える。このような構成によれば、水平ワイヤ18を足場2に対して様々な形式で係合させることができ、設計の自由度を向上させることができる。同様に、上下ワイヤ22を足場2に係合させるための係合部材を設けてもよい。
また実施形態では、固定部材24が水平ワイヤ18の端部を建物4の壁面6に固定する場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、図10に示す変形例のように、水平ワイヤ118を建物4の壁面6の全周にわたって設けるとともに、固定部材124によって水平ワイヤ118の両端部を互いに固定するようにしてもよい。固定部材124としては、図5、図6に示した固定部材24における軸部36の両側にリング34を設けたもの等を用いてもよい。
本変形例に係る足場102の固定構造108では、固定部材124は、水平ワイヤ118の両端部同士を互いに固定する。このような構成によれば、建物4の壁面6にアンカー28を打ち込めるようなコンクリート等の部分がない場合であっても、水平ワイヤ118を固定することができる。
本開示は、建物の壁面に沿って組み立てた足場を建物に対して固定するための足場の固定構造および固定方法であれば適用可能である。
2 足場
4 建物
6 壁面
8 固定構造
10 上下単管
12 水平単管
14 足場板
18 水平ワイヤ
20 補強用単管
22 上下ワイヤ
24 固定部材
30 ターンバックル(引張材)
40 圧縮材

Claims (12)

  1. 建物の壁面に沿って組み立てられて水平単管と上下単管を連結した足場を建物に対して固定するための構造であって、
    足場を建物に向けて押さえ付けるように足場の上下単管に係合して水平に延びる水平ワイヤと、
    水平ワイヤの端部を固定するための固定部材と、
    水平ワイヤを引っ張るための引張材と、
    足場と建物の壁面の間に設けられ、水平ワイヤによる圧縮力を足場を介して受ける圧縮材と、を備える、
    足場の固定構造。
  2. 引張材は、水平ワイヤの一端と固定部材の間に接続されて長さが調節可能である、請求項1に記載の足場の固定構造。
  3. 圧縮材は、ジャッキベースと、ジャッキベースに取り付けられる接続単管とを備え、
    ジャッキベースは、建物の壁面に押し付けられる土台部と、土台部から延びる軸部とを有し、
    接続単管は、ジャッキベースの軸部に挿入された状態で足場に対して固定される、請求項1に記載の足場の固定構造。
  4. 接続単管は、足場に設けられた単管にクランプで固定される、請求項3に記載の足場の固定構造。
  5. 水平ワイヤを足場の上下単管に係合させるための係合部材をさらに備える、請求項1に記載の足場の固定構造。
  6. 足場を建物に向けて押さえ付けるように足場の水平ワイヤ又は水平単管に係合して上下に延びる上下ワイヤをさらに備える、請求項1に記載の足場の固定構造。
  7. 上下ワイヤは、水平ワイヤに係合する、請求項6に記載の足場の固定構造
  8. 建物の壁面はカーテンウォールを有し、
    圧縮材は、建物の壁面におけるカーテンウォールの窓部を除く箇所に設置される、請求項1に記載の足場の固定構造。
  9. 水平ワイヤに沿って水平に延びるように足場に設置された補強用単管をさらに備える、請求項1に記載の足場の固定構造。
  10. 固定部材は、水平ワイヤの端部を建物の壁面に固定する、請求項1に記載の足場の固定構造。
  11. 固定部材は、水平ワイヤの両端部同士を互いに固定する、請求項1に記載の足場の固定構造。
  12. 建物の壁面に沿って組み立てられて水平単管と上下単管を連結した足場において、足場の上下単管に対して、水平に延びる水平ワイヤを係合させるステップと、
    固定部材を用いて、水平ワイヤの端部を固定するステップと、
    引張材を用いて、水平ワイヤを引っ張るステップと、
    足場と建物の壁面の間に圧縮材を設けて、水平ワイヤによる圧縮力を足場を介して受けるステップと、
    を含む、足場の固定方法。
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